JPH08299833A - 衝突式気流粉砕機 - Google Patents
衝突式気流粉砕機Info
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- JPH08299833A JPH08299833A JP10732095A JP10732095A JPH08299833A JP H08299833 A JPH08299833 A JP H08299833A JP 10732095 A JP10732095 A JP 10732095A JP 10732095 A JP10732095 A JP 10732095A JP H08299833 A JPH08299833 A JP H08299833A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被粉砕物投入口より下流においても衝撃波の
発生を防止し、気体の流速を極端に減速することなく、
被粉砕物を衝突板で衝突せしめ、粉砕能力の向上した衝
突式気流粉砕機を提供すること。 【構成】 高速気体により被粉砕物を搬送加速するため
の加速管と、該加速管より噴出する被粉砕物を衝突力に
より粉砕するための衝突部材とを具備し、該衝突部材を
加速管出口に対向して粉砕室内に設けた衝突式気流粉砕
機において、該加速管は被粉砕物投入口、圧縮気体供給
部から被粉砕物投入口までの加速管形状が第1のスロー
ト部を持つラバールノズル部、被粉砕物投入口から加速
管出口に向かっての加速管形状が断面積一定である平行
ノズル部、および該平行ノズルに連なり断面積が小さく
なる先細ノズル部から構成されており加速管出口が第2
のスロート部となっていることを特徴とする衝突式気流
粉砕機。
発生を防止し、気体の流速を極端に減速することなく、
被粉砕物を衝突板で衝突せしめ、粉砕能力の向上した衝
突式気流粉砕機を提供すること。 【構成】 高速気体により被粉砕物を搬送加速するため
の加速管と、該加速管より噴出する被粉砕物を衝突力に
より粉砕するための衝突部材とを具備し、該衝突部材を
加速管出口に対向して粉砕室内に設けた衝突式気流粉砕
機において、該加速管は被粉砕物投入口、圧縮気体供給
部から被粉砕物投入口までの加速管形状が第1のスロー
ト部を持つラバールノズル部、被粉砕物投入口から加速
管出口に向かっての加速管形状が断面積一定である平行
ノズル部、および該平行ノズルに連なり断面積が小さく
なる先細ノズル部から構成されており加速管出口が第2
のスロート部となっていることを特徴とする衝突式気流
粉砕機。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジェット気流(高圧気
体)を用いた衝突式気流粉砕機に関する。
体)を用いた衝突式気流粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェット気流を用いた衝突式気流粉砕機
はジェット気流で被粉砕物を搬送加速して衝突部材に衝
突させ、その衝撃力により被粉砕物を粉砕するものであ
り、その詳細を図9に基づいて以下に説明する。
はジェット気流で被粉砕物を搬送加速して衝突部材に衝
突させ、その衝撃力により被粉砕物を粉砕するものであ
り、その詳細を図9に基づいて以下に説明する。
【0003】圧縮気体供給ノズル2と加速管3を組み合
わせたノズル(いわゆるラバールノズル)に高圧気体を
導入することにより加速管内は超音速流となる。ここに
被粉砕物供給口1より被粉砕物を吸引することにより被
粉砕物に大きな運動エネルギーを与える。エネルギーを
