JPH08168509A - 歯科用治療椅子 - Google Patents
歯科用治療椅子Info
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Abstract
やステップ部が安全に伸展及び屈曲する機構を備えた歯
科用治療椅子を提供する。 【構成】 座部シート支え1の前方端に上揺動アーム2
及び下揺動アーム3の上方端がそれぞれ回転軸2a及び
3aにより枢着されており、上揺動アーム2の下方端に
はステップ部7の後方端の所定位置が回転軸2bにより
枢着されており、また下揺動アーム3の前記上方端とは
異なる上方端又はその中間部所定位置の回転軸3bによ
り脚部駆動源5の摺動アーム5bの先端部が枢着されて
おり、下揺動アーム3の下方端にはローラ回転軸4aに
よりローラ4が上揺動アーム2の略中間位置の裏面に当
接するように枢着されていて、更に前記ローラ回転軸4
aにその上方端が枢着されている伸縮アーム摺動棒6b
が摺動自在に装着されている伸縮アーム外筒6aが前記
ステップ部7の回転軸2bより後方に位置する回転軸6
cにより枢着されている。
Description
プ部の下方に障害物が存在していても脚部シート部やス
テップ部が安全に伸展及び屈曲する機構を備えた歯科治
療に用いられる歯科用治療椅子に関するものである。
称することがある)に着座した患者の脚部及び足部が接
触する部分である脚部シート部及びステップ部の円滑な
移動感覚を得られるようにする機構として、四節リンク
を用いる考案が例えば実公平5−46451号公報に開
示されている。またステップ部の下方に障害物が存在す
る場合に対処できる安全機構に関する技術として、ステ
ップ部支持機構の軸受孔のうちの少なくとも1個を縦長
溝とする考案が例えば実開昭63−195836号公報
に開示されている。
患者に処置を施す場合には、先ず椅子を椅座位(屈曲
位)の状態にして患者を導き、次にバックレスト等で患
者を支えるようにしながら椅子の機構を駆動させ、患者
の全身が床に対してほぼ水平となる仰臥位(伸展位)に
してから治療等の処置を行うのが一般的である。また、
これらの椅子は、前述の動作に加えて患者を仰臥位にし
た後に、椅子全体を昇降させることで歯科医師等の術者
の体形や患者の治療部位に応じて最適なポジションを得
るための昇降装置を備えているのが普通である。
及びステップ部を伸展させたり屈曲させたりする従来の
機構について次に説明する。椅子の座部シート支えの前
端部には或る所定の間隔を設けて2本のアームがそれぞ
れその一端を回転軸により枢着されており、この2本の
アームの他端には前記間隔と同じか又は小さな間隔とす
る四節リンク状の構成となるようにしてステップ部の後
端部が回転軸により枢着されている。このような機構と
することにより、前記アームが揺動(伸展及び屈曲の動
作)してもステップ部の上面を常に床に対し所望の一定
角度(例えば平行など)を保ちながら移動させることや
仰臥位で脚部シート部とステップ部とを水平に連なるよ
うにさせることが可能になるのである。そして、前記ア
ームの表面側(患者側)には脚部シート部が配備され、
患者が仰臥位になった時に患者の脚部を支えるようにさ
れているのが一般的な構成である。
に対する角度が一定であったり、上部アーム(脚部シー
ト部)が水平位になると同時にステップ部も水平になる
ようにリンク比を調節して四節リンクを形成させてい
る。このため、椅座位から仰臥位に移動する脚部シート
部及びステップ部が描く軌跡は前記四節リンクのリンク
比なりの制限を受けることになり、水平への変化が所定
位置で急激に起こったり角度が変わらなかったりするた
め、足首へ無理な負担が掛かったりして座っている患者
が受ける移動感覚は良好ではなかった。このような欠点
を解消すべく様々な工夫がなされている。
に開示されている椅子では、座部シート支えに対して直
