JPH0754036Y2 - 車両用アウトサイドミラー - Google Patents
車両用アウトサイドミラーInfo
- Publication number
- JPH0754036Y2 JPH0754036Y2 JP1989076450U JP7645089U JPH0754036Y2 JP H0754036 Y2 JPH0754036 Y2 JP H0754036Y2 JP 1989076450 U JP1989076450 U JP 1989076450U JP 7645089 U JP7645089 U JP 7645089U JP H0754036 Y2 JPH0754036 Y2 JP H0754036Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- mirror
- spring
- bracket
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野)本考案は、車両に使用されるアウ
トサイドミラーに関するものであり、そのうち特に車両
の振動等に伴って発生するミラーの振動を防止する機構
に関するものである。
トサイドミラーに関するものであり、そのうち特に車両
の振動等に伴って発生するミラーの振動を防止する機構
に関するものである。
(従来技術)従来、この種の防振機構を具備するアウト
サイドミラーとしては、実公昭63-26266号公報に開示さ
れているものが知られている。この従来の防振機構は、
第9図に示すように、ミラーボデー70の傾動中心71を通
る水平軸線上にその一端が揺動自在に連結されたロッド
72と、ミラーハウジング73の固定部材73aにネジ止め固
定され、前記ロッド72を摺動自在に支持するシリンダ状
の支持体74と、該支持体74に取り付けられ、前記ロッド
72を一定の荷重で圧接するバネ材75とから構成されてお
り、このようにロッド72を一定の荷重で圧接することに
より車両の振動に伴うミラーボデー70の振動を防止する
ようにされている。
サイドミラーとしては、実公昭63-26266号公報に開示さ
れているものが知られている。この従来の防振機構は、
第9図に示すように、ミラーボデー70の傾動中心71を通
る水平軸線上にその一端が揺動自在に連結されたロッド
72と、ミラーハウジング73の固定部材73aにネジ止め固
定され、前記ロッド72を摺動自在に支持するシリンダ状
の支持体74と、該支持体74に取り付けられ、前記ロッド
72を一定の荷重で圧接するバネ材75とから構成されてお
り、このようにロッド72を一定の荷重で圧接することに
より車両の振動に伴うミラーボデー70の振動を防止する
ようにされている。
ところで、ロッド72とミラーボデー70とを連結している
球ピボット72aは、ミラーボデー70の左右傾動時に傾動
中心71を中心として円弧状の軌跡を描くことになるが、
上記従来の機構においてはロッド72がシリンダ状の支持
体74内を直線運動する構成となっているため、ロッド72
と球ピボット72aとの間にネック部72bを設けることによ
り、ロッド72が球ピボット72aの円弧運動に追従できる
ようにされている(第10図参照)。
球ピボット72aは、ミラーボデー70の左右傾動時に傾動
中心71を中心として円弧状の軌跡を描くことになるが、
上記従来の機構においてはロッド72がシリンダ状の支持
体74内を直線運動する構成となっているため、ロッド72
と球ピボット72aとの間にネック部72bを設けることによ
り、ロッド72が球ピボット72aの円弧運動に追従できる
ようにされている(第10図参照)。
(考案が解決しようとする課題)しかしながら、上記の
ようにロッドにネック部を設けた構造では、長期間の使
用によりこのネック部に亀裂が生じる恐れがあり、その
結果、耐久性に乏しいという問題点がある。また、上記
のようなロッドと一体のネック部を設け弾性変形させる
には、ロッドの材質が樹脂等の弾性材に限定されてしま
うため、防振機構としては強度的に不十分であるという
問題点がある。さらに、ネック部の曲げ方向が決まって
いるので、ロッドをミラーボデーの傾動に追従させるに
は、ロッドの組付時にロッドの方向をその都度確認しな
ければならず、その結果、組付作業が非常に面倒である
という問題点がある。
ようにロッドにネック部を設けた構造では、長期間の使
用によりこのネック部に亀裂が生じる恐れがあり、その
結果、耐久性に乏しいという問題点がある。また、上記
のようなロッドと一体のネック部を設け弾性変形させる
には、ロッドの材質が樹脂等の弾性材に限定されてしま
うため、防振機構としては強度的に不十分であるという
問題点がある。さらに、ネック部の曲げ方向が決まって
いるので、ロッドをミラーボデーの傾動に追従させるに
は、ロッドの組付時にロッドの方向をその都度確認しな
ければならず、その結果、組付作業が非常に面倒である
という問題点がある。
(課題を解決するための手段)本考案は、上記のような
問題点を解決することを目的とするものであり、その手
段として、 ミラーバイザー(3)に、ミラー(1)を支持したミラ
ーホルダー(2)を傾動可能に備えると共に、該ミラー
ホルダー(2)をその上下軸Y及び水平軸X回りに回動
させて前記ミラー(1)の傾動調整を行うようにした車
両用アウトサイドミラーにおいて、 前記ミラーホルダー(2)の傾動中心を通る上下軸Y及
び水平軸Xの少なくともどちらか一方の軸線上にその一
端が揺動自在に連結されたロッド(51)と、前記ミラー
バイザー(3)の取付部に取付けられたブラケット(3
1)と、前記ロッド(51)が嵌挿されるべく前記ブラケ
ット(31)に穿設され、前記上下軸Yまたは水平軸Xの
軸線方向のどちらか一方側が長く形成されて前記ロッド
(51)の前記軸線方向への揺動を許容する長孔(52)
と、前記軸線と平行に前記ブラケット(31)に立設さ
れ、前記ロッド(51)を挟持してロッド(51)の他方の
軸線方向への揺動を規制する一対のガイド壁(53a,53
b)と、前記軸線と平行且つ前記一対のガイド壁(53a,5
3b)の上方に位置し前記ロッド(51)を挟圧保持する一
対の脚部(56a,56b)を有するスプリング(56)と、該
スプリング(56)の基部を前記ブラケット(31)に固定
させると共に、前記一対の脚部の先端を前記ロッド(5
1)の軸線方向に移動不能に保持するスプリングホルダ
ー(55)とから構成したものである。
問題点を解決することを目的とするものであり、その手
段として、 ミラーバイザー(3)に、ミラー(1)を支持したミラ
ーホルダー(2)を傾動可能に備えると共に、該ミラー
ホルダー(2)をその上下軸Y及び水平軸X回りに回動
させて前記ミラー(1)の傾動調整を行うようにした車
両用アウトサイドミラーにおいて、 前記ミラーホルダー(2)の傾動中心を通る上下軸Y及
び水平軸Xの少なくともどちらか一方の軸線上にその一
端が揺動自在に連結されたロッド(51)と、前記ミラー
バイザー(3)の取付部に取付けられたブラケット(3
1)と、前記ロッド(51)が嵌挿されるべく前記ブラケ
ット(31)に穿設され、前記上下軸Yまたは水平軸Xの
軸線方向のどちらか一方側が長く形成されて前記ロッド
(51)の前記軸線方向への揺動を許容する長孔(52)
と、前記軸線と平行に前記ブラケット(31)に立設さ
れ、前記ロッド(51)を挟持してロッド(51)の他方の
軸線方向への揺動を規制する一対のガイド壁(53a,53
b)と、前記軸線と平行且つ前記一対のガイド壁(53a,5
3b)の上方に位置し前記ロッド(51)を挟圧保持する一
対の脚部(56a,56b)を有するスプリング(56)と、該
スプリング(56)の基部を前記ブラケット(31)に固定
させると共に、前記一対の脚部の先端を前記ロッド(5
1)の軸線方向に移動不能に保持するスプリングホルダ
ー(55)とから構成したものである。
(実施例)以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
第1図は本考案に係るアウトサイドミラーの防振機構を
示す分解斜視図、第2図は防振機構部のみを取り出した
横断面図、第3図は第2図におけるI−I断面図、第4
図は第2図の左側面図、第5図はロッドの作動説明図、
第6図は本考案に係るアウトサイドミラーの縦断面図、
第7図はそのアウトサイドミラーの横断面図、第8図は
ミラーの調整機構を示す斜視図である。
示す分解斜視図、第2図は防振機構部のみを取り出した
横断面図、第3図は第2図におけるI−I断面図、第4
図は第2図の左側面図、第5図はロッドの作動説明図、
第6図は本考案に係るアウトサイドミラーの縦断面図、
第7図はそのアウトサイドミラーの横断面図、第8図は
ミラーの調整機構を示す斜視図である。
第6図ないし第8図に示すように、ミラー1はミラーホ
ルダー2により保持されている。該ミラーホルダー2と
ミラーバイザー3とはブラケット31を介して球ピボット
4により連結されており、これによりミラー1は球ピボ
ット4を中心として傾動可能な状態にされている。
ルダー2により保持されている。該ミラーホルダー2と
ミラーバイザー3とはブラケット31を介して球ピボット
4により連結されており、これによりミラー1は球ピボ
ット4を中心として傾動可能な状態にされている。
車両のドア側面に装着される取付けステー6より張り出
したベース6a上には、軸筒9が立設されており、前記ミ
ラーバイザー3は該軸筒9に対し車両の前後方向に可倒
自在に支持されている。前記軸筒9には、その外周にコ
イルスプリング7が巻装されており、該コイルスプリン
グ7は、前記軸筒9の上面側に係止される止め板8とブ
ラケット31の環状溝10の底面との間に圧縮状態で保持さ
れている。これにより、ミラーバイザー3は、ブラケッ
