JPH0726289B2 - 織機の制御方法 - Google Patents
織機の制御方法Info
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- JPH0726289B2 JPH0726289B2 JP8223786A JP8223786A JPH0726289B2 JP H0726289 B2 JPH0726289 B2 JP H0726289B2 JP 8223786 A JP8223786 A JP 8223786A JP 8223786 A JP8223786 A JP 8223786A JP H0726289 B2 JPH0726289 B2 JP H0726289B2
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- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、織機の制御方法、より詳しくは、糸キャリア
に巻かれた糸に関する情報に基づき織機の製織条件を決
定する織機の制御方法に関する。
に巻かれた糸に関する情報に基づき織機の製織条件を決
定する織機の制御方法に関する。
従来の技術 織機の自動化に伴い、糸種、糸の太さ、糸の密度、経糸
総本数、織幅等の製織仕様をキーボードにより入力する
と、ホストコンピュータが演算によって織機の回転数、
経糸張力、よこ入れノズルのオン・オフタイミング、流
体圧力等の製織条件を自動的に決定し、織機の番号を指
定しながらその制御装置にデータを送信する方法が開発
され、特許出願人によって、特願昭60−73510号「織機
の集中制御方法およびその装置」として既に提案されて
いる。
総本数、織幅等の製織仕様をキーボードにより入力する
と、ホストコンピュータが演算によって織機の回転数、
経糸張力、よこ入れノズルのオン・オフタイミング、流
体圧力等の製織条件を自動的に決定し、織機の番号を指
定しながらその制御装置にデータを送信する方法が開発
され、特許出願人によって、特願昭60−73510号「織機
の集中制御方法およびその装置」として既に提案されて
いる。
さらに、特許出願人は、同様にして製織条件のみなら
ず、過去の準備工程での糸情報をも織機へ伝送する方法
を開発し、特願昭60−73507号「織機の集中制御方法」
として提案した。
ず、過去の準備工程での糸情報をも織機へ伝送する方法
を開発し、特願昭60−73507号「織機の集中制御方法」
として提案した。
これらの制御方法を用いれば、織機の作業者は、製織仕
様や、経糸ビームおよび緯糸コーン等の糸キャリアの変
更時に製織条件の再設定をする必要がなくなり、作業者
に要求されていた多くの労力と時間あるいは相当の熟練
とを省くことができる。したがって、近年における市場
の多様化に伴う多品種少量生産の要請に対しても、目的
の織物を迅速市場に供給することが可能となった。
様や、経糸ビームおよび緯糸コーン等の糸キャリアの変
更時に製織条件の再設定をする必要がなくなり、作業者
に要求されていた多くの労力と時間あるいは相当の熟練
とを省くことができる。したがって、近年における市場
の多様化に伴う多品種少量生産の要請に対しても、目的
の織物を迅速市場に供給することが可能となった。
従来技術の問題点 上記の制御方法では、いずれもキーボードにより入力さ
れたデータに応じて織機の製織条件が設定されるため
に、キーボードにより入力されたデータと、織機に装着
された糸とが正確に対応している限りにおいて正常に動
作し、所望の効果が得られる。
れたデータに応じて織機の製織条件が設定されるため
に、キーボードにより入力されたデータと、織機に装着
された糸とが正確に対応している限りにおいて正常に動
作し、所望の効果が得られる。
しかし、作業者の装着ミス等によって、ホストコンピュ
ータに入力されたデータと織機に装着された糸とが対応
しない場合には、不適切な製織条件に基づいて製織が続
行される結果、不良製品が製造されるという問題点が生
ずる。これを避けるための方法として特願昭60−68496
号「織機の集中制御方法」がある。しかし、根本的に
は、上記不都合は、工場内での物の流れと情報の流れと
が別々になっていることに起因しているために、依然と
して発生し易い状況にある。
ータに入力されたデータと織機に装着された糸とが対応
しない場合には、不適切な製織条件に基づいて製織が続
行される結果、不良製品が製造されるという問題点が生
ずる。これを避けるための方法として特願昭60−68496
号「織機の集中制御方法」がある。しかし、根本的に
は、上記不都合は、工場内での物の流れと情報の流れと
が別々になっていることに起因しているために、依然と
して発生し易い状況にある。
発明の目的 ここに、本発明の目的は、かかる不都合の発生を防止す
るとともに、糸すなわち物の流れと情報の流れとを準備
工程の後に、常に一体化することにより、実際に装置さ
れた糸に最適な製織条件を織機に対し、自動的に設定可
能な織機の制御方法を提供することである。
るとともに、糸すなわち物の流れと情報の流れとを準備
工程の後に、常に一体化することにより、実際に装置さ
れた糸に最適な製織条件を織機に対し、自動的に設定可
能な織機の制御方法を提供することである。
発明の構成 そこで、本発明の第1の方法は、準備工程の終了段階
で、経糸ビームや緯糸コーンなどの糸キャリア内に設け
られたメモリに、予め製織仕様等の所定の情報を記憶さ
せ、この糸キャリアを織機に装着したとき、そのメモリ
から当該所定の情報を読み出し、この情報に基づいて織
機の製織条件を設定するようにしている。
で、経糸ビームや緯糸コーンなどの糸キャリア内に設け
られたメモリに、予め製織仕様等の所定の情報を記憶さ
せ、この糸キャリアを織機に装着したとき、そのメモリ
から当該所定の情報を読み出し、この情報に基づいて織
機の製織条件を設定するようにしている。
また、本発明の第2の方法は、糸キャリア内に設けられ
たメモリに、製織仕様等のほか、その糸キャリアの糸の
履歴情報を記憶させ、この糸キャリアを織機に装着した
後に、メモリから履歴情報を読み出し、この情報に基づ
いて織機の製織条件を一時的に変化させながら製織を行
うようにしている。
たメモリに、製織仕様等のほか、その糸キャリアの糸の
履歴情報を記憶させ、この糸キャリアを織機に装着した
後に、メモリから履歴情報を読み出し、この情報に基づ
いて織機の製織条件を一時的に変化させながら製織を行
うようにしている。
なお、ここでメモリは、半導体メモリ、磁気シート、マ
ークシート、孔あきテープや、その他の記憶媒体により
構成される。
ークシート、孔あきテープや、その他の記憶媒体により
構成される。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明の方法を実現するための装置の構成ブ
ロック図である。
ロック図である。
図において、織機1に装着された経糸ビーム2の例えば
フランジ部分には、適当なメモリ3が埋設されており、
メモリ3内に記憶されたデータは、リーダ4にて非接触
にて読み取られる。同様に、織機1に装着された緯糸コ
ーン5のボビンの部分にも、適当なメモリ6が装着さて
おり、リーダ7にて非接触にて読み取られる。これらの
リーダ4、7は、それぞれメモリ3、6から読み出した
データを織機制御装置8におけるI/Oポート9に供給す
る。I/Oポート9には、さらに織機1に設けられたセン
サ10から供給されるデータも入力されている。
フランジ部分には、適当なメモリ3が埋設されており、
メモリ3内に記憶されたデータは、リーダ4にて非接触
にて読み取られる。同様に、織機1に装着された緯糸コ
ーン5のボビンの部分にも、適当なメモリ6が装着さて
おり、リーダ7にて非接触にて読み取られる。これらの
リーダ4、7は、それぞれメモリ3、6から読み出した
データを織機制御装置8におけるI/Oポート9に供給す
る。I/Oポート9には、さらに織機1に設けられたセン
サ10から供給されるデータも入力されている。
そして、織機制御装置8は、データバス11を介してI/O
ポート9と接続されたMPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)12、ROM(リードオンリーメモリ)13、およびRAM
(ランダムアクセスメモリ)14を備えており、これら
は、本発明の方法を所定のプログラムに基づいて実行す
るように構成されている。また、I/Oポート9は、織機
1のアクチュエータ15に接続されており、制御信号が供
給されるようになっている。
ポート9と接続されたMPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)12、ROM(リードオンリーメモリ)13、およびRAM
(ランダムアクセスメモリ)14を備えており、これら
は、本発明の方法を所定のプログラムに基づいて実行す
るように構成されている。また、I/Oポート9は、織機
1のアクチュエータ15に接続されており、制御信号が供
給されるようになっている。
データバス11には、さらにリンク装置16が接続されてお
り、このリンク装置16は、ホストコンピュータ17とのデ
ータ通信を行う入出力インターフェイスとして機能して
いる。なお、ホストコンピュータ17は、予め過去の実績
からとった製織条件の基本データや類似データを記憶さ
せたデータベースを含んでおり、織機制御装置8から供
給された織物仕様データに基づいて、製織条件を求め、
その条件に対応したデータを織機制御装置8に伝送す
る。
り、このリンク装置16は、ホストコンピュータ17とのデ
ータ通信を行う入出力インターフェイスとして機能して
いる。なお、ホストコンピュータ17は、予め過去の実績
からとった製織条件の基本データや類似データを記憶さ
せたデータベースを含んでおり、織機制御装置8から供
給された織物仕様データに基づいて、製織条件を求め、
その条件に対応したデータを織機制御装置8に伝送す
る。
以下、本発明の方法における各過程について説明する。
はじめに、管理者は、準備工程の終了段階で、適切な織
物仕様データを糸キャリアすなわち経糸ビーム2または
緯糸コーン5に埋設されたメモリ3、6に、適当な書き
込み手段により、それぞれ記憶させる。ここで織物仕様
のデータは、経糸種類、経糸の太さ、経糸総本数、緯糸
種類、緯糸打込密度、緯糸太さ、織幅などのデータを含
んでいる。
物仕様データを糸キャリアすなわち経糸ビーム2または
緯糸コーン5に埋設されたメモリ3、6に、適当な書き
込み手段により、それぞれ記憶させる。ここで織物仕様
のデータは、経糸種類、経糸の太さ、経糸総本数、緯糸
種類、緯糸打込密度、緯糸太さ、織幅などのデータを含
んでいる。
続いて、経糸ビーム2および緯糸コーン5が織機1に装
着される。そこで、リーダ4、7は、メモリ3、6から
織物仕様データを非接触で読み出し、読み出された織物
仕様データは、I/Oポート9、データバス11およびリン
ク装置16を介して、ホストコンピュータ17に伝送され
る。この伝送動作は、ROM13に記憶された伝送プログラ
ムに基づいて、MPU12により行われる。
着される。そこで、リーダ4、7は、メモリ3、6から
織物仕様データを非接触で読み出し、読み出された織物
仕様データは、I/Oポート9、データバス11およびリン
ク装置16を介して、ホストコンピュータ17に伝送され
る。この伝送動作は、ROM13に記憶された伝送プログラ
ムに基づいて、MPU12により行われる。
続いて、ホストコンピュータ17は、伝送された織物仕様
データに基づいて標準設定値を算出する。
データに基づいて標準設定値を算出する。
ホストコンピュータ17が行う標準設定値算出のフローチ
ャートを第2図に、またこのフローチャートに対応した
機能ブロックを第3図にそれぞれ示す。
ャートを第2図に、またこのフローチャートに対応した
機能ブロックを第3図にそれぞれ示す。
第2図(a)および第3図(a)は、標準的な経糸総張
力設定値Tを算出するフローチャートおよび機能ブロッ
クである。はじめに、データベースから同一糸種の張力
/デニールを示す基本データaを読み出す。次に、メモ
リ3、6から供給された織物仕様のうち経糸総本数N、
経糸デニール数dを用いて、T=a・d・N/1000なる演
算を行い、経糸総張力設定値Tを算出する。
力設定値Tを算出するフローチャートおよび機能ブロッ
クである。はじめに、データベースから同一糸種の張力
/デニールを示す基本データaを読み出す。次に、メモ
リ3、6から供給された織物仕様のうち経糸総本数N、
経糸デニール数dを用いて、T=a・d・N/1000なる演
算を行い、経糸総張力設定値Tを算出する。
次に、第2図(b)および第3図(b)は、標準圧力
(流体圧)設定値Pを算出するフローチャート、および
機能ブロックである。ここでは、メモリ3、6から供給
された緯糸種と同種の過去の類似データをデータベース
から第4図に示すように、緯糸太さb1、b2・・・と、流
体圧P1、P2・・・との関係を複数個読み出し、メモリ
3、6から伝送された緯糸太さbに対して、bi<b<bi
+1を満たすbi、bi+1、Pi、Pi+1を求め、これらを
用いて、第5図に示す関係から、P=(Pi+1−Pi)・
(b−bi)/(bi+1−bi)+Piなる補間演算を行い、
標準圧力設定値Pを算出する。
(流体圧)設定値Pを算出するフローチャート、および
機能ブロックである。ここでは、メモリ3、6から供給
された緯糸種と同種の過去の類似データをデータベース
から第4図に示すように、緯糸太さb1、b2・・・と、流
体圧P1、P2・・・との関係を複数個読み出し、メモリ
3、6から伝送された緯糸太さbに対して、bi<b<bi
+1を満たすbi、bi+1、Pi、Pi+1を求め、これらを
用いて、第5図に示す関係から、P=(Pi+1−Pi)・
(b−bi)/(bi+1−bi)+Piなる補間演算を行い、
標準圧力設定値Pを算出する。
そして第2図(c)および第3図(c)は、回転数設定
値Rを算出するフローチャートおよび機能ブロックであ
り、第2図(d)および第3図(d)は、ノルズのオン
・オフタイミング設定値tを算出するフローチャートお
よび機能ブロックである。これらも同様にしてデータベ
ースから読み出した類似データを用い、補間演算を行っ
て、各設定値を算出する。
値Rを算出するフローチャートおよび機能ブロックであ
り、第2図(d)および第3図(d)は、ノルズのオン
・オフタイミング設定値tを算出するフローチャートお
よび機能ブロックである。これらも同様にしてデータベ
ースから読み出した類似データを用い、補間演算を行っ
て、各設定値を算出する。
このようにして算出された各種の標準設定値は、全て、
リンク装置16を介して、織機制御装置8に運転信号とし
て順次送信される。
リンク装置16を介して、織機制御装置8に運転信号とし
て順次送信される。
次に第6図は、これまでの一連の製織条件算出過程の順
序をステップ1〜8として示すフローチャートであり、
この図面中、ステップ番号は、括弧とともに記入されて
いる。
序をステップ1〜8として示すフローチャートであり、
この図面中、ステップ番号は、括弧とともに記入されて
いる。
織物仕様入力のステップ1の後のステップ2において、
過去に同一仕様があるかどうかの判断を行うための判断
過程が入っており、同一仕様がある場合は、ステップ8
でその同一仕様のデータがデータベースから読み出され
る。このとき、各標準設定値算出のためのステップ3〜
ステップ7は、不要であるから、スキップするようにな
っている。このようなフローチャートに従った動作によ
って、織機1は、運転信号を受けた後、標準設定値に基
づいて、新しい織物仕様に対応するように、製織を行
う。
過去に同一仕様があるかどうかの判断を行うための判断
過程が入っており、同一仕様がある場合は、ステップ8
でその同一仕様のデータがデータベースから読み出され
る。このとき、各標準設定値算出のためのステップ3〜
ステップ7は、不要であるから、スキップするようにな
っている。このようなフローチャートに従った動作によ
って、織機1は、運転信号を受けた後、標準設定値に基
づいて、新しい織物仕様に対応するように、製織を行
う。
さらに、メモリ3、6には、準備工程において求められ
た糸の履歴情報も記憶されている。すなわち、糸キャリ
アに巻かれた糸の何メートル位の所に不良が有るかを示
した不良情報が履歴情報としてメモリ3、6に記憶され
ている。
た糸の履歴情報も記憶されている。すなわち、糸キャリ
アに巻かれた糸の何メートル位の所に不良が有るかを示
した不良情報が履歴情報としてメモリ3、6に記憶され
ている。
そこで、MPU12には、この履歴情報がリーダ4、7によ
り読み取られる。そこで織機制御装置8は、それらに基
づいて製織中に製織条件を一時的に変化させながら製織
を行うことにより、織機の経止まりや、緯止まりを未然
に防止する。
り読み取られる。そこで織機制御装置8は、それらに基
づいて製織中に製織条件を一時的に変化させながら製織
を行うことにより、織機の経止まりや、緯止まりを未然
に防止する。
経糸の履歴情報に基づいて、MPU12が行う製織条件を変
化させる演算のフローチャートを第7図に、緯糸の履歴
情報に基づいてMPU12が行う製織条件を変化させる演算
のフローチャートを第8図にそれぞれ示す。
化させる演算のフローチャートを第7図に、緯糸の履歴
情報に基づいてMPU12が行う製織条件を変化させる演算
のフローチャートを第8図にそれぞれ示す。
第7図において、経糸制御の過程では、ステップ1、
2、3を経る過程で、経不良フラグがたてられているか
どうかの条件判断、経不良位置に近づいたかどうかの条
件判断、および経不良フラグの設定が順次行われる。ス
テップ1でNOであり、またステップ2でYESであると、
経不良位置が近づいたとして、ステップ3で経不良フラ
グ=1の操作が行われる。このように経不良フラグが設
定されると、その後のステップ1でYESとなり、続くス
テップ4で経不良位置が通過したがどうかの判断がされ
る。経不良位置が通過しているとき、次のステップ5で
経糸不良フラグ=0の操作によって、次のプログラムに
進行する。またステップ4でNOであるとき、ステップ6
で張力が下限かどうかの判断が行われ、YESのときに次
のステップ8に進むが、NOであるとき、ステップ7で
〔張力=正規の張力−微小な補正張力(ΔT)〕の操作
が行われる。また続くステップ8で回転数が下限かどう
かの判断が行われ、YESであれば、次のプログラムへ進
むが、NOであると、次のステップ9で〔回転数=正規の
回転数−微小な補正回転数(ΔN)〕の操作が行われ
る。このように、経糸について不良位置が近づくと、徐
々に経糸張力が低い値に下げられ、同時に織機の回転数
も徐々に低い値に下げられる。したがって、経不良位置
がくるまでに、織機は経糸の張力を下限値に設定し、回
転数も下限値に設定されており、不要な経止まりが発生
しないように、製織を進行することになる。
2、3を経る過程で、経不良フラグがたてられているか
どうかの条件判断、経不良位置に近づいたかどうかの条
件判断、および経不良フラグの設定が順次行われる。ス
テップ1でNOであり、またステップ2でYESであると、
経不良位置が近づいたとして、ステップ3で経不良フラ
グ=1の操作が行われる。このように経不良フラグが設
定されると、その後のステップ1でYESとなり、続くス
テップ4で経不良位置が通過したがどうかの判断がされ
る。経不良位置が通過しているとき、次のステップ5で
経糸不良フラグ=0の操作によって、次のプログラムに
進行する。またステップ4でNOであるとき、ステップ6
で張力が下限かどうかの判断が行われ、YESのときに次
のステップ8に進むが、NOであるとき、ステップ7で
〔張力=正規の張力−微小な補正張力(ΔT)〕の操作
が行われる。また続くステップ8で回転数が下限かどう
かの判断が行われ、YESであれば、次のプログラムへ進
むが、NOであると、次のステップ9で〔回転数=正規の
回転数−微小な補正回転数(ΔN)〕の操作が行われ
る。このように、経糸について不良位置が近づくと、徐
々に経糸張力が低い値に下げられ、同時に織機の回転数
も徐々に低い値に下げられる。したがって、経不良位置
がくるまでに、織機は経糸の張力を下限値に設定し、回
転数も下限値に設定されており、不要な経止まりが発生
しないように、製織を進行することになる。
一方、ステップ2でNOであるとき、続くステップ10で張
力が正規の値に設定されているかどうかの判断がなさ
れ、YESであるとき、次のステップ12に移るが、NOであ
るとき、ステップ11で〔張力=現在の張力+補正張力
(ΔT)〕の操作が行われ、続くステップ12で回転数が
正規かどうかの判断が行われ、YESであれば、次の制御
に移るが、NOであると、ステップ13で〔回転数=現在の
回転数+補正回転数(ΔN)〕の操作が行われる。この
ようにして、経不良位置を通過すれば、織機は、再び正
規の張力に戻しながら、また正規の回転数に戻しながら
製織を行っていくことになる。このように、経糸の制御
では、経糸の張力および織機の回転数が調整内容となっ
ている。
力が正規の値に設定されているかどうかの判断がなさ
れ、YESであるとき、次のステップ12に移るが、NOであ
るとき、ステップ11で〔張力=現在の張力+補正張力
(ΔT)〕の操作が行われ、続くステップ12で回転数が
正規かどうかの判断が行われ、YESであれば、次の制御
に移るが、NOであると、ステップ13で〔回転数=現在の
回転数+補正回転数(ΔN)〕の操作が行われる。この
ようにして、経不良位置を通過すれば、織機は、再び正
規の張力に戻しながら、また正規の回転数に戻しながら
製織を行っていくことになる。このように、経糸の制御
では、経糸の張力および織機の回転数が調整内容となっ
ている。
次に、第8図の緯糸制御では、上記経糸制御とほぼ同じ
ステップによって、よこ入れノズルの圧力の調整が上記
経糸制御と同様に行われる。ただし、この緯糸制御のス
テップ6では圧力が限界かどうかの判断がなされ、YES
のときに次の制御に移るが、その段階でNOのとき、次の
ステップ7および9で不良部分の緯糸が太いのか、ある
いは細いのかの判断がなされ、それに応じてステップ
8、10でよこ入れ用ノルズの圧力について、補正圧力
(ΔP)の加減算が行われる。このように、経糸制御で
は、圧力が限界にない限り、緯糸の不良部分に対応し
て、圧力の加減が行われ、よこ入れ速度が適切な値に設
定される。
ステップによって、よこ入れノズルの圧力の調整が上記
経糸制御と同様に行われる。ただし、この緯糸制御のス
テップ6では圧力が限界かどうかの判断がなされ、YES
のときに次の制御に移るが、その段階でNOのとき、次の
ステップ7および9で不良部分の緯糸が太いのか、ある
いは細いのかの判断がなされ、それに応じてステップ
8、10でよこ入れ用ノルズの圧力について、補正圧力
(ΔP)の加減算が行われる。このように、経糸制御で
は、圧力が限界にない限り、緯糸の不良部分に対応し
て、圧力の加減が行われ、よこ入れ速度が適切な値に設
定される。
なお、第9図は、本発明に用いられる非接触式メモリ
3、6の一例を示す。
3、6の一例を示す。
第1コイル21は、外部のヘッド(図示せず)から磁力線
の変化としてコマンドを受信すると、波形整形回路23で
増幅整形された後、制御回路24へ入力される。この制御
回路24は、コマンドに従いデータの送信または受信を開
始する。
の変化としてコマンドを受信すると、波形整形回路23で
増幅整形された後、制御回路24へ入力される。この制御
回路24は、コマンドに従いデータの送信または受信を開
始する。
受信の場合は、駆動回路25を通じて第2コイル22から磁
力線の変化としてレスポンスを返し、その後、送られて
来るデータを順次半導体メモリ26へ格納して行く。
力線の変化としてレスポンスを返し、その後、送られて
来るデータを順次半導体メモリ26へ格納して行く。
逆に送信の場合は、半導体メモリ26よりデータを読み出
し、第2コイル22で同様にしてデータを送り出す。
し、第2コイル22で同様にしてデータを送り出す。
内蔵のバッテリー27は、各回路への電力を供給する他、
半導体メモリ26の内容のバックアップにも使用されてい
る。
半導体メモリ26の内容のバックアップにも使用されてい
る。
これらは、第1コイル21、および第2コイル22の共用
化、コイル以外のセンサ、不揮発性メモリ、高周波によ
るデータ/コマンド/レスポンスの変調、高周波を整流
して電圧を得る等の種々の公知技術によって変形しなが
ら実用化できる。
化、コイル以外のセンサ、不揮発性メモリ、高周波によ
るデータ/コマンド/レスポンスの変調、高周波を整流
して電圧を得る等の種々の公知技術によって変形しなが
ら実用化できる。
発明の変形例 上記実施例においては、織機制御装置8がリンク装置16
を介してホストコンピューター17に接続されているが、
これに限られることはない。
を介してホストコンピューター17に接続されているが、
これに限られることはない。
例えば、標準値設定をMPU12が算出することも可能であ
る。この場合、データベースだけをホストコンピュータ
17より受信するように構成することもできる。またメモ
リ3、6の容量が大であれば、準備過程にて製織条件そ
のものを演算し、その結果に対応したデータをメモリ
3、6内に記憶させておくことも可能である。
る。この場合、データベースだけをホストコンピュータ
17より受信するように構成することもできる。またメモ
リ3、6の容量が大であれば、準備過程にて製織条件そ
のものを演算し、その結果に対応したデータをメモリ
3、6内に記憶させておくことも可能である。
上記実施例において、メモリ3、6からの情報の読み出
しは、非接触にて行うようにしたが、接触状態で行うよ
うにしてもよい。このとき、接触時の摩耗、破損等が問
題となる場合もあるので、非接触の方が好ましい。
しは、非接触にて行うようにしたが、接触状態で行うよ
うにしてもよい。このとき、接触時の摩耗、破損等が問
題となる場合もあるので、非接触の方が好ましい。
発明の効果 本発明によれば、糸キャリアと共に織物仕様等の情報が
一体的に移動するために、ものの流れと情報の流れが一
元化でき、作業者の装着ミス等により、不適切な製織条
件に基づいて製織が行われることがなくなる。
一体的に移動するために、ものの流れと情報の流れが一
元化でき、作業者の装着ミス等により、不適切な製織条
件に基づいて製織が行われることがなくなる。
また、織機に装着された経糸に応じて製織条件を設定し
て、織機を稼動させるので、織布工場内の生産計画の変
更が臨機応変に行うことができる。
て、織機を稼動させるので、織布工場内の生産計画の変
更が臨機応変に行うことができる。
第1図は本発明の方法を実現する装置の構成ブロック
図、第2図は各標準設定値算出のフローチャート、第3
図は第2図のフローチャートに対応した機能ブロック
図、第4図は過去の蓄積データから類似データを読み出
しその関係を示した図、第5図は補間演算を説明するた
めの図、第6図は動作の全体を示すフローチャート、第
7図は経糸制御動作の一例を示すフローチャート、第8
図は緯糸制御動作の一例を示すフローチャート、第9図
はメモリのブロック線図である。 1……織機、2……経糸ビーム、3……メモリ、4……
リーダ、5……緯糸コーン、6……メモリ、7……リー
ダ、8……織機制御装置、12……MPU、16……リンク装
置、17……ホストコンピュータ。
図、第2図は各標準設定値算出のフローチャート、第3
図は第2図のフローチャートに対応した機能ブロック
図、第4図は過去の蓄積データから類似データを読み出
しその関係を示した図、第5図は補間演算を説明するた
めの図、第6図は動作の全体を示すフローチャート、第
7図は経糸制御動作の一例を示すフローチャート、第8
図は緯糸制御動作の一例を示すフローチャート、第9図
はメモリのブロック線図である。 1……織機、2……経糸ビーム、3……メモリ、4……
リーダ、5……緯糸コーン、6……メモリ、7……リー
ダ、8……織機制御装置、12……MPU、16……リンク装
置、17……ホストコンピュータ。
Claims (8)
- 【請求項1】糸キャリアに巻かれた糸に関する所定の情
報を求める過程と、上記所定の情報を上記糸キャリア内
に設けられたメモリに記憶させる過程と、上記糸キャリ
アが織機に装置されたとき上記メモリから上記所定の情
報を読み出す過程と、上記メモリから読み出された上記
所定の情報に基づいて上記織機の製織条件を設定する過
程とを具備してなる織機の制御方法。 - 【請求項2】上記所定の情報は、糸種情報、糸の太さ情
報、糸の密度情報、織幅情報および履歴情報のうち少な
くとも1つを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の織機の制御方法。 - 【請求項3】上記糸キャリアは、経糸ビームであり、上
記所定の情報は、経糸総本数情報を含むことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項または第2項記載の織機制御方
法。 - 【請求項4】上記メモリは、上記糸キャリアに埋設して
おり、上記メモリからの情報の読み出しは非接触にて行
われることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の織
機の制御方法。 - 【請求項5】上記製織条件は、織機の回転数、経糸張
力、よこ入れノズルのオン・オフタイミングおよび流体
圧力のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の織機の制御方法。 - 【請求項6】上記製織条件は、上記所定の情報とホスト
コンピュータに蓄積されたデータとに応じて決定される
ことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の織機の制
御方法。 - 【請求項7】糸キャリアに巻かれた糸に関する履歴の情
報を準備工程で求める過程と、上記履歴情報を上記糸キ
ャリアに設けられたメモリに記憶される過程と、上記糸
キャリアが織機に装着されたとき上記メモリから上記履
歴情報を読み出す過程と、上記メモリから読み出された
上記履歴情報に基づいて上記織機の製織条件を一時的に
変化させながら製織を行う過程とを具備してなる織機の
制御方法。 - 【請求項8】上記履歴情報は、上記糸の不良部の位置を
示す不良情報を含み、上記製織条件は、織機の回転数、
経糸張力、よこ入れノズルのオン・オフタイミングおよ
び流体圧力のうち少なくとも1つを含むことを特徴とす
る特許請求の範囲第7項記載の織機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8223786A JPH0726289B2 (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | 織機の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8223786A JPH0726289B2 (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | 織機の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62243858A JPS62243858A (ja) | 1987-10-24 |
JPH0726289B2 true JPH0726289B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=13768800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8223786A Expired - Lifetime JPH0726289B2 (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | 織機の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726289B2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-11 JP JP8223786A patent/JPH0726289B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62243858A (ja) | 1987-10-24 |
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