JPH08166447A - 合成開口レーダ - Google Patents
合成開口レーダInfo
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- JPH08166447A JPH08166447A JP6308938A JP30893894A JPH08166447A JP H08166447 A JPH08166447 A JP H08166447A JP 6308938 A JP6308938 A JP 6308938A JP 30893894 A JP30893894 A JP 30893894A JP H08166447 A JPH08166447 A JP H08166447A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成開口において画質を保ったまま、分解能
を向上させる。また、偏波情報、高度情報を短時間のう
ちに取得する。 【構成】 複数のハイブリッド合成器と移相器を組み合
わせた回路及び、送信機、受信機、A/Dコンバータを
2セット備え、2本の送受信ビームを同時に生成し、ス
ペクトル合成を行うことにより高分解能化を計る。 【効果】 この発明によると、画像の高いS/N、S/
A、広い観測幅を保ったまま、高分解能の合成開口レー
ダ画像を取得できるばかりでなく、安定した地表の偏波
情報、高度情報を取得することができる。
を向上させる。また、偏波情報、高度情報を短時間のう
ちに取得する。 【構成】 複数のハイブリッド合成器と移相器を組み合
わせた回路及び、送信機、受信機、A/Dコンバータを
2セット備え、2本の送受信ビームを同時に生成し、ス
ペクトル合成を行うことにより高分解能化を計る。 【効果】 この発明によると、画像の高いS/N、S/
A、広い観測幅を保ったまま、高分解能の合成開口レー
ダ画像を取得できるばかりでなく、安定した地表の偏波
情報、高度情報を取得することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工衛星又は航空機
から地表のマイクロ波画像を取得するレーダの一種であ
る合成開口レーダに関するものである。
から地表のマイクロ波画像を取得するレーダの一種であ
る合成開口レーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は例えばCharles Elac
hi著“Spaceborne Radar Remo
te Sensing:Applications a
ndTechniques”に示された従来の合成開口
レーダを示す図である。図中20は電波の送受信を行う
アンテナ、11は送受信の信号の流れを制御するサーキ
ュレータ、13はアンテナ20への送信波を生成する送
信機、14はサーキュレータ11を介してアンテナ20
から入力される受信電波に対して検波等の受信処理を行
う受信機、17は受信機14の出力であるアナログ信号
をサンプルし、ディジタル信号に変換するA/Dコンバ
ータ、21はA/Dコンバータ17の出力であるディジ
タル信号の出力に対し、レンジ圧縮及び合成開口処理を
行い、画像を出力する信号処理回路である。
hi著“Spaceborne Radar Remo
te Sensing:Applications a
ndTechniques”に示された従来の合成開口
レーダを示す図である。図中20は電波の送受信を行う
アンテナ、11は送受信の信号の流れを制御するサーキ
ュレータ、13はアンテナ20への送信波を生成する送
信機、14はサーキュレータ11を介してアンテナ20
から入力される受信電波に対して検波等の受信処理を行
う受信機、17は受信機14の出力であるアナログ信号
をサンプルし、ディジタル信号に変換するA/Dコンバ
ータ、21はA/Dコンバータ17の出力であるディジ
タル信号の出力に対し、レンジ圧縮及び合成開口処理を
行い、画像を出力する信号処理回路である。
【0003】従来の合成開口レーダは上記のように構成
され以下のように動作する。合成開口レーダは、レーダ
のプラットフォームである航空機、或いは人工衛星の動
きを利用して等価的なアレーを時間的に合成するもので
ある。図4に合成開口レーダの原理を説明する図を示
す。図において22は合成開口レーダ、23はレーダビ
ーム、24は地表である。図に示すように合成開口レー
ダ22は位置Bから位置Cへ移動する間地表24上の点
Aを照射し続ける。従って点Bから点Cまでに受信する
データを合成することによって等価的に長さBCの大き
な開口を合成することが可能となる。この時、長さBC
を合成開口長、長さBCを移動するためにかかる時間を
合成開口時間という。これにより、合成開口レーダでは
プラットフォームの進行方向と同じ方向に通常のレーダ
方式では得ることができない高分解能を得ることができ
る。ただし、この高分解能を得るためには受信信号に対
し、各受信地点と観測地点との距離の変化を補正する必
要があり、このための信号処理回路を設ける必要があ
る。この処理回路はしばしば大規模なものになるため、
プラットフォーム上でなく地上に設置することが多い。
なお、この信号処理回路における位相補正処理を以下合
成開口処理と呼ぶ。以上に述べた合成開口レーダは、図
4からわかるようにビーム幅を広げた方が合成開口長が
長くなるためアンテナ長を短くした方が理論的な分解能
は良くなる。原理的には分解能はアンテナ長の1/2と
なる。なお、合成開口レーダにおいてプラットフォーム
に垂直な方向の分解能は通常のレーダにおいて採用され
ているパルス圧縮技術(以下、パルス伸長された信号を
圧縮して高分解能信号とする再生処理をレンジ圧縮と呼
ぶ)によって高分解能化が実現されている。
され以下のように動作する。合成開口レーダは、レーダ
のプラットフォームである航空機、或いは人工衛星の動
きを利用して等価的なアレーを時間的に合成するもので
ある。図4に合成開口レーダの原理を説明する図を示
す。図において22は合成開口レーダ、23はレーダビ
ーム、24は地表である。図に示すように合成開口レー
ダ22は位置Bから位置Cへ移動する間地表24上の点
Aを照射し続ける。従って点Bから点Cまでに受信する
データを合成することによって等価的に長さBCの大き
な開口を合成することが可能となる。この時、長さBC
を合成開口長、長さBCを移動するためにかかる時間を
合成開口時間という。これにより、合成開口レーダでは
プラットフォームの進行方向と同じ方向に通常のレーダ
方式では得ることができない高分解能を得ることができ
る。ただし、この高分解能を得るためには受信信号に対
し、各受信地点と観測地点との距離の変化を補正する必
要があり、このための信号処理回路を設ける必要があ
る。この処理回路はしばしば大規模なものになるため、
プラットフォーム上でなく地上に設置することが多い。
なお、この信号処理回路における位相補正処理を以下合
成開口処理と呼ぶ。以上に述べた合成開口レーダは、図
4からわかるようにビーム幅を広げた方が合成開口長が
長くなるためアンテナ長を短くした方が理論的な分解能
は良くなる。原理的には分解能はアンテナ長の1/2と
なる。なお、合成開口レーダにおいてプラットフォーム
に垂直な方向の分解能は通常のレーダにおいて採用され
ているパルス圧縮技術(以下、パルス伸長された信号を
圧縮して高分解能信号とする再生処理をレンジ圧縮と呼
ぶ)によって高分解能化が実現されている。
【0004】以上のような原理に基づき実際のハードウ
ェアの構成は以下のようになっている。送信機13から
のRF信号出力はパルス変調されサーキュレータ11を
通りアンテナ20から外部に向かって送出される。アン
テナ20はこの場合1つのアンテナでも良いが通常衛星
搭載の場合は搭載性を考慮してサブ開口に分割される場
合が多い。外部にて送出された信号は地表において反射
され再びアンテナ20へ到達する。アンテナ20へ入っ
た信号はサーキュレータ11を介して受信機14へ入力
され増幅、検波処理が行われた後、A/Dコンバータ1
7においてサンプルされディジタル信号に変換される。
この後、このディジタル信号は信号処理回路21へ入力
され、レンジ圧縮が行われた後に合成開口処理が行われ
る。合成開口処理は、上記で説明したように合成開口時
間に取得したデータの距離変化に対応する補正位相量を
計算し、パルスごとにディジタル信号に対して位相補正
し、最終的な合成開口レーダ画像を得るものである。
ェアの構成は以下のようになっている。送信機13から
のRF信号出力はパルス変調されサーキュレータ11を
通りアンテナ20から外部に向かって送出される。アン
テナ20はこの場合1つのアンテナでも良いが通常衛星
搭載の場合は搭載性を考慮してサブ開口に分割される場
合が多い。外部にて送出された信号は地表において反射
され再びアンテナ20へ到達する。アンテナ20へ入っ
た信号はサーキュレータ11を介して受信機14へ入力
され増幅、検波処理が行われた後、A/Dコンバータ1
7においてサンプルされディジタル信号に変換される。
この後、このディジタル信号は信号処理回路21へ入力
され、レンジ圧縮が行われた後に合成開口処理が行われ
る。合成開口処理は、上記で説明したように合成開口時
間に取得したデータの距離変化に対応する補正位相量を
計算し、パルスごとにディジタル信号に対して位相補正
し、最終的な合成開口レーダ画像を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような合成開口
レーダでは画像の分解能を向上させようとすると、分解
能がアンテナ長の1/2となることから、アンテナ長を
短くする必要が生じる。しかしながら、アンテナ長を短
くすると以下のような3つの問題を生じていた。即ち、
アンテナ面積が小さくなるためS/Nが劣化すること、
ビーム幅が広がるため受信波の周波数帯域が広がりS/
Aが劣化すること、ビーム幅が広がるため受信波の周波
数帯域が広がり送信繰り返し周波数を高くする必要があ
ることから、プラットフォームと垂直方向の観測幅を大
きくできないことである。
レーダでは画像の分解能を向上させようとすると、分解
能がアンテナ長の1/2となることから、アンテナ長を
短くする必要が生じる。しかしながら、アンテナ長を短
くすると以下のような3つの問題を生じていた。即ち、
アンテナ面積が小さくなるためS/Nが劣化すること、
ビーム幅が広がるため受信波の周波数帯域が広がりS/
Aが劣化すること、ビーム幅が広がるため受信波の周波
数帯域が広がり送信繰り返し周波数を高くする必要があ
ることから、プラットフォームと垂直方向の観測幅を大
きくできないことである。
【0006】また、従来の合成開口レーダでは、通常は
電波の偏波は単一であり、地表の偏波情報を得ることは
できないという問題点を有していた。また、偏波情報を
得ようとすると複数のアンテナが必要となりハードウェ
ア量が大きくなるという問題点を有していた。
電波の偏波は単一であり、地表の偏波情報を得ることは
できないという問題点を有していた。また、偏波情報を
得ようとすると複数のアンテナが必要となりハードウェ
ア量が大きくなるという問題点を有していた。
【0007】さらに、従来の合成開口レーダではインタ
ーファロメトリによって地表の高度情報を得ようとする
と2回同じ場所を観測して、後にその2つのデータを合
成することが必要であり、2データの取得時間に隔たり
を生じてしまうためデータの安定性が悪いという問題点
を有していた。
ーファロメトリによって地表の高度情報を得ようとする
と2回同じ場所を観測して、後にその2つのデータを合
成することが必要であり、2データの取得時間に隔たり
を生じてしまうためデータの安定性が悪いという問題点
を有していた。
【0008】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、S/N、S/Aの低下、観測幅の
縮小を発生せずに分解能を向上することを目的としてい
る。また、1回の観測でハードウェア量を増加させるこ
となく地表の偏波情報を得ること、1回の観測でインタ
ーフェロメトリを実現し、安定性に優れた高度情報を得
ることを目的としている。
なされたものであり、S/N、S/Aの低下、観測幅の
縮小を発生せずに分解能を向上することを目的としてい
る。また、1回の観測でハードウェア量を増加させるこ
となく地表の偏波情報を得ること、1回の観測でインタ
ーフェロメトリを実現し、安定性に優れた高度情報を得
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1に係
わる合成開口レーダにおいては、複数のサブ開口とハイ
ブリッド合成器、移相器を付加し、さらに送信機、受信
機、A/Dコンバータを2系統備える。
わる合成開口レーダにおいては、複数のサブ開口とハイ
ブリッド合成器、移相器を付加し、さらに送信機、受信
機、A/Dコンバータを2系統備える。
【0010】或いは、この発明の実施例2に係わる合成
開口レーダにおいては、複数のサブ開口と複数の可変移
相器、合成/分配器を付加し、さらに送信機、受信機、
A/Dコンバータを2系統備える。
開口レーダにおいては、複数のサブ開口と複数の可変移
相器、合成/分配器を付加し、さらに送信機、受信機、
A/Dコンバータを2系統備える。
【0011】また、この発明の実施例3に係わる合成開
口レーダにおいては、信号処理回路において通常の合成
