JPH07289805A - 含砒素排水の処理方法 - Google Patents
含砒素排水の処理方法Info
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- JPH07289805A JPH07289805A JP8655594A JP8655594A JPH07289805A JP H07289805 A JPH07289805 A JP H07289805A JP 8655594 A JP8655594 A JP 8655594A JP 8655594 A JP8655594 A JP 8655594A JP H07289805 A JPH07289805 A JP H07289805A
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- 229910052785 arsenic Inorganic materials 0.000 title claims abstract 10
- RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N arsenic atom Chemical compound [As] RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract 10
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 title claims abstract 10
- RBTARNINKXHZNM-UHFFFAOYSA-K iron trichloride Chemical compound Cl[Fe](Cl)Cl RBTARNINKXHZNM-UHFFFAOYSA-K 0.000 claims abstract 7
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract 5
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M Chloride anion Chemical compound [Cl-] VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M 0.000 claims abstract 4
- 229910021578 Iron(III) chloride Inorganic materials 0.000 claims abstract 4
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract 4
- 235000014413 iron hydroxide Nutrition 0.000 claims abstract 3
- NCNCGGDMXMBVIA-UHFFFAOYSA-L iron(ii) hydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[Fe+2] NCNCGGDMXMBVIA-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims abstract 3
- 239000003153 chemical reaction reagent Substances 0.000 abstract 3
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 2
- 238000000975 co-precipitation Methods 0.000 abstract 2
- AXCZMVOFGPJBDE-UHFFFAOYSA-L calcium dihydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[Ca+2] AXCZMVOFGPJBDE-UHFFFAOYSA-L 0.000 abstract 1
- 239000000920 calcium hydroxide Substances 0.000 abstract 1
- 229910001861 calcium hydroxide Inorganic materials 0.000 abstract 1
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- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 abstract 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 abstract 1
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- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 砒素含有排水中の砒素を簡単な方法で処理す
る。 【構成】 含砒素排水に塩化第二鉄を添加し、次にポリ
塩化アルミニウムを添加して砒素を水酸化鉄と共沈させ
るに際し、Fe/Alの重量比を1〜4とし、pHを7
〜8に維持して行う。
る。 【構成】 含砒素排水に塩化第二鉄を添加し、次にポリ
塩化アルミニウムを添加して砒素を水酸化鉄と共沈させ
るに際し、Fe/Alの重量比を1〜4とし、pHを7
〜8に維持して行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含砒素排水から砒素を
除去する方法に関する。
除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】操業中あるいは終堀後の鉱山から排出さ
れる坑水や各種の工業排水には砒素が含まれていること
があり、これを除去することは環境保護および生活環境
の安全性の観点から極めて重要である。従来、排水から
砒素を除去する方法としては鉄イオンを加えて共沈させ
る方法が最も安価な方法として実施されてきた。しか
し、最近、環境保護の観点からさらに完全な有害物の排
除が望まれ、高い除去率が求められるようになった。従
来の鉄共沈法では、残留砒素濃度を下げるためには鉄イ
オンの添加量を増大させる必要があり、処理コストが増
大するという欠点があった。また特開昭63−9110
7号公報には鉄系の凝集剤とアルミニウム系凝集剤を用
いてCODを除去することが記載されている。しかし有
害金属の場合については言及されていない。
れる坑水や各種の工業排水には砒素が含まれていること
があり、これを除去することは環境保護および生活環境
の安全性の観点から極めて重要である。従来、排水から
砒素を除去する方法としては鉄イオンを加えて共沈させ
る方法が最も安価な方法として実施されてきた。しか
し、最近、環境保護の観点からさらに完全な有害物の排
除が望まれ、高い除去率が求められるようになった。従
来の鉄共沈法では、残留砒素濃度を下げるためには鉄イ
オンの添加量を増大させる必要があり、処理コストが増
大するという欠点があった。また特開昭63−9110
7号公報には鉄系の凝集剤とアルミニウム系凝集剤を用
いてCODを除去することが記載されている。しかし有
害金属の場合については言及されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を解決し、排水から特に砒素を極低濃度まで除去
する場合にあっても最小限の試薬量で処理することを可
能にする含砒素排水の処理方法を提供することである。
の問題を解決し、排水から特に砒素を極低濃度まで除去
する場合にあっても最小限の試薬量で処理することを可
能にする含砒素排水の処理方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、含砒素排水に塩化第二鉄を添加し、次にポ
リ塩化アルミニウムを添加して砒素を水酸化鉄と共沈さ
せるに際し、Fe/Alの重量比を1〜4とし、pHを
7〜8に維持して行うことに特徴がある。
するために、含砒素排水に塩化第二鉄を添加し、次にポ
リ塩化アルミニウムを添加して砒素を水酸化鉄と共沈さ
せるに際し、Fe/Alの重量比を1〜4とし、pHを
7〜8に維持して行うことに特徴がある。
【0005】
【作用】本発明において、まず、排水のpHを中性とす
る。水酸化物第二鉄はpH3.5以上で生成するが、砒
素の共沈に適したpHは7〜10であることが従来の研
究で明らかになっている。pHはこの範囲で適宜調節す
るが、塩化第二鉄添加後はpHが低下することが多く、
塩化第二鉄添加後にpH7〜8になることが好ましい。
pH調節剤としては消石灰や硫酸が使用できる。
る。水酸化物第二鉄はpH3.5以上で生成するが、砒
素の共沈に適したpHは7〜10であることが従来の研
究で明らかになっている。pHはこの範囲で適宜調節す
るが、塩化第二鉄添加後はpHが低下することが多く、
塩化第二鉄添加後にpH7〜8になることが好ましい。
pH調節剤としては消石灰や硫酸が使用できる。
【0006】塩化第二鉄としては工業用塩化第二鉄(F
eCl3 38%溶液)が使用できる。硫酸第二鉄を用い
ても同様の効果が得られるが、試薬としての販売量が少
ないため一般的ではない。添加量は排水中の砒素濃度に
よって適宜選択するが、良好な砒素除去率を得るために
は次のポリ塩化アルミニウムとの量比が重要である。塩
化第二鉄を添加し、十分攪拌した後ポリ塩化アルミニウ
ムを添加する。ポリ塩化アルミニウムはAl約5%の溶
液が一般に販売されている。
eCl3 38%溶液)が使用できる。硫酸第二鉄を用い
ても同様の効果が得られるが、試薬としての販売量が少
ないため一般的ではない。添加量は排水中の砒素濃度に
よって適宜選択するが、良好な砒素除去率を得るために
は次のポリ塩化アルミニウムとの量比が重要である。塩
化第二鉄を添加し、十分攪拌した後ポリ塩化アルミニウ
ムを添加する。ポリ塩化アルミニウムはAl約5%の溶
液が一般に販売されている。
【0007】発明者らが行った検討によると、塩化第二
鉄添加量は排水1リットルに対しFeとして7.5mg
以上、ポリ塩化アルミニウム添加量は排水1リットルに
対しAlとして2.5mg以上必要である。排水の砒素
濃度が高い場合は適宜添加量を増量するが、必要以上に
添加量を増やさないためには二つの試薬に含まれるF
e:Al重量比を1:1〜4:1、好ましくは3:1に
保つ必要がある。ポリ塩化アルミニウムの添加量が少な
い場合は水酸化鉄の沈澱の一部がコロイド化して除去で
きなくなり、また、塩化第二鉄の添加量が少ない場合は
砒素の共沈が起きにくくなり、砒素の除去率が低下す
る。砒素の共沈が完全に終了するまでpHを7〜8に維
持する必要がある。
鉄添加量は排水1リットルに対しFeとして7.5mg
以上、ポリ塩化アルミニウム添加量は排水1リットルに
対しAlとして2.5mg以上必要である。排水の砒素
濃度が高い場合は適宜添加量を増量するが、必要以上に
添加量を増やさないためには二つの試薬に含まれるF
e:Al重量比を1:1〜4:1、好ましくは3:1に
保つ必要がある。ポリ塩化アルミニウムの添加量が少な
い場合は水酸化鉄の沈澱の一部がコロイド化して除去で
きなくなり、また、塩化第二鉄の添加量が少ない場合は
砒素の共沈が起きにくくなり、砒素の除去率が低下す
る。砒素の共沈が完全に終了するまでpHを7〜8に維
持する必要がある。
【0008】得られた沈澱は沈降法によって除去できる
が、各種の有機凝集剤を使用することによってさらに迅
速に沈降除去できる。
が、各種の有機凝集剤を使用することによってさらに迅
速に沈降除去できる。
【0009】
〔実施例1〕砒素0.12mg/lを含む国内A鉱山の
pHが6.5の坑水1リットルに対し、Fe 10g/
lになるように希釈した市販の試薬塩化第二鉄溶液を1
mlを添加し、マグネティックスターラーにて5分間攪
拌した。次にAl10g/lになるように希釈した市販
のポリ塩化アルミニウム溶液1mlを加えてさらに5分
間攪拌し、東亜合成科学(株)製有機凝集剤アロンフロ
ックA−102の0.1%溶液1mlを加えて1分間攪
拌し、30分静置後ろ過分離した。この間消石灰を用い
てpHを7.3〜7.7になるように調整した。
pHが6.5の坑水1リットルに対し、Fe 10g/
lになるように希釈した市販の試薬塩化第二鉄溶液を1
mlを添加し、マグネティックスターラーにて5分間攪
拌した。次にAl10g/lになるように希釈した市販
のポリ塩化アルミニウム溶液1mlを加えてさらに5分
間攪拌し、東亜合成科学(株)製有機凝集剤アロンフロ
ックA−102の0.1%溶液1mlを加えて1分間攪
拌し、30分静置後ろ過分離した。この間消石灰を用い
てpHを7.3〜7.7になるように調整した。
【0010】〔実施例2〕Fe 10g/l塩化第二鉄
溶液の添加量を1.5ml、Al 10g/lポリ塩化
アルミニウム溶液の添加量を0.5mlとした以外は実
施例1と同じ方法で同じ坑水を処理した。実施例1およ
び実施例2の結果を表1に示す。
溶液の添加量を1.5ml、Al 10g/lポリ塩化
アルミニウム溶液の添加量を0.5mlとした以外は実
施例1と同じ方法で同じ坑水を処理した。実施例1およ
び実施例2の結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば砒素を含む排水から砒素を簡便に効率よく除去するこ
とができる。
ば砒素を含む排水から砒素を簡便に効率よく除去するこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 含砒素排水に塩化第二鉄を添加し、次に
ポリ塩化アルミニウムを添加して砒素を水酸化鉄と共沈
させるに際し、Fe/Alの重量比を1〜4とし、pH
を7〜8に維持して行うことを特徴とする含砒素排水の
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8655594A JPH07289805A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 含砒素排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8655594A JPH07289805A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 含砒素排水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07289805A true JPH07289805A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13890262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8655594A Pending JPH07289805A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 含砒素排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07289805A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000202461A (ja) * | 1999-01-11 | 2000-07-25 | Kurita Water Ind Ltd | 重金属錯体含有排液の処理方法 |
JP2002172395A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nec Environment Eng Ltd | 濃厚無機成分含有排水の水酸化鉄凝集沈澱処理方法 |
CN103351045A (zh) * | 2013-07-18 | 2013-10-16 | 山东中科天泽净水材料有限公司 | 纳米复合聚合氯化铝铁絮凝剂及其制备方法 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP8655594A patent/JPH07289805A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000202461A (ja) * | 1999-01-11 | 2000-07-25 | Kurita Water Ind Ltd | 重金属錯体含有排液の処理方法 |
JP2002172395A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nec Environment Eng Ltd | 濃厚無機成分含有排水の水酸化鉄凝集沈澱処理方法 |
CN103351045A (zh) * | 2013-07-18 | 2013-10-16 | 山东中科天泽净水材料有限公司 | 纳米复合聚合氯化铝铁絮凝剂及其制备方法 |
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