JPH081294Y2 - 旋回用クロスローラーベアリング - Google Patents
旋回用クロスローラーベアリングInfo
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- JPH081294Y2 JPH081294Y2 JP1989123295U JP12329589U JPH081294Y2 JP H081294 Y2 JPH081294 Y2 JP H081294Y2 JP 1989123295 U JP1989123295 U JP 1989123295U JP 12329589 U JP12329589 U JP 12329589U JP H081294 Y2 JPH081294 Y2 JP H081294Y2
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- roller
- cross
- shaped
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- rolling surface
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/34—Rollers; Needles
- F16C33/36—Rollers; Needles with bearing-surfaces other than cylindrical, e.g. tapered; with grooves in the bearing surfaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/36—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C23/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
- F16C23/06—Ball or roller bearings
- F16C23/08—Ball or roller bearings self-adjusting
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
- F16C2300/10—Application independent of particular apparatuses related to size
- F16C2300/14—Large applications, e.g. bearings having an inner diameter exceeding 500 mm
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はたとえば工業用ロボットの旋回部、関節部、
マニュプレータ回転部等に用いられる旋回用クロスロー
ラーベアリングに関する。
マニュプレータ回転部等に用いられる旋回用クロスロー
ラーベアリングに関する。
(従来の技術) 従来、この種のクロスローラーベアリングとしては、
第4図に示すように内輪100と外輪101との間にローラー
102が転動自在に介装されており、このローラー102が内
輪100と外輪101の各対向面にそれぞれ形成された軌道溝
103、104間にその中心軸を順次直角に交差させて交互に
配列されていて、図示しない保持器によって所定間隔に
保持されていた。このように互いに隣接するローラー10
2をクロスは配置することによってラジアル荷重、スラ
スト荷重、モーメント荷重に対する負荷能力を高めてい
た。
第4図に示すように内輪100と外輪101との間にローラー
102が転動自在に介装されており、このローラー102が内
輪100と外輪101の各対向面にそれぞれ形成された軌道溝
103、104間にその中心軸を順次直角に交差させて交互に
配列されていて、図示しない保持器によって所定間隔に
保持されていた。このように互いに隣接するローラー10
2をクロスは配置することによってラジアル荷重、スラ
スト荷重、モーメント荷重に対する負荷能力を高めてい
た。
このような従来例としては、たとえば特公昭46−1832
2号公報,特公昭60−25653号公報がある。
2号公報,特公昭60−25653号公報がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、旋回用クロスローラ
ベアリングを高剛性化することを基本思想としてローラ
ーを内,外輪のローラー転走面に対して線接触させてい
たため、自動調心性がなく、ローラー軸の傾きや組み付
け誤差等が、そのままローラーの片当りやスキューの問
題となって現れていた。特に上記特公昭46−18322号公
報に記載の「X型コロ軸受」にあっては、ローラーの円
筒面だけでなくローラーの端面についても軌道面に面接
触させてローラーが動かないようにしており、ローラー
軸の傾きや組み付け誤差があると、逃げ場がないため
に、ローラーに対して過大な応力が作用する。
ベアリングを高剛性化することを基本思想としてローラ
ーを内,外輪のローラー転走面に対して線接触させてい
たため、自動調心性がなく、ローラー軸の傾きや組み付
け誤差等が、そのままローラーの片当りやスキューの問
題となって現れていた。特に上記特公昭46−18322号公
報に記載の「X型コロ軸受」にあっては、ローラーの円
筒面だけでなくローラーの端面についても軌道面に面接
触させてローラーが動かないようにしており、ローラー
軸の傾きや組み付け誤差があると、逃げ場がないため
に、ローラーに対して過大な応力が作用する。
すなわち、従来はローラー保持器によって各ローラー
102の姿勢を保持してスキューを防止しているものの、
その規制にも限度があるためにローラー102の中心軸が
振れてスキューが発生する場合がある。第5図にはスキ
ュー発生状態を模式的に示しており、外輪101側の転走
面101aにはローラー102の両端部a1,a2が片当りし、さ
らに内輪100側のローラー転走面100aにはローラー102の
中央部a3が点接触することになり、ローラー102に荷重
が加わった場合に、ローラー102の両端部a1,a2および
中央部a3の各接触面に応力P1,P2,P3が集中し、ローラ
ー102の円滑な作動が阻害されると共にローラー102およ
び転走面100a,101aの損傷を招き耐久性が劣化するとい
う問題があった。また外輪101の軌道溝104の形状に狂い
がある場合には、第5図に2点鎖線で示すように外輪10
1側に形成した転走面Sにローラー102の端部102aが片当
りして荷重作用時に応力が集中する。特に外輪11は2分
割構成となっていて、その組み付け時に内輪100側と外
輪101側との互いに対向する転走面間の平行度が狂う場
合があり、上気したようなローラー102の片当りが生じ
やすく、やはりローラー102の円滑な作動が阻害される
と共に、過大な応力集中によってローラー102および転
走面の耐久性劣化を招来してしまう。
102の姿勢を保持してスキューを防止しているものの、
その規制にも限度があるためにローラー102の中心軸が
振れてスキューが発生する場合がある。第5図にはスキ
ュー発生状態を模式的に示しており、外輪101側の転走
面101aにはローラー102の両端部a1,a2が片当りし、さ
らに内輪100側のローラー転走面100aにはローラー102の
中央部a3が点接触することになり、ローラー102に荷重
が加わった場合に、ローラー102の両端部a1,a2および
中央部a3の各接触面に応力P1,P2,P3が集中し、ローラ
ー102の円滑な作動が阻害されると共にローラー102およ
び転走面100a,101aの損傷を招き耐久性が劣化するとい
う問題があった。また外輪101の軌道溝104の形状に狂い
がある場合には、第5図に2点鎖線で示すように外輪10
1側に形成した転走面Sにローラー102の端部102aが片当
りして荷重作用時に応力が集中する。特に外輪11は2分
割構成となっていて、その組み付け時に内輪100側と外
輪101側との互いに対向する転走面間の平行度が狂う場
合があり、上気したようなローラー102の片当りが生じ
やすく、やはりローラー102の円滑な作動が阻害される
と共に、過大な応力集中によってローラー102および転
走面の耐久性劣化を招来してしまう。
本考案は上記従来の問題に鑑みてなされたものでその
目的とするところは、従来のように高剛性化する考えを
転換し、組み付け誤差を吸収し得るように自動調心性を
持たせ、しかもローラーには予圧を充分にかけて荷重に
対する基本的な剛性を維持し、さらにスキューが発生し
た場合や組付誤差等に起因してローラーが片当りした場
合に発生する応力集中を緩和し、その耐久性向上と円滑
な作動を実現し得る旋回用クロスローラーベアリングを
提供することにある。
目的とするところは、従来のように高剛性化する考えを
転換し、組み付け誤差を吸収し得るように自動調心性を
持たせ、しかもローラーには予圧を充分にかけて荷重に
対する基本的な剛性を維持し、さらにスキューが発生し
た場合や組付誤差等に起因してローラーが片当りした場
合に発生する応力集中を緩和し、その耐久性向上と円滑
な作動を実現し得る旋回用クロスローラーベアリングを
提供することにある。
(問題点を解決しようとするための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、外周
に両傾斜面が断面円弧状のローラー転走面を構成する略
直角に開いたV字状の軌道溝を設けた内輪と、内周に内
輪の軌道溝に対向して両傾斜面が断面円弧状のローラー
転走面を構成する略直角に開いたV字状の軌道溝を設け
た外輪と、前記内輪と外輪に設けられた軌道溝の互いに
対向するローラー転走面間に転動自在に介装されると共
に、その中心軸を順次略直角に交差させて互い違いに配
列され、かつ、外周面が断面円弧状でローラー転走面に
対して外周円弧形状に沿って揺動可能で、内部に中央か
ら両端部に向かって拡径するテーパ穴と、該テーパ穴を
相連通させる貫通孔と、を設けて両端部を中央部よりも
薄肉に形成し、さらにテーパ穴周囲の肉厚を全周的に均
一に形成した複数の樽状の球面ローラーと、該複数の樽
状の球面ローラーを所定間隔に保持する保持器と、を備
えて成ることを特徴とする。
に両傾斜面が断面円弧状のローラー転走面を構成する略
直角に開いたV字状の軌道溝を設けた内輪と、内周に内
輪の軌道溝に対向して両傾斜面が断面円弧状のローラー
転走面を構成する略直角に開いたV字状の軌道溝を設け
た外輪と、前記内輪と外輪に設けられた軌道溝の互いに
対向するローラー転走面間に転動自在に介装されると共
に、その中心軸を順次略直角に交差させて互い違いに配
列され、かつ、外周面が断面円弧状でローラー転走面に
対して外周円弧形状に沿って揺動可能で、内部に中央か
ら両端部に向かって拡径するテーパ穴と、該テーパ穴を
相連通させる貫通孔と、を設けて両端部を中央部よりも
薄肉に形成し、さらにテーパ穴周囲の肉厚を全周的に均
一に形成した複数の樽状の球面ローラーと、該複数の樽
状の球面ローラーを所定間隔に保持する保持器と、を備
えて成ることを特徴とする。
(作用) 而して、本考案は従来の「高剛性化」の発想を転換し
て「自動調心性」を持たせたものであり、ローラーの軸
振れや、外輪と内輪の加工誤差や組み付け誤差等があっ
てローラーの一端が片当りするような状態となっても、
ローラーは円弧状の外周面に沿って揺動して自動調心さ
れ、さらに、薄肉にしたローラー端部が変形してローラ
ー端のエッジロードの発生が防止される。また、ローラ
ー内部に、両端のテーパ穴を連通する貫通孔を設けて中
空の構成としているので、中実構成のものに比べて弾性
変形しやすく十分な予圧をかけることができ、高剛性が
得られる。したがって、旋回用クロスローラーベアリン
グに特有のラジアル,スラスト及びモーメント荷重のか
かる過酷な使用条件下において、ガタツキのないスムー
ズな回転を保障することができる。
て「自動調心性」を持たせたものであり、ローラーの軸
振れや、外輪と内輪の加工誤差や組み付け誤差等があっ
てローラーの一端が片当りするような状態となっても、
ローラーは円弧状の外周面に沿って揺動して自動調心さ
れ、さらに、薄肉にしたローラー端部が変形してローラ
ー端のエッジロードの発生が防止される。また、ローラ
ー内部に、両端のテーパ穴を連通する貫通孔を設けて中
空の構成としているので、中実構成のものに比べて弾性
変形しやすく十分な予圧をかけることができ、高剛性が
得られる。したがって、旋回用クロスローラーベアリン
グに特有のラジアル,スラスト及びモーメント荷重のか
かる過酷な使用条件下において、ガタツキのないスムー
ズな回転を保障することができる。
特に、予圧をかけた場合に、中実のローラーよりもロ
ーラーの弾性変形量が大きくローラー転動面との接触幅
を大きくとることができる。ローラーに対して予圧を解
消する方向に荷重がかかった場合において、ローラーの
弾性変形量分だけ変位しないとローラー転動面との間に
隙間が開かないために、本願のような中空のローラーは
中実のローラーに予圧をかけた場合に比べてローラーの
接触状態をより長く保持することができ、予圧抜けを効
果的に防止することができる。
ーラーの弾性変形量が大きくローラー転動面との接触幅
を大きくとることができる。ローラーに対して予圧を解
消する方向に荷重がかかった場合において、ローラーの
弾性変形量分だけ変位しないとローラー転動面との間に
隙間が開かないために、本願のような中空のローラーは
中実のローラーに予圧をかけた場合に比べてローラーの
接触状態をより長く保持することができ、予圧抜けを効
果的に防止することができる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本
考案の一実施例に係る旋回用クロスローラーベアリング
を示す第1図乃至第4図において、1はクロスローラー
ベアリング全体を示していて、概略同心状に組み付けら
れる内輪2と、幅方向に2分割構成の外輪3と、内輪2
と外輪3との間に転動自在に介装される複数のローラー
15とから構成されている。
考案の一実施例に係る旋回用クロスローラーベアリング
を示す第1図乃至第4図において、1はクロスローラー
ベアリング全体を示していて、概略同心状に組み付けら
れる内輪2と、幅方向に2分割構成の外輪3と、内輪2
と外輪3との間に転動自在に介装される複数のローラー
15とから構成されている。
上記ローラー15は外周面が断面円弧状で、内輪2およ
び外輪3の互いに対向する内輪2外周面および外輪3内
周面に形成された軌道溝5,6間に、その中心軸を順次略
直角に交差させて互いに違いに配列されている。各軌道
溝5,6は略直角に開いたV字溝で、軌道溝5,6の両傾斜面
がローラー15のローラー転走面5a,5b,6a,6bを構成して
いる。このローラー転走面5a,5b,6a,6bはローラー15の
外周面に対応させて断面円弧状となっている。
び外輪3の互いに対向する内輪2外周面および外輪3内
周面に形成された軌道溝5,6間に、その中心軸を順次略
直角に交差させて互いに違いに配列されている。各軌道
溝5,6は略直角に開いたV字溝で、軌道溝5,6の両傾斜面
がローラー15のローラー転走面5a,5b,6a,6bを構成して
いる。このローラー転走面5a,5b,6a,6bはローラー15の
外周面に対応させて断面円弧状となっている。
一方、7は保持器としてのスペーサリテーナであり、
各ローラー15…間を所定間隔に保持すると共に該ローラ
ー4の姿勢を所定の方向に保ってスキューの発生を防止
している。
各ローラー15…間を所定間隔に保持すると共に該ローラ
ー4の姿勢を所定の方向に保ってスキューの発生を防止
している。
上記ローラー15は樽形の球面ローラーで、第2図に示
すようにその内部に中央から両端部に向って拡径するテ
ーパ穴15a,15aが形成され、両テーパ穴15a,15aは中央部
に穿設された貫通孔としてのストレート孔15bによって
相連通されている。従って、該ローラー15の両端部は中
央部よりも薄肉に構成されることになる。尚、8はダス
トシールである。
すようにその内部に中央から両端部に向って拡径するテ
ーパ穴15a,15aが形成され、両テーパ穴15a,15aは中央部
に穿設された貫通孔としてのストレート孔15bによって
相連通されている。従って、該ローラー15の両端部は中
央部よりも薄肉に構成されることになる。尚、8はダス
トシールである。
上記構成のクロスローラーベアリングユニット1は、
たとえば外輪3が固定台9側にボルト10および固定具11
に締結され、一方内輪2が可動テーブル12にボルト13お
よび固定具14にて締結される。而して可動テーブル12が
固定台9に対して相対的に回転すると、内輪2と外輪3
の各軌道溝5,6間に介装されるローラー15はローラー転
走面5a,5b,6a,6b間を転動する。
たとえば外輪3が固定台9側にボルト10および固定具11
に締結され、一方内輪2が可動テーブル12にボルト13お
よび固定具14にて締結される。而して可動テーブル12が
固定台9に対して相対的に回転すると、内輪2と外輪3
の各軌道溝5,6間に介装されるローラー15はローラー転
走面5a,5b,6a,6b間を転動する。
ところで、何らかの原因でローラー15に軸振れが発生
してその両端部の一部が転走面に当接したり、外輪3お
よび内輪2の各転走面5a,6a,…の加工誤差あるいは内,
外輪2,3の組付誤差によってローラー15の端部が片当り
しても、ローラー15がその外周の円弧面に沿って自動調
心される。さらに、前述の如くローラー15の両端部は中
央部よりも薄肉であってその剛性が低いため変形しやす
く、この両端部の弾性変形でもってローラー15の円滑な
作動が保障される。さらに、この弾性変形によって両端
接触部の接触面積が増加し、この増加分だけ面圧が下が
るため過大な応力集中の発生が防がれ、各ローラー15お
よび転走面の損傷が防がれてその耐久性向上が図られ
る。またローラー15にストレート孔15bを設けている場
合には、ローラー4の中央部の剛性が小さく第6図に示
したようなスキュー発生時のローラー15の中央部の応力
集中をも有効に緩和できる。このように樽状ローラー15
を用いることにより、自動調心機能を備えたベアリング