開口処理を行った後に2画像のノンコヒーレント加算処
理を付加する。
口レーダにおいては、信号処理回路において通常の合成
開口処理を行った後に2画像のノンコヒーレント加算処
理を付加する。
【0012】また、この発明の実施例4に係わる合成開
口レーダにおいては、上記合成開口レーダにおいて第3
のハイブリッド合成器と第4のハイブリッド合成器の入
出力の電波の偏波を異なったものとする。
口レーダにおいては、上記合成開口レーダにおいて第3
のハイブリッド合成器と第4のハイブリッド合成器の入
出力の電波の偏波を異なったものとする。
【0013】また、この発明の実施例5に係わる合成開
口レーダにおいては、信号処理回路において通常の合成
開口処理を行った後に2画像のコヒーレント加算処理を
付加する。
口レーダにおいては、信号処理回路において通常の合成
開口処理を行った後に2画像のコヒーレント加算処理を
付加する。
【0014】
【作用】この発明における実施例1及び実施例2に係わ
る合成開口レーダは複数のサブ開口とハイブリッド合成
器、移相器或いは可変移相器によって2本の送受信ビー
ムを生成し、2系統の送信機、受信機で同時送受信する
ことにより、受信周波数帯域を2倍に広げる。
る合成開口レーダは複数のサブ開口とハイブリッド合成
器、移相器或いは可変移相器によって2本の送受信ビー
ムを生成し、2系統の送信機、受信機で同時送受信する
ことにより、受信周波数帯域を2倍に広げる。
【0015】また、この発明における実施例3に係わる
合成開口レーダは複数のサブ開口とハイブリッド合成
器、移相器或いは可変移相器によって2本の送受信ビー
ムを生成し、2系統の送信機、受信機で同時送受信し、
2系統の画像をノンコヒーレント加算することによりマ
ルチルック数を2倍にする。
合成開口レーダは複数のサブ開口とハイブリッド合成
器、移相器或いは可変移相器によって2本の送受信ビー
ムを生成し、2系統の送信機、受信機で同時送受信し、
2系統の画像をノンコヒーレント加算することによりマ
ルチルック数を2倍にする。
【0016】また、この発明における実施例4に係わる
合成開口レーダは、ビームごとの偏波面を変えることに
より複数偏波の情報を同時に取得する。
合成開口レーダは、ビームごとの偏波面を変えることに
より複数偏波の情報を同時に取得する。
【0017】また、この発明における実施例5に係わる
合成開口レーダは、信号処理回路において通常の合成開
口処理を行った後に2画像のコヒーレント加算処理によ
ってインターフェロメトリを実現し、地表の高度情報を
得る。
合成開口レーダは、信号処理回路において通常の合成開
口処理を行った後に2画像のコヒーレント加算処理によ
ってインターフェロメトリを実現し、地表の高度情報を
得る。
【0018】
実施例1.この発明の一実施例を示す図を図1に示す。
図中、1、2、3、4は電波の送受信を行うアンテナの
開口を4分割したサブ開口であるそれぞれ第1のサブ開
口、第2のサブ開口、第3のサブ開口、及び第4のサブ
開口、5、6、9、10は上記第1のサブ開口1、第2
のサブ開口2、第3のサブ開口3、第4のサブ開口4へ
の入出力を合成するそれぞれ第1のハイブリッド合成
器、第2のハイブリッド合成器、第3のハイブリッド合
成器、第4のハイブリッド合成器、7は上記第1のハイ
ブリッド合成器5と第4のハイブリッド合成器10間の
信号に対し90度の遅延を与える移相器、8は上記第2
のハイブリッド合成器6と第3のハイブリッド合成器9
間の信号に対し90度の遅延を与える移相器、11は上
記第3のハイブリッド合成器の入出力の流れを制御する
サーキュレータ、12は上記第4のハイブリッド合成器
の入出力の流れを制御する第2のサーキュレータ、13
は上記サーキュレータ11経由で第1ビームの送信波を
発生する送信機、14は上記サーキュレータ11経由で
第1ビームの受信波を受信する受信機、15は上記第2
のサーキュレータ12経由で第2ビームの送信波を発生
する第2の送信機、16は上記第2のサーキュレータ1
2経由で第2ビームの受信波を受信する第2の受信機、
17は上記受信機14の出力であるアナログ信号をサン
プルし、ディジタル信号に変換するA/Dコンバータ、
18は上記第2の受信機16の出力であるアナログ信号
をサンプルし、ディジタル信号に変換する第2のA/D
コンバータ、19は上記A/Dコンバータ17、第2の
A/Dコンバータ18の出力をスペクトル合成した後合
成開口処理を行う信号処理回路である。上記のうちサー
キュレータ11、第2のサーキュレータ12は従来合成
開口レーダのサーキュレータ11と、送信機13、第2
の送信機15は従来合成開口レーダの送信機13と、受
信機14、第2の受信機16は従来合成開口レーダの受
信機14と、A/Dコンバータ17、第2のA/Dコン
バータ18は従来合成開口レーダのA/Dコンバータ1
7と同等のものである。
図中、1、2、3、4は電波の送受信を行うアンテナの
開口を4分割したサブ開口であるそれぞれ第1のサブ開
口、第2のサブ開口、第3のサブ開口、及び第4のサブ
開口、5、6、9、10は上記第1のサブ開口1、第2
のサブ開口2、第3のサブ開口3、第4のサブ開口4へ
の入出力を合成するそれぞれ第1のハイブリッド合成
器、第2のハイブリッド合成器、第3のハイブリッド合
成器、第4のハイブリッド合成器、7は上記第1のハイ
ブリッド合成器5と第4のハイブリッド合成器10間の
信号に対し90度の遅延を与える移相器、8は上記第2
のハイブリッド合成器6と第3のハイブリッド合成器9
間の信号に対し90度の遅延を与える移相器、11は上
記第3のハイブリッド合成器の入出力の流れを制御する
サーキュレータ、12は上記第4のハイブリッド合成器
の入出力の流れを制御する第2のサーキュレータ、13
は上記サーキュレータ11経由で第1ビームの送信波を
発生する送信機、14は上記サーキュレータ11経由で
第1ビームの受信波を受信する受信機、15は上記第2
のサーキュレータ12経由で第2ビームの送信波を発生
する第2の送信機、16は上記第2のサーキュレータ1
2経由で第2ビームの受信波を受信する第2の受信機、
17は上記受信機14の出力であるアナログ信号をサン
プルし、ディジタル信号に変換するA/Dコンバータ、
18は上記第2の受信機16の出力であるアナログ信号
をサンプルし、ディジタル信号に変換する第2のA/D
コンバータ、19は上記A/Dコンバータ17、第2の
A/Dコンバータ18の出力をスペクトル合成した後合
成開口処理を行う信号処理回路である。上記のうちサー
キュレータ11、第2のサーキュレータ12は従来合成
開口レーダのサーキュレータ11と、送信機13、第2
の送信機15は従来合成開口レーダの送信機13と、受
信機14、第2の受信機16は従来合成開口レーダの受
信機14と、A/Dコンバータ17、第2のA/Dコン
バータ18は従来合成開口レーダのA/Dコンバータ1
7と同等のものである。
【0019】前記のように構成された合成開口レーダに
おいては、1つのアンテナを4つに分割し、それぞれに
2種類の別の位相を与えることによって2本の送受信ビ
ームを生成する。第1のハイブリッド合成器5、第2の
ハイブリッド合成器6、第3のハイブリッド合成器7、
及び第4のハイブリッド合成器8は全て同等のものであ
り、2入力が与えられたとき第1入力、第2入力を等位
相加算した出力と第1入力と第2入力を90度遅延させ
たものを加算させた出力を発生するもので双方向性を有
する。このような性質をもったハイブリッド合成器5、
6、9、10の4セットと90度の位相遅延の機能を有
する第1の移相器7及び第2の移相器8を図1のように
組み合わせることによって2ビームを生成する。2ビー
ムの生成は過程は以下のように説明できる。サーキュレ
ータ11側から見た第3のハイブリッド合成器9の入出
力信号は上記第1〜4のハイブリッド合成器5、6、
9、10及び第1の移相器7及び第2の移相器8を経由
したのちに第1のサブ開口1に対しては0度、第2のサ
ブ開口2に対しては−90度、第3のサブ開口に対して
は−180度、第4のサブ開口4に対しては−270度
の相対位相をもって結合されることになる。一方、第2
のサーキュレータ12側から見た第4のハイブリッド合
成器10の入出力信号は上記第1〜4のハイブリッド合
成器5、6、9、10及び第1の移相器7及び第2の移
相器8を経由したのちに第1のサブ開口1に対しては−
270度、第2のサブ開口2に対しては−180度、第
3のサブ開口3に対しては−90度、第4のサブ開口4
に対しては0度の相対位相をもって結合されることにな
る。以上より、第3のハイブリッド合成器9の入出力と
第4のハイブリッド合成器10の入出力は全く逆順番の
相対位相で結合されるため、2本の独立した送受信ビー
ムを生成することができる。図10に生成された2本の
送受信ビームのジオメトリを示す。22は合成開口レー
ダ、24は地表、32はビーム1、33はビーム2であ
る。図に示すようにビームはプラットフォームの進行方
向に平行な方向に2本生成される。なお、このビーム方
向は固定であり、可変とすることは不可能であるが、ハ
イブリッド合成器における結合は無損失であるためロス
なしで実現することが可能である。
おいては、1つのアンテナを4つに分割し、それぞれに
2種類の別の位相を与えることによって2本の送受信ビ
ームを生成する。第1のハイブリッド合成器5、第2の
ハイブリッド合成器6、第3のハイブリッド合成器7、
及び第4のハイブリッド合成器8は全て同等のものであ
り、2入力が与えられたとき第1入力、第2入力を等位
相加算した出力と第1入力と第2入力を90度遅延させ
たものを加算させた出力を発生するもので双方向性を有
する。このような性質をもったハイブリッド合成器5、
6、9、10の4セットと90度の位相遅延の機能を有
する第1の移相器7及び第2の移相器8を図1のように
組み合わせることによって2ビームを生成する。2ビー
ムの生成は過程は以下のように説明できる。サーキュレ
ータ11側から見た第3のハイブリッド合成器9の入出
力信号は上記第1〜4のハイブリッド合成器5、6、
9、10及び第1の移相器7及び第2の移相器8を経由
したのちに第1のサブ開口1に対しては0度、第2のサ
ブ開口2に対しては−90度、第3のサブ開口に対して
は−180度、第4のサブ開口4に対しては−270度
の相対位相をもって結合されることになる。一方、第2
のサーキュレータ12側から見た第4のハイブリッド合
成器10の入出力信号は上記第1〜4のハイブリッド合
成器5、6、9、10及び第1の移相器7及び第2の移
相器8を経由したのちに第1のサブ開口1に対しては−
270度、第2のサブ開口2に対しては−180度、第
3のサブ開口3に対しては−90度、第4のサブ開口4
に対しては0度の相対位相をもって結合されることにな
る。以上より、第3のハイブリッド合成器9の入出力と
第4のハイブリッド合成器10の入出力は全く逆順番の
相対位相で結合されるため、2本の独立した送受信ビー
ムを生成することができる。図10に生成された2本の
送受信ビームのジオメトリを示す。22は合成開口レー
ダ、24は地表、32はビーム1、33はビーム2であ
る。図に示すようにビームはプラットフォームの進行方
向に平行な方向に2本生成される。なお、このビーム方
向は固定であり、可変とすることは不可能であるが、ハ
イブリッド合成器における結合は無損失であるためロス
なしで実現することが可能である。
【0020】第3のハイブリッド合成器9の入出力はサ
ーキュレータ11を介して送信機13、受信機14と接
続され、送信を行う時は送信機13よりサーキュレータ
11を通って第1〜4のサブ開口1〜4へ電力が供給さ
れ、送信ビーム1を生成し、受信の場合は第1〜4のサ
ブ開口1〜4からの電波がサーキュレータ11を通って
受信機14へ入力される。同様に、第4のハイブリッド
合成器10の入出力は第2のサーキュレータ12を介し
て第2の送信機15、第2の受信機16と接続され、送
信を行う時は第2の送信機15より第2のサーキュレー
タ12を通って第1〜4のサブ開口1〜4へ電力が供給
され、送信ビーム2を生成し、受信の場合は第1〜4の
サブ開口1〜4からの電波が第2のサーキュレータ12
を通って第2の受信機16へ入力される。受信機14の
出力であるアナログ受信信号及び第2の受信機16の出
力であるアナログ受信信号は、それぞれA/Dコンバー
タ17及び第2のA/Dコンバータ18によってディジ
タルデータに変換され、信号処理回路においてレンジ圧
縮、周波数合成された後、合成開口処理によって画像化
される。
ーキュレータ11を介して送信機13、受信機14と接
続され、送信を行う時は送信機13よりサーキュレータ
11を通って第1〜4のサブ開口1〜4へ電力が供給さ
れ、送信ビーム1を生成し、受信の場合は第1〜4のサ
ブ開口1〜4からの電波がサーキュレータ11を通って
受信機14へ入力される。同様に、第4のハイブリッド
合成器10の入出力は第2のサーキュレータ12を介し
て第2の送信機15、第2の受信機16と接続され、送
信を行う時は第2の送信機15より第2のサーキュレー
タ12を通って第1〜4のサブ開口1〜4へ電力が供給
され、送信ビーム2を生成し、受信の場合は第1〜4の
サブ開口1〜4からの電波が第2のサーキュレータ12
を通って第2の受信機16へ入力される。受信機14の
出力であるアナログ受信信号及び第2の受信機16の出
力であるアナログ受信信号は、それぞれA/Dコンバー
タ17及び第2のA/Dコンバータ18によってディジ
タルデータに変換され、信号処理回路においてレンジ圧
縮、周波数合成された後、合成開口処理によって画像化
される。
【0021】図5は信号処理回路19における処理内容
を示す図であり、また、図6は2ビームデータのスペク
トルを示す図である。図6において25は周波数、26
はスペクトルの振幅、27はA/Dコンバータ17の出
力であるビーム1データのスペクトル、28は第2のA
/Dコンバータ18出力であるビーム2データのスペク
トルである。ビーム1データ及びビーム2データはま
ず、それぞれ独立にレンジ圧縮処理を施され、合成開口
処理を行うためにアジマス方向にフーリエ変換し、周波
数軸上のデータに変換する。図6に示すようにビーム1
データのスペクトル27、及びビーム2データのスペク
トル28は分離されているため、これを1つのスペクト
ルに合成し、その合成後のデータに対して従来のレーダ
における信号処理回路において行われているものと同様
の合成開口処理(アジマス方向のフーリエ変換を除く)
を実施することにより、アンテナ長を短くすることなく
従来レーダに比べて2倍の分解能を得ることができる。
これは、2本のビームによってスペクトルを2倍にでき
るため逆に時間軸での分解能が1/2となるからであ
る。
を示す図であり、また、図6は2ビームデータのスペク
トルを示す図である。図6において25は周波数、26
はスペクトルの振幅、27はA/Dコンバータ17の出
力であるビーム1データのスペクトル、28は第2のA
/Dコンバータ18出力であるビーム2データのスペク
トルである。ビーム1データ及びビーム2データはま
ず、それぞれ独立にレンジ圧縮処理を施され、合成開口
処理を行うためにアジマス方向にフーリエ変換し、周波
数軸上のデータに変換する。図6に示すようにビーム1
データのスペクトル27、及びビーム2データのスペク
トル28は分離されているため、これを1つのスペクト
ルに合成し、その合成後のデータに対して従来のレーダ
における信号処理回路において行われているものと同様
の合成開口処理(アジマス方向のフーリエ変換を除く)
を実施することにより、アンテナ長を短くすることなく
従来レーダに比べて2倍の分解能を得ることができる。
これは、2本のビームによってスペクトルを2倍にでき
るため逆に時間軸での分解能が1/2となるからであ
る。
【0022】以上のハードウェア構成及び処理により従
来合成開口レーダにあった問題点を解決し、高分解能の
画像を得ることができる。なお、アンテナの分割数はこ
こでは4としているが、この数は4の倍数であれば何で
も良い。
来合成開口レーダにあった問題点を解決し、高分解能の
画像を得ることができる。なお、アンテナの分割数はこ
こでは4としているが、この数は4の倍数であれば何で
も良い。
【0023】実施例2.次にこの発明の実施例2を示す
図を図2に示す。図中第1〜4のサブ開口1〜4、サー
キュレータ11、第2のサーキュレータ12、送信機1
3、第2の送信機15、受信機14、第2の受信機1
6、A/Dコンバータ17、第2のA/Dコンバータ1
8、信号処理回路19は図1と全く同一のものである。
29は第1〜第4のサブ開口1〜4の入出力に対し可変
の位相遅延を与える可変移相器、30は上記可変移相器
29の入出力を合成或いは分配してビーム1を生成する
第1の合成/分配器、31は前記可変移相器29の入出
力を合成或いは分配してビーム2を生成する第2の合成
/分配器である。
図を図2に示す。図中第1〜4のサブ開口1〜4、サー
キュレータ11、第2のサーキュレータ12、送信機1
3、第2の送信機15、受信機14、第2の受信機1
6、A/Dコンバータ17、第2のA/Dコンバータ1
8、信号処理回路19は図1と全く同一のものである。
29は第1〜第4のサブ開口1〜4の入出力に対し可変
の位相遅延を与える可変移相器、30は上記可変移相器
29の入出力を合成或いは分配してビーム1を生成する
第1の合成/分配器、31は前記可変移相器29の入出
力を合成或いは分配してビーム2を生成する第2の合成
/分配器である。
【0024】前記のように構成された合成開口レーダに
おいては実施例1と同様に1つのアンテナを4つに分割
し、それぞれ2種類の位相を与えることによって2本の
送受信ビームを生成する。但し、この場合は実施例1の
場合と異なり、第1〜4のハイブリッド合成器5、6、
9、10と第1の移相器7、第2の移相器8の代わりに
可変移相器29と第1の合成/分配器30、及び第2の
合成/分配器31を使用する。第1〜4のサブ開口1〜
4からのそれぞれの入出力を可変移相器29を使用して
第1の合成/分配器30によって合成/分配することに
よってビーム1の送受信ビームが生成され、同様に第1
〜4のサブ開口1〜4からのそれぞれの入出力を別の可
変移相器29を使用して第2の合成/分配器30によっ
て合成/分配することによってビーム2の送受信ビーム
が生成されこれにより2ビームを同時に生成することが
可能となる。2ビームを生成した後の処理については実
施例1と全く同じである。
おいては実施例1と同様に1つのアンテナを4つに分割
し、それぞれ2種類の位相を与えることによって2本の
送受信ビームを生成する。但し、この場合は実施例1の
場合と異なり、第1〜4のハイブリッド合成器5、6、
9、10と第1の移相器7、第2の移相器8の代わりに
可変移相器29と第1の合成/分配器30、及び第2の
合成/分配器31を使用する。第1〜4のサブ開口1〜
4からのそれぞれの入出力を可変移相器29を使用して
第1の合成/分配器30によって合成/分配することに
よってビーム1の送受信ビームが生成され、同様に第1
〜4のサブ開口1〜4からのそれぞれの入出力を別の可
変移相器29を使用して第2の合成/分配器30によっ
て合成/分配することによってビーム2の送受信ビーム
が生成されこれにより2ビームを同時に生成することが
可能となる。2ビームを生成した後の処理については実
施例1と全く同じである。
【0025】本発明では可変移相器を使用しているため
各サブ開口に対して自由に位相を設定でき、ビーム方向
を自由にコントロールできる。また、可変移相器及び合
成/分配器を増加させれば3本以上のマルチビームを生
成することができ、さらに高分解能化を実現することが
できる。但し、可変移相器において電力的な損失が発生
するので、S/Nの面から見ると実施例1に比べて不利
である。
各サブ開口に対して自由に位相を設定でき、ビーム方向
を自由にコントロールできる。また、可変移相器及び合
成/分配器を増加させれば3本以上のマルチビームを生
成することができ、さらに高分解能化を実現することが
できる。但し、可変移相器において電力的な損失が発生
するので、S/Nの面から見ると実施例1に比べて不利
である。
【0026】実施例3.この発明の実施例3においては
ハードウェア構成は実施例1と同等であり、信号処理回
路19における処理が異なる。実施例1においては2ビ
ームデータのスペクトル合成を行い高分解能画像を得て
いたが、実施例3においては図7に示すようにビーム1
データ、ビーム2データをそれぞれ独立にレンジ圧縮処
理、合成開口処理を行って画像を生成した後に2画像の
振幅をノンコヒーレント加算することによってマルチル
ック処理を実現する。このマルチルック処理は合成開口
レーダ特有のコヒーレント処理を行うために発生するス
ペックルノイズを低減するために行われるものであり、
通常の合成開口処理にも含まれている。このように2ビ
ームを使用することによりマルチルック数が従来の合成
開口レーダの2倍となるため、1ルックあたりの分解能
は従来のレーダの1/2で良いことになる。従って合成
開口レーダのアンテナ長を2倍まで長くすることができ
るため、S/N、S/A、観測幅を大きくすることがで
きる。また、アンテナ長を一定とすれば1ビームあたり
の分解能を2倍にすることができるため最終的な画像と
して分解能を2倍にすることが可能となる。
ハードウェア構成は実施例1と同等であり、信号処理回
路19における処理が異なる。実施例1においては2ビ
ームデータのスペクトル合成を行い高分解能画像を得て
いたが、実施例3においては図7に示すようにビーム1
データ、ビーム2データをそれぞれ独立にレンジ圧縮処
理、合成開口処理を行って画像を生成した後に2画像の
振幅をノンコヒーレント加算することによってマルチル
ック処理を実現する。このマルチルック処理は合成開口
レーダ特有のコヒーレント処理を行うために発生するス
ペックルノイズを低減するために行われるものであり、
通常の合成開口処理にも含まれている。このように2ビ
ームを使用することによりマルチルック数が従来の合成
開口レーダの2倍となるため、1ルックあたりの分解能
は従来のレーダの1/2で良いことになる。従って合成
開口レーダのアンテナ長を2倍まで長くすることができ
るため、S/N、S/A、観測幅を大きくすることがで
きる。また、アンテナ長を一定とすれば1ビームあたり
の分解能を2倍にすることができるため最終的な画像と
して分解能を2倍にすることが可能となる。
【0027】実施例4.この発明の実施例4においては
ハードウェア構成は実施例1と同等である。実施例4に
おいては第3のハイブリッド合成器9、第4のハイブリ
ッド合成器10の入出力の偏波を異なったものとする。
即ち、例えば第3のハイブリッド合成器9に対しては垂
直偏波を、第4のハイブリッド合成器10には水平偏波
を与えることにより2本のビームで異なった偏波で観測
できることとなり、時間遅れをもって同一時点の複数偏
波情報を得ることができる。信号処理回路19において
は実施例1においては2ビームデータのスペクトル合成
を行い高分解能画像を得ていたが、実施例4においては
図8に示すようにビーム1データ、ビーム2データに対
してそれぞれ独立にレンジ圧縮、合成開口処理を行い、
2つの画像を取得し、それらのデータの時間遅れを補正
してパッキングするという処理が実施される。なお、こ
こでは偏波は送受信とも同一としたが、受信系統を2倍
にすることによって即ち受信機、A/Dコンバータの数
を2倍にすることによって、送信、受信で異なった偏波
の組み合わせも可能である。また、2本のビーム方向は
異なっているため複数偏波で同時に移観測しても相互の
影響は受けない。
ハードウェア構成は実施例1と同等である。実施例4に
おいては第3のハイブリッド合成器9、第4のハイブリ
ッド合成器10の入出力の偏波を異なったものとする。
即ち、例えば第3のハイブリッド合成器9に対しては垂
直偏波を、第4のハイブリッド合成器10には水平偏波
を与えることにより2本のビームで異なった偏波で観測
できることとなり、時間遅れをもって同一時点の複数偏
波情報を得ることができる。信号処理回路19において
は実施例1においては2ビームデータのスペクトル合成
を行い高分解能画像を得ていたが、実施例4においては
図8に示すようにビーム1データ、ビーム2データに対
してそれぞれ独立にレンジ圧縮、合成開口処理を行い、
2つの画像を取得し、それらのデータの時間遅れを補正
してパッキングするという処理が実施される。なお、こ
こでは偏波は送受信とも同一としたが、受信系統を2倍
にすることによって即ち受信機、A/Dコンバータの数
を2倍にすることによって、送信、受信で異なった偏波
の組み合わせも可能である。また、2本のビーム方向は
異なっているため複数偏波で同時に移観測しても相互の
影響は受けない。
【0028】実施例5.この発明の実施例5においては
ハードウェア構成は実施例1と同等であり、信号処理回
路19における処理が異なる。実施例1においては2ビ
ームデータスペクトル合成を行い高分解能画像を得てい
たが、実施例5においては図9に示すようにビーム1デ
ータ、ビーム2データをそれぞれ独立にレンジ圧縮処
理、合成開口処理を行って画像を生成した後に2画像の
を複素数のままコヒーレント加算して干渉縞を作成し、
その後干渉縞から高度情報に変換するインターフェロメ
トリ処理を実施することによって地表の高度情報を取得
する。ここでは2ビームの指向方向が異なることから地
表の高度によって2ビームデータの位相が異なる性質を
利用している。
ハードウェア構成は実施例1と同等であり、信号処理回
路19における処理が異なる。実施例1においては2ビ
ームデータスペクトル合成を行い高分解能画像を得てい
たが、実施例5においては図9に示すようにビーム1デ
ータ、ビーム2データをそれぞれ独立にレンジ圧縮処
理、合成開口処理を行って画像を生成した後に2画像の
を複素数のままコヒーレント加算して干渉縞を作成し、
その後干渉縞から高度情報に変換するインターフェロメ
トリ処理を実施することによって地表の高度情報を取得
する。ここでは2ビームの指向方向が異なることから地
表の高度によって2ビームデータの位相が異なる性質を
利用している。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を有する。
れているので、以下に記載されるような効果を有する。
【0030】実施例1及び実施例2に示されるように2
本のビームによって観測し、観測帯域を増大させる、或
いは1ルック当りの分解能を向上させることによって、
高いS/N、S/A、広い観測幅を保ったまま、従来の
合成開口レーダに比べて高分解能の合成開口レーダ画像
を取得することができる。
本のビームによって観測し、観測帯域を増大させる、或
いは1ルック当りの分解能を向上させることによって、
高いS/N、S/A、広い観測幅を保ったまま、従来の
合成開口レーダに比べて高分解能の合成開口レーダ画像
を取得することができる。
【0031】実施例3に示されるように1ルックあたり
の分解能を1/2とすることにより、最終的な分解能は
同一のままアンテナ長を大きくし、従来の合成開口レー
ダに比べて高いS/N、S/A、広い観測幅を実現する
ことができる。
の分解能を1/2とすることにより、最終的な分解能は
同一のままアンテナ長を大きくし、従来の合成開口レー
ダに比べて高いS/N、S/A、広い観測幅を実現する
ことができる。
【0032】実施例4に示されるように2ビームによっ
て、複数偏波で同時に観測することにより、アンテナを
複数としてハードウェアを増加させることなく、地表の
複数偏波情報を同時に取得することができる。
て、複数偏波で同時に観測することにより、アンテナを
複数としてハードウェアを増加させることなく、地表の
複数偏波情報を同時に取得することができる。
【0033】実施例5に示されるように2ビームによっ
て地表を短時間のうちに2方向から観測することによ
り、地表の特性が変化しないうちにインターフェロメト
リを実現し、地表の安定した高度情報を取得することが
できる。
て地表を短時間のうちに2方向から観測することによ
り、地表の特性が変化しないうちにインターフェロメト
リを実現し、地表の安定した高度情報を取得することが
できる。
【図1】 この発明の実施例1の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施例2の構成を示す図である。
【図3】 従来の合成開口レーダの構成を示す図であ
る。
る。
【図4】 合成開口レーダの原理を説明する図である。
【図5】 この発明の実施例1における信号処理回路で
の処理フローを示した図である。
の処理フローを示した図である。
【図6】 2本のビームデータのスペクトルを示した図
である。
である。
【図7】 この発明の実施例3における信号処理回路で
の処理フローを示した図である。
の処理フローを示した図である。
【図8】 この発明の実施例4における信号処理回路で
の処理フローを示した図である。
の処理フローを示した図である。
【図9】 この発明の実施例5における信号処理回路で
の処理フローを示した図である。
の処理フローを示した図である。
【図10】 2本のビームのジオメトリを示す図であ
る。
る。
1 第1のサブ開口、2 第2のサブ開口、3 第3の
サブ開口、4 第4のサブ開口、5 第1のハイブリッ
ド合成器、6 第2のハイブリッド合成器、7第1の移
相器、8 第2の移相器、9 第3のハイブリッド合成
器、10 第4のハイブリッド合成器、11 サーキュ
レータ、12 第2のサーキュレータ、13 送信機、
14 受信機、15 第2の送信機、16 第2の受信
機、17 A/Dコンバータ、18 第2のA/Dコン
バータ、19 信号処理回路、20 アンテナ、21
信号処理回路、22 合成開口レーダ、23 レーダビ
ーム、24 地表、25 周波数、26 振幅、27
ビーム1データのスペクトル、28 ビーム2データの
スペクトル、29 可変移相器、30 第1の合成/分
配器、31 第2の合成/分配器、32 ビーム1、3
3 ビーム2。
サブ開口、4 第4のサブ開口、5 第1のハイブリッ
ド合成器、6 第2のハイブリッド合成器、7第1の移
相器、8 第2の移相器、9 第3のハイブリッド合成
器、10 第4のハイブリッド合成器、11 サーキュ
レータ、12 第2のサーキュレータ、13 送信機、
14 受信機、15 第2の送信機、16 第2の受信
機、17 A/Dコンバータ、18 第2のA/Dコン
バータ、19 信号処理回路、20 アンテナ、21
信号処理回路、22 合成開口レーダ、23 レーダビ
ーム、24 地表、25 周波数、26 振幅、27
ビーム1データのスペクトル、28 ビーム2データの
スペクトル、29 可変移相器、30 第1の合成/分
配器、31 第2の合成/分配器、32 ビーム1、3
3 ビーム2。
Claims (5)
- 【請求項1】 1つのアレーアンテナの開口を4分割し
た第1〜第4のサブ開口と、上記第1〜第4のサブ開口
の入出力を合成/分配し、2本の送受信ビームを生成す
る第1〜第4のハイブリッド合成器及び第1、第2の移
相器と、2本のビームの送信、受信時の信号の流れを制
御するためのサーキュレータ及び第2のサーキュレータ
と、2本のビームの送信波を生成する送信機及び第2の
送信機と、2本のビーム出力を受信しビデオ段のアナロ
グ信号に変換する受信機及び第2の受信機と、上記受信
機、第2の受信機の出力をサンプルし、ディジタル信号
に変換するA/Dコンバータ及び第2のA/Dコンバー
タと、上記A/Dコンバータ、第2のA/Dコンバータ
の出力をそれぞれレンジ圧縮、アジマス方向フーリエ変
換、スペクトル合成し、その後に合成開口処理を行うこ
とによって、高分解能画像を得る合成開口レーダ。 - 【請求項2】 1つのアレーアンテナの開口を4分割し
た第1〜第4のサブ開口と、上記第1〜第4のサブ開口
の入出力を合成/分配し、2本の送受信ビームを生成す
るための位相を制御する可変移相器と、ビーム1を合成
する第1の合成/分配器、ビーム2を合成する第2の合
成/分配器と、2本のビームの送信、受信時の信号の流
れを制御するためのサーキュレータ及び第2のサーキュ
レータと、2本のビームの送信波を生成する送信機及び
第2の送信機と、2本のビーム出力を受信しビデオ段の
アナログ信号に変換する受信機及び第2の受信機と、上
記受信機、第2の受信機の出力をサンプルし、ディジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータ及び第2のA/Dコ
ンバータと、上記A/Dコンバータ、第2のA/Dコン
バータの出力をそれぞれレンジ圧縮、アジマス方向フー
リエ変換、スペクトル合成し、その後に合成開口処理を
行うことによって、高分解能画像を得る合成開口レー
ダ。 - 【請求項3】 1つのアレーアンテナの開口を4分割し
た第1〜第4のサブ開口と、上記第1〜第4のサブ開口
の入出力を合成/分配し、2本の送受信ビームを生成す
る第1〜第4のハイブリッド合成器及び第1、第2の移
相器と、2本のビームの送信、受信時の信号の流れを制
御するためのサーキュレータ及び第2のサーキュレータ
と、2本のビームの送信波を生成する送信機及び第2の
送信機と、2本のビーム出力を受信しビデオ段のアナロ
グ信号に変換する受信機及び第2の受信機と、上記受信