与えられた被粉砕物は粉砕室5の中に設けられた衝突部
材4に衝突することによって粉砕される。
わせたノズル(いわゆるラバールノズル)に高圧気体を
導入することにより加速管内は超音速流となる。ここに
被粉砕物供給口1より被粉砕物を吸引することにより被
粉砕物に大きな運動エネルギーを与える。エネルギーを
与えられた被粉砕物は粉砕室5の中に設けられた衝突部
材4に衝突することによって粉砕される。
【0004】このような従来の衝突式気流粉砕機では、
加速管3として通常のラバールノズルが使用されてい
る。高速空気力学的には被粉砕物投入口において超音速
流を実現するためにこのようなラバールノズルが必要で
ある。
加速管3として通常のラバールノズルが使用されてい
る。高速空気力学的には被粉砕物投入口において超音速
流を実現するためにこのようなラバールノズルが必要で
ある。
【0005】被粉砕物に効率的に大きな運動エネルギー
を与える為には被粉砕物投入口の位置で加速管内の気流
の速度が最大となることが望ましい。
を与える為には被粉砕物投入口の位置で加速管内の気流
の速度が最大となることが望ましい。
【0006】しかし被粉砕物投入口より下流においても
ラバール形状を維持すると、被粉砕物投入口の位置で最
大速度に達した気流はラバール形状の圧力増加について
ゆけず、衝撃波を発生して気流の速度が極端に遅くな
る。その結果、加速されるべき被粉砕物が思ったほど加
速されず、粉砕能力が悪くなるという問題が生じる。
ラバール形状を維持すると、被粉砕物投入口の位置で最
大速度に達した気流はラバール形状の圧力増加について
ゆけず、衝撃波を発生して気流の速度が極端に遅くな
る。その結果、加速されるべき被粉砕物が思ったほど加
速されず、粉砕能力が悪くなるという問題が生じる。
【0007】このような場合、被粉砕物投入口より下流
において加速管の断面積を一定として最大流速を加速管
出口まで維持する方法が考えられるが、この場合も加速
管出口やあるいは衝突板の手前で衝撃波が発生し気流の
速度が極端に遅くなる。
において加速管の断面積を一定として最大流速を加速管
出口まで維持する方法が考えられるが、この場合も加速
管出口やあるいは衝突板の手前で衝撃波が発生し気流の
速度が極端に遅くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、被粉砕物投入口より下流におい
ても衝撃波の発生を防止し、気体の流速を極端に減速す
ることなく、被粉砕物を衝突板で衝突せしめ、粉砕能力
の向上した衝突式気流粉砕機を提供することを目的とす
る。
みなされたものであり、被粉砕物投入口より下流におい
ても衝撃波の発生を防止し、気体の流速を極端に減速す
ることなく、被粉砕物を衝突板で衝突せしめ、粉砕能力
の向上した衝突式気流粉砕機を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は高速気
体により被粉砕物を搬送加速するための加速管と、該加
速管より噴出する被粉砕物を衝突力により粉砕するため
の衝突部材とを具備し、該衝突部材を加速管出口に対向
して粉砕室内に設けた衝突式気流粉砕機において、該加
速管は被粉砕物投入口、圧縮気体供給部から被粉砕物投
入口までの加速管形状が第1のスロート部を持つラバー
ルノズル部、被粉砕物投入口から加速管出口に向かって
の断面積が一定である平行ノズル部、および該平行ノズ
ルに連なり断面積が小さくなる先細ノズル部から構成さ
れており、加速管出口が第2のスロート部となっている
ことを特徴とする衝突式気流粉砕機に関する。
体により被粉砕物を搬送加速するための加速管と、該加
