JPH0760338B2 - 非真円形工作物加工用数値制御装置 - Google Patents
非真円形工作物加工用数値制御装置Info
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- JPH0760338B2 JPH0760338B2 JP63083423A JP8342388A JPH0760338B2 JP H0760338 B2 JPH0760338 B2 JP H0760338B2 JP 63083423 A JP63083423 A JP 63083423A JP 8342388 A JP8342388 A JP 8342388A JP H0760338 B2 JPH0760338 B2 JP H0760338B2
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Description
本発明は、カム等の非真円形工作物(以下、単に「工作
物」という。)を加工制御するための数値制御装置に関
する。
物」という。)を加工制御するための数値制御装置に関
する。
従来、数値制御装置により主軸軸線に垂直な方向の砥石
車の送りを主軸回転に同期して制御し、カム等の工作物
を研削加工する方法が知られている。 必要な加工形状は、砥石車の送りを主軸の回転に対し
て、同期制御する数値制御装置にプロフィルデータを付
与することで得られる。 一方、主軸の回転速度は、工作物上の任意点における研
削速度が一定となるように制御される。 そして、その速度制御を実現するために、主軸の回転速
度は、所定範囲で研削速度一定の条件が満たされなくな
る主軸の回転角で段階的に与えられていた。
車の送りを主軸回転に同期して制御し、カム等の工作物
を研削加工する方法が知られている。 必要な加工形状は、砥石車の送りを主軸の回転に対し
て、同期制御する数値制御装置にプロフィルデータを付
与することで得られる。 一方、主軸の回転速度は、工作物上の任意点における研
削速度が一定となるように制御される。 そして、その速度制御を実現するために、主軸の回転速
度は、所定範囲で研削速度一定の条件が満たされなくな
る主軸の回転角で段階的に与えられていた。
このように、主転の回転速度は段階的に変化するため、
速度変化の行われる角度で加減速度が大きくなりすぎ、
機械系の振動等を生じ、加工面性状に悪影響を与えてい
た。 かかる欠点を解消するためには、主軸の回転速度を細か
く指定して主軸の回転速度の変化を滑らかにすることが
考えられる。 しかし、上記方法では、入力データが増大し、加工準備
に多くの労力と時間を必要とするという問題がある。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもので
あり、その目的とするところは、要求された形状に対し
て、主軸の回転数のオーバーライド値の入力データが少
なくても加工面性状に悪影響を与えず、結果的に、非真
円形工作物を所定の形状に短時間で加工するようにする
ことである。
速度変化の行われる角度で加減速度が大きくなりすぎ、
機械系の振動等を生じ、加工面性状に悪影響を与えてい
た。 かかる欠点を解消するためには、主軸の回転速度を細か
く指定して主軸の回転速度の変化を滑らかにすることが
考えられる。 しかし、上記方法では、入力データが増大し、加工準備
に多くの労力と時間を必要とするという問題がある。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもので
あり、その目的とするところは、要求された形状に対し
て、主軸の回転数のオーバーライド値の入力データが少
なくても加工面性状に悪影響を与えず、結果的に、非真
円形工作物を所定の形状に短時間で加工するようにする
ことである。
上記課題を解決するための発明の構成は、非真円形工作
物の形状を特定するリフトデータと砥石径に応じて、主
軸の回転角と工具送り軸の位置との関係を示すプロフィ
ルデータを作成し、プロフィルデータに応じて非真円形
工作物の加工を制御する数値制御装置において、プロフ
ィルデータを記憶するプロフィルデータ記憶手段と、プ
ロフィルデータのデータ点数よりも少なく、加工形状に
応じた主軸の回転数のオーバーライド値を加工速度一定
の条件が満たされなくなる主軸の角度範囲毎に段階的に
記憶するオーバーライド値記憶手段と、主軸の回転数を
滑らかに変化させるつなぎ区間の必要角度とオーバーラ
イド値の変化量の関係を比率にて記憶する比率記憶手段
と、オーバーライド値記憶手段における主軸の回転数が
変化する各回転角における主軸の回転数の変化量と比率
とからつなぎ区間の必要角度を求め、そのつなぎ区間の
主軸の回転数を滑らかに変化させるオーバーライド値の
点列を求めるオーバーライド値平滑化手段と、プロフィ
ルデータのピッチ毎のオーバーライド値をオーバーライ
ド値記憶手段に記憶されたオーバーライド値とオーバー
ライド値平滑化手段により求められたオーバーライド値
とから求めるオーバーライド値演算手段と、プロフィル
データとオーバーライド値演算手段により求められたオ
ーバーライド値に基づいて主軸と工具送り軸とを数値制
御する位置制御手段とをとを有することを特徴とする。
物の形状を特定するリフトデータと砥石径に応じて、主
軸の回転角と工具送り軸の位置との関係を示すプロフィ
ルデータを作成し、プロフィルデータに応じて非真円形
工作物の加工を制御する数値制御装置において、プロフ
ィルデータを記憶するプロフィルデータ記憶手段と、プ
ロフィルデータのデータ点数よりも少なく、加工形状に
応じた主軸の回転数のオーバーライド値を加工速度一定
の条件が満たされなくなる主軸の角度範囲毎に段階的に
記憶するオーバーライド値記憶手段と、主軸の回転数を
滑らかに変化させるつなぎ区間の必要角度とオーバーラ
イド値の変化量の関係を比率にて記憶する比率記憶手段
と、オーバーライド値記憶手段における主軸の回転数が
変化する各回転角における主軸の回転数の変化量と比率
とからつなぎ区間の必要角度を求め、そのつなぎ区間の
主軸の回転数を滑らかに変化させるオーバーライド値の
点列を求めるオーバーライド値平滑化手段と、プロフィ
ルデータのピッチ毎のオーバーライド値をオーバーライ
ド値記憶手段に記憶されたオーバーライド値とオーバー
ライド値平滑化手段により求められたオーバーライド値
とから求めるオーバーライド値演算手段と、プロフィル
データとオーバーライド値演算手段により求められたオ
ーバーライド値に基づいて主軸と工具送り軸とを数値制
御する位置制御手段とをとを有することを特徴とする。
非真円形工作物の形状は、回転角とリフト量との関係を
示したリフトデータで与えられる。そのリフトデータは
非真円形工作物の形状を点列により特定するものであ
る。この点列からなるリフトデータに近接した許容誤差
を考慮した滑らかな曲線が求められ、その滑らかな曲線
から得られる所定の回転角毎の数値と砥石径とにより、
プロフィルデータが作成される。 一方、加工面性状に悪影響を与えないために、一定の速
度変化量の範囲内で研削する必要があるが、そのために
主軸の回転数がオーバーライドされ主軸の回転数が変化
される。そして、そのつなぎ区間の角度差とオーバーラ
イド値の変化量との比率でもって、主軸の回転数が変化
する回転角毎に主軸の回転数を平滑化させたオーバーラ
イド値の点列が求められる。 そして、プロフィルデータのピッチ毎に、そのつなぎ区
間も含めて、主軸の回転数のオーバーライド値が演算さ
れる。 次に、上記プロフィルデータとオーバーライド値に基づ
いて、主軸の速度制御と共に主軸の回転角と工具送り軸
の位置が同期制御されて非真円形工作物の加工が行われ
る。
示したリフトデータで与えられる。そのリフトデータは
非真円形工作物の形状を点列により特定するものであ
る。この点列からなるリフトデータに近接した許容誤差
を考慮した滑らかな曲線が求められ、その滑らかな曲線
から得られる所定の回転角毎の数値と砥石径とにより、
プロフィルデータが作成される。 一方、加工面性状に悪影響を与えないために、一定の速
度変化量の範囲内で研削する必要があるが、そのために
主軸の回転数がオーバーライドされ主軸の回転数が変化
される。そして、そのつなぎ区間の角度差とオーバーラ
イド値の変化量との比率でもって、主軸の回転数が変化
する回転角毎に主軸の回転数を平滑化させたオーバーラ
イド値の点列が求められる。 そして、プロフィルデータのピッチ毎に、そのつなぎ区
間も含めて、主軸の回転数のオーバーライド値が演算さ
れる。 次に、上記プロフィルデータとオーバーライド値に基づ
いて、主軸の速度制御と共に主軸の回転角と工具送り軸
の位置が同期制御されて非真円形工作物の加工が行われ
る。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。第
1図は数値制御研削盤を示した構成図である。10は数値
制御研削盤のベッドで、このベッド10上には図示しない
サーボモータと螺子送り機構を介して駆動されるテーブ
ル11が主軸軸線に平行なZ軸方向に摺動可能に配設され
ている。テーブル11上には主軸13を軸架した主軸台12が
配設され、その主軸13はサーボモータ14により回転駆動
される。また、テーブル11上、右端には心押台15が載置
され、心押台15のセンタ16と主軸13のセンタ17とによっ
てカムシャフトから成る工作物Wが挾持されている。工
作物Wは主軸13に突設された位置決めピン18に嵌合し、
工作物Wの回転位相は主軸13の回転位相に一致してい
る。 ベッド10の後方には工作物W側に向かって進退可能な工
具台20が案内され、工具台20にはモータ21によって回転
駆動される砥石車Gが支承されている。この工具台20
は、図略の送り螺子を介してサーボモータ23に連結さ
れ、サーボモータ23の正逆転により前進後退される。 ドライブユニット51,52は数値制御装置30から指令パル
スを入力して、それぞれサーボモータ14,23を駆動する
回路である。それぞれのサーボモータ14、23にはパルス
ジェネレータ53、55と速度ジェネレータ54、56が結合さ
れており、それらの出力は各ドライブユニット51、52に
帰還され速度と位置のフィードバック制御が行われてい
る。 数値制御装置30は主として制御軸の回転を数値制御し
て、工作物Wの研削加工と砥石車Gの修正を制御する装
置である。数値制御装置30は第2図に示すように、研削
盤を制御するためのメインCPU31と制御プログラムを記
憶したROM33と入力データ等を記憶するRAM32とで主とし
て構成されている。RAM32上には加工用プロフィルデー
タを記憶するNCプロフィルデータ領域321と平滑オーバ
ーライド値データを記憶するNCオーバーライド値データ
領域322が形成されている。 数値制御装置30はその他サーボモータ14,23の駆動系と
して、ドライブCPU36とRAM35とパルス分配回路37が設け
られている。RAM35はメインCPU31から砥石車G、主軸13
の位置決めデータ、そして、主軸13の回転数のオーバー
ライド値を記憶する記憶装置である。 ドライブCPU36は主軸13の回転数のオーバーライド値を
考慮して、加工に関する制御軸の送りに関しスローアッ
プ、スローダウン、目標点の補間等の演算を行い補間点
の位置決めデータを定周期で出力する装置であり、パル
ス分配回路37はパルス分配の後、移動指令パルスを各ド
ライブユニット51,52に出力する回路である。 数値制御装置30に接続された自動プログラミング装置70
はリフトデータと砥石径とからプロフィルデータを自動
作成、さらに、オーバーライド値データと比率データと
から加工用オーバーライド値データを自動作成する装置
である。その装置はフロントCPU71とRAM72と入出力イン
タフェース73とで構成されている。RAM72には複数の工
作物のリフトデータを記憶するリフトデータ領域721
と、工作物の仕上げ形状の許容誤差を記憶する許容誤差
データ領域722と、プロフィルデータを生成するときの
現砥石径を記憶する砥石径データ領域723と、リフトデ
ータを許容誤差内において平滑化して得られた所定の回
転角毎の数値と現砥石径とにより、プロフィルデータに
変換し記憶するプロフィルデータ領域724と、工作物の
形状に対して、大きな角度範囲毎に段階的に与えられた
主軸回転数のオーバーライド値データを記憶するオーバ
ーライド値データ領域725と、主軸回転数を滑らかに変
化させるつなぎ区間の比率を記憶する比率データ領域72
6と、主軸回転数のオーバーライド値データをつなぎ区
間においては、つなぎ区間の比率にて平滑化したオーバ
ーライド値データに変換し記憶する平滑オーバーライド
値データ領域727とが形成されている。 また、フロントCPU71には入出力インタフェース73を介
してリフトデータ等を入力するテープリーダ41とデータ
の入力を行うキーボード42とデータの表示を行うCRT表
示器43とが接続されている。 次に作用を説明する。 本装置がデータ入力モードに設定されると、フロントCP
U71は入出力インタフェース73を介して、テープリーダ4
1から加工に必要な全てのリフトデータを読み込みリフ
トデータ領域721に記憶する。同じく、加工に必要なオ
ーバーライド値データを読み込みオーバーライド値デー
タ領域725に記憶する。 今、装置がプロフィルデータ作成モードに設定される
と、フロントCPU71にて、リフトデータ領域721のリフト
データを許容誤差データ領域722の許容誤差内において
平滑化し、所定の回転角毎の数値と砥石径データ領域72
3の現砥石径とにより、プロフィルデータが演算され
る。 そのプロフィルデータはプロフィルデータ領域724に記
憶され、カムの実際の加工時に、フロントCPU71とメイ
ンCPU31を介してNCプロフィルデータ領域321へ転送され
る。 次に、装置が平滑オーバーライド値データ作成モードに
設定された場合について、第3図のフローチャートによ
りフロントCPU71の動作を説明する。 まず、ステップ100にて、オーバーライド値データ領域7
25のオーバーライド値データを読み込む。次にステップ
102に移行して、比率データ領域726の比率データを読み
込む。次にステップ104に移行して、上記オーバーライ
ド値データの各つなぎ区間において、上記比率データに
基づき、オーバーライド変化量mよりスムージング必要
角度nが演算される。次にステップ106に移行して、ス
ムージング必要角度n毎のスムージングポイント(10
点)が、数学的な2点間を結ぶ曲線上の点として演算さ
れる。次にステップ108に移行して、上記スムージング
ポイントの各ポイント間を結ぶ直線式を各々演算する。
次にステップ110に移行して、上述のプロフィルデータ
のピッチ毎にオーバーライド値データの各つなぎ区間に
おける補間処理を行う。そして、次にステップ112に移
行し、補間処理されたオーバーライド値データも含め
て、オーバーライド値データを、プロフィルデータの全
区間において、そのピッチ毎に出力し終了する。 そして、上記オーバーライド値データは平滑オーバーラ
イド値データ領域727に記憶され、工作物Wの実際の加
工時に、フロントCPU71とメインCPU31を介してNCオーバ
ーライド値データ領域322へ転送される。 加工に必要なオーバーライド値データは、例えば、第4
図(a)にて示すような非真円形工作物に対して、
(A),(B),…,(F)で示す角度範囲毎に与えら
れ、それは、第4図(b)にて示すような、角度に対す
る主軸回転数のオーバーライド値の段階的なグラフで表
される。この図では、第4図(a)における角度範囲
(A),(B),…,(F)の主軸回転数の入力データ
であるオーバーライド値が具体的な値で示されている。
上述の第3図のフローチャートによりフロントCPU71は
この段階的な入力オーバーライド値データを曲線で結ば
れた滑らかな平滑オーバーライド値データに変換する。 そして、加工指令信号が操作盤45から付与されると、メ
インCPU31はNCプロフィルデータ領域321に記憶されてい
るNCプロフィルデータと、NCオーバーライド値データ領
域322に記憶されているNCオーバーライド値データとに
従って加工指令を出力することによりカム研削が実行さ
れる。
1図は数値制御研削盤を示した構成図である。10は数値
制御研削盤のベッドで、このベッド10上には図示しない
サーボモータと螺子送り機構を介して駆動されるテーブ
ル11が主軸軸線に平行なZ軸方向に摺動可能に配設され
ている。テーブル11上には主軸13を軸架した主軸台12が
配設され、その主軸13はサーボモータ14により回転駆動
される。また、テーブル11上、右端には心押台15が載置
され、心押台15のセンタ16と主軸13のセンタ17とによっ
てカムシャフトから成る工作物Wが挾持されている。工
作物Wは主軸13に突設された位置決めピン18に嵌合し、
工作物Wの回転位相は主軸13の回転位相に一致してい
る。 ベッド10の後方には工作物W側に向かって進退可能な工
具台20が案内され、工具台20にはモータ21によって回転
駆動される砥石車Gが支承されている。この工具台20
は、図略の送り螺子を介してサーボモータ23に連結さ
れ、サーボモータ23の正逆転により前進後退される。 ドライブユニット51,52は数値制御装置30から指令パル
スを入力して、それぞれサーボモータ14,23を駆動する
回路である。それぞれのサーボモータ14、23にはパルス
ジェネレータ53、55と速度ジェネレータ54、56が結合さ
れており、それらの出力は各ドライブユニット51、52に
帰還され速度と位置のフィードバック制御が行われてい
る。 数値制御装置30は主として制御軸の回転を数値制御し
て、工作物Wの研削加工と砥石車Gの修正を制御する装
置である。数値制御装置30は第2図に示すように、研削
盤を制御するためのメインCPU31と制御プログラムを記
憶したROM33と入力データ等を記憶するRAM32とで主とし
て構成されている。RAM32上には加工用プロフィルデー
タを記憶するNCプロフィルデータ領域321と平滑オーバ
ーライド値データを記憶するNCオーバーライド値データ
領域322が形成されている。 数値制御装置30はその他サーボモータ14,23の駆動系と
して、ドライブCPU36とRAM35とパルス分配回路37が設け
られている。RAM35はメインCPU31から砥石車G、主軸13
の位置決めデータ、そして、主軸13の回転数のオーバー
ライド値を記憶する記憶装置である。 ドライブCPU36は主軸13の回転数のオーバーライド値を
考慮して、加工に関する制御軸の送りに関しスローアッ
プ、スローダウン、目標点の補間等の演算を行い補間点
の位置決めデータを定周期で出力する装置であり、パル
ス分配回路37はパルス分配の後、移動指令パルスを各ド
ライブユニット51,52に出力する回路である。 数値制御装置30に接続された自動プログラミング装置70
はリフトデータと砥石径とからプロフィルデータを自動
作成、さらに、オーバーライド値データと比率データと
から加工用オーバーライド値データを自動作成する装置
である。その装置はフロントCPU71とRAM72と入出力イン
タフェース73とで構成されている。RAM72には複数の工
作物のリフトデータを記憶するリフトデータ領域721
と、工作物の仕上げ形状の許容誤差を記憶する許容誤差
データ領域722と、プロフィルデータを生成するときの
現砥石径を記憶する砥石径データ領域723と、リフトデ
ータを許容誤差内において平滑化して得られた所定の回
転角毎の数値と現砥石径とにより、プロフィルデータに
変換し記憶するプロフィルデータ領域724と、工作物の
形状に対して、大きな角度範囲毎に段階的に与えられた
主軸回転数のオーバーライド値データを記憶するオーバ
ーライド値データ領域725と、主軸回転数を滑らかに変
化させるつなぎ区間の比率を記憶する比率データ領域72
6と、主軸回転数のオーバーライド値データをつなぎ区
間においては、つなぎ区間の比率にて平滑化したオーバ
ーライド値データに変換し記憶する平滑オーバーライド
値データ領域727とが形成されている。 また、フロントCPU71には入出力インタフェース73を介
してリフトデータ等を入力するテープリーダ41とデータ
の入力を行うキーボード42とデータの表示を行うCRT表
示器43とが接続されている。 次に作用を説明する。 本装置がデータ入力モードに設定されると、フロントCP
U71は入出力インタフェース73を介して、テープリーダ4
1から加工に必要な全てのリフトデータを読み込みリフ
トデータ領域721に記憶する。同じく、加工に必要なオ
ーバーライド値データを読み込みオーバーライド値デー
タ領域725に記憶する。 今、装置がプロフィルデータ作成モードに設定される
と、フロントCPU71にて、リフトデータ領域721のリフト
データを許容誤差データ領域722の許容誤差内において
平滑化し、所定の回転角毎の数値と砥石径データ領域72
3の現砥石径とにより、プロフィルデータが演算され
る。 そのプロフィルデータはプロフィルデータ領域724に記
憶され、カムの実際の加工時に、フロントCPU71とメイ
ンCPU31を介してNCプロフィルデータ領域321へ転送され
る。 次に、装置が平滑オーバーライド値データ作成モードに
設定された場合について、第3図のフローチャートによ
りフロントCPU71の動作を説明する。 まず、ステップ100にて、オーバーライド値データ領域7
25のオーバーライド値データを読み込む。次にステップ
102に移行して、比率データ領域726の比率データを読み
込む。次にステップ104に移行して、上記オーバーライ
ド値データの各つなぎ区間において、上記比率データに
基づき、オーバーライド変化量mよりスムージング必要
角度nが演算される。次にステップ106に移行して、ス
ムージング必要角度n毎のスムージングポイント(10
点)が、数学的な2点間を結ぶ曲線上の点として演算さ
れる。次にステップ108に移行して、上記スムージング
ポイントの各ポイント間を結ぶ直線式を各々演算する。
次にステップ110に移行して、上述のプロフィルデータ
のピッチ毎にオーバーライド値データの各つなぎ区間に
おける補間処理を行う。そして、次にステップ112に移
行し、補間処理されたオーバーライド値データも含め
て、オーバーライド値データを、プロフィルデータの全
区間において、そのピッチ毎に出力し終了する。 そして、上記オーバーライド値データは平滑オーバーラ
イド値データ領域727に記憶され、工作物Wの実際の加
工時に、フロントCPU71とメインCPU31を介してNCオーバ
ーライド値データ領域322へ転送される。 加工に必要なオーバーライド値データは、例えば、第4
図(a)にて示すような非真円形工作物に対して、
(A),(B),…,(F)で示す角度範囲毎に与えら
れ、それは、第4図(b)にて示すような、角度に対す
る主軸回転数のオーバーライド値の段階的なグラフで表
される。この図では、第4図(a)における角度範囲
(A),(B),…,(F)の主軸回転数の入力データ
であるオーバーライド値が具体的な値で示されている。
上述の第3図のフローチャートによりフロントCPU71は
この段階的な入力オーバーライド値データを曲線で結ば
れた滑らかな平滑オーバーライド値データに変換する。 そして、加工指令信号が操作盤45から付与されると、メ
インCPU31はNCプロフィルデータ領域321に記憶されてい
るNCプロフィルデータと、NCオーバーライド値データ領
域322に記憶されているNCオーバーライド値データとに
従って加工指令を出力することによりカム研削が実行さ
れる。
本発明は、プロフィルデータのデータ点数よりも少な
く、加工形状に応じた主軸の回転数のオーバーライド値
を加工速度一定の条件が満たされなくなる主軸の角度範
囲毎に段階的に記憶し、主軸の回転数を滑らかに変化さ
せるつなぎ区間の必要角度とオーバーライド値の変化量
の関係を比率にて記憶している。そして、主軸の回転数
が変化する各回転角における主軸の回転数の変化量と比
率とからつなぎ区間の必要角度を求め、そのつなぎ区間
の主軸の回転数を滑らかに変化させるオーバーライド値
の点列を求め、プロフィルデータのピッチ毎のオーバー
ライド値をオーバーライド値記憶手段に記憶されたオー
バーライド値とオーバーライド値平滑化手段により求め
られたオーバーライド値とから求めるようにしている。 従って、上記のようにプロフィルデータのデータ点数よ
りも少ないオーバーライド値を入力するだけで、滑らか
に変化するオーバーライド値を求めることができる。
又、オーバーライド値の変化量に応じてつなぎ区間の角
度を求めているので、必要最小限のつなぎ区間の角度で
滑らかに接続でき、速やかに、且つ、滑らかに加工速度
の変更が行われる効果がある。
く、加工形状に応じた主軸の回転数のオーバーライド値
を加工速度一定の条件が満たされなくなる主軸の角度範
囲毎に段階的に記憶し、主軸の回転数を滑らかに変化さ
せるつなぎ区間の必要角度とオーバーライド値の変化量
の関係を比率にて記憶している。そして、主軸の回転数
が変化する各回転角における主軸の回転数の変化量と比
率とからつなぎ区間の必要角度を求め、そのつなぎ区間
の主軸の回転数を滑らかに変化させるオーバーライド値
の点列を求め、プロフィルデータのピッチ毎のオーバー
ライド値をオーバーライド値記憶手段に記憶されたオー
バーライド値とオーバーライド値平滑化手段により求め
られたオーバーライド値とから求めるようにしている。 従って、上記のようにプロフィルデータのデータ点数よ
りも少ないオーバーライド値を入力するだけで、滑らか
に変化するオーバーライド値を求めることができる。
又、オーバーライド値の変化量に応じてつなぎ区間の角
度を求めているので、必要最小限のつなぎ区間の角度で
滑らかに接続でき、速やかに、且つ、滑らかに加工速度
の変更が行われる効果がある。
第1図は本発明の実施例に係る数値制御研削盤の構成
図。第2図は数値制御装置の電気的構成を示したブロッ
クダイヤグラム。第3図はフロントCPU71の処理手順を
示したフローチャート。第4図(a)は非真円形工作物
の一形状とその角度に対する主軸回転数のオーバーライ
ド値を示す説明図。第4図(b)は入力オーバーライド
値データに対する平滑オーバーライド値データを示すグ
ラフである。 10……ベッド、11……テーブル、13……主軸 14,23……サーボモータ、15……心押台 20……工具台、30……数値制御装置 53,55……パルスジェネレータ 54,56……速度ジェネレータ 70……自動プログラミング装置 G……砥石車、W……工作物
図。第2図は数値制御装置の電気的構成を示したブロッ
クダイヤグラム。第3図はフロントCPU71の処理手順を
示したフローチャート。第4図(a)は非真円形工作物
の一形状とその角度に対する主軸回転数のオーバーライ
ド値を示す説明図。第4図(b)は入力オーバーライド
値データに対する平滑オーバーライド値データを示すグ
ラフである。 10……ベッド、11……テーブル、13……主軸 14,23……サーボモータ、15……心押台 20……工具台、30……数値制御装置 53,55……パルスジェネレータ 54,56……速度ジェネレータ 70……自動プログラミング装置 G……砥石車、W……工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−93510(JP,A) 特開 昭62−100813(JP,A) 特開 昭61−86163(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】非真円形工作物の形状を特定するリフトデ
