JPH08244682A - 船舶の動搖防止装置 - Google Patents
船舶の動搖防止装置Info
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- JPH08244682A JPH08244682A JP5227095A JP5227095A JPH08244682A JP H08244682 A JPH08244682 A JP H08244682A JP 5227095 A JP5227095 A JP 5227095A JP 5227095 A JP5227095 A JP 5227095A JP H08244682 A JPH08244682 A JP H08244682A
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Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成を簡単にし小さな動力で駆動を可能にす
る。 【構成】 船体の幅方向に平行して設けたガイドバー2
及びラックバー3に重錘1を左右に摺動自在に装着し、
重錘1内に、低出力の電動機5によって駆動される補助
ポンプ6,タンク7,出力軸にピニオン9を固設した可
変容量形液圧モータ10及びほぼ一定の圧力を出力する
蓄圧器30を固設し、ピニオン9をラックバー3のラッ
ク歯3aに噛合させ、液圧モータ10の正逆両方向の回
転により重錘1を左右に移動させる。このような構成で
蓄圧器30に予め作動液を蓄圧しておき補助ポンプ6の
瞬時動力を補助すると共に、重錘1の減速時にその運動
エネルギを蓄圧器30に回収する。
る。 【構成】 船体の幅方向に平行して設けたガイドバー2
及びラックバー3に重錘1を左右に摺動自在に装着し、
重錘1内に、低出力の電動機5によって駆動される補助
ポンプ6,タンク7,出力軸にピニオン9を固設した可
変容量形液圧モータ10及びほぼ一定の圧力を出力する
蓄圧器30を固設し、ピニオン9をラックバー3のラッ
ク歯3aに噛合させ、液圧モータ10の正逆両方向の回
転により重錘1を左右に移動させる。このような構成で
蓄圧器30に予め作動液を蓄圧しておき補助ポンプ6の
瞬時動力を補助すると共に、重錘1の減速時にその運動
エネルギを蓄圧器30に回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶の横搖れや縦搖
れを防止する船舶の動搖防止装置に関し、さらに詳しく
は船体の頭尾あるいは左右舷方向と直交して重錘を移動
させるようにした船舶の動搖防止装置に関する。
れを防止する船舶の動搖防止装置に関し、さらに詳しく
は船体の頭尾あるいは左右舷方向と直交して重錘を移動
させるようにした船舶の動搖防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から船内型の船舶動搖防止装置とし
て、減搖タンクを搭載したタンク・スタビライザ、可動
重錘を搭載した重錘型スタビライザ、ジャイロスコープ
装置を搭載したジャイロ・スタビライザ等が知られてお
り、タンク・スタビライザ及び重錘型スタビライザには
能動型と受動型とがあり、能動型の方が受動型より高性
能を得られるとされている。
て、減搖タンクを搭載したタンク・スタビライザ、可動
重錘を搭載した重錘型スタビライザ、ジャイロスコープ
装置を搭載したジャイロ・スタビライザ等が知られてお
り、タンク・スタビライザ及び重錘型スタビライザには
能動型と受動型とがあり、能動型の方が受動型より高性
能を得られるとされている。
【0003】タンク・スタビライザは能動式の場合、短
時間にタンク内の大量の水を船舶の動搖と反対の方向に
移動させるには莫大な動力を必要とするため、通常はタ
ンク内の水の移動を補助したり、あるいは好ましくない
方向への水の移動に抵抗を与える程度の動力しか設けら
れていないので減搖率はほぼ60%に留まっている。
時間にタンク内の大量の水を船舶の動搖と反対の方向に
移動させるには莫大な動力を必要とするため、通常はタ
ンク内の水の移動を補助したり、あるいは好ましくない
方向への水の移動に抵抗を与える程度の動力しか設けら
れていないので減搖率はほぼ60%に留まっている。
【0004】また、重錘型スタビライザは、船体の幅方
向にレールを設け、そのレールに滑動自在に搭載された
大きな重量物が自由に左右に移動し得るようにしたもの
が一般的であるが、支点を下部に有するアームに重錘装
置を設け、重錘の移動とその移動によって生ずる加速度
の両作用によって船体の傾斜復元作用を行うようにした
もの(例えば特開平1−309888号公報参照)や、
船体に搖動可能に枢支された振子(重錘)の相対的搖動
によって作動する油ポンプやはずみ車等により船舶の動
搖を防止すると共に動搖エネルギを回収して省エネルギ
化を図るようにしたもの(例えば特開昭57−1384
94号公報参照)も知られている。
向にレールを設け、そのレールに滑動自在に搭載された
大きな重量物が自由に左右に移動し得るようにしたもの
が一般的であるが、支点を下部に有するアームに重錘装
置を設け、重錘の移動とその移動によって生ずる加速度
の両作用によって船体の傾斜復元作用を行うようにした
もの(例えば特開平1−309888号公報参照)や、
船体に搖動可能に枢支された振子(重錘)の相対的搖動
によって作動する油ポンプやはずみ車等により船舶の動
搖を防止すると共に動搖エネルギを回収して省エネルギ
化を図るようにしたもの(例えば特開昭57−1384
94号公報参照)も知られている。
【0005】このような重錘型スタビライザはタンク・
スタビライザの水を重錘に置き換えたものと考えること
ができるので、そのスタビライザ効果はタンク・スタビ
ライザに類似しているが、タンク・スタビライザよりも
装備が容易であるという長所がある。さらに、ジャイロ
・スタビライザは、減搖率が45%とやや低い上に、船
舶内のスペース占有率が大きく、且つ、大きな動力を必
要とするためコスト高であり、特殊の船舶にのみ実施さ
れている。
スタビライザの水を重錘に置き換えたものと考えること
ができるので、そのスタビライザ効果はタンク・スタビ
ライザに類似しているが、タンク・スタビライザよりも
装備が容易であるという長所がある。さらに、ジャイロ
・スタビライザは、減搖率が45%とやや低い上に、船
舶内のスペース占有率が大きく、且つ、大きな動力を必
要とするためコスト高であり、特殊の船舶にのみ実施さ
れている。
【0006】図16は、従来の液圧駆動式の重錘型スタ
ビライザの概略を示す構成図であり、例えば重量800
Kgの重錘101が一対のガイドバー102,102に
案内されて図示しない船体の幅方向に摺動自在に装着さ
れ、ボールスクリュー103の正逆両方向の回転により
矢示A,Bの方向に移動可能である。ボールスクリュー
103は、液圧モータ110によって正逆両方向に回転
駆動され、液圧モータ110は例えば15KW電動機1
05によって駆動される液圧ポンプユニット106から
液圧バルブユニット107を介して供給される作動液に
よって作動する。
ビライザの概略を示す構成図であり、例えば重量800
Kgの重錘101が一対のガイドバー102,102に
案内されて図示しない船体の幅方向に摺動自在に装着さ
れ、ボールスクリュー103の正逆両方向の回転により
矢示A,Bの方向に移動可能である。ボールスクリュー
103は、液圧モータ110によって正逆両方向に回転
駆動され、液圧モータ110は例えば15KW電動機1
05によって駆動される液圧ポンプユニット106から
液圧バルブユニット107を介して供給される作動液に
よって作動する。
【0007】図17は上記の重錘型スタビライザの動作
特性を示す線図であり、実線は重錘101の速度、一点
鎖線は動力をそれぞれ示している。この線図から重錘1
01を静止状態から0.3 秒で速度1.8m/secまで加
速させるに要する動力及び重錘101をその速度に保つ
ための動力は15KWとかなり高いことが分かる。これ
は、液圧モータ110への流量制御を、液圧バルブユニ
ット107により流れを絞ることにより行っているの
で、その際に発生する圧力降下分が無駄なエネルギ消費
となるためである。
特性を示す線図であり、実線は重錘101の速度、一点
鎖線は動力をそれぞれ示している。この線図から重錘1
01を静止状態から0.3 秒で速度1.8m/secまで加
速させるに要する動力及び重錘101をその速度に保つ
ための動力は15KWとかなり高いことが分かる。これ
は、液圧モータ110への流量制御を、液圧バルブユニ
ット107により流れを絞ることにより行っているの
で、その際に発生する圧力降下分が無駄なエネルギ消費
となるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の船舶
の動搖防止装置にあっては、駆動源の液圧ポンプユニッ
トを設ける必要があり、動作時の動力もかなり高いこと
が要求されるので、構成が複雑で装置が大形化してコス
ト高になるという問題点があった。この発明は上記の点
に鑑みてなされたものであり、構成が簡単で小さな動力
で駆動し得る船舶の動搖防止装置を安価に提供すること
を目的とする。
の動搖防止装置にあっては、駆動源の液圧ポンプユニッ
トを設ける必要があり、動作時の動力もかなり高いこと
が要求されるので、構成が複雑で装置が大形化してコス
ト高になるという問題点があった。この発明は上記の点
に鑑みてなされたものであり、構成が簡単で小さな動力
で駆動し得る船舶の動搖防止装置を安価に提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、船体の頭尾または左右舷方向と直交して
移動可能な重錘と、この重錘を移動させる手段とを有
し、上記重錘を移動させることにより船舶の動搖を防止
するようにした船舶の動搖防止装置において、上記重錘
を移動させる手段が、ほぼ一定の圧力を出力する液圧源
と、この液圧源により駆動され正負自在の容量可変範囲
を有する可変容量形液圧モータを含む液圧ユニットとか
らなる船舶の動搖防止装置を提供するものである。
達成するため、船体の頭尾または左右舷方向と直交して
移動可能な重錘と、この重錘を移動させる手段とを有
し、上記重錘を移動させることにより船舶の動搖を防止
するようにした船舶の動搖防止装置において、上記重錘
を移動させる手段が、ほぼ一定の圧力を出力する液圧源
と、この液圧源により駆動され正負自在の容量可変範囲
を有する可変容量形液圧モータを含む液圧ユニットとか
らなる船舶の動搖防止装置を提供するものである。
【0010】そして、上記の装置において、液圧源が、
蓄圧器等のエネルギ蓄積手段を備えるようにするとよ
い。また、液圧ユニットを船体に固定してもよく、重錘
に固定してもよい。さらに、重錘は、船体に設けられた
軌道に沿って移動させてもよく、船体に搖動自在に支持
されるようにすることもでき、重錘が船体の頭尾または
左右舷方向と直交した回転軸を有し、液圧モータの出力
軸に直接あるいは歯車群を介して結合されたはずみ車で
あっても差支えない。
蓄圧器等のエネルギ蓄積手段を備えるようにするとよ
い。また、液圧ユニットを船体に固定してもよく、重錘
に固定してもよい。さらに、重錘は、船体に設けられた
軌道に沿って移動させてもよく、船体に搖動自在に支持
されるようにすることもでき、重錘が船体の頭尾または
左右舷方向と直交した回転軸を有し、液圧モータの出力
軸に直接あるいは歯車群を介して結合されたはずみ車で
あっても差支えない。
【0011】
【作用】この発明による船舶の動搖防止装置は上記のよ
うに構成することにより、次のような駆動制御が可能と
なる。一般に、可変容量形液圧モータの出力トルクは、
その容量に液圧源の圧力を乗じた値に比例する。したが
って、液圧源の圧力がほぼ一定に保たれる場合にはその
出力トルクは容量のみに比例する。
うに構成することにより、次のような駆動制御が可能と
なる。一般に、可変容量形液圧モータの出力トルクは、
その容量に液圧源の圧力を乗じた値に比例する。したが
って、液圧源の圧力がほぼ一定に保たれる場合にはその
出力トルクは容量のみに比例する。
【0012】このような可変容量形液圧モータの特性を
利用して重錘を駆動する時、一次時間積分すれば重錘の
軸回転速度の制御ができ、二次時間積分をすれば重錘の
位置あるいは位相を制御することが可能になる。この場
合、一般的な液圧駆動回路に用いられる絞り弁等を介在
させることなく円滑な制御が可能となり動力損失はきわ
めて少ない。そして、可変容量形液圧モータの容量の可
変範囲が正負自在であれば、重錘の移動方向を反転させ
るための方向切換弁も不要になり、コスト低減と同時に
弁部分での動力損失も回避される。
利用して重錘を駆動する時、一次時間積分すれば重錘の
軸回転速度の制御ができ、二次時間積分をすれば重錘の
位置あるいは位相を制御することが可能になる。この場
合、一般的な液圧駆動回路に用いられる絞り弁等を介在
させることなく円滑な制御が可能となり動力損失はきわ
めて少ない。そして、可変容量形液圧モータの容量の可
変範囲が正負自在であれば、重錘の移動方向を反転させ
るための方向切換弁も不要になり、コスト低減と同時に
弁部分での動力損失も回避される。
【0013】一方、可変容量形液圧モータの容量可変装
置の駆動力は、液圧モータ自体の出力に比してきわめて
小さいものであり、制御装置も小規模のものでよく、電
動機を用いた駆動方式に比して設備費の削減が可能にな
る。
置の駆動力は、液圧モータ自体の出力に比してきわめて
小さいものであり、制御装置も小規模のものでよく、電
動機を用いた駆動方式に比して設備費の削減が可能にな
る。
【0014】また、このような可変容量形液圧モータを
駆動する液圧源に蓄圧器等のエネルギ蓄積手段を備える
ようにすると、液圧源ポンプの瞬時動力を補助すること
ができるので、液圧源の容量を低減させることができ
る。また、エネルギ蓄積手段の容量を所定量以上とする
と、加速された重錘を減速する際、重錘の運動エネルギ
を有効に回収することが可能になる。
駆動する液圧源に蓄圧器等のエネルギ蓄積手段を備える
ようにすると、液圧源ポンプの瞬時動力を補助すること
ができるので、液圧源の容量を低減させることができ
る。また、エネルギ蓄積手段の容量を所定量以上とする
と、加速された重錘を減速する際、重錘の運動エネルギ
を有効に回収することが可能になる。
【0015】したがって、上記のエネルギ蓄積手段に予
め作動液を蓄圧しておけば、船舶の動搖防止装置を駆動
するために必要な動力は、若干の作動液の漏洩損失と駆
動による摩擦損失を除けば、容量可変形液圧モータの駆
動に要するもののみとなり、液圧源はきわめて容量の小
さいもので充分となる。
め作動液を蓄圧しておけば、船舶の動搖防止装置を駆動
するために必要な動力は、若干の作動液の漏洩損失と駆
動による摩擦損失を除けば、容量可変形液圧モータの駆
動に要するもののみとなり、液圧源はきわめて容量の小
さいもので充分となる。
【0016】さらに、このような装置において液圧ユニ
ットを船体に固定すると安定した設置が可能になり、重
錘に固定すると船体内のスペースを広くとることができ
る。また重錘を船体に設けた軌道に沿って移動させるこ
とにより、重錘の位置制御を容易にすることができ、搖
動自在に支持することにより構成を著しく簡略化するこ
とができる。また、重錘を液圧モータの出力軸に直接あ
るいは歯車群を介して結合されたはずみ車とすることに
より、蓄積エネルギを平滑化することが可能になる。
ットを船体に固定すると安定した設置が可能になり、重
錘に固定すると船体内のスペースを広くとることができ
る。また重錘を船体に設けた軌道に沿って移動させるこ
とにより、重錘の位置制御を容易にすることができ、搖
動自在に支持することにより構成を著しく簡略化するこ
とができる。また、重錘を液圧モータの出力軸に直接あ
るいは歯車群を介して結合されたはずみ車とすることに
より、蓄積エネルギを平滑化することが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1は、この発明の第1実施例の概略
を示す構成図、図2は、その液圧回路の一例を示す回路
図、図3は、その可変容量形液圧モータの一例を示す構
成図である。
体的に説明する。図1は、この発明の第1実施例の概略
を示す構成図、図2は、その液圧回路の一例を示す回路
図、図3は、その可変容量形液圧モータの一例を示す構
成図である。
【0018】図1において、重錘1は図示しない船体の
幅方向に平行して設けられたガイドバー2及びラックバ
ー3に案内されて図で左右に摺動自在に装着されてい
る。重錘1内には可変容量形液圧モータ(以下「液圧モ
ータ」という)10が設けてあり、その出力軸に固定さ
れたピニオン9がラックバー3のラック歯3aに噛合し
て正逆両方向に回転することにより重錘1を矢示A,B
方向に移動させる。
幅方向に平行して設けられたガイドバー2及びラックバ
ー3に案内されて図で左右に摺動自在に装着されてい
る。重錘1内には可変容量形液圧モータ(以下「液圧モ
ータ」という)10が設けてあり、その出力軸に固定さ
れたピニオン9がラックバー3のラック歯3aに噛合し
て正逆両方向に回転することにより重錘1を矢示A,B
方向に移動させる。
【0019】重錘1には、液圧モータ10のほかに、低
出力(例えば3.7 KW)の電動機5によって駆動され
る補助ポンプ6、補助ポンプ6に作動液を供給すると共
に液圧モータ10から作動液を回収するタンク7も設け
てあり、重錘1の一部を構成している。なお、補助ポン
プ6,タンク7,液圧モータ10等からなる液圧ユニッ
トの全部又は1部を船体に固定することも可能であり、
このようにすることにより移動する重錘の構造を簡略化
することができる。
出力(例えば3.7 KW)の電動機5によって駆動され
る補助ポンプ6、補助ポンプ6に作動液を供給すると共
に液圧モータ10から作動液を回収するタンク7も設け
てあり、重錘1の一部を構成している。なお、補助ポン
プ6,タンク7,液圧モータ10等からなる液圧ユニッ
トの全部又は1部を船体に固定することも可能であり、
このようにすることにより移動する重錘の構造を簡略化
することができる。
【0020】このような構成からなる第1実施例の液圧
回路を図2を参照して説明する。なお、この回路図では
重錘1を慣性物体として液圧モータ10の出力軸である
主軸11に機械的に結合させた状態として示してある。
液圧モータ10に補助ポンプ6からの高圧の作動液を逆
止弁22を介して供給し、所定の圧力以上の作動油を安
全弁23を介してタンク7に還流する。液圧モータ10
の容量制御は制御装置20からの指令によりクローズド
センタ形の制御弁21を介して作動する第1,第2の容
量制御用ピストン17,18によって制御される。
回路を図2を参照して説明する。なお、この回路図では
重錘1を慣性物体として液圧モータ10の出力軸である
主軸11に機械的に結合させた状態として示してある。
液圧モータ10に補助ポンプ6からの高圧の作動液を逆
止弁22を介して供給し、所定の圧力以上の作動油を安
全弁23を介してタンク7に還流する。液圧モータ10
の容量制御は制御装置20からの指令によりクローズド
センタ形の制御弁21を介して作動する第1,第2の容
量制御用ピストン17,18によって制御される。
【0021】制御装置20は、船体に設けられた加速度
計等のセンサ(図示しない)で横搖れを検知すると、そ
の検知量を消却する方向に重錘1を移動させる命令を発
する。重錘1を移動させるには船体に相当の反力が作用
するが、その反力によって船体にあまりモーメントがか
からないような位置、すなわち、反力が船体の回転中心
付近を通るような位置あるいは船体の横搖れをキャンセ
ルする方向に作用するような位置に重錘1を設けるのが
よい。
計等のセンサ(図示しない)で横搖れを検知すると、そ
の検知量を消却する方向に重錘1を移動させる命令を発
する。重錘1を移動させるには船体に相当の反力が作用
するが、その反力によって船体にあまりモーメントがか
からないような位置、すなわち、反力が船体の回転中心
付近を通るような位置あるいは船体の横搖れをキャンセ
ルする方向に作用するような位置に重錘1を設けるのが
よい。
【0022】ここで、図3を参照してこの実施例に用い
る液圧モータ10の概略構成を説明する。この液圧モー
タ10は、出力軸である主軸11の回転方向に回転し中
心から同一ピッチ円上に等間隔に主軸11と平行に設け
た複数のシリンダボア12aを有するシリンダブロック
12、シリンダブロック12の各シリンダボア12aに
摺動自在に装着されたピストン13、ピストン13に搖
動自在に装着されたシュー14を介して摺接する傾転可
能な斜板15、斜板15を搖動中心15aの回りに搖動
させる固定の軸受16を有している。
る液圧モータ10の概略構成を説明する。この液圧モー
タ10は、出力軸である主軸11の回転方向に回転し中
心から同一ピッチ円上に等間隔に主軸11と平行に設け
た複数のシリンダボア12aを有するシリンダブロック
12、シリンダブロック12の各シリンダボア12aに
摺動自在に装着されたピストン13、ピストン13に搖
動自在に装着されたシュー14を介して摺接する傾転可
能な斜板15、斜板15を搖動中心15aの回りに搖動
させる固定の軸受16を有している。
【0023】また、斜板15を搖動中心15aの回りに
搖動させる容量制御用の第1,第2のピストン17,1
8、第1,第2のピストン17,18の位置を制御して
斜板15の傾転角を設定する制御弁21も設けてある。
そして、シリンダブロック12の端面に摺接する固定の
弁板の円弧状の流体供給孔19(図4参照)を介してシ
リンダボア12a内に供給した作動液の圧力によってピ
ストン13を往復運動させ、その運動をシリンダブロッ
ク12の回転に変換して主軸11を回転駆動する。
搖動させる容量制御用の第1,第2のピストン17,1
8、第1,第2のピストン17,18の位置を制御して
斜板15の傾転角を設定する制御弁21も設けてある。
そして、シリンダブロック12の端面に摺接する固定の
弁板の円弧状の流体供給孔19(図4参照)を介してシ
リンダボア12a内に供給した作動液の圧力によってピ
ストン13を往復運動させ、その運動をシリンダブロッ
ク12の回転に変換して主軸11を回転駆動する。
【0024】ここで、液圧モータ10の作動液の流れと
それによって発生する出力トルクとの関係を図4を参照
して簡単に説明する。斜板15が同図の(a)に示すよ
うに右旋状態にあり容量が正方向最大であって、且つ、
作動液の流れが矢示(イ)方向である時には、ピストン
13は(イ)方向(左方)に押圧されて斜板15よりの
垂直抗力F1が作用し、ピストン13の軸線に直交する
方向の分力F2が生じる。これによってシリンダブロッ
ク12には同図の(a′)に示すように下向きの力が作
用し矢示(イ)方向の回転力が生じる。この状態で作動
液の流れが矢示(ロ)方向であると、シリンダブロック
12には上向きの力が作用して矢示(ロ)方向の回転力
が生じる。
それによって発生する出力トルクとの関係を図4を参照
して簡単に説明する。斜板15が同図の(a)に示すよ
うに右旋状態にあり容量が正方向最大であって、且つ、
作動液の流れが矢示(イ)方向である時には、ピストン
13は(イ)方向(左方)に押圧されて斜板15よりの
垂直抗力F1が作用し、ピストン13の軸線に直交する
方向の分力F2が生じる。これによってシリンダブロッ
ク12には同図の(a′)に示すように下向きの力が作
用し矢示(イ)方向の回転力が生じる。この状態で作動
液の流れが矢示(ロ)方向であると、シリンダブロック
12には上向きの力が作用して矢示(ロ)方向の回転力
が生じる。
【0025】また、斜板15が同図の(b)に示すよう
に傾転角が0の状態では、ピストン13による作用力と
斜板15からの垂直抗力が正対して釣合っているので、
同図の(b′)に示すようにトルクが発生せず、加速,
制動,変位もなく、作動液の流れは生じない。
に傾転角が0の状態では、ピストン13による作用力と
斜板15からの垂直抗力が正対して釣合っているので、
同図の(b′)に示すようにトルクが発生せず、加速,
制動,変位もなく、作動液の流れは生じない。
【0026】逆に、斜板15が図4の(c)に示すよう
に左旋状態にあり容量が負方向最大であって作動液の流
れが矢示(イ)方向である時には、ピストン13は斜板
15より垂直抗力F1を受け、その分力F3が生じ、同
図の(c′)に示すようにシリンダブロック12に上向
きの力が作用し、矢示(イ)方向の回転力が生じる。こ
の状態で作動液の流れが矢示(ロ)方向であると、シリ
ンダブロック12には下向きの力が作用して矢示(ロ)
方向の回転力が生じる。
に左旋状態にあり容量が負方向最大であって作動液の流
れが矢示(イ)方向である時には、ピストン13は斜板
15より垂直抗力F1を受け、その分力F3が生じ、同
図の(c′)に示すようにシリンダブロック12に上向
きの力が作用し、矢示(イ)方向の回転力が生じる。こ
の状態で作動液の流れが矢示(ロ)方向であると、シリ
ンダブロック12には下向きの力が作用して矢示(ロ)
方向の回転力が生じる。
【0027】ここで、液圧モータ10の容量の正負につ
いて補足説明する。もちろん、物理的には負の容量は存
在し得ないが、液圧技術ではこのような表現を広く用い
ている。一般に、液圧モータ10では第1,第2の各ポ
ートは連通していて、第1ポートから第2ポートに流れ
る作動液の通過量は、液圧モータ10の単位回転当たり
の容量と軸回転位相を乗じた値として定義され、前述の
「容量」は「単位回転当たりの容量」に相当する。
いて補足説明する。もちろん、物理的には負の容量は存
在し得ないが、液圧技術ではこのような表現を広く用い
ている。一般に、液圧モータ10では第1,第2の各ポ
ートは連通していて、第1ポートから第2ポートに流れ
る作動液の通過量は、液圧モータ10の単位回転当たり
の容量と軸回転位相を乗じた値として定義され、前述の
「容量」は「単位回転当たりの容量」に相当する。
【0028】この液圧モータ10の容量制御手段である
斜板15を正方向の任意の位置に固定したまま、第2ポ
ートから第1ポートに作動液が流れるようにして液圧モ
ータ10を用いた場合、主軸11は先の場合と反対方向
に回転するが、これを上記の定義によって記述すると、
流量は負で容量が正であるから軸回転位相は負になる。
逆に、斜板15を0位置を越えて負方向の任意の位置に
固定すると、動作は逆になり、第1ポートから第2ポー
トに流れるように用いた時、軸回転位相は負となるの
で、流量は正で容量が負であるから軸回転位相は負にな
る。
斜板15を正方向の任意の位置に固定したまま、第2ポ
ートから第1ポートに作動液が流れるようにして液圧モ
ータ10を用いた場合、主軸11は先の場合と反対方向
に回転するが、これを上記の定義によって記述すると、
流量は負で容量が正であるから軸回転位相は負になる。
逆に、斜板15を0位置を越えて負方向の任意の位置に
固定すると、動作は逆になり、第1ポートから第2ポー
トに流れるように用いた時、軸回転位相は負となるの
で、流量は正で容量が負であるから軸回転位相は負にな
る。
【0029】しかしながら、この実施例のシステムで
は、流量の方向とそれによる軸回転の方向との関係は、
使用者が決定するものではなく、重錘1によって決定さ
れるものであるため、次のように考えるのが自然であ
る。すなわち、例えば第1のポートに高圧を、第2のポ
ートに低圧を導いた時、容量が正であれば主軸11には
正方向の回転トルクが発生し、容量が負であれば負方向
の回転トルクが発生する。
は、流量の方向とそれによる軸回転の方向との関係は、
使用者が決定するものではなく、重錘1によって決定さ
れるものであるため、次のように考えるのが自然であ
る。すなわち、例えば第1のポートに高圧を、第2のポ
ートに低圧を導いた時、容量が正であれば主軸11には
正方向の回転トルクが発生し、容量が負であれば負方向
の回転トルクが発生する。
【0030】図5は、上記第1実施例の制御系(特に速
度制御)を示すブロック図である。制御装置20(図
2)からの指令速度と重錘1の速度との差信号が制御補
償を通り精度を高められて制御弁21に至り、可変機構
を加速度,減速度に対応した状態とする。この状態で速
度を増加させる加速が行われ、設定速度に達して加速が
完了すると、制御弁21が作動して可変機構を最小状態
(0)にする。可変機構の変位量はトルクに比例し、ト
ルクは加速度に比例する。そして、加速度の一次積分に
より重錘1の速度を得ることができる。この速度をエン
コーダにより周波数として検出し、F/Vコンバータ等
を介して電圧値としてフィードバックする。
度制御)を示すブロック図である。制御装置20(図
2)からの指令速度と重錘1の速度との差信号が制御補
償を通り精度を高められて制御弁21に至り、可変機構
を加速度,減速度に対応した状態とする。この状態で速
度を増加させる加速が行われ、設定速度に達して加速が
完了すると、制御弁21が作動して可変機構を最小状態
(0)にする。可変機構の変位量はトルクに比例し、ト
ルクは加速度に比例する。そして、加速度の一次積分に
より重錘1の速度を得ることができる。この速度をエン
コーダにより周波数として検出し、F/Vコンバータ等
を介して電圧値としてフィードバックする。
【0031】この場合、液圧モータ10の容量は、加速
時には加速度すなわちトルクに見合った容量に、定速時
には0となり、加速から定速状態への移行時には過渡的
に中間となる。この制御プログラムでは液圧モータ10
の容量制御は行っていないが、液圧モータ10へ位置セ
ンサを取り付けてマイナループを組み、速度差が大きい
程容量を大きくし、速度差の減少と共に容量を小さくす
れば、さらに安定した制御が可能となる。
時には加速度すなわちトルクに見合った容量に、定速時
には0となり、加速から定速状態への移行時には過渡的
に中間となる。この制御プログラムでは液圧モータ10
の容量制御は行っていないが、液圧モータ10へ位置セ
ンサを取り付けてマイナループを組み、速度差が大きい
程容量を大きくし、速度差の減少と共に容量を小さくす
れば、さらに安定した制御が可能となる。
【0032】図6は、図1において重錘1を所定区間移
動させる時の加減速に当って必要とする液圧モータ10
の容量(出力トルクにほぼ比例する)変化を示す線図で
ある。図6の(a)で示すように、制御装置20から一
点鎖線で示すような速度指令が発せられると、同図の
(c)に示すように制御弁21の開度を切り換えて同図
の(b)に示すように液圧モータ10の容量を正方向に
増大させる。
動させる時の加減速に当って必要とする液圧モータ10
の容量(出力トルクにほぼ比例する)変化を示す線図で
ある。図6の(a)で示すように、制御装置20から一
点鎖線で示すような速度指令が発せられると、同図の
(c)に示すように制御弁21の開度を切り換えて同図
の(b)に示すように液圧モータ10の容量を正方向に
増大させる。
【0033】それに伴って重錘1は加速状態となり、制
御弁21を切り換えて液圧モータ10の容量を最初の状
態に復帰させても重錘1は慣性により所定の速度を保持
する。さらに制御弁21を切り換えて液圧モータ10の
容量を負方向に増大させると、重錘1は減速に転じ、制
御弁21の開度を切り換えて最初の状態に復帰させると
重錘1が停止する。
御弁21を切り換えて液圧モータ10の容量を最初の状
態に復帰させても重錘1は慣性により所定の速度を保持
する。さらに制御弁21を切り換えて液圧モータ10の
容量を負方向に増大させると、重錘1は減速に転じ、制
御弁21の開度を切り換えて最初の状態に復帰させると
重錘1が停止する。
【0034】図7は、上記第1実施例の動作特性を示す
線図であり、実線は重錘1の速度、一点鎖線は電動機5
の動力をそれぞれ示している。これを図17に示した従
来例と比較すると、電動機5の動力が著しく減少してい
ることが分る。これは、動力損失を発生する要素が少な
いためである。
線図であり、実線は重錘1の速度、一点鎖線は電動機5
の動力をそれぞれ示している。これを図17に示した従
来例と比較すると、電動機5の動力が著しく減少してい
ることが分る。これは、動力損失を発生する要素が少な
いためである。
【0035】このように、上述の第1実施例では、重錘
1を移動させる手段として、ほぼ一定の圧力を出力する
液圧源である補助ポンプ6と、可変容量形液圧モータ1
0を用いるようにしたので、駆動装置の構成を簡略化し
得ると共に、その制御は、瞬時動力が例えば数KWのも
のでも十数W程度というように小規模のものでよく、安
価に供給することができる。
1を移動させる手段として、ほぼ一定の圧力を出力する
液圧源である補助ポンプ6と、可変容量形液圧モータ1
0を用いるようにしたので、駆動装置の構成を簡略化し
得ると共に、その制御は、瞬時動力が例えば数KWのも
のでも十数W程度というように小規模のものでよく、安
価に供給することができる。
【0036】次に、図8はこの発明の第2実施例の概略
を示す構成図、図9は、その液圧回路の一例を示す回路
図、図10は、その動作特性を示す線図である。
を示す構成図、図9は、その液圧回路の一例を示す回路
図、図10は、その動作特性を示す線図である。
【0037】この第2実施例では、図8に示すように、
前第1実施例の構成に加えて重錘1に所定量以上の圧力
を有する蓄圧器30を付加すると共に、図2に示した油
圧回路から安全弁23を除去して補助ポンプ6の吐出側
を逆止弁22を介して液圧モータ10及び蓄圧器30に
共に接続し、この蓄圧器30により補助ポンプ6の瞬時
動力を補助し、同時に重錘1の減速時にその運動エネル
ギを蓄圧器30に回収し得るようにした。
前第1実施例の構成に加えて重錘1に所定量以上の圧力
を有する蓄圧器30を付加すると共に、図2に示した油
圧回路から安全弁23を除去して補助ポンプ6の吐出側
を逆止弁22を介して液圧モータ10及び蓄圧器30に
共に接続し、この蓄圧器30により補助ポンプ6の瞬時
動力を補助し、同時に重錘1の減速時にその運動エネル
ギを蓄圧器30に回収し得るようにした。
【0038】この第2実施例は上記のように構成するこ
とにより、蓄圧器30に予め作動液を蓄圧しておくこと
により、重錘1を駆動するために必要な動力は、作動液
の漏洩損失と駆動による摩擦損失を除けば、液圧モータ
10の駆動に要するもののみであり、動力源容量はきわ
めて小さいものでよいことになる。
とにより、蓄圧器30に予め作動液を蓄圧しておくこと
により、重錘1を駆動するために必要な動力は、作動液
の漏洩損失と駆動による摩擦損失を除けば、液圧モータ
10の駆動に要するもののみであり、動力源容量はきわ
めて小さいものでよいことになる。
【0039】図10に示す第2実施例の動作特性を示す
線図において、実線は重錘1の速度、一点鎖線は電動機
5の動力を示すものとすると、重錘1の減速時には動力
の値が負となって蓄圧状態となる。これによりタンク7
の容量と供給電力の容量とをそれぞれ低減させることが
できる。
線図において、実線は重錘1の速度、一点鎖線は電動機
5の動力を示すものとすると、重錘1の減速時には動力
の値が負となって蓄圧状態となる。これによりタンク7
の容量と供給電力の容量とをそれぞれ低減させることが
できる。
【0040】図11は、図6で示した重錘の加減速に当
って必要とする液圧モータの容量変化を示す線図に蓄圧
器30を用いて動力を回収する場合のエネルギ状態を示
す線図(d)を付け足したものであり、(d)図におい
て実線は重錘1の運動エネルギ、一点鎖線は蓄圧器30
の蓄積エネルギ、二点鎖線は補助ポンプ6からの補給エ
ネルギ、破線は消費エネルギをそれぞれ示している。
って必要とする液圧モータの容量変化を示す線図に蓄圧
器30を用いて動力を回収する場合のエネルギ状態を示
す線図(d)を付け足したものであり、(d)図におい
て実線は重錘1の運動エネルギ、一点鎖線は蓄圧器30
の蓄積エネルギ、二点鎖線は補助ポンプ6からの補給エ
ネルギ、破線は消費エネルギをそれぞれ示している。
【0041】ここで、図12を参照して上記第2実施例
の各状態における作動をさらに詳細に説明する。図中、
Tは液圧モータ10の軸トルク(Nm)、ωは軸回転速
度(rad/sec)、Vmは単位回転当たり容量(m3/ra
d)、Qは所要流量(m3/sec)、Pは作動液の圧力
(Pa)、サフィックス(+),(−)は正負をそれぞ
れ示している。なお、図12では説明の便宜上重錘1を
回転する慣性物体として示してある。
の各状態における作動をさらに詳細に説明する。図中、
Tは液圧モータ10の軸トルク(Nm)、ωは軸回転速
度(rad/sec)、Vmは単位回転当たり容量(m3/ra
d)、Qは所要流量(m3/sec)、Pは作動液の圧力
(Pa)、サフィックス(+),(−)は正負をそれぞ
れ示している。なお、図12では説明の便宜上重錘1を
回転する慣性物体として示してある。
【0042】図12の(a)に示す状態では、蓄圧器3
0からの圧力P,流量Qの作動液が液圧モータ10を通
ってタンク7へ流れ、液圧ポンプ10には正の軸トルク
T(+)が発生し、重錘1は軸回転速度ω(+)で正回
転/加速状態にある。この状態から図12の(b)に示
すように液圧モータ10の単位回転当たり容量Vmを負
にすると、液圧モータ10には負の軸トルクT(−)が
発生し、重錘1は軸回転速度ω(−)で逆回転/加速状
態にある。
0からの圧力P,流量Qの作動液が液圧モータ10を通
ってタンク7へ流れ、液圧ポンプ10には正の軸トルク
T(+)が発生し、重錘1は軸回転速度ω(+)で正回
転/加速状態にある。この状態から図12の(b)に示
すように液圧モータ10の単位回転当たり容量Vmを負
にすると、液圧モータ10には負の軸トルクT(−)が
発生し、重錘1は軸回転速度ω(−)で逆回転/加速状
態にある。
【0043】図12の(c)に示すように液圧モータ1
0の容量Vmが0になると、作動液の流量Qも0とな
り、重錘1は慣性により軸回転速度ω(−)で停止/等
速状態にある。また、図12の(d)に示すようにタン
ク7からの作動液が液圧モータ10を通って蓄圧器30
に流れる場合には液圧モータ10に負の軸トルクT
(−)が発生し、重錘1に正方向の回転力が作用し、正
回転/減速状態となる。さらに、上記の状態で図12の
(e)に示すように液圧モータ10の容量Vmを正にす
ると軸トルクT(+)が発生し、重錘1に負方向の回転
力が作用し、逆回転/減速状態となる。
0の容量Vmが0になると、作動液の流量Qも0とな
り、重錘1は慣性により軸回転速度ω(−)で停止/等
速状態にある。また、図12の(d)に示すようにタン
ク7からの作動液が液圧モータ10を通って蓄圧器30
に流れる場合には液圧モータ10に負の軸トルクT
(−)が発生し、重錘1に正方向の回転力が作用し、正
回転/減速状態となる。さらに、上記の状態で図12の
(e)に示すように液圧モータ10の容量Vmを正にす
ると軸トルクT(+)が発生し、重錘1に負方向の回転
力が作用し、逆回転/減速状態となる。
【0044】いま、図12に示す構成で、重錘1の慣性
モーメントをI(Kgm2),蓄圧器30の予貯容積を
v(m3)とすると、重錘1への実働力W,液圧モータ
10の軸トルクT,軸回転速度ω,所要流量Q,蓄圧器
30の蓄積エネルギJ(J)は、液圧回路系以外の損失
を無視すると、それぞれ次の数1の(a)〜(e)に示
すように表わされる。
モーメントをI(Kgm2),蓄圧器30の予貯容積を
v(m3)とすると、重錘1への実働力W,液圧モータ
10の軸トルクT,軸回転速度ω,所要流量Q,蓄圧器
30の蓄積エネルギJ(J)は、液圧回路系以外の損失
を無視すると、それぞれ次の数1の(a)〜(e)に示
すように表わされる。
【0045】
【数1】(a)W=ωT (b)T=PVm (c)ω=∫Tdt/I (d)Q=ωVm (e)J=(v−∫Qdt)P
【0046】数1の(a),(b),(d)式よりW=
PQが導かれ、作動液の流体動力が損失なく実動力に変
換されることが分かる。また、数1の(c)式からdω
/dt=0の時、T=0であることが導かれるが、
(b)式でVm=0としても同様の結果が導かれる。さ
らに(d)式よりQ=0、すなわち図12の(c)に示
す停止/等速状態では、容量制御装置を0設定すること
により、全く動力が消費されないことを示している。
PQが導かれ、作動液の流体動力が損失なく実動力に変
換されることが分かる。また、数1の(c)式からdω
/dt=0の時、T=0であることが導かれるが、
(b)式でVm=0としても同様の結果が導かれる。さ
らに(d)式よりQ=0、すなわち図12の(c)に示
す停止/等速状態では、容量制御装置を0設定すること
により、全く動力が消費されないことを示している。
【0047】一方、図12の(d),(e)に示す減速
時には数1の軸回転速度ωと軸トルクTの符号が逆にな
るので、(b),(d)式から所要流量Qの符号は負と
なり、(e)式から蓄積エネルギJが増加し重錘1の運
動エネルギを蓄圧器30に回収し得ることが分かる。こ
れを要するに、慣性物体である重錘1を加速した後減速
して停止させた場合、実仕事量∫Wdt=0であり、何
等仕事をしていず、それを具現化するために蓄圧器30
を用いたことになる。なお、上記の重錘1を回転する慣
性物体として説明したが、支点の回りに搖動する慣性物
体や直線軌道上を往復する慣性物体でも同様の作動をさ
せることができる。
時には数1の軸回転速度ωと軸トルクTの符号が逆にな
るので、(b),(d)式から所要流量Qの符号は負と
なり、(e)式から蓄積エネルギJが増加し重錘1の運
動エネルギを蓄圧器30に回収し得ることが分かる。こ
れを要するに、慣性物体である重錘1を加速した後減速
して停止させた場合、実仕事量∫Wdt=0であり、何
等仕事をしていず、それを具現化するために蓄圧器30
を用いたことになる。なお、上記の重錘1を回転する慣
性物体として説明したが、支点の回りに搖動する慣性物
体や直線軌道上を往復する慣性物体でも同様の作動をさ
せることができる。
【0048】また、図1及び図2に示した第1実施例に
おいて、図2に示した逆止弁22及び安全弁23を除
き、補助ポンプ6を正負自在の可変容量形液圧ポンプと
し、液圧を発生する電動モータや内燃機関等の回転部材
が所定量の慣性モーメントを持つ場合、逆トルクの発生
を検知して電源を遮断する等の方法により重錘1を減速
させ、その運動エネルギを原動機の回転部材の回転運動
エネルギに変換して回収することも可能である。このよ
うにすると第2実施例で設けた蓄圧器30を設ける必要
がなく同様の効果を得ることができる。
おいて、図2に示した逆止弁22及び安全弁23を除
き、補助ポンプ6を正負自在の可変容量形液圧ポンプと
し、液圧を発生する電動モータや内燃機関等の回転部材
が所定量の慣性モーメントを持つ場合、逆トルクの発生
を検知して電源を遮断する等の方法により重錘1を減速
させ、その運動エネルギを原動機の回転部材の回転運動
エネルギに変換して回収することも可能である。このよ
うにすると第2実施例で設けた蓄圧器30を設ける必要
がなく同様の効果を得ることができる。
【0049】さらに、第2実施例で設けた蓄圧器30に
代えて鉛直方向に液圧シリンダを設け、この液圧シリン
ダの液圧に抗するように重量物(重錘1)を装着し、重
量物の運動エネルギを位置エネルギに変換して回収して
もよい。また、これらの装置で重錘1の減速時のエネル
ギを別途他の原動機の軸動力に伝達して仕事をさせると
か、あるいは発電機に伝達して電力を得るとか、他の動
力装置に転用可能であることは言うまでもない。
代えて鉛直方向に液圧シリンダを設け、この液圧シリン
ダの液圧に抗するように重量物(重錘1)を装着し、重
量物の運動エネルギを位置エネルギに変換して回収して
もよい。また、これらの装置で重錘1の減速時のエネル
ギを別途他の原動機の軸動力に伝達して仕事をさせると
か、あるいは発電機に伝達して電力を得るとか、他の動
力装置に転用可能であることは言うまでもない。
【0050】次に、図13はこの発明の第3実施例の概
略を示す構成図であり、船体100の幅方向一杯に軌道
40を設け、この軌道40に車輪42を備えた重錘41
を滑動自在に搭載し、この重錘41に前第2実施例の図
8と同様の補助ポンプ6,タンク7,液圧モータ10,
蓄圧器30(いずれも図示しない)等からなる液圧ユニ
ットを一体的に設けたものである。そして、上記の液圧
ユニットにより重錘41の車輪42を正逆両方向に駆動
することにより船体100の横搖れに対応して重錘41
を図で左右に移動させることにより横搖れ力をキャンセ
ルさせてその動搖を防止することができる。
略を示す構成図であり、船体100の幅方向一杯に軌道
40を設け、この軌道40に車輪42を備えた重錘41
を滑動自在に搭載し、この重錘41に前第2実施例の図
8と同様の補助ポンプ6,タンク7,液圧モータ10,
蓄圧器30(いずれも図示しない)等からなる液圧ユニ
ットを一体的に設けたものである。そして、上記の液圧
ユニットにより重錘41の車輪42を正逆両方向に駆動
することにより船体100の横搖れに対応して重錘41
を図で左右に移動させることにより横搖れ力をキャンセ
ルさせてその動搖を防止することができる。
【0051】また、図14はこの発明の第4実施例の概
略を示す構成図であり、船体100の幅方向に設けた梁
50のほぼ中央部に支点52を設け、この支点52に重
錘51を搖動自在に垂設すると共に、重錘51を上記と
同様の液圧ユニット(図示しない)により正逆両方向に
駆動することにより船体100の動搖を防止するように
したものである。なお、この第4実施例では重錘51を
支点52の下方に設けたが、支点52を船底近くに設
け、重錘51を可動アームを用いて支点52の上方に搖
動自在に設けてもよい。
略を示す構成図であり、船体100の幅方向に設けた梁
50のほぼ中央部に支点52を設け、この支点52に重
錘51を搖動自在に垂設すると共に、重錘51を上記と
同様の液圧ユニット(図示しない)により正逆両方向に
駆動することにより船体100の動搖を防止するように
したものである。なお、この第4実施例では重錘51を
支点52の下方に設けたが、支点52を船底近くに設
け、重錘51を可動アームを用いて支点52の上方に搖
動自在に設けてもよい。
【0052】さらに、図15はこの発明の第5実施例の
概略を示す構成図であり、船体100の幅方向に横板6
2を設け、この横板62の幅方向のほぼ中央に図8に示
した液圧ユニットの液圧モータ10を設け、その出力軸
である主軸11に慣性の大きなはずみ車61を固設した
ものである。このように構成された第5実施例におい
て、船体100の横搖れが検知されると、その搖れをキ
ャンセルするトルクを発生する向きに液圧モータ10の
容量を増加させる。
概略を示す構成図であり、船体100の幅方向に横板6
2を設け、この横板62の幅方向のほぼ中央に図8に示
した液圧ユニットの液圧モータ10を設け、その出力軸
である主軸11に慣性の大きなはずみ車61を固設した
ものである。このように構成された第5実施例におい
て、船体100の横搖れが検知されると、その搖れをキ
ャンセルするトルクを発生する向きに液圧モータ10の
容量を増加させる。
【0053】これにより、液圧モータ10は油圧源であ
る補助ポンプ6さらには蓄圧器30より高圧の作動液が
供給されてはずみ車61の回転が加速され、横振れ力を
減少させると共に容量(トルク)を減少させ、横振れ力
がなくなるとはずみ車61は定速で回転を続ける。この
時には、横振れ力がないので液圧モータ10の出力トル
クも0すなわち中立状態となる。
る補助ポンプ6さらには蓄圧器30より高圧の作動液が
供給されてはずみ車61の回転が加速され、横振れ力を
減少させると共に容量(トルク)を減少させ、横振れ力
がなくなるとはずみ車61は定速で回転を続ける。この
時には、横振れ力がないので液圧モータ10の出力トル
クも0すなわち中立状態となる。
【0054】また、逆方向に横振れを検知すると、液圧
モータ10の容量を逆方向に振らせて横搖れ力をキャン
セルするトルクを発生させる。このように、液圧モータ
10の逆方向への容量増加は、はずみ車61に対して逆
方向のトルクを与える結果になるので、はずみ車61は
減速するが、この減速によりはずみ車61のもつ回転エ
ネルギは蓄圧器30に蓄えられる。
モータ10の容量を逆方向に振らせて横搖れ力をキャン
セルするトルクを発生させる。このように、液圧モータ
10の逆方向への容量増加は、はずみ車61に対して逆
方向のトルクを与える結果になるので、はずみ車61は
減速するが、この減速によりはずみ車61のもつ回転エ
ネルギは蓄圧器30に蓄えられる。
【0055】なお、この第5実施例において、液圧モー
タ10とはずみ車61との間に歯車機構を設け、はずみ
車61を増速駆動し得るようにすると、はずみ車61の
回転数が増す分だけはずみ車61を小形化することがで
き、船舶の動搖防止装置をコンパクトにまとめることが
できる。また、上記の各実施例においては、この発明を
船舶の横搖れ防止に実施した場合について説明したが、
縦搖れ防止にも同様に実施することが可能である。
タ10とはずみ車61との間に歯車機構を設け、はずみ
車61を増速駆動し得るようにすると、はずみ車61の
回転数が増す分だけはずみ車61を小形化することがで
き、船舶の動搖防止装置をコンパクトにまとめることが
できる。また、上記の各実施例においては、この発明を
船舶の横搖れ防止に実施した場合について説明したが、
縦搖れ防止にも同様に実施することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による船舶
の動搖防止装置は、ほぼ一定の圧力を出力する液圧源
と、この液圧源により駆動される正負自在の液圧モータ
を含む液圧ユニットとにより重錘を移動させるようにし
たので、構成が簡単で、動力損失を発生する要素が少な
く、且つ液圧モータを制御する制御装置も小規模のもの
でよくなって設備費を削除することができる。
の動搖防止装置は、ほぼ一定の圧力を出力する液圧源
と、この液圧源により駆動される正負自在の液圧モータ
を含む液圧ユニットとにより重錘を移動させるようにし
たので、構成が簡単で、動力損失を発生する要素が少な
く、且つ液圧モータを制御する制御装置も小規模のもの
でよくなって設備費を削除することができる。
【0057】また、液圧源が蓄圧器等のエネルギ蓄積手
段を備えるようにすると、補助動力の大幅な削減が期待
でき、液圧源の容量を低減させることができると共に、
加速された重錘を減速する際、重錘の運動エネルギを回
収することが可能になり、液圧源はきわめて容量の小さ
いもので充分になる。
段を備えるようにすると、補助動力の大幅な削減が期待
でき、液圧源の容量を低減させることができると共に、
加速された重錘を減速する際、重錘の運動エネルギを回
収することが可能になり、液圧源はきわめて容量の小さ
いもので充分になる。
【0058】このような装置において、液圧ユニットを
船体に固定すると安定した設置が可能になり、重錘に固
定すると、その分船体内のスペースを広くとることがで
きると共に、液圧ユニットの駆動力を重錘に伝える構造
が簡略化される。
船体に固定すると安定した設置が可能になり、重錘に固
定すると、その分船体内のスペースを広くとることがで
きると共に、液圧ユニットの駆動力を重錘に伝える構造
が簡略化される。
【0059】さらに、上記の装置において重錘を船体に
設けられた軌道に沿って移動させると、重錘の位置制御
を容易にすることができ、搖動自在に支持することによ
り、重錘の支持構造を著しく簡略化することができる。
また、重錘を液圧モータの出力軸に直接あるいは歯車群
を介して結合されたはずみ車とすると、蓄積エネルギの
平滑化が可能になる。
設けられた軌道に沿って移動させると、重錘の位置制御
を容易にすることができ、搖動自在に支持することによ
り、重錘の支持構造を著しく簡略化することができる。
また、重錘を液圧モータの出力軸に直接あるいは歯車群
を介して結合されたはずみ車とすると、蓄積エネルギの
平滑化が可能になる。
【図1】この発明の第1実施例の概略を示す構成図であ
る。
る。
【図2】同じくその液圧回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図3】同じくその可変容量形液圧モータの一例を示す
構成図である。
構成図である。
【図4】同じくその可変容量形液圧モータの作動液の流
れとそれによって発生する出力トルクとの関係を示す線
図である。
れとそれによって発生する出力トルクとの関係を示す線
図である。
【図5】同じくその制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図6】同じくその可変容量形液圧モータの容量変化を
示す線図である。
示す線図である。
【図7】同じく第1実施例の動作特性を示す線図であ
る。
る。
【図8】この発明の第2実施例の概略を示す構成図であ
る。
る。
【図9】同じくその液圧回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図10】同じくその動作特性を示す線図である。
【図11】同じくその可変容量形液圧モータの容量変化
状態と動力回収時のエネルギ変化状態とを示す線図であ
る。
状態と動力回収時のエネルギ変化状態とを示す線図であ
る。
【図12】同じくその各種動作状態を示す説明図であ
る。
る。
【図13】この発明の第3実施例の概略を示す構成図で
ある。
ある。
【図14】この発明の第4実施例の概略を示す構成図で
ある。
ある。
【図15】この発明の第5実施例の概略を示す構成図で
ある。
ある。
【図16】従来の船舶の動搖防止装置の一例を示す構成
図である。
図である。
【図17】同じくその動作特性を示す線図である。
1,41,51:重錘 6:補助ポンプ 7:タンク 10:可変容量形液圧モータ 11:主軸(出力軸) 12:シリンダブロック 13:ピストン 15:斜板 17:第1の容量制御用ピストン 18:第2の容量制御用ピストン 20:制御装置 21:制御弁 30:蓄圧器 40:軌道 61:はずみ車 100:船体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
Claims (7)
- 【請求項1】 船体の頭尾または左右舷方向と直交して
移動可能な重錘と、該重錘を移動させる手段とを有し、
前記重錘を移動させることにより動搖を防止するように
した船舶の動搖防止装置において、 前記重錘を移動させる手段が、ほぼ一定の圧力を出力す
る液圧源と、該液圧源により駆動され正負自在の容量可
変範囲を有する可変容量形液圧モータを含む液圧ユニッ
トとからなることを特徴とする船舶の動搖防止装置。 - 【請求項2】 液圧源が、蓄圧器等のエネルギ蓄積手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の船舶の動搖防
止装置。 - 【請求項3】 液圧ユニットが船舶に固定されているこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の船舶の動搖防止装
置。 - 【請求項4】 液圧ユニットが重錘に固定されているこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の船舶の動搖防止装
置。 - 【請求項5】 重錘が船体に設けられた軌道に沿って移
動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
に記載の船舶の動搖防止装置。 - 【請求項6】 重錘が船体に搖動自在に支持されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
の船舶の動搖防止装置。 - 【請求項7】 重錘が船体の頭尾または左右舷方向と直
交した回転軸を有し、液圧モータの出力軸に直接あるい
は歯車群を介して結合させたはずみ車であることを特徴
とする請求項1乃至4記載の船舶の動搖防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227095A JPH08244682A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 船舶の動搖防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227095A JPH08244682A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 船舶の動搖防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244682A true JPH08244682A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12910093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5227095A Pending JPH08244682A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 船舶の動搖防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08244682A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5974797A (en) * | 1996-10-08 | 1999-11-02 | Tokimec Inc. | Hydraulic actuator package |
JP2010215042A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Masatomo Endo | エネルギー蓄積付与装置 |
WO2011019122A1 (ko) * | 2009-08-12 | 2011-02-17 | 한국과학기술원 | 부유체의 평형유지장치 |
CN106184644A (zh) * | 2016-08-25 | 2016-12-07 | 陈节庆 | 一种船舶减摇装置 |
JP2019015395A (ja) * | 2017-07-03 | 2019-01-31 | 株式会社免制震ディバイス | 回転慣性質量ダンパ |
KR20190088356A (ko) * | 2018-01-18 | 2019-07-26 | 한국해양대학교 산학협력단 | 전자기력을 이용한 안티롤링 진자 방식의 횡동요 저감장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP5227095A patent/JPH08244682A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5974797A (en) * | 1996-10-08 | 1999-11-02 | Tokimec Inc. | Hydraulic actuator package |
JP2010215042A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Masatomo Endo | エネルギー蓄積付与装置 |
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US8490557B2 (en) | 2009-08-12 | 2013-07-23 | Korea Advanced Institute Of Science And Technology | Balance maintaining equipment for floating body |
CN106184644A (zh) * | 2016-08-25 | 2016-12-07 | 陈节庆 | 一种船舶减摇装置 |
JP2019015395A (ja) * | 2017-07-03 | 2019-01-31 | 株式会社免制震ディバイス | 回転慣性質量ダンパ |
KR20190088356A (ko) * | 2018-01-18 | 2019-07-26 | 한국해양대학교 산학협력단 | 전자기력을 이용한 안티롤링 진자 방식의 횡동요 저감장치 및 방법 |
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