[go: up one dir, main page]

JPH0829713A - マルチビーム走査光学装置 - Google Patents

マルチビーム走査光学装置

Info

Publication number
JPH0829713A
JPH0829713A JP18405794A JP18405794A JPH0829713A JP H0829713 A JPH0829713 A JP H0829713A JP 18405794 A JP18405794 A JP 18405794A JP 18405794 A JP18405794 A JP 18405794A JP H0829713 A JPH0829713 A JP H0829713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
scanning
optical
light beam
light beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18405794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Imamichi
和行 今道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18405794A priority Critical patent/JPH0829713A/ja
Publication of JPH0829713A publication Critical patent/JPH0829713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム分離手段(ダイクロイックミラー)を
利用して合成画像を形成する際、該ビーム分離手段で発
生する被走査面上での走査線の湾曲を補正し良質なる合
成画像が得られるマルチビーム走査光学装置を得るこ
と。 【構成】 複数の光源から出射した波長の異なる複数の
光ビームを各々対応する光学部材を通してビーム合成手
段で合成し、合成した光ビームを偏向反射する複数の偏
向面を有する光偏向器を介して結像手段で集光し、合成
した光ビームを波長領域に応じて反射及び透過させるビ
ーム分離手段で複数の光ビームに分離した後、被走査面
上の異なった複数の領域に導光し、複数の光ビームで被
走査面上を光走査する際、ビーム分離手段を透過する光
ビームが主走査面と垂直な面内で該光偏向器の偏向面に
対して斜め方向から入射するように各要素を構成して、
該光ビームがビーム分離手段を透過する際に発生する被
走査面上での走査線の湾曲を補正したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチビーム走査光学装
置に関し、特に波長の異なる複数の光ビーム(レーザ
光)を利用して被走査面としての記録媒体(例えば感光
体ドラム)面上の複数位置に導光し光走査して画像の記
録をする、例えばマルチカラー複写機やマルチカラーレ
ーザープリンタ等の画像形成装置に好適なマルチビーム
走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、マルチカラー複写機等に用い
られるマルチビーム走査光学装置においては光源として
波長の異なる複数の半導体レーザを用い、該複数の半導
体レーザから出射した複数の光ビーム(レーザ光)をビ
ーム合成手段としての合成用ダイクロイックミラーで1
つの光路に合成している。そして合成した光ビームを偏
向反射する光偏向器を介して結像レンズ(fθレンズ)
で集光し、ビーム分離手段としての分離用ダイクロイッ
クミラーで複数の光ビームに分離した後、同一の被走査
面(感光体ドラム面)上の異なった複数の領域に導光
し、該複数の光ビームで該被走査面上を光走査すること
により画像記録を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に厚みのあるビー
ム分離手段としてのダイクロイックミラーを光路中に結
像レンズの光軸に対して斜め(例えば45度)に傾けて
配置すると、該ダイクロイックミラーを透過した光ビー
ムは該ダイクロイックミラーへの入射角及び該ダイクロ
イックミラーのミラー基板の厚みに応じて感光体ドラム
面上での走査線の直線性が失われ湾曲が生じてしまうと
いう問題点がある。
【0004】この状態のままで感光体ドラム面上を光走
査すると、この透過した光ビームは例えば図10に示す
点線19のように該感光体ドラム9面上で1ラインの走
査線が円弧を描いた状態(湾曲状態)となる。
【0005】一方、分離ダイクロイックミラーで反射し