速管より噴出する被粉砕物を衝突力により粉砕するため
の衝突部材とを具備し、該衝突部材を加速管出口に対向
して粉砕室内に設けた衝突式気流粉砕機において、該加
速管は被粉砕物投入口、圧縮気体供給部から被粉砕物投
入口までの加速管形状が第1のスロート部を持つラバー
ルノズル部、被粉砕物投入口から加速管出口に向かって
の断面積が一定である平行ノズル部、および該平行ノズ
ルに連なり断面積が小さくなる先細ノズル部から構成さ
れており、加速管出口が第2のスロート部となっている
ことを特徴とする衝突式気流粉砕機に関する。
【0010】本発明に従い被粉砕物投入口から加速管出
口までの加速管を、断面積が一定である平行ノズル部と
断面積が小さくなる先細ノズル部とから構成することに
より、加速管内や粉砕室内において衝撃波の発生を防止
することができ、被粉砕物投入口での気流の速度が加速
管出口から衝突板に向かって極端に減速することがなく
なる。そのため衝突時の被粉砕物の持つ運動エネルギー
を従来の衝突式気流粉砕機より高めることができ、より
大きな粉砕能力を付与することが可能となる。
口までの加速管を、断面積が一定である平行ノズル部と
断面積が小さくなる先細ノズル部とから構成することに
より、加速管内や粉砕室内において衝撃波の発生を防止
することができ、被粉砕物投入口での気流の速度が加速
管出口から衝突板に向かって極端に減速することがなく
なる。そのため衝突時の被粉砕物の持つ運動エネルギー
を従来の衝突式気流粉砕機より高めることができ、より
大きな粉砕能力を付与することが可能となる。
【0011】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1に本発明の衝突式気流粉砕機の概略断面図を示す。
1に本発明の衝突式気流粉砕機の概略断面図を示す。
【0012】圧縮空気供給ノズル2から高速気流が供給
される。高速気流は第1スロート部(断面At1)を通過
し加速管3に供給される。本発明の加速管3は図2に示
したごとく圧縮空気が断熱膨張し流速が加速される拡が
り角θ1のノズル部3'と、流速が一定となる断面積一定
の平行ノズル部9と、衝撃波を発生させることなく徐々
に流速を減速させる絞り角θ2の先細ノズル部8から構
成される。
される。高速気流は第1スロート部(断面At1)を通過
し加速管3に供給される。本発明の加速管3は図2に示
したごとく圧縮空気が断熱膨張し流速が加速される拡が
り角θ1のノズル部3'と、流速が一定となる断面積一定
の平行ノズル部9と、衝撃波を発生させることなく徐々
に流速を減速させる絞り角θ2の先細ノズル部8から構
成される。
【0013】図3に従来の加速管を示した。その加速管
は被粉砕物投入口1から加速管出口7に向けてのノズル
の拡がり角度がスロート部At1から被粉砕物投入口1ま
でのノズルの拡がり角度と同じであり、本発明の加速管
が平行ノズル部9および第2のスロート部(断面積
At2)を持つ点で大きく異なる。被粉砕物6は投入口1
より平行ノズル部9に供給される。本発明においては供
給された被粉砕物はノズル部9、8中を加速されて加速
管出口7から吐出され、衝突板4に衝突する。
は被粉砕物投入口1から加速管出口7に向けてのノズル
の拡がり角度がスロート部At1から被粉砕物投入口1ま
でのノズルの拡がり角度と同じであり、本発明の加速管
が平行ノズル部9および第2のスロート部(断面積
At2)を持つ点で大きく異なる。被粉砕物6は投入口1
より平行ノズル部9に供給される。本発明においては供
給された被粉砕物はノズル部9、8中を加速されて加速
管出口7から吐出され、衝突板4に衝突する。
【0014】投入口1が設けられる位置は、被粉砕物に
最大の運動エネルギーを与えるようにノズル中の気流の
速度が最大となる位置と等しい。この気流の速度が最大
となる位置は、ノズル前後の圧力比とノズルの第1スロ
ート部断面積に対する任意の位置でのノズル部断面積の
大きさによって決定される。本発明において「投入口か
ら」とは、図2における投入口下流側aから上流側bの
範囲であれば特に限定されず、好ましくは上流側bの位
置である。
最大の運動エネルギーを与えるようにノズル中の気流の
速度が最大となる位置と等しい。この気流の速度が最大
となる位置は、ノズル前後の圧力比とノズルの第1スロ
ート部断面積に対する任意の位置でのノズル部断面積の
大きさによって決定される。本発明において「投入口か
ら」とは、図2における投入口下流側aから上流側bの
範囲であれば特に限定されず、好ましくは上流側bの位
置である。
【0015】平行ノズル部は被粉砕物投入口から先細ノ
ズル部までの間の部分であり、その長さは被粉砕物が十
分に加速され気流中に一様に分散するために必要な長さ
と気流の管との摩擦による減速度合のバランスから最も
粉砕性が高くなるように設定される。
ズル部までの間の部分であり、その長さは被粉砕物が十
分に加速され気流中に一様に分散するために必要な長さ
と気流の管との摩擦による減速度合のバランスから最も
粉砕性が高くなるように設定される。
【0016】先細ノズル部は平行ノズル部の後端から粉
砕室5に達するノズル先端の第2スロート部までをい
い、その長さは被粉砕物が管壁と極端に衝突しない程度
の絞り角で第2スロート部At2の断面積が第1スロート
部At1より小さくならない範囲で最も粉砕性が高くなる
ように決定される。このとき平行ノズル部の断面積At3
はAt2より大きく、At1<At2<At3の関係を有する。
砕室5に達するノズル先端の第2スロート部までをい
い、その長さは被粉砕物が管壁と極端に衝突しない程度
の絞り角で第2スロート部At2の断面積が第1スロート
部At1より小さくならない範囲で最も粉砕性が高くなる
ように決定される。このとき平行ノズル部の断面積At3
はAt2より大きく、At1<At2<At3の関係を有する。
【0017】拡がり角θ1のノズル部3’、平行ノズル
部9、絞り角θ2の先細ノズル部の断面形状は、すべて
の方向に一様な速度場を実現するために、好ましくは円
形であるが、被粉砕物投入口1での流速が出口7までの
間に極端に減速されない限り、楕円等の形状であっても
よい。ここで投入口1から出口7までの間に流速が極端
に減速されないとは、管との摩擦等による不可避的な減
速を意味するのではなく、ノズルの形状による極端な圧
力損失による減速を意味する。
部9、絞り角θ2の先細ノズル部の断面形状は、すべて
の方向に一様な速度場を実現するために、好ましくは円
形であるが、被粉砕物投入口1での流速が出口7までの
間に極端に減速されない限り、楕円等の形状であっても
よい。ここで投入口1から出口7までの間に流速が極端
に減速されないとは、管との摩擦等による不可避的な減
速を意味するのではなく、ノズルの形状による極端な圧
力損失による減速を意味する。
【0018】加速管3'の拡がり角θ1は、圧縮空気が断
熱膨張して加速する際にできるだけ効率良く加速される
観点から4°〜8°、好ましくは5°〜7°である。平
行ノズル部は流速がほぼ一定となるレベルであれば少々
の平行からのずれは問題ない。先細ノズル部は被粉砕物
が管壁と極端に衝突しない程度の絞り角なら特に問題は
なく、第2スロート部の断面積At2が第1スロート部
