JPH0735814Y2 - 自動車の後輪操舵装置 - Google Patents
自動車の後輪操舵装置Info
- Publication number
- JPH0735814Y2 JPH0735814Y2 JP1989015477U JP1547789U JPH0735814Y2 JP H0735814 Y2 JPH0735814 Y2 JP H0735814Y2 JP 1989015477 U JP1989015477 U JP 1989015477U JP 1547789 U JP1547789 U JP 1547789U JP H0735814 Y2 JPH0735814 Y2 JP H0735814Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eccentric shaft
- link
- suspension
- rear wheel
- eccentric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車の後輪操舵装置に関するものである。
従来の技術 自動車において、ステアリングハンドルの転舵操作によ
る前輪の転舵作動に伴ない後輪も同時に転舵作動するよ
うにしたものは従来より種々開発され、例えば実開昭60
-66581号公報等にて既に公開されている。
る前輪の転舵作動に伴ない後輪も同時に転舵作動するよ
うにしたものは従来より種々開発され、例えば実開昭60
-66581号公報等にて既に公開されている。
考案が解決しようとする課題 上記のように前輪転舵と同時に後輪も転舵されるように
なっている自動車の後輪操舵装置は、一般に前輪操舵装
置と同様のラックピニオン式等の歯車噛合機構を用い、
該歯車噛合機構が前輪操舵装置の転舵作動に連動して作
動し後輪をキングピンまわりに回動させる形式のものが
採用されていることが多い。
なっている自動車の後輪操舵装置は、一般に前輪操舵装
置と同様のラックピニオン式等の歯車噛合機構を用い、
該歯車噛合機構が前輪操舵装置の転舵作動に連動して作
動し後輪をキングピンまわりに回動させる形式のものが
採用されていることが多い。
しかし、このような従来の後輪操舵装置は構造が極めて
複雑となり、高価となるばかりか、かなり大きなスペー
スを必要とすると言う問題を有している。
複雑となり、高価となるばかりか、かなり大きなスペー
スを必要とすると言う問題を有している。
さらに後輪の舵角は前輪舵角に対し極めてわずかである
ので、後輪操舵を上記のような歯車噛合機構或はリンク
機構にて行おうとすると、歯車噛合部のバックラッシュ
或はリンク機構の遊び等が後輪舵角制御に大きな影響を
もつことになり、従って歯車やリンク等の精度を著しく
高くしバックラッシュや遊びを極小とする必要があり、
生産性が大幅に低下すると言った問題も有している。
ので、後輪操舵を上記のような歯車噛合機構或はリンク
機構にて行おうとすると、歯車噛合部のバックラッシュ
或はリンク機構の遊び等が後輪舵角制御に大きな影響を
もつことになり、従って歯車やリンク等の精度を著しく
高くしバックラッシュや遊びを極小とする必要があり、
生産性が大幅に低下すると言った問題も有している。
又油圧機器や電動モータ等のアクチュエータにて直接後
輪操舵を行おうとすると、該アクチュエータ自体にて後
輪の微小舵角制御を正確に行うことがなかなか困難であ
り、又アクチュエータ自体での後輪舵角保持も非常に困
難であると言う問題を有している。
輪操舵を行おうとすると、該アクチュエータ自体にて後
輪の微小舵角制御を正確に行うことがなかなか困難であ
り、又アクチュエータ自体での後輪舵角保持も非常に困
難であると言う問題を有している。
本考案は上記のような従来の諸問題をすべて解決し得る
後輪操舵装置を提供することを目的とするものである。
後輪操舵装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は、前側と後側のサスペンションリンクの基端部
を車体側部材に回動可能なるよう取付け左右の後輪がそ
れぞれ該前側と後側の2本のサスペンションリンクにて
上下揺動可能なるよう支持されるダブルリンク式リヤサ
スペンションにおいて、前側と後側のうちのいずれか一
方のサスペンションリンクの基端部を車体側部材に支持
する軸を、一端部を車体側部材に回動可能なるよう取付
けられ他端部を偏心軸部とした支持軸にて構成し、該偏
心軸部に上記一方のサスペンションリンクの基端部をす
べりブッシュを介して回動可能に嵌装し、左右の支持軸
の偏心軸部をリンク部材にてリンク結合し、且つ前輪の
操舵に伴って作動し上記左右の支持軸を回動させるアク
チュエータを設け、該アクチュエータの作動により左右
の支持軸が回動し、前後のサスペンションリンクのうち
のいずれか一方のみが左右方向へ変位することにより後
輪が操舵されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
を車体側部材に回動可能なるよう取付け左右の後輪がそ
れぞれ該前側と後側の2本のサスペンションリンクにて
上下揺動可能なるよう支持されるダブルリンク式リヤサ
スペンションにおいて、前側と後側のうちのいずれか一
方のサスペンションリンクの基端部を車体側部材に支持
する軸を、一端部を車体側部材に回動可能なるよう取付
けられ他端部を偏心軸部とした支持軸にて構成し、該偏
心軸部に上記一方のサスペンションリンクの基端部をす
べりブッシュを介して回動可能に嵌装し、左右の支持軸
の偏心軸部をリンク部材にてリンク結合し、且つ前輪の
操舵に伴って作動し上記左右の支持軸を回動させるアク
チュエータを設け、該アクチュエータの作動により左右
の支持軸が回動し、前後のサスペンションリンクのうち
のいずれか一方のみが左右方向へ変位することにより後
輪が操舵されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
作用 上記のように、前側と後側のうちの何れか一方のサスペ
ンションリンクの車体側部材への支持軸を偏心軸にて構
成し、アクチュエータの作動にて該一方のサスペンショ
ンリンクのみが左右方向へ変位して後輪が操舵されるよ
うにしたことによって、非常に簡単な構成にて、後輪の
転舵角に対するアクチュエータの回動角を大とすること
ができ、後輪の微小角転舵の制御を正確に行なうことが
できる。
ンションリンクの車体側部材への支持軸を偏心軸にて構
成し、アクチュエータの作動にて該一方のサスペンショ
ンリンクのみが左右方向へ変位して後輪が操舵されるよ
うにしたことによって、非常に簡単な構成にて、後輪の
転舵角に対するアクチュエータの回動角を大とすること
ができ、後輪の微小角転舵の制御を正確に行なうことが
できる。
実施例 以下本考案の実施例を附図を参照して説明する。
第1,2図において、1は後述するリヤサスペンションリ
ンクを取付支持するサスペンションクロスメンバであ
り、該サスペンションクロスメンバ1の後面部には後輪
操舵装置ケース2がボルトおよびナットにより取付けら
れる。
ンクを取付支持するサスペンションクロスメンバであ
り、該サスペンションクロスメンバ1の後面部には後輪
操舵装置ケース2がボルトおよびナットにより取付けら
れる。
後輪操舵装置ケース2の左右両端部には後述するサスペ
ンションリンクの支持軸3および4がそれぞれ回動可能
に支持されており、一方の支持軸4近傍の後輪操舵装置
ケース2には電動モータ5が取付られ、該電動モータ5
の回転により図示しないウオームギヤおよびウオームホ
イール等よりなる減速機構を介して一方の支持軸4が回
動し、その回動は一方のレバー6,コネクチングロッド7
および他方のレバー8よりなるリンク部材を介して他方
の支持軸3に伝達され、両支持軸3,4が共に回動するよ
う構成されている。
ンションリンクの支持軸3および4がそれぞれ回動可能
に支持されており、一方の支持軸4近傍の後輪操舵装置
ケース2には電動モータ5が取付られ、該電動モータ5
の回転により図示しないウオームギヤおよびウオームホ
イール等よりなる減速機構を介して一方の支持軸4が回
動し、その回動は一方のレバー6,コネクチングロッド7
および他方のレバー8よりなるリンク部材を介して他方
の支持軸3に伝達され、両支持軸3,4が共に回動するよ
う構成されている。
上記支持軸3,4の前端部分は偏心軸部3a,4aとなってお
り、該偏心軸部3a,4aは、後輪操舵装置ケース2をサス
ペンションクロスメンバ1に取付けた状態において、該
サスペンションクロスメンバ1の後面壁を貫通して内部
に突出しており、該偏心軸部3a,4aに左右の後側サスペ
ンションリンク10,10の車体中央側端部が回動可能なる
よう嵌着されている。
り、該偏心軸部3a,4aは、後輪操舵装置ケース2をサス
ペンションクロスメンバ1に取付けた状態において、該
サスペンションクロスメンバ1の後面壁を貫通して内部
に突出しており、該偏心軸部3a,4aに左右の後側サスペ
ンションリンク10,10の車体中央側端部が回動可能なる
よう嵌着されている。
又サスペンションクロスメンバ1の前面部には左右の前
側サスペンションリンク9,9の車体中央側端部が前側支
持軸11により回動可能なるよう取付けられている。
側サスペンションリンク9,9の車体中央側端部が前側支
持軸11により回動可能なるよう取付けられている。
これら前側および後側のサスペンションリンク9,10の車
体側方の端部はそれぞれ後輪軸を回転可能に支持する後
輪支持部材の前側および後側に回動可能なるよう軸着さ
れており、前側および後側のサスペンションリンク9,10
の両端の回動部にはゴム等の弾性材よりなるブッシュが
介装されている。
体側方の端部はそれぞれ後輪軸を回転可能に支持する後
輪支持部材の前側および後側に回動可能なるよう軸着さ
れており、前側および後側のサスペンションリンク9,10
の両端の回動部にはゴム等の弾性材よりなるブッシュが
介装されている。
サスペンションクロスメンバ1の中央部にはリヤディフ
ァレンシャル装置12の後部が支持されており、該リヤデ
ィファレンシャル装置12より左右の後輪に駆動力を伝達
する左右のドライブシャフト13がサスペンションクロス
メンバ1内を通っている。
ァレンシャル装置12の後部が支持されており、該リヤデ
ィファレンシャル装置12より左右の後輪に駆動力を伝達
する左右のドライブシャフト13がサスペンションクロス
メンバ1内を通っている。
14,14は前記左右の支持軸3および4部等の下側におい
て前端部をサスペンションクロスメンバ1の前面壁部に
固着され後端部を後輪操舵装置ケース2の下面部に固着
されたアンダガードであり、該アンダガード14,14によ
り上記支持軸3,4,レバー6,8およびこれらとコネクチン
グロッド7との連結部等後輪操舵機構の主要部分の下側
を閉塞ガードした構造としている。
て前端部をサスペンションクロスメンバ1の前面壁部に
固着され後端部を後輪操舵装置ケース2の下面部に固着
されたアンダガードであり、該アンダガード14,14によ
り上記支持軸3,4,レバー6,8およびこれらとコネクチン
グロッド7との連結部等後輪操舵機構の主要部分の下側
を閉塞ガードした構造としている。
上記において、前輪操舵に伴ない図示しないコントロー
ルユニットが電動モータ5を正転又は逆転させるべき出
力を発し、電動モータ5がある方向に回転し一方の後側
支持軸4が回動すると偏心軸部4aは回動しつつ右側或は
左側に変位し、レバー6もそれと一体的に回動し、コネ
クチングロッド7を介して他方のレバー8も回動し他方
の後側支持軸3を逆方向に回動させその偏心軸部3aは右
又は左に4aと同方向に変位する。
ルユニットが電動モータ5を正転又は逆転させるべき出
力を発し、電動モータ5がある方向に回転し一方の後側
支持軸4が回動すると偏心軸部4aは回動しつつ右側或は
左側に変位し、レバー6もそれと一体的に回動し、コネ
クチングロッド7を介して他方のレバー8も回動し他方
の後側支持軸3を逆方向に回動させその偏心軸部3aは右
又は左に4aと同方向に変位する。
すると第3図に示すように後輪Wは前側サスペンション
リンク9と後側サスペンションリンク10とで上下揺動可
能に支持されているので、後側サスペンションリンク10
の揺動中心即ち偏心軸部3a,4aの中心が上記のように右
又は左に変位し、前側サスペンションリンク9の揺動中
心は変位しないことにより、左右後輪は左又は右に転舵
される。
リンク9と後側サスペンションリンク10とで上下揺動可
能に支持されているので、後側サスペンションリンク10
の揺動中心即ち偏心軸部3a,4aの中心が上記のように右
又は左に変位し、前側サスペンションリンク9の揺動中
心は変位しないことにより、左右後輪は左又は右に転舵
される。
上記のような後輪操舵機構において、後輪の転舵角θは
第3図に示すように前側リンク9と後側リンク10の後輪
Wへの取付部間の距離Lと後側リンク10の左右方向変位
量dにて定まり、θ=d/Lにて表わされ、例えばd=6m
m,L=180mmとするとθ≒2°となり、dは支持軸3,4の
回動角によって0〜6mm間で任意に制御できるので、後
輪Wの転舵角θは電動モータ5の回動角によってほぼ2
°以下の範囲にて任意に制御することができる。
第3図に示すように前側リンク9と後側リンク10の後輪
Wへの取付部間の距離Lと後側リンク10の左右方向変位
量dにて定まり、θ=d/Lにて表わされ、例えばd=6m
m,L=180mmとするとθ≒2°となり、dは支持軸3,4の
回動角によって0〜6mm間で任意に制御できるので、後
輪Wの転舵角θは電動モータ5の回動角によってほぼ2
°以下の範囲にて任意に制御することができる。
上記において、偏心軸部3a,4aの各偏心量を、後輪の中
立位置からの最大転舵角θMを得るために必要な後側リ
ンク10の片側変位量dに一致させると、支持軸3,4の±9
0°の回動角範囲即ち180°の回動角範囲で後輪Wの操舵
が行なわれることになり、後輪Wの転舵角に対する電動
モータ5の回動角が大となり後輪Wの微小角転舵の制御
を正確に行なうことができる。
立位置からの最大転舵角θMを得るために必要な後側リ
ンク10の片側変位量dに一致させると、支持軸3,4の±9
0°の回動角範囲即ち180°の回動角範囲で後輪Wの操舵
が行なわれることになり、後輪Wの転舵角に対する電動
モータ5の回動角が大となり後輪Wの微小角転舵の制御
を正確に行なうことができる。
上記後側リンク10の基端部の後輪操舵装置ケース2への
軸着部の具体的構造は第4,5図に示す通りである。即ち
後輪操舵装置ケース2に基端部を軸受を介して回動可能
なるよう嵌装支持された支持軸3,4の先端部には該支持
軸3,4の中心線X−Xに対しdだけ偏心した状態に形成
された偏心軸部3a,4aが設けられており、該偏心軸部3a,
4aの外周面には筒状をなすすべりブッシュ15が嵌装さ
れ、該すべりブッシュ15の外周には内筒15aと弾性円環1
5bとからなる通常のブッシュを介してそれぞれ後側サス
ペンションリンク10の基端部が組付けられており、又偏
心軸部3a,4aの先端部にはそれぞれレバー8,6がねじ止め
されている。
軸着部の具体的構造は第4,5図に示す通りである。即ち
後輪操舵装置ケース2に基端部を軸受を介して回動可能
なるよう嵌装支持された支持軸3,4の先端部には該支持
軸3,4の中心線X−Xに対しdだけ偏心した状態に形成
された偏心軸部3a,4aが設けられており、該偏心軸部3a,
4aの外周面には筒状をなすすべりブッシュ15が嵌装さ
れ、該すべりブッシュ15の外周には内筒15aと弾性円環1
5bとからなる通常のブッシュを介してそれぞれ後側サス
ペンションリンク10の基端部が組付けられており、又偏
心軸部3a,4aの先端部にはそれぞれレバー8,6がねじ止め
されている。
アクチュエータとしては、電動モータと減速器との組合
せ以外に油圧機器或はバキュウムアクチュエータ等任意
のものを用い得る。
せ以外に油圧機器或はバキュウムアクチュエータ等任意
のものを用い得る。
尚第1,2図及び第4,5図の実施例では左右の後側支持軸3,
4の偏心軸部3a,4aを偏心方向がほぼ180°変位した状態
でコネクチングロッド7,レバー6,8よりなるリンク部材
にてリンク結合した例を示しているが、一方の後側支持
軸例えば4をアクチュエータで回動させたとき該一方の
後側支持軸4の偏心軸部4aと他方の後側支持軸3の偏心
軸部3aとが同方向にほぼ同程度横方向変位するようにし
ておけば本考案の目的を達成できるのであるから、必ず
しも左右の偏心軸部を180°変位させる必要はなく、第
6図に示すように左右の後側支持軸3,4の偏心軸部3a,4a
の偏心方向が例えば双方共ほぼ上向き又は双方共ほぼ下
向きとなるよう、ほぼ同方向となる状態でリンク結合し
ても良いことは当然であり、このようにすれば左右の後
側支持軸3と4は常に同方向に回動し偏心軸部3aと4aも
同方向に変位し、上記第1,2図及び第4,5図に示す実施例
と同じ機能を果たし得る。第6図において上記以外の構
造は第1,2図及び第4,5図の実施例のものと同じであり、
第1図と同一の符号は同一の部分を表わしている。
4の偏心軸部3a,4aを偏心方向がほぼ180°変位した状態
でコネクチングロッド7,レバー6,8よりなるリンク部材
にてリンク結合した例を示しているが、一方の後側支持
軸例えば4をアクチュエータで回動させたとき該一方の
後側支持軸4の偏心軸部4aと他方の後側支持軸3の偏心
軸部3aとが同方向にほぼ同程度横方向変位するようにし
ておけば本考案の目的を達成できるのであるから、必ず
しも左右の偏心軸部を180°変位させる必要はなく、第
6図に示すように左右の後側支持軸3,4の偏心軸部3a,4a
の偏心方向が例えば双方共ほぼ上向き又は双方共ほぼ下
向きとなるよう、ほぼ同方向となる状態でリンク結合し
ても良いことは当然であり、このようにすれば左右の後
側支持軸3と4は常に同方向に回動し偏心軸部3aと4aも
同方向に変位し、上記第1,2図及び第4,5図に示す実施例
と同じ機能を果たし得る。第6図において上記以外の構
造は第1,2図及び第4,5図の実施例のものと同じであり、
第1図と同一の符号は同一の部分を表わしている。
又、上記実施例では左右の後側サスペンションリンク10
の基端部を車体側部材に支持する軸を偏心軸にて構成
し、該偏心軸の回動にて後側サスペンションリンクのみ
が左右に変位することで後輪操舵が行なわれるようにし
た例を示しているが、該左右の後側サスペンションリン
ク10の代わりに、左右の前側サスペンションリンク9の
基端部を車体側に支持する軸を偏心軸にて構成し、該偏
心軸の回動にて前側サスペンションリンク9のみが左右
に変位することにより後輪操舵が行なわれるようにして
もよい。
の基端部を車体側部材に支持する軸を偏心軸にて構成
し、該偏心軸の回動にて後側サスペンションリンクのみ
が左右に変位することで後輪操舵が行なわれるようにし
た例を示しているが、該左右の後側サスペンションリン
ク10の代わりに、左右の前側サスペンションリンク9の
基端部を車体側に支持する軸を偏心軸にて構成し、該偏
心軸の回動にて前側サスペンションリンク9のみが左右
に変位することにより後輪操舵が行なわれるようにして
もよい。
考案の効果 以上のように本考案によれば、前側と後側のサスペンシ
ョンリンクにて後輪を上下揺動可能なるよう支持したダ
ブルリンク式リヤサスペンションにおいて、該前側と後
側のいずれか一方のサスペンションリンクを車体側部材
に支持する軸を回動させるだけの極めて簡単なる構成に
より、後輪転舵を的確に行うことができるもので、装置
全体の小型コンパクト化をはかりコストの大幅な低減を
はかり得るばかりか、後輪の微小角転舵の制御を正確に
行うことができるもので実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
ョンリンクにて後輪を上下揺動可能なるよう支持したダ
ブルリンク式リヤサスペンションにおいて、該前側と後
側のいずれか一方のサスペンションリンクを車体側部材
に支持する軸を回動させるだけの極めて簡単なる構成に
より、後輪転舵を的確に行うことができるもので、装置
全体の小型コンパクト化をはかりコストの大幅な低減を
はかり得るばかりか、後輪の微小角転舵の制御を正確に
行うことができるもので実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
第1図は本考案の実施例を示す後側から見た正面図、第
2図は第1図のA−A断面図、第3図は第1,2図に示し
た後輪操舵装置の操舵機能を説明する平面説明図、第4
図および第5図はそれぞれ左右の後側サスペンションリ
ンクの後輪操舵装置への取付状況を示す要部縦断側面図
である。第6図は本考案の他の実施例を示す後側から見
た正面図である。 1……サスペンションクロスメンバ、2……後輪操舵装
置ケース、3,4……後側支持軸、9,10……サスペンショ
ンリンク、11……前側支持軸、13……ドライブシャフ
ト、14……アンダガード、15……すべりブッシュ。
2図は第1図のA−A断面図、第3図は第1,2図に示し
た後輪操舵装置の操舵機能を説明する平面説明図、第4
図および第5図はそれぞれ左右の後側サスペンションリ
ンクの後輪操舵装置への取付状況を示す要部縦断側面図
である。第6図は本考案の他の実施例を示す後側から見
た正面図である。 1……サスペンションクロスメンバ、2……後輪操舵装
置ケース、3,4……後側支持軸、9,10……サスペンショ
ンリンク、11……前側支持軸、13……ドライブシャフ
ト、14……アンダガード、15……すべりブッシュ。
Claims (2)
- 【請求項1】前側と後側のサスペンションリンクの基端
部を車体側部材に回動可能なるよう取付け左右の後輪が
それぞれ該前側と後側の2本のサスペンションリンクに
て上下揺動可能なるよう支持されるダブルリンク式リヤ
サスペンションにおいて、前側と後側のうちのいずれか
一方のサスペンションリンクの基端部を車体側部材に支
持する軸を、一端部を車体側部材に回動可能なるよう取
付けられ他端部を偏心軸部とした支持軸にて構成し、該
偏心軸部に上記一方のサスペンションリンクの基端部を
すべりブッシュを介して回動可能に嵌装し、左右の支持
軸の偏心軸部をリンク部材にて該左右の偏心軸部の偏心
方向がほぼ180°変位した状態でリンク結合し、且つ前
輪の操舵に伴って作動し上記左右の支持軸を回動させる
アクチュエータを設け、該アクチュエータの作動により
左右の支持軸が回動し、前後のサスペンションリンクの
うちのいずれか一方のみが左右方向へ変位することによ
り後輪が操舵されるようにしたことを特徴とする自動車
の後輪操舵装置。 - 【請求項2】請求項(1)に記載の自動車の後輪操舵装
置において、左右の支持軸の偏心軸部をリンク部材にて
該左右の偏心軸部の偏心方向がほぼ180°変位した状態
でリンク結合する代わりに、左右の支持軸の偏心軸部を
リンク部材にて該偏心軸部の偏心方向がほぼ同方向を向
いた状態でリンク結合したことを特徴とする自動車の後
輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989015477U JPH0735814Y2 (ja) | 1988-02-25 | 1989-02-13 | 自動車の後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-24432 | 1988-02-25 | ||
JP2443288 | 1988-02-25 | ||
JP1989015477U JPH0735814Y2 (ja) | 1988-02-25 | 1989-02-13 | 自動車の後輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01170068U JPH01170068U (ja) | 1989-11-30 |
JPH0735814Y2 true JPH0735814Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31717315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989015477U Expired - Fee Related JPH0735814Y2 (ja) | 1988-02-25 | 1989-02-13 | 自動車の後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735814Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2519820Y2 (ja) * | 1990-02-19 | 1996-12-11 | 富士重工業株式会社 | 4輪操舵車両の後輪操舵装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234229A (ja) * | 1985-08-08 | 1987-02-14 | Fujitsu Ltd | デ−タ拡大回路 |
JPS6317183A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 自動車の後輪操舵装置 |
-
1989
- 1989-02-13 JP JP1989015477U patent/JPH0735814Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01170068U (ja) | 1989-11-30 |
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---|---|---|
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