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JPH07126892A - フォトレジストの電着塗装法及びレジストパターンの製造法 - Google Patents

フォトレジストの電着塗装法及びレジストパターンの製造法

Info

Publication number
JPH07126892A
JPH07126892A JP10537493A JP10537493A JPH07126892A JP H07126892 A JPH07126892 A JP H07126892A JP 10537493 A JP10537493 A JP 10537493A JP 10537493 A JP10537493 A JP 10537493A JP H07126892 A JPH07126892 A JP H07126892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
substrate
photoresist
electrodeposition coating
electrodeposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10537493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Uehara
秀秋 上原
Shigeo Tachiki
繁雄 立木
Masaharu Yamada
正治 山田
Toshihiko Shiotani
俊彦 塩谷
Katsutoshi Itani
勝利 井谷
Yuujirou Sano
雄治郎 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Denka Kogyo KK
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Resonac Corp
Original Assignee
Tokai Denka Kogyo KK
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Denka Kogyo KK, Dai Nippon Toryo Co Ltd, Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Tokai Denka Kogyo KK
Priority to JP10537493A priority Critical patent/JPH07126892A/ja
Publication of JPH07126892A publication Critical patent/JPH07126892A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜外観の低下を起こすことのない、フォト
レジストの電着塗装法を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、H、CH3、OCH3、NO2、NH2、S
3H、OH、CHO、F、Br又はIを示し、複数個
のRは同一でも異なっていてもよく、nは1〜6の整数
を示す)で表されるベンゼンポリカルボン酸誘導体を、
0.01〜30g/リットル含有した化学研磨液を用い
て、表面に銅層を有する基板を表面処理した後、電着塗
装を行うことを特徴とするフォトレジストの電着塗装法
及びこの電着塗装法により基板上にフォトレジスト層を
形成した後、画像状に露光し、現像することを特徴とす
るレジストパターンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトレジストの電着
塗装法及びレジストパターンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路板を製造するに際し
ては、銅張り積層板の表面にフォトレジスト層を形成
し、次いで、活性光線を画像状に照射し、レジストパタ
ーンを形成している。この工程において、フォトレジス
ト層の形成には、種々の方法が採用されている。例え
ば、光硬化性樹脂組成物溶液(塗液)をディップコー
ト、ロールコート、カーテンコート等の塗装方法により
塗装する方法あるいは感光性樹脂組成物のフィルム(感
光性フィルム)を積層する方法が知られている。これら
の方法のうち、感光性フィルムを積層する方法は、、簡
便に均一な厚みのフォトレジスト層が形成できることか
ら、現在主流の方法として採用されている。
【0003】最近、プリント回路板の高密度、高精度化
が進むにしたがい、レジストパターンは、より高品質の
ものが必要となってきている。すなわち、ピンホールが
なく、下地の基板表面によく密着したレジストパターン
であることが望まれている。しかしながら、かかる要求
に対して、現在主流となっている感光性フィルムを積層
する方法では限界のあることが知られている。この方法
では、基板製造時の打痕、研磨の不均一性、基板内層の
ガラス布の網目、表面への銅めっきのピット等の不均一
などによって生起する基板表面の凹凸への追従性が乏し
く、充分な密着性を得ることが困難である。この困難
は、フィルムの積層を減圧下で行うこと(特公昭59−
3740号公報)によって回避できるが、これには特殊
で高価な装置が必要となる。
【0004】こうようなことが理由となって、近年再び
ディップコート、ロールコート、カーテンコート等の溶
液塗装方法が見直されるようになってきた。しかし、こ
れらの塗装方法では塗膜の制御の困難、膜厚の均一性が
不充分、ピンホールの発生等の問題がある。
【0005】そこで、最近、新たな方法として電着塗装
法でフォトレジスト層を形成する方法が提案されてい
る。この方法によると、レジストの密着性が向上す
る、基板表面の凹凸への追従性が良好である、短時
間で膜厚の均一なフォトレジスト層を形成できる、塗
液が水溶液であるため作業環境の汚染を防止でき防災上
にも問題がない等の利点がある。そのため、最近、電着
塗装法によるフォトレジスト層の形成方法や該方法に好
適な電着浴の組成に関していくつかの提案がなされてい
る。
【0006】しかしながら、本発明者らの検討による
と、電着塗装法によりフォトレジスト層を形成する方法
には、上述した多くの利点が得られる一方、その操作工
程には他の方法には見られない細心の配慮が必要である
ことが分かってきた。特に、電着塗装する予備段階とし
ての基板の前処理は、極めて重要であり、表面が腐蝕し
ていたり、油分が付着している基板をそのまま電着塗装
すると、電着塗装後に得られたフォトレジストの塗膜外
観が著しく低下し、また、その後の露光、現像によるレ
ジストパターンの形成も阻害される。したがって、電着
塗装する前に、基板表面は前処理により均一に清浄にし
ておかなければならない。
【0007】基板表面の前処理方法としては、通常、脱
脂、物理研磨、化学研磨などがあるが、上述したよう
に、基板表面に発生した錆や腐蝕部分を除去するには脱
脂だけでは不充分であり、また、スルーホールのある基
板の場合には、スルーホール内までを処理するには物理
研磨のみでは不充分である。そのため、電着塗装でフォ
トレジスト層を形成する場合の基板表面の前処理には化
学研磨が多用される。しかしながら、化学研磨した基板
の場合、物理研磨で前処理した基板の場合と比べて、そ
の上に電着塗装で形成したフォトレジストは塗膜外観が
劣り、又露光、現像後の未露光部の基板表面にレジスト
が残りやすいという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗膜外観の
低下を起こす事の無い、フォトレジストの電着塗装法及
び現像後の基板表面にレジスト残りの生じないレジスト
パターンの製造法を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の塗
膜外観のむらや、現像後の基板表面のレジスト残りの問
題を解決するために、化学研磨の組成について検討した
結果、化学研磨液にベンゼンポリカルボン酸誘導体を添
加することによってこれらの問題が解決する事を見い出
し、本発明に至った。
【0010】すなわち本発明は、一般式(I)
【化2】 (式中、Rは、H、CH3、OCH3、NO2、NH2、S
3H、OH、CHO、F、Br又はIを示し、複数個
のRは同一でも異なっていてもよく、nは1〜6の整数
を示す)で表されるベンゼンポリカルボン酸誘導体を、
0.01〜30g/リットル含有する化学研磨液を用い
て、表面に銅層を有する基板を表面処理した後、電着塗
装を行うことを特徴とするフォトレジストの電着塗装法
に関する。
【0011】また、本発明は、上記の電着塗装法により
基板上にフォトレジスト層を形成した後、画像状に露光
し、現像することを特徴とするレジストパターンの製造
法に関する。
【0012】まず、本発明のフォトレジストの電着塗装
法について詳述する。本発明においては、表面処理とし
て、化学研磨液を用いる化学研磨を行うが、化学研磨に
先立って、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、リン酸ナトリウムなどを用いるアルカリ脱
脂、トリクロルエチレン、パークロルエチレン等の溶剤
脱脂などの脱脂、バフ研磨に代表される物理研磨などを
行うこともできる。
【0013】本発明に用いる化学研磨液としては、特に
制限はなく、各種のものを用いることができるが、硫酸
と過酸化水素を含む水溶液、過硫酸ナトリウム、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩を含む水溶
液などが好適である。
【0014】硫酸と過酸化水素を含む水溶液の場合、硫
酸の濃度は0.5〜30重量%が好ましく、特に5〜2
0重量%がより好ましい。硫酸の濃度が0.5重量%未
満であると、化学研磨効果が充分に発揮されず、また、
30重量%を超えると、不経済であるので好ましくな
い。他方、過酸化水素の濃度は、0.5〜50重量%で
あることが好ましく、特に1〜20重量%がより好まし
い。過酸化水素の濃度が0.5重量%未満であると、化
学研磨効果が充分に発揮されず、また、50重量%を超
えると不経済であるとともに危険を伴うので好ましくな
い。
【0015】また、過硫酸塩を含む水溶液の場合には、
過硫酸塩の濃度は1〜50重量%であることが好まし
く、特に5〜35重量%がより好ましい。過硫酸塩の濃
度が1重量%未満であると、化学研磨効果が充分に発揮
されず、また、50重量%を超えると、不経済であり好
ましくない。なお、過硫酸カリウムは10重量%程度し
か水に溶解せず、濃度には限界がある。
【0016】化学研磨液には、上記の主成分以外にアミ
ン類、アルコール類、グリコールエーテル類、界面活性
剤などを適宜、必要に応じて添加することができる。
【0017】一般式(I)で表されるベンゼンポリカル
ボン酸誘導体としては、例えば、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、3−メチルフタル酸、2−メチルイ
ソフタル酸、メチルテレフタル酸、3−ニトロフタル
酸、2,4,6−トリニトロフタル酸、2,6−ジニト
ロフタル酸、3−アミノフタル酸、4,6−ジアミノイ
ソフタル酸、6−アミノ−4−メチルイソフタル酸、5
−アミノ−2,4,6−トリメチルイソフタル酸、3−
スルホフタル酸、5−スルホ−2−メチルテレフタル
酸、3−オキシフタル酸、6−オキシ−2−メチルテレ
フタル酸、2−ホルミルイソフタル酸、3,4−ジメト
キシ−6−ニトロフタル酸、3−ブロムフタル酸、2−
ヨードイソフタル酸、4−フルオルフタル酸、1,2,
3−ベンゼントリカルボン酸(ヘミメリト酸)、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリト酸)、
1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸(メロファ
ン酸)、ベンゼンペンタカルボン酸、ベンゼンヘキサカ
ルボン酸(メリト酸)等が挙げられ、中でもテレフタル
酸、3−スルホフタル酸、3−オキシフタル酸、2−ヨ
ードイソフタル酸、ヘミメリト酸、トリメリト酸、ベン
ゼンペンタカルボン酸、メリト酸等が好ましい。これら
は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、これらを含有させた上記化学研磨液で化学研磨する
事により、塗膜外観の低下を抑制し、且つ現像後、レジ
スト残りのない基板表面を得るという優れた効果が得ら
れる。
【0018】これらの一般式(I)で表されるベンゼン
ポリカルボン酸誘導体の使用量は、化学研磨液中0.0
1〜30g/リットルの範囲とすることが必要であり、
0.5〜10g/リットルの範囲とすることが好まし
い。0.01g/リットル未満では効果が充分に得られ
ず、又30g/リットルを超えても効果の増大はなく不
経済である。
【0019】これらの化学研磨液は、通常、10〜50
℃の温度範囲(この温度範囲においては、基板表面の銅
を1μm研磨するのに5秒〜10分かかる)で使用され
ることが好ましく、特に20〜40℃の温度範囲(この
温度範囲においては、基板表面の銅を1μm研磨するの
に10秒〜3分かかる)で使用されることが好ましい。
温度が10℃未満であると、生成したCuSO4の溶解
度が低くなりすぎ、銅表面に析出するため好ましくな
い。また、50℃を超えると、化学研磨の速度が速す
ぎ、また、過酸化水素H22の分解を促進したりして研
磨量の制御が難しくなる傾向がある。
【0020】化学研磨は、基板を化学研磨液中に浸漬す
る方法、基板表面に化学研磨液を噴霧する方法等により
行われる。前処理による基板表面の銅の研磨量(厚みの
減少量で示される)は、重要であり、0.5μm以上が
好ましく、1.0μm以上がより好ましく、さらには
1.5μm以上が特に好ましい。研磨量が0.5μm未
満であると、前処理した効果が少なく、銅の表面の汚染
状態によって異常な電着を引き起こす可能性がある。研
磨量の測定は、研磨前の基板の重量と研磨後の基板の重
量を測定して行うことができる。
【0021】なお、銅の研磨量は、前処理を化学研磨の
みによって行う場合には、化学研磨のみで0.5μm以
上研磨する必要があり、後述する物理研磨など、他の前
処理法を事前に併用する場合には、化学研磨を含めて各
方法による研磨量の合計が0.5μm以上であればよ
い。
【0022】化学研磨後の基板に付着した化学研磨液を
水洗する方法としては、特に制限はなく、例えば、水中
に基板を浸漬する方法、基板表面に水を噴霧する方法、
基板表面を流水下にさらす方法などが挙げられる。
【0023】上記のようにして水洗した後、電着塗装を
行う前に、基板の表面をいったん乾燥したり、電着液又
はその電着液を限外濾過した濾液を基板に当て付着して
いる水を速やかに置換するなどの操作を行う事が、その
後の電着塗装時の膜厚の均一性という点から好ましい。
【0024】次に、電着塗装に用いる感光性樹脂組成物
を含む感光性電着塗料(以下、電着液と略す)について
説明する。電着液には、電着塗装形式としてアニオン系
とカチオン系とがある。前者は、電着浴中で樹脂がアニ
オンに解離し、陽極である被塗物の基板に樹脂アニオン
が電気泳動して基板表面に析出する方式であり、後者
は、樹脂がカチオンに解離し、陰極である被塗物の基板
に樹脂カチオンが電気泳動して基板表面に析出する方法
である。したがって、アニオン系の場合には、感光性樹
脂組成物の主たる樹脂中にはアニオンに解離しやすいカ
ルボキシル基を含み、イオンの解離を促進し、感光性樹
脂組成物を水溶化又は水分散化させるために中和剤とし
て、例えば、トリエチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリン、アンモニア等の塩基が添加される。
【0025】また、カチオン系の場合には、感光性樹脂
組成物の主たる樹脂中にはカチオンに解離しやすいアミ
ノ基を含み、イオンの解離を促進し、感光性樹脂組成物
を水溶化又は水分散化させるために中和剤として、例え
ば、酢酸、乳酸、リン酸等の酸が添加される。
【0026】一方、感光システムとしては、ネガ型とポ
ジ型に分類される。前者は、露光部が光硬化して現像液
に不溶となり、未露光部を溶解、現像する方式である。
後者は、例えば、オルトキノンジアジド化合物などのよ
うに露光によりアルカリ水溶液などへの溶解性が増す性
質を利用して、露光部を溶解、現像する方式である。し
たがって、ネガ型の場合には組成物中に光重合性の不飽
和結合を有する化合物と光重合開始剤が必要となる。
【0027】また、ポジ型の場合には、オルトキノンジ
アジド化合物、o−ニトロベンジル化合物、さらには、
t−ブチルエステル基、t−アミルエステル基などの酸
分解性基を有する化合物とヨードニウム塩、スルホニウ
ム塩などの光酸発生剤からなる化学増幅系などが用いら
れる。
【0028】上記の各場合の感光性樹脂組成物の代表例
をまとめると、下記のようになる。
【0029】 アニオン系/ネガ型の場合 カルボキシル基含有樹脂、分子中に重合性不飽和結合を
少なくとも1個有するエチレン性不飽和化合物及び光重
合開始剤が主成分となる。ここで、カルボキシル基含有
樹脂としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸
等とアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチ
レン等との共重合物が好ましい。また、カルボキシル基
の含有率は、酸価が30〜250となる程度であること
が好ましい。樹脂の酸価が30未満であると、水分散性
が劣り、酸価が250を超えると、電着膜(フォトレジ
スト)の外観が劣る。樹脂の重量平均分子量は、1,0
00〜150,000とすることが好ましい。分子量が
1,000未満であると、電着膜の機械的強度が弱く、
150,000を超えると、電着塗工性が劣る。
【0030】カルボキシル基含有樹脂は、さらに重合性
不飽和基を含んでいてもよい。かかる樹脂としては、カ
ルボキシル基含有樹脂にメタクリル酸グリシジルを付加
反応させたり、水酸基含有モノマーをさらに共重合成分
とする共重合体に、分子中に重合性不飽和結合を有する
モノイソシアナート化合物、例えば、β−メタクリロイ
ルエチルイソシアナートを反応させることによって製造
できる。
【0031】カルボキシル基含有樹脂の他の例として
は、エポキシ樹脂と不飽和脂肪酸とのエステル化物にお
ける脂肪酸鎖中の不飽和結合にα、β−エチレン性不飽
和二塩基酸又はその無水物を付加させた樹脂がある。ま
た、不飽和脂肪酸変性の高酸価アルキド樹脂も本発明に
用いることができる。さらに、共役ジエン重合体又は共
役ジエン共重合体にα、β−不飽和ジカルボン酸無水物
を付加し、さらにアルコール性水酸基を有するα、β−
不飽和モノカルボン酸エステルを反応させた樹脂があ
る。これらの樹脂の酸価及び分子量は、いずれも前述の
範囲の値であることが好ましい。
【0032】これらのカルボキシル基含有樹脂に対して
用いる中和剤としては、前述したように、例えば、トリ
エチルアミン、モノエタノールアミン、モルホリン、ア
ンモニア等の塩基があり、これらは単独で又は2種類以
上を組み合わせて使用することができる。中和剤の使用
量は、カルボキシル基含有樹脂中のカルボキシル基1当
量に対して、0.3〜1.0当量が好ましく、0.3当
量未満では電着液の水分散安定性が低下し、1.0当量
を超えると、塗膜厚が薄くなり、貯蔵安定性も低下する
傾向があり、好ましくない。
【0033】分子中に重合性不飽和結合を少なくとも1
個有するエチレン性不飽和化合物としては、エチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート等の多価アルコールのアクリル酸エステ
ル又はメタクリル酸エステルなどを挙げることができ
る。ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルも有用であ
る。
【0034】光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、
エチルアントラキノン、エチルチオキサントン等の公知
の光重合開始剤を用いることができる。
【0035】これらの感光性樹脂組成物は、前記のカル
ボキシル基含有樹脂100重量部に対して、分子中に重
合性不飽和結合を少なくとも1個有するエチレン性不飽
和化合物を20〜50重量部、光重合開始剤を2〜10
重量部の割合で含有していることが好ましい。エチレン
性不飽和化合物が50重量部を超えると、感光性樹脂組
成物の水分散性が低下し、20重量部未満では組成物の
光硬化性が低下する傾向がある。光重合開始剤について
も上記の範囲より多すぎると、水分散性が低下し、少な
すぎると、光硬化性が低下する傾向がある。
【0036】これらの感光性樹脂組成物は、前記の3成
分に加えて、着色剤、光発色剤、熱重合防止剤、可塑
剤、充填剤等を含有していてもよい。
【0037】 カチオン系/ネガ型の場合 1〜3級アミノ基含有樹脂、分子中に重合性不飽和結合
を少なくとも1個有するエチレン性不飽和化合物及び光
重合開始剤が主成分となる。ここで、1〜3級アミノ基
含有樹脂としては、例えば、アミノエチル(メタ)アク
リレート〔(メタ)アクリレートは、メタクリレート及
びアクリレートを意味するものとする。以下同様〕、
N,N′−ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、N,
N′−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート等の