の断面積At1より大きくなるように設定される。
熱膨張して加速する際にできるだけ効率良く加速される
観点から4°〜8°、好ましくは5°〜7°である。平
行ノズル部は流速がほぼ一定となるレベルであれば少々
の平行からのずれは問題ない。先細ノズル部は被粉砕物
が管壁と極端に衝突しない程度の絞り角なら特に問題は
なく、第2スロート部の断面積At2が第1スロート部
の断面積At1より大きくなるように設定される。
【0019】衝突部材4は図1中には平面的な形状を記
載したが、例えば実開平1−148740号公報、特開
平1−254266号公報、特開平5−309287号
公報に見られる図5に示したような形状4a、4b、4
cであってもよく、本発明においては特に限定されるも
のではない。
載したが、例えば実開平1−148740号公報、特開
平1−254266号公報、特開平5−309287号
公報に見られる図5に示したような形状4a、4b、4
cであってもよく、本発明においては特に限定されるも
のではない。
【0020】出口7から衝突部材4までの距離は、製造
しようとしている粉体の目標粒径に対して任意に変化さ
せればよく、本発明においては特に限定されるものでは
ない。
しようとしている粉体の目標粒径に対して任意に変化さ
せればよく、本発明においては特に限定されるものでは
ない。
【0021】上記した図1の粉砕機と分級機を組み合わ
せることにより所望の粒径を有する粉砕粒子を得ること
ができる。図4に粉砕機を使用した粉砕工程と分級機を
使用した分級工程を組み合わせた粉砕装置のフローチャ
ート図を示す。
せることにより所望の粒径を有する粉砕粒子を得ること
ができる。図4に粉砕機を使用した粉砕工程と分級機を
使用した分級工程を組み合わせた粉砕装置のフローチャ
ート図を示す。
【0022】粉砕室からでた粉砕粒子は分級機に送られ
所望の粒径範囲内にある粒子を製品として取り出し、粗
粉砕粒子はさらに粉砕機に戻され、さらに粉砕、分級の
工程が繰り返される。
所望の粒径範囲内にある粒子を製品として取り出し、粗
粉砕粒子はさらに粉砕機に戻され、さらに粉砕、分級の
工程が繰り返される。
【0023】本発明の粉砕機は粉砕能力に優れているの
で、所望の粒径に粉砕するまでの繰り返し粉砕回数を減
らすことができ、このことはさらに粉砕物の処理能力向
上につながる。
で、所望の粒径に粉砕するまでの繰り返し粉砕回数を減
らすことができ、このことはさらに粉砕物の処理能力向
上につながる。
【0024】衝突式気流粉砕機は、少なくとも結着樹脂
および着色剤を含有する混合物を溶融混練し、冷却した
溶融混練物を機械的衝撃式粉砕機により粗粉砕(または
中粉砕)した10μm〜2000μm粉砕物をさらに微
粉砕する工程において使用すると有用である。以下にこ
のような場合の実験結果の一例を示す。
および着色剤を含有する混合物を溶融混練し、冷却した
溶融混練物を機械的衝撃式粉砕機により粗粉砕(または
中粉砕)した10μm〜2000μm粉砕物をさらに微
粉砕する工程において使用すると有用である。以下にこ
のような場合の実験結果の一例を示す。
【0025】
【実施例1】 被粉砕粒子の調製 ・スチレン−n−ブチルメタクリレート樹脂 100重量部 (Tm:132℃、Tg:60℃) ・ニグロシン系染料 5重量部 (ニグロシンベースEX;オリエント化学工業社製) ・低分子量ポリプロピレン 5重量部 (ビスコール550P;三洋化成工業社製) ・カーボンブラック 10重量部 (MA#8;三菱化学工業社製)
【0026】以上の材料をヘンシェルミキサーで混合
後、得られた混合物を連続押し出し混練機で混練した。
