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JPH07288420A - デュアルバンドアンテナ - Google Patents

デュアルバンドアンテナ

Info

Publication number
JPH07288420A
JPH07288420A JP6057160A JP5716094A JPH07288420A JP H07288420 A JPH07288420 A JP H07288420A JP 6057160 A JP6057160 A JP 6057160A JP 5716094 A JP5716094 A JP 5716094A JP H07288420 A JPH07288420 A JP H07288420A
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JP
Japan
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conductor
band antenna
dual band
substrate
antenna according
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Granted
Application number
JP6057160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3006399B2 (ja
Inventor
Munehiko Ito
宗彦 伊藤
Masao Arakawa
雅夫 荒川
Mitoraa Raji
ラジ・ミトラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6057160A priority Critical patent/JP3006399B2/ja
Publication of JPH07288420A publication Critical patent/JPH07288420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006399B2 publication Critical patent/JP3006399B2/ja
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  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 容易に、かつ、合理的にアンテナを形成する
ことができ、製造時の導電体等の組み込みに特に注意を
払う必要もなく製作が可能で、導電体を組み込んだ後
に、容易に所望の周波数に合わせることができる。 【構成】 マイクロ波を受信するアンテナであって、所
望の厚みを有する誘電材料からなり、かつ、表裏を形成
する第1の表面1と第2の表面2を有する基板3と基板
3の第1の表面1に形成された導電性材料から成る第1
の接地導電体4と第1の表面1に形成され、第1の接地
導電体4と絶縁帯27を介し、一定の間隔をおいて包囲
する環状の第1の導電体5と、基板3に埋設され、第1
の接地導電体4と対向し、第1の接地導電体4と絶縁さ
れ、かつ、環状の第1の導電体5とは導通している第2
の導電体6、及び、第2の表面2に形成された第2の導
電体6とは絶縁されている第2の接地導電体7とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの周波数を受送信
するデュアルバンドアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化された多くの遠距離通信シ
ステムは、多数の周波数に対応して動作することが要求
されている。
【0003】たとえば、アメリカ政府により実施された
広範囲に移動する移動体の位置検出システム(以下、G
PSと記す)は、衛星との通信を行うシステムで電磁波
が電離層を介して通信を行うため、電離層内である程度
の遅延が発生する。この遅延は周波数に依存して発生す
るためにその遅延を補償するために、2つの周波数に応
答する必要があった。同じような理由で旧ソ連邦のGL
ONASS位置検出システムも2つの周波数を用いてい
た。また、無線のLANシステムは3つの周波数をコン
トロールやデータ通信を目的として用いていた。
【0004】しかし、多数の周波数を利用することは、
多数のアンテナを必要とし、発信器あるいは受信機にお
いて、アンテナを配置すべき機上のスペースに制限が加
わり問題となっている。
【0005】上記、遠距離通信システムに用いられるア
ンテナは小型化されたアンテナが求められ、平面アンテ
ナが用いられるようになった。この平面アンテナの代表
例としては、マイクロストリップアンテナ(Microstri
p antenna 、以下、MSAとする)がある。
【0006】このMSAは、放射系、給電系が一体とし
て平面的に構成できるので、軽量で極めて小さい平面ア
ンテナである。図3はMSAの1つである2つの周波数
を受送信するアンテナ(以下、デュアルバンドアンテナ
とする)の上面図で、薄い銅箔付きプリント基板上に方
形または円形の開放形平面回路用共振素子をエッチング
等により構成したものである。図4は、図3で示された
デュアルバンドアンテナを図3中ののB−Bで破断した
断面図である。このデュアルバンドアンテナは、低誘電
率材料により形成された基板(103)の表裏に第1及
び第2の対向する表面(101)(102)を備える。
この第1の表面(101)には放射素子として第1の導
電体(104)が形成され、基板(103)の内部には
第2の導電体(105)が形成され、第2の表面(10
2)には接地導電体(106)が形成されている。ま
た、第1及び第2の導電体(104)(105)はたが
いに電気的に絶縁され、これら2つの層はそれぞれ独立
して動作する。上記第1及び第2の導電体(104)
(106)には、同軸ケーブルやセミリジットケーブル
からなる第1及び第2の給電線路(111)(112)
が接続され、これらの給電線路(111)(112)
は、図示の如く、絶縁被膜(109)で他の導電体から
絶縁されている。この給電線路(111)(112)の
給電線(110)は、上記第1及び第2の導電体(10
4)(105)上の給電点(107)(108)に接続
され、放射素子である第1及び第2の導電体(104)
(105)を励振する。
【0007】また上記MSAは、一般のプリント基板と
同じ製造方法で製造することができ、放射系と給電系を
一体として同一平面上に構成することができ、大量生産
が可能で製造原価が安価である。加えて、低姿勢である
ことから周波数が100MHz〜50GHzまでの広波
帯での使用が可能である。そして、電磁波の直線偏波及
び円偏波のアンテナや偏波切り換え可能な偏波共用アン
テナとしても使用できる。また、給電点の位置を任意に
選ぶことにより広いインピーダンスに渡って整合をとる
ことができる。
【0008】しかしながら、MSAは、一般に無負荷Q
が高いため周波数範囲(帯域幅と同じ意味)が狭く、電
圧定在波比(VSWR)が3において、周波数範囲が1
0MHz以下で、狭域である。また、利得は材料のイン
ピーダンス損失に依存し、平均では20db以下であ
る。また、構造上、給電系と放射系の絶縁を確実に行う
必要がある。
【0009】特に、上記デュアルバンドアンテナでは、
2つの周波数は少なくとも10〜20%の差を有して使
用されるが、そのアンテナの諸特性は、基板(103)
や第1及び第2の導電体(104)(105)からなる
導電体により左右されるので、所望の2つの周波数を得
るために、基板(103)の材料、及びその厚み、さら
には第1及び第2の導電体(104)(105)の面積
が正確に計算、設計され、細心の注意を払って製造する
必要がある。
【0010】また、第1の導電体(104)で構成され
るアンテナの周波数の調整は、製造後においてもこの第
1の導電体(104)を除去することにより行えるが、
第2の導電体(105)で構成されるアンテナの周波数
の調整は、第2の導電体(105)が基板(103)に
埋設されているので、製造後では調整できないという問
題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
製造時の導電体等の組み込みに特に注意を払う必要もな
く製作が可能で、導電体を組み込んだ後に、所望の周波
数に容易に合わせることができるデュアルバンドアンテ
ナを提供することにある。
【0012】さらに、請求項2に係る目的は、上記のデ
ュアルバンドアンテナを用いたアンテナシステムを構築
することを目的とする。
【0013】請求項3乃至請求項6に係る目的は、第1
及び第2の導電体もしくは第1の接地導電体の形状によ
り、それぞれの形状に応じ、導電体を励振する偏波を得
ることにある。
【0014】請求項7に係る目的は、所望の周波数を得
ることができる最適の誘電材料を提供することにある。
【0015】請求項8に係る目的は、所望の周波数を得
ることができる最適の給電点の位置を提供することにあ
る。
【0016】さらに、請求項9に係る目的は、プリント
配線板を製造する如く、容易に、かつ、合理的にアンテ
ナを形成することができ、2つの異なる周波数を受信す
る最適な形状を有し、所望の周波数に容易に合わせるこ
とができるデュアルバンドアンテナを提供することにあ
る。
【0017】請求項10及び請求項11に係る目的は、
表裏に形成された接地導電体を導通する最適な手段を提
供することにある。
【0018】請求項12乃至請求項15に係る目的は、
2つのアンテナに最適な給電経路を提供することにあ
る。
【0019】請求項16に係る目的は、第1及び第2の
導電体を導通する最適な手段を提供することにある。
【0020】請求項17及び請求項18に係る目的は、
容易に所望の周波数に合わせることができる最適な手段
を提供することにある。
【0021】請求項19及び請求項20に係る目的は、
所望の周波数を得ることができる最適の給電点の位置を
提供することにある。
【0022】請求項21及び請求項22に係る目的は、
上記のデュアルバンドアンテナを用いたアンテナシステ
ムを構築することを目的とする。
【0023】請求項23乃至請求項26に係る目的は、
第1及び第2の導電体もしくは第1の接地導電体の形状
により、それぞれの形状に応じ、導電体を励振する適切
な偏波を得ることにある。
【0024】請求項27に係る目的は、所望の周波数を
得ることができる最適の誘電材料を提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
デュアルバンドアンテナは、第1のマイクロ波と第1の
マイクロ波と異なる周波数の第2のマイクロ波を受信す
るアンテナであって、このアンテナは、 所望の厚みを有する誘電材料からなり、かつ、表裏
を形成する第1の表面(1)と第2の表面(2)を有す
る基板(3)、 上記基板(3)の第1の表面(1)に形成された導
電性材料から成る第1の接地導電体(4)、 上記第1の表面(1)に形成された、上記第1の接
地導電体(4)と絶縁帯(27)を介し、一定の間隔を
おいて包囲する環状の第1の導電体(5)、 上記基板(3)に埋設され、上記第1の接地導電体
(4)と対向し、この第1の接地導電体(4)と絶縁さ
れ、かつ、環状の第1の導電体(5)とは導通している
第2の導電体(6)、及び、第2の表面(2)に形成さ
れた上記第2の導電体(6)とは絶縁されている第2の
接地導電体(7)、 とを備えたことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項2に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1記載のデュアルバンドアンテナにお
いて、第2の導電体(6)は第1のマイクロ波を受信す
る受信機と、第2のマイクロ波を受信する受信機に接続
して用いることを特徴とする。
【0027】本発明の請求項3に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1または請求項2記載のデュアルバン
ドアンテナにおいて、上記第2の導電体(6)は実質的
に方形、多角形のいずれかであることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項4に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1または請求項2記載のデュアルバン
ドアンテナにおいて、上記第2の導電体(6)は実質的
に円形、楕円形のいずれかであることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項5に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1乃至請求項3記載のデュアルバンド
アンテナにおいて、上記環状の第1の導電体(5)の円
周、及び、外周の輪郭が形成する形状が第1の接地導電
体(4)と相似形であることを特徴とする。
【0030】本発明の請求項6に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1記載のデュアルバンドアンテナにお
いて、上記第1の接地導電体(4)と上記第2の導電体
(6)とはほぼ同一形状であることを特徴とする。
【0031】本発明の請求項7に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1記載のデュアルバンドアンテナにお
いて、上記基板(3)の誘電材料が、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリフルオロエチレン樹脂、アルミナ、
チタン酸マグネシウム系セラミックス、または、ポリフ
ェニレンオキサイド樹脂のいずれかであることを特徴と
する。
【0032】本発明の請求項8に係るデュアルバンドア
ンテナは、請求項1または請求項1記載のデュアルバン
ドアンテナにおいて、給電点(19)(20)が第2の
導電体(6)の対角線上に有ることを特徴とする。
【0033】本発明の請求項9に係るデュアルバンドア
ンテナは、第1のマイクロ波とこの第1のマイクロ波と
異なる周波数の第2のマイクロ波を受信するアンテナで
あって、このアンテナは、第2のマイクロ波を受信する
パッチアンテナと第1のマイクロ波を受信するキャビテ
ィアンテナとを一体に備え、キャビティアンテナは、 所望の厚みを有する誘電材料からなり、かつ、表裏
を形成する第1の表面(1)と第2の表面(2)を有す
る基板(3)、 上記基板(3)の第1の表面(1)に形成された導
電性材料から成る第1の接地導電体(4)、 上記第1の表面(1)に形成された、上記第1の接
地導電体(4)と絶縁帯(27)を介し、一定の間隔を
おいて包囲する環状の第1の導電体(5)、 上記基板(3)に埋設され、上記第1の接地導電体
(4)と対向し、この第1の接地導電体(4)と絶縁さ
れ、かつ、環状の第1の導電体(5)とは導通している
第2の導電体(6)とから構成され、パッチアンテナ
は、 第1の表面(1)に形成された環状の第1の導電体
(5)と、この第1の導電体(5)と導通する第2の導
電体(6)と、 第2の表面(2)に形成され、上記環状の第1の導
電体(5)と導通する第2の導電体(6)と協働する第
2の接地導電体(7)とから構成され、 これらのアンテナを備えたことを特徴とする。
【0034】本発明の請求項10に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項9記載のデュアルバンドアンテナに
おいて、第1の接地導電体(4)と第2の接地導電体
(7)は、グランド線(28)を経由して導通している
ことを特徴とする。
【0035】本発明の請求項11に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項10記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記グランド線(28)は、基板(3)を貫
通するバイアホール(29)であることを特徴とする。
【0036】本発明の請求項12に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項9記載のデュアルバンドアンテナに
おいて、上記第2の導電体(6)は第1の給電路(3
0)に接続され、この第1の給電路(30)は、基板
(3)を貫通して第2の導電体(6)上の第1の給電点
(19)から第2の表面(2)に形成された第1の端子
(31)に延び、この第1の端子(31)は第2の接地
導電体(7)とは絶縁されており、さらに、上記第1の
導電体(5)は第2の給電路(32)に接続され、この
第2の給電路(32)は、この第2の給電点(20)に
接続され、この第2の給電路(32)は、この第2の給
電点(20)から上記基板(3)を貫通して第2の端子
(33)まで延び、かつ、第2の表面(2)上に形成さ
れた第2の接地導電体(7)とは絶縁されて形成され、
上記第2の導電体(6)には中央に開孔(34)が形成
され、上記第1の給電点(19)及び上記第1の給電路
(30)は上記開孔(34)からずれており、上記第2
の給電路(32)も開孔(34)からずれており、この
第2の給電路(32)は、上記基板(3)を貫通する分
岐線(35)、上記開孔(34)内を貫通する中央線
(34)及びこの分岐線(35)と中央線(36)を接
続する接続線(37)を備えることを特徴とする。
【0037】本発明の請求項13に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項9記載のデュアルバンドアンテナに
おいて、上記第1の給電路(30)、分岐路(35)及
び中央線(36)のうち少なくとも一つ以上が基板
(3)を貫通するバイアホールであることを特徴とす
る。
【0038】本発明の請求項14に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記接続線(37)が上記第1の接地導電体
(4)が形成された第1の表面(1)に形成され、この
接続線(37)は第1の接地導電体(4)とは絶縁され
ていることを特徴とする。
【0039】本発明の請求項15に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記接続線(37)が上記第1の接地導電体
(4)を被覆し、かつ、上記基板(3)上に形成された
絶縁層(38)上に形成されていることを特徴とする請
求項12記載のデュアルバンドアンテナ。
【0040】本発明の請求項16に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、環状の第1の導電体(5)の内周と第2の導
電体(6)の外周を導通する多数の導電路(8)がバイ
アホール(39)であることを特徴とする。
【0041】本発明の請求項17に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項9記載のデュアルバンドアンテナに
おいて、上記環状の第1の導電体(5)は少なくとも第
1の取り代(40)と一体に形成され、この第1の取り
代(40)は基板(3)の第1の表面(1)に露出して
形成され、この第1の取り代(40)はパッチアンテナ
の所望の周波数を受送信するために、部分的に切り離し
て用いられることを特徴とする。
【0042】本発明の請求項18に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項9記載のデュアルバンドアンテナに
おいて、上記第1の接地導電体(4)は少なくとも一つ
の第2の取り代(41)と一体に形成され、この第2の
取り代(41)は基板(3)の第1の表面(1)に露出
して形成され、上記環状の第1の導電体(5)に向かっ
て突き出しており、かつ、上記キャビティアンテナの所
望の周波数を受送信するために、部分的に切り離して用
いられることを特徴とする。
【0043】本発明の請求項19に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第1及び第2の給電点(19)(20)
は、同一面内で、上記第2の導電体(6)上に形成され
ることを特徴とする。
【0044】本発明の請求項20に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第2の導電体(6)は、実質的に方形で
あって、第1及び第2の給電点(19)(20)が、上
記第2の導電体(6)の一つの対角線に沿って配置され
ていることを特徴とする。
【0045】本発明の請求項21に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第2の導電体(6)に接続された第1の
マイクロ波を受信する第1の受信機と、第2のマイクロ
波を受信する第2の受信機に接続して用いることを特徴
とする。
【0046】本発明の請求項22に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項21記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第1および第2の受信機は、所定の第1
及び第2の位置(42)(43)で上記パッチに連結さ
れ、上記パッチ上の第1および第2の位置(42)(4
3)は第1および第2の周波数を強調するよう選択され
たことを特徴とする。
【0047】本発明の請求項23に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項22記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第2の導電体(6)が実質的に方形であ
ることを特徴とする。
【0048】本発明の請求項24に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記導電性材料から成る第1の接地導電体
(4)が、方形、楕円形、及び多角形のいずれかである
ことを特徴とする。
【0049】本発明の請求項25に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項24記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第1の導電体(5)が、内周と外周を備
え、内周が方形、楕円形、及び多角形のいずれかである
ことを特徴とする。
【0050】本発明の請求項26に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記第2の接地導電体(7)と第2の導電体
(6)がほぼ同一の形状を有することを特徴とする。
【0051】本発明の請求項27に係るデュアルバンド
アンテナは、請求項12記載のデュアルバンドアンテナ
において、上記基板(3)を構成する誘電材料が、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオロエチレン樹
脂、アルミナ、チタン酸マグネシウム系セラミックス、
またはポリフェニレンオキサイド樹脂のいずれかである
ことを特徴とする。
【0052】
【作用】本発明に係るデュアルバンドアンテナによる
と、このデュアルバンドアンテナは、所望の厚みを有す
る誘電材料からなる基板(3)から形成され、第1の表
面(1)に第1の接地導電体(4)、第2の表面(2)
に第2の接地導電体(7)、第1の表面(1)に第1の
接地導電体(4)と絶縁帯(27)を介し、一定の間隔
をおいて包囲する環状の第1の導電体(5)、及び上記
基板(3)に埋設され、上記第1の接地導電体(4)と
対向し、かつ、この第1の接地導電体(4)と絶縁さ
れ、環状の第1の導電体(5)とは導通している第2の
導電体(6)を備え、第2の導電体(6)と第2の接地
導電体(7)により第1の周波数を受送信するパッチア
ンテナを形成し、加えて、第2の導電体(6)と、この
第2の導電体(6)に導通する環状の第1の導電体
(5)より第2の周波数を受送信するキャビティアンテ
ナを形成して、2つの所望の周波数を受送信するアンテ
ナを得るに当たり第1の表面(1)に形成された環状の
第1の導電体(5)と第2の導電体(6)が導通し、さ
らに、第1の接地導電体(4)と第2の接地導電体
(7)が電気的に接続されているので、環状の第1の導
電体(5)及び、第1の接地導電体(4)の幅や取り代
(40)(41)を削除することにより、このデュアル
バンドアンテナが所望する受送信する周波数を調整する
ことができる。
【0053】また、上記第1及び第2の導電体(5)
(6)及び第1の接地導電体(4)は様々な形状をとる
ことができ、異なった周波数特性を持った、方形、長方
形、多角形、円形、あるいは、楕円形とすることができ
る。
【0054】また、上記基板(3)を構成する誘電材料
としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオ
ロエチレン樹脂、アルミナ、チタン酸マグネシウム系セ
ラミックス、または、ポリフェニレンオキサイド樹脂の
いずれかを用いることができる。以下、本発明を添付し
た図面に沿って詳細に説明する。
【0055】
【実施例】
実施例1 本発明に係るデュアルバンドアンテナの製造方法は、例
えば、両面銅張り積層板を用いて各銅箔をエッチング加
工し、表面よりざぐり加工を行いキャビティ部を形成
し、その後、キャビティ部にめっきを施し、回路を形成
し、さらにキャビティ部に樹脂を充填する。そして、充
填した樹脂の表面に回路を形成することにより、図1の
上面図に示すような構造で、図1に示すA−Aで破断し
た、図2に示すような断面を有する平面アンテナの1つ
であるデュアルバンドアンテナを得ることができる。図
2は、上記デュアルバンドアンテナに給電線路を接続し
た様子も示す。このデュアルバンドアンテナ(10)を
構成する、誘電材料からなる基板(3)は、表裏を構成
する第1の表面(1)と第2の表面(2)を備える。こ
の第1の表面(1)には、四辺(15)(16)(1
7)(18)が導電材料から成る方形で環状の第1の導
電体(5)が形成されている。この方形で環状の第1の
導電体(5)の二辺(15)(17)は、長さがd3で
幅がd5で、他の二辺(16)(18)は、長さがd4
で幅がd6である。また、第1の表面(1)には導電材
料から成る縦がd8で横がd7の寸法を有する方形の第
1の接地導電体(4)が形成され、その周囲には絶縁帯
(27)を介し、この第1の接地導電体(4)と間隔を
おいて包囲する環状の第1の導電体(5)が形成されて
いる。
【0056】上記基板(3)は図1に示す如く、縦がd
10で横がd9の外形寸法を有し、その厚さは、図2に
示す如く、d1にd2を加えた値となっている。この基
板(3)の内部には、第1の表面(1)及び第2の表面
(2)からそれぞれd1、d2離れたところに第2の導
電体(6)が埋設されている。この第2の導電体(6)
は、導電材料より形成され、縦がd4で横がd3の寸法
を有する方形の導電体である。この第2の導電体(6)
は、第1の導電体(5)の四辺(15)(16)(1
7)(18)より第2の導電体(6)に向かって形成さ
れた導電路(8a)により、第1の導電体(5)と接続
されて、導通しているが、この第2の導電体(6)は、
上記第1の接地導電体(4)とは誘電材料により絶縁さ
れている。
【0057】また第2の接地導電体(7)は基板(3)
の第2の表面(2)の全面に形成され、したがって、そ
の形状は方形で縦がd10で横がd9の寸法を有し、基
板(3)と同一寸法を有する。
【0058】上記デュアルバンドアンテナを作動させる
ために、第2の導電体(6)には、図2に示す如く、第
1及び第2の給電線路(24)(26)が接続されてい
る。すなわち、これらの第1及び第2の給電線路(2
4)(26)は、それぞれ導電材料で形成された給電線
(23)(25)と、これらの給電線(23)(25)
を被覆する絶縁被膜(21)(22)より構成され、第
1の給電線路(24)は、第2の表面(2)より基板
(3)の内部の第2の導電体(6)の第1の給電点(1
9)に給電線(23)を介して接続され、第2の接地導
電体(7)とは絶縁被膜(21)により絶縁されてい
る。他方の給電線路(26)は、アンテナ特性に影響を
与えないデュアルバンドアンテナの中心点である第2の
導電体(6)の2つの対角線の互いの交点を通り、第2
の表面(2)より第1の表面(1)に向かって貫通し、
さらに、第1の表面(1)より基板(3)内部の第2の
導電体(6)の第2の給電点(20)に給電線(25)
を介して接続されている。この第2の給電線路(26)
が給電点(20)に着地するまでは、絶縁被膜(22)
により第2の接地導電体(7)、第2の導電体(6)、
及び第1の接地導電体(4)と絶縁されている。
【0059】図1は上記第1及び及び第2の給電点(1
9)(20)の位置を示すために、第1及び及び第2の
給電点(19)(20)を透視して示したもので、これ
らの第1及び及び第2の給電点(19)(20)は、図
に示す如く、第2の導電体(6)の対角線上で、2つの
対角線の互いの交点よりそれぞれd11、d12離れた
点で、この給電点(19)(20)は、第2の導電体
(6)の局部の入力インピーダンスを、それぞれの位置
において第1及び第2の周波数f1、f2の給電線路及
び信号の圧縮に対し、50Ωに一致するよう、また、ノ
イズの原因となる電磁波成分が最小値となるように選択
される。
【0060】第2の接地導電体(7)の寸法d9、d1
0は、受送信する周波数に応じて第2の導電体(6)と
の相関関係で決定される。何故なら、この第2の接地導
電体(7)は、このデュアルバンドアンテナの側面、あ
るいは裏面より第2の導電体(6)に到達するはねかえ
り信号を遮断するために設けたものであり、図に示すよ
うに、デュアルバンドアンテナの第2の表面(2)に第
2の導電体(6)の寸法より大きい、縦がd10で横が
d9である第2の接地導電体(7)を備え、第2の表面
(2)より第2の導電体(6)に到達するマイクロ波を
遮断することができるからである。
【0061】また、第2の導電体(6)の寸法及び中心
点から給電点(19)までの距離d11は、第1の周波
数f2によるアンテナ特性が高くなるように選択され
る。同様に、環状の第1の導電体(5)と接続された第
2の導電体(6)の寸法及び中心点から給電点(20)
までの距離d12は、第2の周波数f1によるアンテナ
特性が高くなるように選択される。
【0062】例えば、前記のGPSに使用される2つの
周波数f1=1.575GHz、f2=1.277GH
zに応答する上記デュアルバンドアンテナについて示す
と、 d1=d2=3.12mm d3=6.03mm d4=6.32mm d5=0.57mm d6=0.40mm d7=d8=5.09mm d9=d10=10.00mm d11=1.34mm d12=1.59mm が用いられる。
【0063】基板(3)を構成する誘電材料としては、
たとえば、ポリフェニレンオキサイド樹脂が最適であ
る。このポリフェニレンオキサイド樹脂は上記周波数に
おいて、比誘電率が3.35、又は10.5で損失が最
も小さくなる。
【0064】上記周波数において損失が小さくできる基
板(3)の比誘電率は、2.6、3.6、4.2、9.
6、及び10.6で、それぞれの近傍値を有する誘電材
料を使用するのが好ましく、ポリフェニレンオキサイド
樹脂の他に使用できる適切な誘電材料としては、エポキ
シ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオロエチレン樹脂、
アルミナ系セラミック、及び、チタン酸マグネシウム系
セラミックス等が用いられる。また、導電材料としては
銅の他に、アルミニウム、スズ、及び銀が用いられる。
【0065】また、上記GPSに適するデュアルバンド
アンテナの寸法は、GLONASS位置検出システムに
用いられる2つの周波数f1=1.602GHz、f2
=1.246GHzに使用されるデュアルバンドアンテ
ナの寸法とほぼ同じ寸法である。
【0066】上記実施例において各寸法を明示したが、
特に限定する必要はなく、 d3>d7 d4>d8 d5>0 d6>0 d7>0 d8>0 d3+d6+d6≦d9 d4+d5+d5≦d10 であれば良い。
【0067】実施例2 図5は、本発明に係るデュアルバンドアンテナの他の一
実施例の上面図であり、図1と同様、基板(3)の内部
の第1及び第2の給電点(19)(20)の位置が理解
できるよう、第1及び第2の給電点(19)(20)
は、基板(3)の表面上に明記してある。
【0068】このデュアルバンドアンテナは、図に示す
如く、円形板をしている。実施例1と同様、第1の接地
導電体(4)は、基板(3)の第1の表面(1)に形成
され、導電材料から形成される環状の第1の導電体
(5)も第1の表面(1)に形成され、絶縁帯(27)
を介し一定の間隔をおいて、上記第1の接地導電体
(4)を包囲している。
【0069】基板(3)の内部には、上記第1の接地導
電体(4)と上記絶縁帯(27)とを合わせた大きさで
円形の第2の導電体(6)が埋設され、第1の導電体
(5)と導電路(8)で電気的に接続されている。した
がって、実施例1で説明した図2の断面図とほぼ同様の
断面を示すので、ここでは省略する。
【0070】この環状の第1の導電体(5)に導通する
第2の導電体(6)は、第1及び第2の給電点(19)
(20)より給電することにより所望の第1及び第2の
周波数f1、f2のマイクロ波を与える。
【0071】実施例3 図6は本発明に係るデュアルバンドアンテナの他の一実
施例の上面図で、図1と同様、基板(3)の内部の第1
及び第2の給電点(19)(20)の位置が理解できる
よう、第1及び第2の給電点(19)(20)を基板
(3)の表面上に明記してある。
【0072】このデュアルバンドアンテナは、図に示す
如く、環状の第1の導電体(5)及び第1の接地導電体
(4)は、多角形、具体的には、六角形である。
【0073】実施例1と同様、第1の接地導電体(4)
は基板(3)の第1の表面(1)に形成されている。ま
た、導電材料から形成される六角形の環状の第1の導電
体(5)も第1の表面(1)に形成され、絶縁帯(2
7)を介し一定の間隔をおいて、上記第1の接地導電体
(4)を包囲している。
【0074】基板(3)の内部には、上記第1の接地導
電体(4)と上記の間隔とを合わせた大きさで六角形の
第2の導電体(6)が埋設され、第1の導電体(5)と
導電路(8)で電気的に接続されている。したがって、
実施例1で説明した図2の断面図とほぼ同様の断面を示
すので、ここでは省略する。
【0075】この環状の第1の導電体(5)に導通する
第2の導電体(6)は、第1及び第2の給電点(19)
(20)より給電することにより所望の第1及び第2の
周波数f1、f2のマイクロ波を与える。図7及び図8
は、実施例1のデュアルバンドアンテナのGPSに使用
される2つの周波数f1=1.575GHz、f2=
1.277GHzを中心とした周波数に対する電圧定在
波比(VSWR)の値を示したもので、それぞれの周波
数での周波数範囲は、電圧定在波比が3において、21
MHzと11MHzである。また、図9及び図10は、
上記の2つの周波数f1、f2における、アンテナ面に
対し垂直方向を0(deg)とした受信波の方位角に対
する指向特性であり、それぞれの角度での電磁場の最大
値=Emax(dB)、及び最小値=Emin(dB)
を示したものである。
【0076】実施例4 図11〜図15は、本発明に係る他の一実施例のデュア
ルバンドアンテナである。
【0077】図11は上記デュアルバンドアンテナ(1
1)の上面図で、図12、図13は、図11に示すC−
C、D−Dでそれぞれ破断した断面図である。
【0078】また、図14は本実施例におけるデュアル
バンドアンテナの構成を示した分解斜視図である。
【0079】図15は、上記図11に示すデュアルバン
ドアンテナに給電線路を接続した様子を示す断面図であ
る。
【0080】このデュアルバンドアンテナ(11)は1
つのユニットに2つのアンテナを統合しているもので、
一方は、例えば周波数がf1=1.227GHzのマイ
クロ波を受信するパッチアンテナで、他方は、例えば周
波数がf2=1.575GHzのマイクロ波を受信する
キャビティアンテナである。
【0081】図12に示す如く、このデュアルバンドア
ンテナ(11)は、全体の厚みのそれぞれ約1/2の厚
みを有する上半分の基板(3a)と下半分の基板(3
b)から構成されている方形の基板(3)を有する。
【0082】上記それぞれの基板(3a)(3b)は、
ポリフェニレンオキサイド樹脂で形成されている。尚、
これらの基板(3a)(3b)を構成する誘電材料とし
ては、ポリフェニレンオキサイド樹脂の他に、例えば、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオロエチレン
樹脂、アルミナ系セラミック、及び、チタン酸マグネシ
ウム系セラミックス等を用いることができる。
【0083】第2の接地導電体(7)は、周知のプリン
ト配線板に使用される露光、エッチング処理等の回路形
成方法により下半分の基板(3b)の下面に形成されて
いる。この第2の接地導電体(7)は下半分の基板(3
b)の一部を除いてほぼ下面の全域にわたり形成されて
いる。
【0084】また、第2の導電体(6)は下半分の基板
(3b)の上面に上記第2の接地導電体(7)と同様、
周知のプリント配線板に使用される露光、エッチング処
理等の回路形成方法により形成され、その形状は方形
で、大きさは第2の接地導電体(7)より小さくなって
いる。
【0085】さらに、第1の接地導電体(4)は上記上
半分の基板(3a)の表面の中心付近に形成され、上記
第2の導電体(6)より小さい方形を成している。
【0086】また、この第1の接地導電体(4)と同一
面内で、第1の接地導電体(4)の周囲を取り囲むよう
に、絶縁帯(27)を介し、環状の第1の導電体(5)
が形成されている。
【0087】この環状の第1の導電体(5)は、図12
に示す如く、内周部から、第2の導電体(6)の内周部
に沿って一定の間隔をあけて設けられている導電路
(8)で電気的に接続され、めっきを施した複数のバイ
アホール(39)で形成されている。
【0088】上記環状の第1の導電体(5)と、第2の
導電体(6)と、この2つの導電体を導通する複数のバ
イアホール(39)、及び、第2の接地導電体(7)と
は協働してパッチアンテナを形成する。また、環状の第
1の導電体(5)と、第2の導電体(6)と、複数のバ
イアホール(39)、及び、第1の接地導電体(4)と
は協働してキャビティアンテナを形成する。
【0089】上記環状の第1の導電体(5)は、図11
に示す如く、第1の取り代(40)と一体に形成されて
おり、この第1の取り代(40)は、環状の第1の導電
体(5)の一辺の一部分に形成され、基板(3)の外に
向かって突設している。
【0090】また、キャビティアンテナを構成する方形
の第1の接地導電体(4)の辺の一部分には、上記環状
の第1の導電体(5)に向って突設し、この環状の第1
の導電体(5)と一定の間隔を保って形成された第2の
取り代(41)が形成されている。
【0091】したがって、第1の導電体(5)と第2の
導電体(6)及び第2の接地導電体(7)とで構成され
るパッチアンテナは、上記第1の取り代(40)の一部
をエッチングや切削して取り除くことで、該パッチアン
テナが受送信する所望の周波数に適合することができ
る。
【0092】同様に第1の接地導電体(4)に形成され
た第2の取り代(41)は、その一部をエッチングや切
削して取り除くことにより、第1の接地導電体(4)と
第1の導電体(5)及び第2の導電体(6)とで構成さ
れるキャビティアンテナが受送信する所望の周波数に適
合することができる。
【0093】このデュアルバンドアンテナ(11)は、
図14に示す如く、上半分の基板(3a)、第2の導電
体(6)、下半分の基板(3b)、及び、第2の接地導
電体(7)から構成されている。図に示す如く、上半分
の基板(3a)には、第1の接地導電体(4)と、環状
の第1の導電体(5)と、分岐線(35)と中央線(3
6)の第1の表面(1)に露出した頂点を導通接続する
接続線(37)が形成されている。また、第2の導電体
(6)には、その中央部付近に開孔(34)を有してい
る。
【0094】図15は、受送信のための給電線路(2
4)(26)を備えた、図11で示されたデュアルバン
ドアンテナ(11)のC−Cで破断した断面図で、この
デュアルバンドアンテナ(11)のパッチアンテナは、
中心導体と外部導体が同軸円筒状に配置された同軸心を
束ねた同軸ケーブルで構成された給電線路(24)で受
送信を行う受信機及び送信機に接続されている。
【0095】第2の導電体(6)は、図に示す如く、第
1の給電点(19)を備え、この第1の給電点(19)
は第2の導電体(6)の中心位置からずれた位置に形成
され、第1の給電路(30)上に形成されている。
【0096】また、この第1の給電路(30)は、バイ
アホール(30a)で形成され、基板(3)の頂面に突
き出た端子を有し、この端子は第1の接地導電体(4)
と絶縁されたランド(46)を形成している。
【0097】一方、この第1の給電路(30)の下端に
は、第2の接地導電体(7)と電気的に絶縁され接続用
パッドとなる第1の端子(31)が、基板(3)の下面
に形成されている。上記同軸ケーブルで構成された給電
線路(24)の中心導体である給電線(23)は、この
第1の端子(31)に半田付けされ、外部導体で形成さ
れたシールド線(44)は第2の接地導電体(7)に半
田付けされている。
【0098】また、第1の給電路(30)がバイアホー
ル(30a)で形成されているので、第1の端子(3
1)の代わりに、ランド(46)に上記給電線(23)
を接続することができる。よって、第1の給電路(3
0)は基板(3)の下面よりランド(46)に給電線
(23)を導くのに非常に有用である。
【0099】この点で、給電線(23)に代えてピンを
有するピンコネクターを用いることも有用で、ピンをバ
イアホール(30a)に挿し込み、第2の導電体(6)
に形成された第1の給電点(19)に導通することがで
きる。
【0100】第2の導電体(6)は第2の給電点(2
0)を備え、この第2の給電点(20)は、第2の導電
体(6)の中心位置からずれた位置に形成され、この第
2の給電点(20)は、分岐路(35)と、基板(3)
の頂面と同一面の接続線(37)、及び中央線(36)
より構成された第2の給電路(32)に接続されてい
る。この分岐路(35)は第2の給電点(20)から接
続線(37)の一端に上方に向かって延びているめっき
されたバイアホール(35a)により形成されている。
【0101】上記接続線(37)は第1の接地導電体
(4)と同一平面に形成され、図11に示す如く、第1
の接地導電体(4)とは電気的に絶縁された状態で第1
の接地導電体(4)の対角線上に形成されている。
【0102】中心線(36)は接続線(37)の一端よ
り基板(3)を貫通して垂直線上に延びためっきされた
バイアホール(36a)により形成され、基板(3)の
下面の第2の接地導電体(7)と電気的に絶縁された第
2の端子(33)に接続されている。また、この中心線
(36)は、パッチアンテナやキャビティアンテナのア
ンテナ特性に影響を与えないように、第2の導電体
(6)の中央部に形成された開孔(34)を貫通して延
びている。
【0103】換言すれば、キャビティアンテナの第2の
給電路(32)はアンテナ特性に悪影響を与えることな
しに基板(3)の下面の第2の端子(33)まで一連に
経由して接続されている。
【0104】給電線路(26)の中心導体である給電線
(25)は、第2の接地導電体(7)とは電気的に絶縁
された上記第2の端子(33)に半田付けされ、外部導
体で形成されたシールド線(45)は第2の接地導電体
(7)に隣接した点に半田付けされ、キャビティアンテ
ナは、パッチアンテナと同様に対応する受信機及び送信
機に同軸ケーブルで構成された給電線(25)とシール
ド線(45)を有する給電線路(26)を介して接続さ
れている。
【0105】このパッチアンテナを構成する第2の接地
導電体(7)は、キャビティアンテナを構成する第1の
接地導電体(4)から第2の接地導電体(7)に延びる
複数のめっきされたバイアホール(29)で形成される
グランド線(28)により電気的に接続されている。こ
れらのバイアホール(29)は第2の導電体(6)に形
成された開孔(34)を貫通し、図11に示す如く、中
央線(36)に対し放射状に形成されている。すなわ
ち、バイアホール(29)は、相互に密接して中央線
(36)を中心として弓状に配置され、約250°の角
度以上の広がりをもって設けられている。
【0106】前記給電線(25)は中心線(36)を貫
通して挿入され、接続線(37)に半田付けすることも
できる。さらに、ピンを有するピンコネクターを用いる
ことも有用で、ピンをバイアホール(36a)に挿し込
み、第2の導電体(6)に形成された第2の給電点(2
0)に導通することができる。
【0107】上記第1の給電点(19)及び第2の給電
点(20)は、第2の導電体(6)と同一平面に形成さ
れ、その結果、このデュアルバンドアンテナ(11)が
有する2つのアンテナは、正確で信頼性の高い位置検出
のための2つの異なる周波数によって送られる情報を受
信し、確実な位置情報を接続された受信機に与えること
ができる。
【0108】本発明において、第1の給電点(19)、
第2の給電点(20)は、中央のバイアホール(36
a)を通過する方形の第2の導電体(6)の対角線上に
配置され、中心線(33)、分岐路(35)、及び、第
1の給電路(30)は、アンテナを製造する工程におい
て、基板(3)にドリル加工することで容易に形成する
ことができる。
【0109】実施例5 図16は、本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図で、図17は、図16のC−Cで破断
した断面図である。
【0110】このデュアルバンドアンテナ(12)は、
上記実施例4で示したデュアルバンドアンテナ(11)
と実質的には同様の構造であるが、基板(3)と同様の
誘電材料で構成された絶縁層(38)が上層に重ねられ
ている。この絶縁層(38)の上面には、導電材料で、
第2の給電点(20A)から中央線(34A)と分岐路
(35A)を相互に連結するための第2の給電路(32
A)の一部を構成する接続線(37A)が形成されてい
る。
【0111】したがって、実施例4で示した種々の導電
体は、図16及び図17で示した絶縁層(38)の下部
に形成され、実施例4の説明で使用した図11及び図1
2の中で示した符号にAを付して表示した図16及び図
17中で示される符号が付与された部分については、実
施例4と同様の機能及び形状を有することになる。それ
ゆえ、重複した説明は簡略のために、ここでは省略す
る。
【0112】また、実施例4及び実施例5において、上
述の様に、基板の上面に形成された導電体、基板の内部
に形成された導電体、及び、基板の下面に形成された導
電体等をそれぞれ電気的に接続するために、めっきされ
たスルーホールやバイアホールを利用するのと同様に、
電気的相互接続のために、導体線、導電ピン、及び、類
似した接続手段を使用することができる。加えて、第1
の接地導電体(4)(4A)、第2の接地導電体(7)
(7A)、第2の導電体(6)(6A)、及び、環状の
第1の導電体(5)(5A)の形状は、それぞれの実施
例に沿って、円形、楕円形、多角形のいずれでも良い。
【0113】実施例6 図18は、本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図で、図19は、図18のC−Cで破断
した断面図である。
【0114】図18に示す如く、本実施例のデュアルバ
ンドアンテナ(13)は、その外観や断面は上記実施例
4で示したデュアルバンドアンテナ(11)と実質的に
は同様の構成を備え、基板(3)の上面に方形の第1の
接地導電体(4)と、絶縁帯(27)を介して、環状の
第1の導電体(5)が形成されている。また、第1の導
電体(5)及び第1の接地導電体(4)には、受送信す
る周波数に適合するための第1の取り代(40)及び第
2の取り代(41)が設けられている。
【0115】また、図19に示す如く、基板(3)内部
には、上記第1の接地導電体(4)と絶縁帯(27)と
対向して埋設された第2の導電体(6)が形成されてい
る。そして、基板(3)の下面には、第2の接地導電体
(7)が形成されている。その他、図18及び図19中
で示される番号が付加された部分については、図11乃
至図14の同じ番号が付加された部分と同様であるの
で、重複した説明は簡略のために、ここでは省略する。
【0116】このデュアルバンドアンテナ(13)は、
本体を構成する基板(3)全体の厚みのそれぞれ約1/
2の厚みを有する上半分の基板(3a)と下半分の基板
(3b)の誘電率が異なる基板を用いて容易に、受信す
る2つの周波数の受信域に相応に広がった間隔を得るこ
とができる。
【0117】例えば、上半分の基板(3a)には、誘電
率10.0のポリフェニレンオキサイド樹脂を使用した
基板を用い、下半分の基板(3b)には、誘電率3.5
のポリフェニレンオキサイド樹脂を使用した基板を用い
て容易に受信する2つの周波数の受信域に、相応に広が
った間隔を得ることができる。
【0118】尚、前述の如く、上半分の基板(3a)に
高誘電率の材料を用い、下半分の基板(3b)に低誘電
率の材料を使用してもよく、反対に、上半分の基板(3
a)に低誘電率の材料を用い、下半分の基板(3b)に
高誘電率の材料を使用してもよい。また、同種の誘電材
料に限らず、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフルオロエチレン
樹脂、アルミナ系セラミック、及び、チタン酸マグネシ
ウム系セラミックス等を用いてもよく、パッチアンテナ
及びキャビティアンテナを構成する基板(3)を構成す
る誘電材料の誘電率の値が上半分と下半分でそれぞれ異
なる誘電値を有する誘電材料を使用することにより、受
信する2つの周波数の受信域が相応に広がった間隔を得
ることができる。
【0119】実施例7 図20は、本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図であり、図21及び図22は、図20
のC−C、D−Dで破断したデュアルバンドアンテナの
断面図である。
【0120】図に示す如く、本実施例のデュアルバンド
アンテナ(14)は、その外観や断面構造は上記実施例
4で示したデュアルバンドアンテナ(11)と実質的に
は同様の構成を備え、基板(3)の上面に方形の第1の
接地導電体(4)と、絶縁帯(27)を介して、環状の
第1の導電体(5)が形成されている。また、第1の導
電体(5)及び第1の接地導電体(4)には、受送信す
る周波数に適合するための第1の取り代(40)及び第
2の取り代(41)が設けられている。
【0121】また、基板(3)の内部には、上記第1の
接地導電体(4)及び絶縁帯(27)と対向して埋設さ
れた第2の導電体(6)が形成されている。そして、基
板(3)の下面には、第2の接地導電体(7)が形成さ
れている。
【0122】さらに、実施例4においては、環状の第1
の導電体(5)と基板(3)内部に埋設された第2の導
電体(6)とを電気的に接続するために複数のバイアホ
ール(39)が形成されたが、本実施例においては、図
に示すごとく、上記第1の導電体(5)と第2の導電体
(6)を電気的に接続するために、導電性を有する導電
ピン(47)が打ち込まれている。
【0123】この導電ピン(47)を使用することによ
り、上記実施例4で示した、バイアホール(39)を形
成する方法に比べ、容易に第1の導電体(5)と第2の
導電体(6)とを電気的に接続することができる。
【0124】その他、図20乃至図22中で示される同
じ番号が付加された部分については、図11乃至図14
と同様であるので、重複した説明は簡略のために、ここ
では省略する。
【0125】実施例8 図23は、本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図であり、図24及び図25は、図23
のC−C、D−Dで破断したデュアルバンドアンテナの
断面図である。
【0126】図に示す如く、本実施例のデュアルバンド
アンテナ(9)は、その外観や断面構造は上記実施例4
で示したデュアルバンドアンテナ(11)と実質的には
同様の構造をし、基板(3)の上面に方形の第1の接地
導電体(4)と、絶縁帯(27)を介して、環状の第1
の導電体(5)が形成されている。また、第1の導電体
(5)及び第1の接地導電体(4)には、受送信する周
波数を調整するための第1の取り代(40)及び第2の
取り代(41)が設けられている。
【0127】また、基板(3)内部には、上記第1の接
地導電体(4)と絶縁帯(27)と対向して埋設された
第2の導電体(6)が形成されている。そして、基板
(3)の下面には、第2の接地導電体(7)が形成され
ている。
【0128】また、本実施例においては、環状の第1の
導電体(5)の内側に沿って、基板(3)の表面より基
板(3)の内部に埋設された第2の導電体(6)に向か
った環状溝(48)が形成されている。この環状溝(4
8)の深さは第2の導電体(6)が露出する深さになっ
ている。そして、上記第1の導電体(5)と第2の導電
体(6)を電気的に接続するために、この環状溝(4
8)の側面にはめっきが施されている。
【0129】この環状溝(48)を使用することによ
り、上記実施例で示した、バイアホールを形成する方法
に比べ、容易に上記第1の導電体(5)と第2の導電体
(6)を電気的に接続することができる。
【0130】その他、図23乃至図25中で示される同
じ番号が付加された部分については、図11乃至図14
と同様であるので、重複した説明は簡略のために、ここ
では省略する。
【0131】上述のように、本発明に係るデュアルバン
ドアンテナは、デュアルバンドアンテナを構成する基板
の上面に、2つのアンテナを構成する導電体の一部が形
成されているので、使用者は、パッチアンテナとキャビ
ティアンテナの双方の周波数を所望の値にするために、
これら表面に形成された導電体を除去することにより容
易に調整することができる。
【0132】また、パッチアンテナとキャビティアンテ
ナはそのアンテナを構成する導電体を共有していると言
う点で結合されているので、異なるモードでのこれら2
つのアンテナの間を実質的に相互に連結する手段を要し
ない。それゆえに、アンテナの一方の周波数を調整する
場合に、他のアンテナの周波数に影響せず、2つのアン
テナのそれぞれに一致した周波数に調整をすることがで
きる。
【0133】また、周波数特性及び指向特性において高
い特性を示し、2つの周波数を受送信するアンテナとし
て有用である。
【0134】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明のデュアル
バンドアンテナによると、環状の第1の導電体と、絶縁
基板の内部に形成された第2の導電体が導電路を介して
電気的に接続され、さらに、第1の接地導電体と第2の
接地導電体がグランド線を介して電気的に接続されてい
るので、絶縁基板の内部に形成された第2の導電体の幅
を調整することはなく、上面に形成された環状の第1の
導電体及び第1の接地導電体の幅や取り代を除去するこ
とにより、このデュアルバンドアンテナが目的に応じて
受送信する所望の周波数に容易に合わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のデュアルバンドアンテ
ナの上面図である。
【図2】図1のA−Aで破断したデュアルバンドアンテ
ナの断面図である。
【図3】従来のデュアルバンドアンテナの上面図であ
る。
【図4】図3のB−Bで破断したデュアルバンドアンテ
ナの断面図である。
【図5】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンドア
ンテナの上面図である。
【図6】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンドア
ンテナの上面図である。
【図7】本発明に係る一実施例のデュアルバンドアンテ
ナの一周波数を中心とした周波数特性図である。
【図8】本発明に係る一実施例のデュアルバンドアンテ
ナの他の周波数を中心とした周波数特性図である。
【図9】本発明に係る一実施例のデュアルバンドアンテ
ナの一周波数の指向特性図である。
【図10】本発明に係る一実施例のデュアルバンドアン
テナの他の周波数の指向特性図である。
【図11】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図である。
【図12】上記図11のC−Cで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図13】上記図11のD−Dで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図14】上記一実施例のデュアルバンドアンテナの分
解構成図である。
【図15】本発明に係る一実施例図11のデュアルバン
ドアンテナに給電線路を接続し、C−Cで破断した断面
図である。
【図16】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図である。
【図17】上記図16のC−Cで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図18】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図である。
【図19】上記図16のC−Cで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図20】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図である。
【図21】上記図20のC−Cで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図22】上記図20のD−Dで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図23】本発明に係る他の一実施例のデュアルバンド
アンテナの上面図である。
【図24】上記図23のC−Cで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【図25】上記図23のD−Dで破断したデュアルバン
ドアンテナの断面図である。
【符号の説明】
1 第1の表面 2 第2の表面 3 基板 4 第1の接地導電体 5 第1の導電体 6 第2の導電体 7 第2の接地導電体 8 導電路 10 デュアルバンドアンテナ 19 第1の給電点 20 第2の給電点 21 絶縁被膜 22 絶縁被膜 23 給電線 24 第1の給電線路 25 給電線 26 第2の給電線路 27 絶縁帯 28 グランド線 29 バイアホール 30 第1の給電路 31 第1の端子 32 第2の給電路 33 第2の端子 34 開孔 35 分岐路 36 中央線 37 接続線 38 絶縁層 39 バイアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 15/00

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマイクロ波とこの第1のマイクロ
    波と異なる周波数の第2のマイクロ波を受信するアンテ
    ナであって、このアンテナは、 所望の厚みを有する誘電材料からなり、かつ、表裏
    を形成する第1の表面(1)と第2の表面(2)を有す
    る基板(3)、 上記基板(3)の第1の表面(1)に形成された導
    電性材料から成る第1の接地導電体(4)、 上記第1の表面(1)に形成された、上記第1の接
    地導電体(4)と絶縁帯(27)を介し、一定の間隔を
    おいて包囲する環状の第1の導電体(5)、 上記基板(3)に埋設され、上記第1の接地導電体
    (4)と対向し、この第1の接地導電体(4)と絶縁さ
    れ、かつ、環状の第1の導電体(5)とは導通している
    第2の導電体(6)、及び第2の表面(2)に形成され
    た、上記第2の導電体(6)とは絶縁されている第2の
    接地導電体(7)、 とを備えたデュアルバンドアンテナ。
  2. 【請求項2】 第2の導電体(6)は第1のマイクロ波
    を受信する受信機と、第2のマイクロ波を受信する受信
    機に接続して用いることを特徴とする請求項1記載のデ
    ュアルバンドアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記第2の導電体(6)は実質的に方
    形、多角形のいずれかであることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のデュアルバンドアンテナ。
  4. 【請求項4】 上記第2の導電体(6)は実質的に円
    形、楕円形のいずれかであることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のデュアルバンドアンテナ。
  5. 【請求項5】 上記環状の第1の導電体(5)の、外周
    の輪郭が形成する形状が第1の接地導電体(4)と相似
    形であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれ
    か記載のデュアルバンドアンテナ。
  6. 【請求項6】 上記第1の接地導電体(4)と上記第2
    の導電体(6)とはほぼ同一形状であることを特徴とす
    る請求項1記載のデュアルバンドアンテナ。
  7. 【請求項7】 上記基板(3)の誘電材料が、エポキシ
    樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオロエチレン樹脂、ア
    ルミナ、チタン酸マグネシウム系セラミックス、または
    ポリフェニレンオキサイド樹脂のいずれかであることを
    特徴とする請求項1記載のデュアルバンドアンテナ。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の給電点(19)(20)
    が第2の導電体(6)の対角線上に有ることを特徴とす
    る請求項3又は請求項5記載のデュアルバンドアンテ
    ナ。
  9. 【請求項9】 第1のマイクロ波とこの第1のマイクロ
    波と異なる周波数の第2のマイクロ波を受信するアンテ
    ナであって、このアンテナは、第2のマイクロ波を受信
    するパッチアンテナと第1のマイクロ波を受信するキャ
    ビティアンテナとを一体に備え、キャビティアンテナ
    は、 所望の厚みを有する誘電材料からなり、かつ、表裏
    を形成する第1の表面(1)と第2の表面(2)を有す
    る基板(3)、 上記基板(3)の第1の表面(1)に形成された導
    電性材料から成る第1の接地導電体(4)、 上記第1の表面(1)に形成された、上記第1の接
    地導電体(4)と絶縁帯(27)を介し、一定の間隔を
    おいて包囲する環状の第1の導電体(5)、 上記基板(3)に埋設され、上記第1の接地導電体
    (4)と対向し、この第1の接地導電体(4)と絶縁さ
    れ、かつ、環状の第1の導電体(5)とは導通している
    第2の導電体(6)とから構成され、 パッチアンテナは、 第1の表面(1)に形成された環状の第1の導電体
    (5)と、この第1の導電体(5)と導通する第2の導
    電体(6)と、 第2の表面(2)に形成され、上記環状の第1の導
    電体(5)と導通する第2の導電体(6)と協働する第
    2の接地導電体(7)とから構成され、 これらのアンテナを備えたデュアルバンドアンテナ。
  10. 【請求項10】 第1の接地導電体(4)と第2の接地
    導電体(7)は、グランド線(28)を経由して導通し
    ていることを特徴とする請求項9記載のデュアルバンド
    アンテナ。
  11. 【請求項11】 上記グランド線(28)は、基板
    (3)を貫通するバイアホール(29)であることを特
    徴とする請求項10記載のデュアルバンドアンテナ。
  12. 【請求項12】 上記第2の導電体(6)は第1の給電
    路(30)に接続され、この第1の給電路(30)は、
    基板(3)を貫通して第2の導電体(6)上の第1の給
    電点(19)から第2の表面(2)に形成された第1の
    端子(31)に延び、この第1の端子(31)は第2の
    接地導電体(7)とは絶縁されており、さらに、上記第
    1の導電体(5)は第2の給電路(32)に接続され、
    この第2の給電路(32)は、この第2の給電点(2
    0)に接続され、この第2の給電路(32)は、この第
    2の給電点(20)から上記基板(3)を貫通して第2
    の端子(33)まで延び、かつ、第2の表面(2)上に
    形成された第2の接地導電体(7)とは絶縁されて形成
    され、上記第2の導電体(6)には中央に開孔(34)
    が形成され、上記第1の給電点(19)及び上記第1の
    給電路(30)は上記開孔(34)からずれており、上
    記第2の給電路(32)も開孔(34)からずれてお
    り、第2の給電路(32)上記基板(3)を貫通する分
    岐線(35)、上記開孔(34)内を貫通する中央線
    (36)及びこの分岐線(35)と中央線(36)を接
    続する接続線(37)を備えることを特徴とする請求項
    9記載のデュアルバンドアンテナ。
  13. 【請求項13】 上記第1の給電路(30)、分岐路
    (35)及び中央線(36)のうち少なくとも一つ以上
    が基板(3)を貫通するバイアホールであることを特徴
    とする請求項9記載のデュアルバンドアンテナ。
  14. 【請求項14】 上記接続線(37)が上記第1の接地
    導電体(4)が形成された第1の表面(1)に形成さ
    れ、この接続線(37)は第1の接地導電体(4)とは
    絶縁されていることを特徴とする請求項12記載のデュ
    アルバンドアンテナ。
  15. 【請求項15】 上記接続線(37)が上記第1の接地
    導電体(4)を被覆し、かつ、上記基板(3)上に形成
    された絶縁層(38)上に形成されていることを特徴と
    する請求項12記載のデュアルバンドアンテナ。
  16. 【請求項16】 環状の第1の導電体(5)の内周と第
    2の導電体(6)の外周を導通する多数の導電路(8)
    がバイアホール(39)であることを特徴とする請求項
    12記載のデュアルバンドアンテナ。
  17. 【請求項17】 上記環状の第1の導電体(5)は少な
    くとも第1の取り代(40)と一体に形成され、この第
    1の取り代(40)は基板(3)の第1の表面(1)に
    露出して形成され、この第1の取り代(40)はパッチ
    アンテナの所望の周波数を受送信するために、部分的に
    切り離して用いられることを特徴とする請求項9記載の
    デュアルバンドアンテナ。
  18. 【請求項18】 上記第1の接地導電体(4)は少なく
    とも一つの第2の取り代(41)と一体に形成され、こ
    の第2の取り代(41)は基板(3)の第1の表面
    (1)に露出して形成され、上記環状の第1の導電体
    (5)に向かって突き出しており、かつ、上記キャビテ
    ィアンテナの所望の周波数を受送信するために、部分的
    に切り離して用いられることを特徴とする請求項9記載
    のデュアルバンドアンテナ。
  19. 【請求項19】 上記第1及び第2の給電点(19)
    (20)は、同一面内で、上記第2の導電体(6)上に
    形成されることを特徴とする請求項12記載のデュアル
    バンドアンテナ。
  20. 【請求項20】 上記第2の導電体(6)は、実質的に
    方形であって、第1及び第2の給電点(19)(20)
    が、上記第2の導電体(6)の一つの対角線に沿って配
    置されていることを特徴とする請求項12記載のデュア
    ルバンドアンテナ。
  21. 【請求項21】 上記第2の導電体(6)は、第1のマ
    イクロ波を受信する第1の受信機と、第2のマイクロ波
    を受信する第2の受信機に接続して用いることを特徴と
    する請求項12記載のデュアルバンドアンテナ。
  22. 【請求項22】 上記第1および第2の受信機は、所定
    の第1及び第2の端子(31)(33)に連結され、こ
    れら第1及び第2の端子(31)(33)と導通する上
    記第2の導電体(6)上の第1および第2の給電点(1
    9)(21)は、第1および第2の周波数を強調するよ
    う選択されたことを特徴とする請求項21記載のデュア
    ルバンドアンテナ。
  23. 【請求項23】 上記第2の導電体(6)が実質的に方
    形であることを特徴とする請求項22記載のデュアルバ
    ンドアンテナ。
  24. 【請求項24】 上記導電性材料から成る第1の接地導
    電体(4)が、方形、楕円形、及び多角形のいずれかで
    あることを特徴とする請求項12記載のデュアルバンド
    アンテナ。
  25. 【請求項25】 上記第1の導電体(5)が、内周と外
    周を備え、内周が方形、楕円形、及び多角形のいずれか
    であることを特徴とする請求項24記載のデュアルバン
    ドアンテナ。
  26. 【請求項26】 上記第2の接地導電体(7)と第2の
    導電体(6)がほぼ同一の形状を有することを特徴とす
    る請求項12記載のデュアルバンドアンテナ。
  27. 【請求項27】 上記基板(3)を構成する誘電材料
    が、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフルオロエチ
    レン樹脂、アルミナ、チタン酸マグネシウム系セラミッ
    クス、またはポリフェニレンオキサイド樹脂のいずれか
    であることを特徴とする請求項12記載のデュアルバン
    ドアンテナ。
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