JPH07317557A - 過給機を備えた2サイクル内燃機関 - Google Patents
過給機を備えた2サイクル内燃機関Info
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- JPH07317557A JPH07317557A JP6107141A JP10714194A JPH07317557A JP H07317557 A JPH07317557 A JP H07317557A JP 6107141 A JP6107141 A JP 6107141A JP 10714194 A JP10714194 A JP 10714194A JP H07317557 A JPH07317557 A JP H07317557A
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- exhaust
- supercharger
- crank chamber
- pressure
- internal combustion
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B37/00—Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
- F02B37/12—Control of the pumps
- F02B37/22—Control of the pumps by varying cross-section of exhaust passages or air passages, e.g. by throttling turbine inlets or outlets or by varying effective number of guide conduits
- F02B37/225—Control of the pumps by varying cross-section of exhaust passages or air passages, e.g. by throttling turbine inlets or outlets or by varying effective number of guide conduits air passages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランク室圧力の低下を回避して十分な掃気
流を確保することができ、ひいてはエンジン性能を向上
できる過給機を備えた2サイクル内燃機関を提供する。 【構成】 排気ガスにより回転駆動される過給機30を
備えた2サイクル内燃機関1を構成する場合に、クラン
ク室圧力を検出するクランク室圧力検出手段cと、クラ
ンク室圧力が低いときに過給圧が増加するように過給機
を制御するECU39(過給圧制御手段)とを設ける。
流を確保することができ、ひいてはエンジン性能を向上
できる過給機を備えた2サイクル内燃機関を提供する。 【構成】 排気ガスにより回転駆動される過給機30を
備えた2サイクル内燃機関1を構成する場合に、クラン
ク室圧力を検出するクランク室圧力検出手段cと、クラ
ンク室圧力が低いときに過給圧が増加するように過給機
を制御するECU39(過給圧制御手段)とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガスにより回転駆
動される過給機を備えた2サイクル内燃機関に関する。
動される過給機を備えた2サイクル内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクル内燃機関において出力の向上
を図るために過給機を備える場合があり、例えば排気ガ
スにより回転駆動される排気タービンにて新気を過給
し、該過給した新気をクランク室内に導入するようにし
たものがある(例えば、特開昭59−220491号公
報参照)。このような過給機を備えるにあたっては、従
来、エンジンの運転状態に応じて過給量を制御するため
に排気通路に開閉弁を配設し、該開閉弁を開閉制御する
ことにより排気タービンの過給能力を可変するようにし
ている。
を図るために過給機を備える場合があり、例えば排気ガ
スにより回転駆動される排気タービンにて新気を過給
し、該過給した新気をクランク室内に導入するようにし
たものがある(例えば、特開昭59−220491号公
報参照)。このような過給機を備えるにあたっては、従
来、エンジンの運転状態に応じて過給量を制御するため
に排気通路に開閉弁を配設し、該開閉弁を開閉制御する
ことにより排気タービンの過給能力を可変するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の排
気通路を開閉制御して過給量を可変する方法では、エン
ジン回転数に見合う過給量に制御できるものの、十分な
掃気流を確保するためのクランク室圧力が得られない場
合がある。このため低速回転時には残留ガスの増加によ
り回転変動が生じたり、あるいは高速回転時には十分な
出力を引き出せないという問題が生じる。
気通路を開閉制御して過給量を可変する方法では、エン
ジン回転数に見合う過給量に制御できるものの、十分な
掃気流を確保するためのクランク室圧力が得られない場
合がある。このため低速回転時には残留ガスの増加によ
り回転変動が生じたり、あるいは高速回転時には十分な
出力を引き出せないという問題が生じる。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、クランク室圧の低下を回避して十分な掃気流を確保
でき、ひいてはエンジン性能を向上できる過給機を備え
た2サイクル内燃機関を提供することを目的としてい
る。
で、クランク室圧の低下を回避して十分な掃気流を確保
でき、ひいてはエンジン性能を向上できる過給機を備え
