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JP3217130B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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Publication number
JP3217130B2
JP3217130B2 JP17534192A JP17534192A JP3217130B2 JP 3217130 B2 JP3217130 B2 JP 3217130B2 JP 17534192 A JP17534192 A JP 17534192A JP 17534192 A JP17534192 A JP 17534192A JP 3217130 B2 JP3217130 B2 JP 3217130B2
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Japan
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catalyst
temperature
exhaust gas
engine
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JP17534192A
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浩市 寺田
正信 幸徳
美伸 城戸
覚 河添
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンの排気通路には排気ガス
を浄化するための触媒が設けられている。かかる触媒を
用いた排気浄化装置に関しては種々の提案があり、例え
ば、実開昭61−49014号公報には、排気ガス中の
パティキュレートによる触媒の目詰りを防止するため
に、上記排気通路におけるフィルタの直上流部位に電気
ヒータを設け、フィルタの上流側と下流側との圧力差が
大きくなった際や、排気ガス温度が低いときに上記電気
ヒータを作動させて排気ガスを加熱し、上記パティキュ
レートを燃焼除去することが記載されている。
【0003】また、実開平2−94316号公報には、
触媒本体に抵抗加熱体による加熱で遠赤外線を放射する
ヒータ及び触媒温度センサを取り付け、触媒温度が低い
ときに上記ヒータを作動させて当該触媒を活性温度まで
昇温させることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の触媒本体をヒー
タで加熱する技術は、触媒の早期活性化が図れ有用であ
るが、触媒温度が所定の活性温度まで上昇するのに時間
がかかる、という問題がある。すなわち、エンジンの排
気ガスを浄化するには容量の大きな触媒を必要とし、従
ってその熱容量が大きくなるのが通常である。このた
め、エンジンの冷間始動時においては触媒の温度上昇に
時間がかかり、触媒がその活性温度に到達するまでの未
浄化排気ガスの排出量が多くなってしまう。
【0005】これに対して、排気通路に1つの大容量の
触媒を設けるのでなく、これを排気通路における上流側
と下流側の2つの触媒に分けて触媒容量を相対的に小さ
くし、そのうちの上流側の触媒に加熱手段を設けること
により、触媒の活性化に要する時間を短縮することが考
えられる。この場合、加熱されるべき上流側の触媒の温
度を検出しながら加熱の制御を行なうことになる。
【0006】しかし、それでは下流側の触媒が所期の活
性温度に達しているか否かは不明である。従って、上流
側の触媒の加熱によって間接的に下流側の触媒を所期の
活性温度に昇温させる場合、上流側の触媒を過剰に加熱
する結果となり易い。このことは、電力の節約の点から
は不利である。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対し、直接的には上流側の触媒を加熱
手段によって加熱するが、その場合の温度制御の対象と
なる触媒を下流側の触媒の温度に基づいて上流側触媒と
下流側触媒とで切り換えることにより、その解決を図る
ものである。以下、上記課題を解決する各手段について
