JPH08173237A - メーキャップ製品の保存および塗布用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中の製品が乾燥したり、または早期分解した
りすることなしに、連続して２つのアプリケーターを使
用することができるメーキャップ製品の保存および塗布
用装置を提供する。 【解決手段】 １つの容器と２つのアプリケーターから
なり、第１番目のアプリケーター（２）のロッド（４）
の長さの少なくとも一部分が中空であり、第２番目のア
プリケーター（３）の塗布素子（１６）およびロッド
（１５）が収容される軸方向の中空（１３）を規定して
おり、第１番目のアプリケーターのロッド（４）の壁
に、前記軸方向の中空（１３）を容器（１）の内容積と
通じさせる少なくとも１つのスロット（１４）を包含
し、第２番目のアプリケーターのキャップ形態のグリッ
プ素子（１７）が第１番目のアプリケーターのキャップ
形態のグリップ素子（６）と着脱可能に連結しているこ
とに特徴付けられるメーキャップ製品の保存および塗布
用装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はメーキャップ製品の
保存および塗布用装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】多数のタイプのメーキャップ製品保存お
よび塗布用装置が知られており、それは、メーキャップ
製品の容器と、該容器に収納可能であって、メーキャッ
プ製品の塗布用素子を一端に有し、もう一端にはアプリ
ケーターが嵌め込まれる容器の開口部を密閉することの
できるキャップを同時に構成するグリップ素子を有する
延伸したロッドを有するアプリケーターからなる。

【０００３】異なる特性をもつ塗布素子を包含する２つ
のアプリケーターからなる装置も知られており、それら
は、そこに収容されている多量のメーキャップ製品を選
択的に塗布する装置の該本体から連続的に引き出すこと
ができる、それぞれのアプリケーターの塗布素子の特性
により決定される様々な塗布条件に依存している。

【０００４】特に、それぞれのアプリケーターの塗布素
子がまつ毛ブラシからなっているかかる装置はマスカラ
の保存および塗布用として知られており、それらは、異
なった寸法の２つのブラシがマスカラ容器の開口部を密
閉することのできるキャップの形態で作られるグリップ
素子に結合されているロッドの一端にそれぞれ固定され
ている。

【０００５】かかる装置の容器の構成は様々にもくろま
れており、例えば、マスカラを塗布する場合、アプリケ
ーターが本体の２つの端において「頭と尾が接する」よ
う装着された延伸した形状（ＥＰ−Ａ−０ ３６５ ２７
３）または上部に２つの開口部を有し、該開口部にアプ
リケーターが嵌め込まれ結合している壜の形態（ＤＥ−
Ａ−３２４０ １５２）がある。１つのアプリケーター
は一般的に長いまつ毛用に企画されたより大きなブラシ
からなり、もう１つは短いまつ毛用に企画されたより小
さなブラシからなる。これら構成の全てにおいては、２
つの開口部、使う人が慣れているものとは異なった形状
および／または寸法、特に、従来装置よりずっと大きな
長さの延伸した円筒形状を有する容器を提供する必要が
ある。さらに、容器における少なくとも１つの開口部が
開いたままであったり、中の製品が乾燥したり、または
早期分解したりすることなしに、連続して２つのアプリ
ケーターを使用することはできない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に、上記
欠点に損害を受けることなく、従来装置の外観をあまり
変形しないで生産することのできる、異なった構成の２
つのアプリケーターを使用するメーキャップ製品の保存
および塗布用装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明は、１つの容器と、それぞれ一端にメーキャップ
製品の塗布素子が設けられ、もう一端がキャップ形態の
グリップ素子に結合されたロッドからなる２つのアプリ
ケーターを有し、第１番目のアプリケーター（２）のロ
ッド（４）の長さの少なくとも一部分が中空であり、第
２番目のアプリケーター（３、３ａ）の塗布素子（１
６、１６ａ）およびロッド（１５、１５ａ）が収容され
る軸方向の中空（１３）を規定しており、第１番目のア
プリケーター（２）のロッド（４）の壁が、前記軸方向
の中空（１３）を容器（１）の内容積と通じさせる少な
くとも１つのスロット（１４）を包含し、第２番目のア
プリケーター（３、３ａ）のキャップ形態のグリップ素
子（１７、１７ａ）が第１番目のアプリケーター（２）
のキャップ形態のグリップ素子（６）と着脱可能に連結
していることに特徴付けられるメーキャップ製品の保存
および塗布用装置に関する。

【０００８】本発明による装置は、その長さの少なくと
も一部分が中空であり、第２番目のアプリケーターの塗
布素子およびロッドが収容される軸方向の中空を規定す
る第１番目のアプリケーターのロッドにより特徴付けら
れ、第２番目のアプリケーターのキャップ形態のグリッ
プ素子は第１番目のアプリケーターのキャップ形態のグ
リップ素子に着脱可能に連結されている。

【０００９】容器に入った製品が第２番目のアプリケー
ターの塗布素子に含浸できるように、第１番目のアプリ
ケーターのロッドの壁には、それの軸方向の中空と容器
の内容物を通じさせる少なくとも１つのスロットがあ
る。好ましくは、この少なくとも１つのスロットは、第
２番目のアプリケーターが第１番目のアプリケーターに
嵌め込まれている位置にある場合の第２番目のアプリケ
ーターの塗布素子の高さに作られる。

【００１０】本発明による装置の２つのアプリケーター
の塗布素子は、同じ型であっても、異なった型であって
もよい。

【００１１】塗布されるべきメーキャップ製品によっ
て、ブラシ、特にまつ毛ブラシ、毛抜き、またはフェル
ールを用いればよく、これらは発泡体またはフェルト、
例えばフロックプラスチック材料または多孔質、例えば
フリット製である。

【００１２】ある特定の具体例では、第２番目のアプリ
ケーターのロッドも同様にその長さの少なくとも一部分
が中空であり、容器に入ったメーキャップ製品とは異な
った製品を保持することができる溜めをその上部に有す
る。該異なる製品とは、例えば、容器中のメーキャップ
製品のための加湿または希釈製品、または第２番目のア
プリケーターで別個に先に塗布する様々なメーキャップ
製品である。

【００１３】本発明の理解を容易にするために、具体例
を記述し、添付の略図を参照するが、本発明はこれらに
制限されるものではない。

【００１４】まず、本発明により製造されたマスカラの
保存および塗布用装置を示す図１〜３を参照する。

【００１５】装置は、延伸された管状の容器１とそれぞ
れ２および３で一般的に示される２つのアプリケーター
からなる。

【００１６】アプリケーター２は、下端で眉毛ブラシが
固定されたロッド４であって、その他方が、アプリケー
ター２のグリップ素子としておよび容器１の密封のため
に同時に役立つ素子６と一体となっているロッド４から
なる。キャップ形態のグリップ素子６は、その下端で開
口部１０の範囲を定める容器１のネック９の上部にある
おねじ８と協同できるめねじ７を有している。

【００１７】一般的な型では、ネック９の高さでフェル
ール１１が設けられ、フェルール１１の下端は平頭部１
２を有し、これは第１番目のアプリケーター２の抽出動
作中、マスカラが含浸したブラシ５を「絞る」部分とし
て知られている。

【００１８】第１番目のアプリケーター２のロッド４に
は、その長さの一部分が中空であり、ロッド４の壁に設
けられるスロット１４により容器２の内容積と通じてい
る軸方向の中空１３を有する。

【００１９】第２番目のアプリケーター３は、その下部
に第１番目のアプリケーター２のブラシ５より小径で短
い眉毛ブラシ１６が設けられているロッド１５を有す
る。ロッド１５はその上部でキャップ１７と一体になっ
ており、該キャップは第１番目のアプリケーター２のキ
ャップ６の上端に設けられたおねじ１９にキャップ１７
をねじで締めるためのめねじ１８を有する。

【００２０】第２番目のアプリケーター３のロッド１５
およびブラシ１６は第１番目のアプリケーターのロッド
４の軸方向の開口部１３に嵌め込むことができるような
寸法を取り、ロッド１５の長さは、第２番目のアプリケ
ーター３を第１番目のアプリケーター２に嵌め込み、そ
れぞれのキャップをねじで締めることによりそれと一体
にした場合に、第２番目のアプリケーターのブラシ１６
が本質的に第１番目のアプリケーターのロッドのスロッ
ト１４の高さにある、図１に示される位置となるような
長さである。

【００２１】図３に示されるように、２つのアプリケー
ターにより構成される集成体を容器からはずす場合、ス
ロット１４および第２番目のアプリケーターのブラシ１
６が位置する第１番目のアプリケーターのロッド４の範
囲が絞りをかける開口部１２を通過し、その絞り開口部
の高さに存在するマスカラはスロット１４を通じてブラ
シ１６に適用される。

【００２２】かかる方法で、ブラシ１６にはマスカラが
充填され、図２に示唆するように、第１番目のアプリケ
ーターの外に第２番目のアプリケーターを引き抜くこと
により、使用者はマスカラを塗布することができる。

【００２３】もちろん、２つのアプリケーターの集成体
は互いにおよび容器に関して、必ずしも図示したごとき
ねじで締めることにより達成されるものではなくてもよ
く、本発明の範囲からはずれなければ、他の既知の方
法、特にかちっと締めることによる集成体を提供するこ
ともできる。

【００２４】同様に、それぞれのアプリケーターの塗布
素子に関して、本発明はいかなる意味においても示され
ている眉毛ブラシの構造には制限されない。

【００２５】図４で示されている具体例では、容器１お
よび第１番目のアプリケーター２は図１〜３に示されて
いる最初の具体例と本質的に同様な構造を有している。

【００２６】最も重要な違いは、第２番目のアプリケー
ター３ａが、その上部に設けられている溜め２１と通じ
る中空ロッド１５ａを有しており、この中空ロッド１５
ａがキャップ１７ａ内に設けられている密栓２０により
密閉されているという点である。

【００２７】第２番目のアプリケーターの塗布素子はブ
ラシの形態でなく、中空ロッド１５ａを通じて溜め２１
からの毛管作用により供給されるフェルト１６ａの形態
で作られる。

【００２８】本発明は特定の具体例に関する構成につい
て述べてきたが、決してそれらに制限されることはな
く、その範囲または目的どちらかからはずれなければ、
変形および修正をすることができる。

【００２９】

【発明の効果】本発明によるメーキャップ製品の保存お
よび塗布装置の容器の開口部は１つとなり、使う人にも
使いよい形状および／または寸法となった。さらに、容
器における少なくとも１つの開口部が開いたままであっ
たり、中の製品が乾燥したり、または早期分解したりす
ることなしに、連続して２つのアプリケーターを使用す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による装置の１つの具体例の縦断面図
を示す。

【図２】 用いるために別々の位置にある図１の装置の
２つのアプリケーターを示す。

【図３】 その使用のある段階における図１の装置の一
部分の破断概略図である。

【図４】 本発明による装置の変型の縦断面図を示す。

【符号の説明】

１：容器、２：第１番目のアプリケーター、３：第２番
目のアプリケーター、４、１５：ロッド、５：塗布素
子、６：グリップ素子、７、１８：めねじ、８、１９：
おねじ、９：ネック、１０：開口部、１１：フェルー
ル、１２：平頭部、１３：中空、１４：スロット、１５
ａ：中空ロッド、１６、１６ａ：塗布素子、１７、１７
ａ：グリップ素子、２０：密栓、２１：溜め

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つの容器と、それぞれ一端にメーキャ
   ップ製品の塗布素子が設けられ、もう一端がキャップ形
   態のグリップ素子に結合されたロッドからなる２つのア
   プリケーターを有し、第１番目のアプリケーター（２）
   のロッド（４）の長さの少なくとも一部分が中空であ
   り、第２番目のアプリケーター（３、３ａ）の塗布素子
   （１６、１６ａ）およびロッド（１５、１５ａ）が収容
   される軸方向の中空（１３）を規定しており、第１番目
   のアプリケーター（２）のロッド（４）の壁が、前記軸
   方向の中空（１３）を容器（１）の内容積と通じさせる
   少なくとも１つのスロット（１４）を包含し、第２番目
   のアプリケーター（３、３ａ）のキャップ形態のグリッ
   プ素子（１７、１７ａ）が第１番目のアプリケーター
   （２）のキャップ形態のグリップ素子（６）と着脱可能
   に連結していることに特徴付けられるメーキャップ製品
   の保存および塗布用装置。
2. 【請求項２】 少なくとも１つのスロット（１４）が、
   第２番目のアプリケーターが第１番目のアプリケーター
   （２）に嵌め込まれている状態において第２番目のアプ
   リケーター（３、３ａ）の塗布素子（１６、１６ａ）の
   高さに設けられていることに特徴付けられる請求項１記
   載の装置。
3. 【請求項３】 第２番目のアプリケーター（３ａ）のロ
   ッド（１５ａ）が、その長さの少なくとも一部分が中空
   であり、上部に該中空ロッド（１５ａ）により該第２番
   目のアプリケーター（３ａ）の塗布素子（１６ａ）と通
   じている溜め（２１）を有することに特徴付けられる請
   求項１または２いずれかに記載の装置。
4. 【請求項４】 ２つのアプリケーターの少なくとも１つ
   の塗布素子が眉毛ブラシ（５、１６）であることに特徴
   付けられる、マスカラの保存および塗布用の装置である
   請求項１〜３いずれかに記載の装置。