混練物を冷却後ハンマーミルで粗粉砕し、平均粒径2m
mの粗粉砕粒子を得た。得られた粗粉砕粒子を機械式衝
撃粉砕機(クリプトロンKTMO型;川崎重工業社製)
で粉砕し平均粒径14μm〜23μmの被粉砕粒子を得
た。
後、得られた混合物を連続押し出し混練機で混練した。
混練物を冷却後ハンマーミルで粗粉砕し、平均粒径2m
mの粗粉砕粒子を得た。得られた粗粉砕粒子を機械式衝
撃粉砕機(クリプトロンKTMO型;川崎重工業社製)
で粉砕し平均粒径14μm〜23μmの被粉砕粒子を得
た。
【0027】上記被粉砕粒子をさらに粉砕するに際して
ジェット粉砕機(IDS−2型;日本ニューマチック工
業社製)を用いた。この時ノズルとしては、加速管3の
拡がり角度としてθ1=6°を有する図3に示す形態の
従来ノズル、および平行ノズルの先端部が絞り角θ2=
8°を有する図2に示す形態の本発明ノズルを用いた。
これらの具体的な寸法はAt1=26.42mm2、At2
=38.48mm2、平行ノズルの断面積75.43m
m2を採用した。また、それぞれのノズルに対して図1
および図5に示す衝突板4、4a、4b、4cを用い
た。
ジェット粉砕機(IDS−2型;日本ニューマチック工
業社製)を用いた。この時ノズルとしては、加速管3の
拡がり角度としてθ1=6°を有する図3に示す形態の
従来ノズル、および平行ノズルの先端部が絞り角θ2=
8°を有する図2に示す形態の本発明ノズルを用いた。
これらの具体的な寸法はAt1=26.42mm2、At2
=38.48mm2、平行ノズルの断面積75.43m
m2を採用した。また、それぞれのノズルに対して図1
および図5に示す衝突板4、4a、4b、4cを用い
た。
【0028】各衝突板の具体的寸法は以下の通りであ
る。 衝突板4:d=φ46mm 衝突板4a:d=φ46mm、h=25mm、α=50° 衝突板4b:d=φ46mm、h=25mm、α=50°、β=20° 衝突板4c:d=φ46mm、h=25mm
る。 衝突板4:d=φ46mm 衝突板4a:d=φ46mm、h=25mm、α=50° 衝突板4b:d=φ46mm、h=25mm、α=50°、β=20° 衝突板4c:d=φ46mm、h=25mm
【0029】粉砕条件は処理量2Kg/h、粉砕圧6.
5Kgf/cm2Gにおいて、上記衝突板各々に対して
平均粒径14μm、20μmの被粉砕物を採用した。
5Kgf/cm2Gにおいて、上記衝突板各々に対して
平均粒径14μm、20μmの被粉砕物を採用した。
【0030】粉砕能力は、ジェット粉砕機の分級器を取
りはずし、粒径14μmおよび20μmの被粉砕物をジ
ェット粉砕機に1回通した事によって得られる1回粉砕
完粒径を検討することにより評価した。
りはずし、粒径14μmおよび20μmの被粉砕物をジ
ェット粉砕機に1回通した事によって得られる1回粉砕
完粒径を検討することにより評価した。
【0031】結果を図6に示す。図6から本発明の平行
ノズルは従来ノズルと比較すると約10%の粉砕能力の
向上が見られた。
ノズルは従来ノズルと比較すると約10%の粉砕能力の
向上が見られた。
【0032】なお図6中、1回粉砕完粒径は、被粉砕物
をジェット粉砕機に1回通した後の粉砕物の粒径を意味
する。またDp50は、粉砕物の粒径分布を重量分布で
表わした場合の分布の50%部分に相当する粒径を意味
する。
をジェット粉砕機に1回通した後の粉砕物の粒径を意味
する。またDp50は、粉砕物の粒径分布を重量分布で
表わした場合の分布の50%部分に相当する粒径を意味
する。
【0033】さらに粉砕圧を3Kgf/cm2G〜6.
5Kgf/cm2Gに変化させた場合の粉砕能力を評価
した。この時のその他の粉砕条件は、衝突板4、フィー
ド量10Kg/hに固定し、被粉砕物として粒径14μ
mのものを採用した。結果を図8に示す。
5Kgf/cm2Gに変化させた場合の粉砕能力を評価
した。この時のその他の粉砕条件は、衝突板4、フィー
ド量10Kg/hに固定し、被粉砕物として粒径14μ
mのものを採用した。結果を図8に示す。
【0034】さらにフィード量を2Kg/h〜30Kg
/hに変化させた場合の粉砕能力を評価した。この時の
その他の粉砕条件は衝突板4、粉砕圧を6.5Kgf/
cm2Gに固定し、被粉砕物として平均粒径14μmの
ものを用いた。結果を図7に示す。次に本発明の処理能
力向上の効果を示す実験結果の一例を示す。
/hに変化させた場合の粉砕能力を評価した。この時の
その他の粉砕条件は衝突板4、粉砕圧を6.5Kgf/
cm2Gに固定し、被粉砕物として平均粒径14μmの
ものを用いた。結果を図7に示す。次に本発明の処理能
力向上の効果を示す実験結果の一例を示す。
【0035】
【実施例2】 被粉砕粒子の調製 ・スチレン−n−ブチルメタクリレート樹脂 100重量部 (Tm:132℃、Tg:60℃) ・ニグロシン系染料 5重量部 (ニグロシンベースEX;オリエント化学工業社製) ・低分子量ポリプロピレン 5重量部 (ビスコール550P;三洋化成工業社製) ・カーボンブラック 10重量部 (MA#8;三菱化学工業社製)
【0036】以上の材料をヘンシェルミキサーで混合
後、得られた混合物を連続押し出し混練機で混練した。
混練物を冷却後、ハンマーミルで粗粉砕し、平均粒径2
mmの粗粉砕粒子を得た。
後、得られた混合物を連続押し出し混練機で混練した。
混練物を冷却後、ハンマーミルで粗粉砕し、平均粒径2
mmの粗粉砕粒子を得た。
【0037】上記被粉砕粒子をさらに粉砕するに際して
ジェットミル粉砕機(I−5型;日本ニューマチック工
業社製)を使用し、更にこのジェット粉砕機を所望の粒
径が得られる様に(DS−5型;日本ニューマチック工
業社製)の分級器と組み合わせた図4の粉砕フローを用
いた。この時ノズルとしては、加速管3の拡がり角度と
してθ1=6°を有する図3に示す形態の従来ノズルお
よび平行ノズルの先端部が絞り角θ2=8°を有する図
2に示す形態の本発明ノズルを用いた。これらの具体的
な寸法はAt1=62.2mm2、At2=90.6mm2、平
行ノズルの断面積175.6mm2を採用した。また衝突
板としては、図4に示す衝突板4(φ58mm)を用い
た。
ジェットミル粉砕機(I−5型;日本ニューマチック工
業社製)を使用し、更にこのジェット粉砕機を所望の粒
径が得られる様に(DS−5型;日本ニューマチック工
業社製)の分級器と組み合わせた図4の粉砕フローを用
いた。この時ノズルとしては、加速管3の拡がり角度と
してθ1=6°を有する図3に示す形態の従来ノズルお
よび平行ノズルの先端部が絞り角θ2=8°を有する図
2に示す形態の本発明ノズルを用いた。これらの具体的
な寸法はAt1=62.2mm2、At2=90.6mm2、平
行ノズルの断面積175.6mm2を採用した。また衝突
板としては、図4に示す衝突板4(φ58mm)を用い
た。
【0038】処理能力は、所望の製品粒径を12〜14
μmに固定、すなわち分級条件を一定とした時の粉体の
フィード量を検討することにより評価した。
μmに固定、すなわち分級条件を一定とした時の粉体の
フィード量を検討することにより評価した。
【0039】結果を表1に示す。表1から本発明のノズ
ルは従来ノズルと比較すると15%程度の粉砕能力の向
上がみられた。
ルは従来ノズルと比較すると15%程度の粉砕能力の向
上がみられた。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の加速管を使用することにより、
加速管に衝撃波を発生させずかつ大きなエネルギーロス
を生ぜしめることなく気流を流すことができるので、衝
突時の粉砕物の持つ運動エネルギーを従来の衝突式気流
粉砕機より高めることがてき、そのためより大きな粉砕
能力を付与することができる。又、この大きな粉砕能力
により、この粉砕工程と分級工程を組み合わせた粉砕装
置において所望の粒径に粉砕するまでの繰り返し粉砕回
数を減らすことができ、粉砕物の処理能力が向上する。
加速管に衝撃波を発生させずかつ大きなエネルギーロス
を生ぜしめることなく気流を流すことができるので、衝
突時の粉砕物の持つ運動エネルギーを従来の衝突式気流
粉砕機より高めることがてき、そのためより大きな粉砕
能力を付与することができる。又、この大きな粉砕能力
により、この粉砕工程と分級工程を組み合わせた粉砕装
置において所望の粒径に粉砕するまでの繰り返し粉砕回
数を減らすことができ、粉砕物の処理能力が向上する。
【図1】 本発明の衝突式気流粉砕機の概略断面図であ
る。
る。
【図2】 本発明の加速管の概略断面図である。
【図3】 従来の加速管の概略断面図である。
【図4】 本発明の衝突式気流粉砕機と分級機を組み合
わせたフローチャート図である。
わせたフローチャート図である。
【図5】 種々の形態の衝突板の概略断面図である。
【図6】 本発明の衝突式気流粉砕機の粉砕能力の評価
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図7】 本発明の衝突式気流粉砕機の粉砕能力の評価
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図8】 本発明の衝突式気流粉砕時の粉砕能力の評価
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図9】 従来の衝突式気流粉砕機の概略断面図であ
る。
る。
1:被粉砕物投入口、2:圧縮空気供給ノズル、3:加
速管、3’:加速部、4:衝突部材、5:粉砕室、6:
被粉砕物、7:加速管出口、8:先細ノズル部、9:平
行ノズル部
速管、3’:加速部、4:衝突部材、5:粉砕室、6:
被粉砕物、7:加速管出口、8:先細ノズル部、9:平
行ノズル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 寛 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 江田 正美 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 高速気体により被粉砕物を搬送加速する
ための加速管と、該加速管より噴出する被粉砕物を衝突
力により粉砕するための衝突部材とを具備し、該衝突部
材を加速管出口に対向して粉砕室内に設けた衝突式気流
粉砕機において、該加速管は被粉砕物投入口、圧縮気体
供給部から被粉砕物投入口までの加速管形状が第1のス
ロート部を持つラバールノズル部、被粉砕物投入口から
加速管出口に向かっての断面積が一定である平行ノズル
部、および該平行ノズルに連なり断面積が小さくなる先
細ノズル部から構成されており、加速管出口が第2のス
ロート部となっていることを特徴とする衝突式気流粉砕
機。 - 【請求項2】 第1スロート部の断面積をAt1、第2の
スロート部の断面積をAt2および平行ノズル部の断面積
At3としたとき、At1<At2<At3の関係を有すること
を特徴とする請求項1の衝突式気流粉砕機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10732095A JPH08299833A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | 衝突式気流粉砕機 |
US08/568,480 US5765766A (en) | 1994-12-08 | 1995-12-07 | Nozzle for jet mill |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10732095A JPH08299833A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | 衝突式気流粉砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08299833A true JPH08299833A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14456083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10732095A Pending JPH08299833A (ja) | 1994-12-08 | 1995-05-01 | 衝突式気流粉砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08299833A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101173309B1 (ko) * | 2003-12-03 | 2012-08-10 | 가부시키가이샤 미이케 텍코쇼 | 유기물 입자의 미립화 장치 |
US8267340B2 (en) | 2009-01-05 | 2012-09-18 | Ricoh Company Limited | Airflow pulverization and classification device, and pulverization method |
CN112354651A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-02-12 | 南昌大学 | 一种食物全组分制浆的射流冲击磨设备和方法 |
-
1995
- 1995-05-01 JP JP10732095A patent/JPH08299833A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101173309B1 (ko) * | 2003-12-03 | 2012-08-10 | 가부시키가이샤 미이케 텍코쇼 | 유기물 입자의 미립화 장치 |
US8267340B2 (en) | 2009-01-05 | 2012-09-18 | Ricoh Company Limited | Airflow pulverization and classification device, and pulverization method |
CN112354651A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-02-12 | 南昌大学 | 一种食物全组分制浆的射流冲击磨设备和方法 |
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