説明する。
【0008】−第1の手段(請求項1)及びその作用− 第1の手段は、エンジンの排気通路に排気ガス浄化用の
第1触媒が設けられているとともに、上記排気通路にお
ける第1触媒よりも上流部位に排気ガス浄化用の第2触
媒が設けられ、この第2触媒に当該第2触媒を加熱する
電気加熱手段が設けられているエンジンの排気浄化装置
であって、上記第1触媒の温度を検出する第1温度検出
手段と、上記第2触媒の温度を検出する第2温度検出手
段と、上記第1温度検出手段によって検出される第1触
媒の温度が所定の活性温度に達する前は、上記第2温度
検出手段によって検出される第2触媒の温度に基づいて
当該第2触媒が目標温度になるように上記加熱手段の作
動を制御し、上記第1触媒の温度が上記活性温度に達し
た後は、当該第1触媒が目標温度になるように上記加熱
手段の作動を制御する制御手段とを備え、上記第1触媒
の目標温度は、上記活性温度であり且つ上記第2触媒の
目標温度よりも低いことを特徴とする。
【0009】上記触媒としては、三元触媒であっても、
希薄空燃比においてNOx(窒素酸化物)の浄化に有効
な所謂NOx浄化用触媒であってもよい。また、上記加
熱手段については、これを電気的なものに限定している
が、それはその作動の制御が容易だからである。また、
第1触媒と第2触媒とは、各々別個の容器に装填して下
流側と上流側とに配置してなるものであっても、同一容
器内に隙間を存して下流側と上流側とに位置するように
装填されてなるものであってもよい。
【0010】上記手段においては、上流側に位置する第
2触媒からの熱の伝達によってその下流側の第1触媒が
加熱され、この第1触媒の温度上昇を図ることができ
る。特に、上流側の第2触媒が活性温度に達した後は、
当該触媒反応熱によって加熱された排気ガスが下流側の
第1触媒に流れるから、この第1触媒の早期昇温が図れ
ることになる。
【0011】しかして、本手段においては、第1触媒が
所定の活性温度に達するまでは第2触媒の温度を基準に
して加熱手段の作動を制御するから、当該第2触媒の温
度の過度上昇を防止しながら、該第2触媒を目標温度ま
で昇温させることができる。すなわち、当初から下流側
の第1触媒の温度を基準にして加熱手段の作動を制御す
ると、第1触媒の早期昇温を図ることは可能になって
も、加熱手段によって直接加熱される上流側の第2触媒
の温度が異常に上昇する懸念があるが、本手段によれば
かかる事態を避けることができる。
【0012】また、第1触媒が上記活性温度に達した後
はこの第1触媒の温度を基準に加熱手段の作動を制御す
るから、第1触媒の温度の過度上昇を防止しながら、第
2触媒を無駄に加熱することを避けて電力を節約するこ
とができる。すなわち、下流側の第1触媒の目標温度の
方が上流側の第2触媒の目標温度よりも低いから、この
上流側の第2触媒を温度制御の対象とした状態を続ける
と、第2触媒からの伝熱によって下流側の第1触媒の温
度が目標とする活性温度を越えて上昇する懸念がある
が、この第1触媒が活性温度に達した後は、温度制御の
対象をこの第1触媒の方に切り換えるから、第1触媒の
温度の過度上昇を避けることができるとともに、第2触
媒を無駄に加熱することを避けることができる。
【0013】また、上記第1触媒の目標温度の方が上記
第2触媒の目標温度よりも低いから、第2触媒をその目
標温度となるように加熱手段によって加熱すれば、この
第2触媒からの伝熱によって加熱される第1触媒はその
目標温度に早く達することになる。よって、第2触媒の
温度制御から第1触媒の温度制御へと速やかに移行する
ことが可能になるから、第2触媒を無駄に加熱すること
を避けて電力を節約する上で有利になる。また、第1触
媒の温度制御に移行した後も、第2触媒は加熱手段によ
って加熱されるが、その目標温度が高いから、第2触媒
の温度がその目標温度を越えて過度に上昇することが避
けられ、第2触媒の熱劣化防止に有利なる。
【0014】−第2の手段(請求項2)及びその作用− 第2の手段は、上記第1の手段と同様に第1触媒、第2
触媒及び第2触媒を加熱する加熱手段を備えているエン
ジンの排気浄化装置を前提とし、上記第1触媒の温度を
検出する第1温度検出手段と、上記第2触媒の温度を検
