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JPH08153594A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JPH08153594A
JPH08153594A JP6294450A JP29445094A JPH08153594A JP H08153594 A JPH08153594 A JP H08153594A JP 6294450 A JP6294450 A JP 6294450A JP 29445094 A JP29445094 A JP 29445094A JP H08153594 A JPH08153594 A JP H08153594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
current
circuit
diode
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6294450A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Ogawa
勇 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6294450A priority Critical patent/JPH08153594A/ja
Publication of JPH08153594A publication Critical patent/JPH08153594A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電灯の異常を検出するのに、高耐圧部品を
要さず、絶縁素子を用いずにインバータの保護回路を構
成する放電灯点灯装置を得ることを目的とする。 【構成】 直流電源1の出力端子間に接続され、直流電
源1により得られる直流電圧を高周波電圧に変換するイ
ンバータ回路2と、このインバータ回路2の高周波電圧
によって点灯する放電灯4と、この放電灯4にその一端
を接続され、その他端を直流電源1の出力端子の一端に
接続されたコンデンサ7と、直流電源1の出力端子間に
直流電源1の極性と逆方向となるよう直列接続し、その
中点が放電灯4の一端に接続されたダイオード8、9
と、ダイオード8又は9に流れる電流を検出するインピ
ーダンス素子10又は11と、このインピーダンス素子
10又は11の検出電流のレベルに基づきインバータ回
路2を保護する制御回路12とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高周波により放電灯を
始動点灯する放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は特開平3−89494号公報に
示された従来の放電灯点灯装置の構成図である。同図に
おいて、1は交流電源の電圧を整流する直流電源、2は
一石電圧共振型のインバータ回路、4はインバータ回路
2の出力により点灯される放電灯、5はこの放電灯4に
並列接続された予熱コンデンサ、16はこの放電灯4の
ランプ電流通流路に設けられたカレントトランスであ
り、16aはその一次巻線、16bはその二次巻線であ
る。25は前記放電灯4のランプ電圧を検知し、この検
知出力が上昇したとき、即ち、放電灯4が寿命末期にな
って半波放電(放電灯の一対の電極の一方からのみ放電
が行われ、反対側の電極からの放電がほとんどない状
態)したときの電圧を検知したとき、インバータ回路2
の出力を停止または低減する制御回路である。
【0003】上記のように構成した放電灯点灯装置で
は、放電灯4が正常点灯しているときは、放電灯4のラ
ンプ電流通流路に設けられたカレントトランス16の出
力でインバータ回路2を自励発振させる。このときは、
コンデンサCbとカレントトランス16の両端電圧は相
対的に低いから、これに並列のダンパ抵抗Rにバイパス
するランプ電流はほとんどない。
【0004】放電灯4が寿命末期になって半波放電が生
じると、放電灯4のランプ電流通流路には直流電流が流
れようとするが、コンデンサCa、Cbがこの直流電流
で充電される結果直流電流の通流を阻止する。このコン
デンサCa、Cbが直流電流で充電されてその両端電圧
がある程度上昇すると、その後はダンパ抵抗Rを介して
直流成分を含んだランプ電流が通流するので、カレント
トランス16には直流電流が通流しないからカレントト
ランス16が偏磁されることはなく、インバータ回路2
が安定して自励発振する。
【0005】放電灯4が寿命末期になって半波放電する
と、上述のように直流電流が流れるようになり、このと
きコンデンサCa、Cbが直流電流を阻止するように作
用する。このため寿命末期における放電灯4のランプ電
圧は上昇して大きな値となる。したがって制御回路25
は、その検出電圧が放電灯4のランプ電圧のばらつきに
影響されることがなく、放電灯4のランプ電圧の上昇を
検知し、インバータ回路2の出力の停止または低減を行
うことができる。
【0006】また図21は、特開平3−117373号
公報に示された別方式の放電灯点灯装置の構成図であ
る。同図において、1は整流回路と高力率化部分平滑回
路とを備えた直流電源、2は一石電圧共振型のインバー
タ回路であり、このインバータ回路2は発振トランジス
タ26とインバータ・トランス27とよりなる。4はイ
ンバータ回路2の出力により点灯される放電灯、5はこ
の放電灯4に並列接続された予熱コンデンサ、28はイ
ンバータ回路2の入力側に設けられインバータ回路2の
発振に伴って発生する無効電流をバイパスするバイパス
コンデンサ、29は前記高力率化部分平滑回路とバイパ
スコンデンサ28との間の入力電流を検出する電流検出
手段である。30は放電灯4と予熱コンデンサ5とから
なる負荷の異常を検知したとき、インバータ回路2の出
力を停止または低減する安全回路である。この安全回路
30の入力側は、電流検出手段29の両端に接続されて
いる。即ち、電流検出手段29の両端には、積分回路を
構成する抵抗31とコンデンサ32の直列回路が並列に
接続され、これらの抵抗31とコンデンサ32との接続
中点にはツェナーダイオード33と抵抗34とを介して
制御トランジスタ35のベースが接続されている。この
制御トランジスタ35のエミッタは直流電源1側に接続
されていると共にコレクタは発振トランジスタ26のベ
ースに接続されている。
【0007】上記のように構成した放電灯点灯装置で
は、直流電源1から与えられる直流電流によりインバー
タ回路2が動作して放電灯4を駆動し、この際に発生す