を実現することができる。またローラー15外周面を円弧
面とすることにより両端部を肉薄にしたことと相まって
ローラー15両端部のローラー転走面との接触面積を一層
増大させることができ、応力集中の発生が防止され耐久
性を一層高めることができる。ローラー15は、その内部
に、両端のテーパ穴15a,15aを連通するストレート孔15b
を設けて中空の構成としているので、中実構成のものに
比べて弾性変形しやすく十分な予圧をかけることがで
き、高剛性が得られる。
してその両端部の一部が転走面に当接したり、外輪3お
よび内輪2の各転走面5a,6a,…の加工誤差あるいは内,
外輪2,3の組付誤差によってローラー15の端部が片当り
しても、ローラー15がその外周の円弧面に沿って自動調
心される。さらに、前述の如くローラー15の両端部は中
央部よりも薄肉であってその剛性が低いため変形しやす
く、この両端部の弾性変形でもってローラー15の円滑な
作動が保障される。さらに、この弾性変形によって両端
接触部の接触面積が増加し、この増加分だけ面圧が下が
るため過大な応力集中の発生が防がれ、各ローラー15お
よび転走面の損傷が防がれてその耐久性向上が図られ
る。またローラー15にストレート孔15bを設けている場
合には、ローラー4の中央部の剛性が小さく第6図に示
したようなスキュー発生時のローラー15の中央部の応力
集中をも有効に緩和できる。このように樽状ローラー15
を用いることにより、自動調心機能を備えたベアリング
を実現することができる。またローラー15外周面を円弧
面とすることにより両端部を肉薄にしたことと相まって
ローラー15両端部のローラー転走面との接触面積を一層
増大させることができ、応力集中の発生が防止され耐久
性を一層高めることができる。ローラー15は、その内部
に、両端のテーパ穴15a,15aを連通するストレート孔15b
を設けて中空の構成としているので、中実構成のものに
比べて弾性変形しやすく十分な予圧をかけることがで
き、高剛性が得られる。
したがって、このような旋回用クロスローラーベアリ
ングに特有のラジアル,スラスト及びモーメント荷重の
かかる過酷な使用条件下において、ガタツキのないスム
ーズな回転を保障することができる。
ングに特有のラジアル,スラスト及びモーメント荷重の
かかる過酷な使用条件下において、ガタツキのないスム
ーズな回転を保障することができる。
特に、予圧をかけた場合に、中実のローラーよりもロ
ーラー15の弾性変形量が大きくローラー転動面との接触
幅を大きくとることができる。ローラー15に対して予圧
を解消する方向に荷重がかかった場合において、ローラ
ーの弾性変形量分だけ変位しないとローラー転動面との
間に隙間が開かないために、本願のような中空のローラ
ー15は中実のローラーに予圧をかけた場合に比べてロー
ラーの接触状態をより長く保持することができ、予圧抜
けを効果的に防止することができる。
ーラー15の弾性変形量が大きくローラー転動面との接触
幅を大きくとることができる。ローラー15に対して予圧
を解消する方向に荷重がかかった場合において、ローラ
ーの弾性変形量分だけ変位しないとローラー転動面との
間に隙間が開かないために、本願のような中空のローラ
ー15は中実のローラーに予圧をかけた場合に比べてロー
ラーの接触状態をより長く保持することができ、予圧抜
けを効果的に防止することができる。
さらに本実施例にあっては各ローラー15…間にスペー
サリテーナ7,…を介在させて軸振れの発生を防止してお
り、上記ローラー15両端部の剛性を低下させたことと相
まってベアリングの耐久性を一層向上させることができ
る。
サリテーナ7,…を介在させて軸振れの発生を防止してお
り、上記ローラー15両端部の剛性を低下させたことと相
まってベアリングの耐久性を一層向上させることができ
る。
尚、ローラーとしてはその他に外周面を円弧状に膨ら
ました円すい形状のものを用いてもよい。
ました円すい形状のものを用いてもよい。
(考案の効果) 以上の説明で明らかな如く本考案によれば、従来のよ
うに高剛性化する考えを転換して自動調心性を持たせた
もので、スキューが発生したり各転走面の加工誤差や
内,外輪の組付誤差によってローラー端部の片当りが生
じても、ローラーは円弧状の外周面に沿って揺動してロ
ーラー両端部の接触状態のバランスが保たれ、さらに中
央部よりも薄肉に構成したローラーの両端部の変形によ
って当該ローラーの軸振れや片当りが吸収されてローラ
ーの円滑な作動が保障される。また、ローラーの変形に
よって過大な応力集中が緩和されてベアリングの耐久性
向上を図ることができるという効果が得られる。また、
ローラー内部に、両端のテーパ穴を連通する貫通孔を設
けて中空の構成としているので、中実構成のものに比べ
て弾性変形しやすく十分な予圧をかけることができ、高
剛性を得ることができる。したがって、旋回用クロスロ
ーラーベアリングに特有のラジアル,スラスト及びモー
メント荷重のかかる過酷な使用条件下において、ガタツ
キのないスムーズな回転を保障することができる。
うに高剛性化する考えを転換して自動調心性を持たせた
もので、スキューが発生したり各転走面の加工誤差や
内,外輪の組付誤差によってローラー端部の片当りが生
じても、ローラーは円弧状の外周面に沿って揺動してロ
ーラー両端部の接触状態のバランスが保たれ、さらに中
央部よりも薄肉に構成したローラーの両端部の変形によ
って当該ローラーの軸振れや片当りが吸収されてローラ
ーの円滑な作動が保障される。また、ローラーの変形に
よって過大な応力集中が緩和されてベアリングの耐久性
向上を図ることができるという効果が得られる。また、
ローラー内部に、両端のテーパ穴を連通する貫通孔を設
けて中空の構成としているので、中実構成のものに比べ
て弾性変形しやすく十分な予圧をかけることができ、高
剛性を得ることができる。したがって、旋回用クロスロ
ーラーベアリングに特有のラジアル,スラスト及びモー
メント荷重のかかる過酷な使用条件下において、ガタツ
キのないスムーズな回転を保障することができる。
特に、予圧をかけた場合に、中実のローラーよりもロ
ーラーの弾性変形量が大きくローラー転動面との接触幅
を大きくとることができる。したがって、ローラーに対
して予圧を解消する方向に荷重がかかった場合におい
て、ローラーの弾性変形量分だけ変位しないとローラー
転動面との間に隙間が開かないために、本願のような中
空のローラーは中実のローラーに予圧をかけた場合に比
べてローラーの接触状態をより長く保持することがで
き、予圧抜けを効果的に防止することができる。
ーラーの弾性変形量が大きくローラー転動面との接触幅
を大きくとることができる。したがって、ローラーに対
して予圧を解消する方向に荷重がかかった場合におい
て、ローラーの弾性変形量分だけ変位しないとローラー
転動面との間に隙間が開かないために、本願のような中
空のローラーは中実のローラーに予圧をかけた場合に比
べてローラーの接触状態をより長く保持することがで
き、予圧抜けを効果的に防止することができる。
予圧をかけるとローラーの片当たりの際のエッジロー
ドを助長することになり、予圧付与とエッジロード解消
の問題とは互いに逆行する課題であったが、本願考案に
よれば、両端にテーパ穴を設けて薄肉にしかつテーパ穴
間を連通する貫通孔を設けることにより、予圧付与によ
る高剛性の要請とローラー端部のエッジロード解消の要
請との、相反する二つの要請を同時に満足させることが
できる。
ドを助長することになり、予圧付与とエッジロード解消
の問題とは互いに逆行する課題であったが、本願考案に
よれば、両端にテーパ穴を設けて薄肉にしかつテーパ穴
間を連通する貫通孔を設けることにより、予圧付与によ
る高剛性の要請とローラー端部のエッジロード解消の要
請との、相反する二つの要請を同時に満足させることが
できる。
第1図は本考案の一実施例に係る旋回用クロスローラー
ベアリングの一部破断部分斜視図、第2図は第1図のロ
ーラーの拡大縦断面図、第3図は第1図のベアリングの
使用状態を示す要部縦断面図、第4図は従来のクロスロ
ーラーベアリングの要部縦断面図、第5図は第4図のベ
アリングのスキュー発生状態を模式的に示した部分断面
図である。 符号の説明 1…クロスローラーベアリング 2…内輪、3…外輪 15…ローラー 15a…テーパ穴
ベアリングの一部破断部分斜視図、第2図は第1図のロ
ーラーの拡大縦断面図、第3図は第1図のベアリングの
使用状態を示す要部縦断面図、第4図は従来のクロスロ
ーラーベアリングの要部縦断面図、第5図は第4図のベ
アリングのスキュー発生状態を模式的に示した部分断面
図である。 符号の説明 1…クロスローラーベアリング 2…内輪、3…外輪 15…ローラー 15a…テーパ穴
Claims (1)
- 【請求項1】外周に両傾斜面が断面円弧状のローラー転
走面を構成する略直角に開いたV字条の軌道溝を設けた
内輪と、 内周に内輪の軌道溝に対向して両傾斜面が断面円弧状の
ローラー転走面を構成する略直角に開いたV字状の軌道
溝を設けた外輪と、 前記内輪と外輪に設けられた軌道溝の互いに対向する断
面円弧状のローラー転走面間に転動自在に介装されると
共に、その中心軸を順次略直角に交差させて互い違いに
配列され、かつ、外周面が断面円弧状でローラー転走面
に対して外周円弧形状に沿って揺動可能で、内部に中央
から両端部に向かって拡径するテーパ穴と、テーパ穴を
相連通させる貫通孔と、を設けて両端部を中央部よりも
薄肉に形成し、さらにテーパ穴周囲の肉厚を全周的に均
一に成形した複数の樽状の球面ローラーと、 該複数の樽状の球面ローラーを所定間隔に保持する保持
器と、を備えてなることを特徴とする旋回用クロスロー
ラーベアリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989123295U JPH081294Y2 (ja) | 1989-10-21 | 1989-10-21 | 旋回用クロスローラーベアリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989123295U JPH081294Y2 (ja) | 1989-10-21 | 1989-10-21 | 旋回用クロスローラーベアリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0260713U JPH0260713U (ja) | 1990-05-07 |
JPH081294Y2 true JPH081294Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31372018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989123295U Expired - Lifetime JPH081294Y2 (ja) | 1989-10-21 | 1989-10-21 | 旋回用クロスローラーベアリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081294Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020185011A1 (ko) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | 현대중공업지주 주식회사 | 기판 이송장치의 정비장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2009020087A1 (ja) * | 2007-08-09 | 2010-11-04 | Thk株式会社 | 複列ローラ軸受 |
JP5755837B2 (ja) * | 2009-12-16 | 2015-07-29 | 株式会社東亜製作所 | 二輪車保管庫 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4007005A (en) * | 1975-06-19 | 1977-02-08 | Redken Laboratories, Inc. | Hair setting compositions which display high resistance to high humidity |
JPS545462A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-16 | Kawasaki Steel Co | Method of detecting thickness of plate between stand of hot continuous type rolling mill |
JPS6025653A (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-08 | Hitachi Ltd | 研削砥石のドレツシング方法 |
-
1989
- 1989-10-21 JP JP1989123295U patent/JPH081294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020185011A1 (ko) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | 현대중공업지주 주식회사 | 기판 이송장치의 정비장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0260713U (ja) | 1990-05-07 |
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