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JPH0826067B2 - ペプチド誘導体、およびこれを含有する抗痴呆剤 - Google Patents

ペプチド誘導体、およびこれを含有する抗痴呆剤

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Publication number
JPH0826067B2
JPH0826067B2 JP1095920A JP9592089A JPH0826067B2 JP H0826067 B2 JPH0826067 B2 JP H0826067B2 JP 1095920 A JP1095920 A JP 1095920A JP 9592089 A JP9592089 A JP 9592089A JP H0826067 B2 JPH0826067 B2 JP H0826067B2
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JP
Japan
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pro
cys
dmf
arg
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JP1095920A
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義員 磯和
芳昭 佐藤
義春 中島
光夫 真崎
正樹 上原
謙二 平手
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Fuji Rebio Kk
NIPPON KEMIFUA KK
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Fuji Rebio Kk
NIPPON KEMIFUA KK
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Publication date
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Priority to EP89308222A priority patent/EP0354820B1/en
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Priority to EP94100233A priority patent/EP0620230A1/en
Priority to EP90303987A priority patent/EP0393934B1/en
Priority to AT90303987T priority patent/ATE113606T1/de
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Priority to DK90303987.3T priority patent/DK0393934T3/da
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、向知能作用を有し、従って医薬、特に抗痴
呆剤として有用なペプチド、及びペプチド誘導体に関す
る。
[従来の技術] バソプレシンに向知能作用のあることは古くから知ら
れているが、最近バソプレシンの断片とみなし得るペプ
チド、例えば、 また、 で表わされるペプチドにもバソプレシンと同様に向知能
作用があることが報告された[サイエンス(Science)2
21,1310−1312(1983)][ブレインリサーチ(Brain R
eseartch)371,17(1986)]。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、このようなバソプレシン及びバソプレシン
断片ペプチドよりも、さらに優れた向知能作用を有する
新規なペプチド、及びペプチド誘導体を提供することを
目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、下記一般式(I): [式中、Aはシクロペンチルカルボニル、Pro又はpGl
uであり、 BはGly又はβ‐Alaであり、 Wは水素原子又は下記一般式(II): (式中、Y1はH又はCO−Tであり、Y2はOH又はTであ
る (但し、Tは下記一般式(III): (式中、R1は、炭素原子数2〜7のアルキルカルボニ
ル基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニル基及び炭
素原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれ
た基である)、 又は、下記一般式(IV): (式中、R2は、水素原子、炭素原子数2〜7のアルキ
ルカルボニル基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニ
ル基からなる群から選ばれた基である)、 で表わされる基である)) で表わされる基でる] で表わされるペプチド誘導体、 若しくは、下記一般式(V): [式中、A及びBは前記と同じである] で表わされるペプチド誘導体、又はそれらの官能基にお
ける誘導体、又はそれらの薬理学的に許容され得る塩に
関する。
更に、本発明は、上記一般式(I)で表わされるペプ
チド誘導体、又はその官能基における誘導体、又はそれ
らの薬理学的に許容され得る塩の有効量、及び薬理学的
に許容され得る担体若しくは希釈剤を含有してなる抗痴