ータと砥石径に応じて、主軸の回転角と工具送り軸の位
置との関係を示すプロフィルデータを作成し、前記プロ
フィルデータに応じて前記非真円形工作物の加工を制御
する数値制御装置において、 前記プロフィルデータを記憶するプロフィルデータ記憶
手段と、 前記プロフィルデータのデータ点数よりも少なく、加工
形状に応じた主軸の回転数のオーバーライド値を加工速
度一定の条件が満たされなくなる前記主軸の角度範囲毎
に段階的に記憶するオーバーライド値記憶手段と、 前記主軸の回転数を滑らかに変化させるつなぎ区間の必
要角度と前記オーバーライド値の変化量の関係を比率に
て記憶する比率記憶手段と、 前記オーバーライド値記憶手段における主軸の回転数が
変化する各回転角における主軸の回転数の変化量と前記
比率とから前記つなぎ区間の必要角度を求め、そのつな
ぎ区間の主軸の回転数を滑らかに変化させるオーバーラ
イド値の点列を求めるオーバーライド値平滑化手段と、 前記プロフィルデータのピッチ毎のオーバーライド値を
前記オーバーライド値記憶手段に記憶されたオーバーラ
イド値と前記オーバーライド値平滑化手段により求めら
れたオーバーライド値とから求めるオーバーライド値演
算手段と、 前記プロフィルデータと前記オーバーライド値演算手段
により求められたオーバーライド値に基づいて前記主軸
と前記工具送り軸とを数値制御する位置制御手段と を備えたことを特徴とする非真円形工作物加工用数値制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63083423A JPH0760338B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 非真円形工作物加工用数値制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63083423A JPH0760338B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 非真円形工作物加工用数値制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01255008A JPH01255008A (ja) | 1989-10-11 |
JPH0760338B2 true JPH0760338B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=13802027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63083423A Expired - Lifetime JPH0760338B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 非真円形工作物加工用数値制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760338B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6093510A (ja) * | 1983-10-27 | 1985-05-25 | Fanuc Ltd | 数値制御装置のオ−バ−ライド制御方式 |
JPS6186163A (ja) * | 1984-09-29 | 1986-05-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 加工速度割出装置 |
JPS62100813A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | Komatsu Ltd | コ−ナ点のオ−バライド方法 |
-
1988
- 1988-04-05 JP JP63083423A patent/JPH0760338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01255008A (ja) | 1989-10-11 |
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