JPH08178692A - 磁気エンコーダ - Google Patents
磁気エンコーダInfo
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- JPH08178692A JPH08178692A JP33672394A JP33672394A JPH08178692A JP H08178692 A JPH08178692 A JP H08178692A JP 33672394 A JP33672394 A JP 33672394A JP 33672394 A JP33672394 A JP 33672394A JP H08178692 A JPH08178692 A JP H08178692A
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- magnetic
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- tracks
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安価な構成で1個の磁気エンコーダから回転
体が1回転する間にパルス数が異なる2種以上の出力信
号を得られる。 【構成】 回転体に支持された磁気媒体4上に所定のピ
ッチで着磁された複数個の磁極と、対向する位置に配置
され、その表面にMR素子を設けた磁気センサ3a,3
bとを備えた磁気エンコーダにおいて、1回転中の出力
パルス数が異なる2種以上の出力が得られるように構成
した。この場合、磁気媒体上に異なるピッチで着磁され
た複数個の磁極を有する複数個の磁気トラック5a、5
bを設け、その夫々と所定の空隙を隔てて対向し、夫々
の磁気トラック5a、5bに設けた複数個の磁極のピッ
チと対応するピッチで配設した複数個のMR素子を設け
た複数個の磁気センサを備え、これらの複数個の磁気セ
ンサより1回転中の出力パルス数が異なる2種以上の出
力が得る等の各種の構成上の変形が考えられる。
体が1回転する間にパルス数が異なる2種以上の出力信
号を得られる。 【構成】 回転体に支持された磁気媒体4上に所定のピ
ッチで着磁された複数個の磁極と、対向する位置に配置
され、その表面にMR素子を設けた磁気センサ3a,3
bとを備えた磁気エンコーダにおいて、1回転中の出力
パルス数が異なる2種以上の出力が得られるように構成
した。この場合、磁気媒体上に異なるピッチで着磁され
た複数個の磁極を有する複数個の磁気トラック5a、5
bを設け、その夫々と所定の空隙を隔てて対向し、夫々
の磁気トラック5a、5bに設けた複数個の磁極のピッ
チと対応するピッチで配設した複数個のMR素子を設け
た複数個の磁気センサを備え、これらの複数個の磁気セ
ンサより1回転中の出力パルス数が異なる2種以上の出
力が得る等の各種の構成上の変形が考えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機、FA機器、OA
機器等の制御において、速度や位置の検出用として用い
る磁気エンコーダの改良に関する。
機器等の制御において、速度や位置の検出用として用い
る磁気エンコーダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途に使用される従来の磁気エ
ンコーダとしては、1回転中のパルス数が同じで位相の
異なる2出力電圧(例えば電気的に90゜位相差のA
相、B相の出力電圧)が得られるインクリメンタルエン
コーダがあった。
ンコーダとしては、1回転中のパルス数が同じで位相の
異なる2出力電圧(例えば電気的に90゜位相差のA
相、B相の出力電圧)が得られるインクリメンタルエン
コーダがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
エンコーダの場合、1回転のパルス数が同一で位相の異
なる2出力電圧が得られるように構成されていたから、
次のような問題点があった。 (1)回転体が1回転する間にパルス数が異なる2種類
以上の出力電圧(例えば90゜の位相差をもつA相、B
相がある場合では、2組以上の出力電圧)が必要である
場合、従来のものでは1回転のパルス数が異なる2種類
の磁気エンコーダを別々に取り付ける必要があり、この
ために、取り付けスペースも多く必要とし、また高価と
なる。 (2)しかも、この場合、取り付けた2種類のエンコー
ダの出力信号間の同期をとることが困難であった。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにし、1個の磁気エンコーダから回転体が1回転する
間にパルス数が異なる2種以上の出力信号を得られるよ
うにした磁気エンコーダを提供することを目的とする。
エンコーダの場合、1回転のパルス数が同一で位相の異
なる2出力電圧が得られるように構成されていたから、
次のような問題点があった。 (1)回転体が1回転する間にパルス数が異なる2種類
以上の出力電圧(例えば90゜の位相差をもつA相、B
相がある場合では、2組以上の出力電圧)が必要である
場合、従来のものでは1回転のパルス数が異なる2種類
の磁気エンコーダを別々に取り付ける必要があり、この
ために、取り付けスペースも多く必要とし、また高価と
なる。 (2)しかも、この場合、取り付けた2種類のエンコー
ダの出力信号間の同期をとることが困難であった。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにし、1個の磁気エンコーダから回転体が1回転する
間にパルス数が異なる2種以上の出力信号を得られるよ
うにした磁気エンコーダを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気エンコーダ
では、上記課題を解決するために、回転体に支持された
磁気媒体、この磁気媒体上に所定のピッチで着磁された
複数個の磁極、上記磁気媒体と所定の空隙を隔てて対向
する位置に配置され、その表面に磁気抵抗効果素子(以
下MR素子という)を設けた磁気センサを備え、当該磁
気センサに設けたMR素子の抵抗の変化を電気信号に変
えて回転体の速,度又は位置を検出する磁気エンコーダ
において、1回転中の出力パルス数が異なる2種以上の
出力が得られるように構成した。この場合、上記磁気媒
体上に異なるピッチで着磁された複数個の磁極を有する
複数個の磁気トラックを形成するようにしても良い。ま
た、上記磁気媒体は複数個の異なる直径の磁気媒体とし
ても良い。さらに、異なるピッチで着磁された複数個の
磁極を有する複数個の磁気トラック、これらの磁気トラ
ックと対応する複数個の磁気センサを備え、これらの複
数個の磁気センサは対向する磁気トラックに設けた磁極
のピッチをλとし、4個のMR素子をλ/2のピッチで
配設し、第1番目と第4番目の2個のMR素子を直列に
接続して3端子結合を構成し、第2番目と第3番目の2
個のMR素子を直列に接続して3端子結合を構成し、上
記2つの3端子結合の両端に電源を接続し、2つの3端
子結合の中点より出力電圧を得る構成とし、1回転中に
異なる2種以上の出力電圧が得られるようにしても良
い。また、電気的に90゜位相差を有する2組(1組は
A相、B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成とし、
これらの複数個の磁気センサより1回転中に異なる2種
以上のパルス数で電気的に90゜位相差を有する2組以
上の出力電圧が得られるようにしても良い。また、磁気
媒体を複数個の異なる直径とし、これらの磁気媒体上に
同一のピッチで着磁された複数個の磁極を有する複数個
の磁気トラック、これらの磁気トラックと所定の空隙を
隔てて対向し、夫々の磁気トラックに設けた複数個の磁
極のピッチと対応するピッチで配設した複数個のMR素
子を設けた複数個の磁気センサを備え、これらの複数個
の磁気センサは、対向する磁気トラックに設けた磁極の
ピッチをλとし、第1番目と第4番目の2個のMR素子
を直列に接続して3端子結合を構成し、第2番目と第3
番目の2個のMR素子を直列に接続して3端子結合を構
成し、上記2つの3端子結合の両端に電源を接続し、2
つの3端子結合の中点より出力電圧が得られるような構
成とし、1回転中に異なる2種以上の出力電圧が得られ
るようにしても良い。さらに、電気的に90゜位相差を
有する2組(1組はA相、B相の2出力)以上の出力電
圧を得る構成とし、これらの複数個の磁気センサより1
回転中に異なる2種以上のパルス数で電気的に90゜位
相差を有する2組以上の出力電圧が得られるようにして
も良い。
では、上記課題を解決するために、回転体に支持された
磁気媒体、この磁気媒体上に所定のピッチで着磁された
複数個の磁極、上記磁気媒体と所定の空隙を隔てて対向
する位置に配置され、その表面に磁気抵抗効果素子(以
下MR素子という)を設けた磁気センサを備え、当該磁
気センサに設けたMR素子の抵抗の変化を電気信号に変
えて回転体の速,度又は位置を検出する磁気エンコーダ
