JPH07171497A - 耐食性に優れたプレコート鋼板 - Google Patents
耐食性に優れたプレコート鋼板Info
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- JPH07171497A JPH07171497A JP32431593A JP32431593A JPH07171497A JP H07171497 A JPH07171497 A JP H07171497A JP 32431593 A JP32431593 A JP 32431593A JP 32431593 A JP32431593 A JP 32431593A JP H07171497 A JPH07171497 A JP H07171497A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】冷延鋼板を素材とした、耐食性に優れかつ耐汚
染性、表面硬度に優れたプレコート鋼板の提供。 【構成】冷延鋼板の少なくとも一方の表面に、リン酸塩
被膜またはクロメート被膜を有し、その上に、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリル樹脂から選ばれ
る1種または2種以上の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿
素樹脂およびブロックイソシアネート樹脂から選ばれる
1種または2種以上の硬化剤を含有し、基体樹脂と硬化
剤の重量比が基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/
8であり、さらに亜鉛末を基体樹脂と硬化剤の総計に対
し、(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/1〜1/9の
重量比で、あるいは亜鉛末およびクロム系防錆顔料を
(基本樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔料)
=1/1〜1/9かつクロム系防錆顔料/亜鉛末=0.
02〜0.2の重量比で添加した下塗り塗料と更にその
上に上塗り塗料が焼き付けられている。
染性、表面硬度に優れたプレコート鋼板の提供。 【構成】冷延鋼板の少なくとも一方の表面に、リン酸塩
被膜またはクロメート被膜を有し、その上に、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリル樹脂から選ばれ
る1種または2種以上の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿
素樹脂およびブロックイソシアネート樹脂から選ばれる
1種または2種以上の硬化剤を含有し、基体樹脂と硬化
剤の重量比が基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/
8であり、さらに亜鉛末を基体樹脂と硬化剤の総計に対
し、(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/1〜1/9の
重量比で、あるいは亜鉛末およびクロム系防錆顔料を
(基本樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔料)
=1/1〜1/9かつクロム系防錆顔料/亜鉛末=0.
02〜0.2の重量比で添加した下塗り塗料と更にその
上に上塗り塗料が焼き付けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家電、建材、自動車部
品等に使用される塗装鋼板に係わり、詳しくは冷延鋼板
を素材とした耐食性に優れたプレコート鋼板に関する。
品等に使用される塗装鋼板に係わり、詳しくは冷延鋼板
を素材とした耐食性に優れたプレコート鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題、人手不足、コストダウ
ン等の理由から、家電、建材、さらには最近では自動車
部品分野で、従来の加工後の塗装(以下ポストコートと
称する。)に代って、加工前の塗装(以下プレコートと
称する。)が急速に普及し始めている。プレコート鋼板
に要求される性能としては、加工性、耐キズ付き性、耐
汚染性等の1次物性と共に、耐食性も極めて重要な性能
で有る。そして、これらの性能を満足させるため、塗料
としては、高加工性のポリエステル系が一般的に使用さ
れており、使用素材としては、耐食性の観点から、亜鉛
めっき、亜鉛系合金めっき等が一般的である。
ン等の理由から、家電、建材、さらには最近では自動車
部品分野で、従来の加工後の塗装(以下ポストコートと
称する。)に代って、加工前の塗装(以下プレコートと
称する。)が急速に普及し始めている。プレコート鋼板
に要求される性能としては、加工性、耐キズ付き性、耐
汚染性等の1次物性と共に、耐食性も極めて重要な性能
で有る。そして、これらの性能を満足させるため、塗料
としては、高加工性のポリエステル系が一般的に使用さ
れており、使用素材としては、耐食性の観点から、亜鉛
めっき、亜鉛系合金めっき等が一般的である。
【0003】ところが、最近では、これらプレコート鋼
板に対するコストダウンの要求が非常に厳しくなってき