角方向に第1の間隔を開けて脚部シート部を構成するど
ちらか一方が駆動機構に連結される2本のアームのそれ
ぞれの一端が軸支され、この2本のアームのうち1本の
他端には軸支され且つもう1本のアームの他端には摺動
可能にステップ部が第2の間隔を開けて支持されて取り
付けられる構造となっている。
を第2の間隔より大きくすることにより、椅子の駆動機
構が動作して椅座位(アームが垂直又はそれに近い角
度)から仰臥位(アームが水平又はそれに近い角度)に
移行するときの中間位置で脚部シート部(上部アーム)
とステップ部とがほぼ一直線状になるのである。以上に
述べた構成となすことで、椅子の動作時(膝関節と足首
関節が伸展及び屈曲する時)に患者が感じ取る移動感覚
を良好にしているのである。
2の間隔より大きく構成しているため、椅子が椅座位
(アームが最も垂直に近い位置に来た状態)から仰臥位
(アームが水平に近い位置に来た状態)に移行するに従
い、前記2本のアームのなす間隔が徐々に広がり出すた
め、結果的には側方から椅子の機構部がまともに見えて
しまうことになるのであり、このことは術者や患者に威
圧感を与えてしまい好ましくない欠点となるのであっ
た。
を覆い隠すという措置が採れば良いが、2本のアームの
なす間隔が変化するということが制約となり、仰臥位
(アームが水平に近い位置に来た状態)時の最大間隔に
合わせると覆いの厚みが著しく厚くなりデザイン性に劣
るという欠点があった。
開示された椅子のステップ部の安全機構に関する考案
は、前述の椅子の脚部シート部におけるアームの機構で
ある第1の間隔や第2の間隔とは全く別個に存在し得る
ものであり、脚部シート部を構成する2本のアームのど
ちらか一方のステップ部を取り付けるための軸受け孔を
縦長溝にすることに特徴を有する考案である。この構造
により、ステップ部は縦長溝の軸受け孔ではないもう一
方の軸受け孔に枢着されている軸を中心として回転自在
となるので、椅座位の状態で椅子を上下動させた時にス
テップ部と床との間に障害物が挟まっても、ステップ部
の先端が上方向に回転自在となっているため怪我や破損
を防止し得るのである。
451号公報に記載された椅子に、前述の実開昭63−
195836号公報に記載された考案である安全機構を
組み合わせた椅子を製作しようとすると、新たな問題が
発生するのである。それは、前記2本のアームのどちら
か一方に縦長溝が設けられていたとして、ステップ部と
床との間に障害物が存在していた時に、ステップ部より
先に床側のアーム又は軸が床又は障害物に接触してしま
う恐れがあるばかりか、2本のアームが成す角度により
回転動作の方向に制限を受けてしまうために椅子が椅座
位(アームが最も垂直に近い位置に来た状態)又はこれ
に近い状態の時にしかこの安全機構は機能しないという
問題点があることである。
療中に仰臥位の状態で上下せしめられることもあるた
め、前記昭63−195836号公報に開示されてある
考案のように椅座位におけるステップ部と床との間にあ
る障害物のみに対する対策だけでは不充分であるという
新たな問題も存在しているのである。つまり、仰臥位の
状態で椅子を上下動させようとした時に、床側アームと
床との間に障害物が存在している可能性に対する対策と
しての工夫も必要なのである。
歯科用治療椅子の欠点を解消し、椅子に座った患者が感
じ取る移動感覚が良好であり、しかも椅座位におけるス
テップ部と床との間,仰臥位における床側アーム及びス
テップ部と床との間の障害物の挟み込み防止とそれらを
実現する機構をコンパクトに構成した歯科治療用椅子を
提供することを課題とする。
決すべく鋭意研究の結果、歯科用治療椅子を、座部シー
ト支えの前方端に上揺動アームの上方端及び下揺動アー
ムの上方端がそれぞれ上アーム回転軸及び下アーム回転
軸により枢着されており、前記上揺動アームの下方端に
はステップ部の後方端の所定位置が上ステップ部取付回
転軸により枢着されており、また前記下揺動アームの前
記上方端とは異なる上方端又はその中間部所定位置の摺
動アーム回転軸により脚部駆動源の摺動アームの先端部
が枢着されており、前記下揺動アームの下方端にはロー
ラ回転軸によりローラが前記上揺動アームの略中間位置
の裏面に当接するように枢着されていて、更に前記ロー
ラ回転軸にその上方端が枢着されている伸縮アーム摺動
棒が摺動自在に装着されている伸縮アーム外筒から成る
伸縮アームの該伸縮アーム外筒が前記ステップ部の上ス
テップ部取付回転軸より後方に位置する下ステップ部取
付回転軸により枢着されている構造とすることによって
解決できることを究明して本発明を完成したのである。
椅子の一実施例について詳細に説明する。図1は本発明
に係る歯科治療用椅子の座部シート支えと脚部シート部
とステップ部との関係を示したもので、実線は椅座位に
おける位置を、一点鎖線は中間位置を、二点鎖線は仰臥
位置をそれぞれ示したものである。また図2は椅子が椅
座位の状態でステップ部の下に障害物が存在しステップ
部が持ち上げられた状態を示す説明図、図3は椅子が仰
臥位の状態まま下降した時に脚部シート部及びステップ
部の下に障害物が存在し脚部シート部及びステップ部が
伸びた状態のまま持ち上げられた状態を示す説明図であ
る。
尻部及び大腿部を位置させ支えるための座部シート(図
示なし)を載置する座部シート支えであり、通常この座
部シートはその形状や弾性に様々な工夫が凝らされてい
て、患者の肉体的,精神的な負担を軽減すると共に椅子
の駆動部などの機構を直接には見えないようにするため
の役割も担っている。
端が上アーム回転軸2aにより枢着されている上揺動ア
ームであり、そのもう一端である下方端にはステップ部
7の後方端の所定位置が上ステップ部取付回転軸2bに
より枢着されている。この上揺動アーム2の前方(患者
側)には、椅子の仰臥時に患者の脛部を支えるための弾
性部材としての脚部シート(図示なし)が配備されてい
る。
記上揺動アーム2の上方端が枢着されている上アーム回
転軸2aとは異なる上方端(図示した実施例では上アー
ム回転軸2aの鉛直から40〜50度の角度をなす斜め
後方の位置)の下アーム回転軸3aにより枢着されてい
る下揺動アームであり、前記上方端とは異なる上方端又
はその中間部所定位置に摺動アーム回転軸3bが取り付
けられている。この下揺動アーム3の全長は上揺動アー
ム2の半分程度の長さがあれば目的機能を果たす上で充
分である。この摺動アーム回転軸3bの取付け位置は、
下アーム回転軸3aが摺動アーム回転軸3bより上方に
位置されている場合と下アーム回転軸3aが摺動アーム
回転軸3bより下方(下揺動アーム3の中間部)に位置
されてある場合とで異なる。これは、前者の場合には下
揺動アーム3は下アーム回転軸3aを中心とする梃子と
なって摺動アーム回転軸3b側が下がると下アーム回転
軸3a側が上がることになるので、この時に下揺動アー
ム3の長さは摺動アーム回転軸3bが一番高い位置に位
置した時にも座部シート支え1の下面に接触しない長さ
とすることに留意する必要があり、また後者の場合には
摺動アーム回転軸3bができるだけ下揺動アーム3の下
側へ配備されていた方が上揺動アーム2を上方へ押し上
げる力が少なくて済むからである。
ーラ回転軸4aによりローラ4が上揺動アーム2の略中
間位置の裏面に当接するように枢着されている。このロ
ーラ4を用いた構成とすることで、上揺動アーム2が座
部シート支え1の前方端での枢着位置である上アーム回
転軸2aを中心とした円弧を描く動きをする際に、下揺
動アーム3の動きによる力の伝達が上揺動アーム2に支
障無く行われるから滑らかな動きが得られるのである。
動作させて脚部シート部とステップ部とを椅座位や仰臥
位に移行させるための脚部駆動源であり、この脚部駆動
源5の一方端は駆動源取付回転軸5aにて昇降駆動部8
の前方側周面に配備されている駆動源支え8aに枢着さ
