JPH07279364A - 化粧床材 - Google Patents
化粧床材Info
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- JPH07279364A JPH07279364A JP7068594A JP7068594A JPH07279364A JP H07279364 A JPH07279364 A JP H07279364A JP 7068594 A JP7068594 A JP 7068594A JP 7068594 A JP7068594 A JP 7068594A JP H07279364 A JPH07279364 A JP H07279364A
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Abstract
房パネル等の床下地に無理なく馴染ませることができて
釘止めを行わずとも接着剤のみで簡単に施工でき、さら
に床暖房システム等に適用した場合でも、表面にヒワレ
や、隣合う床材間に大きな隙間が形成されず、床材中央
および端部での盛り上がり等が発生せず良好な美観が得
られ、しかも不快な踏み鳴り音が発生せず快適な歩行感
が得られる化粧床材を提供すること。 【構成】 中質繊維板からなる表面基材(31)および
その上面に設けられた化粧材(32)からなる表面材
(30)が、弾性材からなる中間層(20)を介して台
板(10)上に設けられた化粧床材(F)であって、台
板(10)の少なくとも下面側に複数の溝(11)が形
成されるとともに、前記表面材(30)が複数の分割片
(33)により構成されてなるもの。
Description
ムの床仕上げに好適に使用できる化粧床材に関する。
しては、合板上に化粧単板等が貼着されたものが最も一
般的に使用されているが、この構成の床材は、接着剤と
釘とを併用して床下地に固定する、いわゆる糊釘併用法
によって敷設施工するのが通例である。
ため、床暖房システムを適用した家屋等が増加してい
る。床暖房システムは、一般的には図7(a)に示すよ
うに、放熱パネル(2a)上に金属パネル(2b)が設
けられた床暖房パネル(2)が、合板等からなる床下地
(1)上にねじ止めによって固定され、この床暖房パネ
ル(2)上に、上記したように合板基板(3a)および
化粧材(3b)からなる化粧床材(3)が敷設施工され
るものである。
暖房パネル(2)の上層部が金属パネル(2b)により
構成されるため、釘打ち作業を行い難く、床暖房パネル
(2)の放熱パネル(2a)内に温水パイプまたは面状
発熱体等の放熱体が配置されているため、床暖房パネル
(2)の釘打ち箇所が制約され思い通りに釘を打ち込む
ことができず、化粧床材(3)を接着剤のみで床暖房パ
ネル(2)上に施工することが望まれる。
来の化粧床材(3)は、柔軟性に乏しいものであるた
め、床暖房パネル(2)に不陸が形成されていたり、床
材自身に反りが形成されていたりすると、化粧床材
(3)を床暖房パネル(2)上に無理なく馴染ませるこ
とが困難となり施工をスムーズに行えないという問題が
あった。
(2)の暖房運転により加熱されると放湿して収縮する
とともに、暖房運転停止により冷却されると吸湿して膨
張するのに対し、床暖房パネル(2)は、床材(3)と
は逆に、暖房運転により加熱されると熱膨張するととも
に、暖房運転停止により冷却されると収縮する。すなわ
ち床暖房パネル(2)と化粧床材(3)とは加熱および
冷却に対し相反する挙動をとるため、例えば暖房運転時
には、床材は収縮して床暖房パネル(2)が膨張するこ
とにより、隣合う床材(3)間の隙間が大きくなって美
観が損なわれる。さらに床暖房パネル(2)の金属パネ
ル(2b)が熱膨張しようとするときに、床材(3)の
収縮により金属パネル(2b)の上面側の移動が規制さ
れると、図7(b)に示すように、金属パネル(2b)
の端部が放熱パネル(2a)から剥離して浮き上がり、
それに押されて床材(3)も浮き上がり、美観が損なわ
れるとともに、床上歩行時の沈み込み量が大きくなって
快適な歩行感が得られなくなり、不快な踏み鳴り音も発
生するという問題があった。
膨張して床暖房パネル(2)が収縮することにより、反
り等の変形が生じて床材(3)が床暖房パネル(2)か
ら剥離して浮き上がり、上記と同様、美観が損なわれる
とともに、快適な歩行感が得られなくなる等の問題が発
生する。
り大きい場合には、図7(c)に示すように、隣合う床