る無効電流はバイパスコンデンサ28によりバイパスさ
れる。そして、入力電流の全ては電流検出手段29を通
るため、その電流検出手段29の両端には入力電流値に
応じた電圧が発生している。この電流検出手段29の両
端電圧は、負荷変動により変化するが、その電圧に基づ
いてコンデンサ32には電荷が蓄えられ、電流検出手段
29の両端電圧に比例した電圧がコンデンサ32に発生
している。このコンデンサ32の電圧がツェナー電圧を
越えると、ツェナーダイオード33が導通して抵抗34
を介して制御トランジスタ35をONする。これによ
り、発振トランジスタ26のベース電圧が低下してイン
バータ回路2の発振動作が停止する。したがって、負荷
の異常等で入力電流が増加すれば、安全回路30が動作
してインバータ回路2の発振動作を停止させる。
【0008】以上のように、負荷の異常時には入力電流
が増加するが、電流検出手段29を前記高力率化部分平
滑回路とバイパスコンデンサ28との間に配設すること
により直流電流のみでその入力電流の検出を簡単に行う
ことができる。したがって、安全回路30は、直流入力
電流の増加を検知し、インバータ回路2の出力の停止ま
たは低減を行うことができる。また、直流入力電流のみ
により検出出力を得ることができるため、確実な検出動
作が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図20のような従来の
放電灯点灯装置では、放電灯のランプ電圧を監視するこ
とにより負荷の異常を検出しているが、通常、放電灯は
始動時などに特に高い電圧がかかるため、ランプ電圧を
検出する検出回路には高耐圧部品が必要となる。また、
図20のような放電灯点灯装置では、直流電源の負極側
を基準電位とした場合に、ランプ電圧を基準電位に対し
て検出するにはトランスあるいはフォトカプラといった
絶縁素子が必要であり、放電灯点灯装置のコストが高価
になるという問題点があった。
【0010】また、図21のような放電灯点灯装置で
は、平滑回路とバイパスコンデンサとの間の電流を監視
することにより負荷の異常を検出しているため、電流を
検出する検出回路には高耐圧部品や絶縁素子が不要で回
路構成も簡単である。しかしながら、図21のような検
出回路は、平滑回路が高力率化部分平滑回路で且つバイ
パスコンデンサを備えた放電灯点灯装置にのみ有効であ
って、汎用性が少ない。また、高力率化部分平滑回路は
図21に示したように複雑な構成であり、平滑回路の構
成部品が多くなるという問題点があった。
【0011】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたもので、放電灯の異常を検出するのに特に高
耐圧部品を要さず、絶縁素子を用いずに少ない部品で、
しかも汎用性のある、インバータ回路の保護回路を構成
する放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る放電灯点灯装置は、直流電源と、この直流電源の出力
端子間に接続され、前記直流電源により得られる直流電
圧を高周波電圧に変換するインバータ回路と、このイン
バータ回路の高周波電圧によって点灯する放電灯を有す
る負荷回路と、この負荷回路にその一端を接続され、そ
の他端を前記直流電源の出力端子の一端に接続されたコ
ンデンサと、前記直流電源の出力端子間に前記直流電源
の極性と逆方向となるよう直列接続し、その中点が前記
負荷回路の一端に接続された第1及び第2のダイオード
と、前記第1のダイオードに流れる電流を検出する第1
のインピーダンス素子と、前記第2のダイオードに流れ
る電流を検出する第2のインピーダンス素子と、前記第
1又は第2のインピーダンス素子の検出電流のレベルに
基づき前記インバータ回路を保護する保護回路とを備え
たものである。
【0013】この発明の請求項2に係る放電灯点灯装置
は、前記直流電源を、交流電源とこの交流電源の電圧を
整流する整流回路とこの整流回路からの電圧を平滑する
平滑コンデンサとを有して構成し、前記整流回路と前記
平滑コンデンサの間に挿入された昇圧用のインダクタン
ス素子と、このインダクタンス素子と直列に接続され、
かつその中点が前記コンデンサと接続され、前記整流回
路の電圧と前記平滑コンデンサの電圧を分離する分離ダ
イオードとを設けたものである。
【0014】この発明の請求項3に係る放電灯点灯装置
は、前記負荷回路に直列にコンデンサを付加し、前記第
1のダイオードと第1のインピーダンス素子、又は第2
のダイオードと第2のインピーダンス素子をいずれか1
つにしたものである。
【0015】この発明の請求項4に係る放電灯点灯装置
は、前記第1又は第2のインピーダンス素子の検出電流
が所定の閾値を超えたときに、前記インバータ回路を保
護する保護回路を設けたものである。
【0016】この発明の請求項5に係る放電灯点灯装置
は、直流電源と、この直流電源の出力端子間に接続さ
れ、この直流電源により得られる直流電圧をスイッチン
グ素子とこのスイッチング素子に逆並列接続された逆並
列ダイオードとを用いて高周波電圧に変換するインバー
タ回路と、このインバータ回路の高周波電圧によって点
灯する放電灯を有する負荷回路と、前記逆並列ダイオー
ドに流れる電流を検出するインピーダンス素子と、この
インピーダンス素子の検出電流のレベルに基づき前記イ
ンバータ回路を保護する保護回路とを備えたものであ
る。
【0017】この発明の請求項6に係る放電灯点灯装置
は、前記インピーダンス素子として、インダクタンス素
子を用いたものである。
【0018】この発明の請求項7に係る放電灯点灯装置
は、前記インバータ回路の発振を停止させる保護回路を
設けたものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1に係る放電灯点灯装置にお
いて、第1又は第2のインピーダンス素子は、各々第1
又は第2のダイオードに流れる電流を検出し、保護回路
は、前記第1又は第2のインピーダンス素子の検出電流
のレベルに基づいて負荷の異常を検知したときにインバ
ータ回路を保護する。
【0020】この発明の請求項2に係る放電灯点灯装置
において、整流回路から出力された脈流は昇圧用のイン
ダクタンス素子と分離ダイオードを介して平滑コンデン
サを充電し、この平滑コンデンサの充電電圧に基づいて
負荷回路に電流が流れ、前記第1又は第2のインピーダ
ンス素子は、各々前記第1又は第2のダイオードに流れ
る電流を検出する。
【0021】この発明の請求項3に係る放電灯点灯装置
において、負荷回路に直列に付加したコンデンサは、負
荷の異常時に生じる直流成分を阻止し、前記第1又は第
2のインピーダンス素子のいずれか1つが、前記第1又
は第2のダイオードに流れる電流を検出する。
【0022】この発明の請求項4に係る放電灯点灯装置
において、前記保護回路は、前記第1又は第2のインピ
ーダンス素子の検出電流が所定の閾値を超えたときに、
前記インバータ回路を保護する。
【0023】この発明の請求項5に係る放電灯点灯装置
において、インピーダンス素子は、逆並列ダイオードに
流れる電流を検出し、保護回路は、前記インピーダンス
素子の検出電流のレベルに基づいて負荷の異常を検知し
たときにインバータ回路を保護する。
【0024】この発明の請求項6に係る放電灯点灯装置
において、電流を検出するインピーダンス素子として用
いたインダクタンス素子は、検出電流の出力レベルを大
きくする。
【0025】この発明の請求項7に係る放電灯点灯装置
において、前記保護回路は、前記インバータ回路の発振
を停止させることにより前記インバータ回路を保護す
る。
【0026】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1における放電灯点灯装置の構
成図であり、図1(a)に全体構成を示し、図1(b)
〜(d)に放電灯の等価回路図を示す。図1(a)にお
いて、1は交流電源1aの電圧を整流回路1bにより整
流し、整流して得られた直流電圧を平滑コンデンサ1c
で平滑する直流電源、2はハーフブリッジ型のインバー
タ回路である。3はバラストチョーク、4は放電灯、4
aと4bは放電灯4の一対の電極、5は放電灯4に並列
接続されたコンデンサであり、バラストチョーク3と放
電灯4とコンデンサ5とは、この放電灯点灯装置の負荷
回路を構成する。7は上記負荷回路にその一端を接続さ
れ、その他端を直流電源1の出力端子の一端に接続され
たコンデンサである。8と9は直流電源1の極性と逆方
向となるよう直列接続された第1及び第2のダイオード
で、その中点が上記負荷回路の一端に接続されている。
10はダイオード8に流れる電流を検出する第1の電流
検出手段、11はダイオード9に流れる電流を検出する
第2の電流検出手段であり、この電流検出手段10、1
1としては、抵抗やコイルなどのインピーダンス素子を
用いる。12は電流検出手段10又は11がダイオード
8又は9に流れる電流を検出したとき、すなわち、放電
灯4が寿命末期になって半波放電した場合の電流を検出
したとき、インバータ回路2の発振を停止させインバー
タ回路2を保護する制御回路である。17と18は直列
接続したトランジスタであり、直流電源1からの直流電
圧をトランジスタ17、18に印加し、トランジスタ1
7、18を高速度で交互にオン・オフすることで、トラ
ンジスタ17、18の接続点から高周波電力をバラスト
チョーク3又はコンデンサ7を介して放電灯4に供給す
る。19、20は回生電流を流す目的でトランジスタ1
7、18にそれぞれ等価的に逆並列接続されたダイオー
ドで、このダイオード19、20、及び、トランジスタ
17、18でハーフブリッジ型のインバータ回路を構成
している。
【0027】この実施例1の放電灯点灯装置は上記のよ
うに構成され、まず、トランジスタ17がオン状態でト
ランジスタ18がオフ状態のときには、平滑コンデンサ
1cからトランジスタ17を介して放電灯4に電流が流
れ、この電流はコンデンサ7を充電する。そしてトラン
ジスタ17がオフ状態でトランジスタ18がオン状態の
ときに、コンデンサ7の電荷がトランジスタ18を介し
て放電され、放電灯4にはさきほどと逆方向に電流が流
れる。従って、放電灯4には高周波電力が供給されるも
のである。
【0028】次に図2の波形図を用いて動作を説明す
る。正常放電時の放電灯4を図1(b)に示すように抵
抗rで近似すると、コンデンサ7に発生する電圧V
C7は、バラストチョーク3、コンデンサ5及びコンデン
サ7の直列共振により、図2(a)に示すように正弦波
状となる。このときダイオード8及び9はオンしていな
い。つまり、ダイオード8及び9には、図2(a)に示
すように電流ID8及びID9は流れていない。
【0029】一方、半波放電時の放電灯4を図1
(c)、(d)に示すように抵抗r1、r2とダイオー
ドdで近似すると、コンデンサ7に発生する電圧V
C7は、ダイオードdの整流作用によって直流成分を多く
含むようになる。電極4a→4bの方向に整流(半波放
電)した場合、コンデンサ7は直流電源1の正極側に直
流成分を多く含むようになるため、コンデンサ7に発生
する電圧VC7は、図2(b)に示すように直流電源1の
正極側に直流成分が重畳された波形になる。このとき直
流電源1の正極側電位以上の部分は、ダイオード8に流
れる電流ID8によって直流電源1の正極側電位Eにクリ
ップされる。そして電流検出手段10が、図2(b)に
示すダイオード8に流れる電流ID8を検出したとき、制
御回路12はインバータ回路2の発振を停止させる。こ
れにより、インバータ回路2の保護を行うことができ
る。次に、電極4b→4aの方向に整流(半波放電)し
た場合、コンデンサ7は直流電源1の負極側に直流成分
を多く含むようになるため、コンデンサ7に発生する電
圧VC7は、図2(c)に示すように直流電源1の負極側
に直流成分が重畳された波形になる。このとき直流電源
1の負極側電位以下の部分は、ダイオード9に流れる電
流ID9によって直流電源1の負極側電位にクリップされ
る。そして電流検出手段11が、図2(c)に示すダイ
オード9に流れる電流ID9を検出したとき、制御回路1
2はインバータ回路2の発振を停止させる。これによ
り、インバータ回路2の保護を行うことができる。
【0030】次に、図1の放電灯点灯装置の具体例を図
3に示す。図1と同様のものは同一番号を付して説明を
省略する。電流検出手段10及び11は、ここではイン
ダクタンス素子を用いている。制御回路12は、抵抗R
1〜R11、コンデンサC1〜C7、ダイオードD1〜
D5、ツェナーダイオードZD1〜ZD2、トランジス
タQ1〜Q3とから構成されている。24はインバータ
回路2の発振を開始させるための起動回路であり、抵抗
R12〜R14、コンデンサC8、ダイオードD6、ダ
イアックDUTとから構成されている。
【0031】放電灯4が寿命末期になって半波放電する
ようになると、上述のように、半波放電の方向によって
ダイオード8と電流検出手段10、又はダイオード9と
電流検出手段11の何れかに電流が流れるようになる。
ここでダイオード8又は9には、図2(b)、(c)に
示すパルス状の電流ID8、ID9が流れるので、電流検出
手段10、11としてコイルを用いることによってイン
ダクタンス値の小さなコイルであっても、その両端には
検出に充分な電圧を発生させることができる。この発生
電圧はコンデンサC1とC3、又はコンデンサC2とC
4に充電され、この充電電圧がツェナーダイオードZD
1のツェナー電圧を越えてツェナーダイオードZD1が
オンすると、トランジスタQ1〜Q3がそれぞれオンに
なる。トランジスタQ3がオンになると、インバータ回
路2を構成するトランジスタ18にはベース電流が供給
されなくなるので、インバータ回路2の発振は停止す
る。これによってインバータ回路2の保護を行ってい
る。なお、抵抗R1〜R11の抵抗値、コンデンサC1
〜C7の容量値、ツェナーダイオードZD1、ZD2の
ツェナー電圧値はそれぞれ所定の値に選定しておく必要
がある。
【0032】以上のように、この実施例1の放電灯点灯
装置によれば、半波放電時にダイオード8又は9に流れ
る電流を電流検出手段10又は11が検出したときに、
制御回路12がインバータ回路2の発振を停止させるの
で、放電灯4の異常時にインバータ回路2を保護でき
る。
【0033】なお、インバータ回路の保護動作として
は、インバータの発振を停止させる例を示したが、直流
電源電圧を低くしてインバータ出力を低減させたり、発
振周波数を高くしてインバータ出力を低減させるような
保護動作を行っても同様の効果を得ることができる。
【0034】実施例2.実施例2は、半波放電時に正常
放電時より大きくなった電流を検出し、インバータ回路
の保護動作を行なう放電灯点灯装置に関するものであ
る。実施例2における放電灯点灯装置の構成は、図1に
示した実施例1のものと制御回路12が異なる。実施例
2における制御回路12は、電流検出手段10の検出電
流が所定の閾値である正常放電時の検出電流を超えたと
きに、インバータ回路2の発振を停止させるとともに、
電流検出手段11の検出電流が前記所定の閾値と同一の
値である正常放電時の検出電流を超えたときに、インバ
ータ回路2の発振を停止させるものである。
【0035】図1の放電灯点灯装置において、コンデン
サ7の値によっては、バラストチョーク3、コンデンサ
5及びコンデンサ7の直列共振の条件が実施例1と変わ
るため、正常放電時でもダイオード8及び9に電流が流
れる場合がある。つまり、コンデンサ7に発生する電圧
C7は図4の(イ)に示すように、直流電源1の正極側
電位以上の部分は、ダイオード8に流れる電流ID8によ
って直流電源1の正極側電位Eにクリップされ、また直
流電源1の負極側電位以下の部分は、ダイオード9に流
れる電流ID9によって直流電源1の負極側電位にクリッ
プされる。
【0036】この条件のもとで、まず電極4a→4bの
方向に整流(半波放電)した場合、実施例1と同様に、
コンデンサ7は直流電源1の正極側に直流成分を多く含
むようになるため、コンデンサ7の電圧VC7は図4の
(ロ)に示すように直流電源1の正極側に直流成分が重
畳された波形になる。そして、直流電源1の正極側電位
以上の部分は、ダイオード8に流れる電流ID8によって
直流電源1の正極側電位Eにクリップされ、また直流電
源1の負極側電位以下の部分は、ダイオード9に流れる
電流ID9によって直流電源1の負極側電位にクリップさ
れる。しかし、この場合、直流電源1の正極側に直流成
分が重畳された分だけ、図4の(イ)に示した正常放電
時に比べ、図4の(ロ)に示すように、ダイオード8に
流れる電流ID8は大きく、ダイオード9に流れる電流I
D9は小さくなる。電流検出手段10はダイオード8に流
れる電流ID8を検出し、制御回路12は、電流検出手段
10の検出電流ID8が正常放電時の検出電流ID8を超え
たときに、インバータ回路2の発振を停止させる。これ
により、インバータ回路2の保護を行うことができる。
【0037】次に、電極4b→4aの方向に整流(半波
放電)した場合も実施例1と同様に、コンデンサ7は直
流電源1の負極側に直流成分を多く含むようになるた
め、コンデンサ7の電圧VC7は図4の(ハ)に示すよう
に直流電源1の負極側に直流成分が重畳された波形にな
る。そして、直流電源1の正極側電位以上の部分は、ダ
イオード8に流れる電流ID8によって直流電源1の正極
側電位Eにクリップされ、また直流電源1の負極側電位
以下の部分は、ダイオード9に流れる電流ID9によって
直流電源1の負極側電位にクリップされる。しかし、こ
の場合は、直流電源1の負極側に直流成分が重畳された
分だけ、図4の(イ)に示した正常放電時に比べて、図
4の(ハ)に示すように、ダイオード8に流れる電流I
D8は小さく、ダイオード9に流れる電流ID9は大きくな
る。電流検出手段11はダイオード9に流れる電流ID9
を検出し、制御回路12は、電流検出手段11の検出電
流ID9が正常放電時の検出電流ID9を超えたときに、イ
ンバータ回路2の発振を停止させる。これにより、イン
バータ回路2の保護を行うことができる。
【0038】以上のように、この実施例2の放電灯点灯
装置によれば、制御回路12は、半波放電時にダイオー
ド8又は9を流れる電流が正常放電時より大きくなった
ときに、インバータ回路2の発振を停止させるので、放
電灯4の異常時にインバータ回路2を保護できる。
【0039】実施例3.図5は実施例3における放電灯
点灯装置の構成図であり、図5(a)に全体構成を示
し、図5(b)に放電灯の等価回路図を示す。なお、図
5の放電灯点灯装置は、図1の放電灯4を有する負荷回
路に直列にコンデンサ6を付加したものである。コンデ
ンサ6については、コンデンサ5やコンデンサ7に比べ
て充分大きな値に選定すれば、バラストチョーク3、コ
ンデンサ5及びコンデンサ7よりなる直列共振回路に特
に影響を与えることはないので、正常放電時、コンデン
サ7に発生する電圧VC7はやはり実施例1と同様に図6
(a)に示す正弦波状となる。
【0040】一方、図5(b)に示すように半波放電時
の放電灯4を抵抗r1、r2とダイオードdで近似する
と、半波放電時には、ダイオードdの整流作用によって
生ずる直流成分はコンデンサ6に阻止される。したがっ
て、コンデンサ7に発生する電圧VC7は、電極4a→4
bの方向に整流した場合でも電極4b→4aの方向に整
流した場合でもほぼ同様な波形になる。しかしながら、
このときは、放電灯4のインピーダンスが上がり、放電
灯4の両端の電圧が上がるので、バラストチョーク3、
コンデンサ5〜7よりなる直列共振回路の共振状態が正
常放電時の共振状態とは異なり、バラストチョーク3、
コンデンサ5〜7の各素子にかかる電圧は上昇する。そ
して、コンデンサ7に発生する電圧VC7は、図6(b)
及び(c)のようにダイオード8に流れる電流ID8によ
って直流電源1の正極側電位Eに、またダイオード9に