アミノ基含有重合性モノマーとアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、スチレンなどとの共重合物が好ま
しい。また、アミノ基の含有率は、アミン価が30〜2
50となる程度が好ましい。樹脂のアミン価が30未満
では水分散性が劣り、アミン価が250を超えると、電
着膜(フォトレジスト)の外観が劣る。樹脂の重量平均
分子量は、5,000〜150,000とすることが好
ましい。分子量が5,000未満では、電着膜の機械的
強度が弱く、150,000を超えると電着塗工性が劣
る。
【0038】アミノ基含有樹脂の他の例としては、前記
のアミノ基含有重合性モノマーの代わりに、例えば、グ
リシジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリルアミドなどのグリシジル基含有重合性モノマーと
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン
などとの共重合体を合成し、該共重合体とジメチルアミ
ン、ジエタノールアミン、ピペリジン、モルホリン等の
第二級アミン化合物を付加させることによって得られる
樹脂が挙げられる。さらには、メラミン樹脂、尿素樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂等の
アミノ樹脂なども本発明の方法に用いることができる。
【0039】アミノ基含有樹脂は、さらに、重合性不飽
和基を含むものであってもよい。かかる樹脂は、例え
ば、基体樹脂に含有させたグリシジル基の一部をアミノ
化合物と反応させて開環させ、その後残存するグリシジ
ル基にアクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸
を反応させて不飽和基を導入するか、あるいはグリシジ
ル基に水酸基を持った不飽和モノマー、例えば、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート等を反応させて不飽和基を導入することによって製
造することができる。
【0040】これらのアミノ基含有樹脂の中和剤として
は、前述したように、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳
酸、ギ酸、リン酸等の酸が使用でき、これらは単独又は
混合物として使用できる。中和剤の使用量は、アミノ基
1当量に対して0.3〜1.0当量が好ましく、0.3
当量未満では電着液の水分散安定性が低下し、1.0当
量を超えると、塗膜厚が薄くなり、貯蔵安定性が低下す
る傾向があり、好ましくない。
【0041】分子中に重合性不飽和結合を少なくとも1
個有するエチレン性不飽和化合物及び光重合開始剤につ
いては、前記アニオン系/ネガ型の場合に例示したも
のと同じものを使用することができる。
【0042】これらの感光性樹脂組成物は、前記のアミ
ノ基含有樹脂100重量部に対して、1分子中に重合性
不飽和結合を少なくとも1個有するエチレン性不飽和化
合物を20〜50重量部、光重合開始剤を2〜10重量
部の割合で含有していることが好ましい。それぞれの範
囲外での使用は、前記アニオン系/ネガ型の場合に記
載した理由と同様の理由により好ましくない。
【0043】これらの感光性樹脂組成物は、前記の3成
分に加えて、着色剤、光発色剤、熱重合防止剤、可塑
剤、充填剤等を含有していてもよい。
【0044】 アニオン系/ポジ型の場合 一般的には、キノンジアジド基とカルボキシル基とを有
する樹脂系、又はキノンジアジド基を分子内に2個以上
有する化合物(感光剤)とカルボキシル基含有樹脂との
混合系がある。
【0045】前者の例としては、メタクリル酸、アクリ
ル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマー、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、t−ブチルアミノエ
チルメタクリレート等に1,2−ナフトキノン−2−ジ
アジド−5−スルホニルクロリド、1,2−ベンゾキノ
ン−2−ジアジド−4−スルホニルクロリド等を反応さ
せて得られたモノマー及びアクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル等のモノマーを共重合した樹脂がある。
ここで、樹脂中のキノンジアジド基の含有量は、樹脂の
分子量100当たり0.04〜0.20個とすることが
好ましく、0.04個未満では露光時に発生するカルボ
ン酸の量が少ないため現像が困難であり、0.20個を
超えると電着膜(フォトレジスト)が硬くてひび割れを
起こしやすくなる。
【0046】後者の例としては、前記アニオン系/ネ
ガ型の場合に記載したカルボキシル基含有樹脂に、没食
子酸エステル、トリヒドロキシベンゾフェノン等に1,
2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロ
リド、1,2−ベンゾキノン−2−ジアジド−4−スル
ホニルクロリド等を反応させて得られた感光剤を、カル
ボキシル基含有樹脂と感光剤の総量100重量部に対し
て5〜50重量部混合した組成物がある。感光剤の含有
量が5重量部未満では光感度が低く、50重量部を超え
ると電着液の水分散安定性が低下する。
【0047】前者及び後者の樹脂の酸価及び重量平均分
子量は、前記アニオン系/ネガ型の場合に記載したカ
