JP2582092Y2 - 床 材 - Google Patents
床 材Info
- Publication number
- JP2582092Y2 JP2582092Y2 JP1992052672U JP5267292U JP2582092Y2 JP 2582092 Y2 JP2582092 Y2 JP 2582092Y2 JP 1992052672 U JP1992052672 U JP 1992052672U JP 5267292 U JP5267292 U JP 5267292U JP 2582092 Y2 JP2582092 Y2 JP 2582092Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- plywood
- cross
- thickness
- cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Floor Finish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床材、特に耐熱床材に
おける反り防止のための技術に関するものである。
おける反り防止のための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からクロス合板の表面に化粧薄単板
を積層すると共にクロス合板の裏面側に切り溝を形成し
た床材が知られている。この床材は、図2に示すよう
に、5プライ又は7プライのクロス合板1の表面に化粧
薄単板2を接着して積層した直貼り用の床材である。こ
のクロス合板1の表面に化粧薄単板2を接着するに当た
り、クロス合板1上に水溶性接着剤を塗布し、その上に
ラワン単板のような化粧薄単板2を載せ、加熱プレスし
て接着するのであるが、この場合、110℃〜130℃
で加熱プレスするものである。また、上記従来例にあっ
ては、クロス合板1を構成する各単板の厚みは同じ厚み
となっており、また、クロス合板1の裏面側に不陸に対
応するために切り溝3を形成するにあたって不陸に対応
しやすいように、切り溝3をクロス合板1の裏面からク
ロス合板1の上から2層目の単板に到るように形成して
ある。
を積層すると共にクロス合板の裏面側に切り溝を形成し
た床材が知られている。この床材は、図2に示すよう
に、5プライ又は7プライのクロス合板1の表面に化粧
薄単板2を接着して積層した直貼り用の床材である。こ
のクロス合板1の表面に化粧薄単板2を接着するに当た
り、クロス合板1上に水溶性接着剤を塗布し、その上に
ラワン単板のような化粧薄単板2を載せ、加熱プレスし
て接着するのであるが、この場合、110℃〜130℃
で加熱プレスするものである。また、上記従来例にあっ
ては、クロス合板1を構成する各単板の厚みは同じ厚み
となっており、また、クロス合板1の裏面側に不陸に対
応するために切り溝3を形成するにあたって不陸に対応
しやすいように、切り溝3をクロス合板1の裏面からク
ロス合板1の上から2層目の単板に到るように形成して
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、クロス合板
1上に水溶性接着剤を塗布してその上に化粧薄単板2を
載せてセットすると水溶性接着剤の水分を化粧薄単板2
が吸収して化粧薄単板2が膨張(伸びる)し、そのまま
プレスするとプレス後の放熱状態において水分も蒸発す
るため元の寸法に収縮する力が働いて全体として図2に
示すように反るという問題がある。この場合、従来にあ
っては図2に示すようにクロス合板1の裏面側に不陸に
対応するために切り溝3をクロス合板1の裏面からクロ
ス合板1の上から2層目の単板まで到るように形成して
あるが、クロス合板1の表面のフェイス単板の厚みを、
図2に示すようにクロス合板1の上から2層目の単板の
上端から切り溝3の上端までの距離よりも厚くしてある
ため、上記接着に起因するフェイス単板の反りをクロス
合板の上から2層目の単板により機械的に抑制し難くな
るという問題があった。
1上に水溶性接着剤を塗布してその上に化粧薄単板2を
載せてセットすると水溶性接着剤の水分を化粧薄単板2
が吸収して化粧薄単板2が膨張(伸びる)し、そのまま
プレスするとプレス後の放熱状態において水分も蒸発す
るため元の寸法に収縮する力が働いて全体として図2に
示すように反るという問題がある。この場合、従来にあ
っては図2に示すようにクロス合板1の裏面側に不陸に
対応するために切り溝3をクロス合板1の裏面からクロ
ス合板1の上から2層目の単板まで到るように形成して
あるが、クロス合板1の表面のフェイス単板の厚みを、
図2に示すようにクロス合板1の上から2層目の単板の
上端から切り溝3の上端までの距離よりも厚くしてある
ため、上記接着に起因するフェイス単板の反りをクロス
合板の上から2層目の単板により機械的に抑制し難くな
るという問題があった。
【0004】本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考
案したものであって、その目的とするところは、反りを
防止できる床材を提供するにある。
案したものであって、その目的とするところは、反りを
防止できる床材を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の床材は、クロス
合板1の表面に化粧薄単板2を接着して積層すると共に
クロス合板1の裏面側に切り溝3を形成した床材であっ
て、切り溝3をクロス合板1の裏面からクロス合板1の
上から2層目の単板1bまで到るように形成し、クロス
合板1の表面のフェイス単板1aの厚さを切り溝3の上
端からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端ま
での長さよりも薄くしてあることを特徴とするものであ
る。
合板1の表面に化粧薄単板2を接着して積層すると共に
クロス合板1の裏面側に切り溝3を形成した床材であっ
て、切り溝3をクロス合板1の裏面からクロス合板1の
上から2層目の単板1bまで到るように形成し、クロス
合板1の表面のフェイス単板1aの厚さを切り溝3の上
端からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端ま
での長さよりも薄くしてあることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】化粧薄単板2を接着して積層する影響で反ろう
とするが、クロス合板1のフェイス単板1aの厚さを切
り溝3の上端からクロス合板1の上から2層目の単板1
bの上端までの長さよりも薄くすることにより、反りを
防止する。そして、反り防止がフェイス単板1aを薄く
するという簡単な改良でよいものである。
とするが、クロス合板1のフェイス単板1aの厚さを切
り溝3の上端からクロス合板1の上から2層目の単板1
bの上端までの長さよりも薄くすることにより、反りを
防止する。そして、反り防止がフェイス単板1aを薄く
するという簡単な改良でよいものである。
【0007】
【実施例】以下本考案を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。クロス合板1は単板を繊維方向が交差する
ように積層一体化したもので、5プライあるいは7プラ
イのものが用いられる。このクロス合板1には表面側に
化粧薄単板2が接着して積層してある。ここで、化粧薄
単板2は0.25mm厚のものが使用され、またクロス
合板1としては9mm厚のものが使用される。クロス合
板1には裏面側に多数の切り溝3が形成してあり、この
切り溝3は図1に示すようにクロス合板1の上から2層
目の単板1bに至るように形成してある。化粧薄単板2
の繊維方向はクロス合板1の表層のフェイス単板1aの
繊維方向に対して略直交するようにクロスさせて、耐ク
ラック性を高めてある。
て詳述する。クロス合板1は単板を繊維方向が交差する
ように積層一体化したもので、5プライあるいは7プラ
イのものが用いられる。このクロス合板1には表面側に
化粧薄単板2が接着して積層してある。ここで、化粧薄
単板2は0.25mm厚のものが使用され、またクロス
合板1としては9mm厚のものが使用される。クロス合
板1には裏面側に多数の切り溝3が形成してあり、この
切り溝3は図1に示すようにクロス合板1の上から2層
目の単板1bに至るように形成してある。化粧薄単板2
の繊維方向はクロス合板1の表層のフェイス単板1aの
繊維方向に対して略直交するようにクロスさせて、耐ク
ラック性を高めてある。
【0008】そして、クロス合板1の表層のフェイス単
板1aと他の単板1bの厚さは、通常は1.2mm(合
板メーカーにおける厚さ)であるが、このようなクロス
合板1を使用する場合には、クロス合板1に化粧薄単板
2を接着して積層する場合には反りが生じるのである
が、かかる反りを抑制するべく、本考案においては、フ
ェイス単板1aに0.7mm以上のサンディングをおこ
なってフェイス単板1aの厚さを0.5mm以下にし、
このことにより、フェイス単板1aの厚さを切り溝3の
上端からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端
までの長さよりも薄くする。しかして、クロス合板1の
表面に化粧薄単板2を接着積層することで、化粧薄単板
2の影響で従来のように反りが発生しようとするが、ク
ロス合板1のフェイス単板1aの厚さを切り溝3の上端
からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端まで
の長さよりも薄くすることで、クロス合板1に化粧薄単
板2を接着することにより反りが生じようとするのを、
上から2層目の単板1bにより機械的に抑制して、床材
全体としては反りのない状態とすることができる。な
お、本考案において、クロス合板1の裏面側に切り溝3
を設けたのは床材に全体として「腰」のある柔軟性を持
たせてコンクリートスラブ等の施工下地の不陸に対応で
きるようにするためである。
板1aと他の単板1bの厚さは、通常は1.2mm(合
板メーカーにおける厚さ)であるが、このようなクロス
合板1を使用する場合には、クロス合板1に化粧薄単板
2を接着して積層する場合には反りが生じるのである
が、かかる反りを抑制するべく、本考案においては、フ
ェイス単板1aに0.7mm以上のサンディングをおこ
なってフェイス単板1aの厚さを0.5mm以下にし、
このことにより、フェイス単板1aの厚さを切り溝3の
上端からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端
までの長さよりも薄くする。しかして、クロス合板1の
表面に化粧薄単板2を接着積層することで、化粧薄単板
2の影響で従来のように反りが発生しようとするが、ク
ロス合板1のフェイス単板1aの厚さを切り溝3の上端
からクロス合板1の上から2層目の単板1bの上端まで
の長さよりも薄くすることで、クロス合板1に化粧薄単
板2を接着することにより反りが生じようとするのを、
上から2層目の単板1bにより機械的に抑制して、床材
全体としては反りのない状態とすることができる。な
お、本考案において、クロス合板1の裏面側に切り溝3
を設けたのは床材に全体として「腰」のある柔軟性を持
たせてコンクリートスラブ等の施工下地の不陸に対応で
きるようにするためである。
【0009】そして、上記床材の製造工程は、まずクロ
ス合板1のフェイス単板1aをサンディングして、クロ
ス合板1の他の単板1bの厚さに比べて充分に薄くし、
次に化粧薄単板2を接着剤にて接着し、熱圧プレスをお
こない、その後、フェイス単板1aの表面を#180、
#240のものでサンディングをおこない、次に実4の
加工をおこなう。そして、カラーリング、塗装をおこな
った後、小割りをおこない、成型をおこなって製品化す
る。
ス合板1のフェイス単板1aをサンディングして、クロ
ス合板1の他の単板1bの厚さに比べて充分に薄くし、
次に化粧薄単板2を接着剤にて接着し、熱圧プレスをお
こない、その後、フェイス単板1aの表面を#180、
#240のものでサンディングをおこない、次に実4の
加工をおこなう。そして、カラーリング、塗装をおこな
った後、小割りをおこない、成型をおこなって製品化す
る。
【0010】なお、上記の構成の床材はコンクリートス
ラブの上に直貼りされる場合、あるいは、暖房パネルの
上に貼られる場合等、種々の用途があるが特に限定され
るものではない。しかしながら、上記のように構成する
ことで反りの発生がないので、特に熱の影響を受ける部
分に使用する床材としても何ら問題がないものである。
ラブの上に直貼りされる場合、あるいは、暖房パネルの
上に貼られる場合等、種々の用途があるが特に限定され
るものではない。しかしながら、上記のように構成する
ことで反りの発生がないので、特に熱の影響を受ける部
分に使用する床材としても何ら問題がないものである。
【0011】そして、クロス合板1において、裏面のバ
ック単板1cの厚さをフェイス単板1aの厚さより更に
薄くすると、化粧薄単板2を接着して積層するのに、一
層反りを抑制することができるものである。
ック単板1cの厚さをフェイス単板1aの厚さより更に
薄くすると、化粧薄単板2を接着して積層するのに、一
層反りを抑制することができるものである。
【0012】
【考案の効果】本考案にあっては、上述のように、切り
溝をクロス合板の裏面からクロス合板の上から2層目の
単板まで到るように形成し、クロス合板の表面のフェイ
ス単板の厚さを切り溝の上端からクロス合板の上から2
層目の単板の上端までの長さよりも薄くしてあるから、
裏面側に切り溝を形成した床材が化粧薄単板側の影響で
反ろうとするのを、クロス合板の上から2層目の単板
(すなわちフェイス単板の直下の単板)で機械的に抑制
し、これにより反りを防止することができ、かつ反り防
止がフェイス単板を薄くするという簡単な改良でよいも
のである。
溝をクロス合板の裏面からクロス合板の上から2層目の
単板まで到るように形成し、クロス合板の表面のフェイ
ス単板の厚さを切り溝の上端からクロス合板の上から2
層目の単板の上端までの長さよりも薄くしてあるから、
裏面側に切り溝を形成した床材が化粧薄単板側の影響で
反ろうとするのを、クロス合板の上から2層目の単板
(すなわちフェイス単板の直下の単板)で機械的に抑制
し、これにより反りを防止することができ、かつ反り防
止がフェイス単板を薄くするという簡単な改良でよいも
のである。
【図1】本考案の床材の断面図である。
【図2】従来の床材において反っている状態を示す断面
図である。
図である。
1 クロス合板 1a フェイス単板 2 化粧薄単板 3 切り溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/04
Claims (1)
- 【請求項1】 クロス合板の表面に化粧薄単板を接着し
て積層すると共にクロス合板の裏面側に切り溝を形成し
た床材であって、切り溝をクロス合板の裏面からクロス
合板の上から2層目の単板まで到るように形成し、クロ
ス合板の表面のフェイス単板の厚さを切り溝の上端から
クロス合板の上から2層目の単板の上端までの長さより
も薄くしてあることを特徴とする床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992052672U JP2582092Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 床 材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992052672U JP2582092Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 床 材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614343U JPH0614343U (ja) | 1994-02-22 |
JP2582092Y2 true JP2582092Y2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=12921368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992052672U Expired - Lifetime JP2582092Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 床 材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582092Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355330A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | Bridgestone Corp | 床暖房用木質系仕上材 |
JP2018017116A (ja) * | 2017-10-18 | 2018-02-01 | 朝日ウッドテック株式会社 | 木質系床材および床構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2602253Y2 (ja) * | 1992-04-04 | 2000-01-11 | 株式会社ノダ | 床 材 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP1992052672U patent/JP2582092Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614343U (ja) | 1994-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980630 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070717 Year of fee payment: 9 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717 Year of fee payment: 10 |