た。これらのコストダウン要請に対し、現在では使用素
材のめっき目付け量の低減、安価塗料への変更、塗装生
産性の向上等各種の対策が講じられているが、いずれの
対策も大きな効果が期待できない。
板に対するコストダウンの要求が非常に厳しくなってき
た。これらのコストダウン要請に対し、現在では使用素
材のめっき目付け量の低減、安価塗料への変更、塗装生
産性の向上等各種の対策が講じられているが、いずれの
対策も大きな効果が期待できない。
【0004】これらに対し、素材を冷延鋼板にすれば大
幅なコストダウンにつながるが、冷延鋼板を素材にした
プレコート鋼板では、腐食環境下で初期に赤錆が発生し
やすい。従って、大半が白の外観を有するプレコート鋼
板の場合特に、その赤錆が目立ちやすく一部環境が非常
に温和な分野を除いてはほとんど使用されていないのが
実情である。
幅なコストダウンにつながるが、冷延鋼板を素材にした
プレコート鋼板では、腐食環境下で初期に赤錆が発生し
やすい。従って、大半が白の外観を有するプレコート鋼
板の場合特に、その赤錆が目立ちやすく一部環境が非常
に温和な分野を除いてはほとんど使用されていないのが
実情である。
【0005】これに対し、腐食性向上のために下塗り塗
料中にクロム系顔料に代表される防錆顔料を添加し、そ
の不動体化作用の利用が一般的に行われているが、多少
赤錆発生を遅らすことは可能であるものの、効果は小さ
い。一方、耐食性向上のために塗料中に亜鉛末を添加
し、その犠牲防食性を利用する技術も数多く見られる。
たとえば、ジンクロメタル(商品名)や、特開昭54−
61277号、特開平1−14867号、特開平1−2
0059号に見られる冷延鋼板に亜鉛末塗料を塗装する
ことで溶接性を付与すると同時に耐食性も向上させた鋼
板、またAlめっき、Zn−Alめっき鋼板等の高耐食
性化を実現するために下塗りに亜鉛末塗料を塗布し、さ
らに上塗り塗装をした外装建材用鋼板等が挙げられる。
料中にクロム系顔料に代表される防錆顔料を添加し、そ
の不動体化作用の利用が一般的に行われているが、多少
赤錆発生を遅らすことは可能であるものの、効果は小さ
い。一方、耐食性向上のために塗料中に亜鉛末を添加
し、その犠牲防食性を利用する技術も数多く見られる。
たとえば、ジンクロメタル(商品名)や、特開昭54−
61277号、特開平1−14867号、特開平1−2
0059号に見られる冷延鋼板に亜鉛末塗料を塗装する
ことで溶接性を付与すると同時に耐食性も向上させた鋼
板、またAlめっき、Zn−Alめっき鋼板等の高耐食
性化を実現するために下塗りに亜鉛末塗料を塗布し、さ
らに上塗り塗装をした外装建材用鋼板等が挙げられる。
【0006】しかし、これらの技術で見られる亜鉛末塗
料をそのまま冷延鋼板に適用し、上塗り塗装を行って
も、ほとんどの場合冷延鋼板の赤錆発生の抑制には確か
に効果があるものの、耐汚染性、表面硬度等、プレコー
ト鋼板で特に重要な表面特性が著しく阻害され、ほとん
ど使用するに至っていない。
料をそのまま冷延鋼板に適用し、上塗り塗装を行って
も、ほとんどの場合冷延鋼板の赤錆発生の抑制には確か
に効果があるものの、耐汚染性、表面硬度等、プレコー
ト鋼板で特に重要な表面特性が著しく阻害され、ほとん
ど使用するに至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解決し、冷延鋼板を素材とした、耐食性に優れかつ耐
汚染性、表面硬度に優れたプレコート鋼板の提供を目的
とする。
を解決し、冷延鋼板を素材とした、耐食性に優れかつ耐
汚染性、表面硬度に優れたプレコート鋼板の提供を目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷延鋼板の少
なくとも一方の表面に、リン酸塩被膜またはクロメート
被膜を有し、その上に、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂およびアクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上
の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂およびブロック
イソシアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の
硬化剤を含有し、基体樹脂と硬化剤の重量比が基体樹脂
/硬化剤=10/0.5〜10/8であり、さらに亜鉛
末を基体樹脂と硬化剤の総計に対し、(基体樹脂+硬化
剤)/亜鉛末=1/1〜1/9の重量比で添加した下塗
り塗料と更にその上に上塗り塗料が焼き付けられている
ことを特徴とする耐食性に優れたプレコート鋼板を提供
するものである。
なくとも一方の表面に、リン酸塩被膜またはクロメート
被膜を有し、その上に、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂およびアクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上
の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂およびブロック
イソシアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の
硬化剤を含有し、基体樹脂と硬化剤の重量比が基体樹脂
/硬化剤=10/0.5〜10/8であり、さらに亜鉛
末を基体樹脂と硬化剤の総計に対し、(基体樹脂+硬化
剤)/亜鉛末=1/1〜1/9の重量比で添加した下塗
り塗料と更にその上に上塗り塗料が焼き付けられている
ことを特徴とする耐食性に優れたプレコート鋼板を提供
するものである。
【0009】下塗り塗料は、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上
の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックイソ
シアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の硬化
剤の重量比が基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/
8であり、さらに亜鉛末及びクロム系防錆顔料を(基体
樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔料)=1/
1〜1/9、かつクロム系防錆顔料/亜鉛末=0.02
〜0.2の重量比で添加した下塗り塗料であるのが好ま
しい。
ル樹脂、アクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上
の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックイソ
シアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の硬化
剤の重量比が基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/
8であり、さらに亜鉛末及びクロム系防錆顔料を(基体
樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔料)=1/
1〜1/9、かつクロム系防錆顔料/亜鉛末=0.02
〜0.2の重量比で添加した下塗り塗料であるのが好ま
しい。
【0010】リン酸塩被膜またはクロメート被膜の付着
量はそれぞれ0.1〜2g/m2 、5〜100mg/m
2 であるのがよい。クロム系防錆顔料は、ストロンチウ
ムクロメート、ジンククロメートまたはカルシウムクロ
メートであるのが好ましい。また、下塗り塗料および上
塗り塗料の硬化後膜厚はそれぞれ1〜15μmおよび1
0〜30μmであるのが好ましい。
量はそれぞれ0.1〜2g/m2 、5〜100mg/m
2 であるのがよい。クロム系防錆顔料は、ストロンチウ
ムクロメート、ジンククロメートまたはカルシウムクロ
メートであるのが好ましい。また、下塗り塗料および上
塗り塗料の硬化後膜厚はそれぞれ1〜15μmおよび1
0〜30μmであるのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明者らは、上に述べた従来の問題点を解決
すべく鋭意検討した結果、下塗り塗料中の亜鉛末の犠牲
防食作用により、さらには、クロム系防錆顔料の不動体
化作用により冷延鋼板の耐食性を向上させると同時に、
プレコート鋼板にとって基本的な要求性能である。加工
性、耐汚染性、表面硬度が下塗り塗料中の樹脂の架橋密
度により大きな影響を受けることに着目し、下塗り塗料
中の硬化剤の量を適正化するという基本的な着想により
問題点を解決するに至った。
すべく鋭意検討した結果、下塗り塗料中の亜鉛末の犠牲
防食作用により、さらには、クロム系防錆顔料の不動体
化作用により冷延鋼板の耐食性を向上させると同時に、
プレコート鋼板にとって基本的な要求性能である。加工
性、耐汚染性、表面硬度が下塗り塗料中の樹脂の架橋密
度により大きな影響を受けることに着目し、下塗り塗料
中の硬化剤の量を適正化するという基本的な着想により
問題点を解決するに至った。
【0012】すなわち本発明は、冷延鋼板を出発材料と
して、その上に、クロメートまたはリン酸塩被膜形成
後、亜鉛末または亜鉛末およびクロム系防錆顔料を含
み、かつ樹脂中の硬化剤量を適正化した下塗り塗料を塗
布し、更にその上に上塗り塗料を塗布した耐食性に優れ
かつ耐汚染性、表面硬度、加工性に優れたプレコート鋼
板を提供するものである。
して、その上に、クロメートまたはリン酸塩被膜形成
後、亜鉛末または亜鉛末およびクロム系防錆顔料を含
み、かつ樹脂中の硬化剤量を適正化した下塗り塗料を塗
布し、更にその上に上塗り塗料を塗布した耐食性に優れ
かつ耐汚染性、表面硬度、加工性に優れたプレコート鋼
板を提供するものである。
【0013】以下に本発明について詳細を述べる。出発
素材は、冷延鋼板とし、この上に鋼板と下塗り塗料との
密着性向上の目的でリン酸塩被膜またはクロメート被膜
の化成処理被覆を形成する。リン酸塩被膜としてはリン
酸亜鉛、リン酸鉄等通常のものを用いることができる。
リン酸塩被膜の付着量としては、特に限定しないのが、
0.1〜2.0g/m2 が好ましい。0.1g/m2 未
満では、下塗り塗料と鋼板との密着性が不十分なため、
腐食環境下でふくれが生じやすい。また2g/m2 超で
は、下塗り塗料と鋼板との密着性は充分に維持されるも
のの化成処理被膜が電気絶縁性であることから、亜鉛の
犠牲防食電流が冷延鋼板に作用しなくなり、赤錆制御の
効果が不十分になる。また、折り曲げ加工の際も加工被
膜層にクラックがはいりやすく、これにより上塗り塗膜
の加工性にも悪影響を及ぼす。
素材は、冷延鋼板とし、この上に鋼板と下塗り塗料との
密着性向上の目的でリン酸塩被膜またはクロメート被膜
の化成処理被覆を形成する。リン酸塩被膜としてはリン
酸亜鉛、リン酸鉄等通常のものを用いることができる。
リン酸塩被膜の付着量としては、特に限定しないのが、
0.1〜2.0g/m2 が好ましい。0.1g/m2 未
満では、下塗り塗料と鋼板との密着性が不十分なため、
腐食環境下でふくれが生じやすい。また2g/m2 超で
は、下塗り塗料と鋼板との密着性は充分に維持されるも
のの化成処理被膜が電気絶縁性であることから、亜鉛の
犠牲防食電流が冷延鋼板に作用しなくなり、赤錆制御の
効果が不十分になる。また、折り曲げ加工の際も加工被
膜層にクラックがはいりやすく、これにより上塗り塗膜
の加工性にも悪影響を及ぼす。
【0014】一方、クロメートの付着量も特に限定しな
いが、5mg/m2 〜100mg/m2 が好ましい。5
mg/m2 未満では、やはり下塗り塗料と鋼板との密着
性が不十分なため、腐食環境下でふくれが生じやすく、
100mg/m2 超では、やはりクロメート層の電気絶
縁性のため、亜鉛末の犠牲防食電流が冷延鋼板に作用し
にくくなり、赤錆抑制効果が低下し好ましくない。
いが、5mg/m2 〜100mg/m2 が好ましい。5
mg/m2 未満では、やはり下塗り塗料と鋼板との密着
性が不十分なため、腐食環境下でふくれが生じやすく、
100mg/m2 超では、やはりクロメート層の電気絶
縁性のため、亜鉛末の犠牲防食電流が冷延鋼板に作用し
にくくなり、赤錆抑制効果が低下し好ましくない。
【0015】次に、鋼板の化成処理後、亜鉛末、または
亜鉛末およびクロム系防錆顔料を含む下塗り塗料を塗装
する。下塗り塗料は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂
およびアクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上の
基体樹脂とメラミン樹脂、尿素樹脂およびブロックイソ
シアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の硬化
剤を含有する。そして、基体樹脂と硬化剤の重量比が基
体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/8でなければな
らない。基体樹脂/硬化剤=10/0.5より硬化剤の
量が少なければ、樹脂の架橋密度が不十分となり、これ
により上塗り塗料の耐汚染性、表面強度が低下し好まし
くない。また、基体樹脂/硬化剤=10/8より硬化剤
の量が多いと今度は、架橋密度が高くなり過ぎて下塗り
塗料の加工性が著しく低下し、これが上塗り塗料の加工
性にも悪影響を及ぼすため好ましくない。また、基体樹
脂と硬化剤の反応性を高めるため、必要に応じて触媒を
用いてもよい。
亜鉛末およびクロム系防錆顔料を含む下塗り塗料を塗装
する。下塗り塗料は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂
およびアクリル樹脂から選ばれる1種または2種以上の
基体樹脂とメラミン樹脂、尿素樹脂およびブロックイソ
シアネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の硬化
剤を含有する。そして、基体樹脂と硬化剤の重量比が基
体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/8でなければな
らない。基体樹脂/硬化剤=10/0.5より硬化剤の
量が少なければ、樹脂の架橋密度が不十分となり、これ
により上塗り塗料の耐汚染性、表面強度が低下し好まし
くない。また、基体樹脂/硬化剤=10/8より硬化剤
の量が多いと今度は、架橋密度が高くなり過ぎて下塗り
塗料の加工性が著しく低下し、これが上塗り塗料の加工
性にも悪影響を及ぼすため好ましくない。また、基体樹
脂と硬化剤の反応性を高めるため、必要に応じて触媒を
用いてもよい。
【0016】また、下塗り塗料は基体樹脂および硬化剤
に加えて亜鉛末または亜鉛末およびクロム系防錆顔料を
含有する。その配合量は(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末
=1/1〜1/9の重量比でなければならない。また
は、(基体樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔
料)=1/1〜1/9の重量比でなければならない。
(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/1より亜鉛末が少
なければ、亜鉛の犠牲防食作用による赤錆抑制効果が不
十分であり、また(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/
9より亜鉛末が多いと、下塗り塗料の加工性が著しく低
下し、これが上塗り塗膜の加工に悪影響を及ぼし好まし
くない。
に加えて亜鉛末または亜鉛末およびクロム系防錆顔料を
含有する。その配合量は(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末
=1/1〜1/9の重量比でなければならない。また
は、(基体樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔
料)=1/1〜1/9の重量比でなければならない。
(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/1より亜鉛末が少
なければ、亜鉛の犠牲防食作用による赤錆抑制効果が不
十分であり、また(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/
9より亜鉛末が多いと、下塗り塗料の加工性が著しく低
下し、これが上塗り塗膜の加工に悪影響を及ぼし好まし
くない。
【0017】同様に、(基体樹脂+硬化剤)/(亜鉛末
+クロム系防錆顔料)=1/1より亜鉛末およびクロム
系防錆顔料が少なければ、亜鉛の犠牲防食作用およびク
ロム系防錆顔料の不動体化作用による赤錆抑制効果が不
十分であり、また(基体樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+ク
ロム系防錆顔料)=1/9より亜鉛末およびクロム系防
錆顔料が多いと、下塗り塗料の加工性が著しく低下し、
これが上塗り塗膜の加工性に悪影響を及ぼし好ましくな
い。
+クロム系防錆顔料)=1/1より亜鉛末およびクロム
系防錆顔料が少なければ、亜鉛の犠牲防食作用およびク
ロム系防錆顔料の不動体化作用による赤錆抑制効果が不
十分であり、また(基体樹脂+硬化剤)/(亜鉛末+ク
ロム系防錆顔料)=1/9より亜鉛末およびクロム系防
錆顔料が多いと、下塗り塗料の加工性が著しく低下し、
これが上塗り塗膜の加工性に悪影響を及ぼし好ましくな
い。
【0018】また、クロム系防錆顔料/亜鉛末の重量比
は0.02〜0.2が適当である。クロム系動錆顔料/
亜鉛末の重量比が0.02より小さければ、クロム系防
錆顔料の不動体化作用が小さくなり、また0.2を超え
ては、亜鉛末の量が相対的に少なくなるため、亜鉛末の
犠牲防食作用が小さくなる。これらは、いずれも耐食性
の低下を招き好ましくない。また、クロム系防錆顔料と
しては、ストロンチウムクロメート、ジンククローメ
ト、カルシウムクロメートが有効である。
は0.02〜0.2が適当である。クロム系動錆顔料/
亜鉛末の重量比が0.02より小さければ、クロム系防
錆顔料の不動体化作用が小さくなり、また0.2を超え
ては、亜鉛末の量が相対的に少なくなるため、亜鉛末の
犠牲防食作用が小さくなる。これらは、いずれも耐食性
の低下を招き好ましくない。また、クロム系防錆顔料と
しては、ストロンチウムクロメート、ジンククローメ
ト、カルシウムクロメートが有効である。
【0019】これら下塗り層の膜厚としては1〜15μ
mが適当であるが、特に3〜10mμmが好適で有る。
1μm未満では充分な耐食性が得られず、15μm超で
は耐食性は充分なものの加工性が低下し好ましくない。
mが適当であるが、特に3〜10mμmが好適で有る。
1μm未満では充分な耐食性が得られず、15μm超で
は耐食性は充分なものの加工性が低下し好ましくない。
【0020】この下塗り層の上にさらに上塗り層を形成
する。その膜厚としては10〜30μmが適当である。
10μm未満では塗料の隠蔽性が不足し、安定した色が
出ず、30μm超では経済的に不利なだけでなく加工性
も低下する。
する。その膜厚としては10〜30μmが適当である。
10μm未満では塗料の隠蔽性が不足し、安定した色が
出ず、30μm超では経済的に不利なだけでなく加工性
も低下する。
【0021】上塗りに使用する樹脂は特に限定しない
が、加工性を考慮した場合、ポリエステル樹脂が好まし
い。これらの上塗り塗料には、必要に応じて、例えばメ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ブロッ
クイソシアネート樹脂等が添加され、またこの他に着色
顔料を添加することができる。
が、加工性を考慮した場合、ポリエステル樹脂が好まし
い。これらの上塗り塗料には、必要に応じて、例えばメ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ブロッ
クイソシアネート樹脂等が添加され、またこの他に着色
顔料を添加することができる。
【0022】上塗り及び下塗りの塗装方法としては、例
えばナチュラルロールコート、リバースロールコート、
カーテンフローコート、等通常の方法で行うことができ
る。硬化方法としては、熱、電子線、紫外線、赤外線、
遠赤外線のいずれでもよい。
えばナチュラルロールコート、リバースロールコート、
カーテンフローコート、等通常の方法で行うことができ
る。硬化方法としては、熱、電子線、紫外線、赤外線、
遠赤外線のいずれでもよい。
【0023】以上の様に、本発明は冷延鋼板の少なくと
も一方の表面上に、リン酸塩被膜またはクロメート被膜
形成後、基体樹脂と硬化剤に加え亜鉛末、または亜鉛末
およびクロム系防錆顔料を含有し、それらの配合量を適
正化した下塗り塗料を施し、さらにその上に上塗り塗料
を施すことにより耐食性、加工性、耐汚染性、表面硬度
等に優れかつ安価なプレコート鋼板を得ることができ
る。
も一方の表面上に、リン酸塩被膜またはクロメート被膜
形成後、基体樹脂と硬化剤に加え亜鉛末、または亜鉛末
およびクロム系防錆顔料を含有し、それらの配合量を適
正化した下塗り塗料を施し、さらにその上に上塗り塗料
を施すことにより耐食性、加工性、耐汚染性、表面硬度
等に優れかつ安価なプレコート鋼板を得ることができ
る。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
説明する。
【0025】(実施例1)(発明例1〜27、比較例1
〜8) まず、下塗り塗料組成物の構成要件の1つとして亜鉛粉
末を用いた発明例及び比較例について以下に説明する。
0.5mm厚の冷延鋼板を脱脂後、化成処理、下塗り塗
装、上塗り塗装の条件を表1に示すように変えて処理し
発明例1〜27の試料を得た。塗装条件は次の通りであ
る。なお、膜厚は乾燥膜厚を示す。 下塗り塗装条件:膜厚 0.5〜20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ 上塗り塗装条件:膜厚 20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ このようにして得たプレコート鋼板の前処理、下塗り塗
装、上塗り塗料の組成およびそれらの塗膜性能の試験を
下記のようにして行ない、その結果を表1に示す。ま
た、比較例1〜8も発明例と同様に表2に示した。
〜8) まず、下塗り塗料組成物の構成要件の1つとして亜鉛粉
末を用いた発明例及び比較例について以下に説明する。
0.5mm厚の冷延鋼板を脱脂後、化成処理、下塗り塗
装、上塗り塗装の条件を表1に示すように変えて処理し
発明例1〜27の試料を得た。塗装条件は次の通りであ
る。なお、膜厚は乾燥膜厚を示す。 下塗り塗装条件:膜厚 0.5〜20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ 上塗り塗装条件:膜厚 20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ このようにして得たプレコート鋼板の前処理、下塗り塗
装、上塗り塗料の組成およびそれらの塗膜性能の試験を
下記のようにして行ない、その結果を表1に示す。ま
た、比較例1〜8も発明例と同様に表2に示した。
【0026】なお、化成処理は表1に示すように行っ
た。下塗り塗料のうち、エポキシ樹脂は油化シェル
(株)製エピコート1010(分子量:5500)を、
ポリエステル樹脂は東洋紡(株)製バイロン200(分
子量:25000、Tg:80℃)を、アクリル樹脂は
三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR−73(分子
量:85000、Tg:100℃)を用いた。また、硬
化剤としては、メラミン樹脂は三井サイアナミッド
(株)製サイメル303を、尿素樹脂は三井サイアナミ
ッド(株)製UFR−65を、ブロックイソシアネート
樹脂は日本ポリウレタン(株)製コロネート2513を
用いた。
た。下塗り塗料のうち、エポキシ樹脂は油化シェル
(株)製エピコート1010(分子量:5500)を、
ポリエステル樹脂は東洋紡(株)製バイロン200(分
子量:25000、Tg:80℃)を、アクリル樹脂は
三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR−73(分子
量:85000、Tg:100℃)を用いた。また、硬
化剤としては、メラミン樹脂は三井サイアナミッド
(株)製サイメル303を、尿素樹脂は三井サイアナミ
ッド(株)製UFR−65を、ブロックイソシアネート
樹脂は日本ポリウレタン(株)製コロネート2513を
用いた。
【0027】(実施例2)(発明例28〜55、比較例
9〜18) 次に、下塗り塗料組成物の構成要件の1つとして、亜鉛
粉末およびクロム系防錆顔料を用いた発明例および比較
例について以下に説明する。0.5mm厚の冷延鋼板を
脱脂後、化成処理、下塗り塗装、上塗り塗装の条件を表
1に示すように変えて処理し発明例28〜55の試料を
得た。塗装条件は次の通りである。なお、膜厚は乾燥膜
厚を示す。 下塗り塗装条件:膜厚 0.5〜20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ 上塗り塗装条件:膜厚 20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ このように得たプレコート鋼板の前処理、下塗り塗装、
上塗り塗料の組成およびそれらの塗膜性能の試験を下記
のようにして行い、その結果を表3に示す。また、比較
例9〜18も発明例と同様に表4に示した。
9〜18) 次に、下塗り塗料組成物の構成要件の1つとして、亜鉛
粉末およびクロム系防錆顔料を用いた発明例および比較
例について以下に説明する。0.5mm厚の冷延鋼板を
脱脂後、化成処理、下塗り塗装、上塗り塗装の条件を表
1に示すように変えて処理し発明例28〜55の試料を
得た。塗装条件は次の通りである。なお、膜厚は乾燥膜
厚を示す。 下塗り塗装条件:膜厚 0.5〜20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ 上塗り塗装条件:膜厚 20μm 焼付条件 60秒後 PMT=230℃ このように得たプレコート鋼板の前処理、下塗り塗装、
上塗り塗料の組成およびそれらの塗膜性能の試験を下記
のようにして行い、その結果を表3に示す。また、比較
例9〜18も発明例と同様に表4に示した。
【0028】なお、化成処理は表1に示すように行っ
た。下塗り塗料のうち、エポキシ樹脂は油化シェル
(株)製エピコート1010(分子量:5500)を、
ポリエステル樹脂は東洋紡(株)製バイロン200(分
子量:25000、Tg:80℃)を、アクリル樹脂は
三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR−73(分子
量:85000、Tg:100℃)を用いた。また、硬
化剤としては、メラミン樹脂は三井サイアナミッド
(株)製サイメル303を、尿素樹脂は三井サイアナミ
ッド(株)製UFR−65を、ブロックイソシアネート
樹脂は日本ポリウレタン(株)製コロネート2513を
用いた。
た。下塗り塗料のうち、エポキシ樹脂は油化シェル
(株)製エピコート1010(分子量:5500)を、
ポリエステル樹脂は東洋紡(株)製バイロン200(分
子量:25000、Tg:80℃)を、アクリル樹脂は
三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR−73(分子
量:85000、Tg:100℃)を用いた。また、硬
化剤としては、メラミン樹脂は三井サイアナミッド
(株)製サイメル303を、尿素樹脂は三井サイアナミ
ッド(株)製UFR−65を、ブロックイソシアネート
樹脂は日本ポリウレタン(株)製コロネート2513を
用いた。
【0029】尚、耐食性、加工性、表面硬度、耐汚染性
の評価方法は次の通りである。 (耐食性)素地鋼板に達するクロスカットを描いて塗膜
に傷を付けた後、塩水噴霧試験(JIS−Z−231
7)を実施例1〜27、比較例1〜8については120
時間行い、また、実施例28〜55、比較例9〜18に
ついては240時間行い、クロスカット部からの塗膜の
最大剥離巾および赤錆発生状況で評価した。評価は次の
基準で3段階評価した。 最大剥離巾 ○:ふくれ巾1mm以下 △:片側ふくれ巾1〜5mm ×:片側ふくれ巾5mm以上 赤錆発生状況 ○:赤錆発生なし △:一部赤錆発生 ×:著しい赤錆発生
の評価方法は次の通りである。 (耐食性)素地鋼板に達するクロスカットを描いて塗膜
に傷を付けた後、塩水噴霧試験(JIS−Z−231
7)を実施例1〜27、比較例1〜8については120
時間行い、また、実施例28〜55、比較例9〜18に
ついては240時間行い、クロスカット部からの塗膜の
最大剥離巾および赤錆発生状況で評価した。評価は次の
基準で3段階評価した。 最大剥離巾 ○:ふくれ巾1mm以下 △:片側ふくれ巾1〜5mm ×:片側ふくれ巾5mm以上 赤錆発生状況 ○:赤錆発生なし △:一部赤錆発生 ×:著しい赤錆発生
【0030】(加工性)0.5mm厚のスペーサーを挟
んで、20℃180度折り曲げ加工を行った後、加工部
を30倍ルーペで観察した。評価はスペーサーの枚数を
変化させ、クラックが生じない時点でのスペーサーの枚
数で表示した。表示方法はスペーサーがない時は0T、
1枚の時は1Tの様にした。
んで、20℃180度折り曲げ加工を行った後、加工部
を30倍ルーペで観察した。評価はスペーサーの枚数を
変化させ、クラックが生じない時点でのスペーサーの枚
数で表示した。表示方法はスペーサーがない時は0T、
1枚の時は1Tの様にした。
【0031】(耐汚染性)試験片上のマジックインキ跡
を24時間後エタノールでふき取り評価した。評価は次
の基準で3段階評価した。 ○:マジックインキの痕跡全くなし △:マジックインキの痕跡やや残る ×:マジックインキの痕跡が著しい
を24時間後エタノールでふき取り評価した。評価は次
の基準で3段階評価した。 ○:マジックインキの痕跡全くなし △:マジックインキの痕跡やや残る ×:マジックインキの痕跡が著しい
【0032】(表面硬度)三菱鉛筆社製三菱ユニを用
い、傷つき法にて評価した。評価は傷がつかない限界の
鉛筆の硬度で表示した。
い、傷つき法にて評価した。評価は傷がつかない限界の
鉛筆の硬度で表示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】
【表8】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレコー
ト鋼板は、冷延鋼板を素材としながらも優れた耐食性を
有し、また耐汚染性、加工性にも優れた品質を有する。
本発明は、プレコート鋼板のコストダウンに対し非常に
効果的である。
ト鋼板は、冷延鋼板を素材としながらも優れた耐食性を
有し、また耐汚染性、加工性にも優れた品質を有する。
本発明は、プレコート鋼板のコストダウンに対し非常に
効果的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 303 C 7717−4D B32B 15/08 G C23C 22/00 Z
Claims (6)
- 【請求項1】冷延鋼板の少なくとも一方の表面に、リン
酸塩被膜またはクロメート被膜を有し、その上に、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリル樹脂から選
ばれる1種または2種以上の基体樹脂と、メラミン樹
脂、尿素樹脂およびブロックイソシアネート樹脂から選
ばれる1種または2種以上の硬化剤を含有し、基体樹脂
と硬化剤の重量比が基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜
10/8であり、さらに亜鉛末を基体樹脂と硬化剤の総
計に対し、(基体樹脂+硬化剤)/亜鉛末=1/1〜1
/9の重量比で添加した下塗り塗料と更にその上に上塗
り塗料が焼き付けられていることを特徴とする耐食性に
優れたプレコート鋼板。 - 【請求項2】前記下塗り塗料は、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂およびアクリル樹脂から選ばれる1種または
2種以上の基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂および
ブロックイソシアネート樹脂から選ばれる1種または2
種以上の硬化剤を含有し、基体樹脂と硬化剤の重量比が
基体樹脂/硬化剤=10/0.5〜10/8であり、さ
らに亜鉛末およびクロム系防錆顔料を(基体樹脂+硬化
剤)/(亜鉛末+クロム系防錆顔料)=1/1〜1/9
かつクロム系防錆顔料/亜鉛末=0.02〜0.2の重
量比で添加した下塗り塗料である請求項1に記載の耐食
性に優れたプレコート鋼板。 - 【請求項3】前記リン酸塩被膜またはクロメート被膜の
付着量はそれぞれ0.1〜2g/m 2 、5〜100mg
/m2 である請求項1に記載の耐食性に優れたプレコー
ト鋼板。 - 【請求項4】クロム系防錆顔料は、ストロンチウムクロ
メート、ジンククロメートまたはカルシウムクロメート
である請求項2または3に記載の耐食性に優れたプレコ
ート鋼板。 - 【請求項5】下塗り塗料の硬化後膜厚は1〜15μmで
ある請求項1〜4のいずれかに記載の耐食性に優れたプ
レコート鋼板。 - 【請求項6】上塗り塗料の硬化後膜厚は10〜30μm
である請求項1〜5のいずれかに記載の耐食性に優れた
プレコート鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32431593A JPH07171497A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 耐食性に優れたプレコート鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32431593A JPH07171497A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 耐食性に優れたプレコート鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171497A true JPH07171497A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18164427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32431593A Withdrawn JPH07171497A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 耐食性に優れたプレコート鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07171497A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100506156B1 (ko) * | 2002-04-26 | 2005-08-08 | (주)세아제강 | 도장강판 및 도장강판의 제조방법 |
EP3178650A4 (en) * | 2014-08-05 | 2017-12-13 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Coated steel sheet and exterior building material |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32431593A patent/JPH07171497A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100506156B1 (ko) * | 2002-04-26 | 2005-08-08 | (주)세아제강 | 도장강판 및 도장강판의 제조방법 |
EP3178650A4 (en) * | 2014-08-05 | 2017-12-13 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Coated steel sheet and exterior building material |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |