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JPH08170524A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JPH08170524A
JPH08170524A JP6312158A JP31215894A JPH08170524A JP H08170524 A JPH08170524 A JP H08170524A JP 6312158 A JP6312158 A JP 6312158A JP 31215894 A JP31215894 A JP 31215894A JP H08170524 A JPH08170524 A JP H08170524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
electrically heated
temperature
deterioration degree
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6312158A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tayama
彰 田山
Tadaki Ota
忠樹 太田
Akio Isobe
明雄 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6312158A priority Critical patent/JPH08170524A/ja
Publication of JPH08170524A publication Critical patent/JPH08170524A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の排気浄化装置において触媒の暖機
性能を高める。 【構成】 排気通路32の電気加熱触媒33より下流
側に設置される排気浄化用のライトオフ触媒34と、触
媒劣化度Rを検出する劣化度検出手段35と、暖機時に
電気加熱触媒33を通電し、検出された触媒劣化度Rに
応じて電気加熱触媒33の通電を停止する暖機制御手段
36とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気加熱触媒を用いた
内燃機関の排気浄化装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関等にあっては、排気ガ
スを清浄化するため、空燃比を理論空燃比となるように
フィードバック制御するとともに、排気通路にHC,C
Oの酸化と、NOの還元を同時に行う三元触媒を設置し
たシステムが、広く実用化されている。しかし、機関の
冷間時に始動した直後は、排気ガスの温度が低いため、
三元触媒による排気ガスの浄化が十分に行われない。
【0003】そこで従来から、暖機時に触媒の早期活性
化をはかるため、図12に示すように、電気加熱触媒を
用いた排気浄化装置がある(特開平4−279718号
公報、参照)。
【0004】これについて説明すると、エンジン27の
排気通路29に排気浄化用の電気加熱触媒21が設置さ
れる。電気加熱触媒21は、暖機時にコントロールユニ
ット24により通電される。
【0005】電気加熱触媒21の温度を検出する温度セ
ンサ23が備えられる。コントロールユニット24は、
暖機時に電気加熱触媒21を通電し、その温度が所定値
を越えて上昇すると、十分に活性化したものと判断し
て、その通電を停止するようになっている。
【0006】さらに、温度センサ23の故障時に対処し
て、コントロールユニット24はエンジン冷却水温度等
に応じて電気加熱触媒21を通電する限界時間を算出
し、通電時間が算出された限界時間に達すると、電気加
熱触媒21が十分に活性化したものと判断して、電気加
熱触媒21の通電を停止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気加熱触
媒21はその劣化が進行するのに伴って触媒性能が悪化
する傾向にあり、例えば排気ガスを50%浄化するのに
必要な温度T50が大幅に高くなる。
【0008】しかしながら、このような電気加熱触媒2
1を用いた排気浄化装置にあっては、電気加熱触媒21
の劣化度に関係なく、暖機時に検出される触媒温度また
は通電時間を制御する構成になっていたため、電気加熱
触媒21の劣化度によって電気加熱触媒21の通電時間
が長すぎたり、短すぎる可能性がある。
