JPH08291451A - 不織布およびその製造方法 - Google Patents
不織布およびその製造方法Info
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- JPH08291451A JPH08291451A JP7093616A JP9361695A JPH08291451A JP H08291451 A JPH08291451 A JP H08291451A JP 7093616 A JP7093616 A JP 7093616A JP 9361695 A JP9361695 A JP 9361695A JP H08291451 A JPH08291451 A JP H08291451A
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Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも30重量%の天然繊維と多くとも
70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる不織
布であって、嵩密度が0.1〜0.7g/ccであり、
かつ構成繊維間が三次元交絡を有する、緻密に一体化し
た不織布構造となっており、表面が平滑で、かつ圧縮剛
軟度が60g以下である不織布。 【効果】 衣料用、医療用、日用品、産業資材用等の用
途に好適に使用することができる、嵩密度の高い、平滑
性を有する、柔軟な不織布を得ることができた。
70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる不織
布であって、嵩密度が0.1〜0.7g/ccであり、
かつ構成繊維間が三次元交絡を有する、緻密に一体化し
た不織布構造となっており、表面が平滑で、かつ圧縮剛
軟度が60g以下である不織布。 【効果】 衣料用、医療用、日用品、産業資材用等の用
途に好適に使用することができる、嵩密度の高い、平滑
性を有する、柔軟な不織布を得ることができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧柱状液体流処理を
施すことにより交絡せしめたいわゆるスパンレース不織
布において、平滑性・柔軟性に富むスパンレース不織布
に関するものである。
施すことにより交絡せしめたいわゆるスパンレース不織
布において、平滑性・柔軟性に富むスパンレース不織布
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面平滑で、かつ嵩密度の高
い不織布としてはスパンボンド不織布が知られている。
スパンボンド不織布は、一般に圧接面積比が大きくかつ
圧接点密度の多い彫刻ロールないしは表面平滑なフラッ
トロールによる熱融着処理が施されているので、平滑性
の面で優れているが、一方柔軟性に乏しい欠点をもつも
のである。このため、スパンボンド不織布に柔軟性を付
与する手段として、低目付にする方法がある。しかしこ
の方法では、不織布の機械的特性等が劣るという問題が
ある。また、例えば衣服に加工されても、着用した際、
肌が透けてしまうという問題がある。
い不織布としてはスパンボンド不織布が知られている。
スパンボンド不織布は、一般に圧接面積比が大きくかつ
圧接点密度の多い彫刻ロールないしは表面平滑なフラッ
トロールによる熱融着処理が施されているので、平滑性
の面で優れているが、一方柔軟性に乏しい欠点をもつも
のである。このため、スパンボンド不織布に柔軟性を付
与する手段として、低目付にする方法がある。しかしこ
の方法では、不織布の機械的特性等が劣るという問題が
ある。また、例えば衣服に加工されても、着用した際、
肌が透けてしまうという問題がある。
【0003】一方、柔軟性に富む不織布としては、スパ
ンレース不織布が挙げられる。スパンレース不織布は、
柱状液体流がウェブを構成している繊維を引き込む力に
より繊維の周りの他の繊維をねじり、曲げ、回わして交
絡をつくることにより布としたものである。
ンレース不織布が挙げられる。スパンレース不織布は、
柱状液体流がウェブを構成している繊維を引き込む力に
より繊維の周りの他の繊維をねじり、曲げ、回わして交
絡をつくることにより布としたものである。
【0004】しかしながら、上記スパンレース不織布
は、柱状液体流を施すに際して、不織布表面に凹凸が生
ずるため表面の平滑性に欠けるものであり、嵩密度が低
いものであった。よって、例えば衣料用用途として用い
ると、緻密な構造の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維
の抜け、手触りの粗さ等の問題があり不適切であった。
は、柱状液体流を施すに際して、不織布表面に凹凸が生
ずるため表面の平滑性に欠けるものであり、嵩密度が低
いものであった。よって、例えば衣料用用途として用い
ると、緻密な構造の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維
の抜け、手触りの粗さ等の問題があり不適切であった。
【0005】近年、スパンレース不織布の用途の拡大に
伴い、衣料用・医療用・日用生活品への適用が行われる
ようになり、毛羽立ちのない、表面平滑な不織布が求め
られている。
伴い、衣料用・医療用・日用生活品への適用が行われる
ようになり、毛羽立ちのない、表面平滑な不織布が求め
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みて行われたもので、平滑性・柔軟性に富む、衣料用
素材・医療用素材・日用生活用品等の素材として好適な
スパンレース不織布を得ることを目的とするものであ
る。
鑑みて行われたもので、平滑性・柔軟性に富む、衣料用
素材・医療用素材・日用生活用品等の素材として好適な
スパンレース不織布を得ることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので次の構成よりなるものである。すなわち、
本発明は、少なくとも30重量%の天然繊維と多くとも
70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる不織
布であって、嵩密度が0.1〜0.7g/ccであっ
て、かつ構成繊維間が三次元交絡を有する、緻密に一体
化した不織布構造となっており、表面が平滑で、かつ圧
縮剛軟度が60g以下であることを特徴とする不織布を
要旨とするものである。
成するもので次の構成よりなるものである。すなわち、
本発明は、少なくとも30重量%の天然繊維と多くとも
70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる不織
布であって、嵩密度が0.1〜0.7g/ccであっ
て、かつ構成繊維間が三次元交絡を有する、緻密に一体
化した不織布構造となっており、表面が平滑で、かつ圧
縮剛軟度が60g以下であることを特徴とする不織布を
要旨とするものである。
【0008】また本発明は、少なくとも30重量%の天
然繊維と多くとも70重量%の合成重合体よりなる短繊
維とからなる不織ウェブに予備交絡を施した後、下記式
