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JPH077620Y2 - クラッチのレリーズベアリング機構 - Google Patents

クラッチのレリーズベアリング機構

Info

Publication number
JPH077620Y2
JPH077620Y2 JP1591288U JP1591288U JPH077620Y2 JP H077620 Y2 JPH077620 Y2 JP H077620Y2 JP 1591288 U JP1591288 U JP 1591288U JP 1591288 U JP1591288 U JP 1591288U JP H077620 Y2 JPH077620 Y2 JP H077620Y2
Authority
JP
Japan
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ring
retainer
cylindrical
groove
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1591288U
Other languages
English (en)
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JPH01119925U (ja
Inventor
博美 戸嶋
Original Assignee
株式会社大金製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大金製作所 filed Critical 株式会社大金製作所
Priority to JP1591288U priority Critical patent/JPH077620Y2/ja
Priority to PCT/JP1988/000505 priority patent/WO1988009883A1/ja
Priority to US07/336,352 priority patent/US4947975A/en
Publication of JPH01119925U publication Critical patent/JPH01119925U/ja
Priority to US07/549,984 priority patent/US5014840A/en
Application granted granted Critical
Publication of JPH077620Y2 publication Critical patent/JPH077620Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車等に使用される摩擦クラッチのレリーズ
ベアリング機構に関し、特にプルタイプ(引張り型式)
のダイヤフラムスプリングを採用したクラッチに使用さ
れるレリーズベアリング機構に関する。
[従来の技術] 周知の如く、上記ダイヤフラムスプリングはプレッシャ
プレートをクラッチディスクの摩擦フェーシングに向け
て押すための部品である。そして上記プルタイプでは、
ダイヤフラムスプリングの内周部をレリーズベアリング
機構によりクラッチディスクから離れる方向(軸方向外
向き)に引張ると、クラッチが遮断されるようになって
いる。
このようなプルタイプのクラッチに使用されるレリーズ
ベアリング機構では、特願昭59−197623号や特願昭61−
90834号に記載されている如く、ダイヤフラムスプリン
グの内周部に筒状の連結部材を取り付け、レリーズベア
リングのインナーレースの延長部を連結部の内周に嵌め
込み、両者を中間部材を介して連結している。
[考案が解決しようとする課題] 上記構造によると、中間部材を着脱するか又は変形させ
ることにより、レリーズベアリングと連結部材の分解及
び組立てを容易に行うことができる。ところが上記特願
昭59−197623号の構造では、中間部材としてスナップリ
ング状の部材が使用されており、該部材が半径方向に弾
性的に変形し得る状態で配置されているので、遠心力に
より中間部材の位置に狂いが生じ、そのために、クラッ
チを操作した場合、中間部材に局部的な力が加わり、中
間部材が破損する恐れがある。
これに対して、特願昭61−90834号の構造では、中間部
材として筒状の部材を採用し、該部材を連結部材及びイ
ンナーレースに密着状態で嵌合させているので、上記問
題を解決できる。
ところが、特願昭61−90834号の構造では、分解時に、
インナーレースをクラッチディスク側へ一時的に大きく
