JPH07195275A - 砥石車、ガラス板の端縁部研削・研磨方法およびガラス板の端縁部研削・研磨装置 - Google Patents
砥石車、ガラス板の端縁部研削・研磨方法およびガラス板の端縁部研削・研磨装置Info
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- JPH07195275A JPH07195275A JP34958693A JP34958693A JPH07195275A JP H07195275 A JPH07195275 A JP H07195275A JP 34958693 A JP34958693 A JP 34958693A JP 34958693 A JP34958693 A JP 34958693A JP H07195275 A JPH07195275 A JP H07195275A
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- grinding
- glass plate
- grinding wheel
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス板の端縁部を1/2円弧状に研削、研
磨する。 【構成】 砥石車14の回転砥面42は円錐台状の第1
砥面38および回転円弧状部40aと平砥面部40bを
有する第2砥面40で構成される。回転円弧状部40a
はガラス板Gの端縁部90の上半部にほぼ密接してお
り、平砥面部40bはガラス板Gの上面92a上に突出
している。第1砥面38はガラス板Gの上面92aにほ
ぼ垂直となっている。下側砥石車14の回転軸Oのガラ
ス板Gの上面92aに対する傾斜角度が鈍角(約95
度)となっているので、境界付近Bにおいても、回転砥
面42を端縁部90に向けて押圧する力が有効に作用す
る。このため境界付近Bにおいても端縁部90を確実に
研削、研磨できる。平砥面部40bがガラス板Gの上面
92a側に突出しているので、ガラス板Gの上面92a
と端縁部90との境界部分に段差を生じることもない。
磨する。 【構成】 砥石車14の回転砥面42は円錐台状の第1
砥面38および回転円弧状部40aと平砥面部40bを
有する第2砥面40で構成される。回転円弧状部40a
はガラス板Gの端縁部90の上半部にほぼ密接してお
り、平砥面部40bはガラス板Gの上面92a上に突出
している。第1砥面38はガラス板Gの上面92aにほ
ぼ垂直となっている。下側砥石車14の回転軸Oのガラ
ス板Gの上面92aに対する傾斜角度が鈍角(約95
度)となっているので、境界付近Bにおいても、回転砥
面42を端縁部90に向けて押圧する力が有効に作用す
る。このため境界付近Bにおいても端縁部90を確実に
研削、研磨できる。平砥面部40bがガラス板Gの上面
92a側に突出しているので、ガラス板Gの上面92a
と端縁部90との境界部分に段差を生じることもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板、特に厚板の
ガラス板の端縁部の研削または研磨に好適な砥石車、同
砥石車を使用するガラス板の端縁部研削・研磨方法およ
び装置に関する。
ガラス板の端縁部の研削または研磨に好適な砥石車、同
砥石車を使用するガラス板の端縁部研削・研磨方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばガラス板をテーブ
ルの天板等に使用する場合、ガラス板の端縁部には面取
および研磨が施されている。従来、このような面取りお
よび研磨においてガラス板の端縁部を断面が円弧状の曲
面に仕上げるために、図10に例示するような砥石車3
00が使用されていた。この砥石車300は断面形状が
ほぼ半円状の回転砥面302を備え、ガラス板304の
端縁部306にこの回転砥面302を当接して回転する
ことによって、ガラス板304の端縁部306を研削ま
たは研磨して断面が円弧状の曲面としていた。
ルの天板等に使用する場合、ガラス板の端縁部には面取
および研磨が施されている。従来、このような面取りお
よび研磨においてガラス板の端縁部を断面が円弧状の曲
面に仕上げるために、図10に例示するような砥石車3
00が使用されていた。この砥石車300は断面形状が
ほぼ半円状の回転砥面302を備え、ガラス板304の
端縁部306にこの回転砥面302を当接して回転する
ことによって、ガラス板304の端縁部306を研削ま
たは研磨して断面が円弧状の曲面としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
(b)に示すように、回転砥面302の外縁付近(図中
Aで示す)では、砥石車300をガラス板304に押し
付ける力の方向(矢印B)、回転砥面302の面の方向
およびガラス板304の端縁部306の被研削・研磨面
とがほぼ平行となっていた。このため、この付近におい
ては被研削・研磨面に回転砥面302を押圧する方向の
力がほとんど作用しないことになり、良好な研削・研磨
ができなかった。また被研削・研磨面に回転砥面302
を押圧するための力を砥石車300の軸方向に沿って作
用させれば、回転砥面302の外縁付近において研削・
研磨させることができるが、このようにしたのではガラ
ス板304の面304aと端縁部306との境界付近に
段差を生じてしまう。したがって、従来のガラス板30
4の端縁部306の研削・研磨は、図10(a)に示す
ように、断面形状が半円に満たない円弧状の曲面とせざ
るを得なかった。
(b)に示すように、回転砥面302の外縁付近(図中
Aで示す)では、砥石車300をガラス板304に押し
付ける力の方向(矢印B)、回転砥面302の面の方向
およびガラス板304の端縁部306の被研削・研磨面
とがほぼ平行となっていた。このため、この付近におい
ては被研削・研磨面に回転砥面302を押圧する方向の
力がほとんど作用しないことになり、良好な研削・研磨
ができなかった。また被研削・研磨面に回転砥面302
を押圧するための力を砥石車300の軸方向に沿って作
用させれば、回転砥面302の外縁付近において研削・
研磨させることができるが、このようにしたのではガラ
ス板304の面304aと端縁部306との境界付近に
段差を生じてしまう。したがって、従来のガラス板30
4の端縁部306の研削・研磨は、図10(a)に示す
ように、断面形状が半円に満たない円弧状の曲面とせざ
るを得なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、第1の発明の砥石車は、回転軸の廻りに
回転する略円盤状の基盤の一方の端縁に沿って形成され
た回転砥面にて被加工物を研削または研磨する砥石車で
あって、上記回転砥面に、円錐台の側面状の第1砥面
と、該第1砥面の大径側に連なる回転円弧状部を有する
第2砥面とを設けたことを特徴とする。
の手段として、第1の発明の砥石車は、回転軸の廻りに
回転する略円盤状の基盤の一方の端縁に沿って形成され
た回転砥面にて被加工物を研削または研磨する砥石車で
あって、上記回転砥面に、円錐台の側面状の第1砥面
と、該第1砥面の大径側に連なる回転円弧状部を有する
第2砥面とを設けたことを特徴とする。
【0005】また第2の発明の2連型の砥石車は、上記
第1の発明の砥石車一対を上記回転砥面が形成された端
縁と反対側において互いに略同軸に連結したことを特徴
とする。次に、第3の発明のガラス板の端縁部研削・研
磨方法は、上記第1または第2の発明の砥石車を使用し
て、ガラス板の一方の面から該ガラス板の概ね1/2の
厚さに相当する範囲の該ガラス板の端縁部を研削または
研磨する方法であって、上記一方の面に対する上記砥石
車の回転軸の傾斜角度を鈍角に保って上記回転砥面を上
記ガラス板の端縁部に当接して上記砥石車を回転させて
上記ガラス板の端縁部を研削または研磨することを要旨
とする。
第1の発明の砥石車一対を上記回転砥面が形成された端
縁と反対側において互いに略同軸に連結したことを特徴
とする。次に、第3の発明のガラス板の端縁部研削・研
磨方法は、上記第1または第2の発明の砥石車を使用し
て、ガラス板の一方の面から該ガラス板の概ね1/2の
厚さに相当する範囲の該ガラス板の端縁部を研削または
研磨する方法であって、上記一方の面に対する上記砥石
車の回転軸の傾斜角度を鈍角に保って上記回転砥面を上
記ガラス板の端縁部に当接して上記砥石車を回転させて
上記ガラス板の端縁部を研削または研磨することを要旨
とする。
【0006】最後に、第4の発明のガラス板の端縁部研
削・研磨装置は、ガラス板の端縁部を研削または研磨す
るガラス板の端縁部研削・研磨装置において、第1また
は第2の発明の砥石車を装着したことを特徴とする。
削・研磨装置は、ガラス板の端縁部を研削または研磨す
るガラス板の端縁部研削・研磨装置において、第1また
は第2の発明の砥石車を装着したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記第1の発明の砥石車においては、回転砥面
に、円錐台の側面状の第1砥面と、該第1砥面の大径側
に連なる回転円弧状部を有する第2砥面とを設けてい
る。ここで、回転円弧状とは、円弧を、該円弧を含む円
を想定した場合に該円の外側に位置する中心軸の廻りに
回転させたときに形成される回転体の側面に相当する形
状をいう。したがって、この回転円弧状部の上記回転体
の半径に沿った断面形状は円弧となっている。
に、円錐台の側面状の第1砥面と、該第1砥面の大径側
に連なる回転円弧状部を有する第2砥面とを設けてい
る。ここで、回転円弧状とは、円弧を、該円弧を含む円
を想定した場合に該円の外側に位置する中心軸の廻りに
回転させたときに形成される回転体の側面に相当する形
状をいう。したがって、この回転円弧状部の上記回転体
の半径に沿った断面形状は円弧となっている。
【0008】この砥石車を使用するに当たっては、ガラ
ス板の一方の面に対する砥石車の回転軸の傾斜角度を、
ほぼ(90度+第1砥面と回転軸との角度)に相当する
鈍角に保って砥石車の回転砥面をガラス板の端縁部に当
接する。この際、第2砥面の一部をガラス板の一方の面
側に突出させ、第1砥面をガラス板の他方の面側に位置
させる。なお、砥石車は、上記当接に先だって回転状態
とするのが好ましい。
ス板の一方の面に対する砥石車の回転軸の傾斜角度を、
ほぼ(90度+第1砥面と回転軸との角度)に相当する
鈍角に保って砥石車の回転砥面をガラス板の端縁部に当
接する。この際、第2砥面の一部をガラス板の一方の面
側に突出させ、第1砥面をガラス板の他方の面側に位置
させる。なお、砥石車は、上記当接に先だって回転状態
とするのが好ましい。
【0009】その半径方向に沿って砥石車をガラス板の
端縁部に押圧しつつ砥石車を回転させると、ガラス板の
端縁部は回転砥面の形状に応じた形状に研削または研磨
される。回転砥面は上記砥石車の回転軸の傾斜角度に応
じた角度でガラス板の端縁部に当接されるので、第2砥
面を被研削面または被研磨面に向かって押圧する力は、
ガラス板の一方の面と端縁部との境界付近においても有
効に作用し、良好な研削・研磨ができる。したがって、
第2砥面に例えば1/4円に相当する回転円弧状部を設
けておけば、ガラス板の端縁部を、ガラス板の一方の面
から他方の面側に向かって、ほぼ1/4円に相当する円
弧状に研削または研磨できる。この後、他方の面側も同
様に研削または研磨すれば、ガラス板の両面側からそれ
ぞれ1/4円に相当する円弧状の研削面または研磨面を
得られる。第2砥面の円弧状部の半径をガラス板の板厚
のほぼ1/2としておけば、上記のように2回の作業に
よってガラス板の端縁部を半円状に研削または研磨でき
る。なお、ガラス板の一方の面に対する砥石車の回転軸
の傾斜角度を、ほぼ(90度+第1砥面と回転軸との角
度)に相当する鈍角に保っているので、ガラス板の第1
砥面に当接される部分が過剰に研削または研磨されるこ
とはない。
端縁部に押圧しつつ砥石車を回転させると、ガラス板の
端縁部は回転砥面の形状に応じた形状に研削または研磨
される。回転砥面は上記砥石車の回転軸の傾斜角度に応
じた角度でガラス板の端縁部に当接されるので、第2砥
面を被研削面または被研磨面に向かって押圧する力は、
ガラス板の一方の面と端縁部との境界付近においても有
効に作用し、良好な研削・研磨ができる。したがって、
第2砥面に例えば1/4円に相当する回転円弧状部を設
けておけば、ガラス板の端縁部を、ガラス板の一方の面
から他方の面側に向かって、ほぼ1/4円に相当する円
弧状に研削または研磨できる。この後、他方の面側も同
様に研削または研磨すれば、ガラス板の両面側からそれ
ぞれ1/4円に相当する円弧状の研削面または研磨面を
得られる。第2砥面の円弧状部の半径をガラス板の板厚
のほぼ1/2としておけば、上記のように2回の作業に
よってガラス板の端縁部を半円状に研削または研磨でき
る。なお、ガラス板の一方の面に対する砥石車の回転軸
の傾斜角度を、ほぼ(90度+第1砥面と回転軸との角
度)に相当する鈍角に保っているので、ガラス板の第1
砥面に当接される部分が過剰に研削または研磨されるこ
とはない。
【0010】このように、第1の発明の砥石車を使用す
ればガラス板の一方の面と端縁部との境界付近において
も円弧状に研削・研磨が可能であり、断面がほぼ半円状
の研削面または研磨面を得ることができる。第2の発明
の2連型の砥石車は第1の発明の砥石車と同様に使用可
能で、同様の効果を実現できる。しかも、一対の砥石車
の一方で上述の2回の研削または研磨の内の第1回目の
研削または研磨をし他方の砥石車で第2回目の研削また
は研磨をできるので、2回の研削または研磨に際して砥
石車の向きの反転や砥石車の交換の必要はない。このた
め研削または研磨作業の効率が良くなる。
ればガラス板の一方の面と端縁部との境界付近において
も円弧状に研削・研磨が可能であり、断面がほぼ半円状
の研削面または研磨面を得ることができる。第2の発明
の2連型の砥石車は第1の発明の砥石車と同様に使用可
能で、同様の効果を実現できる。しかも、一対の砥石車
の一方で上述の2回の研削または研磨の内の第1回目の
研削または研磨をし他方の砥石車で第2回目の研削また
は研磨をできるので、2回の研削または研磨に際して砥
石車の向きの反転や砥石車の交換の必要はない。このた
め研削または研磨作業の効率が良くなる。
【0011】また、第3の発明のガラス板の端縁部研削
・研磨方法によれば、上記と同様の効果を実現できる。
さらに、第4の発明のガラス板の端縁部研削・研磨装置
においても、上記と同様の効果を実現できる。
・研磨方法によれば、上記と同様の効果を実現できる。
さらに、第4の発明のガラス板の端縁部研削・研磨装置
においても、上記と同様の効果を実現できる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、本実施例の砥石車10は、上側砥石車12と
下側砥石車14とを互いに背面側で連結した2連型で、
上側砥石車12の中央部には、砥石車10を使用する装
置に装着するためのチャック軸16が固着されている。
これらの上側砥石車12、下側砥石車14およびチャッ
ク軸16は互いにほぼ同心である。
すように、本実施例の砥石車10は、上側砥石車12と
下側砥石車14とを互いに背面側で連結した2連型で、
上側砥石車12の中央部には、砥石車10を使用する装
置に装着するためのチャック軸16が固着されている。
これらの上側砥石車12、下側砥石車14およびチャッ
ク軸16は互いにほぼ同心である。
【0013】上側砥石車12は、チャック軸16が固着
されている円盤状で金属製の心部材18と心部材18の
外周を取り巻くようにして心部材18に外嵌、固着され
ている金属製の環部材20とを備えている。また環部材
20には、中心部に貫通孔22aを有する金属製の連結
部材22が複数のボルト24を介して締付け固定されて
いる。
されている円盤状で金属製の心部材18と心部材18の
外周を取り巻くようにして心部材18に外嵌、固着され
ている金属製の環部材20とを備えている。また環部材
20には、中心部に貫通孔22aを有する金属製の連結
部材22が複数のボルト24を介して締付け固定されて
いる。
【0014】環部材20の上面20aから外周面20b
にかけては、環部材20の端縁部20cが切り欠かれて
おり、断面が略円弧状のダイヤモンド砥石26が固着さ
れている。このダイヤモンド砥石26の上面20a側に
は約5度の傾斜角度を有する円錐台の側面状の第1砥面
28が設けられている。ダイヤモンド砥石26には、第
1砥面28に連続して、ほぼ1/4円弧を上側砥石車1
2の軸心廻りに回転して形成される回転円弧状部30a
が設けられている。また回転円弧状部30aの外周に
は、上側砥石車12の軸心とほぼ直交する方向に沿った
幅wの環状の平砥面部30bが連なっており、回転円弧
状部30aと平砥面部30bとで第2砥面30が形成さ
れている。これら第1砥面28および第2砥面30は上
側砥石車12とほぼ同心であり、両砥面28、30にて
ダイヤモンド砥石26の回転砥面32が構成されてい
る。
にかけては、環部材20の端縁部20cが切り欠かれて
おり、断面が略円弧状のダイヤモンド砥石26が固着さ
れている。このダイヤモンド砥石26の上面20a側に
は約5度の傾斜角度を有する円錐台の側面状の第1砥面
28が設けられている。ダイヤモンド砥石26には、第
1砥面28に連続して、ほぼ1/4円弧を上側砥石車1
2の軸心廻りに回転して形成される回転円弧状部30a
が設けられている。また回転円弧状部30aの外周に
は、上側砥石車12の軸心とほぼ直交する方向に沿った
幅wの環状の平砥面部30bが連なっており、回転円弧
状部30aと平砥面部30bとで第2砥面30が形成さ
れている。これら第1砥面28および第2砥面30は上
側砥石車12とほぼ同心であり、両砥面28、30にて
ダイヤモンド砥石26の回転砥面32が構成されてい
る。
【0015】他方、連結部材22に埋設されている複数
のボルト33を介して上側砥石車12に連結されている
下側砥石車14は、中心部に設けられた貫通孔34aと
貫通孔34aの外周に沿って設けられた環状の溝34b
とを有する金属製の基盤34を備えている。貫通孔34
aは連結部材22の貫通孔22aとほぼ同径、同心であ
り、貫通孔34aと貫通孔22aとは一連となって治具
穴35を構成している。この治具穴35は、砥石車10
を保管する際に、治具穴35を円柱状の保管用治具(図
示略)に嵌合させるために設けられている。
のボルト33を介して上側砥石車12に連結されている
下側砥石車14は、中心部に設けられた貫通孔34aと
貫通孔34aの外周に沿って設けられた環状の溝34b
とを有する金属製の基盤34を備えている。貫通孔34
aは連結部材22の貫通孔22aとほぼ同径、同心であ
り、貫通孔34aと貫通孔22aとは一連となって治具
穴35を構成している。この治具穴35は、砥石車10
を保管する際に、治具穴35を円柱状の保管用治具(図
示略)に嵌合させるために設けられている。
【0016】この基盤34の下面34c側の端縁部34
dは切り欠かれており、この端縁部34dの切り欠き部
分には上側砥石車12と同様にダイヤモンド砥石36が
固着されている。このダイヤモンド砥石36は、上側砥
石車12のダイヤモンド砥石26と同様に、円錐台の側
面状の第1砥面38、ほぼ1/4円弧を下側砥石車14
の軸心廻りに回転して形成される回転円弧状部40aと
幅wの環状の平砥面部40bとで形成される第2砥面4
0が連続して設けられている。また、これら第1砥面3
8および第2砥面40は下側砥石車14とほぼ同心であ
り、両砥面38、40にてダイヤモンド砥石36の回転
砥面42が構成されている。
dは切り欠かれており、この端縁部34dの切り欠き部
分には上側砥石車12と同様にダイヤモンド砥石36が
固着されている。このダイヤモンド砥石36は、上側砥
石車12のダイヤモンド砥石26と同様に、円錐台の側
面状の第1砥面38、ほぼ1/4円弧を下側砥石車14
の軸心廻りに回転して形成される回転円弧状部40aと
幅wの環状の平砥面部40bとで形成される第2砥面4
0が連続して設けられている。また、これら第1砥面3
8および第2砥面40は下側砥石車14とほぼ同心であ
り、両砥面38、40にてダイヤモンド砥石36の回転
砥面42が構成されている。
【0017】さらに、図2に示すように、ダイヤモンド
砥石26、36には半径方向に沿ってそれぞれ24本の
スリット44が等間隔で穿設されている。これらスリッ
ト44は、砥石車10を研削または研磨に用いる際に、
冷却水の通路となる。図3に示すように、この砥石車1
0を使用するガラス板の端縁部研削・研磨装置(以下、
単に研削研磨装置ともいう)50の定盤52には、ガラ
ス板Gを載置するための4本の支持柱54(1本のみ図
示)が立設されている。これら支持柱54の上端には吸
盤(図示略)が設置されており、ガラス板Gを吸着、保
持可能である。研削研磨装置50は、Y軸に沿って定盤
52上を往復水平移動する門型の枠体(図示略)を備え
ている。この枠体には、X軸に沿って往復水平移動する
トラバーサ(図示略)が装着されている。このトラバー
サには、鉛直方向のZ軸に沿って往復移動可能であると
共に鉛直方向のC軸を軸心として回転可能な鉛直腕56
が装着されており、鉛直腕56には、C軸と直交する水
平方向のA軸を軸心として揺動可能な揺動腕58が装着
されている。なお、揺動腕58の先端には、チャック
(図示略)を介して砥石車10を取り付け、取り外し可
能となっている。また揺動腕58には、砥石車10を回
転駆動する砥石モータ(図示略)が備えられている。し
たがって、揺動腕58の先端に装着された砥石車10の
位置を、水平方向(X軸、Y軸)、鉛直方向(Z軸)、
水平面回転(C軸廻り)および鉛直面回転(A軸廻り)
の5軸について変動可能であると共に砥石車10を回転
駆動可能である。
砥石26、36には半径方向に沿ってそれぞれ24本の
スリット44が等間隔で穿設されている。これらスリッ
ト44は、砥石車10を研削または研磨に用いる際に、
冷却水の通路となる。図3に示すように、この砥石車1
0を使用するガラス板の端縁部研削・研磨装置(以下、
単に研削研磨装置ともいう)50の定盤52には、ガラ
ス板Gを載置するための4本の支持柱54(1本のみ図
示)が立設されている。これら支持柱54の上端には吸
盤(図示略)が設置されており、ガラス板Gを吸着、保
持可能である。研削研磨装置50は、Y軸に沿って定盤
52上を往復水平移動する門型の枠体(図示略)を備え
ている。この枠体には、X軸に沿って往復水平移動する
トラバーサ(図示略)が装着されている。このトラバー
サには、鉛直方向のZ軸に沿って往復移動可能であると
共に鉛直方向のC軸を軸心として回転可能な鉛直腕56
が装着されており、鉛直腕56には、C軸と直交する水
平方向のA軸を軸心として揺動可能な揺動腕58が装着
されている。なお、揺動腕58の先端には、チャック
(図示略)を介して砥石車10を取り付け、取り外し可
能となっている。また揺動腕58には、砥石車10を回
転駆動する砥石モータ(図示略)が備えられている。し
たがって、揺動腕58の先端に装着された砥石車10の
位置を、水平方向(X軸、Y軸)、鉛直方向(Z軸)、
水平面回転(C軸廻り)および鉛直面回転(A軸廻り)
の5軸について変動可能であると共に砥石車10を回転
駆動可能である。
【0018】また研削研磨装置50には、上記5軸につ
いての砥石車10の位置および姿勢を制御するための制
御ユニット60が備えられている。この制御ユニット6
0は、CPU、RAM、ROM、A/Dコンバータ等を
有する周知のマイクロコンピュータを内蔵し、予め記憶
されているプログラムおよび入力パネル(図示略)を介
して入力される指示に従って各種の処理を実行可能であ
り、NC制御装置として知られる機器である。この制御
ユニット60には、枠体を水平移動させるためのY軸モ
ータ(図示略)を稼動および停止させるY軸駆動回路6
2、トラバーサを水平移動させるためのX軸モータ(図
示略)を稼動および停止させるX軸駆動回路64、鉛直
腕56を上下移動させるためのZ軸モータ(図示略)を
稼動および停止させるZ軸駆動回路66、鉛直腕56を
回転させるためのC軸モータ(図示略)を稼動および停
止させるC軸駆動回路68、揺動腕58を揺動させるた
めのA軸モータ(図示略)を稼動および停止させるA軸
駆動回路70および砥石モータを稼動および停止させる
砥石駆動回路72が接続されており、制御ユニット60
はこれらの駆動回路62〜72の作動を制御可能であ
る。したがって、制御ユニット60によって駆動回路6
2〜72を制御することによって、砥石車10の5軸に
ついての位置並びに姿勢の制御および砥石車10の回転
の制御が可能である。
いての砥石車10の位置および姿勢を制御するための制
御ユニット60が備えられている。この制御ユニット6
0は、CPU、RAM、ROM、A/Dコンバータ等を
有する周知のマイクロコンピュータを内蔵し、予め記憶
されているプログラムおよび入力パネル(図示略)を介
して入力される指示に従って各種の処理を実行可能であ
り、NC制御装置として知られる機器である。この制御
ユニット60には、枠体を水平移動させるためのY軸モ
ータ(図示略)を稼動および停止させるY軸駆動回路6
2、トラバーサを水平移動させるためのX軸モータ(図
示略)を稼動および停止させるX軸駆動回路64、鉛直
腕56を上下移動させるためのZ軸モータ(図示略)を
稼動および停止させるZ軸駆動回路66、鉛直腕56を
回転させるためのC軸モータ(図示略)を稼動および停
止させるC軸駆動回路68、揺動腕58を揺動させるた
めのA軸モータ(図示略)を稼動および停止させるA軸
駆動回路70および砥石モータを稼動および停止させる
砥石駆動回路72が接続されており、制御ユニット60
はこれらの駆動回路62〜72の作動を制御可能であ
る。したがって、制御ユニット60によって駆動回路6
2〜72を制御することによって、砥石車10の5軸に
ついての位置並びに姿勢の制御および砥石車10の回転
の制御が可能である。
【0019】次に、上記の研削研磨装置50によってガ
ラス板Gの端縁部の研削・研磨を実施する場合について
説明する。まず研削・研磨作業に先だって制御ユニット
60に作業データを入力する。図4に示すように、制御
ユニット60に、操作パネルを介して各種の作業データ
を入力する(ステップ1000)。ここで入力される作
業データとしては、ガラス板Gの母材および仕上げ時の
幾何学的な形状(例えば長方形、正方形、円形、楕円形
等)並びに寸法、研削または研磨工程の設定等に関する
データである。工程の設定においては、面取、研磨等の
加工種別、加工後の端縁部の形状、1回研磨や2回研磨
等の加工ステップ、各加工ステップにおいて使用する砥
石車の選定等が入力される。1枚のガラス板Gの研削・
研磨作業に必要な作業データが入力されると、制御ユニ
ット60はこれを記憶して入力モードを終了する。
ラス板Gの端縁部の研削・研磨を実施する場合について
説明する。まず研削・研磨作業に先だって制御ユニット
60に作業データを入力する。図4に示すように、制御
ユニット60に、操作パネルを介して各種の作業データ
を入力する(ステップ1000)。ここで入力される作
業データとしては、ガラス板Gの母材および仕上げ時の
幾何学的な形状(例えば長方形、正方形、円形、楕円形
等)並びに寸法、研削または研磨工程の設定等に関する
データである。工程の設定においては、面取、研磨等の
加工種別、加工後の端縁部の形状、1回研磨や2回研磨
等の加工ステップ、各加工ステップにおいて使用する砥
石車の選定等が入力される。1枚のガラス板Gの研削・
研磨作業に必要な作業データが入力されると、制御ユニ
ット60はこれを記憶して入力モードを終了する。
【0020】入力モードを終了後オペレータによって作
業開始が指示されると、制御ユニット60は図5に示さ
れる実行モードを開始する。この実行モードでは、制御
ユニット60は、上記入力された作業データを読み取っ
て該データに応じた研削・研磨作業を実施すべく駆動回
路62〜72を制御する他、プログラムに従った処理を
行う(ステップ2000)。
業開始が指示されると、制御ユニット60は図5に示さ
れる実行モードを開始する。この実行モードでは、制御
ユニット60は、上記入力された作業データを読み取っ
て該データに応じた研削・研磨作業を実施すべく駆動回
路62〜72を制御する他、プログラムに従った処理を
行う(ステップ2000)。
【0021】この作業においてガラス板Gの端縁部90
を断面が1/2円弧状の曲面に研磨する場合について、
図6を参照して説明する。図6に示すように、1/2円
弧研磨に先立つ工程においてガラス板Gの端縁部90に
は45度の研削が実施され、ガラス板Gの上面92aお
よび下面92bに対して45度傾斜する上側および下側
斜縁90a、90bが形成されている(図6(b)参
照)。
を断面が1/2円弧状の曲面に研磨する場合について、
図6を参照して説明する。図6に示すように、1/2円
弧研磨に先立つ工程においてガラス板Gの端縁部90に
は45度の研削が実施され、ガラス板Gの上面92aお
よび下面92bに対して45度傾斜する上側および下側
斜縁90a、90bが形成されている(図6(b)参
照)。
【0022】まず図6(b)に示す状態のガラス板Gの
上側斜縁90a側が、ほぼ1/4円弧状に研磨される。
研磨に当たっては、研削研磨装置50に装着されている
砥石車10を回転させた状態で、砥石車10の下側砥石
車14の回転砥面42を、端縁部90の上側斜縁90a
を含む上半部に当接させる。この際、研削研磨装置50
の各駆動回路62〜72は、砥石車10(下側砥石車1
4)の回転軸Oを鉛直軸Vに対して約5度傾け、回転砥
面42を端縁部90に押し当てるように、制御ユニット
60によって制御されている。
上側斜縁90a側が、ほぼ1/4円弧状に研磨される。
研磨に当たっては、研削研磨装置50に装着されている
砥石車10を回転させた状態で、砥石車10の下側砥石
車14の回転砥面42を、端縁部90の上側斜縁90a
を含む上半部に当接させる。この際、研削研磨装置50
の各駆動回路62〜72は、砥石車10(下側砥石車1
4)の回転軸Oを鉛直軸Vに対して約5度傾け、回転砥
面42を端縁部90に押し当てるように、制御ユニット
60によって制御されている。
【0023】図7に示すように、砥石車10(下側砥石
車14)は自転(矢印R1)しつつガラス板Gの端縁部
90に沿ってガラス板Gの廻りを公転(矢印R2)し、
回転砥面42で公転方向前方のガラス板Gの端縁部90
を研削・研磨して行く。この際、砥石車10(下側砥石
車14)は、回転砥面42の摩耗に対応するために、矢
印R2方向に進むに従って一定の比率でガラス板Gの中
心方向に移動するように制御される。したがって、砥石
車10(下側砥石車14)の中心の軌跡は、完全な円形
ではなく、ゆるやかな渦巻線状となる。なお、図中に破
線で示すのは研削・研磨後に見込まれる端縁部90の外
形線である。
車14)は自転(矢印R1)しつつガラス板Gの端縁部
90に沿ってガラス板Gの廻りを公転(矢印R2)し、
回転砥面42で公転方向前方のガラス板Gの端縁部90
を研削・研磨して行く。この際、砥石車10(下側砥石
車14)は、回転砥面42の摩耗に対応するために、矢
印R2方向に進むに従って一定の比率でガラス板Gの中
心方向に移動するように制御される。したがって、砥石
車10(下側砥石車14)の中心の軌跡は、完全な円形
ではなく、ゆるやかな渦巻線状となる。なお、図中に破
線で示すのは研削・研磨後に見込まれる端縁部90の外
形線である。
【0024】図6(a)は図7におけるP−P線に従っ
た一部断面図であるが、この図6(a)に示すように、
第2砥面40の回転円弧状部40aはガラス板Gの端縁
部90の上半部にほぼ密接しており、平砥面部40bは
ガラス板Gの上面92a上に突出している。また端縁部
90に当接する部分では、第1砥面38はガラス板Gの
上下面92a、92bに対してほぼ垂直となっている。
砥石車10(下側砥石車14)の回転軸Oのガラス板G
の上面92aに対する傾斜角度が鈍角(約95度)とな
っているので、上面92aとの境界付近Bにおいても、
回転砥面42を端縁部90の被研磨面側に向けて押圧す
る力が有効に作用する。このため境界付近Bにおいても
ガラス板Gの端縁部90を確実に研削・研磨できる。ま
た平砥面部40bがガラス板Gの上面92a側に突出し
ているので、ガラス板Gの上面92aと端縁部90との
境界部分に段差を生じることもない。
た一部断面図であるが、この図6(a)に示すように、
第2砥面40の回転円弧状部40aはガラス板Gの端縁
部90の上半部にほぼ密接しており、平砥面部40bは
ガラス板Gの上面92a上に突出している。また端縁部
90に当接する部分では、第1砥面38はガラス板Gの
上下面92a、92bに対してほぼ垂直となっている。
砥石車10(下側砥石車14)の回転軸Oのガラス板G
の上面92aに対する傾斜角度が鈍角(約95度)とな
っているので、上面92aとの境界付近Bにおいても、
回転砥面42を端縁部90の被研磨面側に向けて押圧す
る力が有効に作用する。このため境界付近Bにおいても
ガラス板Gの端縁部90を確実に研削・研磨できる。ま
た平砥面部40bがガラス板Gの上面92a側に突出し
ているので、ガラス板Gの上面92aと端縁部90との
境界部分に段差を生じることもない。
【0025】上述のようにしてガラス板Gの上面92a
側の端縁部90を、断面がほぼ1/4円弧状の曲面に研
削・研磨した後、下面92b側も同様に研削・研磨すれ
ば、端縁部90を、断面がほぼ1/2円弧状の曲面に仕
上げることができる。なお、下面92b側の研削・研磨
に当たっては上側砥石車12が使用され、その回転軸を
上述の場合とは逆側に約5度傾斜させる。
側の端縁部90を、断面がほぼ1/4円弧状の曲面に研
削・研磨した後、下面92b側も同様に研削・研磨すれ
ば、端縁部90を、断面がほぼ1/2円弧状の曲面に仕
上げることができる。なお、下面92b側の研削・研磨
に当たっては上側砥石車12が使用され、その回転軸を
上述の場合とは逆側に約5度傾斜させる。
【0026】さらに上述のように研削・研磨した後、仕
上げ研磨用の砥石車を使用して上述と同様の手順にて仕
上げ研磨すれば、ガラス板の端縁部を一層良好な研磨面
とすることができる。以上実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に実施できる。
上げ研磨用の砥石車を使用して上述と同様の手順にて仕
上げ研磨すれば、ガラス板の端縁部を一層良好な研磨面
とすることができる。以上実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に実施できる。
【0027】上記実施例では2連型の砥石車を使用した
が、1枚型の砥石車を2枚使用して、ガラス板の上面側
および下面側をそれぞれ異なる砥石車で研削・研磨して
もよい。また2連型の砥石車としては、上述のようにほ
ほ同形の回転砥面を有するものを1組として使用するの
みでなく、図8に示すように、寸法の異なる回転砥面1
02、104を有する上側砥石車106、下側砥石車1
08を一対として2連型の砥石車110としてもよい。
このような砥石車110を使用すれば、互いに曲率(r
1、r2)の異なる2部分112、114からなる円弧
状曲面116を得ることができる。さらに、図9に示す
ように、上面側の1/4円弧状の部分122と下面側の
1/4円弧状の部分124との間に平坦部126を有す
る端縁部128とすることも可能であり(図9
(a))、この際上下の円弧状の部分132、134の
曲率(r4、r5)を異ならせることもできる(図9
(b))。なお、図8および図9に示す加工例について
も、2連型砥石車、1枚型の砥石車のいずれを使用して
も加工可能である。
が、1枚型の砥石車を2枚使用して、ガラス板の上面側
および下面側をそれぞれ異なる砥石車で研削・研磨して
もよい。また2連型の砥石車としては、上述のようにほ
ほ同形の回転砥面を有するものを1組として使用するの
みでなく、図8に示すように、寸法の異なる回転砥面1
02、104を有する上側砥石車106、下側砥石車1
08を一対として2連型の砥石車110としてもよい。
このような砥石車110を使用すれば、互いに曲率(r
1、r2)の異なる2部分112、114からなる円弧
状曲面116を得ることができる。さらに、図9に示す
ように、上面側の1/4円弧状の部分122と下面側の
1/4円弧状の部分124との間に平坦部126を有す
る端縁部128とすることも可能であり(図9
(a))、この際上下の円弧状の部分132、134の
曲率(r4、r5)を異ならせることもできる(図9
(b))。なお、図8および図9に示す加工例について
も、2連型砥石車、1枚型の砥石車のいずれを使用して
も加工可能である。
【0028】上記実施例ではダイヤモンド砥石を使用し
ているが、本発明においてはダイヤモンド砥石に限ら
ず、超硬砥石その他の砥材を使用できる。なお、第1砥
面の傾斜角度は上述の5度に限らない。この傾斜角度が
10度異かであれば実用上問題のない研削・研磨が実現
できるが、好ましくは7度以下である。また、上記実施
例では第1砥面と第2砥面との接続部分に稜線が形成さ
れるが、このようにする必要はなく、例えば第2砥面の
接線に沿って第1砥面を形成することもできる。さら
に、平砥面部は必ずしも形成される必要はなく、研削・
研磨時において第2砥面の一部がガラス板の面上に突出
していればよい。
ているが、本発明においてはダイヤモンド砥石に限ら
ず、超硬砥石その他の砥材を使用できる。なお、第1砥
面の傾斜角度は上述の5度に限らない。この傾斜角度が
10度異かであれば実用上問題のない研削・研磨が実現
できるが、好ましくは7度以下である。また、上記実施
例では第1砥面と第2砥面との接続部分に稜線が形成さ
れるが、このようにする必要はなく、例えば第2砥面の
接線に沿って第1砥面を形成することもできる。さら
に、平砥面部は必ずしも形成される必要はなく、研削・
研磨時において第2砥面の一部がガラス板の面上に突出
していればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明の砥石
車を使用すれば、ガラス板の一方の面と端縁部との境界
付近においても円弧状に研削・研磨が可能であり、ほぼ
半円状の研削面または研磨面を得ることができる。
車を使用すれば、ガラス板の一方の面と端縁部との境界
付近においても円弧状に研削・研磨が可能であり、ほぼ
半円状の研削面または研磨面を得ることができる。
【0030】第2の発明の2連型の砥石車は第1の発明
の砥石車と同様に使用可能で、同様の効果を実現でき
る。しかも、一対の砥石車の一方で上述の2回の研削ま
たは研磨の内の第1回目の研削または研磨をし他方の砥
石車で第2回目の研削または研磨をできるので、2回の
研削または研磨に際して砥石車の向きの反転や砥石車の
交換の必要はない。このため研削または研磨作業の効率
が良くなる。
の砥石車と同様に使用可能で、同様の効果を実現でき
る。しかも、一対の砥石車の一方で上述の2回の研削ま
たは研磨の内の第1回目の研削または研磨をし他方の砥
石車で第2回目の研削または研磨をできるので、2回の
研削または研磨に際して砥石車の向きの反転や砥石車の
交換の必要はない。このため研削または研磨作業の効率
が良くなる。
【0031】また、第3の発明のガラス板の端縁部研削
・研磨方法によれば、上記と同様の効果を実現できる。
さらに、第4の発明のガラス板の端縁部研削・研磨装置
においても、上記と同様の効果を実現できる。
・研磨方法によれば、上記と同様の効果を実現できる。
さらに、第4の発明のガラス板の端縁部研削・研磨装置
においても、上記と同様の効果を実現できる。
【図1】 実施例の砥石車の一部断面正面図である。
【図2】 実施例の砥石車のスリット付近の一部拡大図
である。
である。
【図3】 実施例のガラス板の端縁部研削・研磨装置の
概要の説明図である。
概要の説明図である。
【図4】 実施例のガラス板の端縁部研削・研磨装置の
制御ユニットにおける入力モードのフローチャートであ
る。
制御ユニットにおける入力モードのフローチャートであ
る。
【図5】 実施例のガラス板の端縁部研削・研磨装置の
制御ユニットにおける実行モードのフローチャートであ
る。
制御ユニットにおける実行モードのフローチャートであ
る。
【図6】 実施例のガラス板の端縁部研削・研磨装置で
研削・研磨するガラス板の端縁部の説明図であり、図6
(a)は端縁部と回転砥面との接触状態を表す一部断面
図、図6(b)は45度研削された状態の端縁部の断面
図、図6(c)は1/2円弧状の曲面に研磨された状態
の端縁部の断面図である。
研削・研磨するガラス板の端縁部の説明図であり、図6
(a)は端縁部と回転砥面との接触状態を表す一部断面
図、図6(b)は45度研削された状態の端縁部の断面
図、図6(c)は1/2円弧状の曲面に研磨された状態
の端縁部の断面図である。
【図7】 実施例のガラス板の端縁部研削・研磨装置で
ガラス板の端縁部を研削・研磨する際のガラス板と砥石
車との相対位置の説明図である。
ガラス板の端縁部を研削・研磨する際のガラス板と砥石
車との相対位置の説明図である。
【図8】 実施例の砥石車の変形例の説明図であり、図
8(a)は砥石車の一部断面図、図8(b)はその砥石
車によって研磨した端縁部の断面図である。
8(a)は砥石車の一部断面図、図8(b)はその砥石
車によって研磨した端縁部の断面図である。
【図9】 本発明の砥石車による加工例の説明図であ
り、図9(a)は同曲率の1/4円弧状部分を形成した
例の一部断面図、図9(b)は異曲率1/4円弧状部分
を形成した例の一部断面図である。
り、図9(a)は同曲率の1/4円弧状部分を形成した
例の一部断面図、図9(b)は異曲率1/4円弧状部分
を形成した例の一部断面図である。
【図10】 従来技術の説明図であり、図10(a)は
1/2円弧に満たない加工例の説明図、図10(b)は
従来技術の問題点の説明図である。
1/2円弧に満たない加工例の説明図、図10(b)は
従来技術の問題点の説明図である。
10・・・砥石車、12・・・上側砥石車、14・・・
下側砥石車、18・・・心部材(基盤)、20・・・環
部材(基盤)、20c・・・端縁部(端縁)、28・・
・第1砥面、30・・・第2砥面、30a・・・回転円
弧状部、30b・・・平砥面部、32・・・回転砥面、
34・・・基盤、34d・・・端縁部(端縁)、38・
・・第1砥面、40・・・第2砥面、40a・・・回転
円弧状部、40b・・・平砥面、40b・・・平砥面
部、42・・・回転砥面、50・・・研削研磨装置、5
6・・・鉛直腕、58・・・揺動腕、60・・・制御ユ
ニット(制御手段)、90・・・端縁部、92a・・・
上面(一方の面)、92b・・・下面(一方の面)、G
・・・ガラス板、O・・・回転軸。
下側砥石車、18・・・心部材(基盤)、20・・・環
部材(基盤)、20c・・・端縁部(端縁)、28・・
・第1砥面、30・・・第2砥面、30a・・・回転円
弧状部、30b・・・平砥面部、32・・・回転砥面、
34・・・基盤、34d・・・端縁部(端縁)、38・
・・第1砥面、40・・・第2砥面、40a・・・回転
円弧状部、40b・・・平砥面、40b・・・平砥面
部、42・・・回転砥面、50・・・研削研磨装置、5
6・・・鉛直腕、58・・・揺動腕、60・・・制御ユ
ニット(制御手段)、90・・・端縁部、92a・・・
上面(一方の面)、92b・・・下面(一方の面)、G
・・・ガラス板、O・・・回転軸。
Claims (8)
- 【請求項1】 回転軸の廻りに回転する略円盤状の基盤
の一方の端縁に沿って形成された回転砥面にて被加工物
を研削または研磨する砥石車であって、 上記回転砥面に、 円錐台の側面状の第1砥面と、 該第1砥面の大径側に連なる回転円弧状部を有する第2
砥面とを設けたことを特徴とする砥石車。 - 【請求項2】 上記第1砥面と回転軸との角度が10度
以下であることを特徴とする請求項1記載の砥石車。 - 【請求項3】 上記第2砥面が、 ほぼ1/4円弧を回転軸廻りに回転して形成される回転
円弧状であることを特徴とする請求項1または2記載の
砥石車。 - 【請求項4】 上記第2砥面に環状の平砥面部を設けた
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の砥
石車。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の砥石
車一対を、 上記回転砥面が形成された端縁と反対側において互いに
略同軸に連結したことを特徴とする2連型の砥石車。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の砥石
車を使用して、ガラス板の一方の面から所定の範囲の該
ガラス板の端縁部を研削または研磨する方法であって、 上記一方の面に対する上記砥石車の回転軸の傾斜角度を
鈍角に保って上記回転砥面を上記ガラス板の端縁部に当
接して上記砥石車を回転させて上記ガラス板の端縁部を
研削または研磨するガラス板の端縁部研削・研磨方法。 - 【請求項7】 ガラス板の端縁部を研削または研磨する
ガラス板の端縁部研削・研磨装置において、 請求項1ないし5のいずれか記載の砥石車を装着したこ
とを特徴とするガラス板の端縁部研削・研磨装置。 - 【請求項8】 上記砥石車のX軸並びにY軸に沿っての
水平方向変位、Z軸に沿っての鉛直方向変位、C軸を中
心として水平面に沿っての回転変位およびA軸を中心と
して鉛直面に沿っての回転変位について5軸制御する制
御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載のガラス
板の端縁部研削・研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349586A JP3040905B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 2連型砥石車、ガラス板の端縁部研削・研磨方法およびガラス板の端縁部研削・研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349586A JP3040905B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 2連型砥石車、ガラス板の端縁部研削・研磨方法およびガラス板の端縁部研削・研磨装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195275A true JPH07195275A (ja) | 1995-08-01 |
JP3040905B2 JP3040905B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=18404727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5349586A Expired - Fee Related JP3040905B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 2連型砥石車、ガラス板の端縁部研削・研磨方法およびガラス板の端縁部研削・研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040905B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011162163A1 (ja) * | 2010-06-21 | 2011-12-29 | 旭硝子株式会社 | ガラス基板及びガラス基板の製造方法 |
CN106736974A (zh) * | 2016-12-25 | 2017-05-31 | 信宜市茂森科技实业有限公司 | 玻璃磨边机 |
KR20210002699A (ko) * | 2018-05-01 | 2021-01-08 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 정합가능 연마 용품 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5349586A patent/JP3040905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011162163A1 (ja) * | 2010-06-21 | 2011-12-29 | 旭硝子株式会社 | ガラス基板及びガラス基板の製造方法 |
JP5817722B2 (ja) * | 2010-06-21 | 2015-11-18 | 旭硝子株式会社 | ガラス基板及びガラス基板の製造方法 |
CN106736974A (zh) * | 2016-12-25 | 2017-05-31 | 信宜市茂森科技实业有限公司 | 玻璃磨边机 |
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