JPH07163954A - 洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents
洗浄方法及び洗浄装置Info
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- JPH07163954A JPH07163954A JP31166393A JP31166393A JPH07163954A JP H07163954 A JPH07163954 A JP H07163954A JP 31166393 A JP31166393 A JP 31166393A JP 31166393 A JP31166393 A JP 31166393A JP H07163954 A JPH07163954 A JP H07163954A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】個々のワークの状態に係わらず均一な洗浄品質
が得られる洗浄方法及び洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄槽5内の洗浄液3にワーク4を浸漬して洗
浄する。洗浄槽5に清浄な洗浄液3を供給し、油分、異
物等が混入した洗浄液3を洗浄槽5外に排出する。洗浄
槽5内の洗浄液3の電導度を測定し、所定時間内の電導
度の変動の大きさが所定の判定値以下になったときに前
記洗浄の終了を判定する。または、前記所定時間内の電
導度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定す
る。洗浄液3を洗浄槽5外で濾過し、循環する。洗浄装
置1は、洗浄槽5、洗浄液供給手段9、洗浄液排出手段
8からなり、洗浄槽5に電導度測定手段20を設け、終
了判定手段21を設ける。洗浄液排出手段8と洗浄液供
給手段9とを接続する洗浄液循環手段10を設け、洗浄
液循環手段10に洗浄液濾過手段12を設ける。洗浄槽
5の底部に超音波振動子2を設ける。
が得られる洗浄方法及び洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄槽5内の洗浄液3にワーク4を浸漬して洗
浄する。洗浄槽5に清浄な洗浄液3を供給し、油分、異
物等が混入した洗浄液3を洗浄槽5外に排出する。洗浄
槽5内の洗浄液3の電導度を測定し、所定時間内の電導
度の変動の大きさが所定の判定値以下になったときに前
記洗浄の終了を判定する。または、前記所定時間内の電
導度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定す
る。洗浄液3を洗浄槽5外で濾過し、循環する。洗浄装
置1は、洗浄槽5、洗浄液供給手段9、洗浄液排出手段
8からなり、洗浄槽5に電導度測定手段20を設け、終
了判定手段21を設ける。洗浄液排出手段8と洗浄液供
給手段9とを接続する洗浄液循環手段10を設け、洗浄
液循環手段10に洗浄液濾過手段12を設ける。洗浄槽
5の底部に超音波振動子2を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄槽に収容された洗
浄液にワークを浸漬して超音波洗浄等により洗浄する方
法及び洗浄装置に関するものである。
浄液にワークを浸漬して超音波洗浄等により洗浄する方
法及び洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、成形加工品等のワークを底部に超
音波振動子を備える超音波洗浄槽に収容された洗浄液に
ワークを浸漬し、前記超音波振動子から前記洗浄液に超
音波を放射して洗浄する超音波洗浄方法が知られてい
る。このような超音波洗浄方法では、溶存気体を脱気し
た洗浄液を使用することにより優れた洗浄効果が得ら
れ、ワークに応じて脱気の程度を変えることにより、バ
リの除去またはワーク表面に付着している材料屑などの
固体の異物、油分を介してワーク表面に付着している材
料屑などの固体の異物もしくは油分自体等の洗浄を行う
ことができる。
音波振動子を備える超音波洗浄槽に収容された洗浄液に
ワークを浸漬し、前記超音波振動子から前記洗浄液に超
音波を放射して洗浄する超音波洗浄方法が知られてい
る。このような超音波洗浄方法では、溶存気体を脱気し
た洗浄液を使用することにより優れた洗浄効果が得ら
れ、ワークに応じて脱気の程度を変えることにより、バ
リの除去またはワーク表面に付着している材料屑などの
固体の異物、油分を介してワーク表面に付着している材
料屑などの固体の異物もしくは油分自体等の洗浄を行う
ことができる。
【0003】前記超音波洗浄方法では、ワークの洗浄に
よりワークから除去された油分、異物等が前記洗浄液に
混入し、放置すると該洗浄液の洗浄能力が短時間で失わ
れる。そこで、通常は前記洗浄液を前記超音波洗浄槽外
に取り出して濾過することにより、該洗浄液に混入した
油分、異物等が除去し、清浄な洗浄液として前記超音波
洗浄槽に循環することにより、その洗浄能力の維持が図
られている。
よりワークから除去された油分、異物等が前記洗浄液に
混入し、放置すると該洗浄液の洗浄能力が短時間で失わ
れる。そこで、通常は前記洗浄液を前記超音波洗浄槽外
に取り出して濾過することにより、該洗浄液に混入した
油分、異物等が除去し、清浄な洗浄液として前記超音波
洗浄槽に循環することにより、その洗浄能力の維持が図
られている。
【0004】前記超音波洗浄方法では、ワークは前記洗
浄液に所定の洗浄時間浸漬されて洗浄される。前記洗浄
時間はワークの形態に応じて経験的に割り出されたもの
であり、前記洗浄液は前記のように常に清浄な状態に維
持されているので、予め前記洗浄時間を設定しておくこ
とにより、ワークの洗浄を一定の条件下に効率よく行う
ことができる。
浄液に所定の洗浄時間浸漬されて洗浄される。前記洗浄
時間はワークの形態に応じて経験的に割り出されたもの
であり、前記洗浄液は前記のように常に清浄な状態に維
持されているので、予め前記洗浄時間を設定しておくこ
とにより、ワークの洗浄を一定の条件下に効率よく行う
ことができる。
【0005】しかしながら、予め設定された前記洗浄時
間に従って洗浄を行うと、前記洗浄時間が個々のワーク
の状態に係わらず一定になるので、ワーク毎の洗浄品質
にムラができることがあるとの不都合がある。
間に従って洗浄を行うと、前記洗浄時間が個々のワーク
の状態に係わらず一定になるので、ワーク毎の洗浄品質
にムラができることがあるとの不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、個々のワークの状態に係わらず均一な洗
浄品質を得ることができる洗浄方法及び洗浄装置を提供
することを目的とする。
合を解消して、個々のワークの状態に係わらず均一な洗
浄品質を得ることができる洗浄方法及び洗浄装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の洗浄方法は、洗浄槽に収容された洗浄液
にワークを浸漬して洗浄するときに、該洗浄槽に清浄な
洗浄液を供給すると共に、該ワークの洗浄により除去さ
れた油分、異物等が混入した洗浄液を該洗浄槽外に排出
する洗浄方法において、前記洗浄槽内の前記洗浄液の電
導度を測定し、所定時間内の該電導度の変動の大きさが
所定の判定値以下になったときに前記洗浄の終了を判定
することを特徴とする。
めに、本発明の洗浄方法は、洗浄槽に収容された洗浄液
にワークを浸漬して洗浄するときに、該洗浄槽に清浄な
洗浄液を供給すると共に、該ワークの洗浄により除去さ
れた油分、異物等が混入した洗浄液を該洗浄槽外に排出
する洗浄方法において、前記洗浄槽内の前記洗浄液の電
導度を測定し、所定時間内の該電導度の変動の大きさが
所定の判定値以下になったときに前記洗浄の終了を判定
することを特徴とする。
【0008】本発明の洗浄方法は、前記所定時間内の該
電導度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定
するようにしてもよい。
電導度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定
するようにしてもよい。
【0009】また、本発明の洗浄方法は、前記油分、異
物等が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記清
浄な洗浄液として前記洗浄槽に循環することを特徴とす
る。
物等が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記清
浄な洗浄液として前記洗浄槽に循環することを特徴とす
る。
【0010】本発明の洗浄方法は、洗浄液を収容する洗
浄槽と、該洗浄槽にワークを浸漬して洗浄するときに該
洗浄槽に清浄な洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、該
ワークの洗浄により除去された油分、異物等が混入した
洗浄液を該洗浄槽外に排出する洗浄液排出手段とからな
る洗浄装置において、該洗浄槽に該洗浄液の電導度を測
定を測定する電導度測定手段を設け、該電導度測定手段
により測定された前記洗浄液の電導度の所定時間内の変
動の大きさが所定の判定値以下になったときに前記洗浄
の終了を判定する終了判定手段を設けてなる洗浄装置に
より有利に実施することができる。
浄槽と、該洗浄槽にワークを浸漬して洗浄するときに該
洗浄槽に清浄な洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、該
ワークの洗浄により除去された油分、異物等が混入した
洗浄液を該洗浄槽外に排出する洗浄液排出手段とからな
る洗浄装置において、該洗浄槽に該洗浄液の電導度を測
定を測定する電導度測定手段を設け、該電導度測定手段
により測定された前記洗浄液の電導度の所定時間内の変
動の大きさが所定の判定値以下になったときに前記洗浄
の終了を判定する終了判定手段を設けてなる洗浄装置に
より有利に実施することができる。
【0011】前記洗浄装置では、前記洗浄液排出手段と
前記洗浄液供給手段とを接続して該洗浄液排出手段によ
り前記洗浄槽から取り出された洗浄液を該洗浄液供給手
段により該洗浄槽に循環させる洗浄液循環手段を設け、
該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗浄液
濾過手段を設けてなることを特徴とする。また、前記洗
浄装置は、前記洗浄槽の底部に超音波振動子を設けてな
ることを特徴とする。
前記洗浄液供給手段とを接続して該洗浄液排出手段によ
り前記洗浄槽から取り出された洗浄液を該洗浄液供給手
段により該洗浄槽に循環させる洗浄液循環手段を設け、
該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗浄液
濾過手段を設けてなることを特徴とする。また、前記洗
浄装置は、前記洗浄槽の底部に超音波振動子を設けてな
ることを特徴とする。
【0012】
【作用】洗浄槽に収容された洗浄液中でワークを洗浄を
行うと、ワークから除去された油分及び固体の異物が洗
浄液に混入する。このとき、前記洗浄槽に清浄な洗浄液
を供給する一方、前記ワークの洗浄により除去された油
分及び固体の異物が混入した洗浄液を該洗浄槽外に排出
するようにしておくと、前記油分及び固体の異物の量
が、ワークの洗浄開始直後に一旦増加するが、次第に減
少し、再び洗浄槽内の洗浄液が清浄な状態に戻される。
行うと、ワークから除去された油分及び固体の異物が洗
浄液に混入する。このとき、前記洗浄槽に清浄な洗浄液
を供給する一方、前記ワークの洗浄により除去された油
分及び固体の異物が混入した洗浄液を該洗浄槽外に排出
するようにしておくと、前記油分及び固体の異物の量
が、ワークの洗浄開始直後に一旦増加するが、次第に減
少し、再び洗浄槽内の洗浄液が清浄な状態に戻される。
【0013】前記油分及び固体の異物は前記洗浄液中で
電荷の移動を媒介するので、前記洗浄液の電導度は前記
洗浄液中の前記油分及び固体の異物の量に対応して増減
する。即ち、ワークを洗浄する前の清浄な洗浄液では極
く低い電導度が、ワークの洗浄が開始された直後には急
激に高くなり、洗浄が進行して該ワークから該洗浄液に
混入する油分及び固体の異物の量が逓減されると、次第
に低くなる。
電荷の移動を媒介するので、前記洗浄液の電導度は前記
洗浄液中の前記油分及び固体の異物の量に対応して増減
する。即ち、ワークを洗浄する前の清浄な洗浄液では極
く低い電導度が、ワークの洗浄が開始された直後には急
激に高くなり、洗浄が進行して該ワークから該洗浄液に
混入する油分及び固体の異物の量が逓減されると、次第
に低くなる。
【0014】従って、前記洗浄槽内の前記洗浄液の電導
度を測定すれば、一旦増大した電導度が減少に転じ、所
定時間内の該電導度の変動の大きさが所定の判定値以下
になったときには前記洗浄液に混入した前記油分及び固
体の異物が排出され、それ以上新たな混入が無くなった
ことを判断され、該時点を以て前記洗浄の終了が判定さ
れる。
度を測定すれば、一旦増大した電導度が減少に転じ、所
定時間内の該電導度の変動の大きさが所定の判定値以下
になったときには前記洗浄液に混入した前記油分及び固
体の異物が排出され、それ以上新たな混入が無くなった
ことを判断され、該時点を以て前記洗浄の終了が判定さ
れる。
【0015】本発明の洗浄方法では、所定時間内の電導
度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定する
ようにすることにより、前記判定が容易になる。
度の変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定する
ようにすることにより、前記判定が容易になる。
【0016】本発明の洗浄方法では、前記油分、異物等
が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記清浄な
洗浄液として前記洗浄槽に循環することにより、前記洗
浄槽内の洗浄液に含まれる前記油分及び固体の異物の量
が低減され、前記と同様に前記洗浄液の電導度から前記
洗浄の終了が判定される。また、前記のように洗浄液を
循環させることにより、洗浄液を繰り返し使用すること
ができ、経費が節減される。
が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記清浄な
洗浄液として前記洗浄槽に循環することにより、前記洗
浄槽内の洗浄液に含まれる前記油分及び固体の異物の量
が低減され、前記と同様に前記洗浄液の電導度から前記
洗浄の終了が判定される。また、前記のように洗浄液を
循環させることにより、洗浄液を繰り返し使用すること
ができ、経費が節減される。
【0017】本発明の洗浄装置では、洗浄槽に収容され
た洗浄液にワークを浸漬することにより洗浄を行うとき
に、前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に清浄な洗浄
液が供給される一方、前記洗浄液排出手段により前記ワ
ークから除去された油分、異物等の混入した洗浄液が該
洗浄槽外に排出される。そして、前記洗浄槽に設けられ
た電導度測定手段により前記洗浄槽内の洗浄液の電導度
が経時的に測定され、該電導度の所定時間内の変動の大
きさが所定の判定値以下になったときに前記終了判定手
段により前記洗浄の終了が判定される。
た洗浄液にワークを浸漬することにより洗浄を行うとき
に、前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に清浄な洗浄
液が供給される一方、前記洗浄液排出手段により前記ワ
ークから除去された油分、異物等の混入した洗浄液が該
洗浄槽外に排出される。そして、前記洗浄槽に設けられ
た電導度測定手段により前記洗浄槽内の洗浄液の電導度
が経時的に測定され、該電導度の所定時間内の変動の大
きさが所定の判定値以下になったときに前記終了判定手
段により前記洗浄の終了が判定される。
【0018】前記洗浄装置では、前記洗浄液排出手段と
前記洗浄液供給手段とを接続する洗浄液循環手段を設
け、該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗
浄液濾過手段を設けることにより、前記洗浄液排出手段
により前記洗浄槽から取り出された洗浄液が前記濾過手
段により前記油分及び異物等が濾過され、清浄な洗浄液
として前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に循環され
る。
前記洗浄液供給手段とを接続する洗浄液循環手段を設
け、該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗
浄液濾過手段を設けることにより、前記洗浄液排出手段
により前記洗浄槽から取り出された洗浄液が前記濾過手
段により前記油分及び異物等が濾過され、清浄な洗浄液
として前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に循環され
る。
【0019】また、本発明の洗浄装置は、前記洗浄槽の
底部に超音波振動子を設け、超音波洗浄を行うときに、
特に有利に用いられる。前記超音波洗浄によれば、前記
ワークに付着している前記油分、異物等が急速に除去さ
れ、前記前記洗浄液排出手段により前記洗浄槽外に排出
されることにより優れた洗浄効果が得られる。前記超音
波洗浄は極めて迅速に行われるので、前記洗浄液の電導
度の変動が容易に把握され、前記超音波洗浄の終了が確
実に判定される。
底部に超音波振動子を設け、超音波洗浄を行うときに、
特に有利に用いられる。前記超音波洗浄によれば、前記
ワークに付着している前記油分、異物等が急速に除去さ
れ、前記前記洗浄液排出手段により前記洗浄槽外に排出
されることにより優れた洗浄効果が得られる。前記超音
波洗浄は極めて迅速に行われるので、前記洗浄液の電導
度の変動が容易に把握され、前記超音波洗浄の終了が確
実に判定される。
【0020】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の洗
浄方法及び洗浄装置についてさらに詳しく説明する。図
1は本発明の洗浄装置の一構成例を示す模式図であり、
図2は洗浄時間と油分残渣量及び電流値との関係を示す
グラフである。
浄方法及び洗浄装置についてさらに詳しく説明する。図
1は本発明の洗浄装置の一構成例を示す模式図であり、
図2は洗浄時間と油分残渣量及び電流値との関係を示す
グラフである。
【0021】図1に示すように、本実施例の超音波洗浄
装置1は底部に超音波振動子装置2を備え槽内に供給さ
れた洗浄液3にワーク4を浸漬したときに超音波振動子
装置2から洗浄液3に超音波を放射してワーク4の洗浄
を行う超音波洗浄槽5と、超音波洗浄槽5に隣接して設
けられ超音波洗浄槽5にワーク4を浸漬したときにオー
バーフローする洗浄液3を収容するオーバーフロー槽6
とからなり、超音波洗浄槽5とオーバーフロー槽6と
は、傾斜した排液路7により接続されている。
装置1は底部に超音波振動子装置2を備え槽内に供給さ
れた洗浄液3にワーク4を浸漬したときに超音波振動子
装置2から洗浄液3に超音波を放射してワーク4の洗浄
を行う超音波洗浄槽5と、超音波洗浄槽5に隣接して設
けられ超音波洗浄槽5にワーク4を浸漬したときにオー
バーフローする洗浄液3を収容するオーバーフロー槽6
とからなり、超音波洗浄槽5とオーバーフロー槽6と
は、傾斜した排液路7により接続されている。
【0022】また、超音波振動子装置2はステンレス製
の密封容器内に図示しない超音波振動子を収容してな
り、該超音波振動子は外部の超音波発振器から送られる
超音波信号に基づいて、所定の超音波を放射する。超音
波振動子装置2は超音波によるエロージョンから保護す
るために、その表面にニッケルメッキが施されている。
の密封容器内に図示しない超音波振動子を収容してな
り、該超音波振動子は外部の超音波発振器から送られる
超音波信号に基づいて、所定の超音波を放射する。超音
波振動子装置2は超音波によるエロージョンから保護す
るために、その表面にニッケルメッキが施されている。
【0023】超音波洗浄槽5の側面には洗浄液取出し口
8と洗浄液供給口9とが相対向して設けられ、洗浄液取
出し口8及び洗浄液供給口9は、超音波洗浄槽5の外部
で導管10を介して接続されており、導管10の途中に
設けられたポンプ11により、超音波洗浄槽5内の洗浄
液3が洗浄液取出し口8から導管10を経由して洗浄液
供給口9に循環するようになっている。尚、洗浄液取出
し口8及び洗浄液供給口9には、超音波洗浄槽5から取
り出され、或は超音波洗浄槽5に供給される洗浄液3に
より超音波洗浄槽5内で超音波振動子装置2に平行な層
流を形成するようにする整流装置(図示せず)が内蔵さ
れている。
8と洗浄液供給口9とが相対向して設けられ、洗浄液取
出し口8及び洗浄液供給口9は、超音波洗浄槽5の外部
で導管10を介して接続されており、導管10の途中に
設けられたポンプ11により、超音波洗浄槽5内の洗浄
液3が洗浄液取出し口8から導管10を経由して洗浄液
供給口9に循環するようになっている。尚、洗浄液取出
し口8及び洗浄液供給口9には、超音波洗浄槽5から取
り出され、或は超音波洗浄槽5に供給される洗浄液3に
より超音波洗浄槽5内で超音波振動子装置2に平行な層
流を形成するようにする整流装置(図示せず)が内蔵さ
れている。
【0024】導管10にはポンプ18の下流にフィルタ
ー12が設けられ、ワーク4の洗浄により洗浄液3に混
入する油分またはバリ、材料屑等の固体の異物を濾過し
て除去するようになっている。
ー12が設けられ、ワーク4の洗浄により洗浄液3に混
入する油分またはバリ、材料屑等の固体の異物を濾過し
て除去するようになっている。
【0025】また、導管10にはフィルター12の下流
に洗浄液3の溶存気体を脱気する脱気装置13が設けら
れている。脱気装置13は、減圧された密封槽中に洗浄
液3を導入して該密封槽中の減圧空間に洗浄液3中の溶
存気体を放出させて脱気する真空脱気装置、中空糸状気
体分離膜を多数収容し、洗浄液3を該中空糸状気体分離
膜内に流通させるとともに該中空糸状気体分離膜外を減
圧して洗浄液3中の溶存気体を該中空糸状気体分離膜を
介して分離する気体分離膜モジュール等が用いられる。
に洗浄液3の溶存気体を脱気する脱気装置13が設けら
れている。脱気装置13は、減圧された密封槽中に洗浄
液3を導入して該密封槽中の減圧空間に洗浄液3中の溶
存気体を放出させて脱気する真空脱気装置、中空糸状気
体分離膜を多数収容し、洗浄液3を該中空糸状気体分離
膜内に流通させるとともに該中空糸状気体分離膜外を減
圧して洗浄液3中の溶存気体を該中空糸状気体分離膜を
介して分離する気体分離膜モジュール等が用いられる。
【0026】洗浄液3は、脱気装置13により脱気さ
れ、その溶存酸素濃度がワーク4の形態または洗浄目的
に応じて0.01〜5ppmの範囲で調整される。尚、
超音波洗浄装置1は空気中で使用されるため、洗浄液3
に溶存している気体は実際には空気であるが、空気の組
成は酸素:窒素≒1:4でほぼ一定であるので、全溶存
気体濃度を示す指標として溶存酸素濃度を用いている。
れ、その溶存酸素濃度がワーク4の形態または洗浄目的
に応じて0.01〜5ppmの範囲で調整される。尚、
超音波洗浄装置1は空気中で使用されるため、洗浄液3
に溶存している気体は実際には空気であるが、空気の組
成は酸素:窒素≒1:4でほぼ一定であるので、全溶存
気体濃度を示す指標として溶存酸素濃度を用いている。
【0027】超音波洗浄槽5及びオーバーフロー槽6の
底部には、それぞれ洗浄液3の排出用導管14a,14
bが設けられており、排出用導管14a,14bはポン
プ11の上流側で導管10に接続されている。また、導
管10は脱気装置13の下流で補助導管15を分岐し、
補助導管14は超音波洗浄槽5の上部に設けられた補助
供給口16に接続されている。前記導管10、排出用導
管14a,14b、補助導管15には、適宜バルブ17
が配設され、各導管の流量を調整できるようになってい
る。また、超音波洗浄槽5の底部には必要に応じて洗浄
液3を加温できるように、ヒーター18が設けられてい
る。
底部には、それぞれ洗浄液3の排出用導管14a,14
bが設けられており、排出用導管14a,14bはポン
プ11の上流側で導管10に接続されている。また、導
管10は脱気装置13の下流で補助導管15を分岐し、
補助導管14は超音波洗浄槽5の上部に設けられた補助
供給口16に接続されている。前記導管10、排出用導
管14a,14b、補助導管15には、適宜バルブ17
が配設され、各導管の流量を調整できるようになってい
る。また、超音波洗浄槽5の底部には必要に応じて洗浄
液3を加温できるように、ヒーター18が設けられてい
る。
【0028】図1示の超音波洗浄装置1では、外部に直
流12Vの電源19を設け、超音波洗浄槽5に浸漬され
た電極板19a,19bに接続し、直流電源19と直列
に接続された電流検出回路20により洗浄液3の電導度
を測定するようになっている。また、電流検出回路20
は、前記電導度の所定時間内の変動の大きさからワーク
4の洗浄の終了を判定する終了判定手段21に接続され
ている。
流12Vの電源19を設け、超音波洗浄槽5に浸漬され
た電極板19a,19bに接続し、直流電源19と直列
に接続された電流検出回路20により洗浄液3の電導度
を測定するようになっている。また、電流検出回路20
は、前記電導度の所定時間内の変動の大きさからワーク
4の洗浄の終了を判定する終了判定手段21に接続され
ている。
【0029】さらに、超音波洗浄装置1には、ワーク4
を超音波洗浄装置1に移送し、搬出する移動手段22、
移動手段22により搬送されたワーク4を移載して、超
音波洗浄槽5に浸漬する昇降手段23が設けられてお
り、前記終了判定手段21は昇降手段23に接続されて
その作動を制御する様になっている。
を超音波洗浄装置1に移送し、搬出する移動手段22、
移動手段22により搬送されたワーク4を移載して、超
音波洗浄槽5に浸漬する昇降手段23が設けられてお
り、前記終了判定手段21は昇降手段23に接続されて
その作動を制御する様になっている。
【0030】次に、本実施例の超音波洗浄装置1による
洗浄方法について、ワーク4としてコンプレッサーのベ
ーン(鉄製)を洗浄する場合を例にとって、説明する。
コンプレッサーのベーンは、#1500の砥粒(平均粒
子径8.0μm)及び鉱物油により両面ラップ加工が施
されており、その表面には砥粒及び材料屑が鉱物油とと
もに付着している。
洗浄方法について、ワーク4としてコンプレッサーのベ
ーン(鉄製)を洗浄する場合を例にとって、説明する。
コンプレッサーのベーンは、#1500の砥粒(平均粒
子径8.0μm)及び鉱物油により両面ラップ加工が施
されており、その表面には砥粒及び材料屑が鉱物油とと
もに付着している。
【0031】本実施例の洗浄方法では、まず、図示しな
いステンレス製の収納カゴに収容された前記ベーン(ワ
ーク4)が、移動手段22により前工程から超音波洗浄
装置1に移送され、前記収納カゴごと昇降手段23に移
載される。次いで、昇降手段23が下降し、該収納カゴ
に収容された前記ベーン(ワーク4)が超音波洗浄槽5
内に浸漬される。そして、終了判定手段21が作動し
て、直ちに電流検出回路20により、洗浄液3の電導度
の測定が開始される。
いステンレス製の収納カゴに収容された前記ベーン(ワ
ーク4)が、移動手段22により前工程から超音波洗浄
装置1に移送され、前記収納カゴごと昇降手段23に移
載される。次いで、昇降手段23が下降し、該収納カゴ
に収容された前記ベーン(ワーク4)が超音波洗浄槽5
内に浸漬される。そして、終了判定手段21が作動し
て、直ちに電流検出回路20により、洗浄液3の電導度
の測定が開始される。
【0032】超音波洗浄槽5には、弱アルカリ洗浄剤5
%を含む水道水が洗浄液3として供給されており、洗浄
液3はポンプ11により洗浄液取出し口8から取り出さ
れ導管10によりフィルター12及び脱気装置13を経
由して洗浄液供給口9及び補助供給口16から超音波洗
浄槽5に循環されている。前記循環は、超音波洗浄槽5
の容積の0.25〜0.95%/秒程度の洗浄液3が排
出、供給される様にして行われる。本実施例では、60
リットルの容積を有する超音波洗浄槽5に対して、0.
25リットル/秒の洗浄液3が排出、供給される。
%を含む水道水が洗浄液3として供給されており、洗浄
液3はポンプ11により洗浄液取出し口8から取り出さ
れ導管10によりフィルター12及び脱気装置13を経
由して洗浄液供給口9及び補助供給口16から超音波洗
浄槽5に循環されている。前記循環は、超音波洗浄槽5
の容積の0.25〜0.95%/秒程度の洗浄液3が排
出、供給される様にして行われる。本実施例では、60
リットルの容積を有する超音波洗浄槽5に対して、0.
25リットル/秒の洗浄液3が排出、供給される。
【0033】次に、超音波振動子装置2に収容されてい
る超音波振動子から、洗浄液3に超音波を放射してワー
ク4の超音波洗浄を行う。前記超音波は、出力600
w、周波数25kHzで、1w/cm2 の密度である。
る超音波振動子から、洗浄液3に超音波を放射してワー
ク4の超音波洗浄を行う。前記超音波は、出力600
w、周波数25kHzで、1w/cm2 の密度である。
【0034】ワーク4の超音波洗浄が開始されると、洗
浄液3は前記溶存酸素濃度になるように脱気されている
ので、キャビテーションの崩壊による衝撃波がワーク4
の表面に作用し、油分及び該油分を介して付着している
固体の異物がワーク4の表面から除去され、洗浄液3に
混入する。すると、前記油分及び固体の異物は洗浄液3
中で電荷の移動を媒介するので、洗浄液3の電導度が高
くなり、電流検出回路20により電極板19a,19b
間の電流の増加として検出される。
浄液3は前記溶存酸素濃度になるように脱気されている
ので、キャビテーションの崩壊による衝撃波がワーク4
の表面に作用し、油分及び該油分を介して付着している
固体の異物がワーク4の表面から除去され、洗浄液3に
混入する。すると、前記油分及び固体の異物は洗浄液3
中で電荷の移動を媒介するので、洗浄液3の電導度が高
くなり、電流検出回路20により電極板19a,19b
間の電流の増加として検出される。
【0035】洗浄液3は前記のように洗浄液取出し口8
から取り出され、フィルター12により濾過されたの
ち、洗浄液供給口9及び補助供給口16から超音波洗浄
槽5に循環されているので、ワーク4の洗浄が進行して
除去される油分及び固体の異物が減少すると、超音波洗
浄槽5内の洗浄液3が次第に清浄化され、前記洗浄液3
の電導度が逓減される。この電導度の逓減は電流検出回
路20により経時的に測定されており、終了判定手段2
1に出力されている。そして、終了判定手段21は、所
定時間内で前記電導度の変動が無くなったことを検知す
ると、洗浄が終了したものと判定し、昇降手段23を上
昇させて前記収納カゴを超音波洗浄槽5から引き上げ
る。
から取り出され、フィルター12により濾過されたの
ち、洗浄液供給口9及び補助供給口16から超音波洗浄
槽5に循環されているので、ワーク4の洗浄が進行して
除去される油分及び固体の異物が減少すると、超音波洗
浄槽5内の洗浄液3が次第に清浄化され、前記洗浄液3
の電導度が逓減される。この電導度の逓減は電流検出回
路20により経時的に測定されており、終了判定手段2
1に出力されている。そして、終了判定手段21は、所
定時間内で前記電導度の変動が無くなったことを検知す
ると、洗浄が終了したものと判定し、昇降手段23を上
昇させて前記収納カゴを超音波洗浄槽5から引き上げ
る。
【0036】次に、引き上げられた前記収納カゴは、昇
降手段23から移送手段22に移載されて超音波洗浄装
置1から搬出され、洗浄操作が終了する。
降手段23から移送手段22に移載されて超音波洗浄装
置1から搬出され、洗浄操作が終了する。
【0037】前記洗浄操作において、経時的に連続して
ワーク4の油分残渣量を測定したところ、下記表1のよ
うな結果が得られた。尚、前記油分残渣量はワーク4に
付着している油分を四塩化炭素により抽出し、所定量の
四塩化炭素中の油分濃度を赤外線吸収法により測定する
ことにより求めた。
ワーク4の油分残渣量を測定したところ、下記表1のよ
うな結果が得られた。尚、前記油分残渣量はワーク4に
付着している油分を四塩化炭素により抽出し、所定量の
四塩化炭素中の油分濃度を赤外線吸収法により測定する
ことにより求めた。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、洗浄時間が30秒以上になる
と、ワーク4に付着している油分の残渣量が洗浄前に付
着していた油分の痕跡量となり、良品として扱うことが
できることが明らかである。
と、ワーク4に付着している油分の残渣量が洗浄前に付
着していた油分の痕跡量となり、良品として扱うことが
できることが明らかである。
【0040】次に、表1の洗浄時間に対応する時間ごと
に、洗浄液3の電導度として電流検出回路20により測
定された電極板19a,19b間の洗浄液3の電流値
を、下記表2に示す。
に、洗浄液3の電導度として電流検出回路20により測
定された電極板19a,19b間の洗浄液3の電流値
を、下記表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2から、洗浄が始まると間もなく急激に
高くなった電流値が、洗浄の進行につれて次第に低下
し、ワーク4に付着している油分が痕跡量となる30秒
以降には1.5mAでその変動が無くなることが明らか
である。これは、洗浄の開始直後には油分、砥粒及び材
料屑等が洗浄液3に混入して、洗浄液3中で電荷の移動
を媒介するものが急激に増加するが、洗浄液3は前記の
ように循環されフィルター12で濾過されるために洗浄
液3中の油分、砥粒及び材料屑等が次第に減少し、ワー
ク4に付着している油分が痕跡量になるに及んで、一定
になるものと考えることができる。
高くなった電流値が、洗浄の進行につれて次第に低下
し、ワーク4に付着している油分が痕跡量となる30秒
以降には1.5mAでその変動が無くなることが明らか
である。これは、洗浄の開始直後には油分、砥粒及び材
料屑等が洗浄液3に混入して、洗浄液3中で電荷の移動
を媒介するものが急激に増加するが、洗浄液3は前記の
ように循環されフィルター12で濾過されるために洗浄
液3中の油分、砥粒及び材料屑等が次第に減少し、ワー
ク4に付着している油分が痕跡量になるに及んで、一定
になるものと考えることができる。
【0043】表1及び表2の結果を合成したグラフを図
2に示す。表1、表2及び図2から明らかなように、本
実施例では超音波洗浄により、ワーク4に付着している
油分の残渣量が急速に減少し、洗浄開始から30秒経過
した後には殆ど痕跡量となっているが、洗浄液3の電流
値は洗浄開始後一旦増加し、30秒後には一定になる。
そして、この時点以降では変動が無くなるので、前記電
流値の変動を容易に把握することができ、洗浄の終了を
確実に判定することができる。
2に示す。表1、表2及び図2から明らかなように、本
実施例では超音波洗浄により、ワーク4に付着している
油分の残渣量が急速に減少し、洗浄開始から30秒経過
した後には殆ど痕跡量となっているが、洗浄液3の電流
値は洗浄開始後一旦増加し、30秒後には一定になる。
そして、この時点以降では変動が無くなるので、前記電
流値の変動を容易に把握することができ、洗浄の終了を
確実に判定することができる。
【0044】本実施例では、前記電流値は洗浄開始から
30秒以降では全く変動が無くなったが、所定時間例え
ば任意の30秒間に前記電流値が緩い傾きで減少してお
り、その変動幅が所定の電流値以下、例えば1mA以下
になったときには、それ以上洗浄を継続しても実質的に
洗浄効果に影響がないものとして、洗浄が終了したもの
と判定するようにしてもよい。
30秒以降では全く変動が無くなったが、所定時間例え
ば任意の30秒間に前記電流値が緩い傾きで減少してお
り、その変動幅が所定の電流値以下、例えば1mA以下
になったときには、それ以上洗浄を継続しても実質的に
洗浄効果に影響がないものとして、洗浄が終了したもの
と判定するようにしてもよい。
【0045】また、図1示の超音波洗浄装置1では、超
音波洗浄槽5に浸漬された電極板19a,19bの間の
洗浄液3の電流値を測定しているが、超音波洗浄槽5に
前記ステンレス製のカゴを浸漬してワーク4の洗浄を行
うときには、超音波洗浄槽5の容積を効率よく使用する
ために、電極板19a,19bを浸漬するスペースが得
られないことがある。このようなときには、電極板19
a,19bの一方をワーク4が収容されるステンレス製
のカゴまたは超音波振動子装置2に代え、前記ステンレ
ス製のカゴまたは超音波振動子装置2を電極板として用
いるようにしてもよく、前記ステンレス製のカゴ及び超
音波振動子装置2を直流電源19に接続して前記ステン
レス製のカゴ及び超音波振動子装置2を電極板として用
いるようにしてもよい。前記ステンレス製のカゴ及び超
音波振動子装置2を電極板として用いるときには、例え
ば、前記ステンレス製のカゴを直流電源19の陽極側
に、超音波振動子装置2を直流電源19の陰極側に接続
する。
音波洗浄槽5に浸漬された電極板19a,19bの間の
洗浄液3の電流値を測定しているが、超音波洗浄槽5に
前記ステンレス製のカゴを浸漬してワーク4の洗浄を行
うときには、超音波洗浄槽5の容積を効率よく使用する
ために、電極板19a,19bを浸漬するスペースが得
られないことがある。このようなときには、電極板19
a,19bの一方をワーク4が収容されるステンレス製
のカゴまたは超音波振動子装置2に代え、前記ステンレ
ス製のカゴまたは超音波振動子装置2を電極板として用
いるようにしてもよく、前記ステンレス製のカゴ及び超
音波振動子装置2を直流電源19に接続して前記ステン
レス製のカゴ及び超音波振動子装置2を電極板として用
いるようにしてもよい。前記ステンレス製のカゴ及び超
音波振動子装置2を電極板として用いるときには、例え
ば、前記ステンレス製のカゴを直流電源19の陽極側
に、超音波振動子装置2を直流電源19の陰極側に接続
する。
【0046】さらに、超音波洗浄槽5が電導性材料から
なるときには、超音波洗浄槽5を電極として利用しても
よい。超音波洗浄槽5を電極とするときには、超音波洗
浄槽5とワーク4または超音波振動子装置2との間の洗
浄液3の電流値を測定するか、或は洗浄液3に電極板1
9aまたは19bを浸漬して電極板19aまたは19b
と超音波洗浄槽5との間の洗浄液3の電流値を測定す
る。
なるときには、超音波洗浄槽5を電極として利用しても
よい。超音波洗浄槽5を電極とするときには、超音波洗
浄槽5とワーク4または超音波振動子装置2との間の洗
浄液3の電流値を測定するか、或は洗浄液3に電極板1
9aまたは19bを浸漬して電極板19aまたは19b
と超音波洗浄槽5との間の洗浄液3の電流値を測定す
る。
【0047】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の洗浄方法によれば、ワークを洗浄する際に、前記洗浄
槽内の前記洗浄液の電導度を測定して、所定時間内の該
電導度の変動の大きさが所定の判定値以下になったとき
に前記洗浄が終了したものと判定することにより、個々
のワークの洗浄ごとに適切な時点で洗浄を終了すること
ができ、ワーク間でのバラツキのない優れた洗浄品質を
得ることができる。
の洗浄方法によれば、ワークを洗浄する際に、前記洗浄
槽内の前記洗浄液の電導度を測定して、所定時間内の該
電導度の変動の大きさが所定の判定値以下になったとき
に前記洗浄が終了したものと判定することにより、個々
のワークの洗浄ごとに適切な時点で洗浄を終了すること
ができ、ワーク間でのバラツキのない優れた洗浄品質を
得ることができる。
【0048】本発明の洗浄方法では、前記電導度が所定
時間内に変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定
するようにすることにより、前記判定を容易に行うこと
ができる。
時間内に変動が無くなったときに前記洗浄の終了を判定
するようにすることにより、前記判定を容易に行うこと
ができる。
【0049】また、本発明の洗浄方法では、前記油分、
異物等が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記
清浄な洗浄液として前記洗浄槽に循環することにより、
前記洗浄槽内の洗浄液に含まれる前記油分及び固体の異
物の量が低減されるので、前記と同様に前記洗浄液の電
導度から前記洗浄の終了を判定することができると共
に、洗浄液を繰り返し使用することができるので、経費
を節減することができる。
異物等が混入した洗浄液を前記洗浄槽外で濾過し、前記
清浄な洗浄液として前記洗浄槽に循環することにより、
前記洗浄槽内の洗浄液に含まれる前記油分及び固体の異
物の量が低減されるので、前記と同様に前記洗浄液の電
導度から前記洗浄の終了を判定することができると共
に、洗浄液を繰り返し使用することができるので、経費
を節減することができる。
【0050】本発明の洗浄装置では、洗浄槽に収容され
た洗浄液にワークを浸漬することにより洗浄を行うとき
に、前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に清浄な洗浄
液が供給する一方、前記洗浄液排出手段により前記ワー
クから除去された油分、異物等の混入した洗浄液が該洗
浄槽外に排出して、前記洗浄槽に設けられた電導度測定
手段により前記洗浄槽内の洗浄液の電導度を経時的に測
定することにより、該電導度の所定時間内の変動の大き
さが所定の判定値以下になった時点をもって、前記終了
判定手段により前記洗浄の終了を判定することができ
る。
た洗浄液にワークを浸漬することにより洗浄を行うとき
に、前記洗浄液供給手段により前記洗浄槽に清浄な洗浄
液が供給する一方、前記洗浄液排出手段により前記ワー
クから除去された油分、異物等の混入した洗浄液が該洗
浄槽外に排出して、前記洗浄槽に設けられた電導度測定
手段により前記洗浄槽内の洗浄液の電導度を経時的に測
定することにより、該電導度の所定時間内の変動の大き
さが所定の判定値以下になった時点をもって、前記終了
判定手段により前記洗浄の終了を判定することができ
る。
【0051】前記洗浄装置では、前記洗浄液排出手段と
前記洗浄液供給手段とを接続する洗浄液循環手段を設
け、該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗
浄液濾過手段を設けることにより、前記洗浄液排出手段
により前記洗浄槽から取り出された洗浄液を前記濾過手
段により濾過して、清浄な洗浄液として前記洗浄液供給
手段により前記洗浄槽に循環することができる。
前記洗浄液供給手段とを接続する洗浄液循環手段を設
け、該洗浄液循環手段に前記油分、異物等を濾過する洗
浄液濾過手段を設けることにより、前記洗浄液排出手段
により前記洗浄槽から取り出された洗浄液を前記濾過手
段により濾過して、清浄な洗浄液として前記洗浄液供給
手段により前記洗浄槽に循環することができる。
【0052】また、本発明の洗浄装置では、前記洗浄槽
の底部に超音波振動子を設けて超音波洗浄を行う際に
は、前記超音波洗浄は極めて迅速に行われるので、前記
洗浄液の電導度の変動が明確になる。従って、前記電導
度の変動を容易に把握することができ、前記超音波洗浄
の終了を確実に判定することができる。
の底部に超音波振動子を設けて超音波洗浄を行う際に
は、前記超音波洗浄は極めて迅速に行われるので、前記
洗浄液の電導度の変動が明確になる。従って、前記電導
度の変動を容易に把握することができ、前記超音波洗浄
の終了を確実に判定することができる。
【図1】本発明の洗浄装置の一構成例を示す模式図。
【図2】洗浄時間と油分残渣量及び電流値との関係を示
すグラフ。
すグラフ。
3…洗浄液、5…洗浄槽、8…洗浄液排出手段、9…洗
浄液供給手段、10…洗浄液循環手段、12…洗浄液濾
過手段、20…電導度測定手段、21…終了判定手段。
浄液供給手段、10…洗浄液循環手段、12…洗浄液濾
過手段、20…電導度測定手段、21…終了判定手段。
Claims (6)
- 【請求項1】洗浄槽に収容された洗浄液にワークを浸漬
して洗浄するときに、該洗浄槽に清浄な洗浄液を供給す
ると共に、該ワークの洗浄により除去された油分、異物
等が混入した洗浄液を該洗浄槽外に排出する洗浄方法に
おいて、前記洗浄槽内の前記洗浄液の電導度を測定し、
所定時間内の該電導度の変動の大きさが所定の判定値以
下になったときに前記洗浄の終了を判定することを特徴
とする洗浄方法。 - 【請求項2】前記所定時間内の該電導度の変動が無くな
ったときに前記洗浄の終了を判定することを特徴とする
請求項1記載の洗浄方法。 - 【請求項3】前記油分、異物等が混入した洗浄液を前記
洗浄槽外で濾過し、前記清浄な洗浄液として前記洗浄槽
に循環することを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。 - 【請求項4】洗浄液を収容する洗浄槽と、該洗浄槽にワ
ークを浸漬して洗浄するときに該洗浄槽に清浄な洗浄液
を供給する洗浄液供給手段と、該ワークの洗浄により除
去された油分、異物等が混入した洗浄液を該洗浄槽外に
排出する洗浄液排出手段とからなる洗浄装置において、 該洗浄槽に該洗浄液の電導度を測定を測定する電導度測
定手段を設け、該電導度測定手段により測定された前記
洗浄液の電導度の所定時間内の変動の大きさが所定の判
定値以下になったときに前記洗浄の終了を判定する終了
判定手段を設けてなることを特徴とする洗浄装置。 - 【請求項5】前記洗浄液排出手段と前記洗浄液供給手段
とを接続して該洗浄液排出手段により前記洗浄槽から取
り出された洗浄液を該洗浄液供給手段により該洗浄槽に
循環させる洗浄液循環手段を設け、該洗浄液循環手段に
前記油分、異物等を濾過する洗浄液濾過手段を設けてな
ることを特徴とする請求項4記載の洗浄装置。 - 【請求項6】前記洗浄槽の底部に超音波振動子を設けて
なることを特徴とする請求項4記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31166393A JPH07163954A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 洗浄方法及び洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31166393A JPH07163954A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 洗浄方法及び洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163954A true JPH07163954A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18019992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31166393A Pending JPH07163954A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 洗浄方法及び洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163954A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6946773B2 (en) | 1996-08-05 | 2005-09-20 | Puskas William L | Apparatus and methods for cleaning and/or processing delicate parts |
US7004016B1 (en) * | 1996-09-24 | 2006-02-28 | Puskas William L | Probe system for ultrasonic processing tank |
US7211928B2 (en) | 1996-08-05 | 2007-05-01 | Puskas William L | Apparatus, circuitry, signals and methods for cleaning and/or processing with sound |
US7211927B2 (en) | 1996-09-24 | 2007-05-01 | William Puskas | Multi-generator system for an ultrasonic processing tank |
US7210354B2 (en) * | 1997-06-16 | 2007-05-01 | Puskas William L | Sensing system for measuring cavitation |
US7336019B1 (en) | 2005-07-01 | 2008-02-26 | Puskas William L | Apparatus, circuitry, signals, probes and methods for cleaning and/or processing with sound |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31166393A patent/JPH07163954A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6946773B2 (en) | 1996-08-05 | 2005-09-20 | Puskas William L | Apparatus and methods for cleaning and/or processing delicate parts |
US7211928B2 (en) | 1996-08-05 | 2007-05-01 | Puskas William L | Apparatus, circuitry, signals and methods for cleaning and/or processing with sound |
US7004016B1 (en) * | 1996-09-24 | 2006-02-28 | Puskas William L | Probe system for ultrasonic processing tank |
US7211927B2 (en) | 1996-09-24 | 2007-05-01 | William Puskas | Multi-generator system for an ultrasonic processing tank |
US7210354B2 (en) * | 1997-06-16 | 2007-05-01 | Puskas William L | Sensing system for measuring cavitation |
US7336019B1 (en) | 2005-07-01 | 2008-02-26 | Puskas William L | Apparatus, circuitry, signals, probes and methods for cleaning and/or processing with sound |
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