JPH081273U - テープ印字装置 - Google Patents
テープ印字装置Info
- Publication number
- JPH081273U JPH081273U JP1249794U JP1249794U JPH081273U JP H081273 U JPH081273 U JP H081273U JP 1249794 U JP1249794 U JP 1249794U JP 1249794 U JP1249794 U JP 1249794U JP H081273 U JPH081273 U JP H081273U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- margin
- characters
- printing
- cutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 81
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 abstract description 11
- 238000012937 correction Methods 0.000 abstract description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 abstract description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 49
- 230000008569 process Effects 0.000 description 44
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 20
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 12
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000002390 adhesive tape Substances 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 4
- 241000052343 Dares Species 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 テープカッタ機構の1回のカット動作により
テープのカット及び余白の形成を同時に実現できるよう
にする。 【構成】 余白設定手段により印字機構とテープカッタ
機構との間の所定距離と同一の余白が文字等の印字部分
の前後に設定された後、テープ送り機構によりテープを
送りつつ印字機構によりテープ上に文字等の印字が行な
われる。文字等の印字が終了した後、テープがテープ送
り機構により前記所定距離の2倍だけ送られた時点でテ
ープカッタ機構が作動されることにより、文字等の印字
部分の前後に所定距離と同一の余白が形成されてなるテ
ープが作成される。
テープのカット及び余白の形成を同時に実現できるよう
にする。 【構成】 余白設定手段により印字機構とテープカッタ
機構との間の所定距離と同一の余白が文字等の印字部分
の前後に設定された後、テープ送り機構によりテープを
送りつつ印字機構によりテープ上に文字等の印字が行な
われる。文字等の印字が終了した後、テープがテープ送
り機構により前記所定距離の2倍だけ送られた時点でテ
ープカッタ機構が作動されることにより、文字等の印字
部分の前後に所定距離と同一の余白が形成されてなるテ
ープが作成される。
Description
【0001】
本考案は長尺状のテープ上に文字等の印字を行なうテープ印字装置に関し、特 に、テープ上に印字された文字等の印字部分の前後に所定の余白を設けてテープ カッタによりテープを切断するテープ印字装置に関するものである。
【0002】
従来より、この種テープカッタを有するテープ印字装置が提案されており、例 えば特願平3−217859号には、余白設定手段によってテープにおける文字 等の印字部分の前後に所望の余白を形成すると共に、文字等の印字部分の両側に 所望の余白を残した状態でテープカッタの駆動制御を行なうことにより見栄えの 良いテープを作成することができるテープ印字装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、一般的にテープ印字装置においてはその機構上、印字ヘッドと テープカッタとの間には必然的にヘッド・カッタ間距離が形成されてしまうとこ ろ、前記従来のテープ印字装置においてはヘッド・カッタ間距離と同一の余白を テープ上に印字された文字等の前後に形成することまでは意図されていなかった 。従って、前記従来のテープ印字装置においては、ヘッド・カッタ間距離に相当 する余白を簡単に設定することができず、敢えてこれを行なおうとすればかなり 煩雑な設定操作が必要となる問題があった。
【0004】 また、このようにヘッド・カッタ間距離に相当する余白を設定できず、ヘッド ・カッタ間距離とは異なる余白が設定された場合には、所望の余白を形成すべく テープの左端部においてテープカッタによるカット動作が必ず行なわれることと なり、これに伴い再使用不可能なテープ屑が生じてしまう。
【0005】 この結果、テープを無駄に使用することとなってランニングコストの高騰を招 来し、また、前記のようにテープカッタにより余分のカット動作が行なわれるこ ととなってテープ印字装置のエネルギと時間の浪費を強いるという問題があった 。
【0006】 本考案は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、簡単な 操作によりヘッド・カッタ間距離と同一の余白を文字等の印字部分の前後に設定 可能とすることにより、テープカッタ機構の1回のカット動作でテープのカット 及び余白の形成を同時に実現することができ、もってテープ屑が生じることなく テープの無駄な使用を防止するとともにエネルギ、時間の節約を図り得るテープ 印字装置を提供することを目的とする。
【0007】
前記目的を達成するため本考案は、テープ送り機構と、テープ送り機構により 送られたテープ上に文字等の印字を行なう印字機構と、テープ送り機構によるテ ープ送り方向に沿って印字機構から所定距離だけ離間されるとともに印字機構よ りも下流側に配設されたテープカッタ機構とを有するテープ印字装置において、 前記テープにおける文字等が印字された部分の前後に、前記所定距離と同一の余 白を設定する余白設定手段を備えた構成とされる。
【0008】
前記構成を有する本考案では、余白設定手段により印字機構とテープカッタ機 構との間の所定距離と同一の余白が文字等の印字部分の前後に設定された後、テ ープ送り機構によりテープを送りつつ印字機構によりテープ上に文字等の印字が 行なわれる。文字等の印字が終了した後、テープがテープ送り機構により前記所 定距離の2倍だけ送られた時点でテープカッタ機構が作動されることにより、文 字等の印字部分の前後に所定距離と同一の余白が形成されてなるテープが作成さ れるものである。
【0009】
【実施例】 以下、本考案を具体化した一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明す る。
【0010】 図1はテープカセット収納部の収納カバーを開けて示すテープ印字装置の平面 図である。図1において、テープ印字装置1には文字等を入力するための文字入 力キー2、印字キー3、後述するように文字等の印字部分の前後に余白を設定す るための余白設定キー4、改行や各種処理の実行を指令するリターンキー5等の 各種のファンクションキーが設けられたキーボード6、キーボード6から入力さ れた文字等を表示する液晶ディスプレイ7及び後述するテープカセット30を収 納するカセット収納部8が配設されている。
【0011】 また、カセット収納部8には、後述するパルスモータ75により回転駆動され 、テープカセット30のリボン巻取スプール38を回動してサーマルインクリボ ン34を巻取るリボン巻取軸9が立設されており、又、その斜め前方(キーボー ド6側)には、パルスモータから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述す るテープ送りローラ43を回動するためのテープ送りローラ軸10が立設されて いる。更に、カセット収納部8の前方には、サーマルインクリボン34を介して 後述するフィルムテープ32上に印字を行うサーマルヘッド11が固設されてい る。
【0012】 尚、かかるカセット収納部8は、テープ印字装置1の後方に回動可能に枢支さ れた収納カバー12により開閉され、開状態でテープカセット30の交換等が行 われる。
【0013】 次に、テープカセット30の構成について図2及び図3を参照して説明する。 図2はカセット収納部8にテープカセット30を収納した状態を示す平面図(テ ープカセット30は上ケースを除いて示す)であり、また、図3はその一部を拡 大して示す平面図である。
【0014】 これらの図において、下ケース31内には透明なフィルムテープ32が巻回さ れたテープスプール33、サーマルインクリボン34が巻回されたリボンスプー ル35、剥離紙付き両面粘着テープ36が剥離紙側を外側にして巻回された粘着 テープスプール37が配設されており、これら各スプール33、35、37は図 示しない上ケースの下面に設けられた支持部との協働により回転可能に支持され ている。
【0015】 また、各スプール33、35、37の間にリボン巻取スプール38が同様に回 転可能に支持されており、かかるリボン巻取スプール38は上記したリボン巻取 軸9に噛合されリボン巻取軸9の駆動により印字で使用されたサーマルインクリ ボン34を巻取る。
【0016】 更に、前記したサーマルヘッド11は下ケース31に設けられた凹部39に配 置され、このサーマルヘッド11には後述するローラホルダHに回転可能に支持 されたプラテンローラ40が圧接状態で対向配置されている。かかるサーマルヘ ッド11は多数の発熱素子(本実施例のサーマルヘッド11では128個の発熱 素子が設けられている)を有しており、サーマルインクリボン34を介してフィ ルムテープ32に文字等の印字を行うものである。
【0017】 また、下ケース31のテープ排出部41(図1、図2中左下側)の近傍にテー プ圧接ローラ42が回転可能に支持され、このテープ圧接ローラ42には後述す るローラホルダHに回転可能に支持されたテープ送りローラ43が圧接状態で対 向配置されている。
【0018】 カセット収納部8において、テープカセット30の前方(図1、図2中下側) には、ローラホルダHが支持軸44により回動可能に枢支され、このローラホル ダHは図示しない手動の切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能と されている(図1、図2は共に印字位置に切り換えられた状態を示す)。
【0019】 かかるローラホルダHには、図3に示すように上記したプラテンローラ40及 びテープ送りローラ43がそれぞれ回転可能に、且つ、サーマルヘッド11及び 圧接ローラ42に対し圧接されるように配設されている。
【0020】 即ち、プラテンローラ40は、ホルダ部材45上に立設された回転軸46を中 心として回転可能に支持され、また、ホルダ部材45はこれとローラホルダHの 後壁Rとの間に介挿された弾性ばね47によりサーマルヘッド11に圧接されて いる。
【0021】 また、テープ送りローラ43は、ホルダ部材48上に立設された回転軸49を 中心として回転可能に支持され、また、ホルダ部材48はこれとローラホルダH の後壁Rとの間に介挿された弾性ばね50により圧接ローラ42に対し圧接され るように配設されている。尚、テープ送りローラ43は前記したテープ送りロー ラ軸10により回転駆動され、同時に、圧接ローラ42は図示しないギヤ機構で テープ送りローラ43と連動して回転駆動される。
【0022】 更に、プラテンローラ40及びテープ送りローラ43の双方に接触するように 中間ローラ51がホルダ部材52に回転軸53を介して回転可能に支持されてお り、また、かかるホルダ部材52は前記回転軸46を中心としてホルダ部材45 と同軸的に回動可能とされ、常には、ホルダ部材52の後端部とローラホルダH との間に介挿された引きばね54の作用により図2中反時計方向に付勢されてい る。これにより、中間ローラ51はプラテンローラ40及びテープ送りローラ4 3の双方に接触されている。
【0023】 また、フィルムテープ32の送り方向に沿ってサーマルヘッド11の下流側で あるテープ排出部41の近傍にはカッタ機構が55が配設されている。かかるカ ッタ機構55は公知のハサミと同様の構成をしており、固定刃56と可動刃57 とからなる。この可動刃57は枢支軸58を中心として回動する回動レバー59 に固着されており、また、回動レバー59はギヤ機構60を介してDCモータ6 1の駆動軸61Aに固着されたピニオン62と連結されている。
【0024】 これより、可動刃57はDCモータ61の駆動軸61Aの正逆回転に伴いピニ オン62、ギヤ機構60、回動レバー59を介して、枢支軸58を支点として開 閉するものであり、かかる開閉動作に伴い固定刃56と協働して作成されたテー プTを切断するものである。
【0025】 尚、圧接ローラ42及びテープ送りローラ43は、これらが協働してサーマル ヘッド11によりサーマリルインクリボン34を介して文字等が印字されたフィ ルムテープ32に対し両面粘着テープ36の粘着剤面を圧着し、最終的にテープ Tを作成するものである。
【0026】 次に、テープ印字装置の制御系について図4に基づき説明する。図4はテープ 印字装置のブロック図であり、制御装置(以下、CPUと称する)70を核とし て構成されている。図4において、キーボード6がCPU70に接続されており 、CPU70はキーボード6の文字入力キー2から入力される文字入力信号や印 字キー3、余白設定キー4、リターンキー5等のキーから入力される各種入力信 号を判別する。
【0027】 また、CPU70にはR0M71が接続されている。このROM71には、後 述するテープ印字制御プログラム、余白設定処理プログラム、印字処理プログラ ム、キーボード6の文字入力キー2から入力された文字等に対応するコードデー タに基づいてドットパターンデータを発生するCGROM、その他テープ印字装 置の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。
【0028】 更に、CPU70に接続されたRAM72は各種データを一時的に記憶させて おくものであり、キーボード6の文字入力キー2から入力された文字等に対応す るコードデータを順次記憶してテキストが保存されるテキストメモリ、前記CG ROMを介してテキストメモリのコードデータがドットパターンデータに展開さ れて記憶される展開バッファ、展開バッファのドットパターンデータが転送され 前記サーマルヘッド11により印字される印字データを記憶する印字バッファ、 液晶ディスプレイ7に表示する表示データを記憶する表示バッファ、その他外字 パターンデータを登録しておくための外字パターンバッファ等のメモリを備えて いる。
【0029】 更に、CPU70には液晶ディスプレイ駆動回路73を介して液晶ディスプレ イ7が接続され、CPU70はRAM72の表示バッファに記憶された表示デー タに基づいて液晶ディスプレイ駆動回路73を駆動し、液晶ディスプレイ7に入 力された文字等を表示させる。また、CPU70はROM71に記憶されたプロ グラムに基づいてパルスモータ駆動回路74を駆動してパルスモータ75の制御 を行い、これによりテープTの送り制御を行う。同様に、CPU70はROM7 1に記憶されたプログラムに基づいてDCモータ駆動回路76を駆動することに よりDCモータ61の制御を行う。
【0030】 また、CPU70にはサーマルヘッド駆動回路77を介してサーマルヘッド1 1が接続されており、CPU70はRAM72の印字バッファに記憶された印字 データに基づいてサーマルヘッド駆動回路77を駆動し、サーマルヘッド11に よりフィルムテープ32上に文字等の印字を行う。
【0031】 次ぎに、前記のように構成されたテープ印字装置の動作について図5乃至図8 を参照して説明する。図5はテープ印字制御プログラムのフローチャートを示し 、ステップ(以下、Sと略記する)1において各種メモリのクリア等のイニシャ ライズが行なわれる。続く、S2では、キーボード6上のいずれかのキーからキ ー入力があったかどうか判断される。キー入力があった場合(S2:YES)に はS3に移行し、一方、キー入力がない場合(S2:NO)にはキー入力がある まで待機する。
【0032】 S3では文字入力キー2等のテキスト(文書)の入力/編集キーからのキー入 力があったかどうか判断され、テキスト入力/編集キーからキー入力があった場 合(S3:YES)には、S4においてテキストの入力/編集処理が行なわれた 後S2に戻る。これに対し、テキスト入力/編集キーからのキー入力がない場合 (S3:NO)、S5において印字キー3からのキー入力があったかどうか判断 される。
【0033】 印字キー3からのキー入力があった場合(S5:YES)、S6において後述 する余白設定処理が行なわれ、続くS7で後述の印字処理が行なわれた後S2に 戻る。一方、S5において印字キー3からのキー入力がないと判断された場合( S5:NO)、S8でその操作されたキーに対応する処理が行なわれた後S2に 戻る。
【0034】 続いて、前記S6において行なわれる余白設定処理について図6に基づき説明 する。図6は余白設定処理プログラムのフローチャートであり、余白設定キー4 が押下されるとS9において、液晶ディスプレイ7が図7に示す余白設定画面に セットされる。図7において、3種類の余白候補が表示されており、第1番目は 「余白小」、第2番目は「余白中」、第3番目は「余白大」である。
【0035】 ここに、「余白小」、「余白中」、「余白大」はいずれもキーボード6上の数 字キー(1乃至3の数字キー)により選択されるものであり、「余白小」はフィ ルムテープ32上に印字された文字等の印字部分の前後に4mmの余白を設定し 、また、「余白中」は同様に文字等の印字部分の前後に12mmの余白を設定す るものである。更に、「余白大」は文字等の印字部分の前後に25mmの余白を 設定し、この25mmの値は前記印字ヘッド11とカッタ機構55との間のヘッ ド・カッタ間距離n(図3参照)と同一の距離値とされている。
【0036】 次のS10においては、余白設定処理が行なわれる。かかる余白設定処理にお いては、前記したように1乃至3の数字キーにより前記3種類の余白の内から1 つの余白が設定され、設定された余白の種類を示す余白データがRAM72に記 憶される。これにより余白設定処理が終了する。
【0037】 続いて、前記S7において行なわれる印字処理について図8を参照して説明す る。図8は印字処理プログラムのフローチャートであり、S11においてRAM 72のテキストメモリにテキスト(文書)が記憶されているかどうか判断される 。テキストがある場合(S11:YES)にはS12に移行し、一方、テキスト がない場合(S11:NO)には、S28でブザー等が鳴動されてアラームが行 なわれた後印字処理を終了し、図5のテープ印字制御プログラムへリターンする 。
【0038】 S11でテキストメモリ中にテキストがあると判断された場合(S11:YE S)、S12において展開バッファがクリアされ、続くS13においてそのテキ ストのテキスト長が計算される。
【0039】 S14においては、S13にて計算されたテキスト長が25mmよりも短いか どうか判断される。ここに、25mmの長さは、前記したようにヘッド・カッタ 間距離nに相当するものである。
【0040】 テキスト長が25mmよりも長い場合(S14:NO)には、直ちにS16に 移行し、一方、テキスト長が25mmよりも短い場合(S14:YES)には、 S15において前記RAM72の展開バッファ内でテキスト長が25mmに不足 する分の空白データが展開される。このように、テキスト長が25mmよりも短 い場合不足分の空白データを展開するのは、前記したようにヘッド・カッタ間距 離nが25mmに設定されていることから作成されたテープTをテープ印字装置 1から外部に引き出す際の便宜を考慮して最低限25mmのテープ長を確保する ためである。
【0041】 続くS16では、前記のように形成され展開バッファに記憶されているドット パターンデータが印字バッファに転送される。次のS17においては、前記余白 設定処理により設定されRAM72に記憶されている余白データが「余白大」で あるかどうか判断される。
【0042】 「余白大」でない場合(S17:NO)、S18で前記のように設定されてい る「余白中」または「余白小」の余白設定値に従ってフィルムテープ32がパル スモータ75等によりフィードされる。この場合、サーマルヘッド11とカッタ 機構55の間に、余白設定値よりも大きい無印字のテープ部分が残っているが、 さらに上記余白設定値だけ余白が追加される。続く、S19においては、サーマ ルヘッド11を介して印字バッファに記憶されているドットパターンデータの1 ドット列ずつフィルムテープ32上に文字等が印字されるとともに、印字された 分のフィルムテープ32がフィードされる。
【0043】 S20では、S18におけるフィード量を含めてフィルムテープ32が25m mフィードされたかどうか判断される。このような判断を行なうのは、フィルム テープ32が前記余白分のフィード量を含めてヘッド・カッタ間距離n(25m m)フィードされたことを確認するためである。
【0044】 フィルムテープ32が25mmフィードされていない場合(S20:NO)、 25mm分フィードされるまで待機すべくS19に戻る。フィルムテープ32が 25mmフィードしたと判断された場合(S20:YES)、印字開始端よりも 余白設定値だけ前の位置がカッタ機構55に達しており、その時点でカッタ機構 55が駆動されテープTのカットが行なわれる(S21)。これにより、余白設 定値よりも前の部分が切りすてられ、文字等の印字部分の前方に前記のように設 定された余白が設けられることとなる。
【0045】 続くS22では、印字バッファのドットパターンデータの全部がサーマルヘッ ド11によりフィルムテープ32上に印字されるとともに、これに同期してテー プフィードが行なわれ、更に、S23において前記のように設定された余白設定 値分のテープフィードが行なわれる。
【0046】 更に、作成されたテープTは前記ヘッド・カッタ間距離nに相当する25mm フィードされた(S24)後、S25にてカッタ機構55によりテープカットが 行なわれて印字処理を終了する。これにより、テープTにおける文字等の印字部 分の前後に、前記余白設定処理にて設定された所望の余白を形成してなるテープ Tが作成されるものである。
【0047】 これに対して、前記S17においてRAM72に記憶されている余白データが 「余白大」であると判断された場合(S17:YES)、サーマルヘッド11と テープカッタ24の間に無印字のテープ部分(すなわち25mmの長さの余白) が残っている状態で、S26で印字バッファに記憶されている全てのドットパタ ーンデータがフィルムテープ32上に印字されるとともに、かかる印字動作に同 期してテープフィードが行なわれる。
【0048】 続く、S27ではヘッド・カッタ間距離nに相当する25mmのテープフィー ドが行なわれた後、前記S24に移行しさらに25mmのテープフィードが行な われる。このように、前記余白設定処理において「余白大」を選択したときの余 白設定値をヘッド・カッタ間距離n(25mm)と同一にしたので、「余白大」 が選択された場合には前記S18乃至S23の処理を行なう必要がなく、これよ りテープ屑を生じることなくカッタ機構55の駆動エネルギ及び時間を節約する ことができる。
【0049】 以上詳細に説明した通り本実施例に係るテープ印字装置では、余白設定処理に おいて液晶ディスプレイに複数種類の余白候補を表示し、この中の1つを選択す る操作で、テープにおける文字等が印字される部分の前後に同一の大きさの余白 を形成することができる。しかもその複数の余白設定値の1つをヘッド・カッタ 間距離nと同一にしたので、前側の余白=ヘッド・カッタ間距離nに対して後側 の余白の誤入力で前後の余白の大きさが不揃いになることがなく、カッタ機構5 5の1回の動作でテープTのカット及び余白の形成を同時に実現することができ 、もってテープ屑が生じることなくテープの無駄な使用を防止するとともにエネ ルギ、時間の節約を図り得る。また複数の余白設定値の1つをヘッド・カッタ間 距離nよりも小さくし、印字動作の途中で設定した余白に達したとき余分な部分 を切りすて、さらに印字動作後設定した余白のところで切断するので、前後の余 白が小さいすなわち全体の長さの短いテープ片を形成することができる。したが ってテープ片を貼る箇所に応じた長さのテープを得ることができるものである。 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな い範囲内で種々の変形、改良が可能であることは勿論である。
【0050】
以上説明した通り本考案は、簡単な操作によりヘッド・カッタ間距離と同一の 余白を文字等の印字部分の前後に設定可能とすることにより、テープカッタ機構 の1回のカット動作によりテープのカット及び余白の形成を同時に実現すること ができ、もってテープ屑が生じることなくテープの無駄な使用を防止するととも にエネルギ、時間の節約を図り得るテープ印字装置を提供することができ、その 産業上奏する効果は大である。
【提出日】平成8年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は長尺状のテープ上に文字等の印字を行なうテープ印字装置に関し、特 に、テープ上に印字された文字等の印字部分の前後に所定の余白を設けてテープ カッタによりテープを切断するテープ印字装置に関するものである。
【0002】
従来より、この種テープカッタを有するテープ印字装置が提案されており、例 えば特願平3−217859号には、余白設定手段によってテープにおける文字 等の印字部分の前後に所望の余白を形成すると共に、文字等の印字部分の両側に 所望の余白を残した状態でテープカッタの駆動制御を行なうことにより見栄えの 良いテープを作成することができるテープ印字装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、一般的にテープ印字装置においてはその機構上、印字ヘッドと テープカッタとの間には必然的にヘッド・カッタ間距離が形成されてしまうとこ ろ、前記従来のテープ印字装置においてはヘッド・カッタ間距離と同一の余白を テープ上に印字された文字等の前後に形成することまでは意図されていなかった 。従って、前記従来のテープ印字装置においては、ヘッド・カッタ間距離に相当 する余白を簡単に設定することができず、敢えてこれを行なおうとすればかなり 煩雑な設定操作が必要となる問題があった。
【0004】 また、このようにヘッド・カッタ間距離に相当する余白を設定できず、ヘッド ・カッタ間距離とは異なる余白が設定された場合には、所望の余白を形成すべく テープの左端部においてテープカッタによるカット動作が必ず行なわれることと なり、これに伴い再使用不可能なテープ屑が生じてしまう。
【0005】 この結果、テープを無駄に使用することとなってランニングコストの高騰を招 来し、また、前記のようにテープカッタにより余分のカット動作が行なわれるこ ととなってテープ印字装置のエネルギと時間の浪費を強いるという問題があった 。
【0006】 本考案は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、簡単な 操作によりヘッド・カッタ間距離と同一の余白を文字等の印字部分の前後に設定 可能とすることにより、テープカッタ機構の1回のカット動作でテープのカット 及び余白の形成を同時に実現することができ、もってテープ屑が生じることなく テープの無駄な使用を防止するとともにエネルギ、時間の節約を図り得るテープ 印字装置を提供することを目的とする。
【0007】
前記目的を達成するため請求項1記載のテープ印字装置は、テープ送り機構と 、テープ送り機構により送られたテープ上に文字等の印字を行なう印字機構と、 テープ送り機構によるテープ送り方向に沿って印字機構から所定距離だけ離間さ れるとともに印字機構よりも下流側に配設されたテープカッタ機構とを有するテ ープ印字装置であって、前記テープにおける文字等が印字された部分の前後に、 前記所定距離とほぼ同一の余白を設定する余白設定手段を有する。
