[go: up one dir, main page]

JPH07316071A - 筋ジストロフィー治療薬 - Google Patents

筋ジストロフィー治療薬

Info

Publication number
JPH07316071A
JPH07316071A JP6108260A JP10826094A JPH07316071A JP H07316071 A JPH07316071 A JP H07316071A JP 6108260 A JP6108260 A JP 6108260A JP 10826094 A JP10826094 A JP 10826094A JP H07316071 A JPH07316071 A JP H07316071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muscular dystrophy
igf
muscle
therapeutic agent
active ingredient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6108260A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideho Tanaka
秀穂 田中
Ryoichi Matsuda
良一 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP6108260A priority Critical patent/JPH07316071A/ja
Publication of JPH07316071A publication Critical patent/JPH07316071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筋ジストロフィー症の治療薬を提供する。 【構成】 インスリン用成長因子−I(IGF−I)ま
たはその生物学的に活性なフラグメントを有効成分とす
る筋ジストロフィー治療薬。 【効果】 筋ジストロフィー症の発症抑制、進行遅延に
優れた効果を発揮する薬剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筋ジストロフィー治療
薬に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】筋ジ
ストロフィー症は骨格筋に一時的な変性をきたす進行性
遺伝性疾患群の総称で、極めて重篤な筋疾患の一つであ
る。筋ジストロフィー(進行性筋ジストロフィー)は、
その遺伝形式によって次の3つの代表的な型に分類され
る。すなわち、1)伴性劣性遺伝をとるDuchenn
e Muscular Dystrophy(以下、
「DMD」と略記する)とBecker Muscul
ar Dystrophy(以下、「BMD」と略記す
る)、2)常染色体劣性遺伝をとるLimb−Gird
le、3)常染色体優性遺伝をとるFacio−Sca
pulo−Humeralである。
【0003】このうちDMDは、最も進行が早く重症で
ある。DMDの臨床的特徴としては、3歳前後の処女歩
行の遅れ、階段昇降、起立、走るなどの遅れを伴い、非
常に高いクレアチンキナーゼ(CK)値を示し、近位側
の筋収縮と脱力、下腿筋の仮性肥大を特徴とする。組織
学的には筋繊維の変性、壊死が進行する。筋電図や筋生
検の所見は特徴あるパターンを示す。進行は早く、7〜
11歳頃には歩行不能となり、20歳頃までに呼吸不
全、心不全などにより死亡する。
【0004】DMDの発症率は、男子出生児およそ30
00人に1人の割合である。変異遺伝子座位はXp21
で、1987年にハーバード メディカル スクールの
Kunkelらがこの原因遺伝子を同定した(Cel
l,51,919(1987))。この原因遺伝子産物
は、筋蛋白の約0.002%を占める分子量427kd
のタンパク質で、ジストロフィンと命名された。ジスト
ロフィンは筋細胞膜細胞質側を裏打ちする膜細胞骨格蛋
白で、DMDでは免疫組織学的手法によって検出され
ず、BMDでは検出されるものの2/3の例で分子のサ
イズや量に異常が認められる。DMD患者のジストロフ
ィン遺伝子には、部分的な欠失が60〜70%に、重複
が6〜10%に見られ、また残りには点突然変異がある
ことによりジストロフィンに構造上の欠陥を与えると考
えられる。ジストロフィンの異常がDMDの原因である
ことはよもや疑いないものと考えられるが、しかし何