れており、他方端である摺動アーム5bの先端部は前記
下揺動アーム3の摺動アーム回転軸3bにて枢着されて
いる。この脚部駆動源5としては、油圧シリンダや電動
モータなどその動作により摺動アーム5bを伸縮させ得
るようなものであれば、その目的機能の面から適宜採用
可能であることは言うまでもない。
外筒6a内に沿って摺動自在な伸縮アーム摺動棒6bと
から成る伸縮アームであり、この伸縮アーム6としては
図示した実施例のように伸縮アーム摺動棒6bの上方端
は前記ローラ4の回転軸であるローラ回転軸4aにて下
揺動アーム3に枢着されており、伸縮アーム外筒6aの
下方端は前記ステップ部7の上ステップ部取付回転軸2
bより後方に位置する下ステップ部取付回転軸6cによ
り枢着されている態様であっても、また図示しないが伸
縮アーム外筒6aの上方端は前記ローラ4の回転軸であ
るローラ回転軸4aにて下揺動アーム3に枢着されてお
り、伸縮アーム摺動棒6bの下方端は前記ステップ部7
の上ステップ部取付回転軸2bより後方に位置する下ス
テップ部取付回転軸6cにより枢着されている態様、す
なわち下揺動アーム3の下方端のローラ回転軸4aとス
テップ部7の下ステップ部取付回転軸6cとの間に伸縮
アーム摺動棒6bと伸縮アーム外筒6aとが図示した実
施例と互いに反対側に位置するようにして枢着されてい
る態様であっても良い。このような構成とすることによ
り、椅座位の状態ではステップ部7は上ステップ部取付
回転軸2bを中心として回転自在な状態となっているの
で、患者がステップ部7に足を載せなくてもステップ部
7の自重により伸縮アーム6には上方への押圧力が加わ
ることになり、伸縮アーム6は最短の長さを維持するこ
とになるのである。
の動きについて説明する。図1の実線で示した椅座位の
状態において、脚部駆動源5が作動せしめられて摺動ア
ーム5bが縮むにつれて、下揺動アーム3は座部シート
支え1の前方端での枢着位置である下アーム回転軸3a
を中心として回転運動を始めることになる。つまり、摺
動アーム回転軸3bが下アーム回転軸3a側に引き寄せ
られると下揺動アーム3の下端に枢着されているローラ
4がその裏面に接触している上揺動アーム2を上方に押
し上げるのである。この時、上揺動アーム2は上アーム
回転軸2aを中心とする回転運動を行い、下揺動アーム
3は下アーム回転軸3aを中心とする回転運動を行うの
であるが、下揺動アーム3から上揺動アーム2への力の
伝達はローラ4が上揺動アーム2の裏面を転がりながら
行うことになるで、両者の軌跡には差があるものの滑ら
かに回転力が伝達されるのである。
の裏面を転がりながら上方に移動し始めると、ローラ回
転軸4aを介して下揺動アーム3に連結されている伸縮
アーム6も上方に引っ張られることになる。この伸縮ア
ーム6の後端部には常にステップ部7の自重及び患者の
足の荷重による圧縮力が加わっているので、ステップ部
7の後端(下ステップ部取付回転軸6c)は上ステップ
部取付回転軸2bを中心とした回転運動を下揺動アーム
3の動きに対応して行うことになる。
1において一点鎖線で示し、符号には添字「1」を付し
て示した)に達すると、ステップ部71の外面と上揺動
アーム21の外面とは一直線状になると共に、上揺動ア
ーム21の裏面とステップ部71の後端上面とが接触して
ステップ部71の更なる回転運動が阻止される。そして
見掛け上は上揺動アーム21とステップ部71とが一体と
なりながら,上アーム回転軸2aを中心とした回転運動
を行うのである。
5bの収縮の動きが停止する仰臥位置(図1において二
点鎖線で示し、符号には添字「2」を付して示した)に
達するのであるが、ステップ部7は前記中間位置からそ
の回転運動が停止しているので下揺動アーム3の動きに
対応した動きは伸縮アーム6が担当することになる。つ
まり、伸縮アーム6の伸縮アーム外筒6aとステップ部
7とは下ステップ部取付回転軸6cにより連結されてい
て相対的な位置を変えないので、伸縮アーム摺動棒6b
2から伸縮アーム外筒6a2とステップ部72とが引っ張
り出されて行くことになる。しかしてローラ42が停止
した位置では、下揺動アーム32に摺動アーム回転軸3
b2で連結されている脚部駆動源5の摺動アーム5bの
長さは最短となっている。そして、伸縮アーム62の伸
縮アーム外筒6a2から伸縮アーム摺動棒6b2が所定長
さ引き出されており、座部シート支え1と上揺動アーム
22とステップ部72の各々の上面は一直線状となるので
ある。
は、図1に示したようなローラ4が1個のみ使われる直
棒状のものの他、Y字状又はT字状としてローラ4を2
個使うようなものとしても良く、更に直棒状の揺動アー
ム3を2本使用してH字状のものとしても良いことは目
的とする機能上から明らかである。また、下アーム回転
軸3aが下揺動アーム3の最上端に配備されている場合
には、脚部駆動源5の摺動アーム5bの動きが前述した
実施例とは逆の動きとなる。即ち、摺動アーム5bが伸
びて行くのに対応して、ステップ部7や上揺動アーム2
が持ち上げられて行くことになるが、他の構成要素の動
きは前述の説明と同様である。
物9が存在した時の本発明に係る歯科用治療椅子の挟み
込み防止機構について説明する。図2は椅座位の状態の
ままで椅子の昇降駆動部8を動作させて下降させた例を
示しており、ステップ部7は図中の一点鎖線の位置から
平行移動する形で下降するので、本来二点鎖線で示した
位置に来る筈である。しかしながら、床10上に障害物
9があるので、ステップ部7は通常はそれ以上下がらな
いか又はその障害物9を破壊してしまうのであり、障害
物9が人の足等である場合には重大な傷を負わせてしま
うことになる。ところが、本発明ではステップ部7の下
に障害物9があった場合、ステップ部7は上ステップ部
取付回転軸2bを中心とした回転を行うことができるの
で、ステップ部7の前端が上に持ち上がる(図中の実
線)。そうするとステップ部7の後端が更に下がること
になるが、ステップ部7の後端には伸縮アーム6が連結
されているので、ローラ4や下揺動アーム3に影響を及
ぼすことなくこの動きが吸収されるのである。そして、
この伸縮アーム6を構成する伸縮アーム外筒6aと伸縮
アーム摺動棒6bとに充分な長さのラップ量を確保して
おけば、伸縮アーム外筒6aから伸縮アーム摺動棒6b
が外れてしまうことなく対処することができる。また、
図2で実線で示すような状態になったら、ステップ部7
の先端を持ち上げて障害物9を取り除けば、通常の椅座
位の状態に復元させることができるのである。
動部8を動作させて下降させた例を示しており、上揺動
アーム2及びステップ部7は図中の一点鎖線で示す位置
から平行移動する形で下降するので、本来二点鎖線で示
した位置に来る筈である。しかしながら、上揺動アーム
2の真下の床10上に障害物9があるので、上揺動アー
ム2は通常はそれ以上下がらないか又はその障害物9を
破壊してしまうことになる。ところが、本発明では上揺
動アーム2の真下に障害物9があった場合、上揺動アー
ム2及びステップ部7は上アーム回転軸2aを中心とし
て回転を行うことができるので、上揺動アーム2及びス
テップ部7は上に持ち上がる(図中の実線)。この場合
も前述の例と同様に伸縮アーム6がこの動きを吸収し、
他へ影響を及ぼさないのである。前例と同様に、この伸
縮アーム6を構成する伸縮アーム外筒6aと伸縮アーム
摺動棒6bとに充分な長さのラップ量を確保しておけ
ば、伸縮アーム外筒6aから伸縮アーム摺動棒6bが外
れてしまうことなく対処することができる。また、図3
で実線で示すような状態になったら、ステップ部7の先
端を持ち上げて障害物9を取り除けば、通常の仰臥位の
状態に復元させることができるのである。また、この仰
臥位の状態においてステップ部7の真下だけに障害物9
がある場合には、図2と同様な動作で障害物9の挟み込
みが防止されることは明らかである。
療用椅子によれば、椅子を椅座位の状態から仰臥位の状
態に移行する際に、中間位置で上揺動アームとステップ
部との上面がほぼ一直線状になるので患者の移動感覚は
良好になる。しかも、上揺動アームと下揺動アームとか
ら成る脚部構造を従来になく薄くコンパクトに構成でき
るため、特に術者や患者の目に付き易い中間位置から仰
臥位の状態になるまで移動する間に椅子の機構部が見え
てしまうことにより術者や患者に威圧感を与えることが
無い。またデザイン的にもその自由度が増し、スマート
に構成できるという利点がある。しかも、前述の効果に
加え仰臥位でも椅座位でもそれぞれ脚部やステップ部の
下方の床上に障害物が存在していた場合にも、その挟み
込みを防止することが可能となるのである。このような
種々の効果を奏する本発明の歯科分野に貢献する価値は
非常に大きなものである。
と脚部シート部とステップ部との関係を示したもので、
実線は椅座位における位置を、一点鎖線は中間位置を、
二点鎖線は仰臥位置をそれぞれ示したものである。
が存在しステップ部が持ち上げられた状態を示す説明図
である。
ト部及びステップ部の下に障害物が存在し脚部シート部
及びステップ部が伸びた状態のまま持ち上げられた状態
を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 座部シート支え(1)の前方端に上揺動ア
ーム(2)の上方端及び下揺動アーム(3)の上方端がそれ
ぞれ上アーム回転軸(2a)及び下アーム回転軸(3a)に
より枢着されており、前記上揺動アーム(2)の下方端に
はステップ部(7)の後方端の所定位置が上ステップ部取
付回転軸(2b)により枢着されており、また前記下揺動
アーム(3)の前記上方端とは異なる上方端又はその中間
部所定位置の摺動アーム回転軸(3b)により脚部駆動源
(5)の摺動アーム(5b)の先端部が枢着されており、前
記下揺動アーム(3)の下方端にはローラ回転軸(4a)に
よりローラ(4)が前記上揺動アーム(2)の略中間位置の
裏面に当接するように枢着されていて、更に前記ローラ
回転軸(4a)にその上方端が枢着されている伸縮アーム
摺動棒(6b)が摺動自在に装着されている伸縮アーム外
筒(6a)から成る伸縮アーム(6)の該伸縮アーム外筒
(6a)が前記ステップ部(7)の上ステップ部取付回転軸
(2b)より後方に位置する下ステップ部取付回転軸(6
c)により枢着されていることを特徴とする歯科用治療
椅子。 - 【請求項2】 下揺動アーム(3)の下方端のローラ回転
軸(4a)とステップ部(7)の下ステップ部取付回転軸
(6c)との間に、伸縮アーム摺動棒(6b)と伸縮アーム
外筒(6a)とが互いに反対側に位置するようにして枢着
されている請求項1に記載の歯科用治療椅子。
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JP33359294A Expired - Fee Related JP3587897B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 歯科用治療椅子 |
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-
1994
- 1994-12-16 JP JP33359294A patent/JP3587897B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002345905A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-03 | Gc Corp | 歯科用ユニット |
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