JPH07317556A - 過給機を備えた内燃機関 - Google Patents
過給機を備えた内燃機関Info
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- JPH07317556A JPH07317556A JP6107138A JP10713894A JPH07317556A JP H07317556 A JPH07317556 A JP H07317556A JP 6107138 A JP6107138 A JP 6107138A JP 10713894 A JP10713894 A JP 10713894A JP H07317556 A JPH07317556 A JP H07317556A
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- combustion engine
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 給気の吹き返し,過給圧の低下による燃料の
付着を防止して過給機の耐久性を向上できる過給機を備
えた内燃機関を提供する。 【構成】 排気ガスにより回転駆動される過給機30を
備えた内燃機関1を構成する場合に、上記過給機30の
下流側に給気の逆流を防止するリードバルブ(逆止弁)
18を配置し、該リードバルブ18の下流側にインジェ
クタ(燃料供給部)8bを配置する。
付着を防止して過給機の耐久性を向上できる過給機を備
えた内燃機関を提供する。 【構成】 排気ガスにより回転駆動される過給機30を
備えた内燃機関1を構成する場合に、上記過給機30の
下流側に給気の逆流を防止するリードバルブ(逆止弁)
18を配置し、該リードバルブ18の下流側にインジェ
クタ(燃料供給部)8bを配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガスにより回転駆
動される過給機を備えた内燃機関に関する。
動される過給機を備えた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば2サイクル内燃機関において出力
の向上を図るために空気を燃焼室に過給する過給機を備
える場合がある。この種の過給機として、従来、特開平
3−179152号公報には、クランク軸の動力で回転
駆動される過給機(スーパーチャージャ)を備えたもの
が提案されており、これは加圧した給気を各気筒の掃気
通路に直接導入する構造となっている。また、特開昭5
9−220491号公報には、排気ガスにより回転駆動
される過給機(ターボチャージャ)を備えたものが提案
されており、これは給気通路の過給機より下流側に気化
器を配置し、該気化器より下流側にリード弁を配置した
構造となっている。
の向上を図るために空気を燃焼室に過給する過給機を備
える場合がある。この種の過給機として、従来、特開平
3−179152号公報には、クランク軸の動力で回転
駆動される過給機(スーパーチャージャ)を備えたもの
が提案されており、これは加圧した給気を各気筒の掃気
通路に直接導入する構造となっている。また、特開昭5
9−220491号公報には、排気ガスにより回転駆動
される過給機(ターボチャージャ)を備えたものが提案
されており、これは給気通路の過給機より下流側に気化
器を配置し、該気化器より下流側にリード弁を配置した
構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記2サイク
ル内燃機関では、掃排気行程の終期に掃気流が停止した
後燃焼室から給気が逆流する、いわゆる吹き返しが生じ
る場合がある。そのため上記従来公報の給気を掃気通路
に直接導入する構造では、燃料を含む吹き返しガスが過
給機に逆流する場合がある。その結果、過給機に付着し
た燃料が排気タービンの熱により炭化,あるいはガム状
となって固着し、過給機の耐久性を低下させてしまうお
それがある。
ル内燃機関では、掃排気行程の終期に掃気流が停止した
後燃焼室から給気が逆流する、いわゆる吹き返しが生じ
る場合がある。そのため上記従来公報の給気を掃気通路
に直接導入する構造では、燃料を含む吹き返しガスが過
給機に逆流する場合がある。その結果、過給機に付着し
た燃料が排気タービンの熱により炭化,あるいはガム状
となって固着し、過給機の耐久性を低下させてしまうお
それがある。
【0004】一方、上記従来公報の過給機の下流側にリ
ード弁を配置する構造では、燃焼室からの吹き返しは防
止できるものの、上記リード弁の上流側に気化器が位置
していることから、該気化器からの燃料が過給機に逆流
する場合がある。即ち、排気ガスの圧力,流速が弱くな
る瞬間排気タービンからの過給圧も小さくなる。このた
め蓄圧室を兼ねるサイレンサ(吸気箱)から新気が逆流
し、その結果気化器からの燃料が過給機に付着し、耐久
性を低下させるおそれがある。
ード弁を配置する構造では、燃焼室からの吹き返しは防
止できるものの、上記リード弁の上流側に気化器が位置
していることから、該気化器からの燃料が過給機に逆流
する場合がある。即ち、排気ガスの圧力,流速が弱くな
る瞬間排気タービンからの過給圧も小さくなる。このた
め蓄圧室を兼ねるサイレンサ(吸気箱)から新気が逆流
し、その結果気化器からの燃料が過給機に付着し、耐久
性を低下させるおそれがある。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、燃料の吹き返し,過給圧の低下による給気の逆流を
確実に防止でき、ひいては過給機の耐久性の低下を回避
できる過給機を備えた内燃機関を提供することを目的と
している。
で、燃料の吹き返し,過給圧の低下による給気の逆流を
確実に防止でき、ひいては過給機の耐久性の低下を回避
できる過給機を備えた内燃機関を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、排気
ガスにより回転駆動される過給機を備えた内燃機関にお
いて、給気系の上記過給機より下流側に給気の逆流を防
止する逆止弁を配置し、該逆止弁の下流側に燃料供給部
を配置したことを特徴としている。なお、上記内燃機関
は、2サイクル,4サイクル内燃機関の両方を含む。
ガスにより回転駆動される過給機を備えた内燃機関にお
いて、給気系の上記過給機より下流側に給気の逆流を防
止する逆止弁を配置し、該逆止弁の下流側に燃料供給部
を配置したことを特徴としている。なお、上記内燃機関
は、2サイクル,4サイクル内燃機関の両方を含む。
【0007】請求項2の発明は、上記内燃機関が、クラ
ンク室と燃焼室とを掃気ポートで連通する2サイクル内
燃機関であって、給気系の上記クランク室と過給機との
間に上記逆止弁を配置するとともに、該クランク室と燃
焼室との間に上記燃料供給部を配置したことを特徴とし
ている。
ンク室と燃焼室とを掃気ポートで連通する2サイクル内
燃機関であって、給気系の上記クランク室と過給機との
間に上記逆止弁を配置するとともに、該クランク室と燃
焼室との間に上記燃料供給部を配置したことを特徴とし
ている。
【0008】また請求項3の発明は、上記給気系の上記
逆止弁より下流側に潤滑油供給部を配置したことを特徴
としている。
逆止弁より下流側に潤滑油供給部を配置したことを特徴
としている。
【0009】
【作用】請求項1の発明に係る過給機を備えた内燃機関
によれば、給気系の過給機より下流側に逆止弁を配置
し、さらに該逆止弁の下流側に燃料供給部を配置したの
で、燃焼室からの吹き返しが生じても上記逆止弁が逆流
を阻止することから燃料が過給機に流入することはな
い。また排気タービンからの過給圧が低下し、これによ
りサイレンサの給気が逆流しても、上記燃料供給部は逆
止弁の下流側に位置しているので、燃料が過給機に逆流
することはない。その結果、燃料の付着による過給機の
耐久性の悪化を防止でき、寿命を延長できる。
によれば、給気系の過給機より下流側に逆止弁を配置
し、さらに該逆止弁の下流側に燃料供給部を配置したの
で、燃焼室からの吹き返しが生じても上記逆止弁が逆流
を阻止することから燃料が過給機に流入することはな
い。また排気タービンからの過給圧が低下し、これによ
りサイレンサの給気が逆流しても、上記燃料供給部は逆
止弁の下流側に位置しているので、燃料が過給機に逆流
することはない。その結果、燃料の付着による過給機の
耐久性の悪化を防止でき、寿命を延長できる。
【0010】請求項2の発明では、2サイクル内燃機関
において、給気系のクランク室と過給機との間に逆止弁
を配置するとともに、該クランク室と燃焼室との間に燃
料供給部を配置したので、吹き返しの生じ易い2サイク
ルエンジンでの燃料の逆流による過給機へのの付着を防
止でき、過給機の耐久性を向上できる。
において、給気系のクランク室と過給機との間に逆止弁
を配置するとともに、該クランク室と燃焼室との間に燃
料供給部を配置したので、吹き返しの生じ易い2サイク
ルエンジンでの燃料の逆流による過給機へのの付着を防
止でき、過給機の耐久性を向上できる。
【0011】請求項3の発明では、2サイクル内燃機関
特有の潤滑油を給気系に供給する場合において、上記逆
止弁の下流側に潤滑油供給部を配置したので、該潤滑油
が過給機に付着するすることはなく、この点からも過給
機の耐久性低下を回避できる。
特有の潤滑油を給気系に供給する場合において、上記逆
止弁の下流側に潤滑油供給部を配置したので、該潤滑油
が過給機に付着するすることはなく、この点からも過給
機の耐久性低下を回避できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図3は本発明の一実施例による過給機を
備えた内燃機関を説明するための図であり、本実施例で
は2サイクルガソリンエンジンに適用した場合を例にと
って説明する。
る。図1ないし図3は本発明の一実施例による過給機を
備えた内燃機関を説明するための図であり、本実施例で
は2サイクルガソリンエンジンに適用した場合を例にと
って説明する。
【0013】図において、1は水冷式並列3気筒2サイ
クルガソリンエンジンであり、該エンジン1のシリンダ
ブロック2の下側合面2aにはクランクケース3が取付
けられ、シリンダブロック2の下部とクランクケース3
とで各気筒毎のクランク室4が3組構成されている。ま
た上記シリンダブロック2の上側合面2bにはシリンダ
ヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によって締結固定
されている。
クルガソリンエンジンであり、該エンジン1のシリンダ
ブロック2の下側合面2aにはクランクケース3が取付
けられ、シリンダブロック2の下部とクランクケース3
とで各気筒毎のクランク室4が3組構成されている。ま
た上記シリンダブロック2の上側合面2bにはシリンダ
ヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によって締結固定
されている。
【0014】上記シリンダヘッド5の下面の各気筒に対
向する部分には燃焼室7を構成する燃焼凹部5aが凹設
されており、該凹部5a内には点火プラグ8a,及び燃
料噴射装置のインジェクタ8bが挿入されている。
向する部分には燃焼室7を構成する燃焼凹部5aが凹設
されており、該凹部5a内には点火プラグ8a,及び燃
料噴射装置のインジェクタ8bが挿入されている。
【0015】上記シリンダブロック2には3つのシリン
ダボア2cが並列に形成されており、該各シリンダボア
2c内にはピストン9が摺動自在に挿入配置されてい
る。このピストン9にはコンロッド10の小端部10a
がピストンピン11,ニードル軸受12を介して連結さ
れており、該コンロッド10の大端部10bはクランク
軸13のクランクピン13aにニードル軸受14を介し
て連結されている。
ダボア2cが並列に形成されており、該各シリンダボア
2c内にはピストン9が摺動自在に挿入配置されてい
る。このピストン9にはコンロッド10の小端部10a
がピストンピン11,ニードル軸受12を介して連結さ
れており、該コンロッド10の大端部10bはクランク
軸13のクランクピン13aにニードル軸受14を介し
て連結されている。
【0016】上記クランクケース3の下面には、吸気開
口3aが上記各クランク室4に連通するように3組形成
されており、該各吸気開口3aには蓄圧室を兼ねたサイ
レンサとしての吸気マニホールド16aが接続されてい
る。この吸気マニホールド16aの合流部には吸気管1
6bが接続されており、該吸気管16bの上流端にはエ
アクリーナ17が接続されている。
口3aが上記各クランク室4に連通するように3組形成
されており、該各吸気開口3aには蓄圧室を兼ねたサイ
レンサとしての吸気マニホールド16aが接続されてい
る。この吸気マニホールド16aの合流部には吸気管1
6bが接続されており、該吸気管16bの上流端にはエ
アクリーナ17が接続されている。
【0017】上記各吸気開口3aには逆止弁としてのリ
ードバルブ18が配設されている。このリードバルブ1
8はバルブボディ18aに形成された開口18bを弁板
18cによって開閉する構造のものである。このリード
バルブ18は、上記ピストン9の上昇によってクランク
室4内が吸気マニホールド16aより低い圧になると自
動的に開いて空気をクランク室4内に導入し、下降によ
ってクランク室4内が吸気マニホールド16aより高圧
になると閉じて空気の吹き返しを防止する。
ードバルブ18が配設されている。このリードバルブ1
8はバルブボディ18aに形成された開口18bを弁板
18cによって開閉する構造のものである。このリード
バルブ18は、上記ピストン9の上昇によってクランク
室4内が吸気マニホールド16aより低い圧になると自
動的に開いて空気をクランク室4内に導入し、下降によ
ってクランク室4内が吸気マニホールド16aより高圧
になると閉じて空気の吹き返しを防止する。
【0018】また上記シリンダブロック2のスカート部
には掃気調整開口2dが上記各クランク室4に連通する
ように形成されている。該各掃気調整開口2dには3つ
のクランク室4に共通の掃気チャンバ19が接続されて
おり、該掃気チャンバ19の各接続開口は掃気制御弁1
9aで開閉可能になっている。
には掃気調整開口2dが上記各クランク室4に連通する
ように形成されている。該各掃気調整開口2dには3つ
のクランク室4に共通の掃気チャンバ19が接続されて
おり、該掃気チャンバ19の各接続開口は掃気制御弁1
9aで開閉可能になっている。
【0019】上記掃気制御弁19aは、図3に示すよう
に、弁軸20aに3枚の弁板20bを固定したものであ
り、該弁軸20aは一対のベベルギヤ21を介してステ
ッピングモータ22で回転駆動される。これにより上記
各弁板20bが上記各掃気調整開口2dを同時に開閉す
る。また上記ステッピングモータ22は、ECU23に
よって、エンジンの運転状態(エンジン回転数,燃料噴
射量,アクセル開度等)に基づいて開閉制御される。
に、弁軸20aに3枚の弁板20bを固定したものであ
り、該弁軸20aは一対のベベルギヤ21を介してステ
ッピングモータ22で回転駆動される。これにより上記
各弁板20bが上記各掃気調整開口2dを同時に開閉す
る。また上記ステッピングモータ22は、ECU23に
よって、エンジンの運転状態(エンジン回転数,燃料噴
射量,アクセル開度等)に基づいて開閉制御される。
【0020】例えば上記掃気制御弁19aを開くと、各
クランク室4に掃気チャンバ19が連通してクランク室
容積が実質的に拡大され、そのため掃気圧が低下して吸
入空気量が減少し、内部EGRガスが増加して燃焼温度
が低下する。また上記掃気制御弁19aを閉じると通常
のクランク室容積となり、掃気が充分に行われる。
クランク室4に掃気チャンバ19が連通してクランク室
容積が実質的に拡大され、そのため掃気圧が低下して吸
入空気量が減少し、内部EGRガスが増加して燃焼温度
が低下する。また上記掃気制御弁19aを閉じると通常
のクランク室容積となり、掃気が充分に行われる。
【0021】また上記シリンダブロック2の上部には、
各気筒毎に1組の排気ポート25が形成されており、該
各排気ポート25には排気マニホールド26aが接続さ
れている。この排気マニホールド26の合流部には排気
管26bが接続されており、該排気管26bの下流端に
はマフラ27が接続されている。
各気筒毎に1組の排気ポート25が形成されており、該
各排気ポート25には排気マニホールド26aが接続さ
れている。この排気マニホールド26の合流部には排気
管26bが接続されており、該排気管26bの下流端に
はマフラ27が接続されている。
【0022】上記シリンダブロック2の排気ポート25
の両隣には、一対の主掃気口28aが、また上記排気ポ
ート25との対向位置には対向掃気口28bがそれぞれ
形成されており、これらの各掃気口28a,28bは掃
気ポート28cを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
の両隣には、一対の主掃気口28aが、また上記排気ポ
ート25との対向位置には対向掃気口28bがそれぞれ
形成されており、これらの各掃気口28a,28bは掃
気ポート28cを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
【0023】また上記シリンダブロック2には、ピスト
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に形成されている。この両オイル孔2e,2
fはクランク軸13と直角方向にシリンダブロック2の
壁面を貫通しており、下死点に位置するピストン9の第
1,第2ピストンリング間で、かつ上記排気ポート25
の下方に位置している。そして上記各オイル孔2e,2
fはオイル供給通路29aを介して潤滑油ポンプ29b
に接続され、該ポンプ29bはECU23により、例え
ば高負荷・高速回転域では潤滑油を増量するよう運転制
御される。なお、上記潤滑油ポンプ29bからの潤滑油
はクランク軸13のジャーナル軸受13bにも供給され
る。
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に形成されている。この両オイル孔2e,2
fはクランク軸13と直角方向にシリンダブロック2の
壁面を貫通しており、下死点に位置するピストン9の第
1,第2ピストンリング間で、かつ上記排気ポート25
の下方に位置している。そして上記各オイル孔2e,2
fはオイル供給通路29aを介して潤滑油ポンプ29b
に接続され、該ポンプ29bはECU23により、例え
ば高負荷・高速回転域では潤滑油を増量するよう運転制
御される。なお、上記潤滑油ポンプ29bからの潤滑油
はクランク軸13のジャーナル軸受13bにも供給され
る。
【0024】上記エンジン1は過給機30を備えてい
る。この過給機30は排気管26bの途中に介設された
タービンハウジング31aと、吸気管16bの途中に介
設されたコンプレッサハウジング31bとを一体形成
し、該タービンハウジング31a内に排気タービン32
を、上記コンプレッサハウジング31b内にコンプレッ
サ33をそれぞれ回転自在に配設した構造となってお
り、排気タービン32とコンプレッサ33とはシャフト
34で結合されている。また上記吸気管16bの過給機
30より下流側には水冷式,又は空冷式のインタクーラ
35が介設されている。
る。この過給機30は排気管26bの途中に介設された
タービンハウジング31aと、吸気管16bの途中に介
設されたコンプレッサハウジング31bとを一体形成
し、該タービンハウジング31a内に排気タービン32
を、上記コンプレッサハウジング31b内にコンプレッ
サ33をそれぞれ回転自在に配設した構造となってお
り、排気タービン32とコンプレッサ33とはシャフト
34で結合されている。また上記吸気管16bの過給機
30より下流側には水冷式,又は空冷式のインタクーラ
35が介設されている。
【0025】ここで、上記リードバルブ18は、上記過
給機30の吸気管16b下流側で、かつクランク室4に
連通する吸気開口3aに配置されており、上記インジェ
クタ8b,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18
の下流側に配置されている。これにより吹き返し,過給
圧の低下によって給気が過給機30に流入するのを防止
している。
給機30の吸気管16b下流側で、かつクランク室4に
連通する吸気開口3aに配置されており、上記インジェ
クタ8b,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18
の下流側に配置されている。これにより吹き返し,過給
圧の低下によって給気が過給機30に流入するのを防止
している。
【0026】また上記排気ポート25の開口上壁部には
排気タイミング可変手段としての排気可変バルブ37が
配設されている。この排気可変バルブ37は上記シリン
ダブロック2の各排気ポート25をクランク軸方向に横
切るように挿入配置されている。上記排気可変バルブ3
7は、丸棒の一部を切り欠くことにより大略円弧状の弁
部37aを形成してなるもので、この弁部37aが排気
ポート25の天壁内に没入して該排気ポート25内面と
面一となる全開位置(図1の実線参照)と、上記弁部3
7aが突出して排気ポート25開口を若干絞り込む全閉
位置(図1の破線参照)との間で回動するようになって
いる。
排気タイミング可変手段としての排気可変バルブ37が
配設されている。この排気可変バルブ37は上記シリン
ダブロック2の各排気ポート25をクランク軸方向に横
切るように挿入配置されている。上記排気可変バルブ3
7は、丸棒の一部を切り欠くことにより大略円弧状の弁
部37aを形成してなるもので、この弁部37aが排気
ポート25の天壁内に没入して該排気ポート25内面と
面一となる全開位置(図1の実線参照)と、上記弁部3
7aが突出して排気ポート25開口を若干絞り込む全閉
位置(図1の破線参照)との間で回動するようになって
いる。
【0027】上記排気可変バルブ37の外方突出端部に
は図示しない駆動プーリ,又は歯車列を介して駆動モー
タ38が連結されており、該モータ38はECU39に
より運転制御される。このECU39は、内蔵する制御
マップに基づいてスロットル開度,エンジン回転数等の
運転状態に応じて上記排気可変バルブ37の回動角度を
制御する。
は図示しない駆動プーリ,又は歯車列を介して駆動モー
タ38が連結されており、該モータ38はECU39に
より運転制御される。このECU39は、内蔵する制御
マップに基づいてスロットル開度,エンジン回転数等の
運転状態に応じて上記排気可変バルブ37の回動角度を
制御する。
【0028】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の2サイクルガソリンエンジン1は、EC
U39により高速回転域では排気可変バルブ37を全開
にして排気タイミングを早くし、低速回転域では全閉に
して排気タイミングを遅らせるように制御する。これに
より高速域では、排気タイミングが早くなることから、
高い圧力,速い流速でもって排気ガスが排出され、この
高エネルギーの排気ガスが排気タービンを回転駆動する
こととなり、それだけ過給圧が上昇して過給効率を向上
できる。また低速域では、排気タイミングが遅くなる分
だけ、排気ガスエネルギーが小さくなり、過給圧が低下
することとなる。しかし、排気タイミングが遅くなる分
だけ燃焼ガスのピストンに作用する時間が長くなり、低
速時の出力低下を抑制できる。その結果、高速域での過
給効率の向上を図りながら、低速域での出力低下を抑制
でき、よって低速から高速までの広い運転領域にわたっ
て安定した高いエンジン性能が得られる。
る。本実施例の2サイクルガソリンエンジン1は、EC
U39により高速回転域では排気可変バルブ37を全開
にして排気タイミングを早くし、低速回転域では全閉に
して排気タイミングを遅らせるように制御する。これに
より高速域では、排気タイミングが早くなることから、
高い圧力,速い流速でもって排気ガスが排出され、この
高エネルギーの排気ガスが排気タービンを回転駆動する
こととなり、それだけ過給圧が上昇して過給効率を向上
できる。また低速域では、排気タイミングが遅くなる分
だけ、排気ガスエネルギーが小さくなり、過給圧が低下
することとなる。しかし、排気タイミングが遅くなる分
だけ燃焼ガスのピストンに作用する時間が長くなり、低
速時の出力低下を抑制できる。その結果、高速域での過
給効率の向上を図りながら、低速域での出力低下を抑制
でき、よって低速から高速までの広い運転領域にわたっ
て安定した高いエンジン性能が得られる。
【0029】そして本実施例では、リードバルブ18を
過給機30より下流側に位置し、クランク室4に連通す
る吸気開口3aに配置し、さらにインジェクタ8bを上
記リードバルブ18より下流側に配置したので、燃焼室
7から給気が吹き返してクランク室4内に逆流しても上
記リードバルブ18が吸気マニホールド16aへの吹き
抜けを阻止することから過給機30に逆流することはな
い。
過給機30より下流側に位置し、クランク室4に連通す
る吸気開口3aに配置し、さらにインジェクタ8bを上
記リードバルブ18より下流側に配置したので、燃焼室
7から給気が吹き返してクランク室4内に逆流しても上
記リードバルブ18が吸気マニホールド16aへの吹き
抜けを阻止することから過給機30に逆流することはな
い。
【0030】また排気ガス流の圧力,流速の低下によっ
て過給機30からの過給圧が下がった場合、蓄圧室の機
能を果すサイレンサ16aの作用によって新気が過給機
30に逆流するおそれがあるが、燃料が混合されている
給気はクランク室4の給気開口3aに配置された上記リ
ードバルブ18によってその逆流が阻止されることか
ら、過給機30に燃料を含む給気が達することはなく、
その結果、燃料の付着による過給機30の耐久性の低下
を確実に防止でき、寿命を延長できる。
て過給機30からの過給圧が下がった場合、蓄圧室の機
能を果すサイレンサ16aの作用によって新気が過給機
30に逆流するおそれがあるが、燃料が混合されている
給気はクランク室4の給気開口3aに配置された上記リ
ードバルブ18によってその逆流が阻止されることか
ら、過給機30に燃料を含む給気が達することはなく、
その結果、燃料の付着による過給機30の耐久性の低下
を確実に防止でき、寿命を延長できる。
【0031】さらに本実施例では、上記リードバルブ1
8の下流側にオイル孔2e,2fを配置したので、該オ
イル孔2e,2fからの潤滑油が過給機30に逆流する
ことはなく、この点からも耐久性を向上できる。
8の下流側にオイル孔2e,2fを配置したので、該オ
イル孔2e,2fからの潤滑油が過給機30に逆流する
ことはなく、この点からも耐久性を向上できる。
【0032】なお、上記実施例では、上記インジェクタ
8bをシリンダヘッド5の燃焼凹部5aに挿入配置した
場合を例にとったが、本発明はで、図1に示すように、
シリンダブロック2の掃気ポート28cに臨む部分,あ
るいはクランクケース3のクランク室4に臨む部分に配
置してもよく、要は給気系のリードバルブ18下流から
燃焼室7までの間に配置すればよい。
8bをシリンダヘッド5の燃焼凹部5aに挿入配置した
場合を例にとったが、本発明はで、図1に示すように、
シリンダブロック2の掃気ポート28cに臨む部分,あ
るいはクランクケース3のクランク室4に臨む部分に配
置してもよく、要は給気系のリードバルブ18下流から
燃焼室7までの間に配置すればよい。
【0033】図4,図5は、本発明の第2実施例による
過給機を備えた内燃機関を説明するための図であり、本
実施例は2サイクルディーゼルエンジンに適用した例で
ある。図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示
す。
過給機を備えた内燃機関を説明するための図であり、本
実施例は2サイクルディーゼルエンジンに適用した例で
ある。図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0034】本実施例の2サイクルディーゼルエンジン
50は、シリンダブロック2の下側にクランクケース3
を、上側にシリンダヘッド51を締結してなり、基本的
構造は上記実施例と略同様であるので詳細な説明は省略
する。
50は、シリンダブロック2の下側にクランクケース3
を、上側にシリンダヘッド51を締結してなり、基本的
構造は上記実施例と略同様であるので詳細な説明は省略
する。
【0035】上記シリンダヘッド51の合面51a側部
分には、主燃焼室52に開口する円筒状のプラグ保持孔
53が形成され、該保持孔53にはホットプラグ54が
挿入固定されている。該ホットプラグ54の燃焼凹部5
4aとヘッド側燃焼凹部51bとで副燃焼室55が形成
されており、該副燃焼室55は連通孔54bで上記主燃
焼室52に連通している。また上記副燃焼室55にはイ
ンジェクタ56a,グロープラグ56bが挿入されてい
る。
分には、主燃焼室52に開口する円筒状のプラグ保持孔
53が形成され、該保持孔53にはホットプラグ54が
挿入固定されている。該ホットプラグ54の燃焼凹部5
4aとヘッド側燃焼凹部51bとで副燃焼室55が形成
されており、該副燃焼室55は連通孔54bで上記主燃
焼室52に連通している。また上記副燃焼室55にはイ
ンジェクタ56a,グロープラグ56bが挿入されてい
る。
【0036】上記シリンダブロック2の排気ポート60
は、主排気口60aをシリンダ外部接続口に導出する主
排気ポート60bと、上記主排気口60aの上側に開口
する一対の副排気口60cを外部に導出し、途中で上記
主排気ポート60bに合流する副排気ポート60dとで
構成されている。また上記排気ポート60には排気マニ
ホールド26aを介して排気管26bが接続されてお
り、該排気管26bの下流側には排気ガスを浄化するS
OF分解触媒65が介設されている。
は、主排気口60aをシリンダ外部接続口に導出する主
排気ポート60bと、上記主排気口60aの上側に開口
する一対の副排気口60cを外部に導出し、途中で上記
主排気ポート60bに合流する副排気ポート60dとで
構成されている。また上記排気ポート60には排気マニ
ホールド26aを介して排気管26bが接続されてお
り、該排気管26bの下流側には排気ガスを浄化するS
OF分解触媒65が介設されている。
【0037】上記シリンダブロック2の副排気ポート6
0dにはこれを開閉する圧縮比可変バルブ61が挿入配
置されている。この圧縮比可変バルブ61には歯車列等
を介して駆動モータ62が接続されており、該モータ6
2はECU63により運転制御される。このECU63
は、スロットル開度,エンジン回転数等の運転状態に応
じて回動制御する。即ち、低回転域では上記圧縮比可変
バルブ61を全閉位置に、高回転域では全開位置に回動
させる。この圧縮比可変バルブ61を開いた場合の圧縮
比はピストン9の頂面が副排気口60cの上縁に位置し
た時点での主燃焼室52の容積で決定され、上記圧縮比
可変バルブ61を閉じた場合より低くなる。
0dにはこれを開閉する圧縮比可変バルブ61が挿入配
置されている。この圧縮比可変バルブ61には歯車列等
を介して駆動モータ62が接続されており、該モータ6
2はECU63により運転制御される。このECU63
は、スロットル開度,エンジン回転数等の運転状態に応
じて回動制御する。即ち、低回転域では上記圧縮比可変
バルブ61を全閉位置に、高回転域では全開位置に回動
させる。この圧縮比可変バルブ61を開いた場合の圧縮
比はピストン9の頂面が副排気口60cの上縁に位置し
た時点での主燃焼室52の容積で決定され、上記圧縮比
可変バルブ61を閉じた場合より低くなる。
【0038】そして本実施例のリードバルブ18は過給
機30より下流側に位置し、かつクランク室4に連通す
る吸気開口3aに配置されており、上記インジェクタ5
6a,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18より
下流側に配置されている。
機30より下流側に位置し、かつクランク室4に連通す
る吸気開口3aに配置されており、上記インジェクタ5
6a,及びオイル孔2e,2fはリードバルブ18より
下流側に配置されている。
【0039】次に、本実施例の作用効果を説明する。本
実施例の2サイクルディーゼルエンジン50は、ECU
63により低速回転域では圧縮比可変バルブ61を閉じ
て圧縮比を上げ、また高速回転域では圧縮比可変バルブ
61を開いて圧縮比を下げる。これにより高速域におけ
る異常燃焼によるノッキングの発生を防止でき、また燃
焼性が改善されて排気ガスを排気タービンにスムーズに
導くことができ、過給効率を向上できるとともにHC量
を低減できる。また低速運転域では圧縮比を上げるの
で、排気ガスの圧力が上昇する分だけ過給圧を上げるこ
とができ、低速域における過給効率を向上できる。その
結果、低速から高速までの広域にわたって安定した高い
エンジン性能が得られる。
実施例の2サイクルディーゼルエンジン50は、ECU
63により低速回転域では圧縮比可変バルブ61を閉じ
て圧縮比を上げ、また高速回転域では圧縮比可変バルブ
61を開いて圧縮比を下げる。これにより高速域におけ
る異常燃焼によるノッキングの発生を防止でき、また燃
焼性が改善されて排気ガスを排気タービンにスムーズに
導くことができ、過給効率を向上できるとともにHC量
を低減できる。また低速運転域では圧縮比を上げるの
で、排気ガスの圧力が上昇する分だけ過給圧を上げるこ
とができ、低速域における過給効率を向上できる。その
結果、低速から高速までの広域にわたって安定した高い
エンジン性能が得られる。
【0040】本実施例では、リードバルブ18を過給機
30より下流側の吸気開口3aに配置し、さらにインジ
ェクタ56a,及びオイル孔2e,2fを上記リードバ
ルブ18より下流側に配置したので、燃料の吹き返し,
過給圧の低下による給気の逆流を防止でき、過給機30
の燃料,潤滑油の付着による耐久性の低下を確実に防止
でき、上記実施例と同様の効果が得られる。
30より下流側の吸気開口3aに配置し、さらにインジ
ェクタ56a,及びオイル孔2e,2fを上記リードバ
ルブ18より下流側に配置したので、燃料の吹き返し,
過給圧の低下による給気の逆流を防止でき、過給機30
の燃料,潤滑油の付着による耐久性の低下を確実に防止
でき、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0041】図6は、本発明の第3実施例による過給機
を備えた内燃機関を説明するための図であり、本実施例
は、気化器により燃料を供給するようにした2サイクル
エンジンに適用した例である。図中、図2と同一符号は
同一又は相当部分を示す。
を備えた内燃機関を説明するための図であり、本実施例
は、気化器により燃料を供給するようにした2サイクル
エンジンに適用した例である。図中、図2と同一符号は
同一又は相当部分を示す。
【0042】本実施例の2サイクルエンジン70は、吸
気管16bの下流端部に気化器71を介設し、該気化器
71の上流側にインタークーラ35,過給機30をそれ
ぞれ配設して構成されている。上記気化器71には吸気
マニホールド16aが接続されており、該マニホールド
16aは上記エンジン70の吸気ポートに接続されてい
る。
気管16bの下流端部に気化器71を介設し、該気化器
71の上流側にインタークーラ35,過給機30をそれ
ぞれ配設して構成されている。上記気化器71には吸気
マニホールド16aが接続されており、該マニホールド
16aは上記エンジン70の吸気ポートに接続されてい
る。
【0043】上記吸気マニホールド16aにはこれに連
通する蓄圧室72が形成されており、該蓄圧室72の容
積は少なくとも1気筒のピストンストローク容積より大
きく設定されている。この蓄圧室72は、排気ガス流の
低下に伴って過給圧が低下した場合に、上記エンジンへ
の過給量を均一化するためのもので、これにより過給機
30の容量の縮小化を図っている。
通する蓄圧室72が形成されており、該蓄圧室72の容
積は少なくとも1気筒のピストンストローク容積より大
きく設定されている。この蓄圧室72は、排気ガス流の
低下に伴って過給圧が低下した場合に、上記エンジンへ
の過給量を均一化するためのもので、これにより過給機
30の容量の縮小化を図っている。
【0044】そして上記蓄圧室72の気化器71の上流
側に新気流の逆流を阻止する逆止弁73が配置されてい
る。これにより本実施例においても、上記気化器71か
らの燃料の逆流を阻止でき、該燃料の付着による過給機
30の耐久性の低下を防止できる。
側に新気流の逆流を阻止する逆止弁73が配置されてい
る。これにより本実施例においても、上記気化器71か
らの燃料の逆流を阻止でき、該燃料の付着による過給機
30の耐久性の低下を防止できる。
【0045】図7は、本発明の第4実施例による過給機
を備えた内燃機関を説明するための図であり、上記各図
と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例は、4
サイクルディーゼルエンジンに適用した例である。
を備えた内燃機関を説明するための図であり、上記各図
と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例は、4
サイクルディーゼルエンジンに適用した例である。
【0046】本実施例の4サイクルディーゼルエンジン
80は、ピストン81が摺動自在に挿入されたシリンダ
ブロック82のスカート部82a内に上記ピストン81
に連結されたクランク軸83を配設し、該スカート部8
2aの下面にオイルパン84を接続した概略構造となっ
ている。
80は、ピストン81が摺動自在に挿入されたシリンダ
ブロック82のスカート部82a内に上記ピストン81
に連結されたクランク軸83を配設し、該スカート部8
2aの下面にオイルパン84を接続した概略構造となっ
ている。
【0047】上記シリンダブロック82の上面にはシリ
ンダヘッド85が締結されており、該シリンダヘッド8
5の燃焼室86に臨む部分には吸気ポート87,及び図
示しない排気ポートが開口している。そしてこの各ポー
トの開口には吸気バルブ88,排気バルブが配設されて
おり、該各バルブはカム軸89の回転により開閉駆動さ
れる。また上記シリンダヘッド85には上記燃焼室86
に連通する副燃焼凹部85aが形成されており、該凹部
85aにはインジェクタ90a,グロープラグ90bが
挿入されている。
ンダヘッド85が締結されており、該シリンダヘッド8
5の燃焼室86に臨む部分には吸気ポート87,及び図
示しない排気ポートが開口している。そしてこの各ポー
トの開口には吸気バルブ88,排気バルブが配設されて
おり、該各バルブはカム軸89の回転により開閉駆動さ
れる。また上記シリンダヘッド85には上記燃焼室86
に連通する副燃焼凹部85aが形成されており、該凹部
85aにはインジェクタ90a,グロープラグ90bが
挿入されている。
【0048】上記吸気ポート87には吸気管91が、上
記排気ポートには排気管92がそれぞれ接続されてお
り、該排気管92,吸気管91の途中に過給機93が介
設されている。なお、94はインタークーラである。
記排気ポートには排気管92がそれぞれ接続されてお
り、該排気管92,吸気管91の途中に過給機93が介
設されている。なお、94はインタークーラである。
【0049】そして上記吸気管91の過給機93の下流
側に位置する吐出口93aに新気流の逆流を阻止する逆
止弁95が配置されている。本実施例においても、過給
機93の下流側に逆止弁95を配置するとともに、該逆
止弁95の下流側にインジェクタ90aを配置したの
で、給気の逆流による燃料の過給機93への付着を防止
でき、過給機93の耐久性を向上できる。
側に位置する吐出口93aに新気流の逆流を阻止する逆
止弁95が配置されている。本実施例においても、過給
機93の下流側に逆止弁95を配置するとともに、該逆
止弁95の下流側にインジェクタ90aを配置したの
で、給気の逆流による燃料の過給機93への付着を防止
でき、過給機93の耐久性を向上できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る過給
機を備えた内燃機関によれば、過給機の下流側に逆止弁
を配置し、該逆止弁の下流側に燃料供給部を配置したの
で、燃焼室からの吹き返しや過給圧の低下による給気の
逆流を防止でき、過給機の耐久性を向上できる効果があ
る。
機を備えた内燃機関によれば、過給機の下流側に逆止弁
を配置し、該逆止弁の下流側に燃料供給部を配置したの
で、燃焼室からの吹き返しや過給圧の低下による給気の
逆流を防止でき、過給機の耐久性を向上できる効果があ
る。
【0051】請求項2の発明では、2サイクル内燃機関
においてクランク室と過給機との間に逆止弁を配置する
とともに、該クランク室と燃焼室との間の給気系に燃料
供給部を配置したので、吹き返しによる燃料の逆流を防
止でき、過給機の耐久性を向上できる効果ある。
においてクランク室と過給機との間に逆止弁を配置する
とともに、該クランク室と燃焼室との間の給気系に燃料
供給部を配置したので、吹き返しによる燃料の逆流を防
止でき、過給機の耐久性を向上できる効果ある。
【0052】請求項3の発明では、上記逆止弁の下流側
に潤滑油供給部を配置したので、給気系に混入した潤滑
油が過給機に付着するのを防止でき、この場合も過給機
の寿命を延長できる効果がある。
に潤滑油供給部を配置したので、給気系に混入した潤滑
油が過給機に付着するのを防止でき、この場合も過給機
の寿命を延長できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による過給機を備えた2サイ
クルガソリンエンジンを説明するための断面正面図であ
る。
クルガソリンエンジンを説明するための断面正面図であ
る。
【図2】上記実施例エンジンの概略構成図である。
【図3】図1のIII-III 線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例による2サイクルディーゼ
ルエンジンを説明するための断面正面図である。
ルエンジンを説明するための断面正面図である。
【図5】上記第2実施例エンジンの概略構成図である。
【図6】本発明の第3実施例による2サイクルエンジン
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第4実施例による4サイクルディーゼ
ルエンジンを示す断面正面図である。
ルエンジンを示す断面正面図である。
1,50,70,80 内燃機関 4 クランク室 7 燃焼室 8b,56a,90a インジェクタ(燃料供
給部) 28c 掃気ポート 71 気化器(燃料供給部) 18,73,95 リードバルブ(逆止
弁) 30,93 過給機
給部) 28c 掃気ポート 71 気化器(燃料供給部) 18,73,95 リードバルブ(逆止
弁) 30,93 過給機
Claims (3)
- 【請求項1】 排気ガスにより回転駆動される過給機を
備えた内燃機関において、給気系の上記過給機下流側に
給気の逆流を防止する逆止弁を配置し、該逆止弁の下流
側に燃料供給部を配置したことを特徴とする過給機を備
えた内燃機関。 - 【請求項2】 請求項1において、上記内燃機関が、ク
ランク室と燃焼室とを掃気ポートで連通する2サイクル
内燃機関であって、給気系の上記クランク室と過給機と
の間に上記逆止弁を配置し、該クランク室と燃焼室との
間に上記燃料供給部を配置したことを特徴とする過給機
を備えた内燃機関。 - 【請求項3】 請求項2において、上記給気系の上記逆
止弁より下流側に潤滑油供給部を配置したことを特徴と
する過給機を備えた内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6107138A JPH07317556A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6107138A JPH07317556A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317556A true JPH07317556A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14451479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6107138A Withdrawn JPH07317556A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 過給機を備えた内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07317556A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247067B2 (en) | 2003-06-12 | 2007-07-24 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Co., Ltd. | Intake manifold for small watercraft |
US7343906B2 (en) | 2004-06-16 | 2008-03-18 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Water jet propulsion boat |
US7404293B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-07-29 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake system for supercharged engine |
US7458369B2 (en) | 2004-09-14 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Supercharger lubrication structure |
US7458868B2 (en) | 2005-08-29 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Small planing boat |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP6107138A patent/JPH07317556A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247067B2 (en) | 2003-06-12 | 2007-07-24 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Co., Ltd. | Intake manifold for small watercraft |
US7343906B2 (en) | 2004-06-16 | 2008-03-18 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Water jet propulsion boat |
US7404293B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-07-29 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake system for supercharged engine |
US7458369B2 (en) | 2004-09-14 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Supercharger lubrication structure |
US7458868B2 (en) | 2005-08-29 | 2008-12-02 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Small planing boat |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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