故、これが筋繊維崩壊を誘導するかについての明確な答
えは見出されていない。
【0005】ところで、筋ジストロフィー症には根本的
治療法はない。例えば正常筋細胞の移植、遺伝子治療等
は理論的に可能であるが、その実現には相当の年月がか
かるものと考えられる。現在行われている対症療法は、
予防的な歩行訓練、呼吸機能訓練で、筋拘縮、関節変形
の予防、特に脊柱側湾の予防などが必要とされる。末期
で歩行不能となり全身の筋萎縮が進行すると、呼吸不全
が主たる障害となり、長期の呼吸管理、心不全に対する
薬物療法が行われる。
【0006】すなわち、筋ジストロフィー患者の病状の
進行遅延をもたらす有効な治療方法は見出されていない
のが現状であった。DMD患者における治療効果を推定
するためには、例えばこれと同等の遺伝子変異を有し、
筋繊維崩壊が進行するモデル動物であるmdxマウスが
用いられている。mdxマウスは、マウスジストロフィ
ンcDNAの3185番目の塩基CがTに置き換わり、
CAA(Gln)であるべきコドンがTAA(停止コド
ン)となり、ジストロフィンのロッド構造の約1/3ま
でで蛋白の合成がストップしていることが明らかになっ
ている(Science,244,1578(198
9))。ところがmdxマウスは、ヒト患者と同等の遺
伝子変異を有するにもかかわらず、行動上の障害を呈す
るには至らないのが普通である。この理由としては、m
dxマウス筋には塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFG
F)が多く含まれ、mdx筋衛星細胞が正常細胞より強
く反応して増殖すること、マウスは筋組織中の血管密度
がヒトより高く、筋繊維維持のための栄養供給がよいこ
と、さらにはマウスは4足歩行動物であり、四肢にかか
る筋繊維当たりの荷重が少ないため、筋繊維の崩壊が遅
く、筋再生が間に合う等が考えられている。
【0007】このため、筋ジストロフィー症の病態発現
阻止、遅延を十分に評価することはできず、またさら
に、筋繊維の変性、壊死を病理面で定量的に評価するこ
とは容易ではないことから、筋繊維に対する薬物の保護
効果を明確に示す手段は未だに確立されていなかった。
一方、インスリン様成長因子−I(以下、「IGF−
I」と略記する)は70個のアミノ酸からなる一本鎖の
ペプチド(J.Biol.Chem.,253,276
9(1978);FEBS Lett.,89,283
(1978)等)で、肝臓およびその他の末梢組織で産
生される。IGF−Iは、細胞への糖、アミノ酸の取り
込み促進作用、蛋白合成促進作用、細胞増殖促進作用、
分化促進作用、同化促進作用等を有し、筋肉、骨、神経
など多くの臓器が標的となる。
【0008】成長ホルモン欠損症マウスにIGF−Iを
投与することにより、腎臓およびひ臓の重量、さらには
体重と体長の増加が認められている(Endocrin
ology,124,2519(1989)等)。下垂
体除去ラットにおいても同様の作用が観察されており
(J.Endocrinol.,112,123(19
87)等)、これらの知見からIGF−Iの侏儒症にお
ける治療効果が臨床的に検討されている。また、顕著な
インスリン抵抗性を呈するtypeA糖尿病において
も、IGF−Iによる治療効果が検討されている(N.
Engl.J.Med.,317,137(1987)
等)。しかし、重篤で致命的な筋組織崩壊をもたらす筋
ジストロフィーに対するIGF−Iの効果については、
これまで全く報告されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、筋ジスト
ロフィー患者が陥る状況に対して、筋繊維の崩壊、壊死
を抑制し、筋組織の同化を促進させることにより、筋ジ
ストロフィーの病状の進行を遅延させる手段を提供する
ことを目的として検討を重ねてきた。その結果、mdx
マウスを用いて筋ジストロフィーの進行を定量的に評価
する新規な方法を検討し、それによりIGF−Iが筋ジ
ストロフィーに対する有効な治療薬となり得ることを初
めて見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち本発明の要旨は、IGF−Iまたはそ
の生物学的に活性なフラグメントを有効成分とする筋ジ
ストロフィー治療薬に存する。以下、本発明につき詳細
に説明する。IGF−Iは、前述したように既知物質で
ある。ヒトIGF−IはRinderknechtらに
よってヒト血清中より単離され(Proc.Natl.
Acad.Sci,USA,73,4379(197
6))、その後そのアミノ酸配列が決定された(J.B
iol.Chem.,253,2769(1978);
FEBS Lett.,89,283(1978)
等)。従って、IGF−Iは上記文献記載の方法に従っ
て血清から天然物タンパク質として調製することができ
る。また、IGF−Iは組換えDNA技術を用いて製造
することもできる。例えば欧州特許公開123228
号、欧州特許公開128733号、欧州特許公開219
814号各公報等に記載の方法に従って、あるいはそれ
に準じて組換えIGF−Iを得ることができる。具体的
には、IGF−Iをコードする遺伝子もしくはその前駆
体遺伝子を適当な発現ベクターに導入し、かかる発現ベ
クターを用いて大腸菌、枯草菌等の細菌(原核細胞)、
パン酵母等の酵母類、ハスモンヨトウガの卵巣由来細胞
(Sf9細胞株)等の昆虫細胞、チャイニーズハムスタ
ーの卵巣由来細胞(CHO細胞)、アフリカミドリザル
の腎由来細胞(COS細胞)等の(哺乳)動物細胞等を
形質転換し、当該形質転換体を培養することにより目的
とする組換えタンパク質を得ることができる。さらに、
IGF−Iは既知のペプチド合成法に従って化学合成し
たものを使用することもできる(Proc.Natl.
Acad.Sci,USA,80,2216(198
3)等)本発明で使用されるIGF−Iは、生物学的に
IGF−Iと同等の活性を有するものであれば、いかな
るものも使用することができる。ヒト患者の治療を考慮
した場合、IGF−Iもヒト由来のものであることが望
ましいが、そのアミノ酸配列中に他の哺乳類、鳥類、両
生類、は虫類、魚類由来のIGF−Iの配列を含むもの
であってもよい。また活性の上昇、安定性の上昇を目的
として、N末端から数個のアミノ酸を欠失させたもの
や、逆にN末端にいくつかのアミノ酸を付加することも
可能である。本発明においては、このようにその生物学
的活性を損なわない範囲において、そのアミノ酸配列の
一部を除去、挿入、修飾、置換あるいは追加する等の改
変を行ったものもIGF−Iとして定義される。IGF
−Iの改変体、類縁体としては、欧州特許公開1588
92号、特開昭62−169733号、特開平1−50
899号、特開平1−63597号、特開平1−661
98号、特開平1−66199号、欧州特許公開346
429号各公報等、Proc.Natl.Acad.S
ci,USA,83,4904(1986)、Bioc
hem.Biophys.Res.Commun.,
49,398(1987)、Biochem.Biop
hys.Res.Commun.,149,672(1
987)、Endocrinology,123,37
3(1988)、J.Biol.Chem.,263
6233(1988)、Biochem.Biophy
s.Res.Commun.,165,766(198
9)等に記載されている。
【0011】筋繊維の変性、壊死の定量的評価方法とし
ては、例えばエバンスブルー等の筋染色性色素を10〜
250mg/kgの用量でPhosphate buf
fered saline液(以下、「PBS」と略記
する)に溶解し、mdxマウスの尾静脈内に投与する。
1〜数日後、マウスをエーテル等により屠殺し、皮膚を
剥離して筋組織を露出させる。筋染色性色素は崩壊した
筋繊維に特異的に取り込まれて、筋繊維が染色されるの
が観察される(エバンスブルーを用いた場合、青色に染
色される)。これにより、半定量的に筋繊維の崩壊数を
推定することが可能となる。さらに、この筋繊維の病理
切片を作成し、蛍光顕微鏡を用いて観察すると、色素が
取り込まれた繊維が蛍光を発するため(エバンスブルー
を用いた場合、赤色に蛍光を発する)、筋崩壊繊維数を
定量的に測定することが可能となる。
【0012】本発明の筋ジストロフィー治療薬は、上記
IGF−Iを有効成分とし、好ましくはこれを適当な希
釈剤や他の添加剤と共に適当な製剤形態(剤型)に調合
され、使用に供される。剤型としては、一般に非経口的
投与に適する剤型が用いられる。好ましくは、注射用ア
ンプル剤や注射用凍結乾燥粉末剤(バイアル)等を挙げ
ることができる。
【0013】上記各種剤型への調製は、この技術分野で
慣用されている通常の手法をもちいて行うことができ
る。製剤化する際に用いられる製剤担体としては、各種
剤型への調製に慣用されている希釈剤や添加剤等が用い
られる。例えば注射用凍結乾燥粉末剤は、精製されたI
GF−Iの有効量を例えば蒸留水、生理食塩水、ブドウ
糖水溶液等の希釈剤に溶解し、必要に応じてカルボキシ
メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等の賦形剤、
ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、フェノー
ル等の保存剤、ブドウ糖、グルコン酸カルシウム、塩酸
プロカイン等の無痛化剤、塩酸、酢酸、クエン酸、水酸
化ナトリウム等のpH調節剤等を加え、常法に従い凍結
乾燥することにより調製される。
【0014】また注射用アンプル剤は、IGF−Iの有
効量を例えば蒸留水、生理食塩水、リンゲル液等の希釈
剤に溶解し、必要に応じてサリチル酸ナトリウム、マン
ニトール等の溶解補助剤、クエン酸ナトリウム、グリセ
リン等の緩衝剤、ブドウ糖、転化糖等の等張化剤、ポリ
エチレングリコール等の安定化剤、上記保存剤、上記無
痛化剤、上記pH調節剤等の添加剤を加え、これを通常
の加熱滅菌、無菌ろ過等により無菌化して調製される。
【0015】本発明の筋ジストロフィー治療薬は、筋ジ
ストロフィー症治療の際に、これを必要とする患者に対
して非経口的に、一般には皮下、筋肉内または静脈内注
射により、その所定量を単回、もしくは複数回に分けて
投与するか、または連続的に投与する。本発明の筋ジス
トロフィー治療薬の投与量は、単回もしくは複数回投与
の場合には、通常有効成分(IGF−I)として成人1
日当たり約10μg〜10mg/kgの範囲で、これを
投与すべき患者の静脈内、皮下、筋肉内に投与するのが
好ましく、患者の病理状態、栄養状態、年齢、体重、併
用薬剤等に応じて適宜増減させることができる。また連
続投与の場合には、成人1時間当たり約0.1〜50μ
g/kg、好ましくは1〜30μg/kgの範囲で、上
記1日量に相当する量を投与することができる。
【0016】投与方法としては、注射用アンプル剤の場
合はそのまま皮下、筋肉内または静脈内に投与すること
ができるが、静脈内投与の場合には、必要に応じて輸液
用ミニポンプをもちいて投与することもできる。また注
射用凍結乾燥粉末剤の場合には、当該粉末剤を使用時に
蒸留水、生理食塩水、リンゲル液等の希釈剤に溶解した
上、アンプル剤の場合と同様にして投与する。
【0017】更に本発明の筋ジストロフィー治療薬は、
筋ジストロフィー症の治療の際にブドウ糖等の糖輸液に
予め所定量を混合して投与するか、または該糖輸液の投
与と同時にその有効量を単独で末梢静脈等から投与する
ことも可能である。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、その要旨を越えない限り以下に限定されるもので
なない。 実施例 1 欧州特許公開128733号公報に記載の方法に従っ
て、大腸菌を宿主細胞とする遺伝子組換え法により組換
えヒトIGF−I(配列表の配列番号1)を製造し、精
製した。
【0019】実験には、筋繊維崩壊が始まりつつある3
週齢のmdxマウス3匹(オスおよびメス。いずれも実
験動物中央研究所から納入)および遺伝子変異のないB
10マウス3匹を用いた。当該マウスは、通常の飼育ケ
ージで飼育された。IGF−Iは朝10時および夜8時
の1日2回に分けて、4mg/kg/dayの用量で7
日間、皮下投与された。コントロール群(mdxマウス
5匹、B10マウス4匹)には、同様の投与形態でPB
Sが投与された。
【0020】投与開始後6日目の夜8時におけるIGF
−I投与後に、エーテル麻酔下にてPBSに溶解したエ
バンスブルーを100mg/kgの用量で静脈内投与し
た。翌日、エーテルにて屠殺後、皮膚を剥離し、5%ホ
ルマリン中でマウスを固定した。2日後、大腿直筋およ
び横隔膜を単離し、パラフィン包埋、薄切してヘマトキ
シリンエオジン染色を施し、光学顕微鏡および蛍光顕微
鏡観察を行い、写真撮影を行った。大腿直筋標本は、写
真上で、筋繊維が崩壊することによりエバンスブルーが
取り込まれ、赤色の蛍光を発している領域の面積をデジ
タイザーにて計測した。大腿直筋断面積当たりの、崩壊
した筋繊維が占める領域の断面積の比率を、図1及び表
1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】図1及び表1から明らかなように、IGF
−I非投与群で26.2%であるのに対し、IGF−I
投与群では15.7%と、明らかなIGF−I投与によ
る筋繊維崩壊抑制作用が観察された。また横隔膜では、
非IGF−I投与群でより重篤な筋繊維崩壊が観察され
た。
【0023】
【発明の効果】本発明の筋ジストロフィー治療薬は、筋
ジストロフィー症の発症抑制、進行遅延に優れた効果を
発揮する薬剤として期待される。
【0024】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:70 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Pro Glu Thr Leu Cys Gly Ala Glu Leu Val Asp Ala Leu Gln Phe 1 5 10 15 Val Cys Gly Asp Arg Gly Phe Tyr Phe Asn Lys Pro Thr Gly Tyr Gly 20 25 30 Ser Ser Ser Arg Arg Ala Pro Gln Thr Gly Ile Val Asp Glu Cys Cys 35 40 45 Phe Arg Ser Cys Asp Leu Arg Arg Leu Glu Met Tyr Cys Ala Pro Leu 50 55 60 Lys Pro Ala Lys Ser Ala 65 70
【図面の簡単な説明】
【図1】mdxマウスおよびB10マウスにおける薬剤
(PBSおよびIGF−I)処理後の筋繊維崩壊領域の
割合を表した図面である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インスリン様成長因子−Iまたはその生
    物学的に活性なフラグメントを有効成分とする筋ジスト
    ロフィー治療薬。
  2. 【請求項2】 薬学的に許容され得る担体を含有してな
    ることを特徴とする請求項1記載の筋ジストロフィー治
    療薬。
JP6108260A 1994-05-23 1994-05-23 筋ジストロフィー治療薬 Pending JPH07316071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6108260A JPH07316071A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 筋ジストロフィー治療薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6108260A JPH07316071A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 筋ジストロフィー治療薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07316071A true JPH07316071A (ja) 1995-12-05

Family

ID=14480150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6108260A Pending JPH07316071A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 筋ジストロフィー治療薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07316071A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5374620A (en) Growth-promoting composition and its use
KR101059279B1 (ko) 당뇨병 치료 및 체중 감소를 위한 엑센딘
EP1285664B1 (en) Methods of increasing lean tissue mass using OB protein compositions
US5681814A (en) Formulated IGF-I Composition
US20060074013A1 (en) Multiple agent diabetes therapy
JP2005537232A (ja) アミリンアゴニストペプチドの製剤
HUE035862T2 (en) Rapid establishment and/or termination of substantial steady-state drug delivery
JP2005535652A (ja) 1,2−プロピレングリコールを含有するヒト成長ホルモン(hGH)の高濃度液体製剤
JPH11512395A (ja) インスリン抵抗性の処置法
EP0515434B1 (en) Method for treating intestinal diseases
JPH08500827A (ja) 異化症状および全身性組織創傷の全身的治療方法
US7208577B2 (en) Methods of increasing lean tissue mass using OB protein compositions
CA2061211A1 (en) Stimulation of endosteal bone formation
JP7360751B2 (ja) FGF21 Fc融合タンパク質、GLP-1 Fc融合タンパク質、それらの併用治療剤および使用
JP2023510609A (ja) Glp-1および/またはglp-1類似体、ならびにインスリンおよび/またはインスリン類似体を含む併用療法
US20020019352A1 (en) Stable, active, human ob protein compositions and methods
US20070161551A1 (en) Methods and compositions for the treatment of lipodystrophy
US5679771A (en) Method for treating intestinal diseases
EP3402505B1 (en) Pharmaceutical formulations for the treatment of diabetes
JPH07316071A (ja) 筋ジストロフィー治療薬
JP3034032B2 (ja) 腸疾患用薬剤
CN112206309A (zh) 双靶点血管抑制剂在制备预防或治疗纤维化药物中的用途
RU2804335C2 (ru) Слитый белок fgf21 fc, слитый белок glp-1 fc и комбинированный терапевтический агент, включающий их, и их применение
JP2007519669A (ja) 脂肪異栄養症を治療するための方法及び組成物
JP2001522814A (ja) 増大されたigf−i溶解性を提供する組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041214