JPH0747152A - 繊維強化樹脂製ラケットフレーム - Google Patents
繊維強化樹脂製ラケットフレームInfo
- Publication number
- JPH0747152A JPH0747152A JP5195891A JP19589193A JPH0747152A JP H0747152 A JPH0747152 A JP H0747152A JP 5195891 A JP5195891 A JP 5195891A JP 19589193 A JP19589193 A JP 19589193A JP H0747152 A JPH0747152 A JP H0747152A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- resin
- reinforced
- thermoplastic resin
- thermosetting resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 充分な実用的強度、剛性、耐久性を有しなが
ら、振動減衰性が優れており、打球感が良くかつ使用環
境に依り変化しない繊維強化樹脂製ラケットフレームを
提供する。 【構成】 繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹
脂とからなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにおい
て、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境
界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂と強化繊維が混在する領域が存在すること
を特徴とする繊維強化樹脂製ラケットフレーム。
ら、振動減衰性が優れており、打球感が良くかつ使用環
境に依り変化しない繊維強化樹脂製ラケットフレームを
提供する。 【構成】 繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹
脂とからなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにおい
て、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境
界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂と強化繊維が混在する領域が存在すること
を特徴とする繊維強化樹脂製ラケットフレーム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テニス、バトミント
ン、スカッシュ等に使用するラケットを構成するフレー
ムに関するものである。
ン、スカッシュ等に使用するラケットを構成するフレー
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ラケットフレームは繊維強化樹脂
製のものがその軽量性、高剛性、高強度、耐久性等の特
徴を生かして主流になってきている。それに用いられる
強化用繊維の形態としては、長繊維、短繊維、ウィスカ
ー等が、マトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂が主流であるが、一部でナイロン、ポリフ
ェニレンエーテル等の熱可塑性樹脂が使用されている。
製のものがその軽量性、高剛性、高強度、耐久性等の特
徴を生かして主流になってきている。それに用いられる
強化用繊維の形態としては、長繊維、短繊維、ウィスカ
ー等が、マトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂が主流であるが、一部でナイロン、ポリフ
ェニレンエーテル等の熱可塑性樹脂が使用されている。
【0003】通常、ラケットフレームは炭素繊維の様な
高強度、高弾性率の繊維で強化された熱硬化性樹脂から
一体的に成形されている。この材料は剛性が高く優れた
ものであるが、衝撃を受けた時に振動が発生しやすく、
人にテニスエルボー等の傷害を与え易い。近年、強化用
繊維として長繊維を使用した繊維強化熱可塑性樹脂製の
ラケットフレームも一部に見られ、熱可塑性樹脂の有す
る靭性の高さを反映して、従来の熱硬化性樹脂製ラケッ
トフレームでは達し得なかった耐衝撃性、振動減衰性な
どの特性が得られている。しかし、一般に熱可塑性樹脂
は熱硬化性樹脂に比較し、弾性率の環境依存性が大き
く、ラケットフレームの使用環境に依り、剛性等の特性
が変化し易いという欠点がある。
高強度、高弾性率の繊維で強化された熱硬化性樹脂から
一体的に成形されている。この材料は剛性が高く優れた
ものであるが、衝撃を受けた時に振動が発生しやすく、
人にテニスエルボー等の傷害を与え易い。近年、強化用
繊維として長繊維を使用した繊維強化熱可塑性樹脂製の
ラケットフレームも一部に見られ、熱可塑性樹脂の有す
る靭性の高さを反映して、従来の熱硬化性樹脂製ラケッ
トフレームでは達し得なかった耐衝撃性、振動減衰性な
どの特性が得られている。しかし、一般に熱可塑性樹脂
は熱硬化性樹脂に比較し、弾性率の環境依存性が大き
く、ラケットフレームの使用環境に依り、剛性等の特性
が変化し易いという欠点がある。
【0004】特開平1−121074号公報には、振動
の減衰作用の高い長繊維強化熱可塑性樹脂と特性の環境
依存性が小さい長繊維強化熱硬化性樹脂とからなるラケ
ットフレームを形成する事が開示されている。マトリッ
クス樹脂として熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂を使用する
場合、必ずしも両樹脂の親和性が高いとは限らず、両樹
脂の界面における接着性が充分でない場合も生ずる。従
って、両樹脂の界面における接着性を確保するために、
両樹脂の親和性、界面の構造を充分に制御する必要があ
る。
の減衰作用の高い長繊維強化熱可塑性樹脂と特性の環境
依存性が小さい長繊維強化熱硬化性樹脂とからなるラケ
ットフレームを形成する事が開示されている。マトリッ
クス樹脂として熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂を使用する
場合、必ずしも両樹脂の親和性が高いとは限らず、両樹
脂の界面における接着性が充分でない場合も生ずる。従
って、両樹脂の界面における接着性を確保するために、
両樹脂の親和性、界面の構造を充分に制御する必要があ
る。
【0005】しかしながら、特開平1−121074号
公報には、長繊維強化熱硬化性樹脂が硬化する際、長繊
維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂が溶融ないし軟
化するため、密着性が高くなるとの記載しかなく、衝撃
を繰り返しうけるラケットフレームの耐久性を充分に確
保できる界面の接着性が得られるとはいい難い。さらに
熱可塑性樹脂の融点ないし軟化点が熱硬化性樹脂の硬化
温度より低い場合、耐熱性に劣るラケットフレームとな
る可能性がある。
公報には、長繊維強化熱硬化性樹脂が硬化する際、長繊
維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂が溶融ないし軟
化するため、密着性が高くなるとの記載しかなく、衝撃
を繰り返しうけるラケットフレームの耐久性を充分に確
保できる界面の接着性が得られるとはいい難い。さらに
熱可塑性樹脂の融点ないし軟化点が熱硬化性樹脂の硬化
温度より低い場合、耐熱性に劣るラケットフレームとな
る可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、充分な実用
的強度、剛性、耐久性を有しながら、振動減衰性が優れ
ており、打球感が良くかつ使用環境に依り特性が変化し
ない繊維強化樹脂製ラケットフレームを提供するもので
ある。
的強度、剛性、耐久性を有しながら、振動減衰性が優れ
ており、打球感が良くかつ使用環境に依り特性が変化し
ない繊維強化樹脂製ラケットフレームを提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のラケットフレー
ムは繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂とか
らなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにおいて、繊維
強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界で熱硬
化性樹脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と熱可塑性
樹脂と強化繊維が混在する領域が存在することを特徴と
する繊維強化樹脂製ラケットフレームである。
ムは繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂とか
らなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにおいて、繊維
強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界で熱硬
化性樹脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と熱可塑性
樹脂と強化繊維が混在する領域が存在することを特徴と
する繊維強化樹脂製ラケットフレームである。
【0008】本発明における繊維強化熱硬化性樹脂のマ
トリックス樹脂としては、エポキシ樹脂不飽和ポリエス
テル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂をはじめ各
種の熱硬化性樹脂を使用できるが中でも、エポキシ樹脂
が好ましい。本発明における繊維強化熱硬化性樹脂の強
化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化
珪素繊維、アルミナ繊維など公知の高強度、高弾性率繊
維が単独または組み合わせて用いられるが、強化効率、
軽量化の観点から炭素繊維が最も好ましく用いられる。
強化繊維としては長繊維、短繊維、ウィスカー等が利用
できるが、強化効率の点から長繊維が好ましく用いられ
る。
トリックス樹脂としては、エポキシ樹脂不飽和ポリエス
テル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂をはじめ各
種の熱硬化性樹脂を使用できるが中でも、エポキシ樹脂
が好ましい。本発明における繊維強化熱硬化性樹脂の強
化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化
珪素繊維、アルミナ繊維など公知の高強度、高弾性率繊
維が単独または組み合わせて用いられるが、強化効率、
軽量化の観点から炭素繊維が最も好ましく用いられる。
強化繊維としては長繊維、短繊維、ウィスカー等が利用
できるが、強化効率の点から長繊維が好ましく用いられ
る。
【0009】本発明における繊維強化熱可塑性樹脂のマ
トリックス樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリオキ
シメチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエーテルケト
ン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテ
ルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂などを用いる事ができる。これらは
共重合体、アロイ、ブレンド、コンパウンドに成ってい
ても良い。
トリックス樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリオキ
シメチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエーテルケト
ン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテ
ルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂などを用いる事ができる。これらは
共重合体、アロイ、ブレンド、コンパウンドに成ってい
ても良い。
【0010】繊維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂
の融点または軟化点は繊維強化熱硬化性樹脂のマトリッ
クス樹脂が硬化前の状態で最低粘度となる温度以上であ
る事が好ましく、更に該最低粘度となる温度以上、30
0℃以下である事が好ましい。成形温度、成形時の界面
制御、成形体の物性により上記温度範囲が好ましい。吸
水によるラケットフレームの特性変化を抑制するため
に、繊維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂のAST
M D570に依り測定した吸水率が1.5%以下、更
に好ましくは0.5%以下である事が好ましい。
の融点または軟化点は繊維強化熱硬化性樹脂のマトリッ
クス樹脂が硬化前の状態で最低粘度となる温度以上であ
る事が好ましく、更に該最低粘度となる温度以上、30
0℃以下である事が好ましい。成形温度、成形時の界面
制御、成形体の物性により上記温度範囲が好ましい。吸
水によるラケットフレームの特性変化を抑制するため
に、繊維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂のAST
M D570に依り測定した吸水率が1.5%以下、更
に好ましくは0.5%以下である事が好ましい。
【0011】繊維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂
としては、融点、吸水率が上記範囲であり、更にガラス
転移点が室温以下で、室温における振動減衰性が熱可塑
性樹脂の中でも特に優れるポリプロピレン樹脂、酸化ク
ラッキングにより変性したポリプロピレン樹脂、酸変性
ポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン樹脂または酸化ク
ラッキングにより変性したポリプロピレン樹脂または酸
変性ポリプロピレン樹脂を成分とする共重合体、アロ
イ、ブレンド、コンパウンドが好ましく使用される。特
に他樹脂及び強化繊維との接着性に優れる酸化クラッキ
ングにより変性したポリプロピレン樹脂、酸変性ポリプ
ロピレン樹脂、酸化クラッキングにより変性したポリプ
ロピレン樹脂または酸変性ポリプロピレン樹脂を成分と
する共重合体、アロイ、ブレンド、コンパウンドが好ま
しく使用される。
としては、融点、吸水率が上記範囲であり、更にガラス
転移点が室温以下で、室温における振動減衰性が熱可塑
性樹脂の中でも特に優れるポリプロピレン樹脂、酸化ク
ラッキングにより変性したポリプロピレン樹脂、酸変性
ポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン樹脂または酸化ク
ラッキングにより変性したポリプロピレン樹脂または酸