暖房パネル同士が強く押し合って床暖房パネル(2)の
端部が上方へ浮き上がり、それに押されて床材(3)が
床暖房パネル(2)から剥離して浮き上がることもあ
り、美観が損なわれるという問題もある。
房システムに適用される場合だけに限られず、床材表面
に電気カーペット等を敷設する場合等においても、暖房
運転およびその停止が繰り返し行われると、その都度化
粧床材(3)が伸縮しそのときの応力によって床材表面
の化粧単板に微細な割れ等のヒワレが発生し、美観が損
なわれたり、あるいは美観上有害な反り等の変形が生じ
るという問題も有していた。
し、有害な反り等の変形が生じることなく、床暖房パネ
ル等の床下地に無理なく馴染ませることができて釘止め
を行わずとも接着剤のみで簡単に施工でき、さらに床暖
房システム等に適用した場合でも、表面にヒワレや、隣
合う床材間に大きな隙間が形成されず、床材中央および
端部での盛り上がり等が発生せず良好な美観が得られ、
しかも不快な踏み鳴り音が発生せず快適な歩行感が得ら
れる化粧床材を提供することを目的とする。
成するためになされており、本発明の化粧床材の一例を
図面を用いて説明すると、図1ないし図3に示すように
この床材(F)は、中質繊維板からなる表面基材(3
1)およびその上面に設けられた化粧材(32)からな
る表面材(30)が、弾性材からなる中間層(20)を
介して台板(10)上に設けられたものであって、台板
(10)の少なくとも下面側に複数の溝(11)が形成
されるとともに、表面材(30)が、複数の分割片(3
3)により構成されてなるものである。
雄ざね部(60)が形成されるとともに、残りの2辺に
雄ざね部(60)に嵌合可能な雌ざね部(70)が形成
されている。
すように、床下地(55)上に敷設された床暖房パネル
(50)に施工する場合、まず1枚目の床材(F)を接
着剤を用いて床暖房パネル(50)に施工し、続いて2
枚目以降の床材(F)は、すでに床暖房パネル(50)
に施工された床材(F)のさね部に雄雌嵌合するととも
に、上記と同様に床暖房パネル(50)に接着固定して
いくことによって行われる。
板(10)の下面側に溝(11)を形成しているため、
床材自身に充分な柔軟性が得られ、床暖房パネル(5
0)に無理なく馴染むので、接着剤のみによる施工をス
ムーズに行うことができる。
され、その上に弾性を有する中間層(20)が設けられ
るので、溝(11)により分割された台板構成片が、熱
暖房パネル(50)の金属パネル(51)の熱膨張に追
従してそれぞれ移動することにより、金属パネル(5
1)の移動が規制されず、金属パネル(51)の端部
が、例えば上記図7(b)の従来例のように放熱パネル
(52)から剥離して浮き上がることがなくなって、良
好な美観を得ることができる。
性および均質性に優れた硬質の中質繊維板を使用してい
るため、表面の仕上がり具合を良好に行えるとともに、
寒熱の繰り返しによって表面基材(31)等が伸縮して
も化粧材(32)にヒワレが形成されるのを防止でき、
この点からも良好な美観が得られる。さらに充分な耐傷
性が得られ床材表面が傷付きにくくなり、例えばヒール
マーク傷が形成されるのも防止できる。
3)により構成されているため、図4(a)に示すよう
に床材(F)が床暖房パネル(50)上に敷設施工され
た場合において、床材(F)が加熱されたとき、各分割
片(33)がそれぞれ個々に収縮する。このため、この
収縮による表面材端部の位置変化は小さくなって、隣合
う床材間に大きな隙間が形成されるのを確実に防止でき
て、良好な美観を得ることができる。さらに各分割片
(33)においてそれぞれ個々に反り等の変形が生じる
ため、相乗的に大きな反りが形成されることはなく、接
着施工をよりスムーズに行えるとともに、施工後におい
ては浮き上がりの発生を防止できて良好な歩行感および
美観を得ることができる。
間に介在される中間層(20)として弾性材を使用して
いるため、床材(F)が床暖房パネル(50)に施工さ
れた場合において、図4(b)に示すように熱膨張によ
り床暖房パネル(50)の端部同士が強く押し合って上
方へ浮き上がって、さらにそれに押されて台板(10)
が上方へ浮き上がったとしても、中間層(20)が弾性
収縮することにより、床材表面の平滑性が確保されて、
良好な美観を得ることができる。
の収縮率および膨張率の違いは、中間層(20)が弾性
伸縮することにより吸収されて、この点においても、施
工上および美観上有害な反り等の変形が生じるのを防止
できる。
詳細に説明する。
料、集成材、むく材等の木質材、これらを複数種組み合
わせたものを好適に使用することができる。
針葉樹合板等からなるものを好適に使用することがで
き、さらにラワンと同様に熱帯産広葉樹であるが、材質
が硬過ぎてあるいは柔らか過ぎてロータリー切削が困難
であり、粗悪な表面で、反り、波打ち等を有する単板か
らなり、通常合板用として使用されない樹種(Othe
r Timber)からなる合板も使用することができ
る。なお、ラワン合板においては、高品位のものに限ら
れず、低品位のもの、すなわち反り、ねじれ、波打ちが
あったり、表面品質が粗悪で、通常床材用の台材として
は使用されない合板からなるものも使用することができ
る。
ィクルボード(PB)、中質繊維板(MDF)、ウェハ
ーボード(WB)、オリエンテッドストランドボード
(OSB)、ハードボード(HB)等を例示することが
できる。このように台板(10)として再構成材料を使
用すれば、その分、高品位ラワン材等の高品位木材の使
用が削減されて、天然木材資源の枯渇化に対処すること
ができる。
するのがよく、好適には下限値を6mm以上、上限値を
12mm以下に設定するのが良い。さらに台板内部に、
必要に応じて補強材を配置して、強度を高めるようにし
てもよい。
幅方向に継ぎ合わされていても良い。その継ぎ合わせ方
法は、特に限定されるものではなく、例えばバットジョ
イント方式、スカーフジョイント方式、相じゃくり接合
方式、フィンガージョイント方式、本実接合方式、相じ
ゃくり実はぎ接合方式のほか、接合部断面をV字形に形
成したV字ジョイント方式等の接合方法を好適に使用す
ることができる。
1)は、床材長さ方向に対し平行するように形成して
も、直交するように形成しても、図面に示すように平行
する溝(11)と直交する溝(11)とを双方形成する
ことにより格子状に形成しても良く、さらに床材長さ方
向に対し斜め方向に形成しても、斜め格子状に形成して
も良い。また、溝(11)は必ずしも直線状に形成する
必要はなく、波状や円弧状や階段状に形成するようにし
てもよい。さらに図5(a)に示すように、溝(11)
を、台板(10)の下面側とともに台板(10)の上面
側にも形成しても良い。
ではなく、例えば図5(b)に示すようにV字状(逆V
字状)に形成しても、U字状に形成しても良い。
m以下に設定するのが良く、好ましくは下限値を1mm
以上、上限値を3mm以下に設定するのが良い。溝幅が
0.5mmに満たない床材では、床材自身に充分な柔軟
性を付与できず、接着剤のみで暖房パネル(50)等に
無理なく馴染ませることが困難となり、好ましいくな
い。また、溝幅が5mmを越えるものでは、床材自身に
充分な強度が得られず、不用意に破断してしまうことが
あり、好ましくない。
mm以上で200mm以下に設定するのが良く、好まし
くは下限値を30mm以上、上限値を100mm以上
に、より好ましくは下限値を40mm以上、上限値を7
0mm以下に設定するのが良い。溝間隔が10mmに満
たない床材では、充分な強度が得れず、好ましくない。
また、溝間隔が200mmを越えるものでは、充分な柔
軟性が得られず、好ましくない。
を台板(10)の上面側に形成する場合においても溝間
隔(L)は、上記と同様に設定するのが良い。
である必要はなく、ランダムな間隔に設定しても良い。
溝間隔をランダムに設定する場合、溝間隔が10mmに
満たないものや、200mmを越えるものが多少含まれ
ていても良い。
側にのみ形成する場合、中間層(20)に達する程度の
深さに設定するのが良く、それにより床材自身に、より
一層の柔軟性を付与することができる。また上記図5
(a)に示すように、溝(11)を台板(10)の下面
側および上面側の双方に形成する場合には、下面側の溝
(11)の深さと上面側の溝(11)の深さとを加えた
寸法が、台板(10)の厚さ以上となるように設定する
ことにより、良好な柔軟性を付与することができる。
ものではなく、例えば台板(10)に溝付け加工するこ
とにより形成しても、複数の台板構成片を隙間を設けて
配置することにより形成しても良い。
る必要があり、例えばゴムや、合成樹脂の発泡体からな
るもののほか、JIS K6301 A型硬度計による
ゴム硬度が25度以下の軟質弾性体等からなるもの、具
体的にはポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル、ウレタ
ン、合成ゴム、天然ゴム等からなるもの、これらの外に
不織布、インシュレーションボードからなるもの等を好
適に使用することができる。
性、切削性の向上を図るため、炭酸カルシウム、クレ
ー、シリカ等の無機質粉末を混入するようにしてもよ
く、さらに熱伝導性の向上を図るため、鉛、鉄、アルミ
ニウム等の金属粉末のほか、金属モノフィラメント、炭
素粉末等を混入しても良い。
で5.0mm以下に設定するのが良く、好ましくは下限
値を1.0mm以上、上限値を3.0mm以下に設定す
るのが良い。中間層(20)の厚さが、0.5mmに満
たない床材では、上記したように、床暖房パネル(5
0)が熱膨張により浮き上がったとき、その浮き上がり
を充分に吸収することができず、床材表面が浮き上がっ
て美観等を損なうことがあり、好ましくない。また、
5.0mmを越えるものでは、床上歩行時の沈み込み量
が大きくなって良好な歩行感が得られなくなる場合があ
り、好ましくない。
防湿材により構成しておくと、床材製品において、上記
溝(11)に沿って吸い上げられた水分が、表面材(3
0)まで浸透するのを防止でき、反り、化粧材(32)
の汚染、層間剥離の発生等、吸湿により悪影響が及ぶの
を防止することができる。
性の材料を使用する場合であっても、その材料に防湿シ
ート等を貼着したり、防湿塗料を塗布したりする等、防
湿処理を施しておくことにより、上記の効果を得ること
ができる。
その上面に貼着された化粧材(32)とで構成されてい
る。
質繊維板(MDF)を使用する必要があり、厚さが2.
0mm〜12.0mmのものを好適に使用することがで
きる。厚さが2.0mmに満たないものでは、強度が弱
くなり、好ましくない。また、12.0mmを越える
と、充分な柔軟性が得られず、床暖房パネル等の床下地
へ馴染みにくくなり接着剤のみによる敷設施工が困難と
なり、さらに材料コストも上昇するので、好ましくな
い。
木目柄および抽象柄等が印刷された模様印刷紙、樹脂シ
ート等の周知のものを使用することができるとともに、
表面基材(31)の上面に公知の塗装処理を施し、その
塗装層によって化粧材(32)を形成することも可能で
ある。
粧材(32)とのバランスを図るために、木質単板、不
織布、紙、樹脂シート、およびそれらの複合シート等の
シート材を貼着するようにしても良い。
は、複数の分割片(33)により構成されている。各分
割片(33)は、寸法が小さいほど好ましい。具体的に
は長さ方向の寸法が、約1350mm以下、好適には約
1000mm以下、さらに好適には約600mm以下の
ものを使用するのが良い。この場合、上記したように暖
房運転中の加熱によって、各分割片(33)はそれぞれ
個々に収縮し、その収縮量は分割片(33)の寸法が大
きくなるにしたがって大きくなる。このため、隣合う分
割片(33)間の間隔を2.0mm〜1.5mmに設定
する場合には、分割片(33)の長さを1350mm〜
1000mmに設定するのが良く、分割片(33)間の
間隔を1.5mm〜1.0mmに設定する場合には、分
割片(33)の長さを1000mm〜700mmに設定
するのが良く、分割片(33)間の間隔を1.0mm以
下に設定する場合には、分割片(33)の長さを700
mm以下に設定するのが良い。
えるものでは、表面材全体における収縮を全域に分散さ
せることが困難となり、敷設施工時における隣合う床材
間に大きな隙間が形成される恐れがあり、また床材全体
に大きな反りが形成されて、接着施工をスムーズに行え
なくなり、好ましくない。
ので、分割片(33)の幅方向の寸法は60mm〜10
0mm程度、長さ方向の寸法は150mm〜1350m
m程度に設定される。このように幅寸法は長さ寸法に比
べてかなり小さいため、幅方向における伸縮量や、反り
等の変形量は、長さ方向のそれと比べて非常に小さく、
幅方向における反り等によって不具合が生じることはな
い。したがって、分割片(33)の幅方向の寸法は特に
規定しなくとも、本発明の効果を充分に得ることができ
る。
界部と、台板(10)に形成される溝(11)が平面視
で線上に重なり合わないように構成するのが良い。すな
わち、これらが線上に重なり合うと、その重なり合った
部分において、荷重等が加わると不本意に破断してしま
うことがあり、好ましくない。
れるものではなく、例えば複数の分割片(33)をあら
かじめ準備しておき、その分割片(33)を中間層(2
0)に貼着することにより形成しても、未分割の表面材
(30)を中間層(20)に貼着した後、押切刃等を用
いて複数の分割(33)に切断することにより形成して
も良い。なお、押切刃等で表面材(30)を切断する場
合には、多少、中間層(20)も切り込まれる場合もあ
るが、その場合でも、本発明において特に不具合が生じ
ることはない。
(33)同士は互いに接触していても、非接触であって
もかまわないが、接触させる場合、面接触させるように
しても、点接触させるようにしてもかまわない。例えば
図6(a)に示すように、隣合う分割片(33)同士が
面接触するように構成しその接触面が床材面方向に対し
垂直に配置されるように構成しても、図6(b)に示す
ように上記接触面が垂直に配置されるように構成してお
いて分割片上端コーナー部に面取部(33a)を形成す
るようにしてもよい。さらに図6(c)に示すように上
記接触面が床材面方向に対し斜め方向に配置されるよう
に構成しても、図6(d)に示すように上記接触面が斜
め方向に配置されるように構成しておいて、分割片上端
コーナー部に面取部(33a)を形成するようにしても
良い。さらに図6(e)に示すように隣合う分割片(3
3)同士の接触部が側面視「く」の字形となるように構
成したり、分割片上端コーナー部に面取部(33a)を
形成するようにしても良い。
ように、隣合う分割片(33)同士の接触部が斜め方向
等に配置されるよう構成する場合には、各分割片(3
3)が収縮して、隣合う分割片(33)同士が離間して
も、床材上方側から中間層(20)が見えることがない
ので、美観上有利である。
実はぎ、やとい実、相欠き等の接合用加工が施されるこ
とにより、雄ざね部(60)および雌ざね部(70)等
の床材接合部が形成されている。この床材接合部は、形
成位置は特に限定されることはなく、台板(10)部分
に形成しても表面材(30)部分に形成しても、あるい
は双方にわたって形成するようにしてもよい。さらにこ
れらのさね部(60)(70)の形状は特に限定される
ことはなく、どのような形状に形成されていても良い。
0)からなる床材上層部と、台板(10)とを、床材幅
方向および長さ方向に少しずらせるように貼着する、い
わゆるずらし張りを行って、床材周囲に床材接合部を形
成するようにしてもよい。
た状態において表面材(30)部分での床材同士の接触
部が、図6(a)(c)に示すように床材面方向に対し
垂直方向や、斜め方向等に配置されるように構成した
り、あるいは図6(b)(d)(e)に示すように、面
取部(61)を形成するようにしても良い。
ように、隣合う床材同士の接合部が斜め方向等に配置さ
れるよう構成する場合には、床材(F)が収縮して、隣
合う床材同士が離間しても、床材上方側からさね部(6
0)(70)等が見えることがないので、美観上有利で
ある。
ステムの床仕上げに好適に使用できるが、使用用途は限
定されるものではなく、床暖房システム以外の床仕上げ
にももちろん使用することができる。
すための比較例および参考例について説明する。
幅方向にほぼ平行な1.7mm幅の溝が55mmの間隔
ごとに複数形成されたラワン合板製のものを使用し、そ
の台板上に設けられる中間層を、発泡倍率が12倍で炭
酸カルシウムが混入された厚さ1.5mmのポリエチレ
ン発泡体からなるものにより構成し、その中間層上に設
けられる表面材を、2.7mm厚の中質繊維板(表面基
材)に0.3mm厚の化粧単板からなる化粧材を貼着し
て塗装処理を施した表面材構成板を、複数に分割した
(分割片の寸法は幅75mm長さ150mm〜900m
mである)ものにより構成して、厚さ13mm、幅30
0mm、長さ1800mmの化粧床材を作製した。この
とき、図6(b)に示すように、隣合う分割片(33)
同士の接触部および隣合う床材同士の表面材(30)部
分での接触部が垂直面となるように構成するとともに、
両接触部の上端部に面取部(33a)(61)を形成す
るようにした。
埋め込んで両面にアルミメッキ鋼板を貼着した温水式ハ
ードパネル(厚さ11.5mm、長さ1700mm、幅
850mm)からなる床暖房パネルを、合板からなる床
下地にねじ止めによって敷設し、この床暖房パネルに上
記化粧床材を、裏面側に一液型ウレタン変性接着剤を配
するようにして接着施工した。
性があり、床暖房パネルに容易に馴染ませることがで
き、施工を簡単に行うことができた。また、床材は下面
に接着剤中の溶剤が吸収されて膨張したものの、その溶
剤が溝に吸収されることによって、床材としては有害な
反り等の変形が生じることはなかった。
床暖房テストを行った。すなわち、7日間養生(放置)
した後、床暖房パネルの鋼管内に80℃の温水を通湯す
ることにより、60時間連続で床材表面を30℃に設定
し、その後通湯を24時間停止することにより放冷し、
再び通湯によって60時間連続で床材表面を30℃に設
定した。
り上がりが認められたが、美観を損なうほどのものでは
なかった。さらに剥離による浮き上がりは認められず、
床上を歩行しても踏み鳴り音は発生しなかった。
間、および同一床材内における分割片間の隙間は、表面
材間において、それぞれ幅方向が0.1mm、長さ方向
が0.2mm〜1.0mm(平均0.65mm)であっ
たが、美観を損なうほどのものではなかった。
に糊釘併用で施工し、同様のテストを行ったところ、上
記と同様に良好な結果が得られた。
mmの試験片を切り取って、その試験片に対し寒熱繰り
返し試験を行った。すなわち上記試験片を80℃の雰囲
気で2時間加熱し、続いてマイナス20℃で2時間冷却
し、これを1サイクルとして8サイクル繰り返した後、
表面のヒワレの個数を測定した。その結果、ヒワレ数は
2個であった。
50mm〜600mmの複数の分割片を乱尺模様に配置
したものにより構成した以外は、上記実施例(1)と同
様に構成することにより、厚さ13mm、幅150m
m、長さ900mmの化粧床材を作製した。
に接着剤を塗布するようにして上記と同様の床暖房パネ
ルに接着施工した。
軟性を備える上、寸法も小さかったので、上記実施例
(1)の施工作業よりも、一層簡単に行うことができ
た。
房テストを行ったところ、床材に、反り、端部の盛り上
がり、剥離による浮き上がり等の不具合はほとんど認め
られず、歩行による踏み鳴り音も生じなかった。
間、および同一床材内における分割片間の隙間は、表面
材間において、それぞれ長さ方向で0.2mm〜0.5
mm(平均0.38mm)であったが、美観を損なうほ
どのものではなかった。
ルに糊釘併用で施工し、同様のテストを行ったところ、
上記と同様に良好な結果が得られた。
て、上記と同様に寒熱繰り返し試験を行ったところ、ヒ
ワレが2個確認された。
合う分割片(33)同士の接触部および隣合う床材同士
の表面材(30)部分での接触部を傾斜面とするととも
に、両接触部の上端部に面取部(33a)(61)を形
成した以外は、上記実施例(2)と同様の構成の化粧床
材を作製した。
布し(床材接合部には塗布せずに)、上記と同様の床暖
房パネルに接着施工した。
同様、簡単に行うことができた。
ところ、床材に、床材に、反り、端部の盛り上がり、剥
離による浮き上がり等の不具合はほとんど認められず、
歩行による踏み鳴り音も生じなかった。
間、および同一床材内における分割片間の隙間は、表面
材間において、それぞれ長さ方向で0.3mm〜0.7
mm(平均0.5mm)であったが、ほとんど目立た
ず、美観を損なうこともなかった。
ネルに糊釘併用で施工し、同様のテストを行ったとこ
ろ、上記と同様に良好な結果が得られた。
上記と同様に寒熱繰り返し試験を行ったところ、ヒワレ
が2個確認された。
0.3mm厚の化粧単板を貼着して塗装処理を施すこと
により、厚さ12.3mm、幅300mm、長さ180
0mmの化粧床材を作製した。
の床暖房パネルに施工しようとしたが、床材に若干の反
りがあり、床暖房パネルに馴染ませることができず、施
工できなかった。このため、釘打ちを併用して施工し
た。
分であり、床暖房パネルに馴染ませることも、床材間で
さね接合することも困難であり、作業性が困難なものと
なった。
房テストを行ったところ、接合端部に0.5mm程度の
盛り上がりや、1.5mm程度の不陸が認められ、美観
に劣るものであった。さらに床材間に、長さ方向で1.
3mmの大きな隙間が形成されており、非常に美観を損
なうものであった。また、盛り上がり部の上を歩行した
ところ、不快な踏み鳴り音が発生した。
上記と同様に寒熱繰り返し試験を行ったところ、ヒワレ
が51個も確認された。
幅150mm、長さ900mmとした以外は、上記比較
例(1)と同様にして、化粧床材を作製した。
施工しようとしたところ、上記比較例(1)と同様で、
接着剤のみで施工できず、釘打ちを併用せざるを得なか
った。
(1)のものよりも寸法が小さく、それよりも作業性は
良好ではあったが、上記各実施例の場合と比較すると、
作業性は困難であった。また、釘止めによっても、確実
に反りを矯正することができず、0.5mm程度の不陸
が存在していた。
房テストを行ったところ、1.5mm程度の不陸が認め
られ、美観を損なうものであった。
上記と同様に寒熱繰り返し試験を行ったところ、ヒワレ
が51個も確認された。
を除き、上記実施例(1)と同様に構成することによ
り、化粧床材を作製した。
接着剤のみで施工したところ、実施例(1)と同様、ス
ムーズに行うことができた。
房テストを行ったところ、隣合う床材間に2.0mmの
大きな隙間が形成され、さらに0.4mm〜0.6mm
程度の不陸も形成され、美観を損ねるものであった。
レが2個確認された。
を除き、上記実施例(2)と同様に、化粧床材を作製し
た。
接着剤のみで施工したところ、実施例(2)と同様、ス
ムーズに行うことができた。
房テストを行ったところ、隣合う床材間に1.1mmの
大きな隙間が形成され、さらに0.3mm〜0.5mm
程度の不陸(盛り上がり)も形成され、美観を損ねるも
のであった。
レが2個確認された。
発明に関連した実施例1〜3の化粧床材は、床暖房パネ
ルへの施工を簡単に行うことができるとともに、床暖房
テスト等に対し不具合が生じることがなく、床暖房シス
テムに好適に使用できるものである。これに対し、本発
明に関連しない比較例1、2の化粧床材は、床暖房パネ
ルへの施工が困難で、床暖房テスト等に対し不具合が発
生じるので、床暖房システムには不適切なものであり、
また参考例1、2の化粧床材は、施工は容易であるもの
の、床暖房試験等に対し不具合が発生するので、床暖房
システムには不適切なものである。
れば、中質繊維板製の表面基材および化粧材からなる表
面材が、弾性材からなる中間層を介して台板上に設けら
れるものであり、台板の少なくとも下面側に複数の溝が
形成されるため、床材自身に充分な柔軟性が付与され、
暖房パネル等の床下地に無理なく馴染んで、接着剤のみ
による施工をスムーズに行うことができる。さらに台板
は、溝が形成され、その上に弾性を有する中間層が設け
られるので、溝により分割された台板構成片が、熱暖房
パネルの金属パネルの膨張に追従してそれぞれ移動する
ことにより、金属パネルの上面側の移動が規制されず、
金属パネルの端部が放熱パネルから剥離して浮き上がる
ことがなくなって、良好な美観を得ることができるとと
もに、不快な踏み鳴り音も発生せず、快適な歩行感も得
ることができる。
れるため、床暖房パネル等により加熱されたとき、各分
割片がそれぞれ個々に収縮することにより、表面材端部
の位置変化は小さくなって、隣合う床材間に大きい隙間
が形成されず、良好な美観を得ることができるととも
に、各分割片においてそれぞれ個々に反り等の変形が生
じることにより、相乗的に大きな反りが形成されず、施
工作業をよりスムーズに行え、施工後においては浮き上
がりの発生も防止できて、一層良好な歩行感および美観
を得ることができる。
均質性に優れた硬質の中質繊維板を使用しているため、
表面の仕上がり具合を良好に行えるとともに、ヒワレが
発生するのも防止できて、より一層良好な美観が得られ
る。
間層として弾性材を使用しているため、例えば床暖房パ
ネルに施工した場合において、熱膨張により床暖房パネ
ルの端部同士が強く押し合って上方へ浮き上がり、さら
にそれに押されて台板が上方へ浮き上がったととして
も、中間層が弾性収縮することにより、床材表面の平滑
性が確保されて、この点からも良好な美観を確保するこ
とができる。また、台板と表面材との収縮および膨張率
の違いは、中間層が弾性伸縮することにより吸収され
て、施工時や美観上有害な反り等の変形が生じるのを防
止することができる。
た場合の斜視図である。
視図である。
(b)はIIIb−IIIb線断面図である。
図である。
面図である。
接合部の変形例を示す断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 中質繊維板からなる表面基材およびその
上面に設けられた化粧材からなる表面材が、弾性材から
なる中間層を介して台板上に設けられた化粧床材であっ
て、 前記台板の少なくとも下面側に複数の溝が形成されると
ともに、 前記表面材が複数の分割片により構成されてなることを
特徴とする化粧床材。 - 【請求項2】 前記分割片の床材長さ方向に対応する寸
法が1350mm以下に設定されてなる請求項1に記載
の化粧床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07068594A JP3538448B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 化粧床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07068594A JP3538448B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 化粧床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279364A true JPH07279364A (ja) | 1995-10-27 |
JP3538448B2 JP3538448B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=13438756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07068594A Expired - Lifetime JP3538448B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 化粧床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538448B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1082165A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Tajima Inc | 下地歪吸収型床構造体 |
JP2005523394A (ja) * | 2002-04-22 | 2005-08-04 | ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ | フロアボード、フローリングシステム、及びその製造方法及び設置方法 |
JP2008025165A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Noda Corp | 複合板 |
JP2020020252A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-02-06 | Psp商事株式会社 | フローリング |
KR102496059B1 (ko) * | 2022-05-31 | 2023-02-06 | 주식회사 멜텍 | 복합 구조의 마루 바닥재 |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP07068594A patent/JP3538448B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1082165A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Tajima Inc | 下地歪吸収型床構造体 |
JP2005523394A (ja) * | 2002-04-22 | 2005-08-04 | ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ | フロアボード、フローリングシステム、及びその製造方法及び設置方法 |
JP2008025165A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Noda Corp | 複合板 |
JP2020020252A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-02-06 | Psp商事株式会社 | フローリング |
KR102496059B1 (ko) * | 2022-05-31 | 2023-02-06 | 주식회사 멜텍 | 복합 구조의 마루 바닥재 |
KR20230166876A (ko) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 주식회사 멜텍 | 복합 구조의 마루 바닥재 |
KR20230166875A (ko) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 주식회사 멜텍 | 복합 구조의 마루 바닥재 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3538448B2 (ja) | 2004-06-14 |
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