において、1回転中の出力パルス数が異なる2種以上の
出力が得られるように構成した。この場合、上記磁気媒
体上に異なるピッチで着磁された複数個の磁極を有する
複数個の磁気トラックを形成するようにしても良い。ま
た、上記磁気媒体は複数個の異なる直径の磁気媒体とし
ても良い。さらに、異なるピッチで着磁された複数個の
磁極を有する複数個の磁気トラック、これらの磁気トラ
ックと対応する複数個の磁気センサを備え、これらの複
数個の磁気センサは対向する磁気トラックに設けた磁極
のピッチをλとし、4個のMR素子をλ/2のピッチで
配設し、第1番目と第4番目の2個のMR素子を直列に
接続して3端子結合を構成し、第2番目と第3番目の2
個のMR素子を直列に接続して3端子結合を構成し、上
記2つの3端子結合の両端に電源を接続し、2つの3端
子結合の中点より出力電圧を得る構成とし、1回転中に
異なる2種以上の出力電圧が得られるようにしても良
い。また、電気的に90゜位相差を有する2組(1組は
A相、B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成とし、
これらの複数個の磁気センサより1回転中に異なる2種
以上のパルス数で電気的に90゜位相差を有する2組以
上の出力電圧が得られるようにしても良い。また、磁気
媒体を複数個の異なる直径とし、これらの磁気媒体上に
同一のピッチで着磁された複数個の磁極を有する複数個
の磁気トラック、これらの磁気トラックと所定の空隙を
隔てて対向し、夫々の磁気トラックに設けた複数個の磁
極のピッチと対応するピッチで配設した複数個のMR素
子を設けた複数個の磁気センサを備え、これらの複数個
の磁気センサは、対向する磁気トラックに設けた磁極の
ピッチをλとし、第1番目と第4番目の2個のMR素子
を直列に接続して3端子結合を構成し、第2番目と第3
番目の2個のMR素子を直列に接続して3端子結合を構
成し、上記2つの3端子結合の両端に電源を接続し、2
つの3端子結合の中点より出力電圧が得られるような構
成とし、1回転中に異なる2種以上の出力電圧が得られ
るようにしても良い。さらに、電気的に90゜位相差を
有する2組(1組はA相、B相の2出力)以上の出力電
圧を得る構成とし、これらの複数個の磁気センサより1
回転中に異なる2種以上のパルス数で電気的に90゜位
相差を有する2組以上の出力電圧が得られるようにして
も良い。
【0005】
【作用】本発明の磁気エンコーダでは、異なるピッチで
着磁された複数個の磁極を有する複数個の磁気トラック
と、所定の空隙を隔てて対向し配設された磁気センサと
の組み合わせで、夫々1回転中に異なるパルス数の出力
が得られる。また、異なる直径の磁気媒体の磁気トラッ
クに夫々同一のピッチで複数の磁極を着磁してあるか
ら、夫々直径の異なる磁気トラックの全周に配設された
磁極の数が直径に比例するものとなり、所定の空隙を隔
てて対向し配設された磁気センサにより対向する磁気ト
ラックの直径に比例した数の出力パルスが得られる。
着磁された複数個の磁極を有する複数個の磁気トラック
と、所定の空隙を隔てて対向し配設された磁気センサと
の組み合わせで、夫々1回転中に異なるパルス数の出力
が得られる。また、異なる直径の磁気媒体の磁気トラッ
クに夫々同一のピッチで複数の磁極を着磁してあるか
ら、夫々直径の異なる磁気トラックの全周に配設された
磁極の数が直径に比例するものとなり、所定の空隙を隔
てて対向し配設された磁気センサにより対向する磁気ト
ラックの直径に比例した数の出力パルスが得られる。
【0006】
【実施例】以下図1乃至図7に示す第1及び第2の各実
施例により本発明を具体的に説明する。 第1の実施例:図1は本発明の第1の実施例を示す磁気
エンコーダの斜視図である。同図において、1は回転体
の回転軸、2は回転体となる磁気ドラムである。3は磁
気センサ3a及び3bの機能を果すMR素子を備えた磁
気センサ板で、これらの磁気センサ3a及び3bは後述
する磁気トラック5a及び5bに対向して配置され、磁
気センサ板3の内側、即ち磁気ドラム2に対面する側に
設けられる。4は磁気ドラム2の外周に形成された磁気
媒体、5aは例えば、磁気媒体4の下側に磁極のピッチ
をλ1にして着磁した磁気トラック、5bは例えば、磁
気媒体4の上側に磁極のピッチをλ2にして着磁した磁
気トラックである。また、磁気トラック5a及び5b中
の極性をNとSを用いて示している。本実施例では、磁
気トラックの数が2個の場合を示している。なお、図2
は磁気ドラム2の外周に設けられた磁気媒体4に形成さ
れる磁気トラック5a及び5bを平面に展開して示した
展開図であり、図1と対応する構成については同一の符
号を付して示した。図3は、本発明の第1の実施例の磁
気トラックに形成された磁極の配置と、磁気トラックに
対向して配置される磁気センサの複数個のMR素子の配
置と回路接続図とを示した説明図である。同図におい
て、図1及び図2に対応する構成については図1及び図
2と同一の符号を付し、その説明を省略する。磁気トラ
ック5a及び5bに夫々対向して磁気センサ3a及び3
bが配置されている。磁気センサ3aの4個のMR素子
を、対向する磁気トラック5aの磁極のピッチλ1の半
分のピッチであるλ1/2で配設し、4個のMR素子を
夫々順番にR11、R21、R22、R12とする。こ
こで、MR素子R11とR12及びR21とR22を夫
々直列に接続して3端子結合を構成するようにする。同
様に、磁気センサ3bの4個のMR素子を、対向する磁
気トラック5bの磁極のピッチλ2の半分のピッチであ
るλ2/2で配設し、4個のMR素子を夫々順番にR3
1、R41、R42、R32とする。ここで、MR素子
R31とR32及びR41とR42を夫々直列に接続し
て3端子結合を構成するようにする。また、e1はMR
素子R11とR12の中点の出力端子の電圧、e2はM
R素子R21とR22の中点の出力端子の電圧、e3は
MR素子R31とR32の中点の出力端子の電圧、e4
はMR素子R41とR42の中点の出力端子の電圧であ
る。E及びGは電源端子である。図4(A)、(B)は
夫々磁気センサ3a及び3b中のMR素子群の夫々の出
力電圧の処理のための回路を示す接続図である。同図に
おいて、図3と対応する構成については図3と同一の符
号を付して示した。6及び7は夫々OPアンプ、Ri及
びRfは夫々固定抵抗である。e01は磁気センサ3aの
出力電圧、e02は磁気センサ3bの出力電圧である。な
お、e1乃至e4は同図中の該当の端子の出力電圧であ
る。図5は、図3及び図4に示した各出力端子の電圧e
1、e2、e01、e3、e4、e02の夫々の出力電圧波形で
ある。同図に示すように各磁気センサ3a及び3bの出
力電圧e01、e02は周波数が異なり位置回転についても
異なるパルス数での出力電圧波形が得られていることが
わかる。 第2の実施例:図6は本発明の第2の実施例を示す磁気
エンコーダの斜視図である。同図において、1は回転体
の回転軸、2Aは回転体となる磁気ドラムで、この磁気
ドラム2Aは上下方向に2種の直径を持つ磁気媒体によ
り、直径の異なる後述する2種の磁気トラック5c及び
5dを形成している。本実施例では、磁気トラック5c
の直径の方が磁気トラック5dの直径よりも大きい場合
を示す。3′及び3″は夫々磁気センサ3c及び3dの
機能を果すMR素子を備えた磁気センサ板で、これらの
磁気センサ3c及び3dは後述する磁気トラック5c及
び5dに対向して配置され、磁気センサ板3′及び3″
各内側、即ち、磁気ドラム2Aに対面する側に設けられ
ている。4A及び4Bは夫々磁気ドラム2Aの上下2段
の外周に形成された磁気媒体、5cは磁気ドラム2Aの
上側の磁気媒体4Aに着磁された磁気トラック、5dは
磁気ドラム2Aの下側の磁気媒体4Bに着磁された磁気
トラックであり、これらの磁気媒体4A及び4Bの各表
面には、同一のピッチで複数個の磁極が夫々着磁によっ
て形成されている。なお、図6中に磁気トラック5c及
び5d中の極性をNとSを用いて示している。本実施例
では、磁気トラックの数が2個の場合を示している。ま
ず、磁気トラック5cと対向して配置される磁気センサ
3cを考えると、磁気センサ3cの4個のMR素子は、
図3に示した第1の実施例と同様に対向する磁気トラッ
ク5cの磁極の着磁ピッチλ3の半分のピッチであるλ3
/2で配置され、4個のMR素子間で3端子結合を構成
する。各3端子結合の中点の出力端子の電圧を図4に示
したような同様の回路に入力し処理すると磁気トラック
5cの出力電圧波形が得られる。次に、磁気トラック5
dと対向して配置される磁気センサ3dを考えると、磁
気トラック5dの直径は磁気トラック5cの直径よりも
小さく、また同一のピッチで複数個の磁極が着磁されて
いるから、磁気トラック5c及び5dを平面に展開して
着磁されている磁極の状態を見ると図7のような展開図
になっている。図7において、磁気トラック5cの全周
はπφ2、磁気トラック5dの全周はπφ1であり、φ2
>φ1とすると、πφ2>πφ1であるから、磁気トラッ
ク5cが1回転で発生するパルス数は、磁気トラック5
dが1回転で発生するパルス数より多いということがわ
かる。従って、磁気トラック5dと磁気センサ3dが対
向している場合の出力は、例えば、図5のe02に示すよ
うな波形となり磁気トラック5cと対向する磁気センサ
3cより出力する1回転中に発生するパルス数が少なく
なり、1回転中のパルス数が異なる2種類の出力パルス
が得られる。本発明の第1及び第2の実施例は、上述し
たようにいずれも磁気センサとして4個のMR素子を使
用して1回転中のパルス数が異なる2種の出力波形が得
られるインクリメンタル磁気エンコーダでの実施例を示
しているが、電気的に90゜位相差を有する2組(1組
はA相、B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成と
し、これらの複数個の磁気センサより1回転中に異なる
2種以上のパルス数で電気的に90゜位相差を有する2
組以上の出力電圧を得ることもできる。また、MR素子
を3端子結合した1個の磁気センサを使用し、単列パル
スが出力する形式のパルスジェネレータに適用して、1
回転中に2種類以上のパルス数の出力が得られるパルス
ジェネレータを得ることもできる。
施例により本発明を具体的に説明する。 第1の実施例:図1は本発明の第1の実施例を示す磁気
エンコーダの斜視図である。同図において、1は回転体
の回転軸、2は回転体となる磁気ドラムである。3は磁
気センサ3a及び3bの機能を果すMR素子を備えた磁
気センサ板で、これらの磁気センサ3a及び3bは後述
する磁気トラック5a及び5bに対向して配置され、磁
気センサ板3の内側、即ち磁気ドラム2に対面する側に
設けられる。4は磁気ドラム2の外周に形成された磁気
媒体、5aは例えば、磁気媒体4の下側に磁極のピッチ
をλ1にして着磁した磁気トラック、5bは例えば、磁
気媒体4の上側に磁極のピッチをλ2にして着磁した磁
気トラックである。また、磁気トラック5a及び5b中
の極性をNとSを用いて示している。本実施例では、磁
気トラックの数が2個の場合を示している。なお、図2
は磁気ドラム2の外周に設けられた磁気媒体4に形成さ
れる磁気トラック5a及び5bを平面に展開して示した
展開図であり、図1と対応する構成については同一の符
号を付して示した。図3は、本発明の第1の実施例の磁
気トラックに形成された磁極の配置と、磁気トラックに
対向して配置される磁気センサの複数個のMR素子の配
置と回路接続図とを示した説明図である。同図におい
て、図1及び図2に対応する構成については図1及び図
2と同一の符号を付し、その説明を省略する。磁気トラ
ック5a及び5bに夫々対向して磁気センサ3a及び3
bが配置されている。磁気センサ3aの4個のMR素子
を、対向する磁気トラック5aの磁極のピッチλ1の半
分のピッチであるλ1/2で配設し、4個のMR素子を
夫々順番にR11、R21、R22、R12とする。こ
こで、MR素子R11とR12及びR21とR22を夫
々直列に接続して3端子結合を構成するようにする。同
様に、磁気センサ3bの4個のMR素子を、対向する磁
気トラック5bの磁極のピッチλ2の半分のピッチであ
るλ2/2で配設し、4個のMR素子を夫々順番にR3
1、R41、R42、R32とする。ここで、MR素子
R31とR32及びR41とR42を夫々直列に接続し
て3端子結合を構成するようにする。また、e1はMR
素子R11とR12の中点の出力端子の電圧、e2はM
R素子R21とR22の中点の出力端子の電圧、e3は
MR素子R31とR32の中点の出力端子の電圧、e4
はMR素子R41とR42の中点の出力端子の電圧であ
る。E及びGは電源端子である。図4(A)、(B)は
夫々磁気センサ3a及び3b中のMR素子群の夫々の出
力電圧の処理のための回路を示す接続図である。同図に
おいて、図3と対応する構成については図3と同一の符
号を付して示した。6及び7は夫々OPアンプ、Ri及
びRfは夫々固定抵抗である。e01は磁気センサ3aの
出力電圧、e02は磁気センサ3bの出力電圧である。な
お、e1乃至e4は同図中の該当の端子の出力電圧であ
る。図5は、図3及び図4に示した各出力端子の電圧e
1、e2、e01、e3、e4、e02の夫々の出力電圧波形で
ある。同図に示すように各磁気センサ3a及び3bの出
力電圧e01、e02は周波数が異なり位置回転についても
異なるパルス数での出力電圧波形が得られていることが
わかる。 第2の実施例:図6は本発明の第2の実施例を示す磁気
エンコーダの斜視図である。同図において、1は回転体
の回転軸、2Aは回転体となる磁気ドラムで、この磁気
ドラム2Aは上下方向に2種の直径を持つ磁気媒体によ
り、直径の異なる後述する2種の磁気トラック5c及び
5dを形成している。本実施例では、磁気トラック5c
の直径の方が磁気トラック5dの直径よりも大きい場合
を示す。3′及び3″は夫々磁気センサ3c及び3dの
機能を果すMR素子を備えた磁気センサ板で、これらの
磁気センサ3c及び3dは後述する磁気トラック5c及
び5dに対向して配置され、磁気センサ板3′及び3″
各内側、即ち、磁気ドラム2Aに対面する側に設けられ
ている。4A及び4Bは夫々磁気ドラム2Aの上下2段
の外周に形成された磁気媒体、5cは磁気ドラム2Aの
上側の磁気媒体4Aに着磁された磁気トラック、5dは
磁気ドラム2Aの下側の磁気媒体4Bに着磁された磁気
トラックであり、これらの磁気媒体4A及び4Bの各表
面には、同一のピッチで複数個の磁極が夫々着磁によっ
て形成されている。なお、図6中に磁気トラック5c及
び5d中の極性をNとSを用いて示している。本実施例
では、磁気トラックの数が2個の場合を示している。ま
ず、磁気トラック5cと対向して配置される磁気センサ
3cを考えると、磁気センサ3cの4個のMR素子は、
図3に示した第1の実施例と同様に対向する磁気トラッ
ク5cの磁極の着磁ピッチλ3の半分のピッチであるλ3
/2で配置され、4個のMR素子間で3端子結合を構成
する。各3端子結合の中点の出力端子の電圧を図4に示
したような同様の回路に入力し処理すると磁気トラック
5cの出力電圧波形が得られる。次に、磁気トラック5
dと対向して配置される磁気センサ3dを考えると、磁
気トラック5dの直径は磁気トラック5cの直径よりも
小さく、また同一のピッチで複数個の磁極が着磁されて
いるから、磁気トラック5c及び5dを平面に展開して
着磁されている磁極の状態を見ると図7のような展開図
になっている。図7において、磁気トラック5cの全周
はπφ2、磁気トラック5dの全周はπφ1であり、φ2
>φ1とすると、πφ2>πφ1であるから、磁気トラッ
ク5cが1回転で発生するパルス数は、磁気トラック5
dが1回転で発生するパルス数より多いということがわ
かる。従って、磁気トラック5dと磁気センサ3dが対
向している場合の出力は、例えば、図5のe02に示すよ
うな波形となり磁気トラック5cと対向する磁気センサ
3cより出力する1回転中に発生するパルス数が少なく
なり、1回転中のパルス数が異なる2種類の出力パルス
が得られる。本発明の第1及び第2の実施例は、上述し
たようにいずれも磁気センサとして4個のMR素子を使
用して1回転中のパルス数が異なる2種の出力波形が得
られるインクリメンタル磁気エンコーダでの実施例を示
しているが、電気的に90゜位相差を有する2組(1組
はA相、B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成と
し、これらの複数個の磁気センサより1回転中に異なる
2種以上のパルス数で電気的に90゜位相差を有する2
組以上の出力電圧を得ることもできる。また、MR素子
を3端子結合した1個の磁気センサを使用し、単列パル
スが出力する形式のパルスジェネレータに適用して、1
回転中に2種類以上のパルス数の出力が得られるパルス
ジェネレータを得ることもできる。
【0007】
【発明の効果】本発明の磁気エンコーダは上述のように
構成されるから、1個の箱体と回転軸とが共用され、か
つ複数個の磁気媒体と磁気センサと信号の処理回路とを
備え、1回転中に異なるパルス数の出力が得られるイン
クリメンタルエンコーダ、又はパルスジェネレータをコ
ンパクトで簡単な構成により安価に得ることができると
いう効果を有する。
構成されるから、1個の箱体と回転軸とが共用され、か
つ複数個の磁気媒体と磁気センサと信号の処理回路とを
備え、1回転中に異なるパルス数の出力が得られるイン
クリメンタルエンコーダ、又はパルスジェネレータをコ
ンパクトで簡単な構成により安価に得ることができると
いう効果を有する。
【図1】本発明の第1の実施例である磁気エンコーダの
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の磁気エンコーダの磁気
トラックの展開図である。
トラックの展開図である。
【図3】本発明の第1の実施例の磁気トラックと磁気セ
ンサとのMR素子の各配置を示す展開説明図である。
ンサとのMR素子の各配置を示す展開説明図である。
【図4】同図(A)及び(B)は夫々本発明を適用した
磁気エンコーダの第1の実施例の磁気センサ3a及び3
bの出力電圧の処理回路の接続図である。
磁気エンコーダの第1の実施例の磁気センサ3a及び3
bの出力電圧の処理回路の接続図である。
【図5】本発明の第1の実施例の磁気エンコーダの処理
回路の各部の出力電圧波形図である。
回路の各部の出力電圧波形図である。
【図6】本発明の第2の実施例である磁気エンコーダの
斜視図である。
斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例の磁気トラックの展開図
である。
である。
2、2A:磁気ドラム(回転体) 3、3′、3″:磁気センサ板 3a、3b、3c、3d:磁気センサ 4、4A、4B:磁気媒体 5a、5b、5c、5d:磁気トラック
Claims (7)
- 【請求項1】 回転体に支持された磁気媒体、この磁気
媒体上に所定のピッチで着磁された複数個の磁極、上記
磁気媒体と所定の空隙を隔てて対向する位置に配置さ
れ、その表面に磁気抵抗効果素子(以下MR素子とい
う)を設けた磁気センサを備え、当該磁気センサに設け
たMR素子の抵抗の変化を電気信号に変えて回転体の速
度又は位置を検出する磁気エンコーダにおいて、1回転
中の出力パルス数が異なる2種以上の出力が得られるよ
うにしたことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 【請求項2】 回転体に支持された磁気媒体、この磁気
媒体上に異なるピッチで着磁された複数個の磁極を有す
る複数個の磁気トラック、これらの磁気トラックの夫々
と所定の空隙を隔てて対向し、これらの夫々の磁気トラ
ックに設けた複数個の磁極のピッチと対応するピッチで
配設した複数個のMR素子を設けた複数個の磁気センサ
を備え、これらの複数個の磁気センサより1回転中の出
力パルス数が異なる2種以上の出力が得られるようにし
たことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 【請求項3】 回転体に支持された複数個の異なる直径
の磁気媒体、この複数個の磁気媒体上に同一のピッチで
着磁された複数個の磁極とを有する複数個の磁気トラッ
ク、これらの磁気トラックと所定の空隙を隔てて対向
し、夫々の磁気トラックに設けた複数個の磁極のピッチ
と対応するピッチで配設した複数個のMR素子を設けた
複数個の磁気センサを備え、これらの複数個の磁気セン
サより1回転中の出力パルス数が異なる2種以上の出力
が得られるようにしたことを特徴とする磁気エンコー
ダ。 - 【請求項4】 回転体に支持された磁気媒体、この磁気
媒体上に異なるピッチで着磁された複数個の磁極を有す
る複数個の磁気トラック、これらの磁気トラックの夫々
と所定の空隙を隔てて対向し、これらの磁気トラックの
夫々に設けた複数個の磁極のピッチと対応するピッチで
配設した複数個のMR素子を設けた複数個の磁気センサ
を備え、これらの複数個の磁気センサは対向する磁気ト
ラックに設けた磁極のピッチをλとし、4個のMR素子
をλ/2のピッチで配設し、第1番目と第4番目の2個
のMR素子を直列に接続して3端子結合を構成し、第2
番目と第3番目の2個のMR素子を直列に接続して3端
子結合を構成し、上記2つの3端子結合の両端に電源を
接続し、2つの3端子結合の中点より出力電圧を得る構
成とし、1回転中に異なる2種以上の出力電圧が得られ
るようにしたことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 【請求項5】 請求項4記載の磁気エンコーダにおい
て、電気的に90゜位相差を有する2組(1組はA相、
B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成とし、これら
の複数個の磁気センサより1回転中に異なる2種以上の
パルス数で電気的に90゜位相差を有する2組以上の出
力電圧が得られるようにしたことを特徴とする磁気エン
コーダ。 - 【請求項6】 回転体に支持された複数個の異なる直径
の磁気媒体、これらの磁気媒体上に同一のピッチで着磁
された複数個の磁極を有する複数個の磁気トラック、こ
れらの磁気トラックと所定の空隙を隔てて対向し、夫々
の磁気トラックに設けた複数個の磁極のピッチと対応す
るピッチで配設した複数個のMR素子を設けた複数個の
磁気センサを備え、これらの複数個の磁気センサは、対
向する磁気トラックに設けた磁極のピッチをλとし、第
1番目と第4番目の2個のMR素子を直列に接続して3