ト31の下面と軸筒9の座面との間に配設される複数のボ
ールクラッチ44を介してベース6a上に弾力的に支持され
ている。
したベース6a上には、軸筒9が立設されており、前記ミ
ラーバイザー3は該軸筒9に対し車両の前後方向に可倒
自在に支持されている。前記軸筒9には、その外周にコ
イルスプリング7が巻装されており、該コイルスプリン
グ7は、前記軸筒9の上面側に係止される止め板8とブ
ラケット31の環状溝10の底面との間に圧縮状態で保持さ
れている。これにより、ミラーバイザー3は、ブラケッ
ト31の下面と軸筒9の座面との間に配設される複数のボ
ールクラッチ44を介してベース6a上に弾力的に支持され
ている。
操作レバー12は、ノブ11を設けた一端を車室内に突出さ
せると共に他端に支点球13を備え、該支点球13は前記取
付けステー6内に設けた軸受14,15により保持されてい
る。これにより、操作レバー12は、支点球13を支点とし
て前後方向(第8図におけるB,A方向)及び前後回動方
向(第8図におけるD,C方向)に操作可能な状態にされ
ている。前記支点球13には、作動片13aが突出して設け
られており、該作動片13aの端部は球ピボット16を介し
てL字状の揺動片20の上端に連結されている。これによ
り、支点球13と連なる操作レバー12の前後方向の操作に
対しては揺動片20を左右方向に、また前後回動方向の操
作に対しては揺動片20を上下方向に連動させることがで
きるようにされている。
せると共に他端に支点球13を備え、該支点球13は前記取
付けステー6内に設けた軸受14,15により保持されてい
る。これにより、操作レバー12は、支点球13を支点とし
て前後方向(第8図におけるB,A方向)及び前後回動方
向(第8図におけるD,C方向)に操作可能な状態にされ
ている。前記支点球13には、作動片13aが突出して設け
られており、該作動片13aの端部は球ピボット16を介し
てL字状の揺動片20の上端に連結されている。これによ
り、支点球13と連なる操作レバー12の前後方向の操作に
対しては揺動片20を左右方向に、また前後回動方向の操
作に対しては揺動片20を上下方向に連動させることがで
きるようにされている。
両端が前記取付けステー6の内壁に各々支持されたガイ
ドロッド26は、前記支点球13に設けられた貫通孔42に挿
通されると共に前記揺動片20の水平杆20bに取付片20dを
介してネジ止め固定されている。前記水平杆20bには、
軸筒9内に挿通されるシャフト25の下端に向けて縦杆20
cが設けられている。該縦杆20cの他端は、前記シャフト
25の下端より水平方向に延びる下端アーム29先端の球ピ
ボット27に連結されており、これにより前記操作レバー
12の操作に伴う揺動片20の動きをシャフト25に伝達する
ことができるようにされている。
ドロッド26は、前記支点球13に設けられた貫通孔42に挿
通されると共に前記揺動片20の水平杆20bに取付片20dを
介してネジ止め固定されている。前記水平杆20bには、
軸筒9内に挿通されるシャフト25の下端に向けて縦杆20
cが設けられている。該縦杆20cの他端は、前記シャフト
25の下端より水平方向に延びる下端アーム29先端の球ピ
ボット27に連結されており、これにより前記操作レバー
12の操作に伴う揺動片20の動きをシャフト25に伝達する
ことができるようにされている。
前記シャフト25には、その上端部に略コ字状の変換アー
ム28が2本のアーム部32,34により回動可能かつ上下動
不能に枢支されている。該2本のアーム部32,34のうち
下方に位置するアーム部34には、その上面に前記シャフ
ト25と平行なピン37が立設されており、該ピン37には巻
ばね30が巻装されている。ここで、巻ばね30の両端43a,
43bは、前記シャフト25の両側を切り欠いて形成した平
坦面38a,38bを挟持した状態にされており、これにより
前記変換アーム28は通常、シャフト25に対して回動不能
な状態にされている。
ム28が2本のアーム部32,34により回動可能かつ上下動
不能に枢支されている。該2本のアーム部32,34のうち
下方に位置するアーム部34には、その上面に前記シャフ
ト25と平行なピン37が立設されており、該ピン37には巻
ばね30が巻装されている。ここで、巻ばね30の両端43a,
43bは、前記シャフト25の両側を切り欠いて形成した平
坦面38a,38bを挟持した状態にされており、これにより
前記変換アーム28は通常、シャフト25に対して回動不能
な状態にされている。
前記ミラー1の背面側に揺動自在に支持される連結アー
ム39は、垂直杆39aと該垂直杆39aの中央より水平に延び
る脚片39bとから構成されている。ここで、脚片39bの先
端に設けた球ピボット40aは前記変換アーム28の中間連
結部33に揺動自在に連結されており、また垂直杆39aの
両端に設けた球ピボット40b,40cは前記水平軸Xに対称
にミラーホルダー2の背面に支承されている。このた
め、シャフト25を上動させると、変換アーム28を介して
前記脚片39bが上動し、その結果、前記連結アーム39が
前傾することにより、ミラー1が前方向へ傾動すること
になる。ミラー1の後方向への傾動は、変換アーム28を
下動させることにより、前述の逆作動として行われる。
また、ミラー1の左右方向の傾動は、シャフト25の回動
により行われる。すなわち、シャフト25を反時計回りに
回動させると、それに追従して変換アーム28も反時計回
りに回動し、これにより該変換アーム28に前記連結アー
ム39を引き寄せる力が働くので、ミラー1は垂直軸Y回
りに時計回りに傾動することになる。ミラー1の反時計
回りの傾動は、変換アーム28を時計回りに回動させるこ
とより、前述の逆作動として行われる。
ム39は、垂直杆39aと該垂直杆39aの中央より水平に延び
る脚片39bとから構成されている。ここで、脚片39bの先
端に設けた球ピボット40aは前記変換アーム28の中間連
結部33に揺動自在に連結されており、また垂直杆39aの
両端に設けた球ピボット40b,40cは前記水平軸Xに対称
にミラーホルダー2の背面に支承されている。このた
め、シャフト25を上動させると、変換アーム28を介して
前記脚片39bが上動し、その結果、前記連結アーム39が
前傾することにより、ミラー1が前方向へ傾動すること
になる。ミラー1の後方向への傾動は、変換アーム28を
下動させることにより、前述の逆作動として行われる。
また、ミラー1の左右方向の傾動は、シャフト25の回動
により行われる。すなわち、シャフト25を反時計回りに
回動させると、それに追従して変換アーム28も反時計回
りに回動し、これにより該変換アーム28に前記連結アー
ム39を引き寄せる力が働くので、ミラー1は垂直軸Y回
りに時計回りに傾動することになる。ミラー1の反時計
回りの傾動は、変換アーム28を時計回りに回動させるこ
とより、前述の逆作動として行われる。
第7図に示すように、前記ミラーホルダー2には、その
水平軸X上にロッド51が球ピボット51aにより揺動自在
に連結されている。前記ブラケット31には、前記球ピボ
ット51aとの対向位置に長孔52が穿設されており、該長
孔52には前記ロッド51が挿通されている。ここで、長孔
52は水平軸X方向に長くなるように形成されており、こ
れによりロッド51が水平軸X方向に揺動できるようにさ
れている。また、第1図,第2図及び第7図に示すよう
に、前記ブラケット31の背面側には、前記長孔52を挟む
ようにして水平軸Xに平行に一対のガイド壁53a,53bが
突設されており、該一対のガイド壁53a,53bにより前記
ロッド51は第7図の垂直方向に揺動不能な状態で挟持さ
れている。さらに、第1図,第2図に示すように、前記
ブラケット31の背面側には、前記長孔52の側方にスプリ
ング支持体54が突設されている。このスプリング支持体
54には、その上端に段差部54aが形成されており、該段
差部54aには前記ロッド51を挟持圧接するためのスプリ
ング56がスプリングホルダー55を介してネジ58により取
り付けられている。第1図ないし第4図に示すように、
前記スプリングホルダー55には、スプリング56の一対の
脚部56a,56bをそれぞれ保持する一対の係合孔55a,55bが
設けられており、これによりスプリング56がロッド51の
軸方向に移動しないようにされていると共に、脚部56a,
56bが常時略平行になるようにされている。これによ
り、ロッド51が移動しても、スプリング56の一対の脚部
56a,56bは、ほぼ一定の荷重で前記ロッド51を圧接する
ことになるので、車両の振動に伴ってミラーホルダー2
が振動しようとすれば、その振動を前記スプリング56の
圧接力により抑制することができる。また、スプリング
ホルダー55には、一対の回り止め片55c,55dが設けられ
ており、該一対の回り止め片55c,55dを、前記一対のガ
イド壁53a,53bに設けられた被係止部53c,53dに係合させ
ることにより、スプリングホルダー55自身の回り止めが
なされている。さらに、スプリングホルダー55には、逃
し孔57が形成されており、これによりロッド51の軸方向
への運動が妨げられることがないようにされている。
水平軸X上にロッド51が球ピボット51aにより揺動自在
に連結されている。前記ブラケット31には、前記球ピボ
ット51aとの対向位置に長孔52が穿設されており、該長
孔52には前記ロッド51が挿通されている。ここで、長孔
52は水平軸X方向に長くなるように形成されており、こ
れによりロッド51が水平軸X方向に揺動できるようにさ
れている。また、第1図,第2図及び第7図に示すよう
に、前記ブラケット31の背面側には、前記長孔52を挟む
ようにして水平軸Xに平行に一対のガイド壁53a,53bが
突設されており、該一対のガイド壁53a,53bにより前記
ロッド51は第7図の垂直方向に揺動不能な状態で挟持さ
れている。さらに、第1図,第2図に示すように、前記
ブラケット31の背面側には、前記長孔52の側方にスプリ
ング支持体54が突設されている。このスプリング支持体
54には、その上端に段差部54aが形成されており、該段
差部54aには前記ロッド51を挟持圧接するためのスプリ
ング56がスプリングホルダー55を介してネジ58により取
り付けられている。第1図ないし第4図に示すように、
前記スプリングホルダー55には、スプリング56の一対の
脚部56a,56bをそれぞれ保持する一対の係合孔55a,55bが
設けられており、これによりスプリング56がロッド51の
軸方向に移動しないようにされていると共に、脚部56a,
56bが常時略平行になるようにされている。これによ
り、ロッド51が移動しても、スプリング56の一対の脚部
56a,56bは、ほぼ一定の荷重で前記ロッド51を圧接する
ことになるので、車両の振動に伴ってミラーホルダー2
が振動しようとすれば、その振動を前記スプリング56の
圧接力により抑制することができる。また、スプリング
ホルダー55には、一対の回り止め片55c,55dが設けられ
ており、該一対の回り止め片55c,55dを、前記一対のガ
イド壁53a,53bに設けられた被係止部53c,53dに係合させ
ることにより、スプリングホルダー55自身の回り止めが
なされている。さらに、スプリングホルダー55には、逃
し孔57が形成されており、これによりロッド51の軸方向
への運動が妨げられることがないようにされている。
次に、本実施例におけるアウトサイドミラーの傾動動作
について説明する。
について説明する。
まず、操作レバー12を後方向(第8図におけるA方向)
に操作すると、支点球13を支点として揺動片20及び縦杆
20cが回動し、これに連動して球ピボット27が前方向
(第8図におけるAII方向)に変位する。この球ピボッ
ト27の前方向への変位はシャフト25に時計回りの回動と
して伝達され、該シャフト25の回動動作は巻ばね30を介
して変換アーム28に伝達される。該変換アーム28はシャ
フト25と同方向に回動し、これにより連結アーム39が後
方向に押されるので、球ピボット4により支承されたミ
ラー1は垂直軸Y回りに反時計回り(第8図におけるAI
II方向)に傾動する。同様にして操作レバー12を前方向
(第8図におけるB方向)に操作すると、変換アーム28
は反時計回りに回動し、これにより連結アーム39が前方
向に引き寄せられるので、ミラー1は垂直軸Y回りに時
計回り(第8図におけるBIII方向)に傾動する。
に操作すると、支点球13を支点として揺動片20及び縦杆
20cが回動し、これに連動して球ピボット27が前方向
(第8図におけるAII方向)に変位する。この球ピボッ
ト27の前方向への変位はシャフト25に時計回りの回動と
して伝達され、該シャフト25の回動動作は巻ばね30を介
して変換アーム28に伝達される。該変換アーム28はシャ
フト25と同方向に回動し、これにより連結アーム39が後
方向に押されるので、球ピボット4により支承されたミ
ラー1は垂直軸Y回りに反時計回り(第8図におけるAI
II方向)に傾動する。同様にして操作レバー12を前方向
(第8図におけるB方向)に操作すると、変換アーム28
は反時計回りに回動し、これにより連結アーム39が前方
向に引き寄せられるので、ミラー1は垂直軸Y回りに時
計回り(第8図におけるBIII方向)に傾動する。
このようにミラー1が垂直軸Y回りに時計または反時計
回りに傾動するに際し、球ピボット51aは球ピボット4
を中心として円弧運動(第5図矢印イ,ロ)を行うが、
ブラケット31に水平軸X方向に長い長孔52を穿設し、前
記ロッド51を該長孔52に挿通させるようにしているの
で、該球ピボット51aと一体のロッド51はなんら干渉を
受けることなく揺動することができる(第5図参照)。
このため、従来のようにロッド51にネック部を設ける必
要がないので、長期間の使用によってロッド51が損傷す
ることはなく、その結果、耐久性を有する構造にするこ
とができる。また、このようにロッド51に変形可能なネ
ック部を設ける必要がないので、ロッド51を硬質部材で
形成することができ、その結果、防振機構を強度的に十
分なものにすることができる。さらに、変形可能なネッ
ク部を設ける必要がないことにより、ロッド51を軸対称
とすることができ、その結果、ロッド51の組付時にロッ
ド51の方向をその都度確認する必要がないので、組付作
業性の向上を図ることができる。
回りに傾動するに際し、球ピボット51aは球ピボット4
を中心として円弧運動(第5図矢印イ,ロ)を行うが、
ブラケット31に水平軸X方向に長い長孔52を穿設し、前
記ロッド51を該長孔52に挿通させるようにしているの
で、該球ピボット51aと一体のロッド51はなんら干渉を
受けることなく揺動することができる(第5図参照)。
このため、従来のようにロッド51にネック部を設ける必
要がないので、長期間の使用によってロッド51が損傷す
ることはなく、その結果、耐久性を有する構造にするこ
とができる。また、このようにロッド51に変形可能なネ
ック部を設ける必要がないので、ロッド51を硬質部材で
形成することができ、その結果、防振機構を強度的に十
分なものにすることができる。さらに、変形可能なネッ
ク部を設ける必要がないことにより、ロッド51を軸対称
とすることができ、その結果、ロッド51の組付時にロッ
ド51の方向をその都度確認する必要がないので、組付作
業性の向上を図ることができる。
さらにまた、スプリング56の基部がスプリングホルダー
55を介してネジ58によりブラケット31に固定されている
ので、ロッド51が長孔52内で摺動してもスプリング56が
外れることはない。加えてスプリング56の一対の脚部56
a,56bはスプリングホルダー55の係合孔55a,55bに係合し
てロッド51の軸線方向に移動できないようにされると共
に、略平行になるようにされているので、ロッド51が移
動してもほぼ一定の荷重でロッド51を挟圧保持すること
ができる。
55を介してネジ58によりブラケット31に固定されている
ので、ロッド51が長孔52内で摺動してもスプリング56が
外れることはない。加えてスプリング56の一対の脚部56
a,56bはスプリングホルダー55の係合孔55a,55bに係合し
てロッド51の軸線方向に移動できないようにされると共
に、略平行になるようにされているので、ロッド51が移
動してもほぼ一定の荷重でロッド51を挟圧保持すること
ができる。
次に、操作レバー12を支点球13を中心にして後回動(第
8図におけるC方向)させると、支点球13を支点として
揺動片20及び縦杆20cが回動し、これに連動して球ピボ
ット27が上方向(第8図におけるCII方向)に変位す
る。この球ピボット27の上方向への変位はシャフト25に
上方の摺動動作として伝達され、該シャフト25の上動動
作は変換アーム28を介して球ピボット40aの上動動作と
して伝達され、これによりミラー1は水平軸X回りに前
傾する(第8図におけるCIII方向)。同様にして操作レ
バー12を支点球13を中心にして前回動(第8図における
D方向)させると、ミラー1は水平軸X回りに後傾する
(第8図におけるDIII方向)。
8図におけるC方向)させると、支点球13を支点として
揺動片20及び縦杆20cが回動し、これに連動して球ピボ
ット27が上方向(第8図におけるCII方向)に変位す
る。この球ピボット27の上方向への変位はシャフト25に
上方の摺動動作として伝達され、該シャフト25の上動動
作は変換アーム28を介して球ピボット40aの上動動作と
して伝達され、これによりミラー1は水平軸X回りに前
傾する(第8図におけるCIII方向)。同様にして操作レ
バー12を支点球13を中心にして前回動(第8図における
D方向)させると、ミラー1は水平軸X回りに後傾する
(第8図におけるDIII方向)。
また、ミラーホルダー2を前後方向に傾動させるに際し
て変換アーム28を上下動させると、ミラーホルダー2に
周囲方向への力が作用する結果、該ミラーホルダー2は
周囲方向に回転しようとするが、ロッド51が一対のガイ
ド壁53a,53bにより水平軸X上に止まるように挟持され
ているので、球ピボット4とミラーホルダー2の球受間
に回り止め機構を格別に設けなくても、ミラーホルダー
2が周囲方向に回動することはない。
て変換アーム28を上下動させると、ミラーホルダー2に
周囲方向への力が作用する結果、該ミラーホルダー2は
周囲方向に回転しようとするが、ロッド51が一対のガイ
ド壁53a,53bにより水平軸X上に止まるように挟持され
ているので、球ピボット4とミラーホルダー2の球受間
に回り止め機構を格別に設けなくても、ミラーホルダー
2が周囲方向に回動することはない。
(発明の効果)本考案は、以上のように構成したことに
より、ロッドに変形可能なネック部を設けなくても、ロ
ッドをミラーホルダーの傾動に追従させることができる
ので、長期間の使用によってロッドが損傷することはな
く、その結果、高い使用耐久性を有する防振構造にする
ことができるという優れた効果がある。また、このよう
にロッドに変形可能なネック部を設ける必要がないの
で、ロッドを硬質部材で形成することができ、その結
果、防振機構を強度的に十分なものにすることができる
という優れた効果がある。また、変形可能なネック部を
設ける必要がないことにより、ロッドを軸対称とするこ
とができ、その結果、ロッドの組付け時にロッドの方向
をその都度確認する必要がないので、組付作業性の向上
を図ることができるという優れた効果がある。さらに、
ロッドが連結される軸線と平行にブラケットに立設さ
れ、ロッドを挟持してロッドの他方の軸線方向への揺動
を規制する一対のガイド壁を具備させたことにより、ミ
ラーホルダーの周囲方向への回動を確実に防止すること
ができ、防振機構と回り止め機構との複合効果を得るこ
とができる。
より、ロッドに変形可能なネック部を設けなくても、ロ
ッドをミラーホルダーの傾動に追従させることができる
ので、長期間の使用によってロッドが損傷することはな
く、その結果、高い使用耐久性を有する防振構造にする
ことができるという優れた効果がある。また、このよう
にロッドに変形可能なネック部を設ける必要がないの
で、ロッドを硬質部材で形成することができ、その結
果、防振機構を強度的に十分なものにすることができる
という優れた効果がある。また、変形可能なネック部を
設ける必要がないことにより、ロッドを軸対称とするこ
とができ、その結果、ロッドの組付け時にロッドの方向
をその都度確認する必要がないので、組付作業性の向上
を図ることができるという優れた効果がある。さらに、
ロッドが連結される軸線と平行にブラケットに立設さ
れ、ロッドを挟持してロッドの他方の軸線方向への揺動
を規制する一対のガイド壁を具備させたことにより、ミ
ラーホルダーの周囲方向への回動を確実に防止すること
ができ、防振機構と回り止め機構との複合効果を得るこ
とができる。
さらにまた、スプリングの基部をスプリングホルダーに
より確実に固定できるので、ロッドが長孔内で摺動して
もスプリングが外れることはなく、加えてスプリングの
一対の脚部はスプリングホルダーによりロッドの軸線方
向に移動できないようにされているので、ロッドが移動
してもスプリングの一対の脚部によりほぼ一定の荷重で
ロッドを挟圧保持することができる。
より確実に固定できるので、ロッドが長孔内で摺動して
もスプリングが外れることはなく、加えてスプリングの
一対の脚部はスプリングホルダーによりロッドの軸線方
向に移動できないようにされているので、ロッドが移動
してもスプリングの一対の脚部によりほぼ一定の荷重で
ロッドを挟圧保持することができる。
第1図は本考案に係るアウトサイドミラーの防振機構を
示す分解斜視図、第2図は防振機構部のみを取り出した
横断面図、第3図は第2図におけるI−I断面図、第4
図は第2図の左側面図、第5図はロッドの作動説明図、
第6図は本考案に係るアウトサイドミラーの縦断面図、
第7図はそのアウトサイドミラーの横断面図、第8図は
ミラーの調整機構を示す斜視図、第9図は従来技術を示
す横断面図、第10図はそのネック部の作動説明図であ
る。 2……ミラーホルダー、4,51a……球ピボット、31……
ブラケット、51……ロッド、52……長孔、53a,53b……
ガイド壁、56……スプリング
示す分解斜視図、第2図は防振機構部のみを取り出した
横断面図、第3図は第2図におけるI−I断面図、第4
図は第2図の左側面図、第5図はロッドの作動説明図、
第6図は本考案に係るアウトサイドミラーの縦断面図、
第7図はそのアウトサイドミラーの横断面図、第8図は
ミラーの調整機構を示す斜視図、第9図は従来技術を示
す横断面図、第10図はそのネック部の作動説明図であ
る。 2……ミラーホルダー、4,51a……球ピボット、31……
ブラケット、51……ロッド、52……長孔、53a,53b……
ガイド壁、56……スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−181643(JP,U) 実開 昭64−9846(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ミラーバイザー(3)に、ミラー(1)を
支持したミラーホルダー(2)を傾動可能に備えると共
に、該ミラーホルダー(2)をその上下軸Y及び水平軸
X回りに回動させて前記ミラー(1)の傾動調整を行う
ようにした車両用アウトサイドミラーにおいて、 前記ミラーホルダー(2)の傾動中心を通る上下軸Y及
び水平軸Xの少なくともどちらか一方の軸線上にその一
端が揺動自在に連結されたロッド(51)と、前記ミラー
バイザー(3)の取付部に取付けられたブラケット(3
1)と、前記ロッド(51)が嵌挿されるべく前記ブラケ
ット(31)に穿設され、前記上下軸Yまたは水平軸Xの
軸線方向のどちらか一方側が長く形成されて前記ロッド
(51)の前記軸線方向への揺動を許容する長孔(52)
と、前記軸線と平行に前記ブラケット(31)に立設さ
れ、前記ロッド(51)を挟持してロッド(51)の他方の
軸線方向への揺動を規制する一対のガイド壁(53a,53
b)と、前記軸線と平行且つ前記一対のガイド壁(53a,5
3b)の上方に位置し前記ロッド(51)を挟圧保持する一
対の脚部(56a,56b)を有するスプリング(56)と、該
スプリング(56)の基部を前記ブラケット(31)に固定
させると共に、前記一対の脚部の先端を前記ロッド(5
1)の軸線方向に移動不能に保持するスプリングホルダ
ー(55)とから構成したことを特徴とする車両用アウト
サイドミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989076450U JPH0754036Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 車両用アウトサイドミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989076450U JPH0754036Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 車両用アウトサイドミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0315233U JPH0315233U (ja) | 1991-02-15 |
JPH0754036Y2 true JPH0754036Y2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=31617930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989076450U Expired - Lifetime JPH0754036Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 車両用アウトサイドミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754036Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3687589B2 (ja) | 2001-11-12 | 2005-08-24 | 日本電気株式会社 | 表示装置用固定具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181643U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-03 | 市光工業株式会社 | アウトサイドミラ−の振動減衰装置 |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP1989076450U patent/JPH0754036Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0315233U (ja) | 1991-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6033020A (en) | Rocking apparatus | |
JPH066758Y2 (ja) | ヘッドレスト装置 | |
US5573303A (en) | Chair seat tilting mechanism | |
US4660944A (en) | Mirror angle adjusting arrangement | |
JPH02258443A (ja) | 車輌用後写鏡アセンブリ | |
US4988068A (en) | Remote control mechanism | |
JPH0732266Y2 (ja) | 手動リモコン式ドアミラー | |
JPH0754036Y2 (ja) | 車両用アウトサイドミラー | |
JP3359862B2 (ja) | ロッキング装置 | |
JP5665435B2 (ja) | 車両用シート | |
GB2264146A (en) | Seat reclining mechanism | |
JP2011522622A (ja) | 優先制御機構 | |
JPH0253652A (ja) | ターンオーバー式ドアミラー | |
JPH0520604Y2 (ja) | ||
CA2446654A1 (en) | Chair spring tension control | |
JP3661406B2 (ja) | 椅子の肘掛け装置 | |
JP5049529B2 (ja) | ロッキング機構用ロック装置 | |
JPH0310538B2 (ja) | ||
JP2002199964A (ja) | シートサイド用アームレストの取付構造 | |
JPH0732268Y2 (ja) | ターンオーバー式ドアミラー | |
JPH0719906Y2 (ja) | 可倒式ドアミラー | |
JP2003009999A (ja) | 椅 子 | |
JP2000139611A (ja) | ガススプリングの操作機構 | |
JPH0515138Y2 (ja) | ||
JPH0542770Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |