JPH07214101A - フランジを有する形鋼の自在圧延方法 - Google Patents
フランジを有する形鋼の自在圧延方法Info
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- JPH07214101A JPH07214101A JP1293894A JP1293894A JPH07214101A JP H07214101 A JPH07214101 A JP H07214101A JP 1293894 A JP1293894 A JP 1293894A JP 1293894 A JP1293894 A JP 1293894A JP H07214101 A JPH07214101 A JP H07214101A
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- rolling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フランジを有する形鋼の圧延方法に関し、特
にH形鋼のウェブ高さを形状の不良なく効率的かつ自在
に造り分ける圧延方法に関する。 【構成】 フランジを有する形鋼の圧延プロセスの中間
圧延工程と仕上げ圧延工程の間に斜行ロールを設置して
ウェブ高さを拡幅する圧延法において、被圧延材のフラ
ンジ1aの内側面と接触するロール外側面が截頭円錐状
に形成されるとともに、該ロール外側面とロールの中心
軸線に垂直な面とがなす角度γを15〜45°に形成し
た斜行ロール15,15′,16,16′を用いて、被
圧延材の余肉部18を圧下しながらウェブ高さを拡幅す
ることにより、ウェブのくびれの発生原因である余肉1
8を圧下した後のウェブ高さの拡幅量を低減させ、大拡
幅圧延時のウェブのくびれを抑制する。
にH形鋼のウェブ高さを形状の不良なく効率的かつ自在
に造り分ける圧延方法に関する。 【構成】 フランジを有する形鋼の圧延プロセスの中間
圧延工程と仕上げ圧延工程の間に斜行ロールを設置して
ウェブ高さを拡幅する圧延法において、被圧延材のフラ
ンジ1aの内側面と接触するロール外側面が截頭円錐状
に形成されるとともに、該ロール外側面とロールの中心
軸線に垂直な面とがなす角度γを15〜45°に形成し
た斜行ロール15,15′,16,16′を用いて、被
圧延材の余肉部18を圧下しながらウェブ高さを拡幅す
ることにより、ウェブのくびれの発生原因である余肉1
8を圧下した後のウェブ高さの拡幅量を低減させ、大拡
幅圧延時のウェブのくびれを抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フランジを有する形鋼
の圧延方法に関し、特にH形鋼のウェブ高さを形状の不
良なく効率的かつ自在に造り分ける圧延方法に関するも
のである。
の圧延方法に関し、特にH形鋼のウェブ高さを形状の不
良なく効率的かつ自在に造り分ける圧延方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、圧延にて製造されている形鋼は、
品種、サイズの数が非常に多いのが特徴であり、需要家
ニーズの多様化に伴い、さらに多品種、多サイズ化の傾
向が強まりつつある。従来圧延方法で、これらの多品
種、多サイズの形鋼を製造するためには、その形鋼に対
応した多数の専用圧延ロールおよび専用ガイドが必要で
あり、ロール・ガイドの組替え回数が多くなるため、時
間損失が増大し、生産性を著しく損なうことになる。
品種、サイズの数が非常に多いのが特徴であり、需要家
ニーズの多様化に伴い、さらに多品種、多サイズ化の傾
向が強まりつつある。従来圧延方法で、これらの多品
種、多サイズの形鋼を製造するためには、その形鋼に対
応した多数の専用圧延ロールおよび専用ガイドが必要で
あり、ロール・ガイドの組替え回数が多くなるため、時
間損失が増大し、生産性を著しく損なうことになる。
【0003】この具体例としてH形鋼の場合を以下に述
べる。図10(a)は、従来のH形鋼圧延設備列の代表
例を示したものであるが、1台のブレークダウン圧延機
1(BD)、その後引続いて4ロールユニバーサル圧延
機(RU)とエッジャー圧延機(E)からなる単数また
は複数のRU−E群2、および仕上げ用4ロールユニバ
ーサル圧延機3(FU)で構成されている。
べる。図10(a)は、従来のH形鋼圧延設備列の代表
例を示したものであるが、1台のブレークダウン圧延機
1(BD)、その後引続いて4ロールユニバーサル圧延
機(RU)とエッジャー圧延機(E)からなる単数また
は複数のRU−E群2、および仕上げ用4ロールユニバ
ーサル圧延機3(FU)で構成されている。
【0004】図10(b)は図10(a)における各圧
延機1,2,3で造形された圧延材料の各々の形状4,
5,6を示す。図11はH形鋼を圧延するユニバーサル
圧延法の圧延用ロールと圧延される材料の関係を示して
おり、ユニバーサル圧延機の機能上、圧延中に同一セッ
トのロール対で自由に変化が可能となる寸法は、上水平
ロール7と下水平ロール8の間の隙間9および左右垂直
ロール10,11の間の隙間12,13のみとなる。し
たがって、H形鋼のウェブ厚9とフランジ厚12,13
については変化させることができるが、ウェブ内幅IW
は一定にならざるを得ない。その結果、H形鋼製品の厚
み9が異なるシリーズを圧延するに際し、左右のフラン
ジ厚12,13を変化させれば当然ウェブ内幅IWと左
右のフランジ厚12,13を合計したウェブ高さOWは
種々の寸法に変化せざるを得ないことになる。
延機1,2,3で造形された圧延材料の各々の形状4,
5,6を示す。図11はH形鋼を圧延するユニバーサル
圧延法の圧延用ロールと圧延される材料の関係を示して
おり、ユニバーサル圧延機の機能上、圧延中に同一セッ
トのロール対で自由に変化が可能となる寸法は、上水平
ロール7と下水平ロール8の間の隙間9および左右垂直
ロール10,11の間の隙間12,13のみとなる。し
たがって、H形鋼のウェブ厚9とフランジ厚12,13
については変化させることができるが、ウェブ内幅IW
は一定にならざるを得ない。その結果、H形鋼製品の厚
み9が異なるシリーズを圧延するに際し、左右のフラン
ジ厚12,13を変化させれば当然ウェブ内幅IWと左
右のフランジ厚12,13を合計したウェブ高さOWは
種々の寸法に変化せざるを得ないことになる。
【0005】すなわち、従来の圧延法で圧延されるH形
鋼は、図12に示すごとくウェブ内幅IWが一定であ
り、フランジ厚Tf1がTf2に変化することによってウェ
ブ高さOW1 がOW2 に変化する、いわゆるウェブ内幅
一定の製品シリーズとなる。もし、ウェブ高さ一定のH
形鋼製品シリーズをユニバーサル圧延機を用いた従来圧
延法で製造しようとすると、ウェブ内幅の変化に応じ
て、粗圧延〜中間圧延〜仕上げ圧延の全工程における上
下水平ロールの大半を準備することになり、大量のロー
ル本数を必要とするとともに頻繁なロール組替え作業を
行わなければならず、著しい製造コスト高を招くので、
実質的にこの方法を採用することは不可能である。
鋼は、図12に示すごとくウェブ内幅IWが一定であ
り、フランジ厚Tf1がTf2に変化することによってウェ
ブ高さOW1 がOW2 に変化する、いわゆるウェブ内幅
一定の製品シリーズとなる。もし、ウェブ高さ一定のH
形鋼製品シリーズをユニバーサル圧延機を用いた従来圧
延法で製造しようとすると、ウェブ内幅の変化に応じ
て、粗圧延〜中間圧延〜仕上げ圧延の全工程における上
下水平ロールの大半を準備することになり、大量のロー
ル本数を必要とするとともに頻繁なロール組替え作業を
行わなければならず、著しい製造コスト高を招くので、
実質的にこの方法を採用することは不可能である。
【0006】本願出願人は、このような従来法における
欠点を解消する一つの方法として、特公平3−4212
2号公報の斜行ロール方式によるフランジを有する形材
の圧延方法を先に提案している。この『斜行ロール方式
圧延方法』の特徴は、図7(a)および(b)に示すよ
うに、上下各2個の斜行ロール15,15′および1
6,16′の外側面19,19′,20,20′が材料
17のフランジ内側21,22に接し、かつロール軸S
が圧延方向と水平な面内において圧延方向と垂直な面に
対してθH 、また圧延方向と垂直な面内において圧延方
向と水平な面に対してθV の角度を保ちつつ、前工程に
おいてウェブ中央部より厚く形成した余肉部18を圧下
することによって、圧下された部分の材料を幅方向へ流
動せしめ、ウェブ波などを全く生じさせずに、ウェブを
幅方向に拡げることができる機能を有する。
欠点を解消する一つの方法として、特公平3−4212
2号公報の斜行ロール方式によるフランジを有する形材
の圧延方法を先に提案している。この『斜行ロール方式
圧延方法』の特徴は、図7(a)および(b)に示すよ
うに、上下各2個の斜行ロール15,15′および1
6,16′の外側面19,19′,20,20′が材料
17のフランジ内側21,22に接し、かつロール軸S
が圧延方向と水平な面内において圧延方向と垂直な面に
対してθH 、また圧延方向と垂直な面内において圧延方
向と水平な面に対してθV の角度を保ちつつ、前工程に
おいてウェブ中央部より厚く形成した余肉部18を圧下
することによって、圧下された部分の材料を幅方向へ流
動せしめ、ウェブ波などを全く生じさせずに、ウェブを
幅方向に拡げることができる機能を有する。
【0007】図8(a)に、この『斜行ロール方式圧延
方法』を採用した圧延機14を、H形鋼の熱間圧延設備
列に組込んだ例を示す。図中の中間ユニバーサル圧延機
(RU−E)2と斜行ロール方式圧延機(SS)14と
水平ロールの胴幅が可変な仕上げ圧延機(FU)3を組
合わせることによって、前述の代表的ニーズである同図
(c)の「ウェブ高さ(OW)一定のH形鋼製品シリー
ズ」を少ないロール数で製造することが基本的に可能と
なる。
方法』を採用した圧延機14を、H形鋼の熱間圧延設備
列に組込んだ例を示す。図中の中間ユニバーサル圧延機
(RU−E)2と斜行ロール方式圧延機(SS)14と
水平ロールの胴幅が可変な仕上げ圧延機(FU)3を組
合わせることによって、前述の代表的ニーズである同図
(c)の「ウェブ高さ(OW)一定のH形鋼製品シリー
ズ」を少ないロール数で製造することが基本的に可能と
なる。
【0008】さらに、同図8(a),(b),(c)に
より、ウェブ高さ(OW)一定のH形鋼製品シリーズの
製造に斜行ロール方式を適用した例を詳細に説明する。
まず、中間ユニバーサル圧延機群2(RU−E)で、粗
圧延機1(BD)から供給されるビームブランク4をウ
ェブ両端部に余肉部18を有する断面形状25まで造形
する。すなわち、中間ユニバーサル圧延機(RU)の上
下水平ロールの左右両端周面には凹部が設けられ、この
凹部に鋼材を充満させるように圧延し、断面形状25ま
で造形するのである。このように成形される断面形状2
5の種類の数は限定されるものではない。すなわち、素
材は中間工程においてユニバーサル圧延機で圧延し造形
されるから、ウェブ厚とフランジ厚を自由に変化させる
ことが可能であり、製品シリーズに応じて必要な数の異
なる断面形状が造形される。ウェブ内幅IW1 は一定で
ありウェブ高さOW1 は必ずしも一定とはならない。中
間ユニバーサル圧延機群2で造形された断面形状25、
あるいは必要に応じてウェブ厚とフランジ厚がさらに異
なる断面形状に造形された圧延素材は、斜行ロール方式
圧延機14(SS)に送り込まれる。これら圧延素材は
各々斜行ロール方式圧延機14(SS)によって製品シ
リーズに応じた必要な種々のウェブ内幅寸法IW2 に拡
幅圧延された断面形状27となる。
より、ウェブ高さ(OW)一定のH形鋼製品シリーズの
製造に斜行ロール方式を適用した例を詳細に説明する。
まず、中間ユニバーサル圧延機群2(RU−E)で、粗
圧延機1(BD)から供給されるビームブランク4をウ
ェブ両端部に余肉部18を有する断面形状25まで造形
する。すなわち、中間ユニバーサル圧延機(RU)の上
下水平ロールの左右両端周面には凹部が設けられ、この
凹部に鋼材を充満させるように圧延し、断面形状25ま
で造形するのである。このように成形される断面形状2
5の種類の数は限定されるものではない。すなわち、素
材は中間工程においてユニバーサル圧延機で圧延し造形
されるから、ウェブ厚とフランジ厚を自由に変化させる
ことが可能であり、製品シリーズに応じて必要な数の異
なる断面形状が造形される。ウェブ内幅IW1 は一定で
ありウェブ高さOW1 は必ずしも一定とはならない。中
間ユニバーサル圧延機群2で造形された断面形状25、
あるいは必要に応じてウェブ厚とフランジ厚がさらに異
なる断面形状に造形された圧延素材は、斜行ロール方式
圧延機14(SS)に送り込まれる。これら圧延素材は
各々斜行ロール方式圧延機14(SS)によって製品シ
リーズに応じた必要な種々のウェブ内幅寸法IW2 に拡
幅圧延された断面形状27となる。
【0009】斜行ロール方式圧延機14(SS)で造り
分けられた断面形状27は、水平ロールの胴幅が可変な
仕上げ圧延機3(FU)によって製品シリーズに応じた
種々のウェブ内幅IW4 を持った断面形状28に整形圧
延され、ウェブ高さOWが一定でかつ製品シリーズに応
じたウェブ内幅IW6 を持つ製品29となる。また、製
品シリーズの中でフランジ厚が最大でウェブ内幅が最小
の製品31は、斜行ロール方式圧延機14(SS)によ
るウェブ拡幅を行わずに、水平ロールの胴幅が可変な仕
上げ圧延機3(FU)に直接中間ユニバーサル圧延機群
2の断面形状25を用いることによって製造可能であ
る。ただし、この場合には製品ウェブ内幅IW5 に対応
する断面形状30のウェブ内幅IW3 と、中間ユニバー
サル圧延機群2の断面形状25のウェブ内幅IW1 とは
相互に適合した値に設定される。
分けられた断面形状27は、水平ロールの胴幅が可変な
仕上げ圧延機3(FU)によって製品シリーズに応じた
種々のウェブ内幅IW4 を持った断面形状28に整形圧
延され、ウェブ高さOWが一定でかつ製品シリーズに応
じたウェブ内幅IW6 を持つ製品29となる。また、製
品シリーズの中でフランジ厚が最大でウェブ内幅が最小
の製品31は、斜行ロール方式圧延機14(SS)によ
るウェブ拡幅を行わずに、水平ロールの胴幅が可変な仕
上げ圧延機3(FU)に直接中間ユニバーサル圧延機群
2の断面形状25を用いることによって製造可能であ
る。ただし、この場合には製品ウェブ内幅IW5 に対応
する断面形状30のウェブ内幅IW3 と、中間ユニバー
サル圧延機群2の断面形状25のウェブ内幅IW1 とは
相互に適合した値に設定される。
【0010】このように、特公平3−42122号公報
の斜行ロール方式圧延方法は良好なウェブ拡幅機能を有
するが、異なるシリーズの製品を同一セットのロールか
ら製造するために、大きなウェブ拡幅を行おうとする
と、(イ)図9に示すようなコーナーR部41、余肉部
と中央部42の境界43における局所的な厚み減少(以
下、くびれと称する)を発生させないために多量の余肉
が必要である、(ロ)余肉の量が形材の各サイズに対し
て同一量であるためウェブ高さを拡幅しない場合につい
ては非常に大きな余肉を仕上げ圧延機で圧下しなくては
ならない、(ハ)仕上げ圧延機は形材のウェブ内幅の変
化に対応して水平ロールの胴幅が可変な構造とする必要
があり従来の一体ロールに比較してロールの剛性と強度
が低くならざるを得ない、以上3つの理由から、製品ウ
ェブに余肉が残存するという問題が生じる。
の斜行ロール方式圧延方法は良好なウェブ拡幅機能を有
するが、異なるシリーズの製品を同一セットのロールか
ら製造するために、大きなウェブ拡幅を行おうとする
と、(イ)図9に示すようなコーナーR部41、余肉部
と中央部42の境界43における局所的な厚み減少(以
下、くびれと称する)を発生させないために多量の余肉
が必要である、(ロ)余肉の量が形材の各サイズに対し
て同一量であるためウェブ高さを拡幅しない場合につい
ては非常に大きな余肉を仕上げ圧延機で圧下しなくては
ならない、(ハ)仕上げ圧延機は形材のウェブ内幅の変
化に対応して水平ロールの胴幅が可変な構造とする必要
があり従来の一体ロールに比較してロールの剛性と強度
が低くならざるを得ない、以上3つの理由から、製品ウ
ェブに余肉が残存するという問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異なるシリ
ーズの製品を上記のような問題を発生させずに同一セッ
トのロールから製造するために、余肉の量を大きくする
ことなく、斜行ロール圧延機で大きなウェブ拡幅を行う
方法を提供することを目的とする。
ーズの製品を上記のような問題を発生させずに同一セッ
トのロールから製造するために、余肉の量を大きくする
ことなく、斜行ロール圧延機で大きなウェブ拡幅を行う
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上げ圧延工程から
なる形鋼圧延プロセスの前記中間圧延工程と仕上げ圧延
工程との間で、その中心軸線が圧延方向に水平な面内で
かつ圧延方向に垂直な面に対して所定の角度θH を有す
る左右一対の斜行ロールを被圧延材の上下フランジ内側
に配置して、該斜行ロールでウェブ両端部の余肉を圧下
しながらウェブ高さの拡幅を行う形鋼の圧延法におい
て、被圧延材のフランジ内側面と接触するロール外側面
が截頭円錐状に形成されるとともに、該ロール外側面と
ロールの中心軸線に垂直な面とがなす角度γを15°〜
45°に形成した斜行ロールを用いて、ウェブ高さの拡
幅を行うフランジを有する形鋼の自在圧延方法、(2)
斜行ロールの中心軸線とウェブに平行な面との角度θV
と該斜行ロールの中心軸線に垂直な面と前記斜行ロール
の外周に接する面との角度γとの差(γ−θV )を0°
〜20°に設定し、ウェブ高さの拡幅を行う前記(1)
項に記載のフランジを有する形鋼の自在圧延方法、
(3)斜行ロールによりウェブ高さの拡幅を行った後、
左右一対の竪ローラーでフランジ外側面を押圧し、フラ
ンジ角度を矯正する前記(1)および(2)項に記載の
フランジを有する形鋼の自在圧延方法、にある。
粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上げ圧延工程から
なる形鋼圧延プロセスの前記中間圧延工程と仕上げ圧延
工程との間で、その中心軸線が圧延方向に水平な面内で
かつ圧延方向に垂直な面に対して所定の角度θH を有す
る左右一対の斜行ロールを被圧延材の上下フランジ内側
に配置して、該斜行ロールでウェブ両端部の余肉を圧下
しながらウェブ高さの拡幅を行う形鋼の圧延法におい
て、被圧延材のフランジ内側面と接触するロール外側面
が截頭円錐状に形成されるとともに、該ロール外側面と
ロールの中心軸線に垂直な面とがなす角度γを15°〜
45°に形成した斜行ロールを用いて、ウェブ高さの拡
幅を行うフランジを有する形鋼の自在圧延方法、(2)
斜行ロールの中心軸線とウェブに平行な面との角度θV
と該斜行ロールの中心軸線に垂直な面と前記斜行ロール
の外周に接する面との角度γとの差(γ−θV )を0°
〜20°に設定し、ウェブ高さの拡幅を行う前記(1)
項に記載のフランジを有する形鋼の自在圧延方法、
(3)斜行ロールによりウェブ高さの拡幅を行った後、
左右一対の竪ローラーでフランジ外側面を押圧し、フラ
ンジ角度を矯正する前記(1)および(2)項に記載の
フランジを有する形鋼の自在圧延方法、にある。
【0013】
【作用】本発明の基本圧延プロセスは、図1(a),
(b)に示すように、ビームブランク4を供給する粗圧
延機1(BD)、このビームブランク4を大略H形状に
圧延するとともにウェブ2aの両端部に余肉部18を成
形するユニバーサル圧延機2−1(RU)、フランジ部
1aの幅Fを成形するエッジャー圧延機2−2(E)、
中間圧延工程後に設置されウェブ高さを調整する機能を
持つ斜行ロール方式圧延機14(SS)、そして最終製
品まで圧延する仕上げ圧延機3(FU)により構成され
る。
(b)に示すように、ビームブランク4を供給する粗圧
延機1(BD)、このビームブランク4を大略H形状に
圧延するとともにウェブ2aの両端部に余肉部18を成
形するユニバーサル圧延機2−1(RU)、フランジ部
1aの幅Fを成形するエッジャー圧延機2−2(E)、
中間圧延工程後に設置されウェブ高さを調整する機能を
持つ斜行ロール方式圧延機14(SS)、そして最終製
品まで圧延する仕上げ圧延機3(FU)により構成され
る。
【0014】以下では、本圧延プロセスで余肉の量を増
大することなく大きなウェブ高さの拡幅を行う方法につ
いて説明する。図13に、斜行ロールでウェブ高さを拡
幅する際のくびれ発生状況を示した。ウェブ高さの拡幅
過程は、領域I、領域II、および領域III の3つの領域
から構成される。領域Iは、フランジ内側面とロール外
側面との接触に伴いウェブが内側から押し広げられるこ
とにより、余肉圧下前にウェブ高さが若干拡幅される領
域である。領域IIは、フランジを介してウェブに幅方向
の張力が作用させられつつ余肉が斜め方向に圧延される
ことによりウェブ高さが大幅に拡幅される領域である。
領域III は、領域Iと同様な作用で余肉圧下後にウェブ
高さが拡幅される領域である。以上の拡幅過程の内、く
びれは、領域III において発生し、断面内での発生部位
は図9に示したようにコーナーR部41、余肉部と中央
部42の境界43である。すなわち、くびれは領域III
での拡幅量に起因し、領域III での拡幅量がある許容値
より大きくなると高温で断面形状が急激に変化する部分
で発生する。
大することなく大きなウェブ高さの拡幅を行う方法につ
いて説明する。図13に、斜行ロールでウェブ高さを拡
幅する際のくびれ発生状況を示した。ウェブ高さの拡幅
過程は、領域I、領域II、および領域III の3つの領域
から構成される。領域Iは、フランジ内側面とロール外
側面との接触に伴いウェブが内側から押し広げられるこ
とにより、余肉圧下前にウェブ高さが若干拡幅される領
域である。領域IIは、フランジを介してウェブに幅方向
の張力が作用させられつつ余肉が斜め方向に圧延される
ことによりウェブ高さが大幅に拡幅される領域である。
領域III は、領域Iと同様な作用で余肉圧下後にウェブ
高さが拡幅される領域である。以上の拡幅過程の内、く
びれは、領域III において発生し、断面内での発生部位
は図9に示したようにコーナーR部41、余肉部と中央
部42の境界43である。すなわち、くびれは領域III
での拡幅量に起因し、領域III での拡幅量がある許容値
より大きくなると高温で断面形状が急激に変化する部分
で発生する。
【0015】そこで、本発明では斜行ロールの形状を改
善することにより領域III での拡幅量を低減することを
創案した。図4〜図6に斜行ロール形状の模式図を示し
た。これらの図を用いてロール外側面の形状を求める式
(1)〜(7)を導出する。
善することにより領域III での拡幅量を低減することを
創案した。図4〜図6に斜行ロール形状の模式図を示し
た。これらの図を用いてロール外側面の形状を求める式
(1)〜(7)を導出する。
【0016】まず、図4(a)〜(c)は基準となる本
発明斜行ロール15mの角度θH =0°,θV =0°の
場合の斜行ロール形状を模式的に示したものである。図
4(a)は正面図、図4(b)は側面図であり、図4
(c)にはA−A断面を示した。A−A断面において、
原点0からロール端面までの距離L1 、および原点から
距離Xにおける斜行ロール15mの張り出し量L
2 (X)は、図4(a)〜(c)の記号を使用して
(1)〜(3)式で表すことができる。
発明斜行ロール15mの角度θH =0°,θV =0°の
場合の斜行ロール形状を模式的に示したものである。図
4(a)は正面図、図4(b)は側面図であり、図4
(c)にはA−A断面を示した。A−A断面において、
原点0からロール端面までの距離L1 、および原点から
距離Xにおける斜行ロール15mの張り出し量L
2 (X)は、図4(a)〜(c)の記号を使用して
(1)〜(3)式で表すことができる。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、Rは斜行ロールの半径、γは斜行
ロール側面角度、その他の記号は図4(a)〜(c)の
ように定義した。なお、斜行ロール側面角度γはロール
の軸線Sに直交する面に対し、被圧延材のフランジ内側
面と接触するロール外側面がなす角度である。本発明に
おいて斜行ロールの形状を截頭円錐状と称するのは、後
述するように特定の斜行ロール側面角度γ範囲に設定し
た本発明で用いる斜行ロールの形状は、被圧延材のフラ
ンジ内側面と接触するロール外側面が、頭部の部分が尖
っていない円錐状ロールに形成されているためである。
ロール側面角度、その他の記号は図4(a)〜(c)の
ように定義した。なお、斜行ロール側面角度γはロール
の軸線Sに直交する面に対し、被圧延材のフランジ内側
面と接触するロール外側面がなす角度である。本発明に
おいて斜行ロールの形状を截頭円錐状と称するのは、後
述するように特定の斜行ロール側面角度γ範囲に設定し
た本発明で用いる斜行ロールの形状は、被圧延材のフラ
ンジ内側面と接触するロール外側面が、頭部の部分が尖
っていない円錐状ロールに形成されているためである。
【0019】図5は、図4を基準にして、回転中心の回
りに回転半径CR でθH (>0°)だけ回転した場合の
斜行ロール15mの形状を模式的に示したものである。
図5および前記の(3)式より、回転後の座標系
(X′,Y′)での斜行ロール15mの外形は、(4)
式で表すことができる。 Y′=L2 (X′) (−L1 ≦X′≦L1 ) (4)
りに回転半径CR でθH (>0°)だけ回転した場合の
斜行ロール15mの形状を模式的に示したものである。
図5および前記の(3)式より、回転後の座標系
(X′,Y′)での斜行ロール15mの外形は、(4)
式で表すことができる。 Y′=L2 (X′) (−L1 ≦X′≦L1 ) (4)
【0020】ここで、(4)式を回転前の座標系(X,
Y)で表すためには、(5)式で座標変換すればよい。
Y)で表すためには、(5)式で座標変換すればよい。
【数2】
【0021】図6は、図5に示した回転に合わせて、ウ
ェブ面に垂直な面内で回転中心の回りに回転半径CR ′
でθV (>0°)だけ回転した場合の斜行ロール形状を
模式的に示したものである。図6により、斜行ロール外
径は、(6)式で表すことができる。
ェブ面に垂直な面内で回転中心の回りに回転半径CR ′
でθV (>0°)だけ回転した場合の斜行ロール形状を
模式的に示したものである。図6により、斜行ロール外
径は、(6)式で表すことができる。
【数3】
【0022】ここでY″としては(4),(5)式で求
めたYを代入し、X座標はウェブ面に垂直な面内でロー
ルを回転しても変化しないので、(5)式のXをそのま
ま用いればよい。
めたYを代入し、X座標はウェブ面に垂直な面内でロー
ルを回転しても変化しないので、(5)式のXをそのま
ま用いればよい。
【0023】また、図6の回転を行うことにより、スラ
イス面(A−A断面)の位置がずれるので、(6)式で
は(7)式のようにh0 を補正したh0 ′を用いる。 h0 ′=h0 ・cos θV /cos (γ−θV ) (7) 以上の(1)〜(7)式により、斜行ロール外形の座標
(X,Y)を求めることができる。
イス面(A−A断面)の位置がずれるので、(6)式で
は(7)式のようにh0 を補正したh0 ′を用いる。 h0 ′=h0 ・cos θV /cos (γ−θV ) (7) 以上の(1)〜(7)式により、斜行ロール外形の座標
(X,Y)を求めることができる。
【0024】図3に、斜行ロール15m(15m′,1
6m,16m′)をウェブ面に平行でかつウェブ面から
距離h0 =30mmだけ離れた面でカットした場合の斜行
ロールの外形を前記(1)〜(7)式を用いて計算した
一例を示した。ただし、θH=10°,γ=25°,θ
V =5°,R=450mmと設定した。被圧延材はほぼロ
ールに沿って拡幅されるため、この場合の領域III での
拡幅量(余肉圧下終了後の拡幅量)は、図3のΔWIII
に相当する。図2は、斜行ロールの角度θH が5°およ
び10°の場合について斜行ロール側面角度γおよび斜
行ロールの角度θV を変えて斜行ローの外形を算出した
後、図3に示した要領で領域III での拡幅量を求めて、
斜行ロール側面角度γおよび斜行ロールの角度θV と領
域III での拡幅量との関係を示した図である。この図よ
り、斜行ロール側面角度γが大きいほど領域III での拡
幅量は低減し、くびれ防止に効果的であることがわか
る。また、斜行ロールの角度θV を変えても領域III で
の拡幅量は変化しないことがわかる。なお、目標拡幅
量、斜行ロールの角度θH 、斜行ロールの直径などによ
り斜行ロール側面角度γの適正値が決まるが、各種水準
で実験を重ねた結果、斜行ロール側面角度γを15°〜
45°の範囲内で選択すれば、くびれを十分に抑制でき
ることが判明した。すなわち、γが15°未満では領域
III での拡幅量が許容量を超え、くびれが発生し、45
°を超えると領域III での拡幅量の低減効果は飽和状態
となり、フランジを外側方向に必要以上に倒すこととな
って造形上の問題が生ずるためである。
6m,16m′)をウェブ面に平行でかつウェブ面から
距離h0 =30mmだけ離れた面でカットした場合の斜行
ロールの外形を前記(1)〜(7)式を用いて計算した
一例を示した。ただし、θH=10°,γ=25°,θ
V =5°,R=450mmと設定した。被圧延材はほぼロ
ールに沿って拡幅されるため、この場合の領域III での
拡幅量(余肉圧下終了後の拡幅量)は、図3のΔWIII
に相当する。図2は、斜行ロールの角度θH が5°およ
び10°の場合について斜行ロール側面角度γおよび斜
行ロールの角度θV を変えて斜行ローの外形を算出した
後、図3に示した要領で領域III での拡幅量を求めて、
斜行ロール側面角度γおよび斜行ロールの角度θV と領
域III での拡幅量との関係を示した図である。この図よ
り、斜行ロール側面角度γが大きいほど領域III での拡
幅量は低減し、くびれ防止に効果的であることがわか
る。また、斜行ロールの角度θV を変えても領域III で
の拡幅量は変化しないことがわかる。なお、目標拡幅
量、斜行ロールの角度θH 、斜行ロールの直径などによ
り斜行ロール側面角度γの適正値が決まるが、各種水準
で実験を重ねた結果、斜行ロール側面角度γを15°〜
45°の範囲内で選択すれば、くびれを十分に抑制でき
ることが判明した。すなわち、γが15°未満では領域
III での拡幅量が許容量を超え、くびれが発生し、45
°を超えると領域III での拡幅量の低減効果は飽和状態
となり、フランジを外側方向に必要以上に倒すこととな
って造形上の問題が生ずるためである。
【0025】なお、本発明の斜行ロール側面角度γの範
囲内であっても、γを大きく設定してウェブ高さを拡幅
した後のフランジ倒れが増大し、後工程の仕上げ圧延機
に被圧延材が噛込まないという問題が生じた場合、本発
明では斜行ロール角度θV を大きくする方法、すなわち
角度(γ−θV )を小さくしてフランジ倒れを許容値内
に抑える方法(図3に示したようにθV を大きくしても
領域III での拡幅量は変化しない)、または斜行ロール
での拡幅圧延後に竪ローラーを設けてフランジ倒れを矯
正する手段を適用すればよい。
囲内であっても、γを大きく設定してウェブ高さを拡幅
した後のフランジ倒れが増大し、後工程の仕上げ圧延機
に被圧延材が噛込まないという問題が生じた場合、本発
明では斜行ロール角度θV を大きくする方法、すなわち
角度(γ−θV )を小さくしてフランジ倒れを許容値内
に抑える方法(図3に示したようにθV を大きくしても
領域III での拡幅量は変化しない)、または斜行ロール
での拡幅圧延後に竪ローラーを設けてフランジ倒れを矯
正する手段を適用すればよい。
【0026】
【実施例】ウェブ高さ600mm、フランジ幅200mmの
H形材とウェブ高さ700mm、フランジ幅200mmのH
形材を同一ロールにて製造する場合を例にとって、従来
法を用いた場合と本発明を適用した場合とを比較し、本
発明の有効性を説明する。
H形材とウェブ高さ700mm、フランジ幅200mmのH
形材を同一ロールにて製造する場合を例にとって、従来
法を用いた場合と本発明を適用した場合とを比較し、本
発明の有効性を説明する。
【0027】表1は、斜行ロール側面角度γが0°の従
来法を適用した場合である。本実施例では、余肉残存を
許容値内に抑えるために、余肉断面積を最大必要量の5
0%に設定したため、大拡幅圧延時のくびれは極端に大
きくなり、仕上げ圧延後も残存した。
来法を適用した場合である。本実施例では、余肉残存を
許容値内に抑えるために、余肉断面積を最大必要量の5
0%に設定したため、大拡幅圧延時のくびれは極端に大
きくなり、仕上げ圧延後も残存した。
【0028】
【表1】
【0029】これに対して、表2は本発明を適用した場
合であり、上記と同じ条件で圧延しても、斜行ロール側
面角度γを35°とし、領域III での拡幅量を低減した
ことにより、くびれは許容値内に抑えられ、良好な寸法
精度の製品が得られることを確認した。
合であり、上記と同じ条件で圧延しても、斜行ロール側
面角度γを35°とし、領域III での拡幅量を低減した
ことにより、くびれは許容値内に抑えられ、良好な寸法
精度の製品が得られることを確認した。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明を斜行ロール方式によるフランジ
を有する形材の製造プロセスに適用することにより、斜
行ロールにより極端に大きなウェブ拡幅を行ってもウェ
ブくびれは発生せず、また、ウェブ拡幅を行わない場合
でも良好なウェブ厚み分布を有する製品に仕上げ圧延が
可能であり、任意のウェブ高さのH形材製品シリーズを
良好な品質でかつ極めて少ないロール数で製造すること
ができる。
を有する形材の製造プロセスに適用することにより、斜
行ロールにより極端に大きなウェブ拡幅を行ってもウェ
ブくびれは発生せず、また、ウェブ拡幅を行わない場合
でも良好なウェブ厚み分布を有する製品に仕上げ圧延が
可能であり、任意のウェブ高さのH形材製品シリーズを
良好な品質でかつ極めて少ないロール数で製造すること
ができる。
【図1】(a),(b):本発明によるH形材の圧延方
法の概略図。
法の概略図。
【図2】斜行ロール側面角度γと領域III での拡幅量と
の関係の説明図。
の関係の説明図。
【図3】斜行ロール外形の説明図。
【図4】(a),(b),(c):斜行ロールの角度θ
H ,θV が0°の場合の斜行ロール形状を示す模式図。
H ,θV が0°の場合の斜行ロール形状を示す模式図。
【図5】斜行ロールの角度θH >0°,θV =0°の場
合の斜行ロール形状を示す模式図。
合の斜行ロール形状を示す模式図。
【図6】斜行ロールの角度θH >0°,θV >0°の場
合の斜行ロール形状を示す模式図。
合の斜行ロール形状を示す模式図。
【図7】(a),(b):斜行ロール方式圧延法の説明
図。
図。
【図8】(a),(b):斜行ロール方式圧延の装置お
よび圧延機の機能説明図。(c):斜行ロール方式圧延
法による製品の略図。
よび圧延機の機能説明図。(c):斜行ロール方式圧延
法による製品の略図。
【図9】ウェブくびれの説明図。
【図10】(a),(b):従来のH形材圧延装置列の
代表例と、粗,中間,仕上げの各圧延機で圧延された各
材料断面形状の説明図。
代表例と、粗,中間,仕上げの各圧延機で圧延された各
材料断面形状の説明図。
【図11】H形材を圧延するユニバーサル圧延ロールと
被圧延材との関係に基づくユニバーサル圧延機の機能説
明図。
被圧延材との関係に基づくユニバーサル圧延機の機能説
明図。
【図12】ウェブ内幅一定の製品シリーズの説明図。
【図13】ウェブくびれ発生状況を示す説明図。
1 ブレークダウン圧延機 2 RU−E群 2−1 中間ユニバーサル圧延機 2−2 エッジャー圧延機 3 仕上げユニバーサル圧延機 4〜6 圧延材 14 斜行ロール方式圧延機 15,15′ 斜行ロール(従来) 16,16′ 斜行ロール(従来) 15m,15m′ 斜行ロール(本発明) 16m,16m′ 斜行ロール(本発明) 17 形材 18 余肉部
Claims (3)
- 【請求項1】 粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上
げ圧延工程からなる形鋼圧延プロセスの前記中間圧延工
程と仕上げ圧延工程との間で、その中心軸線が圧延方向
に水平な面内でかつ圧延方向に垂直な面に対して所定の
角度θH を有する左右一対の斜行ロールを被圧延材の上
下フランジ内側に配置して、該斜行ロールでウェブ両端
部の余肉を圧下しながらウェブ高さの拡幅を行う形鋼の
圧延法において、被圧延材のフランジ内側面と接触する
ロール外側面が截頭円錐状に形成されるとともに、該ロ
ール外側面とロールの中心軸線に垂直な面とがなす角度
γを15°〜45°に形成した斜行ロールを用いて、ウ
ェブ高さの拡幅を行うことを特徴とするフランジを有す
る形鋼の自在圧延方法。 - 【請求項2】 斜行ロールの中心軸線とウェブに平行な
面との角度θV と該斜行ロールの中心軸線に垂直な面と
前記斜行ロールの外周に接する面との角度γとの差(γ
−θV )を0°〜20°に設定し、ウェブ高さの拡幅を
行うことを特徴とする請求項1記載のフランジを有する
形鋼の自在圧延方法。 - 【請求項3】 斜行ロールによりウェブ高さの拡幅を行
った後、左右一対の竪ローラーでフランジ外側面を押圧
し、フランジ角度を矯正することを特徴とする請求項1
または請求項2記載のフランジを有する形鋼の自在圧延
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1293894A JPH07214101A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | フランジを有する形鋼の自在圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1293894A JPH07214101A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | フランジを有する形鋼の自在圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214101A true JPH07214101A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11819232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1293894A Withdrawn JPH07214101A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | フランジを有する形鋼の自在圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07214101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009262157A (ja) * | 2008-04-21 | 2009-11-12 | Nippon Steel Corp | フランジを有する形鋼の圧延方法 |
CN111299323A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-19 | 北京科技大学 | 一种双转轴式电动伺服柔性斜轧机 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP1293894A patent/JPH07214101A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009262157A (ja) * | 2008-04-21 | 2009-11-12 | Nippon Steel Corp | フランジを有する形鋼の圧延方法 |
CN111299323A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-19 | 北京科技大学 | 一种双转轴式电动伺服柔性斜轧机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |