JPH07258212A - ピロリジノン誘導体 - Google Patents
ピロリジノン誘導体Info
- Publication number
- JPH07258212A JPH07258212A JP1692995A JP1692995A JPH07258212A JP H07258212 A JPH07258212 A JP H07258212A JP 1692995 A JP1692995 A JP 1692995A JP 1692995 A JP1692995 A JP 1692995A JP H07258212 A JPH07258212 A JP H07258212A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- methyl
- hydrogen atom
- substituted
- benzyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 150000004040 pyrrolidinones Chemical class 0.000 title abstract 2
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract 5
- 125000000217 alkyl group Chemical group 0.000 abstract 2
- XVRZLEAXQBPDCI-UHFFFAOYSA-N 2-[(5-oxopyrrolidine-2-carbonyl)amino]ethyl nitrate Chemical compound O([N+](=O)[O-])CCNC(=O)C1CCC(N1)=O XVRZLEAXQBPDCI-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 206010002383 Angina Pectoris Diseases 0.000 abstract 1
- 125000002947 alkylene group Chemical group 0.000 abstract 1
- 125000006615 aromatic heterocyclic group Chemical group 0.000 abstract 1
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 abstract 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 abstract 1
- 230000000916 dilatatory effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000010253 intravenous injection Methods 0.000 abstract 1
- 125000000896 monocarboxylic acid group Chemical group 0.000 abstract 1
- 125000004433 nitrogen atom Chemical group N* 0.000 abstract 1
- 125000004430 oxygen atom Chemical group O* 0.000 abstract 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 abstract 1
- 125000004434 sulfur atom Chemical group 0.000 abstract 1
- 208000024891 symptom Diseases 0.000 abstract 1
Landscapes
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】一般式(I)を有するピロリジノン誘導体また
はその薬理上許容される塩、および当該化合物またはそ
の薬理上許容される塩を有効成分とする抗狭心剤。 [R1 :H、C1 −C6 アルキル、置換されたC1 −C
4 アルキル;X,W:−CR2 (R3 )−(R2 ,R
3 :H、C1 −C6 アルキル、置換されたC1 −C4 ア
ルキル、アリ−ル、芳香複素環)、−CH[CO−N
(R6 )−A−ONO2 ]−(R6 :H、C1 −C6 ア
ルキル、置換されたC1 −C4 アルキル、A:置換され
てもよいC2 −C6 アルキレン);R4 ,R5 :H、C
1 −C6アルキル、置換されたC1 −C4 アルキル、但
し、Xが−CR2 (R3 )−のとき、W:−CH[CO
−N(R6 )−A−ONO2 ]−、Xが−CH[CO−
N(R6 )−A−ONO2 ]−のとき、W:−CR2
(R3 )−] 【効果】この化合物は、すぐれた側副血管拡張作用を有
し、抗狭心剤として有用である。
はその薬理上許容される塩、および当該化合物またはそ
の薬理上許容される塩を有効成分とする抗狭心剤。 [R1 :H、C1 −C6 アルキル、置換されたC1 −C
4 アルキル;X,W:−CR2 (R3 )−(R2 ,R
3 :H、C1 −C6 アルキル、置換されたC1 −C4 ア
ルキル、アリ−ル、芳香複素環)、−CH[CO−N
(R6 )−A−ONO2 ]−(R6 :H、C1 −C6 ア
ルキル、置換されたC1 −C4 アルキル、A:置換され
てもよいC2 −C6 アルキレン);R4 ,R5 :H、C
1 −C6アルキル、置換されたC1 −C4 アルキル、但
し、Xが−CR2 (R3 )−のとき、W:−CH[CO
−N(R6 )−A−ONO2 ]−、Xが−CH[CO−
N(R6 )−A−ONO2 ]−のとき、W:−CR2
(R3 )−] 【効果】この化合物は、すぐれた側副血管拡張作用を有
し、抗狭心剤として有用である。
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、すぐれた側副血管拡張
作用、抗狭心作用を有するピロリジノン誘導体またはそ
の薬理上許容される塩あるいはそれらを有効成分とする
抗狭心剤に関する。
作用、抗狭心作用を有するピロリジノン誘導体またはそ
の薬理上許容される塩あるいはそれらを有効成分とする
抗狭心剤に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、循環器疾患とくに狭心症の治療薬
として、ニトログリセリンが臨床的に最も頻用されてい
るが、しかし、本剤には初回通過効果を受けやすく、そ
の作用持続時間が短いという欠点がある。また副作用と
して、頭痛、めまい、血圧下降による頻脈が出現する。
臨床上、初回通過効果を受けず、持続性にすぐれた狭心
症治療薬が望まれていた。
として、ニトログリセリンが臨床的に最も頻用されてい
るが、しかし、本剤には初回通過効果を受けやすく、そ
の作用持続時間が短いという欠点がある。また副作用と
して、頭痛、めまい、血圧下降による頻脈が出現する。
臨床上、初回通過効果を受けず、持続性にすぐれた狭心
症治療薬が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、長年に
亘り、一連の硝酸エステル誘導体を製造し、これらの薬
理作用を検討してきた。その結果、ピロリジノン骨格を
有する化合物がすぐれた持続性の側副血管拡張作用を有
し、さらに、副作用も少なく、狭心症治療薬として有用
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
亘り、一連の硝酸エステル誘導体を製造し、これらの薬
理作用を検討してきた。その結果、ピロリジノン骨格を
有する化合物がすぐれた持続性の側副血管拡張作用を有
し、さらに、副作用も少なく、狭心症治療薬として有用
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明のピロリジノン誘
導体は、一般式
導体は、一般式
【0007】
【化2】
【0008】を有する。
【0009】上記式中、R1 は、水素原子、C1 −C6
アルキル基またはアリールで置換されたC1 −C4 アル
キル基を示し、Xは、式−CR2 (R3 )−を有する基
[式中、R2 およびR3 は、同一または異なって、水素
原子、C1 −C6 アルキル基、アリールで置換されたC
1 −C4 アルキル基、アリ−ル基または置換されてもよ
い、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選択されるヘテロ原子を1乃至3個含有する5−6員芳
香複素環基 (該置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノ
またはモノーもしくはジーC1 −C6 アルキルアミノを
示す。) を示す。]または式−CH[CO−N(R6 )
−A−ONO2 ]−を有する基[式中、R6 は、水素原
子、C1 −C6 アルキル基またはアリールで置換された
C1 −C4 アルキル基を示し、Aは、置換されてもよい
C2 −C6 アルキレン基 (該置換基は、カルボキシ、C
1 −C6 アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカ
ルボニル基を示す。) を示す。]を示し、Wは、式−C
R2 (R3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 、前
述したものと同意義を示す。)または式−CH[CO−
N(R6 )−A−ONO2 ]−を有する基(式中、R6
およびAは、前述したものと同意義を示す。)を示し、
R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、C
1 −C6 アルキル基またはアリールで置換されたC1 −
C4 アルキル基を示し、上記アリールは、置換されてい
てもよいC6 −C10アリール (該置換基は、C1 −C6
アルキル、C1 −C6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲ
ン、アミノ、モノーもしくはジーC1 −C6 アルキルア
ミノまたはニトロを示す。) を示す。但し、Xが、式−
CH[CO−N(R6 )−A−ONO2 ]−を有する基
を示す場合は、Wは、式−CR2 (R3 )−を有する基
を示し、Xが、式−CR2 (R3 )−を有する基を示す
場合は、Wは、式−CH[CO−N(R6)−A−ON
O2 ]−を有する基を示す。
アルキル基またはアリールで置換されたC1 −C4 アル
キル基を示し、Xは、式−CR2 (R3 )−を有する基
[式中、R2 およびR3 は、同一または異なって、水素
原子、C1 −C6 アルキル基、アリールで置換されたC
1 −C4 アルキル基、アリ−ル基または置換されてもよ
い、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選択されるヘテロ原子を1乃至3個含有する5−6員芳
香複素環基 (該置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノ
またはモノーもしくはジーC1 −C6 アルキルアミノを
示す。) を示す。]または式−CH[CO−N(R6 )
−A−ONO2 ]−を有する基[式中、R6 は、水素原
子、C1 −C6 アルキル基またはアリールで置換された
C1 −C4 アルキル基を示し、Aは、置換されてもよい
C2 −C6 アルキレン基 (該置換基は、カルボキシ、C
1 −C6 アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカ
ルボニル基を示す。) を示す。]を示し、Wは、式−C
R2 (R3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 、前
述したものと同意義を示す。)または式−CH[CO−
N(R6 )−A−ONO2 ]−を有する基(式中、R6
およびAは、前述したものと同意義を示す。)を示し、
R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、C
1 −C6 アルキル基またはアリールで置換されたC1 −
C4 アルキル基を示し、上記アリールは、置換されてい
てもよいC6 −C10アリール (該置換基は、C1 −C6
アルキル、C1 −C6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲ
ン、アミノ、モノーもしくはジーC1 −C6 アルキルア
ミノまたはニトロを示す。) を示す。但し、Xが、式−
CH[CO−N(R6 )−A−ONO2 ]−を有する基
を示す場合は、Wは、式−CR2 (R3 )−を有する基
を示し、Xが、式−CR2 (R3 )−を有する基を示す
場合は、Wは、式−CH[CO−N(R6)−A−ON
O2 ]−を有する基を示す。
【0010】R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 等の
C1 −C6 アルキル基またはR2 、A等に含まれるC1
−C6 アルコキシ基もしくはC1 −C6 アルキルアミノ
基等のアルキル部分は、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブ
チル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル基であり得、好
適には、C1 −C4 アルキル基であり、更に好適には、
C1 −C2 アルキル基であり、特に好適にはメチル基で
ある。
C1 −C6 アルキル基またはR2 、A等に含まれるC1
−C6 アルコキシ基もしくはC1 −C6 アルキルアミノ
基等のアルキル部分は、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブ
チル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル基であり得、好
適には、C1 −C4 アルキル基であり、更に好適には、
C1 −C2 アルキル基であり、特に好適にはメチル基で
ある。
【0011】R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6
のアリールで置換されたC1 −C4アルキル基のアリー
ル部分は後述するものであり、アルキル部分は前述した
C1−C6 アルキル基における相当するものであり、例
えば、ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、ジフェニ
ルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル基
であり得、好適には、フェニル−(C1 −C4 アルキ
ル)基であり、更に好適には、ベンジルまたはフェネチ
ル基であり、特に好適には、ベンジル基である。
のアリールで置換されたC1 −C4アルキル基のアリー