【0008】 また、請求項2記載のテープ印字装置は、請求項1記載のものと同様の構成を 有するが、さらに、前記余白設定手段により前記余白が設定されたとき、前記テ ープの端から前記所定距離とほぼ同一の距離を残した位置から前記印字機構の動 作と同期して前記テープ送り機構の動作を開始させ、且つ印字動作終了後、テー プ送り機構によりテープを所定距離のほぼ2倍の距離を送る制御を行う制御手段 を有する また、請求項3記載のテープ印字装置は、請求項2記載のもの塗装用の構成を 有するが、前記制御手段は、印字開始時に、余白作成のためのテープ送りを行う ことなく前記印字機構及びテープ送り機構を作動させる。
【0009】
前記構成を有する請求項1記載のテープ印字装置は、余白設定手段により印字
機構とテープカッタ機構との間の所定距離と同一の余白が文字等の印字部分の前
後に設定する。
【0010】 請求項2記載のテープ印字装置は請求項1記載のものと同様の作用を奏するが 、制御手段が、テープ送り機構によりテープを送りつつ印字機構によりテープ上 に文字等の印字を行なう。そして、文字等の印字が終了した後、テープ送り機構 によりテープを前記所定距離の2倍だけ送る。テープ送りが終了した時点で、テ ープカッタ機構が作動されることにより、文字等の印字部分の前後に所定距離と 同一の余白が形成されてなるテープが作成される。
【0011】 請求項3記載のテープ印字装置は請求項2記載のものと同様の作用を奏するが 、制御手段は、印字開始時に余白作成のためのテープ送りを行わず、直ちに印字 機構及びテープ送り機構を作動させて、テープを送りつつ印字を行う。
【0012】
以下、本考案を具体化した一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明す る。
【0013】 図1はテープカセット収納部の収納カバーを開けて示すテープ印字装置の平面 図である。図1において、テープ印字装置1には文字等を入力するための文字入 力キー2、印字キー3、後述するように文字等の印字部分の前後に余白を設定す るための余白設定キー4、改行や各種処理の実行を指令するリターンキー5等の 各種のファンクションキーが設けられたキーボード6、キーボード6から入力さ れた文字等を表示する液晶ディスプレイ7及び後述するテープカセット30を収 納するカセット収納部8が配設されている。
【0014】 また、カセット収納部8には、後述するパルスモータ75により回転駆動され 、テープカセット30のリボン巻取スプール38を回動してサーマルインクリボ ン34を巻取るリボン巻取軸9が立設されており、又、その斜め前方(キーボー ド6側)には、パルスモータから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述す るテープ送りローラ43を回動するためのテープ送りローラ軸10が立設されて いる。更に、カセット収納部8の前方には、サーマルインクリボン34を介して 後述するフィルムテープ32上に印字を行うサーマルヘッド11が固設されてい る。
【0015】 尚、かかるカセット収納部8は、テープ印字装置1の後方に回動可能に枢支さ れた収納カバー12により開閉され、開状態でテープカセット30の交換等が行 われる。
【0016】 次に、テープカセット30の構成について図2及び図3を参照して説明する。 図2はカセット収納部8にテープカセット30を収納した状態を示す平面図(テ ープカセット30は上ケースを除いて示す)であり、また、図3はその一部を拡 大して示す平面図である。
【0017】 これらの図において、下ケース31内には透明なフィルムテープ32が巻回さ れたテープスプール33、サーマルインクリボン34が巻回されたリボンスプー ル35、剥離紙付き両面粘着テープ36が剥離紙側を外側にして巻回された粘着 テープスプール37が配設されており、これら各スプール33、35、37は図 示しない上ケースの下面に設けられた支持部との協働により回転可能に支持され ている。
【0018】 また、各スプール33、35、37の間にリボン巻取スプール38が同様に回 転可能に支持されており、かかるリボン巻取スプール38は上記したリボン巻取 軸9に噛合されリボン巻取軸9の駆動により印字で使用されたサーマルインクリ ボン34を巻取る。
【0019】 更に、前記したサーマルヘッド11は下ケース31に設けられた凹部39に配 置され、このサーマルヘッド11には後述するローラホルダHに回転可能に支持 されたプラテンローラ40が圧接状態で対向配置されている。かかるサーマルヘ ッド11は多数の発熱素子(本実施例のサーマルヘッド11では128個の発熱 素子が設けられている)を有しており、サーマルインクリボン34を介してフィ ルムテープ32に文字等の印字を行うものである。
【0020】 また、下ケース31のテープ排出部41(図1、図2中左下側)の近傍にテー プ圧接ローラ42が回転可能に支持され、このテープ圧接ローラ42には後述す るローラホルダHに回転可能に支持されたテープ送りローラ43が圧接状態で対 向配置されている。
【0021】 カセット収納部8において、テープカセット30の前方(図1、図2中下側) には、ローラホルダHが支持軸44により回動可能に枢支され、このローラホル ダHは図示しない手動の切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能と されている(図1、図2は共に印字位置に切り換えられた状態を示す)。
【0022】 かかるローラホルダHには、図3に示すように上記したプラテンローラ40及 びテープ送りローラ43がそれぞれ回転可能に、且つ、サーマルヘッド11及び 圧接ローラ42に対し圧接されるように配設されている。
【0023】 即ち、プラテンローラ40は、ホルダ部材45上に立設された回転軸46を中 心として回転可能に支持され、また、ホルダ部材45はこれとローラホルダHの 後壁Rとの間に介挿された弾性ばね47によりサーマルヘッド11に圧接されて いる。
【0024】 また、テープ送りローラ43は、ホルダ部材48上に立設された回転軸49を 中心として回転可能に支持され、また、ホルダ部材48はこれとローラホルダH の後壁Rとの間に介挿された弾性ばね50により圧接ローラ42に対し圧接され るように配設されている。尚、テープ送りローラ43は前記したテープ送りロー ラ軸10により回転駆動され、同時に、圧接ローラ42は図示しないギヤ機構で テープ送りローラ43と連動して回転駆動される。
【0025】 更に、プラテンローラ40及びテープ送りローラ43の双方に接触するように 中間ローラ51がホルダ部材52に回転軸53を介して回転可能に支持されてお り、また、かかるホルダ部材52は前記回転軸46を中心としてホルダ部材45 と同軸的に回動可能とされ、常には、ホルダ部材52の後端部とローラホルダH との間に介挿された引きばね54の作用により図2中反時計方向に付勢されてい る。これにより、中間ローラ51はプラテンローラ40及びテープ送りローラ4 3の双方に接触されている。
【0026】 また、フィルムテープ32の送り方向に沿ってサーマルヘッド11の下流側で あるテープ排出部41の近傍にはカッタ機構が55が配設されている。かかるカ ッタ機構55は公知のハサミと同様の構成をしており、固定刃56と可動刃57 とからなる。この可動刃57は枢支軸58を中心として回動する回動レバー59 に固着されており、また、回動レバー59はギヤ機構60を介してDCモータ6 1の駆動軸61Aに固着されたピニオン62と連結されている。
【0027】 これより、可動刃57はDCモータ61の駆動軸61Aの正逆回転に伴いピニ オン62、ギヤ機構60、回動レバー59を介して、枢支軸58を支点として開 閉するものであり、かかる開閉動作に伴い固定刃56と協働して作成されたテー プTを切断するものである。
【0028】 尚、圧接ローラ42及びテープ送りローラ43は、これらが協働してサーマル ヘッド11によりサーマリルインクリボン34を介して文字等が印字されたフィ ルムテープ32に対し両面粘着テープ36の粘着剤面を圧着し、最終的にテープ Tを作成するものである。
【0029】 次に、テープ印字装置の制御系について図4に基づき説明する。図4はテープ 印字装置のブロック図であり、制御装置(以下、CPUと称する)70を核とし て構成されている。図4において、キーボード6がCPU70に接続されており 、CPU70はキーボード6の文字入力キー2から入力される文字入力信号や印 字キー3、余白設定キー4、リターンキー5等のキーから入力される各種入力信 号を判別する。
【0030】 また、CPU70にはR0M71が接続されている。このROM71には、後 述するテープ印字制御プログラム、余白設定処理プログラム、印字処理プログラ ム、キーボード6の文字入力キー2から入力された文字等に対応するコードデー タに基づいてドットパターンデータを発生するCGROM、その他テープ印字装 置の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。
【0031】 更に、CPU70に接続されたRAM72は各種データを一時的に記憶させて おくものであり、キーボード6の文字入力キー2から入力された文字等に対応す るコードデータを順次記憶してテキストが保存されるテキストメモリ、前記CG ROMを介してテキストメモリのコードデータがドットパターンデータに展開さ れて記憶される展開バッファ、展開バッファのドットパターンデータが転送され 前記サーマルヘッド11により印字される印字データを記憶する印字バッファ、 液晶ディスプレイ7に表示する表示データを記憶する表示バッファ、その他外字 パターンデータを登録しておくための外字パターンバッファ等のメモリを備えて いる。
【0032】 更に、CPU70には液晶ディスプレイ駆動回路73を介して液晶ディスプレ イ7が接続され、CPU70はRAM72の表示バッファに記憶された表示デー タに基づいて液晶ディスプレイ駆動回路73を駆動し、液晶ディスプレイ7に入 力された文字等を表示させる。また、CPU70はROM71に記憶されたプロ グラムに基づいてパルスモータ駆動回路74を駆動してパルスモータ75の制御 を行い、これによりテープTの送り制御を行う。同様に、CPU70はROM7 1に記憶されたプログラムに基づいてDCモータ駆動回路76を駆動することに よりDCモータ61の制御を行う。
【0033】 また、CPU70にはサーマルヘッド駆動回路77を介してサーマルヘッド1 1が接続されており、CPU70はRAM72の印字バッファに記憶された印字 データに基づいてサーマルヘッド駆動回路77を駆動し、サーマルヘッド11に よりフィルムテープ32上に文字等の印字を行う。
【0034】 次ぎに、前記のように構成されたテープ印字装置の動作について図5乃至図8 を参照して説明する。図5はテープ印字制御プログラムのフローチャートを示し 、ステップ(以下、Sと略記する)1において各種メモリのクリア等のイニシャ ライズが行なわれる。続く、S2では、キーボード6上のいずれかのキーからキ ー入力があったかどうか判断される。キー入力があった場合(S2:YES)に はS3に移行し、一方、キー入力がない場合(S2:NO)にはキー入力がある まで待機する。
【0035】 S3では文字入力キー2等のテキスト(文書)の入力/編集キーからのキー入 力があったかどうか判断され、テキスト入力/編集キーからキー入力があった場 合(S3:YES)には、S4においてテキストの入力/編集処理が行なわれた 後S2に戻る。これに対し、テキスト入力/編集キーからのキー入力がない場合 (S3:NO)、S5において印字キー3からのキー入力があったかどうか判断 される。
【0036】 印字キー3からのキー入力があった場合(S5:YES)、S6において後述 する余白設定処理が行なわれ、続くS7で後述の印字処理が行なわれた後S2に 戻る。一方、S5において印字キー3からのキー入力がないと判断された場合( S5:NO)、S8でその操作されたキーに対応する処理が行なわれた後S2に 戻る。
【0037】 続いて、前記S6において行なわれる余白設定処理について図6に基づき説明 する。図6は余白設定処理プログラムのフローチャートであり、余白設定キー4 が押下されるとS9において、液晶ディスプレイ7が図7に示す余白設定画面に セットされる。図7において、3種類の余白候補が表示されており、第1番目は 「余白小」、第2番目は「余白中」、第3番目は「余白大」である。
【0038】 ここに、「余白小」、「余白中」、「余白大」はいずれもキーボード6上の数 字キー(1乃至3の数字キー)により選択されるものであり、「余白小」はフィ ルムテープ32上に印字された文字等の印字部分の前後に4mmの余白を設定し 、また、「余白中」は同様に文字等の印字部分の前後に12mmの余白を設定す るものである。更に、「余白大」は文字等の印字部分の前後に25mmの余白を 設定し、この25mmの値は前記印字ヘッド11とカッタ機構55との間のヘッ ド・カッタ間距離n(図3参照)と同一の距離値とされている。
【0039】 次のS10においては、余白設定処理が行なわれる。かかる余白設定処理にお いては、前記したように1乃至3の数字キーにより前記3種類の余白の内から1 つの余白が設定され、設定された余白の種類を示す余白データがRAM72に記 憶される。これにより余白設定処理が終了する。
【0040】 続いて、前記S7において行なわれる印字処理について図8を参照して説明す る。図8は印字処理プログラムのフローチャートであり、S11においてRAM 72のテキストメモリにテキスト(文書)が記憶されているかどうか判断される 。テキストがある場合(S11:YES)にはS12に移行し、一方、テキスト がない場合(S11:NO)には、S28でブザー等が鳴動されてアラームが行 なわれた後印字処理を終了し、図5のテープ印字制御プログラムへリターンする 。
【0041】 S11でテキストメモリ中にテキストがあると判断された場合(S11:YE S)、S12において展開バッファがクリアされ、続くS13においてそのテキ ストのテキスト長が計算される。
【0042】 S14においては、S13にて計算されたテキスト長が25mmよりも短いか どうか判断される。ここに、25mmの長さは、前記したようにヘッド・カッタ 間距離nに相当するものである。
【0043】 テキスト長が25mmよりも長い場合(S14:NO)には、直ちにS16に 移行し、一方、テキスト長が25mmよりも短い場合(S14:YES)には、 S15において前記RAM72の展開バッファ内でテキスト長が25mmに不足 する分の空白データが展開される。このように、テキスト長が25mmよりも短 い場合不足分の空白データを展開するのは、前記したようにヘッド・カッタ間距 離nが25mmに設定されていることから作成されたテープTをテープ印字装置 1から外部に引き出す際の便宜を考慮して最低限25mmのテープ長を確保する ためである。
【0044】 続くS16では、前記のように形成され展開バッファに記憶されているドット パターンデータが印字バッファに転送される。次のS17においては、前記余白 設定処理により設定されRAM72に記憶されている余白データが「余白大」で あるかどうか判断される。
【0045】 「余白大」でない場合(S17:NO)、S18で前記のように設定されてい る「余白中」または「余白小」の余白設定値に従ってフィルムテープ32がパル スモータ75等によりフィードされる。この場合、サーマルヘッド11とカッタ 機構55の間に、余白設定値よりも大きい無印字のテープ部分が残っているが、 さらに上記余白設定値だけ余白が追加される。続く、S19においては、サーマ ルヘッド11を介して印字バッファに記憶されているドットパターンデータの1 ドット列ずつフィルムテープ32上に文字等が印字されるとともに、印字された 分のフィルムテープ32がフィードされる。
【0046】 S20では、S18におけるフィード量を含めてフィルムテープ32が25m mフィードされたかどうか判断される。このような判断を行なうのは、フィルム テープ32が前記余白分のフィード量を含めてヘッド・カッタ間距離n(25m m)フィードされたことを確認するためである。
【0047】 フィルムテープ32が25mmフィードされていない場合(S20:NO)、 25mm分フィードされるまで待機すべくS19に戻る。フィルムテープ32が 25mmフィードしたと判断された場合(S20:YES)、印字開始端よりも 余白設定値だけ前の位置がカッタ機構55に達しており、その時点でカッタ機構 55が駆動されテープTのカットが行なわれる(S21)。これにより、余白設 定値よりも前の部分が切りすてられ、文字等の印字部分の前方に前記のように設 定された余白が設けられることとなる。
【0048】 続くS22では、印字バッファのドットパターンデータの全部がサーマルヘッ ド11によりフィルムテープ32上に印字されるとともに、これに同期してテー プフィードが行なわれ、更に、S23において前記のように設定された余白設定 値分のテープフィードが行なわれる。
【0049】 更に、作成されたテープTは前記ヘッド・カッタ間距離nに相当する25mm フィードされた(S24)後、S25にてカッタ機構55によりテープカットが 行なわれて印字処理を終了する。これにより、テープTにおける文字等の印字部 分の前後に、前記余白設定処理にて設定された所望の余白を形成してなるテープ Tが作成されるものである。
【0050】 これに対して、前記S17においてRAM72に記憶されている余白データが 「余白大」であると判断された場合(S17:YES)、サーマルヘッド11と テープカッタ24の間に無印字のテープ部分(すなわち25mmの長さの余白) が残っている状態で、S26で印字バッファに記憶されている全てのドットパタ ーンデータがフィルムテープ32上に印字されるとともに、かかる印字動作に同 期してテープフィードが行なわれる。
【0051】 続く、S27ではヘッド・カッタ間距離nに相当する25mmのテープフィー ドが行なわれた後、前記S24に移行しさらに25mmのテープフィードが行な われる。このように、前記余白設定処理において「余白大」を選択したときの余 白設定値をヘッド・カッタ間距離n(25mm)と同一にしたので、「余白大」 が選択された場合には前記S18乃至S23の処理を行なう必要がなく、これよ りテープ屑を生じることなくカッタ機構55の駆動エネルギ及び時間を節約する ことができる。
【0052】 以上詳細に説明した通り本実施例に係るテープ印字装置では、余白設定処理に おいて液晶ディスプレイに複数種類の余白候補を表示し、この中の1つを選択す る操作で、テープにおける文字等が印字される部分の前後に同一の大きさの余白 を形成することができる。しかもその複数の余白設定値の1つをヘッド・カッタ 間距離nと同一にしたので、前側の余白=ヘッド・カッタ間距離nに対して後側 の余白の誤入力で前後の余白の大きさが不揃いになることがなく、カッタ機構5 5の1回の動作でテープTのカット及び余白の形成を同時に実現することができ 、もってテープ屑が生じることなくテープの無駄な使用を防止するとともにエネ ルギ、時間の節約を図り得る。また複数の余白設定値の1つをヘッド・カッタ間 距離nよりも小さくし、印字動作の途中で設定した余白に達したとき余分な部分 を切りすて、さらに印字動作後設定した余白のところで切断するので、前後の余 白が小さいすなわち全体の長さの短いテープ片を形成することができる。したが ってテープ片を貼る箇所に応じた長さのテープを得ることができるものである。 また、ヘッド・カッタ間距離と同一の余白を設定した場合、印字開始時に余白 を形成するためのテープ送りを行うことなく、印字がテープ送りを伴って開始さ れ、印字終了後、ヘッド・カッタ間距離の2倍の距離だけテープ送りを行うので 、印字部分の前後に所定長さの余白を容易に作成することができ、また、その作 成時間を短縮できる。
【0053】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな い範囲内で種々の変形、改良が可能であることは勿論である。
【0054】
以上説明した通り請求項1記載のテープ印字装置によれば、簡単な操作により ヘッド・カッタ間距離とほぼ同一の余白を文字等の印字部分の前後に設定可能と なり、テープカッタ機構の1回のカット動作によりテープのカット及び余白の形 成を同時に実現することができ、もってテープ屑が生じることなくテープの無駄 な使用を防止するとともにエネルギ、時間の節約を図り得るテープ印字装置を提 供することができ、その産業上奏する効果は大である。
【0055】 また、請求項2記載のテープ印字装置によれば、請求項1記載のものと同様の 効果を奏するが、自動的にテープの印字部分の前後にヘッド・カッタ間距離とほ ぼ同一の余白を形成することができ、印字部分の前後に所定長さの余白を有する テープを容易に作成することができる。
【0056】 また、請求項3記載のテープ印字装置によれば、請求項1記載のものと同様の 効果を奏するが、印字開始時に余白を作成するためのテープ送りが行われないの で、テープ作成作業時間を短縮できる。
【図1】テープカセット収納部の収納カバーを開けて示
すテープ印字装置の平面図である。
すテープ印字装置の平面図である。
【図2】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図3】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を一部拡大して示す平面図である。
態を一部拡大して示す平面図である。
【図4】テープ印字装置の制御系を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】印字制御プログラムのフローチャートである。
