JPH07236039A - イメージスキャナー - Google Patents
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- JPH07236039A JPH07236039A JP6025510A JP2551094A JPH07236039A JP H07236039 A JPH07236039 A JP H07236039A JP 6025510 A JP6025510 A JP 6025510A JP 2551094 A JP2551094 A JP 2551094A JP H07236039 A JPH07236039 A JP H07236039A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高性能且つ高信頼性のイメージスキャナーを低
コストに製造する。 【構成】筺体12にLED15と、単一のレンズ11
と、多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体チ
ップ20とを設けるとともに、LED15が原稿24を
光照射し、その反射光をレンズ11を介して半導体チッ
プ20に集光させるようにしたイメージスキャナーであ
って、レンズ11を透光性高分子材料で、筺体12を高
分子材料で形成し、且つ両者は一体的に成形されてい
る。
コストに製造する。 【構成】筺体12にLED15と、単一のレンズ11
と、多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体チ
ップ20とを設けるとともに、LED15が原稿24を
光照射し、その反射光をレンズ11を介して半導体チッ
プ20に集光させるようにしたイメージスキャナーであ
って、レンズ11を透光性高分子材料で、筺体12を高
分子材料で形成し、且つ両者は一体的に成形されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペン型バーコードスキャ
ナー、パソコン、ワープロ等に用いられ、高い読み取り
精度を達成したイメージスキャナーに関するものであ
る。
ナー、パソコン、ワープロ等に用いられ、高い読み取り
精度を達成したイメージスキャナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】既に市場に出回っている
原稿読み取り装置は、原稿に光を照射し、その反射光を
単一のレンズでもってCCDのような受光素子に集光さ
せるという構成である。この種の読み取り装置には、レ
ンズとしてガラス製のものを採用しており、その曲率半
径が小さくなるに伴って、鏡面研磨等の加工性が厳しく
なり、高価になるという問題点があった。また、曲率半
径が小さいガラス製レンズであれば、温度特性がきわめ
て劣化するという問題点もあった。
原稿読み取り装置は、原稿に光を照射し、その反射光を
単一のレンズでもってCCDのような受光素子に集光さ
せるという構成である。この種の読み取り装置には、レ
ンズとしてガラス製のものを採用しており、その曲率半
径が小さくなるに伴って、鏡面研磨等の加工性が厳しく
なり、高価になるという問題点があった。また、曲率半
径が小さいガラス製レンズであれば、温度特性がきわめ
て劣化するという問題点もあった。
【0003】従って、この曲率半径が余りにも小さくな
らない程度に、その曲率半径が決定されており、実際に
は物体像面との距離間隔は50〜70cmである(倍率
M=約0.2)。このような設定に基づいて、反射鏡を
余分に取り付け、その反射鏡により光路を屈折させ、装
置自体を小型にしている。
らない程度に、その曲率半径が決定されており、実際に
は物体像面との距離間隔は50〜70cmである(倍率
M=約0.2)。このような設定に基づいて、反射鏡を
余分に取り付け、その反射鏡により光路を屈折させ、装
置自体を小型にしている。
【0004】更に、曲率半径が小さいレンズを介してC
CDに集光させる方式であれば、その光学系を厳密に設
定する必要があり、厳密に設定されていても、長時間使
用すると徐々にずれるので、微調整が必要になるという
問題点もあった。
CDに集光させる方式であれば、その光学系を厳密に設
定する必要があり、厳密に設定されていても、長時間使
用すると徐々にずれるので、微調整が必要になるという
問題点もあった。
【0005】また、このCCDは非常に高精度であるた
めに、pウエルやnウエルを何十も形成しなければなら
ず、そのために幾度も不純物やイオンの注入、表面酸
化、拡散等を行わなければならず、歩留り低下の原因に
なっていた。更に、このCCDのチップ上に比較的大き
な面積でもって周辺回路や処理回路を形成しており、そ
のチップの寸法を小さくするには限界があった。
めに、pウエルやnウエルを何十も形成しなければなら
ず、そのために幾度も不純物やイオンの注入、表面酸
化、拡散等を行わなければならず、歩留り低下の原因に
なっていた。更に、このCCDのチップ上に比較的大き
な面積でもって周辺回路や処理回路を形成しており、そ
のチップの寸法を小さくするには限界があった。
【0006】以上のように、上記構成の原稿読み取り装
置は、画像を単一のガラス製レンズでもってCCDに集
光させる方式であるが、近年、この種の原稿読み取り装
置に代わる密着型の原稿読み取り装置が活発に開発され
ている。本発明者等は既に図9及び図10に示すような
長尺形状の密着型原稿読み取り装置を提案した。図9は
その原稿読み取り装置の分解斜視図であり、図10は図
9のX−X線断面図である。
置は、画像を単一のガラス製レンズでもってCCDに集
光させる方式であるが、近年、この種の原稿読み取り装
置に代わる密着型の原稿読み取り装置が活発に開発され
ている。本発明者等は既に図9及び図10に示すような
長尺形状の密着型原稿読み取り装置を提案した。図9は
その原稿読み取り装置の分解斜視図であり、図10は図
9のX−X線断面図である。
【0007】これらの図によれば、1は光源、2はレン
ズ、3はレンズ2を支持する筐体、4は半導体チップ、
5は半導体チップ4が載置される電気絶縁性基板であ
る。この光源1は発光ダイオードや蛍光灯等から成り、
原稿6の斜め下方に原稿6に対し平行となるように配置
され、そして、この光源1は原稿6の下面に対し斜めに
投光する。
ズ、3はレンズ2を支持する筐体、4は半導体チップ、
5は半導体チップ4が載置される電気絶縁性基板であ
る。この光源1は発光ダイオードや蛍光灯等から成り、
原稿6の斜め下方に原稿6に対し平行となるように配置
され、そして、この光源1は原稿6の下面に対し斜めに
投光する。
【0008】この光源1が投光する原稿6の下方には、
複数個のレンズ2が原稿6から所定の距離を隔てた位置
に直線状に配設されており、各レンズ2はアルミニウム
等から成る筐体3に支持されており、各レンズ2は原稿
6での反射光を幾つかのブロックに分割するとともに、
各ブロックの反射光をそれぞれに対応する半導体チップ
4(このチップ4上には多数の光電変換素子4aを形成
している)に縮小照射させる。
複数個のレンズ2が原稿6から所定の距離を隔てた位置
に直線状に配設されており、各レンズ2はアルミニウム
等から成る筐体3に支持されており、各レンズ2は原稿
6での反射光を幾つかのブロックに分割するとともに、
各ブロックの反射光をそれぞれに対応する半導体チップ
4(このチップ4上には多数の光電変換素子4aを形成
している)に縮小照射させる。
【0009】かくして上記構成の原稿読み取り装置で
は、光源1が原稿6に投光し、その反射光を幾つかのブ
ロックに分割するとともに各ブロックの反射光をレンズ
2を介して半導体チップ4の各光電変換素子4a上に照
射させ、その照射された光に対応する光電変換を起こさ
せることによって原稿6の画像を読み取るようにしてい
る。
は、光源1が原稿6に投光し、その反射光を幾つかのブ
ロックに分割するとともに各ブロックの反射光をレンズ
2を介して半導体チップ4の各光電変換素子4a上に照
射させ、その照射された光に対応する光電変換を起こさ
せることによって原稿6の画像を読み取るようにしてい
る。
【0010】しかしながら、上記提案の長尺形状原稿読
み取り装置においては、複数個のレンズ2と複数個の半
導体チップ4を使用するために、各レンズ2と、その光
学系に対応する半導体チップ4とを誤差のないように正
確に配置設定しなければならないが、製造上の誤差によ
り厳密な設定ができない場合には、各読み取り系の継ぎ
目で読み取り画素がずれたり、あるいは原稿浮きによっ
て画素がだぶる、という問題点があった。
み取り装置においては、複数個のレンズ2と複数個の半
導体チップ4を使用するために、各レンズ2と、その光
学系に対応する半導体チップ4とを誤差のないように正
確に配置設定しなければならないが、製造上の誤差によ
り厳密な設定ができない場合には、各読み取り系の継ぎ
目で読み取り画素がずれたり、あるいは原稿浮きによっ
て画素がだぶる、という問題点があった。
【0011】尚、本発明者等は、上述した問題点を解決
するために、高分子材料から成る筺体に高分子材料から
成る単一のレンズを超音波溶着により一体化させ、更に
この筺体に光源と、多数の光電変換素子が直線状に配列
された半導体チップとを設け、その光源が原稿を光照射
し、その反射光をレンズを介して半導体チップに集光さ
せるようにしたイメージスキャナーを提案した(特願平
5−324178号参照)。
するために、高分子材料から成る筺体に高分子材料から
成る単一のレンズを超音波溶着により一体化させ、更に
この筺体に光源と、多数の光電変換素子が直線状に配列
された半導体チップとを設け、その光源が原稿を光照射
し、その反射光をレンズを介して半導体チップに集光さ
せるようにしたイメージスキャナーを提案した(特願平
5−324178号参照)。
【0012】しかしながら、上記構成のイメージスキャ
ナーでは、この超音波溶着の溶着量がμmオーダーで管
理できなく、或いはレンズが傾斜して溶着されることに
起因して、両者の配置関係において、その精度が劣化
し、これにより、高い測長精度が要求されるバーコード
リーダー等に使用するスキャナーには適していないとい
う問題点がある。
ナーでは、この超音波溶着の溶着量がμmオーダーで管
理できなく、或いはレンズが傾斜して溶着されることに
起因して、両者の配置関係において、その精度が劣化
し、これにより、高い測長精度が要求されるバーコード
リーダー等に使用するスキャナーには適していないとい
う問題点がある。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明は、被検知体と
の対向面を有する筺体に光源と、単一のレンズと、多数
の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回路と
を設けるとともに、上記光源が被検知体を光照射し、そ
の反射光をレンズを介して半導体集積回路に集光させる
ようにしたイメージスキャナーであって、上記レンズを
透光性高分子材料で、上記筺体を不透光性高分子材料
で、両者が一体的に成形されて成ることを特徴とする。
の対向面を有する筺体に光源と、単一のレンズと、多数
の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回路と
を設けるとともに、上記光源が被検知体を光照射し、そ
の反射光をレンズを介して半導体集積回路に集光させる
ようにしたイメージスキャナーであって、上記レンズを
透光性高分子材料で、上記筺体を不透光性高分子材料
で、両者が一体的に成形されて成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成のイメージスキャナーは、長尺形状の
装置ではないので、前述した継ぎ目がなく、製造誤差に
よって画素がずれたり、原稿浮きによって画素がだぶる
ことがない。
装置ではないので、前述した継ぎ目がなく、製造誤差に
よって画素がずれたり、原稿浮きによって画素がだぶる
ことがない。
【0015】また、集光用のレンズが透光性高分子材料
から成るので、その曲率半径を適宜任意に設定すること
ができ、その曲率半径を容易に小さくでき、これによ
り、物体像面との距離間隔を短くでき、その結果、その
製作費が低減でき、また、温度特性がきわめて向上す
る。しかも、レンズの曲率半径が小さくできることで光
路が短くなり、これにより、装置が小型になり、従来の
ような反射鏡等の付設機構も不要となる。
から成るので、その曲率半径を適宜任意に設定すること
ができ、その曲率半径を容易に小さくでき、これによ
り、物体像面との距離間隔を短くでき、その結果、その
製作費が低減でき、また、温度特性がきわめて向上す
る。しかも、レンズの曲率半径が小さくできることで光
路が短くなり、これにより、装置が小型になり、従来の
ような反射鏡等の付設機構も不要となる。
【0016】また、本発明においては、CCDに代えて
多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回
路を用いており、その受光部はフォトダイオードをFE
Tやシフトレジスターで逐次読み出す構成になっている
ので、その回路の形成には周辺回路がほとんどなく、C
−MOSプロセス(このプロセスも多くて3回の注入拡
散でよい)でよく、これにより、その少なくなった分だ
け、その半導体集積回路が小型にでき、また、歩留りが
向上する。
多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回
路を用いており、その受光部はフォトダイオードをFE
Tやシフトレジスターで逐次読み出す構成になっている
ので、その回路の形成には周辺回路がほとんどなく、C
−MOSプロセス(このプロセスも多くて3回の注入拡
散でよい)でよく、これにより、その少なくなった分だ
け、その半導体集積回路が小型にでき、また、歩留りが
向上する。
【0017】更にまた、CCDに集光させる方式であれ
ば、光学系を厳密に設定しなければならず、また、それ
の微調整という問題点があったが、本発明のイメージス
キャナーでは、レンズを透光性高分子材料で、筺体を不
透光性高分子材料で形成し、且つ両者は一体的に成形し
ているので、標準偏差σが著しく小さくなり、この高精
度でもって量産ができ、しかも、この高精度寸法が長期
間にわたって安定しており、その結果、高品質且つ長期
信頼性のイメージスキャナーが提供できる。
ば、光学系を厳密に設定しなければならず、また、それ
の微調整という問題点があったが、本発明のイメージス
キャナーでは、レンズを透光性高分子材料で、筺体を不
透光性高分子材料で形成し、且つ両者は一体的に成形し
ているので、標準偏差σが著しく小さくなり、この高精
度でもって量産ができ、しかも、この高精度寸法が長期
間にわたって安定しており、その結果、高品質且つ長期
信頼性のイメージスキャナーが提供できる。
【0018】
(本発明イメージスキャナーの搭載例)図8は本発明イ
メージスキャナーである原稿読み取り装置7を搭載する
ワードプロセッサー8であり、プリンタ機構部9におい
て、インクリボンカセットの代わりに原稿読み取り装置
7を装着し、ワードプロセッサー8の本体と電気的に接
続し、原稿を読み取る。実際には、この原稿読み取り装
置7は収納用のカセット10に装着し、このカセット1
0をM方向に移動しながら、そのワードプロセッサー8
に取り付けた原稿を読み取り、その情報をワードプロセ
ッサー8の本体へ送る。また、この原稿読み取り装置7
の寸法はカセット10に比べて小さくして、そのカセッ
ト10内に信号増幅用のICや駆動回路の一部、レベル
調整用トリマー等の電子回路基板を収納する。
メージスキャナーである原稿読み取り装置7を搭載する
ワードプロセッサー8であり、プリンタ機構部9におい
て、インクリボンカセットの代わりに原稿読み取り装置
7を装着し、ワードプロセッサー8の本体と電気的に接
続し、原稿を読み取る。実際には、この原稿読み取り装
置7は収納用のカセット10に装着し、このカセット1
0をM方向に移動しながら、そのワードプロセッサー8
に取り付けた原稿を読み取り、その情報をワードプロセ
ッサー8の本体へ送る。また、この原稿読み取り装置7
の寸法はカセット10に比べて小さくして、そのカセッ
ト10内に信号増幅用のICや駆動回路の一部、レベル
調整用トリマー等の電子回路基板を収納する。
【0019】(原稿読み取り装置7の構成例)上記原稿
読み取り装置7の具体的構成を図1〜図3により説明す
る。図1はこの装置7の斜視図であり、図2は図1の示
す切断面線Y−Yによる断面概略図であり、また、図3
は例えばアクリル系樹脂から成る透光性非球面プラスチ
ックのレンズ11の外観図である。
読み取り装置7の具体的構成を図1〜図3により説明す
る。図1はこの装置7の斜視図であり、図2は図1の示
す切断面線Y−Yによる断面概略図であり、また、図3
は例えばアクリル系樹脂から成る透光性非球面プラスチ
ックのレンズ11の外観図である。
【0020】これらの図において、12は例えばガラス
繊維強化ポリカーボネートや、ABS樹脂から成る黒色
プラスチック製(不透光性)の筐体であり、この筐体1
2に光源搭載面13を形成し、この光源搭載面13にL
ED搭載基板14が配置する。この基板14の上に4個
のLED15を配列し、更にこれらLED15の上に例
えばポリカーボネイトから成る透光性プラスチックの保
護カバー16を設ける。この保護カバー16には、上記
LED15の配列に沿って長手状の凸レンズ16aを形
成している。
繊維強化ポリカーボネートや、ABS樹脂から成る黒色
プラスチック製(不透光性)の筐体であり、この筐体1
2に光源搭載面13を形成し、この光源搭載面13にL
ED搭載基板14が配置する。この基板14の上に4個
のLED15を配列し、更にこれらLED15の上に例
えばポリカーボネイトから成る透光性プラスチックの保
護カバー16を設ける。この保護カバー16には、上記
LED15の配列に沿って長手状の凸レンズ16aを形
成している。
【0021】また、この筐体12の内部には凹部17が
形成されており、この凹部17の最奥にほぼ円形状の穴
18が形成されている。この穴18に対向するように図
3のレンズ11を筐体12に固定する。このレンズ11
の主要部はほぼ円柱形状であり、その中央部は凸レンズ
11aであり、その凸レンズ11aの全周囲には円筒状
の鍔部11bを形成している。
形成されており、この凹部17の最奥にほぼ円形状の穴
18が形成されている。この穴18に対向するように図
3のレンズ11を筐体12に固定する。このレンズ11
の主要部はほぼ円柱形状であり、その中央部は凸レンズ
11aであり、その凸レンズ11aの全周囲には円筒状
の鍔部11bを形成している。
【0022】更に上記凹部17の開口面には、電気絶縁
性基板19を設ける。それには図示するビスでもって筐
体12に固定する。この電気絶縁性基板19の上には半
導体チップ20を配置する。この半導体チップ20は上
面に多数の光電変換素子を有し、シリコン等からなる半
導体チップの上面に従来周知のフォトリソグラフィー技
術やイオンビーム加工法等によって製作する。
性基板19を設ける。それには図示するビスでもって筐
体12に固定する。この電気絶縁性基板19の上には半
導体チップ20を配置する。この半導体チップ20は上
面に多数の光電変換素子を有し、シリコン等からなる半
導体チップの上面に従来周知のフォトリソグラフィー技
術やイオンビーム加工法等によって製作する。
【0023】また、この電気絶縁性基板19は例えばガ
ラスエポキシ樹脂等から成り、その上面に銅等から成る
所定の導体パターン(図示せず)を有しており、その導
体パターンの一部に半導体チップ20の各電極をボンデ
ィングワイヤ等を介して電気的に接続させる。更に電気
絶縁性基板19の裏面側にも導体パターンを形成し、し
かも、その裏面導体パターン上にチップレジスター、チ
ップコンデンサー等をリフローハンダにて電気的に接続
させる。21は駆動回路と接続するためのコネクターで
ある。また、この電気絶縁性基板19には上記LED1
5の発光用電極パターンも形成され、22はこの電極パ
ターンとLED15とを接続するためのリードである。
ラスエポキシ樹脂等から成り、その上面に銅等から成る
所定の導体パターン(図示せず)を有しており、その導
体パターンの一部に半導体チップ20の各電極をボンデ
ィングワイヤ等を介して電気的に接続させる。更に電気
絶縁性基板19の裏面側にも導体パターンを形成し、し
かも、その裏面導体パターン上にチップレジスター、チ
ップコンデンサー等をリフローハンダにて電気的に接続
させる。21は駆動回路と接続するためのコネクターで
ある。また、この電気絶縁性基板19には上記LED1
5の発光用電極パターンも形成され、22はこの電極パ
ターンとLED15とを接続するためのリードである。
【0024】更にまた、この筐体12の一部には取り付
け穴23が形成されており、この取り付け穴23でもっ
て収納用カセット10に装着する。即ち、上記構成の原
稿読み取り装置7をワードプロセッサー8に装着するに
当たっては、ワードプロセッサー8の移動ステージ(原
稿読み取り装置7を具備したカセット10やインクリボ
ンを搭載する台)の上にある位置決め用ピンに対して、
原稿読み取り装置7の取り付け穴23を勘合させ、機械
的にクリップするだけでよい。そして、このように配設
するに際して、原稿読み取り装置7の配置方向は、図8
に示すM方向に対して図1に示すように配置する。
け穴23が形成されており、この取り付け穴23でもっ
て収納用カセット10に装着する。即ち、上記構成の原
稿読み取り装置7をワードプロセッサー8に装着するに
当たっては、ワードプロセッサー8の移動ステージ(原
稿読み取り装置7を具備したカセット10やインクリボ
ンを搭載する台)の上にある位置決め用ピンに対して、
原稿読み取り装置7の取り付け穴23を勘合させ、機械
的にクリップするだけでよい。そして、このように配設
するに際して、原稿読み取り装置7の配置方向は、図8
に示すM方向に対して図1に示すように配置する。
【0025】また、上記構成の原稿読み取り装置7にお
いては、図1に示すように原稿24をN方向に送る。こ
の原稿の送りとともに、4個のLED15でもってライ
ン状の光照射を行い、この光を凸レンズ16aでもって
集光しながら、原稿24にもライン状に光照射する。そ
の反射光を穴18を介してレンズ11を通過させ、半導
体チップ20の多数の光電変換素子の配列に沿うように
集光させる。
いては、図1に示すように原稿24をN方向に送る。こ
の原稿の送りとともに、4個のLED15でもってライ
ン状の光照射を行い、この光を凸レンズ16aでもって
集光しながら、原稿24にもライン状に光照射する。そ
の反射光を穴18を介してレンズ11を通過させ、半導
体チップ20の多数の光電変換素子の配列に沿うように
集光させる。
【0026】かくして、ワードプロセッサー8に原稿読
み取り装置7を装着し、原稿24を挿入し、この原稿2
4の送り出しとともに、原稿読み取り装置7をM方向に
走査し、そして、LED15とレンズ11と半導体チッ
プ20による読み取り光学系により原稿の情報を電気信
号に変換し、その信号を更にワードプロセッサー8の本
体へ送る。尚、本実施例においては、原稿24は原稿読
み取り装置7と接触しない場合であるが、接触してもよ
い。
み取り装置7を装着し、原稿24を挿入し、この原稿2
4の送り出しとともに、原稿読み取り装置7をM方向に
走査し、そして、LED15とレンズ11と半導体チッ
プ20による読み取り光学系により原稿の情報を電気信
号に変換し、その信号を更にワードプロセッサー8の本
体へ送る。尚、本実施例においては、原稿24は原稿読
み取り装置7と接触しない場合であるが、接触してもよ
い。
【0027】(レンズ11と筐体12との一体的成形
法)レンズ11は透光性プラスチックで、筐体12は不
透光性プラスチックで形成し、且つ両者は多色成形機を
用いて一体的に成形する。即ち、透光性プラスチックの
レンズ11を多色成形機の一方の射出機構により、また
筺体12を他方の射出機構により成形し、しかも、これ
らの成形を同一の金型で同時に行う。
法)レンズ11は透光性プラスチックで、筐体12は不
透光性プラスチックで形成し、且つ両者は多色成形機を
用いて一体的に成形する。即ち、透光性プラスチックの
レンズ11を多色成形機の一方の射出機構により、また
筺体12を他方の射出機構により成形し、しかも、これ
らの成形を同一の金型で同時に行う。
【0028】先ず図4に示す二基の射出成形機構を備え
た一般的な二色成形機(ダブルインジェクション成形
機)25によれば、スキン層用の射出シリンダ26とコ
ア用の射出シリンダ27とから構成され、被成形用金型
28にそれぞれのスキン層用高分子材料とコア用高分子
材料とを射出し、所要の成形品を作製するというもので
ある。
た一般的な二色成形機(ダブルインジェクション成形
機)25によれば、スキン層用の射出シリンダ26とコ
ア用の射出シリンダ27とから構成され、被成形用金型
28にそれぞれのスキン層用高分子材料とコア用高分子
材料とを射出し、所要の成形品を作製するというもので
ある。
【0029】そして、本実施例においては、図5に示す
コアバック方式によりレンズ11と筺体12とを一体的
に成形する。同図は、本例に使用する金型28とその関
連部を示す断面説明図であり、この金型28は金型28
aと金型28bとから構成され、これらの金型28a、
28bが接合した状態を示す。両金型28a、28bの
内部にはコア29とコア30が設けられており、これら
の金型28a、28bとコア29、30により構成する
空間領域31は筺体12の形状を成している。また、コ
ア29とコア30とが対向してできる空間領域32は、
レンズ11に対応している。33、34はそれぞれコア
29とコア30とを移動させる油圧シリンダであり、両
者コアを適宜移動できる。更に金型28bには、上記ス
キン層用の射出シリンダ26から射出されるスキン層用
高分子材料、即ち筺体12の構成材であるガラスフィラ
ー入りポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチ
ックを輸送する管35が設けられており、また、コア3
0には、上記コア用の射出シリンダ27から射出される
コア用高分子材料、即ちレンズ11の構成材であるアク
リル等の透光性プラスチックを輸送する管36が設けら
れており、それぞれの管35、36は射出シリンダ2
6、27に接続されている。
コアバック方式によりレンズ11と筺体12とを一体的
に成形する。同図は、本例に使用する金型28とその関
連部を示す断面説明図であり、この金型28は金型28
aと金型28bとから構成され、これらの金型28a、
28bが接合した状態を示す。両金型28a、28bの
内部にはコア29とコア30が設けられており、これら
の金型28a、28bとコア29、30により構成する
空間領域31は筺体12の形状を成している。また、コ
ア29とコア30とが対向してできる空間領域32は、
レンズ11に対応している。33、34はそれぞれコア
29とコア30とを移動させる油圧シリンダであり、両
者コアを適宜移動できる。更に金型28bには、上記ス
キン層用の射出シリンダ26から射出されるスキン層用
高分子材料、即ち筺体12の構成材であるガラスフィラ
ー入りポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチ
ックを輸送する管35が設けられており、また、コア3
0には、上記コア用の射出シリンダ27から射出される
コア用高分子材料、即ちレンズ11の構成材であるアク
リル等の透光性プラスチックを輸送する管36が設けら
れており、それぞれの管35、36は射出シリンダ2
6、27に接続されている。
【0030】上記構成の金型28においては、最初に管
35を介して空間領域31に加熱されたエンジニアリン
グプラスチック材を送り、その空間領域31の全体に充
填し、その後、冷却して筺体12を作製する。次いで油
圧シリンダ33、34によりコア29とコア30とを相
互に離れる方向に移動させ、そして、管36を介して空
間領域32に加熱された透光性プラスチック材を送り、
所定のレンズ形状に成形し、その後に冷却してレンズ成
形品を得る。
35を介して空間領域31に加熱されたエンジニアリン
グプラスチック材を送り、その空間領域31の全体に充
填し、その後、冷却して筺体12を作製する。次いで油
圧シリンダ33、34によりコア29とコア30とを相
互に離れる方向に移動させ、そして、管36を介して空
間領域32に加熱された透光性プラスチック材を送り、
所定のレンズ形状に成形し、その後に冷却してレンズ成
形品を得る。
【0031】かくして、二色成形機25を用いてコアバ
ック方式により、先ず筺体12を作製し、その後にレン
ズ11を成形し、そして両金型28a、28bを離す
と、筺体12とレンズ11とが一体成形された成形品を
取り出すことができ、この一体成形によりレンズ11と
筺体12との組立精度が顕著に向上した。
ック方式により、先ず筺体12を作製し、その後にレン
ズ11を成形し、そして両金型28a、28bを離す
と、筺体12とレンズ11とが一体成形された成形品を
取り出すことができ、この一体成形によりレンズ11と
筺体12との組立精度が顕著に向上した。
【0032】本発明者等の実験によれば、この二色成形
法でもって筺体12とレンズ11との一体成形品を量産
したところ、その両者間の位置精度が±10μm以内に
設定できることを確認した。
法でもって筺体12とレンズ11との一体成形品を量産
したところ、その両者間の位置精度が±10μm以内に
設定できることを確認した。
【0033】(原稿読み取り装置7の製造工程)二色成
形機25により作成したレンズ11と筺体12との一体
的成形品に、LED15が予めリフローハンダ付けされ
たLED搭載基板14を両面テープでもって貼り付け
る。その後に保護カバー16を超音波溶着により固定す
る。
形機25により作成したレンズ11と筺体12との一体
的成形品に、LED15が予めリフローハンダ付けされ
たLED搭載基板14を両面テープでもって貼り付け
る。その後に保護カバー16を超音波溶着により固定す
る。
【0034】また、所定の導体パターンを有する電気絶
縁性基板19の上にダイマウント装置でもって半導体チ
ップ20を実装し、更にこの半導体チップ20をワイヤ
ボンディングにより電気的接続する。その他、各種電子
部品チップを設ける。
縁性基板19の上にダイマウント装置でもって半導体チ
ップ20を実装し、更にこの半導体チップ20をワイヤ
ボンディングにより電気的接続する。その他、各種電子
部品チップを設ける。
【0035】然る後に、この電気絶縁性基板19を上記
筐体12に組立て、コネクター21やリード22を設
け、その後に光量調整を行う。
筐体12に組立て、コネクター21やリード22を設
け、その後に光量調整を行う。
【0036】(原稿読み取り装置7の光学系)次に原稿
読み取り装置7の光学系を図6により詳述する。
読み取り装置7の光学系を図6により詳述する。
【0037】図6は、LED15と凸レンズ16から成
る光源37、原稿24、レンズ11、半導体チップ20
によって構成する光学系であり、矢印線の光路によって
示す通り光源37によってライン状光照射を行い、原稿
24の反射面による反射光をレンズ11を介して半導体
チップ20の多数の光電変換素子の配列に沿うように集
光させる。
る光源37、原稿24、レンズ11、半導体チップ20
によって構成する光学系であり、矢印線の光路によって
示す通り光源37によってライン状光照射を行い、原稿
24の反射面による反射光をレンズ11を介して半導体
チップ20の多数の光電変換素子の配列に沿うように集
光させる。
【0038】また、屈折率n、焦点距離fのレンズ11
に対して、d1は原稿24の反射面と、その反射面と対
向するレンズ11の最突出曲面部38との間隔、d3は
半導体チップ20と、そのチップ20と対向するレンズ
11の最突出曲面部39との間隔であり、d2はレンズ
11の厚み(最突出曲面部38と最突出曲面部39との
間隔)である。
に対して、d1は原稿24の反射面と、その反射面と対
向するレンズ11の最突出曲面部38との間隔、d3は
半導体チップ20と、そのチップ20と対向するレンズ
11の最突出曲面部39との間隔であり、d2はレンズ
11の厚み(最突出曲面部38と最突出曲面部39との
間隔)である。
【0039】本発明者等が繰り返し行った実験によれ
ば、このレンズ11の倍率Mを、0.3≦M≦1.5、
好適には0.3≦M≦0.4の範囲に設定することがで
き、また、物体像面間距離L(d1+d2+d3)を、
10≦L(mm)≦30、好適には10≦L(mm)≦
20にできた。
ば、このレンズ11の倍率Mを、0.3≦M≦1.5、
好適には0.3≦M≦0.4の範囲に設定することがで
き、また、物体像面間距離L(d1+d2+d3)を、
10≦L(mm)≦30、好適には10≦L(mm)≦
20にできた。
【0040】また、これらの設定範囲にする際に、この
レンズ11の屈折率nを、n≦1.6にすればよい。こ
の範囲に設定すると、非球面レンズを光学設計した際
に、歪曲収差を±0.2%以下に容易に設定することが
でき、また、スポットダイヤグラムにおいて異常像が解
消できた。
レンズ11の屈折率nを、n≦1.6にすればよい。こ
の範囲に設定すると、非球面レンズを光学設計した際
に、歪曲収差を±0.2%以下に容易に設定することが
でき、また、スポットダイヤグラムにおいて異常像が解
消できた。
【0041】かくして、ガラスレンズでもってCCDに
集光させる従来の読み取り装置においては、そのレンズ
の倍率Mが0.2以下であり、その物体像面間距離L
が、50mm≦Lであるのに対して、実施例の原稿読み
取り装置7では、その倍率Mが顕著に大きくでき、ま
た、その物体像面間距離Lが顕著に小さくできた。
集光させる従来の読み取り装置においては、そのレンズ
の倍率Mが0.2以下であり、その物体像面間距離L
が、50mm≦Lであるのに対して、実施例の原稿読み
取り装置7では、その倍率Mが顕著に大きくでき、ま
た、その物体像面間距離Lが顕著に小さくできた。
【0042】例えば、レンズ11の屈折率nが1.49
1、その焦点距離fが4.068、その明るさF0 が
2.0866であり、このレンズ11の最突出曲面部3
1の曲率が4.716mm、最突出曲面部32の曲率が
2.484mmであり、また、d1が12.4mm、d
2が4.06mm、d3が4.54mmである場合に
は、物体像面間距離Lが21mm、倍率Mが0.4にな
った。そして、このような光学系において、MTF(解
像度)の温度変化は、0℃〜40℃の温度範囲で、20
%以下となった。レンズ11の倍率Mについては、その
温度範囲で、1%以下となった。
1、その焦点距離fが4.068、その明るさF0 が
2.0866であり、このレンズ11の最突出曲面部3
1の曲率が4.716mm、最突出曲面部32の曲率が
2.484mmであり、また、d1が12.4mm、d
2が4.06mm、d3が4.54mmである場合に
は、物体像面間距離Lが21mm、倍率Mが0.4にな
った。そして、このような光学系において、MTF(解
像度)の温度変化は、0℃〜40℃の温度範囲で、20
%以下となった。レンズ11の倍率Mについては、その
温度範囲で、1%以下となった。
【0043】本発明者等は、上記のような光学系の原稿
読み取り装置7を10個作製して、MTFを測定したと
ころ、その最大値は82.6%となり、最小値は67.
0%となった。然るに、ガラスレンズでもってCCDに
集光させる従来の読み取り装置においては、同様に10
個作製したところ、MTFの最大値は50%となり、そ
の最小値は25%となった。
読み取り装置7を10個作製して、MTFを測定したと
ころ、その最大値は82.6%となり、最小値は67.
0%となった。然るに、ガラスレンズでもってCCDに
集光させる従来の読み取り装置においては、同様に10
個作製したところ、MTFの最大値は50%となり、そ
の最小値は25%となった。
【0044】この半導体チップ20上面の光電変換素子
の素子数については、1000以下、更に400以下で
あればよい。例えば、プリンターの印字幅は8mmが主
流であり、最大でも16mm幅であるが、紙送りの機構
を共有とする場合が多いので、この読み取り幅は8〜1
6mmとなる。そこで、8ドット/mm(200DP
I)の読み取り設定をした場合には、64画素〜128
画素、また、24ドット/mm(600DPI)の読み
取り設定をした場合には、192画素〜384画素が必
要となる。
の素子数については、1000以下、更に400以下で
あればよい。例えば、プリンターの印字幅は8mmが主
流であり、最大でも16mm幅であるが、紙送りの機構
を共有とする場合が多いので、この読み取り幅は8〜1
6mmとなる。そこで、8ドット/mm(200DP
I)の読み取り設定をした場合には、64画素〜128
画素、また、24ドット/mm(600DPI)の読み
取り設定をした場合には、192画素〜384画素が必
要となる。
【0045】また、本発明者等は、筐体12を熱膨張率
ρが5.0×10-5K -1 以下である材料により形成す
ると、d3の変動が大きくなることを見出した。即ち、
ρ<5.0×10-5K -1 であれば、d3の変動が小さ
くなり、これに伴ってレンズ11の倍率Mに狂いが生じ
易くなること判明した。また、このような範囲内の熱膨
張率ρであれば、筐体12の内部に応力歪みが発生しな
くなる。本実施例では、筐体12をガラスフィラーが3
0%含有するポリカーボネート樹脂により作成したこと
により上記のような目的が優位に達成できることも多く
の実験により確認した。
ρが5.0×10-5K -1 以下である材料により形成す
ると、d3の変動が大きくなることを見出した。即ち、
ρ<5.0×10-5K -1 であれば、d3の変動が小さ
くなり、これに伴ってレンズ11の倍率Mに狂いが生じ
易くなること判明した。また、このような範囲内の熱膨
張率ρであれば、筐体12の内部に応力歪みが発生しな
くなる。本実施例では、筐体12をガラスフィラーが3
0%含有するポリカーボネート樹脂により作成したこと
により上記のような目的が優位に達成できることも多く
の実験により確認した。
【0046】(原稿読み取り装置7の光学系精度)上記
の構成の原稿読み取り装置7においては、レンズ11と
筺体12との組立精度が厳しく求められるが、これにつ
いて、図7により詳述する。同図Aは、理想的な光学設
計を示している。原稿24のある寸法x0 を受光するた
め、これに対応するように半導体チップ20に受光寸法
y0 が設定されている場合であれば、レンズ11を介し
て焦点化する光学系の中心と、原稿24又は半導体チッ
プ20とのそれぞれの間隔a、bとの関係式は、y0 =
(a/b)x0 となる。例えば、x0 =4mm、a=1
0mm、b=4mmの場合には、y0=1.6mmとな
る。
の構成の原稿読み取り装置7においては、レンズ11と
筺体12との組立精度が厳しく求められるが、これにつ
いて、図7により詳述する。同図Aは、理想的な光学設
計を示している。原稿24のある寸法x0 を受光するた
め、これに対応するように半導体チップ20に受光寸法
y0 が設定されている場合であれば、レンズ11を介し
て焦点化する光学系の中心と、原稿24又は半導体チッ
プ20とのそれぞれの間隔a、bとの関係式は、y0 =
(a/b)x0 となる。例えば、x0 =4mm、a=1
0mm、b=4mmの場合には、y0=1.6mmとな
る。
【0047】これに対して、図7Bに示すように、この
理想的な光学設計からレンズ11がdだけずれた場合に
は、y=(b+d)/(a−d)・xとなる。例えば、
a=10mm、b=4mm、d=0.1mm、y=1.
6mmの場合には、x=3.86mmとなる。従って、
Δx=x0 −x=130μmという測定誤差が生じるこ
とになる。
理想的な光学設計からレンズ11がdだけずれた場合に
は、y=(b+d)/(a−d)・xとなる。例えば、
a=10mm、b=4mm、d=0.1mm、y=1.
6mmの場合には、x=3.86mmとなる。従って、
Δx=x0 −x=130μmという測定誤差が生じるこ
とになる。
【0048】本発明の原稿読み取り装置7によれば、二
色成形機25を用いてコアバック方式によりレンズ11
と筺体12とを一体的に成形するものであるため、その
両者の組立精度を顕著に向上させることができ、これに
より、図7Aの理想的な光学設計にできるだけ近づける
ことができ、その結果、高い測長精度が要求されるバー
コードリーダー等に使用するスキャナーに好適となっ
た。
色成形機25を用いてコアバック方式によりレンズ11
と筺体12とを一体的に成形するものであるため、その
両者の組立精度を顕著に向上させることができ、これに
より、図7Aの理想的な光学設計にできるだけ近づける
ことができ、その結果、高い測長精度が要求されるバー
コードリーダー等に使用するスキャナーに好適となっ
た。
【0049】然るに、本発明者等が提案したようなレン
ズと筺体とを超音波溶着により固定したイメージスキャ
ナーにおいては(特願平5−324178参照)、dが
30μm程度にまで大きくなり、高い測定精度が要求さ
れるバーコードリーダー等に不適当であった。
ズと筺体とを超音波溶着により固定したイメージスキャ
ナーにおいては(特願平5−324178参照)、dが
30μm程度にまで大きくなり、高い測定精度が要求さ
れるバーコードリーダー等に不適当であった。
【0050】尚、本発明は、上記実施例の限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更、改善等は何ら差し支えない。
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更、改善等は何ら差し支えない。
【0051】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、筺体に光
源と、単一のレンズと、多数の光電変換素子が直線状に
配列された半導体集積回路とを設けたイメージスキャナ
ーにおいて、レンズを透光性高分子材料により且つ筺体
を高分子材料により成すとともに、両者を一体的に成形
したものであって、これにより、従来のような長尺状原
稿読み取り装置と対比しても、製造誤差によって画素が
ずれたり、原稿浮きによって画素がだぶることがなく、
高性能且つ高性能のイメージスキャナーが提供できた。
源と、単一のレンズと、多数の光電変換素子が直線状に
配列された半導体集積回路とを設けたイメージスキャナ
ーにおいて、レンズを透光性高分子材料により且つ筺体
を高分子材料により成すとともに、両者を一体的に成形
したものであって、これにより、従来のような長尺状原
稿読み取り装置と対比しても、製造誤差によって画素が
ずれたり、原稿浮きによって画素がだぶることがなく、
高性能且つ高性能のイメージスキャナーが提供できた。
【0052】また、CCDに集光させる方式であれば、
光学系を厳密に設定しなければならず、また、それに伴
い微調整を行う工程が必要があったが、本発明のイメー
ジスキャナーにおいては、光学系を厳密に設定する必要
がなく、また、長時間使用しても徐々にずれることがな
いので、微調整を行う必要がなくなった。
光学系を厳密に設定しなければならず、また、それに伴
い微調整を行う工程が必要があったが、本発明のイメー
ジスキャナーにおいては、光学系を厳密に設定する必要
がなく、また、長時間使用しても徐々にずれることがな
いので、微調整を行う必要がなくなった。
【0053】更に本発明においては、製造歩留まりが大
幅に向上し、組立の工程数が減少するので、製造管理が
容易になり、これに伴って製造コストが低減できた。
幅に向上し、組立の工程数が減少するので、製造管理が
容易になり、これに伴って製造コストが低減できた。
【0054】また、本発明のイメージスキャナーにおい
ては、透光性高分子材料から成るレンズを採用してお
り、これにより、その曲率半径を適宜任意に設定するこ
とができ、その曲率半径を容易に小さくできるので、物
体像面との距離間隔を短くでき、その結果、その製作費
が低減でき、また、温度特性がきわめて向上した。しか
も、光学系の縮小に伴って、装置が小型になり、従来の
ような反射鏡等の付設機構も不要となった。
ては、透光性高分子材料から成るレンズを採用してお
り、これにより、その曲率半径を適宜任意に設定するこ
とができ、その曲率半径を容易に小さくできるので、物
体像面との距離間隔を短くでき、その結果、その製作費
が低減でき、また、温度特性がきわめて向上した。しか
も、光学系の縮小に伴って、装置が小型になり、従来の
ような反射鏡等の付設機構も不要となった。
【0055】また、本発明においては、CCDに代えて
多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回
路を用いており、その半導体集積回路が小型にでき、ま
た、歩留りが向上した。
多数の光電変換素子が直線状に配列された半導体集積回
路を用いており、その半導体集積回路が小型にでき、ま
た、歩留りが向上した。
【0056】更にまた、本発明においては、レンズが透
光性プラスチックから成り且つ筺体がプラスチックから
成るとともに、二色成形法により一体的に成形したこと
により、レンズを超音波溶着により筺体に固定したもの
に比べて、測長精度が大幅の向上し、しかも、そのイメ
ージスキャナーを高精度でもって量産ができ、更にこの
高精度寸法が長期間にわたって安定しており、その結
果、高品質且つ長期信頼性のイメージスキャナーが提供
できた。また、更に高い測長精度が要求されるバーコー
ドリーダー等に使用できた。
光性プラスチックから成り且つ筺体がプラスチックから
成るとともに、二色成形法により一体的に成形したこと
により、レンズを超音波溶着により筺体に固定したもの
に比べて、測長精度が大幅の向上し、しかも、そのイメ
ージスキャナーを高精度でもって量産ができ、更にこの
高精度寸法が長期間にわたって安定しており、その結
果、高品質且つ長期信頼性のイメージスキャナーが提供
できた。また、更に高い測長精度が要求されるバーコー
ドリーダー等に使用できた。
【図1】実施例のイメージスキャナーの斜視図である。
【図2】実施例のイメージスキャナーの断面図である。
【図3】実施例のレンズの斜視図である。
【図4】二色成形機の説明図である。
【図5】二色成形機の要部断面の説明図である。
【図6】実施例のイメージスキャナーの光学系を示す説
明図である。
明図である。
【図7】イメージスキャナーの光学系を示す説明図であ
る。
る。
【図8】実施例のイメージスキャナーを搭載するワード
プロセッサーの斜視図である。
プロセッサーの斜視図である。
【図9】従来の原稿読み取り装置の概略構成を示す斜視
図である。
図である。
【図10】図9の原稿読み取り装置のX−X線断面図で
ある。
ある。
7 原稿読み取り装置 11 レンズ 12 筐体 15 LED 19 電気絶縁性基板 20 半導体チップ 24 原稿 25 二色成形機 26、27射出シリンダ 28 金型 29、30コア
Claims (1)
- 【請求項1】 被検知体との対向面を有する筺体に光源
と、単一のレンズと、多数の光電変換素子が直線状に配
列された半導体集積回路とを設けるとともに、上記光源
が被検知体を光照射し、その反射光をレンズを介して半
導体集積回路に集光させるようにしたイメージスキャナ
ーであって、上記レンズを透光性高分子材料で、上記筺
体を不透光性高分子材料で、両者が一体的に成形されて
成ることを特徴とするイメージスキャナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6025510A JPH07236039A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | イメージスキャナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6025510A JPH07236039A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | イメージスキャナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07236039A true JPH07236039A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12168066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6025510A Pending JPH07236039A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | イメージスキャナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07236039A (ja) |
-
1994
- 1994-02-23 JP JP6025510A patent/JPH07236039A/ja active Pending
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