JP2001024426A - アンテナ素子及びそれを用いた円偏波アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ素子及びそれを用いた円偏波アンテナ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、携帯機器に内蔵する上で好適な、
小型で長方形状のアンテナ素子、及び、このアンテナ素
子を用いた円偏波アンテナ装置を提供する。 【解決手段】 略直方体の誘電体基体2上面に、上面長
手方向に並設され、かつ互いに直交した二つのパッチ電
極3、7を設け、誘電体基体2下面に接地電極6を設け
る。誘電体基体2の長手方向側面に、パッチ電極の一方
3と接地電極6とを電気的に接続する第1短絡電極4を
設け、誘電体基体2の短手方向側面に、パッチ電極の他
方7と接地電極6とを電気的に接続する第2短絡電極8
を設ける。パッチ電極3、7の短絡電極4、8が設けら
れた側面に、パッチ電極3、7と電気的に接続された給
電電極5、9を設ける。互いに直交する二個の4分の1
波長タイプの片側短絡型マイクロストリップアンテナ1
a、1bを互いに組み合わせることにより、円偏波を発
生させることが出来る。かつその寸法は、従来に比べて
面積比で2分の1まで小さく出来る。
小型で長方形状のアンテナ素子、及び、このアンテナ素
子を用いた円偏波アンテナ装置を提供する。 【解決手段】 略直方体の誘電体基体2上面に、上面長
手方向に並設され、かつ互いに直交した二つのパッチ電
極3、7を設け、誘電体基体2下面に接地電極6を設け
る。誘電体基体2の長手方向側面に、パッチ電極の一方
3と接地電極6とを電気的に接続する第1短絡電極4を
設け、誘電体基体2の短手方向側面に、パッチ電極の他
方7と接地電極6とを電気的に接続する第2短絡電極8
を設ける。パッチ電極3、7の短絡電極4、8が設けら
れた側面に、パッチ電極3、7と電気的に接続された給
電電極5、9を設ける。互いに直交する二個の4分の1
波長タイプの片側短絡型マイクロストリップアンテナ1
a、1bを互いに組み合わせることにより、円偏波を発
生させることが出来る。かつその寸法は、従来に比べて
面積比で2分の1まで小さく出来る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯機器等に搭載
され、航法用衛星等から送信される電波を受信する円偏
波アンテナに関する。
され、航法用衛星等から送信される電波を受信する円偏
波アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器に内蔵され、航法衛星か
らの電波を受信し、自分の現在位置を割り出す衛星航法
装置が普及してきており、特に携帯電話機においては、
緊急通信の際に自分の位置を基地局に自動送信する装置
も普及しようとしている。
らの電波を受信し、自分の現在位置を割り出す衛星航法
装置が普及してきており、特に携帯電話機においては、
緊急通信の際に自分の位置を基地局に自動送信する装置
も普及しようとしている。
【0003】衛星航法として、GPS(Global Positio
ning System)と呼ばれるシステムにおいては、右旋円
偏波が用いられており、地球を周回している複数のGP
S衛星からの電波を効率良く受信するために、広角にわ
たり利得が平坦で、かつ右旋円偏波が良好に受信出来る
アンテナが望まれている。また、携帯機器に内蔵される
ため、アンテナの外形は出来るだけ小型であることが望
まれている。
ning System)と呼ばれるシステムにおいては、右旋円
偏波が用いられており、地球を周回している複数のGP
S衛星からの電波を効率良く受信するために、広角にわ
たり利得が平坦で、かつ右旋円偏波が良好に受信出来る
アンテナが望まれている。また、携帯機器に内蔵される
ため、アンテナの外形は出来るだけ小型であることが望
まれている。
【0004】図4に示す従来の円偏波アンテナ装置40
0は、2分の1波長タイプ両端開放型マイクロストリッ
プパッチアンテナを基本としたもので、アンテナ素子4
1と低雑音増幅器50が組み合わされている。上面及び
下面が略正方形の誘電体基体42の一面には、矩形のパ
ッチ電極43が形成され、他面には略全面に接地電極4
4が形成されている。パッチ電極43の対角の角部43
aを切り欠くことにより、円偏波を発生させている。こ
れらのパッチ電極43及び接地電極44は、それぞれ誘
電体基体42に銀ペーストや銅ペーストを印刷して形成
する方法が一般的に用いられている。
0は、2分の1波長タイプ両端開放型マイクロストリッ
プパッチアンテナを基本としたもので、アンテナ素子4
1と低雑音増幅器50が組み合わされている。上面及び
下面が略正方形の誘電体基体42の一面には、矩形のパ
ッチ電極43が形成され、他面には略全面に接地電極4
4が形成されている。パッチ電極43の対角の角部43
aを切り欠くことにより、円偏波を発生させている。こ
れらのパッチ電極43及び接地電極44は、それぞれ誘
電体基体42に銀ペーストや銅ペーストを印刷して形成
する方法が一般的に用いられている。
【0005】誘電体基体42には、貫通孔46が設けら
れており、誘電体基体42の他面に形成された接地電極
44における貫通孔46の近傍には、接地電極44が取
除かれた取除き部47が設けられている。パッチ電極4
3への給電は、貫通孔46に給電ピン45を挿入し、給
電ピン45をパッチ電極43に半田付け等で接続するこ
とにより行われる。給電ピン45の位置は、アンテナ素
子41の入力インピーダンスが、例えば50オームにな
るように設定されている。
れており、誘電体基体42の他面に形成された接地電極
44における貫通孔46の近傍には、接地電極44が取
除かれた取除き部47が設けられている。パッチ電極4
3への給電は、貫通孔46に給電ピン45を挿入し、給
電ピン45をパッチ電極43に半田付け等で接続するこ
とにより行われる。給電ピン45の位置は、アンテナ素
子41の入力インピーダンスが、例えば50オームにな
るように設定されている。
【0006】低雑音増幅器50は、半導体素子としてH
EMT等を用いた初段増幅器52、バンドパスフィルタ
53、緩衝増幅器54等から構成されている。円偏波ア
ンテナ41の給電ピン45は、低雑音増幅器50の入力
端子51に接続される。低雑音増幅器50の出力端子5
5は、図示を省略した受信機の入力端子に同軸ケーブル
等を介して接続される。
EMT等を用いた初段増幅器52、バンドパスフィルタ
53、緩衝増幅器54等から構成されている。円偏波ア
ンテナ41の給電ピン45は、低雑音増幅器50の入力
端子51に接続される。低雑音増幅器50の出力端子5
5は、図示を省略した受信機の入力端子に同軸ケーブル
等を介して接続される。
【0007】図4に示した従来のアンテナ素子41のパ
ッチ電極43の各辺の長さ寸法K及びLは、誘電体基体
42の比誘電率εrや厚さ寸法H2により決定される。
例えば、GPS周波数1575.42MHzで共振を得
る場合、比誘電率εrに対するパッチ電極43の一辺の
長さ寸法K、L及び誘電体基体42の一辺の長さ寸法W
2、L2は、上面及び下面が正方形の場合に概略表1の
ようになる。ただし、誘電体基体42の材料は誘電体セ
ラミックとし、厚さ寸法H2は4mmとする。
ッチ電極43の各辺の長さ寸法K及びLは、誘電体基体
42の比誘電率εrや厚さ寸法H2により決定される。
例えば、GPS周波数1575.42MHzで共振を得
る場合、比誘電率εrに対するパッチ電極43の一辺の
長さ寸法K、L及び誘電体基体42の一辺の長さ寸法W
2、L2は、上面及び下面が正方形の場合に概略表1の
ようになる。ただし、誘電体基体42の材料は誘電体セ
ラミックとし、厚さ寸法H2は4mmとする。
【表1】
【0008】以上のように、アンテナ素子41は、比誘
電率εrが大きい誘電体基体42を用いるに従って小型
化されることがわかる。また、比誘電率εrが20乃至
90程度の誘電体セラミックは、一般に誘電正接tan
δが略1×10-4以下であるため、アンテナの放射効率
が略90%以上となり、誘電体基体42としていずれの
比誘電率εrを持つ誘電体セラミックを用いたとして
も、GPS衛星からの電波を受信する場合は、所用の利
得が得られ、円偏波特性等も問題ない。
電率εrが大きい誘電体基体42を用いるに従って小型
化されることがわかる。また、比誘電率εrが20乃至
90程度の誘電体セラミックは、一般に誘電正接tan
δが略1×10-4以下であるため、アンテナの放射効率
が略90%以上となり、誘電体基体42としていずれの
比誘電率εrを持つ誘電体セラミックを用いたとして
も、GPS衛星からの電波を受信する場合は、所用の利
得が得られ、円偏波特性等も問題ない。
【0009】上記では、比誘電率εrが90の場合まで
の誘電体基体42を使用したアンテナ素子41の寸法例
を示したが、更に比誘電率εrの大きい誘電体セラミッ
クを誘電体基体42として用いることで、アンテナ素子
41は、比誘電率εrが90の場合よりも更に小型化さ
れる。しかしながら、一般に比誘電率εrが略100を
越えるような誘電体セラミックにおいては、誘電正接t
anδが大きくなる傾向にあり、アンテナの放射効率を
低下させ、所用の利得が得られなくなる。また、パッチ
電極43等のわずかな寸法誤差が共振周波数に与える影
響が大きくなるため、製造上の歩留まりが大きく劣化す
る。
の誘電体基体42を使用したアンテナ素子41の寸法例
を示したが、更に比誘電率εrの大きい誘電体セラミッ
クを誘電体基体42として用いることで、アンテナ素子
41は、比誘電率εrが90の場合よりも更に小型化さ
れる。しかしながら、一般に比誘電率εrが略100を
越えるような誘電体セラミックにおいては、誘電正接t
anδが大きくなる傾向にあり、アンテナの放射効率を
低下させ、所用の利得が得られなくなる。また、パッチ
電極43等のわずかな寸法誤差が共振周波数に与える影
響が大きくなるため、製造上の歩留まりが大きく劣化す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の円偏波アンテナ装置400のアンテナ素子41に
おいては、比誘電率εrの大きな誘電体基体42を用い
るに従って、アンテナ素子41が小型化され、携帯機器
に内蔵する上で好適な形態に近づけることが出来る。し
かしながら、GPS受信用の円偏波アンテナ装置400
を、パッチ電極43を上方に向けて携帯電話機上端部に
内蔵する場合を考えたとき、携帯電話機の厚さ方向がア
ンテナ素子41の長さ寸法W2またはD2に相当するこ
とになる。そのため、実用的な比誘電率εrを持つ誘電
体基体42を使用したアンテナ素子41では、長さ寸法
W2またはD2が近年の小型・薄型化された携帯電話機
に要求される厚さ以上になり、携帯電話機のデザインを
損なう可能性がある。
従来の円偏波アンテナ装置400のアンテナ素子41に
おいては、比誘電率εrの大きな誘電体基体42を用い
るに従って、アンテナ素子41が小型化され、携帯機器
に内蔵する上で好適な形態に近づけることが出来る。し
かしながら、GPS受信用の円偏波アンテナ装置400
を、パッチ電極43を上方に向けて携帯電話機上端部に
内蔵する場合を考えたとき、携帯電話機の厚さ方向がア
ンテナ素子41の長さ寸法W2またはD2に相当するこ
とになる。そのため、実用的な比誘電率εrを持つ誘電
体基体42を使用したアンテナ素子41では、長さ寸法
W2またはD2が近年の小型・薄型化された携帯電話機
に要求される厚さ以上になり、携帯電話機のデザインを
損なう可能性がある。
【0011】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたもので、携帯機器に内蔵する上で好適な、
小型で直方体形状の円偏波アンテナ素子を提供すること
を目的とする。
めになされたもので、携帯機器に内蔵する上で好適な、
小型で直方体形状の円偏波アンテナ素子を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ素子
は、略直方体の誘電体基体と、誘電体基体上面の長手方
向に並設され、かつ互いに直交して設けられた二つのパ
ッチ電極と、誘電体基体の下面に設けられた接地電極
と、誘電体基体の長手方向側面に設けられ、パッチ電極
の一方と接地電極とをそれぞれ電気的に接続する第1短
絡電極と、誘電体基体の短手方向側面に設けられ、パッ
チ電極の他方と接地電極とをそれぞれ電気的に接続する
第2短絡電極と、各パッチ電極の短絡電極が設けられた
側面に各パッチ電極に対応してそれぞれ設けられ、各パ
ッチ電極と電気的に接続された給電電極とを備えたもの
である。かかるアンテナ素子によれば、互いに直交する
二個の4分の1波長タイプの片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナが形成され、これら二個の片側短絡型マイ
クロストリップアンテナを互いに組み合わせる事によ
り、円偏波を発生させることが出来る。かつその寸法
は、これら片側短絡型マイクロストリップアンテナの寸
法が、従来の2分の1波長共振タイプの両端開放型マイ
クロストリップアンテナの寸法に対して面積比で4分に
1まで小さく出来るので、従来に比べて面積比で2分の
1まで小さく出来る。給電電極のそれぞれを誘電体基体
の側面から設置電極が設けられている下面まで延長させ
て形成する事は、アンテナ素子を低雑音増幅器等を形成
する回路基板に実装する際、他の表面実装電子部品と同
じ工程で実装できるので好ましい。
は、略直方体の誘電体基体と、誘電体基体上面の長手方
向に並設され、かつ互いに直交して設けられた二つのパ
ッチ電極と、誘電体基体の下面に設けられた接地電極
と、誘電体基体の長手方向側面に設けられ、パッチ電極
の一方と接地電極とをそれぞれ電気的に接続する第1短
絡電極と、誘電体基体の短手方向側面に設けられ、パッ
チ電極の他方と接地電極とをそれぞれ電気的に接続する
第2短絡電極と、各パッチ電極の短絡電極が設けられた
側面に各パッチ電極に対応してそれぞれ設けられ、各パ
ッチ電極と電気的に接続された給電電極とを備えたもの
である。かかるアンテナ素子によれば、互いに直交する
二個の4分の1波長タイプの片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナが形成され、これら二個の片側短絡型マイ
クロストリップアンテナを互いに組み合わせる事によ
り、円偏波を発生させることが出来る。かつその寸法
は、これら片側短絡型マイクロストリップアンテナの寸
法が、従来の2分の1波長共振タイプの両端開放型マイ
クロストリップアンテナの寸法に対して面積比で4分に
1まで小さく出来るので、従来に比べて面積比で2分の
1まで小さく出来る。給電電極のそれぞれを誘電体基体
の側面から設置電極が設けられている下面まで延長させ
て形成する事は、アンテナ素子を低雑音増幅器等を形成
する回路基板に実装する際、他の表面実装電子部品と同
じ工程で実装できるので好ましい。
【0013】本発明の他のアンテナ素子は、略直方体の
誘電体基体と、誘電体基体上面の長手方向に並設され、
かつ互いに直交して設けられた二つのパッチ電極と、誘
電体基体の下面に設けられた接地電極と、誘電体基体の
長手方向側面に設けられ、パッチ電極の一方と接地電極
とをそれぞれ電気的に接続する第1短絡電極と、誘電体
基体の短手方向側面に設けられ、パッチ電極の他方と接
地電極とをそれぞれ電気的に接続する第2短絡電極と、
各パッチ電極から接地電極に向けて形成された誘電体基
体の各貫通孔に、各パッチ電極に対応してそれぞれ設け
られ、各パッチ電極と電気的に接続された給電電極とを
備えたものである。かかるアンテナ素子によれば、互い
に直交して形成された二個の片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナを互いに組み合わせる事により、円偏波を
発生させることが出来る。かつその寸法は、従来に比べ
て面積比で2分の1まで小さく出来る。更に給電電極が
誘電体基板を貫通して設けられているので、給電電極が
最短に形成でき、望ましい給電ができる。給電電極を給
電ピンとすることは、給電電極における損失を少なくし
かつアンテナ素子と回路基板との強固な接続を確保でき
るので好ましい。
誘電体基体と、誘電体基体上面の長手方向に並設され、
かつ互いに直交して設けられた二つのパッチ電極と、誘
電体基体の下面に設けられた接地電極と、誘電体基体の
長手方向側面に設けられ、パッチ電極の一方と接地電極
とをそれぞれ電気的に接続する第1短絡電極と、誘電体
基体の短手方向側面に設けられ、パッチ電極の他方と接
地電極とをそれぞれ電気的に接続する第2短絡電極と、
各パッチ電極から接地電極に向けて形成された誘電体基
体の各貫通孔に、各パッチ電極に対応してそれぞれ設け
られ、各パッチ電極と電気的に接続された給電電極とを
備えたものである。かかるアンテナ素子によれば、互い
に直交して形成された二個の片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナを互いに組み合わせる事により、円偏波を
発生させることが出来る。かつその寸法は、従来に比べ
て面積比で2分の1まで小さく出来る。更に給電電極が
誘電体基板を貫通して設けられているので、給電電極が
最短に形成でき、望ましい給電ができる。給電電極を給
電ピンとすることは、給電電極における損失を少なくし
かつアンテナ素子と回路基板との強固な接続を確保でき
るので好ましい。
【0014】本発明の円偏波アンテナ装置は、上記のア
ンテナ素子の給電電極の一方の給電電極に90°移相手
段を電気的に接続するとともに90°移相手段と給電電
極の他方の給電電極との間に電力合成手段を電気的に接
続して構成したものである。かかる円偏波アンテナ装置
によれば、携帯機器に内蔵する上で好適な小型の円偏波
アンテナ装置が出来る。
ンテナ素子の給電電極の一方の給電電極に90°移相手
段を電気的に接続するとともに90°移相手段と給電電
極の他方の給電電極との間に電力合成手段を電気的に接
続して構成したものである。かかる円偏波アンテナ装置
によれば、携帯機器に内蔵する上で好適な小型の円偏波
アンテナ装置が出来る。
【0015】
【発明の実施形態】本発明の円偏波アンテナ装置の一実
施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の円偏波アンテナ装置の第1の実施の形態を示してお
り、円偏波アンテナ装置100は、アンテナ素子1と低
雑音増幅器10が組み合わされて構成されている。アン
テナ素子1を構成する略直方体の誘電体基体2の上面に
は、パッチ電極3及びパッチ電極7が一つの軸、即ち図
1においてはy軸に沿って互いに直交する位置に形成さ
れている。また、誘電体基体2の下面には、略全面に接
地電極6が形成されている。
施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の円偏波アンテナ装置の第1の実施の形態を示してお
り、円偏波アンテナ装置100は、アンテナ素子1と低
雑音増幅器10が組み合わされて構成されている。アン
テナ素子1を構成する略直方体の誘電体基体2の上面に
は、パッチ電極3及びパッチ電極7が一つの軸、即ち図
1においてはy軸に沿って互いに直交する位置に形成さ
れている。また、誘電体基体2の下面には、略全面に接
地電極6が形成されている。
【0016】パッチ電極3とパッチ電極7は、略同一形
状である。パッチ電極3は、図1の手前側端部で電極3
a、3b、3cの3つに分かれており、電極3a及び3
b部分は手前側面の短絡電極4の短絡部4a、4bを介
して接地電極6と接続されている。電極3cは給電電極
5を構成する側面部5aに接続され、更に誘電体基体2
の下面に形成された給電電極5を構成する下面部5bに
接続されている。給電電極5の下面部5b近傍において
は、接地電極6が取り除かれている。このように各種電
極を形成することより、アンテナ素子1の図1左側には
片側短絡型マイクロストリップアンテナ1aが構成され
る。パッチ電極3の電極3c部は、片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ1aの入力インピーダンスが、例え
ば50オームになるように設定されている。
状である。パッチ電極3は、図1の手前側端部で電極3
a、3b、3cの3つに分かれており、電極3a及び3
b部分は手前側面の短絡電極4の短絡部4a、4bを介
して接地電極6と接続されている。電極3cは給電電極
5を構成する側面部5aに接続され、更に誘電体基体2
の下面に形成された給電電極5を構成する下面部5bに
接続されている。給電電極5の下面部5b近傍において
は、接地電極6が取り除かれている。このように各種電
極を形成することより、アンテナ素子1の図1左側には
片側短絡型マイクロストリップアンテナ1aが構成され
る。パッチ電極3の電極3c部は、片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ1aの入力インピーダンスが、例え
ば50オームになるように設定されている。
【0017】一方、パッチ電極7は、図1の右側端部で
電極7a、7b、7cの3つに分かれており、電極7a
及び7b部分は右側面の短絡電極8の短絡部8a、8b
を介して接地電極6と接続されている。電極7cは給電
電極9の側面部9aに接続され、更に誘電体基体2の下
面に形成された給電電極9の下面部9bに接続されてい
る。給電電極9の下面部9b近傍においては、接地電極
6が取り除かれている。このように各種電極を形成する
ことより、アンテナ素子1の図1右側には片側短絡型マ
イクロストリップアンテナ1bが構成される。パッチ電
極7の電極7c部は、片側短絡型マイクロストリップア
ンテナ1bの入力インピーダンスが、例えば50オーム
になるように設定されている。
電極7a、7b、7cの3つに分かれており、電極7a
及び7b部分は右側面の短絡電極8の短絡部8a、8b
を介して接地電極6と接続されている。電極7cは給電
電極9の側面部9aに接続され、更に誘電体基体2の下
面に形成された給電電極9の下面部9bに接続されてい
る。給電電極9の下面部9b近傍においては、接地電極
6が取り除かれている。このように各種電極を形成する
ことより、アンテナ素子1の図1右側には片側短絡型マ
イクロストリップアンテナ1bが構成される。パッチ電
極7の電極7c部は、片側短絡型マイクロストリップア
ンテナ1bの入力インピーダンスが、例えば50オーム
になるように設定されている。
【0018】低雑音増幅器10は、電力合成手段13、
90°移相手段14、半導体素子としてHEMT等を用
いた初段増幅器15、バンドパスフィルタ16、緩衝増
幅器17等から構成される。電力合成手段13は、二つ
の入力信号を等振幅かつ同位相で合成する機能を持つ。
アンテナ素子1の給電電極5は、低雑音増幅器10の入
力端子11に接続され、アンテナ素子1の給電電極9
は、低雑音増幅器10の入力端子12に接続される。低
雑音増幅器10の出力端子18は、図示を省略した受信
機の入力端子に同軸ケーブル等を介して接続される。
90°移相手段14、半導体素子としてHEMT等を用
いた初段増幅器15、バンドパスフィルタ16、緩衝増
幅器17等から構成される。電力合成手段13は、二つ
の入力信号を等振幅かつ同位相で合成する機能を持つ。
アンテナ素子1の給電電極5は、低雑音増幅器10の入
力端子11に接続され、アンテナ素子1の給電電極9
は、低雑音増幅器10の入力端子12に接続される。低
雑音増幅器10の出力端子18は、図示を省略した受信
機の入力端子に同軸ケーブル等を介して接続される。
【0019】アンテナ素子1は、二つの片側短絡型マイ
クロストリップアンテナ1a、1bで構成されており、
片側短絡型マイクロストリップアンテナ1aで受信され
る電界は図1に示す座標系においてx-z面が主方向と
なり、片側短絡型マイクロストリップアンテナ1bで受
信される電界は図1に示す座標系においてy-z面が主
方向となる。つまり、偏波面が90°異なることにな
る。また、片側短絡型マイクロストリップアンテナ1b
からの受信信号は、片側短絡型マイクロストリップアン
テナ1aからの受信信号に対し、90°移相手段14を
介して電力合成手段13に入力されるので、二つの受信
信号には、電気的に90°の位相差が発生し、円偏波が
受信出来ることになる。図1に示す接続においては、主
にz軸方向からの右旋円偏波を受信することが出来る。
クロストリップアンテナ1a、1bで構成されており、
片側短絡型マイクロストリップアンテナ1aで受信され
る電界は図1に示す座標系においてx-z面が主方向と
なり、片側短絡型マイクロストリップアンテナ1bで受
信される電界は図1に示す座標系においてy-z面が主
方向となる。つまり、偏波面が90°異なることにな
る。また、片側短絡型マイクロストリップアンテナ1b
からの受信信号は、片側短絡型マイクロストリップアン
テナ1aからの受信信号に対し、90°移相手段14を
介して電力合成手段13に入力されるので、二つの受信
信号には、電気的に90°の位相差が発生し、円偏波が
受信出来ることになる。図1に示す接続においては、主
にz軸方向からの右旋円偏波を受信することが出来る。
【0020】ここで、アンテナ素子1がGPS受信用で
あり、誘電体基体2の材料が誘電体セラミックである場
合、比誘電率εrに対するアンテナ素子1の各部の寸法
は、概略表2のようになる。
あり、誘電体基体2の材料が誘電体セラミックである場
合、比誘電率εrに対するアンテナ素子1の各部の寸法
は、概略表2のようになる。
【表2】 従って、図1に示す本発明のアンテナ素子1は、その一
辺の長さW1が図4に示す従来のアンテナ素子41の一
辺の長さW2と変わらないものの、奥行きの寸法D1が
図4に示す従来のアンテナ素子41の奥行きの寸法D2
の略1/2の長さとなる。そのため面積も略1/2とな
り、小型化と形状の直方体化が同時に達成され、携帯機
器内蔵用として好適なアンテナが実現される。特に、比
誘電率εrが35程度以上の比誘電率を持つ誘電体基体
2を用いてアンテナ素子1を構成すれば、近年の小型・
薄型化された携帯電話機の厚さ以下のアンテナ素子とす
ることが可能であり、携帯電話機のデザインを損なうこ
ともなくなる。
辺の長さW1が図4に示す従来のアンテナ素子41の一
辺の長さW2と変わらないものの、奥行きの寸法D1が
図4に示す従来のアンテナ素子41の奥行きの寸法D2
の略1/2の長さとなる。そのため面積も略1/2とな
り、小型化と形状の直方体化が同時に達成され、携帯機
器内蔵用として好適なアンテナが実現される。特に、比
誘電率εrが35程度以上の比誘電率を持つ誘電体基体
2を用いてアンテナ素子1を構成すれば、近年の小型・
薄型化された携帯電話機の厚さ以下のアンテナ素子とす
ることが可能であり、携帯電話機のデザインを損なうこ
ともなくなる。
【0021】ここで、図1に示す円偏波アンテナ装置1
00の低雑音増幅器10においては、図4に示す従来の
円偏波アンテナ装置400の低雑音増幅器50に比較し
て、電力合成手段13と90°移相手段14が追加され
ているために、構成部品が増加することによるコストの
上昇が発生するように見える。しかし、電力合成手段1
3及び90°移相手段14は、共に低雑音増幅器10を
実際に構成する誘電体基板(図示を省略する。)上に、
マイクロストリップ線路のみで構成出来るので、コスト
の上昇が伴うことはない。
00の低雑音増幅器10においては、図4に示す従来の
円偏波アンテナ装置400の低雑音増幅器50に比較し
て、電力合成手段13と90°移相手段14が追加され
ているために、構成部品が増加することによるコストの
上昇が発生するように見える。しかし、電力合成手段1
3及び90°移相手段14は、共に低雑音増幅器10を
実際に構成する誘電体基板(図示を省略する。)上に、
マイクロストリップ線路のみで構成出来るので、コスト
の上昇が伴うことはない。
【0022】なお、アンテナ素子1と低雑音増幅器10
を形成する誘電体基板(図示を省略する。)との接続
は、アンテナ素子1の短絡電極4の短絡部4a、4b、
短絡電極8の短絡部8a、8b及び給電電極5、9等を
低雑音増幅器10を構成する誘電体基板に形成した電極
(図示を省略する。)に半田付け等をすることにより行
われる。これにより、電気的にアンテナ素子1と低雑音
増幅器10とが接続されると共に、機械的にも両者が固
定され、一体化された円偏波アンテナ装置100が実現
される。この場合、アンテナ素子1は表面実装型の電子
部品として取り扱うことが出来るので、実際の製造にお
いては、低雑音増幅器10を構成する表面実装型の電子
部品と同様の工程で半田付け等を行うことが可能とな
る。
を形成する誘電体基板(図示を省略する。)との接続
は、アンテナ素子1の短絡電極4の短絡部4a、4b、
短絡電極8の短絡部8a、8b及び給電電極5、9等を
低雑音増幅器10を構成する誘電体基板に形成した電極
(図示を省略する。)に半田付け等をすることにより行
われる。これにより、電気的にアンテナ素子1と低雑音
増幅器10とが接続されると共に、機械的にも両者が固
定され、一体化された円偏波アンテナ装置100が実現
される。この場合、アンテナ素子1は表面実装型の電子
部品として取り扱うことが出来るので、実際の製造にお
いては、低雑音増幅器10を構成する表面実装型の電子
部品と同様の工程で半田付け等を行うことが可能とな
る。
【0023】図2は、図1に示した円偏波アンテナ装置
100の受信指向性の一例を示す図である。図2におい
ては、図1の座標系におけるx−z面の右旋円偏波成分
の受信指向性に関し、z軸方向の受信電力で正規化した
相対受信電力Pを示している。図2から、本発明の円偏
波アンテナ装置100において、右旋円偏波が広角にわ
たり良好に受信されていることがわかる。
100の受信指向性の一例を示す図である。図2におい
ては、図1の座標系におけるx−z面の右旋円偏波成分
の受信指向性に関し、z軸方向の受信電力で正規化した
相対受信電力Pを示している。図2から、本発明の円偏
波アンテナ装置100において、右旋円偏波が広角にわ
たり良好に受信されていることがわかる。
【0024】図3は、本発明の円偏波アンテナ装置の第
2の実施の形態を示しており、円偏波アンテナ装置20
0は、アンテナ素子21と低雑音増幅器10が組み合わ
されて構成されている。アンテナ素子21の略直方体の
誘電体基体22の上面には、パッチ電極23及びパッチ
電極27が一つの軸、即ち図3においてはy軸に沿って
互いに直交する位置に形成されている。また、誘電体基
体22の底面には、ほぼ全面に接地電極26が形成され
ている。また、誘電体基体22には、貫通孔30及び3
1が設けられており、誘電体基体22の他面に形成され
た接地電極26における貫通孔30及び31の近傍は、
取除き部32及び33により接地電極26が取除かれて
いる。
2の実施の形態を示しており、円偏波アンテナ装置20
0は、アンテナ素子21と低雑音増幅器10が組み合わ
されて構成されている。アンテナ素子21の略直方体の
誘電体基体22の上面には、パッチ電極23及びパッチ
電極27が一つの軸、即ち図3においてはy軸に沿って
互いに直交する位置に形成されている。また、誘電体基
体22の底面には、ほぼ全面に接地電極26が形成され
ている。また、誘電体基体22には、貫通孔30及び3
1が設けられており、誘電体基体22の他面に形成され
た接地電極26における貫通孔30及び31の近傍は、
取除き部32及び33により接地電極26が取除かれて
いる。
【0025】パッチ電極23とパッチ電極27は、略同
一形状である。パッチ電極23は、図3の手前側面の短
絡電極24を介して接地電極26と接続されている。給
電は、貫通孔30に給電ピン25を挿入し、給電ピン2
5をパッチ電極23に半田付け等で接続することにより
行われる。このような構成により、片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ21aが構成される。貫通孔30及
び給電ピン25の位置は、片側短絡型マイクロストリッ
プアンテナ21aの入力インピーダンスが、例えば50
オームになるように設定されている。
一形状である。パッチ電極23は、図3の手前側面の短
絡電極24を介して接地電極26と接続されている。給
電は、貫通孔30に給電ピン25を挿入し、給電ピン2
5をパッチ電極23に半田付け等で接続することにより
行われる。このような構成により、片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ21aが構成される。貫通孔30及
び給電ピン25の位置は、片側短絡型マイクロストリッ
プアンテナ21aの入力インピーダンスが、例えば50
オームになるように設定されている。
【0026】一方、パッチ電極27は、図3の右側面の
短絡電極28を介して接地電極26と接続されている。
給電は、貫通孔31に給電ピン29を挿入し、給電ピン
29をパッチ電極27に半田付け等で接続することによ
り行われる。このような構成により、片側短絡型マイク
ロストリップアンテナ21bが構成される。貫通孔31
及び給電ピン29の位置は、片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナ21bの入力インピーダンスが、例えば5
0オームになるように設定されている。
短絡電極28を介して接地電極26と接続されている。
給電は、貫通孔31に給電ピン29を挿入し、給電ピン
29をパッチ電極27に半田付け等で接続することによ
り行われる。このような構成により、片側短絡型マイク
ロストリップアンテナ21bが構成される。貫通孔31
及び給電ピン29の位置は、片側短絡型マイクロストリ
ップアンテナ21bの入力インピーダンスが、例えば5
0オームになるように設定されている。
【0027】図3に示す低雑音増幅器10は、図1に示
す低雑音増幅器10と同一であるため、その説明を省略
する。
す低雑音増幅器10と同一であるため、その説明を省略
する。
【0028】図3に示すアンテナ素子21は、図1に示
すアンテナ素子1と同様に、二つの片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ21a、21bで構成されており、
偏波面が互いに90°異なり、かつ、電気的に90°位
相差で電力合成されることから、円偏波が受信出来るこ
とになる。図3の接続においては、主にz軸方向からの
右旋円偏波を受信することが出来る。各部の寸法は、概
略、図1に示す第1の実施の形態と同等であり、アンテ
ナ素子21を含む円偏波アンテナ装置200の小型化と
形状の直方体化が同時に達成され、携帯機器内蔵用とし
て好適なアンテナが実現される。
すアンテナ素子1と同様に、二つの片側短絡型マイクロ
ストリップアンテナ21a、21bで構成されており、
偏波面が互いに90°異なり、かつ、電気的に90°位
相差で電力合成されることから、円偏波が受信出来るこ
とになる。図3の接続においては、主にz軸方向からの
右旋円偏波を受信することが出来る。各部の寸法は、概
略、図1に示す第1の実施の形態と同等であり、アンテ
ナ素子21を含む円偏波アンテナ装置200の小型化と
形状の直方体化が同時に達成され、携帯機器内蔵用とし
て好適なアンテナが実現される。
【0029】なお、図1に示すの第1の実施の形態にお
いては、アンテナ素子1と低雑音増幅器10内の電力合
成手段13及び90°移相手段14等を組合わせて円偏
波アンテナ装置100としたが、電力合成手段13と9
0°移相手段14の両方の機能を併せ持つ、3dB 9
0°ハイブリッドと呼ばれる電子部品で置き換えても、
本発明の円偏波アンテナ装置100を構成することが可
能である。これは、図3に示す第2の実施の形態の円偏
波アンテナ装置200においても同様である。
いては、アンテナ素子1と低雑音増幅器10内の電力合
成手段13及び90°移相手段14等を組合わせて円偏
波アンテナ装置100としたが、電力合成手段13と9
0°移相手段14の両方の機能を併せ持つ、3dB 9
0°ハイブリッドと呼ばれる電子部品で置き換えても、
本発明の円偏波アンテナ装置100を構成することが可
能である。これは、図3に示す第2の実施の形態の円偏
波アンテナ装置200においても同様である。
【0030】また、図1に示すの第1の実施の形態にお
いては、アンテナ素子1と低雑音増幅器10内の電力合
成手段13及び90°移相手段14等を組合わせて円偏
波アンテナ装置100としたが、アンテナ素子1の給電
電極5及び9を独立に用いることにより、偏波が90°
異なる二つのアンテナとして機能させることも可能であ
り、例えば、偏波ダイバーシチアンテナとして応用する
ことが出来る。これは、図3に示す第2の実施の形態の
アンテナ素子21においても同様である。
いては、アンテナ素子1と低雑音増幅器10内の電力合
成手段13及び90°移相手段14等を組合わせて円偏
波アンテナ装置100としたが、アンテナ素子1の給電
電極5及び9を独立に用いることにより、偏波が90°
異なる二つのアンテナとして機能させることも可能であ
り、例えば、偏波ダイバーシチアンテナとして応用する
ことが出来る。これは、図3に示す第2の実施の形態の
アンテナ素子21においても同様である。
【0031】
【発明の効果】本発明の円偏波アンテナ装置において
は、一つの誘電体基体に二つの片側短絡型マイクロスト
リップアンテナを一軸上に直交して形成し、90°位相
差給電(または、90°位相差で電力合成)するように
構成したので、携帯機器等に内蔵する上で好適な小型で
直方体形状の円偏波アンテナ装置が実現出来る。
は、一つの誘電体基体に二つの片側短絡型マイクロスト
リップアンテナを一軸上に直交して形成し、90°位相
差給電(または、90°位相差で電力合成)するように
構成したので、携帯機器等に内蔵する上で好適な小型で
直方体形状の円偏波アンテナ装置が実現出来る。
【図1】本発明に係わる円偏波アンテナ装置の一実施の
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図2】図1に示した円偏波アンテナ装置の指向性の一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図3】本発明に係わる円偏波アンテナ装置の他の実施
の形態を示す図である。
の形態を示す図である。
【図4】従来の円偏波アンテナ装置を示す図である。
100、200 円偏波アンテナ装置 1、21 アンテナ素子 2、22 誘電体基体 3、7、23、27 パッチ電極 6、26 接地電極 4、8、24、28 短絡電極 5、9 給電電極 25、29 給電ピン 10 低雑音増幅器 13 電力合成手段 14 90°移相手段
Claims (3)
- 【請求項1】 略直方体の誘電体基体と、該誘電体基体
上面の長手方向に並設され、かつ互いに直交して設けら
れた二つのパッチ電極と、前記誘電体基体の下面に設け
られた接地電極と、前記誘電体基体の長手方向側面に設
けられ、前記パッチ電極の一方と前記接地電極とをそれ
ぞれ電気的に接続する第1短絡電極と、前記誘電体基体
の短手方向側面に設けられ、前記パッチ電極の他方と前
記接地電極とをそれぞれ電気的に接続する第2短絡電極
と、前記各パッチ電極の短絡電極が設けられた側面に前
記各パッチ電極に対応してそれぞれ設けられ、前記各パ
ッチ電極と電気的に接続された給電電極とを備えたこと
を特徴とするアンテナ素子。 - 【請求項2】 略直方体の誘電体基体と、該誘電体基体
上面の長手方向に並設され、かつ互いに直交して設けら
れた二つのパッチ電極と、前記誘電体基体の下面に設け
られた接地電極と、前記誘電体基体の長手方向側面に設
けられ、前記パッチ電極の一方と前記接地電極とをそれ
ぞれ電気的に接続する第1短絡電極と、前記誘電体基体
の短手方向側面に設けられ、前記パッチ電極の他方と前
記接地電極とをそれぞれ電気的に接続する第2短絡電極
と、前記各パッチ電極から前記接地電極に向けて形成さ
れた前記誘電体基体の各貫通孔に、前記各パッチ電極に
対応してそれぞれ設けられ、前記各パッチ電極と電気的
に接続された給電電極とを備えたことを特徴とするアン
テナ素子。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアンテナ素子の
前記給電電極の一方の給電電極に90°移相手段を電気
的に接続するとともに、該90°移相手段と前記給電電
極の他方の給電電極との間に電力合成手段を電気的に接
続して構成したことを特徴とする円偏波アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191051A JP2001024426A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | アンテナ素子及びそれを用いた円偏波アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191051A JP2001024426A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | アンテナ素子及びそれを用いた円偏波アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001024426A true JP2001024426A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16268086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11191051A Withdrawn JP2001024426A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | アンテナ素子及びそれを用いた円偏波アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001024426A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003017425A1 (en) * | 2001-08-13 | 2003-02-27 | Molex Incorporated | Modular bi-polarized antenna |
WO2004021510A1 (en) * | 2002-08-30 | 2004-03-11 | Motorola Inc | Antenna structures and their use in wireless communication devices |
EP1445822A1 (en) * | 2003-02-07 | 2004-08-11 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | Chip antenna |
KR100533624B1 (ko) * | 2002-04-16 | 2005-12-06 | 삼성전기주식회사 | 듀얼 피딩 포트를 갖는 멀티밴드 칩 안테나 및 이를사용하는 이동 통신 장치 |
WO2008072411A1 (ja) * | 2006-12-15 | 2008-06-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | アンテナおよびそのアンテナを備えた通信装置 |
WO2009032516A1 (en) * | 2007-08-30 | 2009-03-12 | Motorola, Inc. | Low profile antenna pair system and method |
WO2012104433A1 (fr) * | 2011-02-03 | 2012-08-09 | Centre National De La Recherche Scientifique (C.N.R.S) | Système d'antenne à polarisation circulaire et lecteur d'étiquette radiofréquence comportant un tel système |
-
1999
- 1999-07-05 JP JP11191051A patent/JP2001024426A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003017425A1 (en) * | 2001-08-13 | 2003-02-27 | Molex Incorporated | Modular bi-polarized antenna |
JP2005503049A (ja) * | 2001-08-13 | 2005-01-27 | モレックス インコーポレーテッド | モジュール型二指向性アンテナ |
CN100385740C (zh) * | 2001-08-13 | 2008-04-30 | 莫莱克斯公司 | 模块化双极化天线 |
KR100533624B1 (ko) * | 2002-04-16 | 2005-12-06 | 삼성전기주식회사 | 듀얼 피딩 포트를 갖는 멀티밴드 칩 안테나 및 이를사용하는 이동 통신 장치 |
WO2004021510A1 (en) * | 2002-08-30 | 2004-03-11 | Motorola Inc | Antenna structures and their use in wireless communication devices |
EP1445822A1 (en) * | 2003-02-07 | 2004-08-11 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | Chip antenna |
US7129893B2 (en) | 2003-02-07 | 2006-10-31 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | High frequency antenna module |
WO2008072411A1 (ja) * | 2006-12-15 | 2008-06-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | アンテナおよびそのアンテナを備えた通信装置 |
US8098203B2 (en) | 2006-12-15 | 2012-01-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna and communication device having the same |
WO2009032516A1 (en) * | 2007-08-30 | 2009-03-12 | Motorola, Inc. | Low profile antenna pair system and method |
WO2012104433A1 (fr) * | 2011-02-03 | 2012-08-09 | Centre National De La Recherche Scientifique (C.N.R.S) | Système d'antenne à polarisation circulaire et lecteur d'étiquette radiofréquence comportant un tel système |
FR2971370A1 (fr) * | 2011-02-03 | 2012-08-10 | Centre Nat Rech Scient | Systeme d'antenne a polarisation circulaire et lecteur d'etiquette radiofrequence comportant un tel systeme |
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---|---|---|---|
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