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JPH08117338A - 医療用空気乾燥装置 - Google Patents

医療用空気乾燥装置

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Publication number
JPH08117338A
JPH08117338A JP6265860A JP26586094A JPH08117338A JP H08117338 A JPH08117338 A JP H08117338A JP 6265860 A JP6265860 A JP 6265860A JP 26586094 A JP26586094 A JP 26586094A JP H08117338 A JPH08117338 A JP H08117338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
flow rate
adsorption
medical
dry air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6265860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3547502B2 (ja
Inventor
Tokuji Sakaguchi
徳治 坂口
Kazukiyo Takano
和潔 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWAJU BOSAI KOGYO KK
Sanyo Electronic Industries Co Ltd
Original Assignee
KAWAJU BOSAI KOGYO KK
Sanyo Electronic Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWAJU BOSAI KOGYO KK, Sanyo Electronic Industries Co Ltd filed Critical KAWAJU BOSAI KOGYO KK
Priority to JP26586094A priority Critical patent/JP3547502B2/ja
Publication of JPH08117338A publication Critical patent/JPH08117338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3547502B2 publication Critical patent/JP3547502B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パージ用として流す乾燥空気の流量を消費量
に応じた量とすることができる医療用空気乾燥装置を提
供する。 【構成】 医療用空気乾燥装置35において、吸着筒1
7,18は吸着工程と脱着再生工程とを交互に繰返し行
い乾燥空気を生成する。脱着再生工程を行っている一方
の吸着筒には、吸着工程にある他方の吸着筒において生
成された乾燥空気の一部がパージ用として供給される。
脱着再生工程を行っている吸着筒に供給される乾燥空気
は、それぞれ順番にオリフィス21,22,23が設け
られている導管32,33,34を介して供給される。
乾燥空気の消費量に応じて制御回路8が、導管32,3
3,34に対してそれぞれ順番に設けられる電磁弁2
4,25,26の開閉を制御し、パージ用として流す乾
燥空気の流量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療分野において用い
られる医療用空気乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院では、患者に呼吸用として投与した
り、人口呼吸器などを駆動するための治療用空気、ある
いは手術器械を駆動するための駆動用空気などの大気圧
より高圧である空気が必要とされる。
【0003】これらの空気は、油分、水分を含まない空
気であることが要求されるため、供給空気中に油分が入
らないようにしたコンプレッサによって空気を圧縮して
高圧状態にし、水分を吸着するための吸着筒を具備した
医療用空気乾燥装置を用いて空気中に含まれる水分を除
去している。前記医療用空気乾燥装置においては、吸着
筒内において水分の吸着を行う吸着剤が有限であるた
め、連続して乾燥空気を得るには複数の吸着筒を用意
し、水分の吸着と吸着剤の再生とを交互に行う必要があ
る。
【0004】吸着剤を再生する方法の1つとして、PS
A(Pressure Swing Adsorption;圧力スイング吸着)
法がある。これは、吸着剤の性質の1つである圧力が高
い場合には吸着量が多く、圧力が低い場合には少量しか
吸着しないという性質を利用したものである。PSA法
を用いて吸着剤の再生を行う医療用空気乾燥装置におい
ては、吸着時の圧力は、たとえば治療用に用いられる場
合は0.5〜0.7MPaであり、駆動用に用いられる
場合はより高い圧力となる。
【0005】PSA法に基づいて脱着再生を行う方法に
は、大気圧まで圧力を下げる方法と吸着筒内を真空にす
ることで圧力を下げる方法とがある。いずれの方法にお
いても、吸着筒内の水分分圧を下げ、吸着剤に付着して
いる水分の脱着を促進させるために、乾燥空気の一部を
再生中の吸着筒にパージガスとして流す方法が取られ
る。
【0006】医療用空気乾燥装置が最大消費量を供給し
ているとき、吸着筒に供給される空気の露点が40℃と
すると、当該空気の蒸気圧は73mbarであり、再生
中の吸着筒にパージ用として流される乾燥空気の量は最
大消費量である乾燥空気の量の10〜20%になる。医
療用空気乾燥装置においては、最大消費量となっても充
分なパージ用の乾燥空気が与えられるように、固定的に
最大消費量の10〜20%の乾燥空気がパージ用として
流されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最大消費量の10〜2
0%の乾燥空気を、常にパージ用として再生工程中の吸
着筒に供給すると、無駄になる乾燥空気が多く発生する
場合がある。そのため、乾燥空気の消費量が少ないとき
には、パージ用として流す乾燥空気の量を、消費量に応
じた量とする医療用空気乾燥装置が必要となる。消費量
が減少してパージ用として流す乾燥空気の量を減少させ
る際、即時に変化させると、パージ用の乾燥空気が不足
して吸着剤の再生が充分に行われずに水分が吸着剤中に
残ってしまい、吸着剤が劣化するおそれがあるので、あ
る程度変化させる時間を遅らせる必要がある。
【0008】本発明の目的は、パージ用として供給する
乾燥空気の量を、消費量に応じた量とすることができる
医療用空気乾燥装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸着剤を充填
した複数の吸着筒と、吸着筒へ空気を供給および遮断す
る電磁弁とを有し、空気供給源から供給される比較的高
圧の空気を、吸着筒を通過させることによって水分を吸
着させ、乾燥空気を生産する吸着工程と、吸着筒内を減
圧することによって吸着剤から水分を脱着させる脱着再
生工程とを1サイクルとして繰返し行い、複数の吸着筒
のうち少なくとも1つの吸着筒では吸着工程が行われ、
残余の吸着筒のうち少なくとも1つの吸着筒では脱着再
生工程が行われ、各吸着筒には脱着再生工程時に、吸着
工程が行われている吸着筒からパージ用の乾燥空気が供
給される医療用空気乾燥装置において、当該医療用空気
乾燥装置が処理する空気の流量を検出する流量検出手段
と、脱着再生工程が行われている吸着筒に供給される乾
燥空気の流量を変更する流量変更手段とを備え、当該医
療用空気乾燥装置が処理する空気の流量の変動に応じ
て、脱着再生工程が行われている吸着筒に供給される乾
燥空気の流量を変更することを特徴とする医療用空気乾
燥装置である。 また本発明は、吸着剤を充填した複数の吸着筒と、吸着
筒へ空気を供給および遮断する電磁弁とを有し、空気供
給源から供給される比較的高圧の空気を、吸着筒を通過
させることによって水分を吸着させ、乾燥空気を生産す
る吸着工程と、吸着筒内を減圧することによって吸着剤
から水分を脱着させる脱着再生工程とを1サイクルとし
て繰返し行い、複数の吸着筒のうち少なくとも1つの吸
着筒では吸着工程が行われ、残余の吸着筒のうち少なく
とも1つの吸着筒では脱着再生工程が行われ、各吸着筒
には脱着再生工程時に、吸着工程が行われている吸着筒
からパージ用の乾燥空気が供給される医療用空気乾燥装
置において、当該医療用空気乾燥装置が処理する空気の
流量を検出する流量検出手段と、脱着再生工程が行われ
ている吸着筒に供給される乾燥空気の流量を変更する流
量変更手段とを備え、当該医療用空気乾燥装置が処理す
る空気の流量の変動に応じて、吸着工程が行われている
期間において吸着筒に供給される空気量が一定となるよ
うに吸着工程を含むサイクル期間を変更し、かつ当該医
療用空気乾燥装置が処理する空気の流量の変動に応じ
て、脱着再生工程が行われている吸着筒に供給される乾
燥空気の流量を変更することを特徴とする医療用空気乾
燥装置である。 また本発明は、前記空気供給源は、複数の圧縮機と、圧
縮機の下流側に接続される空気貯留タンクとを含み、空
気貯留タンクの圧力に基づいて予め定める運転方法で当
該圧縮機を選択的に運転し、前記流量検出手段は、圧縮
機の運転台数に基づいて処理する空気の流量を検出する
ことを特徴とする。 また本発明は、前記流量検出手段は、空気供給源から供
給される高圧の空気を吸着筒に導く導管にオリフィスを
設け、当該オリフィスを挟んだ位置における圧力の差を
測定することによって、処理する空気の流量を検出する
ことを特徴とする。 また本発明は、前記流量変更手段は、それぞれオリフィ
スを備え、パージ用の乾燥空気を供給する複数の導管
と、それぞれの導管の開閉を行う電磁弁とを備え、処理
する空気の流量の変動によって電磁弁を開閉してパージ
用の乾燥空気の流量を変更することを特徴とする。 また本発明は、前記流量変更手段は、パージ用の乾燥空
気を供給する導管に設けられる質量流量制御装置である
ことを特徴とする。 また本発明は、前記流量変更手段は、医療用空気乾燥装
置が処理する空気の流量が増加したときには、パージ用
の乾燥空気の流量を即時に増加させ、当該空気乾燥装置
が処理する空気の流量が減少したときには、当該乾燥空
気の流量を減少させるのを予め定める時間遅らせること
を特徴とする。 また本発明は、流量変更手段がパージ用の乾燥空気の流
量の変化を遅らせる時間は、1サイクル期間の1/2倍
から5倍の範囲であることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、医療用空気乾燥装置は吸着剤
を充填した複数の吸着筒を有し、吸着筒を減圧すること
で脱着再生工程を行う。当該空気乾燥装置で処理を行う
空気の流量が、空気の流量を検出する手段によって検出
され、当該流量の変動に対して流量変更手段によって、
脱着再生工程時の吸着筒に流すパージ用の乾燥空気の流
量を変更する。したがって、当該空気乾燥装置において
処理を行う空気の流量によって、脱着再生工程中の吸着
筒へ流す乾燥空気の流量を変更することができる。
【0011】また本発明に従えば、医療用空気乾燥装置
は吸着剤を充填した複数の吸着筒への空気の供給と遮断
とを行う電磁弁を制御し、吸着筒内を減圧することで脱
着再生工程を行う。当該空気乾燥装置で処理を行う空気
の流量が、流量検出手段によって検出され、当該流量の
変動に対して吸着工程と脱着再生工程とを含む1サイク
ル期間を変更して、吸着筒へ供給する空気量が常に一定
になるようにし、また当該流量の変動に対して流量変更
手段によって、脱着再生工程時の吸着筒に流すパージ用
の乾燥空気の流量を変更する。したがって、当該空気乾
燥装置において、処理を行う空気の流量によって吸着工
程の期間を変更するので、吸着工程が行われる期間に吸
着筒へ供給する空気量を常に一定にすることができ、ま
た脱着再生工程中の吸着筒へ流す乾燥空気の流量を変更
することができる。医療用空気乾燥装置において吸着工
程の期間が変更されると脱着再生工程の期間も同様に変
更される。
【0012】また好ましくは、流量検出手段は、医療用
空気乾燥装置に接続される空気供給源に含まれる空気貯
留タンクの圧力に基づいて、予め定める運転方法によっ
て運転制御される圧縮機の運転台数によって処理空気流
量を検出する。したがって、圧縮機の運転台数によって
処理される空気の流量を検出することができる。
【0013】また好ましくは、流量検出手段は、医療用
空気乾燥装置に接続される空気供給源から供給される空
気を、吸着筒に導く導管に設けられるオリフィスを挟ん
だ位置における圧力の差を測定することによって処理空
気流量を検出する。したがって、導管内の2点の圧力差
を測定することによって処理される空気の流量を検出す
ることができる。
【0014】また好ましくは、流量変更手段は、パージ
用の乾燥空気を供給し、オリフィスを備える複数の導管
と、それぞれの導管の開閉を行う電磁弁とを備え、処理
を行う空気の流量の変動によって電磁弁を開閉して該乾
燥空気の流量を変更する。したがって、処理する空気の
流量に応じて導管に設けられた電磁弁が開閉され、パー
ジ用の乾燥空気の流量が段階的に変更される。
【0015】また好ましくは、流量変更手段は、パージ
用の乾燥空気を供給する導管に設けられる質量流量制御
装置であり、当該空気乾燥装置において処理する空気の
流量の変動によって質量流量制御装置の絞りを開閉し、
当該乾燥空気の流量を変更する。したがって、処理する
空気の流量に応じて質量流量制御装置の絞りが調節さ
れ、パージ用の乾燥空気の流量が段階的にまたは連続的
に変更される。
【0016】また好ましくは、パージ用の乾燥空気の流
量を、医療用空気乾燥装置で処理する空気の流量が増加
したときには即時に増加させ、処理する空気の流量が減
少したときには予め定める時間遅らせて減少させる。し
たがって、医療用空気乾燥装置で処理する空気の流量が
増加したときには、パージ用に供給される乾燥空気の流
量が即時に増加させ、また処理する空気の流量が減少し
た際には、予め定める時間だけ流量を維持した後に、パ
ージ用の乾燥空気の流量を減少させる。
【0017】また好ましくは、医療用空気乾燥装置で処
理する空気の流量が減少した場合のパージ用の乾燥空気
の流量の変化を、1サイクル期間の1/2倍から5倍の
範囲で遅らせる。したがって、医療用空気乾燥装置で処
理する空気の流量が減少すると、パージ用の乾燥空気の
流量を1サイクル期間の1/2倍から5倍の範囲で維持
した後に、減少した空気の流量に応じた流量とする。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例である医療用空
気乾燥装置35、および当該医療用空気乾燥装置35に
高圧の空気を供給する高圧空気発生源36の構成を示す
ブロック図である。
【0019】高圧空気発生源36は、コンプレッサ(圧
縮機)1,2,3と、空気タンク5とを含んで構成され
ている。高圧空気発生源36は、複数台(本実施例では
3台)のコンプレッサを備え、1台のコンプレッサが故
障しても最大消費量を供給できるように構成されてい
る。
【0020】コンプレッサ1,2,3は、医療用空気乾
燥装置35へ供給する高圧の空気を生成し、医療用空気
乾燥装置35へ供給する高圧空気内に油分が含まれない
ような構造であるコンプレッサが用いられる。また、コ
ンプレッサ1,2,3は、後述する自動交互追従運転法
によって運転の制御が行われている。コンプレッサ1,
2,3から供給される高圧空気は、配管4を介して空気
タンク5に与えられる。
【0021】空気タンク5は、コンプレッサ1,2,3
から供給される高圧空気を一時的に蓄え、医療用空気乾
燥装置35へと与える。空気タンク5には、圧力センサ
6が取付けられ、圧力センサ6の値によってコンプレッ
サの運転台数が決定される。
【0022】医療用空気乾燥装置35は、ハンドバルブ
9と、フィルタ10,27と、複数の電磁弁11〜1
4,19,20,24〜26と、吸着筒17,18と、
減圧弁28と、制御回路8と、サイレンサ15,16と
を含んで構成される。
【0023】高圧空気発生源36から医療用空気乾燥装
置35に供給される高圧空気は、ハンドバルブ9を介し
てフィルタ10に与えられる。ハンドバルブ9は手動に
よって開閉が制御されるバルブであり、医療用空気乾燥
装置35が正常に動作しているときは開かれたままであ
り、異常発生時などに閉じられる。医療用空気乾燥装置
35に導入された高圧空気は、フィルタ10によってご
みや水滴が取除かれる。ごみや水滴が取除かれた高圧空
気は、電磁弁11を介して吸着筒17へ供給され、吸着
筒17内で水分吸着が行われ乾燥空気となる。吸着筒1
7で生成された乾燥空気は、電磁弁19を介して導管3
0を経てフィルタ27へと与えられ、塵埃などが取除か
れる。塵埃などが取除かれた乾燥空気は、減圧弁28に
よって減圧され、取出口29から乾燥空気の供給先であ
る各病棟へ供給される。
【0024】吸着筒17と並列に配置される吸着筒18
は、吸着筒17と同一の構造であり、吸着筒17と同様
にフィルタ10によってごみや水滴が取除かれた高圧空
気が、電磁弁12を介して供給される。該高圧空気は、
吸着筒18において水分吸着されて乾燥空気となり、電
磁弁20を介して導管30を経てフィルタ27へと与え
られる。
【0025】電磁弁11と吸着筒17とを結ぶ管路37
に、電磁弁13を介してサイレンサ15が接続される。
また同様に、電磁弁12と吸着筒18とを結ぶ管路38
に、電磁弁14を介してサイレンサ16が接続される。
サイレンサ15,16は、脱着再生工程を行う際に、各
吸着筒を大気圧にまで開放することによる急激な圧力変
化のために発生する音を小さくする。吸着筒17と電磁
弁19とを結ぶ管路39と、吸着筒18と電磁弁20と
を結ぶ管路40とに対して、それぞれに同一の直径であ
るオリフィス21,22,23が設けられた導管32,
33,34が接続される。導管32,33,34にはそ
れぞれ電磁弁24,25,26が設けられる。なお、本
実施例においては、3つのオリフィスの直径を同一の直
径としたが、それぞれ異なる直径のオリフィスが用いら
れてもよい。また、電磁弁24,25,26はそれぞれ
1ケ所ずつ開くようにしても、複数の電磁弁が同時に開
くようにしてもよい。
【0026】制御回路8は、医療用空気乾燥装置35に
含まれるすべての電磁弁に対して、信号線31を介して
個別的な制御を行う。制御回路8は、予め定める時間、
たとえば2分毎に電磁弁11,14,19と、電磁弁1
2,13,20とをそれぞれ組にして開閉の制御を行
い、かつ信号線7によって入力されるコンプレッサ1,
2,3の運転台数によって医療用空気乾燥装置35が処
理する空気の流量を判断し、電磁弁24,25,26の
開閉を制御してパージ用の乾燥空気の流量を変更する。
【0027】吸着筒17,18は、圧力容器中に水の吸
着剤として用いられるアルミナおよびゼオライトが充填
されており、高圧空気は吸着筒を通ることで含有してい
る水分が吸着剤に吸着される。吸着筒17,18は、一
方の吸着筒が水分の吸着工程を行っているときは、他方
の吸着筒は水分の脱着再生工程を行う。各吸着筒におい
て、1回の吸着工程と脱着再生工程とが行われる期間を
1サイクル期間として各工程を繰返し行う。脱着再生工
程時には、電磁弁13または電磁弁14が開かれ吸着筒
内が大気圧にまで減圧される。吸着剤は、高圧時には吸
着剤の水分吸着力によって水分を吸着するが、低圧時に
は水分吸着力が弱まり水分を脱着する。脱着された水分
は水蒸気となって大気に放出され、吸着剤が再生され
る。さらに、一方の吸着筒で作成した乾燥空気の一部
を、再生工程中の他方の吸着筒に導入することによっ
て、水分分圧を下げ水分の脱着を促進させている。脱着
再生工程によって吸着剤はほぼ完全に再生される。その
ため、必ずどちらかの吸着筒において吸着工程を行うこ
とが可能となるので、乾燥空気の供給が途切れない。
【0028】上述のように構成された医療用空気乾燥装
置35およびコンプレッサ1,2,3の動作を図2およ
び図3のフローチャートによって示す。コンプレッサ
1,2,3は自動交互追従運転法に基づいて運転が制御
されている。
【0029】自動交互追従運転法では、コンプレッサ
1,2,3の制御を行う手段が、処理する空気が通る導
管内など(本実施例では空気タンク5)の圧力を監視
し、予め定める値(本実施例では0.54MPa)に圧
力が低下したとき、1台目を運転させ、1台目の起動に
よって導管内の圧力が上昇すれば1台目のみの運転とす
る。ここで、導管内の圧力がさらに一定時間低下すると
きには2台目、3台目と運転起動させ、導管内の圧力が
上昇するようにする。また、各コンプレッサの使用状態
が均等になるように順番で、交互に稼働する。
【0030】図2は、コンプレッサ1,2,3それぞれ
の動作について示したフローチャートである。図2に示
すフローチャートでは、空気タンク5の圧力を調べるこ
とで当該コンプレッサの動作を決定している。まず、ス
テップs1において空気タンク5の圧力が0.54MP
a以下であるかどうかを判断している。空気タンク5の
圧力が0.54MPaを超えている場合には、ステップ
s1の処理を繰返す。ステップs1の判断が肯定である
場合、すなわち空気タンク5の圧力が0.54MPa以
下である場合にはステップs2へ進み、新たにコンプレ
ッサを起動させる。引続くステップs3において、空気
タンク5の圧力が0.49MPa以下であるかどうかを
判断している。空気タンク5の圧力が0.49MPa以
下であるならば、ステップs4において予備のコンプレ
ッサが全て起動しているかどうかを判断する。起動して
いないコンプレッサがある場合には、ステップs5へ進
み、予備の起動していないコンプレッサを起動させる。
予備コンプレッサ起動後は、ステップs3からの処理を
再び行う。また、全てのコンプレッサが起動している場
合は、ステップs3からの処理を繰り返し行う。
【0031】ステップs3の判断が否定である場合、す
なわち空気タンク5の圧力が0.49MPaを超える場
合は、ステップs6へ進み、空気タンク5の圧力が0.
69MPa以上であるかどうかを判断している。空気タ
ンク5の圧力が0.69MPa以上である場合、ステッ
プs7へ進み、コンプレッサを停止させる。コンプレッ
サを停止させた後再びステップs1からの処理を繰返
す。ステップs6の判断が否定である場合、すなわち空
気タンク5の圧力が0.69MPa未満であると判断し
た場合には、ステップs3からの処理を再び行う。
【0032】図3は、医療用空気乾燥装置35の動作を
示したフローチャートである。ステップr1において、
図示しない操作パネルから運転開始の指示が出たかどう
かを判断し、運転の指示が出た場合には、ステップr2
へ進み、制御回路8は空気乾燥装置35の動作を開始さ
せる。引続くステップr3では、コンプレッサ1,2,
3のうち2台以上が動作中であるかどうかを判断する。
ステップr3の判断が肯定である場合、すなわちコンプ
レッサが2台以上動作している場合、ステップr4にお
いてパージ用の乾燥空気の流量を、コンプレッサの運転
台数分の空気の流量に対応した流量に設定する。
【0033】ステップr5では運転停止の指示が出たか
どうかを判断し、指示が出た場合には処理を終了し、指
示が出ていない場合にはステップr3からの処理を再び
行う。ステップr3の判断が否定である場合、すなわち
動作しているコンプレッサが1台である場合、ステップ
r6においてパージ用の乾燥空気の流量を、コンプレッ
サ1台分の空気の流量に対応した流量に設定し、ステッ
プr5へ進む。ステップr5以降の処理は前述したとお
りである。
【0034】ステップr1の判断が否定である場合、す
なわち運転の指示が出されていない場合には処理を終了
する。
【0035】図4は、医療用空気乾燥装置35における
各電磁弁の動作を示したタイミングチャートである。電
磁弁の参照符号は、図1における電磁弁の参照符号に対
応している。各信号がハイレベルであるとき、それぞれ
の電磁弁は開いており、各信号がローレベルであるとき
それぞれの電磁弁は閉じている。
【0036】時刻t0から時刻t1までの期間w1にお
いて、電磁弁11,14,19は開かれ、電磁弁12,
13,20は閉じられる。すなわち、期間w1において
吸着筒17は吸着工程を行い、吸着筒18は再生工程を
行う。また、時刻t0において電磁弁24,25が開い
ているため、パージ用の空気が再生工程中の吸着筒18
へと導入される。
【0037】時刻t1からt2までの期間w2におい
て、電磁弁11,14,19は閉じられ、電磁弁12,
13,20は開かれる。すなわち、期間w2において吸
着筒17は再生工程を行い、吸着筒18は吸着工程を行
う。期間w1と期間w2とを合わせた時刻t0から時刻
t2までの吸着工程と再生工程とを行う期間w11が、
処理する空気の流量に応じたサイクル期間である。
【0038】図5は、医療用空気乾燥装置35におい
て、処理する空気の流量が増加した場合の各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。電磁弁の参照符
号および信号のレベルによる電磁弁の状態は図4と同様
である。
【0039】時刻t10から時刻t11までの期間w3
において、電磁弁11,14,19は閉じられ、電磁弁
12,13,20は開かれる。すなわち、期間w3にお
いて吸着筒17は再生工程を行い、吸着筒18は吸着工
程を行う。また、時刻t10において電磁弁24が開
き、パージ用の空気が再生工程中の吸着筒17へと導入
される。
【0040】時刻t11から時刻t12までの期間w4
において、電磁弁11,14,19は開かれ、電磁弁1
2,13,20は閉じられる。すなわち、期間w4にお
いて、吸着筒17は吸着工程を行い、吸着筒18は再生
工程を行う。期間w3と期間w4とを合わせた時刻t1
0から時刻t12までの期間w12が処理する空気の流
量に応じたサイクル期間である。
【0041】時刻t12において、医療用空気乾燥装置
35が処理する空気の流量が2倍になったとする。空気
乾燥装置35が処理する空気の流量が増加したので、単
位時間当たりの水分吸着量が増える。各吸着筒において
吸着可能な水分量には限界があるため、1工程の時間が
短くなり、時刻t12から時刻t13までの期間w5と
なる。期間w5において、電磁弁11,14,19は閉
じられ、電磁弁12,13,20は開かれる。期間w5
において吸着筒17は再生工程を行い、吸着筒18は吸
着工程を行う。したがって、1サイクル期間は時刻t1
3から時刻t14までの期間w6と前記期間w5とを合
わせた期間w13となる。短くなったサイクル期間にお
ける再生工程の期間で充分に吸着筒の再生を行うため
に、時刻t12において電磁弁25を開き吸着筒へパー
ジする乾燥空気の流量を増加させる。以上のように、処
理する空気の流量の増加によって1サイクル期間が短縮
される。
【0042】図6は、医療用空気乾燥装置35におい
て、処理する空気の流量が減少した場合の各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。電磁弁の参照符
号および信号のレベルによる電磁弁の状態は図4,図5
と同一である。
【0043】時刻t20から時刻t21までの期間w7
において、電磁弁11,14,19は開かれ、電磁弁1
2,13,20は閉じられる。すなわち、期間w7にお
いて吸着筒17は吸着工程を行い、吸着筒18は再生工
程を行う。処理する空気の流量が大きいため、電磁弁2
4,25,26はいずれも開いて最大量のパージ用の乾
燥空気が送られている。期間w7と同一の長さである時
刻t21から時刻t22までの期間w8において電磁弁
11,14,19は閉じられ、電磁弁12,13,20
は開かれる。したがって、期間w8において吸着筒17
は再生工程を行い、吸着筒18は吸着工程を行う。期間
w7と期間w8とを合わせた期間w14が、処理する空
気の流量に応じた1サイクル期間である。
【0044】時刻t23において、医療用空気乾燥装置
35が処理する空気の流量が3分の1になったとする。
時刻t23以降、各工程を行う期間を時刻t23から時
刻t25までの期間w9とする。また、時刻t25から
時刻t26までの期間w10と期間w9とは同一の長さ
である。期間w9と期間w10とを合わせた期間w15
が、減少した処理する空気の流量に応じた1サイクル期
間である。処理する空気の流量の減少とともにパージ用
の空気の流量も減少させるが、再生工程にある吸着筒に
水分が吸着状態のまま残存しないように、時刻t23以
降も期間w7の間、時刻t23以前と同じ流量のパージ
用の空気を供給する。時刻t24において、充分なパー
ジが行われたとして電磁弁25,26が閉じられ、電磁
弁24のみが開いている状態となり、パージ用の空気の
流量が減少する。以上のように、処理する空気の流量が
変化する前の1サイクル期間である期間w14の一部で
ある期間w7だけ乾燥空気の流量が変化するのが遅れ
る。
【0045】以上のように本実施例によれば、医療用空
気乾燥装置35において処理する空気の流量の増減によ
って、1サイクル期間の長さとパージ用の乾燥空気の流
量とが変更されるので、処理を行う空気の流量が少ない
ときには電磁弁の開閉回数を少なくすることができ、ま
た充分に再生された吸着筒にさらに乾燥空気を導入する
という乾燥空気の無駄を減らすことができる。また、空
気乾燥装置35において処理する空気の流量が減少した
場合、パージ用の乾燥空気の流量を減少させるのを遅ら
せているので、再生工程中の吸着筒に水分が吸着状態の
まま残存しない。
【0046】図7は、本発明の第2実施例である医療用
空気乾燥装置41、および該医療用空気乾燥装置41に
高圧の空気を供給する高圧空気発生源36の構成を示す
ブロック図である。
【0047】医療用空気乾燥装置41において、第1実
施例で示した医療用空気乾燥装置35と同一の構成要素
には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0048】本実施例における医療用空気乾燥装置41
の特徴は、ハンドバルブ9とフィルタ10との間に、処
理空気流量を計測する流量計43が設けられていること
と、吸着筒17と吸着筒18とを結ぶ管路44に質量流
量制御装置45が設けられていることである。
【0049】制御回路46は、医療用空気乾燥装置41
に含まれるすべての電磁弁に対して信号線47を介して
個別的な制御を行い、かつ流量計43によって測定され
た流量に従って質量流量制御装置45の絞りを制御して
いる。流量変更手段である質量流量制御装置45は、パ
ージ用の乾燥空気の流量を医療用空気乾燥装置41の処
理空気量に対応させてリニアに制御することができる。
流量検出手段である流量計43は、導管に設けられたオ
リフィスを挟んだ位置における圧力の差を測定すること
によって処理する空気の流量を検出している。
【0050】図8は、医療用空気乾燥装置41の動作を
示したフローチャートである。図8に示すフローチャー
トでは、まずステップq0において流量計43を用い
て、医療用空気乾燥装置41に供給される空気の流量を
測定する。続くステップq1において、流量計43の測
定値によって空気が医療用空気乾燥装置41に供給され
ているかどうかを判断している。空気が供給されている
場合は、ステップq2へ進み、供給されていなければ医
療用空気乾燥装置41は停止中であるとして処理を終了
する。
【0051】ステップq2において、現在供給されてい
る空気の流量と、前回測定時に供給されていた空気の流
量とを流量計43の測定値によって比較し、現在の空気
の流量が前回測定時の空気の流量と等しいか多い場合に
は、ステップq3へ進む。ステップq3では、ステップ
q2と同様にして、現在の空気の流量と前回測定時の空
気の流量との比較を行い、現在の空気の流量が前回測定
時の空気の流量よりも多い場合にはステップq4へ進
む。
【0052】ステップq4では、ステップq3において
供給される空気の流量が増加したと判断したので、質量
流量制御装置45の絞りを開き、脱着再生工程を行って
いる吸着筒へ流すパージ用の乾燥空気の流量を増加させ
る。続くステップq5では、パージ用として脱着再生工
程中の吸着筒へ流される乾燥空気の流量が適正な量であ
るかどうかを判断している。パージ用の乾燥空気の流量
が適正な量であるならば、ステップq1からの処理を再
び行い、適正な量でない場合には、ステップq4からの
処理を繰返し行う。
【0053】ステップq3の判断が否定である場合、す
なわち現在の空気の流量が、前回測定時の空気の流量と
等しい場合には、ステップq6において質量流量制御装
置45の絞りを保ったままにしてステップq1からの処
理を再び行う。
【0054】ステップq2の判断が否定である場合、す
なわち前回測定時の空気の流量の方が現在の空気の流量
よりも多い場合には、ステップq7へ進み、流量が減少
してから充分な量の乾燥空気をパージしたかどうかを判
断している。乾燥空気が充分な量をパージされていない
場合には、ステップq7の処理を繰返し行う。
【0055】乾燥空気が充分な量をパージされた場合に
は、ステップq8へ進み、質量流量制御装置45の絞り
を絞って、パージ用の乾燥空気の流量を減少させる。続
くステップq9では、パージ用として脱着再生工程中の
吸着筒に流される乾燥空気の流量が適正な量であるかど
うかを判断している。パージ用の乾燥空気の流量が適正
な量であるならば、ステップq1からの処理を繰返し行
い、適正な量でない場合にはステップq8からの処理を
再び行う。
【0056】以上のように本実施例においても、医療用
空気乾燥装置41に供給される空気の流量に応じてパー
ジ用として流す乾燥空気の流量を調節することができ
る。さらに、乾燥空気の流量を調節する質量流量制御装
置45によって、医療用空気乾燥装置41に供給される
空気の流量に応じて乾燥空気の流量をリニアに調節する
ために、脱着再生工程を行っている吸着筒に供給される
乾燥空気において余分となる乾燥空気を極力減らすこと
ができる。
【0057】なお、いずれの実施例においても、再生工
程時に吸着筒を開放し、大気圧にまで減圧する方法につ
いて述べたが、真空ポンプを用いて吸着筒内を真空にし
て吸着剤の再生を行う方法であってもパージ用の乾燥空
気が供給されるため本発明の効果は有効であり、本発明
の範囲内である。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、医療用空
気乾燥装置において、処理を行う空気の流量によって脱
着再生工程中の吸着筒に流す乾燥空気の流量が変更され
る。そのため、脱着再生工程において必要とする量のみ
が吸着筒へ供給されるようになり、乾燥空気の無駄が生
じない。
【0059】また本発明によれば、医療用空気乾燥装置
において、処理を行う空気の流量によって吸着工程の長
さと吸着再生工程の長さとを合わせた1サイクルの長さ
を変更するので吸着筒に導入する空気量を常に一定にす
ることができ、また脱着再生工程中の吸着筒に供給する
乾燥空気の流量が変更される。そのため、処理を行う空
気の流量が少ないときには、1サイクルの期間を長くし
て電磁弁の開閉回数を少なくすることができるので、電
磁弁の寿命が延び、また故障の頻度を減らすことができ
る。
【0060】さらに本発明によれば、空気貯留タンクの
圧力に基づいて圧縮機の運転台数を制御し、圧縮機の運
転台数によって処理空気流量を検出している。そのため
に、流量を検出する手段を用いなくても、圧縮機の運転
台数を調べるだけで処理空気量を検出することができ
る。
【0061】さらに本発明によれば、医療用空気乾燥装
置において空気供給源からの空気を吸着筒に導く導管に
オリフィスを設け、オリフィスを挟んだ位置における圧
力の差を測定して処理空気流量を検出した。そのため
に、圧力差を測定することによって処理空気流量を検出
するので、処理空気量を正確に検出することができる。
【0062】さらに本発明によれば、処理される空気の
流量の変動によって、パージ用の乾燥空気が流れる導管
に設けられた電磁弁が開閉して当該乾燥空気の流量が変
更される。そのために、処理される空気の流量に応じて
乾燥空気の流量が変更されるので、再生工程中の吸着筒
へ供給される乾燥空気の無駄を少なくすることができ
る。
【0063】さらに本発明によれば、医療用空気乾燥装
置において処理される空気の流量の変動によって、パー
ジ用の乾燥空気が流れる導管に設けられた質量流量制御
装置の絞りが開閉し、乾燥空気の流量を変更する。その
ために、処理される空気の流量が少し変化しただけであ
っても、パージ用の乾燥空気の流量が変更されるので、
再生工程中の吸着筒へ供給される乾燥空気の無駄を極力
少なくすることができる。
【0064】さらに本発明によれば、パージ用の乾燥空
気の流量を、医療用空気乾燥装置で処理する空気の流量
が増加したときには即時に増加させ、処理する空気の流
量が減少したときには、予め定める時間遅らせて減少さ
せる。そのために、比較的少ない処理空気流量に対して
充分なパージ用空気が供給されるので、水分の脱着が充
分に行われ、吸着筒内に水分が残存することがなく、吸
着筒内の吸着剤の劣化を防ぐことができる。
【0065】さらに本発明によれば、医療用空気乾燥装
置で処理する空気の流量が減少した場合のパージ用の乾
燥空気の流量の変化を、1サイクル期間の1/2倍から
5倍の範囲で遅らせる。そのために、処理する空気の流
量の変化の度合によって、乾燥空気の流量が減少するま
での時間が変化するので乾燥空気の無駄が発生せず、ま
た吸着筒内に水分が残存することも防止できるので、吸
着筒内の吸着剤の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である医療用空気乾燥装置
35と高圧空気発生源36との構成を示すブロック図で
ある。
【図2】コンプレッサ1,2,3の動作を規定するフロ
ーチャートである。
【図3】医療用空気乾燥装置35においてパージする量
を決定する処理のフローチャートである。
【図4】医療用空気乾燥装置35における各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。
【図5】医療用空気乾燥装置35において処理する空気
の流量が増加した場合の各電磁弁の動作を示したタイミ
ングチャートである。
【図6】医療用空気乾燥装置35において処理する空気
の流量が減少した場合の各電磁弁の動作を示したタイミ
ングチャートである。
【図7】本発明の第2実施例である医療用空気乾燥装置
41と高圧空気発生源36との構成を示すブロック図で
ある。
【図8】医療用空気乾燥装置41で行われる処理を示し
たフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 コンプレッサ 5 空気タンク 6 圧力センサ 8,46 制御回路 9 ハンドバルブ 10,27 フィルタ 15,16 サイレンサ 17,18 吸着筒 21,22,23 オリフィス 28 減圧弁 35,41 医療用空気乾燥装置 36 高圧空気発生源 43 流量計 45 質量流量制御装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を充填した複数の吸着筒と、吸着
    筒へ空気を供給および遮断する電磁弁とを有し、空気供
    給源から供給される比較的高圧の空気を、吸着筒を通過
    させることによって水分を吸着させ、乾燥空気を生産す
    る吸着工程と、吸着筒内を減圧することによって吸着剤
    から水分を脱着させる脱着再生工程とを1サイクルとし
    て繰返し行い、複数の吸着筒のうち少なくとも1つの吸
    着筒では吸着工程が行われ、残余の吸着筒のうち少なく
    とも1つの吸着筒では脱着再生工程が行われ、各吸着筒
    には脱着再生工程時に、吸着工程が行われている吸着筒
    からパージ用の乾燥空気が供給される医療用空気乾燥装
    置において、 当該医療用空気乾燥装置が処理する空気の流量を検出す
    る流量検出手段と、 脱着再生工程が行われている吸着筒に供給される乾燥空
    気の流量を変更する流量変更手段とを備え、 当該医療用空気乾燥装置が処理する空気の流量の変動に
    応じて、脱着再生工程が行われている吸着筒に供給され
    る乾燥空気の流量を変更することを特徴とする医療用空
    気乾燥装置。
  2. 【請求項2】 吸着剤を充填した複数の吸着筒と、吸着
    筒へ空気を供給および遮断する電磁弁とを有し、空気供
    給源から供給される比較的高圧の空気を、吸着筒を通過
    させることによって水分を吸着させ、乾燥空気を生産す
    る吸着工程と、吸着筒内を減圧することによって吸着剤
    から水分を脱着させる脱着再生工程とを1サイクルとし
    て繰返し行い、複数の吸着筒のうち少なくとも1つの吸
    着筒では吸着工程が行われ、残余の吸着筒のうち少なく
    とも1つの吸着筒では脱着再生工程が行われ、各吸着筒
    には脱着再生工程時に、吸着工程が行われている吸着筒
    からパージ用の乾燥空気が供給される医療用空気乾燥装
    置において、 当該医療用空気乾燥装置が処理する空気の流量を検出す
    る流量検出手段と、 脱着再生工程が行われている吸着筒に供給される乾燥空
    気の流量を変更する流量変更手段とを備え、 当該医療用空気乾燥装置が処理する空気の流量の変動に
    応じて、吸着工程が行われている期間において吸着筒に
    供給される空気量が一定となるように吸着工程を含むサ
    イクル期間を変更し、かつ当該医療用空気乾燥装置が処
    理する空気の流量の変動に応じて、脱着再生工程が行わ
    れている吸着筒に供給される乾燥空気の流量を変更する
    ことを特徴とする医療用空気乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記空気供給源は、複数の圧縮機と、圧
    縮機の下流側に接続される空気貯留タンクとを含み、空
    気貯留タンクの圧力に基づいて予め定める運転方法で当
    該圧縮機を選択的に運転し、 前記流量検出手段は、圧縮機の運転台数に基づいて処理
    する空気の流量を検出することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の医療用空気乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記流量検出手段は、空気供給源から供
    給される高圧の空気を吸着筒に導く導管にオリフィスを
    設け、当該オリフィスを挟んだ位置における圧力の差を
    測定することによって、処理する空気の流量を検出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の医療用
    空気乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記流量変更手段は、それぞれオリフィ
    スを備え、パージ用の乾燥空気を供給する複数の導管
    と、それぞれの導管の開閉を行う電磁弁とを備え、処理
    する空気の流量の変動によって電磁弁を開閉してパージ
    用の乾燥空気の流量を変更することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の医療用空気乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記流量変更手段は、パージ用の乾燥空
    気を供給する導管に設けられる質量流量制御装置である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の医療用
    空気乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記流量変更手段は、医療用空気乾燥装
    置が処理する空気の流量が増加したときには、パージ用
    の乾燥空気の流量を即時に増加させ、当該空気乾燥装置
    が処理する空気の流量が減少したときには、当該乾燥空
    気の流量を減少させるのを予め定める時間遅らせること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の医療用空気
    乾燥装置。
  8. 【請求項8】 流量変更手段がパージ用の乾燥空気の流
    量の変化を遅らせる時間は、1サイクル期間の1/2倍
    から5倍の範囲であることを特徴とする請求項7記載の
    医療用空気乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002239332A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Orion Mach Co Ltd 圧縮空気供給システム
JP2006263508A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Seiichiro Deguchi 吸湿器、乾燥箱、空気乾燥装置及び空調装置
JP2019183197A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 株式会社神戸製鋼所 水素供給装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006263508A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Seiichiro Deguchi 吸湿器、乾燥箱、空気乾燥装置及び空調装置
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