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JPH08252327A - 2種のカテーテルに流体を選択的に指向させるスイッチ - Google Patents

2種のカテーテルに流体を選択的に指向させるスイッチ

Info

Publication number
JPH08252327A
JPH08252327A JP8008691A JP869196A JPH08252327A JP H08252327 A JPH08252327 A JP H08252327A JP 8008691 A JP8008691 A JP 8008691A JP 869196 A JP869196 A JP 869196A JP H08252327 A JPH08252327 A JP H08252327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
port
balloon
switch
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8008691A
Other languages
English (en)
Inventor
William G O'neill
ジェラルド オニール ウィリアム
Nelson L Huldin
リー ハルディン ネルソン
Lawrence R Jones
ラッセル ジョーンズ ローレンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH08252327A publication Critical patent/JPH08252327A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M25/1018Balloon inflating or inflation-control devices
    • A61M25/10181Means for forcing inflation fluid into the balloon
    • A61M25/10182Injector syringes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3613Reperfusion, e.g. of the coronary vessels, e.g. retroperfusion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/22Valves or arrangement of valves
    • A61M39/223Multiway valves
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/04Liquids
    • A61M2202/0468Liquids non-physiological
    • A61M2202/047Liquids non-physiological cardioplegic

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  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
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  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
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  • Anesthesiology (AREA)
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  • Cardiology (AREA)
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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 心臓麻痺薬投与システムに組込んで有利なス
イッチの改良。 【解決手段】 2種のカテーテル(22,24)の1方
に流体を選択的に指向させ、しかも1方のカテーテル
(24)が具備する手動式膨張バルーン(26)を流体
が当該カテーテル(24)に指向させられたときに膨張
させる斯かるスイッチ(100)であって、流体が該カ
テーテル(24)に指向されたときにバルーン(26)
を膨張させ、他方のカテーテル(22)に指向されたと
きにバルーン(26)を収縮させるように、バルーン膨
張機構(102)と作動可能にリンク結合した弁機構
(110)を含む。両カテーテル(22,24)は夫々
順行、逆行カテーテルとして心臓麻痺薬投与システムに
組込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2種のカテーテルの
いづれか1方に流体を指向させるスイッチ、具体的には
順行或いは逆行心臓麻痺用カテーテルのいづれかに流体
を指向させる順行/逆行スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】心臓麻痺薬溶液は心臓手術の際に心臓拍
動を止め且つその温度を下げ、それにより手術中の心臓
を保存するために使用される。心臓麻痺薬溶液は、代表
的には順行心臓麻痺用カテーテルを用いて冠動脈を通
じ、或いは逆行心臓麻痺用カテーテルを用いて静脈、例
えば冠静脈洞を通じて、患者の心臓に投与される。本文
で使用される「順行」(antegrade)とは、正
常血液流の方向、例えば冠動脈において毛細血管へ向う
方向を意味し、そして「逆行」(retrograd
e)とは正常血液流とは逆の方向、例えば冠静脈におけ
る毛細血管に向う方向を意味している。用語「心臓麻痺
薬溶液」は従来のカリウム溶液、血液及び混合血液/カ
リウム溶液並びにその他の心臓麻痺薬溶液を包含する。
【0003】順行心臓麻痺用カテーテルは商標「SAR
NSTM antegrade/vent cardio
plegia catheter」〔カタログNo.16
4660(12ゲージ)、No.164665(14ゲー
ジ)〕並びに「SARNSTMantegrade ca
rdioplegia catheter」〔カタログ
No.164650(12ゲージ)、No.15465(1
4ゲージ)〕の下で、Minnesota Minin
g and MannfacturingCompan
y(以下、3M社と称す)、セントポール、ミネソタに
よって販売されている。順行心臓麻痺用カテーテルは、
代表的には膨張可能保留用バルーンを有していないが、
大動脈根内の圧力を感知するための圧力感知用ルーメン
を有し得る。順行心臓麻痺用カテーテルは大動脈根に挿
入されて、冠動脈に溶液を与える。
【0004】逆行心臓麻痺用カテーテルは代表的には、
膨張可能保留用バルーンを有していて、これがカテーテ
ルの末端を冠静脈洞に固定する。この種の保留用バルー
ンは2種の方法の1方:(1)カテーテルの注入ルーメ
ンから分離されているバルーン注入ルーメンを介して手
操作によって、或いは(2)バルーンの内部とカテーテ
ルの注入ルーメンの間の孔(アパーチア)を介してカテ
ーテルによって注入される心臓麻痺薬溶液がバルーンを
膨張させるように自動操作により、膨張させることが出
来る。
【0005】本文で使用する用語「分離」とは、バルー
ン注入ルーメンがカテーテルの注入ルーメンと流通関係
にはないが、両ルーメンが薄壁でのみ分離されているこ
とを意味する。用語「膨張可能バルーン」は加、減圧さ
れるバルーンを含み、これは未膨張であっても概してナ
シ形或いは他の丸められた形状を有しているか、或いは
未膨張のときにカテーテルの本体に対し平坦状に横置す
るようになったものである。
【0006】手動式膨張可能保留用バルーンは自動式膨
張可能バルーンよりもバルーン膨張を相対的に精度良く
制御可能であり、この制御はカテーテルを通る心臓麻痺
薬溶液の流れに独立して実行され得る。自動式膨張可能
保留用バルーンの膨張はカテーテルを通じて注入される
心臓麻痺薬溶液の量を変えることによってのみ制御する
ことが出来る。
【0007】逆行心臓麻痺用カテーテルも、代表的には
圧力監視用ルーメンと冠静脈洞内の圧力を監視する出口
を含む。逆行カテーテルは右房を通じて冠静脈洞に米国
特許第5,324,260号で論じられている「ブライ
ンド」或いは「オープン房」の技法のいづれかによって
挿入される。
【0008】逆行心臓麻痺用カテーテルは米国特許第
4,927,412号、第5,324,260号及び第
5,395,331号に開示されている。
【0009】手術中には、心臓の灌流を心臓麻痺薬溶液
で改良するために順行方向と逆行方向の間で付与する心
臓麻痺薬溶液を切換えることが望まれる。順、逆行方向
付与の切換え能力は冠動脈封鎖が厳しい場合、或いは暖
かい心臓麻痺薬が与えられるときに特に望ましいものと
信じられている。
【0010】順行心臓麻痺用カテーテルと自動式膨張可
能バルーンを有する逆行心臓麻痺用カテーテルとの間で
心臓麻痺薬溶液を切換えるスイッチはこれまで入手可能
である。例えば米国特許第5,082,025号と第
5,084,031号を参照。
【0011】米国特許第5,082,025号(DeV
ries他)は順行−逆行スイッチ・閉塞具とこれを使
用するシステムを開示している。このスイッチはY−コ
ネクタを含むチューブセットを心臓麻痺薬溶液の供給源
から当該「Y」の脚のいづれか1方にスイッチによって
指向された流体と共に使用される。
【0012】米国特許第5,084,031号(Tod
d他)は心臓麻痺用三方二重ストップコックを開示して
いる。このストップコックは心臓麻痺薬溶液を順行或い
は逆行カテーテルに指向させ、更に順、逆行の両カテー
テルにおける圧力監視用ルーメンと流通している圧力監
視用部分の間の切換えを行う。
【0013】米国特許第5,082,025号と第5,
084,031号に開示のスイッチでは、逆行カテーテ
ルの自動式膨張可能バルーンがこのカテーテルの注入ル
ーメンを通じて指向される心臓麻痺薬溶液によって膨張
させられる。これらの特許のいづれも心臓麻痺薬溶液が
逆行カテーテルに指向されたときに手動式膨張可能タイ
プの逆行カテーテルのバルーンを同時且つ自動的に膨張
させる機構を開示してはいない。
【0014】種々の心臓麻痺薬付与システムとその構成
要素は米国特許第4,416,280号;第4,42
7,009号;第4,433,971号;第4,51
2,163号;第4,846,177号;第4,88
3,455号;第5,403,281号;及び第5,4
23,749号に開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な目的
はカテーテルの注入ルーメンから分離している膨張ルー
メンを通じて膨張させられる保留用バルーンを含む斯か
るカテーテルを1のカテーテルとして含む2種のカテー
テルの1方に選択的に流体を指向させるスイッチであっ
て、両カテーテルの1方の保留用バルーンを流体が当該
1方のカテーテルの注入ルーメンを通るように指向させ
られるときに同時に膨張させるようにした斯かるスイッ
チを提供することにある。本発明の具体的な目的はこの
種のスイッチとして、順行心臓麻痺用カテーテルと手動
式膨張可能保留用バルーンを有する逆行心臓麻痺用カテ
ーテルの間で心臓麻痺薬溶液の流れを切換え、それによ
り心臓麻痺薬溶液を患者の心臓に順行或いは逆行の方向
で選択的に投与するのに特に有益な斯かるスイッチを提
供することにある。本発明のもう1つの具体的な目的
は、この種のスイッチとして使用の信頼性と容易性が高
い斯かるスイッチを提供することにある。本発明の更に
別の具体的な目的はこの種のスイッチとして、順行、逆
行カテーテル間において心臓麻痺薬溶液の流れを切換え
る動作と逆行カテーテルの保留用バルーンの膨張との間
に自動的なリンクを可能にする一方で、逆行カテーテル
の保留用バルーンの手動的に制御の可能な膨張を可能に
する斯かるスイッチを提供することにある。従って、外
科医は圧力の適切な範囲内で保留用バルーンの膨張量を
決める能力を維持することが出来る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチはハウ
ジング、弁手段及びバルーン膨張手段を含んで成る。ハ
ウジングは第1、第2、第3、第4のポートを有してい
る。第1ポートは第1カテーテルと流通するように接続
されるものであり;第2ポートは第2カテーテルの注入
ルーメンと流通するように接続されるものであり;第3
ポートは第1流体の供給源と流通するように接続される
ものであり;第4ポートは第2カテーテルのバルーン膨
張ルーメンと流通するように接続されるものである。弁
手段は第1流体供給源から流体を第1、第2カテーテル
に選択的に指向させるものである。弁手段は(1)この
弁手段が第1ポート並びに第2ポートではなく第3ポー
トを互いに流通させ、それにより第1流体がその供給源
から第1カテーテルに指向させられることになる第1位
置と、(2)この弁手段が第2ポート並びに第1ポート
ではなく第3ポートを互いに流通させ、それによって第
1流体がその供給源から第2カテーテルに指向させられ
ることになる第2位置との間で移動可能な弁作動子を含
む。バルーン膨張手段は弁手段と移動可能にリンク結合
されていて、弁作動子が第2位置に移動したときに第2
流体を第4ポートを通じて追出し、そして弁作動子がそ
の第1位置に移動したときに第2流体を第4ポートを通
じて引入れるためのものである。その結果、第2カテー
テルのバルーンは第1流体が第1カテーテルに指向させ
られたときに収縮させられ、そして第1流体が第2カテ
ーテルに指向させられたときに第2流体で以って膨張さ
せられる。
【0017】好ましくは、バルーン膨張手段は第4ポー
トと流通するハウジング内の膨張部室と、ピストンとを
含んで成る。ピストンは膨張部室内において第2流体を
第4ポートを通じて追出すために第1位置から第2位置
に、そして第2流体を第4ポートを通じて引入れるため
に第2位置から第1位置に移動可能である。最も好まし
くは、ピストンをその第1位置と第2位置に解除可能に
保留するための手段が配設される。
【0018】本発明の第1好適例においては、弁作動子
がピストンに一体的に配設されている。膨張部室は概し
て円筒形の壁を有し、ピストンは当該円筒壁と封止係合
している。第1ポートは円筒壁を貫通した第1通路を含
み;第2ポートは円筒壁を貫通した第2通路を含み;そ
して第3ポートは円筒壁を貫通した第3通路を含む。弁
手段は更に、弁通路が:第1通路並びに第2通路ではな
く第3通路をピストンがその第1位置にあるときに、夫
々流通させ;そして第2通路並びに第1通路ではなく第
3通路を、ピストンがその第2位置にあるときに、夫々
流通させるように、ピストンによって規定された斯かる
弁通路を含んで成る。
【0019】最適例では、第1好適例のピストンが円筒
を有し、そして当該ピストン円周に沿って延在する少な
くとも2個のシール用環状リングを有している。弁通路
はピストン円周に沿って、2個のシール用環状リングの
間に規定されている。
【0020】更に、好ましくは、レバーをハウジングに
枢軸回転可能に装着し;歯を具備したラック部を有する
ロッドをピストンから延出させ;そしてピストンをレバ
ーに配設する。このピストンは、レバーが旋回するに従
って第1、第2位置間でピストンを移動させるために、
ロッドのラック部の歯と係合する歯を有している。
【0021】本発明の第2好適例では、弁手段は膨張部
室から分離されているハウジング内の弁部室を含んで成
り、弁作動子は第1好適例にあるようにピストンに配設
されるのではなく、むしろ個別の部材である。弁作動子
は弁部室内において第1、第2位置間で移動可能であ
る。弁作動子とピストンは同時作動するために作動可能
(operatively)に連結されている。ハンド
ルが弁作動子とピストンを同時に移動させるために配設
される。
【0022】第2例において最も好ましくは、ピストン
はその第1、第2位置間で第1長手作動軸線に沿って膨
張部室内で移動可能であり、そして弁作動子がその第
1、第2位置間で第1長手作動軸線に対し概して平行な
第2作動軸線に沿って概してピストンと同じ方向に膨張
部室内で移動可能になっている。ピストンと作動子は、
両者が第1、第2位置間で概して同じ方向に同時に移動
されるように連結されている。
【0023】最も好ましくは、本文中に記載のスイッチ
は患者の心臓に心臓麻痺溶液を、心臓の動脈系を通じて
順行方向に或いは心臓の静脈系を通じて逆行方向に、選
択的に投与する心臓麻痺薬投与システムの1要素として
使用される。このスイッチに加えて、当該システムは順
行カテーテル、逆行カテーテル及び心臓麻痺薬溶液の供
給源を含んで構成される。順行カテーテルは患者の心臓
にその動脈系を通じて心臓麻痺薬溶液を順行方向に投与
するために利用される。第1ポートと順行カテーテルと
流通する順行配管が心臓麻痺薬溶液を順行カテーテルに
付与するために配設される。逆行カテーテルは患者の心
臓にその静脈系を通じて心臓麻痺薬溶液を逆行方向に投
与するための注入ルーメンと、患者の心臓において逆行
カテーテルをその場に保留するための膨張可能保留用バ
ルーンと、流体をバルーンを膨張させるためにバルーン
に付与し、そしてバルーンを収縮するために流体をバル
ーンから排出するためにバルーンに流通している膨張ル
ーメンとを有している。逆行配管を逆行カテーテルの注
入ルーメンと流通するように配設し、それにより心臓麻
痺薬溶液を逆行カテーテルの注入ルーメンに付与するよ
うにする。バルーン膨張配管を逆行カテーテルの注入ル
ーメン並びに第4ポートと流通するように配設し、それ
により流体をバルーンに供給してバルーンを膨張させ、
そして流体をバルーンから排出してバルーンを収縮させ
るようにする。心臓麻痺薬供給配管を第3ポート並びに
心臓麻痺薬溶液の供給源と流通させるように配設する。
【0024】
【実施例】図面を参照していえば、本発明の第1例のス
イッチは図1〜4において参照番号100によってその
全体を指定されており、本発明の第2例のスイッチは図
5〜17において参照番号200によってその全体を指
定されている。スイッチ100,200は具体的には、
順行心臓麻痺用カテーテル22(図3,4)と、「手動
式膨張可能」保留用バルーン26を有する逆行心臓麻痺
用カテーテルのいづれか1方に心臓麻痺薬溶液の流れを
選択的に指向させるように設計されている。しかし、ス
イッチ100,200の別の用途もあり得ることは理解
されるであろう。逆行心臓麻痺用カテーテル24は冠静
脈洞カテーテル24としても知られるものである。
【0025】適宜の順行心臓麻痺用カテーテル22の事
例は商標「SARNSTM 順行/ベント心臓麻痺用カテ
ーテル」〔カタログNo.164660(12ゲージ)と
No.164665(14ゲージ)〕と「SARNSTM
順行心臓麻痺用カテーテル」〔カタログNo.16465
0(12ゲージ)とNo.15465(14ゲージ)〕の
下で前記3M社によって販売されている順行カテーテル
である。本発明のスイッチ100,200は大動脈根内
の圧力を感知するための圧力感知ルーメンを有している
順行カテーテルと併せて使用出来るようにも企図されて
いる。
【0026】順行配管23は順行カテーテル22の注入
ルーメン並びに順行/逆行スイッチ100或いは200
の順行部分101或いは201と流通しているもので、
これは心臓麻痺薬溶液を順行カテーテル22の注入ルー
メンに提供するために配設される。
【0027】適宜の手動膨張可能且つ自動膨張可能な逆
行心臓麻痺用カテーテルの事例は米国特許第4,92
7,412号;第5,324,260号;及び第5,3
95,331号に開示されている。このような逆行心臓
麻痺用カテーテルを患者の心臓の冠静脈洞に案内するの
に適したスタイルの事例は米国特許第5,360,40
6号、第5,401,244号及び本文で引用されてい
る1993年7月7日出願の特許査定を受けた米国特許
出願第29/010,455号に開示されている。
【0028】このような逆行カテーテル24は更に冠静
脈洞内の圧力を感知するための圧力感知用ルーメンを含
む。図3,4は圧力感知ライン用の連結子32を含む三
方、Y型連結アッセンブリ28(図示省略)並びに注入
ルーメン用の連結子34とバルーン膨張用ルーメン用の
連結子32を有する逆行カテーテル24を示している。
【0029】逆行配管38は逆行カテーテル24の注入
ルーメンと順行/逆行スイッチ100或いは200の逆
行ポート103或いは203と流通したもので、逆行カ
テーテル24の注入ルーメンとに心臓麻痺薬溶液を提供
するために配設されている。バルーン膨張用配管40は
逆行カテーテル24の注入ルーメンと順行/逆行スイッ
チ100或いは200の注入ポート106と流通したも
ので、保留用バルーン26に流体を供給しそしてそこか
ら排出し、それによって保留用バルーンを膨張させそし
て収縮させるために配設されている。逆行配管38は注
入ルーメン用の連結子34に接続され、バルーン膨張用
配管40はバルーン膨張用ルーメンのための連結子36
に接続されている。
【0030】心臓麻痺薬溶液の供給源も配設されてい
る。これは熱交換器42、血液貯蔵器或いは血液44を
供給する血液酸化装置及び心臓麻痺薬溶液の貯蔵器46
の形式にして、それによって「純」心臓麻痺薬溶液、血
液及び混合血液/心臓麻痺薬溶液の灌流を可能にするも
のが都合が良い。例えば心臓麻痺薬溶液を混合し、投与
するようにしたシステムを開示している米国特許第5,
423,749号を参照されたい。更に、米国特許第
4,846,177号と第4,883,455号と第
5,403,281号を参照されたい。心臓麻痺薬溶液
の供給源は好ましくは更に、例えば米国特許第4,88
8,455号に開示されているような、心臓麻痺薬溶液
にある気泡を捕捉するバブルトラップを含む。
【0031】心臓麻痺薬供給配管48は心臓麻痺薬溶液
の供給源、例えば熱交換器42と順行/逆行スイッチ1
00或いは200の心臓麻痺薬供給ポートと流通するよ
うに配設されている。
【0032】順行/逆行スイッチ100,200は一般
に、逆行冠静脈洞カテーテルの保留用バルーン26を膨
張させるためのバルーン膨張手段102或いは202を
含んで成る。このバルーン膨張手段102或いは202
は(a)流体用膨張部室、(b)膨張部室104或いは
204を逆行冠静脈洞カテーテル24の手動膨張可能保
留バルーン26と流通させるための、膨張部室104或
いは204に設けたポート106或いは206、及び
(c)作動手段108或いは208を含んで成る。
【0033】作動手段108或いは208は膨張部室1
04或いは206から流体を流出させるように選択的に
作動され、それにより流体を逆行冠静脈洞カテーテル2
4の保留用バルーン26に流入させることによりバルー
ン26を膨張させ、或いは流体をポート106或いは2
06を通って膨張部室104或いは204に引き入れ、
それによって流体を逆行冠静脈洞カテーテル24の保留
用バルーン26から膨張部室104或いは204に引き
入れることによりバルーン26を収縮させる。
【0034】弁手段110或いは208は心臓麻痺薬溶
液の供給源からこの溶液を順行カテーテル22と逆行カ
テーテル24のいづれか1方に選択的に指向させるため
に配設されている。作動手段108或いは208と弁手
段110或いは208は、(a)作動手段108或いは
208が逆行カテーテル24の保留用バルーン26を膨
張させるときに、弁手段110或いは208が心臓麻痺
薬溶液を逆行カテーテル24に指向させ、そして(b)
作動手段108或いは208が逆行カテーテル24の保
留用バルーン26を収縮させるときに、弁手段110或
いは208が心臓麻痺薬溶液を順行カテーテル22に指
向させるように操作によって接続される。
【0035】図3,4,8及び9に図示しているよう
に、作動手段108或いは208は、膨張部室104或
いは204の内部で第1位置(図3,8)と第2位置
(図4,9)の間で変動可能である。第1位置(図3,
8)では、流体は膨張部室104或いは204の内部に
あり、逆行カテーテル24の保留用バルーン26が収縮
させられる。第2位置(図4,9)では、流体は膨張部
室104或いは204から作動手段108或いは208
によって駆動流出させられ、逆行カテーテルの保留用バ
ルーン26を膨張させる。
【0036】図1〜4の順行/逆行スイッチ100に関
して、更に具体的にいえば、バルーン膨張手段102は
概して円筒形として膨張部室104を規定している注射
器或いはアッセンブリ112と、逆行カテーテル24の
保留用バルーン26を加圧と減圧を行うために膨張部室
104内で可動である作動手段108を構成するピスト
ン或いはプランジャ108とを含んで成る。
【0037】弁手段110は概して円筒形の弁部室11
4と弁部室114の内部で第1、第2位置(図3,4)
の間で移動可能な弁作動子或いは弁部材116を含んで
成る。弁部室114は心臓麻痺薬供給配管48と流通し
ている入口或いは心臓麻痺薬供給ポート107と、逆行
カテーテル24と逆行配管38を通じて流通するように
した逆行出口或いはポート103と、順行カテーテル2
2と順行配管23を通じて流通するようにした順行出口
或いはポート101とを有している。
【0038】順行出口101と逆行出口103は弁部室
114の両端120,122の概して近傍に配置されて
おり、入口107は概して順行出口101と逆行出口1
03の間に配置されている。
【0039】弁部材の第1位置(図3)において、順行
出口101は弁部室114の入口107と流通してお
り、逆行出口103は閉塞されている。図3に示すよう
に、弁部材116は入口107と逆行出口103の間に
配位しており、従って入口107と逆行出口103の間
の流通を止め、他方入口107と順行出口101の間の
流通を許容している。
【0040】弁部材の第2位置(図4)において、逆行
出口103は弁部室114の入口107と流通し、順行
出口101は閉塞される。図4に示すように、弁部材1
16は入口107と順行出口101の間に配位してお
り、従って入口107と順行出口101の間の流通を止
め、他方入口107と逆行出口103の間の流通を許容
している。
【0041】バルーン膨張手段102の作動手段108
は好ましくは、膨張部室104の内部で長手作動軸線に
沿って第1、第2位置(夫々図3,4)の間で移動可能
な第1プランジャ108を含んで成る。第1プランジャ
108は膨張部室104を規定する壁と封止(シール)
係合しているヘッドと、このヘッドからバルーン膨張ポ
ート106から離れる方向に延在するロッドとを含む。
【0042】弁部材116は弁部室114の内部に第2
の長手作動軸線に沿って第1、第2位置の間で概して第
1プランジャ108と同じ方向に移動可能な第2プラン
ジャ116を含んで成る。この第2プランジャ116は
弁部室114を規定する壁と封止係合したヘッドとこの
ヘッドから延在するロッドとを含む。
【0043】第1、第2プランジャ108,116の各
々のヘッドは弾性材料で成形されているか、或いは弾性
シール部材、例えば膨張部室104と弁部室114を夫
々規定する内壁と夫々封止係合している弾性シールリン
グを含む。最も好ましくは、膨張部室104と弁部室1
14の少なくとも1つを規定する内壁が部室104,1
14の内部にストッパ124或いは126を提供する環
状リング124或いは126を含む。これらのストッパ
124,126はハンドル118を手動操作することに
より克服され得るが、圧力、例えば膨張部室104の内
部の圧力に応答したプランジャ108,116の運動に
対しては抵抗する。別に採り得る態様としては、膨張部
室104と弁部室114を規定する内壁をこの種の環状
リング124或いは126の存在しない滑かなものにす
ることが出来る。
【0044】第1、第2プランジャ108,116は両
プランジャが第1、第2位置の間で同じ方向に同時に移
動するように連結されている。例えば、ハンドル118
は第1、第2プランジャ108,116にリンク結合さ
れ、第1、第2位置間で第1、第2プランジャ108,
116を同時に手動で移動出来るように設けられてい
る。ハンドル118は第1、第2プランジャ108,1
16のロッドに直接取付けられるのが最も好ましい。
【0045】バルーン膨張手段102は更に、第1プラ
ンジャ108の長手作動軸線と同軸配位の長手軸線を有
する概して長尺形のものとして膨張部室104を規定し
ている膨張ハウジング(これも102)を含んで成り;
弁手段110は更に膨張部室104の長手軸線に概して
平行であり且つ第2プランジャ116の長手作動軸線と
共軸配位の長手軸線を有する概して長尺形のものとして
弁部室114を規定する弁ハウジング(これも110)
を含んで成る。
【0046】膨張部室104は弁部室114の両端12
0,122に夫々概して隣接した両端128,130を
有している。膨張部室104と弁部室114の夫々の両
端128,130と120,122は(1)その第1端
130,122として当該第1端から外方に延在してい
るハンドル118を具備している斯かる第1端130,
122;及び(2)第1端130,122に夫々対立す
る第2端128,120を含んで成る。膨張部室104
のバルーン膨張ポート106は膨張部室の第2端128
から延在し、弁部室114の順行出口101は弁部室1
14の第2端120に概して隣接している。弁部室11
4の逆行出口103は弁部室114の第1端122に概
して隣接している。プランジャ108,116が夫々の
第2位置(図4)にあるとき、この機構により弁部室1
14の内部流体圧力が弁部室114の第2端120に向
う方向に第2プランジャ116を押圧しようとする結果
になる。それに同時に、膨張部室104と流通している
膨張状態の保留バルーン26からの圧力が膨張部室10
4の第1端130に向う方向に第1プランジャ108を
押圧しようとする。その結果として、これら両種の力が
互いに相殺し合い、それによりプランジャ108,11
6に作用する総合力を低減し、ストッパ124の働きを
軽減させる。
【0047】最も好ましい事例としては、膨張ハウジン
グ102と弁ハウジング110は合成樹脂材料で一体に
モールド成形される。適宜の合成樹脂材料には、熱可塑
性材料と熱硬化性材料、例えばポリカーボネートが包含
される。もっとも、その他の材料も許容される。
【0048】スイッチ100は別に採り得る態様とし
て、順行と逆行のカテーテルにおける圧力感知用ルーメ
ンの間での切換えを、夫々のカテーテルが心臓麻痺薬溶
液を注入している際に、行うことにより、これらの感知
用ルーメンを単一の圧力感知ラインと流通させるための
第2弁部室(図示省略)を含むことが出来る。このよう
な第2弁部室が弁部室114に類似することが出来て、
プランジャ108,116に類似の第1、第2プランジ
ャと機能的にリンクしている弁部材或いはプランジャ
(図示省略)を含むものであることは理解されるであろ
う。
【0049】図5〜17は本発明の第2の好適例を図示
したものであり、図において順行/逆行スイッチ200
は単一の作動子或いはピストン208を含み、このピス
トン208はバルーン膨張機構と弁機構の両方を提供す
るために、膨張部室204の内部で摺動可能である。
【0050】弾性シール用リング212,214は概し
て円筒形のピストン208の外周、即ち円周に沿って配
設され、膨張部室204を規定するスイッチハウジング
216の内壁に対し摺動可能に封止係合する。最も好ま
しい態様では、シール用リング212,214はピスト
ン208の環状側壁に形成された平行な2対の環状溝2
18,220に受容される2対のシール用リングとして
配設される。弁通路222はシール用リングの両対21
2,214の間にピストン208の円周に沿って規定さ
れている。シール用リング212,214は適宜の弾性
材料、例えばシリコンで作った従来式の「O−リング」
であり得る。弁通路222は弁手段208の1部を構成
する。
【0051】図13,14に図示しているように、弁手
段208は更に、(1)膨張部室204を規定する壁を
貫通した孔225を有する心臓麻痺薬供給通路224;
(2)膨張部室204を規定する壁を貫通した孔227
を有する順行通路226;及び(3)膨張部室204を
規定する壁を貫通する孔229を有する逆行通路228
を含んで成る。心臓麻痺薬供給通路224は心臓麻痺薬
供給ポート207の1部分を構成しているので、心臓麻
痺薬配管48と流通関係にある。順行通路226は順行
ポート201の1部分を構成しているので、順行配管2
3と流通関係にある。逆行通路228は逆行ポート20
3の1部分を構成しているので、逆行配管38と流通関
係にある。
【0052】図13に最もよく図示されているように心
臓麻痺薬供給通路224、順行通路226及び逆行通路
228の孔225,227,229は膨張部室204に
沿った長手方向において互いに片寄った配位になってい
る。孔225,227,229は図13に示すように半
径方向においても互いに片寄っているのが好ましい。心
臓麻痺薬供給通路224の孔225は軸方向に見て、順
行、逆行通路226,228の孔227,229の間に
配位している。逆行通路228の孔229は膨張ポート
206が開口している膨張部室204の1端230に相
対的に近い位置にあり、順行通路226の孔227は膨
張ポート206が開口している膨張部室204の前記端
230から相対的に遠い位置にある。
【0053】図13に示す孔225,227,229の
構成の結果として、ピストン208が膨張部室206か
ら離間した第1位置(図8)にあるときには、弁通路2
22は順行通路226に対しこれと心臓麻痺薬供給通路
225を流通させるが、これに逆行通路228を流通さ
せることはない。これによって、心臓麻痺薬溶液をスイ
ッチ200と順行配管23を通じて順行心臓麻痺用カテ
ーテル22に与えることが出来る。ピストン208が膨
張部室206に相対的に近くなる第2位置(図9)に移
動したときには、弁通路222は逆行通路228に対し
これと心臓麻痺薬供給通路224を流通させるが、これ
に順行通路226を流通させることはない。これによっ
て、心臓麻痺薬溶液をスイッチ200と逆行配管を通じ
て逆行カテーテル24の注入ルーメンに与えることが出
来る。
【0054】更に、この孔構成の結果として、ピストン
208の前位シール用リング212は逆行通路228と
心臓麻痺薬供給流路224の間の流通をピストン208
がその第1位置(図8)にあるときに阻止し、ピストン
208の後位シール用リング214は順行通路226と
心臓麻痺薬供給通路224の間の流通をピストン208
がその第2位置(図9)にあるときに阻止する。
【0055】図7に図示されているように、接続手段或
いはコネクタ232,234,236,238は配管2
3,38,40,48を順行ポート201、逆行ポート
203、バルーン膨張ポート206及び心臓麻痺薬供給
ポート207に夫々接続するために、これらのポート2
01,203,206,207に夫々取付けられてい
る。コネクタ230,234,236,238は配管2
3,38,40,48に設けた解除可能に接続するルー
アフィッティング(図示省略)を相手とする従来式のル
ーア(luer)ポート232,234,236,23
8を包含する適宜の形式を採り得る。或いは、スイッチ
200はポート201,203,206,207に溶剤
により或いは別の方法で夫々結合された配管23,3
8,40,48を具備するようにしてもよい。
【0056】図5〜9に図示するように、スイッチハウ
ジング216に取付けたフレーム242にレバー240
を旋回可能に装着させる。このレバー240はピストン
208の第1、第2位置に夫々対応する第1位置(図
8)と第2位置(図9)の間で枢軸回転(旋回)可能に
したものである。レバー240はピストン208をその
第1、第2位置の間で移動させ得るようにピストン20
8に作動可能に、連結される。
【0057】レバー240は都合の良い態様としては、
フレーム242に設けた取付けブロック246,248
に受け入れられたピン244によってフレーム242に
対し相対的に枢軸回転可能に取付けられる。このレバー
240は好ましくは、フレーム242とスイッチハウジ
ング216に対し相対的に枢軸回転が出来るように、約
150°だけ傾斜し合う2つのセクションを有する。フ
レーム242は都合の良い態様として、3個のねじ25
0によってスイッチハウジング216に取付けられる。
最適態様としては、フレーム242は心臓麻痺薬供給配
管48を受容し、そして保持するための孔252と、ア
ーチ形アーム254を含む。両アーチ形アーム254は
心臓麻痺薬供給配管248を緊密に摩擦可能に受容し
て、この配管48を保持するように離間している。
【0058】最適態様として、レバー240はこれがそ
の第2位置に移動させられたときにスイッチハウジング
216に設けた記号(図示省略)と整合する孔(図示省
略)を含む。但し、この記号はスイッチ200が心臓麻
痺薬溶液を逆行カテーテル24に提供していることを表
示したものである。
【0059】図7,10,11に図示されているよう
に、ピストン208はその後面258から後方へ延在し
たピストンロッド256を具備している。このピストン
ロッド256はラック・ピニオンリンケージのラック部
としての歯を備えたラック部260を有している。ピニ
オン262(図7〜9,12)はレバー240に装着さ
れており、このピニオン262はレバー240が枢軸回
転したときにピストン208を移動させるためにピスト
ンロッド256のラック部260の歯と歯合する歯26
4を有している。
【0060】或いは、追加の通路をスイッチ200に類
似したスイッチに設けて、それにより順行、逆行カテー
テルの圧力感知用ルーメンの間で同時に切換える機能を
提供するようにすることが出来る。このような通路は図
示してはいないが、これらは:(a)ピストンに配設す
る第2弁通路;(b)順行カテーテルの圧力感知用ルー
メンと流通接続されるようにした順行圧力感知用通路;
(c)逆行カテーテルの圧力感知用ルーメンと流通接続
されるようにした逆行圧力感知用通路;及び(d)圧力
センサと接続されるようにしたもう1つの圧力感知用通
路を含むことが出来る。第2弁通路は順行圧力感知用通
路を、心臓麻痺薬溶液が順行カテーテルに付与されるこ
とになる第1位置にピストンが配位したときに、圧力セ
ンサと流通するものである。第2弁通路は逆行圧力感知
用通路を、逆行カテーテルの保留用バルーンが膨張し
て、そして溶液が逆行カテーテルに付与される第2位置
にピストンが配位したときに、圧力センサに流通させる
ものである。
【0061】図18,19は、掛止機構がピストンをそ
の第1、第2位置に保留するために配設されていること
を除き、図5〜17のスイッチ200と同一である、本
発明の別に採り得る実施例を図示している。この掛止機
構はピニオン262に類似なピニオンギヤ300と、ス
プリング負荷(付勢)掛止ボール機構302を含み、こ
のボール機構はピニオンギア300の掛止くぼみ304
と係合して、ピニオンギア300、及び、それ故に、ピ
ニオンギア306を第1位置或いは第2位置で解除可能
に保留(ロック)する。
【0062】スイッチ100,200はそのいづれかに
流体がカテーテルに与えられるときに、第1、第2のカ
テーテルの両方のバルーンを交互に膨張させるように変
更することが出来ることは理解されるであろう。この変
更は(a)第2バルーンを膨張させるためにスイッチ1
00に類似なスイッチに追加のプランジャを加えるこ
と;(b)第2バルーンを膨張させるためにスイッチ2
00に類似なスイッチに追加のピストンを加えること;
或いは(c)単一のピストン或いはプランジャを、これ
が第1、第2位置の間で移動するときに2種のバルーン
を交互に、例えばピストン或いはプランジャの背側によ
って規定される第2の膨張部室を設けることによって膨
張させるように、配設することを含む。
【0063】操作に関して説明すると、両種のスイッチ
100,200は患者の心臓の動脈系(統)を介して順
行方向と、患者の心臓の静脈系(統)を介して逆行方向
とに選択的に心臓麻痺薬溶液を付与するために使用する
ようにしたものである。
【0064】スイッチ100或いは200は例えば食塩
溶液で予めプライム状態(呼び水状態)にして包装する
か、或いはスイッチ100或いは200と配管23,3
8,40,48を灌流専門家或いはその他の医療専門家
によってプライム状態にすることが出来る。スイッチ1
00或いは200をプライム状態にするために、このス
イッチは先ず(例えば)ピストン208或いはプランジ
ャ108,114をその第1位置に配位させた状態でプ
ライム状態にし、それによって順行通路、ポート及び配
管をプライム状態してしまい、次いでピストン208或
いはプランジャ108,114をその第2位置に移動さ
せ、それにより逆行の通路、ポート及び配管をプライム
状態にする。心臓麻痺薬供給配管48と心臓麻痺薬供給
ポート並びに通路とを上記プライム方法の第1工程にお
いてプライム状態にする。
【0065】作業に関していえば、逆行冠静脈洞カテー
テル24の末端を患者の冠静脈洞に挿入する。上述のよ
うに、このカテーテル24は心臓麻痺薬溶液を患者の心
臓に供給する注入ルーメン、冠静脈洞の壁と係合してカ
テーテルをその場に保留するための膨張可能保留用バル
ーン26、及びこのバルーン26を膨張させるために注
入ルーメンから分離されているバルーン膨張ルーメンを
含む。
【0066】順行カテーテル22の末端を冠動脈、例え
ば動脈根に挿入する。上述したように、この順行カテー
テル22は心臓麻痺薬溶液を患者の心臓に供給するため
の注入ルーメンを含む。
【0067】心臓麻痺薬溶液の供給源42,44,46
を準備する。
【0068】順行/逆行スイッチ100或いは200
を、配管23,38,40,48を介して逆行カテーテ
ル24、順行カテーテル22及び心臓麻痺薬溶液の供給
源に接続する。上述のように、順行/逆行スイッチ10
0或いは200は弁手段110或いは208とバルーン
膨張手段102或いは202を含んでいる。弁手段11
0或いは208はこのスイッチに溶液供給源から供給さ
れた心臓麻痺薬溶液を、逆行カテーテル24と順行カテ
ーテル22のいづれか1方の注入ルーメンに選択的に指
向させるようにする手段である。バルーン膨張手段10
2或いは202は弁手段110或いは208が溶液を逆
行カテーテル24の注入ルーメンに指向させたときに、
逆行カテーテル24の保留用バルーン26をバルーン膨
張ルーメンを介して流体で以って膨張させ、そして弁手
段が溶液を順行カテーテル22の注入ルーメンに指向さ
せたときに、バルーン膨張ルーメンを介して保留用バル
ーン26を収縮させるようにした手段である。
【0069】弁手段110或いは208は心臓麻痺薬溶
液を順行カテーテル22に対し、逆行カテーテル24の
バルーン26がスイッチのバルーン膨張手段102或い
は202によって収縮された状態で以って、指向するよ
うに作動させることが出来る。例えば、スイッチ100
のハンドル118を第1位置(図3)へ引張るに従っ
て、流体はプランジャ108を具えたバルーン膨張部室
104に引き込まれ、それにより逆行カテーテル24の
バルーン26が収縮させられ、そして弁手段116が心
臓麻痺薬供給入口107と逆行出口103の間の第1位
置に引張られ、それにより心臓麻痺薬溶液を供給入口1
07から順行出口101に指向させる。第2の例とし
て、スイッチ200のレバー240がその第1位置(図
8)に枢軸回転したときに、ピストン208が膨張ポー
ト206から離間した第1位置に引張られていることに
より流体を膨張部室204に引き込み、そして逆行カテ
ーテル24のバルーン26を収縮させ且つピストン20
8によって規定される弁通路222を順行孔227並び
に心臓麻痺薬供給孔225と整合させ、それにより心臓
麻痺薬溶液をその供給源からスイッチ200を通じて順
行カテーテル22に流すことが可能になる。
【0070】弁手段110或いは208はバルーン膨張
手段102或いは202がバルーン膨張ルーメンを介し
て保留用バルーン26を膨張させ、それにより逆行カテ
ーテルを冠静脈洞内のその場に保留するのに役立ってい
る状態において、逆行カテーテル24の注入ルーメンに
心臓麻痺薬溶液を指向させるように作動させることが出
来る。例えば、スイッチ100のハンドル118がその
第2位置(図4)に押出されたとき、第1プランジャ1
08は膨張部室104から流体を追い出す第2位置に移
動して逆行カテーテル24の保留用バルーン26を膨張
させ、そして第2プランジャ116が心臓麻痺薬供給入
口107と順行出口101の間の第2位置に移動し、そ
れによって逆行出口103の流通を許容する間に順行出
口101を通る流れを封鎖する。第2の例として、スイ
ッチ200のレバー240がその第2位置(図9)に移
動させられたときに、ピストン208が膨張部室204
から流体を追出す第2位置に移動させられて、逆行カテ
ーテル24の保留用バルーン26を膨張させ、そしてピ
ストン208によって規定される弁通路を心臓麻痺薬供
給孔225並びに逆行孔229と整合せ、それによって
心臓麻痺薬溶液を逆行カテーテルに指向させる。
【0071】いづれの例においても、第2位置(図4,
9)は第1プランジャ108とピストン208が逆行カ
テーテル24のバルーン26を調節可能に膨張させるた
めに、第2プランジャ116或いは弁通路222が心臓
麻痺薬溶液を逆行カテーテル24に指向させている間
に、配位可能な特定範囲の位置を包含することが出来
る。外科医は逆行カテーテル24のバルーン26の膨張
を制御する能力を保持している。
【0072】第1プランジャ108或いはピストン20
8がその第1位置にあるときに、保留用バルーン26を
内方へ引張る吸引(サクション)或いは真空(バキュー
ム)を実際に提供するように心臓麻痺用回路を設定する
ことは可能である。これは、これによって逆行カテーテ
ル24の末端を冠静脈洞に導入することが容易になるの
で望ましい。これは、第1プランジャ108或いはピス
トン208がその第1、第2位置の中間位置にある状態
で、逆行カテーテル24と膨張ポート106とにバルー
ン膨張配管40を接続し、次いで第1プランジャ108
或いはピストン208をその第1位置に引張って、真空
(バキューム)を作ることにより達成され得る。本文中
で使用される用語「バキューム」(真空)は保留用バル
ーン26の内部圧力が外の大気圧或いは局部環境圧力
(例えば右心房或いは冠静脈洞の内部圧力)よりも小さ
い状態を意味している。用語「バキューム」はバルーン
26の内圧がバルーンをカテーテルチューブの方へ引き
込む程に低い状態を意味するように使用される。
【0073】
【発明の効果】本発明に係るスイッチを組込んだ心臓麻
痺薬投与システムによれば、外科医及び/或いは関係専
門家による患者の心臓を麻痺する処理が従前に較べ信頼
性が高い処理として簡単且つ迅速に実行することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の順行/逆行スイッチの第1例を示す斜
視図である。
【図2】図1の順行/逆行スイッチの平面図(頂面図)
である。
【図3】図1,2の順行/逆行スイッチを含む心臓麻痺
薬付与システムの説明図であって、逆行カテーテルの保
留用バルーンが収縮している状態において、順行カテー
テルに心臓麻痺薬溶液を指向させているスイッチを図示
している。
【図4】図3に類似の説明図であって、逆行カテーテル
に心臓麻痺薬溶液を指向させ且つ逆行カテーテルの保留
用バルーンを膨張させているスイッチを図示している。
【図5】本発明の順行/逆行スイッチの第2例を示す側
面図である。
【図6】図5の順行/逆行スイッチの斜視図である。
【図7】図5,6の順行/逆行スイッチの分解斜視図で
ある。
【図8】図5〜7の順行/逆行スイッチの断面図であ
り、心臓麻痺薬溶液が順行カテーテルに指向され且つ逆
行カテーテルの保留用バルーンが収縮している第1位置
を図示している。
【図9】図8に類似の断面図であって、心臓麻痺薬溶液
が逆行カテーテルに指向させられ且つ逆行カテーテルの
保留用バルーンが膨張させられている第2位置を図示し
ている。
【図10】図5〜9の順行/逆行スイッチのピストンの
断面図である。
【図11】図5〜10の順行/逆行スイッチのピストン
ロッドの側面図であって、歯を有するラック部分を図示
している。
【図12】図5〜11の順行/逆行スイッチのピニオン
ギアの側面図であって、ピストンロッドのラック部分の
歯と歯合するようにした歯を図示している。
【図13】図5〜12の順行/逆行スイッチのハウジン
グの平面図(頂面図)であって、心臓麻痺薬溶液とバル
ーン膨張用流体の流路と膨張部室とを点線で図示してい
る。
【図14】図13のハウジングの底面図であって、流路
と膨張部室を点線で図示している。
【図15】図13の線15〜15に実質的に沿った断面
図である。
【図16】図13〜15のハウジングの左端面図であ
る。
【図17】図13〜16のハウジングの右端面図であ
る。
【図18】本発明の順行/逆行スイッチの別の例のピニ
オンギア、ピストンロッドのラック部分及び掛止機構を
示す説明図である。
【図19】図18のピニオンギアの側面図であって、ス
プリング負荷掛止ボール機構を受容する掛止用くぼみを
図示している。
【符号の説明】
22…順行カテーテル 23…順行配管 24…逆行カテーテル 26…保留用バルーン 28…三方、Y型接続アッセンブリ 32,34,36…コネクタ 38…逆行配管 40…バルーン膨張配管 42…熱交換器 44…血液 46…貯蔵器 48…心臓麻痺薬供給配管 100,200…スイッチ(順行/逆行) 101,201…順行ポート(出口) 102…バルーン膨張手段 103,203…逆行ポート(出口) 104,204…膨張部室 106,206…ポート 107,207…心臓麻痺薬供給ポート(入口) 108,208…作動手段(第1プランジャ、ピスト
ン) 110,208…弁手段 114…弁部室 116…弁作動子(第2プランジャ) 118…ハンドル 120,122…弁部室の両端 124,126…ストッパ 128,130…膨張部室の両端 212,214…シール用リング 216…スイッチハウジング 218…環状溝 222…弁通路 225,227,229…孔 224,226,228…順行通路 232,234,236,238…コネクタ 240…レバー 242…フレーム 244…ピン 246,248…取付用ブロック 256…ピストンロッド 258…後面 260…ラック部 262…ピニオン 264…歯 300…ピニオンギア 302…スプリング負荷掛止ボール機構 304…掛止くぼみ 306…ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ネルソン リー ハルディン アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし) (72)発明者 ローレンス ラッセル ジョーンズ アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1カテーテル(22)と第2カテーテ
    ル(24)のいづれか1方に第1流体を選択的に指向さ
    せるためのスイッチ(100;200)であって、該第
    2カテーテル(24)が注入ルーメン、膨張可能バルー
    ン及び当該バルーン(26)を膨張、収縮させるため
    の、該注入ルーメンから分離されているバルーン膨張ル
    ーメンを含む形式のものである、斯かるスイッチにおい
    て、 当該スイッチは:第1ポート(101;201)、第2
    ポート(103;203);第3ポート(107;20
    7)及び第4ポート(106;206)を有するハウジ
    ング(216)であって、第1ポート(101;20
    1)が第1カテーテル(22)と流通状態に接続される
    ものであり、第2ポート(103;203)が第2カテ
    ーテル(24)の注入ルーメンと流通状態に接続される
    ものであり、第3ポート(107;207)が第1流体
    の供給源(42,44,46)と流通状態に接続される
    ものであり、そして第4ポート(106;206)が第
    2カテーテル(24)のバルーン膨張ルーメンと流通状
    態に接続されるものである、斯かる構成のハウジング
    (216);第1流体供給源(42,44,46)から
    第1流体を第1、第2カテーテル(22,24)に選択
    的に指向させるための弁手段(110;208)であっ
    て、当該弁手段は(1)この弁手段が第1ポート(10
    1;201)並びに第2ポート(103;203)では
    なく第3ポート(107;207)を互いに流通させ、
    それによって第1流体が第1流体供給源(42,44,
    46)から第1カテーテル(22)に指向させられるこ
    とになる第1位置と、(2)この弁手段が第2ポート
    (103;203)並びに第1ポート(101;20
    1)ではなく第3ポート(107;207)を互いに流
    通させ、それにより第1流体が第1流体供給源(42,
    44,46)から第2カテーテル(24)に指向させら
    れることになる第2位置との間で移動可能な弁作動子
    (116;208)を含む、斯かる構成の弁手段(11
    0;208);及び弁作動子(116;208)がその
    第2位置に移動したときに第2流体を第4ポート(10
    6;206)を通じて追出し、且つ弁作動子(116;
    208)がその第1位置に移動したときに第4ポート
    (106;206)を通じて第2流体を引入れるため
    に、弁手段(110;208)と移動可能にリンク結合
    したバルーン膨張手段(102;202)であって、第
    2カテーテル(24)のバルーン(26)を第1流体が
    第1カテーテル(22)に指向されたときに収縮させ、
    そして第1流体が第2カテーテル(24)に指向させら
    れたときに膨張させるように機能する、斯かるバルーン
    膨張手段(102;202)、 を含んで構成されている、2種のカテーテルに流体を選
    択的に指向させるスイッチ(100;200)。
  2. 【請求項2】 バルーン膨張手段(102;202)は
    ハウジング(216)における第4ポート(106;2
    06)と流通している膨張部室(104;204)、及
    び第2流体を第4ポート(106;206)を通じて追
    出すために第1位置から第2位置へ移動可能であり、且
    つ第2流体を第4ポート(106;206)を通じて引
    入れるために第2位置から第1位置へ移動可能なピスト
    ン(108;208)を含んで成ることを特徴とする、
    請求項1に記載のスイッチ(100;200)。
  3. 【請求項3】 弁作動子(208)がピストン(20
    8)に一体成形で配設されていることを特徴とする、請
    求項2に記載のスイッチ(200)。
  4. 【請求項4】 膨張部室(204)が概して円筒形の壁
    を有し、ピストン(208)が当該円筒壁と封止係合し
    ており;第1ポート(201)が該円筒壁を貫通した第
    1通路(226)を含み;第2ポート(203)が該円
    筒壁を貫通した第2通路を含み;第3ポートが該円筒壁
    を貫通した第3通路(224)を含み;そして弁手段
    (208)が更にピストン(208)によって規定され
    る弁通路(222)を含み、当該弁通路が:第1通路
    (226)並びに第2通路(228)ではなく第3通路
    (224)を、ピストン(208)がその第1位置にあ
    るときに、夫々流通させ;そして第2通路(228)並
    びに第1通路(226)ではなく第3通路(224)
    を、ピストン(208)がその第2位置にあるときに、
    夫々流通させることを特徴とする、請求項3に記載のス
    イッチ(200)。
  5. 【請求項5】 ピストン(208)が円周を有し、そし
    て当該円周に沿って延在している少なくとも2個のシー
    ル用環状リング(212,214)として当該リング間
    にピストン円周に沿った弁通路(222)を規定してい
    る、斯かるシール用環状リング(212,214)を有
    していることを特徴とする、請求項4に記載のスイッチ
    (200)。
  6. 【請求項6】 更に、ハウジング(216)に枢軸回転
    可能に装着されたレバー(240);歯を具備したラッ
    ク部(260)を有するピストン(208)から延在す
    るロッド(256);及びレバー(240)に設けたピ
    ニオン(262)であって、レバー(240)が枢軸回
    転するに従って第1、第2位置の間でピストン(20
    8)を移動させるためにロッド(256)のラック部
    (260)の歯と歯合している歯(264)を有してい
    る斯かるピニオン(262)を含んで成る、請求項3〜
    5のいづれか1項に記載のスイッチ(200)。
  7. 【請求項7】 弁手段(110)は膨張部室(104)
    から分離しているハウジング内の弁部室(114)を含
    んで成り、弁作動子(116)は弁部室(114)内に
    おいて第1、第2位置間で移動可能であり;弁作動子
    (116)とピストン(108)は同時作動するために
    作動可能に連結されており;そしてスイッチ(100)
    は更に弁作動子(116)とピストン(108)を同時
    に作動させるためのハンドル(118)を含んで成るこ
    とを特徴とする、請求項1或いは2に記載のスイッチ
    (100)。
  8. 【請求項8】 ピストン(108)が膨張部室(10
    4)内においてその第1、第2位置の間で第1作動軸線
    に沿って移動可能であり、そして弁作動子が弁部室(1
    14)内においてその第1、第2位置間で概してピスト
    ン(108)と同じ方向に第1作動軸線に対し概して平
    行な第2作動軸線に沿って移動可能であって、ピストン
    (108)と弁作動子(116)は両者が第1、第2位
    置間で概して同じ方向に同時に移動されるように連結さ
    れていることを特徴とする、請求項7に記載のスイッチ
    (100)。
  9. 【請求項9】 ピストン(108)をその第1、第2位
    置に解除可能に保留するための手段(302,304)
    が配設されていることを特徴とする、請求項1〜8のい
    づれか1項に記載のスイッチ(100,200)。
  10. 【請求項10】 患者の心臓にその動脈系を通じて順行
    方向に、或いはその静脈系を通じて逆行方向に心臓麻痺
    薬溶液を選択的に投与する心臓麻痺薬投与システムであ
    って:請求項1〜9のいづれか1項に記載のスイッチ
    (100;200);患者の心臓にその動脈系を通じて
    順行方向に心臓麻痺薬溶液を投与するための順行カテー
    テル;心臓麻痺薬溶液を順行カテーテル(22)に付与
    するために第1ポート(101;201)と順行カテー
    テル(22)と流通している順行配管(23);患者の
    心臓にその静脈系を通じて逆行方向に心臓麻痺薬溶液を
    投与するための注入ルーメン、逆行カテーテル(24)
    を患者の心臓においてその場に保留するための膨張可能
    保留用バルーン(26)及びバルーン(26)を膨張さ
    せるためにバルーン(26)に流体を付与し、そしてバ
    ルーン(26)を収縮させるためにバルーン(26)か
    ら流体を排出させるために、バルーン(26)と流通し
    ている注入ルーメンを有している、斯かる逆行カテーテ
    ル(24);逆行カテーテル(24)の注入ルーメンに
    心臓麻痺薬溶液を付与するために、逆行カテーテル(2
    4)の注入ルーメンと第2ポート(103;203)と
    に流通している逆行配管(38);バルーン(26)を
    流体のバルーン(26)への供給による膨張とバルーン
    (26)からの排出による収縮のために、逆行カテーテ
    ル(26)の注入ルーメンと第4ポート(106;20
    6)とに流通しているバルーン膨張配管(40);心臓
    麻痺薬溶液の供給源(42,44,46);及び第3ポ
    ート(107;207)と心臓麻痺薬溶液供給源(4
    2,44,46)とに流通する心臓麻痺薬供給配管(4
    8)を含んで構成された心臓麻痺薬投与システム。
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