端子結合を構成し、第2番目と第3番目の2個のMR素
子を直列に接続して3端子結合を構成し、上記2つの3
端子結合の両端に電源を接続し、2つの3端子結合の中
点より出力電圧が得られるような構成とし、1回転中に
異なる2種以上の出力電圧が得られるようにしたことを
特徴とする磁気エンコーダ。 - 【請求項7】 請求項6記載の磁気エンコーダにおい
て、電気的に90゜位相差を有する2組(1組はA相、
B相の2出力)以上の出力電圧を得る構成とし、これら
の複数個の磁気センサより1回転中に異なる2種以上の
パルス数で電気的に90゜位相差を有する2組以上の出
力電圧が得られるようにしたことを特徴とする磁気エン
コーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33672394A JPH08178692A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 磁気エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33672394A JPH08178692A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 磁気エンコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178692A true JPH08178692A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18302128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33672394A Pending JPH08178692A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 磁気エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08178692A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1396629A3 (en) * | 2002-09-05 | 2004-05-06 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Rotation Detecting Apparatus |
JP2005249791A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Carl Freudenberg Kg | 角度測定装置 |
JP2007057253A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Hino Motors Ltd | 回転検出装置 |
US20150130452A1 (en) * | 2013-11-11 | 2015-05-14 | Fanuc Corporation | Magnetic angle detector |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP33672394A patent/JPH08178692A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1396629A3 (en) * | 2002-09-05 | 2004-05-06 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Rotation Detecting Apparatus |
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JP2015094640A (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-18 | ファナック株式会社 | 磁気式角度検出器 |
CN104634240A (zh) * | 2013-11-11 | 2015-05-20 | 发那科株式会社 | 磁性角度检测器 |
US9816837B2 (en) | 2013-11-11 | 2017-11-14 | Fanuc Corporation | Magnetic angle detector |
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