【0009】また、排気通路の電気加熱触媒より下流側
に容量の大きいライトオフ触媒が設置される排気浄化装
置にあっては、触媒劣化の進行に対応して暖機時にライ
トオフ触媒を有効に働かせることができず、HC、CO
の排出量が増大したり、燃費の悪化を招く。
【0010】本発明は上記の問題点を解消し、内燃機関
の排気浄化装置において触媒の暖機性能を高めることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内燃機関
の排気浄化装置は、図13に示すように、機関31の排
気通路32に設置されて通電により加熱される排気浄化
用の電気加熱触媒33と、排気通路32の電気加熱触媒
33より下流側に設置される排気浄化用のライトオフ触
媒34と、触媒劣化度Rを検出する劣化度検出手段35
と、暖機時に電気加熱触媒33を通電し、検出された触
媒劣化度Rに応じて電気加熱触媒33の通電を停止する
暖機制御手段36と、を備える。
【0012】請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置
は、図14に示すように、電気加熱触媒33の温度TE
を検出する第一触媒温度検出手段41と、ライトオフ触
媒34の温度TLを検出する第二触媒温度検出手段42
と、触媒劣化度Rが所定値以下である暖機時に検出され
た電気加熱触媒33の温度TEが基準値TEC以上に上
昇すると電気加熱触媒33の通電を停止し、触媒劣化度
Rが所定値より大きい暖機時にライトオフ触媒34の温
度TLが基準値TLC以上に上昇すると電気加熱触媒3
3の通電を停止する切換手段43と、を備える。
【0013】請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置
は、図15に示すように、基準値TECと基準値TLC
をそれぞれ触媒劣化度Rに応じて設定する設定手段44
を備える。
【0014】請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置
は、図16に示すように、電気加熱触媒33の温度TE
を検出する触媒温度検出手段51と、触媒劣化度Rに応
じて電気加熱触媒33の通電時間と温度の積を積算した
値の目標値KCを設定する目標値設定手段52と、検出
された触媒の温度TEと電気加熱触媒33の通電時間の
積を積算した値Kを算出する積算値算出手段53と、算
出された積算値Kが設定された目標値KCを越えると電
気加熱触媒33の通電を停止する通電停止手段54と、
を備える。
【0015】
【作用】触媒の劣化形態は、ウォッシュコートの熱変形
による比表面積の減少や貴金属の分散度の減少等により
起こる永久劣化と、触媒金属の酸化または還元により起
こる一時劣化に分けられる。
【0016】電気加熱触媒33は、触媒の劣化が進むの
に伴って、ライトオフ触媒34に比べて、触媒性能が悪
化する傾向があり、所期の転化率が得られる触媒温度が
大幅に上昇する。すなわち、触媒劣化度Rが所定値より
小さい暖機時では、電気加熱触媒33がライトオフ触媒
34より先に活性化する一方、触媒劣化度Rが所定値よ
り大きい暖機時では、ライトオフ触媒34が電気加熱触
媒33より先に活性化する。
【0017】本発明は、上記触媒の劣化特性に着目して
なされたものであり、請求項1記載の内燃機関の排気浄
化装置において、暖機制御手段36は暖機時に電気加熱
触媒33を通電し、検出された触媒劣化度Rに応じて電
気加熱触媒33の通電を停止し、暖機を終了する。
【0018】このようにして、触媒劣化度Rに応じて電
気加熱触媒33を通電する時間が適確に管理されること
により、暖機時に電気加熱触媒33の通電時間が不足し
たり、不必要に長くなることが回避され、触媒33,3
4の早期活性化がはかられ、省電力化がはかれる。
【0019】請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、切換手段43は、触媒劣化度Rが所定値以下で
ある暖機時では、検出された電気加熱触媒33の温度T
Eが基準値TEC以上に上昇すると電気加熱触媒33の
通電を停止し、暖機を終了する。
【0020】触媒劣化度Rが所定値より小さい暖機時で
は、電気加熱触媒33がライトオフ触媒34より先に活
性化するため、電気加熱触媒33の温度TEが活性温度
TECに達したら、電気加熱触媒33の通電を停止し、
主として電気加熱触媒33によって排気ガスの浄化を行
う。
【0021】一方、切換手段43は、触媒劣化度Rが所
定値より大きい暖機時にライトオフ触媒34の温度TL
が基準値TLC以上に上昇すると電気加熱触媒33の通
電を停止し、暖機を終了する。
【0022】触媒劣化度Rが所定値より大きい暖機時で
は、ライトオフ触媒34が電気加熱触媒33より先に活
性化するため、ライトオフ触媒34の出口温度TLが活
性温度TLCに達したら、電気加熱触媒33の通電を停
止し、主としてライトオフ触媒34により排気ガスの浄
化を行う。
【0023】請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、設定手段44は、基準値TECと基準値TLC
をそれぞれ触媒劣化度Rに応じて設定する。
【0024】触媒の劣化が進むのに伴って、電気加熱触
媒33とライトオフ触媒34がそれぞれ所期の転化率が
得られる触媒温度が上昇するため、基準値TECと基準
値TLCをそれぞれ触媒劣化度Rに応じて設定すること
により、暖機時に電気加熱触媒33の通電時間が不足し
たり、不必要に長くなることが回避される。
【0025】請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、通電停止手段54は、検出された触媒温度TE
と電気加熱触媒33の通電時間の積を積算した値Kが、
予め設定された目標値KCを越えると電気加熱触媒33
の通電を停止し、暖機を終了する。
【0026】これにより、暖機時に電気加熱触媒33の
通電時間が不足したり、不必要に長くなることが回避さ
れる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0028】図1に示すように、エンジン7の吸気通路
8には燃料噴射弁5が取付けられ、コントローラ4から
の信号に応じて燃料を噴射する。
【0029】排気通路9には排気中のHC,COの酸化
と、NOxの還元を同時に行う電気加熱触媒(EHC)
1と、ライトオフ触媒(LOC)6が直列に並んで設置
される。
【0030】触媒を強制的に加熱する手段として設けら
れる電気加熱触媒1は、排気通路3の上流部に設置さ
れ、これに通電されることにより発熱するヒータ機能を
備えている。電気加熱触媒1はその容量がライトオフ触
媒6に対して所定の比率で小さく設定される。
【0031】排気通路3の電気加熱触媒1より下流側に
設置されるライトオフ触媒6は、ヒータ機能を備えてお
らず、電気加熱触媒1を通して導かれる排気ガスによっ
て加熱される。
【0032】電気加熱触媒1とライトオフ触媒6は、そ
れぞれの担体に触媒金属として、白金(Pt)を主に担
持させた白金系三元触媒で構成される。また、電気加熱
触媒1とライトオフ触媒6は、それぞれの担体に触媒金
属として、パラジウム(Pd)を主に、その他セリア等
を担持させたパラジウム系三元触媒で構成してもよい。
【0033】排気通路3の電気加熱触媒1の上流とライ
トオフ触媒6の下流には、排気ガス中の酸素濃度を検出
する第一、第二の酸素センサ2と3がそれぞれ設置され
る。
【0034】ところで、図4は電気加熱触媒1の通電時
に電気加熱触媒1とライトオフ触媒6の内部温度が変化
する様子を示している。電気加熱触媒1とライトオフ触
媒6は通電時間の経過に伴って一緒に上昇する。
【0035】排気通路3には電気加熱触媒1の出口温度
TEを検出する第一温度センサ13と、ライトオフ触媒
6の出口温度TLを検出する第二温度センサ14がそれ
ぞれ設置される。
【0036】コントローラ4には、第一、第二の酸素セ
ンサ2と3、第一、第二の温度センサ13と14、エン
ジン冷却水温度TWを検出する水温センサ12からの信
号がそれぞれ入力される。
【0037】コントローラ4は、図示しないが、エンジ
ン吸入空気量、回転数等の検出信号を入力し、空燃比を
理論空燃比に近づける基本燃料噴射量Tpを算出すると
ともに、第一酸素センサ2の検出信号を入力し、所定の
ストイキ域で燃料噴射量が理論空燃比を中心とした狭い
範囲に収まるようにフィードバック制御する。エンジン
7に供給される混合気の空燃比が理論空燃比を中心とし
た狭い範囲に収まるようにフィードバック制御されるこ
とにより、触媒1,6が有効に働き、排気中のHC,C
Oの酸化と、NOxの還元が同時に行われる。
【0038】ところで、触媒1,6は、理論空燃比より
もリーンな高温排気雰囲気に晒されることにより、触媒
金属の酸化により触媒転化率が低下する、いわゆる一時
劣化を起こす。また、電気加熱触媒1は、この一時劣化
とは別にウォッシュコートの熱変形による比表面積の減
少や触媒金属の分散度の減少等の物理的な要因により触
媒転化率が低下する、いわゆる永久劣化が起きる。
【0039】図5は電気加熱触媒1とライトオフ触媒6
の劣化が進行するのに伴って、触媒性能が変化する様子
を示している。触媒性能は排気ガスを50%浄化するの
に必要な温度T50で表しており、劣化が進むのに伴っ
て電気加熱触媒1はライトオフ触媒6に比べてT50が
大幅に高くなり、触媒性能が悪化する傾向がある。
【0040】本発明は、上記触媒の劣化特性に着目して
なされたものであり、コントローラ4は、第一の酸素セ
ンサ2と、第二の酸素センサ3の出力が、それぞれリッ
チリーンに反転する周期を比較して触媒1,6の劣化度
Rを検出し、この劣化度Rに対応して、暖機時に電気加
熱触媒1を通電する時間を制御する。
【0041】図2は触媒1,6の劣化度Rを検出するル
ーチンを示す。
【0042】これについて説明すると、まず、ステップ
S1で、空燃比が理論空燃比を中心とした狭い範囲に収
まるようにフィードバック制御されるとともに、所定の
排気温度が得られる診断領域かどうかを判断する。
【0043】ステップS2とS3では、触媒1,6より
上流に設置される第一の酸素センサ2のリッチリーンの
反転周波数F1と、触媒1,6より下流に設置される第
二の酸素センサ3のリッチリーンの反転周波数F2をそ
れぞれ読込む。
【0044】図6に示すように、触媒1,6の劣化度が
進んで触媒転化率が0%に近づくほど、反転周期の比率
F2/F1は1に近づく。触媒1,6が正常に機能して
いるときは、排気中の酸素をストレージするので、上流
の排気中に含まれている酸素を、そのまま触媒1,6の
下流で検出することはできない。しかし、触媒1,6が
劣化してくると、上流の排気中の酸素がそのまま下流に
流れるため、下流の酸素センサ3の出力反転回数は、上
流の酸素センサ2の出力の反転回数に近づいてくる。
【0045】ステップS4では、この反転周期比Fr
を、F2/F1として算出する。
【0046】ステップS5で、図7に示すマップから触
媒劣化度Rを周期比Frに基づいて検索する。
【0047】ステップS6で、検索された触媒劣化度R
を記憶する。
【0048】ステップS7で、検索された触媒劣化度R
を所定値と比較し、触媒劣化度Rが所定値より大きいと
判定された場合は、ステップS8に進んで、触媒の劣化
が進んだことを図示しない表示装置に表示する。
【0049】次に、図3に示した電気加熱触媒1の通電
を制御するルーチンについて説明する。
【0050】エンジン7の始動時に、図示しないイグッ
ションスイッチがONになるのに伴って、まずステップ
S11で、電気加熱触媒1を通電する。
【0051】ステップS12で、触媒劣化度Rを所定値
と比較し、触媒劣化度Rが所定値以内と判定された場合
は、ステップS16以降に進んで、電気加熱触媒1の出
口温度TEに応じて通電停止を制御する。
【0052】ステップS16で、第一温度センサ13に
よって検出される電気加熱触媒1の出口温度TEを読込
む。
【0053】続いてステップS17で、図8に示すマッ
プから劣化度Rに応じた通電停止出口温度(基準値)T
ECを検索する。この通電停止出口温度TECは、電気
加熱触媒1が十分に活性化する温度である。
【0054】続いてステップS18で、電気加熱触媒1
の出口温度TEを通電停止出口温度TECと比較し、出
口温度TEが通電停止出口温度TEC以下と判定された
場合は、電気加熱触媒1の通電を継続して行い、出口温
度TEが通電停止出口温度TECを越えて上昇したと判
定された場合は、ステップS19に進んで電気加熱触媒
1の通電を停止し、暖機を終了する。
【0055】このようにして、触媒劣化度Rが所定値よ
り小さい運転状態では、電気加熱触媒1がライトオフ触
媒6より先に活性化するため、電気加熱触媒1の温度T
Eが活性温度TECに達したら、電気加熱触媒1の通電
を停止し、主として電気加熱触媒1によって排気ガスの
浄化を行う。
【0056】一方、ステップS12で、触媒劣化度Rが
所定値より大きいと判定された場合は、ステップS13
以降に進んで、ライトオフ触媒6の出口温度TLに応じ
て通電停止を制御する。
【0057】ステップS13で、第二温度センサ14に
よって検出されるライトオフ触媒6の出口温度TLを読
込む。
【0058】続いてステップS14で、図9に示すマッ
プから劣化度Rに応じた通電停止出口温度(基準値)T
LCを検索する。この通電停止出口温度TLCは、ライ
トオフ触媒6が十分に活性化する温度である。
【0059】続いてステップS15でライトオフ触媒6