移動させる必要がある。そのために、通常の組立状態で
は、インナーレースをクラッチディスクから大きく離し
て設置する必要があり、クラッチ全体の軸方向寸法が増
加する。又、上記インナーレースの位置に対応させてダ
イヤフラムスプリングも半径方向に対し大きく傾斜させ
る必要があり、その結果、遠心力に起因する大きいモー
メントがダイヤフラムスプリングに加わり、ダイヤフラ
ムスプリングからプレッシャプレートに加わる力が減少
する。
本発明は上記問題を解決した構造を提供することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案では、クラッチ遮断
方向の操作力が軸方向外向きに及ぼされるレリーズベア
リングのインナーレースに軸方向内側へ延びる筒状延長
部を設け、クラッチのダイヤフラムスプリングに筒状の
レバープレートを連結し、上記延長部とレバープレート
の互いに嵌合する1対の円筒面により第1及び第2の円
筒面を形成し、両円筒面の間に連結リングをその自由状
態に比べて第2円筒面側へ弾性的に変形させた状態で配
置してある。
その様な構造において、本考案では、第1円筒面に、第
1リング退避溝と、該溝の一方の側面により形成される
概ねテーパ状の案内部と、連結リングに軸方向及び半径
方向に係合できる第1リング嵌合部と、リテーナ摺動面
とが、この順序で第1円筒面に対する第2円筒面の相対
的な押し込み方向に並ぶ状態で設けてある。
上記リテーナ摺動面には円筒状のリテーナが摺動自在に
嵌めてある。該リテーナは第1リング嵌合溝を開放する
開放位置と、第1リング嵌合部を閉鎖する閉鎖位置との
間で摺動可能に構成してある。リテーナの上記摺動面と
反対側の表面には連結リングを保持するリング保持部が
設けてあり、リテーナの第1リング嵌合部側の端部に第
1円筒面上の上記リングをすくい上げて上記リング保持
部まで案内するリングすくい上げ部が設けてある。
第2円筒面には、第2リング退避溝と、連結リングに第
1リング嵌合部と反対側から軸方向及び半径方向に係合
できる第2リング嵌合部とが、この順序で上記相対的な
押し込み方向に並ぶ状態で設けてある。第2退避溝の第
2リング嵌合部と反対側の側面には、第1リング退避溝
内の連結リングに軸方向に係合する第1係合面が設けて
あり、第2退避溝の他方の側面には、リテーナに嵌合す
る連結リングに対して軸方向に係合する第2係合面が設
けてある。
第2リング退避溝の深さは、その内部に入り込んだ連結
リングが、第1円筒面及びリテーナに対して軸方向に移
動できるように設定してある。第1リング退避溝の深さ
は、そこに入り込んだ連結リングが、第1係合面と当接
する位置まで第2円筒面に対して移動できるように設定
してある。
[作用] 上記構成によると、クラッチ遮断動作では、操作機構が
レリーズベアリングを軸方向外側へ移動させることによ
り、連結リングを介してレバープレートも同方向に駆動
され、ダイヤフラムスプリングの内周面が軸方向外側に
移動させられる。
上記機構の分解及び組み立ては、以下のようにして行え
る。なお、以下の記載では、その説明を明瞭にするため
に、第1リング退避溝などを有する第1円筒面がインナ
ーレースの筒状延長部の外周面により形成されているも
のとして説明しているが、本考案はその様な構造に限定
されるものではない。
組立作業では、あらかじめ、連結リングを筒状延長部の
第1の退避溝に入れておく。この状態でレリーズベアリ
ングを軸方向内向きに移動させて筒状延長部をレバープ
レートの内側へ押し込む。レリーズベアリングをある程
度まで押し込むと、第1リング退避溝内の連結リングが
レバープレートの第1係合面に係合するので、それ以後
の押し込み行程では、第1係合面により連結リングが筒
状延長部に対して軸方向外側へ相対的に押し込まれる。
この相対的な押し込みにより、連結リングは弾性的に拡
開しながら案内部上を摺動し、第1嵌合部に達する。
次に、筒状延長部を軸方向外側へ引く。この動作では、
連結リングは第1嵌合部に係合しており、筒状延長部や
リテーナとともにレバープレートに対して移動する。こ
の移動により連結リングはレバープレートの第2嵌合部
に嵌合し、組立が完了する。
上記機構を分解する場合には、レリーズベアリングを軸
方向内向きに押す。これにより、連結リングは自己の弾
性により筒状延長部に嵌合した状態(及び、場合によっ
ては、リテーナの先端に係合した状態で)、第1係合面
に係合する位置まで筒状延長部とともに移動する。
第1係合面に連結リングが係合した状態で更にレリーズ
ベアリングを押すと、連結リングがリテーナのすくい上
げ部にすくい上げられて弾性的に変形させられながら連
結リング保持部まで移動し、保持部において自己の弾性
によりそこに係合する。この状態でレリーズベアリング
を逆方向に引く。これにより、連結リングがレバープレ
ートの第2係合面に係合した状態で、筒状延長部が軸方
向外方へ移動する。この動作では、連結リングを保持す
るリテーナは、閉鎖位置に達するまで、連結リングとと
もに筒状延長部上を摺動する。
リテーナが閉鎖位置に達すると、それ以上の移動は阻止
される。従ってレリーズベアリングを更に引っ張ると、
連結リングとレバープレートが筒状延長部とリテーナに
対して移動し、連結リングがリテーナから外れて筒状延
長部の第1リング退避溝に入り込む。これにより、筒状
延長部をレバープレートから外すことができる。
このようにして分解が完了した状態では、連結リングは
第1退避溝に入っている。この状態は、前述の組立開始
時の状態と同じである。従って、次の組立作業に先立っ
て連結リングを付け換える必要はなく、(連結リングを
強制的に弾性変形させて別の場所へ移動させる)必要は
ない。
[実施例] 第2図は実施例のクラッチを分解状態で示している。第
2図において、クラッチ出力軸1に連結するクラッチデ
ィスク2の外周の摩擦フェーシング3をプレッシャプレ
ート4によりフライホイール5に押付けることにより、
クラッチが接続するようになっている。プレッシャプレ
ート4の背面側には環状のダイヤフラムスプリング7が
設けてあり、ダイヤフラムスプリング7がプレッシャプ
レート4を摩擦フェーシング3側へ押す。
ダイヤフラムスプリング7は外周寄りの部分がプレッシ
ャプレート4に連結され、外周部背面がフライホイール
5に固定したクラッチカバー8の支点部9により支持さ
れている。ダイヤフラムスプリング7は半径方向中間部
及び内周部に放射状のスリット10を備え、内周部がレリ
ーズベアリング機構11に連結している。
レリーズベアリング機構11は出力軸1の周囲に設けたス
リーブ12の外周に摺動自在に嵌合しており、操作機構13
に連結している。操作機構13はクラッチハウジング14に
支持されており、図示されていないクラッチペダルに連
結している。クラッチハウジング14は、フライホイール
5と反対側の端部が、図示されていないトランスミッシ
ョンハウジングに固定されている。
上記操作機構13は、クラッチペダルを踏込むことによ
り、レリーズベアリング機構11全体を矢印Aの如く、軸
方向外側へ移動させ、それによりレリーズベアリング機
構11がダイヤフラムスプリング7の内周部を同方向に引
張ってクラッチが遮断されるようになっている。
上記レリーズベアリング機構11はベアリング20(ベアリ
ング本体)と連結リング21、レバープレート22等を備え
ている。組立て工程では、レバープレート22はあらかじ
めダイヤフラムスプリング7に組付けられ、ダイヤフラ
ムスプリング7やクラッチカバー8と共にフライホイー
ル側の組立体を構成する。又ベアリング20と連結リング
21はスリーブ12や操作機構13とともにクラッチハウジン
グ14に組付けられ、クラッチハウジング14と共にトラン
スミッション側の組立体を構成する。これらの組立体
は、個々に組立てられた後に、後述するごとく同芯の位
置関係で連結される。
ベアリング20はダイヤフラムスプリング7に対して軸方
向外側(矢印A方向)に位置している。ベアリング20の
インナーレース23は軸方向内方に延長された筒状延長部
24を一体に備えており、第1図の如く、延長部24がレバ
ープレート22の半径方向内側に嵌め込まれて連結リング
21により連結される。連結リング21は素材断面形状が円
形で、一箇所に切れ目を有しており、自由状態に比べて
半径方向外方へ弾性的に変形させられた状態で、すなわ
ち、自己の弾性により半径方向内方へ変形しようとする
状態で、延長部24とレバープレート22の間に介装されて
いる。
レバープレート22は軸方向内側の端部に外向きフランジ
26を備えている。第2図の如く、フランジ26はダイヤフ
ラムスプリング7の軸方向内側に位置しており、サポー
トプレート27(折曲金具)によりダイヤフラムスプリン
グ7に対して軸方向移動不能に連結されている。
第1図において、延長部24の外周面には、その軸方向内
側の端部近傍に第1リング退避溝30が設けてある。第1
リング退避溝30の軸方向外側(第1図で右側)の側面は
テーパ状の案内部31を形成しており、案内部31に対して
軸方向外側の位置に第1嵌合部32が形成してある。第1
嵌合部32は円弧状断面の凹部(又は段部)で形成されて
おり、その凹部の底面が軸方向外側に延長されてリテー
ナ摺動面33を形成している。
リテーテ摺動面33の周囲には円筒状リテーナ35が摺動自
在に嵌合している。リテーナ35は第1図の開放位置と第
6図の閉鎖位置との間で軸方向に移動できる。第6図の
閉鎖位置では、リテーナ35は、軸方向内側の部分が第1
嵌合部32に当接して第1嵌合部32を周囲から覆ってい
る。リテーナ35は第6図の位置よりも軸方向内側へ移動
することはなく、従って、第1リング退避溝30がリテー
ナ35により覆われることはない。第1図の開放位置で
は、リテーナ35の他端が延長部24の外周段部に当接して
おり、リテーナ35は第1嵌合部32を覆っていないととも
に、リテーナ35の先端が第1嵌合部32に隣接している。
リテーナ35の先端部外周には軸方向後方へ行くにつれて
大径となるテーパ面が設けてあり、このテーパ面により
連結リングすくい上げ部36が形成されている。すくい上
げ部36の軸方向外側においてリテーナ35の外周には環状
凹部が設けてあり、その凹部により、第6図の如く、連
結リング21の内周が嵌合して保持される保持部37が形成
されている。
レバープレート22の内周面は第2円筒面を形成してい
る。該第2円筒面の概ね軸方向中間部には、第2リング
退避溝40が形成しており、第2リング退避溝40よりも軸
方向外側には第2嵌合部41が形成してある。第2リング
退避溝40の両側面は、それぞれ、概ね半径方向に延びて
第1係合面42と第2係合面43を形成している。軸方向外
側の第2係合面43は第1係合面42よりも内径が大きい。
第2嵌合部41は円弧状断面の凹部(又は段部)で形成さ
れており、その凹部の底面が軸方向内側に円筒状に延長
されて第2係合面43の内周に連続している。
上記各部の具体的な形状や寸法は、各部が次のように作
動するように設定してある。
組立作業では、あらかじめ、第2図の如く、連結リング
21を筒状延長部24の第1リング退避溝30に入れておく。
この状態でベアリング20を軸方向内向きに移動させて延
長部24をレバープレート22の内側へ押し込む。ベアリン
グ20をある程度まで押し込むと、連結リング21がレバー
プレート22の第1係合面42に係合し、それ以後の押し込
み行程では、第3図の如く、第1係合面42により連結リ
ング21が筒状延長部24に対して軸方向外側へ相対的に押
し込まれる。
これにより、連結リング21は弾性的に拡開しながら案内
部31上を摺動し、第4図の如く第1嵌合部32に達する。
次に、筒状延長部24を軸方向外側へ引く。これにより、
第1図の如く、連結リング21はレバープレート22の第2
嵌合部41に嵌合し、組立が完了する。この組立状態で
は、第1嵌合部32が連結リング21に対して軸方向外向き
及び半径方向外向きに嵌合し、第2嵌合部41が連結リン
グ21に対して軸方向内向き及び半径方向内向きに嵌合し
ている。
分解作業では、ベアリング20を軸方向内向きに押す。こ
れにより、連結リング21は自己の弾性により筒状延長部
24に嵌合した状態で(及び、場合によっては、リテーナ
35の先端に係合した状態で)、第1係合面42に係合する
位置まで筒状延長部24とともに移動し、第4図の状態と
なる。
第1係合面42に連結リンク21が係合した状態で更にベア
リング20を押すと、第5図の如く、連結リング21がリテ
ーナ35のすくい上げ部36にすくい上げられて弾性的に拡
開しながら保持部37まで移動し、保持部37において自己
の弾性により収縮して保持部37の外周に係合する。次に
ベアリング20を逆方向(軸方向外向き)に引く。この動
作では、第6図の如く、連結リング21が第2係合面43に
係合し、その状態で、リテーナ35は連結リング21を保持
したまま閉鎖位置まで筒状延長部24に対して相対的に移
動する。
リテーナ35が閉鎖位置に達すると、それ以上の移動は阻
止される。従ってベアリング20を更に引っ張ると、第7
図の如く、筒状延長部24とリテーテ35が連結リンク21と
レバープレート22に対して移動し、連結リング21がリテ
ーナ35から外れ、自己の半径方向内向きの弾性力により
筒状延長部24の案内部31のテーパ外周面上を滑って第1
リング退避溝30に入り込む。これにより、筒状延長部24
をレバープレート22から外すことができる。
分解が完了した状態では、連結リング21は第1リング退
避溝30に入っている。従って、次の組立作業に先立って
連結リング21を強制的に弾性変形させて別の場所へ移動
させる必要はない。
上記構成において、リテーナ35をリテーナ摺動面33の周
囲に組み付けるためには、リテーナ35を1箇所が切り離
された構造にする必要がある。そのために図示の実施例
では、第8図の展開部分図に示す如く、リテーナ35は、
帯板素材を円筒状に湾曲させ、その端部50、51を互いに
接合させて形成されている。その接合のために、端部50
には、上記帯板素材の長手方向に突出した帯状突起52
と、その先端に形成される円形部53とが一体に設けてあ
り、端部51には突起52と円形部53が嵌合する切り欠き54
が設けてある。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によると、組立状態におい
て、連結リング21がレバープレート22及びインナーレー
ス延長部24の両方に半径方向に密着した状態で嵌合して
いるので、連結リング21の位置の狂いを防止し、従来の
ように半径方向位置の不安定な1本のリングにより連結
を行う場合に比べ、連結強度を高めることができる。
しかもベアリング20とレバープレート22を相対的に軸方
向に移動させるだけで分解組立てを行うことができるの
で、分解及び組立て作業を簡単化できる。
更に、組立作業及び分解作業のいずれでも、インナーレ
ース23をダイヤフラムスプリング7よりも軸方向内側へ
大きく突出させる必要がないので、ダイヤフラムスプリ
ング7の内周部とクラッチディスク2との間の軸方向の
距離を短く設定できる。従って、クラッチ全体の軸方向
寸法を短くできる。又、ダイヤフラムスプリング7の傾
斜部の半径方向に対する角度θ(第2図)を小さく設定
でき、換言すれば、ダイヤフラムスプリング7の外周部
と内周部の間の軸方向寸法を小さく設定できるので、遠
心力に起因するダイヤフラムスプリング7の曲げモーメ
ントを小さくし、ダイヤフラムスプリング7からプレッ
シャプレート4に加わる力が上記曲げモーメントにより
影響されることを効果的に防止できる。
又、分解が完了した状態では、連結リング21は第1リン
グ退避溝30、すなわち、組立開始時の所定位置に位置し
ているので、次の組立作業を簡単化できる。
[別の実施例] (1)リテーナ35によるすくい上げを確実かつ軽快に行
うために、第9図の如く、リテーナ35の先端部に隣接す
る部分において、連結リング21の表面を切り欠いて平坦
なテーパ面55を形成することもできる。
(2)前記実施例では、第1リング退避溝30等が設けら
れる第1円筒面をインナーレース延長部24に形成し、第
2リング退避溝40が設けられる第2円筒面をレバープレ
ート22に形成したが、第1円筒面をレバープレート22の
内周に形成し、第2円筒面を延長部24の外周面に形成す
ることもできる。その場合には、溝や嵌合部及びリテー
ナ等を図示の場合とは軸方向に逆の位置関係で設ける。
(3)第8図の構造に代えて、第10図や第11図のよう
に、リテーナ35の両端部50、51に概ね鈎形の突起60、61
を設けて両者を互いに係合させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の断面図、第2図は第1図の実施例を採
用したクラッチの分解状態での断面図、第3図〜第7図
は分解・組立行程における種々の状態を示す断面部分、
第8図はリテーナの展開部分図、第9図は別の実施例の
連結リングの断面図、第10図、第11図はそれぞれ別の実
施例のリテーナの展開部分図である。 7……ダイヤフラムスプリング、11……レリーズベアリ
ング機構、20……レリーズベアリング、21……連結リン
グ、22……レバープレート、23……インナーレース、24
……延長部、30……第1リング退避溝、31……案内部、
32……第1嵌合部、33……リテーナ摺動面、35……リテ
ーナ、36……すくい上げ部、37……保持部、40……第2
リング退避溝、41……第2嵌合部、42……第1係合面、
43……第2係合面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチ遮断方向の操作力が軸方向外向き
    に及ぼされるレリーズベアリングのインナーレースに軸
    方向内側へ延びる筒状延長部を設け、クラッチのダイヤ
    フラムスプリングに筒状のレバープレートを連結し、上
    記延長部とレバープレートの互いに嵌合する1対の円筒
    面により第1及び第2の円筒面を形成し、両円筒面の間
    に連結リングをその自由状態に比べて第2円筒面側へ弾
    性的に変形させた状態で配置し、第1円筒面に、第1リ
    ング退避溝と、該溝の一方の側面により形成される概ね
    テーパ状の案内部と、連結リングに軸方向及び半径方向
    に係合できる第1リング嵌合部と、リテーナ摺動面と
    を、この順序で第1円筒面に対する第2円筒面の相対的
    な押し込み方向に並ぶ状態で設け、上記リテーナ摺動面
    に円筒状のリテーナを摺動自在に嵌め、該リテーナを第
    1リング嵌合溝を開放する開放位置と、第1リング嵌合
    部を閉鎖する閉鎖位置との間で摺動可能に構成し、リテ
    ーナの上記摺動面と反対側の表面に連結リングを保持す
    るリング保持部を設け、リテーナの第1リング嵌合部側
    の端部に第1円筒面上の上記リングをすくい上げて上記
    リング保持部まで案内するリングすくい上げ部を設け、
    第2円筒面に、第2リング退避溝と、連結リングに第1
    リング嵌合部と反対側から軸方向及び半径方向に係合で
    きる第2リング嵌合部とを、この順序で上記相対的な押
    し込み方向に並ぶ状態で設け、第2退避溝の第2リング
    嵌合部と反対側の側面に、第1リング退避溝内の連結リ
    ングに軸方向に係合する第1係合面を設け、第2退避溝
    の他方の側面に、リテーナに嵌合する連結リングに対し
    て軸方向に係合する第2係合面を設け、第2リング退避
    溝の深さを、その内部に入り込んだ連結リングが、第1
    円筒面及びリテーナに対して軸方向に移動できるように
    設定し、第1リング退避溝の深さを、そこに入り込んだ
    連結リングが、第1係合面と当接する位置まで第2円筒
    面に対して移動できるように設定したことを特徴とする
    クラッチのレリーズベアリング機構。
  2. 【請求項2】上記リテーナを、円筒状に湾曲して両端部
    が互いに接合された帯板で形成し、上記両端部の一方
    に、帯板の長手方向に突出した帯状突起と、該突起の先
    端部に設けられる張出部とを設け、上記両端部の他方
    に、上記帯状突起と張出部とが嵌合する切り欠きを設け
    た請求項1記載のレリーズベアリング。
  3. 【請求項3】上記連結リングが、上記リテーナのすくい
    上げ部に乗り上げるためのテーパ面を有している請求項
    1又は2記載のレリーズベアリング。
JP1591288U 1987-06-04 1988-02-09 クラッチのレリーズベアリング機構 Expired - Lifetime JPH077620Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1591288U JPH077620Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09 クラッチのレリーズベアリング機構
PCT/JP1988/000505 WO1988009883A1 (en) 1987-06-04 1988-05-25 Release bearing mechanism of clutch
US07/336,352 US4947975A (en) 1987-06-04 1988-05-25 Release bearing mechanism of a clutch
US07/549,984 US5014840A (en) 1987-06-04 1990-07-09 Release bearing mechanism of a clutch

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1591288U JPH077620Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09 クラッチのレリーズベアリング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01119925U JPH01119925U (ja) 1989-08-14
JPH077620Y2 true JPH077620Y2 (ja) 1995-02-22

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JPH077625Y2 (ja) * 1990-05-18 1995-02-22 株式会社大金製作所 レリーズベアリング組立体

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JPH01119925U (ja) 1989-08-14

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