機、第2の受信機の出力をサンプルし、ディジタル信号
に変換するA/Dコンバータ及び第2のA/Dコンバー
タと、上記A/Dコンバータ、第2のA/Dコンバータ
の出力をそれぞれ独立にレンジ圧縮及び合成開口処理を
行って2つの画像を作成し、その後に2つの画像をノン
コヒーレント加算することによって1つの画像とし、マ
ルチルック数を2倍にすることを特徴とする合成開口レ
ーダ。 - 【請求項4】 1つのアレーアンテナの開口を4分割し
た第1〜第4のサブ開口と、上記第1〜第4のサブ開口
の入出力を合成/分配し、2本の送受信ビームを生成す
る第1〜第4のハイブリッド合成器及び第1、第2の移
相器と、2本のビームの送信、受信時の信号の流れを制
御するためのサーキュレータ及び第2のサーキュレータ
と、互いに偏波の異なる2本のビームの送信波を生成す
る送信機及び第2の送信機と、2本のビーム出力を互い
に異なった偏波で受信しビデオ段のアナログ信号に変換
する受信機及び第2の受信機と、上記受信機、第2の受
信機の出力をサンプルし、ディジタル信号に変換するA
/Dコンバータ及び第2のA/Dコンバータと、上記A
/Dコンバータ、第2のA/Dコンバータの出力をそれ
ぞれ独立にレンジ圧縮及び合成開口処理を行って2つの
画像を作成し、地表における偏波情報を同時に取得する
ことを特徴とする合成開口レーダ。 - 【請求項5】 1つのアレーアンテナの開口を4分割し
た第1〜第4のサブ開口と、上記第1〜第4のサブ開口
の入出力を合成/分配し、2本の送受信ビームを生成す
る第1〜第4のハイブリッド合成器及び第1、第2の移
相器と、2本のビームの送信、受信時の信号の流れを制
御するためのサーキュレータ及び第2のサーキュレータ
と、2本のビームの送信波を生成する送信機及び第2の
送信機と、2本のビーム出力を受信しビデオ段のアナロ
グ信号に変換する受信機及び第2の受信機と、上記受信
機、第2の受信機の出力をサンプルし、ディジタル信号
に変換するA/Dコンバータ及び第2のA/Dコンバー
タと、上記A/Dコンバータ、第2のA/Dコンバータ
の出力をそれぞれ独立にレンジ圧縮及び合成開口処理を
行って2つの画像を作成し、その後に複素数のデータの
ままコヒーレントに加算して、さらにインターフェロメ
トリ処理を行うことによって、地表の高度情報を抽出す
ることを特徴とする合成開口レーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6308938A JPH08166447A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 合成開口レーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6308938A JPH08166447A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 合成開口レーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166447A true JPH08166447A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17987079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6308938A Pending JPH08166447A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 合成開口レーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08166447A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH09178846A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-11 | Nec Corp | 衛星搭載合成開口レーダ |
JP2002243852A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP2006266775A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP2007534962A (ja) * | 2004-04-28 | 2007-11-29 | エセックス コーポレーション | サブ開口サイドローブおよびエイリアスを軽減する技術 |
JP2009019952A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | 移動目標検出装置 |
JP2009505068A (ja) * | 2005-08-10 | 2009-02-05 | レイセオン カンパニー | スワスsar用の効率的なオートフォーカス方法 |
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KR101135983B1 (ko) * | 2010-04-23 | 2012-04-17 | 국방과학연구소 | 함정 전투 체계의 디지털 영상 분배 장치 및 이를 포함하는 다중 경로 영상 분배 시스템과 그 방법 |
JP2015001428A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | 三菱電機株式会社 | レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 |
JP2019086449A (ja) * | 2017-11-09 | 2019-06-06 | 一般財団法人 リモート・センシング技術センター | 合成開口レーダ |
JP2019203733A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | 三菱電機株式会社 | 合成開口レーダ |
JP2020159946A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社Ihi | 船舶検出装置及び方法 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP6308938A patent/JPH08166447A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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