の出口温度TLを通電停止出口温度TLCと比較し、出
口温度TLが通電停止出口温度TLC以下と判定された
場合は、電気加熱触媒1の通電を継続して行い、出口温
度TLが通電停止出口温度TLCを越えて上昇したと判
定された場合は、ステップS19に進んで電気加熱触媒
1の通電を停止し、暖機を終了する。
【0060】このようにして、触媒劣化度Rが所定値よ
り大きい運転状態では、ライトオフ触媒6が電気加熱触
媒1より先に活性化するため、ライトオフ触媒6の出口
温度TLが活性温度TLCに達したら、電気加熱触媒1
の通電を停止し、主としてライトオフ触媒6により排気
ガスの浄化を行う。
【0061】これにより、暖機時に電気加熱触媒1を不
必要に長く通電することが回避され、省電力化がはかれ
るとともに、電気加熱触媒1および図示しないバッテリ
の劣化を抑えられる。
【0062】次に、他の実施例として、コントローラ4
は、電気加熱触媒1の通電時間(タイマーのカウント
値)と出口温度TEの積を積算した値Kを算出し、算出
された積算値Kを目標値KCと比較し、積算値Kが目標
値KCを越えたと判定された場合に、触媒1,6の活性
化が十分に行われたものとして、電気加熱触媒1の通電
を停止する構成としてもよい。
【0063】図10は、この実施例における電気加熱触
媒1の通電を制御するルーチンを示している。
【0064】これについて説明すると、エンジン7の始
動時に図示しないイグッションスイッチがONになるの
に伴って、まずステップS21で、電気加熱触媒1が通
電される。
【0065】続いて、ステップS22で図11に示すマ
ップから劣化度Rに応じた目標値KCを検索する。この
目標値KCは、触媒1,6の劣化回復処理に必要な時間
と温度を積算した値の目標値である。図11に示すマッ
プは、触媒劣化度Rに応じて触媒1,6の活性化が十分
に行われる電気加熱触媒1の通電時間と出口温度TEの
積を積算した目標値KCを予め実験結果に基づいて設定
したものである。
【0066】続いて、ステップS23に進んで積算値K
を出口温度TEと通電時間(タイマーのカウント値)の
積の積算値として算出する。
【0067】続いて、ステップS24に進んで算出され
た積算値Kを劣化度Rに応じて検索された目標値KCと
比較し、積算値Kが目標値KCを越えたと判定された場
合、ステップS25に進んで電気加熱触媒1の通電を停
止し、暖機を終了する。
【0068】このようにして、触媒劣化度Rに応じて電
気加熱触媒1を通電する時間が適確に管理されることに
より、暖機時に電気加熱触媒1の通電時間が不足した
り、不必要に長く通電することが回避され、触媒1,6
の早期活性化がはかられ、省電力化がはかれるととも
に、電気加熱触媒1および図示しないバッテリの劣化を
抑えられる。
【0069】さらに他の実施例として、コントローラ4
は、触媒劣化度Rと始動時の冷却水温度TWに応じて電
気加熱触媒1を通電する電圧を制御する構成として、所
期の触媒性能が得られるの必要な電気加熱触媒1の通電
時間が一定になるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の内燃
機関の排気浄化装置は、暖機時に電気加熱触媒を通電
し、検出された触媒劣化度Rに応じて電気加熱触媒の通
電を停止する構成としたため、触媒劣化度Rに応じて電
気加熱触媒を通電する時間が適確に管理され、暖機時に
電気加熱触媒の通電時間が不足したり、不必要に長くな
ることが回避され、触媒の早期活性化と省電力化がはか
れる。
【0071】請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置
は、触媒劣化度Rが所定値以下である暖機時に検出され
た電気加熱触媒の温度TEが基準値TEC以上に上昇す
ると電気加熱触媒の通電を停止する一方、触媒劣化度R
が所定値より大きい暖機時にライトオフ触媒の温度TL
が基準値TLC以上に上昇すると電気加熱触媒の通電を
停止する構成としたため、電気加熱触媒とライトオフ触
媒のうち触媒劣化度Rに応じて先に活性化する触媒を働
かせ、触媒の早期活性化と省電力化がはかれる。
【0072】請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置
は、基準値TECと基準値TLCをそれぞれ触媒劣化度
Rに応じて設定する構成としたため、暖機時に電気加熱
触媒の通電時間が不足したり、不必要に長くなることが
回避される。
【0073】請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置
は、検出された触媒温度TEと電気加熱触媒の通電時間
の積を積算した値Kが、予め設定された目標値KCを越
えると電気加熱触媒の通電を停止する構成としたため、
暖機時に電気加熱触媒の通電時間が不足したり、不必要
に長くなることが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシステム図。
【図2】同じく触媒の劣化判定を行う制御内容を示すフ
ローチャート。
【図3】同じく暖機時に電気加熱触媒の通電を行う制御
内容を示すフローチャート。
【図4】同じく電気加熱触媒の通電時に電気加熱触媒と
ライトオフ触媒の内部温度が変化する様子を示した模式
図。
【図5】電気加熱触媒とライトオフ触媒の劣化が進行す
るのに伴って、触媒性能が変化する様子を示した模式
図。
【図6】同じく反転周期比F2/F1と触媒転化率の関
係を示す特性図。
【図7】同じく反転周期比F2/F1に基づいて触媒劣
化度Rを設定したマップ。
【図8】同じく劣化度Rに基づいて通電停止出口温度T
ECを設定したマップ。
【図9】同じく劣化度Rに基づいて通電停止出口温度T
LCを設定したマップ。
【図10】他の実施例において、暖機時に電気加熱触媒
の通電を行う制御内容を示すフローチャート。
【図11】同じく触媒劣化度Rに基づいて目標値KCを
設定したマップ。
【図12】従来例を示すシステム図。
【図13】請求項1記載の発明のクレーム対応図。
【図14】請求項2記載の発明のクレーム対応図。
【図15】請求項3記載の発明のクレーム対応図。
【図16】請求項4記載の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 電気加熱触媒 2 第一酸素センサ 3 第二酸素センサ 4 コントローラ 5 燃料噴射弁 6 ライトオフ触媒 7 エンジン 9 排気通路 12 水温センサ 13 第一出口温度センサ 14 第二出口温度センサ 31 機関 32 排気通路 33 電気加熱触媒 34 ライトオフ触媒 35 劣化度検出手段 36 暖機制御手段 41 第一触媒温度検出手段 42 第二触媒温度検出手段 43 切換手段 44 基準値設定手段 51 触媒温度検出手段 52 目標値設定手段 53 積算値算出手段 54 通電停止手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の排気通路に設置されて通電により加
    熱される排気浄化用の電気加熱触媒と、 排気通路の電気加熱触媒より下流側に設置される排気浄
    化用のライトオフ触媒と、 触媒劣化度Rを検出する劣化度検出手段と、 暖機時に電気加熱触媒を通電し、検出された触媒劣化度
    Rに応じて電気加熱触媒の通電を停止する暖機制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】電気加熱触媒の温度TEを検出する第一触
    媒温度検出手段と、 ライトオフ触媒の温度TLを検出する第二触媒温度検出
    手段と、 触媒劣化度Rが所定値以下である暖機時に検出された電
    気加熱触媒の温度TEが基準値TEC以上に上昇すると
    電気加熱触媒の通電を停止し、触媒劣化度Rが所定値よ
    り大きい暖機時にライトオフ触媒の温度TLが基準値T
    LC以上に上昇すると電気加熱触媒の通電を停止する切
    換手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    排気浄化装置。
  3. 【請求項3】基準値TECと基準値TLCをそれぞれ触
    媒劣化度Rに応じて設定する設定手段を備えたことを特
    徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】電気加熱触媒の温度TEを検出する触媒温
    度検出手段と、 触媒劣化度Rに応じて電気加熱触媒の通電時間と温度の
    積を積算した値の目標値KCを設定する設定手段と、 検出された電気加熱触媒の温度TEと通電時間の積を積
    算した値Kを算出する算出手段と、 算出された積算値Kが設定された目標値KCを越えると
    電気加熱触媒の通電を停止する通電停止手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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