出する第2温度検出手段と、上記第1温度検出手段によ
って検出される第1触媒の温度が所定の活性温度に達す
る前は、上記第2温度検出手段によって検出される第2
触媒の温度に基づいて当該第2触媒が目標温度になるよ
うに上記加熱手段の作動をフィードバック制御し、上記
第1触媒の温度が上記活性温度に達した後は、上記第1
温度検出手段によって検出される第1触媒の温度に基づ
いて当該第1触媒が目標温度になるように上記加熱手段
の作動をフィードバック制御する制御手段とを備え、上
記第1触媒の目標温度は、上記活性温度であり且つ上記
第2触媒の目標温度よりも低い点に特徴がある。
【0015】本手段においては、第1触媒が活性温度に
達するまでは第2触媒の温度を基準にして加熱手段の作
動を制御するから、当該第2触媒の温度の過度上昇を防
止しながら、該第2触媒を所期の活性温度まで昇温させ
ることができる。すなわち、当初から下流側の第1触媒
の温度を基準にして加熱手段の作動を制御すると、第1
触媒の早期昇温を図ることは可能になっても、加熱手段
によって直接加熱される上流側の第2触媒の温度が異常
に上昇する懸念があるが、本手段によればかかる事態を
避けることができる。
【0016】また、第1触媒が活性温度に達した後はこ
の第1触媒の温度を基準に加熱手段の作動を制御し、し
かもこの第1触媒の目標温度は上記活性温度であり且つ
上記第2触媒の目標温度よりも低いから、先に説明した
第1の手段と同様に、第1触媒の温度の過度上昇を避け
ることができるとともに、第2触媒を無駄に加熱するこ
とを避けて電力を節約することができ、さらに第2触媒
の温度がその目標温度を越えて過度に上昇することが避
けられ、第2触媒の熱劣化防止に有利なる
【0017】−第3の手段(請求項3)及びその作用− 第3の手段は、上記各手段における加熱手段によって直
接加熱される第2触媒の容量を下流側の第1触媒のそれ
よりも小さくした点に特徴がある。すなわち、このよう
にすると、第2触媒の早期昇温を図る上で有利になり、
それだけ、エンジンの冷間始動時における未浄化排気ガ
スの排出を抑えることができる。
【0018】−第4の手段(請求項4)及びその作用− 第4の手段は、上記各手段に好適な触媒の種類に関する
ものであり、上記第2触媒が第1触媒よりも低温側で活
性が発現する低温活性触媒である点に特徴がある。
【0019】この場合、例えば三元触媒においては、第
1触媒として白金、パラジウム及びセリウムを触媒成分
として含有するものを採用し、第2触媒として白金、パ
ラジウム及びセリウムの他にバリウムを含有するものを
採用することが好適である。このようにすれば、第2触
媒は第1触媒よりも低温側で活性が発現する低温活性触
媒となる。さらに、第2触媒の方に上記セリウム及びバ
リウムに加えてジルコニウムを含有するものを採用する
と、該第2触媒の耐熱性を高めることができる。また、
担体としては、アルミナペレット担体、一体成形のコー
ディライト製モノリス担体にアルミナコーティングを行
ない使用するもの、さらには金属箔ハニカム担体を用い
るものなどを適宜採用することができる。
【0020】しかして、本手段においては、上流側の第
2触媒が低温活性であるから、当該第2触媒を早期に活
性温度まで昇温させて未浄化排気ガスの排出を防止する
上で有利になる。
【0021】また、上述の如く、第2触媒を耐熱性が高
いものにすると、第2触媒を比較的高い温度にまで加熱
することが可能になり、第1触媒の早期昇温を図る上で
有利になる。
【0022】
【発明の効果】従って、上記第1の手段によれば、エン
ジンの排気通路に排気ガス浄化用の第1触媒が設けられ
ているとともに、その上流側に電気加熱手段を備えた排
気ガス浄化用の第2触媒が設けられ、第1触媒の温度が
所定の活性温度に達する前は、第2触媒が目標温度にな
るように、また、上記第1触媒の温度が上記活性温度
達した後は、当該第1触媒がその活性温度に相当する
標温度になるように、それぞれ上記加熱手段の作動を制
御する制御手段を備え、第1触媒の目標温度の方が上記
第2触媒の目標温度よりも低いから、当該第2触媒の温
度の過度上昇を防止しながら、該第2触媒を所期の活性
温度まで昇温させることができるとともに、第1触媒が
所定の温度に達した後に第2触媒を無駄に加熱すること
を避けて電力を節約することができ、さらに第2触媒の
劣化を防止することができる。
【0023】また、上記第2の手段によれば、第1触媒
の温度が所定の活性温度に達する前は、第2触媒が目標
温度になるように、また、上記第1触媒の温度が上記
性温度に達した後は、当該第1触媒がその活性温度に相
当する目標温度(上記第2触媒の目標温度よりも低い)
になるように、それぞれ上記加熱手段の作動をフィード
バック制御するので、当該第2触媒の温度の過度上昇を
防止しながら、該第2触媒を所期の活性温度まで昇温さ
せることができるとともに、第1触媒が所定の温度に達
した後に第2触媒を無駄に加熱することを避けて電力を
節約することができ、さらに第2触媒の劣化を防止する
ことができる。
【0024】また、第3の手段によれば、加熱手段によ
って直接加熱される第2触媒の容量を下流側の第1触媒
のそれよりも小さくしたから、第2触媒の早期昇温を図
って未浄化排気ガスの排出を抑えることができる。
【0025】また、第4の手段によれば、上記第2触媒
が第1触媒よりも低温側で活性が発現する低温活性触媒
であるから、当該第2触媒を早期に活性温度まで昇温さ
せて未浄化排気ガスの排出を防止することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0027】−全体構成− 図1にエンジンの排気浄化装置の全体構成が示されてい
る。同図において、1はエンジン本体、2は吸気通路、
3は排気通路である。吸気通路2には、その上流側か
ら、エアクリーナ4、エアフローセンサ5、スロットル
バルブ6、サージタンク7が順に設けられている。排気
通路3には、主触媒としての第1触媒8が設けられてい
るとともに、該第1触媒8の上流側にヒータ付き前置き
触媒としての第2触媒9が設けられている。この各触媒
8,9には、それぞれの触媒温度を検出する第1及び第
2の温度検出手段10,11が設けられている。さら
に、上記第2触媒9の上流側にはO2センサ20が設け
られている。
【0028】上記第1及び第2の触媒8,9はいずれも
三元触媒である。第1触媒8は、セリウムを触媒成分と
して含有する。第2触媒9は、セリウムの他にバリウム
及びジルコニウムを触媒成分として含有する耐熱性が高
い低温活性触媒である。また、当該両触媒8,9は、一
体成形のコーディライト製モノリス担体に上記触媒成分
がアルミナコーティングされて形成されている。そし
て、主触媒としての第1触媒8の容量は第2触媒の2倍
である。
【0029】また、上記エアクリーナ4におけるフィル
タ4aの下流部位から上記排気通路3におけるO2セン
サ20とヒータ付き前置き触媒9との間の部位に2次エ
ア供給通路12が延設されている。この2次エア供給通
路12には、その上流側から、エアポンプ13、エアカ
ットバルブ14、チェックバルブ15が順に設けられて
いる。エアカットバルブ14の作動圧はエンジンの吸気
負圧であって、そのために、上記サージタンク7から上
記エアカットバルブ14に負圧取出通路16が延設さ
れ、該負圧取出通路16に三方ソレノイドバルブ17が
設けられている。
【0030】本例の場合、2次エアは主として上記触媒
8,9の流入空燃比をフィードバック制御するために用
いられるものである。すなわち、三方ソレノイドバルブ
17の作動は、マイクロコンピュータを用いたコントロ
ールユニット18により、上記O2センサ20を信号源
として制御される。
【0031】また、上記ヒータ付き第2触媒9における
ヒータは、バッテリ19を電源とする電気ヒータであっ
て、通電制御手段を備えた上記コントロールユニット1
8によって通電が制御されるようになされている。この
通電制御は、エンジンの吸気温度センサ、エンジン冷却
水温度センサ、排気ガス温度センサ、エンジンのスター
タスイッチ、触媒温度センサ10,11等を信号源とし
て行なわれる。以下、通電制御手段について説明する。
【0032】−通電制御手段− 本例の構成は図2に示されている。同図において21は
通電制御手段であり、上記第1温度検出手段10によっ
て検出される第1触媒8の温度T1 に基づいて当該第1
触媒8が目標温度T1oになるように加熱手段(上記電気
ヒータ)25の作動をフィードバック制御する第1制御
部22と、上記第2温度検出手段11によって検出され
る第2触媒9の温度T2 に基づいて当該第2触媒9が目
標温度T2oになるように上記加熱手段25の作動をフィ
ードバック制御する第2制御部23と、上記第1制御部
22と第2制御部23との間で制御を切換える制御切換
部24とを備えてなる。
【0033】上記制御切換部24は、第1触媒8の温度
T1 が所定の活性温度(本例の場合は上記目標温度)T
1oに達する前は上記第2制御部23が制御を実行し、上
記第1触媒8の温度T1 が上記活性温度T1oに達した後
は上記第1制御部22が制御を実行するよう、制御の切
換を行なう。また、上記第1触媒8の目標温度T1oと第
2触媒9の目標温度T2oとは、T1o<T2oの関係にあ
り、例えば、T1o=350℃、T2o=500℃とされ
る。また、上記通電制御の開始と終了とは開始終了判定
手段26によって行なわれる。
【0034】通電制御の具体的な内容は図3にフローで
示されている。エンジンの始動開始時における上述の吸
気温度、冷却水温度、排気ガス温度等が開始終了判定手
段26によって読み込まれ、すべてが所定値以下である
ときに、スタータSW(スタータスイッチ)がONにな
った場合に、通電制御が開始される(ステップS1〜S
3)。また、開始終了判定手段26は制御開始と同時に
通電タイマをONとする。この通電タイマは、通電制御
を終了するためのものであり、その設定時間は、加熱手
段25の作動がなくとも触媒8が活性温度を維持し得る
ようになる時間を実験的に求めて定められている。
【0035】上記開始終了判定手段26による通電制御
開始の判定があると、制御切換部24は第1温度検出手
段10によって検出される第1触媒8の温度T1 (図4
に破線で示されている)が目標温度T1oに達するまで
は、第2制御部23に通電制御(フィードバック制御)
を実行させる(ステップS4,S5)。すなわち、第2
制御部23は、第2温度検出手段11によって検出され
る第2触媒9の温度T2に基づき、該温度T2 が目標温
度T2o未満であれば通電をオンとし、当該温度T2 が目
標温度T2o以上であれば通電をオフとする通電制御を実
行する(図4の実線参照)。
【0036】この場合、上記第2触媒9は、低温活性で
あるから、目標温度T2oに達する前(さらに言えば、第
1触媒8の目標温度T1oに達する前)から活性が発現
し、排気ガスの浄化を開始する。また、第2触媒9は、
その容量が小さいから早期に目標温度T2oに達し高い浄
化率が得られ、エンジンの冷間始動時における未浄化排
気ガスの排出を防止する上で有利になる。さらに当該通
電制御の場合、第2触媒9が目標温度T2oを大きく上回
ることは防止されるから、当該触媒の熱劣化の問題はな
い。
【0037】さらに、第2触媒9は、耐熱性が高いた
め、目標温度T2oが高くとも、劣化することなく排気ガ
スの浄化が可能であり、そして、このように目標温度T
2oを高くすることができるから、間接的に第1触媒8の
早い温度上昇を図る上で有利になる。
【0038】しかして、上記第1温度検出手段10によ
って検出される第1触媒8の温度T1 が目標温度T1oに
達した場合、第2制御部23の制御に代わって第1制御
部22が通電制御(フィードバック制御)を実行するこ
とになる(ステップS4→S6)。すなわち、第1制御
部22は、第1温度検出手段10によって検出される第
1触媒9の温度T1 に基づき、該温度T1 が目標温度T
1o未満であれば通電をオンとし、当該温度T1 が目標温
度T1o以上であれば通電をオフとする通電制御を実行す
る。
【0039】これにより、図4に破線で示すように、第
1触媒8の温度T1 は目標温度T1oに沿って昇降しこの
目標温度T1oを大きく上回ったり、逆に大きく下回るこ
とが防止されるものである。つまり、直接的には第2触
媒9を加熱しながらも、第1触媒8を目標温度T1o付近
に維持することができるため、排気ガスの浄化率を高め
る上で有利であり、また、第1触媒8が目標温度T10に
達している場合には、第2触媒9を無駄に加熱する必要
はなく、電力の節約を図る上で有利になる。
【0040】そうして、通電タイマの設定時間が経過す
ると、加熱手段25の作動がなくとも第1触媒8が活性
温度を維持し得るとして、開始終了判定手段26によっ
て通電制御が終了される(ステップS7,S8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの排気浄化装置の全体構成図
【図2】通電制御手段の構成を示すブロック図
【図3】触媒温度の経時変化を示すグラフ図
【図4】通電制御のフロー図
【符号の説明】
1 エンジン本体 3 排気通路 8 第1触媒 9 第2触媒 10 第1温度検出手段 11 第2温度検出手段 18 コントロールユニット 19 バッテリ 21 通電制御手段 22 第1制御部 23 第2制御部 24 制御切換部 25 加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河添 覚 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−10117(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/20 F01N 3/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気通路に排気ガス浄化用の第
    1触媒が設けられているとともに、上記排気通路におけ
    る第1触媒よりも上流部位に排気ガス浄化用の第2触媒
    が設けられ、この第2触媒に当該第2触媒を加熱する電
    気加熱手段が設けられているエンジンの排気浄化装置に
    おいて、 上記第1触媒の温度を検出する第1温度検出手段と、 上記第2触媒の温度を検出する第2温度検出手段と、 上記第1温度検出手段によって検出される第1触媒の温
    度が所定の活性温度に達する前は、上記第2温度検出手
    段によって検出される第2触媒の温度に基づいて当該第
    2触媒が目標温度になるように上記加熱手段の作動を制
    御し、上記第1触媒の温度が上記活性温度に達した後
    は、当該第1触媒が目標温度になるように上記加熱手段
    の作動を制御する制御手段とを備え、 上記第1触媒の目標温度は、上記活性温度であり且つ
    記第2触媒の目標温度よりも低いことを特徴とするエン
    ジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】エンジンの排気通路に排気ガス浄化用の第
    1触媒が設けられているとともに、上記排気通路におけ
    る第1触媒よりも上流部位に排気ガス浄化用の第2触媒
    が設けられ、この第2触媒に当該第2触媒を加熱する電
    気加熱手段が設けられているエンジンの排気浄化装置に
    おいて、 上記第1触媒の温度を検出する第1温度検出手段と、 上記第2触媒の温度を検出する第2温度検出手段と、 上記第1温度検出手段によって検出される第1触媒の温
    度が所定の活性温度に達する前は、上記第2温度検出手
    段によって検出される第2触媒の温度に基づいて当該第
    2触媒が目標温度になるように上記加熱手段の作動をフ
    ィードバック制御し、上記第1触媒の温度が上記活性温
    度に達した後は、上記第1温度検出手段によって検出さ
    れる第1触媒の温度に基づいて当該第1触媒が目標温度
    になるように上記加熱手段の作動をフィードバック制御
    する制御手段とを備え 上記第1触媒の目標温度は、上記活性温度であり且つ上
    記第2触媒の目標温度 よりも低い ことを特徴とするエン
    ジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】上記第2触媒は第1触媒よりも小容量であ
    る請求項1又は請求項2に記載のエンジンの排気浄化装
    置。
  4. 【請求項4】上記第2触媒は第1触媒よりも低温側で活
    性が発現する低温活性触媒である請求項1乃至請求項3
    のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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