JPH07333957A - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JPH07333957A JPH07333957A JP14861694A JP14861694A JPH07333957A JP H07333957 A JPH07333957 A JP H07333957A JP 14861694 A JP14861694 A JP 14861694A JP 14861694 A JP14861694 A JP 14861694A JP H07333957 A JPH07333957 A JP H07333957A
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Landscapes
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Developing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動バイアス電圧の印加下に二成分現像剤に
より静電潜像を現像して、現像剤の磁気ブラシによる掃
き目ムラや感光ドラムへのキャリア付着等による欠陥の
ない、高品質画像を得ることである。 【構成】 現像時、現像スリーブに現像バイアスとして
振動バイアス電圧を印加した。振動バイアス電圧は、電
圧レベルが感光ドラム上の静電潜像の可視部電位VL と
背景部電位VD の間にある、トナーを現像スリーブから
可視部に向かう方向に付勢する第1のピーク電圧と、電
圧レベルが可視部電位VL に関して第1ピーク電圧V1
と逆の側の位置ある、トナーを可視部から現像スリーブ
に向かう方向に付勢する第2のピーク電圧V2とを有す
る。
より静電潜像を現像して、現像剤の磁気ブラシによる掃
き目ムラや感光ドラムへのキャリア付着等による欠陥の
ない、高品質画像を得ることである。 【構成】 現像時、現像スリーブに現像バイアスとして
振動バイアス電圧を印加した。振動バイアス電圧は、電
圧レベルが感光ドラム上の静電潜像の可視部電位VL と
背景部電位VD の間にある、トナーを現像スリーブから
可視部に向かう方向に付勢する第1のピーク電圧と、電
圧レベルが可視部電位VL に関して第1ピーク電圧V1
と逆の側の位置ある、トナーを可視部から現像スリーブ
に向かう方向に付勢する第2のピーク電圧V2とを有す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法或いは静電
記録法等により形成された静電潜像を現像する現像装置
に関する。
記録法等により形成された静電潜像を現像する現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、画像のフルカラー化、或いは画像
出力のシステム化に伴って、複写機やプリンタのデジタ
ル化が進んでいる。例えばレーザ光を走査し、このレー
ザ光のON、OFFにより感光ドラム上に静電潜像を形
成して、所望の画像を記録するレーザビームプリンタや
複写機等の画像形成装置が広く知られるようになって来
ている。
出力のシステム化に伴って、複写機やプリンタのデジタ
ル化が進んでいる。例えばレーザ光を走査し、このレー
ザ光のON、OFFにより感光ドラム上に静電潜像を形
成して、所望の画像を記録するレーザビームプリンタや
複写機等の画像形成装置が広く知られるようになって来
ている。
【0003】図5に、画像形成装置としてデジタル式電
子写真複写機の概略構成図を示す。先ず、原稿台110
上に原稿Gの複写すべき面を下側にしてセットする。次
にコピーボタンを押すことにより複写が開始される。原
稿照明用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサが
一体のユニット109となって原稿を照射しながら走査
することにより、その照明走査光の原稿面反射光が、短
焦点レンズアレイによって結像されてCCDセンサに入
射される。CCDセンサは受光部、転送部、出力部より
構成されている。CCD受光部において光信号電気信号
に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出
力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に
変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。この
ようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行
なってデジタル画像信号に変換し、デジタル画像信号を
プリンタ部に送る。
子写真複写機の概略構成図を示す。先ず、原稿台110
上に原稿Gの複写すべき面を下側にしてセットする。次
にコピーボタンを押すことにより複写が開始される。原
稿照明用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサが
一体のユニット109となって原稿を照射しながら走査
することにより、その照明走査光の原稿面反射光が、短
焦点レンズアレイによって結像されてCCDセンサに入
射される。CCDセンサは受光部、転送部、出力部より
構成されている。CCD受光部において光信号電気信号
に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出
力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に
変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。この
ようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行
なってデジタル画像信号に変換し、デジタル画像信号を
プリンタ部に送る。
【0004】プリンタ部においては上記の画像信号を受
け、半導体レーザを発生させるレーザ露光部100を用
いて、以下に示すように静電潜像を形成する。感光ドラ
ム101は中心支軸を中心に所定の周速度で回転駆動さ
れ、その回転過程で一次帯電器103により負極性に一
様な帯電処理を受ける。その感光ドラム101の一様帯
電面上に画像信号に対応してON、OFF発光されるレ
ーザ光を走査することにより、感光ドラム101の面上
に原稿画像に対応した静電潜像が順次形成されて行く。
け、半導体レーザを発生させるレーザ露光部100を用
いて、以下に示すように静電潜像を形成する。感光ドラ
ム101は中心支軸を中心に所定の周速度で回転駆動さ
れ、その回転過程で一次帯電器103により負極性に一
様な帯電処理を受ける。その感光ドラム101の一様帯
電面上に画像信号に対応してON、OFF発光されるレ
ーザ光を走査することにより、感光ドラム101の面上
に原稿画像に対応した静電潜像が順次形成されて行く。
【0005】感光ドラム101の回転に伴い静電潜像が
現像装置104との対向位置に来ると、潜像はトナーに
よって現像されてトナー像として可視化される。感光ド
ラム101上に形成されたトナー像は、転写帯電器10
7によって転写材上に静電転写される。その転写材は分
離帯電器108によって静電分離されて定着器106へ
搬送され、そこで熱定着されて画像が出力される。トナ
ー像転写後の感光ドラム101は、クリーナ105によ
ってその面上の転写残りトナー等の付着物を除去した
後、前露光ランプ102で露光して除電し、電気的に初
期化して、次の画像形成に供される。
現像装置104との対向位置に来ると、潜像はトナーに
よって現像されてトナー像として可視化される。感光ド
ラム101上に形成されたトナー像は、転写帯電器10
7によって転写材上に静電転写される。その転写材は分
離帯電器108によって静電分離されて定着器106へ
搬送され、そこで熱定着されて画像が出力される。トナ
ー像転写後の感光ドラム101は、クリーナ105によ
ってその面上の転写残りトナー等の付着物を除去した
後、前露光ランプ102で露光して除電し、電気的に初
期化して、次の画像形成に供される。
【0006】図6に従来の現像装置104の構成を示
す。図6に示すように、現像装置104は、二成分現像
剤119を収容した現像容器116を有し、その容器1
16の感光ドラム101に面した開口部内に現像スリー
ブ111が回転自在に設置され、現像スリーブ111内
には現像スリーブ111上に現像剤を担持させるマグネ
ットローラ112が、現像スリーブ111の回転に対し
て非回転に固定配置されている。現像容器116の現像
スリーブ111の上方位置には、現像スリーブ111上
に担持された現像剤を規制して薄層の現像剤層に形成す
る規制ブレード115が設置されている。現像容器11
6内の奥側には、その略下半部に仕切り壁117により
区画された現像室R1 及び撹拌室R2 が設けられ、その
上方の略上半部には補給用のトナー118を収容した補
給室R3 が設けられている。補給室R3 の下端部内に
は、トナー118を補給する補給ローラ120が設置さ
れている。
す。図6に示すように、現像装置104は、二成分現像
剤119を収容した現像容器116を有し、その容器1
16の感光ドラム101に面した開口部内に現像スリー
ブ111が回転自在に設置され、現像スリーブ111内
には現像スリーブ111上に現像剤を担持させるマグネ
ットローラ112が、現像スリーブ111の回転に対し
て非回転に固定配置されている。現像容器116の現像
スリーブ111の上方位置には、現像スリーブ111上
に担持された現像剤を規制して薄層の現像剤層に形成す
る規制ブレード115が設置されている。現像容器11
6内の奥側には、その略下半部に仕切り壁117により
区画された現像室R1 及び撹拌室R2 が設けられ、その
上方の略上半部には補給用のトナー118を収容した補
給室R3 が設けられている。補給室R3 の下端部内に
は、トナー118を補給する補給ローラ120が設置さ
れている。
【0007】現像剤119はトナーとキャリアとを主体
としてなっており、トナーは負帯電性である。先ず、現
像スリーブ111の回転に伴いマグネットローラ112
の磁極N2 によって現像室R1 内の現像剤が汲み上げら
れ、現像スリーブ111上に担持される。その現像剤は
マグネットローラ112の磁極S2 →磁極N1 と搬送さ
れ、その搬送過程においてトナーが負に帯電されると共
に、現像剤が現像スリーブ111に対し垂直に配置され
た規制ブレード115により規制され、薄層の現像剤層
に形成される。薄層の現像剤層に形成された現像剤は、
感光ドラム101と対向した現像領域へ搬送されると、
マグネットローラ112の現像領域に位置された現像主
極S1 の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシ
が形成される。この磁気ブラシで感光ドラム101の面
上を擦ると共に、現像スリーブ111にバイアス電源1
21により現像バイアス電圧を印加することにより、磁
気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナー
が静電潜像の可視部(レーザ光による露光部)に付着し
て現像し、感光ドラム101上にトナー像が形成され
る。
としてなっており、トナーは負帯電性である。先ず、現
像スリーブ111の回転に伴いマグネットローラ112
の磁極N2 によって現像室R1 内の現像剤が汲み上げら
れ、現像スリーブ111上に担持される。その現像剤は
マグネットローラ112の磁極S2 →磁極N1 と搬送さ
れ、その搬送過程においてトナーが負に帯電されると共
に、現像剤が現像スリーブ111に対し垂直に配置され
た規制ブレード115により規制され、薄層の現像剤層
に形成される。薄層の現像剤層に形成された現像剤は、
感光ドラム101と対向した現像領域へ搬送されると、
マグネットローラ112の現像領域に位置された現像主
極S1 の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシ
が形成される。この磁気ブラシで感光ドラム101の面
上を擦ると共に、現像スリーブ111にバイアス電源1
21により現像バイアス電圧を印加することにより、磁
気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナー
が静電潜像の可視部(レーザ光による露光部)に付着し
て現像し、感光ドラム101上にトナー像が形成され
る。
【0008】現像スリーブ111上の現像に供されずに
残った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容
器116内に戻され、マグネットローラ112の磁極N
3 及びN2 による反撥磁界により現像スリーブ111上
から剥ぎ取られ、容器116内に回収される。
残った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容
器116内に戻され、マグネットローラ112の磁極N
3 及びN2 による反撥磁界により現像スリーブ111上
から剥ぎ取られ、容器116内に回収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の現像スリーブ1
11に印加する現像バイアスとして、従来は、主とし
て、図7に示すような直流バイアス、或いは図8に示す
ような直流と交流を重畳したバイアスが使用されてい
る。
11に印加する現像バイアスとして、従来は、主とし
て、図7に示すような直流バイアス、或いは図8に示す
ような直流と交流を重畳したバイアスが使用されてい
る。
【0010】図7において、符号VD は静電潜像の背景
部電位、VL は静電潜像の可視部電位であり、VA は現
像スリーブ111に印加される直流バイアスである。現
像スリーブに直流バイアスが印加されると、負に帯電し
たトナーは現像スリーブ又はその上のキャリアから飛翔
して、電位VL の可視部領域に付着しトナー像が形成さ
れる。
部電位、VL は静電潜像の可視部電位であり、VA は現
像スリーブ111に印加される直流バイアスである。現
像スリーブに直流バイアスが印加されると、負に帯電し
たトナーは現像スリーブ又はその上のキャリアから飛翔
して、電位VL の可視部領域に付着しトナー像が形成さ
れる。
【0011】しかしながら、図7に示した直流バイアス
を使用すると、以下のような問題が生じた。即ち白部と
ベタ画像の中間領域のハーフトーン画像の場合、単位面
積当たりのトナーの付着力がベタ画像より弱まるため
に、ハーフトーン画像の現像中、感光ドラムに付着した
トナーが現像スリーブ上の磁気ブラシにより掻き取ら
れ、このため所謂掃き目ムラと云われる縦スジが発生し
てしまった。このような掃き目ムラは、グラフィック画
像や高精細な画像では大きな欠陥となる。
を使用すると、以下のような問題が生じた。即ち白部と
ベタ画像の中間領域のハーフトーン画像の場合、単位面
積当たりのトナーの付着力がベタ画像より弱まるため
に、ハーフトーン画像の現像中、感光ドラムに付着した
トナーが現像スリーブ上の磁気ブラシにより掻き取ら
れ、このため所謂掃き目ムラと云われる縦スジが発生し
てしまった。このような掃き目ムラは、グラフィック画
像や高精細な画像では大きな欠陥となる。
【0012】図8において、電位VD 、VL 及びVA は
図7の場合と同じである。図8の現像バイアスでは、現
像スリーブ又はその上のキャリアからトナーを、感光ド
ラム上の静電潜像の可視部にも背景部にも向かう方向に
付勢する電圧V51と、感光ドラム上の静電潜像の可視部
からも背景部からもトナーを、現像スリーブ又はその上
のキャリアに向かう方向に付勢する電圧V52とが繰り返
される振動電圧が印加され、トナー像が形成される。
図7の場合と同じである。図8の現像バイアスでは、現
像スリーブ又はその上のキャリアからトナーを、感光ド
ラム上の静電潜像の可視部にも背景部にも向かう方向に
付勢する電圧V51と、感光ドラム上の静電潜像の可視部
からも背景部からもトナーを、現像スリーブ又はその上
のキャリアに向かう方向に付勢する電圧V52とが繰り返
される振動電圧が印加され、トナー像が形成される。
【0013】上記の電圧V51は、振動バイアス電圧の1
周期Cにおいて時間T51だけ現れ、電圧V52は時間T51
だけ現れる。静電潜像の可視部電位VL 、背景部電位V
D は、電圧V51のレベルと電圧V52のレベルの間にあ
る。換言すれば、電圧V51のレベルは、背景部電位VD
に関して可視部電位VL の逆の側に位置しており、電圧
V51のレベルは、可視部電位VL に関して背景部電位V
D の逆側に位置している。
周期Cにおいて時間T51だけ現れ、電圧V52は時間T51
だけ現れる。静電潜像の可視部電位VL 、背景部電位V
D は、電圧V51のレベルと電圧V52のレベルの間にあ
る。換言すれば、電圧V51のレベルは、背景部電位VD
に関して可視部電位VL の逆の側に位置しており、電圧
V51のレベルは、可視部電位VL に関して背景部電位V
D の逆側に位置している。
【0014】従って時間T51の間に、負に帯電したトナ
ーは現像スリーブ又はキャリアから飛翔して、静電潜像
の可視部(電位VL )にも背景部(電位VD )にも付着
する。但し、背景部に付着する単位面積当たりのトナー
量は、可視部に付着する単位面積当たりのトナー量に比
べて少量である。一方、時間T52の間に、静電潜像の可
視部(VL )に付着していたトナーの一部と、背景部
(VD )に付着していたトナーの大部分が現像スリーブ
又はキャリア上に戻って来る。以上が繰り返されて、静
電潜像が現像される。
ーは現像スリーブ又はキャリアから飛翔して、静電潜像
の可視部(電位VL )にも背景部(電位VD )にも付着
する。但し、背景部に付着する単位面積当たりのトナー
量は、可視部に付着する単位面積当たりのトナー量に比
べて少量である。一方、時間T52の間に、静電潜像の可
視部(VL )に付着していたトナーの一部と、背景部
(VD )に付着していたトナーの大部分が現像スリーブ
又はキャリア上に戻って来る。以上が繰り返されて、静
電潜像が現像される。
【0015】図8に示したような重畳バイアスを使用し
た場合、直流バイアス印加時の掃き目ムラの縦スジは、
時間T52の間に印加される電圧V52により可視部(VL
)から現像スリーブへ引き戻されるトナーの引き戻し
量の均一化により軽減される。
た場合、直流バイアス印加時の掃き目ムラの縦スジは、
時間T52の間に印加される電圧V52により可視部(VL
)から現像スリーブへ引き戻されるトナーの引き戻し
量の均一化により軽減される。
【0016】しかし、以下に述べるような問題が生じ
た。即ち電圧V51のレベルが背景部電位VD に関して、
可視部電位VL の逆の側に位置しているために、トナー
を現像スリーブ又はキャリアから感光ドラム上の可視部
電位VL に対し付勢する力が強く、トナーだけでなくキ
ャリアも感光ドラム上に付着させてしまう所謂キャリア
付着が発生し、出力画像に悪影響を与えてしまう。
た。即ち電圧V51のレベルが背景部電位VD に関して、
可視部電位VL の逆の側に位置しているために、トナー
を現像スリーブ又はキャリアから感光ドラム上の可視部
電位VL に対し付勢する力が強く、トナーだけでなくキ
ャリアも感光ドラム上に付着させてしまう所謂キャリア
付着が発生し、出力画像に悪影響を与えてしまう。
【0017】又現像に寄与しないトナーまで現像スリー
ブと感光ドラム間を行き来するため、トナーやキャリア
にかかるストレスが大きく、長期間使用して行くうちに
トナーの流動性や凝集性を保持する外添剤がトナーに埋
め込まれ、トナーやキャリアが劣悪化してしまう所謂耐
久劣化の問題を起こした。耐久劣化、つまり長期間の使
用による劣化を生じると、転写効率が低下したり、被画
像部にトナーが付着する所謂カブリが発生して画質が低
下する。
ブと感光ドラム間を行き来するため、トナーやキャリア
にかかるストレスが大きく、長期間使用して行くうちに
トナーの流動性や凝集性を保持する外添剤がトナーに埋
め込まれ、トナーやキャリアが劣悪化してしまう所謂耐
久劣化の問題を起こした。耐久劣化、つまり長期間の使
用による劣化を生じると、転写効率が低下したり、被画
像部にトナーが付着する所謂カブリが発生して画質が低
下する。
【0018】以上は負極性の静電潜像を負に帯電したト
ナーで反転現像する場合の例を示したが、正極性の静電
潜像を正に帯電したトナーで反転現像する場合にも同様
な問題を生じる。又静電潜像を正規現像する場合にも同
様である。
ナーで反転現像する場合の例を示したが、正極性の静電
潜像を正に帯電したトナーで反転現像する場合にも同様
な問題を生じる。又静電潜像を正規現像する場合にも同
様である。
【0019】上記において、反転現像とは、静電潜像の
極性と同極性に帯電したトナーを、潜像の電位の絶対値
の小さい領域に付着させて可視化する現像方式である。
従って電子写真感光体の画像光で露光された領域、所謂
明部電位領域にトナーが付着する。正規現像とは、静電
潜像の極性と逆極性に帯電したトナーを、潜像の電位の
絶対値の大きい領域に付着させて可視化する現像方式で
ある。従って電子写真感光体の画像光で露光されなかっ
た領域、所謂暗部電位領域にトナーが付着する。
極性と同極性に帯電したトナーを、潜像の電位の絶対値
の小さい領域に付着させて可視化する現像方式である。
従って電子写真感光体の画像光で露光された領域、所謂
明部電位領域にトナーが付着する。正規現像とは、静電
潜像の極性と逆極性に帯電したトナーを、潜像の電位の
絶対値の大きい領域に付着させて可視化する現像方式で
ある。従って電子写真感光体の画像光で露光されなかっ
た領域、所謂暗部電位領域にトナーが付着する。
【0020】本明細書において、静電潜像の可視部と
は、反転現像の場合、潜像の電位の絶対値が最小である
部分を言い、正規現像の場合、潜像の絶対値が最大であ
る部分のことを言う。つまり、可視部というのは、潜像
の最も高濃度に現像されるべき部分を指す。
は、反転現像の場合、潜像の電位の絶対値が最小である
部分を言い、正規現像の場合、潜像の絶対値が最大であ
る部分のことを言う。つまり、可視部というのは、潜像
の最も高濃度に現像されるべき部分を指す。
【0021】本発明の目的は、振動バイアス電圧の印加
下に二成分現像剤により静電潜像を現像して、現像剤の
磁気ブラシによる掃き目ムラや感光ドラムへのキャリア
付着等による欠陥のない、高品質画像を得ることが可能
な現像装置を提供することである。
下に二成分現像剤により静電潜像を現像して、現像剤の
磁気ブラシによる掃き目ムラや感光ドラムへのキャリア
付着等による欠陥のない、高品質画像を得ることが可能
な現像装置を提供することである。
【0022】本発明の他の目的は、振動バイアス電圧の
印加下に二成分現像剤によって静電潜像を現像し、その
際、長期間の使用による現像剤のトナー及びキャリアの
劣化を抑制することを可能とした現像装置を提供するこ
とである。
印加下に二成分現像剤によって静電潜像を現像し、その
際、長期間の使用による現像剤のトナー及びキャリアの
劣化を抑制することを可能とした現像装置を提供するこ
とである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、磁界発
生手段を内蔵した現像剤担持体上に、トナーとキャリア
とからなる二成分現像剤を担持して、像担持体と対向し
た現像領域へ搬送し、前記搬送された現像剤により像担
持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置におい
て、前記トナーを現像剤担持体から静電潜像可視部に向
かう方向に付勢するピーク電圧であって、その電圧レベ
ルが静電潜像可視部の電位と静電潜像背景部の電位の間
のレベルである第1のピーク電圧と、トナーを静電潜像
可視部から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク
電圧であって、その電圧レベルが前記静電潜像可視部の
電位に関して第1のピーク電圧の電圧レベルとは逆の側
に位置する第2のピーク電圧とを有する振動バイアス電
圧を現像剤担持体に印加することを特徴とする現像装置
である。
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、磁界発
生手段を内蔵した現像剤担持体上に、トナーとキャリア
とからなる二成分現像剤を担持して、像担持体と対向し
た現像領域へ搬送し、前記搬送された現像剤により像担
持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置におい
て、前記トナーを現像剤担持体から静電潜像可視部に向
かう方向に付勢するピーク電圧であって、その電圧レベ
ルが静電潜像可視部の電位と静電潜像背景部の電位の間
のレベルである第1のピーク電圧と、トナーを静電潜像
可視部から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク
電圧であって、その電圧レベルが前記静電潜像可視部の
電位に関して第1のピーク電圧の電圧レベルとは逆の側
に位置する第2のピーク電圧とを有する振動バイアス電
圧を現像剤担持体に印加することを特徴とする現像装置
である。
【0024】本発明によれば、前記振動バイアス電圧の
時間平均電圧値は、前記静電潜像可視部の電位と静電潜
像背景部の電位の間の値とすることができる。現像前記
振動バイアス電圧のデューティ比は1よりも大とするこ
とができる。前記振動バイアス電圧のデューティ比を変
化させることができる。前記振動バイアス電圧の周波
数、第1のピーク電圧及び第2のピーク電圧をそれぞれ
一定にしたまま、前記デューティ比を変化させることが
できる。又前記磁界発生手段は複数の磁極を有し、その
うちの2つの磁極が互に異極性であって、前記磁界発生
手段の前記現像領域を中心とした上流側及び下流側に配
置することができる。
時間平均電圧値は、前記静電潜像可視部の電位と静電潜
像背景部の電位の間の値とすることができる。現像前記
振動バイアス電圧のデューティ比は1よりも大とするこ
とができる。前記振動バイアス電圧のデューティ比を変
化させることができる。前記振動バイアス電圧の周波
数、第1のピーク電圧及び第2のピーク電圧をそれぞれ
一定にしたまま、前記デューティ比を変化させることが
できる。又前記磁界発生手段は複数の磁極を有し、その
うちの2つの磁極が互に異極性であって、前記磁界発生
手段の前記現像領域を中心とした上流側及び下流側に配
置することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、煩雑を
避けるために、トナーとキャリアを混合した二成分現像
剤を使用し、負極性の静電潜像を負に帯電したトナーで
反転現像する例について示す。しかしながら、本発明は
これに限られず、正極性の静電潜像を正に帯電したトナ
ーで反転現像する場合にも適用でき、又正規現像する場
合にも適用できる。
避けるために、トナーとキャリアを混合した二成分現像
剤を使用し、負極性の静電潜像を負に帯電したトナーで
反転現像する例について示す。しかしながら、本発明は
これに限られず、正極性の静電潜像を正に帯電したトナ
ーで反転現像する場合にも適用でき、又正規現像する場
合にも適用できる。
【0026】実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図
である。現像装置4は、トナーとキャリアとからなる二
成分現像剤19を収容した現像容器16を有し、その現
像容器16内に現像スリーブ11が配設されている。現
像スリーブ11は、円筒状の電子写真感光ドラム1上に
形成された静電潜像24に現像剤19を供給する現像領
域22において、感光ドラム1と対向するように配置さ
れている。感光ドラム1は矢印b方向に回転する。
である。現像装置4は、トナーとキャリアとからなる二
成分現像剤19を収容した現像容器16を有し、その現
像容器16内に現像スリーブ11が配設されている。現
像スリーブ11は、円筒状の電子写真感光ドラム1上に
形成された静電潜像24に現像剤19を供給する現像領
域22において、感光ドラム1と対向するように配置さ
れている。感光ドラム1は矢印b方向に回転する。
【0027】現像スリーブ11は、非磁性且つ導電性の
円筒からなっており、矢印a方向に回転する。この現像
スリーブ11内にはマグネットローラ12が非回転に固
定設置され、マグネットローラ12はS1、S2、N
1、N2、N3の磁極を有する。
円筒からなっており、矢印a方向に回転する。この現像
スリーブ11内にはマグネットローラ12が非回転に固
定設置され、マグネットローラ12はS1、S2、N
1、N2、N3の磁極を有する。
【0028】現像容器16の現像スリーブ11上の位置
には、これと所定の小間隙を開けて規制ブレード15が
配設され、この規制ブレード15は、現像スリーブ11
上に担持された現像剤19を規制して、現像スリーブ1
1上に現像剤19の薄層を形成する。現像スリーブ11
には、現像バイアスを印加する現像バイアス電源21が
接続されている。
には、これと所定の小間隙を開けて規制ブレード15が
配設され、この規制ブレード15は、現像スリーブ11
上に担持された現像剤19を規制して、現像スリーブ1
1上に現像剤19の薄層を形成する。現像スリーブ11
には、現像バイアスを印加する現像バイアス電源21が
接続されている。
【0029】又現像容器16内の奥側には、仕切り壁1
7により区画された現像室R1 及び撹拌室R2 が設けら
れ、その上方には補給用のトナー18を収容した補給室
R3が設けられている。補給室R3 の下端部内には、ト
ナー18を補給する補給ローラ20が設置されている。
7により区画された現像室R1 及び撹拌室R2 が設けら
れ、その上方には補給用のトナー18を収容した補給室
R3が設けられている。補給室R3 の下端部内には、ト
ナー18を補給する補給ローラ20が設置されている。
【0030】感光ドラム1は、その外周の表面近くに配
設された一次帯電器3に帯電バイアスを印加することに
より、表面が極性に一様に帯電される。この感光ドラム
1の表面に対し、被記録画像信号に応じて変調されたレ
ーザ光23が走査され、感光ドラム1の表面が露光され
て前記の静電潜像24が形成される。
設された一次帯電器3に帯電バイアスを印加することに
より、表面が極性に一様に帯電される。この感光ドラム
1の表面に対し、被記録画像信号に応じて変調されたレ
ーザ光23が走査され、感光ドラム1の表面が露光され
て前記の静電潜像24が形成される。
【0031】現像剤19は、上述したように、トナーと
キャリアとを主体としてなっている。このトナーは負帯
電性とされている。現像は次のように行なわれる。
キャリアとを主体としてなっている。このトナーは負帯
電性とされている。現像は次のように行なわれる。
【0032】先ず、現像スリーブ11の回転に伴いマグ
ネットローラ12の磁極N2 によって現像室R1 内の現
像剤が汲み上げられ、現像スリーブ11上に担持され
る。その現像剤はマグネットローラ12の磁極S2 →磁
極N1 と搬送され、その搬送過程においてトナーが負に
帯電されると共に、現像剤が現像スリーブ11に対し垂
直に配置された規制ブレード15により規制され、薄層
の現像剤層に形成される。薄層の現像剤層に形成された
現像剤は、感光ドラム1と対向した現像領域22へ搬送
されると、マグネットローラ12の現像領域に位置され
た現像主極S1 の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁
気ブラシが形成される。この磁気ブラシで感光ドラム1
の面上を擦ると共に、現像スリーブ11にバイアス電源
21により現像バイアス電圧を印加することにより、磁
気ブラシの穂を構成したキャリアに付着しているトナー
が静電潜像24の可視部(レーザ光23による露光部)
に付着して現像し、感光ドラム1上にトナー像25が形
成される。
ネットローラ12の磁極N2 によって現像室R1 内の現
像剤が汲み上げられ、現像スリーブ11上に担持され
る。その現像剤はマグネットローラ12の磁極S2 →磁
極N1 と搬送され、その搬送過程においてトナーが負に
帯電されると共に、現像剤が現像スリーブ11に対し垂
直に配置された規制ブレード15により規制され、薄層
の現像剤層に形成される。薄層の現像剤層に形成された
現像剤は、感光ドラム1と対向した現像領域22へ搬送
されると、マグネットローラ12の現像領域に位置され
た現像主極S1 の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁
気ブラシが形成される。この磁気ブラシで感光ドラム1
の面上を擦ると共に、現像スリーブ11にバイアス電源
21により現像バイアス電圧を印加することにより、磁
気ブラシの穂を構成したキャリアに付着しているトナー
が静電潜像24の可視部(レーザ光23による露光部)
に付着して現像し、感光ドラム1上にトナー像25が形
成される。
【0033】現像スリーブ11上の現像に供されずに残
った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容器
16内に戻され、マグネットローラ12の磁極N3 及び
N2による反撥磁界により現像スリーブ11上から剥ぎ
取られ、容器16内に回収される。
った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容器
16内に戻され、マグネットローラ12の磁極N3 及び
N2による反撥磁界により現像スリーブ11上から剥ぎ
取られ、容器16内に回収される。
【0034】本実施例によれば、現像スリーブ11には
現像バイアスとして、図2に示したような振動バイアス
電圧V(t)が印加される。この振動バイアス電圧V
(t)は、第1ピーク電圧V1と第2ピーク電圧V2が
交互に繰り返される振動電圧になっている。第1ピーク
電圧V1は時間T1だけ持続し、次に第2ピーク電圧が
V2が時間T2だけ持続し、この時間T1及びT2で振
動バイアス電圧V(t)の1周期Cが終了する。
現像バイアスとして、図2に示したような振動バイアス
電圧V(t)が印加される。この振動バイアス電圧V
(t)は、第1ピーク電圧V1と第2ピーク電圧V2が
交互に繰り返される振動電圧になっている。第1ピーク
電圧V1は時間T1だけ持続し、次に第2ピーク電圧が
V2が時間T2だけ持続し、この時間T1及びT2で振
動バイアス電圧V(t)の1周期Cが終了する。
【0035】第1ピーク電圧V1は、現像スリーブ11
又はその上のキャリアからトナーを感光ドラム1上の静
電潜像24の可視部(電位VL )に向かう方向に付勢、
つまり、その方向の力をトナーに付与する電界を形成す
る。従って時間T1において、トナーは現像スリーブ1
1から飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像24の可視
部(VL )に付着する。しかし、潜像24の背景部(V
D )における電界の方向は、可視部における電界の方向
とは逆向きになるので、この背景部に対し、負極性に帯
電したトナーが現像スリーブ11から飛翔して到達する
ことは実質上ない。
又はその上のキャリアからトナーを感光ドラム1上の静
電潜像24の可視部(電位VL )に向かう方向に付勢、
つまり、その方向の力をトナーに付与する電界を形成す
る。従って時間T1において、トナーは現像スリーブ1
1から飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像24の可視
部(VL )に付着する。しかし、潜像24の背景部(V
D )における電界の方向は、可視部における電界の方向
とは逆向きになるので、この背景部に対し、負極性に帯
電したトナーが現像スリーブ11から飛翔して到達する
ことは実質上ない。
【0036】第2ピーク電圧V2は、その電圧レベルが
潜像24の可視部電位VL に関して、第1ピーク電圧V
1のレベル位置と逆の側に位置している(可視部電位V
L は、振動バイアス電圧V(t)の第1ピーク電圧V1
と第2ピーク電圧V2間の電圧レベルにある)。第2ピ
ーク電圧V2は、トナーを潜像24の可視部(VL )か
ら現像スリーブ11に向かう方向に付勢する電界、つま
り、その方向の力をトナーに付与する電界を形成する。
従って時間T2において、時間T1で潜像24の可視部
(VL )に付着したトナーの一部がそこから離脱し、現
像スリーブ11に戻って来る。
潜像24の可視部電位VL に関して、第1ピーク電圧V
1のレベル位置と逆の側に位置している(可視部電位V
L は、振動バイアス電圧V(t)の第1ピーク電圧V1
と第2ピーク電圧V2間の電圧レベルにある)。第2ピ
ーク電圧V2は、トナーを潜像24の可視部(VL )か
ら現像スリーブ11に向かう方向に付勢する電界、つま
り、その方向の力をトナーに付与する電界を形成する。
従って時間T2において、時間T1で潜像24の可視部
(VL )に付着したトナーの一部がそこから離脱し、現
像スリーブ11に戻って来る。
【0037】本発明では、現像領域22において磁気ブ
ラシに以上のようなトナーの動きが繰り返されて、感光
ドラム1上の潜像24の可視部にトナー像が形成され
る。これによれば、時間T1の間に、トナーが背景部
(VD )に到達することが実質的にない、即ち現像に寄
与しないトナーが感光ドラム1に到達することがないこ
とから、長期間の使用によるトナー及びキャリアの劣化
が防止される。又磁気ブラシによって可視部のトナー像
に掃き目ムラが形成されたとしても、時間T2の間に、
可視部(VL )に付着したトナーの一部が離脱すること
から、トナーが可視部と現像スリーブ11間を往復する
間に、可視部に付着するトナー量が均一化されて、トナ
ー像の掃き目ムラが消失する。
ラシに以上のようなトナーの動きが繰り返されて、感光
ドラム1上の潜像24の可視部にトナー像が形成され
る。これによれば、時間T1の間に、トナーが背景部
(VD )に到達することが実質的にない、即ち現像に寄
与しないトナーが感光ドラム1に到達することがないこ
とから、長期間の使用によるトナー及びキャリアの劣化
が防止される。又磁気ブラシによって可視部のトナー像
に掃き目ムラが形成されたとしても、時間T2の間に、
可視部(VL )に付着したトナーの一部が離脱すること
から、トナーが可視部と現像スリーブ11間を往復する
間に、可視部に付着するトナー量が均一化されて、トナ
ー像の掃き目ムラが消失する。
【0038】又第1ピーク電圧V1の電圧レベルは、背
景部電位VD よりも可視部電位VLの側に位置している
ので、可視部の周囲からトナーを可視部に寄せ集める力
は弱く、従ってこれによっても、長期間の使用によるト
ナー及びキャリアの劣化防止が図られる。更にトナーが
潜像24の可視部(VL )に付着し、離脱する運動を繰
り返すことから、可視部の端部の線により忠実に対応す
るように整えられた線の端部を有するトナー像が形成さ
れ、端部の線が鮮明な画像が得られる。
景部電位VD よりも可視部電位VLの側に位置している
ので、可視部の周囲からトナーを可視部に寄せ集める力
は弱く、従ってこれによっても、長期間の使用によるト
ナー及びキャリアの劣化防止が図られる。更にトナーが
潜像24の可視部(VL )に付着し、離脱する運動を繰
り返すことから、可視部の端部の線により忠実に対応す
るように整えられた線の端部を有するトナー像が形成さ
れ、端部の線が鮮明な画像が得られる。
【0039】以上において、第2ピーク電圧V2は静電
潜像と同符号の極性の電圧となっているが、異符号の極
性の電圧であっても構わない。但し、第2ピーク電圧V
2は、時間T1において潜像の可視部(VL )に付着し
たトナーを、そこから離脱させるように作用するので、
可視部に付着したトナーを均一化させることはするが、
トナーの全部までは離脱させることのない電圧値に設定
することが好ましい。そのためには、第2ピーク電圧V
2と潜像の可視部電位VL との差の絶対値|V2−VL
|を、第1ピーク電圧Vと潜像の可視部電位VL との差
の絶対値|V1−VL |よりも小さくすることが好まし
い。
潜像と同符号の極性の電圧となっているが、異符号の極
性の電圧であっても構わない。但し、第2ピーク電圧V
2は、時間T1において潜像の可視部(VL )に付着し
たトナーを、そこから離脱させるように作用するので、
可視部に付着したトナーを均一化させることはするが、
トナーの全部までは離脱させることのない電圧値に設定
することが好ましい。そのためには、第2ピーク電圧V
2と潜像の可視部電位VL との差の絶対値|V2−VL
|を、第1ピーク電圧Vと潜像の可視部電位VL との差
の絶対値|V1−VL |よりも小さくすることが好まし
い。
【0040】第1ピーク電圧V1の方は、十分な量のト
ナーを現像スリーブ11から可視部(VL )に飛翔させ
ることができるようにするために、その電圧レベルを可
視部電位VL よりも背景部電位VD に近い値に設定する
ことが好ましい。そしてその十分な量のトナーを可視部
(VL )に付着させることができるようにするために、
第1ピーク電圧V1を現像スリーブ11に印加したとき
に現像スリーブと潜像可視部との間に形成される電界の
強さ、即ちd(μm)を現像領域22における現像スリ
ーブ11と感光ドラム1の最小間隙として、|V1−V
L |/dの値が2.0V/μm以上であるようにするこ
とが好ましい。
ナーを現像スリーブ11から可視部(VL )に飛翔させ
ることができるようにするために、その電圧レベルを可
視部電位VL よりも背景部電位VD に近い値に設定する
ことが好ましい。そしてその十分な量のトナーを可視部
(VL )に付着させることができるようにするために、
第1ピーク電圧V1を現像スリーブ11に印加したとき
に現像スリーブと潜像可視部との間に形成される電界の
強さ、即ちd(μm)を現像領域22における現像スリ
ーブ11と感光ドラム1の最小間隙として、|V1−V
L |/dの値が2.0V/μm以上であるようにするこ
とが好ましい。
【0041】しかしながら、いずれにせよ、本発明で
は、トナーを現像スリーブ11から潜像24の可視部
(VL )に飛翔させる電界強度が、先の図8に示した振
動バイアス電圧で得られる電界強度よりも小さく、得ら
れるトナー像の濃度が低くなり易いことは免れない。そ
こで、時間T1の可視部に付着するトナー量を多くし、
時間T2の可視部からの付着トナーの離脱量を減少する
ことによって、トナー像の濃度を高めるようにすること
が好ましい。このためには、振動バイアス電圧のデュー
ティ比T1/T2を1よりも大にすることが推奨され
る。デューティ比T1/T2を1よりも大にすると、ト
ナーが潜像の可視部に付着するのに当てる時間を相対的
に長くし、トナーが可視部から離脱するのに当てる時間
を相対的に短くできるから、トナー像の濃度向上を図る
ことができる。
は、トナーを現像スリーブ11から潜像24の可視部
(VL )に飛翔させる電界強度が、先の図8に示した振
動バイアス電圧で得られる電界強度よりも小さく、得ら
れるトナー像の濃度が低くなり易いことは免れない。そ
こで、時間T1の可視部に付着するトナー量を多くし、
時間T2の可視部からの付着トナーの離脱量を減少する
ことによって、トナー像の濃度を高めるようにすること
が好ましい。このためには、振動バイアス電圧のデュー
ティ比T1/T2を1よりも大にすることが推奨され
る。デューティ比T1/T2を1よりも大にすると、ト
ナーが潜像の可視部に付着するのに当てる時間を相対的
に長くし、トナーが可視部から離脱するのに当てる時間
を相対的に短くできるから、トナー像の濃度向上を図る
ことができる。
【0042】本明細書において、デューティ比は次の通
り定義される。時間tの関数の振動バイアス電圧V
(t)について、振動1周期Cの分だけ時間積分する。
その積分値を振動1周期の時間T(=T1+T2)で割
った値を、便宜上、振動バイアス電圧の時間平均電圧V
A と呼ぶ。すると、時間平均電圧VA は式1のようにな
る。
り定義される。時間tの関数の振動バイアス電圧V
(t)について、振動1周期Cの分だけ時間積分する。
その積分値を振動1周期の時間T(=T1+T2)で割
った値を、便宜上、振動バイアス電圧の時間平均電圧V
A と呼ぶ。すると、時間平均電圧VA は式1のようにな
る。
【0043】
【数1】
【0044】時間平均電圧VA の電圧レベルに関して、
振動1周期内で振動バイアス電圧V(t)の電圧レベル
が、背景部電位VD の側に存在している状態である第1
位相の継続時間を一般にT1、可視部電位VL の側に存
在している状態である第2位相の継続時間を一般にT2
とすると、デューティ比は次のように表される。
振動1周期内で振動バイアス電圧V(t)の電圧レベル
が、背景部電位VD の側に存在している状態である第1
位相の継続時間を一般にT1、可視部電位VL の側に存
在している状態である第2位相の継続時間を一般にT2
とすると、デューティ比は次のように表される。
【0045】デューティ比=T1/T2 尚、上記の時間平均電圧VA の電圧レベルは、実用的濃
度のトナー像を得るために、静電潜像の可視部電位VL
と背景部電位VD の間の値に設定されている。
度のトナー像を得るために、静電潜像の可視部電位VL
と背景部電位VD の間の値に設定されている。
【0046】本実施例における具体例を以下に述べる。
現像装置4を現像に供し、画像形成実験を行なった。使
用した感光ドラム1は、有機感光体(OPC)により表
面を形成した導電性ドラムからなり、帯電器3で外周面
を負極性に一様帯電した。その後レーザ光23により感
光ドラム1を露光して可視部の電位を低下させ、感光ド
ラム1上に可視部電位が−150V、背景部電位が−7
00Vの静電潜像を形成した。現像装置4はプリンタ内
に、その現像スリーブ11と感光ドラム1との最小間隙
が200μmとなるように配設した。
現像装置4を現像に供し、画像形成実験を行なった。使
用した感光ドラム1は、有機感光体(OPC)により表
面を形成した導電性ドラムからなり、帯電器3で外周面
を負極性に一様帯電した。その後レーザ光23により感
光ドラム1を露光して可視部の電位を低下させ、感光ド
ラム1上に可視部電位が−150V、背景部電位が−7
00Vの静電潜像を形成した。現像装置4はプリンタ内
に、その現像スリーブ11と感光ドラム1との最小間隙
が200μmとなるように配設した。
【0047】マグネットローラ12の現像磁極S1によ
る現像スリーブ11表面の法線方向磁束密度は、現像領
域22において950ガウス(95mT)であり、現像
スリーブ11上に担持された現像剤の磁気ブラシの長さ
は250μmであった。
る現像スリーブ11表面の法線方向磁束密度は、現像領
域22において950ガウス(95mT)であり、現像
スリーブ11上に担持された現像剤の磁気ブラシの長さ
は250μmであった。
【0048】現像スリーブ11に印加した現像バイアス
は、次の振動バイアス電圧である: 第1ピーク電圧V1:−690V 第2ピーク電圧V2:−90V ピーク間電圧Vpp:600V 時間平均電圧VA :−440V 周波数f :1700Hz デューティ比 :7/5
は、次の振動バイアス電圧である: 第1ピーク電圧V1:−690V 第2ピーク電圧V2:−90V ピーク間電圧Vpp:600V 時間平均電圧VA :−440V 周波数f :1700Hz デューティ比 :7/5
【0049】二成分現像剤のトナーには、次の原料組成
のものを使用した: スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3重量部 負荷電制御剤(アゾ染料系金属錯体) 1重量部 カーボンブラック 4重量部
のものを使用した: スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3重量部 負荷電制御剤(アゾ染料系金属錯体) 1重量部 カーボンブラック 4重量部
【0050】上記の原料を140℃に加熱された2軸エ
クストルーダーで溶融混練し、混練物を冷却した後、ハ
ンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉
砕し、得られた微粉砕物を風力分級して、重量平均粒径
(D4)が7.0μmの黒色微粉を得た。この黒色微粉
の100重量部に対し、流動性、凝集性の保持のために
外添剤として疎水性シリカ微粉の1.4重量部を加え、
その混合物をヘンシェルミキサーで乾式混合してトナー
とした。トナーの重量平均粒径(D4)は、実質上黒色
微粉と変わらず7.0μmであった。このトナー100
重量部に、重量平均粒径(D4)が60μmのフェライ
トキャリアの5重量部で混合し、二成分現像剤とした。
クストルーダーで溶融混練し、混練物を冷却した後、ハ
ンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉
砕し、得られた微粉砕物を風力分級して、重量平均粒径
(D4)が7.0μmの黒色微粉を得た。この黒色微粉
の100重量部に対し、流動性、凝集性の保持のために
外添剤として疎水性シリカ微粉の1.4重量部を加え、
その混合物をヘンシェルミキサーで乾式混合してトナー
とした。トナーの重量平均粒径(D4)は、実質上黒色
微粉と変わらず7.0μmであった。このトナー100
重量部に、重量平均粒径(D4)が60μmのフェライ
トキャリアの5重量部で混合し、二成分現像剤とした。
【0051】以上の条件下に現像を行ない画像形成し
て、得られた画像を調査したところ、縦スジ状の磁気ブ
ラシによる掃き目ムラがなく、又キャリア付着も改善さ
れて従来よりもよい結果が認められた。又A4縦画像を
50000枚現像するのに相当する長時間分、現像装置
4を空回転さたところ、外添剤がトナーに埋め込まれる
ことによるトナー及びキャリアの劣化が発生せず、良好
な結果であった。
て、得られた画像を調査したところ、縦スジ状の磁気ブ
ラシによる掃き目ムラがなく、又キャリア付着も改善さ
れて従来よりもよい結果が認められた。又A4縦画像を
50000枚現像するのに相当する長時間分、現像装置
4を空回転さたところ、外添剤がトナーに埋め込まれる
ことによるトナー及びキャリアの劣化が発生せず、良好
な結果であった。
【0052】掃き目ムラがよい結果となったのは、磁気
ブラシによる掃き目ムラ、つまり可視部上に付着したト
ナー量のムラが形成されても、振動バイアスの時間T2
おいて、潜像の可視部(VL )から現像スリーブ11に
向かう方向にトナーを付勢する電界が形成されるので、
トナーが可視部と現像スリーブ間を往復し、可視部に付
着するトナー量が均一化されて、掃き目ムラが解消され
たことによる。
ブラシによる掃き目ムラ、つまり可視部上に付着したト
ナー量のムラが形成されても、振動バイアスの時間T2
おいて、潜像の可視部(VL )から現像スリーブ11に
向かう方向にトナーを付勢する電界が形成されるので、
トナーが可視部と現像スリーブ間を往復し、可視部に付
着するトナー量が均一化されて、掃き目ムラが解消され
たことによる。
【0053】キャリア付着及び長期間使用によるトナー
とキャリアの劣化がなかったのは、時間T1の間に、ト
ナーが背景部(VD )に実質的に到達しないこと、及び
可視部にその周囲からトナーを寄せ集める力が弱いこ
と、つまり現像に寄与しないトナーが感光ドラム1に到
達することがないために、キャリア付着の量が少なく、
トナーにストレスがかからなかったことによる。
とキャリアの劣化がなかったのは、時間T1の間に、ト
ナーが背景部(VD )に実質的に到達しないこと、及び
可視部にその周囲からトナーを寄せ集める力が弱いこ
と、つまり現像に寄与しないトナーが感光ドラム1に到
達することがないために、キャリア付着の量が少なく、
トナーにストレスがかからなかったことによる。
【0054】実施例2 一般に、画像形成装置において画像のトナー濃度を調整
する方法として、振動バイアス電圧の波形を上又は下に
平行にシフトしたり、ピーク間電圧(ピーク・ツウ・ピ
ーク電圧)の値を変化させたりする手法が知られてい
る。しかし、これらの方法では、画像の濃度上昇と共に
キャリア付着が増大したり、トナー像のがさつきも目立
つようになったりする欠点がある。
する方法として、振動バイアス電圧の波形を上又は下に
平行にシフトしたり、ピーク間電圧(ピーク・ツウ・ピ
ーク電圧)の値を変化させたりする手法が知られてい
る。しかし、これらの方法では、画像の濃度上昇と共に
キャリア付着が増大したり、トナー像のがさつきも目立
つようになったりする欠点がある。
【0055】本実施例では、上記の不都合を防止しつ
つ、画像のトナー濃度を高めることができるようにし
た。先の図1を参照して本実施例を説明する。
つ、画像のトナー濃度を高めることができるようにし
た。先の図1を参照して本実施例を説明する。
【0056】図1において、符号26はデューティ比変
更装置を示し、本実施例では、この変更装置26を現像
バイアス電源21に設置し、変更装置26をオペレータ
により手動操作するか、或いは原稿の画像濃度検知装置
からの濃度検知信号により自動操作して、デューティ比
の設定値を変更する。これにより電源21を制御して、
現像スリーブ11に印加する振動バイアス電圧のデュー
ティ比を変更するようにした。
更装置を示し、本実施例では、この変更装置26を現像
バイアス電源21に設置し、変更装置26をオペレータ
により手動操作するか、或いは原稿の画像濃度検知装置
からの濃度検知信号により自動操作して、デューティ比
の設定値を変更する。これにより電源21を制御して、
現像スリーブ11に印加する振動バイアス電圧のデュー
ティ比を変更するようにした。
【0057】例えば画像のトナー濃度を低めにするには
制御装置26を操作して、図3(a)に示す振動バイア
ス電圧V1 (t)を現像スリーブ11に印加し、画像の
トナー濃度を高めにするには、操作により図3(b)に
示す振動バイアス電圧V2 (t)を印加する。
制御装置26を操作して、図3(a)に示す振動バイア
ス電圧V1 (t)を現像スリーブ11に印加し、画像の
トナー濃度を高めにするには、操作により図3(b)に
示す振動バイアス電圧V2 (t)を印加する。
【0058】図3(a)及び(b)から分かるように、
振動バイアス電圧V1 (t)とV2(t)は、振動バイ
アス電圧の第1ピーク電圧V1、第2ピーク電圧V2、
振動周期Cのそれぞれを一定にしたまま、デューティ比
のみが変化している。この振動バイアス電圧V1 のデュ
ーティ比(T11/T12)は1、振動バイアス電圧V2の
デューティ比(T21/T22)は3である。
振動バイアス電圧V1 (t)とV2(t)は、振動バイ
アス電圧の第1ピーク電圧V1、第2ピーク電圧V2、
振動周期Cのそれぞれを一定にしたまま、デューティ比
のみが変化している。この振動バイアス電圧V1 のデュ
ーティ比(T11/T12)は1、振動バイアス電圧V2の
デューティ比(T21/T22)は3である。
【0059】上記のように、濃度を高めるためにデュー
ティ比をT11/T12(=1)からT21/T22(=3)に
変更すると、図3(a)及び(b)から分かるように、
振動バイアス電圧の時間平均電圧値がVA1からVA2に上
昇する。つまり、振動バイアス電圧の時間平均電圧値の
レベルがVA1からVA2というように、静電潜像の可視部
VL から遠ざかるほど、得られるトナー像の濃度が高く
なることが分かる。
ティ比をT11/T12(=1)からT21/T22(=3)に
変更すると、図3(a)及び(b)から分かるように、
振動バイアス電圧の時間平均電圧値がVA1からVA2に上
昇する。つまり、振動バイアス電圧の時間平均電圧値の
レベルがVA1からVA2というように、静電潜像の可視部
VL から遠ざかるほど、得られるトナー像の濃度が高く
なることが分かる。
【0060】本実施例における具体例を示す。潜像の可
視部電位VL :−700V、背景部電位VD :−150
V、現像スリーブと感光ドラム間の最小間隙:200μ
mとした。振動バイアス電圧V1 (t)、振動バイアス
電圧V2 (t)共、第1ピーク電圧V1:−690V、
第2ピーク電圧V2:−90V、周波数f:1000H
z、振動周期:1msecとした。振動バイアス電圧V
1 (t)のデューティ比:1、時間平均電圧VA1:−3
90V、振動バイアス電圧V2 (t)のデューティ比:
3、時間平均電圧V2 :−540Vである。
視部電位VL :−700V、背景部電位VD :−150
V、現像スリーブと感光ドラム間の最小間隙:200μ
mとした。振動バイアス電圧V1 (t)、振動バイアス
電圧V2 (t)共、第1ピーク電圧V1:−690V、
第2ピーク電圧V2:−90V、周波数f:1000H
z、振動周期:1msecとした。振動バイアス電圧V
1 (t)のデューティ比:1、時間平均電圧VA1:−3
90V、振動バイアス電圧V2 (t)のデューティ比:
3、時間平均電圧V2 :−540Vである。
【0061】本実施例によれば、以上のような条件を設
定することにより、キャリア付着及び画像のがさつきを
防止しつつ、画像の濃度を高めることができた。
定することにより、キャリア付着及び画像のがさつきを
防止しつつ、画像の濃度を高めることができた。
【0062】以上の実施例では、振動バイアス電圧の波
形として矩形波を例示したが、サイン波的な曲線波或い
は三角波等も採用できる。
形として矩形波を例示したが、サイン波的な曲線波或い
は三角波等も採用できる。
【0063】実施例3 図4は、本発明の現像装置の更に他の実施例を示す概略
構成図である。本実施例の現像装置では、現像スリーブ
11内のマグネットローラ12の磁極配置を変えた点
が、図1の現像装置と異なる。即ち本実施例では、マグ
ネットローラ12の現像領域22を中心とした上流側及
び下流側近くに、互に異極性の磁極N1 、S1 を配置し
た。本実施例のその他の構成は図3の現像装置と基本的
に同じで、図4において図3と同じ部材は同一の符号を
付してその説明を省略する。
構成図である。本実施例の現像装置では、現像スリーブ
11内のマグネットローラ12の磁極配置を変えた点
が、図1の現像装置と異なる。即ち本実施例では、マグ
ネットローラ12の現像領域22を中心とした上流側及
び下流側近くに、互に異極性の磁極N1 、S1 を配置し
た。本実施例のその他の構成は図3の現像装置と基本的
に同じで、図4において図3と同じ部材は同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0064】本実施例における現像工程もほぼ同様であ
り、現像剤19は、トナーとキャリアとを主体としてな
り、このトナーは負帯電性とされている。先ず、現像ス
リーブ11の回転に伴いマグネットローラ12の磁極N
2 によって現像室R1 内の現像剤が汲み上げられ、現像
スリーブ11上に担持される。その現像剤はマグネット
ローラ12の磁極S2 →磁極N1 と搬送され、その搬送
過程においてトナーが負に帯電されると共に、現像剤が
現像スリーブ11に対し垂直に配置された規制ブレード
15により規制され、薄層の現像剤層に形成される。薄
層の現像剤層に形成された現像剤は、感光ドラム1と対
向した現像領域22へ搬送されると、マグネットローラ
12の現像領域22に位置された現像主極N1 とS1 の
磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形成さ
れる。
り、現像剤19は、トナーとキャリアとを主体としてな
り、このトナーは負帯電性とされている。先ず、現像ス
リーブ11の回転に伴いマグネットローラ12の磁極N
2 によって現像室R1 内の現像剤が汲み上げられ、現像
スリーブ11上に担持される。その現像剤はマグネット
ローラ12の磁極S2 →磁極N1 と搬送され、その搬送
過程においてトナーが負に帯電されると共に、現像剤が
現像スリーブ11に対し垂直に配置された規制ブレード
15により規制され、薄層の現像剤層に形成される。薄
層の現像剤層に形成された現像剤は、感光ドラム1と対
向した現像領域22へ搬送されると、マグネットローラ
12の現像領域22に位置された現像主極N1 とS1 の
磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形成さ
れる。
【0065】このとき本実施例では、マグネットローラ
12の現像領域22の上流側及び下流側近くの位置に異
極性の磁極N1 、S1 を配置したため、現像領域22に
おける磁力線は、現像スリーブ11の面に対して平行に
働き、磁力線により形成される磁気ブラシは、実施例1
のときのと異なって現像スリーブ11の面に対し平行に
なる。現像時、この平行に形成された磁気ブラシが感光
ドラム1の面上を擦り、又現像スリーブ11にバイアス
電源21により現像バイアス電圧が印加される。現像ス
リーブ11に印加する現像バイアス電圧は、図1の第1
ピーク電圧V1と第2ピーク電圧V2とが交互に繰り返
される振動バイアス電圧V(t)とした。
12の現像領域22の上流側及び下流側近くの位置に異
極性の磁極N1 、S1 を配置したため、現像領域22に
おける磁力線は、現像スリーブ11の面に対して平行に
働き、磁力線により形成される磁気ブラシは、実施例1
のときのと異なって現像スリーブ11の面に対し平行に
なる。現像時、この平行に形成された磁気ブラシが感光
ドラム1の面上を擦り、又現像スリーブ11にバイアス
電源21により現像バイアス電圧が印加される。現像ス
リーブ11に印加する現像バイアス電圧は、図1の第1
ピーク電圧V1と第2ピーク電圧V2とが交互に繰り返
される振動バイアス電圧V(t)とした。
【0066】これにより磁気ブラシの穂を構成したキャ
リアに付着しているトナーが静電潜像24の可視部に付
着して現像し、感光ドラム1上にトナー像25が形成さ
れる。その後、現像スリーブ11上の現像に供されずに
残った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容
器16内に戻され、マグネットローラ12の磁極N3及
びN2 による反撥磁界により現像スリーブ11上から剥
ぎ取られ、容器16内に回収される。
リアに付着しているトナーが静電潜像24の可視部に付
着して現像し、感光ドラム1上にトナー像25が形成さ
れる。その後、現像スリーブ11上の現像に供されずに
残った現像剤は、現像スリーブ11の回転に伴い現像容
器16内に戻され、マグネットローラ12の磁極N3及
びN2 による反撥磁界により現像スリーブ11上から剥
ぎ取られ、容器16内に回収される。
【0067】本実施例によれば、上記のように、磁気ブ
ラシが現像スリーブ11の面に対して平行に形成される
ために、磁気ブラシの感光ドラム1を摺擦する力が弱
く、このため縦スジ状の掃き目ムラが発生しずらい。又
トナー及びキャリアの感光ドラム1への当接がソフトで
あるので、長期間使用によるトナー及びキャリア劣化の
防止効果が更に向上する。
ラシが現像スリーブ11の面に対して平行に形成される
ために、磁気ブラシの感光ドラム1を摺擦する力が弱
く、このため縦スジ状の掃き目ムラが発生しずらい。又
トナー及びキャリアの感光ドラム1への当接がソフトで
あるので、長期間使用によるトナー及びキャリア劣化の
防止効果が更に向上する。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像バイアスとして振動バイアス電圧を用いた現像にお
いて、縦スジ状の掃き目ムラ及びキャリア付着を低減
し、長期間に亙って安定してトナー濃度の十分な画像を
得ることができる。又マグネットローラの磁極配置につ
き、現像領域の上流及び下流側に異極性の磁極を配置し
たものとすることにより、キャリア付着を更に低減し、
安定した画像をより長期間に亙って得ることができる。
現像バイアスとして振動バイアス電圧を用いた現像にお
いて、縦スジ状の掃き目ムラ及びキャリア付着を低減
し、長期間に亙って安定してトナー濃度の十分な画像を
得ることができる。又マグネットローラの磁極配置につ
き、現像領域の上流及び下流側に異極性の磁極を配置し
たものとすることにより、キャリア付着を更に低減し、
安定した画像をより長期間に亙って得ることができる。
【図1】本発明の現像装置の一実施例の概略構成図であ
る。
る。
【図2】図1の現像装置において使用した振動バイアス
電圧の説明図である。
電圧の説明図である。
【図3】本発明の他の実施例において使用した振動バイ
アス電圧の説明図である。
アス電圧の説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施例に係る現像装置の構成
図である。
図である。
【図5】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【図6】図5の画像形成装置に設置された従来の現像装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図7】従来の現像装置において使用した直流バイアス
電圧の説明図である。
電圧の説明図である。
【図8】従来の現像装置において使用した直流と交流を
重畳したバイアス電圧の説明図である。
重畳したバイアス電圧の説明図である。
1 感光ドラム 4 現像装置 11 現像スリーブ 12 マグネットローラ 19 二成分現像剤 21 現像バイアス電源 24 静電潜像 26 デューティ比変更装置 V1 第1ピーク電圧 V2 第2ピーク電圧 VL 潜像可視部電位 VD 潜像背景部電位 VA 時間平均電圧値
Claims (6)
- 【請求項1】 磁界発生手段を内蔵した現像剤担持体上
に、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を担持し
て、像担持体と対向した現像領域へ搬送し、前記搬送さ
れた現像剤により像担持体上に形成された静電潜像を現
像する現像装置において、前記トナーを現像剤担持体か
ら静電潜像可視部に向かう方向に付勢するピーク電圧で
あって、その電圧レベルが静電潜像可視部の電位と静電
潜像背景部の電位の間のレベルである第1のピーク電圧
と、トナーを静電潜像可視部から現像剤担持体に向かう
方向に付勢するピーク電圧であって、その電圧レベルが
前記静電潜像可視部の電位に関して第1のピーク電圧の
電圧レベルとは逆の側に位置する第2のピーク電圧とを
有する振動バイアス電圧を現像剤担持体に印加すること
を特徴とする現像装置。 - 【請求項2】 前記振動バイアス電圧の時間平均電圧値
は、前記静電潜像可視部の電位と静電潜像背景部の電位
の間の値である請求項1の現像装置。 - 【請求項3】 前記振動バイアス電圧のデューティ比は
1よりも大である請求項1又は2の現像装置。 - 【請求項4】 前記振動バイアス電圧のデューティ比を
変化させる請求項1又は2の現像装置。 - 【請求項5】 前記振動バイアス電圧の周波数、第1の
ピーク電圧及び第2のピーク電圧をそれぞれ一定にした
まま、前記デューティ比を変化させる請求項4の現像装
置。 - 【請求項6】 前記磁界発生手段は複数の磁極を有し、
そのうちの2つの磁極が互に異極性であって、前記磁界
発生手段の前記現像領域を中心とした上流側及び下流側
に配置される請求項1の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14861694A JP3363593B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14861694A JP3363593B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07333957A true JPH07333957A (ja) | 1995-12-22 |
JP3363593B2 JP3363593B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=15456773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14861694A Expired - Fee Related JP3363593B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363593B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5937228A (en) * | 1997-01-17 | 1999-08-10 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US7136599B2 (en) | 2004-03-04 | 2006-11-14 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Developing apparatus, image forming apparatus, and developing method |
JP2014134663A (ja) * | 2013-01-10 | 2014-07-24 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP14861694A patent/JP3363593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5937228A (en) * | 1997-01-17 | 1999-08-10 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US7136599B2 (en) | 2004-03-04 | 2006-11-14 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Developing apparatus, image forming apparatus, and developing method |
JP2014134663A (ja) * | 2013-01-10 | 2014-07-24 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3363593B2 (ja) | 2003-01-08 |
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