変性ポリプロピレン樹脂を成分とする共重合体、アロ
イ、ブレンド、コンパウンドが好ましく使用される。特
に他樹脂及び強化繊維との接着性に優れる酸化クラッキ
ングにより変性したポリプロピレン樹脂、酸変性ポリプ
ロピレン樹脂、酸化クラッキングにより変性したポリプ
ロピレン樹脂または酸変性ポリプロピレン樹脂を成分と
する共重合体、アロイ、ブレンド、コンパウンドが好ま
しく使用される。
【0012】本発明における繊維強化熱可塑性樹脂の強
化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化
珪素繊維、アルミナ繊維など公知の高強度、高弾性率繊
維が単独または組み合わせて用いられるが、強化効率、
軽量化の観点から炭素繊維が最も好ましく用いられる。
強化繊維としては長繊維、短繊維、ウィスカー等が利用
できるが、強化効率の点から長繊維が好ましく用いられ
る。長繊維とは実質的に連続した繊維及び長さ5mm以
上の不連続繊維のことである。強化長繊維の形態として
は実質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列した
物、織物、ランダムマット等が使用でき、実質的に繊維
長方向を一方向に引き揃えて配列した物が、最も効果的
にマトリックス樹脂を強化でき、好ましい。
化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化
珪素繊維、アルミナ繊維など公知の高強度、高弾性率繊
維が単独または組み合わせて用いられるが、強化効率、
軽量化の観点から炭素繊維が最も好ましく用いられる。
強化繊維としては長繊維、短繊維、ウィスカー等が利用
できるが、強化効率の点から長繊維が好ましく用いられ
る。長繊維とは実質的に連続した繊維及び長さ5mm以
上の不連続繊維のことである。強化長繊維の形態として
は実質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列した
物、織物、ランダムマット等が使用でき、実質的に繊維
長方向を一方向に引き揃えて配列した物が、最も効果的
にマトリックス樹脂を強化でき、好ましい。
【0013】繊維強化熱可塑性樹脂の成形材料としては
不連続長繊維、短繊維、ウィスカー等を含有した熱可塑
性樹脂ペレット、ランダムマットに熱可塑性樹脂を含浸
したいわゆるスタンピングシート、長繊維織物に熱可塑
性樹脂を含浸した物、実質的に繊維長方向を一方向に引
き揃えて配列した物に熱可塑性樹脂を含浸した物、強化
長繊維と熱可塑性長繊維を引き揃えたまたは混繊した繊
維束を組み紐形態としたものや、すだれ状の形態にした
もの、縦糸に強化長繊維または上記の強化長繊維と熱可
塑性長繊維を引き揃えた、または混繊した繊維束を使用
し、横糸に熱可塑性長繊維を使用して製造した織物、実
質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列した強化長
繊維集合体と熱可塑性繊維のシートからなる複合シート
であって、該熱可塑性繊維が該シートを構成する強化長
繊維の間に入り込んで交絡一体化している複合シート、
該複合シートを円筒形の組み紐状に加工した物等が使用
できる。ハンドリング性の良さ、成形時の熱可塑性樹脂
の含浸性の良さ、強化効率の高さから、実質的に繊維長
方向を一方向に引き揃えて配列した強化長繊維集合体と
熱可塑性繊維のシートからなる複合シートであって、該
熱可塑性繊維が該シートを構成する強化長繊維の間に入
り込んで交絡一体化している複合シート、該複合シート
を円筒形の組み紐状に加工した物を利用する事が好まし
い。上記各種の繊維強化熱可塑性樹脂の成形材料を製造
する方法は公知の方法を利用できる。
不連続長繊維、短繊維、ウィスカー等を含有した熱可塑
性樹脂ペレット、ランダムマットに熱可塑性樹脂を含浸
したいわゆるスタンピングシート、長繊維織物に熱可塑
性樹脂を含浸した物、実質的に繊維長方向を一方向に引
き揃えて配列した物に熱可塑性樹脂を含浸した物、強化
長繊維と熱可塑性長繊維を引き揃えたまたは混繊した繊
維束を組み紐形態としたものや、すだれ状の形態にした
もの、縦糸に強化長繊維または上記の強化長繊維と熱可
塑性長繊維を引き揃えた、または混繊した繊維束を使用
し、横糸に熱可塑性長繊維を使用して製造した織物、実
質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列した強化長
繊維集合体と熱可塑性繊維のシートからなる複合シート
であって、該熱可塑性繊維が該シートを構成する強化長
繊維の間に入り込んで交絡一体化している複合シート、
該複合シートを円筒形の組み紐状に加工した物等が使用
できる。ハンドリング性の良さ、成形時の熱可塑性樹脂
の含浸性の良さ、強化効率の高さから、実質的に繊維長
方向を一方向に引き揃えて配列した強化長繊維集合体と
熱可塑性繊維のシートからなる複合シートであって、該
熱可塑性繊維が該シートを構成する強化長繊維の間に入
り込んで交絡一体化している複合シート、該複合シート
を円筒形の組み紐状に加工した物を利用する事が好まし
い。上記各種の繊維強化熱可塑性樹脂の成形材料を製造
する方法は公知の方法を利用できる。
【0014】本発明においては、繊維強化熱硬化性樹脂
と繊維強化熱可塑性樹脂が同一のラケットフレームに同
時に存在する事が必要である。繊維強化熱硬化性樹脂と
繊維強化熱可塑性樹脂の存在様式は特に限定されない。
例えば、フレーム部が繊維強化熱可塑性樹脂で、グリッ
プ部が繊維強化熱硬化性樹脂とする様式、またはフレー
ム部が繊維強化熱硬化性樹脂で、グリップ部が繊維強化
熱可塑性樹脂とする様式が挙げられる。また、ラケット
フレームの断面において、内層から発泡合成樹脂−繊維
強化熱可塑性樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層
された、または発泡合成樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂−
繊維強化熱可塑性樹脂の順序で積層された存在様式、内
層から熱可塑性樹脂チューブ−繊維強化熱可塑性樹脂−
繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層された、または熱可
塑性樹脂チューブ−繊維強化熱硬化性樹脂−繊維強化熱
可塑性樹脂の順序で積層された存在様式、内層から繊維
強化熱可塑性樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層
された、または繊維強化熱硬化性樹脂−繊維強化熱可塑
性樹脂の順序で積層された存在様式が例示される。上記
ラケットフレームの断面における存在様式がラケットフ
レーム全長にわたって存在しても良く、ラケットフレー
ムの一部、例えばセレーム部またはグリップ部のみに存
在しても良い。もちろん、存在様式は上記例示に限定さ
れない。
と繊維強化熱可塑性樹脂が同一のラケットフレームに同
時に存在する事が必要である。繊維強化熱硬化性樹脂と
繊維強化熱可塑性樹脂の存在様式は特に限定されない。
例えば、フレーム部が繊維強化熱可塑性樹脂で、グリッ
プ部が繊維強化熱硬化性樹脂とする様式、またはフレー
ム部が繊維強化熱硬化性樹脂で、グリップ部が繊維強化
熱可塑性樹脂とする様式が挙げられる。また、ラケット
フレームの断面において、内層から発泡合成樹脂−繊維
強化熱可塑性樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層
された、または発泡合成樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂−
繊維強化熱可塑性樹脂の順序で積層された存在様式、内
層から熱可塑性樹脂チューブ−繊維強化熱可塑性樹脂−
繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層された、または熱可
塑性樹脂チューブ−繊維強化熱硬化性樹脂−繊維強化熱
可塑性樹脂の順序で積層された存在様式、内層から繊維
強化熱可塑性樹脂−繊維強化熱硬化性樹脂の順序で積層
された、または繊維強化熱硬化性樹脂−繊維強化熱可塑
性樹脂の順序で積層された存在様式が例示される。上記
ラケットフレームの断面における存在様式がラケットフ
レーム全長にわたって存在しても良く、ラケットフレー
ムの一部、例えばセレーム部またはグリップ部のみに存
在しても良い。もちろん、存在様式は上記例示に限定さ
れない。
【0015】存在様式としては、繊維強化熱可塑性樹脂
の有する振動減衰性、耐衝撃性を生かし、繊維強化熱硬
化性樹脂の耐環境性を最大限に生かすために、フレーム
部に繊維強化熱可塑性樹脂を用いるのが好ましく、さら
にフレーム部外層に繊維強化熱可塑性樹脂を用いるのが
特に好ましい。本発明で最も肝要な点は、繊維強化熱硬
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界で、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と
強化繊維が混在する事である。混在する事に依り、接着
性が必ずしもいいとは限らない繊維強化熱硬化性樹脂と
繊維強化熱可塑性樹脂の接着性が大幅に向上し、両樹脂
間での剥離等による破壊強度が向上する。従って、ラケ
ットフレームとしての耐久性、耐衝撃性も向上する。
の有する振動減衰性、耐衝撃性を生かし、繊維強化熱硬
化性樹脂の耐環境性を最大限に生かすために、フレーム
部に繊維強化熱可塑性樹脂を用いるのが好ましく、さら
にフレーム部外層に繊維強化熱可塑性樹脂を用いるのが
特に好ましい。本発明で最も肝要な点は、繊維強化熱硬
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界で、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と
強化繊維が混在する事である。混在する事に依り、接着
性が必ずしもいいとは限らない繊維強化熱硬化性樹脂と
繊維強化熱可塑性樹脂の接着性が大幅に向上し、両樹脂
間での剥離等による破壊強度が向上する。従って、ラケ
ットフレームとしての耐久性、耐衝撃性も向上する。
【0016】繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性
樹脂の境界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂又は熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、強化繊維を混在させる方法として
は、フレーム部を繊維強化熱可塑性樹脂で、グリップ部
を繊維強化熱硬化性樹脂で作製した後、接着剤で接合す
る方法において、接着剤として相溶性の熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が分子レベルで混在した物、或いは溶融状
態では相溶しているが、硬化または凝固が進行すると相
分離する樹脂の組み合わせで、ミクロ相分離構造を持つ
様に混在させた物を用いれば良い。また該樹脂同志とウ
ィスカー、短繊維等の強化繊維を混練した接着剤を用い
ても良い。非相溶性の熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂がマ
クロレベルで混在し、海島構造、ドメイン構造等をとっ
ているアロイ、ブレンドを接着剤として用いても良い
し、更に強化繊維を混練して接着剤としても良い。海島
構造、ドメイン構造を制御し、両樹脂間の接着性を高め
るために、相溶剤を併用しても良い。用いる熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂はそれぞれ繊維強化熱硬化性樹脂と繊
維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂と同種の樹脂を
用いる事が好ましい。
樹脂の境界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂又は熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、強化繊維を混在させる方法として
は、フレーム部を繊維強化熱可塑性樹脂で、グリップ部
を繊維強化熱硬化性樹脂で作製した後、接着剤で接合す
る方法において、接着剤として相溶性の熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が分子レベルで混在した物、或いは溶融状
態では相溶しているが、硬化または凝固が進行すると相
分離する樹脂の組み合わせで、ミクロ相分離構造を持つ
様に混在させた物を用いれば良い。また該樹脂同志とウ
ィスカー、短繊維等の強化繊維を混練した接着剤を用い
ても良い。非相溶性の熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂がマ
クロレベルで混在し、海島構造、ドメイン構造等をとっ
ているアロイ、ブレンドを接着剤として用いても良い
し、更に強化繊維を混練して接着剤としても良い。海島
構造、ドメイン構造を制御し、両樹脂間の接着性を高め
るために、相溶剤を併用しても良い。用いる熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂はそれぞれ繊維強化熱硬化性樹脂と繊
維強化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂と同種の樹脂を
用いる事が好ましい。
【0017】また、別の混在方法としては、予め多孔構
造を持つ発泡体やスパンボンド法、メルトブロー法、ス
パンレース法等で得られた網目構造を有する不織布等を
成形前の繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に配置し、該多孔構造、網目構造内に熱硬化性樹
脂または熱可塑性樹脂を含浸させて混在部分を造る方法
もある。成形前の繊維強化熱硬化性樹脂や繊維強化熱可
塑性樹脂がもともと多孔構造、網目構造を持つものであ
れば、その境界に別の発泡体や不織布を配置させなくて
も、混在部分を得ることができるので好ましい。発泡体
や不織布等を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂でも熱硬化
性樹脂でも又、強化繊維を含む熱可塑性樹脂でも熱硬化
性樹脂でも良いが、熱可塑性樹脂または繊維強化熱可塑
性樹脂が好ましい。
造を持つ発泡体やスパンボンド法、メルトブロー法、ス
パンレース法等で得られた網目構造を有する不織布等を
成形前の繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に配置し、該多孔構造、網目構造内に熱硬化性樹
脂または熱可塑性樹脂を含浸させて混在部分を造る方法
もある。成形前の繊維強化熱硬化性樹脂や繊維強化熱可
塑性樹脂がもともと多孔構造、網目構造を持つものであ
れば、その境界に別の発泡体や不織布を配置させなくて
も、混在部分を得ることができるので好ましい。発泡体
や不織布等を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂でも熱硬化
性樹脂でも又、強化繊維を含む熱可塑性樹脂でも熱硬化
性樹脂でも良いが、熱可塑性樹脂または繊維強化熱可塑
性樹脂が好ましい。
【0018】より具体的には、耐熱性チューブ(例えば
シリコーンゴム、フッソゴムなどの大きな伸びを有する
ゴムチューブやポリイミド、パラ配向アラミドなどの不
融耐熱性重合体のチューブなど)を芯材にし、該耐熱性
チューブに繊維強化熱可塑性樹脂を被覆し、さらに、そ
の外層に連通多孔性の熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱
硬化性樹脂で被覆した後、金型内にセットし、耐熱性チ
ューブに液体または気体を送り圧力をかけるとともに成
形材料を加熱成形し、耐熱性チューブを取り除く方法が
挙げられる。連通多孔性の熱可塑性樹脂シートは繊維強
化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂と同種の樹脂である
事が好ましい。連通多孔に繊維強化熱硬化性樹脂のマト
リックス樹脂が含浸するためには、連通多孔性の熱可塑
性樹脂は融点または軟化点が繊維強化熱硬化性樹脂のマ
トリックス樹脂が硬化前の状態で最低粘度となる温度以
上である事が好ましく、更に該最低粘度となる温度以
上、300℃以下である事が好ましい。連通多孔に繊維
強化熱硬化性樹脂のマトリックス樹脂が含浸しすぎ、繊
維強化熱可塑性樹脂にまで達すると多孔性シートを配置
した効果が低下するので、成形条件を最適化するととも
に、硬化前の繊維強化熱硬化性樹脂のマトリックス樹脂
は一定昇温速度で加熱しながら粘度測定した際、30℃
での粘度と最低粘度との比が100以下、好ましくは5
0以下、更に好ましくは10以下である事が好ましい。
このような樹脂は、公知の増粘効果を有する成分或いは
粒子を適宜添加する事で得られる。例えば、アエロジル
の添加による増粘により、所望の樹脂が得られる。30
℃における粘度は1000〜50000ポイズ、好まし
くは5000〜20000ポイズである。熱硬化性繊維
強化樹脂の室温でのハンドリング性と硬化時の流動挙動
制御を両立させるには上記粘度であることが好ましい。
上記した接着剤を用いる方法では、このような問題はお
こらないので、粘度比を特に限定する必要はない。連通
多孔性の熱可塑性樹脂シートの代わりに網目構造を有す
る不織布を用いても良い。
シリコーンゴム、フッソゴムなどの大きな伸びを有する
ゴムチューブやポリイミド、パラ配向アラミドなどの不
融耐熱性重合体のチューブなど)を芯材にし、該耐熱性
チューブに繊維強化熱可塑性樹脂を被覆し、さらに、そ
の外層に連通多孔性の熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱
硬化性樹脂で被覆した後、金型内にセットし、耐熱性チ
ューブに液体または気体を送り圧力をかけるとともに成
形材料を加熱成形し、耐熱性チューブを取り除く方法が
挙げられる。連通多孔性の熱可塑性樹脂シートは繊維強
化熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂と同種の樹脂である
事が好ましい。連通多孔に繊維強化熱硬化性樹脂のマト
リックス樹脂が含浸するためには、連通多孔性の熱可塑
性樹脂は融点または軟化点が繊維強化熱硬化性樹脂のマ
トリックス樹脂が硬化前の状態で最低粘度となる温度以
上である事が好ましく、更に該最低粘度となる温度以
上、300℃以下である事が好ましい。連通多孔に繊維
強化熱硬化性樹脂のマトリックス樹脂が含浸しすぎ、繊
維強化熱可塑性樹脂にまで達すると多孔性シートを配置
した効果が低下するので、成形条件を最適化するととも
に、硬化前の繊維強化熱硬化性樹脂のマトリックス樹脂
は一定昇温速度で加熱しながら粘度測定した際、30℃
での粘度と最低粘度との比が100以下、好ましくは5
0以下、更に好ましくは10以下である事が好ましい。
このような樹脂は、公知の増粘効果を有する成分或いは
粒子を適宜添加する事で得られる。例えば、アエロジル
の添加による増粘により、所望の樹脂が得られる。30
℃における粘度は1000〜50000ポイズ、好まし
くは5000〜20000ポイズである。熱硬化性繊維
強化樹脂の室温でのハンドリング性と硬化時の流動挙動
制御を両立させるには上記粘度であることが好ましい。
上記した接着剤を用いる方法では、このような問題はお
こらないので、粘度比を特に限定する必要はない。連通
多孔性の熱可塑性樹脂シートの代わりに網目構造を有す
る不織布を用いても良い。
【0019】耐熱性チューブの代わりに発泡合成樹脂、
熱可塑性樹脂チューブを芯材として用いても良い。芯材
へ被覆する順序は上記例示の順序に限定されるものでは
ない。実質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列し
た強化長繊維集合体と熱可塑性繊維のシートからなる複
合シートであって、該熱可塑性繊維が該シートを構成す
る強化長繊維の間に入り込んで交絡一体化している複合
シートで、該熱可塑性繊維のシートが網目構造を有する
不織布である複合シート、該複合シートを円筒形の組み
紐状に加工した物を繊維強化熱可塑性樹脂の成形材料と
して用いる事は好ましく、この場合、予め多孔構造,網
目構造とした熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を成形前
の繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界
に配置する必要はない。さらに熱可塑性繊維のシートを
強化長繊維集合体の片面のみに配し交絡一体化した、片
面で強化長繊維が露出した複合シートを用いると、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂の両方が強化長繊維集合体に含
浸するため、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂と強化長繊維
が混在した領域ができ、優れた接着性が得られ、特に好
ましい。
熱可塑性樹脂チューブを芯材として用いても良い。芯材
へ被覆する順序は上記例示の順序に限定されるものでは
ない。実質的に繊維長方向を一方向に引き揃えて配列し
た強化長繊維集合体と熱可塑性繊維のシートからなる複
合シートであって、該熱可塑性繊維が該シートを構成す
る強化長繊維の間に入り込んで交絡一体化している複合
シートで、該熱可塑性繊維のシートが網目構造を有する
不織布である複合シート、該複合シートを円筒形の組み
紐状に加工した物を繊維強化熱可塑性樹脂の成形材料と
して用いる事は好ましく、この場合、予め多孔構造,網
目構造とした熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を成形前
の繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界
に配置する必要はない。さらに熱可塑性繊維のシートを
強化長繊維集合体の片面のみに配し交絡一体化した、片
面で強化長繊維が露出した複合シートを用いると、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂の両方が強化長繊維集合体に含
浸するため、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂と強化長繊維
が混在した領域ができ、優れた接着性が得られ、特に好
ましい。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明は、実施例により限定されるものではない。尚表1,
2に以下の方法により得られた各ラケットフレームの特
性を示す。 1):フレーム部頭部とグリップ部を固定し、グリップ
部上部に曲げ荷重を加えた時の曲げ破壊強度。 2):ハンマーでフレーム部を叩いた時、グリップ部で
検出される振幅が初期振幅の1/10になるまでの時間
の逆数。 3):1.5mの高さからフレーム部を下にして落下さ
せた時、破壊するまでの落下回数。 4):クリップ部を固定し、ラケットフレーム部先端の
変位が30mmとなるように荷重を繰返し加えて破壊す
るまでの回数。
明は、実施例により限定されるものではない。尚表1,
2に以下の方法により得られた各ラケットフレームの特
性を示す。 1):フレーム部頭部とグリップ部を固定し、グリップ
部上部に曲げ荷重を加えた時の曲げ破壊強度。 2):ハンマーでフレーム部を叩いた時、グリップ部で
検出される振幅が初期振幅の1/10になるまでの時間
の逆数。 3):1.5mの高さからフレーム部を下にして落下さ
せた時、破壊するまでの落下回数。 4):クリップ部を固定し、ラケットフレーム部先端の
変位が30mmとなるように荷重を繰返し加えて破壊す
るまでの回数。
【0021】
【実施例1、2】図1に示すテニス用ラケットフレーム
において、フレーム部2を炭素繊維を30wt%混練し
たポリブチレンテレフタレート樹脂を用い、シリンダ温
度260℃、射出圧力1000kg/cm2 、金型温度
70℃で射出成形した。また、グリップ部を炭素繊維強
化エポキシ樹脂を用い、空気で10kg/cm2 加圧
し、160℃×20分で硬化させ、内圧成形した。エポ
キシ樹脂に相溶の共重合ポリエステル樹脂を20wt%
混合した接着剤で上記フレーム部とグリップ部を接合し
て、ラケットフレームを作製した。(実施例1)さらに
上記接着剤に気相成長法炭素繊維(繊維径0.1μm、
繊維長20μm)を10wt%混練した接着剤で上記フ
レーム部とグリップ部を接合して、ラケットフレームを
作製した。(実施例2)
において、フレーム部2を炭素繊維を30wt%混練し
たポリブチレンテレフタレート樹脂を用い、シリンダ温
度260℃、射出圧力1000kg/cm2 、金型温度
70℃で射出成形した。また、グリップ部を炭素繊維強
化エポキシ樹脂を用い、空気で10kg/cm2 加圧
し、160℃×20分で硬化させ、内圧成形した。エポ
キシ樹脂に相溶の共重合ポリエステル樹脂を20wt%
混合した接着剤で上記フレーム部とグリップ部を接合し
て、ラケットフレームを作製した。(実施例1)さらに
上記接着剤に気相成長法炭素繊維(繊維径0.1μm、
繊維長20μm)を10wt%混練した接着剤で上記フ
レーム部とグリップ部を接合して、ラケットフレームを
作製した。(実施例2)
【0022】
【比較例1】接着剤としてエポキシ樹脂を単独で用いた
以外は実施例1と同様にして、ラケットフレームを作製
した。
以外は実施例1と同様にして、ラケットフレームを作製
した。
【0023】
【実施例3】シリコンチューブに炭素繊維強化エポキシ
樹脂プリプレグをシートワインディング法で被覆した
後、フレーム部2に相当する部分にマレイン酸変性ポリ
プロピレン樹脂のメルトブロー法による不織布を被覆
し、更に実質的に繊維長方向を一方向に配列した炭素繊
維集合体にマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を溶融含
浸したシートをフレーム部2に相当する部分にシートワ
インディング法で被覆した。
樹脂プリプレグをシートワインディング法で被覆した
後、フレーム部2に相当する部分にマレイン酸変性ポリ
プロピレン樹脂のメルトブロー法による不織布を被覆
し、更に実質的に繊維長方向を一方向に配列した炭素繊
維集合体にマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を溶融含
浸したシートをフレーム部2に相当する部分にシートワ
インディング法で被覆した。
【0024】このプリフォームをラケットフレーム金型
に装着した。シリコンチューブの両端より10kg/m
m2 の空気圧をかけ、200℃で20分加熱した後、1
30℃で30分加熱してラケットフレームを作製した。
シリコンチューブは室温まで冷却した後、ラケットフレ
ームから取り除いた。炭素繊維強化エポキシ樹脂プリプ
レグのマトリックス樹脂は最低粘度を示す温度が約12
0℃であり、30℃での粘度と最低粘度の比が約25で
あるため、200℃までの昇温過程で軟化流動して、上
記不織布の網目構造内に含浸するが最低粘度が高い為、
繊維強化熱可塑性樹脂シートまでは到達せず不織布内に
留まる。さらに約160℃で該不織布と繊維強化熱可塑
性樹脂シートのマトリックス樹脂が溶融し一体化する。
従って、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に網目構造に由来する三次元的に熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が絡まりあって混在する領域が生成する。
に装着した。シリコンチューブの両端より10kg/m
m2 の空気圧をかけ、200℃で20分加熱した後、1
30℃で30分加熱してラケットフレームを作製した。
シリコンチューブは室温まで冷却した後、ラケットフレ
ームから取り除いた。炭素繊維強化エポキシ樹脂プリプ
レグのマトリックス樹脂は最低粘度を示す温度が約12
0℃であり、30℃での粘度と最低粘度の比が約25で
あるため、200℃までの昇温過程で軟化流動して、上
記不織布の網目構造内に含浸するが最低粘度が高い為、
繊維強化熱可塑性樹脂シートまでは到達せず不織布内に
留まる。さらに約160℃で該不織布と繊維強化熱可塑
性樹脂シートのマトリックス樹脂が溶融し一体化する。
従って、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に網目構造に由来する三次元的に熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が絡まりあって混在する領域が生成する。
【0025】図2にラケットフレームのフレーム部A−
Aの断面、図3に繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可
塑性樹脂の境界の拡大模式図を示す。
Aの断面、図3に繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可
塑性樹脂の境界の拡大模式図を示す。
【0026】
【比較例2】マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂のメル
トブロー法による不織布を被覆しない以外は実施例3と
同様にしてラケットフレームを作製した。繊維強化熱硬
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂は明瞭な界面を示し、
熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混在する領域は存在しな
かった。
トブロー法による不織布を被覆しない以外は実施例3と
同様にしてラケットフレームを作製した。繊維強化熱硬
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂は明瞭な界面を示し、
熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混在する領域は存在しな
かった。
【0027】
【実施例4、5】シリコンチューブに炭素繊維強化エポ
キシ樹脂プリプレグをシートワインディング法で被覆し
た後、更に実質的に繊維長方向を一方向に配列した炭素
繊維集合体にマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂のメル
トブロー法による不織布を両面に配置し(実施例4)ま
たは、片面のみに配置し(実施例5)、高圧水流により
炭素繊維集合体の間にマレイン酸変性ポリプロピレン樹
脂の繊維が入り込んで一体化した複合シートをフレーム
部2に相当する部分にシートワインディング法で被覆し
た。このプリフォームをラケットフレーム金型に装着し
た。シリコンチューブの両端より10kg/mm2 の空
気圧をかけ、200℃で20分加熱した後、130℃で
30分加熱してラケットフレームを作製した。シリコン
チューブは室温まで冷却した後、ラケットフレームから
取り除いた。炭素繊維強化エポキシ樹脂プリプレグのマ
トリックス樹脂は最低粘度を示す温度が約120℃であ
り、30℃での粘度と最低粘度の比が約25であった。
実施例4では200℃までの昇温過程で該マトリックス
樹脂が軟化流動して、上記不織布の網目構造内に含浸す
るが最低粘度が高い為、熱可塑性繊維強化樹脂シート内
の炭素繊維までは到達せず不織布内に留まる。さらに約
160℃で繊維強化熱可塑性樹脂シートのマトリックス
樹脂が溶融し、炭素繊維内に含浸するとともに、繊維強
化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂が一体化する。
従って、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に網目構造に由来する三次元的に熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が絡まりあって混在する領域が生成する。
実施例5では炭素繊維が露出した繊維強化熱可塑性樹脂
シートの炭素繊維露出面に繊維強化熱硬化性樹脂プリプ
レグが接しているため、三次元的に熱硬化性樹脂と熱可
塑性樹脂が絡まりあって混在する領域に炭素繊維も共存
し、より強固な境界が形成される。図4に実施例5にお
ける繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境
界の拡大模式図を示す。
キシ樹脂プリプレグをシートワインディング法で被覆し
た後、更に実質的に繊維長方向を一方向に配列した炭素
繊維集合体にマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂のメル
トブロー法による不織布を両面に配置し(実施例4)ま
たは、片面のみに配置し(実施例5)、高圧水流により
炭素繊維集合体の間にマレイン酸変性ポリプロピレン樹
脂の繊維が入り込んで一体化した複合シートをフレーム
部2に相当する部分にシートワインディング法で被覆し
た。このプリフォームをラケットフレーム金型に装着し
た。シリコンチューブの両端より10kg/mm2 の空
気圧をかけ、200℃で20分加熱した後、130℃で
30分加熱してラケットフレームを作製した。シリコン
チューブは室温まで冷却した後、ラケットフレームから
取り除いた。炭素繊維強化エポキシ樹脂プリプレグのマ
トリックス樹脂は最低粘度を示す温度が約120℃であ
り、30℃での粘度と最低粘度の比が約25であった。
実施例4では200℃までの昇温過程で該マトリックス
樹脂が軟化流動して、上記不織布の網目構造内に含浸す
るが最低粘度が高い為、熱可塑性繊維強化樹脂シート内
の炭素繊維までは到達せず不織布内に留まる。さらに約
160℃で繊維強化熱可塑性樹脂シートのマトリックス
樹脂が溶融し、炭素繊維内に含浸するとともに、繊維強
化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂が一体化する。
従って、繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂
の境界に網目構造に由来する三次元的に熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂が絡まりあって混在する領域が生成する。
実施例5では炭素繊維が露出した繊維強化熱可塑性樹脂
シートの炭素繊維露出面に繊維強化熱硬化性樹脂プリプ
レグが接しているため、三次元的に熱硬化性樹脂と熱可
塑性樹脂が絡まりあって混在する領域に炭素繊維も共存
し、より強固な境界が形成される。図4に実施例5にお
ける繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境
界の拡大模式図を示す。
【0028】
【比較例3】炭素繊維強化エポキシ樹脂のみでラケット
フレームを作製した。
フレームを作製した。
【0029】
【発明の効果】本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂が有す
る優れた振動減衰性、耐衝撃性を充分生かしながら、繊
維強化熱硬化性樹脂の有する優れた耐環境性等の特性を
損なうことなく存在させるために、境界の成分、構造を
制御する事で境界の接着性及び強度を大幅に向上させる
物である。従って、本発明の繊維強化樹脂製ラケットフ
レームは充分な実用的な強度、剛性、耐久性を有しなが
ら、振動減衰性が優れており、内球感が良くかつ使用環
境に依り変化しない。
る優れた振動減衰性、耐衝撃性を充分生かしながら、繊
維強化熱硬化性樹脂の有する優れた耐環境性等の特性を
損なうことなく存在させるために、境界の成分、構造を
制御する事で境界の接着性及び強度を大幅に向上させる
物である。従って、本発明の繊維強化樹脂製ラケットフ
レームは充分な実用的な強度、剛性、耐久性を有しなが
ら、振動減衰性が優れており、内球感が良くかつ使用環
境に依り変化しない。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【図1】テニスラケットの正面図である。
【図2】実施例3におけるA−A線断面図である。
【図3】実施例3におけるA−A線断面図の繊維強化熱
硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界の拡大模式図
である。
硬化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界の拡大模式図
である。
【図4】実施例5におけるA−A線断面の繊維強化熱硬
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界の拡大模式図で
ある。
化性樹脂と繊維強化熱可塑性樹脂の境界の拡大模式図で
ある。
1 ラケットフレーム 2 フレーム部 3 グリップ部 4 繊維強化熱硬化性樹脂 5 繊維強化熱可塑性樹脂 6 熱硬化性樹脂 7 熱可塑性樹脂 8 炭素繊維 9 中空部 10 熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂、
熱可塑性樹脂、炭素繊維が混在している領域
熱可塑性樹脂、炭素繊維が混在している領域
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑
性樹脂とからなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにお
いて、少なくとも繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可
塑性樹脂の境界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が混在す
ることを特徴とする繊維強化樹脂製ラケットフレーム。 - 【請求項2】 繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可塑
性樹脂とからなる繊維強化樹脂製ラケットフレームにお
いて、少なくとも繊維強化熱硬化性樹脂と繊維強化熱可
塑性樹脂の境界で熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と強化繊
維が混在することを特徴とする繊維強化樹脂製ラケット
フレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195891A JPH0747152A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 繊維強化樹脂製ラケットフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195891A JPH0747152A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 繊維強化樹脂製ラケットフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747152A true JPH0747152A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16348712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5195891A Withdrawn JPH0747152A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 繊維強化樹脂製ラケットフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747152A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004060658A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Toray Industries, Inc. | 積層体、電磁波シールド成形品、および、それらの製造方法 |
JP2004269878A (ja) * | 2003-02-21 | 2004-09-30 | Toray Ind Inc | 繊維強化複合材料およびその製造方法並びに一体化成形品 |
JP2006044264A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-02-16 | Toray Ind Inc | 加飾成形体およびその製造方法 |
JP2006044261A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-02-16 | Toray Ind Inc | 繊維強化複合材料の製造方法および繊維強化複合材料ならびにそれを用いた一体化構造部材 |
CN100421924C (zh) * | 2002-12-27 | 2008-10-01 | 东丽株式会社 | 层压品及其制造方法 |
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US8877330B2 (en) | 2004-02-27 | 2014-11-04 | Toray Industries, Inc. | Fiber-reinforced composite sheet |
JP2016124182A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 日産自動車株式会社 | 接着構造体及び接着方法 |
US10751957B2 (en) | 2014-11-18 | 2020-08-25 | Toray Industries, Inc. | Laminate, integrated molding, and method of producing same |
WO2020235486A1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 東レ株式会社 | プリプレグ、積層体および成形品 |
EP4163091A4 (en) * | 2020-06-03 | 2024-06-26 | Toray Industries, Inc. | FIBER REINFORCED PLASTIC, ONE-PIECE MOLDED, PREPREG PRODUCT |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP5195891A patent/JPH0747152A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8092897B2 (en) | 2002-12-27 | 2012-01-10 | Toray Industries, Inc. | Layered product, electromagnetic-shielding molded object, and processes for producing these |
WO2004060658A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Toray Industries, Inc. | 積層体、電磁波シールド成形品、および、それらの製造方法 |
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US8877330B2 (en) | 2004-02-27 | 2014-11-04 | Toray Industries, Inc. | Fiber-reinforced composite sheet |
TWI464199B (zh) * | 2004-02-27 | 2014-12-11 | Toray Industries | 板狀碳纖維強化複合材料板、纖維強化複合材料板、及一體化成形品 |
US9963576B2 (en) | 2004-02-27 | 2018-05-08 | Toray Industríes, Inc. | Fiber-reinforced composite sheet and integrated molding |
JP2006044261A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-02-16 | Toray Ind Inc | 繊維強化複合材料の製造方法および繊維強化複合材料ならびにそれを用いた一体化構造部材 |
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US10751957B2 (en) | 2014-11-18 | 2020-08-25 | Toray Industries, Inc. | Laminate, integrated molding, and method of producing same |
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WO2020235486A1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 東レ株式会社 | プリプレグ、積層体および成形品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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