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JPH0813946B2 - 水なし平版印刷方法 - Google Patents

水なし平版印刷方法

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Publication number
JPH0813946B2
JPH0813946B2 JP25373087A JP25373087A JPH0813946B2 JP H0813946 B2 JPH0813946 B2 JP H0813946B2 JP 25373087 A JP25373087 A JP 25373087A JP 25373087 A JP25373087 A JP 25373087A JP H0813946 B2 JPH0813946 B2 JP H0813946B2
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JP
Japan
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resin
weight
acid
component
parts
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP25373087A
Other languages
English (en)
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JPH0196273A (ja
Inventor
眞 佐々木
昇三 土屋
憲正 池田
満 末沢
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP25373087A priority Critical patent/JPH0813946B2/ja
Priority to EP19880309325 priority patent/EP0311402B1/en
Priority to DE3888277T priority patent/DE3888277T2/de
Priority to US07/254,883 priority patent/US4912164A/en
Priority to AU23540/88A priority patent/AU606218B2/en
Publication of JPH0196273A publication Critical patent/JPH0196273A/ja
Publication of JPH0813946B2 publication Critical patent/JPH0813946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水なし平版印刷において耐地汚れ性が良好
で、かつ印刷適性の優れた水なし平版印刷方法に関する
ものである。
[従来の技術] 現在の印刷の主流をなす平版印刷においては、水と油
性インキとが互いに反発する性質を利用し、親水性の非
画線部と親油性の画線部とからなる版を用い、親水性の
非画線部に水を付着させ、他方親油性の画線部に油性イ
ンキを付着させたのち、上記画線部に付着した油性イン
キを被印刷物に転移させることによって目的の印刷物を
得るという操作により、印刷が行われている。
しかしながら、かかる平版印刷法においては、非画線
部へのインキの付着を防止する役目をしている湿し水の
コントロールが難しく、また印刷適性および印刷効果の
面からも湿し水を用いることが大きな技術障害の一つと
なっている。そのため、かかる湿し水を必要としない平
版印刷版を使用する水なし平版印刷を行う試みが今まで
いろいろ提案されてきた。この水なし平版について最も
新しく、実用性のあるものとして、シリコーンゴム等の
非粘着性薄膜を非画線部に設けた平版印刷用刷版を用い
て印刷する方法が挙げられ、この場合、版面への湿し水
の供給なしに、一般の油性インキで印刷できると報告さ
れている。
しかしながら、実際には、従来の油性インキを用いて
印刷すると印刷適性が不適当なため、地汚れが発生する
という欠点があって好ましくないことがわかった。
水なし平版印刷における地汚れ発生という現象は印刷
中に印刷機の駆動部やローラの摩擦に起因して版面の温
度が上昇するためにインキ自体の凝集力が低下してしま
い、本来インキ反発性であるべき非画線部にインキが付
着するものである。
この点を改良するため例えばインキにシリコーン化合
物を添加する方法(特公昭50−11287、特開昭55−3188
5)、あるいはシリコーン化合物で樹脂を変性する方法
(特公昭51−10124、特公昭52−10041、特公昭52−1004
2)が提案されている。しかし、これらの方法において
も、耐地汚れ性は十分満足しているとは言い難く、また
インキのレベリングが悪く、光沢も不十分である等の問
題点もある。
また別の改良方法としては、ワニスに対して例えば、
ステアリン酸アルミニウム、アルミニウムオクトエート
等のアルミニウム化合物を添加しゲル化させる方法があ
る。この方法を用いて高い耐地汚れ性を達成しようとす
るインキの粘度が大きく増大してしまい、インキの転移
性、例えば印刷機上での転移、版あるいはブランケット
への転移等が極めて悪くなるという問題点があり、現状
ではとても満足する段階には至っていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上述のインキの欠点を改善し、耐地
汚れ性に優れ、かつ光沢および印刷適性の優れた水なし
平版印刷方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく鋭意検討し
た結果、シクロペンタジエン環を有する化合物またはそ
のディールス・アルダー付加物と分子内に炭素−炭素二
重結合とベンゼン環を含有する不飽和芳香族炭化水素単
量体とを共重合させて得られた炭化水素樹脂をさらに酸
およびレゾール型フェノール樹脂で変性した樹脂を水な
し平版用インキのビヒクルとして用いれば、上述の問題
点を解決しうることを確かめ、本発明を達成するに至っ
た。
すなわち本発明は、非粘着性薄膜よりなる非画線部と
親油性の画線部とからなる水なし平版印刷用版を用い、
該画線部に、 一般式 (式中、Hは水素、Rは炭素数1〜3のアルキル基を
表わし、mおよびnは0または1以上の整数で、m+n
=6である) で示される共役二重結合を有する5員環化合物および/
またはそのディールス・アルダー付加物[成分A]100
重量部と分子内に炭素−炭素二重結合とベンゼン環を含
有する不飽和芳香族炭化水素単量体[成分B]5〜200
重量部とを共重合させることにより得られる炭化水素樹
脂[I]100重量部に対し、不飽和カルボン酸および/
またはその無水物[成分C]0.5〜20重量部を反応させ
て酸変性樹脂[II]とし、更にフェノール類とホルマリ
ンとの縮合により得られるフェノール樹脂[成分D]
を、該酸変性樹脂[II]100重量部に対し5〜100重量部
加熱反応させることにより得られる樹脂[III]をビヒ
クルとして含有するインキ組成物を付着させた後、画線
部に付着したインキ組成物を被印刷物に転移させること
を特徴とする平版印刷方法に関する。
本発明において、[成分A]は、 一般式 (式中、Hは水素、Rは炭素数1〜3のアルキル基を
表わし、mおよびnは0または1以上の整数で、m+n
=6である) で示される共役二重結合を有する5員環化合物であり、
例えばシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン
等が挙げられる。また、前記一般式で示される共役二重
結合を有する5員環化合物のディールス・アルダー付加
物であり、例えば、ジシクロペンタジエン、シクロペン
タジエン−メチルシクロペンタジエン共二量化物、トリ
シクロペンタジエン等が挙げられ、これらおよびこれら
の混合物が工業的に好ましく利用され、これらの中では
シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンまたは両者
の混合物が特に好ましい。
シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンまたはそ
のアルキル置換誘導体の純度が高いことは必ずしも必要
でないが、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン
またはそのアルキル置換誘導体が80重量%以上存在する
ことが好ましい。
また、ナフサ等の高温熱分解副生油のC5留分中に含ま
れるシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエンを
熱二量化させることによって、ジシクロペンタジエン、
ジメチルシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−メ
チルシクロペンタジエン共二量体、シクロペンタジエン
−イソプレン共二量体、シクロペンタジエン−ピペリレ
ン共二量体等の混合物にした後、蒸留によりC5−オレフ
ィン、C5−パラフィン等のC5成分の大部分を除去して得
られる濃縮された留分を使用してもさしつかえない。
本発明において[成分B]は、分子内に炭素−炭素二
重結合とベンゼン環を含有する不飽和芳香族炭素水素単
量体であり、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−
メチルスチレン、インデン、メチルインデン等が挙げら
れ、これらの中ではスチレン、ビニルトルエン、α−メ
チルスチレンが樹脂を高分子量化させる効果が大きく、
その結果最終的に得られるインキの耐地汚れ性も極めて
良好であり特に好ましい。
また、ナフサの分解で生成する不飽和芳香族成分を含
む芳香族留分を使用してもさしつかえなく、この場合芳
香族留分をさらに精製したビニルトルエンを多く含む留
分としたものが特に好ましい。本発明においては、上記
[成分A]100重量部に対し、[成分B]5〜200重量
部、好ましくは10〜180重量部を無触媒あるいは触媒の
存在下で反応させることにより炭化水素樹脂[I]を製
造する。無触媒で反応を行なう場合には、上記[成分
A]と[成分B]の混合物を、200〜300℃において30分
から15時間、好ましくは1〜12時間加熱することにより
炭化水素樹脂[I]を製造することができる。一方触媒
を用いる場合には、触媒としてフリーデルクラフト型触
媒、例えば三フッ化ホウ素、若しくはそのフェノール、
エーテル、酢酸等の錯体または塩化アルミニウム等をモ
ノマー全量に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜2
重量%の割合で使用し、その場合、反応温度−30〜100
℃、好ましくは0〜50℃、反応時間10分〜20時間、好ま
しくは1〜15時間である。
本発明における炭化水素樹脂[I]の製造において、
[成分B]の量が上記範囲に満たない場合には、この樹
脂を変性して最終的に得られる変性樹脂[III]の分子
量が十分に大きくならず、得られるインキの耐地汚れ性
も不十分であり、また上記範囲を越える場合には、最終
変性樹脂[III]の高沸点溶媒への溶解性が不十分とな
り、インキの光沢も低下する。
上述のようにして得られる炭化水素樹脂[I]は、不
飽和カルボン酸またはその無水物[成分C]と反応させ
るのであるが、[成分C]としては通常炭素が3〜32、
好ましくは3〜15のモノおよび多価不飽和カルボン酸ま
たはそれらの無水物が好ましく、それらの代表的なもの
はアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、テトラヒドロフタル酸およびその無水物、フマ
ール酸、シトラコン酸、イタコン酸およびこれらの混合
物あるいは乾性油の脂肪酸、例えばアマニ油脂脂酸等で
ある。これらの中では、マレイン酸および無水マレイン
酸が好ましい。
本発明に用いる不飽和カルボン酸またはその無水物の
量比は、炭化水素樹脂[I]100重量部に対し、0.5〜20
重量部、好ましくは1〜10重量部である。不飽和カルボ
ン酸またはその無水物の量が上記範囲に満たない場合に
は、生成した樹脂の極性基の量が少ないため、極性基を
有する樹脂としての特徴がとぼしく、インキ用のビヒク
ルとして用いた場合、顔料分散性、インキの流動性およ
び印刷効果が悪くなり、好ましくない。
また、上記範囲を越える場合には、極性基の量が多す
ぎ、溶媒に対する溶解性が悪くなり、また樹脂の変色、
ゲル化が起こりやすく好ましくない、更にインキに使用
する場合に、ワニス化する際の炭化水素溶媒に対する溶
解性が悪くなり、またインキの流動性、印刷物の光沢が
悪くなり好ましくない。なお上記の酸変性反応は、100
〜300℃、好ましくは150〜250℃の範囲内の温度で、無
触媒または公知のラジカル開始剤、例えば有機過酸化物
等の存在下で30分〜15時間、好ましくは1〜8時間の範
囲内で行うことができ、不飽和多価カルボン酸またはそ
の無水物を用いる場合には、無触媒で、不飽和モノカル
ボン酸またはその無水物を用いる場合には、触媒の存在
下に、反応を行なうことが好ましい。
本発明における酸変性樹脂[II]はまた下記の一段法
によっても製造することができる。
すなわち[成分A]と[成分B]の混合物を、溶媒の
存在下または不存在下に温度200〜300℃で熱重合させる
にさいし、最初から或いは反応の途中から不飽和カルボ
ン酸またはその無水物を反応系に添加して熱重合するこ
とによって得ることもできる。
また本発明において上記で得られた酸変性樹脂[II]
の溶解性および軟化点を調節するために、あるいは最終
変性樹脂[III]の分子量を調整するために酸変性樹脂
[II]をアルコール類でエステル化することも可能であ
る。その際アルコールとしては、一価または多価アルコ
ールを用いることができる。アルコールとして炭素数が
6以上、好ましくは炭素数が8〜18の範囲の一価アルコ
ールを用いる場合が、最終変性樹脂[III]の溶解性が
特に良好である。アルコールの量は、酸変性樹脂[II]
中のカルボキシル基1モル当量に対して0〜1.0モル当
量、または酸変性樹脂[II]中の酸無水物基1モル当量
に対して0〜2.0モル当量である。エステル化反応は、
酸変性樹脂を加熱溶融するか、またはベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素溶剤に溶解した状態で、アル
コールを加えて、例えば150〜250℃の範囲で30分〜10時
間、好ましくは1〜5時間の範囲内の時間で行う。
本発明においては、酸変性樹脂[II]を、さらにフェ
ノール樹脂[成分D]と反応させることにより、目的と
する最終変性樹脂[III]が得られる。本発明において
用いられるフェノール樹脂は、炭素数4〜9のアルキル
置換基を有するフェノールとホルマリンとの縮合により
得られるものが好ましく、具体的にはp−tert−ブチル
フェノール、sec−ブチルフェノール、p−tert−オク
チルフェノール、ノニルフェノールが工業的に好ましく
用いられる。
またフェノール樹脂と反応させるかわりに、酸変性樹
脂[II]の存在下でホルムアルデヒドとフェノール類を
蓚酸、マレイン酸を触媒としてまたは無触媒下で反応さ
せても目的とするフェノール樹脂変性樹脂を得ることが
できる。
変性に用いられるフェノール樹脂の量は、上記酸変性
樹脂[II]100重量部に対し、フェノール樹脂5〜100重
量部の範囲であり、7〜50重量部が更に好ましい。フェ
ノール樹脂の量が上記範囲に満たない場合には、得られ
る変性樹脂ビヒクルとしてインキを作製した場合に、イ
ンキの流動性、印刷物の光沢等が十分でなく、上記範囲
を越えると樹脂のインキ溶剤への溶解性が悪くなるのみ
ならず工業的にも経済的でなく好ましくない。
反応は酸変性樹脂[II]とフェノール樹脂を混合溶融
し150〜250℃で30分〜10時間、好ましくは1〜5時間加
熱するだけで十分であるが、必要に応じて、酸触媒、例
えば蓚酸、トルエンスルホルン酸、フリーデルクラフト
型触媒等を用いることもできる。
以上のようにして得られる樹脂[III]は軟化点が120
℃以上、特に140℃以上であることが好ましい。軟化点
が120℃より低いと、印刷インキにした場合、ミスティ
ングが多く、乾燥速度も低下し、さらに肝心の耐地汚れ
性も低下する。
このようにして得られた樹脂[III]をインキ中に使
用する割合は5〜50重量%が好ましく、より好ましくは
7〜50重量%、さらに好ましくは10〜45重量%である。
最終変性樹脂[III]の使用量が上記の範囲を外れた場
合はインキとしてのバランスがとれなくなるおそれがあ
る。例えば、5重量%未満の場合はインキの凝集力が低
いため地汚れが発生するおそれがある。一方、50重量%
を越える場合は、インキの凝集力が上がりすぎて、ロー
ル間の転移不良およびブランケットへの着きが悪くなる
おそれがあると共に、被印刷体上でのインキのレベリン
グが悪くなるおそれがあり、光沢が劣るという欠点を生
ずることがある。
また、最終変性樹脂[III]をシリコーン成分を含有
する化合物で変性して用いるか、あるいはワニスをクッ
キングする時にシリコーン成分を含有する化合物を添加
して、ワニスのビヒクル成分全体を変性して用いてもか
まわない。ここで用いるシリコーン成分を含有する化合
物とは、通常オルガノポリシロキサンが代表例として挙
げられ、例えば分子中に水酸基またはアルコキシ基を有
するオルガノポリシロキサンおよび分子中にSi−H結合
を有するオルガノポリシロキサン等であり、分子量は30
0〜15万の範囲にあるものが好ましい。
本発明に用いられるインキの他の成分としては、従来
から通常平版印刷用に用いられている公知の成分が使用
できる。
すなわち、乾性油、半乾性油としてはアマニ油、桐
油、大豆油、サフラワー油、ヒマシ油等があり、溶剤と
しては沸点200〜350℃の石油系溶剤等があり、ゲル化剤
としては有機アルミニウム化合物、有機チタネート化合
物、有機亜鉛化合物、有機カルシウム化合物等がある。
また、インキとする場合の着色剤としては、無機ない
し有機系顔料等の従来のインキ組成物において使用され
ているものが用いられる。
さらに、例えばワックス、グリース、乾燥剤、分散
剤、充填剤、その他の公知のものを必要に応じて使用す
ることができる。
これらに加え、その他の樹脂、例えばロジン変性フェ
ノール樹脂、アルキッド樹脂、石油樹脂等をインキの性
能を阻害しない範囲で併用することもできる。
以上のような材料を用いて三本ロールで練肉したイン
キは地汚れ発生温度が高く、印刷適性に優れ、印刷物は
光沢もよくバイリングも発生しない。
[実施例] 以下、実施例等により本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
合成例1 純度97%ジシクロペンタジエン350g、スチレン350gお
よび混合キシレン300gを2lのオートクレーブに仕込み、
窒素雰囲気中で撹拌下、270℃で6時間加熱した。加熱
終了後、オートクレーブを冷却し、内容物を蒸留して未
反応モノマー、低重合体およびキシレンを除去し、釜残
として663gの樹脂(1−I)を得た。樹脂(1−I)の
軟化点は144.0℃であった。
この樹脂(1−I)240gを220℃で加熱溶融し、無水
マレイン酸7.2gを添加し、撹拌下4時間反応を行い酸変
性樹脂(1−II)を得た。樹脂(1−II)の軟化点は15
1.5℃、酸価は12.2mgKOH/gであった。
引き続き、酸変性樹脂(1−II)180gに、p−tert−
オクチルフェノールとホルマリンから得られるレゾール
型フェノール樹脂20gを加え220℃で3時間反応を行い、
軟化点169.5℃、酸価11.9mgKOH/gの変性樹脂(1−II
I)を得た。
合成例2 純度97%のジシクロペンタジエン320gとナフサの熱分
解で生成する140〜200℃の沸点範囲の芳香族留分(不飽
和芳香族成分50%、飽和芳香族成分50%含有、不飽和芳
香族成分の70%がビニルトルエン)480gおよび混合キシ
レン200gを2lのオートクレーブ中で撹拌下、270℃で9.5
時間反応させ、合成例1と同様に処理して549gの樹脂
(2−I)を得た。この樹脂(2−I)の軟化点は140.
5℃であった。
この樹脂(2−I)240gを220℃で加熱溶融し、無水
マレイン酸9.6gを添加し、撹拌下4時間反応を行い酸変
性樹脂(2−II)を得た。樹脂(2−II)の軟化点は15
6.5℃、酸価は15.1mgKOH/gであった。
引き続き、酸変性樹脂(2−II)180gに、p−tert−
オクチルフェノールとホルマリンから得られるレゾール
型フェノール樹脂20gを加え、220℃で3時間反応を行
い、軟化点171.5℃、酸価14.8mgKOH/gの変性樹脂(2−
III)を得た。
合成例3 ナフサのスチームクラッキングによりエチレン、プロ
ピレン等を製造する際に副生するC5分解留分(沸点28〜
60℃)を120℃で4時間加熱して蒸留によりC5留分を除
去すると、85%のジシクロペンタジエンと15%のシクロ
ペンタジエンとイソプレンまたはピペリレンの共二量体
を含有する残留物が得られる。このジシクロペンタジエ
ン85%を含む残留物427g、スチレン273gおよび混合キシ
レン300gを2lのオートクレーブ中で撹拌下、270℃で6.5
時間反応させ、合成例1と同様に処理して693gの樹脂
(3−I)を得た。この樹脂(3−I)の軟化点は146.
0℃であった。
この樹脂(3−I)240gを220℃で加熱溶融し、無水
マレイン酸7.2gを添加し、撹拌下4時間反応を行い酸変
性樹脂(3−II)を得た。樹脂(3−II)の軟化点は15
2.0℃、酸価は11.9mgKOH/gであった。
引き続き、酸変性樹脂(3−II)180gに、p−ノニル
フェノールとホルマリンから得られるレゾール型フェノ
ール樹脂45gを加え220℃で3時間反応を行い、軟化点16
8.5℃、酸価10.8mgKOH/gの変性樹脂(3−III)を得
た。
比較合成例 純度97%のジシクロペンタジエン700gおよび混合キシ
レン300gを2lのオートクレーブ中で撹拌下、260℃で2.5
時間反応させ、合成例1と同様に処理して571gの樹脂
(4−I)を得た。この樹脂(4−I)の軟化点は140.
5℃であった。
この樹脂(4−I)240gを220℃で加熱溶融し、無水
マレイン酸7.2gを添加し、撹拌下4時間反応を行い酸変
性樹脂(4−II)を得た。樹脂(4−II)の軟化点は15
1.5℃、酸価は11.4mgKOH/gであった。
引き続き、酸変性樹脂(4−II)180gにp−tert−オ
クチルフェノールとホルマリンから得られるレゾール型
フェノール樹脂20gを加え220℃で3時間反応を行い、軟
化点170.5℃、酸価11.2mgKOH/gの変性樹脂(4−III)
を得た。
実施例1〜3および比較例1〜3 次に、上記合成例1〜3、比較合成例で得られた樹脂
および対照樹脂を用いてワニスおよびゲルワニスを調製
し、このワニスおよびゲルワニスを用いてインキを調製
し、インキ特性を評価し、その結果を第1表に示す。
なお、比較例2〜3で用いた対照樹脂は荒川化学
(株)製、タマノール354であり、比較例3は比較例2
のインキに5号ソルベルトを添加して地汚れ発生温度を
30℃に調整したものである。
また、ワニス、ゲルワニス、インキの各調製、インキ
特性および印刷結果の評価は下記の通りである。
〈ワニスの調製〉 変性樹脂40重量部、および舶純亜麻No.4(東新油脂
(株)社製、インキ用乾性油)20重量部を200〜210℃の
温度で30分クッキングした後、5号ソルベント(日本石
油(株)製、インキ用有機溶媒)40重量部を添加して14
0〜150℃の温度で20分加熱してワニスを得た。
〈ゲルワニスの調製〉 変性樹脂40重量部および舶純亜麻No.4 20重量部を20
0〜210℃の温度でクッキングした後、オプトープAl(ホ
ープ製薬(株)製、ワニス用ゲル化剤)2.0重量部と5
号ソルベント38重量部を添加して140〜150℃の温度で20
分加熱してゲルワニスを得た。
〈インキの調製〉 3本ロールを用い、下記の配合割合で練肉してインキ
を調製した。
セイカファーストイエロ2340 (大日精化(株)製、インキ用顔料) 15.0重量部 ワニス 64.7重量部 ゲルワニス 20.0重量部 ナフテン酸コバルト塩(半井化学薬品工業(株)製、 インキ用ドライヤ) 0.3重量部 〈インキ特性および印刷結果〉 版胴に温水を通じて版面を昇温できるように改良した
印刷機に、東レ水なし平版(ポジ型)をとりつけ、湿し
水を供給することなしに、版面を昇温しながら印刷し、
一定のベタ濃度において印刷物に地汚れが発生した際の
版面温度を地汚れ発生温度とした。地汚れ発生温度の高
いインキほど実用印刷においても地汚れが発生しにく
い。
次に30℃において、これらのインキの流動性(クロー
値)をスプレッドメータで測定し、インコメータでタッ
ク値を測定した。
次に、これらインキそれぞれについて、小森スプリン
ト平版印刷機で版面へ湿し水を供給することなしに、シ
リコーンゴムよりなる非画線部を有する水なし平版を用
いて印刷を行い、マクベス濃度計で印刷物のベタ部濃度
0.95のところの光沢値を60度鏡面反射光沢計で測定し
た。結果を第1表に示す。
第1表の結果より、本発明のインキである実施例1〜
3は、比較例1のインキに比べて耐地汚れ性が良好で、
かつ印刷適性に優れ、得られた印刷物の光沢は良好であ
ることがわかる。また対照樹脂を用いた比較例2〜3の
インキは、耐地汚れ性は良好であるが、タック値が高い
ため印刷時にパイリングが発生するうえ、得られる印刷
物の光沢も不良である。
[発明の効果] シクロペンタジエン環を有する化合物またはそのディ
ールス・アルダー付加物と分子内に炭素−炭素二重結合
とベンゼン環を含有する不飽和芳香族炭化水素単量体と
を共重合させて得られた炭化水素樹脂をさらに酸および
レゾール型フェノール樹脂で変性した樹脂をビヒクルと
して含有するインキ組成物を用いた本発明の平版印刷方
法は、耐地汚れ性が良好で、かつ印刷特性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末沢 満 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業所内 (56)参考文献 特開 昭57−38871(JP,A) 特開 昭57−36172(JP,A) 特開 昭52−146305(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非粘着性薄膜よりなる非画線部と親油性の
    画線部とからなる水なし平版印刷用版を用い、該画線部
    に、 一般式 (式中、Hは水素、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表
    わし、mおよびnは0または1以上の整数で、m+n=
    6である) で示される共役二重結合を有する5員環化合物および/
    またはそのディールス・アルダー付加物[成分A]100
    重量部と分子内に炭素−炭素二重結合とベンゼン環を含
    有する不飽和芳香族炭化水素単量体[成分B]5〜200
    重量部とを共重合させることにより得られる炭化水素樹
    脂[I]100重量部に対し、不飽和カルボン酸および/
    またはその無水物[成分C]0.5〜20重量部を反応させ
    て酸変性樹脂[II]とし、更にフェノール類とホルマリ
    ンとの縮合により得られるフェノール樹脂[成分D]
    を、該酸変性樹脂[II]100重量部に対し5〜100重量部
    加熱反応させることにより得られる樹脂[III]をビヒ
    クルとして含有するインキ組成物を付着させた後、画線
    部に付着したインキ組成物を被印刷物に転移させること
    を特徴とする平版印刷方法。
  2. 【請求項2】前記[成分A]がシクロペンタジエン、メ
    チルシクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、シク
    ロペンタジエン−メチルシクロペンタジエン共重合物お
    よびトリシクロペンタジエンの群から選ばれる少なくと
    も1種である特許請求の範囲第1項記載の水なし平版印
    刷方法。
  3. 【請求項3】前記[成分B]がスチレン、ビニルトルエ
    ン、α−メチルスチレン、インデンおよびメチルインデ
    ンの群から選ばれる少なくとも1種である特許請求の範
    囲第1項記載の水なし平版印刷方法。
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