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JPH08164890A - 坐礁の損傷を受けた後で2重船殻タンカ内の漏出油を収容する装置および方法 - Google Patents

坐礁の損傷を受けた後で2重船殻タンカ内の漏出油を収容する装置および方法

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Publication number
JPH08164890A
JPH08164890A JP7156492A JP15649295A JPH08164890A JP H08164890 A JPH08164890 A JP H08164890A JP 7156492 A JP7156492 A JP 7156492A JP 15649295 A JP15649295 A JP 15649295A JP H08164890 A JPH08164890 A JP H08164890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hull
oil
tanker
cargo tank
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7156492A
Other languages
English (en)
Inventor
Robert D Goldbach
ロバート・ディー・ゴールドバッチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marinex International Inc
Metro Machine Corp
Original Assignee
Marinex International Inc
Metro Machine Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marinex International Inc, Metro Machine Corp filed Critical Marinex International Inc
Publication of JPH08164890A publication Critical patent/JPH08164890A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • B63B25/02Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • B63B25/02Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
    • B63B25/082Arrangements for minimizing pollution by accidents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B3/00Hulls characterised by their structure or component parts
    • B63B3/14Hull parts
    • B63B3/16Shells
    • B63B3/20Shells of double type

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 坐礁して貨物タンクの底部が破損しても殆ど
油が外部へ漏れないタンカを得ることを目的とする。 【構成】 1以上の貨物タンクを有している2重船体タ
ンカに於て、内部船体と外部船体との間に各貨物タンク
を取り囲んでいる区画を有するように構成する。これら
の区画は、互いに仕切られており、夫々は底部からブリ
ッヂまで通っており、タンカがオイル等水と混合せず水
より軽い流出可能な液体貨物を運搬しているときは通常
空である。船の喫水(Vc)の111%に等しい高さよ
り上の貨物タンクの容積は、同じ高さ(Va)より下の
貨物タンクを取り囲んでいる区画の容積より小さくする
ことで区画は貨物タンクから漏洩する全てのオイルを入
れるのに十分な容積を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイル貨物が積載され
るとき、その貨物が、2重船体の区画によってタンカの
側面および底部の殻の板金から分離されている1以上の
貨物タンク内に入れられる2重船体タンカに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】これ
らの2重船体の区画は、貨物が運搬されている時は通常
空であり、貨物が積載されていない時の航海中は水のバ
ラストで満たされている。オイルが運搬されていると
き、貨物タンク内のオイルのレベルは船の上部デッキの
下側と同じ高さまでとどき、船体の外側の海水面は船の
許容作動喫水と同じ高さまでとどき得る。船が坐礁によ
り外部および内部船体までとどく底部の損傷を受け、そ
の損傷が物理の法則に従って貨物タンクの中に上方に垂
直に広がるとき、貨物タンク内のオイルのレベルは、船
の外側の海水面と流体静力学的平衡となるまで下がる。
オイルは、この平衡の点に達するまで、船の外側の海水
と流体静力学的平衡となる高さまで隣接している空の2
重船体の区画をとにかく先ず満たす。2重船体の区画に
おけるオイルの平衡面より上で貨物タンクに残っている
いかなるオイルも、船の外側に漏れ出て、オイルを流出
させる。漏れ出るオイルの量は、損傷を受ける前のオイ
ルのレベルと海水のレベルとの間の距離と、海水の比重
(通常1.000乃至1.025)と比較されたオイル
貨物の比重(大抵の原油の場合、通常0.85乃至0.
90)と、オイル平衡面の下の2重船体の区画の容積に
依存する。
【0003】本発明の装置および方法は2重船体タンカ
の多数の異なる設計に関連して使用されているが、以下
の明細書に示され、説明されている2重船体のタンカ構
造に関して特に有効であると考えられる。
【0004】 (米国特許) (特許権者) (特許番号) (公布日) Tornay氏 4,638,754 1987年1月27日 Cuneo 氏ら 5,085,161 1992年2月4日 Goldbach氏ら 5,090,351 1992年2月25日 Goldbach氏ら 5,086,723 1992年2月11日 Goldbach氏ら 5,269,246 1993年12月14日 (米国特許出願) (発明者) (出願番号) (出願日) Goldbach氏 07/953,141 1992年9月29日 Goldbach氏 08/033,357 1993年3月18日 Goldbach氏ら 08/095,178 1993年7月23日
【0005】
【課題を解決するための手段】1つ以上の貨物タンクを
有する2重船体タンカは、内部および外部の船体の間、
事によると貨物タンク間にある区画の形で各貨物タンク
を取り囲んでいる区画を有するように構成されている。
これらの取り囲んでいる区画は、タンカがオイル、また
はよく似た殆ど水と混合しない水より軽い可流動の液体
の貨物を運搬している時は通常空である。船の最大許容
作動喫水(Vc)の111%に等しいレベルより上の貨
物タンクの容積は、それと同じレベル(Va)より下の
貨物タンクを取り囲んでいる区画の容積より少ない。原
油と海水の通常の比重の範囲に対する流体静力学的平衡
レベルは船の最大許容作動喫水の少なくとも111%で
あるため、区画は坐礁の損傷を受けている貨物タンクか
ら漏れ得る全てのオイルを収容するのに十分な容積を提
供する。
【0006】本発明は、無傷の船の形状および事故時の
船の最大許容喫水に関する。貨物タンクの破損後、タン
ク内およびタンクを取り囲んでいるスペース内のオイル
のレベルは等しくなるが、この等しくなったレベルは、
オイルの比較的小さい比重のために、損傷前の船の元の
喫水の11%と同じ量だけ船の外側の海水面より高くな
る。これは、海水の流出、海へのオイルの流出、または
これらが生じないときの状況が存在するか否かによらず
真実である。それ故、最大許容喫水の111%に等しい
レベルより上の貨物タンクの容積がオイルが流出するス
ペースのレベルより下の容積より少ない場合、たとえス
ペースをもついかなる構造でも、オイルは0.9より小
さい比重を有する限りそのスペースに保持される。
【0007】本発明の原理は、好ましい実施例が示され
ている図面を参照して論議されるであろう。図面に示さ
れた特性は、特許請求の範囲に規定されるような本発明
の態様を制限するものではなく、例示的に示そうとする
ものである。
【0008】
【実施例】図1において、例えば原油輸送用に設計され
た非常に大きな原油キャリアの2重船殻の液体貨物船10
が中央船体の位置おける断面図で示されている。実際に
本発明の原理は、船の貨物タンクが、軽く水とあまり混
和しない液体を運搬する通常の意図で使用される小さな
船にも適切である。
【0009】説明の便宜上、実際にいかなるこのような
船も、部分的または全体的に精製されたまたは残りの石
油製品、または種油のような別のばら積の液体、または
全てが原油ではなく夫々の貨物タンクに異なる製品を入
れることがあり得るという事実にもかかわらずここでは
「オイルタンカ」と呼ばれる。
【0010】通常のオイルタンカは、船首部分、船尾部
分、および船首と船尾との間に長手方向に延在し、夫々
と相互接続している縦方向中央船体を有する。オイルの
全て、または大部分は1以上の貨物タンクで運搬され、
その全てまたは大部分が縦方向中央船体に位置されてい
る。さらに、オイルタンカはタンカのエンジン用の燃料
を含む別の液体を運搬する1以上のタンクを有する。
【0011】幾つかのオイルタンカは、貨物タンクとタ
ンカが浮かんでいる海洋とを隔てる1枚のプレートしか
有さない。しかしながら、多数の新しいタンカを含む別
のものは、計画の段階で海洋から貨物を隔てる2枚のプ
レート、すなわち、内部船体に一体化されており、貨物
タンクの画定表面を形成している1面を有する内部の1
組のプレートと、外部船体に一体化されており、船の外
部環境、すなわち海洋および大気との境界面を形成して
る1面を有する外部の1組のプレートとを有する。
【0012】幾つかの2重船体(2重船殻とも呼ばれ
る)タンカにおいては、船体の全体が2枚のプレートを
有する。他のタンカにおいては中央船体のみが2重船殻
であり、幾つかのタンカにおいては底部のみ、または底
部およびビルジ部が2重船殻である。
【0013】特に本発明は、底部およびビルジ部だけで
はなく側壁(および、随意的にデッキの外側周縁部)
が、船の1以上の貨物タンクを収容する船の少なくとも
1部分にわたって2重船殻構造である2重船体タンカに
関する。
【0014】2重船体船において、内部および外部の船
体が、1重船体構造から2重船体構造へまたは2重船体
構造から1重船体構造への移行の領域を除いて、面で接
触して配置されることは希なことである。むしろ、通常
の2重船体構造においては船体間に横断方向に(すなわ
ち、中央から周縁の方向に)間隔を隔てるものを付ける
のが最も普通である。また、最も通常の2重船殻タンカ
においては、内部船体と外部船体との間に延在し、構造
上相互接続して広く分布する補強、分岐、取付けおよび
支持の構造が存在する。上記の“従来の技術および発明
が解決しようとする課題”の部分に挙げられた米国特許
および明細書は、特に、大部分の船体間構造が最小の横
断する船体相互接続構造(主として、または独占的に横
断する隔壁の形態で設けられている)を持つ縦リブの形
態で設けられている2重船殻設計に関する。通常(ある
リブおよび/または横断隔壁が船体間のスペースを複数
の区画に分割する分割壁を形成することを除いて)、船
体間構造はそれらを貫通する軽目穴を有する補強プレー
ト、および/または骨格構造のネットワークのように設
けられる。
【0015】上記挙げられた“従来の技術および発明が
解決しようとする課題”の記載の少なくとも1つ、すな
わちGoldbach氏らによる第 5,086,723号明細書は横断隔
壁によって区画に分割される船体間の間隔だけではな
く、1つ以上の貨物タンクを2つ以上の並置される貨物
タンクに分割する1つ以上の縦方向隔壁の好ましい形態
の2重船殻船構造を開示する。1以上のこれらの縦方向
隔壁は2重壁構造であり、その壁間のスペース(例え
ば、左壁から右壁へ、また1つの横断隔壁から次の隔壁
へ、またデッキの下側から内部船体の底部へ下方に、延
在し、タンカ底部の内部船体壁を通っている)は各船体
間区画とつながっており、機能的一体化部分を形成す
る。
【0016】上記の事実に関して、詳細な表示ではなく
図1乃至3に於て概略的に表示される方法は、当業者に
は明瞭であるはずである。(例えば、プレートは示され
ておらず、船体間構造、隔壁、または側面から側面およ
び/または船首から船尾までの間に配置される複数の貨
物タンクに貨物タンクを分割する分割壁も示されていな
い)。図面において、船体のプレートは上記挙げられた
従来技術の大部分とほぼ同様に個々に曲げられているよ
うに示されているが、実際には、それらの幾つかまたは
全ては少なくともGoldbach氏による第08/033,357号明細
書のように平坦である。
【0017】図1において、2重船殻オイルタンカ10
は、底部壁14、下部の丸いコーナー部18で底部に接合さ
れる側壁16、および上部の丸いコーナー部22で側壁16に
接合されるデッキ20を具備する外部船体12を有している
ことが示されている。さらに2重船殻タンカ10は、(外
部船体底部壁14の上に間隔をとって配置されている)底
部壁26、丸い下部コーナー部28、(各外部船体側壁16よ
りさらに中側に間隔をとって整列される)側壁30、およ
び(デッキ20の外側周縁部の下に延在する)丸い上部コ
ーナー部32を有する内部船体を具備する。示された実施
例において、この実例においては外部船体の部分34によ
って示されるデッキの中央部分のみが1重の船殻であ
る。2重船殻構造から1重船殻構造への移行の位置にお
いて、船体間の分割壁が36で示されている。
【0018】それ故、少なくとも1つの貨物タンク38
は、底部から外部船体の中央部分34の下側までの内部船
体内で、底部、内部船体側壁30、コーナー部28および3
2、および移行壁36により形成されている。
【0019】貨物タンク38内の中央の縦方向貫入部とし
て40で示される構造は、例えば配管、通信用のもの、電
力用のもの、および点検および保守用通路を入れるため
のキール・トンネルである。このような構造の提供は、
通常の設計オプションである。幾つかの例において、キ
ール・トンネルは内部船体の内側ではなく船体間に設け
られている。本発明の状況においては示された配置が好
ましい。
【0020】使用時には、船10の貨物タンク38は最大限
に満たされている(それ故、貨物のレベル42は図1に示
されたようにデッキ20の中央部分34の下側にあるか或い
はその下側に被さり、船10は海上に浮かんでおり、所定
の船に関する喫水は、例えば外部船体の側壁に沿って測
って、外部船体12の底部壁14の最も下部の所44から海水
面46までの垂直距離である)。この距離が設計時の考慮
から、実地試験から、またはこのような船に適用できる
取締り規則の基準によって確かめられる範囲に対して効
果的に適用できる喫水は通常「最大の許容可能な作動喫
水」(符号48で示されている)と呼ばれている。実際に
は、貨物の温度、その比重、海の局部的な塩分濃度、そ
の温度、船が熱を得たり失ったりする速度、および当業
者によく知られている類似のファクタが、所定の船が所
定の重量の原油を積載した時に前記船がどの程度低く水
中に入って走るかに作用する。一般に、これらのファク
タは船の最小の許容可能な作動喫水に到達するための標
準的な方法に於て考慮されるので、「最大の許容可能な
作動喫水」はいかなる所定の船に対しても確かめること
ができ、従って当業者に同意される意味を有する。
【0021】図面に示されたタンカ10において、内部船
体と外部船体との間(および図示されていない縦方向隔
壁の左側の壁と右側の壁との間)に限定されたスペース
50の少なくとも1部分は少なくとも1つの貨物タンク38
の周りをガンネルからキールの方向に包み、それによっ
てその貨物タンクと協同する船体間の区画を提供する。
【0022】2重船殻タンカにおいて、(空荷の時に水
中において高すぎて不安定な浮上とならないように)船
にバラストするために協同する貨物タンクが空であると
きに水(例えば海水)で満たされた船体間の、貨物タン
クと協同する区画を有し、且つ(船が貨物を積載した時
に水中で低すぎなて不安定な浮上とならないように)協
同する貨物タンクが満たされているときにその区画をポ
ンピングして空にすることは希なことではない。
【0023】図1に示されたように、普通に設計され釣
合わされた2重底部タンカにおいて、船がオイルを十分
に積載し、そのバラストタンクが空であるとき、貨物タ
ンクと協同する船体間の区画のスペースの幾分かが海水
面より上に位置され、幾分かは下に位置されている。
【0024】図1の十分に積載され、普通に設計され釣
合わされた船が坐礁、または水中にかくれた物に衝突
し、それによってその外部船体の底部壁14上の1つ以上
の位置だけではなく、(部分的なわずかな範囲ではある
が)その内部船体24の底部壁26上にも割れ目ができ、穴
が開き、またはまくれ上がるという損傷を受けたならば
その1つ以上の貨物タンク38の完全さは下から崩壊され
る。
【0025】このような出来事に全体的にあまり慣れて
いない人の第1の反応は、このような事故が発生したと
き、漕ぎ船が漏れ始めた時の既知の経験からの類推によ
り、海水は破壊部を通って船体内に飛び込んでくるであ
ろうということである。このような状況の力学において
は幾らかの海水が入り得る。しかしながら、通常の場合
においては、図1の海水面より上で運搬される貨物の部
分の流体静力学の効果、および原油が海水より軽い(比
重において低い)という事実により、外部および内部の
底部壁が図2の52、54で示されたように破損された場
合、内部船体底部壁における破損部54を通して流出する
原油は協同する区画50内で横および上の方へ流れ、貨物
タンクおよび取囲んでいる区画の両方内で等しい高さの
オイル平衡面56まで協同する区画を満たす。
【0026】2重船体タンカの内部および外部の船体の
底部の破損後、船が更に沈むことは推定すべきでない。
実際に、オイルが船内に保持され、(船の内側でオイル
の下に層をなす)海水が侵入する場合に少しの沈降が生
じることがある。これは、船が比較的低い比重のオイル
を運搬しているときに生じやすいが、沈降はオイルが液
体静力学的平衡によって保持されているか否かに無関係
である。反対に、本発明によって設計されたものでない
タンクに対しては、オイルが静水平衡が生じる前に船か
ら実際に流出する事は全くあり得ることであり、その場
合、船は全く海水が侵入することなしに水からを揚り得
る。或いは、それに関して、適切な環境下では、液体静
力学的平衡は、オイルの最初の雫が船からの漏洩になり
やすく又船の喫水が不変であるときの点で正確に生じ得
る。
【0027】平衡状態において、船が海中にどの程度沈
むかに対してオイルがどの程度取囲んでいる区画におい
て上昇するかについての平衡も達成されている。
【0028】図1および2の通常の大きさにされ、釣合
いのとれた2重底部オイルタンカにおいて、破損された
貨物タンク内のオイル平衡面56より上にある全ての原油
を入れるためには各区画壁50におけるスペースは不十分
な低い位置に位置されている。したがって、破損された
タンクから協同する区画中に流出するオイルが平衡レベ
ルまで区画を満たしても、オイルは貨物タンク内で平衡
レベル56より上に幾らかまだ残っている。図2におい
て、区画に分けて入れられることができないこのオイル
の量は“AMOUNT OF OIL WHICH WILL BE SPILLED ”と標
識付けられる。またそれは符号58で示されている。
【0029】図1が“静止画”であり、すなわち坐礁し
てしまったタンカから作られたビデオからの1フレーム
であり、なお一層の示されるべきビデオがある場合、観
察者が次に見るものは貨物タンクから破損部54を通り、
下方に区画50を横切って破損部52を通って海洋に、そし
て船10を取り巻いている海水面46まで流出し始める、す
なわち油層部分を形成している(必ずしも一様な流出速
度でなくても)多量に流出し始める原油である。
【0030】本発明の基礎をなす概念は、破壊されてい
る協同する貨物タンクから底部を貫通して下方に流出す
る全てのオイルを区画して入れるため、各貨物タンクと
協同する区画の画定されたスペース50内の十分に低い位
置にスペースが新しく位置されるように、図1および2
を参照して上記説明されている種類のタンカの設計を調
和させることである。「低い位置に位置される」という
ことは、船の底部が両船体を貫通して破損されるなら
ば、貨物の上部表面が沈むと思われ得るレベルより下に
このようなスペースが配置されていることを意味する。
【0031】図3において、本発明の原理によって設計
され構成された2重船殻タンカが示されている。その要
点は、図1および2の図面の計画に於けるものと同じ符
号がしかし' を付けて使用されている。
【0032】最大の許容可能な作動喫水で浮かぶ船に於
て存在する十分に積載された貨物タンク内の原油の最も
高いと予想される比重および海水の最も低いと予想され
る比重を仮定すると、タンカ10' の各貨物タンクの内部
および外部の船体が底部を貫通して破損される場合、破
損された貨物タンクと取囲んでいる区画との両方におけ
る原油のレベルが船の最も低い底部壁44より上の、最大
の許容できる作動喫水の111%より低い或る垂直距離
で平衡に達するまで、原油はそれぞれの破損された貨物
タンクから流出する。100%に100/90(海水対
原油の比重の最小の好ましい比)を掛け算すると111
%となる。低い比重の貨物または高い比重の海水に対し
ては、その比は大きくなり、このことは破損される場合
に貨物タンクから漏れるオイルの量を最小にするために
さらに好都合であり、これは当業者の専門家に明らかで
ある。その比が111%を超えている限り、その比にか
かわらず、上記説明されたように、底部が破損された区
画内に、さもなければ流出するであろうほぼ全てのオイ
ルが入るという、基本的な原理は同じである。
【0033】上記されたような坐礁の損傷を受けた後の
2重船殻タンカ内の漏出するオイルを収容する装置およ
び方法が、明細書の「課題を解決するための手段」の項
で述べたそれぞれの特徴を有することは認識されるべき
である。それは、この明細書において説明されているよ
うな原理から逸脱することなしに変形されることができ
るため、本発明は特許請求の範囲の技術的範囲内にある
ようなこのような全ての変形を含んでいると理解される
