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JPH08275571A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路

Info

Publication number
JPH08275571A
JPH08275571A JP7673395A JP7673395A JPH08275571A JP H08275571 A JPH08275571 A JP H08275571A JP 7673395 A JP7673395 A JP 7673395A JP 7673395 A JP7673395 A JP 7673395A JP H08275571 A JPH08275571 A JP H08275571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
energization
current
circuit
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7673395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yoshitomi
哲也 吉冨
Isao Kaneda
勲 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Nidec Corp
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Nidec Corp
Priority to JP7673395A priority Critical patent/JPH08275571A/ja
Publication of JPH08275571A publication Critical patent/JPH08275571A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆転を生じることなく急速に停止する。 【構成】 通電切り換え回路26によりトランジスタ1
2〜18をオンオフしてモータコイル10の通電方向を
切り換えモータを回転させる。停止する際には、通電切
り換え回路26が通電を逆転に切り換える。そして、回
転検知回路72により、所定の低回転になったときに、
通電切り換え回路26は、切り換えを停止し、モータコ
イル10の通電方向を一方向に固定する。そこで、逆転
を生じることなく、モータの回転を停止できる。さら
に、制御アンプ46の動作を停止し、コンデンサ48に
蓄積された電荷によってトランジスタ54に流れる電流
を徐々に減少させる。これによって、通電切り換え回路
のおける電流を徐々に減少し、モータコイル10に流れ
る電流を徐々に0にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータコイルへの通電
方向を切り換えてモータを駆動するモータ駆動回路、特
に逆転トルクによりモータを停止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の部材の回転駆動源とし
て、モータが広く利用されている。このモータは、その
駆動電流を制御することによって、発生トルク、回転数
等を制御できるため、コンピュータ制御等が容易であ
り、その用途はさらに広がっている。
【0003】ここで、モータの制動には、機械的な制動
手段の用いるほかに、ショートブレーキなど電気的なも
のも採用される。このような、電気的な制動によれば、
機械的なブレーキに比べ、追加の部材が不要であり、ま
た耐久性の問題も生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このショート
ブレーキは、短絡インピーダンスの低化に基づいてモー
タの停止時間を短縮できる反面ショート専用の半導体ス
イッチを要し、回路構成の複雑化、コストアップを招く
だけでなく、低速回転時には短絡電流の減衰振動の振幅
が低化するためやはり急速な停止が困難であるといった
問題を払拭できなかった。
【0005】一方、急速に停止させる場合には、モータ
に逆方向のトルク(逆回転トルク)が発生するように通
電を行うことも行われている。ところが、モータに逆回
転トルクを与え続けると、モータはそのうち逆回転を始
める。そこで、この逆回転トルクの発生を適当な段階
で、停止しなければならない。
【0006】しかし、この制御で正確にモータを停止す
ることは従来困難であったから、ある程度余裕を持って
早めに、逆回転トルクを停止させていた。従って、その
後に空転が残り、停止までの時間が長くなってしまうと
いう問題があった。そこで、急速停止を達成するために
は、十分な能力を持つ機械的なブレーキを併用するのが
一般的であった。
【0007】ここで、モータとしては、複数相のコイル
によって回転磁界を形成して、ロータを回転させるもの
が一般的であるが、単相のコイルへの通電方向を切り換
えてロータを回転させる単相モータも知られている。こ
の単相モータは、始動時にロータが所定の方向に回転し
始めるように、特別な手段が必要であるが、機構が単純
であり、始動後の回転については問題がないため、特に
低コストのモータとして利用されている。
【0008】このような単相モータでは特別な手段、例
えば磁気異方性が用いられるため、従来とは異なる電気
的ブレーキが採用できる可能性もある。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、逆回転を生じることなく、モータを電気的に急速
かつ円滑に停止することができるモータ駆動回路を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータコイル
への通電方向を切り換えてモータを駆動するモータ駆動
回路であって、モータを停止するときには、モータにお
いて回転方向と逆向きのトルクが発生するように、モー
タコイルへの逆転通電を行い、この逆転通電により、モ
ータの回転数が所定値まで低下した後は、モータコイル
への通電方向を一方向に固定して、モータを停止させる
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、モータコイルへの通電方
向を切り換えてモータを駆動するモータ駆動回路であっ
て、モータを停止するときには、モータにおいて回転方
向と逆向きのトルクが発生するように、モータコイルへ
の逆転通電を行い、この逆転通電により、モータの回転
数が所定値まで低下した後は、モータコイルへの通電電
流を徐々に減少させてモータを停止させることを特徴と
する。
【0012】また、本発明は、モータコイルへの通電方
向を切り換えてモータを駆動するモータ駆動回路であっ
て、モータを停止するときには、モータにおいて回転方
向と逆向きのトルクが発生するように、モータコイルへ
の逆転通電を行い、この逆転通電により、モータの回転
数が所定値まで低下した後は、モータコイルへの通電方
向を一方向に固定すると共に、モータコイルへの通電電
流を徐々に減少させ、モータを停止させることを特徴と
する。
【0013】また、モータへの通電を出力が定電流回路
によって規定される切り換え回路からの出力により制御
すると共に、モータコイルへの通電電流を制御する電流
制御信号を発生する電流制御信号発生手段と、この電流
制御信号の高周波成分を除去するコンデンサと、を有
し、このコンデンサの出力により高周波成分が除去され
た電流制御信号によって上記定電流回路の電流量を制御
して、モータコイルの通電量を制御し、かつ、モータの
回転数が所定値まで低下した後は、上記電流制御信号の
出力をオフにして、コンデンサの出力を徐々に減少さ
せ、定電流回路の電流値を徐々に減少させることを特徴
とする。
【0014】また、モータの回転に応じたパルスを発生
するパルス発生手段と、一定電流でコンデンサに充電
し、上記パルス発生手段により発生されたパルスにより
放電する積分回路とこの積分回路の出力を所定のしきい
値と比較する比較手段とを有し、比較手段の比較結果に
より、モータの回転数が所定値まで低下したことを検出
することを特徴とする。
【0015】
【作用】このように、本発明によれば、モータに逆転通
電を行うことで、モータにおいて回転方向と逆方向のト
ルクが発生する。そこで、回転数が急激に減少する。そ
して、モータ回転数が所定値まで減少したときには、モ
ータコイルへの通電方向が一方向に固定される。従っ
て、通電により発生する誘導磁界は固定される。そこ
で、ロータマグネットは、その着磁極性にかかわらず固
定された誘導磁界の方向に応じた位置に固定(ロック)
されようとし、モータの回転制動を受けついには停止す
る。
【0016】また、別の発明では、モータ回転数が、所
定値まで減少したときには、モータコイルへの通電電流
を徐々に減少させる。これによって、モータに印加され
る逆転トルクが徐々に減少し、モータが停止する。
【0017】さらに、別の発明によれば、モータ回転数
が所定値まで減少したときには、モータコイルへの通電
方向を一方向に固定すると共に、モータコイルへの通電
電流を徐々に減少させる。これによって、ロータ固定の
ための電流が自動的に徐々に減少し、円滑な停止が可能
となる。
【0018】また、モータコイルの電流制御信号の出力
を停止することで、電流信号制御信号の高周波成分除去
用のコンデンサへ供給される電流を0にする。従って、
このコンデンサの出力に応じて電流量が決定される定電
流回路の電流量は、コンデンサの放電に伴い徐々に減少
することになる。そして、この定電流回路によって電流
量によって、モータ通電電流量を制御することによっ
て、モータ通電電流を徐々に減少することができる。
【0019】モータの回転に伴い発生するパルス信号に
よって、放電されるコンデンサを設け、このコンデンサ
の出力電圧が所定値以上になったことを検出すること
で、モータの回転数の低下を検出する。
【0020】モータが、単相モータであれば、モータコ
イルへの通電方向を一方向にすることによって、特にこ
のモータが同期タイプである場合にロータの磁極と1対
1で対応する磁界が発生される。従って、この磁界によ
って、ロータの回転が効果的に制動される。モータが非
同期の場合も同様に類推できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明をCD−ROM読み取り装置に
適用した実施例について、図面に基づいて説明する。な
お、通電CD−ROMの場合、非同期モータを用いる
が、ここでは簡単のため、同期モータを用いて説明す
る。本実施例のモータは、例えば、1つのモータコイル
10を有している。このモータコイル10は、例えばス
テータの4つの突出部に順次巻回、あるいは各突出部に
個々に巻回されたものが直列接続されている。そこで、
通電によって、各突出部にはN極S極が交互に発生さ
れ、通電方向の切り換えによって、N,Sが反転され
る。そして、ステータの周囲には、4つの磁極(N極、
S極が交互に配置されている)からなるロータが配置さ
れている。このため、ロータのN極の若干先をステータ
のS極が移動するようにモータコイル10への通電を制
御することによって、モータを回転駆動できる。
【0022】モータコイル10の一端側には、直列接続
された2つのNPNトランジスタ、第1の電源側トラン
ジスタ12および第1の接地側トランジスタ14の中間
点が接続されている。また、モータコイル10の他端側
には、直列接続された2つのNPNトランジスタ、第2
の電源側トランジスタ16および第2の接地側トランジ
スタ18の中間点が接続されている。そして、トランジ
スタ12、16のコレクタは、電流検出用抵抗20を介
し、電源VMに接続され、トランジスタ14、18のエ
ミッタは接地されている。なお、トランジスタ12、1
6のベースには、エミッタが電源VMに接続されたPN
Pトランジスタ22、24のコレクタが接続されてい
る。
【0023】従って、トランジスタ22、14のベース
をL(低レベル)、トランジスタ24、18のベースを
H(高レベル)にすることによって、トランジスタ1
2、18がオン、トランジスタ16、14がオフにな
り、モータコイル10に図における右方向の電流が流れ
る。反対に、トランジスタ22、14のベースをH(低
レベル)、トランジスタ24、18のベースをL(高レ
ベル)にすることによって、トランジスタ12、18が
オフ、トランジスタ16、14がオンになり、モータコ
イル10に図における左方向の電流が流れる。このた
め、このような制御信号によってトランジスタ12、1
4、16、18、22、24のオンオフを制御すること
によって、モータコイル10に流れる電流を切り換え、
発生する磁界を切り換えることができる。また、制御信
号のH,Lの程度によって、モータコイル10に流れる
電流量が制御される。
【0024】トランジスタ14、18、22、24のベ
ースには、通電切り換え回路26が接続されており、こ
こからの制御信号によってこれらトランジスタのオンオ
フおよび電流量が制御される。ここで、このトランジス
タ14、18、22、24のオンオフは、モータの回転
(回転方向に応じたロータとステータの相対位置)に応
じて制御されなければならない。そこで、ロータの位置
を検出するためのホール素子28がロータの近傍に設け
られている。そして、このホール素子28の出力側がホ
ールアンプ30を介し、通電切り換え回路26に接続さ
れており、通電切り換え回路26がロータの位置に応じ
てモータコイル10の通電方向を切り換え制御する。そ
こで、モータコイル10による誘導磁界がロータマグネ
ットに対し、常に所定の位置になる点で通電することに
より、モータを回転することができる。なお、ホール素
子28の出力は、磁界の変化に応じてサインカーブ状に
変化するものであるが、ホールアンプ30により、増幅
されて矩形波になっている。
【0025】また、本実施例では、ディスクからの読み
出し信号を利用したモータの回転数制御系を別に有して
いる。すなわち、ディスクからの読み取り信号を処理す
る信号処理回路40において、読みとり信号の状態の供
給状態からディスクの回転速度を検出する。そして、信
号処理回路40には、サーボ回路42が接続されてお
り、サーボ回路42が、回転速度についての速度指令E
cを出力する。
【0026】この速度指令Ecは、V型制御アンプ44
の正入力端に供給される。V型制御アンプ44の負入力
端には、基準電圧EcRが供給されており、V型制御アン
プ44は両入力信号の比較により、図2に示すような特
性の出力を得る。すなわち、速度指令Ecが基準電圧E
cRより大きい場合でも小さい場合でも、差に比例した正
の電圧を出力する。
【0027】このV型制御アンプ44の出力は、トラン
ジスタ45のベースに接続される。このトランジスタ4
5は、コレクタが抵抗を介し電源VMに、エミッタが抵
抗を介しアースに接続されており、コレクタが電流制御
アンプ46に接続されている。そこで、電流制御アンプ
46に供給される電圧は、V型制御アンプ44の出力が
高いほど低くなる。そして、電流制御アンプ46は、ト
ランジスタ45のコレクタの電圧とトランジスタ12、
16の上側電圧(電流検出抵抗20の下側電圧)とを比
較する。電流検出抵抗20には、モータコイル10に流
れるのと実質的に同一の電流が流れるため、このトラン
ジスタ12、16の上側電圧は、モータコイルに流れる
電流に応じた電圧だけ電源電圧VMより下がった電圧に
なっている。すなわち、この電圧値により、モータコイ
ル10における通電量が検出される。そして、電流制御
アンプ46は、比較結果に応じ、V型制御アンプ44の
出力の電圧が高いほど大きくなる電流を出力する。
【0028】電流制御アンプ46の出力には、他端がア
ースに接続されるコンデンサ48が接続されると共に、
抵抗50を介し、ダイオード接続(コレクタベース短
絡)されたトランジスタ52が接続されている。また、
トランジスタ52のベースには、トランジスタ54のベ
ースが接続されており、トランジスタ52、54により
カレントミラーが構成されている。なお、トランジスタ
52、54のエミッタはアースの接続されている。
【0029】そこで、電流制御アンプ46の高周波成分
がコンデンサ48によって除去され、電流制御アンプ4
6の出力に応じた電流がトランジスタ52、54に流れ
る。そして、トランジスタ54のコレクタは、電流切り
換え回路26の定電流源として機能している。そこで、
電流制御アンプ46の出力電流が減少すると、それだけ
電流切り換え回路26の出力が小さくなり、これによっ
てモータコイル10に流れる電流が減少する。一方、電
流制御アンプ46の出力電流が増加すると、それだけ電
流切り換え回路26の出力が大きくなり、これによって
モータコイル10に流れる電流が増加する。そして、こ
のような制御によって、モータコイル10の電流量がサ
ーボ回路42の出力である速度指令Ecに応じて所定値
に変更されることになる。また、モータコイル10の電
流値が電流制御アンプ46にフィードバックされ、V型
制御アンプ44の出力に合致されるフィードバック制御
が行われている。
【0030】また、ディスクの動作中において、イジェ
クトボタンが押下された場合などにおいて、モータの停
止指令が発生する。この停止指令は、ブレーキ回路60
に入力される。ブレーキ回路60には、正逆回転切り換
え回路62が接続されており、正逆回転切り換え回路6
2は、停止指令に応答して通電切り換え回路26に信号
を送り、切り換えタイミングを逆転のタイミングに切り
換える。すなわち、通電切り換え回路26は、トランジ
スタ22、14、24、18に供給する信号のタイミン
グを制御して、ロータに対し逆転のトルクを印加する。
これは、ロータマグネットの磁極に対向して正回転に対
して反対のトルクを発生するような誘導磁界による磁極
が存在するようにモータコイル10に電流を流すことに
よって行われる。この電流はショートブレーキのように
減衰振動にはならず基本的には一定値に保たれているた
めモータの回転に対し強力な逆トルクが発生し電気的な
急速ブレーキが動作する。
【0031】また、ホールアンプ30の出力であるロー
タの回転についての矩形波信号は、エッジパルス発生回
路70に供給される。エッジパルス発生回路70は、ホ
ールアンプの出力であるパルス信号の立ち上がりエッジ
および立ち下がりエッジを検出し、短期間のエッジパル
スを出力する。エッジパルス発生回路70の出力は、回
転検知回路72に供給される。
【0032】回転検知回路72には、他端がアースに接
続されたコンデンサ74が接続されると共に、このコン
デンサ74の上側とアースを接続するトランジスタ77
のベースが接続されている。そして、回転検知回路72
は、所定の定電流でコンデンサ74を常時充電すると共
に、エッジパルス発生回路70から供給されるエッジパ
ルスをトランジスタ76のベースに供給することによっ
て、コンデンサ74の充電電圧を定期的に放電する。従
って、図3に示すように、コンデンサ74の上側電圧
は、エッジパルスの周期が長くなるほど高くなる。
【0033】そして、回転検知回路72には、コンパレ
ータが設けられており、このコンパレータが、所定の高
電圧Vsと、コンデンサ74の上側電圧を比較し、コン
デンサ74の上側電圧が電圧Vsを上回った時に、検知
信号を出力する。この信号を通電切り換え回路26に供
給する。
【0034】通電切り換え回路26は回転検知回路62
からの検知信号に応答し、切り換えを停止する。すなわ
ち、トランジスタ12、18をオン、トランジスタ1
6、14をオフ(またはその反対)にトランジスタの状
態を固定し、モータコイル10に流れる電流を一方向に
固定する。このように、モータコイル10に流れる電流
が固定されると、単相モータのロータは、モータコイル
10により生じる1つの形態の磁界に応じて位置に引っ
張られ、この状態で固定、すなわちモータが停止され
る。なお、回転検知回路62が検知信号を発生したとき
に、エッジパルスの発生を禁止する。このため、コンデ
ンサ74の上側電位は、所定の定電位になる。
【0035】このように、本実施例によれば、逆転制動
によって、モータ回転数が所定値以下になった場合(エ
ッジパルスの間隔が所定値以上になった場合)には、モ
ータコイル10に供給する電流を一方向に固定する。こ
れによって、モータが逆転することなく急速に停止する
ことができる。
【0036】ここで、単相のモータでは、起動時のロー
タおよびステータの位置関係によって、逆転してしまう
場合、全く動かない場合が生じる可能性がある。そこ
で、これを解消しなければならない。そこで、例えば、
モータコイル10を巻く鉄心の磁気特性に異方性を与え
ることにより、モータコイル10への通電方向によっ
て、発生される磁界の方向が若干ずれるようにする。そ
して、正転用の通電と、逆転用の通電を交互に行い、正
転したらそのまま通電を継続し、逆転し始めたら、正転
用の通電に切り換えることが考えられる。このような構
成については、特願平6−172677号において提案
した。
【0037】このような構成のためには、交互に正転逆
転を繰り返す信号を発生するためには、所定の定電流で
コンデンサに充電放電し、所定の高電圧に達したときに
逆転指令を発生し、所定の低電圧に達したときに正転指
令を発生させる回路が採用される。また、逆転指令時
に、回転が開始された場合に、上述のエッジパルスによ
って、コンデンサの放電を行うことによって、その後に
逆転指令が発生しないようにできる。
【0038】従って、このような起動のための構成にエ
ッジパルス発生回路70を利用でき、またコンデンサ7
4を利用することができる。そして、起動時と停止時
は、別のタイミングであり、これら部材を兼用すること
で、部材を減少して、効率的な回路を得ることができ
る。なお、起動時におけるコンデンサ74への充電電流
量と、停止時における充電電流量は、異なるものとしな
ければならない。
【0039】また、回転検知回路70の出力は、電流制
御アンプ46に供給されており、検知信号によって、電
流制御アンプ46の動作を停止させる。具体的には、回
転検知回路72の出力である検知信号のHによって、電
流制御アンプ46の定電流源(例えば、一対の差動トラ
ンジスタの和の電流量を決定している定電流源)の電流
を0にする。
【0040】このように電流制御アンプ46の動作が停
止すると、その出力も0になる。なお、出力はそのアー
ス側、電源側のトランジスタをオフにして、切り放した
状態にする。ここで、電流制御アンプ46の出力には、
コンデンサ48が接続されており、ここに所定の電荷が
保持されている。そこで、このコンデンサ48の電荷
は、抵抗50およびトランジスタ52を介し、アースに
向けて流れる。従って、トランジスタ54に流れる電流
は、徐々に減少して、所定の時間で0になる。
【0041】従って、通電切り換え回路26の出力も徐
々に減少することになり、モータコイル10に流れる電
流も徐々に0になる。すなわち、モータが所定の低回転
になった場合に、モータコイル10への通電方向が一方
向に固定され、この電流量が自動的に徐々に減少され
る。そこで、モータが停止した後、不要な電流をモータ
に流し続けることがない。
【0042】なお、モータコイル10への通電停止は、
タイマーなど他の手段によって行ってもよく、この場合
には、電流制御アンプ46の動作を停止させる制御は不
要になる。
【0043】さらに、通電切り換え回路26により、モ
ータコイル10への通電方向を一方向に固定する制御を
省略することも可能である。この場合も、通電切り換え
回路26の出力により、モータコイル10の通電電流が
徐々に減少するが、モータコイル10への通電方向の切
り換えは、引き続き行われる。そこで、この通電によ
り、逆転トルク発生し続けるが、このトルクが徐々に減
少し、モータが停止することになる。
【0044】なお、本発明のモータは単相に限定される
のではなく、制動時において一定電流によって誘導磁界
を固定する限りにおいてはその他のモータに対しても同
様に制動をかけることができる。
【0045】
【発明の効果】このように、本発明によれば、モータ回
転数が所定値まで減少したときに、モータコイルへの通
電方向を一方向に固定し、通電により発生する磁界を一
定に固定する。そこで、ロータは、固定された磁界の方
向に応じた位置に固定され、モータの回転が停止する。
これによって、モータを逆回転させることなく、急速に
停止させることができる。
【0046】また、モータコイルへの通電電流を徐々に
減少させるによっても、モータを逆回転させることなく
滑らかに停止させることができる。
【0047】さらに、モータコイルへの通電方向を一方
向に固定すると共に、モータコイルへの通電電流を徐々
に減少させることよって、ロータ固定のための電流が自
動的に徐々に減少させ、停止後に不要な電流を供給する
ことを防止することができる。 また、回転制御におけ
る高周波除去用にコンデンサを利用して、モータコイル
の通電電流を徐々に減少させることで、部品数を減少す
ることができる。
【0048】モータの回転に伴い発生するパルス信号に
よって、放電されるコンデンサを設けることで、低回転
数になったことを効率的に検出することができる。
【0049】モータが、単相モータであれば、モータコ
イルへの通電方向を一方向にすることによって、ロータ
の磁極と1対1で対応する磁界が発生される。従って、
この磁界によって、ロータの回転が効果的に停止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の全体構成を示す図である。
【図2】 V型制御アンプの特性を示す図である。
【図3】 エッジパルスなどの各部の波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 モータコイル、 12,14,16,18,2
2,24,52,54トランジスタ、20 電流検出抵
抗、26 通電切り換え回路、28 ホール素子、30
ホールアンプ、40 信号処理回路、42 サーボ回
路、44 V型制御アンプ、46電流制御アンプ、4
8,74 コンデンサ、60 ブレーキ回路、62 正
逆回転切り換え回路、70 エッジパルス発生回路、7
2 回転検知回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータコイルへの通電方向を切り換えて
    モータを駆動するモータ駆動回路であって、 モータを停止するときには、モータにおいて回転方向と
    逆向きのトルクが発生するように、モータコイルへの逆
    転通電を行い、 この逆転通電により、モータの回転数が所定値まで低下
    した後は、モータコイルへの通電方向を一方向に固定し
    て、モータを停止させることを特徴とするモータ駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 モータコイルへの通電方向を切り換えて
    モータを駆動するモータ駆動回路であって、 モータを停止するときには、モータにおいて回転方向と
    逆向きのトルクが発生するように、モータコイルへの逆
    転通電を行い、 この逆転通電により、モータの回転数が所定値まで低下
    した後は、モータコイルへの通電電流を徐々に減少させ
    てモータを停止させることを特徴とするモータ駆動回
    路。
  3. 【請求項3】 モータコイルへの通電方向を切り換えて
    モータを駆動するモータ駆動回路であって、 モータを停止するときには、モータにおいて回転方向と
    逆向きのトルクが発生するように、モータコイルへの逆
    転通電を行い、 この逆転通電により、モータの回転数が所定値まで低下
    した後は、モータコイルへの通電方向を一方向に固定す
    ると共に、モータコイルへの通電電流を徐々に減少さ
    せ、モータを停止させることを特徴とするモータ駆動回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の回路におい
    て、 モータへの通電を出力が定電流回路によって規定される
    切り換え回路からの出力により制御すると共に、 モータコイルへの通電電流を制御する電流制御信号を発
    生する電流制御信号発生手段と、 この電流制御信号の高周波成分を除去するコンデンサ
    と、 を有し、このコンデンサの出力により高周波成分が除去
    された電流制御信号によって上記定電流回路の電流量を
    制御して、モータコイルの通電量を制御し、 かつ、モータの回転数が所定値まで低下した後は、上記
    電流制御信号の出力をオフにして、コンデンサの出力を
    徐々に減少させ、定電流回路の電流値を徐々に減少させ
    ることを特徴とするモータ駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の回路に
    おいて、 モータの回転に応じたパルスを発生するパルス発生手段
    と、 一定電流でコンデンサに充電し、上記パルス発生手段に
    より発生されたパルスにより放電する積分回路と、 この積分回路の出力を所定のしきい値と比較する比較手
    段とを有し、 比較手段の比較結果により、モータの回転数が所定値ま
    で低下したことを検出することを特徴とするモータ駆動
    回路。
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