【図6】余白設定処理プログラムのフローチャートであ
る。
る。
【図7】液晶ディスプレイに表示された余白設定画面を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】印字処理プログラムのフローチャートである。
1 テープ印字装置 2 文字入力キー 3 印字キー 4 余白設定キー 6 キーボード 7 液晶ディスプレイ 10 テープ送りローラ軸 11 サーマルヘッド 30 テープカセット 32 フィルムテープ 33 テープスプール 40 プラテンローラ 42 テープ圧接ローラ 43 テープ送りローラ 55 カッタ機構 70 CPU 71 ROM 72 RAM 74 パルスモータ駆動回路 75 パルスモータ 76 DCモータ駆動回路 77 サーマルヘッド駆動回路 T テープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 テープ印字装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセット収納部の収納カバーを開けて示
すテープ印字装置の平面図である。
すテープ印字装置の平面図である。
【図2】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図3】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を一部拡大して示す平面図である。
態を一部拡大して示す平面図である。
【図4】テープ印字装置の制御系を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】印字制御プログラムのフローチャートである。
【図6】余白設定処理プログラムのフローチャートであ
る。
る。
【図7】液晶ディスプレイに表示された余白設定画面を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】印字処理プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】 1 テープ印字装置 2 文字入力キー 3 印字キー 4 余白設定キー 6 キーボード 7 液晶ディスプレイ 10 テープ送りローラ軸 11 サーマルヘッド 30 テープカセット 32 フィルムテープ 33 テープスプール 40 プラテンローラ 42 テープ圧接ローラ 43 テープ送りローラ 55 カッタ機構 70 CPU 71 ROM 72 RAM 74 パルスモータ駆動回路 75 パルスモータ 76 DCモータ駆動回路 77 サーマルヘッド駆動回路 T テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 テープ送り機構と、テープ送り機構によ
り送られたテープ上に文字等の印字を行なう印字機構
と、テープ送り機構によるテープ送り方向に沿って印字
機構から所定距離だけ離間されるとともに印字機構より
も下流側に配設されたテープカッタ機構とを有するテー
プ印字装置において、 前記テープにおける文字等が印字された部分の前後に、
前記所定距離と同一の余白を設定する余白設定手段を備
えたことを特徴とするテープ印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249794U JP2584180Y2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | テープ印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249794U JP2584180Y2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | テープ印字装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081273U true JPH081273U (ja) | 1996-08-13 |
JP2584180Y2 JP2584180Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=11807018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1249794U Expired - Lifetime JP2584180Y2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | テープ印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584180Y2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP1249794U patent/JP2584180Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2584180Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5409317A (en) | Tape printing device capable of setting appropriate margin | |
JP3382659B2 (ja) | コード用ラベル作成装置 | |
JPH04122660A (ja) | テープ印字装置 | |
WO2006035559A1 (ja) | ラベル作成装置及びプログラム | |
JP3864567B2 (ja) | テープ印刷装置 | |
JP2013071313A (ja) | 印字装置、印字方法、及び、印字制御プログラム | |
JP3342149B2 (ja) | テープ印刷装置 | |
JP3876533B2 (ja) | テープ印刷装置 | |
JPH061000A (ja) | 印字装置 | |
JP3350082B2 (ja) | テープ印字装置 | |
JPH081273U (ja) | テープ印字装置 | |
JP2586991Y2 (ja) | テープ印字装置 | |
JP3332244B2 (ja) | テープ印字装置 | |
JP4702168B2 (ja) | 印字装置 | |
JP2643676B2 (ja) | テープ印字装置 | |
JPH0691964A (ja) | テープ印字装置 | |
JP4635927B2 (ja) | 印字装置 | |
JPH05177883A (ja) | テープ印刷装置 | |
JP3285223B2 (ja) | 電子機器 | |
JPH07200556A (ja) | 文書作成装置 | |
JPH07251533A (ja) | テープ印字装置 | |
JPH06199003A (ja) | テープ印字装置 | |
JPH06243135A (ja) | テープ印字装置 | |
JP2005212334A (ja) | テープ印字装置 | |
JPH06199002A (ja) | テープ印字装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070821 Year of fee payment: 9 |