ル部分は後述するものであり、アルキル部分は前述した
C1−C6 アルキル基における相当するものであり、例
えば、ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、ジフェニ
ルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル基
であり得、好適には、フェニル−(C1 −C4 アルキ
ル)基であり、更に好適には、ベンジルまたはフェネチ
ル基であり、特に好適には、ベンジル基である。
【0012】R2 およびR3 のアリ−ル基またはAに含
まれるアリールオキシカルボニル基のアリール部分は、
例えば、フェニル、ナフチル基であり得、好適には、フ
ェニル基である。
まれるアリールオキシカルボニル基のアリール部分は、
例えば、フェニル、ナフチル基であり得、好適には、フ
ェニル基である。
【0013】R2 およびR3 のアリ−ル基の置換基のハ
ロゲンは、例えば、弗素、塩素、臭素、沃素原子であり
得、好適には、弗素または塩素原子である。
ロゲンは、例えば、弗素、塩素、臭素、沃素原子であり
得、好適には、弗素または塩素原子である。
【0014】R2 およびR3 の窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1乃
至3個含有する5−6員芳香複素環は、ベンゼン環と縮
環してもよく、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、キナ
ゾリニル基であり得、好適には、フリル、チエニル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリルまたはピリジル基であり、更に好適には、フリ
ル、チエニルまたはピリジル基である。
び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1乃
至3個含有する5−6員芳香複素環は、ベンゼン環と縮
環してもよく、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、キナ
ゾリニル基であり得、好適には、フリル、チエニル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリルまたはピリジル基であり、更に好適には、フリ
ル、チエニルまたはピリジル基である。
【0015】Aの置換されてもよいC2 −C6 アルキレ
ン基のアルキレン部分は、例えば、エチレン、1−メチ
ルエチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1−エチ
ルエチレン、ペンタメチレン、1−プロピルエチレン、
ヘキサメチレンであり得、好適には、C2 −C4 アルキ
レン基であり、更に好適には、エチレンまたは1−メチ
ルエチレン基であり、特に好適には、1−メチルエチレ
ン基である。
ン基のアルキレン部分は、例えば、エチレン、1−メチ
ルエチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1−エチ
ルエチレン、ペンタメチレン、1−プロピルエチレン、
ヘキサメチレンであり得、好適には、C2 −C4 アルキ
レン基であり、更に好適には、エチレンまたは1−メチ
ルエチレン基であり、特に好適には、1−メチルエチレ
ン基である。
【0016】化合物(I)において、カルボキシ、フェ
ノール部分を含むものは、塩基と塩を形成することがで
きる。そのような塩は、例えば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属との塩、バリウム、
カルシウムのようなアルカリ土類金属との塩、マグネシ
ウム、アルミニウムのようなその他の金属との塩、ジシ
クロヘキシルアミンのような有機アミンとの塩、リジ
ン、アルギニンのような塩基性アミノ酸との塩であり
得、好適には、アルカリ金属との塩である。また、アミ
ノ、アルキルアミノ部分を含むものは、酸と塩を形成す
ることができ、そのような塩は、例えば、塩酸、臭酸、
硫酸、リン酸、炭酸のような無機酸との塩、酢酸、フマ
ル酸、マレイン酸、修酸、マロン酸、コハク酸、クエン
酸、リンゴ酸、安息香酸のようなカルボン酸との塩、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸のようなスルホン酸との塩、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸のような酸性アミノ酸との
塩であり得、好適には、塩酸またはカルボン酸との塩で
ある。
ノール部分を含むものは、塩基と塩を形成することがで
きる。そのような塩は、例えば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属との塩、バリウム、
カルシウムのようなアルカリ土類金属との塩、マグネシ
ウム、アルミニウムのようなその他の金属との塩、ジシ
クロヘキシルアミンのような有機アミンとの塩、リジ
ン、アルギニンのような塩基性アミノ酸との塩であり
得、好適には、アルカリ金属との塩である。また、アミ
ノ、アルキルアミノ部分を含むものは、酸と塩を形成す
ることができ、そのような塩は、例えば、塩酸、臭酸、
硫酸、リン酸、炭酸のような無機酸との塩、酢酸、フマ
ル酸、マレイン酸、修酸、マロン酸、コハク酸、クエン
酸、リンゴ酸、安息香酸のようなカルボン酸との塩、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸のようなスルホン酸との塩、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸のような酸性アミノ酸との
塩であり得、好適には、塩酸またはカルボン酸との塩で
ある。
【0017】前記一般式(I)を有する化合物におい
て、好適には、 1)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル
基またはフェネチル基である化合物、 2)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基である
化合物、 3)R1 が水素原子である化合物、 4)R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
C1 −C4 アルキル基、フェニルで置換されたC1 −C
4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C
1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニト
ロで置換されてもよい。)、ナフチルメチル基、フェニ
ル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換
されてもよい。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキ
ルで置換されてもよいフリル、チエニル、ピリジル、オ
キサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイ
ソチアゾリル基である化合物、 5)R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、
メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換
されてもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェ
ニル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基である
化合物、 6)R2 が水素原子、メチル基、メチル、メトキシもし
くはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基またはメ
チル、メトキシもしくはヒドロキシで置換されてもよい
フェニル基である化合物、 7)R2 が水素原子、メチル基、ベンジル基またはメチ
ルもしくはメトキシで置換されてもよいフェニル基であ
る化合物、 8)R2 が水素原子である化合物、 9)R3 が水素原子である化合物、 10)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、C1 −C4 アルキル基またはフェニルで置換された
C1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンま
たはニトロで置換されてもよい。)である化合物、 11)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、メチル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フ
ルオロもしくはクロロで置換されてもよいベンジル基で
ある化合物、 12)R4 が水素原子、メチル基またはメチル、メトキ
シもしくはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基で
ある化合物、 13)R4 が水素原子またはベンジル基である化合物、 14)R4 が水素原子である化合物、 15)R5 が水素原子である化合物、 16)R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 17)R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 18)R6 が水素原子である化合物、 19)AがカルボキシもしくはC1 −C4 アルコキシカ
ルボニルで置換されてもよいC2 −C4 アルキレン基で
ある化合物、 20)AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 21)Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であ
る化合物、 22)Aが1−メチルエチレン基である化合物、 23)Xが、式−CH[CO−N(R6 )−A−ONO
2 ]−を有する基であり、Wが、式−CR2 (R3 )−
を有する基である化合物 をあげることができる。
て、好適には、 1)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル
基またはフェネチル基である化合物、 2)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基である
化合物、 3)R1 が水素原子である化合物、 4)R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
C1 −C4 アルキル基、フェニルで置換されたC1 −C
4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C
1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニト
ロで置換されてもよい。)、ナフチルメチル基、フェニ
ル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換
されてもよい。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキ
ルで置換されてもよいフリル、チエニル、ピリジル、オ
キサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイ
ソチアゾリル基である化合物、 5)R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、
メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換
されてもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェ
ニル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基である
化合物、 6)R2 が水素原子、メチル基、メチル、メトキシもし
くはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基またはメ
チル、メトキシもしくはヒドロキシで置換されてもよい
フェニル基である化合物、 7)R2 が水素原子、メチル基、ベンジル基またはメチ
ルもしくはメトキシで置換されてもよいフェニル基であ
る化合物、 8)R2 が水素原子である化合物、 9)R3 が水素原子である化合物、 10)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、C1 −C4 アルキル基またはフェニルで置換された
C1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンま
たはニトロで置換されてもよい。)である化合物、 11)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、メチル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フ
ルオロもしくはクロロで置換されてもよいベンジル基で
ある化合物、 12)R4 が水素原子、メチル基またはメチル、メトキ
シもしくはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基で
ある化合物、 13)R4 が水素原子またはベンジル基である化合物、 14)R4 が水素原子である化合物、 15)R5 が水素原子である化合物、 16)R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 17)R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 18)R6 が水素原子である化合物、 19)AがカルボキシもしくはC1 −C4 アルコキシカ
ルボニルで置換されてもよいC2 −C4 アルキレン基で
ある化合物、 20)AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 21)Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であ
る化合物、 22)Aが1−メチルエチレン基である化合物、 23)Xが、式−CH[CO−N(R6 )−A−ONO
2 ]−を有する基であり、Wが、式−CR2 (R3 )−
を有する基である化合物 をあげることができる。
【0018】また、1)−3)、4)−9)、10)−
15)、16)−18)、19)−22)および23)
から成る群から任意に選択されたものを組合わせたもの
も好ましく、例えば、以下のものをあげることができ
る。 24)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基であり、R2 およびR3 が同一
または異なって、水素原子、C1 −C4 アルキル基、フ
ェニルで置換されたC1 −C4 アルキル基(該フェニル
は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒド
ロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換されてもよ
い。)、ナフチルメチル基、フェニル基(該フェニル
は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒド
ロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換されてもよ
い。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキルで置換さ
れてもよい、フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾリ
ル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイソチアゾ
リル基であり、R4 およびR5 が同一または異なって、
水素原子、C1 −C4 アルキル基またはフェニルで置換
されたC1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C
4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ
ゲンまたはニトロで置換されてもよい。)であり、R6
が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基または
フェネチル基であり、AがカルボキシもしくはC1 −C
4 アルコキシカルボニルで置換されてもよいC2 −C4
アルキレン基である化合物、 25)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、
メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換
されてもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェ
ニル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基であ
り、R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、
メチル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオ
ロもしくはクロロで置換されてもよいベンジル基であ
り、R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 26)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R2 が水素原子、メチル、メトキシもしくはヒドロ
キシで置換されてもよいベンジル基またはメチル、メト
キシもしくはヒドロキシで置換されてもよいフェニル基
であり、R3 が水素原子であり、R4 が水素原子、メチ
ル基またはメチル、メトキシもしくはヒドロキシで置換
されてもよいベンジル基であり、R5 が水素原子であ
り、R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基である
化合物、 27)R1 が水素原子であり、R2 が水素原子、メチル
基、ベンジル基またはメチルもしくはメトキシで置換さ
れてもよいフェニル基であり、R3 が水素原子であり、
R4 が水素原子またはベンジル基であり、R5 が水素原
子であり、R6 が水素原子であり、Aが1−メチルエチ
レン基である化合物。
15)、16)−18)、19)−22)および23)
から成る群から任意に選択されたものを組合わせたもの
も好ましく、例えば、以下のものをあげることができ
る。 24)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基であり、R2 およびR3 が同一
または異なって、水素原子、C1 −C4 アルキル基、フ
ェニルで置換されたC1 −C4 アルキル基(該フェニル
は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒド
ロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換されてもよ
い。)、ナフチルメチル基、フェニル基(該フェニル
は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒド
ロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換されてもよ
い。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキルで置換さ
れてもよい、フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾリ
ル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイソチアゾ
リル基であり、R4 およびR5 が同一または異なって、
水素原子、C1 −C4 アルキル基またはフェニルで置換
されたC1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C
4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ
ゲンまたはニトロで置換されてもよい。)であり、R6
が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基または
フェネチル基であり、AがカルボキシもしくはC1 −C
4 アルコキシカルボニルで置換されてもよいC2 −C4
アルキレン基である化合物、 25)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、
メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換
されてもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェ
ニル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基であ
り、R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、
メチル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオ
ロもしくはクロロで置換されてもよいベンジル基であ
り、R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 26)R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R2 が水素原子、メチル、メトキシもしくはヒドロ
キシで置換されてもよいベンジル基またはメチル、メト
キシもしくはヒドロキシで置換されてもよいフェニル基
であり、R3 が水素原子であり、R4 が水素原子、メチ
ル基またはメチル、メトキシもしくはヒドロキシで置換
されてもよいベンジル基であり、R5 が水素原子であ
り、R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基である
化合物、 27)R1 が水素原子であり、R2 が水素原子、メチル
基、ベンジル基またはメチルもしくはメトキシで置換さ
れてもよいフェニル基であり、R3 が水素原子であり、
R4 が水素原子またはベンジル基であり、R5 が水素原
子であり、R6 が水素原子であり、Aが1−メチルエチ
レン基である化合物。
【0019】一般式(I)における好適な化合物は、表
1及び表2に具体的に例示することができる。なお、表
1の化合物は、式(I−1)を有する構造式を有し、表
2の化合物は、式(I−2)を有する構造式を有する。
1及び表2に具体的に例示することができる。なお、表
1の化合物は、式(I−1)を有する構造式を有し、表
2の化合物は、式(I−2)を有する構造式を有する。
【0020】
【化3】
【0021】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物 R1 R 2 R 3 R 4 R 5 R 6 A 番号 No. ──────────────────────────────────── 1-1 H H H H H H (CH2)2 1-2 Me H H H H H (CH2)2 1-3 Et H H H H H (CH2)2 1-4 PhCH2 H H H H H (CH2)2 1-5 H Me H H H H (CH2)2 1-6 H Et H H H H (CH2)2 1-7 H Ph H H H H (CH2)2 1-8 H 2-Thi H H H H (CH2)2 1-9 H 3-Thi H H H H (CH2)2 1-10 H 2-Fur H H H H (CH2)2 1-11 H 3-Fur H H H H (CH2)2 1-12 H 3-NO2-Ph H H H H (CH2)2 1-13 H 4-Cl-Ph H H H H (CH2)2 1-14 H 4-MeO-Ph H H H H (CH2)2 1-15 H 4-Thiz H H H H (CH2)2 1-16 H 3-Pyr H H H H (CH2)2 1-17 H Me Me H H H (CH2)2 1-18 Me Me Me H H H (CH2)2 1-19 Me Me Me H H Me (CH2)2 1-20 Et Ph H H H Me (CH2)2 1-21 Et Et H H H Me (CH2)4 1-22 PhCH2 Me H H H Et (CH2)2 1-23 PhCH2 Ph H H H Pr (CH2)4 1-24 Bu H H H H H (CH2)2 1-25 H 1-Naph H H H H (CH2)2 1-26 H H H H H Me (CH2)2 1-27 H H H H H PhCH2 (CH2)2 1-28 H PhCH2 H H H H (CH2)2 1-29 PhCH2 H H H H H (CH2)3 1-30 H H H H H H CH(Me)CH2 1-31 H H H H H H CH2CH(Me) 1-32 H H H H H H (CH2)5 1-33 H H H H H H (CH2)6 1-34 H H H Me H H (CH2)2 1-35 H H H Et H H (CH2)2 1-36 H H H PhCH2 H H (CH2)2 1-37 H Pr H H H H (CH2)2 1-38 H Me H Me H H (CH2)2 1-39 H Me H Et H H (CH2)2 1-40 H Me H PhCH2 H H (CH2)2 1-41 H 4-Me-Ph H H H H (CH2)2 1-42 H Ph H Me H H (CH2)2 1-43 H Ph H Et H H (CH2)2 1-44 H Ph H PhCH2 H H (CH2)2 1-45 H 4-Me-PhCH2 H H H H (CH2)2 1-46 H PhCH2 H Me H H (CH2)2 1-47 H PhCH2 H Et H H (CH2)2 1-48 H PhCH2 H PhCH2 H H (CH2)2 1-49 H H H H H H CH(Et)CH2 1-50 H H H H H H CH(Pr)CH2 1-51 H Me H H H H CH(Me)CH2 1-52 H Ph H H H H CH(Me)CH2 1-53 H 2-Thi H H H H CH(Me)CH2 1-54 H 2-Fur H H H H CH(Me)CH2 1-55 H 3-Pyr H H H H CH(Me)CH2 1-56 H PhCH2 H H H H CH(Me)CH2 1-57 H 4-Me-Ph H H H H CH(Me)CH2 1-58 H 4-MeO-Ph H H H H CH(Me)CH2 ────────────────────────────────────
【0022】
【表2】 ──────────────────────────────────── 化合物 R1 R 2 R 3 R 4 R 5 R 6 A 番号 No. ──────────────────────────────────── 2-1 H H H H H H (CH2)2 2-2 Me H H H H H (CH2)2 2-3 Et H H H H H (CH2)2 2-4 PhCH2 H H H H H (CH2)2 2-5 H Me H H H H (CH2)2 2-6 H Et H H H H (CH2)2 2-7 H Ph H H H H (CH2)2 2-8 H 2-Thi H H H H (CH2)2 2-9 H 3-Thi H H H H (CH2)2 2-10 H 2-Fur H H H H (CH2)2 2-11 H 3-Fur H H H H (CH2)2 2-12 H 3-NO2-Ph H H H H (CH2)2 2-13 H 4-Cl-Ph H H H H (CH2)2 2-14 H 4-MeO-Ph H H H H (CH2)2 2-15 H 4-Thiz H H H H (CH2)2 2-16 H 3-Pyr H H H H (CH2)2 2-17 H Me Me H H H (CH2)2 2-18 Me Me Me H H H (CH2)2 2-19 Me Me Me H H Me (CH2)2 2-20 Et Ph H H H Me (CH2)2 2-21 Et Et H H H Me (CH2)4 2-22 PhCH2 Me H H H Et (CH2)2 2-23 PhCH2 Ph H H H Pr (CH2)4 2-24 Bu H H H H H (CH2)2 2-25 H 1-Naph H H H H (CH2)2 2-26 H H H H H Me (CH2)2 2-27 H H H H H PhCH2 (CH2)2 2-28 H PhCH2 H H H H (CH2)2 2-29 PhCH2 H H H H H (CH2)3 2-30 H H H H H H CH(Me)CH2 2-31 H H H H H H CH2CH(Me) 2-32 H H H H H H (CH2)5 2-33 H H H H H H (CH2)6 2-34 H H H Me H H (CH2)2 2-35 H H H Et H H (CH2)2 2-36 H H H PhCH2 H H (CH2)2 2-37 H Pr H H H H (CH2)2 2-38 H Me H Me H H (CH2)2 2-39 H Me H Et H H (CH2)2 2-40 H Me H PhCH2 H H (CH2)2 2-41 H 4-Me-Ph H H H H (CH2)2 2-42 H Ph H Me H H (CH2)2 2-43 H Ph H Et H H (CH2)2 2-44 H Ph H PhCH2 H H (CH2)2 2-45 H 4-Me-PhCH2 H H H H (CH2)2 2-46 H PhCH2 H Me H H (CH2)2 2-47 H PhCH2 H Et H H (CH2)2 2-48 H PhCH2 H PhCH2 H H (CH2)2 2-49 H H H H H H CH(Et)CH2 2-50 H H H H H H CH(Pr)CH2 2-51 H Me H H H H CH(Me)CH2 2-52 H Ph H H H H CH(Me)CH2 2-53 H 2-Thi H H H H CH(Me)CH2 2-54 H 2-Fur H H H H CH(Me)CH2 2-55 H 3-Pyr H H H H CH(Me)CH2 2-56 H PhCH2 H H H H CH(Me)CH2 2-57 H 4-Me-Ph H H H H CH(Me)CH2 2-58 H 4-MeO-Ph H H H H CH(Me)CH2 ──────────────────────────────────── 上記表において、略号は以下の基を示す。
【0023】Bu ・・・・ブチル Et ・・・・エチル Fur ・・・・フリル Me ・・・・メチル Ph ・・・・フェニル Naph ・・・・ナフチル Pr ・・・・プロピル Pyr ・・・・ピリジル Thi ・・・・チエニル Thiz ・・・・チアゾリル。
【0024】また、上記表において、好適には、化合物
番号 No.1-1 、1-5 、1-6 、1-8 、1-9 、1-10、 1-13
、1-14、 1-16 、1-17、 1-25 、1-26、 1-28 、1-3
0、 1-31 、1-33、 1-34 、1-35、 1-36 、1-38、 1-40
、1-46、1-51、 1-52 、1-53、 1-54 、1-55、 1-56
、1-57、 1-58、 2-1、 2-5、 2-6、 2-7、 2-9、 2-1
0 、2-11、 2-13 、2-14、 2-16 、2-17、 2-25 、2-2
6、 2-28 、2-30、 2-31 、2-34、 2-35 、2-36、 2-38
、2-40、2-46、 2-51 、 2-52 、2-53、 2-54 、2-55
および 2-56 の化合物であり、さらに好適には、化合物
番号 No.1-1 、1-5 、1-6 、1-8 、1-10、1-17、 1-25
、 1-28 、 1-301-34 、1-35、 1-36 、1-38、1-46、1
-51、1-52、1-56、 2-1、 2-5、 2-6、 2-10 、2-17、
2-25 、 2-28 、 2-30 、2-34、 2-35 、2-40および 2-
46 の化合物であり、特に好適には、 化合物番号 No.1-1 :N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-5 :N−(2−ニトロキシエチル)−4−メチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-17:N−(2−ニトロキシエチル)−4,4−ジメチ
ル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 1-28:N−(2−ニトロキシエチル)−4−ベンジル−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-30:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-34:N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-36:N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-51:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4
−メチル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキ
サミド、 1-56:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4
−ベンジル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボ
キサミド、 2-1 :N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 2-5 :N−(2−ニトロキシエチル)−5−メチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-17:N−(2−ニトロキシエチル)−5,5−ジメチ
ル−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミ
ド、 2-28:N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−
2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-30:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-34:N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミドおよび 2-40:N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−
5−メチル−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボ
キサミド の化合物である。
番号 No.1-1 、1-5 、1-6 、1-8 、1-9 、1-10、 1-13
、1-14、 1-16 、1-17、 1-25 、1-26、 1-28 、1-3
0、 1-31 、1-33、 1-34 、1-35、 1-36 、1-38、 1-40
、1-46、1-51、 1-52 、1-53、 1-54 、1-55、 1-56
、1-57、 1-58、 2-1、 2-5、 2-6、 2-7、 2-9、 2-1
0 、2-11、 2-13 、2-14、 2-16 、2-17、 2-25 、2-2
6、 2-28 、2-30、 2-31 、2-34、 2-35 、2-36、 2-38
、2-40、2-46、 2-51 、 2-52 、2-53、 2-54 、2-55
および 2-56 の化合物であり、さらに好適には、化合物
番号 No.1-1 、1-5 、1-6 、1-8 、1-10、1-17、 1-25
、 1-28 、 1-301-34 、1-35、 1-36 、1-38、1-46、1
-51、1-52、1-56、 2-1、 2-5、 2-6、 2-10 、2-17、
2-25 、 2-28 、 2-30 、2-34、 2-35 、2-40および 2-
46 の化合物であり、特に好適には、 化合物番号 No.1-1 :N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-5 :N−(2−ニトロキシエチル)−4−メチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-17:N−(2−ニトロキシエチル)−4,4−ジメチ
ル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 1-28:N−(2−ニトロキシエチル)−4−ベンジル−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-30:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-34:N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-36:N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−
2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 1-51:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4
−メチル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキ
サミド、 1-56:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4
−ベンジル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボ
キサミド、 2-1 :N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 2-5 :N−(2−ニトロキシエチル)−5−メチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-17:N−(2−ニトロキシエチル)−5,5−ジメチ
ル−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミ
ド、 2-28:N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−
2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-30:N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 2-34:N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミドおよび 2-40:N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−
5−メチル−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボ
キサミド の化合物である。
【0025】本発明の一般式(I)を有する化合物は、
以下の方法に従って容易に製造される。
以下の方法に従って容易に製造される。
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】上記式中、R1 、R4 、R5 、R6 、A、
X及びWは、前述したものと同意義を示し、Xa は、式
−CH(COOH)−を有する基または式−CR2 (R
3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述した
ものと同意義を示す。)を示し、Wa は、式−CH(C
OOH)−を有する基または式−CR2 (R3 )−を有
する基(式中、R2 およびR3 は、前述したものと同意
義を示す。)を示し、Xb は、式−CH[CO−N(R
6 )−A−OH]−を有する基(式中、R6 は、前述し
たものと同意義を示す。)または式−CR2 (R3 )−
を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述したものと
同意義を示す。)を示し、Wb は、式−CH[CO−N
(R6 )−A−OH]−を有する基(式中、R6 は、前
述したものと同意義を示す。)または式−CR2 (R
3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述した
ものと同意義を示す。)を示す。但し、Xa が、式−C
H(COOH)−を有する基を示す場合は、Wa は、式
−CR2 (R3 )−を有する基(式中、R2 およびR3
は、前述したものと同意義を示す。)を示し、Xa が、
式−CR2 (R3 )−を有する基を示す場合は、Wa
は、式−CH(COOH)−を有する基を示し、Xb
が、式−CH[CO−N(R6 )−A−OH]−を有す
る基を示す場合は、Wb は、式−CR2 (R3 )−を有
する基を示し、Xb が、式−CR2 (R3 )−を有する
基を示す場合は、Wb は、式−CH[CO−N(R6 )
−A−OH]−を有する基を示す。
X及びWは、前述したものと同意義を示し、Xa は、式
−CH(COOH)−を有する基または式−CR2 (R
3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述した
ものと同意義を示す。)を示し、Wa は、式−CH(C
OOH)−を有する基または式−CR2 (R3 )−を有
する基(式中、R2 およびR3 は、前述したものと同意
義を示す。)を示し、Xb は、式−CH[CO−N(R
6 )−A−OH]−を有する基(式中、R6 は、前述し
たものと同意義を示す。)または式−CR2 (R3 )−
を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述したものと
同意義を示す。)を示し、Wb は、式−CH[CO−N
(R6 )−A−OH]−を有する基(式中、R6 は、前
述したものと同意義を示す。)または式−CR2 (R
3 )−を有する基(式中、R2 およびR3 は、前述した
ものと同意義を示す。)を示す。但し、Xa が、式−C
H(COOH)−を有する基を示す場合は、Wa は、式
−CR2 (R3 )−を有する基(式中、R2 およびR3
は、前述したものと同意義を示す。)を示し、Xa が、
式−CR2 (R3 )−を有する基を示す場合は、Wa
は、式−CH(COOH)−を有する基を示し、Xb
が、式−CH[CO−N(R6 )−A−OH]−を有す
る基を示す場合は、Wb は、式−CR2 (R3 )−を有
する基を示し、Xb が、式−CR2 (R3 )−を有する
基を示す場合は、Wb は、式−CH[CO−N(R6 )
−A−OH]−を有する基を示す。
【0029】A法は、化合物(I)を製造する方法であ
る。第A1工程は、一般式(I)を有する化合物を製造
する工程で、不活性溶剤中、一般式(II)を有する化合
物またはその反応性誘導体と一般式(III )を有する化
合物を反応させることによって達成される。例えば、酸
ハライド法、混合酸無水物法、活性エステル法または縮
合法によって行われる。
る。第A1工程は、一般式(I)を有する化合物を製造
する工程で、不活性溶剤中、一般式(II)を有する化合
物またはその反応性誘導体と一般式(III )を有する化
合物を反応させることによって達成される。例えば、酸
ハライド法、混合酸無水物法、活性エステル法または縮
合法によって行われる。
【0030】酸ハライド法は、一般式(II)を有する化
合物をハロゲン化剤(例えば、チオニルクロリド、五塩
化リン等)と反応させ、酸ハライドを製造した後、一般
式(III )を有する化合物と不活性溶剤中、塩基の存在
下または非存在下、反応させることにより達成される。
使用される塩基は、例えば、トリエチルアミン、N−メ
チルモルホリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ンのような有機アミン類、重曹、重炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属重炭酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩であり得、好適には、有
機アミンである。
合物をハロゲン化剤(例えば、チオニルクロリド、五塩
化リン等)と反応させ、酸ハライドを製造した後、一般
式(III )を有する化合物と不活性溶剤中、塩基の存在
下または非存在下、反応させることにより達成される。
使用される塩基は、例えば、トリエチルアミン、N−メ
チルモルホリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ンのような有機アミン類、重曹、重炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属重炭酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩であり得、好適には、有
機アミンである。
【0031】使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水
素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、アセ
トンのようなケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミ
ド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類で
あり得、好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類、エ−テル類またはアミド類である。反応温度は、原
料化合物(II)、(III )および溶媒の種類等により異
なるが、ハロゲン化剤と化合物(II)との反応および酸
ハライドと化合物(III )との反応共、通常−20℃乃
至150℃であり、好適には、ハロゲン化剤と化合物
(II)との反応は−10℃乃至50℃であり、酸ハライ
ドと化合物(III )との反応は0℃乃至100℃であ
る。反応時間は、反応温度等により異なるが、通常15
分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至16
時間である。
ければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水
素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、アセ
トンのようなケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミ
ド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類で
あり得、好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類、エ−テル類またはアミド類である。反応温度は、原
料化合物(II)、(III )および溶媒の種類等により異
なるが、ハロゲン化剤と化合物(II)との反応および酸
ハライドと化合物(III )との反応共、通常−20℃乃
至150℃であり、好適には、ハロゲン化剤と化合物
(II)との反応は−10℃乃至50℃であり、酸ハライ
ドと化合物(III )との反応は0℃乃至100℃であ
る。反応時間は、反応温度等により異なるが、通常15
分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至16
時間である。
【0032】混合酸無水物法は、炭酸低級アルキルハラ
イドまたはジ低級アルキルシアノリン酸と化合物(II)
を反応させ、混合酸無水物を製造した後、化合物(II
I)と反応させることにより達成される。混合酸無水物
を製造する反応は、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソ
ブチルのような炭酸低級アルキルハライド、ジエチルシ
アノリン酸のようなジ低級アルキルシアノリン酸または
ジフェニルホスホリルアジド、ジ(p−ニトロフェニ
ル)ホスホリルアジド、ジナフチルホスホリルアジドの
ようなジアリールホスホリルアジドと化合物(II)を反
応させることにより行なわれ、好適には、不活性溶剤
中、塩基の存在下に行なわれる。
イドまたはジ低級アルキルシアノリン酸と化合物(II)
を反応させ、混合酸無水物を製造した後、化合物(II
I)と反応させることにより達成される。混合酸無水物
を製造する反応は、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソ
ブチルのような炭酸低級アルキルハライド、ジエチルシ
アノリン酸のようなジ低級アルキルシアノリン酸または
ジフェニルホスホリルアジド、ジ(p−ニトロフェニ
ル)ホスホリルアジド、ジナフチルホスホリルアジドの
ようなジアリールホスホリルアジドと化合物(II)を反
応させることにより行なわれ、好適には、不活性溶剤
中、塩基の存在下に行なわれる。
【0033】使用される塩基および不活性溶剤は、上記
の酸ハライド法で使用されるものと同様である。反応温
度は、原料化合物(II)および溶媒の種類等により異な
るが、通常−20℃乃至50℃(好適には、0℃乃至3
0℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なる
が、通常15分間乃至24時間(好適には、30分間乃
至16時間)である。
の酸ハライド法で使用されるものと同様である。反応温
度は、原料化合物(II)および溶媒の種類等により異な
るが、通常−20℃乃至50℃(好適には、0℃乃至3
0℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なる
が、通常15分間乃至24時間(好適には、30分間乃
至16時間)である。
【0034】混合酸無水物と化合物(III )との反応
は、好適には、不活性溶剤中で、塩基の存在下または非
存在下で行なわれ、使用される塩基および不活性溶剤
は、上記の酸ハライド法で使用されるものと同様であ
る。反応温度は、原料化合物(III )および溶媒の種類
等により異なるが、通常−20℃乃至100℃(好適に
は、−10℃乃至50℃)であり、反応時間は、反応温
度等により異なるが、通常15分間乃至24時間(好適
には、30分間乃至16時間)である。また、本方法に
おいて、ジ低級アルキルシアノリン酸またはジアリール
ホスホリルアジドを使用する場合には、塩基の存在下、
化合物(II)と化合物(III )を直接反応させることも
できる。
は、好適には、不活性溶剤中で、塩基の存在下または非
存在下で行なわれ、使用される塩基および不活性溶剤
は、上記の酸ハライド法で使用されるものと同様であ
る。反応温度は、原料化合物(III )および溶媒の種類
等により異なるが、通常−20℃乃至100℃(好適に
は、−10℃乃至50℃)であり、反応時間は、反応温
度等により異なるが、通常15分間乃至24時間(好適
には、30分間乃至16時間)である。また、本方法に
おいて、ジ低級アルキルシアノリン酸またはジアリール
ホスホリルアジドを使用する場合には、塩基の存在下、
化合物(II)と化合物(III )を直接反応させることも
できる。
【0035】活性エステル法は、縮合剤(例えば、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−
ル等)の存在下、化合物(II)を活性エステル化剤(例
えば、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾ−ルのようなN−ヒドロキシ化合物等)
と反応させ、活性エステルを製造した後、化合物(III
)と反応させることにより達成される。活性エステル
を製造する反応は、好適には、不活性溶剤中で行われ、
使用される不活性溶剤は、上記の酸ハライド法で使用さ
れるものと同様である。反応温度は、原料化合物(I
I)、(III)および溶媒の種類等により異なるが、活性
エステル化反応では、通常−20℃乃至50℃(好適に
は、−10℃乃至30℃)であり、活性エステル化合物
と化合物(III )との反応では、−20℃乃至50℃
(好適には、−10℃乃至30℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、両反応とも、通常15
分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)
である。
クロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−
ル等)の存在下、化合物(II)を活性エステル化剤(例
えば、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾ−ルのようなN−ヒドロキシ化合物等)
と反応させ、活性エステルを製造した後、化合物(III
)と反応させることにより達成される。活性エステル
を製造する反応は、好適には、不活性溶剤中で行われ、
使用される不活性溶剤は、上記の酸ハライド法で使用さ
れるものと同様である。反応温度は、原料化合物(I
I)、(III)および溶媒の種類等により異なるが、活性
エステル化反応では、通常−20℃乃至50℃(好適に
は、−10℃乃至30℃)であり、活性エステル化合物
と化合物(III )との反応では、−20℃乃至50℃
(好適には、−10℃乃至30℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、両反応とも、通常15
分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)
である。
【0036】縮合法は、縮合剤(例えば、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−ル、1−
(N、N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩等)の存在下、化合物(II )と(III
)を直接反応させることにより行われる。本反応は、
前記の活性エステルを製造する反応と同様に行われる。
化合物(II)にアミノまたはアルキルアミノが含まれる場
合及び化合物(III) にカルボキシが含まれる場合は、そ
れらの基が保護されている化合物を用いることが好まし
く、その保護基は、有機合成化学の分野で通常使用され
ているものなら、特に制限されず、アミノの保護基とし
ては、例えば、t−ブトキシカルボニル基またはハロゲ
ノアセチル基(クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨウ
ドアセチル等)であり得、カルボキシの保護基として
は、例えば、t−ブチル基またはp-メトキシベンジルの
ようなC1 −C4 アルコキシベンジル基であり得る。
シルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−ル、1−
(N、N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩等)の存在下、化合物(II )と(III
)を直接反応させることにより行われる。本反応は、
前記の活性エステルを製造する反応と同様に行われる。
化合物(II)にアミノまたはアルキルアミノが含まれる場
合及び化合物(III) にカルボキシが含まれる場合は、そ
れらの基が保護されている化合物を用いることが好まし
く、その保護基は、有機合成化学の分野で通常使用され
ているものなら、特に制限されず、アミノの保護基とし
ては、例えば、t−ブトキシカルボニル基またはハロゲ
ノアセチル基(クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨウ
ドアセチル等)であり得、カルボキシの保護基として
は、例えば、t−ブチル基またはp-メトキシベンジルの
ようなC1 −C4 アルコキシベンジル基であり得る。
【0037】また、保護基は、上記反応後、有機合成化
学の分野で通常使用される方法により除去される。保護
基がt−ブトキシカルボニル基、t−ブチル基またはC
1 −C4 アルコキシベンジル基である場合は、相当する
化合物を不活性溶剤(例えば、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンのようなエーテル類、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素類)中、酸(例えば、塩酸、硫酸、硝酸のような
鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸のような有機酸等)と、0℃乃至5
0℃(好適には、室温付近)で、30分乃至5時間(好
適には、1時間乃至2時間)反応することにより、保護
基が除去される。また、保護基がハロゲノアセチル基で
ある場合は、相当する化合物を不活性溶剤(例えば、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなア
ミド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類
等)中、チオウレアと、0℃乃至50℃(好適には、室
温付近)で、30分乃至5時間(好適には、1時間乃至
2時間)反応することにより、保護基が除去される。
学の分野で通常使用される方法により除去される。保護
基がt−ブトキシカルボニル基、t−ブチル基またはC
1 −C4 アルコキシベンジル基である場合は、相当する
化合物を不活性溶剤(例えば、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンのようなエーテル類、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素類)中、酸(例えば、塩酸、硫酸、硝酸のような
鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸のような有機酸等)と、0℃乃至5
0℃(好適には、室温付近)で、30分乃至5時間(好
適には、1時間乃至2時間)反応することにより、保護
基が除去される。また、保護基がハロゲノアセチル基で
ある場合は、相当する化合物を不活性溶剤(例えば、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなア
ミド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類
等)中、チオウレアと、0℃乃至50℃(好適には、室
温付近)で、30分乃至5時間(好適には、1時間乃至
2時間)反応することにより、保護基が除去される。
【0038】反応終了後、各反応の目的物は、常法に従
って反応混合物から採取される。例えば、析出してくる
結晶を瀘取することまたは水を加え、酢酸エチルのよう
な水不混合性有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒
を留去することにより得ることができ、必要ならば常
法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィ−等でさ
らに精製することができる。
って反応混合物から採取される。例えば、析出してくる
結晶を瀘取することまたは水を加え、酢酸エチルのよう
な水不混合性有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒
を留去することにより得ることができ、必要ならば常
法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィ−等でさ
らに精製することができる。
【0039】A法の原料化合物(II)は、公知か、公知
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、テトラヘドロン、第45巻、第7459
頁、1989年:Tetrahydron, 45, 7459(1989) 、ザ・ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第
79巻、第5203頁、1957年:J. Am. Chem. Soc., 79,5203
(1957)、ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ、第111 巻、第6354頁、1989年:J. Am. C
hem. Soc., 111, 6354(1989) 等]。
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、テトラヘドロン、第45巻、第7459
頁、1989年:Tetrahydron, 45, 7459(1989) 、ザ・ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第
79巻、第5203頁、1957年:J. Am. Chem. Soc., 79,5203
(1957)、ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ、第111 巻、第6354頁、1989年:J. Am. C
hem. Soc., 111, 6354(1989) 等]。
【0040】B法は、化合物(I)を別途に製造する方
法である。第B1工程は、一般式(V)を有する化合物
を製造する工程で、不活性溶剤中、一般式(II)を有す
る化合物またはその反応性誘導体と一般式(IV)を有
する化合物を反応させることによって達成される。例え
ば、酸ハライド法、混合酸無水物法、活性エステル法ま
たは縮合法を用いることができ、本工程は、第A1工程
と同様に行われる。
法である。第B1工程は、一般式(V)を有する化合物
を製造する工程で、不活性溶剤中、一般式(II)を有す
る化合物またはその反応性誘導体と一般式(IV)を有
する化合物を反応させることによって達成される。例え
ば、酸ハライド法、混合酸無水物法、活性エステル法ま
たは縮合法を用いることができ、本工程は、第A1工程
と同様に行われる。
【0041】第B2工程は、一般式(I)を有する化合
物を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤剤中、一
般式(V)を有する化合物をニトロ化剤と反応させるこ
とによって達成される。使用されるニトロ化剤は、例え
ば、発煙硝酸、ニトロコリジウムテトラフロロホウ素、
チオニルクロライド硝酸、チオニル硝酸、ニトロニウム
テトラフロロホウ素であり得、好適には、発煙硝酸、ニ
トロコリジウムテトラフロロホウ素またはチオニルクロ
ライド硝酸である。使用される不活性溶剤は、反応に関
与しなければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような
炭化水素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタ
ン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル
類、アセトンのようなケトン類、アセトニトリルのよう
なニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミド類、ジ
メチルスルホキシドのようなスルホキシド類であり得、
好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル類、アミド類またはスルホキシド類である。
物を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤剤中、一
般式(V)を有する化合物をニトロ化剤と反応させるこ
とによって達成される。使用されるニトロ化剤は、例え
ば、発煙硝酸、ニトロコリジウムテトラフロロホウ素、
チオニルクロライド硝酸、チオニル硝酸、ニトロニウム
テトラフロロホウ素であり得、好適には、発煙硝酸、ニ
トロコリジウムテトラフロロホウ素またはチオニルクロ
ライド硝酸である。使用される不活性溶剤は、反応に関
与しなければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような
炭化水素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタ
ン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル
類、アセトンのようなケトン類、アセトニトリルのよう
なニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミド類、ジ
メチルスルホキシドのようなスルホキシド類であり得、
好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル類、アミド類またはスルホキシド類である。
【0042】反応温度は、原料化合物(V)およびニト
ロ化剤の種類等により異なるが、通常−20℃乃至50
℃であり、好適には、室温付近である。反応時間は、反
応温度等により異なるが、通常30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)である。反応終了
後、本反応の目的物は、常法に従って反応混合物から採
取される。例えば、析出してくる結晶を瀘取することま
たは水を加え、酢酸エチルのような水不混合性有機溶媒
で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去することにより
得ることができ、必要ならば常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィ−等でさらに精製することができ
る。
ロ化剤の種類等により異なるが、通常−20℃乃至50
℃であり、好適には、室温付近である。反応時間は、反
応温度等により異なるが、通常30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)である。反応終了
後、本反応の目的物は、常法に従って反応混合物から採
取される。例えば、析出してくる結晶を瀘取することま
たは水を加え、酢酸エチルのような水不混合性有機溶媒
で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去することにより
得ることができ、必要ならば常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィ−等でさらに精製することができ
る。
【0043】一般式(I)で表わされる化合物におい
て、ピロリジノン環の3、4または5位の炭素原子があ
るいはAに含まれる炭素原子が不斉炭素原子であり得、
それらに基づく各異性体もまた本発明の化合物に包含さ
れるが、好適には、Xが式−CH[CO−N(R6 )−
A−ONO2 ]を有する基である場合は、ピロリジノン
環の5位がS配位であり、Aが1−メチルエチレン基の
場合は、S配位である。また、一般式(I)で表わされ
る化合物またはその薬理上許容される塩が水和物を形成
する場合には、それらも本発明の化合物に包含される。
て、ピロリジノン環の3、4または5位の炭素原子があ
るいはAに含まれる炭素原子が不斉炭素原子であり得、
それらに基づく各異性体もまた本発明の化合物に包含さ
れるが、好適には、Xが式−CH[CO−N(R6 )−
A−ONO2 ]を有する基である場合は、ピロリジノン
環の5位がS配位であり、Aが1−メチルエチレン基の
場合は、S配位である。また、一般式(I)で表わされ
る化合物またはその薬理上許容される塩が水和物を形成
する場合には、それらも本発明の化合物に包含される。
【0044】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有する化合
物は、麻酔犬の頚動脈側副血管系を用いた試験により、
強い側副血管拡張作用を有し、また、初回通過効果を受
けないため、狭心症の予防、治療薬としてきわめて有用
である。
物は、麻酔犬の頚動脈側副血管系を用いた試験により、
強い側副血管拡張作用を有し、また、初回通過効果を受
けないため、狭心症の予防、治療薬としてきわめて有用
である。
【0045】試験例1側副血管拡張作用の試験方法 体重9−13Kgのビ−グル犬(雄)をペントバルビタ−
ル30mg/Kgの静注により麻酔し、人工呼吸下に実験を
行なった。左頚動脈圧を測定するために、左甲状腺動脈
の一枝にポリエチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テ
ル 2F )を逆行性に挿入した。この圧測定部位より上流
の左頚動脈を動脈クレメンで一分間閉塞し、閉塞直前の
圧(P)と末梢圧の低下(ΔP)を測定した。次に試験
薬を股静脈内に挿入したポリエチレンカニュ−レより投
与し、5、15、30、45および60分後に再度左頚
動脈を一分間閉塞し、この時の閉塞直前の圧(P, )と
末梢圧の低下(ΔP, )を測定した。試験薬の側副血管
拡張作用(CollateralIndex=CI)は、次式により求
めた。 CI=100−(ΔP, /P, )×100/(ΔP/
P) 本試験を用いた結果、実施例1の化合物は、優れた作用
を示した。
ル30mg/Kgの静注により麻酔し、人工呼吸下に実験を
行なった。左頚動脈圧を測定するために、左甲状腺動脈
の一枝にポリエチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テ
ル 2F )を逆行性に挿入した。この圧測定部位より上流
の左頚動脈を動脈クレメンで一分間閉塞し、閉塞直前の
圧(P)と末梢圧の低下(ΔP)を測定した。次に試験
薬を股静脈内に挿入したポリエチレンカニュ−レより投
与し、5、15、30、45および60分後に再度左頚
動脈を一分間閉塞し、この時の閉塞直前の圧(P, )と
末梢圧の低下(ΔP, )を測定した。試験薬の側副血管
拡張作用(CollateralIndex=CI)は、次式により求
めた。 CI=100−(ΔP, /P, )×100/(ΔP/
P) 本試験を用いた結果、実施例1の化合物は、優れた作用
を示した。
【0046】化合物(I)を狭心症の治療薬として用い
る場合、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される
担体、賦形剤、希釈剤等と混合し、散剤、顆粒剤、錠
剤、貼付剤、カプセル剤、注射剤等の医薬組成物として
経口的または非経口的に投与することができる。投与量
は対象疾患の状態、投与方法により異なるが、経口投与
では通常1回量1乃至1000mg、とりわけ約5乃至300
mgが、静脈内投与では1回量約0.1 乃至100mg、とり
わけ約0.5 乃至50mgが好ましく、これらの薬用量を症
状に応じて1日1乃至3回投与するのが望ましい。以下
に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが本発
明の範囲はこれに限定されるものではない。
る場合、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される
担体、賦形剤、希釈剤等と混合し、散剤、顆粒剤、錠
剤、貼付剤、カプセル剤、注射剤等の医薬組成物として
経口的または非経口的に投与することができる。投与量
は対象疾患の状態、投与方法により異なるが、経口投与
では通常1回量1乃至1000mg、とりわけ約5乃至300
mgが、静脈内投与では1回量約0.1 乃至100mg、とり
わけ約0.5 乃至50mgが好ましく、これらの薬用量を症
状に応じて1日1乃至3回投与するのが望ましい。以下
に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが本発
明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0047】
実施例1 (5S)−N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソ
ピロリジン−5−イル−カルボキサミド(例示化合物番
号1−1) 1.00g の(5S)−2−オキソピロリジン−5−カルボ
ン酸と1.44g の2−ニトロキシエチルアミン硝酸塩を5
0mlの無水テトラヒドロフランに懸濁し、氷冷下、 4.3
5 mlのトリエチルアミンと1.39mlのジエチルシアノリン
酸を加え、反応混合物を室温で2時間50分間撹拌し
た。減圧下、溶媒を留去して得られた残留物に酢酸エチ
ルを加え、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧で留去した。得られた褐色の油状
物をジクロロメタンーメタノール(20:1)を展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ−により、
分離精製して、無色結晶として目的化合物0.115gを得
た。 融点:85−86℃。 NMR スペクトル(CDCl3+DMSO-d6 )δ ppm: 2.10-2.5
5(4H, m), 3.50-3.70(1H, m), 4.57(1H, t, J=5Hz), 7.
22(1H, s), 7.85(1H, bs)。
ピロリジン−5−イル−カルボキサミド(例示化合物番
号1−1) 1.00g の(5S)−2−オキソピロリジン−5−カルボ
ン酸と1.44g の2−ニトロキシエチルアミン硝酸塩を5
0mlの無水テトラヒドロフランに懸濁し、氷冷下、 4.3
5 mlのトリエチルアミンと1.39mlのジエチルシアノリン
酸を加え、反応混合物を室温で2時間50分間撹拌し
た。減圧下、溶媒を留去して得られた残留物に酢酸エチ
ルを加え、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧で留去した。得られた褐色の油状
物をジクロロメタンーメタノール(20:1)を展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ−により、
分離精製して、無色結晶として目的化合物0.115gを得
た。 融点:85−86℃。 NMR スペクトル(CDCl3+DMSO-d6 )δ ppm: 2.10-2.5
5(4H, m), 3.50-3.70(1H, m), 4.57(1H, t, J=5Hz), 7.
22(1H, s), 7.85(1H, bs)。
【0048】実施例2N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロリジン
−4−イル−カルボキサミド (例示化合物番号2−1
) 1.8g の2−オキソピロリジン−4−カルボン酸と
2.57g の2−ニトロキシエチルアミン硝酸塩を50
mlの無水テトラヒドロフランに懸濁し、室温下、7.7
mlのトリエチルアミンと3.28mlのジフェニルリン酸
アジドを加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。減
圧下、溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチルを加
え、希塩酸水および飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル
溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
で留去した。得られた残査をジクロルメタン:メタノー
ル(19:1)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−により、分離精製して、無色結晶として
目的化合物260mgを得た。 融点:98−100℃。 NMR スペクトル(CDCl3+DMSO-d6 )δppm : 2.40-2.7
0(2H,m), 3.17-3.33(1H,m), 3.50-3.63(4H,m), 4.56(2
H,t,J=5Hz), 6.42(1H,s), 7.72(1H,bs)。
−4−イル−カルボキサミド (例示化合物番号2−1
) 1.8g の2−オキソピロリジン−4−カルボン酸と
2.57g の2−ニトロキシエチルアミン硝酸塩を50
mlの無水テトラヒドロフランに懸濁し、室温下、7.7
mlのトリエチルアミンと3.28mlのジフェニルリン酸
アジドを加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。減
圧下、溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチルを加
え、希塩酸水および飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル
溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
で留去した。得られた残査をジクロルメタン:メタノー
ル(19:1)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−により、分離精製して、無色結晶として
目的化合物260mgを得た。 融点:98−100℃。 NMR スペクトル(CDCl3+DMSO-d6 )δppm : 2.40-2.7
0(2H,m), 3.17-3.33(1H,m), 3.50-3.63(4H,m), 4.56(2
H,t,J=5Hz), 6.42(1H,s), 7.72(1H,bs)。
【0049】実施例3 (5S)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボ
キサミド(例示化合物番号1−30) 506mgの(5S)−2−オキソピロリジン−5−カ
ルボン酸と554mgの(1S)−1−メチル−2−ニ
トロキシエチルアミン塩酸塩を100mlの無水テトラヒ
ドロフランに懸濁し、氷冷下、1.62mlのトリエチル
アミンと0.62mlのシアノリン酸ジエチルを加え、反
応混合物を室温で1夜撹拌した。その後、減圧下、溶媒
を留去し、得られた残留物をジクロルメタンーメタノー
ル(19:1)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−により、分離精製し、淡黄色結晶を得
た。この結晶をエタノールから再結晶し、無色結晶とし
て目的化合物635mgを得た。 融点:86−88℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.26(3H,d,J=7Hz),
2.05-2.70(4H,m),4.18(1H,dd,J=5Hz,J=9Hz), 4.25-4.60
(3H,m), 7.49(1H,s), 7.53(1H,d,J=8Hz)。
シエチル]−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボ
キサミド(例示化合物番号1−30) 506mgの(5S)−2−オキソピロリジン−5−カ
ルボン酸と554mgの(1S)−1−メチル−2−ニ
トロキシエチルアミン塩酸塩を100mlの無水テトラヒ
ドロフランに懸濁し、氷冷下、1.62mlのトリエチル
アミンと0.62mlのシアノリン酸ジエチルを加え、反
応混合物を室温で1夜撹拌した。その後、減圧下、溶媒
を留去し、得られた残留物をジクロルメタンーメタノー
ル(19:1)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−により、分離精製し、淡黄色結晶を得
た。この結晶をエタノールから再結晶し、無色結晶とし
て目的化合物635mgを得た。 融点:86−88℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.26(3H,d,J=7Hz),
2.05-2.70(4H,m),4.18(1H,dd,J=5Hz,J=9Hz), 4.25-4.60
(3H,m), 7.49(1H,s), 7.53(1H,d,J=8Hz)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/04 207 405/04 207 409/04 207 417/04 207 //(C07D 401/04 207:28 213:06) (C07D 405/04 207:28 307:36) (C07D 409/04 207:28 333:10) (C07D 417/04 207:28 277:22) (72)発明者 小池 博之 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 三宅 茂樹 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 水野 洋史 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内
Claims (35)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は、水素原子、C1 −C6 アルキル基また
はアリールで置換されたC1 −C4 アルキル基を示し、 Xは、式−CR2 (R3 )−を有する基[式中、R2 お
よびR3 は、同一または異なって、水素原子、C1 −C
6 アルキル基、アリールで置換されたC1 −C4 アルキ
ル基、アリ−ル基または置換されてもよい、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子からなる群から選択されるヘテ
ロ原子を1乃至3個含有する5−6員芳香複素環基 (該
置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノまたはモノーも
しくはジーC1 −C6 アルキルアミノを示す。) を示
す。]または式−CH[CO−N(R6 )−A−ONO
2 ]−を有する基[式中、R6 は、水素原子、C1 −C
6 アルキル基またはアリールで置換されたC1 −C4 ア
ルキル基を示し、Aは、置換されてもよいC2 −C6 ア
ルキレン基 (該置換基は、カルボキシ、C1 −C6 アル
コキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニル基を
示す。) を示す。]を示し、 Wは、式−CR2 (R3 )−を有する基(式中、R2 お
よびR3 、前述したものと同意義を示す。)または式−
CH[CO−N(R6 )−A−ONO2 ]−を有する基
(式中、R6 およびAは、前述したものと同意義を示
す。)を示し、 R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、C
1 −C6 アルキル基またはアリールで置換されたC1 −
C4 アルキル基を示し、 上記アリールは、置換されていてもよいC6 −C10アリ
ール (該置換基は、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 ア
ルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノーもし
くはジーC1 −C6 アルキルアミノまたはニトロを示
す。) を示す。但し、Xが、式−CH[CO−N(R
6 )−A−ONO2 ]−を有する基を示す場合は、W
は、式−CR2 (R3 )−を有する基を示し、Xが、式
−CR2 (R3 )−を有する基を示す場合は、Wは、式
−CH[CO−N(R6)−A−ONO2 ]−を有する
基を示す。]を有するピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項2】R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、
ベンジル基またはフェネチル基である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項3】R1 が水素原子、メチル基またはベンジル
基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬理
上許容される塩。 - 【請求項4】R1 が水素原子である請求項1のピロリジ
ノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項5】R2 およびR3 が同一または異なって、水
素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニルで置換された
C1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンま
たはニトロで置換されてもよい。)、ナフチルメチル
基、フェニル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、
C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニ
トロで置換されてもよい。)、ナフチル基またはC1 −
C4 アルキルで置換されてもよい、フリル、チエニル、
ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリ
ルもしくはイソチアゾリル基である請求項1のピロリジ
ノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項6】R2 およびR3 が同一または異なって、水
素原子、メチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フ
ルオロもしくはクロロで置換されてもよいベンジル基、
メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロ
ロで置換されてもよいフェネチル基、メチル、メトキ
シ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換されて
もよいフェニル基、フリル基、チエニル基またはピリジ
ル基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項7】R2 が水素原子、メチル基、メチル、メト
キシもしくはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基
またはメチル、メトキシもしくはヒドロキシで置換され
てもよいフェニル基である請求項1のピロリジノン誘導
体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項8】R2 が水素原子、メチル基、ベンジル基ま
たはメチルもしくはメトキシで置換されてもよいフェニ
ル基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項9】R2 が水素原子である請求項1のピロリジ
ノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項10】R3 が水素原子である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項11】R4 およびR5 が同一または異なって、
水素原子、C1 −C4 アルキル基またはフェニルで置換
されたC1 −C4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C
4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ
ゲンまたはニトロで置換されてもよい。)である請求項
1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容される
塩。 - 【請求項12】R4 およびR5 が同一または異なって、
水素原子、メチル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいベンジ
ル基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項13】R4 が水素原子、メチル基またはメチ
ル、メトキシもしくはヒドロキシで置換されてもよいベ
ンジル基である請求項1のピロリジノン誘導体またはそ
の薬理上許容される塩。 - 【請求項14】R4 が水素原子またはベンジル基である
請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容さ
れる塩。 - 【請求項15】R4 が水素原子である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項16】R5 が水素原子である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項17】R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル
基、ベンジル基またはフェネチル基である請求項1のピ
ロリジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項18】R6 が水素原子、メチル基またはベンジ
ル基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項19】R6 が水素原子である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項20】AがカルボキシもしくはC1 −C4 アル
コキシカルボニルで置換されてもよいC2 −C4 アルキ
レン基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその
薬理上許容される塩。 - 【請求項21】AがC2 −C4 アルキレン基である請求
項1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容される
塩。 - 【請求項22】Aがエチレン基または1−メチルエチレ
ン基である請求項1のピロリジノン誘導体またはその薬
理上許容される塩。 - 【請求項23】Aが1−メチルエチレン基である請求項
1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容される
塩。 - 【請求項24】Xが、式−CH[CO−N(R6 )−A
−ONO2 ]−を有する基であり、Wが、式−CR2
(R3 )−を有する基である請求項1のピロリジノン誘
導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項25】R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル
基、ベンジル基またはフェネチル基であり、 R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、C1
−C4 アルキル基、フェニルで置換されたC1 −C4 ア
ルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
置換されてもよい。)、ナフチルメチル基、フェニル基
(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アル
コキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換され
てもよい。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキルで
置換されてもよい、フリル、チエニル、ピリジル、オキ
サゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイソ
チアゾリル基であり、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、C1
−C4 アルキル基またはフェニルで置換されたC1 −C
4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C
1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニト
ロで置換されてもよい。)であり、 R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基ま
たはフェネチル基であり、 AがカルボキシもしくはC1 −C4 アルコキシカルボニ
ルで置換されてもよいC2 −C4 アルキレン基である請
求項1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容され
る塩。 - 【請求項26】R1 が水素原子、メチル基またはベンジ
ル基であり、 R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、メチ
ル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしく
はクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、メト
キシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換され
てもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェニ
ル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基であり、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、メチ
ル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基であり、 R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 AがC2 −C4 アルキレン基である請求項1のピロリジ
ノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項27】R1 が水素原子、メチル基またはベンジ
ル基であり、 R2 が水素原子、メチル、メトキシもしくはヒドロキシ
で置換されてもよいベンジル基またはメチル、メトキシ
もしくはヒドロキシで置換されてもよいフェニル基であ
り、 R3 が水素原子であり、 R4 が水素原子、メチル基またはメチル、メトキシもし
くはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基であり、 R5 が水素原子であり、 R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 Aがエチレン基または1−メチルエチレン基である請求
項1のピロリジノン誘導体またはその薬理上許容される
塩。 - 【請求項28】R1 が水素原子であり、 R2 が水素原子、メチル基、ベンジル基またはメチルも
しくはメトキシで置換されてもよいフェニル基であり、 R3 が水素原子であり、 R4 が水素原子またはベンジル基であり、 R5 が水素原子であり、 R6 が水素原子であり、 Aが1−メチルエチレン基である請求項1のピロリジノ
ン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項29】一般式(I)を有する化合物が、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロリジン
−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4−メチル−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4,4−ジメチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4−メチ
ル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4−ベン
ジル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロリジン
−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−メチル−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5,5−ジメチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミドおよびN−
(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−5−メチル
−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミドか
ら成る群から選択される化合物である請求項1のピロリ
ジノン誘導体またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項30】請求項1のピロリジノン誘導体またはそ
の薬理上許容される塩を有効成分とする抗狭心剤。 - 【請求項31】有効成分が、 R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基ま
たはフェネチル基であり、 R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、C1
−C4 アルキル基、フェニルで置換されたC1 −C4 ア
ルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
置換されてもよい。)、ナフチルメチル基、フェニル基
(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アル
コキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで置換され
てもよい。)、ナフチル基またはC1 −C4 アルキルで
置換されてもよいフリル、チエニル、ピリジル、オキサ
ゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイソチ
アゾリル基であり、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、C1
−C4 アルキル基またはフェニルで置換されたC1 −C
4 アルキル基(該フェニルは、C1 −C4 アルキル、C
1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニト
ロで置換されてもよい。)であり、 R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基ま
たはフェネチル基であり、 AがカルボキシもしくはC1 −C4 アルコキシカルボニ
ルで置換されてもよいC2 −C4 アルキレン基であるピ
ロリジノン誘導体またはその薬理上許容される塩である
請求項30の抗狭心剤。 - 【請求項32】有効成分が、 R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 R2 およびR3 が同一または異なって、水素原子、メチ
ル基、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロもしく
はクロロで置換されてもよいベンジル基、メチル、メト
キシ、ヒドロキシ、フルオロもしくはクロロで置換され
てもよいフェネチル基、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロもしくはクロロで置換されてもよいフェニ
ル基、フリル基、チエニル基またはピリジル基であり、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、メチ
ル基またはメチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロも
しくはクロロで置換されてもよいベンジル基であり、 R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 AがC2 −C4 アルキレン基であるピロリジノン誘導体
またはその薬理上許容される塩である請求項30の抗狭
心剤。 - 【請求項33】有効成分が、 R1 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 R2 が水素原子、メチル、メトキシもしくはヒドロキシ
で置換されてもよいベンジル基またはメチル、メトキシ
もしくはヒドロキシで置換されてもよいフェニル基であ
り、 R3 が水素原子であり、 R4 が水素原子、メチル基またはメチル、メトキシもし
くはヒドロキシで置換されてもよいベンジル基であり、 R5 が水素原子であり、 R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であり、 Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であるピロ
リジノン誘導体またはその薬理上許容される塩である請
求項30の抗狭心剤。 - 【請求項34】有効成分が、 R1 が水素原子であり、 R2 が水素原子、メチル基、ベンジル基またはメチルも
しくはメトキシで置換されてもよいフェニル基であり、 R3 が水素原子であり、 R4 が水素原子またはベンジル基であり、 R5 が水素原子であり、 R6 が水素原子であり、 Aが1−メチルエチレン基であるピロリジノン誘導体ま
たはその薬理上許容される塩である請求項30の抗狭心
剤。 - 【請求項35】有効成分が、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロリジン
−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4−メチル−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4,4−ジメチル−2
−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2−オキ
ソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−5−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4−メチ
ル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4−ベン
ジル−2−オキソピロリジン−5−イル−カルボキサミ
ド、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソピロリジン
−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−メチル−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5,5−ジメチル−2
−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−2−オ
キソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−3−メチル−2−オキ
ソピロリジン−4−イル−カルボキサミドおよびN−
(2−ニトロキシエチル)−3−ベンジル−5−メチル
−2−オキソピロリジン−4−イル−カルボキサミドか
ら成る群から選択されるピロリジノン誘導体またはその
薬理上許容される塩である請求項30の抗狭心剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1692995A JPH07258212A (ja) | 1991-02-25 | 1995-02-03 | ピロリジノン誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1233494 | 1991-02-25 | ||
JP6-12334 | 1994-02-04 | ||
JP1692995A JPH07258212A (ja) | 1991-02-25 | 1995-02-03 | ピロリジノン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07258212A true JPH07258212A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=26347937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1692995A Withdrawn JPH07258212A (ja) | 1991-02-25 | 1995-02-03 | ピロリジノン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07258212A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997000239A1 (fr) * | 1995-06-14 | 1997-01-03 | Sankyo Company, Limited | Medicament contre l'angine contenant un derive nitroxy comme ingredient actif |
WO1997031896A1 (fr) * | 1996-03-01 | 1997-09-04 | Sankyo Company, Limited | Derives de thiazolidine |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP1692995A patent/JPH07258212A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997000239A1 (fr) * | 1995-06-14 | 1997-01-03 | Sankyo Company, Limited | Medicament contre l'angine contenant un derive nitroxy comme ingredient actif |
WO1997031896A1 (fr) * | 1996-03-01 | 1997-09-04 | Sankyo Company, Limited | Derives de thiazolidine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4405602B2 (ja) | ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 | |
EP0821589B1 (en) | Compositions and methods to prevent toxicity induced by nonsteroidal antiinflammatory drugs | |
ES2317496T3 (es) | Derivados del trifluorometilbenzamida y los usos terapeuticos de los mismos. | |
HU215437B (hu) | Gyulladáscsökkentő és vérlemezke-aggregációt gátló salétromsav-észterek és eljárás előállításukra | |
CA2519301A1 (en) | Oxime derivatives and their use as pharmaceutically active agents | |
ITMI961732A1 (it) | Uso di ammidi dell'acido gamma-idrossibutirrico nel trattamento di tossicodipendenze e in particolare dell'alcoolismo | |
JP2009530401A (ja) | フェノールヒドラゾンマクロファージ転移阻害因子阻害剤 | |
JPH10501803A (ja) | チアゾリジン誘導体、それらの製造及びそれらを含有する薬物 | |
FR2522324A1 (fr) | Pyrrole-acetamides, leur procede de preparation et composition therapeutique les contenant | |
PT99503B (pt) | Processo para a preparacao de novos derivados da n-benzoil-prolina e de composicoes farmaceuticas que os contem | |
JPH05213910A (ja) | チアまたはオキサゾリジノン誘導体 | |
JPH04230358A (ja) | α−メルカプトアルキルアミンの新規なN−置換誘導体、それらの製造法及び中間体、それらの薬剤としての使用並びにそれらを含有する組成物 | |
JPH07258212A (ja) | ピロリジノン誘導体 | |
JPH11506425A (ja) | エチニルチアゾール誘導体 | |
KR20080023758A (ko) | 비만 및 관련 질환의 치료를 위한 신규한 아미노산 유도체 | |
DK169254B1 (da) | Derivater af amider af mercaptoeddikesyre og af 3-mercaptopropionsyre og farmaceutiske præparater med indhold deraf | |
JP3454531B2 (ja) | ニトロキシアルキルアミド誘導体 | |
JP2023545677A (ja) | Fxr小分子アゴニストとその調製方法および用途 | |
JPH05194404A (ja) | カルボスチリル誘導体 | |
JP2006500409A5 (ja) | ||
Thaher et al. | On the synthesis of 2-acetyl-4-aryl-6 H-1, 3, 4-thiadiazin-5-ones by reaction of nitrilimines with α-mercapto alkanoic acids | |
WO2021038292A1 (en) | Centrally active p38alpha inhibiting compounds | |
US20240197741A1 (en) | External anti-inflammatory coupling compound drug, and preparation method therefor and use thereof | |
NL8501776A (nl) | Geneesmiddelprecursors, werkwijze voor het bereiden daarvan, en farmaceutische preparaten op basis daarvan. | |
US20230391783A1 (en) | Compound containing 2,4-thiazole ring, preparation method therefor, and application thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20040830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20050301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |