JPH08217366A - エレベータ駆動装置 - Google Patents
エレベータ駆動装置Info
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- JPH08217366A JPH08217366A JP2370595A JP2370595A JPH08217366A JP H08217366 A JPH08217366 A JP H08217366A JP 2370595 A JP2370595 A JP 2370595A JP 2370595 A JP2370595 A JP 2370595A JP H08217366 A JPH08217366 A JP H08217366A
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- Japan
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- rope
- traction sheave
- slip
- detector
- toothed pulley
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- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】従来のエレベータ機構部のトラクションシーブ
4とロープ5にたいして並行に、ロープ滑り防止用の伝
達機構として、歯付きプーリ6とベルト7を有してい
る。 【効果】エレベータ装置においてトラクションシーブと
ロープの間に発生する滑りを防止することができる。
4とロープ5にたいして並行に、ロープ滑り防止用の伝
達機構として、歯付きプーリ6とベルト7を有してい
る。 【効果】エレベータ装置においてトラクションシーブと
ロープの間に発生する滑りを防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータの駆動装置に
係り、特に、非常停止時におけるトラクションシーブと
ロープの滑りを防止する装置に関する。
係り、特に、非常停止時におけるトラクションシーブと
ロープの滑りを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロープ式エレベータはトラクションシー
ブとロープとの間の摩擦を利用して、かごを駆動するの
で、トラクションシーブとロープ間に滑りが発生しない
ように、トラクションシーブとロープ間の摩擦力を高く
する必要がある。まず材料的アプローチから摩擦を上げ
る方法があり、たとえば特開昭54−104145号公報ではパ
ーライト地の球状黒鉛鋳鉄をシーブ材として用いて、シ
ーブの耐摩耗性を向上させている。また、シーブ材の耐
摩耗性を直接向上させるのではなく、シーブの溝に高摩
擦体を装着する方法があり、たとえば特開昭59−4589号
公報では金属製シーブの外周面にポリウレタンを被覆し
てロープ・シーブ間の摩擦力を上げている。構造的なア
プローチとしてシーブ溝の形状を工夫する方法があり、
特開昭51−76753 号公報ではV溝の摩耗に伴う摩擦特性
の低下を防ぐためにV溝底部にアンダーカット部を設け
ること、及び最適なV溝の角度について示している。機
構的アプローチとしては、特開昭61−226486号公報にあ
るようにシーブに巻きかける巻き付け角を360゜以上
にすることにより摩擦力を向上させている。
ブとロープとの間の摩擦を利用して、かごを駆動するの
で、トラクションシーブとロープ間に滑りが発生しない
ように、トラクションシーブとロープ間の摩擦力を高く
する必要がある。まず材料的アプローチから摩擦を上げ
る方法があり、たとえば特開昭54−104145号公報ではパ
ーライト地の球状黒鉛鋳鉄をシーブ材として用いて、シ
ーブの耐摩耗性を向上させている。また、シーブ材の耐
摩耗性を直接向上させるのではなく、シーブの溝に高摩
擦体を装着する方法があり、たとえば特開昭59−4589号
公報では金属製シーブの外周面にポリウレタンを被覆し
てロープ・シーブ間の摩擦力を上げている。構造的なア
プローチとしてシーブ溝の形状を工夫する方法があり、
特開昭51−76753 号公報ではV溝の摩耗に伴う摩擦特性
の低下を防ぐためにV溝底部にアンダーカット部を設け
ること、及び最適なV溝の角度について示している。機
構的アプローチとしては、特開昭61−226486号公報にあ
るようにシーブに巻きかける巻き付け角を360゜以上
にすることにより摩擦力を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロープ式エレベータは
トラクションシーブとロープの間の摩擦を利用して動力
を伝達する方法であるため、非常停止時のように大きな
力が加わる場合には、トラクションシーブとロープの間
に滑りが発生してしまい、その後のエレベータ制御に悪
影響をおよぼす。
トラクションシーブとロープの間の摩擦を利用して動力
を伝達する方法であるため、非常停止時のように大きな
力が加わる場合には、トラクションシーブとロープの間
に滑りが発生してしまい、その後のエレベータ制御に悪
影響をおよぼす。
【0004】本発明の目的は、滑りのない伝達機構を併
用することにより、ロープとトラクションシーブの滑り
を発生しない駆動方式を提供することにある。
用することにより、ロープとトラクションシーブの滑り
を発生しない駆動方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記問題点を
解決するために次のような構成をとる。
解決するために次のような構成をとる。
【0006】(1)エレベータ駆動装置において、トラ
クションシーブとロープによる伝達機構系にたいして、
滑りのない伝達機構系、例えば、歯付きプーリとベルト
よりなる機構系あるいはスプロケットとチェーンよりな
る機構系を平行に取り付けてあり、エレベータ駆動装置
において、減速機を介して電動機と接続されたトラクシ
ョンシーブとロープによる駆動装置と同期して乗りかご
を駆動する。(2)エレベータ駆動装置において、滑り
のない伝達機構部の歯付きプーリあるいはスプロケット
及び軸に溝をつけキーにより前記歯付きプーリあるいは
スプロケットを固定し、前記歯付きプーリあるいはスプ
ロケットの溝はキー幅より大きくなっており、前記歯付
きプーリあるいはスプロケットの溝に弾性体を貼付け
る。(3)エレベータ駆動装置において、トラクション
シーブとロープによる伝達機構系と滑りのない伝達機構
系がクラッチを介して接続されて、ロープ滑り検出器を
有し、エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器におい
て、トラクションシーブと反らせ車に角度検出器を設
け、前記二つの角度検出器の出力により、ロープの滑り
を導出する。(4)エレベータ駆動装置において、トラ
クションシーブとロープによる伝達機構系と滑りのない
伝達機構系がクラッチを介して接続されて、ロープ滑り
検出器を有し、エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器
において、トラクションシーブに角度検出器,乗りかご
に加速度検出器を設け、前記角度検出器及び加速度検出
器により、ロープの滑りを導出する。
クションシーブとロープによる伝達機構系にたいして、
滑りのない伝達機構系、例えば、歯付きプーリとベルト
よりなる機構系あるいはスプロケットとチェーンよりな
る機構系を平行に取り付けてあり、エレベータ駆動装置
において、減速機を介して電動機と接続されたトラクシ
ョンシーブとロープによる駆動装置と同期して乗りかご
を駆動する。(2)エレベータ駆動装置において、滑り
のない伝達機構部の歯付きプーリあるいはスプロケット
及び軸に溝をつけキーにより前記歯付きプーリあるいは
スプロケットを固定し、前記歯付きプーリあるいはスプ
ロケットの溝はキー幅より大きくなっており、前記歯付
きプーリあるいはスプロケットの溝に弾性体を貼付け
る。(3)エレベータ駆動装置において、トラクション
シーブとロープによる伝達機構系と滑りのない伝達機構
系がクラッチを介して接続されて、ロープ滑り検出器を
有し、エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器におい
て、トラクションシーブと反らせ車に角度検出器を設
け、前記二つの角度検出器の出力により、ロープの滑り
を導出する。(4)エレベータ駆動装置において、トラ
クションシーブとロープによる伝達機構系と滑りのない
伝達機構系がクラッチを介して接続されて、ロープ滑り
検出器を有し、エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器
において、トラクションシーブに角度検出器,乗りかご
に加速度検出器を設け、前記角度検出器及び加速度検出
器により、ロープの滑りを導出する。
【0007】
【作用】上記エレベータ装置においてトラクションシー
ブと平行に取り付けた滑り防止機構に、非常停止時に発
生する力を負担させることにより、トラクションシーブ
とロープの間に発生する滑りを防ぐことができる。
ブと平行に取り付けた滑り防止機構に、非常停止時に発
生する力を負担させることにより、トラクションシーブ
とロープの間に発生する滑りを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図を参照にして以下に説
明する。
明する。
【0009】図1は本発明によるエレベータ駆動装置の
一実施例を示す斜視図である。
一実施例を示す斜視図である。
【0010】図2は図1の実施例における動作の流れを
示したものであり、図3,図4により図1の実施例の効
果を示す。
示したものであり、図3,図4により図1の実施例の効
果を示す。
【0011】図1において、本装置はエレベータを駆動
する電動機1,エレベータを停止させるブレーキ2,減
速器3,トラクションシーブ4,ロープ5,歯付きプー
リ6,ベルト7,かご8,おもり9,反らせ車10より
構成される。電動機1は図示されていない建築物の最上
階にあり、建築物に固定されている。電動機1は図示さ
れていない制御器に接続されており、速度指令に応じて
回転数が制御できるようになっており、正転,逆転の両
方向に回転数制御を行うことができるようになってい
る。電動機1は軸を通してブレーキ2に接続されてい
る。ブレーキ2はレバーに取り付けられたブレーキシュ
ー及びブレーキライニングが電動機1と接続されている
軸を押えることにより、停止中のかごを安全に保持でき
るようになっている。電動機1は減速機3を介してトラ
クションシーブ4と接続されている。減速機3は電動機
1のトルクをかご及びかごに積載された重量を移動させ
るのに必要なトルクとなるように変換する。トラクショ
ンシーブ4はこれに巻きつけられたロープ5との間に発
生する摩擦を利用してかごの上下の移動を行わせる。ロ
ープ5はトラクションシーブ4及び反らせ車10に巻き
つけられていて、ロープ5の両端にはかご8とおもり9
がそれぞれ取り付けられている。かご8は人及び荷物を
乗せるためのものであり、おもり9は電動機に要求され
る発生トルクが小さくなるようにかご8の反対側に吊る
され、おもり8の重量はかご自身の重量に最大積載量の
約半分の重量を加えた重量に設定して最大積載量で電動
機1の最大負荷になるようにしている。反らせ車10は
ロープの反らせを少なくすることによりロープ5とトラ
クションシーブ4の滑りを減らすことができる。ここま
での構成は従来のエレベータの駆動装置と同じである。
する電動機1,エレベータを停止させるブレーキ2,減
速器3,トラクションシーブ4,ロープ5,歯付きプー
リ6,ベルト7,かご8,おもり9,反らせ車10より
構成される。電動機1は図示されていない建築物の最上
階にあり、建築物に固定されている。電動機1は図示さ
れていない制御器に接続されており、速度指令に応じて
回転数が制御できるようになっており、正転,逆転の両
方向に回転数制御を行うことができるようになってい
る。電動機1は軸を通してブレーキ2に接続されてい
る。ブレーキ2はレバーに取り付けられたブレーキシュ
ー及びブレーキライニングが電動機1と接続されている
軸を押えることにより、停止中のかごを安全に保持でき
るようになっている。電動機1は減速機3を介してトラ
クションシーブ4と接続されている。減速機3は電動機
1のトルクをかご及びかごに積載された重量を移動させ
るのに必要なトルクとなるように変換する。トラクショ
ンシーブ4はこれに巻きつけられたロープ5との間に発
生する摩擦を利用してかごの上下の移動を行わせる。ロ
ープ5はトラクションシーブ4及び反らせ車10に巻き
つけられていて、ロープ5の両端にはかご8とおもり9
がそれぞれ取り付けられている。かご8は人及び荷物を
乗せるためのものであり、おもり9は電動機に要求され
る発生トルクが小さくなるようにかご8の反対側に吊る
され、おもり8の重量はかご自身の重量に最大積載量の
約半分の重量を加えた重量に設定して最大積載量で電動
機1の最大負荷になるようにしている。反らせ車10は
ロープの反らせを少なくすることによりロープ5とトラ
クションシーブ4の滑りを減らすことができる。ここま
での構成は従来のエレベータの駆動装置と同じである。
【0012】トラクションシーブ4とロープの滑りを防
ぐために以下の駆動機構を付加する。トラクションシー
ブ4と同軸上に歯付きプーリ6を取り付ける。歯付きプ
ーリ6と軸はきっちりと固定されている。歯付きプーリ
6は普通のプーリに円周上に歯を取り付けたもので、ベ
ルト7はその片側に歯を取り付けたもので、歯付きプー
リ6の歯とベルト7の歯の噛み合わせにより滑りの無い
動力の伝達が可能である。歯付きプーリ6及び反らせ車
10を通したベルト7の両端にロープ5と平行にかご8
とおもり9がつながれている。つまり、かご8とおもり
9はロープ5とベルト7により吊るされている。
ぐために以下の駆動機構を付加する。トラクションシー
ブ4と同軸上に歯付きプーリ6を取り付ける。歯付きプ
ーリ6と軸はきっちりと固定されている。歯付きプーリ
6は普通のプーリに円周上に歯を取り付けたもので、ベ
ルト7はその片側に歯を取り付けたもので、歯付きプー
リ6の歯とベルト7の歯の噛み合わせにより滑りの無い
動力の伝達が可能である。歯付きプーリ6及び反らせ車
10を通したベルト7の両端にロープ5と平行にかご8
とおもり9がつながれている。つまり、かご8とおもり
9はロープ5とベルト7により吊るされている。
【0013】トラクションシーブ4とロープ5との間に
滑りが発生していないときはトラクションシーブ4とロ
ープ5による機構系と歯付きプーリ6とベルト7による
機構系は同期して同時にかご8およびおもり9を動か
す。かご8とおもり9はトラクション4に掛けられたロ
ープ5により反対側に吊り下がっているが、かご8とト
ラクションシブ4との間のロープ張力とおもり9とトラ
クションシーブ4との間のロープ張力に著しい差が生じ
ると、トラクションシーブ4とロープ5の間に滑りが発
生する。例えば、上昇運転時に急激にブレーキをかける
と、おもり側のロープが増加し、かご側のロープ張力が
減少し、両側のロープ張力の差が大きくなる。ここで、
歯付きプーリおよびベルトが取り付けられている場合を
考える。おもり側の張力が高くなり滑ろうとするところ
を、平行して吊ってある滑りのないベルトがその張力を
負担するため、ロープのおもり側の張力とか後側の張力
の差が著しく低減されるのでトラクションシーブとロー
プの間の滑りを抑えることができる。
滑りが発生していないときはトラクションシーブ4とロ
ープ5による機構系と歯付きプーリ6とベルト7による
機構系は同期して同時にかご8およびおもり9を動か
す。かご8とおもり9はトラクション4に掛けられたロ
ープ5により反対側に吊り下がっているが、かご8とト
ラクションシブ4との間のロープ張力とおもり9とトラ
クションシーブ4との間のロープ張力に著しい差が生じ
ると、トラクションシーブ4とロープ5の間に滑りが発
生する。例えば、上昇運転時に急激にブレーキをかける
と、おもり側のロープが増加し、かご側のロープ張力が
減少し、両側のロープ張力の差が大きくなる。ここで、
歯付きプーリおよびベルトが取り付けられている場合を
考える。おもり側の張力が高くなり滑ろうとするところ
を、平行して吊ってある滑りのないベルトがその張力を
負担するため、ロープのおもり側の張力とか後側の張力
の差が著しく低減されるのでトラクションシーブとロー
プの間の滑りを抑えることができる。
【0014】図2は非常停止時におけるエレベータ装置
の動作の流れである。非常停止指令11が出て、ブレー
キがかかると、急激に多きな力が発生するために従来の
駆動系ではトラクションシーブとロープとの間に滑りが
発生してしまう。歯付きプーリとベルトを用いた駆動機
構を併用したときには前述のように、トラクションシー
ブとロープとの間でスリップが発生すると同時にスリッ
プのない歯付きプーリとベルトの伝達機構部で電動機の
動力を負担し、トラクションとロープの間に働く力を低
減するためスリップを防止13することができる。よっ
てスリップ発生と同時にスリップ停止14を行う、つま
り、スリップのない動作になる。そして、スリップが発
生しないまま乗りかごの停止15を行うことができ、一
連の停止動作の終了16となる。
の動作の流れである。非常停止指令11が出て、ブレー
キがかかると、急激に多きな力が発生するために従来の
駆動系ではトラクションシーブとロープとの間に滑りが
発生してしまう。歯付きプーリとベルトを用いた駆動機
構を併用したときには前述のように、トラクションシー
ブとロープとの間でスリップが発生すると同時にスリッ
プのない歯付きプーリとベルトの伝達機構部で電動機の
動力を負担し、トラクションとロープの間に働く力を低
減するためスリップを防止13することができる。よっ
てスリップ発生と同時にスリップ停止14を行う、つま
り、スリップのない動作になる。そして、スリップが発
生しないまま乗りかごの停止15を行うことができ、一
連の停止動作の終了16となる。
【0015】図3は従来のロープ滑り防止機構を持たな
い伝達機構における非常停止時のロープの滑り現象を示
したものであり、図4は図1で示したロープ滑り防止機
構を有する伝達機構における非常停止時におけるロープ
の滑り現象を示したものである。これらの図は、エレベ
ータの上昇運転時に非常停止が行われる場合のロープ滑
り減少を示している。
い伝達機構における非常停止時のロープの滑り現象を示
したものであり、図4は図1で示したロープ滑り防止機
構を有する伝達機構における非常停止時におけるロープ
の滑り現象を示したものである。これらの図は、エレベ
ータの上昇運転時に非常停止が行われる場合のロープ滑
り減少を示している。
【0016】図3では、非常停止指令が出た後、電磁ブ
レーキ回路系の遅れの後に電磁ブレーキコイル電流がオ
フになり、さらに電磁ブレーキの機械的遅れの後に電磁
ブレーキのブレーキトルクが発生し、ブレーキ動作を開
始する。そしてその後にロープスリップが発生しトラク
ションシーブが停止するまでロープスリップ速度は増大
し、その後はロープスリップ速度は減少していき、やが
てスリップは停止する。
レーキ回路系の遅れの後に電磁ブレーキコイル電流がオ
フになり、さらに電磁ブレーキの機械的遅れの後に電磁
ブレーキのブレーキトルクが発生し、ブレーキ動作を開
始する。そしてその後にロープスリップが発生しトラク
ションシーブが停止するまでロープスリップ速度は増大
し、その後はロープスリップ速度は減少していき、やが
てスリップは停止する。
【0017】図4でも同様に、非常停止指令が出た後、
ブレーキ回路系の遅れ、ブレーキの機械的遅れの後にブ
レーキトルクが発生しブレーキ動作が開始する。しか
し、ロープ滑り防止機構として図1で示した歯付きプー
リとベルトによる伝達機構があるのでロープスリップは
発生せずに、ロープスリップ速度は殆ど零のまま進んで
いき、やがて停止する。これより図1の実施例に示した
機構を用いることによりロープスリップを抑えられるこ
とが分かる。
ブレーキ回路系の遅れ、ブレーキの機械的遅れの後にブ
レーキトルクが発生しブレーキ動作が開始する。しか
し、ロープ滑り防止機構として図1で示した歯付きプー
リとベルトによる伝達機構があるのでロープスリップは
発生せずに、ロープスリップ速度は殆ど零のまま進んで
いき、やがて停止する。これより図1の実施例に示した
機構を用いることによりロープスリップを抑えられるこ
とが分かる。
【0018】図5はエレベータ駆動装置における他の実
施例を示す。本実施例は図1におけるロープ滑り防止機
構である歯付きプーリ6とベルト7をスプロケット21
とチェーン22に置き換えたものである。本実施例の作
用は図1の実施例と同じであり、ロープ5に発生するか
ご側とおもり側の張力の著しい差をスプロケット21と
チェーン22の滑り防止機構によって緩和することによ
り、ロープ5の滑りを防ぐことができる。
施例を示す。本実施例は図1におけるロープ滑り防止機
構である歯付きプーリ6とベルト7をスプロケット21
とチェーン22に置き換えたものである。本実施例の作
用は図1の実施例と同じであり、ロープ5に発生するか
ご側とおもり側の張力の著しい差をスプロケット21と
チェーン22の滑り防止機構によって緩和することによ
り、ロープ5の滑りを防ぐことができる。
【0019】図6はエレベータ駆動装置における他の実
施例を示す。本実施例はロープ滑り防止機構部におい
て、歯付きプーリと軸との接続方法において図1と異な
る方法を示している。図1の場合の軸と歯付きプーリと
の接続は、トラクションプーリと軸の接続と同様できっ
ちりと固定されている。ここでの軸20と歯付きプーリ
17は、キー18により接続されている。歯付きプーリ
17の溝とキー18との間にはすきまを設けて余裕をも
たせている。平常運転時にはキー18が歯付きプーリ1
7の溝にぶつからないようにキー18の位置を適当に設
定しておく。この時は電動機の動力はトラクションプー
リ4と図示していないロープに負担させて図示していな
いかごを上下に駆動する。トラクションプーリ4と図示
していないロープとの間に滑りが発生したときには、キ
ー18が歯付きプーリ17の溝に当たり、これにより電
動機の動力を歯付きプーリ17と図示していないベルト
からなる動力伝達部で負担することができる。よってト
ラクションシーブ4と図示していないロープによる伝達
機構部にかかる力を低減できるので、トラクションシー
ブ4と図示していないロープとの間の滑りを防ぐことが
できる。トラクションシーブ4と図示していないロープ
との滑りにより、歯付きプーリ17と図示していないベ
ルトの伝達系に力が加わり、キー18が歯付きプーリ1
7の溝にぶつかるので、歯付きプーリ17の溝の内側に
弾性体19を貼付けて、キー18が歯付きプーリ17に
当るときの衝撃を緩和する。弾性体19を貼付けること
により、ぶつかるときの音を下げることができ、またキ
ー18及び歯付きプーリ17の損傷を避けることができ
る。
施例を示す。本実施例はロープ滑り防止機構部におい
て、歯付きプーリと軸との接続方法において図1と異な
る方法を示している。図1の場合の軸と歯付きプーリと
の接続は、トラクションプーリと軸の接続と同様できっ
ちりと固定されている。ここでの軸20と歯付きプーリ
17は、キー18により接続されている。歯付きプーリ
17の溝とキー18との間にはすきまを設けて余裕をも
たせている。平常運転時にはキー18が歯付きプーリ1
7の溝にぶつからないようにキー18の位置を適当に設
定しておく。この時は電動機の動力はトラクションプー
リ4と図示していないロープに負担させて図示していな
いかごを上下に駆動する。トラクションプーリ4と図示
していないロープとの間に滑りが発生したときには、キ
ー18が歯付きプーリ17の溝に当たり、これにより電
動機の動力を歯付きプーリ17と図示していないベルト
からなる動力伝達部で負担することができる。よってト
ラクションシーブ4と図示していないロープによる伝達
機構部にかかる力を低減できるので、トラクションシー
ブ4と図示していないロープとの間の滑りを防ぐことが
できる。トラクションシーブ4と図示していないロープ
との滑りにより、歯付きプーリ17と図示していないベ
ルトの伝達系に力が加わり、キー18が歯付きプーリ1
7の溝にぶつかるので、歯付きプーリ17の溝の内側に
弾性体19を貼付けて、キー18が歯付きプーリ17に
当るときの衝撃を緩和する。弾性体19を貼付けること
により、ぶつかるときの音を下げることができ、またキ
ー18及び歯付きプーリ17の損傷を避けることができ
る。
【0020】図7はエレベータ駆動装置の他の実施例を
示したものである。図8は図7におけるロープ滑り防止
機構部の詳細図である。図9に本実施例の動作の流れを
示す。
示したものである。図8は図7におけるロープ滑り防止
機構部の詳細図である。図9に本実施例の動作の流れを
示す。
【0021】このエレベータ駆動装置はトラクションシ
ーブ4と歯付きプーリ30との間にクラッチ31を設け
ている。ここではこのクラッチ31のためにロープ5と
ベルト7との間隔があきすぎるためにかご8を吊るすと
きにつりあいをとることが難しくなる。図8に示すよう
に歯付きプーリ30の中心軸からクラッチ31が入る程
度の凹みを設けて、クラッチ31がない場合と同程度の
ロープ5とベルト7の間隔が得られるようにしている。
ーブ4と歯付きプーリ30との間にクラッチ31を設け
ている。ここではこのクラッチ31のためにロープ5と
ベルト7との間隔があきすぎるためにかご8を吊るすと
きにつりあいをとることが難しくなる。図8に示すよう
に歯付きプーリ30の中心軸からクラッチ31が入る程
度の凹みを設けて、クラッチ31がない場合と同程度の
ロープ5とベルト7の間隔が得られるようにしている。
【0022】ロープ5とトラクションシーブ7との滑り
を検出するための検出器32,33が取り付けてある。
検出器32はトラクションシーブ4の角度を測定するた
めのものであり、検出器33は反らせ車10の角度を測
定するための検出器である。トラクションシーブ4は歯
付きプーリ30と減速機3にはさまれているので直接ト
ラクションシーブ4に取り付けることは困難であるので
トラクションシーブ4と直接接続されている減速機3の
歯車に検出器32を取り付ける。検出器33は直接反ら
せ車10に取り付ける。また、図8に加速度検出器35
が示してあるが、これもトラクショシーブ4とロープ5
の滑りを検出するための検出器である。
を検出するための検出器32,33が取り付けてある。
検出器32はトラクションシーブ4の角度を測定するた
めのものであり、検出器33は反らせ車10の角度を測
定するための検出器である。トラクションシーブ4は歯
付きプーリ30と減速機3にはさまれているので直接ト
ラクションシーブ4に取り付けることは困難であるので
トラクションシーブ4と直接接続されている減速機3の
歯車に検出器32を取り付ける。検出器33は直接反ら
せ車10に取り付ける。また、図8に加速度検出器35
が示してあるが、これもトラクショシーブ4とロープ5
の滑りを検出するための検出器である。
【0023】滑り検出器32,33によりロープの滑り
が検出されると、クラッチ31が作動してトラクション
シーブ4と歯付きプーリ30が直接つながり、電動機1
の動力をロープ滑り防止機構である歯付きプーリ30と
ベルト7に伝えることができる。そして、電動機1の動
力を歯付きプーリ30とベルト7に負担させて、トラク
ションシーブ4とロープ5にかかる動力を低減し、トラ
クションシーブ4とロープ5との間に発生する滑りを防
ぐことができる。トラクションシーブ4とロープ5の間
の滑りのないことが検出器32と33により確認されれ
ば、クラッチ31をオフにし、電動機1の動力を歯付き
プーリ30とベルト7に伝わらないようにする。必要な
とき以外は歯付きプーリ30とベルト7を駆動系と切り
放すことによりベルト7の寿命を伸ばすことができる。
が検出されると、クラッチ31が作動してトラクション
シーブ4と歯付きプーリ30が直接つながり、電動機1
の動力をロープ滑り防止機構である歯付きプーリ30と
ベルト7に伝えることができる。そして、電動機1の動
力を歯付きプーリ30とベルト7に負担させて、トラク
ションシーブ4とロープ5にかかる動力を低減し、トラ
クションシーブ4とロープ5との間に発生する滑りを防
ぐことができる。トラクションシーブ4とロープ5の間
の滑りのないことが検出器32と33により確認されれ
ば、クラッチ31をオフにし、電動機1の動力を歯付き
プーリ30とベルト7に伝わらないようにする。必要な
とき以外は歯付きプーリ30とベルト7を駆動系と切り
放すことによりベルト7の寿命を伸ばすことができる。
【0024】図9は図7で示した実施例の動作の説明図
である。非常停止指令40が出て、電気的,機械的遅れ
の後にブレーキトルクが発生し、トラクションシーブと
ロープの間の滑りが検出される40と同時にクラッチが
動作し42、エレベータ駆動系とロープ滑り防止機構系
である歯付きプーリとベルトよりなる伝達機構系が接続
される。この作用により電動機の動力が歯付きプーリと
ベルトに伝わり、動力の分担が行われ、トラクションシ
ーブとロープに作用する力が減り、トラクションシーブ
とロープとの間の滑りを止めることができる。ロープの
滑り停止43が検出器により確認されればクラッチはオ
フ44になる。ロープの滑り停止が検出器により確認さ
れなければ、クラッチはオンの状態のままであり、この
状態はロープの滑りの停止が確認される間で続く。そし
てその後、乗りかごが停止し45,一連の動作が終了4
6する。
である。非常停止指令40が出て、電気的,機械的遅れ
の後にブレーキトルクが発生し、トラクションシーブと
ロープの間の滑りが検出される40と同時にクラッチが
動作し42、エレベータ駆動系とロープ滑り防止機構系
である歯付きプーリとベルトよりなる伝達機構系が接続
される。この作用により電動機の動力が歯付きプーリと
ベルトに伝わり、動力の分担が行われ、トラクションシ
ーブとロープに作用する力が減り、トラクションシーブ
とロープとの間の滑りを止めることができる。ロープの
滑り停止43が検出器により確認されればクラッチはオ
フ44になる。ロープの滑り停止が検出器により確認さ
れなければ、クラッチはオンの状態のままであり、この
状態はロープの滑りの停止が確認される間で続く。そし
てその後、乗りかごが停止し45,一連の動作が終了4
6する。
【0025】非常停止指令40が出て、電気的,機械的
遅れの後にブレーキトルクが発生しても、トラクション
シーブとロープとの間に滑りが発生しなければ、クラッ
チはオフのままで推移していき、そして乗りかご停止4
5となって一連の動作が終了46する。よって図7の実
施例によりロープの滑りを抑えることができる。
遅れの後にブレーキトルクが発生しても、トラクション
シーブとロープとの間に滑りが発生しなければ、クラッ
チはオフのままで推移していき、そして乗りかご停止4
5となって一連の動作が終了46する。よって図7の実
施例によりロープの滑りを抑えることができる。
【0026】図7の実施例でロープスリップの検出につ
いて述べたが、その検出方法については示さなかった
が、図10はこの検出方法について示している。
いて述べたが、その検出方法については示さなかった
が、図10はこの検出方法について示している。
【0027】トラクションシーブの角度を測定するため
に取り付けられた検出器32は滑りのない理想のロープ
速度を導出するための検出器である。ロープにすべりが
生じていなければ、ロープ速度とトラクションシーブの
周速度は一致するので、トラクションシーブの角度から
滑りのない理想的なロープ速度を求めることができる。
検出器32の出力はトラクションシーブの角度であるの
で次のような操作を行う必要がある。検出器32の出力
を微分してトラクションシーブの角速度を求め、この角
速度にトラクションシーブの半径をかけることによりロ
ープ速度を求めることができる。このトラクションシー
ブの角速度からロープの速度を求める演算部を図10の
中の変換部51で表している。反らせ車の角度検出器3
3は滑りを生じている実際のロープの速度を導出するた
めの検出器である。反らせ車とロープとの間には滑りは
生じないので、反らせ車に取り付けた角度検出器から実
際のロープの速度を求めることができる。検出器33の
出力の出力は反らせ車の角度であるから次の操作を行う
ことによりロープの速度を求めることができる。検出器
33の出力を微分して反らせ車の角速度を求め、この値
に反らせ車の半径をかけることによりロープ速度を求め
ることができる。この演算を行うところが変換部50で
ある。よって、変換部51の出力から変換部50の出力
を引いた結果がロープスリップ速度52となる。
に取り付けられた検出器32は滑りのない理想のロープ
速度を導出するための検出器である。ロープにすべりが
生じていなければ、ロープ速度とトラクションシーブの
周速度は一致するので、トラクションシーブの角度から
滑りのない理想的なロープ速度を求めることができる。
検出器32の出力はトラクションシーブの角度であるの
で次のような操作を行う必要がある。検出器32の出力
を微分してトラクションシーブの角速度を求め、この角
速度にトラクションシーブの半径をかけることによりロ
ープ速度を求めることができる。このトラクションシー
ブの角速度からロープの速度を求める演算部を図10の
中の変換部51で表している。反らせ車の角度検出器3
3は滑りを生じている実際のロープの速度を導出するた
めの検出器である。反らせ車とロープとの間には滑りは
生じないので、反らせ車に取り付けた角度検出器から実
際のロープの速度を求めることができる。検出器33の
出力の出力は反らせ車の角度であるから次の操作を行う
ことによりロープの速度を求めることができる。検出器
33の出力を微分して反らせ車の角速度を求め、この値
に反らせ車の半径をかけることによりロープ速度を求め
ることができる。この演算を行うところが変換部50で
ある。よって、変換部51の出力から変換部50の出力
を引いた結果がロープスリップ速度52となる。
【0028】図11は図10で示したロープ滑りの検出
方法を用いた場合の、図7のシステムをブロック線図で
表したものである。トラクションシーブ角度検出器60
の出力を変換部51を通してロープの滑りのない場合の
ロープ速度を出力する。エレベータ装置63における反
らせ車に取り付けられた角度検出器64の出力を変換部
50を通して実際の滑りを起こしているロープの速度を
出力する。変換部51を通過してきた出力から変換部5
0を通過してきた出力を引いた信号をコントローラ61
に入力する。コントローラ61は、入力がゼロでなけれ
ばクラッチ62をオンにし、入力がゼロであればクラッ
チ62をオフにするオン−オフ制御器である。変換部5
1の出力と変換部50の出力に差があればコントローラ
61を働かせてクラッチをオンにし、ロープの滑りを抑
え、変換部51の出力と変換部50の出力に差がなけれ
ばコントローラ61は作用せず、クラッチ62はオフの
ままで何も起こらない。
方法を用いた場合の、図7のシステムをブロック線図で
表したものである。トラクションシーブ角度検出器60
の出力を変換部51を通してロープの滑りのない場合の
ロープ速度を出力する。エレベータ装置63における反
らせ車に取り付けられた角度検出器64の出力を変換部
50を通して実際の滑りを起こしているロープの速度を
出力する。変換部51を通過してきた出力から変換部5
0を通過してきた出力を引いた信号をコントローラ61
に入力する。コントローラ61は、入力がゼロでなけれ
ばクラッチ62をオンにし、入力がゼロであればクラッ
チ62をオフにするオン−オフ制御器である。変換部5
1の出力と変換部50の出力に差があればコントローラ
61を働かせてクラッチをオンにし、ロープの滑りを抑
え、変換部51の出力と変換部50の出力に差がなけれ
ばコントローラ61は作用せず、クラッチ62はオフの
ままで何も起こらない。
【0029】図12は図7の実施例におけるロープスリ
ップの他の検出方法を示したもので、図13は図12の
検出方法を用いたときのブロック図である。図10,図
11との違いは、実際のロープ速度を求める手段として
反らせ車の角度を検出するのではなくて、乗りかごの加
速度を検出しているところである。
ップの他の検出方法を示したもので、図13は図12の
検出方法を用いたときのブロック図である。図10,図
11との違いは、実際のロープ速度を求める手段として
反らせ車の角度を検出するのではなくて、乗りかごの加
速度を検出しているところである。
【0030】滑りのない理想のロープ速度は図10の実
施例と同様にして求めることができる。乗りかごの加速
度検出器33は滑りを生じている実際のロープの速度を
検出するものである。乗りかごの加速度は実際のロープ
の加速度と等しいと考えられるので、乗りかごの加速度
を積分すればロープの滑り速度を求めることができる。
よって、検出器35の出力を積分してロープ速度に変換
する変換部65を設ける。これより、図10の実施例と
同様にして、変換部51の出力から変換部65の出力を
引いた結果がロープスリップ速度52となる。
施例と同様にして求めることができる。乗りかごの加速
度検出器33は滑りを生じている実際のロープの速度を
検出するものである。乗りかごの加速度は実際のロープ
の加速度と等しいと考えられるので、乗りかごの加速度
を積分すればロープの滑り速度を求めることができる。
よって、検出器35の出力を積分してロープ速度に変換
する変換部65を設ける。これより、図10の実施例と
同様にして、変換部51の出力から変換部65の出力を
引いた結果がロープスリップ速度52となる。
【0031】図13において、図10の実施例と同様に
トラクションシーブの角度検出器60の出力を変換部5
0を通して滑りのないロープ速度にして、乗りかごの加
速度検出器66より出た信号を変換部65を通して実際
のロープ速度にして、変換部50からの信号より変換部
65からの信号を引いてロープ滑り速度を求め、この信
号をコントローラ61へ入力する。コントローラ61へ
の入力信号がゼロ以外の場合はクラッチ62をオンにし
てロープの滑りを制御し、コントローラ61への入力信
号がゼロの場合は、クラッチ62をオフにする。この場
合はロープの滑りがないので制御の必要がない。以上の
制御ループを組むことによりロープの滑りをなくすこと
ができる。
トラクションシーブの角度検出器60の出力を変換部5
0を通して滑りのないロープ速度にして、乗りかごの加
速度検出器66より出た信号を変換部65を通して実際
のロープ速度にして、変換部50からの信号より変換部
65からの信号を引いてロープ滑り速度を求め、この信
号をコントローラ61へ入力する。コントローラ61へ
の入力信号がゼロ以外の場合はクラッチ62をオンにし
てロープの滑りを制御し、コントローラ61への入力信
号がゼロの場合は、クラッチ62をオフにする。この場
合はロープの滑りがないので制御の必要がない。以上の
制御ループを組むことによりロープの滑りをなくすこと
ができる。
【0032】図14はエレベータ駆動装置の他の実施例
を示しており、図7の実施例で、歯付きプーリ30とベ
ルト7をスプロケット36とチェーン37に置き換えた
ものである。図15はエレベータ駆動装置のロープ滑り
機構部の詳細図で、これは図7に対する図8と対応して
いる。図14のエレベータ装置の動作原理などは図7の
実施例と同じであり、ロープに発生するかご側とおもり
側の張力の著しい差をスプロケット36とチェーン37
で緩和することによりトラクションシーブ4とロープ5
の間に発生する滑りを防ぐことができる。
を示しており、図7の実施例で、歯付きプーリ30とベ
ルト7をスプロケット36とチェーン37に置き換えた
ものである。図15はエレベータ駆動装置のロープ滑り
機構部の詳細図で、これは図7に対する図8と対応して
いる。図14のエレベータ装置の動作原理などは図7の
実施例と同じであり、ロープに発生するかご側とおもり
側の張力の著しい差をスプロケット36とチェーン37
で緩和することによりトラクションシーブ4とロープ5
の間に発生する滑りを防ぐことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明により、ロープとトラクションシ
ーブの間に発生する滑りを防止することができ、このこ
とによりロープの摩耗を低減することができる。
ーブの間に発生する滑りを防止することができ、このこ
とによりロープの摩耗を低減することができる。
【図1】本発明によるエレベ−タ駆動機構装置の一実施
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図2】本発明における一実施例の動作のフローチャー
ト。
ト。
【図3】非常停止時における従来駆動機構の場合のロ−
プスリップの状態を示す特性図。
プスリップの状態を示す特性図。
【図4】非常停止時における本発明の一実施例の駆動機
構の場合のロープスリップの状態を示す特性図。
構の場合のロープスリップの状態を示す特性図。
【図5】本発明におけるエレベータ駆動方式の他の実施
例で、ロープの滑り防止用にスプロケットとチェーンを
用いた駆動系の斜視図。
例で、ロープの滑り防止用にスプロケットとチェーンを
用いた駆動系の斜視図。
【図6】本発明によるエレベータ駆動装置の他の実施例
で、ロープ滑り防止機構部における歯付きプーリの他の
接続方法を示す斜視図。
で、ロープ滑り防止機構部における歯付きプーリの他の
接続方法を示す斜視図。
【図7】本発明によるエレベータ駆動機構装置の他の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図8】図6におけるエレベータ駆動機構装置のロープ
滑り防止機構部の説明図。
滑り防止機構部の説明図。
【図9】図6におけるエレベータ駆動装置の動作のフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図10】ロープスリップの検出方法の一実施例を示し
た説明図。
た説明図。
【図11】図9のロープスリップ検出方法を用いた場合
のブロック図。
のブロック図。
【図12】ロープスリップの検出方法の他の実施例を示
した説明図。
した説明図。
【図13】図11のロープスリップ検出方法を用いた場
合のブロック図。
合のブロック図。
【図14】本発明におけるエレベータ駆動機構装置の他
の実施例でスプロケットとチェーンを用いた装置の斜視
図。
の実施例でスプロケットとチェーンを用いた装置の斜視
図。
【図15】図13におけるエレベータ駆動装置のロープ
滑り防止機構部の説明図。
滑り防止機構部の説明図。
1…電動機、2…ブレーキ、3…減速機、4…トラクシ
ョンシーブ、5…ロープ、6…歯付きプーリ、7…ベル
ト、8…乗りかご、9…おもり、10…反らせ車。
ョンシーブ、5…ロープ、6…歯付きプーリ、7…ベル
ト、8…乗りかご、9…おもり、10…反らせ車。
Claims (6)
- 【請求項1】エレベータ駆動装置において、トラクショ
ンシーブとロープによる伝達機構系にたいして、歯付き
プーリとベルトよりなる機構系あるいはスプロケットと
チェーンよりなる機構系を平行に取り付けることを特徴
とするエレベータ駆動装置。 - 【請求項2】エレベータ駆動装置において、減速機を介
して電動機と接続されたトラクションシーブとロープに
よる駆動装置と同期して乗りかごを駆動することのでき
る駆動装置を有することを特徴とするエレベータ駆動装
置。 - 【請求項3】エレベータ駆動装置において、滑りのない
伝達機構部の歯付きプーリあるいはスプロケット及び軸
に溝をつけキーにより前記歯付きプーリあるいはスプロ
ケットを固定し、前記歯付きプーリあるいはスプロケッ
トの溝はキー幅より大きくなっており、前記歯付きプー
リあるいはスプロケットの溝に弾性体を貼付けてあるこ
とを特徴とするエレベータ駆動装置。 - 【請求項4】エレベータ駆動装置において、トラクショ
ンシーブとロープによる伝達機構系と滑りのない伝達機
構系がクラッチを介して接続されて、ロープ滑り検出器
を有することを特徴とするエレベータ駆動装置。 - 【請求項5】エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器に
おいて、トラクションシーブと反らせ車に角度検出器を
設け、前記二つの角度検出器の出力により、ロープの滑
りを導出することを特徴とするロープ滑り検出器。 - 【請求項6】エレベータ駆動装置のロープ滑り検出器に
おいて、トラクションシーブに角度検出器,乗りかごに
加速度検出器を設け、前記角度検出器及び加速度検出器
により、ロープの滑りを導出することを特徴とするロー
プ滑り検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2370595A JPH08217366A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | エレベータ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2370595A JPH08217366A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | エレベータ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08217366A true JPH08217366A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12117784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2370595A Pending JPH08217366A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | エレベータ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08217366A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003008321A1 (en) * | 2001-07-13 | 2003-01-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Elevator device |
WO2003043927A3 (de) * | 2001-11-23 | 2003-09-04 | Inventio Ag | Aufzug mit riemenartigem übertragungsmittel, insbesondere mit zahnriemen, als tragmittel und/oder treibmittel |
EP1599406A1 (en) * | 2003-02-07 | 2005-11-30 | Otis Elevator Company | Elevator belt assembly with noise reducing groove arrangement |
WO2005115903A1 (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータのロープ滑り検出装置、及びエレベータ装置 |
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KR100792082B1 (ko) * | 2006-01-25 | 2008-01-04 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 엘리베이터의 로프 미끄러짐 검출 장치, 및 엘리베이터장치 |
JP2008201535A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ装置 |
CN108657915A (zh) * | 2017-03-28 | 2018-10-16 | 杭州沪宁电梯部件股份有限公司 | 一种曳引轮结构 |
CN108996374A (zh) * | 2018-10-06 | 2018-12-14 | 湖州巨创电梯部件有限公司 | 防偏移牵引装置 |
JP6452914B1 (ja) * | 2017-02-17 | 2019-01-16 | 三菱電機株式会社 | エレベーター装置 |
CN110630070A (zh) * | 2019-10-02 | 2019-12-31 | 江苏越捷智能停车系统有限公司 | 一种停车设备用提升机曳引装置 |
CN113003366A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 泰州威迈机电科技有限公司 | 一种带电梯曳引钢丝绳打滑侦测装置的牵引装置 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP2370595A patent/JPH08217366A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4862244B2 (ja) * | 2001-07-13 | 2012-01-25 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
WO2003008321A1 (en) * | 2001-07-13 | 2003-01-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Elevator device |
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US7971687B2 (en) | 2003-02-07 | 2011-07-05 | Otis Elevator Company | Elevator belt assembly with noise reducing groove arrangement |
US7614482B2 (en) | 2004-05-28 | 2009-11-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Elevator rope slip detector and elevator system |
WO2005115903A1 (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータのロープ滑り検出装置、及びエレベータ装置 |
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JP2008201535A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ装置 |
JP6452914B1 (ja) * | 2017-02-17 | 2019-01-16 | 三菱電機株式会社 | エレベーター装置 |
CN108657915A (zh) * | 2017-03-28 | 2018-10-16 | 杭州沪宁电梯部件股份有限公司 | 一种曳引轮结构 |
CN108996374A (zh) * | 2018-10-06 | 2018-12-14 | 湖州巨创电梯部件有限公司 | 防偏移牵引装置 |
CN110630070A (zh) * | 2019-10-02 | 2019-12-31 | 江苏越捷智能停车系统有限公司 | 一种停车设备用提升机曳引装置 |
CN113003366A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 泰州威迈机电科技有限公司 | 一种带电梯曳引钢丝绳打滑侦测装置的牵引装置 |
CN113003366B (zh) * | 2021-02-01 | 2024-01-30 | 泰州威迈机电科技有限公司 | 一种带电梯曳引钢丝绳打滑侦测装置的牵引装置 |
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