JPH08217688A - ヒアルロニターゼ阻害剤 - Google Patents
ヒアルロニターゼ阻害剤Info
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- JPH08217688A JPH08217688A JP7067170A JP6717095A JPH08217688A JP H08217688 A JPH08217688 A JP H08217688A JP 7067170 A JP7067170 A JP 7067170A JP 6717095 A JP6717095 A JP 6717095A JP H08217688 A JPH08217688 A JP H08217688A
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Abstract
いはそれを配合したクリーム、ローション等のヒアルロ
ニダーゼ活性阻害剤 【効果】 優れたヒアルロニダーゼ活性阻害を示す。ま
た、これらは長年にわたって利用されてきており、その
安全性については保証されている。
Description
て多年内用され、安全性が保証された植物の抽出物を用
いて、皮膚の潤滑性、柔軟性を保ち、老化を防ぐヒアル
ロン酸を分解するヒアルロニダーゼの活性を抑制して、
皮膚の小ジワやかさつきを防ぐヒアルロニダーゼ阻害剤
に関する。
に分布する落葉高木で堅実は広く食用とされ、その葉は
栗葉と、またそのいがは栗毛毬と呼ばれ、うるしかぶ
れ、あせも、やけどなどに外用される。琵琶は中国中南
部の原産と言われ、日本では関東以西に広く分布その葉
は琵琶葉と言い、健胃、下痢止め、利尿、鎮咳などに利
用されている。また、特開昭62−67028号には細
胞賦活作用や損傷治癒作用が知られている。
に適用して安全であると共に、ヒアルロニダーゼ阻害作
用が強い原料を提供することである。
決するため、すでに多年にわたって食用に供され、人体
に対する安全性が確認されている植物をスクリーニング
して調べ、ヒアルロニダーゼ阻害剤として利用価値のあ
るものを検討した。その結果、栗の葉、栗いが、琵琶葉
が非常にヒアルロニダーゼ阻害作用が強い原料であるこ
とを見出した。
琶葉の溶媒抽出物を含むヒアルロニダーゼ阻害剤であ
る。
は、水或いは親水性有機溶媒例えば、エタノール、メタ
ノール、アセトン等で抽出する。しかしながら、化粧品
原料の抽出であるから、水或いはエタノール或いはこれ
の混合溶媒での抽出が好ましいのは当然である。また、
場合によっては、グリセリン、1,3ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール等の多価アルコール又は多価
アルコールと水の混液も抽出に利用できる。またさらに
凍結乾燥して粉体として利用することも利用方法によっ
ては有効である。
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調整することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
し、皮膚にも存在する酵素で、その名の通りヒアルロン
酸を分解する。ヒアルロン酸はβ−D−N−アセチルグ
ルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互に結合した直
鎖状の高分子多糖で、コンドロイチン硫酸などとともに
哺乳動物の結合組織に広く存在するグリコサミノグルカ
ンの一種である。結合組織内でのヒアルロン酸の機能と
して、細胞間隙に水を保持し、また組織内にジェリー状
のマトリックスを形成して細胞を保持したり、皮膚の潤
滑性と柔軟性を保ち、外力(機械的障害)および細菌感
染を防止していると考えられている。皮膚のヒアルロン
酸は齢をとるにつれて減少し、その結果小ジワやかさつ
きなどの老化をもたらすといわれている。
の活性を抑制することは、製剤に使用されているヒアル
ロン酸の安定性や、皮膚に塗布した後の製剤のヒアルロ
ン酸及び皮膚に存在していたヒアルロン酸の安定に寄与
すると考えられる。また、ヒアルロニダーゼは炎症酵素
としても知られ、活性抑制することは炎症を抑え、ま
た、アレルギーにも抑制的に働くことが知られている。
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。本発明で使用した栗の葉、栗のいがの抽出物
の実施例を次に示す。
る。これを濾過後凍結乾燥した。
る。これを濾過後凍結乾燥した。
しつつ5日間放置した。これをエバポレート後、濾過後
凍結乾燥した。
3時間加熱する。これを濾過後凍結乾燥した。
を加えて時々撹拌しつつ5日間放置した。これをエバポ
レート後、濾過後凍結乾燥した。
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
物を実施例3の抽出物に変え作成したもの
物を実施例4の抽出物に変え作成したもの
出物を実施例5の抽出物に変え作成したもの
(pH6.0)リン酸緩衝溶液を6gはかりとり、37
℃の恒温水槽で5分間放置後、前記実施例(凍結乾燥
品)の0.1wt/v%水溶液(溶解しにくい場合はエ
タノールを加えて溶解したのち精製水を加えて、エバポ
レートし、エタノールを除去したのち、0.1wt/v
%になるように調製した)1.0mlを加え撹拌し0.
01%ヒアルロニダーゼ(シグマ社製 牛睾丸製、タイ
プI−S)0.1M(pH6.0)リン酸緩衝溶液を1
ml加えて直ちに撹拌し、6 を37℃の恒温水槽に入
れたオストワルド粘度計に入れた。これを1分後、5分
後、10分後、20分後、40分後に粘度を測定した。
対照として、上記試料液のかわりに純水を加え同様に測
定した。この試験では試料の終濃度は0.0125%と
なる。1分後の粘度を100として、結果を指数で表1
〜7に示す。
一方を比較例として毎日、1回以上使用してもらって、
3月後、アンケートした。なお、比較例は実施例6、7
よりそれぞれ実施例1、2を水にかえたものである。
(比較例1,2) なお、12名を2班にわけ、下記の試料を使って実験し
た。
をまとめたのが以下の表である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
ーゼの活性抑制作用である。ヒアルロニダーゼは、生体
中に広く分布し、皮膚にも存在する酵素で、その名の通
りヒアルロン酸を分解する。ヒアルロン酸はβ−D−N
−アセチルグルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互
に結合した直鎖状の高分子多糖で、コンドロイチン硫酸
などとともに噛乳動物の結合組織に広く存在するグリコ
サミノグルカンの一種である。結合組織内でのヒアルロ
ン酸の機能として、細胞間隙に水を保持し、また組織内
にジェリー状のマトリックスを形成して細胞を保持した
り、皮膚の潤滑性と柔軟性を保ち、外力(機械的障害)
および細菌感染を防止していると考えられている。皮膚
のヒアルロン酸は齢をとるにつれて減少し、その結果小
ジワやかさつきなどの老化をもたらすといわれている。
従って、これを分解するヒアルロニダーゼの活性を抑制
することは、製剤に使用されているヒアルロン酸の安定
性や、皮膚に塗布した後の製剤のヒアルロン酸及び皮膚
に存在していたヒアルロン酸の安定に寄与すると考えら
れる。また、ヒアルロニダーゼは炎症酵素としても知ら
れ、活性抑制することは炎症を抑え、また、アレルギー
にも抑制的に働くことが知られている。
Claims (1)
- 【請求項1】 栗の葉、栗いが、琵琶葉の溶媒抽出物を
含むヒアルロニダーゼ阻害剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06717095A JP3667376B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ヒアルロニターゼ阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06717095A JP3667376B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ヒアルロニターゼ阻害剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08217688A true JPH08217688A (ja) | 1996-08-27 |
JP3667376B2 JP3667376B2 (ja) | 2005-07-06 |
Family
ID=13337162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06717095A Expired - Fee Related JP3667376B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ヒアルロニターゼ阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3667376B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012530700A (ja) * | 2009-06-18 | 2012-12-06 | 株式会社アモーレパシフィック | 栗皮抽出物を含む化粧料組成物 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP06717095A patent/JP3667376B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012530700A (ja) * | 2009-06-18 | 2012-12-06 | 株式会社アモーレパシフィック | 栗皮抽出物を含む化粧料組成物 |
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---|---|
JP3667376B2 (ja) | 2005-07-06 |
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