JPH0746842Y2 - シール装置 - Google Patents
シール装置Info
- Publication number
- JPH0746842Y2 JPH0746842Y2 JP1989055959U JP5595989U JPH0746842Y2 JP H0746842 Y2 JPH0746842 Y2 JP H0746842Y2 JP 1989055959 U JP1989055959 U JP 1989055959U JP 5595989 U JP5595989 U JP 5595989U JP H0746842 Y2 JPH0746842 Y2 JP H0746842Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing element
- sealing
- lip
- axially
- inner peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、相互に可動する二部材間に装着して該二部材
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
はシールの気密性の向上を目的とした組合せシールに関
する。
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
はシールの気密性の向上を目的とした組合せシールに関
する。
[従来の技術] 従来、この種の複数の密封材を組合せて形成する密封構
造としては、図面によって説明すると、第2図に示すよ
うに、外側部材1に装着され複数のシールリップ8a.8b.
8cを設けたシール要素9と、該シールリップ8a.8b.8cを
包囲する形状を持ち内側部材3に装着されるスリンガー
10とからなり、該シールリップ8a.8b.8cをスリンガー10
の径方向および軸方向の内周面に摺接せしめ外部から浸
入しようとする泥水・異物等に対して密封作用を働かせ
ている。
造としては、図面によって説明すると、第2図に示すよ
うに、外側部材1に装着され複数のシールリップ8a.8b.
8cを設けたシール要素9と、該シールリップ8a.8b.8cを
包囲する形状を持ち内側部材3に装着されるスリンガー
10とからなり、該シールリップ8a.8b.8cをスリンガー10
の径方向および軸方向の内周面に摺接せしめ外部から浸
入しようとする泥水・異物等に対して密封作用を働かせ
ている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、前記のような密封装置は、運転時、それぞれの
シールリップ8間に熱膨張による圧力が発生しても、各
々のシールリップ8に何の関連性も持たないからその圧
力は保持されることなく外部へ放出され、逆に運転停止
がなされると冷却収縮する吸い込み現象を見せ、このよ
うな呼吸作用によって外部の泥水を該密封装置の内方に
簡単に浸入させてしまう。
シールリップ8間に熱膨張による圧力が発生しても、各
々のシールリップ8に何の関連性も持たないからその圧
力は保持されることなく外部へ放出され、逆に運転停止
がなされると冷却収縮する吸い込み現象を見せ、このよ
うな呼吸作用によって外部の泥水を該密封装置の内方に
簡単に浸入させてしまう。
また、強い密封力を求められると、各々のシールリップ
8a.8b.8cの圧接力を強化して対応するが、そうすると摺
動トルクを大きく高め発熱など起こしてリップ先端を破
損し易い。
8a.8b.8cの圧接力を強化して対応するが、そうすると摺
動トルクを大きく高め発熱など起こしてリップ先端を破
損し易い。
本考案は、これらの欠点を除去し外から浸入しようとす
る異物・泥水等の遮断に対して有効であり、内側から漏
れ出ようとするグリース等の潤滑材に対しても防御手段
を有するシール装置を提供するものである。
る異物・泥水等の遮断に対して有効であり、内側から漏
れ出ようとするグリース等の潤滑材に対しても防御手段
を有するシール装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図に示すように、ベアリングなどの相対
回転する外側部材1に固定された断面が略L字形状の第
1密封要素2と、内側部材3に固定される断面が略逆L
字形状の第2密封要素4とを備え、これらの要素2.4に
合成ゴムあるいは合成樹脂等である弾性体のシールリッ
プを配設したシール装置であって;前記第1密封要素2
の径方向部に内径方向を向いたサイドリップ5と軸方向
の外方を向いた内周リップ6とを設けてそれぞれを前記
第2密封要素4の径方向側面と軸方向外周面に摺接せし
め、さらに第2密封要素4の径方向部に軸方向内向きリ
ップ7を設けて前記第1密封要素2の軸方向内周面に摺
接せしめたことを特徴としている。
回転する外側部材1に固定された断面が略L字形状の第
1密封要素2と、内側部材3に固定される断面が略逆L
字形状の第2密封要素4とを備え、これらの要素2.4に
合成ゴムあるいは合成樹脂等である弾性体のシールリッ
プを配設したシール装置であって;前記第1密封要素2
の径方向部に内径方向を向いたサイドリップ5と軸方向
の外方を向いた内周リップ6とを設けてそれぞれを前記
第2密封要素4の径方向側面と軸方向外周面に摺接せし
め、さらに第2密封要素4の径方向部に軸方向内向きリ
ップ7を設けて前記第1密封要素2の軸方向内周面に摺
接せしめたことを特徴としている。
また、第1図に示すように前記第2密封要素4の径方向
部に、前記軸方向内向きリップ7は背向する形状をもっ
た軸方向外向リップ8を追設し第1密封要素2の軸方向
内周面に摺接せしめたことを特徴としている。
部に、前記軸方向内向きリップ7は背向する形状をもっ
た軸方向外向リップ8を追設し第1密封要素2の軸方向
内周面に摺接せしめたことを特徴としている。
[作用] 本考案はこのような構造のシール装置であるから、該シ
ール装置を、第1図に示すように、一体に組合せると、
第1密封要素2のサイドリップ5と内周リップ6の先端
が互いに向き合う形状を持って第2密封要素4の径方向
部と軸方向部に直接接するため、密封方向性を持つ各リ
ップ5・6は背側空間に熱膨張圧が発生すると順目状態
でこれを通して、該リップ間はその圧力を保持しここに
圧力空間A1が形成される。
ール装置を、第1図に示すように、一体に組合せると、
第1密封要素2のサイドリップ5と内周リップ6の先端
が互いに向き合う形状を持って第2密封要素4の径方向
部と軸方向部に直接接するため、密封方向性を持つ各リ
ップ5・6は背側空間に熱膨張圧が発生すると順目状態
でこれを通して、該リップ間はその圧力を保持しここに
圧力空間A1が形成される。
次に、第2密封要素4に設けた軸方向内向きリップ7は
第1密封要素2に内向きに接触して前記第1密封要素2
の内周リップ6と互いに向き合う構造となっておりここ
でも該リップ間はその圧力を保持する作用をみせ二次圧
力空間A2が形成される。
第1密封要素2に内向きに接触して前記第1密封要素2
の内周リップ6と互いに向き合う構造となっておりここ
でも該リップ間はその圧力を保持する作用をみせ二次圧
力空間A2が形成される。
これらの圧力空間A1・A2は該圧力によって膨れようと
し、ここで各リップ5、6、あるいは7の接触摺動圧が
高まるので外部からの泥水浸入と内部からの潤滑油の漏
れを遮断する強い密封力となる。
し、ここで各リップ5、6、あるいは7の接触摺動圧が
高まるので外部からの泥水浸入と内部からの潤滑油の漏
れを遮断する強い密封力となる。
[実施例] 本考案は実施するに、第1図に示すように、第2密封要
素4に設けた軸方向内向きリップ7の外側に軸方向外向
きリップ8を追設すれば、直接飛散付着する泥・異物等
の排除に効果的であり、より確実な圧力空間を得て長期
間高い密封力を維持できるものとなる。
素4に設けた軸方向内向きリップ7の外側に軸方向外向
きリップ8を追設すれば、直接飛散付着する泥・異物等
の排除に効果的であり、より確実な圧力空間を得て長期
間高い密封力を維持できるものとなる。
[考案の効果] 以上の説明のように、本考案のシール装置は互いに密封
方向の向き合ったサイドリップ5と内周リップ6によっ
て圧力保持する圧力空間A1を形成すると共に、軸方向内
向きリップ7と前記内周リップ6とで二次圧力空間A2を
も造形し、該圧力によって内・外部両方向に対して強い
密封遮断作用を発揮するなどシール機能を大きく高める
ことに成功した。
方向の向き合ったサイドリップ5と内周リップ6によっ
て圧力保持する圧力空間A1を形成すると共に、軸方向内
向きリップ7と前記内周リップ6とで二次圧力空間A2を
も造形し、該圧力によって内・外部両方向に対して強い
密封遮断作用を発揮するなどシール機能を大きく高める
ことに成功した。
また、内・外の圧力変動によって起こるリップの吸着変
形現象も該圧力空間A1・A2がリップ形状を維持させその
喰い込み吸着が防ぐ作用をなさしめる。
形現象も該圧力空間A1・A2がリップ形状を維持させその
喰い込み吸着が防ぐ作用をなさしめる。
第1図は本考案のシール装置の一実施例を表した断面図
である。第2図は従来の密封装置を示す断面図である。 A1……圧力空間、A2……二次圧力空間、1……外側部
材、2……第1密封要素、3……内側部材、4……第2
密封要素、5……サイトリップ、6……内周リップ、7
……軸方向内向きリップ、8……軸方向外向きリップ。
である。第2図は従来の密封装置を示す断面図である。 A1……圧力空間、A2……二次圧力空間、1……外側部
材、2……第1密封要素、3……内側部材、4……第2
密封要素、5……サイトリップ、6……内周リップ、7
……軸方向内向きリップ、8……軸方向外向きリップ。
Claims (2)
- 【請求項1】相対回転する外側部材1に固定された断面
が略L字形状の第1密封要素2と、内側部材3に固定さ
れる断面が略逆L字形状の第2密封要素4とを備え、こ
れらの要素2.4に弾性体のシールリップを配設してなる
シール装置であって; 前記第1密封要素2の径方向部に内径方向を向いたサイ
ドリップ5と軸方向の外方を向いた内周リップ6とを設
けてそれぞれを前記第2密封要素4の径方向側面と軸方
向外周面に摺接せしめ、 さらに第2密封要素4の径方向部に軸方向内向きリップ
7を設けて前記第1密封要素2の軸方向内周面に摺接せ
しめたことを特徴とするシール装置。 - 【請求項2】前記第2密封要素4の径方向部に、前記軸
方向内向きリップ7と背向する軸方向外向リップ8を設
け前記第1密封要素2の軸方向内周面に摺接せしめたこ
とを特徴とする請求項1記載のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989055959U JPH0746842Y2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989055959U JPH0746842Y2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | シール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02146270U JPH02146270U (ja) | 1990-12-12 |
JPH0746842Y2 true JPH0746842Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=31579366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989055959U Expired - Fee Related JPH0746842Y2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746842Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5929421U (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-23 | 内山工業株式会社 | 軸受用密封装置 |
JPS6193669U (ja) * | 1984-11-26 | 1986-06-17 |
-
1989
- 1989-05-15 JP JP1989055959U patent/JPH0746842Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02146270U (ja) | 1990-12-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |