JPH07257049A - 熱可逆性記録表示媒体 - Google Patents
熱可逆性記録表示媒体Info
- Publication number
- JPH07257049A JPH07257049A JP6054161A JP5416194A JPH07257049A JP H07257049 A JPH07257049 A JP H07257049A JP 6054161 A JP6054161 A JP 6054161A JP 5416194 A JP5416194 A JP 5416194A JP H07257049 A JPH07257049 A JP H07257049A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermoreversible recording
- reflection
- recording display
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 視覚情報の視認性が良く、バーコード情報の
読取り効率の良い熱可逆性記録表示媒体の提供。 【構成】 透明支持体10の主表面10a上に、熱可逆
性記録表示層12および保護層14を順次に積層して具
えている。そして、透明支持体10の主表面10aの裏
面10b側に、吸収層18および反射層20を具えた着
色層16を具えている。この吸収層18は熱化可逆性記
録表示層12の白濁状態のときの反射濃度よりも高い反
射濃度を有しており、一方、この反射層20は、低い反
射濃度を有している。文字を記録領域の直下の領域には
吸収層18を、また、バーコード情報を記録領域の直下
の領域にはアルミ蒸着によって銀色の反射層20をそれ
ぞれ透明支持体10に対して露出させて設けてある。
読取り効率の良い熱可逆性記録表示媒体の提供。 【構成】 透明支持体10の主表面10a上に、熱可逆
性記録表示層12および保護層14を順次に積層して具
えている。そして、透明支持体10の主表面10aの裏
面10b側に、吸収層18および反射層20を具えた着
色層16を具えている。この吸収層18は熱化可逆性記
録表示層12の白濁状態のときの反射濃度よりも高い反
射濃度を有しており、一方、この反射層20は、低い反
射濃度を有している。文字を記録領域の直下の領域には
吸収層18を、また、バーコード情報を記録領域の直下
の領域にはアルミ蒸着によって銀色の反射層20をそれ
ぞれ透明支持体10に対して露出させて設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッド等の
熱的手段により視覚情報の記録および消去を繰り返し行
なうことができる熱可逆性記録表示媒体に関する。
熱的手段により視覚情報の記録および消去を繰り返し行
なうことができる熱可逆性記録表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱可逆性記録表示媒体の一例が、
文献:「特公平4−48352号公報」に開示されてい
る。この文献に開示の熱可逆性記録表示媒体(文献中、
感熱記録媒体と表記)は、着色支持体の上に、熱可逆性
記録表示層(文献中、感熱記録層と表記)と保護膜とを
順次に積層して設けている。この熱可逆性記録表示層
は、加熱により透明度が可逆的に変化して透明と白濁
(白色)の状態をとる。また、着色支持体としては、合
成樹脂フィルム等の表面または裏面に、着色層(文献
中、着色被覆層)を設けた例が記載されている。
文献:「特公平4−48352号公報」に開示されてい
る。この文献に開示の熱可逆性記録表示媒体(文献中、
感熱記録媒体と表記)は、着色支持体の上に、熱可逆性
記録表示層(文献中、感熱記録層と表記)と保護膜とを
順次に積層して設けている。この熱可逆性記録表示層
は、加熱により透明度が可逆的に変化して透明と白濁
(白色)の状態をとる。また、着色支持体としては、合
成樹脂フィルム等の表面または裏面に、着色層(文献
中、着色被覆層)を設けた例が記載されている。
【0003】また、近年の熱可逆性記録表示媒体は汎用
の感熱紙と同等若しくはそれ以上の解像度を有する。こ
のため、熱可逆性記録表示媒体に文字や図形だけではな
く、バーコード等の機械に読取らせるための情報も記録
表示することが可能となっている。
の感熱紙と同等若しくはそれ以上の解像度を有する。こ
のため、熱可逆性記録表示媒体に文字や図形だけではな
く、バーコード等の機械に読取らせるための情報も記録
表示することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱可逆性記録表示媒体(以下、表示媒体とも略称する)
においては、人間が視認することを目的として記録表示
された文字等の情報と、機械によって読取ることを目的
として記録表示されるバーコード等の情報とを同一の表
示媒体に記録表示した場合、視認性と機械による読取り
効率とを同時に満足させることができなかった。
熱可逆性記録表示媒体(以下、表示媒体とも略称する)
においては、人間が視認することを目的として記録表示
された文字等の情報と、機械によって読取ることを目的
として記録表示されるバーコード等の情報とを同一の表
示媒体に記録表示した場合、視認性と機械による読取り
効率とを同時に満足させることができなかった。
【0005】具体的には、例えば、表示媒体に黒色の着
色層を設けた場合、記録表示された文字情報の視認性を
高めることはできる。しかし、黒色は光学的に反射濃度
が高いため、表示媒体に記録表示したバーコードをバー
コードリーダーで読取る際の読取り効率が低くなってし
まう(読取りエラーの発生率が高くなる)という問題点
があった。
色層を設けた場合、記録表示された文字情報の視認性を
高めることはできる。しかし、黒色は光学的に反射濃度
が高いため、表示媒体に記録表示したバーコードをバー
コードリーダーで読取る際の読取り効率が低くなってし
まう(読取りエラーの発生率が高くなる)という問題点
があった。
【0006】一方、例えば、表示媒体にアルミ蒸着した
銀色のフィルムを着色層として設けた場合、バーコード
の読取り効率を高めることはできる。しかし、銀色のフ
ィルムを設けた場合は、銀色と白色との視覚的コントラ
ストが小さいため、黒色の着色層を設けた場合に比べて
視認性が著しく劣るという問題点があった。
銀色のフィルムを着色層として設けた場合、バーコード
の読取り効率を高めることはできる。しかし、銀色のフ
ィルムを設けた場合は、銀色と白色との視覚的コントラ
ストが小さいため、黒色の着色層を設けた場合に比べて
視認性が著しく劣るという問題点があった。
【0007】このため、視認性が良くかつバーコードの
読取り効率の良い熱可逆性記録表示媒体の実現が望まれ
ていた。
読取り効率の良い熱可逆性記録表示媒体の実現が望まれ
ていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願にかかる第1の
発明の熱可逆性記録表示媒体によれば、透明支持体の主
表面上に、熱可逆性記録表示層(以下、表示層とも略称
する)および保護層を順次に積層して具えており、表示
層は、熱的手段により可逆的に透明状態または白濁状態
となる材料を以って構成されている。また、透明支持体
の裏面側に、着色層を具えている。
発明の熱可逆性記録表示媒体によれば、透明支持体の主
表面上に、熱可逆性記録表示層(以下、表示層とも略称
する)および保護層を順次に積層して具えており、表示
層は、熱的手段により可逆的に透明状態または白濁状態
となる材料を以って構成されている。また、透明支持体
の裏面側に、着色層を具えている。
【0009】そして、着色層は、吸収層と反射層とを具
えている。この吸収層は、表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、視覚情報が記録表示される領域の直下の着色層部分
に、透明支持体から見えるようにして設けてある。
えている。この吸収層は、表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、視覚情報が記録表示される領域の直下の着色層部分
に、透明支持体から見えるようにして設けてある。
【0010】一方、この反射層は、表示層の白濁状態の
ときの反射濃度よりも反射濃度が低い反射濃度を有して
おり、かつ、表示層の、バーコード情報が記録表示され
る領域の直下の着色層部分に、透明支持体から見えるよ
うにして設けてある。尚、着色層と、透明支持体との間
に透明な膜を介在させても良い。
ときの反射濃度よりも反射濃度が低い反射濃度を有して
おり、かつ、表示層の、バーコード情報が記録表示され
る領域の直下の着色層部分に、透明支持体から見えるよ
うにして設けてある。尚、着色層と、透明支持体との間
に透明な膜を介在させても良い。
【0011】また、この出願にかかる第2の発明の熱可
逆性記録表示媒体によれば、支持体の主表面上に、着色
層、表示層および保護層を順次に積層して具えており、
表示層は、熱的手段により可逆的に透明状態または白濁
状態となる材料を以って構成されている。
逆性記録表示媒体によれば、支持体の主表面上に、着色
層、表示層および保護層を順次に積層して具えており、
表示層は、熱的手段により可逆的に透明状態または白濁
状態となる材料を以って構成されている。
【0012】そして、着色層は、吸収層と反射層とを具
えている。この吸収層は、表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、視覚情報が記録表示される領域の直下の着色層部分
に、表示層から見えるようにして設けてある。一方、こ
の反射層は、表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも
反射濃度が低い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、バーコード情報が記録表示される領域の直下の着色
層部分に、表示層から見えるようにして設けてある。
尚、着色層と、表示層との間に透明な膜を介在させても
良い。
えている。この吸収層は、表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、視覚情報が記録表示される領域の直下の着色層部分
に、表示層から見えるようにして設けてある。一方、こ
の反射層は、表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも
反射濃度が低い反射濃度を有しており、かつ、表示層
の、バーコード情報が記録表示される領域の直下の着色
層部分に、表示層から見えるようにして設けてある。
尚、着色層と、表示層との間に透明な膜を介在させても
良い。
【0013】但し、ここで、「視覚情報」とは、人間が
視認することを目的として記録表示される情報、例えば
文字、記号、図形を含む。
視認することを目的として記録表示される情報、例えば
文字、記号、図形を含む。
【0014】また、ここで、「バーコード情報」とは、
単にバーコードのみを指すのではなく、機械によって読
取ることを目的として記録表示される情報、例えば2次
元バーコードを含む。
単にバーコードのみを指すのではなく、機械によって読
取ることを目的として記録表示される情報、例えば2次
元バーコードを含む。
【0015】また、ここで、「吸収層」という表記は、
単に反射濃度が白濁時の表示層よりも高いことを意味し
ているにすぎず、その吸収スペクトルによって規定され
るものではない。
単に反射濃度が白濁時の表示層よりも高いことを意味し
ているにすぎず、その吸収スペクトルによって規定され
るものではない。
【0016】
【作用】第1および第2の発明の熱可逆性記録表示媒体
によれば、視覚情報の記録領域の直下には、熱可逆性記
録表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも反射濃度が
高い吸収層を設け、一方、バーコード情報の記録領域の
直下には、可逆性感熱記録記録表示層表示層の白濁状態
のときの反射濃度よりも反射濃度が低い反射層を設けて
ある。このため、視覚情報の視認性を良くすると共に、
バーコード情報の読取り効率を良くすることができる。
によれば、視覚情報の記録領域の直下には、熱可逆性記
録表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも反射濃度が
高い吸収層を設け、一方、バーコード情報の記録領域の
直下には、可逆性感熱記録記録表示層表示層の白濁状態
のときの反射濃度よりも反射濃度が低い反射層を設けて
ある。このため、視覚情報の視認性を良くすると共に、
バーコード情報の読取り効率を良くすることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、この出願にかかる第
1および第2の熱可逆性記録表示媒体の実施例に説明す
る。尚、図面は、この発明が理解できる程度に各構成成
分の大きさ、形状および配置関係を概略的に示してある
にすぎない。従って、この発明はこの図示例にのみ限定
されるものでない。また、各図は、断面を表すハッチン
グを一部省略して示してある。また、断面図では、表示
層の透明状態の部分と白濁状態の部分とを区別せずに示
している。
1および第2の熱可逆性記録表示媒体の実施例に説明す
る。尚、図面は、この発明が理解できる程度に各構成成
分の大きさ、形状および配置関係を概略的に示してある
にすぎない。従って、この発明はこの図示例にのみ限定
されるものでない。また、各図は、断面を表すハッチン
グを一部省略して示してある。また、断面図では、表示
層の透明状態の部分と白濁状態の部分とを区別せずに示
している。
【0018】<第1実施例>第1実施例では第1の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図1
は、第1実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図1
は、第1実施例の説明に供する断面図である。
【0019】第1実施例の熱可逆性記録表示媒体では、
透明支持体10の主表面10a上に、熱可逆性記録表示
層(表示層)12および保護層14を順次に積層して具
えている。そして、透明支持体10の裏面10b側に、
着色層16を具えている。
透明支持体10の主表面10a上に、熱可逆性記録表示
層(表示層)12および保護層14を順次に積層して具
えている。そして、透明支持体10の裏面10b側に、
着色層16を具えている。
【0020】ここでは、透明支持体10として、厚さが
75μmのPET(ポリエチレンテフタレート)フィル
ムを用いている。
75μmのPET(ポリエチレンテフタレート)フィル
ムを用いている。
【0021】また、表示層12は、熱的手段により可逆
的に透明状態または白濁状態となる材料を以って構成さ
れている。この実施例では、ポリビニルアセタールを5
重量部、フェノール樹脂を5重量部およびベヘン酸を3
重量部を50重量部のTHF(テトラヒドロフラン)に
溶解させて調整した塗布溶液をバーコート法により透明
支持体10の主表面10a上に塗布し、乾燥後の膜厚が
10μmの表示層12を形成している。尚、第1実施例
では、ポリビニルアセタールとして積水化学工業(株)
製のエスレックKS−1(商品名)、フェノール樹脂と
して大日本インキ化学工業(株)製のプライオーフェン
5030(商品名)を用いている。
的に透明状態または白濁状態となる材料を以って構成さ
れている。この実施例では、ポリビニルアセタールを5
重量部、フェノール樹脂を5重量部およびベヘン酸を3
重量部を50重量部のTHF(テトラヒドロフラン)に
溶解させて調整した塗布溶液をバーコート法により透明
支持体10の主表面10a上に塗布し、乾燥後の膜厚が
10μmの表示層12を形成している。尚、第1実施例
では、ポリビニルアセタールとして積水化学工業(株)
製のエスレックKS−1(商品名)、フェノール樹脂と
して大日本インキ化学工業(株)製のプライオーフェン
5030(商品名)を用いている。
【0022】また、保護層14は、以下に説明する方法
で積層した。先ず、保護層コーティング液の調製につい
て説明する。2−ヒドロキシエチルアクリレート1重量
部、2,6−トリレンジイソシアネート1重量部、1,
6−ヘキサンジオール1重量部をロールミルを用いて混
合し、24時間静置する。これに、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートを酢酸エチルを等量混合したもの
を、液の粘度が10(cSt)になるように加える。次
いで、暗所においてイソブチルベンゾインエーテルを5
%(重量比)加えて攪拌してから1時間程度静置して保
護層コーティング液とする。次に、この保護層コーティ
ング液を表示層上にバーコート法で塗布し、80℃の温
度で1分間加熱して溶剤を蒸発させた後に、2kW(8
0W/cm)高圧水銀ランプ下において紫外線を100
mJ/cm2 照射して保護層コーティング液を硬化させ
て保護層14を形成している。
で積層した。先ず、保護層コーティング液の調製につい
て説明する。2−ヒドロキシエチルアクリレート1重量
部、2,6−トリレンジイソシアネート1重量部、1,
6−ヘキサンジオール1重量部をロールミルを用いて混
合し、24時間静置する。これに、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートを酢酸エチルを等量混合したもの
を、液の粘度が10(cSt)になるように加える。次
いで、暗所においてイソブチルベンゾインエーテルを5
%(重量比)加えて攪拌してから1時間程度静置して保
護層コーティング液とする。次に、この保護層コーティ
ング液を表示層上にバーコート法で塗布し、80℃の温
度で1分間加熱して溶剤を蒸発させた後に、2kW(8
0W/cm)高圧水銀ランプ下において紫外線を100
mJ/cm2 照射して保護層コーティング液を硬化させ
て保護層14を形成している。
【0023】また、着色層16は、吸収層18および反
射層20を具えている。そして、吸収層18および反射
層20は、表示層12に記録表示される視覚情報やバー
コード情報の配置パターンに応じて設けられている。
射層20を具えている。そして、吸収層18および反射
層20は、表示層12に記録表示される視覚情報やバー
コード情報の配置パターンに応じて設けられている。
【0024】この実施例では、視覚情報およびバーコー
ド情報を図2に示す配置パターンで記録。図2に示すよ
うに、視覚情報として、「熱可塑性記録媒体」の文字お
よび「○○株式会社」の文字を配置し、図2の配置パタ
ーンでみてそれら文字の下側の領域にバーコード情報と
してのバーコードを記録。
ド情報を図2に示す配置パターンで記録。図2に示すよ
うに、視覚情報として、「熱可塑性記録媒体」の文字お
よび「○○株式会社」の文字を配置し、図2の配置パタ
ーンでみてそれら文字の下側の領域にバーコード情報と
してのバーコードを記録。
【0025】そこで、着色層16の吸収層18および反
射層20は、図2に示した配置パターンに応じて、図3
に示す配置パターンで設ける。図3は、第1実施例の着
色層16の吸収層18および反射層20の配置パターン
を示す平面図であり、図2および図3のa、b、c、d
で示す角がそれぞれ重なるように図2と対応している。
また、図1は、図3に示す着色層のI−I線での切り口
に沿った、熱可逆性記録表示媒体の断面の一部分に相当
する。尚、図3は断面図ではないが、一部領域を強調す
るためにハッチングを付けて示している。
射層20は、図2に示した配置パターンに応じて、図3
に示す配置パターンで設ける。図3は、第1実施例の着
色層16の吸収層18および反射層20の配置パターン
を示す平面図であり、図2および図3のa、b、c、d
で示す角がそれぞれ重なるように図2と対応している。
また、図1は、図3に示す着色層のI−I線での切り口
に沿った、熱可逆性記録表示媒体の断面の一部分に相当
する。尚、図3は断面図ではないが、一部領域を強調す
るためにハッチングを付けて示している。
【0026】着色層16では、図3に示すように、「熱
可塑性記録媒体」の文字を記録領域の直下の領域に、第
1吸収層18aとして黒色の印刷層を透明支持体10に
対して露出させてあり、また、「○○株式会社」の文字
を記録領域の直下の領域には、第2吸収層18bとして
赤色の印刷層を透明支持体10に対して露出させてい
る。さらに、バーコード情報を記録領域の直下の領域に
は、アルミ蒸着によって銀色の反射層20を透明支持体
10に対して露出させている。
可塑性記録媒体」の文字を記録領域の直下の領域に、第
1吸収層18aとして黒色の印刷層を透明支持体10に
対して露出させてあり、また、「○○株式会社」の文字
を記録領域の直下の領域には、第2吸収層18bとして
赤色の印刷層を透明支持体10に対して露出させてい
る。さらに、バーコード情報を記録領域の直下の領域に
は、アルミ蒸着によって銀色の反射層20を透明支持体
10に対して露出させている。
【0027】この第1および第2の吸収層18aおよび
18bからなる吸収層18は、表示層12の白濁状態の
ときの反射濃度よりも高い反射濃度を有しており、一
方、この反射層20は、表示層12の白濁状態のときの
反射濃度よりも低い反射濃度を有している。
18bからなる吸収層18は、表示層12の白濁状態の
ときの反射濃度よりも高い反射濃度を有しており、一
方、この反射層20は、表示層12の白濁状態のときの
反射濃度よりも低い反射濃度を有している。
【0028】ところで、第1実施例では、着色層16
は、先ず、プラスチックフィルム22上に形成される。
そして、着色層16とプラスチックフィルム22からな
る着色フィルム24と透明支持体10とを、着色層16
側を透明支持体10の裏面10bに対向させて密着し、
接着剤で接着してある。プラスチックフィルム22上に
着色層16を形成するにあたっては、先ず、プラスチッ
クフィルム22全面にアルミ蒸着により厚さ10μmの
反射層20を形成する。次に、反射層20上の、バーコ
ード情報を記録領域の直下に対応する領域に開口部26
を有する第1および第2吸収層18aおよび18bを形
成する。その結果、開口部26において反射層20が露
出した着色層16が形成される。
は、先ず、プラスチックフィルム22上に形成される。
そして、着色層16とプラスチックフィルム22からな
る着色フィルム24と透明支持体10とを、着色層16
側を透明支持体10の裏面10bに対向させて密着し、
接着剤で接着してある。プラスチックフィルム22上に
着色層16を形成するにあたっては、先ず、プラスチッ
クフィルム22全面にアルミ蒸着により厚さ10μmの
反射層20を形成する。次に、反射層20上の、バーコ
ード情報を記録領域の直下に対応する領域に開口部26
を有する第1および第2吸収層18aおよび18bを形
成する。その結果、開口部26において反射層20が露
出した着色層16が形成される。
【0029】第1実施例では、吸収層として、黒色の第
1吸収層と赤色の第2吸収層とを設けたが、複数の色の
吸収層を用いることにより、視認性を向上させ、例えば
複数の文字情報を困難なく読取ることができる。
1吸収層と赤色の第2吸収層とを設けたが、複数の色の
吸収層を用いることにより、視認性を向上させ、例えば
複数の文字情報を困難なく読取ることができる。
【0030】尚、図1に示す断面図において、開口部2
6の部分にPで示す空白域が描かれている。実際の熱可
逆性記録表示媒体においては、吸収層18および反射層
20の膜厚は極めて薄い。このため、開口部26におい
て反射層20は透明支持体10の裏面10bに密着して
いる。
6の部分にPで示す空白域が描かれている。実際の熱可
逆性記録表示媒体においては、吸収層18および反射層
20の膜厚は極めて薄い。このため、開口部26におい
て反射層20は透明支持体10の裏面10bに密着して
いる。
【0031】尚、断面図では、表示層12の透明状態の
部分と白濁状態の部分とを区別せずに示している。
部分と白濁状態の部分とを区別せずに示している。
【0032】<第2実施例>第2実施例では第1の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図4
は、第2実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図4
は、第2実施例の説明に供する断面図である。
【0033】第2実施例においては、表示媒体の透明支
持体10、表示層12および保護層14の構成および材
料は第1実施例の表示媒体のものと同一である。また、
第2実施例において、記録視覚情報およびバーコード情
報の配置パターンは図2に示す配置パターンと同一であ
る。
持体10、表示層12および保護層14の構成および材
料は第1実施例の表示媒体のものと同一である。また、
第2実施例において、記録視覚情報およびバーコード情
報の配置パターンは図2に示す配置パターンと同一であ
る。
【0034】第2実施例においても、着色層16は、プ
ラスチックフィルム22上に形成される。プラスチック
フィルム22上に着色層16cを形成するにあたって
は、先ず、プラスチックフィルム22全面を覆うよう
に、第1および第2吸収層からなる吸収層18cを形成
する。次に、吸収層18c上の、バーコード情報を記録
領域の直下に対応する領域に、アルミ蒸着により厚さ1
0μmの反射層20cを形成する。その結果、着色層の
第1および第2吸収層と反射層の、透明支持体に対して
露出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一
となる。 尚、図4に示す断面図において反射層20c
の両側に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱可
逆性記録表示媒体においては、吸収層18cおよび反射
層20cの膜厚は極めて薄い。このため、反射層20c
の両側部分では吸収層18cは透明支持体10の裏面1
0bに密着している。
ラスチックフィルム22上に形成される。プラスチック
フィルム22上に着色層16cを形成するにあたって
は、先ず、プラスチックフィルム22全面を覆うよう
に、第1および第2吸収層からなる吸収層18cを形成
する。次に、吸収層18c上の、バーコード情報を記録
領域の直下に対応する領域に、アルミ蒸着により厚さ1
0μmの反射層20cを形成する。その結果、着色層の
第1および第2吸収層と反射層の、透明支持体に対して
露出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一
となる。 尚、図4に示す断面図において反射層20c
の両側に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱可
逆性記録表示媒体においては、吸収層18cおよび反射
層20cの膜厚は極めて薄い。このため、反射層20c
の両側部分では吸収層18cは透明支持体10の裏面1
0bに密着している。
【0035】<第3実施例>第3実施例では第1の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図5
は、第3実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図5
は、第3実施例の説明に供する断面図である。
【0036】第1および第2実施例では、着色層を吸収
層および反射層の2層構造とした例について説明した
が、図5に示すように、吸収層18dと反射層20dと
を一層にしても良い。第3実施例でも、着色層16dの
吸収層18dと反射層20dの、透明支持体に対して露
出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一で
あるが、図5の断面図においては、同一層中の、バーコ
ード情報を記録領域の直下に対応する領域にのみ反射層
20dを設け、一方、視覚情報を記録領域の直下に対応
する領域に吸収層18dを設けている。
層および反射層の2層構造とした例について説明した
が、図5に示すように、吸収層18dと反射層20dと
を一層にしても良い。第3実施例でも、着色層16dの
吸収層18dと反射層20dの、透明支持体に対して露
出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一で
あるが、図5の断面図においては、同一層中の、バーコ
ード情報を記録領域の直下に対応する領域にのみ反射層
20dを設け、一方、視覚情報を記録領域の直下に対応
する領域に吸収層18dを設けている。
【0037】<比較例>次に、第1および第2実施例に
おいて説明した熱可逆性記録表示媒体の視認性およびバ
ーコード情報の読取り効率の試験について説明する。
おいて説明した熱可逆性記録表示媒体の視認性およびバ
ーコード情報の読取り効率の試験について説明する。
【0038】この試験においては、図6に断面構造を示
す表示媒体を比較例1とし、図7に断面構造示す表示媒
体を比較例2とした。比較例1および比較例2の表示媒
体においては、透明支持体、表示層および保護層の構成
および材料は第1実施例の表示媒体のものと同一であ
る。また、記録視覚情報およびバーコード情報の配置パ
ターンは図2に示す配置パターンと同一である。
す表示媒体を比較例1とし、図7に断面構造示す表示媒
体を比較例2とした。比較例1および比較例2の表示媒
体においては、透明支持体、表示層および保護層の構成
および材料は第1実施例の表示媒体のものと同一であ
る。また、記録視覚情報およびバーコード情報の配置パ
ターンは図2に示す配置パターンと同一である。
【0039】比較例1においては、第1の発明の着色層
の代わりに、透明支持体10の裏面側に、厚さ10μm
の全面黒色のプラスチックフィルム30だけを設けてい
る。また、比較例2においては、第1の発明の着色層の
代わりに、透明支持体10の裏面側に、厚さ10μmで
全面にアルミ蒸着をしたプラスチックフィルム32だけ
を設けている。
の代わりに、透明支持体10の裏面側に、厚さ10μm
の全面黒色のプラスチックフィルム30だけを設けてい
る。また、比較例2においては、第1の発明の着色層の
代わりに、透明支持体10の裏面側に、厚さ10μmで
全面にアルミ蒸着をしたプラスチックフィルム32だけ
を設けている。
【0040】表示媒体への視覚情報およびバーコード情
報の記録にあたっては、200dpiの解像度を有する
サーマルプリンターを用いた。サーマルヘッドによって
加熱された部分の表示層が白濁状態から透明状態に変化
することによって、図2に示すパターンが記録表示され
た。
報の記録にあたっては、200dpiの解像度を有する
サーマルプリンターを用いた。サーマルヘッドによって
加熱された部分の表示層が白濁状態から透明状態に変化
することによって、図2に示すパターンが記録表示され
た。
【0041】試験にあたっては、視認性は見た目で評価
し、読取り効率はバーコードリーダーで100回読取っ
たときの正確に読取れた回数の割合をパーセント(%)
で評価した。
し、読取り効率はバーコードリーダーで100回読取っ
たときの正確に読取れた回数の割合をパーセント(%)
で評価した。
【0042】試験結果を下記の表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すように、比較例1では、視認性
は良好(表1中、丸印で示している)である。一方、バ
ーコードの読取り効率は76%と低下している。また、
全面に黒色のプラスチックフィルムを設けているので、
吸収層の色を変えることによって(例えば、第1実施例
での黒色と赤色のように)区別化を図ることはできな
い。従って、比較例1の総合評価として表1中、三角印
がついている。
は良好(表1中、丸印で示している)である。一方、バ
ーコードの読取り効率は76%と低下している。また、
全面に黒色のプラスチックフィルムを設けているので、
吸収層の色を変えることによって(例えば、第1実施例
での黒色と赤色のように)区別化を図ることはできな
い。従って、比較例1の総合評価として表1中、三角印
がついている。
【0045】また、比較例2では、バーコードの読取り
効率は100%と良好である。一方、視認性は悪く、表
1中バツ印がついている。また、全面にアルミ蒸着をし
たプラスチックフィルムを設けているので、色による区
別化を図ることはできない。従って、比較例2の総合評
価として表1中、三角印がついている。
効率は100%と良好である。一方、視認性は悪く、表
1中バツ印がついている。また、全面にアルミ蒸着をし
たプラスチックフィルムを設けているので、色による区
別化を図ることはできない。従って、比較例2の総合評
価として表1中、三角印がついている。
【0046】一方、第1および第2実施例では、視認性
およびバーコードの読取り効率共に良好であり、図3に
示すように第1および第2の吸収層を設けることによっ
て色による視覚情報の区別化を図ることも可能である。
従って、第1および第2実施例の総合評価として表1
中、丸印がついている。
およびバーコードの読取り効率共に良好であり、図3に
示すように第1および第2の吸収層を設けることによっ
て色による視覚情報の区別化を図ることも可能である。
従って、第1および第2実施例の総合評価として表1
中、丸印がついている。
【0047】<第4実施例>第4実施例では第2の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図8
は、第4実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図8
は、第4実施例の説明に供する断面図である。
【0048】第4実施例の熱可逆性記録表示媒体によれ
ば、支持体の主表面上に、着色層、熱可逆性記録表示層
(表示層)および保護層を順次に積層して具えており、
熱可逆性記録表示層は、熱的手段により可逆的に透明状
態または白濁状態となる材料を以って構成されている。
この第2発明の表示媒体においては、支持体は必ずしも
透明である必要はないが、ここでは、支持体、表示層お
よび保護層の材料は第1実施例と同一である。また、第
4実施例において、記録視覚情報およびバーコード情報
の配置パターンは図2に示す配置パターンと同一であ
る。
ば、支持体の主表面上に、着色層、熱可逆性記録表示層
(表示層)および保護層を順次に積層して具えており、
熱可逆性記録表示層は、熱的手段により可逆的に透明状
態または白濁状態となる材料を以って構成されている。
この第2発明の表示媒体においては、支持体は必ずしも
透明である必要はないが、ここでは、支持体、表示層お
よび保護層の材料は第1実施例と同一である。また、第
4実施例において、記録視覚情報およびバーコード情報
の配置パターンは図2に示す配置パターンと同一であ
る。
【0049】第4実施例においては、着色層16eは、
支持体34の主表面34a上に直に形成されている。支
持体34上に着色層16eを形成するにあたっては、先
ず、バーコード情報を記録領域の直下に対応する領域に
開口部36を設けた、第1および第2吸収層からなる吸
収層18eを形成する。次に、吸収層18e上全面にア
ルミ蒸着により厚さ10μmの反射層20eを形成す
る。その結果、着色層の第1および第2吸収層(図8で
は図示せず)と反射層の、表示層12に対して露出した
配置パターンは、図3に示したパターンと同一となる。
支持体34の主表面34a上に直に形成されている。支
持体34上に着色層16eを形成するにあたっては、先
ず、バーコード情報を記録領域の直下に対応する領域に
開口部36を設けた、第1および第2吸収層からなる吸
収層18eを形成する。次に、吸収層18e上全面にア
ルミ蒸着により厚さ10μmの反射層20eを形成す
る。その結果、着色層の第1および第2吸収層(図8で
は図示せず)と反射層の、表示層12に対して露出した
配置パターンは、図3に示したパターンと同一となる。
【0050】尚、図8に示す断面図において開口部36
に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱可逆性記
録表示媒体においては、吸収層18eおよび反射層20
eの膜厚は極めて薄い。このため、開口部36で反射層
20cは支持体34の主表面34aに密着している。
に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱可逆性記
録表示媒体においては、吸収層18eおよび反射層20
eの膜厚は極めて薄い。このため、開口部36で反射層
20cは支持体34の主表面34aに密着している。
【0051】<第5実施例>第5実施例では第2の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図9
は、第5実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図9
は、第5実施例の説明に供する断面図である。
【0052】第5実施例の熱可逆性記録表示媒体によれ
ば、支持体、表示層および保護層の材料および構造は第
4実施例の表示媒体のものと同一である。また、第5実
施例において、記録視覚情報およびバーコード情報の配
置パターンは図2に示す配置パターンと同一である。
ば、支持体、表示層および保護層の材料および構造は第
4実施例の表示媒体のものと同一である。また、第5実
施例において、記録視覚情報およびバーコード情報の配
置パターンは図2に示す配置パターンと同一である。
【0053】第5実施例においては、着色層16fは、
支持体34上に直に形成される。支持体34上に着色層
16fを形成するにあたっては、先ず、支持体34の主
表面34a全面を覆うように、第1および第2吸収層か
らなる吸収層18eを形成する。次に、バーコード情報
を記録領域の直下に対応する領域に、アルミ蒸着により
厚さ10μm反射層20fを形成する。その結果、着色
層の第1および第2吸収層(図9では図示せず)と反射
層の、表示層12に対して露出した配置パターンは、図
3に示したパターンと同一となる。
支持体34上に直に形成される。支持体34上に着色層
16fを形成するにあたっては、先ず、支持体34の主
表面34a全面を覆うように、第1および第2吸収層か
らなる吸収層18eを形成する。次に、バーコード情報
を記録領域の直下に対応する領域に、アルミ蒸着により
厚さ10μm反射層20fを形成する。その結果、着色
層の第1および第2吸収層(図9では図示せず)と反射
層の、表示層12に対して露出した配置パターンは、図
3に示したパターンと同一となる。
【0054】尚、図9に示す断面図において反射層20
fの両側に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱
可逆性記録表示媒体においては、吸収層18fおよび反
射層20fの膜厚は極めて薄い。このため、反射層20
f両側では反射層20fは支持体34の主表面34aに
密着している。
fの両側に、Pで示す空白域が描かれている。実際の熱
可逆性記録表示媒体においては、吸収層18fおよび反
射層20fの膜厚は極めて薄い。このため、反射層20
f両側では反射層20fは支持体34の主表面34aに
密着している。
【0055】<第6実施例>第6実施例では第2の発明
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図1
0は、第5実施例の説明に供する断面図である。
の熱可逆性記録表示媒体の一例について説明する。図1
0は、第5実施例の説明に供する断面図である。
【0056】第4および第5実施例では、着色層を吸収
層および反射層の2層構造とした例について説明した
が、図10に示すように、吸収層18gと反射層20g
とを一層にしても良い。第6実施例でも、着色層16g
の吸収層18gと反射層20gの、表示層12に対して
露出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一
であるが、図10の断面図においては、同一層中の、バ
ーコード情報を記録領域の直下に対応する領域にのみ反
射層20gを設け、一方、視覚情報を記録領域の直下に
対応する領域に吸収層18gを設けている。
層および反射層の2層構造とした例について説明した
が、図10に示すように、吸収層18gと反射層20g
とを一層にしても良い。第6実施例でも、着色層16g
の吸収層18gと反射層20gの、表示層12に対して
露出した配置パターンは、図3に示したパターンと同一
であるが、図10の断面図においては、同一層中の、バ
ーコード情報を記録領域の直下に対応する領域にのみ反
射層20gを設け、一方、視覚情報を記録領域の直下に
対応する領域に吸収層18gを設けている。
【0057】上述した実施例では、この発明を特定の材
料を使用し、また、特定の条件で構成した例について説
明したが、この発明(第1および第2の発明いずれも)
は多くの変更および変形を行なうことができる。例え
ば、上述した各実施例では、反射層としてアルミ蒸着層
を用いたが、この発明では、反射層として、例えばニッ
ケルを蒸着した層を用いても良い。また、反射層として
は、この他に反射率の高い金属や、金属光沢を有する色
材を用いても良い。
料を使用し、また、特定の条件で構成した例について説
明したが、この発明(第1および第2の発明いずれも)
は多くの変更および変形を行なうことができる。例え
ば、上述した各実施例では、反射層としてアルミ蒸着層
を用いたが、この発明では、反射層として、例えばニッ
ケルを蒸着した層を用いても良い。また、反射層として
は、この他に反射率の高い金属や、金属光沢を有する色
材を用いても良い。
【0058】また、上述した各実施例では、吸収層とし
て、黒色および赤色を印刷した層を用いたが、この発明
では、吸収層として、例えば青色、緑色等のほかの色を
印刷した層を用いても良い。
て、黒色および赤色を印刷した層を用いたが、この発明
では、吸収層として、例えば青色、緑色等のほかの色を
印刷した層を用いても良い。
【0059】また、上述した第1〜第3実施例では、プ
ラスチックフィルムに一端着色層を形成してから透明支
持体に接着した例について説明したが、第1の発明で
は、プラスチックフィルムを用いずに、透明支持体の主
表面の裏面側に着色層を直接形成しても良い。
ラスチックフィルムに一端着色層を形成してから透明支
持体に接着した例について説明したが、第1の発明で
は、プラスチックフィルムを用いずに、透明支持体の主
表面の裏面側に着色層を直接形成しても良い。
【0060】また、この発明の熱可逆性記録表示媒体
は、例えば入場券、OHPシートに用いて好適である。
は、例えば入場券、OHPシートに用いて好適である。
【0061】
【発明の効果】この出願にかかる第1および第2の発明
の熱可逆性記録表示媒体によれば、視覚情報の記録領域
の直下には、熱可逆性記録表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも反射濃度が高い吸収層を設け、一方、バー
コード情報の記録領域の直下には、可逆性感熱記録記録
表示層表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも反射濃
度が低い反射層を設けてある。このため、視覚情報の視
認性を良くすると共に、バーコード情報の読取り効率を
良くすることができる。
の熱可逆性記録表示媒体によれば、視覚情報の記録領域
の直下には、熱可逆性記録表示層の白濁状態のときの反
射濃度よりも反射濃度が高い吸収層を設け、一方、バー
コード情報の記録領域の直下には、可逆性感熱記録記録
表示層表示層の白濁状態のときの反射濃度よりも反射濃
度が低い反射層を設けてある。このため、視覚情報の視
認性を良くすると共に、バーコード情報の読取り効率を
良くすることができる。
【図1】第1実施例の説明に供する断面図である。
【図2】視覚情報およびバーコード情報の配置パターン
である。
である。
【図3】吸収層および反射層の配置パターンである。
【図4】第2実施例の説明に供する断面図である。
【図5】第3実施例の説明に供する断面図である。
【図6】比較例1の説明に供する断面図である。
【図7】比較例2の説明に供する断面図である。
【図8】第4実施例の説明に供する断面図である。
【図9】第5実施例の説明に供する断面図である。
【図10】第6実施例の説明に供する断面図である。
10:透明支持体 10a:透明支持体の主表面 10b:透明支持体の裏面 12:熱可逆性記録表示層(表示層) 14:保護層 16:着色層 16c〜16g:着色層 18:吸収層 18a:第1吸収層 18b:第2吸収層 18c〜18g:吸収層 20:反射層 20c〜20g:反射層 22:プラスチックフィルム 24:着色フィルム 26:開口部 P:空白域 30:全面黒色のプラスチックフィルム 32:全面アルミ蒸着したプラスチックフィルム 34:支持体 34a:支持体の主表面 36:開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 健之 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 透明支持体の主表面上に、熱可逆性記録
表示層および保護層を順次に積層して具え、前記熱可逆
性記録表示層は、熱的手段により可逆的に透明状態また
は白濁状態となる材料を以って構成され、前記透明支持
体の裏面側に、着色層を具えてなる熱可逆性記録表示媒
体において、 前記着色層は、吸収層と反射層とを具え、 該吸収層は、前記熱可逆性記録表示層の白濁状態のとき
の反射濃度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、前
記熱可逆性記録表示層の、視覚情報が記録表示層される
領域の直下の前記着色層部分に、前記透明支持体から見
えるようにして設けてあり、 該反射層は、前記熱可逆性記録表示層の白濁状態のとき
の反射濃度よりも反射濃度が低い反射濃度を有してお
り、かつ、前記熱可逆性記録表示層の、バーコード情報
が記録表示層される領域の直下の前記着色層部分に、前
記透明支持体から見えるようにして設けてあることを特
徴とする熱可逆性記録表示媒体。 - 【請求項2】 支持体の主表面上に、着色層、熱可逆性
記録表示層および保護層を順次に積層して具え、前記熱
可逆性記録表示層は、熱的手段により可逆的に透明状態
または白濁状態となる材料を以って構成されてなる熱可
逆性記録表示媒体において、 前記着色層は、吸収層と反射層とを具え、 該吸収層は、前記透明支持体の白濁状態のときの反射濃
度よりも高い反射濃度を有しており、かつ、前記熱可逆
性記録表示層の、視覚情報が記録表示層される領域の直
下の前記着色層部分に、前記熱可逆性記録表示層に対し
て露出して設けてあり、 該反射層は、前記透明支持体の白濁状態のときの反射濃
度よりも反射濃度が低い反射濃度を有しており、かつ、
前記熱可逆性記録表示層の、バーコード情報が記録表示
層される領域の直下の前記着色層部分に、前記熱可逆性
記録表示層に対して露出して設けてあることを特徴とす
る熱可逆性記録表示媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054161A JPH07257049A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 熱可逆性記録表示媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054161A JPH07257049A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 熱可逆性記録表示媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257049A true JPH07257049A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12962830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6054161A Pending JPH07257049A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 熱可逆性記録表示媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07257049A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6235376B1 (en) * | 1996-11-06 | 2001-05-22 | Bridgestone Corporation | Display label and method for forming display label |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP6054161A patent/JPH07257049A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6235376B1 (en) * | 1996-11-06 | 2001-05-22 | Bridgestone Corporation | Display label and method for forming display label |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000090229A (ja) | 情報記録表示カ―ド及びそれを用いた情報記録表示システム | |
JP2004066827A (ja) | 改良されたラベル及びその製造方法 | |
JP6213227B2 (ja) | 画像表示デバイス、および、画像表示デバイスの製造方法 | |
JPH07257049A (ja) | 熱可逆性記録表示媒体 | |
JP3139336B2 (ja) | 光読取りカード | |
JPS62278084A (ja) | 記録媒体 | |
JPS63293081A (ja) | 多重記録バ−コ−ドを有する記録媒体 | |
JP3266922B2 (ja) | 情報記録媒体及び情報記録媒体の記録方法 | |
JPH0578432B2 (ja) | ||
JPH07101186A (ja) | 可視記録カード | |
JP2000006512A (ja) | 印刷物 | |
JP2615759B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JPH06286370A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH04222085A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP3013001U (ja) | プリペイドカード | |
JPH0880680A (ja) | カード | |
JPH0620627Y2 (ja) | 磁気カ−ド | |
JPH06183185A (ja) | 認証識別に適したカード | |
JPH0747766A (ja) | 熱可逆性感熱記録材料 | |
JP3371213B2 (ja) | 可逆性感熱記録表示体の画像消去方法 | |
JP2901881B2 (ja) | 感熱磁気記録媒体 | |
JP3010731B2 (ja) | 感熱記録媒体 | |
JPH1079008A (ja) | カード | |
JPH05318973A (ja) | エンボスを有するカード及びその検査方法 | |
JPH0768985A (ja) | 可視記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030107 |