流れる電流ID9によって直流電源1の負極側電位にクリ
ップされた波形になる。つまり、コンデンサ6を付加し
た場合には、放電灯4の半波放電の方向にかかわらず、
ダイオード8には図6(b)及び(c)に示す電流
D8、ダイオード9には図6(b)及び(c)に示す電
流ID9が常に流れる。
【0041】したがって、放電灯4を有する負荷回路に
直列にコンデンサ6を付加した場合には、電流検出手段
10又11の何れか一方のみでも、放電灯4の異常が検
知でき、制御回路12によってインバータ回路2の保護
を行うことができる。
【0042】実施例4.実施例4は、図5と同様の構成
で、半波放電時に正常放電時より大きくなった電流を検
出し、インバータ回路の保護動作を行なう放電灯点灯装
置に関するものである。
【0043】図5に示したように放電灯4を有する負荷
回路に直列にコンデンサ6を付加した場合、コンデンサ
7の値によっては、実施例2で説明したように、正常放
電時にダイオード8及び9に電流が流れる場合がある。
この場合のコンデンサ7に発生する電圧VC7、ダイオー
ド8に流れる電流ID8及びダイオード9に流れる電流I
D9を図7の(イ)に示す。
【0044】また、放電灯4の半波放電時は、実施例3
で説明したように半波放電時に生ずる直流成分をコンデ
ンサ6が阻止するため、半波放電の方向にかかわらずダ
イオード8及び9に同程度の電流が流れる。図7の
(ロ)は電極4a→4bの方向に整流(半波放電)した
場合のコンデンサ7に発生する電圧VC7、ダイオード8
に流れる電流ID8及びダイオード9に流れる電流ID9
示し、電流ID8及びID9は同程度のものとなっている。
電極4b→4aの方向に整流(半波放電)した場合を示
す図7の(ハ)も同様に電流ID8及びID9は同程度のも
のとなっている。即ち、この実施例の場合は、ダイオー
ド8に流れる電流ID8又はダイオード9に流れる電流I
D9の何れか一方を検出すれば、半波放電が検出できる。
なお半波放電時は、実施例3と同様にバラストチョーク
3、コンデンサ5〜7よりなる直列共振回路の共振状態
が正常放電時の共振状態とは異なり、バラストチョーク
3、コンデンサ5〜7の各素子にかかる電圧は上昇する
ため、図7の(イ)に示した正常放電時に比べて、図7
の(ロ)と(ハ)に示すように、ダイオード8及び9に
流れる電流ID8及びID9は大きくなる。
【0045】したがって、電流検出手段10又は11の
何れか一方を設け、この設けた電流検出手段の検出電流
が正常放電時の検出電流を超えたときに、制御回路12
はインバータ回路2の発振を停止させる。これにより、
インバータ回路2の保護を行うことができる。
【0046】実施例5.図8は、図1に示した実施例1
の他の実施例を示した放電灯点灯装置であり、図8にお
いて、13は図1のコンデンサ7に代えて設けたコンデ
ンサである。図8においては、まずトランジスタ17が
オフ状態でトランジスタ18がオン状態のときには、平
滑コンデンサ1cからコンデンサ13を介して放電灯
4、トランジスタ18に電流が流れ、この電流はコンデ
ンサ13を充電する。そしてトランジスタ17がオン状
態でトランジスタ18がオフ状態のときに、コンデンサ
13の電荷がトランジスタ17を介して放電され、放電
灯4にはさきほどと逆方向に電流が流れる。従って、放
電灯4には高周波電力が供給されるものである。
【0047】この実施例については、コンデンサ13の
定数の選定により、放電灯4の半波放電時は、図1に示
した実施例1と同様な動作をする。即ち、電極4a→4
bの方向に整流(半波放電)した場合、トランジスタ1
7がオン状態でトランジスタ18がオフ状態のときに、
放電灯4、電流検出手段10、ダイオード8、トランジ
スタ17の方向に電流が流れる。電流検出手段10がこ
の電流を検出したときに、制御回路12はインバータ回
路2の発振を停止させる。また、電極4b→4aの方向
に整流(半波放電)した場合、トランジスタ17がオフ
状態でトランジスタ18がオン状態のときには、放電灯
4、トランジスタ18、電流検出手段11、ダイオード
9の方向に電流が流れる。電流検出手段11がこの電流
を検出したときに、制御回路12はインバータ回路2の
発振を停止させる。
【0048】実施例6.図9は、図1に示した実施例1
の他の実施例を示した放電灯点灯装置であり、図1の放
電灯点灯装置にコンデンサ13を追加したものである。
図9においては、まずトランジスタ17がオン状態でト
ランジスタ18がオフ状態のときには、平滑コンデンサ
1cからトランジスタ17を介して放電灯4に電流が流
れ、この電流はコンデンサ7を充電する。また、このと
き、コンデンサ13の電荷が放電され、トランジスタ1
7を介して放電灯4に電流が流れる。次に、トランジス
タ17がオフ状態でトランジスタ18がオン状態のとき
に、コンデンサ7の電荷が放電灯4、トランジスタ18
を介して放電され、放電灯4にはさきほどと逆方向に電
流が流れる。また、このとき、平滑コンデンサ1cから
コンデンサ13を介して放電灯4、トランジスタ18に
電流が流れ、この電流はコンデンサ13を充電する。従
って、放電灯4には高周波電力が供給されるものであ
る。
【0049】この実施例については、コンデンサ7及び
13の定数の選定により、放電灯4の半波放電時は、図
1に示した実施例1と同様な動作をする。即ち、電極4
a→4bの方向に整流(半波放電)した場合、トランジ
スタ17がオン状態でトランジスタ18がオフ状態のと
きに、放電灯4、電流検出手段10、ダイオード8、ト
ランジスタ17の方向に電流が流れる。電流検出手段1
0がこの電流を検出したときに、制御回路12はインバ
ータ回路2の発振を停止させる。また、電極4b→4a
の方向に整流(半波放電)した場合、トランジスタ17
がオフ状態でトランジスタ18がオン状態のときには、
放電灯4、トランジスタ18、電流検出手段11、ダイ
オード9の方向に電流が流れる。電流検出手段11がこ
の電流を検出したときに、制御回路12はインバータ回
路2の発振を停止させる。
【0050】実施例7.図10は、図1に示した実施例
1のインバータ回路を一石電圧共振型のインバータ回路
に置き換えた放電灯点灯装置である。図10において、
2は一石電圧共振型のインバータ回路で、このインバー
タ回路2は、共振用コイル21、共振用コンデンサ2
2、トランジスタ18、ダイオード20とで構成され
る。図10においては、まずトランジスタ18がオフ状
態のときには、平滑コンデンサ1cから共振用コイル2
1を介して放電灯4に電流が流れ、この電流はコンデン
サ7を充電する。そしてトランジスタ18がオン状態の
ときに、コンデンサ7の電荷がトランジスタ18を介し
て放電され、放電灯4にはさきほどと逆方向に電流が流
れる。従って、放電灯4には高周波電力が供給されるも
のである。
【0051】この実施例については、コンデンサ7の定
数の選定により、図1に示した実施例1と同様な動作を
する。即ち、電極4a→4bの方向に整流(半波放電)
した場合、トランジスタ18がオフ状態のときに、放電
灯4、電流検出手段10、ダイオード8、共振用コイル
21の方向に電流が流れる。電流検出手段10がこの電
流を検出したときに、制御回路12はインバータ回路2
の発振を停止させる。また、電極4b→4aの方向に整
流(半波放電)した場合、トランジスタ18がオン状態
のときには、放電灯4、トランジスタ18、電流検出手
段11、ダイオード9の方向に電流が流れる。電流検出
手段11がこの電流を検出したときに、制御回路12は
インバータ回路2の発振を停止させる。なお、放電灯4
を有する負荷回路に直列にコンデンサ6を付加した場合
には、実施例3と同様に電流検出手段10又11の何れ
か一方のみでも、放電灯4の異常が検知でき、制御回路
12によってインバータ回路2の保護を行うことができ
る。
【0052】実施例8.図11は実施例8における放電
灯点灯装置の構成図である。図11において、14は昇
圧用のコイル、15は直流電源1の電圧と平滑コンデン
サ1cの電圧を分離する分離ダイオードである。この実
施例は、昇圧用のコイル14と分離ダイオード15の接
続点に負荷回路内の高周波電圧を重畳させる構成によ
り、コイル14、分離ダイオード15、トランジスタ1
8により昇圧型チョッパーと同様の動作を行なうため、
入力電流の高調波成分を抑制することができるという特
徴を有している。このような構成のインバータ回路は、
例えば特開平2−304896号公報に示されている。
入力電流の高調波成分を抑制する特徴を有していても基
本的な動作は図9に示した実施例6の放電灯点灯装置と
同様であるため、放電灯4の半波放電時は、実施例6の
ように制御回路12によってインバータ回路2の保護を
行うことができる。
【0053】実施例9.図12は実施例9における放電
灯点灯装置の構成図であり、この放電灯点灯装置は、実
施例8の放電灯点灯装置と同様に入力電流の高調波成分
を抑制することができるという特徴を有している。また
図12の放電灯点灯装置は、放電灯4に直列にコンデン
サ6を付加し、半波放電の方向にかかわらずダイオード
9に流れる電流ID9を1つの電流検出手段11で検出
し、放電灯4の異常を検知するものである。図12の実
施例については図13の波形を用いて説明する。図12
のような放電灯点灯装置において、コイル14、コンデ
ンサ5〜7の定数を所定の値に選定すれば、コンデンサ
7に発生する電圧VC7は、交流電源を整流した脈流電圧
に負荷回路内の高周波電圧が重畳されることになる。そ
してこの脈流電圧に重畳された高周波電圧は、分離ダイ
オード15とダイオード9によってそれぞれ直流電源1
の正極側電位Eと負極側電位にクリップされ、その結果
正常放電時のコンデンサ7に発生する電圧VC7とダイオ
ード9に流れる電流ID9は図13(a)のようになる。
【0054】一方、半波放電時、実施例3で説明したよ
うに半波放電時に生ずる直流成分をコンデンサ6が阻止
するため、コンデンサ7に発生する電圧VC7は、電極4
a→4bの方向に整流した場合(図13(b))でも、
電極4b→4aの方向に整流した場合(図13(c))
でもほぼ同様な波形になる。なお、半波放電時は、実施
例3と同様にバラストチョーク3、コンデンサ5〜7よ
りなる直列共振回路の共振状態が正常放電時の共振状態
とは異なり、バラストチョーク3、コンデンサ5〜7の
各素子にかかる電圧が上昇する。これによって放電灯4
の半波放電時には、図13(a)に示した正常放電時に
比べて、図13(b)及び(c)に示すようにダイオー
ド9に流れる電流ID9が大きくなる。したがって、電流
検出手段11はダイオード9に流れる電流ID9を検出
し、制御回路12は、電流検出手段11の検出電流ID9
が正常放電時の検出電流ID9を超えたときに、インバー
タ回路2の発振を停止させる。これにより、インバータ
回路2の保護を行うことができる。
【0055】実施例10.図14は、図12に示した実
施例9の他の実施例を示した放電灯点灯装置であり、図
12のコンデンサ7に代えてコンデンサ13を設けたも
のである。図14においては、まずトランジスタ17が
オフ状態でトランジスタ18がオン状態のときには、昇
圧用のコイル14、分離ダイオード15、コンデンサ1
3を介して放電灯4、トランジスタ18に電流が流れ、
この電流はコンデンサ13を充電する。そしてトランジ
スタ17がオン状態でトランジスタ18がオフ状態のと
きに、コンデンサ13の電荷がトランジスタ17を介し
て放電され、放電灯4にはさきほどと逆方向に電流が流
れる。従って、放電灯4には高周波電力が供給されるも
のである。なお、この実施例については、コンデンサ1
3の定数を所定の値に選定すれば、放電灯4の半波放電
時は、図12に示した実施例9と同様な動作をする。
【0056】実施例11.図15は、図12に示した実
施例9の他の実施例を示した放電灯点灯装置であり、図
12の放電灯点灯装置にコンデンサ13を追加したもの
である。図15においては、まずトランジスタ17がオ
ン状態でトランジスタ18がオフ状態のときには、昇圧
用のコイル14、トランジスタ17を介して放電灯4に
電流が流れ、この電流はコンデンサ7を充電するととも
に、コンデンサ13も充電する。そしてトランジスタ1
7がオフ状態でトランジスタ18がオン状態のときに、
コンデンサ7及び13の電荷がトランジスタ18を介し
て放電され、放電灯4にはさきほどと逆方向に電流が流
れる。従って、放電灯4には高周波電力が供給されるも
のである。なお、この実施例については、コンデンサ7
及び13の定数を所定の値に選定すれば、放電灯4の半
波放電時は、図12に示した実施例9と同様な動作をす
る。
【0057】実施例12.実施例12はインバータ回路
を構成する部品に電流検出手段を備えた放電灯点灯装置
に関するものであり、図16にこの実施例12の放電灯
点灯装置の構成図を示す。図16において、2はハーフ
ブリッジ型のインバータ回路、10はダイオード19に
流れる電流を検出する電流検出手段、11はダイオード
20に流れる電流を検出する電流検出手段である。この
電流検出手段10、11としては、抵抗やコイルなどの
インピーダンス素子を用いる。このような放電灯点灯装
置において、正常放電時、インバータ回路2を構成する
トランジスタ18のコレクタ・エミッタ間電圧V
CE(Q18)、トランジスタ17、18に流れるコレクタ電
流IC(Q17)、IC(Q18)、ダイオード19、20に流れる
電流ID19、ID20の波形は図17の(イ)に示したよう
になる。
【0058】一方、半波放電時、コンデンサ6の直流成
分を阻止する作用によって、トランジスタ17、18に
流れるコレクタ電流IC(Q17)、IC(Q18)、ダイオード1
9、20に流れる電流ID19、ID20は、電極4a→4b
の方向に整流した場合でも電極4b→4aの方向に整流
した場合でもほぼ同様な波形になり、この場合の波形を
図17の(ロ)に示す。この場合には、放電灯4の半波
放電の方向にかかわらずダイオード19、20にはどち
らも正常放電時と比べて大きな電流が流れるので、ダイ
オード19に流れる電流ID19又はダイオード20に流
れる電流ID20の何れか一方を検出すれば、半波放電が
検出できる。
【0059】なお半波放電時は、バラストチョーク3、
コンデンサ5〜6よりなる直列共振回路の共振状態が正
常放電時の共振状態とは異なり、バラストチョーク3、
コンデンサ5〜6の各素子にかかる電圧は上昇する。こ
れによって半波放電時には、図17の(イ)に示した正
常放電時と比べて、図17の(ロ)に示すようにトラン
ジスタ17、18に流れるコレクタ電流IC(Q17)、I
C(Q18)、ダイオード19、20に流れる電流ID19、I
D20は大きくなる。したがって、電流検出手段10又は
11の何れか一方を設け、この設けた電流検出手段の検
出電流が正常放電時の検出電流を超えたときに、制御回
路12はインバータ回路2の発振を停止させる。これに
より、インバータ回路2の保護を行うことができる。
【0060】実施例13.図18は、実施例12と同様
にインバータ回路を構成する部品に電流検出手段を備え
た放電灯点灯装置で、インバータ回路を一石電圧共振型
インバータ回路に置き換えたものである。図18におい
て、2は一石電圧共振型のインバータ回路、11はダイ
オード20に流れる電流を検出する電流検出手段、21
は共振用コイル、22は共振用コンデンサである。な
お、電流検出手段11としては、抵抗やコイルなどのイ
ンピーダンス素子を用いる。このような放電灯点灯装置
において、正常放電時、インバータ回路を構成するトラ
ンジスタ18のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q18)
コレクタ電流IC(Q1 8)、ダイオード20に流れる電流I
D20の波形は図19の(イ)に示したようになる。
【0061】一方、半波放電時、この回路においては直
流成分を阻止するためのコンデンサを付加していないの
で、半波放電の方向によって波形の様子が変わってく
る。電極4a→4bの方向に整流した場合、正常放電時
に比べて共振用コイル21に流れる直流成分が増大する
ことにより、共振用コイル21と共振用コンデンサ22
の並列共振回路の共振状態が正常放電時の共振状態とは
異なるため、トランジスタ18のコレクタ・エミッタ間
電圧VCE(Q18)、コレクタ電流IC(Q18)、ダイオード2
0に流れる電流ID20の波形は図19の(ロ)に示した
ように正常放電時と比べて大きくなる 次に、電極4b→4aの方向に整流した場合、正常放電
時に比べて共振用コイル21に流れる直流成分が減少す
ることにより、共振用コイル21と共振用コンデンサ2
2の並列共振回路の共振状態が正常放電時の共振状態と
は異なるため、ダイオード20に流れる電流ID20の波
形は図19の(ハ)に示したように正常放電時と比べて
小さくなる。このときはインバータ回路2の損失という
点では正常放電時と比べてほとんど変わらないので特に
インバータ回路2の保護を行う必要はない。したがっ
て、電流検出手段11の検出電流が正常放電時の検出電
流を超えたときに、制御回路12はインバータ回路2の
発振を停止させる。これにより、インバータ回路2の保
護を行うことができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1のダイオ
ードに流れる電流を検出する第1のインピーダンス素子
と、第2のダイオードに流れる電流を検出する第2のイ
ンピーダンス素子と、前記第1又は第2のインピーダン
ス素子の検出電流のレベルに基づき前記インバータ回路
を保護する保護回路とを設けたので、放電灯の異常を検
出しインバータ回路を保護する回路が、絶縁素子を用い
ず安価に構成できる効果がある。
【0063】請求項2の発明によれば、直流電源を、交
流電源とこの交流電源の電圧を整流する整流回路とこの
整流回路からの電圧を平滑する平滑コンデンサとを有し
て構成し、前記整流回路と前記平滑コンデンサの間に挿
入された昇圧用のインダクタンス素子と、このインダク
タンス素子と直列に接続され、かつその中点が前記コン
デンサと接続され、前記整流回路の電圧と前記平滑コン
デンサの電圧を分離する分離ダイオードとを設けたの
で、入力電流の高調波成分を抑制する特徴を有する放電
灯点灯装置においても、放電灯の異常を検出しインバー
タ回路を保護する回路が、絶縁素子を用いず安価に構成
できる効果がある。
【0064】請求項3の発明によれば、前記負荷回路に
直列にコンデンサを付加したことにより、半波放電の方
向に係わらず、第1又は第2のダイオードの何れか一方
に流れる電流を検出することによって負荷の異常を検出
できるので、放電灯の異常を検出しインバータ回路を保
護する回路が簡略化できる効果がある。
【0065】請求項4の発明によれば、前記第1又は第
2のインピーダンス素子の検出電流が所定の閾値を超え
たときに、前記インバータ回路を保護する保護回路を設
けたので、確実に放電灯の異常を検出できる効果があ
る。
【0066】請求項5の発明によれば、直流電源により
得られる直流電圧をスイッチング素子とこのスイッチン
グ素子に逆並列接続された逆並列ダイオードとを用いて
高周波電圧に変換するインバータ回路と、前記逆並列ダ
イオードに流れる電流を検出するインピーダンス素子
と、このインピーダンス素子の検出電流のレベルに基づ
き前記インバータ回路を保護する保護回路とを設けたの
で、放電灯の異常を検出しインバータ回路を保護する回
路が、負荷回路などの構成に左右されず、また絶縁素子
を用いず安価に構成できる効果がある。
【0067】請求項6の発明によれば、電流を検出する
インピーダンス素子として用いたインダクタンス素子
は、検出電流の出力レベルを大きくするので、容易に放
電灯の異常を検出できる効果がある。
【0068】請求項7の発明によれば、前記保護回路
は、放電灯の異常を検出したときに前記インバータ回路
の発振を停止させるので、放電灯の異常時に電力を無駄
に消費しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の放電灯点灯装置の構成
図である。
【図2】 図1の放電灯点灯装置の動作を説明するため
の波形図である。
【図3】 図1の放電灯点灯装置の具体例を示す構成図
である。
【図4】 この発明の実施例2の放電灯点灯装置の動作
を説明するための波形図である。
【図5】 この発明の実施例3の放電灯点灯装置の構成
図である。
【図6】 図5の放電灯点灯装置の動作を説明するため
の波形図である。
【図7】 この発明の実施例4の放電灯点灯装置の動作
を説明するための波形図である。
【図8】 この発明の実施例5の放電灯点灯装置の構成
図である。
【図9】 この発明の実施例6の放電灯点灯装置の構成
図である。
【図10】 この発明の実施例7の放電灯点灯装置の構
成図である。
【図11】 この発明の実施例8の放電灯点灯装置の構
成図である。
【図12】 この発明の実施例9の放電灯点灯装置の構
成図である。
【図13】 図12の放電灯点灯装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図14】 この発明の実施例10の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図15】 この発明の実施例11の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図16】 この発明の実施例12の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図17】 図16の放電灯点灯装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図18】 この発明の実施例13の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図19】 図18の放電灯点灯装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図20】 従来の放電灯点灯装置の構成図である。
【図21】 従来の放電灯点灯装置の構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源、1a 交流電源、1b 整流回路、1c
平滑コンデンサ、2インバータ回路、3 バラストチ
ョーク、4 放電灯、5〜7 コンデンサ、8〜9 ダ
イオード、10〜11 電流検出手段、12 制御回
路、13 コンデンサ、14 コイル、15 分離ダイ
オード、16 カレントトランス、17〜18 トラン
ジスタ、19〜20 ダイオード、21 共振用コイ
ル、22共振用コンデンサ、24 起動回路、R1〜R
14 抵抗、C1〜C8 コンデンサ、D1〜D6 ダ
イオード、ZD1〜ZD2 ツェナーダイオード、Q1
〜Q3 トランジスタ、DUT ダイアック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源の出力端子間
    に接続され、前記直流電源により得られる直流電圧を高
    周波電圧に変換するインバータ回路と、このインバータ
    回路の高周波電圧によって点灯する放電灯を有する負荷
    回路と、この負荷回路にその一端を接続され、その他端
    を前記直流電源の出力端子の一端に接続されたコンデン
    サと、前記直流電源の出力端子間に前記直流電源の極性
    と逆方向となるよう直列接続し、その中点が前記負荷回
    路の一端に接続された第1及び第2のダイオードと、前
    記第1のダイオードに流れる電流を検出する第1のイン
    ピーダンス素子と、前記第2のダイオードに流れる電流
    を検出する第2のインピーダンス素子と、前記第1又は
    第2のインピーダンス素子の検出電流のレベルに基づき
    前記インバータ回路を保護する保護回路とを備えたこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記直流電源を、交流電源とこの交流電
    源の電圧を整流する整流回路とこの整流回路からの電圧
    を平滑する平滑コンデンサとを有して構成し、前記整流
    回路と前記平滑コンデンサの間に挿入された昇圧用のイ
    ンダクタンス素子と、このインダクタンス素子と直列に
    接続され、かつその中点が前記コンデンサと接続され、
    前記整流回路の電圧と前記平滑コンデンサの電圧を分離
    する分離ダイオードとを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷回路に直列にコンデンサを付加
    し、前記第1のダイオードと第1のインピーダンス素
    子、又は第2のダイオードと第2のインピーダンス素子
    をいずれか1つにしたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記保護回路は、前記第1又は第2のイ
    ンピーダンス素子の検出電流が所定の閾値を超えたとき
    に、前記インバータ回路を保護することを特徴とする請
    求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 直流電源と、この直流電源の出力端子間
    に接続され、この直流電源により得られる直流電圧をス
    イッチング素子とこのスイッチング素子に逆並列接続さ
    れた逆並列ダイオードとを用いて高周波電圧に変換する
    インバータ回路と、このインバータ回路の高周波電圧に
    よって点灯する放電灯を有する負荷回路と、前記逆並列
    ダイオードに流れる電流を検出するインピーダンス素子
    と、このインピーダンス素子の検出電流のレベルに基づ
    き前記インバータ回路を保護する保護回路とを備えたこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記インピーダンス素子として、インダ
    クタンス素子を用いたことを特徴とする請求項1から5
    の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記保護回路は、前記インバータ回路の
    発振を停止させることを特徴とする請求項1から6の何
    れか1項に記載の放電灯点灯装置。
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