JPH075037Y2 - 船舶のリアクションフィン - Google Patents
船舶のリアクションフィンInfo
- Publication number
- JPH075037Y2 JPH075037Y2 JP1987158329U JP15832987U JPH075037Y2 JP H075037 Y2 JPH075037 Y2 JP H075037Y2 JP 1987158329 U JP1987158329 U JP 1987158329U JP 15832987 U JP15832987 U JP 15832987U JP H075037 Y2 JPH075037 Y2 JP H075037Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propeller
- fins
- hull
- flow
- ship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,船舶の推進装置の改良に関する。
〔従来の技術〕 第5図〜第7図は従来の船舶の推進装置の例であり,第
5図はその船尾部側面図,第6図は第5図のVI−VI線断
面図及び第7図は伴流分布図を示している。
5図はその船尾部側面図,第6図は第5図のVI−VI線断
面図及び第7図は伴流分布図を示している。
従来,プロペラを船体中心より、プロペラ翼が下降する
側にプロペラの半径の範囲内で偏心設置して、船尾に存
在する縦渦を効果的にプロペラに流入させて,プロペラ
効率を向上させる装置が考案されている。第4及び5図
はプロペラが右回転(右囲りのとき前向きに推力が発生
する)の場合を示している。
側にプロペラの半径の範囲内で偏心設置して、船尾に存
在する縦渦を効果的にプロペラに流入させて,プロペラ
効率を向上させる装置が考案されている。第4及び5図
はプロペラが右回転(右囲りのとき前向きに推力が発生
する)の場合を示している。
スターンフレーム2は船体1の後端部に設けられ,ボッ
シング3はスターンフレーム2及び船体1に固着され,
その内部をプロペラ軸4が回転可能に貫通して設けら
れ,その前端は図示省略の主機に連結され,後端はプロ
ペラ5に連結されている。このとき,プロペラ5は船体
中心CLより,プロペラが前進回転のときプロペラ翼が下
降する側に偏心して設置されている。
シング3はスターンフレーム2及び船体1に固着され,
その内部をプロペラ軸4が回転可能に貫通して設けら
れ,その前端は図示省略の主機に連結され,後端はプロ
ペラ5に連結されている。このとき,プロペラ5は船体
中心CLより,プロペラが前進回転のときプロペラ翼が下
降する側に偏心して設置されている。
ラダーホーン6はスターンフして,2の上端部に固定され
ており,舵7はラダーホーン6に取付けられている。
ており,舵7はラダーホーン6に取付けられている。
上記構成の船体1が図示省略の主機によってプロペラ5
が回わされて前進航走しているとき,船尾部においては
船体中心CLに対して左右対称に,内回りの縦渦が存在す
る。プロペラ5が船体中心に設置されているときは,プ
ロペラに流入される上記縦渦は左舷側と右舷側ではプロ
ペラ回転方向の流れの成分は互に逆向きであるため,1回
転中では相殺されてプロペラ効率を上下する効果は出な
いが,プロペラ5が偏心設置されている場合は,1回転中
の平均は,プロペラ回転方向と逆向きの流れの成分が残
るので,その作用によってプロペラ後方に残留する回転
流が減少してプロペラ効率が向上する。
が回わされて前進航走しているとき,船尾部においては
船体中心CLに対して左右対称に,内回りの縦渦が存在す
る。プロペラ5が船体中心に設置されているときは,プ
ロペラに流入される上記縦渦は左舷側と右舷側ではプロ
ペラ回転方向の流れの成分は互に逆向きであるため,1回
転中では相殺されてプロペラ効率を上下する効果は出な
いが,プロペラ5が偏心設置されている場合は,1回転中
の平均は,プロペラ回転方向と逆向きの流れの成分が残
るので,その作用によってプロペラ後方に残留する回転
流が減少してプロペラ効率が向上する。
しかしながら,従来の船舶の推進装置において,第7図
に示す通り,大型タンカー船型を対象にした場合のプロ
ペラに流入する流れの向きを示したものであり,本図は
模型船を使って,水槽で計測したものであり,矢印の方
向は船幅・船深方向の流れの向きを示し,矢印の長さは
その早さを示す。それによると90°から225°の範囲で
は,プロペラ回転方向と逆方向の流れの成分はほとんど
無い。したがって,90°から225°の範囲においてプロペ
ラ後流の回転流を減少させる作用が無く,プロペラ効率
向上の働きが無いのでプロペラ効率向上効果はあまり高
くない欠点がある。
に示す通り,大型タンカー船型を対象にした場合のプロ
ペラに流入する流れの向きを示したものであり,本図は
模型船を使って,水槽で計測したものであり,矢印の方
向は船幅・船深方向の流れの向きを示し,矢印の長さは
その早さを示す。それによると90°から225°の範囲で
は,プロペラ回転方向と逆方向の流れの成分はほとんど
無い。したがって,90°から225°の範囲においてプロペ
ラ後流の回転流を減少させる作用が無く,プロペラ効率
向上の働きが無いのでプロペラ効率向上効果はあまり高
くない欠点がある。
本考案は,上記欠点を解決せんがためのものであり,プ
ロペラ後流の回転流を全範囲において一様に減少させる
ことによりプロペラ効率が向上し,所要馬力が大幅に低
下する船舶のリアクションフィンを提供することを目的
とする。
ロペラ後流の回転流を全範囲において一様に減少させる
ことによりプロペラ効率が向上し,所要馬力が大幅に低
下する船舶のリアクションフィンを提供することを目的
とする。
このため,本考案の船舶のリアクションフィンは,プロ
ペラが前進回転のとき,上記プロペラ翼が下降する側
に、船体中心よりプロペラの半径の範囲内で偏心してプ
ロペラが設置された1軸船舶において、上記プロペラの
前方にて、ボッシングを囲むフィンボスより放射状に突
出するフィンが、プロペラ翼が下降する側の下斜を中心
として、プロペラ翼が下降する側の真横付近から,上昇
する側の下斜付近の間に複数枚設置され,且つ上記フィ
ンは,上記プロペラの前進回転方向と逆向きに水の流れ
を変えられるようにひねりが設けられたことを特徴とし
ている。
ペラが前進回転のとき,上記プロペラ翼が下降する側
に、船体中心よりプロペラの半径の範囲内で偏心してプ
ロペラが設置された1軸船舶において、上記プロペラの
前方にて、ボッシングを囲むフィンボスより放射状に突
出するフィンが、プロペラ翼が下降する側の下斜を中心
として、プロペラ翼が下降する側の真横付近から,上昇
する側の下斜付近の間に複数枚設置され,且つ上記フィ
ンは,上記プロペラの前進回転方向と逆向きに水の流れ
を変えられるようにひねりが設けられたことを特徴とし
ている。
上記構成によって,プロペラ翼が下降する側の下斜を中
心として、プロペラ翼が下降する側の真横付近と上昇す
る側の下斜付近との間において、プロペラに流入するプ
ロペラ回転方向と逆向の流れがその他の部分と同様に増
大し、プロペラ後流の回転流が一様に減少する。
心として、プロペラ翼が下降する側の真横付近と上昇す
る側の下斜付近との間において、プロペラに流入するプ
ロペラ回転方向と逆向の流れがその他の部分と同様に増
大し、プロペラ後流の回転流が一様に減少する。
第1図〜第4図は,本考案の船舶のリアクションフィン
の一実施例であり、第1図はその船尾部側面図,第2
図,第3図は第1図、第2図のII−II,III−III線断面
図,第4図は性能線図を示す。
の一実施例であり、第1図はその船尾部側面図,第2
図,第3図は第1図、第2図のII−II,III−III線断面
図,第4図は性能線図を示す。
図はプロペラが右回りの場合を示す。
図中,従来のものと同一番号のものは均等構成部材であ
るため説明は省略する。
るため説明は省略する。
フィンボス8はボッシング3を囲んで固定され,それよ
りフィン9a〜9dが放射状に突出されて設置されている。
ただし,フィン9a〜9dはプロペラ回転方向に沿って約90
°135°,180°,225°の位置に取付けられ,水の流れが
プロペラの回転方向と逆向き、即ち左回り向きに曲げら
れるように,ひねりが設けられている。
りフィン9a〜9dが放射状に突出されて設置されている。
ただし,フィン9a〜9dはプロペラ回転方向に沿って約90
°135°,180°,225°の位置に取付けられ,水の流れが
プロペラの回転方向と逆向き、即ち左回り向きに曲げら
れるように,ひねりが設けられている。
上記構成の船体1が,図中省略の主機によってプロペラ
5が回わされて前進航走しているとき,フィン9a〜9dの
作用によって,プロペラ5の回転方向と逆向きに水の流
れが曲げられて,プロペラ5に流入されるので,従来の
ものより,プロペラ後流の回転流が減少してプロペラ効
率が向上する。
5が回わされて前進航走しているとき,フィン9a〜9dの
作用によって,プロペラ5の回転方向と逆向きに水の流
れが曲げられて,プロペラ5に流入されるので,従来の
ものより,プロペラ後流の回転流が減少してプロペラ効
率が向上する。
大型タンカー船型を対象に模型船を使って水槽で試験し
た結果の所要馬力を第4図に示す。それによると従来の
ものは,通常の場合(プロペラが船体中心にあるとき)
より約3%の馬力低下が本考案の場合それより5%更に
低下して通常の場合より約8%の馬力低下の効果が示さ
れた。
た結果の所要馬力を第4図に示す。それによると従来の
ものは,通常の場合(プロペラが船体中心にあるとき)
より約3%の馬力低下が本考案の場合それより5%更に
低下して通常の場合より約8%の馬力低下の効果が示さ
れた。
以上,詳述の如く本考案の船舶のリアクションフィン
は,従来のものに比し,プロペラ効率が向上することに
より所要馬力が大幅に低下する効果がある。
は,従来のものに比し,プロペラ効率が向上することに
より所要馬力が大幅に低下する効果がある。
第1図〜第4図は,本考案の船舶のリアクションフィン
の一実施例であり,第1図はその船尾部側面図,第2
図,第3図は第1図,第2図のII−II,III−III線断面
図及び第4図は性能線図を示す。第5図〜第6図は,従
来の船舶の推進装置の例で,第5図はその船尾部側面
図、第6図は第5図のVI−VI線断面図及び第7図は,伴
流分布図を示す。 図中 1…船体,3…ボッシング,5…プロペラ,8…フィンボス,9
a〜9b…フィン
の一実施例であり,第1図はその船尾部側面図,第2
図,第3図は第1図,第2図のII−II,III−III線断面
図及び第4図は性能線図を示す。第5図〜第6図は,従
来の船舶の推進装置の例で,第5図はその船尾部側面
図、第6図は第5図のVI−VI線断面図及び第7図は,伴
流分布図を示す。 図中 1…船体,3…ボッシング,5…プロペラ,8…フィンボス,9
a〜9b…フィン
Claims (1)
- 【請求項1】プロペラが前進回転のとき、上記プロペラ
翼が下降する側に、船体中心よりプロペラの半径の範囲
内で偏心してプロペラが設置された1軸船舶において、
上記プロペラの前方にて、ボッシングを囲むフィンボス
より放射状に突出するフィンが、プロペラ翼が下降する
側の下斜を中心として、プロペラ翼が下降する側の真横
付近から、上昇する側の下降の下斜付近の間に複数枚設
置され、且つ上記フィンは、上記プロペラの前進回転方
向と逆向きに水の流れを変えられるようにひねりが設け
られたことを特徴とする船舶のリアクションフィン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987158329U JPH075037Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 船舶のリアクションフィン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987158329U JPH075037Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 船舶のリアクションフィン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0162193U JPH0162193U (ja) | 1989-04-20 |
JPH075037Y2 true JPH075037Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31438556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987158329U Expired - Lifetime JPH075037Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 船舶のリアクションフィン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075037Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100625847B1 (ko) * | 2004-10-14 | 2006-09-20 | 부산대학교 산학협력단 | 캐비테이션 성능 향상용 비대칭 전류고정날개 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100416720B1 (ko) * | 2001-07-04 | 2004-01-31 | 대우조선해양 주식회사 | 비대칭 전류 고정 날개 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59180999U (ja) * | 1983-05-23 | 1984-12-03 | ユリイ・セルゲ−ビツチ・プンソン | 案内装置 |
-
1987
- 1987-10-16 JP JP1987158329U patent/JPH075037Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100625847B1 (ko) * | 2004-10-14 | 2006-09-20 | 부산대학교 산학협력단 | 캐비테이션 성능 향상용 비대칭 전류고정날개 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0162193U (ja) | 1989-04-20 |
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