JPH07221290A - プレーナ型半導体装置 - Google Patents
プレーナ型半導体装置Info
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- JPH07221290A JPH07221290A JP6008951A JP895194A JPH07221290A JP H07221290 A JPH07221290 A JP H07221290A JP 6008951 A JP6008951 A JP 6008951A JP 895194 A JP895194 A JP 895194A JP H07221290 A JPH07221290 A JP H07221290A
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D12/00—Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/411—Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/441—Vertical IGBTs
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/102—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration
- H10D62/103—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices
- H10D62/105—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices by having particular doping profiles, shapes or arrangements of PN junctions; by having supplementary regions, e.g. junction termination extension [JTE]
- H10D62/106—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices by having particular doping profiles, shapes or arrangements of PN junctions; by having supplementary regions, e.g. junction termination extension [JTE] having supplementary regions doped oppositely to or in rectifying contact with regions of the semiconductor bodies, e.g. guard rings with PN or Schottky junctions
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プレーナ型半導体装置において、電圧印加時の
プレーナ接合あるいはガードリング部での表面電界を低
減して、耐圧の向上およびアバランシェ耐量の増大を図
る。 【構成】プレーナ接合の外側に、これに接して不純物濃
度の低い補助リング領域を設け、電圧印加時の空乏層の
幅を広くして表面電界を下げる。ガードリング構造を持
つプレーナ型半導体装置の場合は、最外周のガードリン
グの外側に同様の補助リング領域を設けるか、あるいは
最外周のガードリングの不純物濃度を低くする。
プレーナ接合あるいはガードリング部での表面電界を低
減して、耐圧の向上およびアバランシェ耐量の増大を図
る。 【構成】プレーナ接合の外側に、これに接して不純物濃
度の低い補助リング領域を設け、電圧印加時の空乏層の
幅を広くして表面電界を下げる。ガードリング構造を持
つプレーナ型半導体装置の場合は、最外周のガードリン
グの外側に同様の補助リング領域を設けるか、あるいは
最外周のガードリングの不純物濃度を低くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレーナ接合を有する
プレーナ型半導体装置の耐圧構造、特にその最外縁部の
不純物濃度に関する。
プレーナ型半導体装置の耐圧構造、特にその最外縁部の
不純物濃度に関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧のMOSFETや電導度変調型M
OSFET(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以
下IGBTと略す)は、インバータ、電源装置等の各種
回路の電力用スイッチング素子として広く用いられてい
る。特にIGBTは電圧駆動型のバイポーラ半導体装置
として注目を浴びている。図4に、IGBTの主電流の
導通、遮断のスイッチング作用を担う活性領域の断面構
造を示す。図は一つの制御電極を含む単位の部分であっ
て、活性領域は極めて多数のこのような単位からなって
いる。図において、p+ 基板1の上にn+ バッファ層2
を介して積層されたnベース層3の表面層に選択的にp
ベース領域4が形成されている。そのpベース領域4内
に選択的にn+ ソース領域5が形成され、pベース領域
4のnベース層3とn+ ソース領域5に挟まれた部分の
表面上に、ゲート酸化膜6を介して、多結晶シリコンか
らなりG端子に接続されるゲート電極7が設けられてい
る。また、n+ ソース領域5とpベース領域4の表面上
にはこれら二つの領域に共通に接触しS端子に接続され
るソース電極9が、p+ 基板1の裏面にはD端子に接続
されるドレイン電極8がそれぞれ設けられている。この
ようなIGBTのnベース層3は、p+ 基板1とその上
に積層されたn+ バッファ層2とからなるサブストレー
ト上にエピタキシャル成長により形成される。またpベ
ース領域4は、まず先に形成したゲート電極7をマスク
とした不純物導入により形成され、n+ソース領域5は
図示されていないフォトレジストをマスクとしての不純
物導入により形成される。ゲート電極7の上に、絶縁膜
を介してソース電極9を延長させている例もある。
OSFET(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以
下IGBTと略す)は、インバータ、電源装置等の各種
回路の電力用スイッチング素子として広く用いられてい
る。特にIGBTは電圧駆動型のバイポーラ半導体装置
として注目を浴びている。図4に、IGBTの主電流の
導通、遮断のスイッチング作用を担う活性領域の断面構
造を示す。図は一つの制御電極を含む単位の部分であっ
て、活性領域は極めて多数のこのような単位からなって
いる。図において、p+ 基板1の上にn+ バッファ層2
を介して積層されたnベース層3の表面層に選択的にp
ベース領域4が形成されている。そのpベース領域4内
に選択的にn+ ソース領域5が形成され、pベース領域
4のnベース層3とn+ ソース領域5に挟まれた部分の
表面上に、ゲート酸化膜6を介して、多結晶シリコンか
らなりG端子に接続されるゲート電極7が設けられてい
る。また、n+ ソース領域5とpベース領域4の表面上
にはこれら二つの領域に共通に接触しS端子に接続され
るソース電極9が、p+ 基板1の裏面にはD端子に接続
されるドレイン電極8がそれぞれ設けられている。この
ようなIGBTのnベース層3は、p+ 基板1とその上
に積層されたn+ バッファ層2とからなるサブストレー
ト上にエピタキシャル成長により形成される。またpベ
ース領域4は、まず先に形成したゲート電極7をマスク
とした不純物導入により形成され、n+ソース領域5は
図示されていないフォトレジストをマスクとしての不純
物導入により形成される。ゲート電極7の上に、絶縁膜
を介してソース電極9を延長させている例もある。
【0003】このIGBTのスイッチング動作は次のよ
うに行う。D端子にS端子に対して正の電圧を印加した
状態で、ゲート電極7にしきい値以上の電圧を印加する
と、ゲート電極7の直下のpベース領域4の表面に反転
層が形成され、その反転層を通ってn+ ソース領域5か
ら電子がnベース層3、n+ バッファ層2に注入され
る。p+ 基板1とn+ バッファ層2との間の接合は順バ
イアスされているので、電子がこの接合を通ってp+ 基
板に流入する。するとp+ 基板1、n+ バッファ層2と
nベース層3、pベース領域4をそれぞれエミッタ、ベ
ース、コレクタとするpnpトランジスタが動作しIG
BTがオンする。このIGBTをオフする場合は、ゲー
ト電極7の電圧を除去すれば、ゲート電極7の直下のp
ベース領域4の表面に形成されていた反転層が消滅し、
n+ ソース領域5からの電子の注入が止まりオフする。
うに行う。D端子にS端子に対して正の電圧を印加した
状態で、ゲート電極7にしきい値以上の電圧を印加する
と、ゲート電極7の直下のpベース領域4の表面に反転
層が形成され、その反転層を通ってn+ ソース領域5か
ら電子がnベース層3、n+ バッファ層2に注入され
る。p+ 基板1とn+ バッファ層2との間の接合は順バ
イアスされているので、電子がこの接合を通ってp+ 基
板に流入する。するとp+ 基板1、n+ バッファ層2と
nベース層3、pベース領域4をそれぞれエミッタ、ベ
ース、コレクタとするpnpトランジスタが動作しIG
BTがオンする。このIGBTをオフする場合は、ゲー
ト電極7の電圧を除去すれば、ゲート電極7の直下のp
ベース領域4の表面に形成されていた反転層が消滅し、
n+ ソース領域5からの電子の注入が止まりオフする。
【0004】図5は、半導体装置のチップの例として、
従来例および本発明の一実施例との双方に共通なIGB
Tのチップ15を拡大した平面図を示す。ここではソー
ス電極9が、絶縁膜を介してゲート電極の上まで延びて
覆っているので、ゲート電極7のパターンは見えず、描
いていない。ちなみに図4は、図5のソース電極9内の
任意の部分の断面図である。ゲート電極7に接続された
ゲートパッド71がソース電極9に囲まれて、表面に露
出している。半導体のチップ15の最外周部には、ドレ
イン電極と等電位の外縁電極10が設けられていて、そ
の下のp型の外縁領域41(後述)に接触している。
従来例および本発明の一実施例との双方に共通なIGB
Tのチップ15を拡大した平面図を示す。ここではソー
ス電極9が、絶縁膜を介してゲート電極の上まで延びて
覆っているので、ゲート電極7のパターンは見えず、描
いていない。ちなみに図4は、図5のソース電極9内の
任意の部分の断面図である。ゲート電極7に接続された
ゲートパッド71がソース電極9に囲まれて、表面に露
出している。半導体のチップ15の最外周部には、ドレ
イン電極と等電位の外縁電極10が設けられていて、そ
の下のp型の外縁領域41(後述)に接触している。
【0005】プレーナ型半導体装置での耐圧特性は周辺
の耐圧構造部での空乏層の広がりにより決まる。 図6
は、比較的耐圧の低いIGBTのチップ15の耐圧構造
部近傍の断面を、図5のA−A線に対応する位置で示し
た。図でpベース領域4上の酸化膜61の右端の右側の
半導体基体部分が活性領域で、チップ15の中央部分
に、反対の左側の半導体基体部分が耐圧構造部でチップ
15の周辺部にあたる。pベース領域4上のS端子に対
して、最周辺部のp領域41上のD端子に正の電圧を印
加するものとする。S端子に対してD端子に正の電圧が
印加されると、pベース領域4とnベース層3との間の
接合が逆バイアスされるので、端を点線13で示す空乏
層が広がる。表面での空乏層の幅dはnベース層3側で
の空乏層の幅d1とpベース領域4側での空乏層の幅d
2との和に等しい。一般に空乏層はnベース層の内部に
比べて表面層では広がりにくい。しかも接合の上の酸化
膜61に正の電荷が含まれることが多く、その場合は一
層表面でひろがりにくくなる。S、D端子間の印加電圧
を増していったとき、表面での空乏層の幅dはnベース
層3内部ほど印加電圧に比例して広くはならない。その
ため、表面での電界が内部よりも早く大きくなり、表面
で先にアバランシェ電流が流れだし、これにより阻止耐
圧が決定される。
の耐圧構造部での空乏層の広がりにより決まる。 図6
は、比較的耐圧の低いIGBTのチップ15の耐圧構造
部近傍の断面を、図5のA−A線に対応する位置で示し
た。図でpベース領域4上の酸化膜61の右端の右側の
半導体基体部分が活性領域で、チップ15の中央部分
に、反対の左側の半導体基体部分が耐圧構造部でチップ
15の周辺部にあたる。pベース領域4上のS端子に対
して、最周辺部のp領域41上のD端子に正の電圧を印
加するものとする。S端子に対してD端子に正の電圧が
印加されると、pベース領域4とnベース層3との間の
接合が逆バイアスされるので、端を点線13で示す空乏
層が広がる。表面での空乏層の幅dはnベース層3側で
の空乏層の幅d1とpベース領域4側での空乏層の幅d
2との和に等しい。一般に空乏層はnベース層の内部に
比べて表面層では広がりにくい。しかも接合の上の酸化
膜61に正の電荷が含まれることが多く、その場合は一
層表面でひろがりにくくなる。S、D端子間の印加電圧
を増していったとき、表面での空乏層の幅dはnベース
層3内部ほど印加電圧に比例して広くはならない。その
ため、表面での電界が内部よりも早く大きくなり、表面
で先にアバランシェ電流が流れだし、これにより阻止耐
圧が決定される。
【0006】IGBTによっては、スイッチング(ター
ンオフ)時に数百〜数千Vの阻止能力が要求されるもの
もある。このような耐圧の高い半導体素子を得るための
耐圧構造の一つにガードリング構造がよく知られてい
る。この構造は、nベース層3の表面にpベース領域と
同じ不純物濃度のp型のガードリングを形成しnベース
層表面での空乏層のひろがりを容易にし、nベース層表
面での電界を緩和し、阻止耐圧を上昇させるものであ
る。図7は、そのようなガードリング構造を持つIGB
Tについて、図5のA−A線に対応する位置の断面で示
した。図6と同様に、図の酸化膜61の右側の半導体基
体部分が活性領域でチップ15の中央部分に、その活性
領域の左側が耐圧構造部でチップ15の周辺部にそれぞ
れ相当する。チップ15の周辺部でガードリングと呼ば
れるp領域21、22の帯は図の右側のpベース領域4
とさらに右側のゲート領域(図示せず)を含む活性領域
を囲むように配置される。このガードリング21、22
はnベース層3の表面層に選択的にpベース領域4と同
じ不純物濃度に、すなわち通常同時に不純物が導入、拡
散されて形成される。pベース領域4上のS端子に対し
て、最周辺部のp領域41上のD端子に正の電圧を印加
するものとする。S端子に対してD端子に正の電圧が印
加されると、pベース領域4とnベース層3との間の接
合が逆バイアスされるので、端を点線13で示す空乏層
が広がる。空乏層はpベース領域4とnベース層3との
間の接合から主としてnベース層3内を外側へ広がって
行き、第一のガードリング21に達する。空乏層は第一
のガードリング21の内部にも広がるが、空乏層の端が
ガードリングに当たったままで止まることはなく、その
先まで一気に到達する。更に電圧を印加していくと、空
乏層はさらに広がって第二のガードリング22の先に達
する。このように周辺に向かって空乏層端13が伸び易
くなり、表面での電界の急激な上昇すなわち電界集中が
緩和されるので、耐圧を上げることができる。空乏層は
pベース領域4およびガードリング21、22の内部に
も広がるが、その幅はそれぞれの領域の不純物濃度によ
り、不純物濃度が高いほど広がりは狭くなる。なお、ガ
ードリング21、22は電位的にはフローティング状態
になっている。
ンオフ)時に数百〜数千Vの阻止能力が要求されるもの
もある。このような耐圧の高い半導体素子を得るための
耐圧構造の一つにガードリング構造がよく知られてい
る。この構造は、nベース層3の表面にpベース領域と
同じ不純物濃度のp型のガードリングを形成しnベース
層表面での空乏層のひろがりを容易にし、nベース層表
面での電界を緩和し、阻止耐圧を上昇させるものであ
る。図7は、そのようなガードリング構造を持つIGB
Tについて、図5のA−A線に対応する位置の断面で示
した。図6と同様に、図の酸化膜61の右側の半導体基
体部分が活性領域でチップ15の中央部分に、その活性
領域の左側が耐圧構造部でチップ15の周辺部にそれぞ
れ相当する。チップ15の周辺部でガードリングと呼ば
れるp領域21、22の帯は図の右側のpベース領域4
とさらに右側のゲート領域(図示せず)を含む活性領域
を囲むように配置される。このガードリング21、22
はnベース層3の表面層に選択的にpベース領域4と同
じ不純物濃度に、すなわち通常同時に不純物が導入、拡
散されて形成される。pベース領域4上のS端子に対し
て、最周辺部のp領域41上のD端子に正の電圧を印加
するものとする。S端子に対してD端子に正の電圧が印
加されると、pベース領域4とnベース層3との間の接
合が逆バイアスされるので、端を点線13で示す空乏層
が広がる。空乏層はpベース領域4とnベース層3との
間の接合から主としてnベース層3内を外側へ広がって
行き、第一のガードリング21に達する。空乏層は第一
のガードリング21の内部にも広がるが、空乏層の端が
ガードリングに当たったままで止まることはなく、その
先まで一気に到達する。更に電圧を印加していくと、空
乏層はさらに広がって第二のガードリング22の先に達
する。このように周辺に向かって空乏層端13が伸び易
くなり、表面での電界の急激な上昇すなわち電界集中が
緩和されるので、耐圧を上げることができる。空乏層は
pベース領域4およびガードリング21、22の内部に
も広がるが、その幅はそれぞれの領域の不純物濃度によ
り、不純物濃度が高いほど広がりは狭くなる。なお、ガ
ードリング21、22は電位的にはフローティング状態
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】製造した半導体装置の
耐圧特性にバラツキがあり、アバランシェ耐量にもバラ
ツキがあった。そこで半導体装置の耐圧特性をシミュレ
ーション解析を行った結果、アバランシェ耐量は、空乏
層の表面露出部の最外縁に近い部分の電界に強く依存し
ていることがわかった。この部分での電界集中が起こり
にくい半導体装置は、接合面全体でアバランシェ電流を
流すためアバランシェ耐量が大きいのに対し、アバラン
シェ耐量の小さいものは、この部分での電界が高くなっ
ており、アバランシェ電流がこの部分に局部的に集中し
て流れているためである。
耐圧特性にバラツキがあり、アバランシェ耐量にもバラ
ツキがあった。そこで半導体装置の耐圧特性をシミュレ
ーション解析を行った結果、アバランシェ耐量は、空乏
層の表面露出部の最外縁に近い部分の電界に強く依存し
ていることがわかった。この部分での電界集中が起こり
にくい半導体装置は、接合面全体でアバランシェ電流を
流すためアバランシェ耐量が大きいのに対し、アバラン
シェ耐量の小さいものは、この部分での電界が高くなっ
ており、アバランシェ電流がこの部分に局部的に集中し
て流れているためである。
【0008】上の例は、プレーナ接合の空乏層の表面露
出部で電界集中が生じている例であるが、耐圧構造とし
てガードリング構造をもつ半導体装置についても状況は
同じであり、最外周のガードリングの外側で電界集中が
起きている。以上の問題に鑑みて、本発明の目的は、プ
レーナ型半導体装置において、空乏層の表面露出部付近
での局部的な電界集中を起こすことなく、耐圧性能を向
上させることが可能な半導体装置を提供することにあ
る。
出部で電界集中が生じている例であるが、耐圧構造とし
てガードリング構造をもつ半導体装置についても状況は
同じであり、最外周のガードリングの外側で電界集中が
起きている。以上の問題に鑑みて、本発明の目的は、プ
レーナ型半導体装置において、空乏層の表面露出部付近
での局部的な電界集中を起こすことなく、耐圧性能を向
上させることが可能な半導体装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めには、プレーナ型半導体装置の空乏層の表面露出部付
近での表面電界を緩和する方法を考えればよい。その方
法として本発明においては、半導体基板の第一導電型半
導体層の表面層に選択的に形成された主電極の一つが接
触する第二導電型領域をもつプレーナ型半導体装置の、
基板外縁部に向かって広がる空乏層の最外縁にもっとも
近い第二導電型領域の外側に接して、主電極が接触する
第二導電型領域より不純物濃度の低い補助リング領域を
設けるものとする。
めには、プレーナ型半導体装置の空乏層の表面露出部付
近での表面電界を緩和する方法を考えればよい。その方
法として本発明においては、半導体基板の第一導電型半
導体層の表面層に選択的に形成された主電極の一つが接
触する第二導電型領域をもつプレーナ型半導体装置の、
基板外縁部に向かって広がる空乏層の最外縁にもっとも
近い第二導電型領域の外側に接して、主電極が接触する
第二導電型領域より不純物濃度の低い補助リング領域を
設けるものとする。
【0010】主電極が接触する第二導電型領域を囲む第
二導電型のガードリングを有するプレーナ型半導体装置
においては、最外周のガードリングの外側にこれと接し
て第二導電型領域より不純物濃度の低い補助リング領域
を形成する。また、最外周のガードリングの不純物濃度
を主電極の接触する第二導電型領域の不純物濃度より低
くしてもよい。
二導電型のガードリングを有するプレーナ型半導体装置
においては、最外周のガードリングの外側にこれと接し
て第二導電型領域より不純物濃度の低い補助リング領域
を形成する。また、最外周のガードリングの不純物濃度
を主電極の接触する第二導電型領域の不純物濃度より低
くしてもよい。
【0011】特に上記補助リング領域またはガードリン
グの不純物濃度を1×1013cm-2以下のドーズ量とす
るのが望ましい。
グの不純物濃度を1×1013cm-2以下のドーズ量とす
るのが望ましい。
【0012】
【作用】接合に逆バイアス電圧を印加したとき空乏層の
広がる幅は、接合を形成する二つの導電型の異なる半導
体領域の不純物濃度、特に濃度の低い方の領域の不純物
濃度および接合付近での不純物濃度勾配に強く依存して
いる。例えば接合で濃度が急峻に変わっているいわゆる
階段接合の場合、空乏層の幅Wは、不純物濃度の低い方
の領域の比抵抗ρの平方根に比例する。従って比抵抗が
高い程すなわち不純物濃度の低いほど空乏層の幅は広く
なる。一方、不純物濃度の高い方の領域においても、空
間電荷中性の法則に従って不純物濃度の低い方の空間電
荷に対応するだけの空間電荷を生じるように空乏層が広
がるのであって、不純物濃度の低い方の領域での広がり
より狭いとはいえ、その空乏層のひろがる幅はやはり不
純物濃度が低いほど広くなる。また接合での不純物濃度
勾配が小さいほど空乏層の幅は広くなる。
広がる幅は、接合を形成する二つの導電型の異なる半導
体領域の不純物濃度、特に濃度の低い方の領域の不純物
濃度および接合付近での不純物濃度勾配に強く依存して
いる。例えば接合で濃度が急峻に変わっているいわゆる
階段接合の場合、空乏層の幅Wは、不純物濃度の低い方
の領域の比抵抗ρの平方根に比例する。従って比抵抗が
高い程すなわち不純物濃度の低いほど空乏層の幅は広く
なる。一方、不純物濃度の高い方の領域においても、空
間電荷中性の法則に従って不純物濃度の低い方の空間電
荷に対応するだけの空間電荷を生じるように空乏層が広
がるのであって、不純物濃度の低い方の領域での広がり
より狭いとはいえ、その空乏層のひろがる幅はやはり不
純物濃度が低いほど広くなる。また接合での不純物濃度
勾配が小さいほど空乏層の幅は広くなる。
【0013】従って、上記のように接合を形成している
二つの導電型の異なる半導体領域のうちの不純物濃度の
高いほうの領域についても不純物濃度を下げることによ
って空乏層の広がりはそれだけ広くできる。また不純物
濃度を下げることによって、不純物濃度の濃度勾配が緩
やかになるので、やはり空乏層の幅を広げるほうに働
く。
二つの導電型の異なる半導体領域のうちの不純物濃度の
高いほうの領域についても不純物濃度を下げることによ
って空乏層の広がりはそれだけ広くできる。また不純物
濃度を下げることによって、不純物濃度の濃度勾配が緩
やかになるので、やはり空乏層の幅を広げるほうに働
く。
【0014】プレーナ型半導体装置において、プレーナ
型接合の表面近傍の外側にこれに接して内側より不純物
濃度の低い補助リング領域を設けることによって、補助
リング領域内部における空乏層のひろがる幅が広くなる
ので、その分表面電界が低減される。ガードリング構造
をもつプレーナ型半導体装置においても、最外周のガー
ドリングの表面近傍の外側に、これに接してガードリン
グより不純物濃度の低い補助リング領域を設けることに
よって、空乏層のひろがる幅が広くなり、表面電界が低
減される。
型接合の表面近傍の外側にこれに接して内側より不純物
濃度の低い補助リング領域を設けることによって、補助
リング領域内部における空乏層のひろがる幅が広くなる
ので、その分表面電界が低減される。ガードリング構造
をもつプレーナ型半導体装置においても、最外周のガー
ドリングの表面近傍の外側に、これに接してガードリン
グより不純物濃度の低い補助リング領域を設けることに
よって、空乏層のひろがる幅が広くなり、表面電界が低
減される。
【0015】また最外周のガードリングの不純物濃度を
活性領域の同一導電型のベース領域の不純物濃度より低
くすることによって、そのガードリング内部への空乏層
の広がりを大きくすることが出来る。印加電圧を次第に
高くしていったとき、もっとも電界強度の大きい場所で
降伏が起き、アバランシェ電流が流れるが、従来の素子
ではそれがプレーナ接合の表面近傍の外側や最外周のガ
ードリングの外側であった。上記のような方法で、空乏
層の広がり幅を広くすることによって、表面電界強度が
弱められ、耐圧が高くなるとともに、電界強度の最大の
点が別の場所に移り、多くの場所で均一に降伏が起きる
ようになる。
活性領域の同一導電型のベース領域の不純物濃度より低
くすることによって、そのガードリング内部への空乏層
の広がりを大きくすることが出来る。印加電圧を次第に
高くしていったとき、もっとも電界強度の大きい場所で
降伏が起き、アバランシェ電流が流れるが、従来の素子
ではそれがプレーナ接合の表面近傍の外側や最外周のガ
ードリングの外側であった。上記のような方法で、空乏
層の広がり幅を広くすることによって、表面電界強度が
弱められ、耐圧が高くなるとともに、電界強度の最大の
点が別の場所に移り、多くの場所で均一に降伏が起きる
ようになる。
【0016】
【実施例】以下、前述の図4ないし図7と共通の部分に
同一の符号を付した図を引用して本発明の実施例につい
て述べる。図1は、本発明の一実施例にかかるプレーナ
型半導体素子であって、ガードリング構造を有しないI
GBTの、図5A−A線に対応する位置の断面を示す。
p + 基板1にエピタキシャル成長によりn+ バッファ層
2とnベース層3とを積層し、そのnベース層3の表面
層に選択的にpベース領域4用のホウ素のイオン注入を
行い、次に補助リング領域24用のホウ素のイオン注入
を行い、拡散熱処理を行ってpベース領域4と補助リン
グ領域24とを形成する。この際補助リング領域24用
にはpベース領域4用よりドーズ量を少なくして、不純
物濃度が低くなるようにしてある。図示はしていない
が、その後の選択的な燐のイオン注入、拡散熱処理によ
るn+ ソース領域5の形成、ゲート酸化膜6を介しての
ゲート電極7の形成は、図4に示す従来のIGBTと同
じである。
同一の符号を付した図を引用して本発明の実施例につい
て述べる。図1は、本発明の一実施例にかかるプレーナ
型半導体素子であって、ガードリング構造を有しないI
GBTの、図5A−A線に対応する位置の断面を示す。
p + 基板1にエピタキシャル成長によりn+ バッファ層
2とnベース層3とを積層し、そのnベース層3の表面
層に選択的にpベース領域4用のホウ素のイオン注入を
行い、次に補助リング領域24用のホウ素のイオン注入
を行い、拡散熱処理を行ってpベース領域4と補助リン
グ領域24とを形成する。この際補助リング領域24用
にはpベース領域4用よりドーズ量を少なくして、不純
物濃度が低くなるようにしてある。図示はしていない
が、その後の選択的な燐のイオン注入、拡散熱処理によ
るn+ ソース領域5の形成、ゲート酸化膜6を介しての
ゲート電極7の形成は、図4に示す従来のIGBTと同
じである。
【0017】補助リング24の形成のためのホウ素のイ
オン注入のドーズ量は1×1013cm-2以下とした。こ
のように補助リング領域24を設けることによって、電
圧印加時の空乏層の広がりは、点線13で示すように表
面での距離Dが補助リング領域24を設ける以前の従来
例の図6の距離dより大きくなるので、前述したように
表面電界は緩和される。何故なら、nベース層3側での
空乏層のひろがりd3は図6に示す幅d1と殆ど変わら
ないが、pベース領域4側での空乏層の幅d4が補助リ
ング領域24の不純物濃度が低いため図6の幅d2より
大きくなるからである。
オン注入のドーズ量は1×1013cm-2以下とした。こ
のように補助リング領域24を設けることによって、電
圧印加時の空乏層の広がりは、点線13で示すように表
面での距離Dが補助リング領域24を設ける以前の従来
例の図6の距離dより大きくなるので、前述したように
表面電界は緩和される。何故なら、nベース層3側での
空乏層のひろがりd3は図6に示す幅d1と殆ど変わら
ないが、pベース領域4側での空乏層の幅d4が補助リ
ング領域24の不純物濃度が低いため図6の幅d2より
大きくなるからである。
【0018】図2は、本発明の別の実施例のIGBTの
耐圧構造部の断面図である。本実施例の場合は、pベー
ス領域4用とガードリング21、22用のホウ素のイオ
ン注入を同時に行い、拡散熱処理を行ってpベース領域
4とガードリング21、22とを形成する。従ってpベ
ース領域4とガードリング21、22とのホウ素の不純
物濃度は同じであるが、さらに最外周のガードリング2
2の外側に接して補助リング領域24が形成されてい
る。この補助リング領域24はやはり選択的なホウ素の
イオン注入と拡散熱処理によって形成されているが、そ
の不純物濃度をpベース領域4とガードリング21、2
2との不純物濃度より低くしてある。図示しないその後
の選択的な燐のイオン注入、拡散熱処理によるn+ ソー
ス領域5の形成、ゲート酸化膜6を介してのゲート電極
7の形成は、図4に示す従来のIGBTと同じである。
耐圧構造部の断面図である。本実施例の場合は、pベー
ス領域4用とガードリング21、22用のホウ素のイオ
ン注入を同時に行い、拡散熱処理を行ってpベース領域
4とガードリング21、22とを形成する。従ってpベ
ース領域4とガードリング21、22とのホウ素の不純
物濃度は同じであるが、さらに最外周のガードリング2
2の外側に接して補助リング領域24が形成されてい
る。この補助リング領域24はやはり選択的なホウ素の
イオン注入と拡散熱処理によって形成されているが、そ
の不純物濃度をpベース領域4とガードリング21、2
2との不純物濃度より低くしてある。図示しないその後
の選択的な燐のイオン注入、拡散熱処理によるn+ ソー
ス領域5の形成、ゲート酸化膜6を介してのゲート電極
7の形成は、図4に示す従来のIGBTと同じである。
【0019】このようにして製造したIGBTの電圧阻
止状態では、空乏層が補助リング24内へも広がるた
め、最外周のガードリング23の外側での電界集中が緩
和される。従ってこの部分にアバランシェ電流が局所的
に集中せず、pn接合の降伏が均等に起きているためア
バランシェ耐量が、従来のものの100μA以下から1
mA以上に向上した。
止状態では、空乏層が補助リング24内へも広がるた
め、最外周のガードリング23の外側での電界集中が緩
和される。従ってこの部分にアバランシェ電流が局所的
に集中せず、pn接合の降伏が均等に起きているためア
バランシェ耐量が、従来のものの100μA以下から1
mA以上に向上した。
【0020】図3は、本発明の第三の実施例にかかるプ
レーナ型半導体素子であって、ガードリング構造を有す
るIGBTの、図5A−A線に対応する位置の断面を示
す。p+ 基板1にエピタキシャル成長によりn+ バッフ
ァ層2とnベース層3とを積層する。そのnベース層3
の表面層に選択的にpベース領域4用およびガードリン
グ21用のホウ素のイオン注入、次にガードリング領域
23用のホウ素のイオン注入を行い、拡散熱処理を行っ
てpベース領域4とガードリング21、23を形成す
る。この際図2と異なり、ガードリング23用にはpベ
ース領域4用よりドーズ量を少なくして、不純物濃度が
低くなるようにしてある。なお、その後の選択的な燐の
イオン注入、拡散熱処理によるn+ ソース領域5の形
成、ゲート酸化膜6を介してのゲート電極7の形成は、
前述の図2のIGBTと同じとした。
レーナ型半導体素子であって、ガードリング構造を有す
るIGBTの、図5A−A線に対応する位置の断面を示
す。p+ 基板1にエピタキシャル成長によりn+ バッフ
ァ層2とnベース層3とを積層する。そのnベース層3
の表面層に選択的にpベース領域4用およびガードリン
グ21用のホウ素のイオン注入、次にガードリング領域
23用のホウ素のイオン注入を行い、拡散熱処理を行っ
てpベース領域4とガードリング21、23を形成す
る。この際図2と異なり、ガードリング23用にはpベ
ース領域4用よりドーズ量を少なくして、不純物濃度が
低くなるようにしてある。なお、その後の選択的な燐の
イオン注入、拡散熱処理によるn+ ソース領域5の形
成、ゲート酸化膜6を介してのゲート電極7の形成は、
前述の図2のIGBTと同じとした。
【0021】ガードリング23の形成のためのホウ素の
イオン注入のドーズ量は、1×10 13cm-2以下とする
ことがもっとも有効であるので望ましい。本実施例にお
いても、最外周のガードリング23の外側での電界集中
が緩和されて、アバランシェ耐量が大幅に向上した。
イオン注入のドーズ量は、1×10 13cm-2以下とする
ことがもっとも有効であるので望ましい。本実施例にお
いても、最外周のガードリング23の外側での電界集中
が緩和されて、アバランシェ耐量が大幅に向上した。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、プレーナ型半導体装置
において、プレーナ型接合の外側にこれと接して不純物
濃度の低い補助リング領域を設けることにより、その補
助リング領域の外側で電界集中が緩和され、従来のよう
な阻止状態での局部的な電界集中による耐圧低化を防止
でき、耐圧が高くなるとともに、電界強度の最大の点が
別の場所に移り、多くの場所で均一に降伏が起きるよう
になって、アバランシェ耐量が大幅に向上する。
において、プレーナ型接合の外側にこれと接して不純物
濃度の低い補助リング領域を設けることにより、その補
助リング領域の外側で電界集中が緩和され、従来のよう
な阻止状態での局部的な電界集中による耐圧低化を防止
でき、耐圧が高くなるとともに、電界強度の最大の点が
別の場所に移り、多くの場所で均一に降伏が起きるよう
になって、アバランシェ耐量が大幅に向上する。
【0023】また、耐圧構造としてガードリングを有す
るプレーナ型半導体装置において、最外周のガードリン
グの外側にこれと接して不純物濃度の低い補助リング領
域を設けることにより、その補助リング領域の外側で電
界集中が緩和され、従来のような阻止状態での局部的な
電界集中による耐圧低化を防止でき、耐圧が高くなると
ともに、電界強度の最大の点が別の場所に移り、多くの
場所で均一に降伏が起きるようになって、アバランシェ
耐量が大幅に向上する。先に記載したように、本発明を
実施したIGBTの例ではアバランシェ耐量が約10倍
に向上した。
るプレーナ型半導体装置において、最外周のガードリン
グの外側にこれと接して不純物濃度の低い補助リング領
域を設けることにより、その補助リング領域の外側で電
界集中が緩和され、従来のような阻止状態での局部的な
電界集中による耐圧低化を防止でき、耐圧が高くなると
ともに、電界強度の最大の点が別の場所に移り、多くの
場所で均一に降伏が起きるようになって、アバランシェ
耐量が大幅に向上する。先に記載したように、本発明を
実施したIGBTの例ではアバランシェ耐量が約10倍
に向上した。
【0024】また最外周のガードリングの不純物濃度を
同じ導電型のベース領域より低くすることによって、そ
のガードリングの外側での電界集中が緩和され、同じ効
果が得られる。この発明は、全てのプレーナ型半導体装
置に有効であり、対象となる半導体装置は、IGBT、
MOSFET、バイポーラトランジスタさらにはダイオ
ードのようなディスクリート半導体装置に限らず、複合
半導体装置にも有効である。
同じ導電型のベース領域より低くすることによって、そ
のガードリングの外側での電界集中が緩和され、同じ効
果が得られる。この発明は、全てのプレーナ型半導体装
置に有効であり、対象となる半導体装置は、IGBT、
MOSFET、バイポーラトランジスタさらにはダイオ
ードのようなディスクリート半導体装置に限らず、複合
半導体装置にも有効である。
【0025】以上のように本発明は従来の半導体装置の
問題点を解決し、特に高耐圧のプレーナ型半導体装置の
性能向上および用途拡大に大きな寄与をするものであ
る。
問題点を解決し、特に高耐圧のプレーナ型半導体装置の
性能向上および用途拡大に大きな寄与をするものであ
る。
【図1】本発明の一実施例のIGBTの図5のA−A線
矢視断面に対応する部分の断面図
矢視断面に対応する部分の断面図
【図2】本発明の別の実施例のIGBTの図5のA−A
線矢視断面に対応する部分の断面図
線矢視断面に対応する部分の断面図
【図3】本発明の第三の実施例のIGBTの図5のA−
A線矢視断面に対応する部分の断面図
A線矢視断面に対応する部分の断面図
【図4】一般的なIGBTの素子構造を示す要部断面図
【図5】IGBTの一チップの平面図
【図6】従来のIGBTの図5のA−A線矢視断面に対
応する部分の断面図
応する部分の断面図
【図7】ガードリング構造をもつ従来のIGBTの図5
のA−A線矢視断面に対応する部分の断面図
のA−A線矢視断面に対応する部分の断面図
1 p+ 基板 2 n+ バッファ層 3 nベース層 4 pベース領域 41 p外縁領域 5 n+ ソース領域 6 ゲート酸化膜 61 酸化膜 7 ゲート電極 71 ゲートパッド 8 ドレイン電極 9 ソース電極 10 外縁電極 13 空乏層端 15 チップ 21、22 ガードリング 23 低濃度ガードリング 24 補助リング領域
Claims (6)
- 【請求項1】第一導電型半導体基板の一主表面から、第
二導電型領域が前記主表面の周縁部に第一導電型の未拡
散領域を残すように選択的に拡散形成され、その第二導
電型領域に一方の主電極が、残りの主表面のいずれかに
他方の主電極がそれぞれ接触し、両主電極への電圧印加
時に、一方の主電極が接触する第二導電型領域と第一導
電型半導体基板との間の接合から空乏層が、前記第一導
電型の未拡散領域の周縁部に向かって広がるように構成
されたプレーナ型半導体装置において、空乏層が生じて
いる際に、この空乏層の最外縁にもっとも近い第二導電
型領域の外側に接して、同一導電型で表面から導入さ
れ、かつ前記一方の主電極が接触する第二導電型領域よ
り不純物濃度の低い補助リング領域を備えていることを
特徴とするプレーナ型半導体装置。 - 【請求項2】補助リング領域が、一方の主電極が接触す
る第二導電型領域に接して形成されていることを特徴と
する請求項1に記載のプレーナ型半導体装置。 - 【請求項3】補助リング領域が、一方の主電極が接触す
る第二導電型領域を囲む第二の第二導電型領域に接して
形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプレ
ーナ型半導体装置。 - 【請求項4】前記の補助リング領域が1×1013cm-2
以下のドーズ量のイオン注入により形成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載のプレーナ型半導
体装置。 - 【請求項5】第一導電型半導体基板の一主表面から複数
の第二導電型領域が、前記主表面の周縁部に第一導電型
の未拡散領域を残すように選択的に拡散形成され、その
第二導電型領域の一つに一方の主電極が、残りの主表面
のいずれかに他方の主電極がそれぞれ接触し、両主電極
への電圧印加時に一方の主電極が接触する第二導電型領
域と第一導電型半導体基板との間の接合から空乏層が前
記第一導電型の未拡散領域の周縁部に向かって広がるよ
うに構成されたプレーナ型半導体装置において、空乏層
が生じている際に、この空乏層の最外縁にもっとも近い
第二導電型領域の不純物濃度が、前記の一方の主電極が
接触する第二導電型領域の不純物濃度より低いことを特
徴とするプレーナ型半導体装置。 - 【請求項6】空乏層が生じている際に、この空乏層の最
外縁にもっとも近い第二導電型領域が、1×1013cm
-2以下のドーズ量のイオン注入により形成されているこ
とを特徴とする請求項5に記載のプレーナ型半導体装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008951A JPH07221290A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | プレーナ型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008951A JPH07221290A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | プレーナ型半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07221290A true JPH07221290A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11706986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6008951A Pending JPH07221290A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | プレーナ型半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07221290A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008277352A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP4500891B1 (ja) * | 2010-02-16 | 2010-07-14 | 株式会社三社電機製作所 | Pinダイオード |
DE112010005278T5 (de) | 2010-02-17 | 2013-01-24 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin-diode |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6008951A patent/JPH07221290A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008277352A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP4500891B1 (ja) * | 2010-02-16 | 2010-07-14 | 株式会社三社電機製作所 | Pinダイオード |
JP2011171363A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | Pinダイオード |
DE112010005272T5 (de) | 2010-02-16 | 2013-01-17 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin-diode |
US8564105B2 (en) | 2010-02-16 | 2013-10-22 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin diode |
DE112010005272B4 (de) * | 2010-02-16 | 2014-12-24 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin-diode |
DE112010005278T5 (de) | 2010-02-17 | 2013-01-24 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin-diode |
US8860189B2 (en) | 2010-02-17 | 2014-10-14 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | PIN diode |
DE112010005278B4 (de) * | 2010-02-17 | 2014-12-24 | Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. | Pin-diode |
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