[go: up one dir, main page]

JPH07258416A - 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法 - Google Patents

両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH07258416A
JPH07258416A JP6052009A JP5200994A JPH07258416A JP H07258416 A JPH07258416 A JP H07258416A JP 6052009 A JP6052009 A JP 6052009A JP 5200994 A JP5200994 A JP 5200994A JP H07258416 A JPH07258416 A JP H07258416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
parts
general formula
diphenylsiloxane
oligomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6052009A
Other languages
English (en)
Inventor
Robaato Haakunesu Buraian
ブライアン・ロバート・ハークネス
Kasumi Takeuchi
香須美 竹内
Mamoru Tachikawa
守 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Asia Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Asia Ltd filed Critical Dow Corning Asia Ltd
Priority to JP6052009A priority Critical patent/JPH07258416A/ja
Priority to US08/403,991 priority patent/US5502229A/en
Publication of JPH07258416A publication Critical patent/JPH07258416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/045Polysiloxanes containing less than 25 silicon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/0834Compounds having one or more O-Si linkage
    • C07F7/0838Compounds with one or more Si-O-Si sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/0896Compounds with a Si-H linkage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェニル基及びメチル基よりも反応性に富む
官能基であって架橋反応によって分子間架橋を形成しう
るもので両末端を停止したジフェニルシロキサンのオリ
ゴマーを提供する。 【構成】 下記一般式(I) 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 のうち少なくとも一つとR4
5 ,R6 のうちの少なくとも一つは水素原子または同
一もしくは相異なる炭素数2から8の飽和もしくは不飽
和の炭化水素基(但しフェニル、キシリル及びエチルフ
ェニルを除く);残りはフェニル基またはメチル基を表
わす。Phはフェニル基;mは3から50の間の任意の
数値;該オリゴマーのジフェニルシロキシユニット(−
Ph2 SiO−)の平均重合度。)で示される両末端官
能性ジフェニルシロキサンオリゴマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素数2〜8の飽和ある
いは不飽和の炭化水素基(但しフェニル、トリル、キシ
リル及びエチルフェニル基を除く)あるいは水素原子を
置換基の少なくともひとつとして有するシリル基を両末
端官能基とするジフェニルシロキサンオリゴマー化合物
に関する。また本発明は該ジフェニルシロキサンオリゴ
マー化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジフェニルシロキサン構造よりなる重合
物のうちオリゴマーとして知られるものには環状オリゴ
マー、両末端トリメチルシリル基停止シロキサンおよび
両末端シラノールシロキサンがある。環状オリゴマーと
しては、ジフェニルシロキサンの三量体であるヘキサフ
ェニルシクロトリシロキサン、四量体であるオクタフェ
ニルシクロテトラシロキサンがある。これらは、有機溶
媒に適度に溶解し、また、そのもの自身が常温と300
℃の間で融解するジフェニルシロキサン化合物である
が、化学的に安定なフェニル基と、同じく安定なシロキ
シ結合からなり、化学反応性に欠ける。また、これらの
固体は基本的には、有機化合物結晶であり、材料として
の強度はすこぶる低い。故に、それら自身で、あるい
は、他の素材との組み合わせによって、材料化するには
適していない。
【0003】両末端トリメチルシリル停止ジフェニルシ
ロキサンオリゴマーとしては、1,1,1,9,9,9
−ヘキサメチル−3,3,5,5,7,7,−ヘキサフ
ェニルペンタシロキサン(Journal of the Chemical So
ciety of Japan, IndustrialChemistry Section, Vol.
62, P. 1421 (1959))がある。これも、また、溶解、融
解とも可能なジフェニルシロキサンであるが、化学的に
安定なフェニル基と、同じく安定なトリメチルシロキシ
基からなり、安定性は非常に高いがはなはだ不活性であ
る。
【0004】両末端シラノールジフェニルシロキサンと
しては、テトラフェニルジシロキサン−1,3−ジオー
ル、ヘキサフェニルシロキサン−1,5−ジオールがあ
る。これらも、また、溶解、融解とも可能なジフェニル
シロキサンであるが、化学的に安定なフェニル基、同じ
く安定なシロキシ結合からなり、ただ一種の容易に結合
に関与しうる官能基としては、シラノール基があるのみ
である。一般に、シラノール基は、他の素材中の官能基
との水素結合の形成あるいは他の加水分解基との反応に
よる結合形成による複合化に関与することができるが、
ジフェニルシロキシ基に結合するシラノール基ははなは
だ不活性である。また、シラノール基は高温では、該官
能基を有するポリシロキサン特有の "バックバイテイン
グ" 反応に関与し、解重合反応を行なうため安定性に問
題を生ずることがある。
【0005】一方、ジフェニルシロキサン構造よりなる
重合物のうちポリマーとしてはヘキサフェニルシクロト
リシロキサンの開環重合によって製造可能なポリジフェ
ニルシロキサンホモポリマーが知られている。ホモポリ
マーは白色の脆い結晶状の固体であり、260℃付近に
相転移点があり、中間相(メソフェーズ)を生ずるが、
該中間相は流動性に乏しく、したがって、該ホモポリマ
ーの成型加工は著しく困難である。融点以上の温度に於
ては該ホモポリマーの十分な流動性が発現すると期待さ
れるが、融点は500℃以上であり、この温度ではポリ
マーの熱分解がすでに始まっている。このため、このポ
リマーの加工および他の材料との複合化は非常に困難で
ある。
【0006】また、もっとも代表的なシロキサンである
ところのポリジメチルシロキサンには各種の誘導体があ
り、それらのなかには下記式(A)で示される構造のも
のが多く知られているが、これらのオリゴマーは一般に
氷点下数十℃においても液状であり、加熱溶融成形でき
ない。また、これらのポリジメチルシロキサンの誘導体
は、通常エンドブロッカーと呼ばれる末端基と環状ポリ
ジメチルシロキサンオリゴマーとの平衡化反応により製
造されるが、ジフェニルシロキサンにおいては環状オリ
ゴマーと直鎖状ポリマーとの平衡が環状オリゴマー生成
に大きく片寄っているため同様の製造法、すなわち、平
衡化反応を用いて、両末端官能性ジフェニルシロキサン
オリゴマーを製造することは実質的にできない。
【0007】
【化4】
【0008】これ以外にも、下記式(B)で示されるよ
うな、両末端に挾まれた部分がジフェニルシロキサンと
ジメチルシロキサンのランダム共重合物
【0009】
【化5】
【0010】(式中、m,nは整数、Aは2価の有機基
を介してケイ素原子に結合する官能基を表わす。)の両
末端に各種の官能基を有するシロキサン構造のものが多
く報告されている。(たとえば、特開平5−32783
号公報)これらのポリマーでは主鎖がランダム共重合構
造であり、これにより溶媒への溶解性および加熱下での
流動性を発現しているため、本発明が提示する両末端官
能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物とはその組
成も、物性も、製造法も異なりまた、特にこれらのシロ
キサンをそれのみで、あるいは他の材料との組み合わせ
で用いた場合、シロキサン部分の、組成物の物性への寄
与のしかたは大きく異なってくる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フェ
ニル基及びメチル基よりも反応性に富む官能基(即ち、
酸化雰囲気下でのケイ素に結合した水素原子、エチル、
プロピル、イソプロピル等の飽和炭化水素基及びビニ
ル、プロペニル、アリル等の不飽和炭化水素基、またラ
ジカル反応条件下でのビニル、プロペニル、アリル、4
−ビニルフェニル、シラシクロブチル基等)であって架
橋反応によって分子間架橋を形成しうるもので両末端を
停止したジフェニルシロキサンのオリゴマー化合物及び
その製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリジフ
ェニルシロキサンのホモオリゴマー及びホモポリマーに
関する研究を行ない本発明の基礎となる以下の事実を見
いだした。即ち、該ポリマー及びオリゴマーの重合度n
が約50以下の場合、ポリマー及びオリゴマーの重合度
とその融点とのあいだには図1に示される関数が成り立
ち、従って重合度nを適度に選ぶことによりそのポリマ
ー及びオリゴマーの融点を常温から400℃の間で選ぶ
ことが可能である。また、重合度nはこのポリマー及び
オリゴマーの有機溶媒中への溶解度とも一定の相関を有
し、末端基の影響は無視できないものの、nが3から6
程度のオリゴマーは常温でほとんどの有機溶媒に可溶で
あり、nが7前後から11位のオリゴマーは常温におい
てテトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルスルフ
ォキシド等の極性溶媒に可溶であり、多少の加熱により
ベンゼン、トルエン等の芳香族有機化合物にも溶解す
る。重合度が12から18程度になると、熱トルエン、
熱キシレンあるいは温テトラヒドロフラン、温クロロフ
ォルム、温N−メチルピロリドンのような溶媒を必要と
する。これ以上の重合度を有する該ポリマーは一般の有
機溶媒にはほとんど不溶となるが重合度50程度までは
極性の高沸点有機溶媒、たとえばフェニルエーテル、オ
ルトーターフェニル、N,N−ジメチルフォルムアミド
等、に150℃以上の高温で溶解可能となる。表1に一
例として、重合度nが約8のジフェニルシロキサンオリ
ゴマーの種々の有機溶媒への溶解性を示す。
【0013】 〔表1〕 (ジフェニルシロキサンオリゴマーの溶解性) 有機溶媒 常温溶媒(25℃) 加熱溶媒 テトラヒドロフラン 可溶 クロロホルム 可溶 塩化メチレン 可溶 トルエン やや可溶 可溶 ジメチルスルホキシド 不溶 可溶 N,N−ジメチルアセトアミド 不溶 可溶 1,2−ジメトキシエタン 不溶 可溶 n−ヘキサン やや可溶 酢酸エチル 少量可溶 メチルエチルケトン 不溶 アセトン 不溶 メタノール 不溶 (注) 加熱溶媒:80℃あるいは溶媒の沸点(アセトン、メタ
ノール、n−ヘキサン、酢酸エチル)。可溶とは約10
重量%のサンプルが溶けることを示す。ジフェニルシロ
キサンオリゴマー:両末端ビニルジメチルシリル基停止
ジフェニルシロキサン8量体。
【0014】上記の知見に基づき本発明者らは下記一般
式(I)(式中R1 ,R2 ,R3 のうちの少なくとも一
つとR4 ,R5 ,R6 のうちの少なくとも一つは水素原
子または同一もしくは相異なる炭素数2から8の飽和も
しくは不飽和の炭化水素基(但し、フェニル、トリル、
キシリル及びエチルフェニルを除く)を表わし、残りは
フェニル基またはメチル基を表わす。またR1 ,R2
びR3 の内2つが共同して環状の炭化水素を形成してい
てもよく、R4 ,R5 及びR6 についても同様である。
Phはフェニル基を表わす。R1 2 3 SiとR4
5 6 Siとは同一でも、また、互いに異なってもよ
い。mは3から50の間の任意の数値であり、該オリゴ
マーのジフェニルシロキシユニット(−Ph2 SiO
−)の平均重合度を表わす。)で示される両末端官能性
ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物に関する研究を
おこない、本発明を完成した。
【0015】
【化6】
【0016】本発明の第1の態様は、上記一般式(I)
で示される両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマ
ー化合物である。
【0017】本発明の第2の態様は、下記一般式(II)
【0018】
【化7】
【0019】(式中のPh,mは第1の態様に述べたの
と同じ意味を表わす。)で示される両末端がシラノール
基で停止されたジフェニルシロキサンオリゴマーと一般
式R 1 2 3 SiX(式中R1 ,R2 ,R3 は第1の
態様に述べたのと同じ意味を表わす。Xは塩素、臭素、
ヨウ素から選ばれるハロゲン基、アルコキシ基、アシロ
キシ基、アルケノキシ基、アミド基、又はアミノ基を表
わす。)および一般式R4 5 6 SiX′(式中
4 ,R5 ,R6 は第1の態様に述べたのと同じ意味を
表わす。X′は塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲ
ン基、アルコキシ基、アシロキシ基、アルケノキシ基、
アミド基、シリル化アミノ基又はアミノ基を表わす。)
で示されるシラン化合物の任意の比率の混合物とから、
HXおよびHX′を副成物とする反応を行なうことによ
り、第1の態様の一般式(I)で示される両末端官能性
ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物を製造する方法
である。
【0020】本発明の第3の態様は、下記一般式(III)
【0021】
【化8】
【0022】(式中のPh,mは第1の態様に述べたの
と同じ意味を表わす。Mはリチウム、ナトリウム及びカ
リウムのいずれかを表わす。)で示される両末端がリチ
ウム、ナトリウム、又はカリウムのシラノール基で停止
したジフェニルシロキサンオリゴマーと一般式R1 2
3 SiX1 (式中R1 ,R2 ,R3 は第1の態様に述
べたのと同じ意味を表わす。X1 は塩素、臭素、ヨウ素
から選ばれるハロゲン基、又はアシロキシ基を表わ
す。)および一般式R4 5 6 SiX2 (式中R 4
5 ,R6 は第1の態様に述べたのと同じ意味を表わ
す。X2 は塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン
基、又はアシロキシ基を表わす。)で示されるシラン化
合物の任意の比率の混合物とから、MX1 およびMX2
を副成物とする反応を行なうことにより、第1の態様の
一般式(I)で示される両末端官能性ジフェニルシロキ
サンオリゴマー化合物を製造する方法である。
【0023】上記第2,3の態様における反応は下記式
(IV) に示されるものである。この式において、M′は
水素原子、リチウム、ナトリウム又はカリウムを表わ
し、R 1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 及びR6 は上記第1
の態様に述べたのと同じ意味を表わし、X3 及びX4
ハロゲン基又はアシロキシ基等を表わす。
【0024】
【化9】
【0025】本発明においてジフェニルシロキサンオリ
ゴマーの平均重合度mは3から50のあいだの数であ
り、両末端シリル基に結合する炭素数2から8の飽和あ
るいは不飽和の炭化水素基としては、エチル基、n−プ
ロピル基、nーブチル基、nーペンチル基、nーヘキシ
ル基、nーヘプチル基、nーオクチル基に代表される飽
和のnーアルキル基、イソプロピル基、sec−ブチル
基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、イソペンチ
ル基、sec−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基に代
表される飽和の分岐アルキル基、ビニル基、アリル基、
プロペニル基、イソプロペニル基、クロチル基、ヘキセ
ニル基、オクテニル基等のアルケニル基、エチニル基、
プロピニル基、プロバジル基、ブチニル基、フェニルエ
チニル基に代表されるアルキニル基、また、トリル基、
4−ビニルフェニル基、エチニルフェニル基等のアリー
ル基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、ま
た、ふたつの置換基がトリメチレン基、テトラメチレン
基、ペンタメチレン基のようにつながったシラシクロ構
造を形成するものがある。
【0026】上記のR1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R
6 のうち炭素数2から8の飽和あるいは不飽和の炭化水
素置換基として本発明化合物及び製法原料に含まれない
炭化水素基としてはメチル基、フェニル基、トリル基、
キシリル基及びエチルフェニル基がある。
【0027】ゆえに、本発明のジフェニルシロキサンオ
リゴマーの両末端停止シリル基としては、ジメチルシリ
ル基、メチルシリル基、トリハイドロジェンシリル基、
ジフェニルシリル基、フェニルシリル基、メチルフェニ
ルシリル基、エチルジメチルシリル基、ジエチルメチル
シリル基、トリエチルシリル基、エチルジフェニルシリ
ル基、ジエチルフェニルシリル基、エチルメチルフェニ
ルシリル基、プロピルジメチルシリル基、ジプロピルメ
チルシリル基、トリプロピルシリル基、プロピルジフェ
ニルシリル基、ジプロピルフェニルシリル基、プロピル
メチルフェニルシリル基、ブチルジメチルシリル基、ジ
ブチルメチルシリル基、トリブチルシリル基、ブチルジ
フェニルシリル基、ジブチルフェニルシリル基、ブチル
メチルフェニルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、
ジヘキシルメチルシリル基、トリヘキシルシリル基、ヘ
キシルジフェニルシリル基、ジヘキシルフェニルシリル
基、ヘキシルメチルフェニルシリル基、オクチルジメチ
ルシリル基、ジオクチルメチルシリル基、トリオクチル
シリル基、オクチルジフェニルシリル基、ジオクチルフ
ェニルシリル基、オクチルメチルフェニルシリル基、ビ
ニルジメチルシリル基、ジビニルメチルシリル基、トリ
ビニルシリル基、ビニルジフェニルシリル基、イソプロ
ピルジメチルシリル基、ジイソプロピルメチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、イソプロピルジフェニ
ルシリル基、ジイソプロピルフェニルシリル基、イソプ
ロピルメチルフェニルシリル基、2−エチルヘキシルジ
メチルシリル基、ビス(2−エチルヘキシル)メチルシ
リル基、トリス(2−エチルヘキシル)シリル基、2−
エチルヘキシルジフェニルシリル基、ビス(2−エチル
ヘキシル)フェニルシリル基、2−エチルヘキシルメチ
ルフェニルシリル基、ジビニルフェニルシリル基、ビニ
ルメチルフェニルシリル基、プロペニルジメチルシリル
基、ジプロペニルメチルシリル基、トリプロペニルシリ
ル基、プロペニルジフェニルシリル基、ジプロペニルフ
ェニルシリル基、プロペニルメチルフェニルシリル基、
ヘキセニルジメチルシリル基、ジヘキセニルメチルシリ
ル基、トリヘキセニルシリル基、ヘキセニルジフェニル
シリル基、ジヘキセニルフェニルシリル基、ヘキセニル
メチルフェニル基、エチニルジメチルシリル基、ジエチ
ニルメチルシリル基、トリエチニルシリル基、エチニル
ジフェニルシリル基、ジエチニルフェニルシリル基、エ
チニルメチルフェニルシリル基、ブチニルジメチルシリ
ル基、ジブチニルメチルシリル基、トリブチニルシリル
基、ブチニルジフェニルシリル基、ジブチニルフェニル
シリル基、ブチニルメチルフェニルシリル基、(4−ビ
ニルフェニル)ジメチルシリル基、ビス(4−ビニルフ
ェニル)メチルシリル基、トリス(4−ビニルフェニ
ル)シリル基、(4−ビニルフェニル)ジフェニルシリ
ル基、ビス(4−ビニルフェニル)フェニルシリル基、
(4−ビニルフェニル)メチルフェニル基、(エチニル
フェニル)ジメチルシリル基、ジ(エチニルフェニル)
メチルシリル基、トリ(エチニルフェニル)シリル基、
(エチニルフェニル)ジフェニルシリル基、ジ(エチニ
ルフェニル)フェニルシリル基、(エチニルフェニル)
メチルフェニルシリル基、ベンジルジメチルシリル基、
ジベンジルメチルシリル基、トリジベンジルシリル基、
ベンジルジフェニルシリル基、ジベンジルフェニルシリ
ル基、ベンジルメチルフェニルシリル基、ブチルビニル
メチルシリル基、ブチルエチルメチルシリル基、ブチル
エチルフェニルシリル基、ブチルビニルフェニルシリル
基、アリルビニルフェニルシリル基、アリルメチルフェ
ニルシリル基、アリルジメチルシリル基、ジアリルメチ
ルシリル基、トリアリルシリル基、アリルジフェニルシ
リル基、ジアリルフェニルシリル基、アリルメチルフェ
ニルシリル基、1−(1−メチルシラシクロブチル)
基、1−(1−メチルシラシクロペンチル)基、1−
(1−メチルシラシクロヘキシル)基、1−(1−フェ
ニルシラシクロブチル)基、1−(1−フェニルシラシ
クロペンチル)基、1−(1−フェニルシラシクロヘキ
シル)基、1−(1−エチルシラシクロブチル)基、1
−(1−エチルシラシクロペンチル)基、1−(1−エ
チルシラシクロヘキシル)基、などを例示できる。
【0028】また、一般式(II) で示される両末端シラ
ノールのジフェニルシロキサンオリゴマーとしては、ヘ
キサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール、オク
タフェニルテトラシロキサン−1,7−ジオールに代表
される単一化合物および、平均重合度がmである、分布
をもった類縁体の混合物を例示できる。
【0029】
【実施例】以下に実施例および参考例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、以下に示す例中の生成物の特性化の記述
における1H−NMR,13C{1H}−NMR,29
Si{1H}−NMRはそれぞれプロトン核磁気共鳴ス
ペクトル、炭素13核磁気共鳴スペクトル(プロトンデ
カップル)、およびケイ素29核磁気共鳴スペクトル
(プロトンデカップル)を表わす。CDCl3 は重クロ
ロホルムを表し、プロトン核磁気共鳴スペクトルデータ
の表示のうち( )の中に示されたs,d,t,mはそ
れぞれ、シングレット、ダブレット、トリプレット、お
よびマルチプレットを表し、1H,2H,3H等はそれ
ぞれプロトン1個、2個、3個相当分のスペクトル強度
を意味する。核磁気共鳴スペクトルのケミカルシフトは
全て、テトラメチルシランを0ppm とした場合である。
GC−MSはガスクロマトグラフ−質量分析を、GPC
はゲルパーミエーションクロマトグラフを表わす。部は
特に断わらない限り重量部を表わす。
【0030】(参考例1)(ヘキサフェニルトリシロキ
サン−1,5−ジオールの合成) エルレンマイヤーフラスコに400部のテトラヒドロフ
ランと55部のヘキサフェニルシクロトリシロキサンを
加え、溶かした。これに3部のヘキシルアミンおよび水
40部を仕込み、室温でこれを30分攪拌した。薄層ク
ロマトグラフでジオールへの変換を確認した後、反応液
を500部の水に注ぎ、これを希塩酸で中和した。有機
物を600部のトルエンで抽出し、これを数回水洗した
後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾過をロー
タリーエバポレーターで150部に濃縮したのち、ヘキ
サンを加えヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジ
オールの結晶を93%収率で得た。
【0031】ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−
ジオールの分析:融点110−111℃。赤外吸収32
44cm-1
【0032】(参考例2)((4−ビニルフェニル)ジ
メチルクロロシランの合成) p−クロロスチレン50部を15部のマグネシウム削り
屑と100部のテトラヒドロフランの混合物にゆっくり
と滴下し、(4−ビニルフェニル)マグネシウムクロリ
ドを合成した。これをジメチルジクロロシラン(50
部)を100部のテトラヒドロフランに溶解したものに
2時間かけてゆっくりと滴下したのち、もう1時間加熱
還流した。冷却反応液を濾過した後、溶媒を溜去し、残
存液を1mmHgで蒸留し4−ビニルフェニルジメチルクロ
ロシラン50部を得た。生成物は質量分析および1H,
13C,29Si−NMRスペクトルによって同定し
た。
【0033】(参考例3)((フェニルエチニル)ジメ
チルクロロシランの合成) 23部のフェニルアセチレンを100部のエーテルに溶
かしたものに16部の1.0モル/Lのnーブチルリチ
ウム(ヘキサン溶液)を1時間かけて滴下し、フェニル
エチニルリチウムのサスペンジョンを調製した。このサ
スペンジョンを60部のジメチルジクロロシランと10
0部のエーテルの混合物に1時間かけ、ゆっくり、滴下
した。塩化リチウムを濾過により取り除いた後、濾液を
蒸留精製し、フェニルエチニルジメチルクロロシラン3
0部を得た。
【0034】フェニルエチニルジメチルクロロシランの
分析:1H−NMR(CDCl3 )0.65(s,6
H),7.3〜7.53(m,5H)。13C{1H}
−NMR(CDCl3 )3.74,89.67,10
6.87,121.76,128.30,129.3
9,132.16。29Si{1H}−NMR(CDC
3 )0.40ppm 。
【0035】(参考例4)(1−フェニル−1−クロロ
シラシクロペンタンの合成) 25部の1,4−ジブロムブタンと50部のテトラヒド
ロフランの混合物を2時間かけて、200部のテトラヒ
ドロフラン、80部のフェニルメチルジクロロシランお
よび25部のマグネシウム削りの混合物に滴下した。反
応液を1時間加熱還流した後、濾過によりマグネシウム
塩を取り除き、濾液を真空蒸留して1−フェニル−1−
クロロ−シラシクロペンタン20部を得た。
【0036】1−フェニル−1−クロロ−シラシクロペ
ンタンの分析:1H−NMR(CDCl3 )1.145
(t,4H),1.77(m,2H),1.90(m,
2H),7.4〜7.7(m,5H)。
【0037】(参考例5)(ジアリルメチルクロロシラ
ンの合成) 塩化アリル50部を15部のマグネシウム削り屑と10
0部のテトラヒドロフランの混合物にゆっくりと滴下
し、アリルマグネシウムクロリドを合成した。これをメ
チルジクロロシラン(18部)を100部のテトラヒド
ロフランに溶解したものに2時間かけてゆっくりと滴下
したのち、もう1時間加熱還流した。冷却反応後液を濾
過した後、溶媒を溜去し、残存液を1mmHgで蒸留しジア
リルメチルシラン15部を得た。この化合物のケイ素に
結合した水素を通常の方法で塩素に置換し、蒸留後、目
的化合物を得た。
【0038】ジアリルメチルクロロシラン:1H−NM
R(CDCl3 )0.39(3H,s),1.83
(m,4H),4.95(m,2H),5.00(m,
2H),5.76(m,2H),13C{1H}−NM
R(CDCl3 )−1.12,24.49,115.6
3,131.71。29Si{1H}−NMR(CDC
3 )−24.9ppm 。
【0039】(参考例6)(1−クロロ−1−メチルシ
ラシクロブタンの合成) すべての操作は乾燥窒素下で行なった。250部のよく
脱水したテトラヒドロフランに18.2部のマグネシウ
ム削り屑をいれた後ジブロモエタン1部を加え、15分
間加熱還流した。少量の(3−クロロプロピル)ジクロ
ロメチルシランを滴下し反応を開始した後、200部の
テトラヒドロフランと41.7部の(3−クロロプロピ
ル)ジクロロメチルシランの混合物をゆっくり滴下し
た。反応混合物を一晩攪拌した後揮発物を減圧蒸留によ
り集めた。これを精留して1−クロロ−1−メチルシラ
シクロブタンを64%の収率で得た。
【0040】1−フェニル−1−メチルシラシクロブタ
ンの分析:GC−MS:m/z=122,120,9
4,92,65。1H−NMR(CDCl3 )0.63
(s,3H),1.42(m,4H),2.20(m,
2H)。13C{1H}−NMR(CDCl3 )3.5
2,15.8,20.7。
【0041】(実施例1)(両末端ビニルジメチルシリ
ル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール20部を100部のトルエンにとかし
たものにビニルジメチルクロロシラン10部とトリエチ
ルアミン10部を加え、この混合物を室温で1時間攪拌
した。反応混合物を、150部の水にゆっくり添加し、
白色沈殿を得た。これに100部の水を加えたのち、有
機層を分離しこれを数回水洗したのち無水硫酸ソーダで
脱水した。濾過したのち有機溶媒を溜去し24.4部の
無色の油状物を得た。このオイル状の生成物はゆっくり
と結晶を生じた。
【0042】分析結果:赤外スペクトル:ビニル基に起
因する1408cm-1のピークが認められた。 1H−NMRスペクトル:0ppm (メチル基)、5.5
〜5.6ppm (ビニル基)、7.1〜7.5(フェニル
基)。
【0043】(実施例2)(両末端トリエチルシリル基
停止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール10部を23部のテトラヒドロフラン
にとかしたものに7部のnーブチルリチウムの1.78
モル/Lヘキサン溶液を加えヘキサフェニルトリシロキ
サン−1,5−ジオールのジリチウム塩を得た。常温で
これに3.3部のトリエチルクロロシランを加えたの
ち、2時間加熱還流した。反応混合物を冷水にそそぎ、
有機物をトルエンで抽出した。トルエン抽出液をよく水
洗したのち、溶媒を除去し5.95部のオイル状の両末
端トリエチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンを得た。
【0044】分析結果:1H−NMRスペクトル:0.
7ppm (トリプレット、メチル基)、0.4ppm (カル
テット、メチレン基)、7.1〜7.5(フェニル
基)。
【0045】(実施例3)(両末端(4−ビニルフェニ
ル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール20部を45部のテトラヒドロフラン
にとかしたものに27部のnーブチルリチウム(1.9
モル/リットル)のヘキサン溶液を加えヘキサフェニル
トリシロキサン−1,5−ジオールのジリチウム塩を得
た。これに参考例2で合成した(4−ビニルフェニル)
ジメチルクロロシラン(15部)を常温で加えたのち、
65℃で1.5時間加熱還流した。このあとトリメチル
クロロシランとトリエチルアミン(それぞれ1部ずつ)
を添加し未反応のシラノール基をシリル化した。反応混
合物を200部の冷水にそそぎ、有機物を300部のト
ルエンで抽出した。トルエン抽出液をよく水洗したの
ち、溶媒を除去し26部のオイル状の両末端(4−ビニ
ルフェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリ
シロキサンを得た。
【0046】分析結果:赤外スペクトル:残存シラノー
ルは認められなかった。 1H−NMRスペクトル:0.1ppm (メチル基)、
5.2,5.7,6.7ppm (ビニル基)、7.1〜
7.5(フェニル基)。
【0047】(実施例4)(両末端ジメチルシリル基停
止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール5部を20部のトルエンにとかしたも
のに1,1,3,3−テトラメチルジシラザン1.1部
とジメチルクロロシラン0.8部を加え、この混合物を
常温で1時間攪拌した。反応混合物を150部の水にゆ
っくり添加し、白色沈殿を得た。これに100部の水を
加えたのち、有機層を分離しこれを数回水洗したのち無
水硫酸ソーダで脱水した。濾過したのち有機溶媒を溜去
し6部の無色の油状物を得た。
【0048】分析結果:赤外スペクトル:Si−H基に
起因するピークが2131cm-1に認められた。 1H−NMRスペクトル:0ppm (タブレット、メチル
基)、4.7ppm (ヘプテット、Si−H基)、7.1
〜7.5(フェニル基)。
【0049】(実施例5)(両末端(1−フェニル)シ
クロテトラメチレンシリル基停止ヘキサフェニルトリシ
ロキサンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール10部を100部のテトラヒドロフラ
ンにとかしたものに14部のnーブチルリチウムのヘキ
サン溶液(15%)を加えヘキサフェニルトリシロキサ
ン−1,5−ジオールのジリチウム塩を得た。常温でこ
れに7部の1−フェニル−1−クロロシランクロペンタ
ン(参考例4)を加えたのち、65℃で2時間加熱攪拌
した。反応混合物を室温まで冷却後生成したリチウム塩
を濾過除去し、濾液に100部のエーテルを添加した後
有機層を3回水洗した。エーテル層をロータリーエバポ
レーターで除去し、12部の両末端(1−フェニル)シ
クロテトラメチレンシリル基停止オリゴ(ジフェニルシ
ロキサン)を得た。
【0050】分析結果:NMR:1H−NMR(CDC
3 )0.5−0.6(m,8H),1.4〜1.5
(m,8H),7.12〜7.50(m,40H)。2
9Si{1H}−NMR(CDCl3 )15.38,−
45.85,−46.17。
【0051】(実施例6)(両末端(オクテニル)ジメ
チルシリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の合
成) 反応容器に1.1部のジフェニルシランジオール、10
部のヘキサフェニルシクロトリシロキサン、8.7部の
オルトーキシレンおよび0.5部のテトラヒドロフラン
を加えた後攪拌しながら加熱還流し、これに2.0部の
nーブチルリチウムのヘキサン溶液(1.87モル/
L)を滴下した。さらに2時間加熱してジフェニルシロ
キサンオリゴマーの両末端ジオールを調製した。これに
1−オクテニルジメチルクロロシラン1.5部とトリエ
チルアミン1部をくわえ、この混合物を攪拌しながら1
0分間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後激し
く攪拌した300部のメタノールにゆっくり添加し、白
色沈殿を得た。沈殿を200部のアセトンで洗い、濾
過、乾燥し4.5部の両末端(1−オクテニル)ジメチ
ルシリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)を得
た。GPC分析では平均分子両は1900であり、分子
量分布(Mw/Mn)は1.18であった。赤外スペク
トルではシラノールによる吸収は認められなかった。
【0052】(実施例7)(両末端(フェニルエチニ
ル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール10部を36部のテトラヒドロフラン
にとかしたものに14部のnーブチルリチウムの15wt
%ヘキサン溶液を加えヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオールのジリチウム塩を得た。常温でこれに
7.6部の(フェニルエチニル)ジメチルクロロシラン
(参考例3)を5分間かけて加えたのち、65℃で2時
間加熱攪拌した。反応混合物を大量の水に加え、これか
らトルエンで有機物を抽出した。トルエン溶液を蒸留水
で数回洗浄したのたロータリーエバポレーターを用いて
トルエンを除去し、16.4部の両末端(フェニルエチ
ニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンを得た。GPCによる分析では生成物は純度約84
%であった。赤外吸収スペクトルではアセチレン基に由
来する強い吸収が2160cm-1にみられた。
【0053】(実施例8)(両末端ジアリルメチルシリ
ル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール3.0部を9部のテトラヒドロフラン
にとかしたものに3部の15%nーブチルリチウムのヘ
キサン溶液を加えヘキサフェニルトリシロキサン−1,
5−ジオールのジリチウム塩を得た。常温でこれに1.
6部のジアリルメチルクロロシラン(参考例5)を加え
たのち、65℃で2時間加熱攪拌した。反応混合物を室
温まで冷却後生成したリチウム塩を濾過除去し、濾液に
100部のエーテルを添加した後有機層を3回水洗し
た。エーテル層をロータリーエバポレーターで除去し、
2.9部の両末端ジアリルメチルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)を得た。
【0054】分析結果:NMR:1H−NMR(CDC
3 )−0.06(s,6H),1.45(m,8
H),4.74(m,8H),5.57(m,4H),
7.19〜7.55(m,30H)。29Si{1H}
−NMR(CDCl3 )3.72,−46.44,−4
6.76。
【0055】(実施例9)(両末端ジメチルシリル基停
止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の合成) 反応容器に1.06部のジフェニルシランジオール、1
0部のヘキサフェニルシクロトリシロキサン8.7部の
オルトーキシレンおよび0.5部のテトラヒドロフラン
を加えた後攪拌しながら加熱還流し、これに2.0部の
nーブチルリチウムのヘキサン溶液(1.7モル/L)
を滴下した。さらに2時間加熱したのち2部のジメチル
クロロシランを加え、続いてトリエチルアミン(1部)
を加えた。冷却後、反応溶液を200部のメタノールに
加え沈殿を得た。沈殿を200部のアセトンで洗い、濾
過、乾燥し4.9部の両末端ジメチルシリル基停止オリ
ゴ(ジフェニルシロキサン)を得た。GPC分析では平
均分子量は1700であり、分子量分布(Mw/Mn)
は1.16であった。赤外スペクトルでは2131cm-1
にSi−Hの伸縮振動による吸収がみられ、シラノール
による吸収は認められなかった。
【0056】(実施例10)(両末端メチル(シクロト
リメチレン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンの合成) 参考例1で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール8.5部を30部のテトラヒドロフラ
ンにとかしたものに12部のnーブチルリチウムの15
wt%ヘキサン溶液を加えヘキサフェニルトリシロキサン
−1,5−ジオールのジリチウム塩を得た。常温でこれ
に4.5部の1−クロロ−1−メチルシラシクロブタン
(参考例6)を加えたのち、65℃で2時間加熱攪拌し
た。反応混合物を室温まで冷却後生成したリチウム塩を
濾過除去し、溶媒を減圧除去したのち残さを70部のヘ
キサンで3回抽出した。ヘキサンをロータリーエバポレ
ーターで除去し、8.6部の両末端メチル(シクロトリ
メチレン)シリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサニ
ル)を得た。
【0057】分析結果:NMR:1H−NMR(CDC
3 )0.15(s,6He),1.1(m,8H),
1.58(m,2H),2.20(m,2H),7.2
〜7.7(m,30H)。13C{1H}−NMR(C
DCl3 ,ppm ):0.75,13.5,20.5,1
27.9−135.5。29Si{1H}−NMR(C
DCl3 ,ppm )−46.2,−46.0,7.3。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、フェニル基及びメチル
基よりも反応性に富む官能基(即ち、酸化雰囲気下での
ケイ素に結合した水素原子、エチル、プロピル、イソプ
ロピル等の飽和炭化水素基及びビニル、プロペニル、ア
リル等の不飽和炭化水素基、またラジカル反応条件下で
のビニル、プロペニル、アリル、4−ビニルフェニル、
シラシクロブチル基等)であって、溶融成形できかつ架
橋反応によって分子間架橋を形成しうるもので両末端を
停止したジフェニルシロキサンのオリゴマー化合物が提
供される。このオリゴマーは溶融−架橋反応によって硬
化物を形成することができ、この硬化物は金属材料の耐
腐食コーティングとして、あるいは電子部品における絶
縁材料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジフェニルシロキサンオリゴマーの相変化温度
の分子量依存性を示すグラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 のうち少なくとも一つとR4
    5 ,R6 のうちの少なくとも一つは水素原子または同
    一もしくは相異なる炭素数2から8の飽和もしくは不飽
    和の炭化水素基(但しフェニル、トリル、キシリル及び
    エチルフェニルを除く)を表わし、残りはフェニル基ま
    たはメチル基を表わす。また、R1 ,R 2 及びR3 の内
    2つが共同して環状の炭化水素を形成していてもよく、
    4 ,R 5 及びR6 についても同様である。Phはフェ
    ニル基を表わす。R1 2 3 SiとR4 5 6 Si
    とは同一でも、また、互いに異なってもよい。mは3か
    ら50の間の任意の数値であり、該オリゴマーのジフェ
    ニルシロキシユニット(−Ph2 SiO−)の平均重合
    度を表わす。)で示される両末端官能性ジフェニルシロ
    キサンオリゴマー化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(II) 【化2】 (式中のPh,mは請求項1に述べたのと同じ意味を表
    わす。)で示される両末端がシラノール基で停止された
    ジフェニルシロキサンオリゴマーと一般式R12 3
    SiX(式中R1 ,R2 ,R3 は請求項1に述べたのと
    同じ意味を表わす。Xは塩素、臭素、ヨウ素から選ばれ
    るハロゲン基、アルコキシ基、アシロキシ基、アルケノ
    キシ基、アミド基、又はアミノ基を表わす。)および一
    般式R45 6 SiX′(式中R4 ,R5 ,R6 は請
    求項1に述べたのと同じ意味を表わす。X′は塩素、臭
    素、ヨウ素から選ばれるハロゲン基、アルコキシ基、ア
    シロキシ基、アルケノキシ基、アミド基、シリル化アミ
    ノ基又はアミノ基を表わす。)で示されるシラン化合物
    の任意の比率の混合物とから、HXおよびHX′を副成
    物とする反応を行なうことを特徴とする、請求項1に記
    載の一般式(I)で示される両末端官能性ジフェニルシ
    ロキサンオリゴマー化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式(III) 【化3】 (式中のPh,mは請求項1に述べたのと同じ意味を表
    わす。Mはリチウム、ナトリウム及びカリウムのいずれ
    かを表わす。)で示される両末端がリチウム、ナトリウ
    ム、又はカリウムのシラノレート基で停止したジフェニ
    ルシロキサンオリゴマーと一般式R1 2 3 SiX1
    (式中R1 ,R2 ,R3 は請求項1に述べたのと同じ意
    味を表わす。X1 は塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハ
    ロゲン基、又はアシロキシ基を表わす。)および一般式
    4 5 6 SiX2 (式中R4,R5 ,R6 は請求項
    1に述べたのと同じ意味を表わす。X2 は塩素、臭素、
    ヨウ素から選ばれるハロゲン基、又はアシロキシ基を表
    わす。)で示されるシラン化合物の任意の比率の混合物
    とから、MX1 およびMX2 を副成物とする反応を行な
    うことを特徴とする、請求項1に記載の一般式(I)で
    示される両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー
    化合物の製造方法。
JP6052009A 1994-03-23 1994-03-23 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法 Pending JPH07258416A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052009A JPH07258416A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法
US08/403,991 US5502229A (en) 1994-03-23 1995-03-14 Diphenylsiloxane oligomers functionalized at both terminal and method for the preparation thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052009A JPH07258416A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07258416A true JPH07258416A (ja) 1995-10-09

Family

ID=12902826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6052009A Pending JPH07258416A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5502229A (ja)
JP (1) JPH07258416A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005087781A1 (ja) * 2004-03-16 2005-09-22 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機ケイ素系化合物及びその製造方法
WO2017141796A1 (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 国立研究開発法人産業技術総合研究所 シロキサン及びその製造方法
WO2019176592A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 住友ゴム工業株式会社 ヘテロ原子含有芳香族ビニル化合物の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5637668A (en) * 1996-04-01 1997-06-10 Dow Corning Corporation Preparation of polyorganosiloxanes by interfacial polymerization
US5629401A (en) * 1996-04-01 1997-05-13 Dow Corning Corporation Preparation of polyorganosiloxanes by interfacial polymerization
DE19724584A1 (de) * 1997-06-11 1998-12-17 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von 3,3-Dimethylbuttersäure

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3655713A (en) * 1970-07-13 1972-04-11 Dow Corning Silacyclopentane thiols and thiolates
US3719696A (en) * 1971-03-12 1973-03-06 Dow Corning Ltd Organosilicon polymers containing silacyclobutane structures
US5319121A (en) * 1979-02-16 1994-06-07 Sri International Hydridosiloxanes as precursors to ceramic products
DE3628319A1 (de) * 1986-08-21 1988-02-25 Bayer Ag Organopolysiloxanoele
JPH03214735A (ja) * 1990-01-19 1991-09-19 Nec Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005087781A1 (ja) * 2004-03-16 2005-09-22 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機ケイ素系化合物及びその製造方法
WO2017141796A1 (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 国立研究開発法人産業技術総合研究所 シロキサン及びその製造方法
WO2019176592A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 住友ゴム工業株式会社 ヘテロ原子含有芳香族ビニル化合物の製造方法
JP2019156747A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 住友ゴム工業株式会社 ヘテロ原子含有芳香族ビニル化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5502229A (en) 1996-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100574573B1 (ko) 카보실록산 덴드리머
JPH0551459A (ja) 有機ケイ素重合体の製造方法
US5981678A (en) Polymer precursor composition, crosslinked polymers, thermosets and ceramics made with silyl and siloxyl substituted carboranes with unsaturated organic end groups
US5969072A (en) Silyl and siloxyl substituted carboranes with unsaturated organic end groups
CA1074493A (en) Method of chain extending hydroxylated organosiloxanes
US5350824A (en) Fluorosilicone polymers and methods for the preparation thereof
JPH07258416A (ja) 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー化合物およびその製造方法
JPH08127657A (ja) ジフェニルシロキサン硬化物の製法及び硬化物
FR2579598A1 (fr) Procede de preparation des halogenes de silylaroyle et produits ainsi obtenus
JP3459985B2 (ja) ボラジン含有ケイ素系ポリマーの薄膜の製造方法及びボラジン含有ケイ素ポリマー
US5852153A (en) Trimethylsiloxy group-containing polysiloxane and a process for producing the same
JP3447104B2 (ja) 両末端官能性ジフェニルシロキサンオリゴマー
US4602094A (en) Process for preparing amidosilanes and amidosiloxanes
JPH0446277B2 (ja)
Uhlig Convenient approach to novel functional substituted and branched poly (silylenemethylenes)
JP3291081B2 (ja) 環状オルガノヒドロシロキサンの調製方法
JP2932143B2 (ja) ポリシランの製造方法
JPH0739426B2 (ja) アシルアミノオルガノシリコーン化合物の製造方法
JPH064698B2 (ja) ジメチルフエニルシリルメチルポリシランおよびその製造法
JPH064699B2 (ja) 1,2,2−トリメチル−1−フエニルポリジシランおよびその製造方法
JP4276805B2 (ja) 新規シラザン化合物及びその製造方法、並びに新規シラザン化合物重合体及びその製造方法
JPH0586071A (ja) 二無水物終端ポリジオルガノシロキサンの製造方法
JPH0717981A (ja) 有機ケイ素化合物及びその製造方法
JP2003531942A (ja) 硬化性シリコーン樹脂組成物及び反応性珪素化合物
JPH0442414B2 (ja)