JPH08247217A - 制御式防振マウント - Google Patents
制御式防振マウントInfo
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- JPH08247217A JPH08247217A JP5692695A JP5692695A JPH08247217A JP H08247217 A JPH08247217 A JP H08247217A JP 5692695 A JP5692695 A JP 5692695A JP 5692695 A JP5692695 A JP 5692695A JP H08247217 A JPH08247217 A JP H08247217A
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- rubber elastic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動入力に対する伝達率の十分な低減化を、
簡単な構造で、かつ、少ない駆動エネルギーで達成す
る。 【構成】 エンジン側に接続される第1取付部材1と、
車体側に接続される第2取付部材2とを振動入力方向に
延びる主ゴム弾性体3により互いに連結する。主ゴム弾
性体3の上下方向中間位置に板ばね4の基端部4bを介
装して連結し、その先端部4aを振動入力方向直交する
方向に延ばす。板ばねの基端部と先端部との中間位置を
第2取付部材の端部に固着したゴム弾性支持体7の上面
に接着しててこの支点とする。板ばねの先端部にマス部
材5をアクチュエータ6を介して取付け、アクチュエー
タの作動制御によりマス部材を入力振動に同期させて振
動入力方向に強制加振させるようにする。
簡単な構造で、かつ、少ない駆動エネルギーで達成す
る。 【構成】 エンジン側に接続される第1取付部材1と、
車体側に接続される第2取付部材2とを振動入力方向に
延びる主ゴム弾性体3により互いに連結する。主ゴム弾
性体3の上下方向中間位置に板ばね4の基端部4bを介
装して連結し、その先端部4aを振動入力方向直交する
方向に延ばす。板ばねの基端部と先端部との中間位置を
第2取付部材の端部に固着したゴム弾性支持体7の上面
に接着しててこの支点とする。板ばねの先端部にマス部
材5をアクチュエータ6を介して取付け、アクチュエー
タの作動制御によりマス部材を入力振動に同期させて振
動入力方向に強制加振させるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少ない駆動エネルギー
で大きい振動抑制効果を得る制御式防振マウントに関す
る。
で大きい振動抑制効果を得る制御式防振マウントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、制御式防振マウントとして、
主ゴム弾性体の内部に液室を形成し、振動検出手段から
の信号に基づいて上記液室内の液体に対しアクチュエー
タによって液圧変動を強制的に与えるもの(例えば特公
昭64−1332号公報参照)や、主ゴム弾性体に振動
入力方向に積層した電歪素子を付設し、この電歪素子に
対し電圧印加することにより上記振動入力方向に対する
歪みを発生させるものが知られている(例えば、特公平
3−10818号公報参照)。
主ゴム弾性体の内部に液室を形成し、振動検出手段から
の信号に基づいて上記液室内の液体に対しアクチュエー
タによって液圧変動を強制的に与えるもの(例えば特公
昭64−1332号公報参照)や、主ゴム弾性体に振動
入力方向に積層した電歪素子を付設し、この電歪素子に
対し電圧印加することにより上記振動入力方向に対する
歪みを発生させるものが知られている(例えば、特公平
3−10818号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の液圧
を制御する従来の制御式防振マウントにおいては、液体
を封入した液室に対し、内部の液体に圧力波を伝播する
ための導管を連通させる必要があるなど構造が複雑にな
るという不都合がある。しかも、その圧力波による液圧
変動制御が複雑である上、その液圧変動のためにかなり
大きな駆動エネルギーを要し、防振のために比較的大き
な駆動エネルギーを消費することになるという不都合が
ある。
を制御する従来の制御式防振マウントにおいては、液体
を封入した液室に対し、内部の液体に圧力波を伝播する
ための導管を連通させる必要があるなど構造が複雑にな
るという不都合がある。しかも、その圧力波による液圧
変動制御が複雑である上、その液圧変動のためにかなり
大きな駆動エネルギーを要し、防振のために比較的大き
な駆動エネルギーを消費することになるという不都合が
ある。
【0004】また、上記の電歪素子への印加電圧を制御
する従来の制御式防振マウントにおいては、その電歪素
子の特性上、たとえ積層数を増やしても変位量が限られ
るため、大ストロークの強制変位を与えることができ
ず、従って、大振幅の入力振動に対する伝達率の低減化
を十分に図ることができないという不都合がある。
する従来の制御式防振マウントにおいては、その電歪素
子の特性上、たとえ積層数を増やしても変位量が限られ
るため、大ストロークの強制変位を与えることができ
ず、従って、大振幅の入力振動に対する伝達率の低減化
を十分に図ることができないという不都合がある。
【0005】一方、マス部材をアクチュエータにより入
力振動とは逆位相に強制加振させてその入力振動を打ち
消すように加振制御することも考えられるが、この場
合、上記アクチュエータの駆動を上記の入力振動を打ち
消し得るだけ行う必要があるため、駆動エネルギーもそ
れに対応して大きいものが必要になる。
力振動とは逆位相に強制加振させてその入力振動を打ち
消すように加振制御することも考えられるが、この場
合、上記アクチュエータの駆動を上記の入力振動を打ち
消し得るだけ行う必要があるため、駆動エネルギーもそ
れに対応して大きいものが必要になる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、振動入力に対
する伝達率の十分な低減化を、簡単な構造で、かつ、少
ない駆動エネルギーで達成することにある。
たものであり、その目的とするところは、振動入力に対
する伝達率の十分な低減化を、簡単な構造で、かつ、少
ない駆動エネルギーで達成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、振動発生源及び振動受部の
一方の側に接続される第1取付部材と、この第1取付部
材と振動入力方向に互いに離れて配置され上記振動発生
源及び振動受部の他方の側に接続される第2取付部材
と、これら第1及び第2取付部材の間に介装された防振
用主ゴム弾性体とを備えたものを対象とする。このもの
において、上記第1取付部材、第2取付部材、及び、主
ゴム弾性体のいずれかに連結して、その連結部から上記
振動入力方向に直交する方向に延ばした腕部材と、この
腕部材の先端部側に配置したマス部材と、このマス部材
と腕部材との間に介装されて上記マス部材を入力振動に
同期してその振動入力方向に加振作動させるアクチュエ
ータとを備える構成とするものである。
に、請求項1記載の発明は、振動発生源及び振動受部の
一方の側に接続される第1取付部材と、この第1取付部
材と振動入力方向に互いに離れて配置され上記振動発生
源及び振動受部の他方の側に接続される第2取付部材
と、これら第1及び第2取付部材の間に介装された防振
用主ゴム弾性体とを備えたものを対象とする。このもの
において、上記第1取付部材、第2取付部材、及び、主
ゴム弾性体のいずれかに連結して、その連結部から上記
振動入力方向に直交する方向に延ばした腕部材と、この
腕部材の先端部側に配置したマス部材と、このマス部材
と腕部材との間に介装されて上記マス部材を入力振動に
同期してその振動入力方向に加振作動させるアクチュエ
ータとを備える構成とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、腕部材を、主ゴム弾性体の振動入力方向中
間位置を横切るように介装して連結するものである。
明において、腕部材を、主ゴム弾性体の振動入力方向中
間位置を横切るように介装して連結するものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、腕部材を、第1取付部材もしくは第2取付
部材に連結するものである。
明において、腕部材を、第1取付部材もしくは第2取付
部材に連結するものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の発明において、腕部材を、その連結部と先
端部との間の中間位置で第1取付部材もしくは第2取付
部材に対しゴム弾性支持体を介して弾性支持させるもの
である。
求項3記載の発明において、腕部材を、その連結部と先
端部との間の中間位置で第1取付部材もしくは第2取付
部材に対しゴム弾性支持体を介して弾性支持させるもの
である。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、腕部材とゴム弾性支持体とを、振動発生源
からの静荷重が載荷されない状態で振動入力方向に互い
に離れ、かつ、上記静荷重が載荷された状態で主ゴム弾
性体の撓みにより互いに非接着状態で当接するように配
置するものである。
明において、腕部材とゴム弾性支持体とを、振動発生源
からの静荷重が載荷されない状態で振動入力方向に互い
に離れ、かつ、上記静荷重が載荷された状態で主ゴム弾
性体の撓みにより互いに非接着状態で当接するように配
置するものである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明において、腕部材の基端部を、第1取付部材もしくは
第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して連結し、先
端部を振動入力方向に直交する方向の一側に延びるよう
にするものである。
明において、腕部材の基端部を、第1取付部材もしくは
第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して連結し、先
端部を振動入力方向に直交する方向の一側に延びるよう
にするものである。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の発明において、腕部材を、その延長方向中央位置で
連結し、この連結部から先端部を振動入力方向に直交す
る方向の両側に延びるように配設して、その腕部材の両
側先端部に、それぞれ互いに異なる作動ストロークを有
するアクチュエータを配設する。そして、上記両側のア
クチュエータを入力する振動の周波数に応じて相互に作
動切換されるように構成するものである。
載の発明において、腕部材を、その延長方向中央位置で
連結し、この連結部から先端部を振動入力方向に直交す
る方向の両側に延びるように配設して、その腕部材の両
側先端部に、それぞれ互いに異なる作動ストロークを有
するアクチュエータを配設する。そして、上記両側のア
クチュエータを入力する振動の周波数に応じて相互に作
動切換されるように構成するものである。
【0014】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
〜請求項7のいずれか1に記載の発明において、腕部材
を板ばねにより構成するものである。
〜請求項7のいずれか1に記載の発明において、腕部材
を板ばねにより構成するものである。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
振動入力に伴う主ゴム弾性体の変形によって第1取付部
材及び第2取付部材に相対変位が生じ、これら第1,第
2取付部材もしくは主ゴム弾性体のいずれかに連結され
た腕部材の振動入力方向に直交する方向に延びる先端部
のマス部材が振動入力方向に変位して腕部材を介して振
動入力方向に慣性力を作用させることになる。この際、
そのマス部材がアクチュエータにより入力振動に同期し
て上記振動入力方向に強制的に加振作動されて、上記の
マス部材による慣性力が増大され、この増大された慣性
力が、上記マス部材が配置された腕部材の先端部と、上
記第1取付部材等への連結部との間の腕部材の長さに対
応してさらに増大されて上記第1取付部材等のいずれか
に作用することになる。これにより、第1取付部材と第
2取付部材間における振動伝達率のより低減化が図られ
る。このようにマス部材を、振動入力方向に直交する方
向に延ばした腕部材の先端部に対しアクチュエータを介
して取付るという簡単な構造により、第1取付部材等の
いずれかに直接連結する場合と比べ、少ない駆動エネル
ギーで大きい伝達率の低減化を図り得る。
振動入力に伴う主ゴム弾性体の変形によって第1取付部
材及び第2取付部材に相対変位が生じ、これら第1,第
2取付部材もしくは主ゴム弾性体のいずれかに連結され
た腕部材の振動入力方向に直交する方向に延びる先端部
のマス部材が振動入力方向に変位して腕部材を介して振
動入力方向に慣性力を作用させることになる。この際、
そのマス部材がアクチュエータにより入力振動に同期し
て上記振動入力方向に強制的に加振作動されて、上記の
マス部材による慣性力が増大され、この増大された慣性
力が、上記マス部材が配置された腕部材の先端部と、上
記第1取付部材等への連結部との間の腕部材の長さに対
応してさらに増大されて上記第1取付部材等のいずれか
に作用することになる。これにより、第1取付部材と第
2取付部材間における振動伝達率のより低減化が図られ
る。このようにマス部材を、振動入力方向に直交する方
向に延ばした腕部材の先端部に対しアクチュエータを介
して取付るという簡単な構造により、第1取付部材等の
いずれかに直接連結する場合と比べ、少ない駆動エネル
ギーで大きい伝達率の低減化を図り得る。
【0016】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、腕部材が主ゴム弾性体の
振動入力方向中間位置を横切るように介装されて連結さ
れているため、入力振動は主ゴム弾性体を介して腕部材
及びマス部材に伝達されることになる。このため、振動
入力時にマス部材に作用する加速度が上記主ゴム弾性体
の弾性復元力の分増大され、これによる慣性力の増大に
より、振動伝達率のより大きな低減化もしくはアクチュ
エータの駆動エネルギーのより大きな低減化が図られ
る。
載の発明による作用に加えて、腕部材が主ゴム弾性体の
振動入力方向中間位置を横切るように介装されて連結さ
れているため、入力振動は主ゴム弾性体を介して腕部材
及びマス部材に伝達されることになる。このため、振動
入力時にマス部材に作用する加速度が上記主ゴム弾性体
の弾性復元力の分増大され、これによる慣性力の増大に
より、振動伝達率のより大きな低減化もしくはアクチュ
エータの駆動エネルギーのより大きな低減化が図られ
る。
【0017】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、腕部材が第1取付部材も
しくは第2取付部材に連結されているため、入力振動が
腕部材及びマス部材に対し直接的に加えられ、これに対
応してマス部材からの慣性力が生じる。
載の発明による作用に加えて、腕部材が第1取付部材も
しくは第2取付部材に連結されているため、入力振動が
腕部材及びマス部材に対し直接的に加えられ、これに対
応してマス部材からの慣性力が生じる。
【0018】請求項4記載の発明では、上記請求項2ま
たは請求項3記載の発明による作用に加えて、腕部材の
連結部と先端部との間の中間位置が第1取付部材もしく
は第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して弾性支持
されているため、振動入力により主ゴム弾性体が撓めら
れると、腕部材がゴム弾性支持体に押し付けられてこの
ゴム弾性支持体を支点として先端部側が回転を受けるこ
とになる。このため、そのゴム弾性支持体を支点とする
てこの作用によりマス部材に基づく慣性力がさらに増大
され、これにより、振動伝達率のより大きな低減化、ま
たは、アクチュエータの駆動エネルギーのより大きな低
減化が図られる。加えて、上記支点となるゴム弾性支持
体に対し腕部材からの押付け力が作用して上記ゴム弾性
支持体が弾性変形することによる弾性復元力を上記腕部
材が受けるため、主ゴム弾性体に作用する慣性力がより
高められる。
たは請求項3記載の発明による作用に加えて、腕部材の
連結部と先端部との間の中間位置が第1取付部材もしく
は第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して弾性支持
されているため、振動入力により主ゴム弾性体が撓めら
れると、腕部材がゴム弾性支持体に押し付けられてこの
ゴム弾性支持体を支点として先端部側が回転を受けるこ
とになる。このため、そのゴム弾性支持体を支点とする
てこの作用によりマス部材に基づく慣性力がさらに増大
され、これにより、振動伝達率のより大きな低減化、ま
たは、アクチュエータの駆動エネルギーのより大きな低
減化が図られる。加えて、上記支点となるゴム弾性支持
体に対し腕部材からの押付け力が作用して上記ゴム弾性
支持体が弾性変形することによる弾性復元力を上記腕部
材が受けるため、主ゴム弾性体に作用する慣性力がより
高められる。
【0019】請求項5記載の発明では、上記請求項4記
載の発明による作用に加えて、振動発生源側からの静荷
重が載荷された状態で、腕部材がゴム弾性支持体により
支持されるようになるため、上記静荷重の影響を受ける
ことなく、動荷重に対する振動抑制効果が得られる。し
かも、上記腕部材とゴム弾性支持体との支持が非接着状
態で行われるため、アクチュエータの作動設定が容易に
なる。
載の発明による作用に加えて、振動発生源側からの静荷
重が載荷された状態で、腕部材がゴム弾性支持体により
支持されるようになるため、上記静荷重の影響を受ける
ことなく、動荷重に対する振動抑制効果が得られる。し
かも、上記腕部材とゴム弾性支持体との支持が非接着状
態で行われるため、アクチュエータの作動設定が容易に
なる。
【0020】請求項6記載の発明では、上記請求項3記
載の発明による作用が加えて、腕部材の基端部が上記第
1取付部材もしくは第2取付部材に対しゴム弾性支持体
を介して連結されているため、入力振動が上記ゴム弾性
支持体を介して伝達され、振動入力時にマス部材に作用
する加速度が上記ゴム弾性支持体の弾性復元力の分増大
され、これによる慣性力の増大により、振動伝達率のよ
り大きな低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギ
ーのより大きな低減化が図られる。
載の発明による作用が加えて、腕部材の基端部が上記第
1取付部材もしくは第2取付部材に対しゴム弾性支持体
を介して連結されているため、入力振動が上記ゴム弾性
支持体を介して伝達され、振動入力時にマス部材に作用
する加速度が上記ゴム弾性支持体の弾性復元力の分増大
され、これによる慣性力の増大により、振動伝達率のよ
り大きな低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギ
ーのより大きな低減化が図られる。
【0021】また、請求項7記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、腕部材の延長方向
中央部位が連結部とされ、この連結部から先端部が振動
入力方向に直交する方向の両側に延びてその両側先端部
にそれぞれ互いに異なる作動ストロークを有するアクチ
ュエータを介してマス部材が支持され、この一対のアク
チュエータが入力する振動の周波数に応じて相互に作動
切換されるように構成されているため、周波数に応じて
効率のよい振動抑制効果が得られる。
項1記載の発明による作用に加えて、腕部材の延長方向
中央部位が連結部とされ、この連結部から先端部が振動
入力方向に直交する方向の両側に延びてその両側先端部
にそれぞれ互いに異なる作動ストロークを有するアクチ
ュエータを介してマス部材が支持され、この一対のアク
チュエータが入力する振動の周波数に応じて相互に作動
切換されるように構成されているため、周波数に応じて
効率のよい振動抑制効果が得られる。
【0022】さらに、請求項8記載の発明では、上記請
求項1〜請求項7のいずれか1に記載の発明による作用
に加えて、腕部材が板ばねにより構成されているため、
振動入力を受けてその板ばねが撓み、その弾性復元力に
よってアクチュエータの加振に伴うマス部材の慣性力が
より増大されて板ばねが連結された第1取付部材等に作
用する。
求項1〜請求項7のいずれか1に記載の発明による作用
に加えて、腕部材が板ばねにより構成されているため、
振動入力を受けてその板ばねが撓み、その弾性復元力に
よってアクチュエータの加振に伴うマス部材の慣性力が
より増大されて板ばねが連結された第1取付部材等に作
用する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
【0024】<第1実施例>第1実施例は請求項1,請
求項2,及び,請求項4に記載の発明に係る基本的実施
例を示している。
求項2,及び,請求項4に記載の発明に係る基本的実施
例を示している。
【0025】−その1− 図1は、第1実施例の「その1」に係る制御式防振マウ
ントを示し、1は第1取付部材、2は第2取付部材、3
は振動入力方向(図面の上下方向;以下の実施例におい
て、単に上下方向ともいう)に延びて上記第1及び第2
取付部材を互いに連結する主ゴム弾性体、4は上記振動
入力方向に直交する方向(図面の左右方向;以下の実施
例において、単に左右方向ともいう)に延びる腕部材と
しての板ばね、5は上記板ばね4の右端部である先端部
4a側位置に配置されたマス部材、6はこのマス部材5
を上下方向に強制加振するアクチュエータである。
ントを示し、1は第1取付部材、2は第2取付部材、3
は振動入力方向(図面の上下方向;以下の実施例におい
て、単に上下方向ともいう)に延びて上記第1及び第2
取付部材を互いに連結する主ゴム弾性体、4は上記振動
入力方向に直交する方向(図面の左右方向;以下の実施
例において、単に左右方向ともいう)に延びる腕部材と
しての板ばね、5は上記板ばね4の右端部である先端部
4a側位置に配置されたマス部材、6はこのマス部材5
を上下方向に強制加振するアクチュエータである。
【0026】上記第1取付部材1は、プレート片1a
と、このプレート片1aから上方に突出されたボルト1
bとからなり、このボルト1bを介して例えば本防振マ
ウントをエンジンマウントに適用する場合には振動発生
源としてのエンジン側に接続される。また、上記第2取
付部材2は、左右方向の所定範囲に延びるベース片2a
と、このベース片2aから下方に突出されたボルト2b
とからなり、このボルト2bを介して振動受部としての
車体側に接続される。そして、上記ベース片2aの右端
部側位置には上方に所定高さだけ突出するゴム弾性支持
体7が接着等の手段により取付けられている。
と、このプレート片1aから上方に突出されたボルト1
bとからなり、このボルト1bを介して例えば本防振マ
ウントをエンジンマウントに適用する場合には振動発生
源としてのエンジン側に接続される。また、上記第2取
付部材2は、左右方向の所定範囲に延びるベース片2a
と、このベース片2aから下方に突出されたボルト2b
とからなり、このボルト2bを介して振動受部としての
車体側に接続される。そして、上記ベース片2aの右端
部側位置には上方に所定高さだけ突出するゴム弾性支持
体7が接着等の手段により取付けられている。
【0027】上記主ゴム弾性体3には、上記第1取付部
材1と第2取付部材2との間の上下方向中間位置を上記
板ばね4の連結部としての基端部4bが横切るように介
装され、板ばね4と主ゴム弾性体3とが互いに連結され
ている。このような主ゴム弾性体3と、第1及び第2取
付部材1,2もしくは板ばね4とは、例えば接着材を用
いた接着の他に、一体加硫成形による加硫接着によって
互いに連結されて一体化されている。
材1と第2取付部材2との間の上下方向中間位置を上記
板ばね4の連結部としての基端部4bが横切るように介
装され、板ばね4と主ゴム弾性体3とが互いに連結され
ている。このような主ゴム弾性体3と、第1及び第2取
付部材1,2もしくは板ばね4とは、例えば接着材を用
いた接着の他に、一体加硫成形による加硫接着によって
互いに連結されて一体化されている。
【0028】上記板ばね4は、所定の幅と左右方向に対
し所定の長さとを有し、上記基端部4bで主ゴム弾性体
3に連結されて支持される他、その基端部4bと先端部
4aとの左右方向中間部位であって上記基端部4b寄り
の部位の下面に上記ゴム弾性支持体7の上面が接着等の
手段により一体化されて上記ゴム弾性支持体7によって
も支持されている。
し所定の長さとを有し、上記基端部4bで主ゴム弾性体
3に連結されて支持される他、その基端部4bと先端部
4aとの左右方向中間部位であって上記基端部4b寄り
の部位の下面に上記ゴム弾性支持体7の上面が接着等の
手段により一体化されて上記ゴム弾性支持体7によって
も支持されている。
【0029】上記アクチュエータ6は、例えば電磁コイ
ルと磁石との組み合わせもしくは圧電素子の積層体等に
より構成され、そのアクチュエータ6への供給電力の断
続制御によって上記マス部材5を入力振動の周波数に応
じてその入力振動に同期して上下方向に往復運動、すな
わち、加振させるようになっている。そして、入力振動
に応じてその往復運動の作動ストロークを、例えば電磁
コイルと磁石との組み合わせの場合には電磁コイルへの
電流の大小調整により、変化させるようになっている。
ルと磁石との組み合わせもしくは圧電素子の積層体等に
より構成され、そのアクチュエータ6への供給電力の断
続制御によって上記マス部材5を入力振動の周波数に応
じてその入力振動に同期して上下方向に往復運動、すな
わち、加振させるようになっている。そして、入力振動
に応じてその往復運動の作動ストロークを、例えば電磁
コイルと磁石との組み合わせの場合には電磁コイルへの
電流の大小調整により、変化させるようになっている。
【0030】なお、上記アクチュエータ6の制御は、例
えば第1取付部材1側から振動が入力した場合にはマス
部材5による慣性力をその振動の入力方向と逆位相に作
用させて第2取付部材2側への振動伝達を軽減させるよ
うに行えばよい。また、第2取付部材2が接続される振
動受部がさらに他の弾性支持手段等により支持されてい
る場合には、アクチュエータ6の制御を上記とは逆に慣
性力を振動入力方向と同位相に作用させて上記振動受部
全体としての防振や振動に伴う騒音の軽減を図るように
してもよい。
えば第1取付部材1側から振動が入力した場合にはマス
部材5による慣性力をその振動の入力方向と逆位相に作
用させて第2取付部材2側への振動伝達を軽減させるよ
うに行えばよい。また、第2取付部材2が接続される振
動受部がさらに他の弾性支持手段等により支持されてい
る場合には、アクチュエータ6の制御を上記とは逆に慣
性力を振動入力方向と同位相に作用させて上記振動受部
全体としての防振や振動に伴う騒音の軽減を図るように
してもよい。
【0031】上記構成の第1実施例の「その1」をエン
ジンマウントとして用いる場合、第1取付部材をエンジ
ン側に接続し、第2取付部材2を車体側に接続する。そ
して、上記第1取付部材1から上下方向に振動が入力す
ると、その入力振動により主ゴム弾性体3が撓められ板
ばね4がゴム弾性支持体7との間で曲げを受けるととも
に、その曲げ力に応じてゴム弾性支持体7が弾性変形
し、先端部4aがマス部材5及びアクチュエータ6と共
に上記入力振動の入力方向とは逆方向に相対変位して振
動することになる。この際、上記アクチュエータ6が作
動されて上記振動している先端部4aに対しマス部材5
が上下方向に加振される。これにより、主ゴム弾性体3
による振動吸収・減衰効果に加え上記マス部材5及びア
クチュエータ6自体を質量とする板ばね4の先端部4a
が振動することによる振動抑制効果が得られる上、さら
に、上記マス部材5がアクチュエータ6により強制的に
上下振動されることによる振動抑制効果が得られる。
ジンマウントとして用いる場合、第1取付部材をエンジ
ン側に接続し、第2取付部材2を車体側に接続する。そ
して、上記第1取付部材1から上下方向に振動が入力す
ると、その入力振動により主ゴム弾性体3が撓められ板
ばね4がゴム弾性支持体7との間で曲げを受けるととも
に、その曲げ力に応じてゴム弾性支持体7が弾性変形
し、先端部4aがマス部材5及びアクチュエータ6と共
に上記入力振動の入力方向とは逆方向に相対変位して振
動することになる。この際、上記アクチュエータ6が作
動されて上記振動している先端部4aに対しマス部材5
が上下方向に加振される。これにより、主ゴム弾性体3
による振動吸収・減衰効果に加え上記マス部材5及びア
クチュエータ6自体を質量とする板ばね4の先端部4a
が振動することによる振動抑制効果が得られる上、さら
に、上記マス部材5がアクチュエータ6により強制的に
上下振動されることによる振動抑制効果が得られる。
【0032】この際、上記マス部材5の上下振動に伴い
先端部4aに作用する慣性力が上記ゴム弾性支持体7を
支点とするてこの作用により増大されて主ゴム弾性体3
に対し作用する。しかも、その作用する慣性力は、上記
主ゴム弾性体3に対し板ばね4の撓みに基づく弾性復元
力によってさらに増大されて作用することになる。この
ように、入力振動の伝達抑制のために上記主ゴム弾性体
3に作用させる慣性力について、上記の腕部材(板ばね
4)の腕の長さに基づく増大作用、その板ばね4の弾性
復元力に基づく増大作用、及び、ゴム弾性支持体7を支
点とするてこの作用に基づく増大作用等を得ることがで
き、上記の腕部材としての板ばね4を介さずにマス部材
を何等かのアクチュエータを介して直接取付けた場合と
比べ、大幅に増大させて振動伝達率のより大きな低減化
を図ることができるとともに、同じ慣性力を作用させる
上でアクチュエータ6の駆動エネルギーを大幅に低減さ
せることができる。
先端部4aに作用する慣性力が上記ゴム弾性支持体7を
支点とするてこの作用により増大されて主ゴム弾性体3
に対し作用する。しかも、その作用する慣性力は、上記
主ゴム弾性体3に対し板ばね4の撓みに基づく弾性復元
力によってさらに増大されて作用することになる。この
ように、入力振動の伝達抑制のために上記主ゴム弾性体
3に作用させる慣性力について、上記の腕部材(板ばね
4)の腕の長さに基づく増大作用、その板ばね4の弾性
復元力に基づく増大作用、及び、ゴム弾性支持体7を支
点とするてこの作用に基づく増大作用等を得ることがで
き、上記の腕部材としての板ばね4を介さずにマス部材
を何等かのアクチュエータを介して直接取付けた場合と
比べ、大幅に増大させて振動伝達率のより大きな低減化
を図ることができるとともに、同じ慣性力を作用させる
上でアクチュエータ6の駆動エネルギーを大幅に低減さ
せることができる。
【0033】−その2− 図2は、第1実施例の「その2」に係る制御式防振マウ
ントを示し、8はアクチュエータとしてのモータ、9は
マス部材である。
ントを示し、8はアクチュエータとしてのモータ、9は
マス部材である。
【0034】上記モータ8は、その出力軸8aが板ばね
4の先端部4aの延長方向である右方に突出するように
配置され、上記マス部材9は、その出力軸8aからその
径方向に延ばしたアーム8bの先端に固定されている。
そして、このマス部材9は、上記モータ8を入力振動の
振動方向と同期した回転数で回転作動させることによ
り、出力軸8aの回りを回転するようになっている。な
お、他の構成部材の内、上記の「その1」と同じ構成の
ものは、「その1」と同じ符号を付してその詳細な説明
を省略する(以下同じ)。
4の先端部4aの延長方向である右方に突出するように
配置され、上記マス部材9は、その出力軸8aからその
径方向に延ばしたアーム8bの先端に固定されている。
そして、このマス部材9は、上記モータ8を入力振動の
振動方向と同期した回転数で回転作動させることによ
り、出力軸8aの回りを回転するようになっている。な
お、他の構成部材の内、上記の「その1」と同じ構成の
ものは、「その1」と同じ符号を付してその詳細な説明
を省略する(以下同じ)。
【0035】このような構成の第1実施例の「その2」
の場合、上記モータ8の回転作動によりマス部材9が出
力軸8a回りに回転することになるため、主ゴム弾性体
3及びゴム弾性支持体7により上下方向に支持された板
ばね4の先端部4aに対し、上記回転による遠心力によ
って上下方向の慣性力として作用する。この結果、上記
の「その1」と同様の作用,効果を得ることができる。
そして、この場合、モータ8を用いてマス部材9を回転
させることによって、マス部材9の上下方向往復運動を
行わせているため、マス部材9を加振作動させるアクチ
ュエータとして、電磁コイルと磁石との組み合わせ等に
より構成する場合と比べ、極めて簡易な構成のものを採
用することができ、一層のコスト低減化を図ることがで
きる。
の場合、上記モータ8の回転作動によりマス部材9が出
力軸8a回りに回転することになるため、主ゴム弾性体
3及びゴム弾性支持体7により上下方向に支持された板
ばね4の先端部4aに対し、上記回転による遠心力によ
って上下方向の慣性力として作用する。この結果、上記
の「その1」と同様の作用,効果を得ることができる。
そして、この場合、モータ8を用いてマス部材9を回転
させることによって、マス部材9の上下方向往復運動を
行わせているため、マス部材9を加振作動させるアクチ
ュエータとして、電磁コイルと磁石との組み合わせ等に
より構成する場合と比べ、極めて簡易な構成のものを採
用することができ、一層のコスト低減化を図ることがで
きる。
【0036】−その3− 図3は、第1実施例の「その3」に係る制御式防振マウ
ントを示し、10は第2取付部材であり、この第2取付
部材10は、第1取付部材1のプレート片1aとほぼ同
様構成のベース片10aと、このベース片10aから上
方に突出されたボルト10bとからなり、このボルト1
0bを介して例えば振動受部としての車体側に接続され
る。すなわち、この「その3」は、「その1」における
ゴム弾性支持体7を省略し、それにより「その1」のベ
ース片2aを第1取付部材1のそれと同形状のベース片
10aとしたものである。
ントを示し、10は第2取付部材であり、この第2取付
部材10は、第1取付部材1のプレート片1aとほぼ同
様構成のベース片10aと、このベース片10aから上
方に突出されたボルト10bとからなり、このボルト1
0bを介して例えば振動受部としての車体側に接続され
る。すなわち、この「その3」は、「その1」における
ゴム弾性支持体7を省略し、それにより「その1」のベ
ース片2aを第1取付部材1のそれと同形状のベース片
10aとしたものである。
【0037】この第1実施例の「その3」においては、
「その1」におけるゴム弾性支持体7を支点とするてこ
の作用は得られないものの、主ゴム弾性体3への連結部
である板ばね4の基端部4bの主ゴム弾性体3の左右方
向幅範囲の左端と右端との間でのてこの作用を得ること
ができる。このため、アクチュエータ6によるマス部材
5の加振作動に伴い発生する慣性力について、腕部材
(板ばね4)の腕の長さに基づく増大作用、その板ばね
4の弾性復元力に基づく増大作用、及び、上記のてこの
作用に基づく増大作用等を得ることができる。
「その1」におけるゴム弾性支持体7を支点とするてこ
の作用は得られないものの、主ゴム弾性体3への連結部
である板ばね4の基端部4bの主ゴム弾性体3の左右方
向幅範囲の左端と右端との間でのてこの作用を得ること
ができる。このため、アクチュエータ6によるマス部材
5の加振作動に伴い発生する慣性力について、腕部材
(板ばね4)の腕の長さに基づく増大作用、その板ばね
4の弾性復元力に基づく増大作用、及び、上記のてこの
作用に基づく増大作用等を得ることができる。
【0038】<第2実施例>第2実施例は請求項3,請
求項5,及び,請求項6に記載の発明に係るものであ
る。
求項5,及び,請求項6に記載の発明に係るものであ
る。
【0039】−その1− 図4は、第2実施例の「その1」に係る制御式防振マウ
ントを示し、請求項3記載の発明に係る最も基本的な実
施例である。同図において、11は第1取付部材及び腕
部材を兼ねるものとしての板ばね、12は第2取付部
材、13は上下方向に延びてこれら板ばね11の基端部
11bと第2取付部材12とを互いに連結する主ゴム弾
性体である。
ントを示し、請求項3記載の発明に係る最も基本的な実
施例である。同図において、11は第1取付部材及び腕
部材を兼ねるものとしての板ばね、12は第2取付部
材、13は上下方向に延びてこれら板ばね11の基端部
11bと第2取付部材12とを互いに連結する主ゴム弾
性体である。
【0040】上記板ばね11は、基端部11bから上方
に突出するボルト11cを介して例えばエンジン側に接
続され、この基端部11bから左右方向の右側に所定長
さだけ延びた先端部11aにマス部材5がアクチュエー
タ6を介して取付けられている。
に突出するボルト11cを介して例えばエンジン側に接
続され、この基端部11bから左右方向の右側に所定長
さだけ延びた先端部11aにマス部材5がアクチュエー
タ6を介して取付けられている。
【0041】上記第2取付部材12は、第1実施例の
「その3」における第2取付部材10とほぼ同様に構成
され、ベース片12aとボルト12bとを有し、このボ
ルト12bを介して例えば車体側に接続されている。
「その3」における第2取付部材10とほぼ同様に構成
され、ベース片12aとボルト12bとを有し、このボ
ルト12bを介して例えば車体側に接続されている。
【0042】そして、上記主ゴム弾性体13の上面が板
ばね11の基端部11b範囲と接着等の手段により連結
され、これと同様に下面が第2取付部材12と連結され
ている。
ばね11の基端部11b範囲と接着等の手段により連結
され、これと同様に下面が第2取付部材12と連結され
ている。
【0043】なお、上記マス部材5及びアクチュエータ
6の構成は第1実施例のもの5,6と同様であるため
に、その説明は省略する。
6の構成は第1実施例のもの5,6と同様であるため
に、その説明は省略する。
【0044】上記第2実施例の「その1」の場合、エン
ジン側からの振動入力に同期してアクチュエータ6が作
動されてマス部材5が上下方向に強制加振される。そし
て、この強制加振により板ばね11の先端部11aに作
用するマス部材5の慣性力が、その板ばね11の左右方
向の腕の長さに対応して増大されてエンジン側と主ゴム
弾性体13との連結部である基端部11bに作用する。
しかも、この際、振動入力に伴う主ゴム弾性体13が弾
性変形することにより板ばね11が上下方向に弾性曲げ
変形を受け、これによる板ばね4の上下方向への弾性復
元力によって上記マス部材5の加振作動による慣性力が
増大されて上記基端部11bに作用することになる。従
って、アクチュエータ6の強制加振によるマス部材5の
慣性力を上記板ばね11を介することにより大幅に増大
させて振動伝達率のより大きな低減化を図ることができ
るとともに、同じ慣性力を作用させる上でアクチュエー
タ6の駆動エネルギーを大幅に低減させることができ
る。
ジン側からの振動入力に同期してアクチュエータ6が作
動されてマス部材5が上下方向に強制加振される。そし
て、この強制加振により板ばね11の先端部11aに作
用するマス部材5の慣性力が、その板ばね11の左右方
向の腕の長さに対応して増大されてエンジン側と主ゴム
弾性体13との連結部である基端部11bに作用する。
しかも、この際、振動入力に伴う主ゴム弾性体13が弾
性変形することにより板ばね11が上下方向に弾性曲げ
変形を受け、これによる板ばね4の上下方向への弾性復
元力によって上記マス部材5の加振作動による慣性力が
増大されて上記基端部11bに作用することになる。従
って、アクチュエータ6の強制加振によるマス部材5の
慣性力を上記板ばね11を介することにより大幅に増大
させて振動伝達率のより大きな低減化を図ることができ
るとともに、同じ慣性力を作用させる上でアクチュエー
タ6の駆動エネルギーを大幅に低減させることができ
る。
【0045】−その2−図5は、第2実施例の「その
2」に係る制御式防振マウントを示し、請求項6記載の
発明に係る基本的な実施例である。同図において、14
は第1取付部材、15はこの第1取付部材14と第2取
付部材12との上下間に介装されて両取付部材14,1
2を互いに連結する主ゴム弾性体、16は板ばね、17
はゴム弾性支持体である。
2」に係る制御式防振マウントを示し、請求項6記載の
発明に係る基本的な実施例である。同図において、14
は第1取付部材、15はこの第1取付部材14と第2取
付部材12との上下間に介装されて両取付部材14,1
2を互いに連結する主ゴム弾性体、16は板ばね、17
はゴム弾性支持体である。
【0046】上記第1取付部材14は、先端部14cが
エンジン側取付座Eよりも左右方向の右方に突出するよ
うなプレート片14aと、このプレート片14aの基端
部14dから上方に突出したボルト14bとからなり、
このボルト14bによって上記取付座Eに接続される。
そして、上記第1取付部材14の先端部14cの下面に
下方に延びるゴム弾性支持体17が接着等の手段により
取付けられており、このゴム弾性支持体17の下面に上
記板ばね16の基端部16bが接着等の手段により取付
けられている。この板ばね16の先端部16aがさらに
右方に所定長さだけ延びて位置付けられ、この先端部1
6aにマス部材5がアクチュエータ6を介して取付けら
れている。
エンジン側取付座Eよりも左右方向の右方に突出するよ
うなプレート片14aと、このプレート片14aの基端
部14dから上方に突出したボルト14bとからなり、
このボルト14bによって上記取付座Eに接続される。
そして、上記第1取付部材14の先端部14cの下面に
下方に延びるゴム弾性支持体17が接着等の手段により
取付けられており、このゴム弾性支持体17の下面に上
記板ばね16の基端部16bが接着等の手段により取付
けられている。この板ばね16の先端部16aがさらに
右方に所定長さだけ延びて位置付けられ、この先端部1
6aにマス部材5がアクチュエータ6を介して取付けら
れている。
【0047】このような構成の第2実施例の「その2」
の場合、板ばね16の基端部16bが上記第1取付部材
14に対しゴム弾性支持体17を介して連結されている
ため、入力振動が上記ゴム弾性支持体17を介して伝達
され、振動入力時にマス部材5自体に作用する加速度が
上記ゴム弾性支持体17の弾性復元力の分増大される。
このため、アクチュエータ6によるマス部材5の強制加
振に伴い発生する慣性力を、板ばね16の腕の長さ及び
弾性復元力の双方に基づく増大作用に加えて、上記加速
度の増大による慣性力の増大作用によって大幅に増大さ
せた状態で第1取付部材14に作用させることができ
る。これにより、「その1」の場合よりも、振動伝達率
の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー低減
化を図ることができる。
の場合、板ばね16の基端部16bが上記第1取付部材
14に対しゴム弾性支持体17を介して連結されている
ため、入力振動が上記ゴム弾性支持体17を介して伝達
され、振動入力時にマス部材5自体に作用する加速度が
上記ゴム弾性支持体17の弾性復元力の分増大される。
このため、アクチュエータ6によるマス部材5の強制加
振に伴い発生する慣性力を、板ばね16の腕の長さ及び
弾性復元力の双方に基づく増大作用に加えて、上記加速
度の増大による慣性力の増大作用によって大幅に増大さ
せた状態で第1取付部材14に作用させることができ
る。これにより、「その1」の場合よりも、振動伝達率
の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー低減
化を図ることができる。
【0048】−その3− 図6及び図7は、第2実施例の「その3」に係る制御式
防振マウントを示し、この第2実施例の「その3」は上
記の「その2」の技術をブッシュ型防振マウントに適用
して具体化したものである。
防振マウントを示し、この第2実施例の「その3」は上
記の「その2」の技術をブッシュ型防振マウントに適用
して具体化したものである。
【0049】同図において、14′は第1取付部材とし
ての内筒体、12′はこの内筒体14′の筒軸Xに平行
に上記内筒体14′の回りを囲むように配置された第2
取付部材としての外筒体、15′はこれら内筒体14′
及び外筒体12′の両者間に介装されて両者間に上下方
向に作用する振動入力に対し防振機能を発揮するように
両者を連結する主ゴム弾性体、16′は板ばね、17′
はゴム弾性支持体としてのゴムストッパ部である。
ての内筒体、12′はこの内筒体14′の筒軸Xに平行
に上記内筒体14′の回りを囲むように配置された第2
取付部材としての外筒体、15′はこれら内筒体14′
及び外筒体12′の両者間に介装されて両者間に上下方
向に作用する振動入力に対し防振機能を発揮するように
両者を連結する主ゴム弾性体、16′は板ばね、17′
はゴム弾性支持体としてのゴムストッパ部である。
【0050】上記ゴムストッパ部17′は、上記内筒体
14′の下側位置に下方に突出するように上記主ゴム弾
性体15′と一体に加硫成形されており、このゴムスト
ッパ部17′に上記板ばね16′の基端部16b′が埋
め込まれた状態で連結されている。従って、板ばね1
6′の基端部16b′がゴムストッパ部17′を介して
内筒体14′に連結されているため、「その2」の基本
構造と同様構造をブッシュ型防振マウントにおいても実
現することができ、これにより、「その2」と同様の作
用,効果を得ることができる。
14′の下側位置に下方に突出するように上記主ゴム弾
性体15′と一体に加硫成形されており、このゴムスト
ッパ部17′に上記板ばね16′の基端部16b′が埋
め込まれた状態で連結されている。従って、板ばね1
6′の基端部16b′がゴムストッパ部17′を介して
内筒体14′に連結されているため、「その2」の基本
構造と同様構造をブッシュ型防振マウントにおいても実
現することができ、これにより、「その2」と同様の作
用,効果を得ることができる。
【0051】−その4− 図8は、第2実施例の「その4」に係る制御式防振マウ
ントを示し、「その2」と共に請求項6記載の発明に係
る基本的な実施例を示すものである。同図において、1
8は第1取付部材、19はこの第1取付部材18と主ゴ
ム弾性体15により互いに連結された第2取付部材であ
る。
ントを示し、「その2」と共に請求項6記載の発明に係
る基本的な実施例を示すものである。同図において、1
8は第1取付部材、19はこの第1取付部材18と主ゴ
ム弾性体15により互いに連結された第2取付部材であ
る。
【0052】上記第1取付部材18は、プレート片18
aと、ボルト18bとからなり、このボルト18bによ
ってエンジン側取付座Eに接続される。また、第2取付
部材19は先端部19cが上記第1取付部材18よりも
左右方向の右方に延びる長さのベース片19aと、この
ベース片19aの基端部19dから上方に突出したボル
ト19bとからなり、このボルト19bによって車体側
に接続される。そして、この第2取付部材19の先端部
19cの上面に上方に延びるゴム弾性支持体20が接着
等の手段により取付けられており、このゴム弾性支持体
20の上面には上記板ばね16の基端部16bが接着等
の手段により取付けられている。この板ばね16の先端
部16aにマス部材5がアクチュエータ6を介して取付
けられている。
aと、ボルト18bとからなり、このボルト18bによ
ってエンジン側取付座Eに接続される。また、第2取付
部材19は先端部19cが上記第1取付部材18よりも
左右方向の右方に延びる長さのベース片19aと、この
ベース片19aの基端部19dから上方に突出したボル
ト19bとからなり、このボルト19bによって車体側
に接続される。そして、この第2取付部材19の先端部
19cの上面に上方に延びるゴム弾性支持体20が接着
等の手段により取付けられており、このゴム弾性支持体
20の上面には上記板ばね16の基端部16bが接着等
の手段により取付けられている。この板ばね16の先端
部16aにマス部材5がアクチュエータ6を介して取付
けられている。
【0053】つまり、この第2実施例の「その4」は、
ゴム弾性支持体20を介して板ばね16を連結する対象
を第2取付部材19とした点でのみ、第1取付部材14
(図5参照)とした「その2」と異なるものである。
ゴム弾性支持体20を介して板ばね16を連結する対象
を第2取付部材19とした点でのみ、第1取付部材14
(図5参照)とした「その2」と異なるものである。
【0054】従って、この第2実施例の「その4」の場
合においても、「その2」と同様の作用,効果を得るこ
とができる。
合においても、「その2」と同様の作用,効果を得るこ
とができる。
【0055】−その5− 図9及び図10は、第2実施例の「その5」に係る制御
式防振マウントを示し、この第2実施例の「その5」は
上記の「その4」の技術をブッシュ型防振マウントに適
用したものである。
式防振マウントを示し、この第2実施例の「その5」は
上記の「その4」の技術をブッシュ型防振マウントに適
用したものである。
【0056】同図において、18′は第1取付部材とし
ての内筒体、19′はこの内筒体18′の筒軸Xに平行
に上記内筒体18′の回りを囲むように配置された第2
取付部材としての外筒体、15′はこれら内筒体18′
及び外筒体19′の両者間での防振機能を発揮する主ゴ
ム弾性体、16′は板ばね、20′はゴム弾性支持体と
してのゴムストッパ部である。
ての内筒体、19′はこの内筒体18′の筒軸Xに平行
に上記内筒体18′の回りを囲むように配置された第2
取付部材としての外筒体、15′はこれら内筒体18′
及び外筒体19′の両者間での防振機能を発揮する主ゴ
ム弾性体、16′は板ばね、20′はゴム弾性支持体と
してのゴムストッパ部である。
【0057】上記ゴムストッパ部20′は、上記外筒体
19′の下側位置の内周面に上方にやや突出気味になる
ように上記主ゴム弾性体15′と一体に加硫成形されて
おり、このゴムストッパ部20′に上記板ばね16′の
基端部16b′が埋め込まれた状態で連結されている。
従って、板ばね16′の基端部16b′がゴムストッパ
部20′を介して外筒体19′に連結されているため、
「その4」の基本構造と同様構造をブッシュ型防振マウ
ントにおいても実現することができ、これにより、「そ
の4」と同様の作用,効果を得ることができる。
19′の下側位置の内周面に上方にやや突出気味になる
ように上記主ゴム弾性体15′と一体に加硫成形されて
おり、このゴムストッパ部20′に上記板ばね16′の
基端部16b′が埋め込まれた状態で連結されている。
従って、板ばね16′の基端部16b′がゴムストッパ
部20′を介して外筒体19′に連結されているため、
「その4」の基本構造と同様構造をブッシュ型防振マウ
ントにおいても実現することができ、これにより、「そ
の4」と同様の作用,効果を得ることができる。
【0058】−その6− 図11は、第2実施例の「その6」に係る制御式防振マ
ウントを示し、請求項5記載の発明に係る最も基本的な
実施例である。同図において、21はその基端部21b
で第1取付部材18に連結された板ばね、22はその下
面が第2取付部材19のベース片19aの先端部19c
に接着等の手段により固着されたゴム弾性支持体、23
は第1取付部材18の下面と第2取付部材19の基端部
19dの上面との間に介装されて両取付部材18,19
にそれぞれ接着等の手段により固着された主ゴム弾性体
である。
ウントを示し、請求項5記載の発明に係る最も基本的な
実施例である。同図において、21はその基端部21b
で第1取付部材18に連結された板ばね、22はその下
面が第2取付部材19のベース片19aの先端部19c
に接着等の手段により固着されたゴム弾性支持体、23
は第1取付部材18の下面と第2取付部材19の基端部
19dの上面との間に介装されて両取付部材18,19
にそれぞれ接着等の手段により固着された主ゴム弾性体
である。
【0059】上記板ばね21は、基端部21bから左右
方向の右側に所定長さだけ延びた先端部11aにマス部
材5がアクチュエータ6を介して取付けられている。
方向の右側に所定長さだけ延びた先端部11aにマス部
材5がアクチュエータ6を介して取付けられている。
【0060】上記ゴム弾性支持体22と主ゴム弾性体2
3とは、上記第1取付部材18のエンジン側取付座Eへ
の接続前の状態、すなわち、エンジン側からの静荷重が
主ゴム弾性体23に載荷される前の状態(図11に実線
で示す状態参照)において、板ばね21をゴム弾性支持
体22の頂部から上方に離れた位置に位置付ける一方、
上記エンジン側からの静荷重が載荷された状態(同図に
一点鎖線で示す状態参照)で、上記板ばね21をゴム弾
性支持体22の頂部に非接着状態で当接させて支持させ
る関係になるように、互いの上下方向寸法、及び、主ゴ
ム弾性体23のばね定数が設定されている。
3とは、上記第1取付部材18のエンジン側取付座Eへ
の接続前の状態、すなわち、エンジン側からの静荷重が
主ゴム弾性体23に載荷される前の状態(図11に実線
で示す状態参照)において、板ばね21をゴム弾性支持
体22の頂部から上方に離れた位置に位置付ける一方、
上記エンジン側からの静荷重が載荷された状態(同図に
一点鎖線で示す状態参照)で、上記板ばね21をゴム弾
性支持体22の頂部に非接着状態で当接させて支持させ
る関係になるように、互いの上下方向寸法、及び、主ゴ
ム弾性体23のばね定数が設定されている。
【0061】このような構成の第2実施例の「その6」
においては、エンジン側からの静荷重を主ゴム弾性体2
3が全て受け持ち、かつ、ゴム弾性支持体22による板
ばね21の支持が非接着状態で行われるようになるた
め、入力振動に対する慣性力の作用による振動抑制効果
を、上記静荷重の影響を受けることなく行うことができ
る。しかも、アクチュエータ6により強制加振されるマ
ス部材5の慣性力についての板ばね21を介することに
よる増大化、及び、ゴム弾性支持体22を支点とするて
この作用による増大化を発揮させるための上記アクチュ
エータ6の作動制御の設定を、上記静荷重による影響を
考慮することなく容易に行うことができるようになる。
においては、エンジン側からの静荷重を主ゴム弾性体2
3が全て受け持ち、かつ、ゴム弾性支持体22による板
ばね21の支持が非接着状態で行われるようになるた
め、入力振動に対する慣性力の作用による振動抑制効果
を、上記静荷重の影響を受けることなく行うことができ
る。しかも、アクチュエータ6により強制加振されるマ
ス部材5の慣性力についての板ばね21を介することに
よる増大化、及び、ゴム弾性支持体22を支点とするて
この作用による増大化を発揮させるための上記アクチュ
エータ6の作動制御の設定を、上記静荷重による影響を
考慮することなく容易に行うことができるようになる。
【0062】−その7− 図12及び図13は、第2実施例の「その7」に係る制
御式防振マウントを示し、この第2実施例の「その7」
は上記の「その6」の技術をブッシュ型防振マウントに
適用したものである。
御式防振マウントを示し、この第2実施例の「その7」
は上記の「その6」の技術をブッシュ型防振マウントに
適用したものである。
【0063】同図において、18′は第1取付部材とし
ての内筒体、19′はこの内筒体18′を囲むように配
置された第2取付部材としての外筒体、21′は板ば
ね、22′はゴム弾性支持体、23′は内筒体18′か
ら外筒体19′までハの字状に延びて両筒体18′,1
9′間で防振機能を発揮する主ゴム弾性体である。
ての内筒体、19′はこの内筒体18′を囲むように配
置された第2取付部材としての外筒体、21′は板ば
ね、22′はゴム弾性支持体、23′は内筒体18′か
ら外筒体19′までハの字状に延びて両筒体18′,1
9′間で防振機能を発揮する主ゴム弾性体である。
【0064】上記外筒体19′の下部には、車体側への
取付けブラケット19c′が固定されており、この取付
けブラケット19c′の側面には右側方に突出する支持
ブラケット19c″が固着されている。そして、その支
持ブラケット19c″の上面に上記ゴム弾性支持体2
2′がこれに埋設されたボルト22a′により固定され
ている。
取付けブラケット19c′が固定されており、この取付
けブラケット19c′の側面には右側方に突出する支持
ブラケット19c″が固着されている。そして、その支
持ブラケット19c″の上面に上記ゴム弾性支持体2
2′がこれに埋設されたボルト22a′により固定され
ている。
【0065】一方、上記主ゴム弾性体23′には、内筒
体18′から下方に突出するゴムストッパ部23a′が
一体に加硫成形されており、このゴムストッパ部23
a′内に上記板ばね21′の基端部21b′が埋め込ま
れた状態で連結されている。そして、この板ばね21′
の連結位置は、主ゴム弾性体23′が無負荷状態(エン
ジン自重載荷前状態;図12の実線の状態参照)におい
て板ばね21′が上記ゴム弾性支持体22′の頂部位置
より上方位置に位置する一方、エンジン自重の載荷によ
り上記主ゴム弾性体23′が撓んで上記板ばね21′が
上記ゴム弾性支持体22′の頂部に非接着状態で当接す
るように設定されている。
体18′から下方に突出するゴムストッパ部23a′が
一体に加硫成形されており、このゴムストッパ部23
a′内に上記板ばね21′の基端部21b′が埋め込ま
れた状態で連結されている。そして、この板ばね21′
の連結位置は、主ゴム弾性体23′が無負荷状態(エン
ジン自重載荷前状態;図12の実線の状態参照)におい
て板ばね21′が上記ゴム弾性支持体22′の頂部位置
より上方位置に位置する一方、エンジン自重の載荷によ
り上記主ゴム弾性体23′が撓んで上記板ばね21′が
上記ゴム弾性支持体22′の頂部に非接着状態で当接す
るように設定されている。
【0066】このため、「その6」の基本構造と同様構
造をブッシュ型防振マウントにおいても実現することが
でき、これにより、「その6」と同様の作用,効果を得
ることができる。
造をブッシュ型防振マウントにおいても実現することが
でき、これにより、「その6」と同様の作用,効果を得
ることができる。
【0067】<第3実施例>図14は、第3実施例に係
る制御式防振マウントを示し、請求項7記載の発明に係
る基本的な実施例を示すものである。同図において、2
4は第1取付部材及び腕部材を兼ねるものとしての板ば
ね、25,26はマス部材、27,28はアクチュエー
タである。
る制御式防振マウントを示し、請求項7記載の発明に係
る基本的な実施例を示すものである。同図において、2
4は第1取付部材及び腕部材を兼ねるものとしての板ば
ね、25,26はマス部材、27,28はアクチュエー
タである。
【0068】上記板ばね24は、左右方向に所定の長さ
を有し、その長手方向中央部24aの下面と第2取付部
材12の上面とが主ゴム弾性体13を介して互いに連結
されている。そして、上記板ばね24は中央部24aか
ら上方に突出するボルト24bを介してエンジン側取付
座Eに接続されており、第2取付部材12がボルト12
bを介して車体側に接続されている。
を有し、その長手方向中央部24aの下面と第2取付部
材12の上面とが主ゴム弾性体13を介して互いに連結
されている。そして、上記板ばね24は中央部24aか
ら上方に突出するボルト24bを介してエンジン側取付
座Eに接続されており、第2取付部材12がボルト12
bを介して車体側に接続されている。
【0069】また、上記板ばね21は上記中央部24a
から左右方向両側に延びて右側先端部24cにマス部材
25がアクチュエータ27を介して取付けられており、
また、左側先端部24dにマス部材26がアクチュエー
タ28を介して取付けられている。
から左右方向両側に延びて右側先端部24cにマス部材
25がアクチュエータ27を介して取付けられており、
また、左側先端部24dにマス部材26がアクチュエー
タ28を介して取付けられている。
【0070】上記アクチュエータ27は圧電素子の積層
体により、アクチュエータ28は電磁コイルと磁石との
組み合わせによりそれぞれ構成され、これにより、両ア
クチュエータ27,28は互いに異なる作動ストローク
で各マス部材25,26を上下方向に強制加振し得るよ
うになっている。すなわち、アクチュエータ27により
マス部材25を所定の小ストローク範囲で、また、アク
チュエータ28によりマス部材26を所定の中ストロー
ク〜大ストローク範囲でそれぞれ上下方向に強制加振し
得るようになっている。そして、上記両アクチュエータ
27,28の作動制御は、入力する振動が所定の低周波
域のものである場合に上記中〜大ストロークのアクチュ
エータ28のみが作動し、入力振動が所定の高周波域の
ものである場合に上記小ストロークのアクチュエータ2
7のみが作動するように切換るようになっている。
体により、アクチュエータ28は電磁コイルと磁石との
組み合わせによりそれぞれ構成され、これにより、両ア
クチュエータ27,28は互いに異なる作動ストローク
で各マス部材25,26を上下方向に強制加振し得るよ
うになっている。すなわち、アクチュエータ27により
マス部材25を所定の小ストローク範囲で、また、アク
チュエータ28によりマス部材26を所定の中ストロー
ク〜大ストローク範囲でそれぞれ上下方向に強制加振し
得るようになっている。そして、上記両アクチュエータ
27,28の作動制御は、入力する振動が所定の低周波
域のものである場合に上記中〜大ストロークのアクチュ
エータ28のみが作動し、入力振動が所定の高周波域の
ものである場合に上記小ストロークのアクチュエータ2
7のみが作動するように切換るようになっている。
【0071】上記のアクチュエータ28をさらに詳細に
説明すると、図15に例示するように、アクチュエータ
28は電磁コイル29と、上部に磁性体30aを有する
永久磁石30とを備えており、この永久磁石30は上面
を開放した箱体31の内部に固定されている。この箱体
31は取付ボルト31a,31aにより板ばね24の左
側先端部24dに固定され、この箱体31に対して移動
体32がゴム弾性体,コイルスプリング,捩じりスプリ
ング等の弾性体33,33(図例ではゴム弾性体)を介
して上下方向に移動可能に取付けられている。そして、
この移動体32に上記の電磁コイル29が配設され、こ
の電磁コイル29への通電の断続制御により、上部にマ
ス部材26が載置された移動体32を上下方向に往復運
動させるようになっており、その際の流す電流の大小に
より上下方向への作動ストロークを大小調整し得るよう
になっている。
説明すると、図15に例示するように、アクチュエータ
28は電磁コイル29と、上部に磁性体30aを有する
永久磁石30とを備えており、この永久磁石30は上面
を開放した箱体31の内部に固定されている。この箱体
31は取付ボルト31a,31aにより板ばね24の左
側先端部24dに固定され、この箱体31に対して移動
体32がゴム弾性体,コイルスプリング,捩じりスプリ
ング等の弾性体33,33(図例ではゴム弾性体)を介
して上下方向に移動可能に取付けられている。そして、
この移動体32に上記の電磁コイル29が配設され、こ
の電磁コイル29への通電の断続制御により、上部にマ
ス部材26が載置された移動体32を上下方向に往復運
動させるようになっており、その際の流す電流の大小に
より上下方向への作動ストロークを大小調整し得るよう
になっている。
【0072】このような構成の第3実施例の場合、板ば
ね24の両側先端部24c,24dの各アクチュエータ
27,28を入力する振動の周波数に応じて相互に切換
制御されるため、周波数に応じて効率のよい振動抑制効
果を得ることができる。
ね24の両側先端部24c,24dの各アクチュエータ
27,28を入力する振動の周波数に応じて相互に切換
制御されるため、周波数に応じて効率のよい振動抑制効
果を得ることができる。
【0073】<他の態様>なお、本発明は上記第1〜第
3実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形
例を包含するものである。すなわち、上記第1〜第3実
施例では、腕部材として板ばねを用いてしているが、こ
れに限らず、例えば剛性板により腕部材を構成してもよ
い。この場合、板ばねの弾性に基づく弾性復元力は得ら
れないものの、その剛性板の腕の長さ、及び、てこの作
用に基づく慣性力の増大化を図ることができる。
3実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形
例を包含するものである。すなわち、上記第1〜第3実
施例では、腕部材として板ばねを用いてしているが、こ
れに限らず、例えば剛性板により腕部材を構成してもよ
い。この場合、板ばねの弾性に基づく弾性復元力は得ら
れないものの、その剛性板の腕の長さ、及び、てこの作
用に基づく慣性力の増大化を図ることができる。
【0074】上記第2実施例の「その1」の基本技術を
図16に示すように液封型防振マウントに適用してもよ
い。すなわち、第1取付部材34と有底筒状の第2取付
部材35とを主ゴム弾性体36によって互いに連結し、
その主ゴム弾性体36とゴム製ダイヤフラム37との間
に液室38を区画形成する。この液室38内を仕切体3
9によって主ゴム弾性体36側の受圧室38aとダイヤ
フラム側の平衡室38bとに区画し、両室38a,38
bをオリフィス40により互いに連通させて液封型防振
マウントを構成する。このような防振マウントの第1取
付部材34に、板ばね41の基端部41aを取付け、先
端部41bを左右方向一側に所定長さ延ばし、この先端
部41bにマス部材5をアクチュエータ6を介して取付
ける。
図16に示すように液封型防振マウントに適用してもよ
い。すなわち、第1取付部材34と有底筒状の第2取付
部材35とを主ゴム弾性体36によって互いに連結し、
その主ゴム弾性体36とゴム製ダイヤフラム37との間
に液室38を区画形成する。この液室38内を仕切体3
9によって主ゴム弾性体36側の受圧室38aとダイヤ
フラム側の平衡室38bとに区画し、両室38a,38
bをオリフィス40により互いに連通させて液封型防振
マウントを構成する。このような防振マウントの第1取
付部材34に、板ばね41の基端部41aを取付け、先
端部41bを左右方向一側に所定長さ延ばし、この先端
部41bにマス部材5をアクチュエータ6を介して取付
ける。
【0075】また、第2実施例の「その6」において、
板ばね21の連結対象を第1取付部材18ではなく、主
ゴム弾性体23としてもよい。すなわち、板ばね21を
主ゴム弾性体23の上下方向中間位置を横切るように介
装させて、上記板ばね21の基端部21bを主ゴム弾性
体23に対し連結するようにしてもよい。
板ばね21の連結対象を第1取付部材18ではなく、主
ゴム弾性体23としてもよい。すなわち、板ばね21を
主ゴム弾性体23の上下方向中間位置を横切るように介
装させて、上記板ばね21の基端部21bを主ゴム弾性
体23に対し連結するようにしてもよい。
【0076】さらに、第3実施例において、板ばね24
の連結対象を主ゴム弾性体13に変更してもよい。すな
わち、板ばね24の中央部24aを主ゴム弾性体13の
上下方向中間位置を横切るように介装させて、上記板ば
ねの中央部24aを主ゴム弾性体13に連結させるよう
にしてもよい。また、板ばね24の左側先端部24dに
おいて、マス部材26を省略してアクチュエータ28の
移動体32の質量によりマス部材を構成してもよい。
の連結対象を主ゴム弾性体13に変更してもよい。すな
わち、板ばね24の中央部24aを主ゴム弾性体13の
上下方向中間位置を横切るように介装させて、上記板ば
ねの中央部24aを主ゴム弾性体13に連結させるよう
にしてもよい。また、板ばね24の左側先端部24dに
おいて、マス部材26を省略してアクチュエータ28の
移動体32の質量によりマス部材を構成してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における制御式防振マウントによれば、第1,第2取
付部材もしくは主ゴム弾性体のいずれかに腕部材を連結
し、この腕部材を振動入力方向に直交する方向に延ばし
てその先端部にマス部材をアクチュエータを介して取付
け、入力振動に同期してアクチュエータを作動させて上
記マス部材を振動入力方向に強制加振し得るようにして
いため、上記強制加振により生じるマス部材の慣性力を
上記腕部材の腕の長さに対応して増大させることがで
き、この増大させた慣性力を腕部材の連結された第1取
付部材等に対し振動抑制力として作用させることができ
る。このため、マス部材をアクチュエータを介して上記
の第1取付部材等のいずれかに直接連結する場合と比
べ、少ない駆動エネルギーで大きい伝達率の低減化を図
り得る。しかも、このような効果を、マス部材を、第1
取付部材等のいずれかに連結し振動入力方向に直交する
方向に延ばした腕部材の先端部に対し、アクチュエータ
を介して取付るという簡単な構造により得ることができ
る。
明における制御式防振マウントによれば、第1,第2取
付部材もしくは主ゴム弾性体のいずれかに腕部材を連結
し、この腕部材を振動入力方向に直交する方向に延ばし
てその先端部にマス部材をアクチュエータを介して取付
け、入力振動に同期してアクチュエータを作動させて上
記マス部材を振動入力方向に強制加振し得るようにして
いため、上記強制加振により生じるマス部材の慣性力を
上記腕部材の腕の長さに対応して増大させることがで
き、この増大させた慣性力を腕部材の連結された第1取
付部材等に対し振動抑制力として作用させることができ
る。このため、マス部材をアクチュエータを介して上記
の第1取付部材等のいずれかに直接連結する場合と比
べ、少ない駆動エネルギーで大きい伝達率の低減化を図
り得る。しかも、このような効果を、マス部材を、第1
取付部材等のいずれかに連結し振動入力方向に直交する
方向に延ばした腕部材の先端部に対し、アクチュエータ
を介して取付るという簡単な構造により得ることができ
る。
【0078】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、腕部材を、主ゴム弾
性体の振動入力方向中間位置を横切るように介装させて
連結しているため、入力振動の腕部材及びマス部材への
伝達を主ゴム弾性体を介して行うことができ、振動入力
時にマス部材に作用する加速度を上記主ゴム弾性体の弾
性復元力の分増大させることができる。これにより、上
記加速度の増大に伴う慣性力の増大により、振動伝達率
の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー低減
化をより大きく図ることができる。
1記載の発明による効果に加えて、腕部材を、主ゴム弾
性体の振動入力方向中間位置を横切るように介装させて
連結しているため、入力振動の腕部材及びマス部材への
伝達を主ゴム弾性体を介して行うことができ、振動入力
時にマス部材に作用する加速度を上記主ゴム弾性体の弾
性復元力の分増大させることができる。これにより、上
記加速度の増大に伴う慣性力の増大により、振動伝達率
の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー低減
化をより大きく図ることができる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、腕部材が第1取付部
材もしくは第2取付部材に連結されているため、入力振
動を腕部材及びマス部材に対し直接的に加えられ、これ
に対応してマス部材による慣性力を生じさせることがで
きる。
1記載の発明による効果に加えて、腕部材が第1取付部
材もしくは第2取付部材に連結されているため、入力振
動を腕部材及びマス部材に対し直接的に加えられ、これ
に対応してマス部材による慣性力を生じさせることがで
きる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
2または請求項3記載の発明による効果に加えて、腕部
材の連結部と先端部との間の中間位置を、第1取付部材
もしくは第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して弾
性支持するようにしているため、マス部材の強制加振に
より生じる慣性力を、上記ゴム弾性支持体を支点とする
てこの作用によりさらに増大させることができ、これに
より、振動伝達率のより大きな低減化、または、アクチ
ュエータの駆動エネルギーのより大きな低減化を図るこ
とができる。加えて、上記腕部材が支点となるゴム弾性
支持体からの弾性復元力を受けるため、主ゴム弾性体に
作用される慣性力をより高めることができる。
2または請求項3記載の発明による効果に加えて、腕部
材の連結部と先端部との間の中間位置を、第1取付部材
もしくは第2取付部材に対しゴム弾性支持体を介して弾
性支持するようにしているため、マス部材の強制加振に
より生じる慣性力を、上記ゴム弾性支持体を支点とする
てこの作用によりさらに増大させることができ、これに
より、振動伝達率のより大きな低減化、または、アクチ
ュエータの駆動エネルギーのより大きな低減化を図るこ
とができる。加えて、上記腕部材が支点となるゴム弾性
支持体からの弾性復元力を受けるため、主ゴム弾性体に
作用される慣性力をより高めることができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明による効果に加えて、振動発生源側からの
静荷重が載荷された状態で、腕部材がゴム弾性支持体に
非接着状態で当接して支持されるようにしているため、
上記静荷重の影響を受けることなく、動荷重に対する振
動抑制効果を得ることができる上、アクチュエータの作
動設定を容易に行うことができる。
4記載の発明による効果に加えて、振動発生源側からの
静荷重が載荷された状態で、腕部材がゴム弾性支持体に
非接着状態で当接して支持されるようにしているため、
上記静荷重の影響を受けることなく、動荷重に対する振
動抑制効果を得ることができる上、アクチュエータの作
動設定を容易に行うことができる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明による効果が加えて、腕部材の第1取付部
材もしくは第2取付部材に対する連結をゴム弾性支持体
を介して行っているため、入力振動が上記ゴム弾性支持
体を介して伝達され、振動入力時にマス部材に作用する
加速度を上記ゴム弾性支持体の弾性復元力の分増大させ
ることができ、これによる慣性力の増大により、振動伝
達率のより大きな低減化もしくはアクチュエータの駆動
エネルギーのより大きな低減化を図ることができる。
3記載の発明による効果が加えて、腕部材の第1取付部
材もしくは第2取付部材に対する連結をゴム弾性支持体
を介して行っているため、入力振動が上記ゴム弾性支持
体を介して伝達され、振動入力時にマス部材に作用する
加速度を上記ゴム弾性支持体の弾性復元力の分増大させ
ることができ、これによる慣性力の増大により、振動伝
達率のより大きな低減化もしくはアクチュエータの駆動
エネルギーのより大きな低減化を図ることができる。
【0083】また、請求項7記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、腕部材の延長
方向中央部位を連結部とし、この連結部から先端部を振
動入力方向に直交する方向の両側に延ばしてその両側先
端部にそれぞれ互いに異なる作動ストロークを有するア
クチュエータを介してマス部材を支持させ、この一対の
アクチュエータを入力する振動の周波数に応じて相互に
作動切換するように構成しているため、周波数に応じて
効率のよい振動抑制効果が得られる。
請求項1記載の発明による効果に加えて、腕部材の延長
方向中央部位を連結部とし、この連結部から先端部を振
動入力方向に直交する方向の両側に延ばしてその両側先
端部にそれぞれ互いに異なる作動ストロークを有するア
クチュエータを介してマス部材を支持させ、この一対の
アクチュエータを入力する振動の周波数に応じて相互に
作動切換するように構成しているため、周波数に応じて
効率のよい振動抑制効果が得られる。
【0084】さらに、請求項8記載の発明によれば、上
記請求項1〜請求項7のいずれか1に記載の発明による
効果に加えて、腕部材を板ばねにより構成しているた
め、振動入力を受けた際の板ばねの撓みによる弾性復元
力によってアクチュエータの加振に伴うマス部材の慣性
力をより一層増大させることができ、振動伝達率のより
一層の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー
のより一層の低減化を図ることができる。
記請求項1〜請求項7のいずれか1に記載の発明による
効果に加えて、腕部材を板ばねにより構成しているた
め、振動入力を受けた際の板ばねの撓みによる弾性復元
力によってアクチュエータの加振に伴うマス部材の慣性
力をより一層増大させることができ、振動伝達率のより
一層の低減化もしくはアクチュエータの駆動エネルギー
のより一層の低減化を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例の「その1」を示す正面図
である。
である。
【図2】第1実施例の「その2」を示す正面図である。
【図3】第1実施例の「その3」を示す正面図である。
【図4】第2実施例の「その1」を示す断面説明図であ
る。
る。
【図5】第2実施例の「その2」を示す断面説明図であ
る。
る。
【図6】第2実施例の「その3」を示す断面説明図であ
る。
る。
【図7】図6のA−A線における断面図である。
【図8】第2実施例の「その4」を示す断面説明図であ
る。
る。
【図9】第2実施例の「その5」を示す断面説明図であ
る。
る。
【図10】図9のB−B線における断面図である。
【図11】第2実施例の「その6」を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図12】第2実施例の「その7」を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図13】図12のC−C線における断面図である。
【図14】第3実施例を示す断面説明図である。
【図15】図14の左側のアクチュエータの拡大断面説
明図である。
明図である。
【図16】他の態様を示す断面説明図である。
1,14,18,34
第1取付部材 2,10,12,19,35
第2取付部材 3,13,15,15′,23,23′,36
主ゴム弾性体 4,16,16′,21,21′,41
板ばね(腕部材) 4a,11a,16a,16a′,21a,41b
板ばねの先端部 4b,11b,16b,16b′,21b,41a
板ばねの基端部 5,9,25,26
マス部材 6,27,28
アクチュエータ 7,17,20,22,22′
ゴム弾性支持体 8 モータ(アクチ
ュエータ) 11,24 板ばね(第1取
付部材) 12′,19′ 外筒体(第2取
付部材) 14′,18′ 内筒体(第1取
付部材) 17′,20′ ゴムストッパ部
(ゴム弾性支持体) 24a 板ばねの中央部 24c 板ばねの右側先
端部 24d 板ばねの左側先
端部
第1取付部材 2,10,12,19,35
第2取付部材 3,13,15,15′,23,23′,36
主ゴム弾性体 4,16,16′,21,21′,41
板ばね(腕部材) 4a,11a,16a,16a′,21a,41b
板ばねの先端部 4b,11b,16b,16b′,21b,41a
板ばねの基端部 5,9,25,26
マス部材 6,27,28
アクチュエータ 7,17,20,22,22′
ゴム弾性支持体 8 モータ(アクチ
ュエータ) 11,24 板ばね(第1取
付部材) 12′,19′ 外筒体(第2取
付部材) 14′,18′ 内筒体(第1取
付部材) 17′,20′ ゴムストッパ部
(ゴム弾性支持体) 24a 板ばねの中央部 24c 板ばねの右側先
端部 24d 板ばねの左側先
端部
Claims (8)
- 【請求項1】 振動発生源及び振動受部の一方の側に接
続される第1取付部材と、この第1取付部材と振動入力
方向に互いに離れて配置され上記振動発生源及び振動受
部の他方の側に接続される第2取付部材と、これら第1
及び第2取付部材の間に介装された防振用主ゴム弾性体
とを備えた制御式防振マウントにおいて、 上記第1取付部材、第2取付部材、及び、主ゴム弾性体
のいずれかに連結されて、その連結部から上記振動入力
方向に直交する方向に延びる腕部材と、 この腕部材の先端部側に配置されたマス部材と、 このマス部材と腕部材との間に介装されて上記マス部材
を入力振動に同期してその振動入力方向に加振作動させ
るアクチュエータとを備えていることを特徴とする制御
式防振マウント。 - 【請求項2】 請求項1において、 腕部材が、主ゴム弾性体の振動入力方向中間位置を横切
るように介装されて連結されていることを特徴とする制
御式防振マウント。 - 【請求項3】 請求項1において、 腕部材が、第1取付部材もしくは第2取付部材に連結さ
れていることを特徴とする制御式防振マウント。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3において、 腕部材が、その連結部と先端部との間の中間位置で第1
取付部材もしくは第2取付部材に対しゴム弾性支持体を
介して弾性支持されていることを特徴とする制御式防振
マウント。 - 【請求項5】 請求項4において、 腕部材とゴム弾性支持体とが、振動発生源からの静荷重
が載荷されない状態で振動入力方向に互いに離れ、か
つ、上記静荷重が載荷された状態で主ゴム弾性体の撓み
により互いに非接着状態で当接するように配置されてい
ることを特徴とする制御式防振マウント。 - 【請求項6】 請求項3において、 腕部材の基端部が、第1取付部材もしくは第2取付部材
に対しゴム弾性支持体を介して連結され、先端部が振動
入力方向に直交する方向の一側に延びていることを特徴
とする制御式防振マウント。 - 【請求項7】 請求項1において、 腕部材が、その延長方向中央位置で連結され、この連結
部から先端部が振動入力方向に直交する方向の両側に延
びるように配設され、 上記腕部材の両側先端部には、それぞれ互いに異なる作
動ストロークを有するアクチュエータが配設され、 上記両側のアクチュエータが入力する振動の周波数に応
じて相互に作動切換されるように構成されていることを
特徴とする制御式防振マウント。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
において、 腕部材は板ばねにより構成されていることを特徴とする
制御式防振マウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5692695A JPH08247217A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 制御式防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5692695A JPH08247217A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 制御式防振マウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247217A true JPH08247217A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13041114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5692695A Pending JPH08247217A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 制御式防振マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08247217A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19930725C1 (de) * | 1999-07-05 | 2001-01-25 | Freudenberg Carl Fa | Lager |
JP2005328381A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | 追尾機器 |
KR100738064B1 (ko) * | 2001-02-27 | 2007-07-12 | 삼성전자주식회사 | 비선형적 복원력의 스프링을 가지는 mems 소자 |
JP2007521445A (ja) * | 2003-05-05 | 2007-08-02 | ヴァージニア テック インテレクチュアル プロパティーズ インコーポレイテッド | 振動および音波輻射抑制のための能動型/受動型分布式吸収器 |
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KR20110081344A (ko) * | 2008-11-04 | 2011-07-13 | 로오드 코포레이션 | 안정한 고유 주파수를 갖는 공명 관성력 생성기 |
JP2018054121A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-05 | 住友理工株式会社 | 制振装置 |
US10308354B2 (en) | 2011-02-04 | 2019-06-04 | Lord Corporation | Rotary wing aircraft vibration control system with resonant inertial actuators |
KR20210127483A (ko) * | 2020-04-14 | 2021-10-22 | 한국원자력연구원 | 판형 동흡진 장치 |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP5692695A patent/JPH08247217A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10308354B2 (en) | 2011-02-04 | 2019-06-04 | Lord Corporation | Rotary wing aircraft vibration control system with resonant inertial actuators |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040518 |