呆剤に関する。
上記一般式(I)で表わされるペプチド誘導体の官能
基における誘導体は、下記のものを意味する。
a)1〜6個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸から
誘導されるN−アシル誘導体、 b)アミド又は1〜6個の炭素原子のアルキル基を有す
るモノ−アルキル又はジ−アルキル置換アミド、及び、 c)1〜18個の炭素原子を有するアルコール、好ましく
は1〜6個の炭素原子を有する脂肪族アルコールから誘
導されるエステル。
上記のペプチド誘導体、又はそれらの官能基における
誘導体の薬理学的に許容され得る塩としては、酸付加塩
及び塩基性塩を挙げることができる。このような酸付加
塩としては、無機酸(例、塩酸、硫酸、燐酸)又は有機
酸(例、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、リン
ゴ酸、シュウ酸、メタンスルホン酸)等の塩が挙げられ
る。また、塩基性塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、トリエチルアミン塩等が挙げられる。
本明細書において、アミノ酸、ペプチド、保護基、溶
媒等は当該技術分野で慣用されている略号、或いは、IU
PAC−IUBの命名委員会で採用された略号を使用してい
る。例えば下記の略号が使用される。また、アミノ酸は
L型を意味するものとする。
β‐Ala:β−アラニン Arg:アルギニン Cys:システイン Gly:グリシン pGlu:ピログルタミン酸 Pro:プロリン Boc:t−ブトキシカルボニル Z:ベンジルオキシカルボニル Mbs:p−メトキシベンゼンスルホニル MBzl:p−メトキシベンジル Acm:アセトアミドメチル Scm:カルボメトキシスルフェニル OBzl:ベンジルエステル OSu:N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル DCC:N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド DCUrea:N,N′−ジシクロヘキシルウレア HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール Et3N:トリエチルアミン NMM:N−メチルモルホリン TFA:トリフルオロ酢酸 MSA:メタンスルホン酸 AcOEt:酢酸エチル AcOH:酢酸 THF:テトラヒドロフラン DMF:N,N−ジメチルホルムアミド MeOH:メタノール 本発明のペプチド誘導体は、先ずペプチド化学におい
て通常用いられる方法、例えば、Schrder and Lbke
著「ザ ペプチド(The Peptides)」第一巻、Academic
Press,New York,U.S.A.(1965年)、泉屋信夫ら著「ペ
プチド合成の基礎と実験」丸善(株)(1985年)などに
記載されている方法(液相法及び固相法)によって製造
することができる。
ペプチド結合を形成するための縮合方法として、アジ
ド法、酸クロライド法、酸無水物法、混合酸無水物法、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド法、N,N′−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド−アディティブ法、活性
エステル法、カルボニルジイミダゾール法、酸化還元
法、ウッドワード試薬Kを用いる方法等が挙げられる。
縮合反応を行なう前に、それ自体公知の手段により、
反応に関与しないカルボキシル基、アミノ基等を保護し
たり、また反応に関与するカルボキシル基、アミノ基を
活性化してもよい。
カルボキシル基の保護基としては、例えば、メチル、
エチル、ベンジル、p−ニトロベンジル、t−ブチル、
シクロヘキシル等のエステルを挙げることができる。
アミノ基の保護基としては、例えば、ベンジルオキシ
カルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、イソボルニ
ルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカル
ボニル基等を挙げることができる。
グアニジノ基の保護基としては、例えば、ニトロ基、
ベンジルオキシカルボニル基、トシル基、p−メトキシ
ベンゼンスルホニル基、4−メトキシ−2,3,6−トリメ
チルベンゼンスルホニル基等を挙げることができる。
メルカプト基の保護基としては、例えば、トリチル
基、アセトアミドメチル基、ベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル基
等を挙げることができる。
カルボキシル基の活性化されたものとしては、例え
ば、対応する酸無水物、アジド、活性エステル[アルコ
ール(例、ペンタクロロフェノール、2,4−ジニトロフ
ェノール、シアノメチルアルコール、p−ニトロフェノ
ール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボキシイミド、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−
ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール)とのエステル]等が挙げられる。アミノ基の活
性化されたものとしては、例えば、対応する燐酸アミド
が挙げられる。
反応は、通常溶媒中で行なわれ、例えば、クロロホル
ム、ジクロルメタン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、水、メタノール等の溶媒、又
は、これらの混合物中で行なうことができる。
反応温度は、一般に使用される約−30℃〜約50℃の範
囲で行なうことができる。
本発明のペプチドの保護基脱離反応は、使用する保護
基の種類によって異なるが、ペプチド結合に影響を与え
ず、保護基が除かれることが必要である。
保護基の脱離方法としては、例えば、塩化水素、無水
フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、トリフルオロ酢酸、又は、これらの混合物等
による酸処理が挙げられるが、この他に、液体アンモニ
ア中ナトリウム、パラジウム炭素による還元等も挙げら
れる。上記酸処理による脱保護基反応においては、アニ
ソール、フェノール、チオアニソールの如きカチオン捕
捉剤の添加が有効である。
このようにして製造された本発明のペプチド及びペプ
チド誘導体は、反応終了後、それ自体公知のペプチドの
分離手段、例えば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラ
ムクロマトグラフィー等によって収得することができ
る。
また、本発明のペプチド及びペプチド誘導体は、それ
自体公知の方法により、前記のような、その官能基にお
ける誘導体、又は、それらの薬理学的に許容され得る塩
にすることができる。
本発明のペプチド誘導体は、ラットにおける受動的回
避試験において強い向知能作用を示す。
本発明のペプチド誘導体の有用な対象疾病名として
は、例えば、老年痴呆(アルツハイマー型痴呆)、脳血
管性痴呆、ならびに、アルツハイマー病、ピック病、ハ
ンチントン舞踏病、クロイツフェルト・ヤコブ病、パー
キンソン病、小脳脊髄変性病、等に基く痴呆症などが挙
げられ、これらの疾病の予防又は治療に用いることがで
きる。
本発明のペプチド誘導体の毒性は、極めて低く、薬効
有効量を遥かに上回る投与量でも死亡例はない。
本発明のペプチド誘導体は、遊離体として、又はその
官能基における誘導体として投与できる。その投与量
は、遊離体又はその塩の何れであっても、遊離体の量と
して、一般に0.1ng〜1mg/日の範囲の量が適当である。
特に、非経口投与、経鼻投与では、0.1ng〜100μg/日が
好ましく、経口投与、直腸投与では、非経口投与の10〜
100倍投与することが好ましい。本発明のペプチド誘導
体は、主として、非経口的に投与(例、静脈又は皮下注
射、脳室内又は脊髄腔内投与、経鼻投与、直腸投与)さ
れるが、場合によっては、経口投与されてもよい。
剤型としては、例えば、注射剤、坐剤、散剤、点鼻
剤、丸剤、錠剤等が挙げられる。本発明のペプチド誘導
体は生理食塩水の溶液として保存することができるが、
マンニトール、ソルビトールを添加して凍結乾燥アンプ
ルとして、使用的に溶解することもできる。
以下に実施例を示す。
各実施例において、薄層クロマトグラフィーの展開溶
媒は下記の通りであり、メルク社製TLCプレートシリカ
ゲル60F254を用いた。
Rf 1:クロロホルム−メタノール−酢酸−水 (80:20:2.5:5)下層 Rf 2:クロロホルム−メタノール−水 (70:30:5) Rf 3:n−ブタノール−酢酸−水(2:1:1) また、高速液体クロマトグラフィーによる精製は、 カラム:μBondapak C18 1.9×15cm 移動相:A)0.05%TFA,B)アセトニトリルを使用して行
なった。
[参考例1] H−Cys(Scm)−T・塩酸塩 (但し、Tは、式中のR1がベンゾイル基である前記一
般式(III)で表わされる基である) (1)Boc−Cys(Acm)−T Boc−Cys(Acm)−OH 1.0g、S−ベンゾイルチアミン
1.3g及び4−ジメチルアミノピリジン20mgのCH2Cl2 50m
l溶液に氷冷下DCC 0.78gのCH2Cl2 5ml溶液を滴下した。
氷冷下で30分間、更に室温で1時間攪拌した後、DCUr
eaを濾別し、飽和炭酸水素ナトリウム水、及び水にて洗
浄した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、エ
ーテルで結晶を濾集し、標記の化合物を得た。
収量:1.8g 融点:71〜75℃ Rf 1:0.74 Rf 2:0.82 [α]D:−39.2°(c=0.5,DMF) (2)Boc−Cys(Scm)−T Boc−Cys(Acm)−T 600mgのMeOH−CH2Cl2(1:1v/v)
6ml溶液にCl−Scm 0.14mlを加え、室温で20分間攪拌し
た。
溶媒を留去した後、CHCl3−MeOHを用いてシリカゲル
カラム精製し、油状物として標記の化合物を得た。
収量:580mg Rf 1:0.82 Rf 2:0.88 [α]D:−44.0°(c=0.5,DMF) (3)H−Cys(Scm)−T・塩酸塩 Boc−Cys(Scm)−T 470mgを4N HCl−AcOEt 2ml中に3
0分間室温で放置後、溶媒を留去した。残留物をCHCl3
MeOHを用いてシリカゲルカラム精製し、油状物として標
記の化合物を得た。
収量:250mg Rf 1:0.38 Rf 2:0.54 [α]D:+38.4°(c=0.5,DMF) [実施例1] (1)Z−Arg(Mbs)−Gly−NH2 Z−Arg(Mbs)−OHジシクロヘキシルアミン塩10g
を、AcOEt 100ml+5%クエン酸水70ml中で攪拌溶解さ
せた後、AcOEt層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。
溶媒を留去し、得られた残留物をDMF100mlに溶解し、
氷冷下にH−Gly−NH2塩酸塩1.7g、NMM1.7ml、HOBt 2g
及びDCC 3.4gを添加した。混合物を室温で18時間攪拌し
た後、DCUreaを濾別し、DMFを留去した。
残留物を2−ブタノール−CH2Cl2(5:1v/v)に溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩飽和希塩酸水、飽
和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。
溶媒を留去の後、残留物をMeOH−エーテルより結晶化
させ標記の化合物を濾集した。
収量:5.0g 融点:201〜202℃ Rf 1:0.26,Rf 2:0.55 [α]D:+2.1°(c=0.5,DMF) (2)Boc−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 Z−Arg(Mbs)−Gly−NH2 20.8gを、80%AcOH 200ml
中で10%パラジウム炭素の存在下に、6時間水素気流中
で攪拌した。
パラジウム炭素を濾別した後、溶媒を留去した。残留
物を減圧乾燥した後、DMF 200mlに溶解し、NMM 4.3ml、
Boc−Pro−OSu 12.1gを加え、室温にて18時間攪拌し
た。
DMFを留去し、残留物を2−ブタノール−CH2Cl2(5:1
v/v)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩飽和
希塩酸水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。
溶媒を留去の後、残留物にエーテルを加え結晶化させ
標記の化合物を濾集した。
収量:21.5g 融点:120〜126℃ Rf 1:0.31,Rf 2:0.53 [α]D:−26.5°(c=1,DMF) (3)Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 Boc−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 9.8gを、THF 100ml
と4N HCl−AcOEt 100mlとの混合溶媒中に室温で30分間
放置した後、溶媒と留去した。
残留物を減圧乾燥した後、DMF 100mlに溶解し氷冷下
でNMM 3.6ml、Boc−Cys(Acm)−OH 5.2g、HOBt 2.7g及
びDCC 3.7gを加え、室温にて18時間攪拌した。
DCUreaを濾別し、DMFを留去し、残留物を2−ブタノ
ール−CH2Cl2(5:1v/v)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、食塩飽和希塩酸水、飽和食塩水にて順次洗浄の
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去の後、残留物にエーテルを加え結晶化させ
標記の化合物を濾集した。
収量:10.0g 融点:110〜116℃ Rf 1:0.24,Rf 2:0.50 [α]D:−58.2°(c=0.5,DMF) (4)Z−pGlu−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 1.6g
を4N HCl−AcOEt 10ml中に室温で30分間放置した後、溶
媒を留去した。
残留物を減圧乾燥した後DMF 20mlに溶解し氷冷下でNM
M 0.22ml、Z−pGlu−OSu 0.86gを加え、室温にて18時
間攪拌した。
DMFを留去し、残留物を2−ブタノール−CH2Cl2(5:1
v/v)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩飽和
希塩酸水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。
溶媒を留去の後、残留物にエーテルを加え結晶化させ
標記の化合物を濾集した。
収量:1.4g 融点:95〜99℃ Rf 1:0.11,Rf 2:0.40 [α]D:−44.7°(c=1.0,DMF) (5)Z−pGlu−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 Z−pGlu−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
1.3gのCH2Cl2−MeOH(1:1v/v)80ml溶液に氷冷下Cl−Sc
m 0.22mlを加え、20分間攪拌した。
溶媒を留去し、残留物をCHCl3−MeOHを用いてシリカ
ゲルカラム精製後、エーテルにて結晶化させ標記の化合
物を濾集した。
収量:540mg 融点:185〜190℃ Rf 1:0.19,Rf 2:0.49 [α]D:−64.0°(c=1.0,DMF) (6) Z−pGlu−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
500mgのDMF 10ml溶液にシステイン塩酸塩210mgを加え、
室温で1時間攪拌した。
溶媒を留去し、残留物をCHCl3−MeOHを用いてシリカ
ゲルカラム精製後、エーテルにて結晶化させ標記の化合
物を濾集した。
収量:400mg 融点:145〜151℃(分解) Rf 2:0.12 [α]D:−87.0°(c=1.0,DMF) (7) 150mgをMSA 2ml及びアニソール0.2ml中で、室温で1時
間攪拌した後、エーテルを加え上澄みを除去した。
沈殿物を水に溶解し、Dowex1×2(アセテート型)処
理の後、水を留去した。
残留物を0.05%TFAに溶解し、12ml/分(流量)、0か
ら10%(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)
にて、高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×
2(アセテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物
を得た。
収量:40mg Rf 3:0.11 [α]D:−160.4°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):661 [実施例2] (1)Boc−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 Boc−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 3.7gを、4N HCl−A
cOEt 20ml中に室温で30分間放置した後、溶媒と留去し
た。
残留物を減圧乾燥した後、DMF 50mlに溶解し氷冷下で
NMM 0.7ml、Boc−Cys(MBzl)−OH 2.1g、HOBt 0.85g及
びDCC 1.4gを加え、室温にて18時間攪拌した。
DCUreaを濾別し、DMFを留去し、残留物をCHCl3に溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水、希塩酸水、飽和食塩水
にて順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去の後、残留物にエーテルを加え結晶化させ
標記の化合物を濾集した。
収量:3.2g 融点:104〜107℃ Rf 1:0.44,Rf 2:0.63 [α]D:−27.9°(c=0.5,DMF) (2)Z−pGlu−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly
−NH2 Boc−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 2.5
g、4N HCl−AcOEt 10ml、NMM 0.4ml及びZ−pGlu−OSu
1.1gから、実施例1−(4)におけると同様にして、標
記の化合物を得た。
収量:2.8g 融点:108〜112℃ Rf 1:0.22,Rf 2:0.52 [α]D:−36.0°(c=1.0,DMF) (3) Z−pGlu−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
140mgをアニソール0.2ml及びMSA 2ml中に加え、室温で
1時間攪拌した後、エーテルを加えた。
上澄みを除去し、沈殿物を水に溶解した後、Dowexx1
×2(アセテート型)処理し凍結乾燥した。
凍結乾燥ペプチドを0.05%TFA 5mlに溶解し、参考例
1で製造したH−Cys(Scm)−T・塩酸塩33mgを氷冷下
に添加した。
20分間攪拌した後、12ml/分(流量)、10から20%
(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)にて、
高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×2(ア
セテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物を得
た。
収量:32mg Rf 3:0.10 [α]D:−58.7°(c=0.5,水) [実施例3] (1) cyPent−CO−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH
2 Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 1.5g
を4N HCl−AcOEt 10ml中に室温で30分間放置した後、溶
媒を留去した。
残留物を減圧乾燥した後DMF 15mlに溶解し、氷冷下で
NMM 0.32ml及びシクロペンタンカルボン酸無水物(シク
ロペンタンカルボン酸0.48gとDCC 0.43gとから調製)の
DMF 2ml溶液を加え、室温にて4時間攪拌した後、DMFを
留去した。
残留物を2−ブタノール−CH2Cl2(5:1v/v)に溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩飽和希塩酸水、飽
和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。
溶媒を留去の後、残留物をCHCl3−MeOHを用いシリカ
ゲルカラム精製の後、エーテルを加え結晶化させ標記の
化合物を濾集した。
収量:750mg 融点:135〜138℃ Rf 1:0.16,Rf 2:0.45 [α]D:−54.7°(c=1.0,DMF) (2) cyPent−CO−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH
2 cyPent−CO−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH
2 700mg及びCl−Scm 0.14mlとから実施例1−(5)に
おけると同様にして標記の化合物を得た。
収量:640mg 融点:130〜133℃ Rf 1:0.28,Rf 2:0.55 [α]D:−65.2°(c=1.0,DMF) (3) cyPent−CO−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH
2 600mg及びシステイン塩酸塩 335mgとから実施例1−
(6)におけると同様にして標記の化合物を得た。
収量:686mg 融点:142〜145℃ Rf 2:0.18 [α]D:−77.8°(c=1.0,DMF) (4) 60mgを実施例1−(7)におけると同様にしてMSA−ア
ニソール処理した後、12ml/分(流量)、5から25%
(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)にて、
高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×2(ア
セテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物を得
た。
収量:29mg Rf 3:0.32 [α]D:−167.2°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):646 [実施例4] (1)Boc−Pro−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 1.5g
を4N HCl−AcOET 10ml中に室温で30分間放置した後、溶
媒を留去した。
残留物を減圧乾燥した後DMF 20mlに溶解し、氷冷下で
NMM 0.32ml及びBoc−Pro−OSu 0.67gを加え、室温にて1
8時間攪拌した後、DMFを留去した。
残留物を2−ブタノール−CH2Cl2(5:1v/v)に溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩飽和希塩酸水、飽
和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。
溶媒を留去の後、残留物をCHCl3−MeOHを用いシリカ
ゲルカラム精製の後、エーテルを加え結晶化させ標記の
化合物を濾集した。
収量:0.6g 融点:165〜168℃ Rf 1:0.20,Rf 2:0.49 [α]D:−83.0°(c=1.0,DMF) (2)Boc−Pro−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 Boc−Pro−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
450mg及びCl−Scm 0.08mlとから、実施例1−(5)に
おけると同様にして標記の化合物を得た。
収量:435mg 融点:205〜210℃ Rf 1:0.33,Rf 2:0.57 [α]D:−78.4°(c=1.0,DMF) (3) Boc−Pro−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
400mg及びシスライン塩酸塩197mgとから実施例1−
(6)におけると同様にして標記の化合物を得た。
収量:416mg 融点:172〜180℃(分解) Rf 2:0.23 [α]D:−82.1°(c=1.0,DMF) (4) 63mgを実施例1−(7)におけると同様にしてMSA−ア
ニソール処理した後、12ml/分(流量)、0から10%
(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)にて、
高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×2(ア
セテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物を得
た。
収量:22mg Rf 3:0.06 [α]D:−140.6°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):647 [実施例5] (1)Boc−Arg(Mbs)−β−Ala−OBzl H−β−Ala−OBzl・p−トルエンスルホン酸塩3.5g
のDMF 50ml溶液に、氷冷下Et3N1.4ml、Boc−Arg(Mbs)
−OH 3.0g、HOBt 1.3g及びDCC 1.5gを加えた。
室温にて18時間攪拌した後、DCUreaを濾別し、DMFを
留去した。
残留物をAcOEtに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水、希塩酸水、水にて順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。
AcOEtを留去し、油状物として標記の化合物を得た。
収量:3.8g Rf 1:0.55,Rf 2:0.76 [α]D:−0.5°(c=1.0,DMF) (2)Boc−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−OBzl Boc−Arg(Mbs)−β−Ala−OBzl 3.6gを、4N HCl−A
cOEt 15ml中に室温で30分間放置した後、溶媒を留去し
た。
残留物を減圧乾燥した後、DMF 50mlに溶解し、氷冷下
でNMM 1.0ml及びBoc−Pro−OSu 2.0gを加え、室温にて1
8時間攪拌した。
DMFを留去し、残留物をAcOEtに溶解し、飽和炭酸水素
ナトリウム水、希塩酸水、飽和食塩水にて順次洗浄の
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
AcOEtを留去し、油状物として標記の化合物を得た。
収量:3.6g Rf 1:0.58,Rf 2:0.75 [α]D:−28.9°(c=1.0,DMF) (3)Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−O
Bzl Boc−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−OBzl 3.5g、4N HCl
−AcOEt 15ml、NMM 0.82ml及びBoc−Cys(Acm)−OH対
称酸無水物(Boc−Cys(Acm)−OH 3.2gとDCC 1.1gとか
ら調製)から、実施例3−(1)におけると同様にして
標記の化合物を得た。
収量:4.1g 融点:79〜83℃ Rf 1:0.49,Rf 2:0.74 [α]D:−27.8°(c=1.0,DMF) (4) Z−pGlu−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−
OBzl Boc−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−OBzl
1.7g、4N HCl−AcOEt 10ml、NMM 0.3ml及びZ−pGlu−O
Su 0.83gから、実施例1−(4)におけると同様にし
て、油状物として標記の化合物を得た。
収量:1.8g Rf 1:0.43,Rf 2:0.67 [α]D:−42.2°(c=1.0,DMF) (5) Z−pGlu−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−
OBzl Z−pGlu−Cys(Acm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−
OBzl 1.9g及びCl−Scm 0.29mlとから、実施例1−
(5)におけると同様にして油状物として標記の化合物
を得た。
収量:1.2g Rf 1:0.47,Rf 2:0.73 [α]D:−64.3°(c=1.0,DMF) (6) Z−pGlu−Cys(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−β−Ala−
OBzl 1.0g及びシステイン塩酸塩0.4gとから、実施例1
−(6)におけると同様にして標記の化合物を得た。
収量:980mg 融点:133〜137℃ Rf 2:0.45 [α]D:−71.9°(c=1.0,DMF) (7) 70mgを実施例1−(7)におけると同様にしてMSA−ア
ニソール処理した後、12ml/分(流量)、0から10%
(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)にて、
高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×2(ア
セテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物を得
た。
収量:27mg Rf 3:0.14 [α]D:−154.0°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):676 [実施例6] H−Pro−Cys−Pro−Arg−Gly−NH2・酢酸塩 (1)Z−Pro−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 Boc−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 2.4
g、4N HCl−AcOEt 10ml、NMM 0.6ml及びZ−Pro−OSu
1.3gから、実施例1−(4)におけると同様にして、標
記の化合物を得た。
収量:2.3g 融点:101〜104℃ Rf 1:0.41,Rf 2:0.61 [α]D:−56.4°(c=1.0,DMF) (2)H−Pro−Cys−Pro−Arg−Gly−NH2・酢酸塩 Z−Pro−Cys(MBzl)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2
150mgを実施例1−(7)におけると同様にしてMSA−ア
ニソール処理した後、12ml/分(流量)、0から10%
(B)20分直線グラジエントの(A)(移動相)にて、
高速液体クロマトグラフィー精製の後、Dowex1×2(ア
セテート型)処理し、凍結乾燥して標記の化合物を得
た。
収量:64mg Rf 3(含0.1%エタンジオール):0.12 [α]D:−92.7°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):528 [実施例7] H−Pro−Cys−Pro−Arg−Gly−NH2・酢酸塩 30mgを水2
mlに溶解し、希アンモニア水でpH7に調整した。7日間
室温で攪拌した後酢酸酸性とし、凍結乾燥した。
収量:28mg Rf 3:0.02 [α]D:−142.9°(c=0.5,水) FABマススペクトル(M+1):1054 次に、本発明のペプチド誘導体の有効性を示す薬理学
的試験例を示す。
[薬理学的試験例] 記憶固定に対する作用はWistar系雄性ラットを用い
て、ブルバッハ(Burbach)ら[サイエンス(Scienc
e),221,1310−1312(1983年)]の方法に準じた一試
行受動的回避実験により検討した。実験装置は、明室と
暗室とから成り、床はステンレス製グリッドでできてい
る。明室に入れられたラットは自由に暗室へ移動でき
る。この装置を用い、ラットが暗室に入ると一回の電気
ショックを経験させる。電気ショックに対する受動的回
避行動の保持は、一定時間後に再び明室に置かれたラッ
トが暗室に入るまでの時間(反応潜時)によって判定し
た。
サイクロヘキシミド(cycloheximide)による実験的
逆向性健忘の改善効果の検討 本発明のペプチド誘導体または生理食塩水を皮下投与
し1時間後に電気ショック(0.5mA)を経験させ、その
直後にサイクロヘキシミド2.7〜3.0mg/kgまたは生理食
塩水を皮下投与し、48時間後に記憶保持試験を行った。
生理食塩水のみを投与したラットは一般に300秒前後の
反応潜時を示し、サイクロヘキシミドのみを投与した対
照群のラットは50秒前後の反応潜時を示し逆向性健忘を
発現した。
本発明のペプチド誘導体投与群の反応潜時の平均値と
対照群のそれとを比較した。各群の試験に使用したラッ
トの数は6〜8匹である。最大測定時間は600秒とし
た。
各実施例で得られたペプチド誘導体について、その投
与量及び効果(対照群の反応潜時に対する各例の反応潜
時の割合を%で示す)を第1表に示す。
上記の試験結果から、本発明のペプチド誘導体は、優
れた逆向性健忘に対する改善効果を示すことが明らかで
ある。
次に本発明のペプチド誘導体を含有する薬剤の製剤例
を示す。
[製剤例1](注射剤) 注射用蒸留水100ml中に、実施例1で得られたペプチ
ド誘導体0.1mg、及び塩化ナトリウム0.9gを含有させ、p
Hを水酸化ナトリウムで6.0〜8.0に調節した水溶液を調
製した。これを、細菌濾過後1mlアンプルに充填、熔閉
し加熱滅菌して、注射剤を製造した。
[製剤例2](凍乾製剤) 注射用蒸留水100ml中に、実施例1で得られたペプチ
ド誘導体5mg、及びD−マンニット5gを含有させ、pHを
リン酸緩衝液で6.0〜8.0に調節した水溶液を調製した。
これを、細菌濾過し、バイアル瓶に1ml分注した後、凍
結乾燥を行ない、凍結乾燥注射剤を製造した。
[製剤例3](点鼻剤) 生理食塩水100ml中に、実施例1で得られたペプチド
誘導体10mgを含有させ、pHをクエン酸緩衝液で3.0〜6.0
に調節し、1回投与量0.5ml中に50μg含有する点鼻剤
を製造した。
[製剤例4](坐剤) ハードファット(飽和脂肪酸のトリグリセライド)9
8.5gに卵黄レシチン0.5gを加え、40〜45℃にて溶融させ
た後、実施例1で得られたペプチド誘導体5mgをPEG400
の1gに溶解させた液をこれに添加し攪拌分散させた後、
その1gを坐剤型に注入し、固化後型から分離して坐剤を
製造した。
[発明の効果] 本発明のペプチド誘導体は、新規な化合物であり、優
れた向知能性作用を有しており、医薬として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 11/00 (72)発明者 中島 義春 東京都新宿区下落合4丁目6番7号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 真崎 光夫 千葉県千葉市真砂5―11―6 (72)発明者 上原 正樹 埼玉県北葛飾郡吉川町平沼1340―2 (72)発明者 平手 謙二 埼玉県春日部市増田新田407―9

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I): [式中、Aはシクロペンチルカルボニル、Pro又はpGlu
    であり、 BはGly又はβ‐Alaであり、 Wは水素原子又は下記一般式(II): (式中、Y1はH又はCO−Tであり、Y2はOH又はTである (但し、Tは下記一般式(III): (式中、R1は、炭素原子数2〜7のアルキルカルボニル
    基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニル基及び炭素
    原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれた
    基である)、 又は、下記一般式(IV): (式中、R2は、水素原子、炭素原子数2〜7のアルキル
    カルボニル基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニル
    基からなる群から選ばれた基である)、 で表わされる基である)) で表わされる基である] で表わされるペプチド誘導体、 若しくは、下記一般式(V): [式中、A及びBは前記と同じである] で表わされるペプチド誘導体、又はそれらの官能基にお
    ける誘導体、又はそれらの薬理学的に許容され得る塩。
  2. 【請求項2】下記一般式(I): [式中、Aはシクロペンチルカルボニル、Pro又はpGlu
    であり、 BはGly又はβ‐Alaであり、 Wは水素原子又は下記一般式(II): (式中、Y1はH又はCO−Tであり、Y2はOH又はTである (但し、Tは下記一般式(III): (式中、R1は、炭素原子数2〜7のアルキルカルボニル
    基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニル基及び炭素
    原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれた
    基である)、 又は、下記一般式(IV): (式中、R2は、水素原子、炭素原子数2〜7のアルキル
    カルボニル基、炭素原子数7〜10のアリールカルボニル
    基からなる群から選ばれた基である)、 で表わされる基である)) で表わされる基である] で表わされるペプチド誘導体、 若しくは、下記一般式(V): [式中、A及びBは前記と同じである] で表わされるペプチド誘導体、又はそれらの官能基にお
    ける誘導体、又はそれらの薬理学的に許容され得る塩の
    有効量、及び薬理学的に許容され得る担体若しくは希釈
    剤を含有してなる抗痴呆剤。
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