JPH08122964A - 熱現像型複写材料 - Google Patents
熱現像型複写材料Info
- Publication number
- JPH08122964A JPH08122964A JP6282975A JP28297594A JPH08122964A JP H08122964 A JPH08122964 A JP H08122964A JP 6282975 A JP6282975 A JP 6282975A JP 28297594 A JP28297594 A JP 28297594A JP H08122964 A JPH08122964 A JP H08122964A
- Authority
- JP
- Japan
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- acid amide
- heat
- copying material
- diazo compound
- diazo
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- Pending
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Landscapes
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来以上に熱感度が高い上水性インキ適性に優
れた熱現像型複写材料を提供すること。 【構成】支持体上に、少なくともマイクロカプセル内に
内包された感光性ジアゾ化合物、及び前記ジアゾ化合物
と反応して発色するカップリング成分を含有する記録層
を設けてなる熱現像型複写材料であって、前記記録層が
少なくとも下記化1で表される脂肪酸アミドを含有する
と共に、デンプン、及び/又は吸油性が100g当たり
120ml以上の無機顔料を含有することを特徴とする
熱現像型複写材料; 【化1】 但し、化1中のR1 、R2 及びR3 は、水素原子、又は
置換若しくは非置換のアルキル基である。
れた熱現像型複写材料を提供すること。 【構成】支持体上に、少なくともマイクロカプセル内に
内包された感光性ジアゾ化合物、及び前記ジアゾ化合物
と反応して発色するカップリング成分を含有する記録層
を設けてなる熱現像型複写材料であって、前記記録層が
少なくとも下記化1で表される脂肪酸アミドを含有する
と共に、デンプン、及び/又は吸油性が100g当たり
120ml以上の無機顔料を含有することを特徴とする
熱現像型複写材料; 【化1】 但し、化1中のR1 、R2 及びR3 は、水素原子、又は
置換若しくは非置換のアルキル基である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性ジアゾ化合物を用
いた熱現像型複写材料に関し、特に熱感度が高い上、光
記録後の水性インキ適性を向上させた熱現像型複写材料
に関する。
いた熱現像型複写材料に関し、特に熱感度が高い上、光
記録後の水性インキ適性を向上させた熱現像型複写材料
に関する。
【0002】
【従来技術】ジアゾ化合物の感光性を利用した複写材料
は安価であるために広く利用されており、それを大別す
ると次の3つのタイプのものが知られている。第1のも
のは湿式現像型として知られているタイプである。これ
は支持体上にジアゾ化合物及びカップリング成分を主成
分とする感光層が設けられてなり、この材料を原稿と重
ね合わせて露光した後アルカリ性の溶液を用いて現像す
るものである。
は安価であるために広く利用されており、それを大別す
ると次の3つのタイプのものが知られている。第1のも
のは湿式現像型として知られているタイプである。これ
は支持体上にジアゾ化合物及びカップリング成分を主成
分とする感光層が設けられてなり、この材料を原稿と重
ね合わせて露光した後アルカリ性の溶液を用いて現像す
るものである。
【0003】第2のものは乾式現像型として知られてい
るタイプであり、湿式現像型のものと異なり、現像をア
ンモニアガスで行うものである。第3のものは熱現像型
として知られているものであり、感光層中に加熱によっ
てアンモニアガスを発生させることができる尿素のよう
なアンモニアガス発生剤を含有するタイプの他、感光層
中にトリクロロ酢酸のような、加熱によって酸としての
性質を失う化合物のアルカリ塩を含有するタイプ、高級
脂肪酸アミドを発色助剤として用い加熱溶融することに
より、ジアゾ化合物及びカップリング成分を活性化させ
ることを利用したタイプなどがある。
るタイプであり、湿式現像型のものと異なり、現像をア
ンモニアガスで行うものである。第3のものは熱現像型
として知られているものであり、感光層中に加熱によっ
てアンモニアガスを発生させることができる尿素のよう
なアンモニアガス発生剤を含有するタイプの他、感光層
中にトリクロロ酢酸のような、加熱によって酸としての
性質を失う化合物のアルカリ塩を含有するタイプ、高級
脂肪酸アミドを発色助剤として用い加熱溶融することに
より、ジアゾ化合物及びカップリング成分を活性化させ
ることを利用したタイプなどがある。
【0004】湿式タイプのものは、現像液を使用するた
めに液の補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きい
ことなどの保守及び管理上の難点がある他、コピー直後
には、湿っているために加筆ができない上、コピー画像
が長期保存に耐えない等の欠点を有している。また、乾
式タイプの場合にも、湿式タイプの場合と同様に現像液
の補充が必要である他、発生するアンモニアガスを外部
に漏らさないようにガス吸入設備が必要なこと、従って
装置が大型化する上、コピー直後には、強いアンモニア
臭がある等の欠点を有している。
めに液の補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きい
ことなどの保守及び管理上の難点がある他、コピー直後
には、湿っているために加筆ができない上、コピー画像
が長期保存に耐えない等の欠点を有している。また、乾
式タイプの場合にも、湿式タイプの場合と同様に現像液
の補充が必要である他、発生するアンモニアガスを外部
に漏らさないようにガス吸入設備が必要なこと、従って
装置が大型化する上、コピー直後には、強いアンモニア
臭がある等の欠点を有している。
【0005】これに対し、熱現像タイプのものは湿式タ
イプや乾式タイプのものと異なり、現像液が不要である
という保守上のメリットを持っているものの、現像温度
が150℃〜200℃という高温である上、温度制御を
±10℃程度の範囲で行わなければ現像不足になったり
色調が変化したりするので、良好な画像を得るために
は、装置コストが高くならざるを得ないという欠点があ
った。また、このような高温現像に耐えるために、使用
するジアゾ化合物も耐熱性の高いことが必要となるが、
このような化合物は、高い画像濃度を得る上からは不利
になることが多い。
イプや乾式タイプのものと異なり、現像液が不要である
という保守上のメリットを持っているものの、現像温度
が150℃〜200℃という高温である上、温度制御を
±10℃程度の範囲で行わなければ現像不足になったり
色調が変化したりするので、良好な画像を得るために
は、装置コストが高くならざるを得ないという欠点があ
った。また、このような高温現像に耐えるために、使用
するジアゾ化合物も耐熱性の高いことが必要となるが、
このような化合物は、高い画像濃度を得る上からは不利
になることが多い。
【0006】そこで、従来から低温現像化(90℃〜1
30℃)の試みが多くなされているが、材料自体のシェ
ルフライフの低下を伴うという欠点があった。従って、
熱現像タイプのものは、湿式タイプや乾式タイプのもの
に比べて保守上のメリットが十分予想されるにもかかわ
らず、未だにジアゾ複写システムの主流を占めるに至っ
ていないのが現状である。
30℃)の試みが多くなされているが、材料自体のシェ
ルフライフの低下を伴うという欠点があった。従って、
熱現像タイプのものは、湿式タイプや乾式タイプのもの
に比べて保守上のメリットが十分予想されるにもかかわ
らず、未だにジアゾ複写システムの主流を占めるに至っ
ていないのが現状である。
【0007】一方、利用者のニーズは多様化の一途であ
り、例えば、従来のような白地に有色の画像を得るだけ
ではなく、地肌及び発色画像の色相を使用目的に合わせ
て選択したいというニーズも生じている。これは、複写
材料を図面や掲示目的として使用する場合には利用者に
対して注目させる必要性が生じ、従来の複写材料ではそ
の要望が満たされなくなったためである。
り、例えば、従来のような白地に有色の画像を得るだけ
ではなく、地肌及び発色画像の色相を使用目的に合わせ
て選択したいというニーズも生じている。これは、複写
材料を図面や掲示目的として使用する場合には利用者に
対して注目させる必要性が生じ、従来の複写材料ではそ
の要望が満たされなくなったためである。
【0008】ところで、支持体上にジアゾ化合物、カッ
プリング成分及び発色助剤を含有する層を設けた材料を
加熱して所望の発色濃度を得るためには、加熱により各
成分が瞬時に溶融、拡散、反応して発色色素を生成させ
る必要がある。この場合、加熱温度が低くても十分に発
色して高濃度の画像が得られるような複写材料を設計す
ると、当然のことながら、コピー前に室温に保存してい
る間でも発色反応がわずかずつ進行し、白くなければな
らない地肌部が着色し、地肌汚れの原因となる。
プリング成分及び発色助剤を含有する層を設けた材料を
加熱して所望の発色濃度を得るためには、加熱により各
成分が瞬時に溶融、拡散、反応して発色色素を生成させ
る必要がある。この場合、加熱温度が低くても十分に発
色して高濃度の画像が得られるような複写材料を設計す
ると、当然のことながら、コピー前に室温に保存してい
る間でも発色反応がわずかずつ進行し、白くなければな
らない地肌部が着色し、地肌汚れの原因となる。
【0009】一見両立し難い上記の問題は、支持体上に
ジアゾ化合物、カップリング成分及び発色助剤を含有す
る、熱現像し得る感光層を設けた複写材料において、該
ジアゾ化合物をマイクロカプセルの中に含有させること
によって略解決された(特開昭59−91438号公
報)。ところで、上記の場合、従来から、熱感度を高め
て画像濃度を高くするために、下記化2式で表される熱
増感剤が使用されている(特開平6−27581号公
報)。
ジアゾ化合物、カップリング成分及び発色助剤を含有す
る、熱現像し得る感光層を設けた複写材料において、該
ジアゾ化合物をマイクロカプセルの中に含有させること
によって略解決された(特開昭59−91438号公
報)。ところで、上記の場合、従来から、熱感度を高め
て画像濃度を高くするために、下記化2式で表される熱
増感剤が使用されている(特開平6−27581号公
報)。
【化2】
【0010】しかしながら、上記熱増感剤は、熱増感性
能が十分でないので複写材料の画像濃度を十分に高くす
ることができないという欠点があった。そこで、本発明
者等は、鋭意検討した結果、特定の脂肪族アミドを熱増
感剤として用いた場合には極めて良好な結果が得られる
ということを見いだした。しかしながら、光記録後全面
熱現像する複写材料に上記熱増感剤を用いた場合には、
溶融した脂肪族アミドが記録層表面に広がるので、水性
インキのしみ込みが妨げられ、乾きが悪くなるので、こ
れを用いた複写材料は水性インキ適性に欠けるという欠
点があった。
能が十分でないので複写材料の画像濃度を十分に高くす
ることができないという欠点があった。そこで、本発明
者等は、鋭意検討した結果、特定の脂肪族アミドを熱増
感剤として用いた場合には極めて良好な結果が得られる
ということを見いだした。しかしながら、光記録後全面
熱現像する複写材料に上記熱増感剤を用いた場合には、
溶融した脂肪族アミドが記録層表面に広がるので、水性
インキのしみ込みが妨げられ、乾きが悪くなるので、こ
れを用いた複写材料は水性インキ適性に欠けるという欠
点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等は
上記欠点を解決するために鋭意検討した結果、特定の脂
肪族アミドと共に、デンプン及び/又は特定の無機顔料
を用いた場合には、熱感度を高めて画像濃度を高めると
共に、水性インキ適性も向上させることができるという
ことを見出し本発明に到達した。従って本発明の目的は
従来以上に熱感度が高い上水性インキ適性に優れた熱現
像型複写材料を提供することにある。
上記欠点を解決するために鋭意検討した結果、特定の脂
肪族アミドと共に、デンプン及び/又は特定の無機顔料
を用いた場合には、熱感度を高めて画像濃度を高めると
共に、水性インキ適性も向上させることができるという
ことを見出し本発明に到達した。従って本発明の目的は
従来以上に熱感度が高い上水性インキ適性に優れた熱現
像型複写材料を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に、少なくともマイクロカプセル内に内包され
た感光性ジアゾ化合物、及び前記ジアゾ化合物と反応し
て発色するカップリング成分を含有する記録層を設けて
なる熱現像型複写材料であって、前記記録層が少なくと
も下記化3で表される脂肪酸アミドを含有すると共に、
デンプン、及び/又は吸油性が100g当たり120m
l以上の無機顔料を含有することを特徴とする熱現像型
複写材料によって達成された。
支持体上に、少なくともマイクロカプセル内に内包され
た感光性ジアゾ化合物、及び前記ジアゾ化合物と反応し
て発色するカップリング成分を含有する記録層を設けて
なる熱現像型複写材料であって、前記記録層が少なくと
も下記化3で表される脂肪酸アミドを含有すると共に、
デンプン、及び/又は吸油性が100g当たり120m
l以上の無機顔料を含有することを特徴とする熱現像型
複写材料によって達成された。
【化3】 但し、化3中のR1 、R2 及びR3 は、水素原子又は、
置換又は非置換のアルキル基である。
置換又は非置換のアルキル基である。
【0013】本発明に用いられる感光性ジアゾ化合物
は、光分解性のジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート、
ジアゾアミノ化合物等、カップリング成分とカップリン
グ反応を起こして発色すると共に光によって分解する、
公知のジアゾ化合物の中から適宜選択して使用すること
ができる。
は、光分解性のジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート、
ジアゾアミノ化合物等、カップリング成分とカップリン
グ反応を起こして発色すると共に光によって分解する、
公知のジアゾ化合物の中から適宜選択して使用すること
ができる。
【0014】本発明においては、これらのジアゾ化合物
の中でも特に光感度及び画像濃度の観点から、一般式A
rN2 + X- で示されるジアゾニウム塩を使用すること
が好ましい(式中、Arは置換あるいは非置換の芳香族
部分を表し、N2 + はジアゾニウム基を表し、X- は酸
アニオンを表す。)。
の中でも特に光感度及び画像濃度の観点から、一般式A
rN2 + X- で示されるジアゾニウム塩を使用すること
が好ましい(式中、Arは置換あるいは非置換の芳香族
部分を表し、N2 + はジアゾニウム基を表し、X- は酸
アニオンを表す。)。
【0015】ジアゾニウム塩の具体例としては、4─ジ
アゾ─1─ジメチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─
ジエチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジプロピル
アミノベンゼン、4─ジアゾ─1─メチルベンジルアミ
ノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジベンジルアミノベンゼ
ン、4─ジアゾ─1─エチルヒドロキシエチルアミノベ
ンゼン、4─ジアゾ─1─ジエチルアミノ─3─メトキ
シベンゼン、4─ジアゾ─1─ジメチルアミノ─2─メ
チルベンゼン、4─ジアゾ─1─ベンゾイルアミノ─
2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホ
リノベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─2,5─
ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─
2,5─ジブトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─トルイ
ルメルカプト─2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジア
ゾ─1,4─メトキシベンゾイルアミノ─2,5─ジエ
トキシベンゼン等が挙げられる。
アゾ─1─ジメチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─
ジエチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジプロピル
アミノベンゼン、4─ジアゾ─1─メチルベンジルアミ
ノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジベンジルアミノベンゼ
ン、4─ジアゾ─1─エチルヒドロキシエチルアミノベ
ンゼン、4─ジアゾ─1─ジエチルアミノ─3─メトキ
シベンゼン、4─ジアゾ─1─ジメチルアミノ─2─メ
チルベンゼン、4─ジアゾ─1─ベンゾイルアミノ─
2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホ
リノベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─2,5─
ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─
2,5─ジブトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─トルイ
ルメルカプト─2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジア
ゾ─1,4─メトキシベンゾイルアミノ─2,5─ジエ
トキシベンゼン等が挙げられる。
【0016】上記ジアゾニウム塩を形成する酸の具体例
としては、例えば、Cn F2n+1COOH(nは1〜9の
整数)、Cm F2m+1SO3 H(mは1〜9の整数)、四
フッ化ホウ素、テトラフェニルホウ素、ヘキサフルオロ
リン酸、芳香族カルボン酸、及び、塩化亜鉛、塩化すず
等の金属ハライドを挙げることができる。
としては、例えば、Cn F2n+1COOH(nは1〜9の
整数)、Cm F2m+1SO3 H(mは1〜9の整数)、四
フッ化ホウ素、テトラフェニルホウ素、ヘキサフルオロ
リン酸、芳香族カルボン酸、及び、塩化亜鉛、塩化すず
等の金属ハライドを挙げることができる。
【0017】本発明に用いられるカップリング成分と
は、加熱下でジアゾ化合物とカップリングして色素を形
成するものであり、具体例としてはレゾルシン、フロロ
グルシン、2,3─ジヒドロキシナフタレン─6─スル
ホン酸ナトリウム、1─ヒドロキシ─2─ナフトエ酸モ
ルホルノプロピルアミド、1,5─ジヒドロキシナフタ
レン、2,3─ジヒドロキシナフタレン、2,3─ジヒ
ドロキシ─6─スルファニルナフタレン、2─ヒドロキ
シ─3─ナフトエ酸モリホリノプロピルアミド、2─ヒ
ドロキシ─3─ナフトエ酸アニリド、2─ヒドロキシ─
3─ナフトエ酸─2’─メチルアニリド、2─ヒドロキ
シ─3─ナフトエ酸エタノールアミド、2─ヒドロキシ
─3─ナフトエ酸オクチルアミド、2─ヒドロキシ─3
─ナフトエ酸─N─ドデシル─オキシ─プロピルアミ
ド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸テトラデシルアミ
ド、アセトアニリド、アセトアセトアニリド、ベンゾイ
ルアセトアニリド、1─フェニル─3─メチル─5─ピ
ラゾロン、1─(2’,4’,6’─トリクロロフェニ
ル)─3─ベンズアミド─5─ピラゾロン、1─
(2’,4’,6’─トリクロロフェニル)─3─アニ
リノ─5─ピラゾロン、1─フェニル─3─フェニルア
セトアミド─5─ピラゾロン等が挙げられる。
は、加熱下でジアゾ化合物とカップリングして色素を形
成するものであり、具体例としてはレゾルシン、フロロ
グルシン、2,3─ジヒドロキシナフタレン─6─スル
ホン酸ナトリウム、1─ヒドロキシ─2─ナフトエ酸モ
ルホルノプロピルアミド、1,5─ジヒドロキシナフタ
レン、2,3─ジヒドロキシナフタレン、2,3─ジヒ
ドロキシ─6─スルファニルナフタレン、2─ヒドロキ
シ─3─ナフトエ酸モリホリノプロピルアミド、2─ヒ
ドロキシ─3─ナフトエ酸アニリド、2─ヒドロキシ─
3─ナフトエ酸─2’─メチルアニリド、2─ヒドロキ
シ─3─ナフトエ酸エタノールアミド、2─ヒドロキシ
─3─ナフトエ酸オクチルアミド、2─ヒドロキシ─3
─ナフトエ酸─N─ドデシル─オキシ─プロピルアミ
ド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸テトラデシルアミ
ド、アセトアニリド、アセトアセトアニリド、ベンゾイ
ルアセトアニリド、1─フェニル─3─メチル─5─ピ
ラゾロン、1─(2’,4’,6’─トリクロロフェニ
ル)─3─ベンズアミド─5─ピラゾロン、1─
(2’,4’,6’─トリクロロフェニル)─3─アニ
リノ─5─ピラゾロン、1─フェニル─3─フェニルア
セトアミド─5─ピラゾロン等が挙げられる。
【0018】これらのカップリング成分を2種以上併用
することによって任意の色調の画像を得ることもでき
る。本発明においては、ジアゾ化合物1重量部に対して
カップリング成分は0.1〜10重量部、発色助剤は
0.1〜20重量部の割合で使用することが好ましい。
尚、ジアゾ化合物は0.05〜5.0g/m2 塗布する
ことが望ましい。本発明においては、熱現像時に系を塩
基性にしてカップリング反応を促進するという目的で、
必要に応じて、発色助剤として作用する塩基性物質を加
えることが好ましい。このような塩基性物質としては、
水難溶性ないしは水不溶性の塩基性物質や、加熱により
アルカリ性物質を発生する物質が用いられる。
することによって任意の色調の画像を得ることもでき
る。本発明においては、ジアゾ化合物1重量部に対して
カップリング成分は0.1〜10重量部、発色助剤は
0.1〜20重量部の割合で使用することが好ましい。
尚、ジアゾ化合物は0.05〜5.0g/m2 塗布する
ことが望ましい。本発明においては、熱現像時に系を塩
基性にしてカップリング反応を促進するという目的で、
必要に応じて、発色助剤として作用する塩基性物質を加
えることが好ましい。このような塩基性物質としては、
水難溶性ないしは水不溶性の塩基性物質や、加熱により
アルカリ性物質を発生する物質が用いられる。
【0019】塩基性物質の具体例としては無機及び有機
のアンモニウム塩、有機アミン、アミド、尿素やチオ尿
素及びその誘導体、チアゾール類、ピロール類、ピリミ
ジン類、ピペラジン類、グアニジン類、インドール類、
イミダゾール類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モ
ルホリン類、ピペリジン類、アミジン類、フォルムアミ
ジン類、ピリジン類等の含窒素化合物が挙げられる。こ
れらの塩基性物質は2種以上併用して用いることができ
る。
のアンモニウム塩、有機アミン、アミド、尿素やチオ尿
素及びその誘導体、チアゾール類、ピロール類、ピリミ
ジン類、ピペラジン類、グアニジン類、インドール類、
イミダゾール類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モ
ルホリン類、ピペリジン類、アミジン類、フォルムアミ
ジン類、ピリジン類等の含窒素化合物が挙げられる。こ
れらの塩基性物質は2種以上併用して用いることができ
る。
【0020】本発明においては、特に熱感度を高める観
点から、熱増感剤として、前記化3で表される脂肪酸ア
ミドを使用する。化3式中、R1 〜R3 は、水素原子又
は、置換若しくは非置換のアルキル基である。置換基と
しては、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、
ハロゲン原子が挙げられる。尚、上記アルキル基中に
は、エーテル結合、アミド結合、エステル結合、カルボ
ニル結合を有していても良い。
点から、熱増感剤として、前記化3で表される脂肪酸ア
ミドを使用する。化3式中、R1 〜R3 は、水素原子又
は、置換若しくは非置換のアルキル基である。置換基と
しては、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、
ハロゲン原子が挙げられる。尚、上記アルキル基中に
は、エーテル結合、アミド結合、エステル結合、カルボ
ニル結合を有していても良い。
【0021】このような脂肪酸アミドの具体例として
は、カプロン酸アミド、N−メチルカプロン酸アミド、
N,N−ジメチルカプロン酸アミド、N−ブチルカプロ
ン酸アミド、カプリル酸アミド、N−メチルカプリル酸
アミド、N,N−ジメチルカプリル酸アミド、N−エチ
ルカプリル酸アミド、N,N−ジエチルカプリル酸アミ
ド、N−ブチルカプリル酸アミド、カプリン酸アミド、
N−メチルカプリン酸アミド、N,N−ジメチルカプリ
ン酸アミド、N−エチルカプリン酸アミド、N,N−ジ
エチルカプリン酸アミド、N−ブチルカプリン酸アミ
ド;
は、カプロン酸アミド、N−メチルカプロン酸アミド、
N,N−ジメチルカプロン酸アミド、N−ブチルカプロ
ン酸アミド、カプリル酸アミド、N−メチルカプリル酸
アミド、N,N−ジメチルカプリル酸アミド、N−エチ
ルカプリル酸アミド、N,N−ジエチルカプリル酸アミ
ド、N−ブチルカプリル酸アミド、カプリン酸アミド、
N−メチルカプリン酸アミド、N,N−ジメチルカプリ
ン酸アミド、N−エチルカプリン酸アミド、N,N−ジ
エチルカプリン酸アミド、N−ブチルカプリン酸アミ
ド;
【0022】ラウリン酸アミド、N−メチルラウリン酸
アミド、N,N−ジメチルラウリン酸アミド、N−エチ
ルラウリン酸アミド、N,N−ジエチルラウリン酸アミ
ド、N−ブチルラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミ
ド、N−メチルミリスチン酸アミド、N,N−ジメチル
ミリスチン酸アミド、N−エチルミリスチン酸アミド、
N,N−ジエチルミリスチン酸アミド、N−ブチルミリ
スチン酸アミド;
アミド、N,N−ジメチルラウリン酸アミド、N−エチ
ルラウリン酸アミド、N,N−ジエチルラウリン酸アミ
ド、N−ブチルラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミ
ド、N−メチルミリスチン酸アミド、N,N−ジメチル
ミリスチン酸アミド、N−エチルミリスチン酸アミド、
N,N−ジエチルミリスチン酸アミド、N−ブチルミリ
スチン酸アミド;
【0023】パルミチン酸アミド、N−メチルパルミチ
ン酸アミド、N,N−ジメチルパルミチン酸アミド、N
−エチルパルミチン酸アミド、N,N−ジエチルパルミ
チン酸アミド、N−ブチルパルミチン酸アミド、ステア
リン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、N,N
−ジメチルステアリン酸アミド、N−エチルステアリン
酸アミド、N,N−ジエチルステアリン酸アミド、N−
ブチルステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メ
チルオレイン酸アミド、N−エチルオレイン酸アミド、
N−ブチルオレイン酸アミド;
ン酸アミド、N,N−ジメチルパルミチン酸アミド、N
−エチルパルミチン酸アミド、N,N−ジエチルパルミ
チン酸アミド、N−ブチルパルミチン酸アミド、ステア
リン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、N,N
−ジメチルステアリン酸アミド、N−エチルステアリン
酸アミド、N,N−ジエチルステアリン酸アミド、N−
ブチルステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メ
チルオレイン酸アミド、N−エチルオレイン酸アミド、
N−ブチルオレイン酸アミド;
【0024】ベヘン酸アミド、N−メチルベヘン酸アミ
ド、N,N−ジメチルベヘン酸アミド、N−エチルベヘ
ン酸アミド、N,N−ジエチルベヘン酸アミド、N−ブ
チルベヘン酸アミド、エルカ酸アミド、N−メチルエル
カ酸アミド、N,N−ジメチルエルカ酸アミド、N−エ
チルエルカ酸アミド、N,N−ジエチルエルカ酸アミ
ド、N−ブチルエルカ酸アミド;
ド、N,N−ジメチルベヘン酸アミド、N−エチルベヘ
ン酸アミド、N,N−ジエチルベヘン酸アミド、N−ブ
チルベヘン酸アミド、エルカ酸アミド、N−メチルエル
カ酸アミド、N,N−ジメチルエルカ酸アミド、N−エ
チルエルカ酸アミド、N,N−ジエチルエルカ酸アミ
ド、N−ブチルエルカ酸アミド;
【0025】N−メチル安息香酸アミド、N−エチル安
息香酸アミド、N−ブチル安息香酸アミド、N,N−ジ
ブチル安息香酸アミド、N−メチルフェノキシ酢酸アミ
ド、N−エチルフェノキシ酢酸アミド、N,N−ジメチ
ルフェノキシ酢酸アミド、N−ブチルフェノキシ酢酸ア
ミド、N,N−ジブチルフェノキシ酢酸アミド等が挙げ
られる。これらの化合物は併用しても良い。これらの化
合物の中でも、特にステアリン酸アミドが好ましい。
息香酸アミド、N−ブチル安息香酸アミド、N,N−ジ
ブチル安息香酸アミド、N−メチルフェノキシ酢酸アミ
ド、N−エチルフェノキシ酢酸アミド、N,N−ジメチ
ルフェノキシ酢酸アミド、N−ブチルフェノキシ酢酸ア
ミド、N,N−ジブチルフェノキシ酢酸アミド等が挙げ
られる。これらの化合物は併用しても良い。これらの化
合物の中でも、特にステアリン酸アミドが好ましい。
【0026】使用する脂肪酸アミドの量は、0.2〜
2.0g/m2 であることが好ましい。この場合のデン
プンの使用量は脂肪酸アミドの量の0.25〜2.5倍
であることが好ましく、無機顔料の使用量は脂肪酸アミ
ドの量の0.25〜2.5倍であることが好ましい。脂
肪酸アミドの使用量が0.2g/m2 以下では画像濃度
が低下し、2g/m2 を越えても画像濃度を向上させる
効果は少ない。本発明においては、フェノール誘導体、
ナフトール誘導体、アルコキシ置換ベンゼン類、アルコ
キシ置換ナフタレン類、ヒドロキシ化合物、アシド化合
物、スルホンアミド化合物、ケトン化合物、尿素化合
物、エステル類等の他の熱増感剤を併用しても良い。
2.0g/m2 であることが好ましい。この場合のデン
プンの使用量は脂肪酸アミドの量の0.25〜2.5倍
であることが好ましく、無機顔料の使用量は脂肪酸アミ
ドの量の0.25〜2.5倍であることが好ましい。脂
肪酸アミドの使用量が0.2g/m2 以下では画像濃度
が低下し、2g/m2 を越えても画像濃度を向上させる
効果は少ない。本発明においては、フェノール誘導体、
ナフトール誘導体、アルコキシ置換ベンゼン類、アルコ
キシ置換ナフタレン類、ヒドロキシ化合物、アシド化合
物、スルホンアミド化合物、ケトン化合物、尿素化合
物、エステル類等の他の熱増感剤を併用しても良い。
【0027】これらの化合物は、カップリング成分や塩
基性物質の融点を低下させたり、マイクロカプセル壁の
熱透過性を向上させるものであり、その結果熱増感剤と
して機能するものであり、熱融解性物質も含まれる。こ
こで熱融解性物質とは、常温で固体であって、加熱によ
り融解する、融点50℃〜150℃の物質であり、ジア
ゾ化合物、カップリング成分、或いは塩基性物質を溶か
す物質である。
基性物質の融点を低下させたり、マイクロカプセル壁の
熱透過性を向上させるものであり、その結果熱増感剤と
して機能するものであり、熱融解性物質も含まれる。こ
こで熱融解性物質とは、常温で固体であって、加熱によ
り融解する、融点50℃〜150℃の物質であり、ジア
ゾ化合物、カップリング成分、或いは塩基性物質を溶か
す物質である。
【0028】本発明においては、複写材料の水性インキ
適性を向上させるために、デンプン及び/又は、JIS
5101に従って測定したアマニ油の吸油量が100
g当たり120ml以上の無機顔料を記録層に含有させ
る。デンプンは水性インキ受容能を改善し、上記無機顔
料は脂肪酸アミドの記録層表面への拡散を防止する。本
発明で使用するデンプンは特に限定されるものではなく
公知のデンプンの中から適宜選択して使用することがで
きる。デンプンの具体例としては、コーン、小麦、米、
馬鈴薯、サゴ等のデンプンが挙げられる。使用するデン
プンの量は、0.05〜2g/m2 であることが好まし
い。0.05g/m2 以下では、前記水性インキ適性を
向上させる効果がなく、又、2g/m2 以上になると熱
感度が低下するので好ましくない。
適性を向上させるために、デンプン及び/又は、JIS
5101に従って測定したアマニ油の吸油量が100
g当たり120ml以上の無機顔料を記録層に含有させ
る。デンプンは水性インキ受容能を改善し、上記無機顔
料は脂肪酸アミドの記録層表面への拡散を防止する。本
発明で使用するデンプンは特に限定されるものではなく
公知のデンプンの中から適宜選択して使用することがで
きる。デンプンの具体例としては、コーン、小麦、米、
馬鈴薯、サゴ等のデンプンが挙げられる。使用するデン
プンの量は、0.05〜2g/m2 であることが好まし
い。0.05g/m2 以下では、前記水性インキ適性を
向上させる効果がなく、又、2g/m2 以上になると熱
感度が低下するので好ましくない。
【0029】本発明において使用する無機顔料は、吸油
性が100g当たり120ml以上の公知の無機顔料の
中から適宜選択して使用することができる。120ml
未満のものでは、水性インキ適性を向上させる効果が少
ない。このような吸油性の大きい無機顔料の具体例とし
ては、炭酸カルシウム等の炭酸塩、ケイ酸カルシウム等
のケイ酸塩、活性白土等を挙げることができる。使用す
る無機顔料の量は、0.05〜2g/m2 であることが
好ましい。0.05g/m2 以下では、前記水性インキ
適性を向上させる効果がなく、又2g/m2 以上になる
と熱感度が低下するので好ましくない。尚、前記デンプ
ンと併用する場合には、合計量が上記の範囲となるよう
にすることが好ましい。
性が100g当たり120ml以上の公知の無機顔料の
中から適宜選択して使用することができる。120ml
未満のものでは、水性インキ適性を向上させる効果が少
ない。このような吸油性の大きい無機顔料の具体例とし
ては、炭酸カルシウム等の炭酸塩、ケイ酸カルシウム等
のケイ酸塩、活性白土等を挙げることができる。使用す
る無機顔料の量は、0.05〜2g/m2 であることが
好ましい。0.05g/m2 以下では、前記水性インキ
適性を向上させる効果がなく、又2g/m2 以上になる
と熱感度が低下するので好ましくない。尚、前記デンプ
ンと併用する場合には、合計量が上記の範囲となるよう
にすることが好ましい。
【0030】本発明においては、複写材料の保存性を良
好にするために、後記のマイクロカプセル中にヒドロキ
シフェニルスルホン誘導体及び/又はビスフェノール誘
導体を内包させても良い。ヒドロキシフェニルスルホン
誘導体は、下記化4で表される化合物であるが、中でも
下記化5で表される化合物が特に好ましい。
好にするために、後記のマイクロカプセル中にヒドロキ
シフェニルスルホン誘導体及び/又はビスフェノール誘
導体を内包させても良い。ヒドロキシフェニルスルホン
誘導体は、下記化4で表される化合物であるが、中でも
下記化5で表される化合物が特に好ましい。
【化4】
【化5】
【0031】化4式中、R4 は水素原子、置換或いは無
置換の、低級アルキル基、アルコキシ基若しくはアミノ
基、又はハロゲン原子、R5 は上記R4 で表される置換
基を有しても良いアルキル基又はアリール基、lは1又
は2、mは0〜3の整数である。化5式中、R6 は上記
化4中のR4 と同じものであり、R7 は水素原子、置換
或いは無置換の低級アルキル基、アルコキシ基若しくは
アミノ基、又はハロゲン原子、nは0〜3の整数であ
る。
置換の、低級アルキル基、アルコキシ基若しくはアミノ
基、又はハロゲン原子、R5 は上記R4 で表される置換
基を有しても良いアルキル基又はアリール基、lは1又
は2、mは0〜3の整数である。化5式中、R6 は上記
化4中のR4 と同じものであり、R7 は水素原子、置換
或いは無置換の低級アルキル基、アルコキシ基若しくは
アミノ基、又はハロゲン原子、nは0〜3の整数であ
る。
【0032】ヒドロキシフェニルスルホン誘導体の具体
例としては、特開平5−305767号公報に記載され
た化合物が挙げられる。ヒドロキシフェニルスルホン誘
導体の使用量は、0.05〜2g/m2 であることが好
ましい。0.05g/m2 以下では、前記地肌汚れの防
止に効果がなく、又、2g/m2 以上になると熱感度が
低下するので好ましくない。
例としては、特開平5−305767号公報に記載され
た化合物が挙げられる。ヒドロキシフェニルスルホン誘
導体の使用量は、0.05〜2g/m2 であることが好
ましい。0.05g/m2 以下では、前記地肌汚れの防
止に効果がなく、又、2g/m2 以上になると熱感度が
低下するので好ましくない。
【0033】前記ビスフェノール誘導体の代表例として
は、ビスフェノールAが挙げられるが、その他の具体例
としては、ビスフェノールF等が挙げられる。ビスフェ
ノール誘導体の使用量は、0.05〜2g/m2 である
ことが好ましい。0.05g/m2 以下では、地肌カブ
リを少なくし、複写後の保存安定性を向上させる効果が
なく、又2g/m2 以上になると保存後の地肌濃度が増
加するので好ましくない。本発明においては、複写材料
の保存安定性を更に向上させる観点から、記録層中に還
元性を有する金属塩を含有させてもよい。これらの金属
塩の詳細は、特願平3─313467号明細書に記載さ
れている。
は、ビスフェノールAが挙げられるが、その他の具体例
としては、ビスフェノールF等が挙げられる。ビスフェ
ノール誘導体の使用量は、0.05〜2g/m2 である
ことが好ましい。0.05g/m2 以下では、地肌カブ
リを少なくし、複写後の保存安定性を向上させる効果が
なく、又2g/m2 以上になると保存後の地肌濃度が増
加するので好ましくない。本発明においては、複写材料
の保存安定性を更に向上させる観点から、記録層中に還
元性を有する金属塩を含有させてもよい。これらの金属
塩の詳細は、特願平3─313467号明細書に記載さ
れている。
【0034】本発明のマイクロカプセルは、芯物質を乳
化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を形成させ
て作られる。高分子物質を形成するリアクタントは油滴
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素- ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を形成させ
て作られる。高分子物質を形成するリアクタントは油滴
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素- ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
【0035】高分子物質は2種以上併用することもでき
る。好ましい高分子物質はポリウレタン、ポリウレア、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートであり、
更に好ましくはポリウレタン及びポリウレアである。ポ
リウレタン及びポリウレアの場合は、トリレンジイソシ
アネートのトリメタノールプロパンアダクト体、トリレ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート体、キシリレン
ジイソシアネートのトリメタノールプロパンアダクト
体、キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレート
体、水添キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレー
ト体を使用することが好ましい。高分子物質の物性とし
ては、熱記録時の温度で融解しない、150℃以上の融
点を持つ高分子物質が好ましい。マイクロカプセルは、
マイクロカプセル化すべき成分を0.2重量%以上含有
した乳化液から作ることができる。
る。好ましい高分子物質はポリウレタン、ポリウレア、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートであり、
更に好ましくはポリウレタン及びポリウレアである。ポ
リウレタン及びポリウレアの場合は、トリレンジイソシ
アネートのトリメタノールプロパンアダクト体、トリレ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート体、キシリレン
ジイソシアネートのトリメタノールプロパンアダクト
体、キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレート
体、水添キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレー
ト体を使用することが好ましい。高分子物質の物性とし
ては、熱記録時の温度で融解しない、150℃以上の融
点を持つ高分子物質が好ましい。マイクロカプセルは、
マイクロカプセル化すべき成分を0.2重量%以上含有
した乳化液から作ることができる。
【0036】本発明で使用するマイクロカプセルは、低
沸点の非水溶媒にジアゾ化合物やカップリング成分をカ
プセル壁形成用モノマーと共に溶解した後、重合反応さ
せながら溶媒を留去させることにより得られるような、
実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであることが
好ましい。
沸点の非水溶媒にジアゾ化合物やカップリング成分をカ
プセル壁形成用モノマーと共に溶解した後、重合反応さ
せながら溶媒を留去させることにより得られるような、
実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであることが
好ましい。
【0037】マイクロカプセル壁を形成するポリマー
は、相当するモノマーを上記記載方法によって重合して
得ることができるが、モノマーの使用量は、得られるマ
イクロカプセルの平均粒径が0.3〜12μmになるよ
うに決定される。このようにして製造したマイクロカプ
セル中にジアゾ化合物を内包させることによって、常温
におけるジアゾ化合物とカップリング成分との接触が、
従来以上に防止される。
は、相当するモノマーを上記記載方法によって重合して
得ることができるが、モノマーの使用量は、得られるマ
イクロカプセルの平均粒径が0.3〜12μmになるよ
うに決定される。このようにして製造したマイクロカプ
セル中にジアゾ化合物を内包させることによって、常温
におけるジアゾ化合物とカップリング成分との接触が、
従来以上に防止される。
【0038】本発明に用いられる、マイクロカプセル中
には含まれないカップリング成分、塩基性物質、熱増感
剤その他の発色助剤等は、サンドミル等により水溶性高
分子と共に固体分散して用いれば良い。好ましい水溶性
高分子としては、マイクロカプセルを調製する時に用い
られる水溶性高分子が挙げられる(例えば、特開昭59
─190886号参照)。この場合、水溶性高分子溶液
に対してカップリング成分及び熱増感剤等の発色助剤は
それぞれ10〜50重量%になるように投入される。分
散された粒子サイズは10μm以下になることが好まし
い。尚、実質的に透明な記録層とする場合には、上記成
分を水に難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解した後、界
面活性剤及び水溶性高分子を保護コロイドとして含有す
る水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用する。
には含まれないカップリング成分、塩基性物質、熱増感
剤その他の発色助剤等は、サンドミル等により水溶性高
分子と共に固体分散して用いれば良い。好ましい水溶性
高分子としては、マイクロカプセルを調製する時に用い
られる水溶性高分子が挙げられる(例えば、特開昭59
─190886号参照)。この場合、水溶性高分子溶液
に対してカップリング成分及び熱増感剤等の発色助剤は
それぞれ10〜50重量%になるように投入される。分
散された粒子サイズは10μm以下になることが好まし
い。尚、実質的に透明な記録層とする場合には、上記成
分を水に難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解した後、界
面活性剤及び水溶性高分子を保護コロイドとして含有す
る水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用する。
【0039】本発明の塗布液は、一般によく知られた塗
布方法、例えばバー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗
布、グラビア塗布、ドクター塗布、スライド塗布、ロー
ルコーティング塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カ
ーテン塗布等の他、原崎勇次著「コーティング工学」2
53頁(1973年朝倉書店発行)などに記載された方
法により塗布される。本発明の記録層(感光層ともい
う)は、塗布乾燥後の固形分が1.5〜15g/m2 と
なるように設定される。
布方法、例えばバー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗
布、グラビア塗布、ドクター塗布、スライド塗布、ロー
ルコーティング塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カ
ーテン塗布等の他、原崎勇次著「コーティング工学」2
53頁(1973年朝倉書店発行)などに記載された方
法により塗布される。本発明の記録層(感光層ともい
う)は、塗布乾燥後の固形分が1.5〜15g/m2 と
なるように設定される。
【0040】本発明の複写材料においては、ジアゾ化合
物、カップリング成分、塩基などが上記の如く同一層に
含まれていても良いが、別層に含まれるような積層型の
構成をとることもできる。また、支持体の上に特開昭6
1−54980号公報等に記載したような中間層を設け
た後、感光層を塗布することもできる。感光層の上に更
に保護層を設けることもできる。本発明の複写材料に画
像を形成する場合には、原稿に対応した画像様露光を行
って露光部のジアゾ化合物を分解した後、複写材料全体
を加熱して未露光部のジアゾ化合物とカップラーを反応
させて発色画像を得る。
物、カップリング成分、塩基などが上記の如く同一層に
含まれていても良いが、別層に含まれるような積層型の
構成をとることもできる。また、支持体の上に特開昭6
1−54980号公報等に記載したような中間層を設け
た後、感光層を塗布することもできる。感光層の上に更
に保護層を設けることもできる。本発明の複写材料に画
像を形成する場合には、原稿に対応した画像様露光を行
って露光部のジアゾ化合物を分解した後、複写材料全体
を加熱して未露光部のジアゾ化合物とカップラーを反応
させて発色画像を得る。
【0041】原稿に対応した画像様露光は、透明原稿で
あれば密着露光することが簡単であるが、その他の方
法、例えばレーザー光による露光を採用しても良い。露
光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、水
銀灯などが用いられる。この場合、光源の発光スペクト
ルが、用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルとほぼ一致
していることが好ましい。また、複写材料の感光層全面
を加熱して現像する工程における加熱手段としては、赤
外線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等を用
いることができる。
あれば密着露光することが簡単であるが、その他の方
法、例えばレーザー光による露光を採用しても良い。露
光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、水
銀灯などが用いられる。この場合、光源の発光スペクト
ルが、用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルとほぼ一致
していることが好ましい。また、複写材料の感光層全面
を加熱して現像する工程における加熱手段としては、赤
外線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等を用
いることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く、脂肪族アミドを含有
すると共に、デンプン及び/又は吸油性が100g当た
り120ml以上の無機顔料を記録層に含有する本発明
の熱現像型複写材料は、従来以上に熱感度が高いので画
像濃度が高い上、記録後の水性インキによるスタンプや
筆記等の水性インキ適性に優れる。
すると共に、デンプン及び/又は吸油性が100g当た
り120ml以上の無機顔料を記録層に含有する本発明
の熱現像型複写材料は、従来以上に熱感度が高いので画
像濃度が高い上、記録後の水性インキによるスタンプや
筆記等の水性インキ適性に優れる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。なお添加量を示す「部」は
「重量部」を表す。 実施例1.マイクロカプセル液の調製 下記化6で表されるジアゾニウム塩2部、下記化7で表
される化合物1部及び下記化8で表される化合物1部
を、酢酸エチル5部に添加して溶解した。
て限定されるものではない。なお添加量を示す「部」は
「重量部」を表す。 実施例1.マイクロカプセル液の調製 下記化6で表されるジアゾニウム塩2部、下記化7で表
される化合物1部及び下記化8で表される化合物1部
を、酢酸エチル5部に添加して溶解した。
【化6】
【化7】
【化8】
【0044】このジアゾ化合物等の溶液に、前記化7で
表されるイソシアネート(スミジュールFL−2:住友
バイエルウレタン株式会社製の商品名)3部及び下記化
9で表されるイソシアネート(タケネートD−110
N:武田薬品工業株式会社製の商品名)3部を添加し、
攪拌混合した。
表されるイソシアネート(スミジュールFL−2:住友
バイエルウレタン株式会社製の商品名)3部及び下記化
9で表されるイソシアネート(タケネートD−110
N:武田薬品工業株式会社製の商品名)3部を添加し、
攪拌混合した。
【化9】 このようにして得られたジアゾニウム塩、イソシアネー
ト及び前記化7並びに化8で表される化合物の酢酸エチ
ル溶液を、ポリビニルアルコール(PVA217E:ク
ラレ株式会社製の商品名)1部が水10部に溶解してい
る水溶液に混合し、乳化分散して平均粒径が1.0μm
の乳化液を得た。得られた乳化液に水10部を加え、攪
拌しながら40℃に加温して壁形成物質であるイソシア
ネートを3時間反応させ、平均粒径が1μmで、ジアゾ
化合物並びに化7及び化8で表される化合物を芯物質と
して含有するマイクロカプセルを得た。上記のカプセル
化反応は、水流ポンプによる400mmHg〜500m
mHgの減圧下で行った。
ト及び前記化7並びに化8で表される化合物の酢酸エチ
ル溶液を、ポリビニルアルコール(PVA217E:ク
ラレ株式会社製の商品名)1部が水10部に溶解してい
る水溶液に混合し、乳化分散して平均粒径が1.0μm
の乳化液を得た。得られた乳化液に水10部を加え、攪
拌しながら40℃に加温して壁形成物質であるイソシア
ネートを3時間反応させ、平均粒径が1μmで、ジアゾ
化合物並びに化7及び化8で表される化合物を芯物質と
して含有するマイクロカプセルを得た。上記のカプセル
化反応は、水流ポンプによる400mmHg〜500m
mHgの減圧下で行った。
【0045】カプラー分散液の調製 2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸アニリド5部及びトリ
フェニルグアニジン5部を、ポリビニルアルコール5重
量%水溶液100部に加え、サンドミルで24時間分散
して平均粒径が2μmの分散液を得た。
フェニルグアニジン5部を、ポリビニルアルコール5重
量%水溶液100部に加え、サンドミルで24時間分散
して平均粒径が2μmの分散液を得た。
【0046】塗布液の調整 以上のようにして得られたジアゾニウム塩のカプセル液
10部に、上記カプラー分散液25部、40重量%炭酸
カルシウム(白石工業製のユニバー70:100g当た
りのアマニ油吸油量が60ml)分散液10部、ステア
リン酸アミド20重量%分散液5部、3,5−ジ−α−
メチルベンジルサリチル酸亜鉛40重量%分散液2部、
及び小麦デンプン(籠島澱粉製:平均粒子径が5〜10
μm)50重量%液0.5部を加えて塗布液とした。
10部に、上記カプラー分散液25部、40重量%炭酸
カルシウム(白石工業製のユニバー70:100g当た
りのアマニ油吸油量が60ml)分散液10部、ステア
リン酸アミド20重量%分散液5部、3,5−ジ−α−
メチルベンジルサリチル酸亜鉛40重量%分散液2部、
及び小麦デンプン(籠島澱粉製:平均粒子径が5〜10
μm)50重量%液0.5部を加えて塗布液とした。
【0047】複写材料の作製 上記塗布液を、コーティングバーを用いて平滑な上質紙
(76g/m2 )上に、乾燥重量で5g/m2 (ステア
リン酸アミドとしては0.4g/m2 、小麦デンプンと
しては0.1g/m2 )となるようにバー塗布し、50
℃で3分間乾燥して本発明の複写材料を得た。尚、ステ
アリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、小麦デンプ
ンの塗布量は0.1g/m2 であった。
(76g/m2 )上に、乾燥重量で5g/m2 (ステア
リン酸アミドとしては0.4g/m2 、小麦デンプンと
しては0.1g/m2 )となるようにバー塗布し、50
℃で3分間乾燥して本発明の複写材料を得た。尚、ステ
アリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、小麦デンプ
ンの塗布量は0.1g/m2 であった。
【0048】熱感度の評価 画像様に露光した後、100℃に加熱したヒートブロッ
クを2.5秒間複写材料に押し当て現像し、画像部の濃
度をマクベス濃度計によって測定した結果は表1に示し
た通りである。
クを2.5秒間複写材料に押し当て現像し、画像部の濃
度をマクベス濃度計によって測定した結果は表1に示し
た通りである。
【0049】水性インキ適性の評価 記録現像後の複写材料表面に、スタンプを用いて水性イ
ンキを付着させ、10分経過後に指で擦ったときの、付
着するインキの濃度を目視によって観察し、インキの乾
き具合を評価した。結果は表1に示した通りである。
ンキを付着させ、10分経過後に指で擦ったときの、付
着するインキの濃度を目視によって観察し、インキの乾
き具合を評価した。結果は表1に示した通りである。
【0050】実施例2.実施例1で使用した小麦デンプ
ン液0.5部を5部に変えた他は実施例1と全く同様に
して塗布液を調製し、複写材料を作製し、次いで実施例
1と全く同様にして熱感度及び水性インキ適性を評価し
た。結果は表1に示した通りである。尚、ステアリン酸
アミドの塗布量は0.4g/m2 、小麦デンプンの塗布
量は1.0g/m2 であった。
ン液0.5部を5部に変えた他は実施例1と全く同様に
して塗布液を調製し、複写材料を作製し、次いで実施例
1と全く同様にして熱感度及び水性インキ適性を評価し
た。結果は表1に示した通りである。尚、ステアリン酸
アミドの塗布量は0.4g/m2 、小麦デンプンの塗布
量は1.0g/m2 であった。
【0051】実施例3.実施例1で使用した小麦デンプ
ン液0.5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
130mlのケイ酸塩顔料(ミズカシルP−832:水
沢化学製)20重量%分散液3部を使用した他は実施例
1と全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製
し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性イ
ンキ適性を評価した。結果は表1に示した通りである。
尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、ケ
イ酸塩顔料の塗布量は0.1g/m2 であった。
ン液0.5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
130mlのケイ酸塩顔料(ミズカシルP−832:水
沢化学製)20重量%分散液3部を使用した他は実施例
1と全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製
し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性イ
ンキ適性を評価した。結果は表1に示した通りである。
尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、ケ
イ酸塩顔料の塗布量は0.1g/m2 であった。
【0052】実施例4.実施例1で使用した小麦デンプ
ン液0,5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
130mlのケイ酸塩顔料(ミズカシルP−832:水
沢化学製)20重量%分散液10部を使用した他は実施
例1と全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製
し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性イ
ンキ適性を評価した。結果は表1に示した通りである。
尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、ケ
イ酸塩顔料の塗布量は0.8g/m2 であった。
ン液0,5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
130mlのケイ酸塩顔料(ミズカシルP−832:水
沢化学製)20重量%分散液10部を使用した他は実施
例1と全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製
し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性イ
ンキ適性を評価した。結果は表1に示した通りである。
尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、ケ
イ酸塩顔料の塗布量は0.8g/m2 であった。
【0053】実施例5.実施例1で使用した小麦デンプ
ン液0,5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
140mlの炭酸カルシウム(カルライトKT:白石化
学製)20重量%分散液5部を使用した他は実施例1と
全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製し、次
いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性インキ適
性を評価した。結果は表1に示した通りである。尚、ス
テアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、カルライ
トKTの塗布量は0.4g/m2 であった。
ン液0,5部に代えてアマニ油吸油量が100g当たり
140mlの炭酸カルシウム(カルライトKT:白石化
学製)20重量%分散液5部を使用した他は実施例1と
全く同様にして塗布液を調製し、複写材料を作製し、次
いで実施例1と全く同様にして熱感度及び水性インキ適
性を評価した。結果は表1に示した通りである。尚、ス
テアリン酸アミドの塗布量は0.4g/m2 、カルライ
トKTの塗布量は0.4g/m2 であった。
【0054】比較例1.小麦デンプン液を使用しなかっ
た他は実施例1と全く同様にして塗布液を調製し、複写
材料を作製し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度
及び水性インキ適性を評価した。結果は表1に示した通
りである。尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g
/m2 であった。
た他は実施例1と全く同様にして塗布液を調製し、複写
材料を作製し、次いで実施例1と全く同様にして熱感度
及び水性インキ適性を評価した。結果は表1に示した通
りである。尚、ステアリン酸アミドの塗布量は0.4g
/m2 であった。
【0055】比較例2.40重量%炭酸カルシウム分散
液10部を15部に変えた他は比較例1と全く同様にし
て塗布液を調製し、複写材料を作製し、次いで比較例1
と全く同様にして熱感度及び水性インキ適性を評価し
た。結果は表1に示した通りである。尚、ステアリン酸
アミドの塗布量は0.4g/m2 であった。
液10部を15部に変えた他は比較例1と全く同様にし
て塗布液を調製し、複写材料を作製し、次いで比較例1
と全く同様にして熱感度及び水性インキ適性を評価し
た。結果は表1に示した通りである。尚、ステアリン酸
アミドの塗布量は0.4g/m2 であった。
【0056】比較例3.ステアリン酸アミド分散液を使
用しなかった他は実施例1と全く同様にして塗布液を調
製し、複写材料を作製し、次いで実施例1と全く同様に
して熱感度及び水性インキ適性を評価した。結果は表1
に示した通りである。尚、小麦デンプンの塗布量は0.
1g/m2 であった。
用しなかった他は実施例1と全く同様にして塗布液を調
製し、複写材料を作製し、次いで実施例1と全く同様に
して熱感度及び水性インキ適性を評価した。結果は表1
に示した通りである。尚、小麦デンプンの塗布量は0.
1g/m2 であった。
【0057】
【表1】
【0058】尚、表中、○印は良好、×は不良であるこ
とを各示す。以上の実施例及び比較例の結果は、本発明
の有効性を実証するものである。
とを各示す。以上の実施例及び比較例の結果は、本発明
の有効性を実証するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に、少なくともマイクロカプセ
ル内に内包された感光性ジアゾ化合物、及び前記ジアゾ
化合物と反応して発色するカップリング成分を含有する
記録層を設けてなる熱現像型複写材料であって、前記記
録層が少なくとも下記化1で表される脂肪酸アミドを含
有すると共に、デンプン、及び/又は吸油性が100g
当たり120ml以上の無機顔料を含有することを特徴
とする熱現像型複写材料; 【化1】 但し、化1中のR1 、R2 及びR3 は、水素原子、又は
置換若しくは非置換のアルキル基である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282975A JPH08122964A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 熱現像型複写材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282975A JPH08122964A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 熱現像型複写材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08122964A true JPH08122964A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17659572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6282975A Pending JPH08122964A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 熱現像型複写材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08122964A (ja) |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP6282975A patent/JPH08122964A/ja active Pending
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