(1)を満足する条件で高圧柱状液体流処理を施し、次
いで水分を除去した後、一対のロールからなる第1ロー
ル対のロール間に前記不織ウェブをとおして下記式
(2)を満足する条件で圧延し、連続して第1ロール対
と第1ロール対の下流に配設された一対のロールからな
る第2ロール対との間で下記式(3)を満足する条件で
延伸することを特徴とする不織布の製造方法を要旨とす
るものである。 (1) P≧50kg/cm2 ・G (2) 10kg/cm≦P1 ≦150kg/cm (3) 1.01≦V2 /V1 ≦1+0.5×E/10
0 P :高圧柱状液体流処理における水圧 P1 :第1ロール対のロール間にかかる線圧 V1 :第1ロール対の周速度 V2 :第2ロール対の周速度 E :不織布の破断伸度 。
然繊維と多くとも70重量%の合成重合体よりなる短繊
維とからなる不織ウェブに予備交絡を施した後、下記式
(1)を満足する条件で高圧柱状液体流処理を施し、次
いで水分を除去した後、一対のロールからなる第1ロー
ル対のロール間に前記不織ウェブをとおして下記式
(2)を満足する条件で圧延し、連続して第1ロール対
と第1ロール対の下流に配設された一対のロールからな
る第2ロール対との間で下記式(3)を満足する条件で
延伸することを特徴とする不織布の製造方法を要旨とす
るものである。 (1) P≧50kg/cm2 ・G (2) 10kg/cm≦P1 ≦150kg/cm (3) 1.01≦V2 /V1 ≦1+0.5×E/10
0 P :高圧柱状液体流処理における水圧 P1 :第1ロール対のロール間にかかる線圧 V1 :第1ロール対の周速度 V2 :第2ロール対の周速度 E :不織布の破断伸度 。
【0009】次に、本発明を詳細に説明する。本発明の
不織布は、30%重量以上の天然繊維からなる。天然繊
維が構成繊維の重量比で30%未満であると、圧延・延
伸処理を施しても本発明の目的とする嵩高の不織布を得
ることができないので好ましくない。
不織布は、30%重量以上の天然繊維からなる。天然繊
維が構成繊維の重量比で30%未満であると、圧延・延
伸処理を施しても本発明の目的とする嵩高の不織布を得
ることができないので好ましくない。
【0010】用いられる天然繊維としては、コットンに
代表されるセルロース系繊維、あるいはラミー、また、
短繊維状に裁断が施されたシルク繊維も使用することが
可能である。
代表されるセルロース系繊維、あるいはラミー、また、
短繊維状に裁断が施されたシルク繊維も使用することが
可能である。
【0011】本発明に用いられるコットン繊維として
は、晒加工の施されていないコーマ糸、晒加工された晒
綿、また、織物・編物から得られた反毛繊維であっても
よい。
は、晒加工の施されていないコーマ糸、晒加工された晒
綿、また、織物・編物から得られた反毛繊維であっても
よい。
【0012】本発明で効果的に用いることができる反毛
繊維を得ることができる反毛機は、ラッグ・マシン、ノ
ット・ブレーカー、ガーネット・マシン、廻切機等であ
る。用いる反毛機の種類や組合せは、反毛される布帛の
形状や構成する糸の太さ、撚の強さにもよるが、同一の
反毛機を複数台直列に連結させたり、2種以上の反毛機
を組み合わせて用いたりすると効果的である。
繊維を得ることができる反毛機は、ラッグ・マシン、ノ
ット・ブレーカー、ガーネット・マシン、廻切機等であ
る。用いる反毛機の種類や組合せは、反毛される布帛の
形状や構成する糸の太さ、撚の強さにもよるが、同一の
反毛機を複数台直列に連結させたり、2種以上の反毛機
を組み合わせて用いたりすると効果的である。
【0013】この反毛機による解繊率は、30〜95%
の範囲が好ましい。解繊率が30%未満であると、カー
ドウェブ中に未解繊繊維が存在し、不織布表面のザラツ
キが生じるのみでなく、未解繊繊維部分を液体柱状流が
十分貫通せず、また、解繊率が95%を超えると、十分
な表面摩擦強度が得られない。なお、解繊率は、下記に
示す式により求められる。 A(%)=(B−未解繊繊維重量)×100/B なお、上記式において、Aは解繊率、Bは反毛重量とす
る。
の範囲が好ましい。解繊率が30%未満であると、カー
ドウェブ中に未解繊繊維が存在し、不織布表面のザラツ
キが生じるのみでなく、未解繊繊維部分を液体柱状流が
十分貫通せず、また、解繊率が95%を超えると、十分
な表面摩擦強度が得られない。なお、解繊率は、下記に
示す式により求められる。 A(%)=(B−未解繊繊維重量)×100/B なお、上記式において、Aは解繊率、Bは反毛重量とす
る。
【0014】また、本発明の不織布は多くとも70重量
%の合成重合体よりなる短繊維からなる。合成重合体と
しては、ポリエステル系重合体、ポリオレフィン系重合
体、ポリアミド系重合体、アクリル系重合体、ポリビニ
ルアルコール系重合体およびそれらを主成分とした共重
合体等が挙げられ、これらの重合体よりなる単繊維、ま
たはこれらの重合体の組合せからなる複合繊維等を使用
することができる。
%の合成重合体よりなる短繊維からなる。合成重合体と
しては、ポリエステル系重合体、ポリオレフィン系重合
体、ポリアミド系重合体、アクリル系重合体、ポリビニ
ルアルコール系重合体およびそれらを主成分とした共重
合体等が挙げられ、これらの重合体よりなる単繊維、ま
たはこれらの重合体の組合せからなる複合繊維等を使用
することができる。
【0015】本発明の不織布の目付は、40〜150g
/m2 であることが好ましい。目付が40g/m2 未満
であると、高圧柱状液体流処理を施した際に生じる孔形
状が圧延・延伸処理を施しても鮮明に残り、不織布表面
に凹凸のある手触りの粗い不織布となり、本発明の目的
とする表面平滑な不織布が得られないので好ましくな
い。また、不織布の機械的強度が低下するので実用的で
ない。一方、目付が150g/m2 を超えると高圧柱状
液体流処理を施す際の加工エネルギーが大きくなり、場
合によっては不織ウェブの内層において繊維相互に十分
な交絡がなされず機械的強度の低い不織布となるので好
ましくない。
/m2 であることが好ましい。目付が40g/m2 未満
であると、高圧柱状液体流処理を施した際に生じる孔形
状が圧延・延伸処理を施しても鮮明に残り、不織布表面
に凹凸のある手触りの粗い不織布となり、本発明の目的
とする表面平滑な不織布が得られないので好ましくな
い。また、不織布の機械的強度が低下するので実用的で
ない。一方、目付が150g/m2 を超えると高圧柱状
液体流処理を施す際の加工エネルギーが大きくなり、場
合によっては不織ウェブの内層において繊維相互に十分
な交絡がなされず機械的強度の低い不織布となるので好
ましくない。
【0016】次に、本発明の不織布の製造方法に関して
説明する。本発明の方法では、まず、少なくとも30重
量%の前記天然繊維の短繊維と、多くとも70重量%の
合成重合体よりなる短繊維とを混綿し、カード機により
カーディングして所定目付の不織ウェブを作成する。こ
の不織ウェブは、構成繊維の配列度合いによってカード
機の進行方向に配列したパラレルウェブ、パラレルウェ
ブのクロスレイドされたウェブ、ランダムに配列したラ
ンダムウェブ、あるいは両者の中程度に配列したセミラ
ンダムウェブのいずれであってもよく、用途等によって
適宜選択すればよい。例えば、衣料用として用いる場合
には、不織布としての強力において、縦/横の強力比が
概ね1:1となる不織ウェブを用いるとよい。
説明する。本発明の方法では、まず、少なくとも30重
量%の前記天然繊維の短繊維と、多くとも70重量%の
合成重合体よりなる短繊維とを混綿し、カード機により
カーディングして所定目付の不織ウェブを作成する。こ
の不織ウェブは、構成繊維の配列度合いによってカード
機の進行方向に配列したパラレルウェブ、パラレルウェ
ブのクロスレイドされたウェブ、ランダムに配列したラ
ンダムウェブ、あるいは両者の中程度に配列したセミラ
ンダムウェブのいずれであってもよく、用途等によって
適宜選択すればよい。例えば、衣料用として用いる場合
には、不織布としての強力において、縦/横の強力比が
概ね1:1となる不織ウェブを用いるとよい。
【0017】本発明の三次元的に交絡を施す手段として
は、高圧柱状液体流により繊維を交絡せしめるスパンレ
ース法を適用する。スパンレース法を適用することによ
り、一体化した三次元的に交絡を有する不織布の作成が
可能である。ここでいう三次元的交絡とは、不織ウェブ
を形成している繊維相互間が不織布の縦/横の方向のみ
でなく不織布の厚み方向に対しても交絡し、一体化した
構造を有していることをいう。
は、高圧柱状液体流により繊維を交絡せしめるスパンレ
ース法を適用する。スパンレース法を適用することによ
り、一体化した三次元的に交絡を有する不織布の作成が
可能である。ここでいう三次元的交絡とは、不織ウェブ
を形成している繊維相互間が不織布の縦/横の方向のみ
でなく不織布の厚み方向に対しても交絡し、一体化した
構造を有していることをいう。
【0018】次に、前記不織ウェブにスパンレース法、
すなわち高圧柱状液体流処理を施す方法について説明す
る。本発明でいう交絡処理とは、例えば孔径0.05〜
1.5mmの噴射孔を噴射孔間隔0.05〜5mmで1
列ないしは複数列に複数個配設されたオリフィスヘッド
より高圧で柱状に噴射される流体により、多孔性支持部
材上に載置した不織ウェブに衝突せしめる。柱状液体流
が、不織ウェブを構成している繊維を引き込む力によ
り、繊維の周りの他の繊維をねじり、曲げ、回わして繊
維相互を交絡せしめ一体化させるものである。
すなわち高圧柱状液体流処理を施す方法について説明す
る。本発明でいう交絡処理とは、例えば孔径0.05〜
1.5mmの噴射孔を噴射孔間隔0.05〜5mmで1
列ないしは複数列に複数個配設されたオリフィスヘッド
より高圧で柱状に噴射される流体により、多孔性支持部
材上に載置した不織ウェブに衝突せしめる。柱状液体流
が、不織ウェブを構成している繊維を引き込む力によ
り、繊維の周りの他の繊維をねじり、曲げ、回わして繊
維相互を交絡せしめ一体化させるものである。
【0019】流体としては、常温の水あるいは熱水を使
用することができる。流体噴射を前記不織ウェブに衝突
させるに際しては、前記噴射孔が配設されたオリフィス
ヘッドを、多孔性支持部材上に載置された前記不織ウェ
ブの進行方向に対し直角をなす方向に噴射孔間隔と同一
間隔で振幅させ、柱状液体噴射を均一に衝突させるとよ
い。
用することができる。流体噴射を前記不織ウェブに衝突
させるに際しては、前記噴射孔が配設されたオリフィス
ヘッドを、多孔性支持部材上に載置された前記不織ウェ
ブの進行方向に対し直角をなす方向に噴射孔間隔と同一
間隔で振幅させ、柱状液体噴射を均一に衝突させるとよ
い。
【0020】この柱状液体噴射の際に用いられる多孔性
支持部材の材質としては、不織ウェブと支持部材との積
層された部分を高圧柱状液体流が通過しうる構成のもの
であれば、金属製・ポリエステル製あるいはその他の材
質のいずれでもよい。
支持部材の材質としては、不織ウェブと支持部材との積
層された部分を高圧柱状液体流が通過しうる構成のもの
であれば、金属製・ポリエステル製あるいはその他の材
質のいずれでもよい。
【0021】多孔性支持部材の網目としては、高圧柱状
液体流の噴射により交絡処理の施された不織ウェブに網
目跡が明確に残らない網目状が好ましく、その網目の範
囲は、30〜200本/25mm(30〜200メッシ
ュ)の範囲が好ましく、さらに好ましくは、50〜15
0本/25mm(50〜150メッシュ)の範囲であ
る。網目の範囲が30本/25mm未満では、柱状液体
噴射が該不織ウェブに衝突後不織ウェブを貫き、鮮明な
開孔形状が付与された孔あき状態の不織ウェブを形成
し、後述のロールによる加圧処理を施した後も、不織布
にその鮮明な開孔形状が付与されたままとなり、得られ
た不織布にはザラツキ感があり手触りの粗いものとなり
好ましくない。また、網目の範囲が200本/25mm
を超えると、不織ウェブと支持部材との積層された部分
を高圧柱状液体流が通過するのに要するエネルギー量が
多大になり、生産コスト上好ましくない。
液体流の噴射により交絡処理の施された不織ウェブに網
目跡が明確に残らない網目状が好ましく、その網目の範
囲は、30〜200本/25mm(30〜200メッシ
ュ)の範囲が好ましく、さらに好ましくは、50〜15
0本/25mm(50〜150メッシュ)の範囲であ
る。網目の範囲が30本/25mm未満では、柱状液体
噴射が該不織ウェブに衝突後不織ウェブを貫き、鮮明な
開孔形状が付与された孔あき状態の不織ウェブを形成
し、後述のロールによる加圧処理を施した後も、不織布
にその鮮明な開孔形状が付与されたままとなり、得られ
た不織布にはザラツキ感があり手触りの粗いものとなり
好ましくない。また、網目の範囲が200本/25mm
を超えると、不織ウェブと支持部材との積層された部分
を高圧柱状液体流が通過するのに要するエネルギー量が
多大になり、生産コスト上好ましくない。
【0022】この高圧柱状液体流による交絡処理は、ま
ず予備交絡として、前記不織ウェブに水圧40kg/c
m2 G未満の柱状液体流を施す。この予備交絡における
柱状液体流の水圧が40kg/cm2 G以上では、柱状
液体噴射により発生する随伴気流により前記ウェブの乱
れが生じ、目付ムラとなり、不織布の品位上好ましくな
い。
ず予備交絡として、前記不織ウェブに水圧40kg/c
m2 G未満の柱状液体流を施す。この予備交絡における
柱状液体流の水圧が40kg/cm2 G以上では、柱状
液体噴射により発生する随伴気流により前記ウェブの乱
れが生じ、目付ムラとなり、不織布の品位上好ましくな
い。
【0023】引き続き、水圧50kg/cm2 G以上の
柱状液体流の噴射により交絡処理を行う。水圧は50k
g/cm2 G未満であると、圧延・延伸処理を施した後
得られた不織布の引張強力等の機械的強力が低下するた
め好ましくない。水圧50kg/cm2 G以上の柱状液
体流の噴射により交絡処理を行うことによって、前記予
備交絡処理の施された不織ウェブを構成する短繊維を相
互に三次元的に交絡させ一体化せしめ、いわゆるスパン
レース不織布とする。
柱状液体流の噴射により交絡処理を行う。水圧は50k
g/cm2 G未満であると、圧延・延伸処理を施した後
得られた不織布の引張強力等の機械的強力が低下するた
め好ましくない。水圧50kg/cm2 G以上の柱状液
体流の噴射により交絡処理を行うことによって、前記予
備交絡処理の施された不織ウェブを構成する短繊維を相
互に三次元的に交絡させ一体化せしめ、いわゆるスパン
レース不織布とする。
【0024】また、不織ウェブの目付により、前記方法
を施した後、不織ウェブをさらに反転し、第3回目の交
絡処理として、第2回目で適用した水圧により交絡処理
を施すことにより、表裏ともに交絡したスパンレース不
織布とすることができる。
を施した後、不織ウェブをさらに反転し、第3回目の交
絡処理として、第2回目で適用した水圧により交絡処理
を施すことにより、表裏ともに交絡したスパンレース不
織布とすることができる。
【0025】次に、得られた交絡した不織ウェブの余分
な水を既知の水分除去装置であるマングル等により除去
し、さらに、サクションバンド方式の熱風循環式乾燥機
により乾燥処理を行う。
な水を既知の水分除去装置であるマングル等により除去
し、さらに、サクションバンド方式の熱風循環式乾燥機
により乾燥処理を行う。
【0026】次いで、一対のロールからなる第1ロール
対のロール間に前記不織ウェブをとおして圧延し、連続
して第1ロール対と第1ロール対に下流に配設された一
対のロールからなる第2ロール対との間で延伸する。
対のロール間に前記不織ウェブをとおして圧延し、連続
して第1ロール対と第1ロール対に下流に配設された一
対のロールからなる第2ロール対との間で延伸する。
【0027】本発明において用いる第1ロール対は、上
下2本のロールからなるものであり、第1ロール対のロ
ール間に前記不織ウェブをとおして圧延する際のロール
間にかかる線圧は、10〜150kg/cmの範囲とす
る。好ましくは20〜100kg/cmの範囲である。
この2本の第1ロール対の間に不織ウェブが挟まれて圧
延されることにより、不織ウェブに平滑性が付与され
る。ロール間にかかる線圧が10kg/cm未満である
と、ロール間の加圧が不十分であるので、交絡処理を施
した際に不織ウェブの表面に付与された凹凸模様が残
り、得られた不織ウェブは表面にザラツキ感があり手触
りの粗いものとなって、不織ウェブに十分な平滑性が付
与されず好ましくない。一方、150kg/cmを超え
ると、得られる不織ウェブは、厚みのない紙状の不織布
となるのみでなく、柔軟性の有する不織布が得られず好
ましくない。
下2本のロールからなるものであり、第1ロール対のロ
ール間に前記不織ウェブをとおして圧延する際のロール
間にかかる線圧は、10〜150kg/cmの範囲とす
る。好ましくは20〜100kg/cmの範囲である。
この2本の第1ロール対の間に不織ウェブが挟まれて圧
延されることにより、不織ウェブに平滑性が付与され
る。ロール間にかかる線圧が10kg/cm未満である
と、ロール間の加圧が不十分であるので、交絡処理を施
した際に不織ウェブの表面に付与された凹凸模様が残
り、得られた不織ウェブは表面にザラツキ感があり手触
りの粗いものとなって、不織ウェブに十分な平滑性が付
与されず好ましくない。一方、150kg/cmを超え
ると、得られる不織ウェブは、厚みのない紙状の不織布
となるのみでなく、柔軟性の有する不織布が得られず好
ましくない。
【0028】第1ロール対の間にかかる線圧も変更でき
るものが好ましく、この線圧は、不織ウェブの目付によ
り適宜選択すればよい。
るものが好ましく、この線圧は、不織ウェブの目付によ
り適宜選択すればよい。
【0029】上下2本のロールからなる第1ロール対
は、その少なくとも1本が表面平滑な金属製ロールから
なることが好ましい。他の1本のロールは、金属製ロー
ル、コットンロール、ペーパーロールあるいは一定の硬
度を有するものであれば、その他の素材であってもよ
い。金属ロールを使用するにあたっては、該金属ロール
は加熱を行い得るタイプであることが好ましい。金属ロ
ールの加熱される温度範囲は、天然繊維100%の際に
は、室温を基準とする常温から150℃の範囲、好まし
くは常温より100℃の範囲であり、天然繊維と合成繊
維を併用する場合は、合成繊維を構成する重合体成分の
低融点重合体の融点より−20〜−50℃の範囲で、加
熱状態にて圧延処理を施すとよい。
は、その少なくとも1本が表面平滑な金属製ロールから
なることが好ましい。他の1本のロールは、金属製ロー
ル、コットンロール、ペーパーロールあるいは一定の硬
度を有するものであれば、その他の素材であってもよ
い。金属ロールを使用するにあたっては、該金属ロール
は加熱を行い得るタイプであることが好ましい。金属ロ
ールの加熱される温度範囲は、天然繊維100%の際に
は、室温を基準とする常温から150℃の範囲、好まし
くは常温より100℃の範囲であり、天然繊維と合成繊
維を併用する場合は、合成繊維を構成する重合体成分の
低融点重合体の融点より−20〜−50℃の範囲で、加
熱状態にて圧延処理を施すとよい。
【0030】連続的に一定の嵩密度を有する不織布とす
るには、第1ロール対の間に一定の間隙を保持し得る機
構を有することが好ましい。この間隙は、不織ウェブの
目付により変更されるものであるが、2本のロールが圧
着された状態から概ね500μの間隙を確保し得るもの
であればよい。
るには、第1ロール対の間に一定の間隙を保持し得る機
構を有することが好ましい。この間隙は、不織ウェブの
目付により変更されるものであるが、2本のロールが圧
着された状態から概ね500μの間隙を確保し得るもの
であればよい。
【0031】次に、本発明における圧延処理と延伸処理
について図面を用いて説明する。図1は、不織布に圧延
処理と延伸処理を施すための第1ロール対と第2ロール
対を示す側面図である。図1において、少なくとも30
重量%以上の天然繊維と多くとも70重量%の合成重合
体よりなる短繊維とからなる不織ウェブに高圧柱状液体
流処理を施し、次いで水分を除去した後、一対のロール
からなる第1ロール対3のロール間に前記不織ウェブ2
をとおして、ロール間にかかる線圧10〜150kg/
cmの範囲で圧延し、連続して第1ロール対3と第1ロ
ール対3の下流に配設された一対のロールからなる第2
ロール対4との間で下記式を満足する条件で延伸するこ
とで本発明の不織布1が得られる。 1.01≦V2 /V1 ≦1+0.5×E/100 上式において、V1 は第1ロール対の周速度、V2 は第
2ロール対の周速度とし、V2 /V1 は第1ロール対と
第2ロール対との周速比、すなわち延伸倍率、Eを不織
布の破断伸度とする。
について図面を用いて説明する。図1は、不織布に圧延
処理と延伸処理を施すための第1ロール対と第2ロール
対を示す側面図である。図1において、少なくとも30
重量%以上の天然繊維と多くとも70重量%の合成重合
体よりなる短繊維とからなる不織ウェブに高圧柱状液体
流処理を施し、次いで水分を除去した後、一対のロール
からなる第1ロール対3のロール間に前記不織ウェブ2
をとおして、ロール間にかかる線圧10〜150kg/
cmの範囲で圧延し、連続して第1ロール対3と第1ロ
ール対3の下流に配設された一対のロールからなる第2
ロール対4との間で下記式を満足する条件で延伸するこ
とで本発明の不織布1が得られる。 1.01≦V2 /V1 ≦1+0.5×E/100 上式において、V1 は第1ロール対の周速度、V2 は第
2ロール対の周速度とし、V2 /V1 は第1ロール対と
第2ロール対との周速比、すなわち延伸倍率、Eを不織
布の破断伸度とする。
【0032】第1ロール対と第2ロール対との周速比
(V2 /V1 )が1.01未満では、不織布に与える延
伸効果が希薄なものとなり、不織布に十分な柔軟性が付
与されず好ましくない。一方、周速比(V2 /V1 )が
(1+0.5×E/100)を超えると、すなわち、不
織布の破断伸度に対し0.5倍すなわち50%を超えて
延伸すると、高圧液体流処理による不織布の構成繊維間
の交絡が解除され、不織布の機械的強度が低下し、また
極端な場合には不織布の破断伸度を超えて不織布が切断
されてしまうので好ましくない。
(V2 /V1 )が1.01未満では、不織布に与える延
伸効果が希薄なものとなり、不織布に十分な柔軟性が付
与されず好ましくない。一方、周速比(V2 /V1 )が
(1+0.5×E/100)を超えると、すなわち、不
織布の破断伸度に対し0.5倍すなわち50%を超えて
延伸すると、高圧液体流処理による不織布の構成繊維間
の交絡が解除され、不織布の機械的強度が低下し、また
極端な場合には不織布の破断伸度を超えて不織布が切断
されてしまうので好ましくない。
【0033】本発明に用いる第2ロール対もまた、上下
2本のロールにより構成されるものであり、非金属製ロ
ールにより構成されることが好ましい。
2本のロールにより構成されるものであり、非金属製ロ
ールにより構成されることが好ましい。
【0034】また、第2ロール対の間の線圧は、柔軟性
を損なわない範囲であることが好ましく、その範囲は5
〜50kg/cm、さらに好ましくは10〜30kg/
cmである。
を損なわない範囲であることが好ましく、その範囲は5
〜50kg/cm、さらに好ましくは10〜30kg/
cmである。
【0035】第1ロール対による圧延処理により平滑化
された不織ウェブに、第1ロール対と第2ロール対との
間で延伸処理を行うことにより、柔軟性を付与するもの
である。このようにして得られた不織布は、嵩密度が
0.1〜0.7g/ccの範囲にあり、構成繊維間が三
次元交絡を有する、緻密に一体化した不織布構造となっ
ており、表面が平滑で、かつ圧縮剛軟度が60g以下の
不織布である。この嵩密度の範囲は、より好ましくは
0.2〜0.5g/ccの範囲である。0.1g/cc
以下では、不織布は圧延処理が不足した嵩密度の低い不
織布となり、表面に凹凸が存在する平滑性の足りないザ
ラツキを有したものとなる。また、0.7g/cc以上
では、紙状の硬さを有した柔軟性に乏しい不織布とな
り、好ましくない。
された不織ウェブに、第1ロール対と第2ロール対との
間で延伸処理を行うことにより、柔軟性を付与するもの
である。このようにして得られた不織布は、嵩密度が
0.1〜0.7g/ccの範囲にあり、構成繊維間が三
次元交絡を有する、緻密に一体化した不織布構造となっ
ており、表面が平滑で、かつ圧縮剛軟度が60g以下の
不織布である。この嵩密度の範囲は、より好ましくは
0.2〜0.5g/ccの範囲である。0.1g/cc
以下では、不織布は圧延処理が不足した嵩密度の低い不
織布となり、表面に凹凸が存在する平滑性の足りないザ
ラツキを有したものとなる。また、0.7g/cc以上
では、紙状の硬さを有した柔軟性に乏しい不織布とな
り、好ましくない。
【0036】不織布の柔軟性は、圧縮剛軟度の測定によ
る測定値により示される。圧縮剛軟度の測定は、試料幅
5cm、試料長10cmの試料片を5個準備し、個々の
試料片を長手方向に曲げ、その両端を接合し、円筒状の
試料を作成する。この試料を定速伸長式テンシロンによ
り試料の高さ方向より5cm/分の速度で圧縮し、その
最大荷重時の応力を測定し、その平均値を圧縮剛軟度と
してgで表すものである。この圧縮剛軟度の測定値は、
不織布の柔軟性を示すものであり、測定値の範囲は60
g以下であると、その不織布は柔軟性を有するといえ
る。この圧縮剛軟度の測定値が60gを超えると、不織
布は柔軟性を有するとはいえず、衣料用等の柔軟性を求
められる日用品として不適当なものである。
る測定値により示される。圧縮剛軟度の測定は、試料幅
5cm、試料長10cmの試料片を5個準備し、個々の
試料片を長手方向に曲げ、その両端を接合し、円筒状の
試料を作成する。この試料を定速伸長式テンシロンによ
り試料の高さ方向より5cm/分の速度で圧縮し、その
最大荷重時の応力を測定し、その平均値を圧縮剛軟度と
してgで表すものである。この圧縮剛軟度の測定値は、
不織布の柔軟性を示すものであり、測定値の範囲は60
g以下であると、その不織布は柔軟性を有するといえ
る。この圧縮剛軟度の測定値が60gを超えると、不織
布は柔軟性を有するとはいえず、衣料用等の柔軟性を求
められる日用品として不適当なものである。
【0037】
【作用】本発明によると、高圧柱状液体流処理を施して
得られた三次元交絡を有する不織布に圧延処理を施すこ
とによって、嵩密度が高くなり緻密に一体化した不織布
構造となり表面平滑な毛羽立ちのない不織布となる。さ
らに、延伸処理を施すことにより、不織布に柔軟性を付
与させることができる。
得られた三次元交絡を有する不織布に圧延処理を施すこ
とによって、嵩密度が高くなり緻密に一体化した不織布
構造となり表面平滑な毛羽立ちのない不織布となる。さ
らに、延伸処理を施すことにより、不織布に柔軟性を付
与させることができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。本
発明における不織布の性能の測定は、以下の方法により
実施した。
発明における不織布の性能の測定は、以下の方法により
実施した。
【0039】(1)不織布の目付 試料幅10cm、試料長10cmの試料片を5個作成
し、その重量を測定し、平均値を目付(g/m2)とし
た。
し、その重量を測定し、平均値を目付(g/m2)とし
た。
【0040】(2)不織布の引張強度及び破断伸度 試料幅5cm、試料長15cmの試料片を10個作成
し、各試料片を東洋ボールドウィン社製テンシロンUT
M−4−1−100を用いて、掴み間隔10cm、引張
速度10cm/分の条件で最大引張強力を個々に測定
し、その平均値(g/5cm幅)を不織布の引張強度と
し、切断時伸長率の平均値を不織布の破断伸度(%)と
した。
し、各試料片を東洋ボールドウィン社製テンシロンUT
M−4−1−100を用いて、掴み間隔10cm、引張
速度10cm/分の条件で最大引張強力を個々に測定
し、その平均値(g/5cm幅)を不織布の引張強度と
し、切断時伸長率の平均値を不織布の破断伸度(%)と
した。
【0041】(3)不織布の嵩密度 嵩密度(g/cc)=(目付)/(厚さ)/1000 試料幅10cm試料長10cmの試料片を5個作成し、
大栄科学精機製作所株式会社製の厚み測定器により4.
5g/cm2 Ggの荷重の印可による個々の不織布の厚
みを測定して平均値を厚みとし、上式の計算方法により
得られる値を不織布の嵩密度とした。
大栄科学精機製作所株式会社製の厚み測定器により4.
5g/cm2 Ggの荷重の印可による個々の不織布の厚
みを測定して平均値を厚みとし、上式の計算方法により
得られる値を不織布の嵩密度とした。
【0042】(4)不織布の圧縮剛軟度 試料幅5cm、試料長5cmの試料片を5個作成し、各
試料を試料の長手方向に曲げ、その両端を接着して円筒
状にしたものを測定用試料とし、東洋ボールドウィン社
製テンシロンUTM−4−1−100を用い、5cm/
分の速度で試料を圧縮し、その最大荷重時の応力を測定
値とし、その平均値(g)を圧縮剛軟度とした。
試料を試料の長手方向に曲げ、その両端を接着して円筒
状にしたものを測定用試料とし、東洋ボールドウィン社
製テンシロンUTM−4−1−100を用い、5cm/
分の速度で試料を圧縮し、その最大荷重時の応力を測定
値とし、その平均値(g)を圧縮剛軟度とした。
【0043】実施例1 1.5デニールの平均繊度、平均繊維長25mmのコッ
トン晒綿を用い、ランダムカード機により繊維の配列が
一様でない目付85g/m2 の不織ウェブを得た。この
不織ウェブを20m/分で移動する70メッシュの金属
製ネット上に載置し、不織ウェブ上方50mmの位置よ
り、噴射孔径0.1mm、噴射孔間隔0.6mmで一列
に配置された噴射孔から、予備交絡として水圧30kg
/cm2Gの常温の水により高圧液体流を作用せしめ予
備交絡を施し、引き続き、高圧柱状液体流による交絡処
理を、前記と同一ネットおよび噴射孔を用い、70kg
/cm2 Gの水圧により4回の交絡処理を施した。さら
に、交絡処理の施された不織ウェブを反転し、前記と同
一のネットおよび噴射孔を用い、70kg/cm2Gの
水圧にて5回の交絡処理を施し、表裏ともに緻密に交絡
の施された不織ウェブを得た。
トン晒綿を用い、ランダムカード機により繊維の配列が
一様でない目付85g/m2 の不織ウェブを得た。この
不織ウェブを20m/分で移動する70メッシュの金属
製ネット上に載置し、不織ウェブ上方50mmの位置よ
り、噴射孔径0.1mm、噴射孔間隔0.6mmで一列
に配置された噴射孔から、予備交絡として水圧30kg
/cm2Gの常温の水により高圧液体流を作用せしめ予
備交絡を施し、引き続き、高圧柱状液体流による交絡処
理を、前記と同一ネットおよび噴射孔を用い、70kg
/cm2 Gの水圧により4回の交絡処理を施した。さら
に、交絡処理の施された不織ウェブを反転し、前記と同
一のネットおよび噴射孔を用い、70kg/cm2Gの
水圧にて5回の交絡処理を施し、表裏ともに緻密に交絡
の施された不織ウェブを得た。
【0044】得られた不織ウェブをマングルにより余剰
の水分を除去した後、100℃の温度の乾燥機により乾
燥処理を行った。この時、得られた不織ウェブの破断伸
度35%であった。
の水分を除去した後、100℃の温度の乾燥機により乾
燥処理を行った。この時、得られた不織ウェブの破断伸
度35%であった。
【0045】この乾燥処理の施された不織ウェブを、2
0m/分の速度で回転する2本ともに表面平滑な金属か
らなる第1ロール対に導き、引続き表面平滑なコットン
ロールと金属ロールからなる22.45m/分の速度で
回転する第2ロール対に導き、圧延・延伸処理を施して
実施例1の不織布を得た。加圧条件としては、第1ロー
ル対温度を常温(28℃)とし、線圧50kg/cm、
第1ロール対の間の隙間を60μとした。延伸条件とし
て、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の速度比
(V2 /V1 )を1.12倍(=1+0.35×35/
100)とし、すなわち破断伸度に対し0.35倍延伸
した。なお、第2ロール対の金属ロールの温度を常温
(28℃)、線圧を20kg/cmとした。
0m/分の速度で回転する2本ともに表面平滑な金属か
らなる第1ロール対に導き、引続き表面平滑なコットン
ロールと金属ロールからなる22.45m/分の速度で
回転する第2ロール対に導き、圧延・延伸処理を施して
実施例1の不織布を得た。加圧条件としては、第1ロー
ル対温度を常温(28℃)とし、線圧50kg/cm、
第1ロール対の間の隙間を60μとした。延伸条件とし
て、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の速度比
(V2 /V1 )を1.12倍(=1+0.35×35/
100)とし、すなわち破断伸度に対し0.35倍延伸
した。なお、第2ロール対の金属ロールの温度を常温
(28℃)、線圧を20kg/cmとした。
【0046】実施例2 平均繊度1.7デニール、平均繊維長18.5mmの解
繊率90%の反毛を用いた以外は、実施例1と同様にし
破断伸度34%の不織ウェブを得た。次に、23.42
m/分の速度で回転する第2ロール対を用いて、第1ロ
ール対の速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /V
1 )を1.17倍(=1+0.5×34/100)と
し、すなわち破断伸度に対し0.5倍延伸した以外は実
施例1と同様にして実施例2の不織布を得た。
繊率90%の反毛を用いた以外は、実施例1と同様にし
破断伸度34%の不織ウェブを得た。次に、23.42
m/分の速度で回転する第2ロール対を用いて、第1ロ
ール対の速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /V
1 )を1.17倍(=1+0.5×34/100)と
し、すなわち破断伸度に対し0.5倍延伸した以外は実
施例1と同様にして実施例2の不織布を得た。
【0047】実施例3 実施例1で用いたコットン晒綿とポリエステル短繊維
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが70:30の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブを用いた以外
は、実施例1と同様にし破断伸度49%の不織ウェブを
得た。次に、23.43m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.17倍(=1+0.
35×49/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例
3の不織布を得た。
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが70:30の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブを用いた以外
は、実施例1と同様にし破断伸度49%の不織ウェブを
得た。次に、23.43m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.17倍(=1+0.
35×49/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例
3の不織布を得た。
【0048】実施例4 実施例1で用いたコットン晒綿とポリエステル短繊維
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが70:30の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとし、予備交
絡を施した後、高圧柱状液体流による交絡処理を、水圧
50kg/cm2 Gで行った以外は、実施例1と同様に
し破断伸度52%の不織ウェブを得た。次に、22.0
8m/分の速度で回転する第2ロール対を用いて、第1
ロール対の速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /
V1 )を1.10倍(=1+0.2×52/100)と
し、すなわち破断伸度に対し0.2倍延伸した以外は実
施例1と同様にして実施例4の不織布を得た。
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが70:30の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとし、予備交
絡を施した後、高圧柱状液体流による交絡処理を、水圧
50kg/cm2 Gで行った以外は、実施例1と同様に
し破断伸度52%の不織ウェブを得た。次に、22.0
8m/分の速度で回転する第2ロール対を用いて、第1
ロール対の速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /
V1 )を1.10倍(=1+0.2×52/100)と
し、すなわち破断伸度に対し0.2倍延伸した以外は実
施例1と同様にして実施例4の不織布を得た。
【0049】実施例5 実施例1で用いたコットン晒綿とポリエステル短繊維
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが30:70の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとした以外
は、実施例1と同様にし破断伸度62%の不織ウェブを
得た。次に、24.96m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.25倍(=1+0.
4×62/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.
4倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例5の不
織布を得た。
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが30:70の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとした以外
は、実施例1と同様にし破断伸度62%の不織ウェブを
得た。次に、24.96m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.25倍(=1+0.
4×62/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.
4倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例5の不
織布を得た。
【0050】実施例6 実施例1で用いたコットン晒綿とポリエステル短繊維
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが30:70の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとした以外
は、実施例1と同様にし破断伸度62%の不織ウェブを
得た。次に、26.2m/分の速度で回転する第2ロー
ル対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール
対の速度比(V2 /V1 )を1.31倍(=1+0.5
×62/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.5
倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例6の不織
布を得た。
(日本エステル株式会社製101、繊度2デニール、繊
維長51mm)とが30:70の割合で混綿されてなる
目付85g/m2 のランダムカードウェブとした以外
は、実施例1と同様にし破断伸度62%の不織ウェブを
得た。次に、26.2m/分の速度で回転する第2ロー
ル対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール
対の速度比(V2 /V1 )を1.31倍(=1+0.5
×62/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.5
倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例6の不織
布を得た。
【0051】実施例7 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、20.2m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.01倍
とした以外は実施例1と同様にして実施例7の不織布を
得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、20.2m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.01倍
とした以外は実施例1と同様にして実施例7の不織布を
得た。
【0052】実施例8 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を10
kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第2ロー
ル対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール
対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.3
5×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.
35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例8の
不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を10
kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第2ロー
ル対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール
対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.3
5×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.
35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例8の
不織布を得た。
【0053】実施例9 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を15
0kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.
35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例
9の不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を15
0kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.
35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして実施例
9の不織布を得た。
【0054】比較例1 ポリエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、
繊度2デニール、繊維長51mm)を用いて、目付85
g/m2 のランダムカードウェブとした以外は、実施例
1と同様にし破断伸度74%の不織ウェブを得た。次
に、25.2m/分の速度で回転する第2ロール対を用
いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の速度
比(V2 /V1 )を1.26倍(=1+0.35×74
/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.35倍延
伸した以外は実施例1と同様にして比較例1の不織布を
得た。
繊度2デニール、繊維長51mm)を用いて、目付85
g/m2 のランダムカードウェブとした以外は、実施例
1と同様にし破断伸度74%の不織ウェブを得た。次
に、25.2m/分の速度で回転する第2ロール対を用
いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の速度
比(V2 /V1 )を1.26倍(=1+0.35×74
/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.35倍延
伸した以外は実施例1と同様にして比較例1の不織布を
得た。
【0055】比較例2 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが20:80の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度68%の
不織ウェブを得た。次に、26.82m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.34倍
(=1+0.5×68/100)とし、すなわち破断伸
度に対し0.5倍延伸した以外は実施例1と同様にして
比較例2の不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが20:80の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度68%の
不織ウェブを得た。次に、26.82m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.34倍
(=1+0.5×68/100)とし、すなわち破断伸
度に対し0.5倍延伸した以外は実施例1と同様にして
比較例2の不織布を得た。
【0056】比較例3 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが30:70の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度62%の
不織ウェブを得た。次に、27.44m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.37倍
(=1+0.60×62/100)とし、すなわち破断
伸度に対し0.60倍延伸した以外は実施例1と同様に
したところ、圧延・延伸処理において破断伸度の50%
を超える条件で延伸したため不織布に一部亀裂が発生
し、不織布の形態を保持出来ないものとなった。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが30:70の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度62%の
不織ウェブを得た。次に、27.44m/分の速度で回
転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対
する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.37倍
(=1+0.60×62/100)とし、すなわち破断
伸度に対し0.60倍延伸した以外は実施例1と同様に
したところ、圧延・延伸処理において破断伸度の50%
を超える条件で延伸したため不織布に一部亀裂が発生
し、不織布の形態を保持出来ないものとなった。
【0057】比較例4 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%の
不織ウェブを得た。次に、19.6m/分の速度で回転
する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対す
る第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を0.98倍と
した以外は実施例1と同様にして比較例4の不織布を得
た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%の
不織ウェブを得た。次に、19.6m/分の速度で回転
する第2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対す
る第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を0.98倍と
した以外は実施例1と同様にして比較例4の不織布を得
た。
【0058】比較例5 実施例1において用いたコットン晒綿とポリエステルを
芯成分、ポリエチレンを鞘成分(融点128℃)とした
芯鞘複合短繊維(日本エステル株式会社製の6080、
繊度2デニール、繊維長51mm)を70:30の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール対のロールの表
面温度を2本ともに125℃とし、23.43m/分の
速度で回転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の
速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を
1.17倍(=1+0.35×49/100)とし、す
なわち破断伸度に対し0.35倍延伸した以外は実施例
1と同様にして、比較例5の不織布を得た。
芯成分、ポリエチレンを鞘成分(融点128℃)とした
芯鞘複合短繊維(日本エステル株式会社製の6080、
繊度2デニール、繊維長51mm)を70:30の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール対のロールの表
面温度を2本ともに125℃とし、23.43m/分の
速度で回転する第2ロール対を用いて、第1ロール対の
速度に対する第2ロール対の速度比(V2 /V1 )を
1.17倍(=1+0.35×49/100)とし、す
なわち破断伸度に対し0.35倍延伸した以外は実施例
1と同様にして、比較例5の不織布を得た。
【0059】比較例6 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとし、予備交絡を施した後、高圧柱状液体流による交
絡処理を、水圧40kg/cm2 Gで行った以外は、実
施例1と同様にし破断伸度68%の不織ウェブを得た。
次に、22.72m/分の速度で回転する第2ロール対
を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の
速度比(V2 /V1 )を1.14倍(=1+0.20×
68/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.20
倍延伸した以外は実施例1と同様にしたところ、交絡処
理において水圧50kg/cm2 G未満で行ったため交
絡効果の乏しい不織ウェブであり、延伸処理において不
織ウェブの交絡がはずれ、単繊維の素抜けが発生し不織
布の形状の保持ができなかった。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合で
混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウェ
ブとし、予備交絡を施した後、高圧柱状液体流による交
絡処理を、水圧40kg/cm2 Gで行った以外は、実
施例1と同様にし破断伸度68%の不織ウェブを得た。
次に、22.72m/分の速度で回転する第2ロール対
を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロール対の
速度比(V2 /V1 )を1.14倍(=1+0.20×
68/100)とし、すなわち破断伸度に対し0.20
倍延伸した以外は実施例1と同様にしたところ、交絡処
理において水圧50kg/cm2 G未満で行ったため交
絡効果の乏しい不織ウェブであり、延伸処理において不
織ウェブの交絡がはずれ、単繊維の素抜けが発生し不織
布の形状の保持ができなかった。
【0060】比較例7 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール対と第2ロール
対のロールの間にとおさなかった以外は実施例1と同様
にして比較例7の不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが70:30の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度49%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール対と第2ロール
対のロールの間にとおさなかった以外は実施例1と同様
にして比較例7の不織布を得た。
【0061】比較例8 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を5k
g/cmとし、23.9m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.
35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして比較例
8の不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとした以外は、実施例1と同様にし破断伸度56%
の不織ウェブを得た。次に、第1ロール間の線圧を5k
g/cmとし、23.9m/分の速度で回転する第2ロ
ール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2ロー
ル対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+0.
35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対し
0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして比較例
8の不織布を得た。
【0062】比較例9 実施例1において、実施例1で用いたコットン晒綿とポ
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとし、延伸加圧処理において第1ロール間の線圧を
170kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第
2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2
ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+
0.35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対
し0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして比較
例9の不織布を得た。
リエステル短繊維(日本エステル株式会社製101、繊
度2デニール、繊維長51mm)とが50:50の割合
で混綿されてなる目付85g/m2 のランダムカードウ
ェブとし、延伸加圧処理において第1ロール間の線圧を
170kg/cm、23.9m/分の速度で回転する第
2ロール対を用いて、第1ロール対の速度に対する第2
ロール対の速度比(V2 /V1 )を1.20倍(=1+
0.35×56/100)とし、すなわち破断伸度に対
し0.35倍延伸した以外は実施例1と同様にして比較
例9の不織布を得た。
【0063】得られた実施例1〜9、比較例1〜9の不
織布の特性を表1に示した。
織布の特性を表1に示した。
【0064】
【表1】
【0065】表1において、実施例1〜9で得られた不
織布は、表面が平滑で手触りの良いものであり、かつ柔
軟性を有する上、実用に耐え得る不織布強力を備えた不
織布であった。
織布は、表面が平滑で手触りの良いものであり、かつ柔
軟性を有する上、実用に耐え得る不織布強力を備えた不
織布であった。
【0066】一方、比較例1の不織布は、柔軟性および
不織布の強力は有するものの、表面が平滑でなく手触り
の粗い、嵩密度の低いものであり、衣料用途等には不適
当なものであった。
不織布の強力は有するものの、表面が平滑でなく手触り
の粗い、嵩密度の低いものであり、衣料用途等には不適
当なものであった。
【0067】比較例2の不織布は、実用に耐えうる不織
布強力を有し、かつ柔軟性には優れるものの、表面が平
滑でなく手触りの粗い、嵩密度の低いものであり、衣料
用途等には不適当なものであった。
布強力を有し、かつ柔軟性には優れるものの、表面が平
滑でなく手触りの粗い、嵩密度の低いものであり、衣料
用途等には不適当なものであった。
【0068】比較例3では、圧延・延伸処理の際、第1
ロール対と第2ロール対の周速度比V2 /V1 が大き
く、不織ウェブの破断伸度の50%を超える条件で延伸
したため不織布に一部亀裂が発生ので亀裂が生じて不織
布を得ることができなかった。
ロール対と第2ロール対の周速度比V2 /V1 が大き
く、不織ウェブの破断伸度の50%を超える条件で延伸
したため不織布に一部亀裂が発生ので亀裂が生じて不織
布を得ることができなかった。
【0069】比較例4の不織布は、不織布強力は有する
のの、第1ロール対と第2ロール対の周速度比V2 /V
1 が0.98であって延伸処理が施されていないので柔
軟性に乏しい不織布であった。
のの、第1ロール対と第2ロール対の周速度比V2 /V
1 が0.98であって延伸処理が施されていないので柔
軟性に乏しい不織布であった。
【0070】比較例5の不織布は、不織布強力および平
滑性は有するものの、不織布構成繊維のうち合成繊維の
鞘成分が一部融着が生じ、柔軟性に欠ける不織布であ
り、衣料等の日用品として用いるには不適切な不織布と
なった。
滑性は有するものの、不織布構成繊維のうち合成繊維の
鞘成分が一部融着が生じ、柔軟性に欠ける不織布であ
り、衣料等の日用品として用いるには不適切な不織布と
なった。
【0071】比較例6の不織布は、高圧柱状液体流処理
の際の水圧が50kg/cm2 G未満であったため、不
織布を構成する繊維相互の交絡が弱かったので、延伸処
理の際に不織布構成繊維の素抜けが生じ不織布形態が保
てなかった。
の際の水圧が50kg/cm2 G未満であったため、不
織布を構成する繊維相互の交絡が弱かったので、延伸処
理の際に不織布構成繊維の素抜けが生じ不織布形態が保
てなかった。
【0072】比較例7の不織布は、高圧液体柱状流処理
の作用により構成繊維間に交絡を有する一体化した不織
布であるが、実用に耐えうる不織布強力は有するもの
の、圧延・延伸処理を施さなかったので、柔軟性に乏し
く、柱状液体流を施すに際して付与された孔形状の跡が
不織布表面に凹凸として残っており、平滑性に欠けるも
のであり手触りの粗いものであった。また、緻密な構造
の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維の抜けがあり、嵩
密度が低いものであった。
の作用により構成繊維間に交絡を有する一体化した不織
布であるが、実用に耐えうる不織布強力は有するもの
の、圧延・延伸処理を施さなかったので、柔軟性に乏し
く、柱状液体流を施すに際して付与された孔形状の跡が
不織布表面に凹凸として残っており、平滑性に欠けるも
のであり手触りの粗いものであった。また、緻密な構造
の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維の抜けがあり、嵩
密度が低いものであった。
【0073】比較例8の不織布は、第1ロール対のロー
ル間にかかる線圧が10kg/cm未満であったため、
柱状液体流を施すに際して付与された孔形状の跡が不織
布表面に凹凸として残っており、不織布の平滑性に欠け
るものであり手触りの粗いものであった。また、緻密な
構造の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維の抜けがあ
り、嵩密度が低いものであった。
ル間にかかる線圧が10kg/cm未満であったため、
柱状液体流を施すに際して付与された孔形状の跡が不織
布表面に凹凸として残っており、不織布の平滑性に欠け
るものであり手触りの粗いものであった。また、緻密な
構造の欠如による毛羽立ちによる単糸繊維の抜けがあ
り、嵩密度が低いものであった。
【0074】比較例9の不織布は、第1ロール対のロー
ル間にかかる線圧が150kg/cmを超えるものであ
ったため、厚みのない紙状の不織布となり、柔軟性の欠
ける不織布であった。
ル間にかかる線圧が150kg/cmを超えるものであ
ったため、厚みのない紙状の不織布となり、柔軟性の欠
ける不織布であった。
【0075】
【発明の効果】本発明によると、高圧柱状液体流処理を
施して得られた三次元交絡を有する不織布に圧延・延伸
処理を施すことにより、構成繊維間に三次元交絡を有す
る緻密に一体化した不織布構造となっており、嵩密度の
高い、表面が平滑性を有する、柔軟な不織布を得ること
ができた。すなわち、本発明の不織布は、衣料用、医療
用、日用品、産業資材用等の用途に好適に使用すること
ができる。
施して得られた三次元交絡を有する不織布に圧延・延伸
処理を施すことにより、構成繊維間に三次元交絡を有す
る緻密に一体化した不織布構造となっており、嵩密度の
高い、表面が平滑性を有する、柔軟な不織布を得ること
ができた。すなわち、本発明の不織布は、衣料用、医療
用、日用品、産業資材用等の用途に好適に使用すること
ができる。
【図1】不織布に圧延処理と延伸処理を施すための第1
ロール対と第2ロール対を示す側面図である。
ロール対と第2ロール対を示す側面図である。
1 不織布 2 不織ウェブ 3 第1ロール対 4 第2ロール対 5 巻き取り
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも30重量%の天然繊維と多く
とも70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる
不織布であって、嵩密度が0.1〜0.7g/ccであ
って、かつ構成繊維間が三次元交絡を有する、緻密に一
体化した不織布構造となっており、表面が平滑で、かつ
圧縮剛軟度が60g以下であることを特徴とする不織
布。 - 【請求項2】 少なくとも30重量%の天然繊維と多く
とも70重量%の合成重合体よりなる短繊維とからなる
不織ウェブに予備交絡を施した後、下記式(1)を満足
する条件で高圧柱状液体流処理を施し、次いで水分を除
去した後、一対のロールからなる第1ロール対のロール
間に前記不織ウェブをとおして下記式(2)を満足する
条件で圧延し、連続して第1ロール対と第1ロール対の
下流に配設された一対のロールからなる第2ロール対と
の間で下記式(3)を満足する条件で延伸することを特
徴とする不織布の製造方法。 (1) P≧50kg/cm2 G (2) 10kg/cm≦P1 ≦150kg/cm (3) 1.01≦V2 /V1 ≦1+0.5×E/10
0 P :高圧柱状液体流処理における水圧 P1 :第1ロール対のロール間にかかる線圧 V1 :第1ロール対の周速度 V2 :第2ロール対の周速度 E :不織布の破断伸度
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7093616A JPH08291451A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 不織布およびその製造方法 |
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JP7093616A JPH08291451A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 不織布およびその製造方法 |
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JPH08291451A true JPH08291451A (ja) | 1996-11-05 |
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ID=14087263
Family Applications (1)
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JP7093616A Pending JPH08291451A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 不織布およびその製造方法 |
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1995
- 1995-04-19 JP JP7093616A patent/JPH08291451A/ja active Pending
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