た光ビームは該分離ダイクロイックミラーで反射する際
に生じる湾曲は発生しない。この為感光体ドラム9面上
を光走査する1ラインの走査線は例えば図10に示す実
線18のように直線状態となって維持される。
【0006】従って、このようなマルチビーム走査光学
装置を、例えばマルチカラー複写機に適用して複数色の
合成を行なった場合、合成画像上で色ズレや混色等が発
生し、良質なる複写画像が得られないという問題点があ
った。
【0007】本発明はビーム分離手段としての分離用ダ
イクロイックミラーで分離した複数の光ビームを利用し
て被走査面(感光体ドラム面)上の異なる領域を光走査
する際、該分離用ダイクロイックミラーで分離した光ビ
ームのうち透過する光ビームを主走査面と垂直な面内
(副走査断面内)で光偏向器の偏向面に対して斜め方向
から入射するように各要素を構成することにより、該ビ
ーム分離手段を透過した際に発生する被走査面上での走
査線の湾曲を良好に補正し、良質なる合成画像(複写画
像)を得ることができるマルチビーム走査光学装置の提
供を目的とする。
【0008】又、本発明はビーム分離手段としての分離
用ダイクロイックミラーで分離した複数の光ビームを利
用して被走査面(感光体ドラム面)上の異なる領域を光
走査する際、該被走査面上を光走査する複数の光ビーム
の走査線の状態がそれぞれ略一致するように該複数の光
ビームのうち少なくとも1つの光ビームを主走査面と垂
直な面内で光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射
するように各要素を構成することにより、良質なる合成
画像(複写画像)を得ることができるマルチビーム走査
光学装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチビーム走
査光学装置は、 (1−1)複数の光源から出射した波長の異なる複数の
光ビームを各々対応する光学部材を通してビーム合成手
段で合成し、該合成した光ビームを偏向反射する複数の
偏向面を有する光偏向器を介して結像手段で集光し、該
合成した光ビームを波長領域に応じて反射及び透過させ
るビーム分離手段で複数の光ビームに分離した後、被走
査面上の異なった複数の領域に導光し、該複数の光ビー
ムで該被走査面上を光走査する際、該ビーム分離手段を
透過する光ビームが主走査面と垂直な面内で該光偏向器
の偏向面に対して斜め方向から入射するように各要素を
構成して、該光ビームが該ビーム分離手段を透過する際
に発生する被走査面上での走査線の湾曲を補正したこと
を特徴としている。
【0010】特に前記複数の光源のうち少なくとも1つ
の光源を主走査面と垂直な面内において前記対応する光
学部材の光軸からズラして配置することにより、前記ビ
ーム分離手段で透過する光ビームを主走査面と垂直な面
内で前記光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射さ
せたことや、前記ビーム合成手段を主走査面と垂直な面
内において前記光学部材の光軸に対して傾けて配置する
ことにより、前記ビーム分離手段で透過する光ビームを
主走査面と垂直な面内で前記光偏向器の偏向面に対して
斜め方向から入射させたことや、前記ビーム分離手段は
ダイクロイックミラーより成っていること等を特徴とし
ている。
【0011】(1−2)複数の発光部をアレイ状に並置
した光源より出射した波長の異なる複数の光ビームを光
学部材を通して複数の偏向面を有する光偏向器に導光
し、該光偏向器で偏向反射させ、結像手段で集光した後
に、該複数の光ビームを波長領域に応じて反射及び透過
させるビーム分離手段により反射光と透過光の光ビーム
に分離した後、被走査面上の異なった複数の領域に各々
導光し、該複数の光ビームで該被走査面上を光走査する
際、該ビーム分離手段を透過する光ビームが主走査面と
垂直な面内で該光偏向器の偏向面に対して斜め方向から
入射するように各要素を構成して、該光ビームが該ビー
ム分離手段を透過する際に発生する被走査面上での走査
線の湾曲を補正したことを特徴としている。
【0012】特に前記複数の発光部のうち少なくとも1
つの発光部を主走査面と垂直な面内において前記光学部
材の光軸からズラして配置することにより、前記ビーム
分離手段で透過する光ビームを主走査面と垂直な面内で
前記光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射させた
ことや、前記ビーム分離手段はダイクロイックミラーよ
り成っていること等を特徴としている。
【0013】(1−3)複数の光源から出射した波長の
異なる複数の光ビームを各々対応する光学部材を通して
ビーム合成手段で合成し、該合成した光ビームを偏向反
射する複数の偏向面を有する光偏向器を介して結像手段
で集光し、該合成した光ビームを波長領域に応じて反射
及び透過させるビーム分離手段で複数の光ビームに分離
した後、被走査面上の異なった複数の領域に導光し、該
複数の光ビームで該被走査面上を光走査する際、該被走
査面上を光走査する複数の光ビームの走査線の状態がそ
れぞれ略一致するように該複数の光ビームのうち少なく
とも1つの光ビームを主走査面と垂直な面内で該光偏向
器の偏向面に対して斜め方向から入射するように各要素
を構成したことを特徴としている。
【0014】特に前記複数の光源のうち少なくとも1つ
の光源を主走査面と垂直な面内において前記対応する光
学部材の光軸からズラして配置することにより、前記複
数の光ビームのうち少なくとも1つの光ビームを主走査
面と垂直な面内で前記光偏向器の偏向面に対して斜め方
向から入射させたことや、前記ビーム合成手段を主走査
面と垂直な面内において前記光学部材の光軸に対して傾
けて配置することにより、前記複数の光ビームのうち少
なくとも1つの光ビームを主走査面と垂直な面内で前記
光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射させたこと
や、前記ビーム分離手段はダイクロイックミラーより成
っていること等を特徴としている。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部側面図(副走
査断面図)、図2は本発明の実施例1の要部平面図(主
走査断面図)である。
【0016】図中、1a,1bは各々光源としての半導
体レーザであり、画像信号に基づき光変調された光ビー
ム(レーザ光)を出射している。各半導体レーザ1a,
1bから出射する光ビームの波長は各々異なり、例えば
半導体レーザ1aから出射する光ビームの波長λ1 は6
70nm、半導体レーザ1bから出射する光ビームの波
長λ2 は780nmである。本実施例においては主走査
面と垂直な面内(副走査面内)において半導体レーザ1
aを光学部材としてのコリメーターレンズ2aの光軸か
ら所定量ズラして配置し、該半導体レーザ1aから出射
した光ビームが偏向手段としての光偏向器5の偏向面5
aへ入射する際、所定の角度θを持って斜め方向から入
射(斜入射)するように構成している。これにより後述
するようにビーム分離手段(分離用ダイクロイックミラ
ー)を透過した際に発生する光ビームの被走査面上での
走査線の湾曲を補正している。
【0017】2a,2bは各々光学部材としてのコリメ
ーターレンズであり、各々対応する各半導体レーザ1
a,1bから出射した光ビームを略平行光束としてい
る。
【0018】3はビーム合成手段であり、ダイクロイッ
クミラー(合成用ダイクロイックミラー)より成ってお
り、図3に示す分光透過率特性を有している。この合成
用ダイクロイックミラー3は半導体レーザ1aから出射
した波長670nmの光ビームを透過させ、半導体レー
ザ1bから出射した波長780nmの光ビームを反射さ
せ1つの光路に合成している。
【0019】4はシリンドリカルレンズであり、副走査
断面のみ所定の屈折力を有している。5は複数の偏向面
を有する光偏向器であり、回転多面鏡より成っており、
駆動手段(不図示)により矢印A方向に所定の速度で回
転している。
【0020】6は結像手段としてのfθ特性を有する結
像レンズ(fθレンズ)であり、球面レンズ6aとトー
リックンレンズ6bの2つのレンズより成っており、光
偏向器5の偏向面5aで偏向反射した複数の光ビームを
集光し、後述するビーム分離手段(分離用ダイクロイッ
クミラー)と折り返しミラーを介して被走査面としての
感光体ドラム面上の異なった2つの露光位置P1,P2
にそれぞれ結像(集束)させている。
【0021】ビーム分離手段としての分離用ダイクロイ
ックミラー7は上記の合成用ダイクロイックミラー3の
光学特性(図3に示す透過率特性)と同様に入射した光
ビームのうち波長670nmの光ビームを透過させ、波
長780nmの光ビームを反射させることにより2つの
光ビームに分離している。又本実施例における分離用ダ
イクロイックミラー7は結像レンズ6の光軸上の光ビー
ムの入射角が略45度となるように該結像レンズ6の光
軸に対して所定方向へ傾けて配置している。
【0022】8aは折り返しミラーであり、分離用ダイ
クロイックミラー7で反射された波長780nmの光ビ
ームを感光体ドラム9面上の第1の露光位置P1に導い
ている。8b,8cは各々折り返しミラーであり、分離
用ダイクロイックミラー7を透過した波長670nmの
光ビームを感光体ドラム9面上の第2の露光位置P2に
導いている。感光体ドラム9は図中矢印B方向(副走査
方向)に所定の速度で回転している。
【0023】本実施例においてはこのような構成により
各半導体レーザ1a,1bから画像信号により光変調さ
れて出射した波長670nmの光ビームと波長780n
mの光ビームとをそれぞれのコリメーターレンズ2a,
2bにより略平行な光ビームに変換し、合成用ダイクロ
イックミラー3により1つの光路に合成した後、シリン
ドリカルレンズ4に入射させている。シリンドリカルレ
ンズ4は入射した光ビームのうち主走査断面においては
そのまま平行光ビームの状態で射出させ、副走査断面内
においては集束して光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像
として結像させている。
【0024】本実施例においてはこのとき半導体レーザ
1aから出射した波長670nmの光ビームが主走査面
と垂直な面内(副走査面内)において光偏向器5の偏向
面5aへ斜め方向から入射するように、該半導体レーザ
1aをコリメーターレンズ2aの光軸から所定量ズラし
て配置している。
【0025】その後、光偏向器5の偏向面5aによって
偏向反射した光ビームは結像レンズ6で集光され分離用
ダイクロイックミラー7に入射している。そして波長7
80nmの光ビームは分離用ダイクロイックミラー7に
より反射され折り返しミラー8aを介して感光体ドラム
9面上の第1の露光位置P1に結像(集束)している。
【0026】一方、波長670nmの光ビームは分離用
ダイクロイックミラー7を透過し2つの折り返しミラー
8b,8cを介して感光体ドラム9面上の第2の露光位
置P2に結像(集束)している。
【0027】そして光偏向器5を矢印A方向に回転させ
ることによって露光位置P1,P2の紙面に対して垂直
な方向(主走査方向)に光走査している。そして主走査
方向の露光と共に感光体ドラム9の矢印B方向(副走査
方向)の回転に伴ない露光位置P1,P2で感光体ドラ
ム9を順次露光し、各々に対応した現像器(不図示)に
より該感光体ドラム9面上に静電潜像を現像している。
【0028】次に分離用ダイクロイックミラーを透過し
た際に発生する光ビームの走査線の湾曲を補正する方法
について説明する。
【0029】一般に前述したように分離用ダイクロイッ
クミラーを透過した光ビームは該分離用ダイクロイック
ミラーへ入射する入射角及び該分離用ダイクロイックミ
ラーのミラー基板の厚みに応じ走査線の直線性が失われ
湾曲を生じてしまう。
【0030】そこで本実施例においては図4、図5に示
す構成をとることによって分離用ダイクロイックミラー
を透過した際に発生する光ビームの走査線の湾曲を補正
している。ここで図4、図5は各々本発明の実施例1の
光源から光偏向器に至るまでの副走査断面図であり、図
4は半導体レーザ1bから光偏向器5に至るまでの副走
査断面図、図5は半導体レーザ1aから光偏向器5に至
るまでの副走査断面図を示している。
【0031】図4において半導体レーザ1bはコリメー
ターレンズ2bの光軸(不図示のfθレンズの光軸に一
致)上に配置され、該半導体レーザ1bから出射した光
ビームを光偏向器5の偏向面5aに垂直に入射させてい
る。一方図5において半導体レーザ1aはコリメーター
レンズ2aの光軸から図面上上方向にズラして配置さ
れ、該半導体レーザ1aから出射した光ビームを光偏向
器5の偏向面5aに角度θを持って入射(斜入射)させ
ている。
【0032】このとき角度θで偏向面5aに入射した半
導体レーザ1aからの光ビームは該偏向面5aで偏向反
射した後、fθレンズ6により感光体ドラム9面上に結
像するが、該光ビームは副走査断面内で偏向面5aに対
して角度θをもって入射している為、該光偏向器5の回
転に応じて該偏向面5a上での反射点が上下にズレ、こ
の結果感光体ドラム9面上で該光ビームの走査線に湾曲
が発生する。
【0033】そこで本実施例においてはこのときの湾曲
量が分離用ダイクロイックミラー7を透過する際に発生
する光ビームの湾曲量と略同量で湾曲する方向のみが異
なるように偏向面5aに入射する光ビーム(波長670
nm)の入射角θを該分離用ダイクロイックミラー7へ
の入射角及び基板の厚み、又fθレンズの横倍率等に応
じて適宜設定することにより逆補正を掛けている。これ
により感光体ドラム9面を光走査する1ラインの走査線
の状態が図9に示す点線17のように湾曲のない直線状
態となるように補正している。
【0034】尚、図9において実線16は分離用ダイク
ロイックミラー7で反射した光ビームの走査線、点線1
7は分離用ダイクロイックミラー7で透過した光ビーム
の走査線の状態を示している。
【0035】このように本実施例においては分離用ダイ
クロイックミラー7を透過する際に発生する光ビームの
走査線の湾曲を前述の如く光偏向器5へ入射する際の光
ビームの入射角度を適切に設定することにより補正し、
これにより色ズレや混色等のない良質なる合成画像(複
写画像)を得ている。
【0036】尚、本実施例においては複数の光ビームの
うち一方の光ビームの波長を780nm、他方の光ビー
ムの波長を670nmとしたが、これらの光ビームの波
長はビーム合成手段あるいはビーム分離手段で合成ある
いは分離できる波長であれば特に限定することはない。
【0037】図6は本発明の実施例2の一部分の要部平
面図(主走査断面図)である。図6において図2に示し
た要素と同一要素には同符番を付している。
【0038】同図において13はビーム合成手段であ
り、ダイクロイックミラー(合成用ダイクロイックミラ
ー)より成っており、図7に示す透過率特性を有してお
り、半導体レーザ1aから出射した波長670nmの光
ビームを反射させ、半導体レーザ1bから出射した波長
780nmの光ビームを透過させ1つの光路に合成して
いる。
【0039】本実施例におけるビーム合成手段13は後
述するように主走査面と垂直な面内(副走査面内)にお
いてコリメーターレンズ2aの光軸に対して所定方向へ
傾けて配置しており、半導体レーザ1aから出射した光
ビームが光偏向器5の偏向面5aへ所定の角度θを持っ
て斜め方向から入射(斜入射)するようにしている。
尚、ビーム分離手段としての分離用ダイクロイックミラ
ー(不図示)は前述したように図3に示した透過率特性
を有し、入射した光ビームのうち波長670nmの光ビ
ームを透過させ、波長780nmの光ビームを反射させ
ることにより2つの光ビームに分離している。
【0040】次に本実施例において前述の実施例1と異
なる点を中心に説明する。
【0041】前述の実施例1では副走査断面内において
半導体レーザ1aをコリメーターレンズ2aの光軸に対
して所定量ズラすことにより光偏向器5の偏向面5aに
入射する該半導体レーザ1aからの光ビームを斜め方向
から入射させていたが、本実施例では合成用ダイクロイ
ックミラー3を副走査断面内においてコリメーターレン
ズ2aの光軸に対して所定方向へ傾けることにより、光
偏向器5の偏向面5aに入射する半導体レーザ1aから
の光ビームを斜め方向から入射させている。これにより
前述の実施例1と同様に分離用ダイクロイックミラーを
透過する際に発生する光ビームの走査線の湾曲を効果的
に補正している。
【0042】即ち、本実施例においては図6に示すx−
y座標系において合成用ダイクロイックミラー13をy
軸を回転軸として任意の角度αだけ傾けることにより半
導体レーザ1aから出射した波長670nmの光ビーム
のみを光偏向器5の偏向面5aに対して斜め方向から入
射させ、前述の如くこのとき発生する走査線の湾曲量が
分離用ダイクロイックミラー(不図示)を透過する際に
発生する光ビームの走査線の湾曲量と略同量で湾曲する
方向のみが異なるように補正している。
【0043】このとき光偏向器5の偏向面5aに入射す
る波長670nmの光ビームの入射角度θは前述の実施
例1と同様に分離用ダイクロイックミラーへの入射角及
び基板の厚み、又fθレンズの横倍率等に応じて適宜設
定している。図8はこのときの様子を示した半導体レー
ザ1aから光偏向器5に至るまでの副走査断面図であ
る。
【0044】このように本実施例においては前述の如く
合成用ダイクロイックミラー13を副走査断面内におい
てコリメーターレンズ2aの光軸に対して所定方向へ傾
けることにより、分離用ダイクロイックミラーを透過す
る際に発生する光ビームの走査線の湾曲を効果的に補正
することができ、これにより前述の実施例1と同様な効
果を得ている。
【0045】次に本発明の実施例3について説明する。
【0046】前述の実施例1,2では光源として別個の
半導体レーザを2つ用いたが、本実施例においては波長
の異なる複数の光ビームを出射するモノリシックなマル
チレーザアレイ(複数の発光部をアレイ状に並置した光
源)を用いている。
【0047】即ち、本実施例ではマルチレーザアレイを
構成する発光部のうち分離用ダイクロイックミラーで反
射する光ビームを出射する発光部をコリメーターレンズ
の光軸上に配置し、該分離用ダイクロイックミラーで透
過する光ビームを出射する発光部を該コリメーターレン
ズの光軸に対して所定量ズラして配置している。これに
より前述の実施例1,2と同様に分離用ダイクロイック
ミラーで透過する光ビームを副走査断面内で光偏向器の
偏向面へ斜め方向から入射させることによって、該分離
用ダイクロイックミラーを透過した際に発生する光ビー
ムの走査線の湾曲を効果的に補正している。
【0048】本実施例においてはこのように光源として
マルチレーザアレイを用いることによってコリメーター
レンズを共用することができ、かつ合成用ダイクロイッ
クミラーを用いずに光学系を構成することができる為、
装置全体の小型化及び低コスト化が図れるといった利点
がある。
【0049】尚、以上の各実施例においてはビーム分離
手段を透過した際に生じた波長670nmの光ビームの
走査線の湾曲を補正したが、例えばその逆に該ビーム分
離手段で反射した波長780nmの光ビームに該波長6
70nmの光ビームの湾曲量と同量で、かつ同一方向に
湾曲が発生するように構成しても本発明は2つの光ビー
ム間の相対的な湾曲量のズレを補正することができる。
【0050】即ち、ビーム分離手段で反射する波長78
0nmの光ビームの走査線の状態を図10の点線19で
示すようにビーム分離手段で透過する波長670nmの
光ビームの走査線の状態(湾曲状態)と略同一の状態に
なるように、例えば副走査断面内において該波長780
nmの光ビームを出射する半導体レーザの位置をコリメ
ーターレンズの光軸よりズラして配置したり、あるいは
合成用ダイクロイックミラーを光軸に対して所定方向へ
傾けたりすることによって湾曲を発生させ、これにより
波長670nmの光ビームの走査線の状態(湾曲状態)
と略同一の状態となるようにしている。
【0051】このように光学系を構成することによって
も2つの光ビーム間の相対的な湾曲量のズレは補正され
るので、本発明が解決しようとしている課題については
適応された構成をとることができる。
【0052】尚、以上の各実施例においては互いに波長
の異なる2つの光ビームを用いて例えば2色画像を得る
ように構成したが、これに限定されることなく、例えば
互いに波長の異なる3つ以上の光ビームを用いて多色画
像を得るようにした走査光学装置においても本発明は前
述の実施例と同様に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くビーム分離手
段で分離される複数の光ビームのうち透過する光ビーム
が主走査面と垂直な面内(副走査断面内)で光偏向器の
偏向面に対して斜め方向から入射(斜入射)するように
各要素を構成することにより、該ビーム分離手段を透過
する際に発生する被走査面上での走査線の湾曲を効果的
に補正することができ、これにより色ズレや混色等のな
い良質なる合成(多色)画像を得ることができるマルチ
ビーム走査光学装置を達成することができる。
【0054】又、本発明によれば前述の如くビーム分離
手段で分離した複数の光ビームのうち少なくとも1つの
光ビームを主走査面と垂直な面内で光偏向器の偏向面に
対して斜め方向から入射するように各要素を構成するこ
とにより、被走査面上を光走査する複数の光ビームの走
査線の状態をそれぞれ略一致させることができ、これに
より色ズレや混色等のない良質なる合成(多色)画像を
得ることができるマルチビーム走査光学装置を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部側面図
【図2】 本発明の実施例1の要部平面図
【図3】 本発明の実施例1の分離用ダイクロイックミ
ラーの特性図
【図4】 本発明の実施例1の要部側面図
【図5】 本発明の実施例1の要部側面図
【図6】 本発明の実施例2の要部側面図
【図7】 本発明の実施例2の分離用ダイクロイックミ
ラーの特性図
【図8】 本発明の実施例2の要部平面図
【図9】 本発明の実施例1の感光体ドラム面上での走
査線の状態を示した説明図
【図10】 従来のマルチビーム走査光学装置の感光体
ドラム面上での走査線の状態を示した説明図
【符号の説明】
1a,1b 光源(半導体レーザ) 2a,2b コリメーターレンズ 3,13 ビーム合成手段 4 シリンドリカルレンズ 5 光偏向器 6 結像手段 7 ビーム分離手段 8a,8b,8c 折り返しミラー 9 被走査面(感光体ドラム) 16,17 走査線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光源から出射した波長の異なる複
    数の光ビームを各々対応する光学部材を通してビーム合
    成手段で合成し、該合成した光ビームを偏向反射する複
    数の偏向面を有する光偏向器を介して結像手段で集光
    し、該合成した光ビームを波長領域に応じて反射及び透
    過させるビーム分離手段で複数の光ビームに分離した
    後、被走査面上の異なった複数の領域に導光し、該複数
    の光ビームで該被走査面上を光走査する際、 該ビーム分離手段を透過する光ビームが主走査面と垂直
    な面内で該光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射
    するように各要素を構成して、該光ビームが該ビーム分
    離手段を透過する際に発生する被走査面上での走査線の
    湾曲を補正したことを特徴とするマルチビーム走査光学
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光源のうち少なくとも1つの
    光源を主走査面と垂直な面内において前記対応する光学
    部材の光軸からズラして配置することにより、前記ビー
    ム分離手段で透過する光ビームを主走査面と垂直な面内
    で前記光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射させ
    たことを特徴とする請求項1のマルチビーム走査光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム合成手段を主走査面と垂直な
    面内において前記光学部材の光軸に対して傾けて配置す
    ることにより、前記ビーム分離手段で透過する光ビーム
    を主走査面と垂直な面内で前記光偏向器の偏向面に対し
    て斜め方向から入射させたことを特徴とする請求項1の
    マルチビーム走査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム分離手段はダイクロイックミ
    ラーより成っていることを特徴とする請求項1のマルチ
    ビーム走査光学装置。
  5. 【請求項5】 複数の発光部をアレイ状に並置した光源
    より出射した波長の異なる複数の光ビームを光学部材を
    通して複数の偏向面を有する光偏向器に導光し、該光偏
    向器で偏向反射させ、結像手段で集光した後に、該複数
    の光ビームを波長領域に応じて反射及び透過させるビー
    ム分離手段により反射光と透過光の光ビームに分離した
    後、被走査面上の異なった複数の領域に各々導光し、該
    複数の光ビームで該被走査面上を光走査する際、 該ビーム分離手段を透過する光ビームが主走査面と垂直
    な面内で該光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射
    するように各要素を構成して、該光ビームが該ビーム分
    離手段を透過する際に発生する被走査面上での走査線の
    湾曲を補正したことを特徴とするマルチビーム走査光学
    装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の発光部のうち少なくとも1つ
    の発光部を主走査面と垂直な面内において前記光学部材
    の光軸からズラして配置することにより、前記ビーム分
    離手段で透過する光ビームを主走査面と垂直な面内で前
    記光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射させたこ
    とを特徴とする請求項5のマルチビーム走査光学装置。
  7. 【請求項7】 前記ビーム分離手段はダイクロイックミ
    ラーより成っていることを特徴とする請求項5のマルチ
    ビーム走査光学装置。
  8. 【請求項8】 複数の光源から出射した波長の異なる複
    数の光ビームを各々対応する光学部材を通してビーム合
    成手段で合成し、該合成した光ビームを偏向反射する複
    数の偏向面を有する光偏向器を介して結像手段で集光
    し、該合成した光ビームを波長領域に応じて反射及び透
    過させるビーム分離手段で複数の光ビームに分離した
    後、被走査面上の異なった複数の領域に導光し、該複数
    の光ビームで該被走査面上を光走査する際、 該被走査面上を光走査する複数の光ビームの走査線の状
    態がそれぞれ略一致するように該複数の光ビームのうち
    少なくとも1つの光ビームを主走査面と垂直な面内で該
    光偏向器の偏向面に対して斜め方向から入射するように
    各要素を構成したことを特徴とするマルチビーム走査光
    学装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の光源のうち少なくとも1つの
    光源を主走査面と垂直な面内において前記対応する光学
    部材の光軸からズラして配置することにより、前記複数
    の光ビームのうち少なくとも1つの光ビームを主走査面
    と垂直な面内で前記光偏向器の偏向面に対して斜め方向
    から入射させたことを特徴とする請求項8のマルチビー
    ム走査光学装置。
  10. 【請求項10】 前記ビーム合成手段を主走査面と垂直
    な面内において前記光学部材の光軸に対して傾けて配置
    することにより、前記複数の光ビームのうち少なくとも
    1つの光ビームを主走査面と垂直な面内で前記光偏向器
    の偏向面に対して斜め方向から入射させたことを特徴と
    する請求項8のマルチビーム走査光学装置。
  11. 【請求項11】 前記ビーム分離手段はダイクロイック
    ミラーより成っていることを特徴とする請求項8のマル
    チビーム走査光学装置。
JP18405794A 1994-07-13 1994-07-13 マルチビーム走査光学装置 Pending JPH0829713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18405794A JPH0829713A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 マルチビーム走査光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18405794A JPH0829713A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 マルチビーム走査光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0829713A true JPH0829713A (ja) 1996-02-02

Family

ID=16146624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18405794A Pending JPH0829713A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 マルチビーム走査光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0829713A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3257646B2 (ja) レーザービームプリンター
KR100846775B1 (ko) 칼라 레이저 프린터
JPH10148777A (ja) 多色画像形成装置の光走査装置
JP3235733B2 (ja) レーザビーム走査光学系
KR100446220B1 (ko) 멀티빔 광주사형 광학장치 및 이를 이용한 화상형성장치
JP3224339B2 (ja) マルチビーム走査光学装置
JPH09274152A (ja) マルチビーム書込光学系
US5371526A (en) Raster output scanner for a single pass printing system which separates plural laser beams by wavelength and polarization
JP3778970B2 (ja) 印刷装置用ラスタ出力走査器
JP4136616B2 (ja) マルチビーム走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2002090672A (ja) 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置
JPH1020224A (ja) マルチビーム走査光学装置
JPH0829713A (ja) マルチビーム走査光学装置
JP2000180749A (ja) 光走査装置
JPH0618802A (ja) 光走査装置
JPH085944A (ja) マルチビーム光学装置
JP3416542B2 (ja) 走査光学系及び画像形成装置
JPH09311288A (ja) 光走査装置
JP3470040B2 (ja) カラー画像形成装置
JPH0743627A (ja) 走査光学装置
JP2004301974A (ja) 走査光学装置
JP2719061B2 (ja) 画像記録装置
JP3542481B2 (ja) マルチビーム走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP3386179B2 (ja) 光ビーム記録装置
JP2001066527A (ja) マルチビーム走査光学系及びそれを用いたマルチビーム走査装置