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】海に浮かび、貨物が十分に積載され、且つ通常
は空で貨物タンクを取り囲んでいる船体間の区画を有し
ている通常通りに釣り合いのとれた2重船体オイルタン
カの概略横断面図。
【図2】外部および内部の船体の底部を貫通し、オイル
を区画内に漏出させている貨物タンクの破損を示し、漏
れると予想されるオイルの体積が区別して示されている
図1に類似する概略断面図。
【図3】内部および外部の船体の底部の破損のときに、
十分に正しくされた貨物タンクを取り巻く区画内の容積
が、破損された貨物タンクから漏れると予想されるほぼ
全てのオイルを入れるように、本発明の原理によって構
成され、釣合わされた2重船体オイルタンカの類似した
概略横断面図。
フロントページの続き (71)出願人 591143490 マリネックス・インターナショナル・イン コーポレーテッド MARINEX INTERNATION AL INCORPORATED アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07030、ホーボーケン、リバー・ストリー ト 86 (72)発明者 ロバート・ディー・ゴールドバッチ アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07030、ホーボーケン、リバー・ストリー ト 86

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部壁、向い合う側壁およびデッキを有
    する外部船体と、底部壁、側壁および外部と内部の船体
    を機能的に相互接続する移行構造を有する内部船体とを
    規定し、少なくとも底部の上および側部の少なくとも1
    つの上の少なくとも1つの前記船体間の区画により少な
    くとも部分的に囲まれている少なくとも1つの貨物タン
    クを提供している壁構造を具備する2重船殻オイルタン
    カであり、 前記タンカが最大の許容作動喫水を持ち、前記喫水で
    は、前記船の高さと、前記貨物タンクの容積と、前記船
    体間区画の容積との夫々の第1の部分が、前記少なくと
    も1つの貨物タンクが0.9以下の比重を有している原
    油を積載されるとき前記タンカによって経験される海水
    面より下に配置され、前記船の高さと、前記貨物タンク
    の容積と、前記船体間区画の容積との夫々の第2の部分
    が海水面より上に配置され、 前記貨物タンクが前記最大許容作動喫水の111%に等
    しいレベルを越え、前記船体間区画の同じレベルより下
    の容積より小さい容積を有している2重船殻オイルタン
    カ。
  2. 【請求項2】 前記貨物タンクが1つだけおよび前記船
    体間区画が1つだけ存在している請求項1記載の2重船
    殻オイルタンカ。
  3. 【請求項3】 前記各貨物タンクが前記タンカの縦方向
    中央本体部分に設けられている請求項1記載の2重船殻
    オイルタンカ。
  4. 【請求項4】 前記各貨物タンクおよび各区画が各横断
    隔壁によって船首と船尾に於ける広がりの範囲が定めら
    れている請求項3記載の2重船殻オイルタンカ。
  5. 【請求項5】 各貨物タンクがオイルで満たされている
    タンカが、少なくとも1つの前記タンクの外部および内
    部の船体の底部壁を貫通して前記貨物タンクを激しく破
    損するように、タンカが坐礁するときに2重船殻タンカ
    からのオイルの流出を抑制するための方法であり、 前記船の外部船体と内部船体との間の船体間の区画スペ
    ースを十分低い位置に位置して、オイルがそれぞれ破壊
    された貨物タンクから流出する時に、平衡レベルに到達
    するまでほぼ全ての前記オイルの流出が前記低い位置に
    位置された船体間区画スペースに収容されるようにする
    ことを具備する方法。
JP7156492A 1994-06-22 1995-06-22 坐礁の損傷を受けた後で2重船殻タンカ内の漏出油を収容する装置および方法 Pending JPH08164890A (ja)

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