ルボキシル基含有樹脂と同様である。また、用いる中和
剤の代表例及び使用量も同様である。さらに、これらの
感光性樹脂組成物は、前記の主成分に加えて、着色剤、
光発色剤、熱重合防止剤、可塑剤、充填剤などを含有し
ていてもよい。
【0048】 カチオン系/ポジ型の場合 一般的にはキノンジアジドを分子内に付加した1〜3級
アミノ基含有樹脂が主成分として使用される。このよう
な樹脂は、分子内に1個の2級アミノ基を有する重合性
モノマー、例えば、t−ブチルアミノエチルメタクリレ
ート、t−ブチルアミノスチレン等にアニオン系/ポ
ジ型の場合に記載したキノンジアジド類を反応させたモ
ノマー、前記カチオン系/ネガ型の場合に記載した1
〜3級アミノ基含有モノマー及び必要に応じてアクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン等の重合
性モノマーを共重合することにより得ることができる。
【0049】キノンジアジドを分子内に付加したアミノ
基含有樹脂のアミノ基含有率は、アミン価が30〜25
0となる程度が好ましい。樹脂のアミン価が30未満で
あると水分散性が劣り、アミン価が250を超えると、
電着膜(フォトレジスト)の外観が劣る。樹脂の重量平
均分子量は5,000〜150,000とすることが好
ましい。分子量が5,000未満では、電着膜の機械的
強度が弱く、150,000を超えると電着塗工性が劣
る。
【0050】また、樹脂中のキノンジアジド基の含有量
は樹脂の分子量100当たり0.04〜0.20個が好
ましく、0.04個未満では露光時に発生するカルボン
酸の量が少ないため現像が困難であり、0.20個を超
えると、樹脂のガラス転移点が高くなり、電着膜(フォ
トレジスト)が硬くてひび割れを起こしやすくなる。
【0051】これらのアミノ基含有樹脂に用いる中和剤
の代表例及び使用量も同様である。さらに、これらの感
光性樹脂組成物は、前記の主成分に加えて、着色剤、光
発色剤、熱重合防止剤、可塑剤、充填剤等を含有してい
てもよい。
【0052】これらの感光性樹脂組成物を用いて電着液
を作製するには、一般的には、まずメトキシエタノー
ル、エトキシエタノール、ジエチレングリコール、ジオ
キサン等の親水性溶媒に感光性樹脂組成物を均一に溶解
させることが望ましい。この場合、樹脂を合成する際に
用いた親水性溶媒をそのまま用いてもよく、いったん合
成溶媒を留去した後、別の親水性溶媒を加えてもよい。
また、親水性溶媒は、2種類以上用いてもよい。親水性
溶媒の使用量は、感光性樹脂組成物100重量部に対し
て300重量部以下の範囲が好ましい。
【0053】次に、この溶液に前記の各場合において示
した中和剤を加えて樹脂を中和することにより水溶化又
は水分散化を容易にする。最後に水を加えて感光性樹脂
組成物を水に溶解又は分散させて電着液を作製すること
ができる。電着液の固形分は5〜20重量%が好まし
く、電着液のpHはアニオン系の場合6.0〜9.0、カ
チオン系の場合3.0〜9.0の範囲が好ましい。
【0054】また、感光性樹脂組成物の水分散性や分散
安定性を高めるために界面活性剤を適宜加えることもで
きる。さらに、電着塗装時の塗布量をコントロールする
ために、トルエン、キシレン、2−エチルヘキシルアル
コール等の疎水性溶媒も適宜添加することができる。
【0055】本発明において、フォトレジストを電着塗
装により形成する基板としては、表面に銅層を有する基
板が用いられる。この基板は、銅箔や銅板でもよく、ま
た、ガラスエポキシ樹脂や紙フェノール樹脂等の基板の
表面に銅箔を積層した銅張り積層板でもよい。また、銅
箔の表面に電解及び/又は無電解銅めっきを施した基板
でもよい。もちろん、銅の表面に他の金属で酸化防止処
理を施してもよく、また、銅の内部に他の金属を含ませ
た合金でもよい。これらの基板には、スルーホールが形
成されていてもよい。
【0056】このような表面に銅層を有する基板に電着
塗装するには、電着液がアニオン系の場合には基板を陽
極とし、カチオン系の場合には基板を陰極として電着液
中に浸漬し、通常、定電流法の場合好ましくは10〜4
00mA/dm2の直流電流を、また、定電圧法の場合好まし
くは50〜400Vの直流電圧を10秒〜5分間印加し
て行われる。このときの電着液の温度は15〜30℃に
管理することが好ましい。
【0057】電着塗装後、電着液から被塗物を引き上
げ、水洗、水切りした後、熱風などで乾燥する。この
際、乾燥温度が高すぎるとフォトレジストが変質するた
め、通常、120℃以下で乾燥することが望ましい。
【0058】次いで、得られたフォトレジストに活性光
線を画像状に照射し、フォトレジストが化学増幅系の場
合には、さらに、60〜150℃で1〜30分間の後加
熱工程を経た後、現像によりレジストパターンを得るこ
とができる。
【0059】活性光線の光源としては、波長300〜4
50nmの光線を発するもの、例えば、水銀蒸気アーク
灯、カーボンアーク灯、キセノンアーク灯等が好適に用
いられる。
【0060】現像は、アニオン系の電着液でフォトレジ
ストを形成した場合には、通常、水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ水溶液を吹き付けるか、アルカリ水溶液に浸
漬するなどして行われる。また、カチオン系の電着液で
フォトレジストを形成した場合には、通常、酢酸、乳酸
若しくはこれらの水溶液等の酸性液やエタノール、クロ
ロセン、トリクレン等の有機溶媒を吹き付けるか、これ
らの液に浸漬するなどして行われる。
【0061】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらによって制限されるも
のではない。
【0062】合成例 撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス
導入管を備えたフラスコにジオキサン300gを加え、
撹拌し、窒素ガスを吹き込みながら90℃に加温した。
温度が90℃で一定になったところで、メタクリル酸6
7.6g、メタクリル酸メチル166.6g、アクリル
酸n−ブチル165.8g及びアゾビスイソブチロニト
リル4.0gからなる混合物を2時間かけてフラスコ内
に滴下し、その後、90℃で撹拌しながら3.5時間保
温した。
【0063】次いで、アゾビスジメチルバレロニトリル
2gとジオキサン100gとの混合物を30分かけてフ
ラスコ内に滴下し、その後再び撹拌しながら90℃で4
時間保温した。
【0064】このようにして得られた樹脂の重量平均分
子量は35,000、酸価は108、樹脂溶液の固形分
は50.1重量%であった。
【0065】この樹脂溶液150gにペンタエリスリト
ールトリアクリレート(新中村化学株式会社製、UKエ
ステルA−TMM−3)25g、ベンゾフェノン6g及
びN,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾ
フェノン0.2gを加えて溶解し、次いで、ジメチルア
ミノエタノール4.5gを加えて溶解した。
【0066】この溶液に脱イオン水850gを撹拌しな
がら加えて電着液〔以下、電着液(A)と称する〕を作
製した。電着液のpHは7.3、固形分は約10重量%
であった。
【0067】実施例1 過酸化水素25g/リットル、硫酸150g/リットル
及びモノブチルセロソルブ5g/リットルを含む化学研
磨液に、表1に示すベンゼンポリカルボン酸誘導体を添
加して、両面銅張り積層板(MCL−E−61、H18
D、日立化成工業株式会社製、300mm×500mm)を
25℃、2分間浸漬した(銅の研磨量2.0μm)。基
板を銅研磨液から引き上げ、流水で水洗し、基板を立て
かけて水切りした後、25℃の窒素ガスを吹き付けて基
板表面を乾燥した。
【0068】この基板を電着液中に陽極として浸漬し、
陰極には同一面積のステンレス板(SUS304)を浸
漬し、25℃の温度で150Vの直流電圧を3分間印加
して電着塗装を行った。電着液から基板を引き上げ、水
洗後、100℃で10分乾燥し、形成された電着膜(フ
ォトレジスト)の外観を観察し、結果を表1に示した。
【0069】また、得られたフォトレジストを、ネガマ
スクを介して3kWの超高圧水銀灯によって100mJ/cm2
の光量で画像状に露光した後、1重量%の炭酸ナトリウ
ム水溶液で現像を行った。このとき、レジスト残りの有
無を確認する目的で、現像後の基板を1重量%の塩化銅
水溶液に1分間浸漬し、未露光部の基板のエッチングさ
れた程度を目視で観察し、その結果を表1に示した。
【0070】比較例1 実施例1と同様の基板を、本発明におけるベンゼンポリ
カルボン酸誘導体をまったく含有させないか、或いは、
本発明におけるベンゼンポリカルボン酸誘導体以外の添
加剤を含有させた他は、実施例1と同様の化学研磨液を
用い、実施例1と同様の方法及び条件で化学研磨し、実
施例1と同様の方法及び条件で乾燥した。この基板を電
着液の中に陽極として浸漬し、実施例1と同様の方法及
び条件で電着塗装及び乾燥を行い、形成されたフォトレ
ジストの外観を観察し、結果を表1に示した。また、得
られたフォトレジストについて、実施例1と同様の方法
及び条件で露光及び現像を行った後、レジスト残りの有
無について、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1
に示した。
【0071】
【表1】
【0072】実施例2 過硫酸アンモニウム120g/リットルを含む化学研磨
液に、表2に示すベンゼンポリカルボン酸誘導体を添加
して、実施例1と同様の基板を25℃、1分間浸漬した
(銅の研磨量0.8μm)。基板を化学研磨液から引き
上げ、流水で水洗後、約50℃の温風を吹き付けて基板
表面を乾燥した。この基板を電着液の中に陽極として浸
漬し、実施例1と同様の方法及び条件で電着塗装及び乾
燥を行い、形成されたフォトレジストの外観を観察し、
結果を表2に示した。
【0073】また、得られたフォトレジストについて、
実施例1と同様の方法及び条件で露光及び現像を行った
後、レジスト残りの有無について実施例1と同様の評価
を行い結果を表2に示した。
【0074】比較例2 実施例1と同様の基板を、本発明ににおけるベンゼンポ
リカルボン酸誘導体をまったく含有させないか、或い
は、本発明におけるベンゼンポリカルボン酸誘導体以外
の添加剤を含有さた他は実施例1と同様の化学研磨液を
用い、実施例2と同様の方法及び条件で化学研磨し、実
施例2と同様の方法及び条件で乾燥した。この基板を電
着液の中に陽極として浸漬し、実施例1と同様の方法及
び条件で電着塗装及び乾燥を行い、形成されたフォトレ
ジストの外観を観察し、結果を表2に示した。また、得
られたフォトレジストについて、実施例1と同様の方法
及び条件で露光及び現像を行った後、レジスト残りの有
無について、実施例1と同様に評価を行い、結果を表2
に示した。
【0075】
【表2】
【0076】化学研磨液に、ベンゼンポリカルボン酸誘
導体以外を添加した化学研磨液、或いは、まったく添加
しなかった化学研磨液で化学研磨を行った比較例1及び
2の場合は、電着塗装後の基板表面の光沢にむらがあっ
た。また、現像後の基板の未露光部には、現像によって
除去されないレジスト残りが多く発生し、その後のエッ
チング工程では銅のエッチングが困難であった。
【0077】これに対し、実施例1及び2のフォトレジ
ストの膜厚は極めて均一で光沢もあり良好であった。こ
れにより、露光、現像後のレジストパターンも解像度は
50μmと高く、シャープな形状であった。もちろんレ
ジスト残りは認められなかった。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、電着塗装後の電着膜
(フォトレジスト)は光沢があり均一に形成され、これ
を露光、現像すれば、レジスト残りがなくシャープな高
解像度のレジストパターンを得ることができ、特にプリ
ント回路板の製造に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PSD (72)発明者 上原 秀秋 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 立木 繁雄 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 山田 正治 栃木県大田原市下石上1382番12号 大日本 塗料株式会社那須工場内 (72)発明者 塩谷 俊彦 栃木県大田原市下石上1382番12号 大日本 塗料株式会社那須工場内 (72)発明者 井谷 勝利 静岡県富士市富士岡580番地 東海電化工 業株式会社吉原工場内 (72)発明者 佐野 雄治郎 静岡県富士市富士岡580番地 東海電化工 業株式会社吉原工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、H、CH3、OCH3、NO2、NH2、S
    3H、OH、CHO、F、Br又はIを示し、複数個
    のRは同一でも異なっていてもよく、nは1〜6の整数
    を示す)で表されるベンゼンポリカルボン酸誘導体を、
    0.01〜30g/リットル含有する化学研磨液を用い
    て、表面に銅層を有する基板を表面処理した後、電着塗
    装を行うことを特徴とするフォトレジストの電着塗装
    法。
  2. 【請求項2】 化学研磨液が、硫酸と過酸化水素とを含
    む液又は過硫酸塩を含む液である請求項1記載のフォト
    レジストの電着塗装法。
  3. 【請求項3】 化学研磨液を用いた表面処理に於いて、
    基板の表面の銅層の研磨量が、0.5μm以上である請
    求項1又は2記載のフォトレジストの電着塗装法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の電着塗装法
    により基板上にフォトレジスト層を形成した後、画像状
    に露光し、現像することを特徴とするレジストパターン
    の製造法。
JP10537493A 1993-05-06 1993-05-06 フォトレジストの電着塗装法及びレジストパターンの製造法 Withdrawn JPH07126892A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012639A1 (fr) * 1998-08-26 2000-03-09 Clariant International Ltd. Composition de revetement
JP2005520334A (ja) * 2002-03-13 2005-07-07 スチュルス−ハーダー,ジャーヘン 金属−セラミック基板、好ましくは銅−セラミック基板を製造するプロセス
US8342384B2 (en) 2002-03-13 2013-01-01 Curamik Electronics Gmbh Method for the production of a metal-ceramic substrate, preferably a copper ceramic substrate
JP2013117052A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Mitsubishi Cable Ind Ltd 被覆導体線の製造方法

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WO2000012639A1 (fr) * 1998-08-26 2000-03-09 Clariant International Ltd. Composition de revetement
JP2005520334A (ja) * 2002-03-13 2005-07-07 スチュルス−ハーダー,ジャーヘン 金属−セラミック基板、好ましくは銅−セラミック基板を製造するプロセス
US8342384B2 (en) 2002-03-13 2013-01-01 Curamik Electronics Gmbh Method for the production of a metal-ceramic substrate, preferably a copper ceramic substrate
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