た2サイクル内燃機関を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、排気
ガスにより回転駆動される過給機を備えた2サイクル内
燃機関において、クランク室圧力を検出するクランク室
圧力検出手段と、クランク室圧力が低いときに上記過給
機を過給圧が増加するように制御する過給圧制御手段と
を備えたことを特徴としている。
ガスにより回転駆動される過給機を備えた2サイクル内
燃機関において、クランク室圧力を検出するクランク室
圧力検出手段と、クランク室圧力が低いときに上記過給
機を過給圧が増加するように制御する過給圧制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、排気タイミングを変化
させる排気タイミング可変手段と、エンジン回転数,あ
るいはエンジン負荷状態を検出する運転状態検出手段と
を備え、高速回転域,あるいは高負荷域では排気タイミ
ングを早めるように上記排気タイミング可変手段を制御
する排気タイミング制御手段を備えたことを特徴として
いる。
させる排気タイミング可変手段と、エンジン回転数,あ
るいはエンジン負荷状態を検出する運転状態検出手段と
を備え、高速回転域,あるいは高負荷域では排気タイミ
ングを早めるように上記排気タイミング可変手段を制御
する排気タイミング制御手段を備えたことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】請求項1の発明に係る過給機を備えた2サイク
ル内燃機関によれば、クランク室圧力が低いときに過給
圧を増加するようにしたので、過給量の増加にともなっ
てクランク室圧力が上がり、これにより掃気流を速くす
ることができる。その結果、低速時での残留ガスによる
回転変動を回避できるとともに、高速時でのエンジン出
力を向上できる。
ル内燃機関によれば、クランク室圧力が低いときに過給
圧を増加するようにしたので、過給量の増加にともなっ
てクランク室圧力が上がり、これにより掃気流を速くす
ることができる。その結果、低速時での残留ガスによる
回転変動を回避できるとともに、高速時でのエンジン出
力を向上できる。
【0008】請求項2の発明では、高速回転域では排気
タイミングを早めるようにしたので、流速の速い排気ガ
スでもって排気タービンを回転させることから過給量が
増加してクランク室圧力が上昇し、よって掃気流が速く
なりエンジン出力を向上できる。
タイミングを早めるようにしたので、流速の速い排気ガ
スでもって排気タービンを回転させることから過給量が
増加してクランク室圧力が上昇し、よって掃気流が速く
なりエンジン出力を向上できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図3は本発明の一実施例による過給機を
備えた2サイクル内燃機関を説明するための図であり、
本実施例では2サイクルガソリンエンジンに適用した場
合を例にとって説明する。
る。図1ないし図3は本発明の一実施例による過給機を
備えた2サイクル内燃機関を説明するための図であり、
本実施例では2サイクルガソリンエンジンに適用した場
合を例にとって説明する。
【0010】図において、1は水冷式並列3気筒2サイ
クルガソリンエンジンであり、該エンジン1のシリンダ
ブロック2の下側合面2aにはクランクケース3が取付
けられ、シリンダブロック2の下部とクランクケース3
とで各気筒毎のクランク室4が3組構成されている。ま
た上記シリンダブロック2の上側合面2bにはシリンダ
ヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によって締結固定
されている。
クルガソリンエンジンであり、該エンジン1のシリンダ
ブロック2の下側合面2aにはクランクケース3が取付
けられ、シリンダブロック2の下部とクランクケース3
とで各気筒毎のクランク室4が3組構成されている。ま
た上記シリンダブロック2の上側合面2bにはシリンダ
ヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によって締結固定
されている。
【0011】上記シリンダヘッド5の下面の各気筒に対
向する部分には燃焼室7を構成する燃焼凹部5aが凹設
されており、該凹部5a内には点火プラグ8a,及び燃
料噴射装置のインジェクタ8bが挿入されている。
向する部分には燃焼室7を構成する燃焼凹部5aが凹設
されており、該凹部5a内には点火プラグ8a,及び燃
料噴射装置のインジェクタ8bが挿入されている。
【0012】上記シリンダブロック2には3つのシリン
ダボア2cが並列に形成されており、該各シリンダボア
2c内にはピストン9が摺動自在に挿入配置されてい
る。このピストン9にはコンロッド10の小端部10a
がピストンピン11,ニードル軸受12を介して連結さ
れており、該コンロッド10の大端部10bはクランク
軸13のクランクピン13aにニードル軸受14を介し
て連結されている。ここで、上記エンジン1の各気筒の
クランクピン位相は120度間隔に設定されており、ま
た上記各クランク室4の圧縮比はエンジン圧縮比より小
さい値に設定されている。
ダボア2cが並列に形成されており、該各シリンダボア
2c内にはピストン9が摺動自在に挿入配置されてい
る。このピストン9にはコンロッド10の小端部10a
がピストンピン11,ニードル軸受12を介して連結さ
れており、該コンロッド10の大端部10bはクランク
軸13のクランクピン13aにニードル軸受14を介し
て連結されている。ここで、上記エンジン1の各気筒の
クランクピン位相は120度間隔に設定されており、ま
た上記各クランク室4の圧縮比はエンジン圧縮比より小
さい値に設定されている。
【0013】上記クランクケース3の下面には、吸気開
口3aが上記各クランク室4に連通するように3組形成
されており、該各吸気開口3aには蓄圧室40を構成す
る吸気マニホールド16aが接続されている。この吸気
マニホールド16aの合流部には吸気管16bが接続さ
れており、該吸気管16bの上流端にはエアクリーナ1
7が接続されている。上記蓄圧室40の容積は各気筒の
ピストンストローク容積より大きく設定されている。
口3aが上記各クランク室4に連通するように3組形成
されており、該各吸気開口3aには蓄圧室40を構成す
る吸気マニホールド16aが接続されている。この吸気
マニホールド16aの合流部には吸気管16bが接続さ
れており、該吸気管16bの上流端にはエアクリーナ1
7が接続されている。上記蓄圧室40の容積は各気筒の
ピストンストローク容積より大きく設定されている。
【0014】上記各吸気開口3aには逆止弁としてのリ
ードバルブ18が配設されている。このリードバルブ1
8はバルブボディ18aに形成された開口18bを弁板
18cによって開閉する構造のものである。このリード
バルブ18は、上記ピストン9の上昇によってクランク
室4内が吸気マニホールド16aより低い圧になると自
動的に開いて空気をクランク室4内に導入し、下降によ
ってクランク室4内が吸気マニホールド16aより高圧
になると閉じて空気の吹き返しを防止する。
ードバルブ18が配設されている。このリードバルブ1
8はバルブボディ18aに形成された開口18bを弁板
18cによって開閉する構造のものである。このリード
バルブ18は、上記ピストン9の上昇によってクランク
室4内が吸気マニホールド16aより低い圧になると自
動的に開いて空気をクランク室4内に導入し、下降によ
ってクランク室4内が吸気マニホールド16aより高圧
になると閉じて空気の吹き返しを防止する。
【0015】また上記シリンダブロック2のスカート部
には掃気調整開口2dが上記各クランク室4に連通する
ように形成されている。該各掃気調整開口2dには3つ
のクランク室4に共通の掃気チャンバ19が接続されて
おり、該掃気チャンバ19の各接続開口は掃気制御弁1
9aで開閉可能になっている。
には掃気調整開口2dが上記各クランク室4に連通する
ように形成されている。該各掃気調整開口2dには3つ
のクランク室4に共通の掃気チャンバ19が接続されて
おり、該掃気チャンバ19の各接続開口は掃気制御弁1
9aで開閉可能になっている。
【0016】上記掃気制御弁19aは、図3に示すよう
に、弁軸20aに3枚の弁板20bを固定したものであ
り、該弁軸20aは一対のベベルギヤ21を介してステ
ッピングモータ22で回転駆動される。これにより上記
各弁板20bが上記各掃気調整開口2dを同時に開閉す
る。また上記ステッピングモータ22は、ECU23に
よって、エンジンの運転状態(エンジン回転数,燃料噴
射量,アクセル開度等)に基づいて開閉制御される。
に、弁軸20aに3枚の弁板20bを固定したものであ
り、該弁軸20aは一対のベベルギヤ21を介してステ
ッピングモータ22で回転駆動される。これにより上記
各弁板20bが上記各掃気調整開口2dを同時に開閉す
る。また上記ステッピングモータ22は、ECU23に
よって、エンジンの運転状態(エンジン回転数,燃料噴
射量,アクセル開度等)に基づいて開閉制御される。
【0017】例えば上記掃気制御弁19aを開くと、各
クランク室4に掃気チャンバ19が連通してクランク室
容積が実質的に拡大され、このため後述する過給機から
の給気圧力が各クランク室4に均一に作用し、ひいては
エンジンへの過給量が均一化される。また上記掃気制御
弁19aを閉じると通常のクランク室容積となり、掃気
が充分に行われる。
クランク室4に掃気チャンバ19が連通してクランク室
容積が実質的に拡大され、このため後述する過給機から
の給気圧力が各クランク室4に均一に作用し、ひいては
エンジンへの過給量が均一化される。また上記掃気制御
弁19aを閉じると通常のクランク室容積となり、掃気
が充分に行われる。
【0018】また上記シリンダブロック2の上部には、
各気筒毎に1組の排気ポート25が形成されており、該
各排気ポート25には排気マニホールド26aが接続さ
れている。この排気マニホールド26の合流部には排気
管26bが接続されており、該排気管26bの下流端に
はマフラ27が接続されている。
各気筒毎に1組の排気ポート25が形成されており、該
各排気ポート25には排気マニホールド26aが接続さ
れている。この排気マニホールド26の合流部には排気
管26bが接続されており、該排気管26bの下流端に
はマフラ27が接続されている。
【0019】上記シリンダブロック2の排気ポート25
の両隣には、一対の主掃気口28aが、また上記排気ポ
ート25との対向位置には対向掃気口28bがそれぞれ
形成されており、これらの各掃気口28a,28bは掃
気ポート28cを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
の両隣には、一対の主掃気口28aが、また上記排気ポ
ート25との対向位置には対向掃気口28bがそれぞれ
形成されており、これらの各掃気口28a,28bは掃
気ポート28cを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
【0020】また上記シリンダブロック2には、ピスト
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に形成されている。この両オイル孔2e,2
fはクランク軸13と直角方向にシリンダブロック2の
壁面を貫通しており、下死点に位置するピストン9の第
1,第2ピストンリング間で、かつ上記排気ポート25
の下方に位置している。そして上記各オイル孔2e,2
fはオイル供給通路29aを介して潤滑油ポンプ29b
に接続され、該ポンプ29bはECU23により、例え
ば高負荷・高速回転域では潤滑油を増量するよう運転制
御される。なお、上記潤滑油ポンプ29bからの潤滑油
はクランク軸13のジャーナル軸受13bにも供給され
る。
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に形成されている。この両オイル孔2e,2
fはクランク軸13と直角方向にシリンダブロック2の
壁面を貫通しており、下死点に位置するピストン9の第
1,第2ピストンリング間で、かつ上記排気ポート25
の下方に位置している。そして上記各オイル孔2e,2
fはオイル供給通路29aを介して潤滑油ポンプ29b
に接続され、該ポンプ29bはECU23により、例え
ば高負荷・高速回転域では潤滑油を増量するよう運転制
御される。なお、上記潤滑油ポンプ29bからの潤滑油
はクランク軸13のジャーナル軸受13bにも供給され
る。
【0021】上記エンジン1は過給機30を備えてい
る。この過給機30は排気管26bの途中に介設された
タービンハウジング31aと、吸気管16bの途中に介
設されたコンプレッサハウジング31bとを一体形成
し、該タービンハウジング31a内に排気タービン32
を、上記コンプレッサハウジング31b内にコンプレッ
サ33をそれぞれ回転自在に配設した構造となってお
り、排気タービン32とコンプレッサ33とはシャフト
34で結合されている。また上記吸気管16bの過給機
30より下流側には水冷式,又は空冷式のインタクーラ
35が介設されている。
る。この過給機30は排気管26bの途中に介設された
タービンハウジング31aと、吸気管16bの途中に介
設されたコンプレッサハウジング31bとを一体形成
し、該タービンハウジング31a内に排気タービン32
を、上記コンプレッサハウジング31b内にコンプレッ
サ33をそれぞれ回転自在に配設した構造となってお
り、排気タービン32とコンプレッサ33とはシャフト
34で結合されている。また上記吸気管16bの過給機
30より下流側には水冷式,又は空冷式のインタクーラ
35が介設されている。
【0022】ここで、上記リードバルブ18は、上記過
給機30の吸気管16b下流側で、かつクランク室4に
連通する吸気開口3aに配置されており、上記インジェ
クタ8b,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18
の下流側に配置されている。これにより吹き返し,過給
圧の低下によって給気が過給機30に流入するのを防止
している。なお、上記インジェクタ8bは、図1に示す
ように、シリンダブロック2の掃気ポート28cに臨む
部分,あるいはクランクケース3のクランク室4に臨む
部分に挿入配置してもよい。
給機30の吸気管16b下流側で、かつクランク室4に
連通する吸気開口3aに配置されており、上記インジェ
クタ8b,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18
の下流側に配置されている。これにより吹き返し,過給
圧の低下によって給気が過給機30に流入するのを防止
している。なお、上記インジェクタ8bは、図1に示す
ように、シリンダブロック2の掃気ポート28cに臨む
部分,あるいはクランクケース3のクランク室4に臨む
部分に挿入配置してもよい。
【0023】また上記排気ポート25の開口上壁部には
排気タイミング可変手段としての排気可変バルブ37が
配設されている。この排気可変バルブ37は上記シリン
ダブロック2の各排気ポート25をクランク軸方向に横
切るように挿入配置されている。上記排気可変バルブ3
7は、丸棒の一部を切り欠くことにより大略円弧状の弁
部37aを形成してなるもので、この弁部37aが排気
ポート25の天壁内に没入して該排気ポート25内面と
面一となる全開位置(図1の実線参照)と、上記弁部3
7aが突出して排気ポート25開口を若干絞り込む全閉
位置(図1の破線参照)との間で回動するようになって
いる。
排気タイミング可変手段としての排気可変バルブ37が
配設されている。この排気可変バルブ37は上記シリン
ダブロック2の各排気ポート25をクランク軸方向に横
切るように挿入配置されている。上記排気可変バルブ3
7は、丸棒の一部を切り欠くことにより大略円弧状の弁
部37aを形成してなるもので、この弁部37aが排気
ポート25の天壁内に没入して該排気ポート25内面と
面一となる全開位置(図1の実線参照)と、上記弁部3
7aが突出して排気ポート25開口を若干絞り込む全閉
位置(図1の破線参照)との間で回動するようになって
いる。
【0024】上記排気可変バルブ37の外方突出端部に
は図示しない駆動プーリ,又は歯車列を介して駆動モー
タ38が連結されており、該モータ38はECU39に
より運転制御される。
は図示しない駆動プーリ,又は歯車列を介して駆動モー
タ38が連結されており、該モータ38はECU39に
より運転制御される。
【0025】そして上記吸気管16bの過給機30の上
流側には給気制御弁41が配置されている。この給気制
御弁41は弁板41aに弁軸41bを固定してなるもの
で、該弁軸41bの外端部にリンク部材42を介してロ
ッド43が連結されている。このロッド43の上端部に
は通電時に該ロッド43を上方に吸引して上記給気制御
弁41を開く電磁コイル44が配設されており、該電磁
コイル44は過給圧制御手段としての上記ECU39に
よりオンオフ制御される。また上記ロッド43にはこれ
を下方に常時付勢し、該付勢力でもって上記給気制御弁
41を閉じるスプリング45が配設されている。
流側には給気制御弁41が配置されている。この給気制
御弁41は弁板41aに弁軸41bを固定してなるもの
で、該弁軸41bの外端部にリンク部材42を介してロ
ッド43が連結されている。このロッド43の上端部に
は通電時に該ロッド43を上方に吸引して上記給気制御
弁41を開く電磁コイル44が配設されており、該電磁
コイル44は過給圧制御手段としての上記ECU39に
よりオンオフ制御される。また上記ロッド43にはこれ
を下方に常時付勢し、該付勢力でもって上記給気制御弁
41を閉じるスプリング45が配設されている。
【0026】また上記吸気管16bの給気制御弁41の
上流側にはスロットル制御装置46が配設されている。
このスロットル制御装置46は上記吸気通路16bに配
設されたスロットル弁47を駆動モータ48を介して上
記ECU39により開閉制御される。
上流側にはスロットル制御装置46が配設されている。
このスロットル制御装置46は上記吸気通路16bに配
設されたスロットル弁47を駆動モータ48を介して上
記ECU39により開閉制御される。
【0027】上記ECU39は、エンジン回転数センサ
a,クランク角センサb,クランク室圧センサcからの
検出値A,B,Cをそれぞれ読み込むとともに、アクセ
ル操作量を読み込み、内蔵する制御マップに基づいて上
記給気制御弁41を開閉制御するとともに、排気可変バ
ルブ37の回動角度を制御し、かつインジェクタ8bの
燃料噴射タイミング,点火プラグ8aの点火タイミング
を制御する。
a,クランク角センサb,クランク室圧センサcからの
検出値A,B,Cをそれぞれ読み込むとともに、アクセ
ル操作量を読み込み、内蔵する制御マップに基づいて上
記給気制御弁41を開閉制御するとともに、排気可変バ
ルブ37の回動角度を制御し、かつインジェクタ8bの
燃料噴射タイミング,点火プラグ8aの点火タイミング
を制御する。
【0028】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の2サイクルガソリンエンジン1は、EC
U39により高速回転域では排気可変バルブ37を全開
にして排気タイミングを早くし、低速回転域では全閉に
して排気タイミングを遅らせるように制御する。これに
より高速域では排気タイミングが早くなることから、高
い圧力,速い流速でもって排気ガスが排出され、この高
エネルギーの排気ガスが排気タービンを回転駆動するこ
ととなり、それだけ過給圧が上昇して過給効率を向上で
きる。また低速域では、排気タイミングが遅くなる分だ
け、排気ガスエネルギーが小さくなり、過給圧が低下す
ることとなる。しかし、排気タイミングが遅くなる分だ
け燃焼ガスのピストンに作用する時間が長くなり、低速
時の出力低下を抑制できる。その結果、高速域での過給
効率の向上を図りながら、低速域での出力低下を抑制で
き、よって低速から高速までの広い運転領域にわたって
安定した高いエンジン性能が得られる。
る。本実施例の2サイクルガソリンエンジン1は、EC
U39により高速回転域では排気可変バルブ37を全開
にして排気タイミングを早くし、低速回転域では全閉に
して排気タイミングを遅らせるように制御する。これに
より高速域では排気タイミングが早くなることから、高
い圧力,速い流速でもって排気ガスが排出され、この高
エネルギーの排気ガスが排気タービンを回転駆動するこ
ととなり、それだけ過給圧が上昇して過給効率を向上で
きる。また低速域では、排気タイミングが遅くなる分だ
け、排気ガスエネルギーが小さくなり、過給圧が低下す
ることとなる。しかし、排気タイミングが遅くなる分だ
け燃焼ガスのピストンに作用する時間が長くなり、低速
時の出力低下を抑制できる。その結果、高速域での過給
効率の向上を図りながら、低速域での出力低下を抑制で
き、よって低速から高速までの広い運転領域にわたって
安定した高いエンジン性能が得られる。
【0029】また、上記ECU39は、クランク室圧セ
ンサcからの検出値が設定値より低いときは給気制御弁
41を開く。これにより過給気量の増加に伴ってクラン
ク室4の圧力が上昇し、掃気流が速くなる。さらに低速
回転域では排気タイミングを遅くするとともに給気制御
弁41を絞る。ここで、上記クランク室圧が低いときに
排気タイミングを早めるようにしてもよい。
ンサcからの検出値が設定値より低いときは給気制御弁
41を開く。これにより過給気量の増加に伴ってクラン
ク室4の圧力が上昇し、掃気流が速くなる。さらに低速
回転域では排気タイミングを遅くするとともに給気制御
弁41を絞る。ここで、上記クランク室圧が低いときに
排気タイミングを早めるようにしてもよい。
【0030】このように本実施例によれば、クランク室
4の圧力が低いときは給気制御弁41を開いて過給圧を
上げるようにしたので、過給量の増加にともなってクラ
ンク室圧力が上昇し、これにより掃気流を速くすること
ができる。その結果、低速回転域での残留ガスによる回
転変動を回避でき、低速回転時の安定性を向上できる。
4の圧力が低いときは給気制御弁41を開いて過給圧を
上げるようにしたので、過給量の増加にともなってクラ
ンク室圧力が上昇し、これにより掃気流を速くすること
ができる。その結果、低速回転域での残留ガスによる回
転変動を回避でき、低速回転時の安定性を向上できる。
【0031】また本実施例では、高速回転域では排気可
変バルブ37を開いて排気タイミングを早めるようにし
たので、流速の速い排気ガスでもって排気タービンを回
転させることから過給量が増大してクランク室圧力が上
昇し、よって掃気流が速くなる分だけエンジン出力を向
上できる。
変バルブ37を開いて排気タイミングを早めるようにし
たので、流速の速い排気ガスでもって排気タービンを回
転させることから過給量が増大してクランク室圧力が上
昇し、よって掃気流が速くなる分だけエンジン出力を向
上できる。
【0032】さらに本実施例では、吸気管16bに給気
制御弁41を配設したので、上述の従来公報のように排
気通路に開閉弁を配置する構造では困難であった、排気
脈動を有効利用でき、エンジン性能をさらに向上でき
る。
制御弁41を配設したので、上述の従来公報のように排
気通路に開閉弁を配置する構造では困難であった、排気
脈動を有効利用でき、エンジン性能をさらに向上でき
る。
【0033】図4,図5は、本発明の第2実施例による
過給機を備えた2サイクル内燃機関を説明するための図
であり、本実施例は2サイクルディーゼルエンジンに適
用した例である。図中、図1と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
過給機を備えた2サイクル内燃機関を説明するための図
であり、本実施例は2サイクルディーゼルエンジンに適
用した例である。図中、図1と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
【0034】本実施例の2サイクルディーゼルエンジン
50は、シリンダブロック2の下側にクランクケース3
を、上側にシリンダヘッド51を締結してなり、基本的
構造は上記実施例と略同様であるので詳細な説明は省略
する。
50は、シリンダブロック2の下側にクランクケース3
を、上側にシリンダヘッド51を締結してなり、基本的
構造は上記実施例と略同様であるので詳細な説明は省略
する。
【0035】上記シリンダヘッド51の合面51a側部
分には、主燃焼室52に開口する円筒状のプラグ保持孔
53が形成され、該保持孔53にはホットプラグ54が
挿入固定されている。該ホットプラグ54の燃焼凹部5
4aとヘッド側燃焼凹部51bとで副燃焼室55が形成
されており、該副燃焼室55は連通孔54bで上記主燃
焼室52に連通している。また上記副燃焼室55にはイ
ンジェクタ56a,グロープラグ56bが挿入されてい
る。
分には、主燃焼室52に開口する円筒状のプラグ保持孔
53が形成され、該保持孔53にはホットプラグ54が
挿入固定されている。該ホットプラグ54の燃焼凹部5
4aとヘッド側燃焼凹部51bとで副燃焼室55が形成
されており、該副燃焼室55は連通孔54bで上記主燃
焼室52に連通している。また上記副燃焼室55にはイ
ンジェクタ56a,グロープラグ56bが挿入されてい
る。
【0036】上記シリンダブロック2の排気ポート60
は、主排気口60aをシリンダ外部接続口に導出する主
排気ポート60bと、上記主排気口60aの上側に開口
する一対の副排気口60cを外部に導出し、途中で上記
主排気ポート60bに合流する副排気ポート60dとで
構成されている。また上記排気ポート60には排気マニ
ホールド26aを介して排気管26bが接続されてお
り、該排気管26bの下流側には排気ガスを浄化するS
OF分解触媒65が介設されている。
は、主排気口60aをシリンダ外部接続口に導出する主
排気ポート60bと、上記主排気口60aの上側に開口
する一対の副排気口60cを外部に導出し、途中で上記
主排気ポート60bに合流する副排気ポート60dとで
構成されている。また上記排気ポート60には排気マニ
ホールド26aを介して排気管26bが接続されてお
り、該排気管26bの下流側には排気ガスを浄化するS
OF分解触媒65が介設されている。
【0037】上記シリンダブロック2の副排気ポート6
0dにはこれを開閉する圧縮比可変バルブ61が挿入配
置されている。この圧縮比可変バルブ61には歯車列等
を介して駆動モータ62が接続されており、該モータ6
2はECU63により運転制御される。このECU63
は、スロットル開度,エンジン回転数等の運転状態に応
じて回動制御する。即ち、低回転域では上記圧縮比可変
バルブ61を全閉位置に、高回転域では全開位置に回動
させる。この圧縮比可変バルブ61を開いた場合の圧縮
比はピストン9の頂面が副排気口60cの上縁に位置し
た時点での主燃焼室52の容積で決定され、上記圧縮比
可変バルブ61を閉じた場合より低くなる。
0dにはこれを開閉する圧縮比可変バルブ61が挿入配
置されている。この圧縮比可変バルブ61には歯車列等
を介して駆動モータ62が接続されており、該モータ6
2はECU63により運転制御される。このECU63
は、スロットル開度,エンジン回転数等の運転状態に応
じて回動制御する。即ち、低回転域では上記圧縮比可変
バルブ61を全閉位置に、高回転域では全開位置に回動
させる。この圧縮比可変バルブ61を開いた場合の圧縮
比はピストン9の頂面が副排気口60cの上縁に位置し
た時点での主燃焼室52の容積で決定され、上記圧縮比
可変バルブ61を閉じた場合より低くなる。
【0038】そして上記エンジン50の吸気管16bに
は、過給機30の上流側と下流側とを連通するバイパス
通路70が形成されている。このバイパス通路70の上
流側開口70aには給気制御弁71が挿入配置されてお
り、該給気制御弁71の外端部には、クランク室圧力検
出手段及び過給圧制御手段として機能するダイヤフラム
機構72が配設されている。このダイヤフラム機構72
は、ケース73内にこれを上室73aと下室73bに区
分けするダイヤフラム74を移動自在に配設し、該ダイ
ヤフラム74に上記給気制御弁71の上端を固定した構
造のもので、上記下室73b内には給気制御弁71を閉
方向に付勢するスプリング75が配設されおり、上室7
3aにはクランク室4に連通するダイヤフラム通路76
が接続されている。
は、過給機30の上流側と下流側とを連通するバイパス
通路70が形成されている。このバイパス通路70の上
流側開口70aには給気制御弁71が挿入配置されてお
り、該給気制御弁71の外端部には、クランク室圧力検
出手段及び過給圧制御手段として機能するダイヤフラム
機構72が配設されている。このダイヤフラム機構72
は、ケース73内にこれを上室73aと下室73bに区
分けするダイヤフラム74を移動自在に配設し、該ダイ
ヤフラム74に上記給気制御弁71の上端を固定した構
造のもので、上記下室73b内には給気制御弁71を閉
方向に付勢するスプリング75が配設されおり、上室7
3aにはクランク室4に連通するダイヤフラム通路76
が接続されている。
【0039】次に、本実施例の作用効果を説明する。本
実施例の2サイクルディーゼルエンジン50は、ECU
63により低速回転域では圧縮比可変バルブ61を閉じ
て圧縮比を上げ、また高速回転域では圧縮比可変バルブ
61を開いて圧縮比を下げる。これにより高速域におけ
る異常燃焼によるノッキングの発生を防止でき、また燃
焼性が改善されて排気ガスを排気タービンにスムーズに
導くことができ、過給効率を向上できるとともにHC量
を低減できる。また低速運転域では圧縮比を上げるの
で、排気ガスの圧力が上昇する分だけ過給圧を上げるこ
とができ、低速域における過給効率を向上できる。その
結果、低速から高速までの広域にわたって安定した高い
エンジン性能が得られる。
実施例の2サイクルディーゼルエンジン50は、ECU
63により低速回転域では圧縮比可変バルブ61を閉じ
て圧縮比を上げ、また高速回転域では圧縮比可変バルブ
61を開いて圧縮比を下げる。これにより高速域におけ
る異常燃焼によるノッキングの発生を防止でき、また燃
焼性が改善されて排気ガスを排気タービンにスムーズに
導くことができ、過給効率を向上できるとともにHC量
を低減できる。また低速運転域では圧縮比を上げるの
で、排気ガスの圧力が上昇する分だけ過給圧を上げるこ
とができ、低速域における過給効率を向上できる。その
結果、低速から高速までの広域にわたって安定した高い
エンジン性能が得られる。
【0040】また、クランク室4の圧力が下がると上室
73a内の圧力が下がることから、スプリング75の付
勢力でもって給気制御弁71がバイパス通路70の開口
70aを閉じる。これにより過給機30を通る空気量,
つまり過給量が増加してクランク室4の圧力が上昇し、
ひいては低速時の回転変動を回避できる。
73a内の圧力が下がることから、スプリング75の付
勢力でもって給気制御弁71がバイパス通路70の開口
70aを閉じる。これにより過給機30を通る空気量,
つまり過給量が増加してクランク室4の圧力が上昇し、
ひいては低速時の回転変動を回避できる。
【0041】図6は、上記第2実施例の変形例による過
給機を備えた2サイクル内燃機関を説明するための図で
あり、図中、図5と同一符号は同一又は相当部分を示
す。
給機を備えた2サイクル内燃機関を説明するための図で
あり、図中、図5と同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0042】本実施例の2サイクルディーゼルエンジン
50は、排気管26bの過給機30の上流側に排気制御
弁80を配設した例である。この排気制御弁80の外端
部にはリンク部材81を介してロッド82が連結されて
おり、該ロッド82には過給圧制御手段としてのダイヤ
フラム機構83が配設されている。
50は、排気管26bの過給機30の上流側に排気制御
弁80を配設した例である。この排気制御弁80の外端
部にはリンク部材81を介してロッド82が連結されて
おり、該ロッド82には過給圧制御手段としてのダイヤ
フラム機構83が配設されている。
【0043】上記ダイヤフラム機構83は、上記排気制
御弁80に固定されたダイヤフラム84をケース85内
に移動自在に配設し、該ケース85の下室85bにスプ
リング86を配設するとともに、上室85aにクランク
室4に連通するダイヤフラム通路87を接続して構成さ
れており、該構造は上述のものと略同様である。
御弁80に固定されたダイヤフラム84をケース85内
に移動自在に配設し、該ケース85の下室85bにスプ
リング86を配設するとともに、上室85aにクランク
室4に連通するダイヤフラム通路87を接続して構成さ
れており、該構造は上述のものと略同様である。
【0044】本実施例では、クランク室4の圧力が下が
るとスプリング86の付勢力でもって排気制御弁71が
開く。これにより流速の速い排気ガスが排出され、これ
が過給機30を回転駆動することから、それだけ過給気
量が増加してクランク室4の圧力を上げる。
るとスプリング86の付勢力でもって排気制御弁71が
開く。これにより流速の速い排気ガスが排出され、これ
が過給機30を回転駆動することから、それだけ過給気
量が増加してクランク室4の圧力を上げる。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る過給
機を備えた2サイクル内燃機関によれば、クランク室圧
力が低いときに過給圧を増加するようにしたので、過給
量の増加にともなってクランク室圧力が上昇し、これに
より低速時の残留ガスによる回転変動を回避できるとと
もに、高速時のエンジン出力を向上できる効果がある。
機を備えた2サイクル内燃機関によれば、クランク室圧
力が低いときに過給圧を増加するようにしたので、過給
量の増加にともなってクランク室圧力が上昇し、これに
より低速時の残留ガスによる回転変動を回避できるとと
もに、高速時のエンジン出力を向上できる効果がある。
【0046】請求項2の発明では、高速回転域では排気
タイミングを早めるようにしたので、流速の速い排気ガ
スでもって排気タービンを回転させることから過給量が
増加してクランク室圧力が上昇し、よって掃気流が速く
なりエンジン出力を向上できる効果がある。
タイミングを早めるようにしたので、流速の速い排気ガ
スでもって排気タービンを回転させることから過給量が
増加してクランク室圧力が上昇し、よって掃気流が速く
なりエンジン出力を向上できる効果がある。
【図1】本発明の第1実施例による過給機を備えた2サ
イクルガソリンエンジンを説明するための断面正面図で
ある。
イクルガソリンエンジンを説明するための断面正面図で
ある。
【図2】上記第1実施例エンジンの概略構成図である。
【図3】図1のIII-III 線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例による2サイクルディーゼ
ルエンジンを説明するための断面正面図である。
ルエンジンを説明するための断面正面図である。
【図5】上記第2実施例エンジンの概略構成図である。
【図6】上記第2実施例エンジンの変形例による給気制
御手段を示す概略構成図である。
御手段を示す概略構成図である。
1,50 2サイクル内燃機関 4 クランク室 30 過給機 37 排気可変バルブ(排気タイミン
グ可変手段) 39 ECU(給気制御手段,排気タ
イミング制御手段) 72,83 ダイヤフラム機構(給気制御手
段) c クランク室圧力センサ
グ可変手段) 39 ECU(給気制御手段,排気タ
イミング制御手段) 72,83 ダイヤフラム機構(給気制御手
段) c クランク室圧力センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 排気ガスにより回転駆動される過給機を
備えた2サイクル内燃機関において、クランク室圧力を
検出するクランク室圧力検出手段と、クランク室圧力が
低いときに上記過給機を過給圧が増加するように制御す
る過給圧制御手段とを備えたことを特徴とする過給機を
備えた2サイクル内燃機関。 - 【請求項2】 請求項1において、排気タイミングを変
化させる排気タイミング可変手段と、エンジン回転数,
あるいはエンジン負荷状態を検出する運転状態検出手段
と、高速回転域あるいは高負荷運転域では排気タイミン
グを早めるように上記排気タイミング可変手段を制御す
る排気タイミング制御手段とを備えたことを特徴とする
過給機を備えた2サイクル内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6107141A JPH07317557A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた2サイクル内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6107141A JPH07317557A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた2サイクル内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317557A true JPH07317557A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14451558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6107141A Withdrawn JPH07317557A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた2サイクル内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07317557A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247067B2 (en) | 2003-06-12 | 2007-07-24 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Co., Ltd. | Intake manifold for small watercraft |
US7343906B2 (en) | 2004-06-16 | 2008-03-18 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Water jet propulsion boat |
US7404293B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-07-29 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake system for supercharged engine |
US7458369B2 (en) | 2004-09-14 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Supercharger lubrication structure |
US7458868B2 (en) | 2005-08-29 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Small planing boat |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP6107141A patent/JPH07317557A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247067B2 (en) | 2003-06-12 | 2007-07-24 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Co., Ltd. | Intake manifold for small watercraft |
US7343906B2 (en) | 2004-06-16 | 2008-03-18 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Water jet propulsion boat |
US7404293B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-07-29 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake system for supercharged engine |
US7458369B2 (en) | 2004-09-14 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Supercharger lubrication structure |
US7458868B2 (en) | 2005-08-29 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Small planing boat |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |